JP2001067663A - 磁気転写方法および磁気転写装置 - Google Patents

磁気転写方法および磁気転写装置

Info

Publication number
JP2001067663A
JP2001067663A JP2000093297A JP2000093297A JP2001067663A JP 2001067663 A JP2001067663 A JP 2001067663A JP 2000093297 A JP2000093297 A JP 2000093297A JP 2000093297 A JP2000093297 A JP 2000093297A JP 2001067663 A JP2001067663 A JP 2001067663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
transfer
slave medium
magnetic field
medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000093297A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Komatsu
和則 小松
Makoto Nagao
信 長尾
Shoichi Nishikawa
正一 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2000093297A priority Critical patent/JP2001067663A/ja
Publication of JP2001067663A publication Critical patent/JP2001067663A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気転写によって、磁気パターンの位置によ
らずに高品位の転写パターンを磁気転写用マスター担体
からスレーブ媒体へ転写する。 【解決手段】 環状体にコイルを形成した環状電磁石
を、スレーブ媒体の上面あるいは下面側の少なくとも一
方に配設し、スレーブ媒体面のトラック方向に磁界を印
加することにより、あらかじめスレーブ媒体磁化をトラ
ック方向に初期直流磁化した後、磁気転写用マスター担
体と上記初期直流磁化したスレーブ媒体を密着させてス
レーブ媒体面の初期直流磁化方向と逆向きのトラック方
向に転写用磁界を印加させ磁気転写を行う磁気転写方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に多
くの情報を一度に記録する方法に関し、とくに大容量、
高記録密度の磁気記録媒体への記録情報の転写方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】デジタル画像の利用の進展等で、パソコ
ン等で取り扱う情報量が飛躍的に増加している。情報量
の増加によって、情報を記録する大容量で安価で、しか
も記録、読み出し時間の短い磁気記録媒体が求められて
いる。ハードディスク等の高密度記録媒体や、ZIP
(アイオメガ社)に代表される高密度のフロッピー(登
録商標)ディスク型の磁気記録媒体では、一般のフロッ
ピーディスクに比べて情報記録領域は狭トラックで構成
されており、狭いトラック幅を正確に磁気ヘッドを走査
し、信号の記録と再生を高S/N比で行うためには、ト
ラッキングサーボ技術を用いて正確な走査を行うことが
必要である。そこで、ハードディスク、リムーバル型の
磁気記録媒体のような大容量の磁気記録媒体では、ディ
スクの1周のなかである間隔でトラッキング用のサーボ
信号やアドレス情報信号、再生クロック信号等が記録さ
れた、いわゆるプリフォーマットがなされている。
【0003】磁気ヘッドはこのプリフォーマットの信号
を読みとって自己の位置を修正することで正確にトラッ
ク上を走行することが可能となっている。現在のプリフ
ォーマットはディスクを専用のサーボ記録装置を用い
て、1枚ずつ、1トラックずつ記録して作製される。サ
ーボ記録装置は高価であること、プリフォーマット作製
に長時間を要するために製造に長時間を要し、製造コス
トにも影響を及ぼすという問題があった。
【0004】そこで、1トラックずつプリフォーマット
を行わずに磁気転写で行う方式も提案されている。例え
ば、特開昭63−183623号公報、特開平10−4
0544号公報、および特開平10−269566号公
報に転写技術が紹介されている。しかしながら、磁気転
写方法において転写時に印加する磁界の条件およびその
磁界を発生するための具体的な手段をはじめとして、実
際に即した提案は行われてこなかった。
【0005】また、こうした従来の問題点を解決する記
録方法として、特開昭63−183623号公報や特開
平10−40544号公報において、基体の表面に情報
信号に対応する凹凸形状が形成され、凹凸形状の少なく
とも凸部表面に強磁性薄膜が形成された磁気転写用マス
ター担体の表面を、強磁性薄膜あるいは強磁性粉塗布層
が形成されたシート状もしくはディスク状磁気記録媒体
の表面に接触、あるいはさらに交流バイアス磁界、ある
いは直流磁界を印加して凸部表面を構成する強磁性材料
を励磁することによって、凹凸形状に対応する磁化パタ
ーンを磁気記録媒体に記録する方法が提案されている。
【0006】この方法では、磁気転写用マスター担体の
凸部表面をプリフォーマットすべき磁気記録媒体、すな
わちスレーブ媒体に密着させて同時に凸部を構成する強
磁性材料を励磁することにより、スレーブ媒体に所定の
フォーマットを形成する転写による方法であり、磁気転
写用マスター担体とスレーブ媒体との相対的な位置を変
化させることなく静的に記録を行うことができ、正確な
プリフォーマット記録が可能であるという特徴を有して
いる。しかも記録に要する時間も極めて短時間であると
いう特徴を有している。すなわち、前述した磁気ヘッド
から記録する方法では、通常数分から数十分は必要であ
り、且つ記録容量に比例して転写に要する時間はさらに
長くなるという問題があったが、この磁気転写法である
と、記録容量や記録密度に関係なく1秒以下で転写を完
了させることができると言う特徴と有している。
【0007】図1を参照して、磁気転写用マスター担体
におけるプリフォーマット用のパターンの転写を説明す
る。図1(A)は磁気転写用マスター担体の磁性層面を
模式的に説明した平面図であり、図1(B)は転写過程
を説明する断面図である。磁気転写用マスター担体1の
トラックの所定の領域に、転写すべきトラッキング用の
サーボ信号やアドレス信号のパターンを形成したプリフ
ォーマット領域2とデータ領域3が形成されており、磁
気転写用マスター担体1とスレーブ媒体4とを密着させ
てトラック方向5の転写用外部磁界6を加えることによ
ってプリフォーマット情報をスレーブ媒体側に記録情報
7として転写することができるので、効率的にスレーブ
媒体を製造することができるものである。ところが、こ
のよう方法によって転写を行った場合には、情報信号品
位が悪いものが生じることがあり、サーボ動作が不正確
となるものが生じる場合があることが明かとなった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、磁気転写用
マスター担体とスレーブ媒体とを密着させて外部磁界を
印加してプリフォーマットパターンの転写によって作製
したスレーブ媒体のサーボ動作が不正確となることを防
止して安定的な転写方法および装置を提供することを課
題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板の表面の
情報信号に対応する部分に磁性層が形成された磁気転写
用マスター担体と転写を受ける磁気記録媒体からなるス
レーブ媒体とを密着させて転写用磁界を印加する磁気転
写方法において、環状電磁石をスレーブ媒体の上面ある
いは下面側の少なくとも一方に配設し、スレーブ媒体面
のトラック方向に磁界を印加することにより、あらかじ
めスレーブ媒体磁化をトラック方向に初期直流磁化した
後、磁気転写用マスター担体と上記初期直流磁化したス
レーブ媒体を密着させてスレーブ媒体面の初期直流磁化
方向と逆向きのトラック方向に転写用磁界を印加させ磁
気転写を行う磁気転写方法である。
【0010】基板の表面の情報信号に対応する部分に磁
性層が形成された磁気転写用マスター担体と転写を受け
る磁気記録媒体からなるスレーブ媒体とを密着させて転
写用磁界を印加する磁気転写方法において、スレーブ媒
体面のトラック方向に磁界を印加し、あらかじめスレー
ブ媒体磁化をトラック方向に初期直流磁化した後、磁気
転写用マスター担体と上記初期直流磁化したスレーブ媒
体を密着させ、環状電磁石をスレーブ媒体の上面あるい
は下面側の少なくとも一方に配設し、初期直流磁化方向
と逆向きのトラック方向の転写用磁界を印加させ磁気転
写を行う磁気転写方法である。環状電磁石を、スレーブ
媒体の上面あるいは下面側の少なくとも一方に配設した
時に発生する磁界のトラック方向における磁界強度分布
がスレーブ媒体の保磁力Hcs以上である前記の磁気転写
方法である。環状電磁石をスレーブ媒体の上面あるいは
下面の少なくとも一方に配設した時に発生する磁界のト
ラック方向における磁界強度分布が、スレーブ媒体面に
おいて最適転写磁界強度範囲内である前記の磁気転写方
法である。最適転写磁界強度が、スレーブ媒体の保磁力
csに対して0.6×Hcs〜1.3×Hcsである前記の
磁気転写方法である。
【0011】また、基板の表面の情報信号に対応する部
分に磁性層が形成された磁気転写用マスター担体と転写
を受ける磁気記録媒体からなるスレーブ媒体とを密着さ
せて転写用磁界を印加する磁気転写装置において、環状
電磁石をスレーブ媒体の上面あるいは下面側の少なくと
も一方に配設し、スレーブ媒体面のトラック方向に磁界
を印加することによりあらかじめスレーブ媒体磁化をト
ラック方向に初期直流磁化する初期直流磁化手段、磁気
転写用マスター担体と上記初期直流磁化したスレーブ媒
体とを密着させる密着手段、スレーブ媒体面の初期直流
磁化方向と逆向きのトラック方向に転写用磁界を印加さ
せる転写磁界印加手段からなる磁気転写装置である。
【0012】基板の表面の情報信号に対応する部分に磁
性層が形成された磁気転写用マスター担体と転写を受け
る磁気記録媒体からなるスレーブ媒体とを密着させて転
写用磁界を印加する磁気転写装置において、スレーブ媒
体面のトラック方向に磁界を印加しあらかじめスレーブ
媒体磁化をトラック方向に初期直流磁化する初期直流磁
化手段、磁気転写用マスター担体と上記初期直流磁化し
たスレーブ媒体を密着させる密着手段、環状電磁石をス
レーブ媒体の上面あるいは下面側の少なくとも一方に配
設し、初期直流磁化方向と逆向きのトラック方向の転写
用磁界を印加させる転写磁界印加手段を有する磁気転写
装置である。
【0013】環状電磁石をスレーブ媒体の上面あるいは
下面側の少なくとも一方に配設した時に発生する磁界の
トラック方向における磁界強度分布がスレーブ媒体の保
磁力Hcs以上のである前記の磁気転写装置である。環状
電磁石をスレーブ媒体の上面あるいは下面側の少なくと
も一方に配設した時に発生する磁界のトラック方向にお
ける磁界強度分布がスレーブ媒体面において最適転写磁
界強度範囲内である前記の磁気転写装置である。最適転
写磁界強度がスレーブ媒体の保磁力Hcsに対して0.6
×Hcs〜1.3×Hcsである前記の磁気転写装置であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明者らは、磁気転写用マスタ
ー担体とスレーブ媒体とを密着させて外部より転写用磁
界を印加した際に、転写が不安定で信号品位が低下した
部分が生じるのは、転写時に印加する磁界が適切でない
ために信号品位が低下することが原因であることを見い
だし本発明を想到したものである。磁気転写用マスター
担体からスレーブ担体への磁気転写においては、スレー
ブ媒体の保持力Hcsよりも高い外部磁界を印加すると、
スレーブの磁化状態がすべて印加した方向に磁化し、こ
のために本来転写すべきパターンの記録が行なわれない
と一般には考えられていた。例えば、特開平10−40
544号公報においても、段落番号0064において、
磁気記録媒体の保持力と同程度以下とすることが好まし
いことが記載されている。しかしながら、本発明者等の
検討によって本方式における磁気転写の原理は図1に示
す様に、磁気転写用マスター担体1のスレーブ媒体4に
実質的に接触している凸の磁性層部分では転写用外部磁
界6は、その凸部分へ吸収される磁界6aとなり、接触
しているスレーブ媒体4の磁性層では記録できる磁界強
度とならないが、磁気転写用マスター担体1のスレーブ
媒体4に接触していない凹の部分に対応するスレーブ媒
体4の磁性層では記録できる磁界強度となり、図の7に
示す様に転写用外部磁界6の方向に磁化され、磁気転写
用マスター担体1のプリフォーマット用パターンをスレ
ーブ媒体4へ記録情報7として転写することができるも
のであることが判明した。したがって、磁気転写用マス
ター担体からスレーブ媒体への転写の際には、スレーブ
媒体と接触している部分は多くの磁界が磁気転写用マス
ター担体のパターン部に入るために、スレーブ媒体に
は、保磁力Hcsよりも高い転写磁界を印加しても反転し
ないものと考えられる。そして、スレーブ媒体の保磁力
csと比較して特定の関係の強度を有する転写用磁界を
適用することによって信号品位の高いスレーブ媒体を得
ることができる。明瞭な転写をいかなるパターンにおい
ても実現するためには、スレーブ媒体をあらかじめ一方
向に十分大きな磁界で、保磁力Hcs以上、好ましくはH
csの1.2倍以上で初期直流磁化しておき、特定の強度
の転写用磁界、すなわち最適転写磁界強度範囲の磁界を
印加するものであり、好ましい転写用磁界は、0.6×
cs≦転写用磁界≦1.3×Hcsであり、その向きは初
期直流磁化の向きと逆向きに印加するものである。ま
た、転写用磁界はより好ましくは0.8〜1.2Hcs
あり、さらに好ましくは1〜1.1Hcsである。
【0015】また、サーボ用のプリフォーマットを行う
磁気記録媒体は、一般には円盤状の記録媒体であり、回
転の中心から同心円状に描かれたトラックに沿って情報
を記録している。このような円盤状磁気記録媒体におい
て、放射状のパターンを転写する磁界印加方法は、スレ
ーブ媒体面のトラック方向、すなわち任意のトラック方
向位置で円弧の接線方向に磁界を印加しあらかじめスレ
ーブ媒体磁化をトラック方向に初期直流磁化する。
【0016】次いで、磁気転写用マスター担体と上記初
期直流磁化したスレーブ媒体を密着させスレーブ媒体面
のトラック方向に転写用磁界を印加させ磁気転写を行う
が、あらかじめスレーブ媒体にトラック方向磁界を印加
し初期直流磁化させた方向と磁気転写を行うために印加
する転写用磁界とがスレーブ媒体面において逆向きであ
ることが必要である。したがって円盤状媒体の全面にわ
たって上記印加磁界条件の磁界を印加するためには、ス
レーブ媒体の保磁力Hcs以上の磁界強度部分をトラック
方向位置で発生させることにより初期直流磁化を実現す
ることができる。
【0017】そして、最適転写磁界強度範囲の最大値を
超える磁界強度分布が存在せず、また、最適転写磁界強
度範囲の最小値未満である様な磁界強度分布の磁界も存
在せしない状態で、磁気転写用マスター担体と初期直流
磁化したスレーブ担体を密着させ、スレーブ媒体面のト
ラック方向に転写用磁界を印加することによっても実現
できる。
【0018】本発明において、初期直流磁化および磁気
転写に用いる環状電磁石は、トラック面積と同程度の大
きさもしくはその面積よりも大きいものが好まれる。こ
のような大きさのものを用いることによってスレーブ媒
体、スレーブ媒体と磁気転写用マスター担体との密着体
に均一な磁界を与えることが可能となる。
【0019】なお、本発明における環状電磁石は、中心
軸の周囲に円を回転することによって形成される円環体
等の環状体の表面に、該円の直径と同等の大きさのコイ
ルを巻きつけたものであり、主として環状体の内部に主
たる磁力線が形成されるものである。そして本発明では
環状体の外部に形成される磁力線を利用したものであ
る。
【0020】また、環状体の表面に巻きつけられるコイ
ルの断面は、円形に限らず楕円形等の扁平な円形、矩形
あるいは矩形の両端に円弧が形成されたもの等でも良
い。環状電磁石のトラック面の部分は平坦な形状が好ま
しい。また、環状電磁石とスレーブ媒体、あるいは密着
体との距離は可能な限り小さくすることが好ましく、そ
の距離は0.5mmないし20mmにするのが好まし
い。また、環状電磁石を用いて印加する磁界強度は全ト
ラック位置において均一なものが要求され、そのばらつ
きの大きさは全トラック位置で±5%以内が好ましく、
さらには±2.5%以内とすることがより好ましい。
【0021】以下に図面を参照して、転写方法および転
写装置について説明する。図2は、環状電磁石を用いた
磁界の印加方法を説明する図である。図2(A)は、ス
レーブ媒体4の上面に、環状電磁石8を配置した状態で
スレーブ媒体4を初期直流磁化する例を示している。ス
レーブ媒体4の上面に設けた環状電磁石8から、図2
(B)に示すようにスレーブ媒体4の面に対しては、環
状電磁石から漏れる磁界9が与えられ、スレーブ媒体を
初期直流磁化することができる。また、図2(C)は、
スレーブ媒体4の上面および下面の両面に、環状電磁石
8aおよび8bを配置した例を示しており、スレーブ媒
体4の両面にそれぞれ1個ずつ設けた環状電磁石8aお
よび8bから、図2(D)に示すようにスレーブ媒体4
の面に対して磁界9が与えられる。環状電磁石からスレ
ーブ媒体面に与えられる磁界の強度は、環状電磁石に通
電する電流の強度、環状電磁石とスレーブ媒体面との間
隔を変えることによって調整することが可能である。
【0022】図3は、他の環状電磁石を説明する図であ
る。図3に示した環状電磁石は、環状電磁石を構成する
コイルが21〜24の4個に分割されたものである。各
コイル21〜24の電流の調整等の手段に加えてコイル
間空隙25〜28を調整することによって、スレーブ媒
体面に与える磁界強度を調整することができる。
【0023】図4は、磁気転写用マスター担体からスレ
ーブ媒体への転写方法を説明する図であり、スレーブ媒
体と磁気転写用マスター担体との密着体への磁界の印加
を説明する図である。スレーブ媒体4を磁気転写用マス
ター担体1と密着させた密着体11の表面に対して環状
電磁石8を配設して磁界12を与えることによって、密
着体11の全面に初期直流磁化の磁化方向とは反対方向
の磁界が与えられる。
【0024】また、図2ないし図4で示した磁気転写方
法に用いる装置には、スレーブ媒体面と環状電磁石との
距離を任意に調整し得る機構、電磁石の励磁電流を調整
する機構が設けられており、スレーブ媒体と電磁石との
間の距離、励磁電流を調整することにより、スレーブ媒
体面で所望の磁界強度が得られる。環状電磁石の種類と
しては、空芯型ソレノイドコイルでもコイル中心部に鉄
心などのコアを有するもののいずれも用いることができ
る。
【0025】本発明の磁気転写に使用する磁気転写用マ
スター担体の製造方法について説明する。磁気転写用マ
スター担体用の基板としては、シリコン、石英板、ガラ
ス、アルミニウム等の非磁性金属または合金、セラミッ
クス、合成樹脂等の表面が平滑な板状体であり、エッチ
ング、成膜工程での温度等の処理環境に耐性を有するも
のを用いることができる。表面が平滑な基板にフォトレ
ジストを塗布し、プリフォーマットのパターンに応じた
フォトマスクを用いて露光、現像したり、あるいはフォ
トレジストを直接にけがく等の方法によってフォトレジ
ストにプリフォーマットの情報に応じたパターンを形成
する。
【0026】次いで、エッチング工程において、反応性
エツチング、アルゴンプラズマを用いた物理的エッチン
グ、液体を用いたエッチング等の基板に応じたエッチン
グ手段によって、パターンに応じて基板のエッチングを
行う。エッチングによって形成する穴の深さは、転写情
報記録部として形成する磁性層の厚さに相当する深さと
するが、20nm以上1000nm以下であることが好
ましい。厚すぎると磁界の広がり幅が大きくなるので望
ましくない。形成する穴は、底面が基板の表面に平行な
平面で形成されるような深さが均等な穴を形成すること
が好ましい。また、穴の形状は、面に垂直なトラック方
向の断面が長方形の形状であることが好ましい。
【0027】次いで、磁性材料を真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法等の真空成膜手段、
めっき法により形成した穴に対応した厚さで基板の表面
まで磁性材料を成膜する。転写情報記録部の磁気特性
は、抗磁力(Hc)は199kA/m(2500Oe)
以下、好ましくは0.4〜119kA/m(5〜150
0Oe)であり、飽和磁束密度(Bs)としては、0.
3T(テスラ)以上、好ましくは0.5T以上である。
次いで、フォトレジストをリフトオフ法で除去し、表面
を研磨して、ばりがある場合は取り除くとともに、表面
を平坦化する。
【0028】以上の説明では、基板に穴を形成し、形成
した穴に磁性材料を成膜する方法について述べたが、フ
ォトファブリーケション法によって基板上の所定の箇所
に、磁性材料を成膜して転写情報記録部の凸部を形成し
た後に、凸部の間に非磁性材料を成膜あるいは充填し、
転写情報記録部と非磁性材料部の表面を同一平面として
も良い。
【0029】また、磁性層に用いることができる磁性材
料としては、磁束密度が大きなコバルト、鉄あるいはそ
れらの合金を用いることができる。具体的には、Co、
CoPtCr、CoCr、CoPtCrTa、CoPt
CrNbTa、CoCrB、CoNi、Fe、FeC
o、FePt等を挙げることができる。また、磁性層の
厚さとしては、20〜1000nmであり、好ましくは
30ないし500nmである。あまり厚いと記録分解能
が低下する。
【0030】とくに、磁束密度が大きく、スレーブ媒体
と同じ方向、例えば面内記録の場合には面内方向、垂直
記録の場合には垂直方向の磁気異方性を有していること
が明瞭な転写が行うためには好ましい。磁性材料は、細
かな磁気粒子又はアモルファス構造を有していることが
鋭利なエッジが形成できる点からも好ましい。また、磁
気材料に磁気異方性を形成するためには、非磁性の下地
層を設けることが好ましく、結晶構造と格子常数を磁性
層と同様のものとすることが必要である。具体的には、
そのような下地層としては、Cr、CrTi、CoC
r、CrTa、CrMo、NiAl、Ru等をスパッタ
リングによって成膜することができる。
【0031】また、磁性層の上にダイヤモンド状炭素膜
等の保護膜を設けても良く、潤滑剤を設けても良い。保
護膜として5〜30nmのダイヤモンド状炭素膜と潤滑
剤が存在することがさらに好ましい。その上に潤滑剤が
設けられていることが必要な理由は、スレーブとの接触
過程で生じるずれを補正する際に摩擦が生じ、潤滑剤層
がないと耐久性が不足するためである。
【0032】本発明の磁気転写用マスター担体は、ハー
ドディスク、大容量リムーバル型磁気記録媒体等のディ
スク型磁気記録媒体への磁気記録情報の転写のみではな
く、カード型磁気記録媒体、テープ型磁気記録媒体への
磁気記録情報の転写にも用いることができる。
【0033】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を説明する。 実施例1および比較例1 (磁気転写用マスター担体の作製)真空成膜装置におい
て、室温にて1.33×10-5Pa(10-7Torr)まで
減圧した後に、アルゴンを導入して圧力を0.4Pa
(3×10-3Torr)とした条件下で、シリコン基板上に
厚さ200nmのFeCo膜を形成し、3.5型の円盤
状の磁気転写用マスター担体とした。保磁力Hcは8k
A/m(100Oe)、磁束密度Msは28.9T(2
3000Gauss)であった。円盤状パターンを円盤
中心から半径方向20mm〜40mmの位置までの幅1
0μの等間隔の放射状ライン、ライン間隔は半径方向2
0mmの最内周位置で10μm間隔とした。
【0034】(スレーブ媒体の作製)真空成膜装置にお
いて、室温にて1.33×10-5Pa(10-7Torr)ま
で減圧した後に、アルゴンを導入して圧力を0.4Pa
(3×10-3Torr)とした条件下で、ガラス板を200
℃に加熱し、CoCrPt25nm,Ms:5.7T
(4500Gauss)、保磁力Hcs:199kA/m
(2500Oe)である3.5型の円盤状磁気記録媒体
を作製した。
【0035】(初期直流磁化方法)ピーク磁界強度がス
レーブ媒体の表面において、スレーブ媒体の保磁力Hcs
の2倍の388kA/m(5000Oe)となるよう
に、図2で示したように両面に電磁石を配置して、スレ
ーブ媒体の初期直流磁化を行った。 (磁気転写試験方法)初期直流磁化したスレーブ媒体と
磁気転写用マスター担体とを密着させて、図4(A)に
示した環状電磁石を有する装置を用いてスレーブ媒体の
磁化とは逆の方向に印加して磁気転写を行った。また、
磁気転写用マスター担体とスレーブ媒体の密着は、ゴム
板を挟んでアルミニウム板上から加圧した。
【0036】(電磁変換特性評価方法)電磁変換特性測
定装置(協同電子製 SS−60)によりスレーブ媒体
の転写信号の評価を行った。ヘッドには、ヘッドギャッ
プ:0.35μm、トラック幅:3.5μmであるイン
ダクティブヘッドを使用した。読込信号をスペクトロア
ナライザーで周波数分解し、1次信号のピーク強度
(C)と外挿した媒体ノイズ(N)の差(C/N)を測
定した。各磁場強度でのC/Nのうち、最大値を0dB
とし、相対値(△C/N)で評価を行い、表1に示し
た。なお、C/N値が−20dB以下の場合、磁気転写
の信号品位が実用レベルでないため*で示した。
【0037】
【表1】 スレーブ媒体のHcs 199kA/m 転写用磁界の ピーク強度kA/m Hcsとの比 △C/N(dB) 59.7 0.3 * 99.5 0.5 −13.6 119 0.6 −3.5 159 0.8 −1.3 179 0.9 −0.2 199 1.0 0.0 219 1.1 −0.1 239 1.2 −2.4 259 1.3 −4.2 279 1.4 −8.9 298 1.5 −16.8 318 1.6 * 398 2.0 *
【0038】実施例2および比較例2 保磁力Hcsが199kA/m(2500Oe)のスレー
ブ媒体に、ピーク磁界強度が239kA/m(3000
Oe)、すなわちスレーブ媒体の保磁力のHcsの1.2
倍の磁界強度でスレーブ媒体の初期直流磁化を行い、次
に初期直流磁化したスレーブ媒体と磁気転写用マスター
担体とを密着させて磁気転写を行った点を除き実施例1
と同様にして磁気転写を行った後に、実施例1と同様に
して測定し、その結果を表2に示す。
【0039】
【表2】 スレーブ媒体のHcs 199kA/m 転写用磁界の ピーク強度kA/m Hcsとの比 △C/N(dB) 59.7 0.3 * 99.5 0.5 −13.6 119 0.6 −2.3 159 0.8 −1.8 179 0.9 −0.2 199 1.0 0.0 219 1.1 −0.1 239 1.2 −1.2 259 1.3 −4.6 279 1.4 −9.7 298 1.5 −18.2 318 1.6 * 398 2.0 *
【0040】比較例3 保磁力Hcsが199kA/m(2500Oe)のスレー
ブ媒体に、ピーク磁界強度が159kA/m(2000
Oe)、すなわちスレーブ媒体の保磁力のHcsの0.8
倍の磁界強度でスレーブ媒体の初期直流磁化を行い、次
に初期直流磁化したスレーブ媒体と磁気転写用マスター
担体とを密着させて磁気転写を行った点を除き実施例1
と同様にして磁気転写を行った後に、実施例1と同様に
して測定し、その結果を表3に示す。
【0041】
【表3】 スレーブ媒体のHcs 199kA/m 転写用磁界の ピーク強度kA/m Hcsとの比 △C/N(dB) 59.7 0.3 * 99.5 0.5 * 119 0.6 * 159 0.8 * 179 0.9 * 199 1.0 * 219 1.1 * 239 1.2 * 259 1.3 * 279 1.4 * 298 1.5 * 318 1.6 * 398 2.0 *
【0042】実施例3および比較例4 実施例1と同様にして作製した保磁力Hcsが159kA
/m(2000Oe)のスレーブ媒体に、ピーク磁界強
度が318kA/m(4000Oe)、すなわちスレー
ブ媒体の保磁力のHcsの2倍の磁界強度でスレーブ媒体
の初期直流磁化を行い、次に初期直流磁化したスレーブ
媒体と磁気転写用マスター担体とを密着させて図4
(A)に示した装置を用いて磁気転写を行った点を除き
実施例1と同様にして磁気転写を行った後に、実施例1
と同様にして測定し、その結果を表4に示す。
【0043】
【表4】 スレーブ媒体のHcs 159kA/m 転写用磁界の ピーク強度kA/m Hcsとの比 △C/N(dB) 47.7 0.3 * 79.6 0.5 −10.5 95.5 0.6 −3.2 127 0.8 −0.6 143 0.9 −0.2 159 1.0 0.0 175 1.1 −0.3 191 1.2 −2.9 207 1.3 −7.3 223 1.4 −10.2 239 1.5 −18.4 255 1.6 * 318 2.0 *
【0044】実施例4および比較例5 保磁力Hcsが159kA/m(2000Oe)のスレー
ブ媒体にピーク磁界強度が191kA/m(2400O
e)、すなわちスレーブ媒体の保磁力のHcsの1.2倍
の磁界強度でスレーブ媒体の初期直流磁化を行った点を
除き、実施例4と同様に初期直流磁化したスレーブ媒体
と磁気転写用マスター担体とを密着させて磁気転写を行
った後に、実施例1と同様に測定し、その結果を表5に
示す。
【0045】
【表5】 スレーブ媒体のHcs 159kA/m 転写用磁界の ピーク強度kA/m Hcsとの比 △C/N(dB) 47.7 0.3 * 79.6 0.5 −10.7 95.5 0.6 −3.2 127 0.8 −0.6 143 0.9 −0.1 159 1.0 0.0 175 1.1 −0.5 191 1.2 −3.5 207 1.3 −5.2 223 1.4 −9.8 239 1.5 −18.7 255 1.6 * 318 2.0 *
【0046】比較例6 実施例1と同様にして作製した保磁力Hcsが159kA
/m(2000Oe)のスレーブ媒体に、ピーク磁界強
度が127kA/m(1600Oe)、すなわちスレー
ブ媒体の保磁力のHcsの0.8倍の磁界強度でスレーブ
媒体の初期直流磁化を行い、次に初期直流磁化したスレ
ーブ媒体と磁気転写用マスター担体とを密着させて図4
(A)に示した装置を用いて磁気転写を行った点を除き
実施例1と同様にして磁気転写を行った後に、実施例1
と同様に測定し、その結果を表6に示す。
【0047】
【表6】 スレーブ媒体のHcs 159kA/m(2000Oe) 転写用磁界の ピーク強度kA/m Hcsとの比 △C/N(dB) 47.7 0.3 * 79.6 0.5 * 95.5 0.6 * 127 0.8 * 143 0.9 * 159 1.0 * 175 1.1 * 191 1.2 * 207 1.3 * 223 1.4 * 239 1.5 * 255 1.6 * 318 2.0 *
【0048】
【発明の効果】磁気転写用マスター担体から、スレーブ
媒体への磁気転写において、スレーブ媒体のHcsに対し
て特定の強度の転写用磁界を与えることによってパター
ンの位置や形状によらずに高品位の転写パターンを有す
るスレーブ媒体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、磁気転写用マスター担体におけるプリ
フォーマット用のパターンの転写を説明する図である。
【図2】図2は、環状電磁石を用いた磁界の印加方法を
説明する図である。
【図3】図3は、他の環状電磁石を説明する図である。
【図4】図4は、磁気転写用マスター担体からスレーブ
媒体への転写方法を説明する図である。
【符号の説明】
1…磁気転写用マスター担体、2…プリフォーマット領
域、3…データ領域、4…スレーブ媒体、5…トラック
方向、6…転写用外部磁界、6a…凸部分へ吸収される
磁界、7…記録情報、8,8a,8b…環状電磁石、9
…磁界、10…ピーク、11…密着体、12…磁界、2
1,22,23,24…コイル、25,26,27,2
8…コイル間空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 正一 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 5D112 AA05 AA24 DD05 DD09 FA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面の情報信号に対応する部分に
    磁性層が形成された磁気転写用マスター担体と転写を受
    ける磁気記録媒体からなるスレーブ媒体とを密着させて
    転写用磁界を印加する磁気転写方法において、環状電磁
    石をスレーブ媒体の上面あるいは下面側の少なくとも一
    方に配設し、スレーブ媒体面のトラック方向に磁界を印
    加することにより、あらかじめスレーブ媒体磁化をトラ
    ック方向に初期直流磁化した後、磁気転写用マスター担
    体と上記初期直流磁化したスレーブ媒体を密着させてス
    レーブ媒体面の初期直流磁化方向と逆向きのトラック方
    向に転写用磁界を印加させ磁気転写を行うことを特徴と
    する磁気転写方法。
  2. 【請求項2】 基板の表面の情報信号に対応する部分に
    磁性層が形成された磁気転写用マスター担体と転写を受
    ける磁気記録媒体からなるスレーブ媒体とを密着させて
    転写用磁界を印加する磁気転写方法において、スレーブ
    媒体面のトラック方向に磁界を印加し、あらかじめスレ
    ーブ媒体磁化をトラック方向に初期直流磁化した後、磁
    気転写用マスター担体と上記初期直流磁化したスレーブ
    媒体を密着させ、環状電磁石をスレーブ媒体の上面ある
    いは下面側の少なくとも一方に配設し、初期直流磁化方
    向と逆向きのトラック方向の転写用磁界を印加させ磁気
    転写を行うことを特徴とする磁気転写方法。
  3. 【請求項3】 環状電磁石を、スレーブ媒体の上面ある
    いは下面側の少なくとも一方に配設した時に発生する磁
    界のトラック方向における磁界強度分布がスレーブ媒体
    の保磁力Hcs以上であることを特徴とする請求項1に記
    載の磁気転写方法。
  4. 【請求項4】 環状電磁石をスレーブ媒体の上面あるい
    は下面の少なくとも一方に配設した時に発生する磁界の
    トラック方向における磁界強度分布が、スレーブ媒体面
    において最適転写磁界強度範囲内であることを特徴とす
    る請求項2に記載の磁気転写方法。
  5. 【請求項5】 最適転写磁界強度が、スレーブ媒体の保
    磁力Hcsに対して0.6×Hcs〜1.3×Hcsであるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の磁気転写方法。
  6. 【請求項6】 基板の表面の情報信号に対応する部分に
    磁性層が形成された磁気転写用マスター担体と転写を受
    ける磁気記録媒体からなるスレーブ媒体とを密着させて
    転写用磁界を印加する磁気転写装置において、環状電磁
    石をスレーブ媒体の上面あるいは下面側の少なくとも一
    方に配設し、スレーブ媒体面のトラック方向に磁界を印
    加することによりあらかじめスレーブ媒体磁化をトラッ
    ク方向に初期直流磁化する初期直流磁化手段、磁気転写
    用マスター担体と上記初期直流磁化したスレーブ媒体と
    を密着させる密着手段、スレーブ媒体面の初期直流磁化
    方向と逆向きのトラック方向に転写用磁界を印加させる
    転写磁界印加手段からなることを特徴とする磁気転写装
    置。
  7. 【請求項7】 基板の表面の情報信号に対応する部分に
    磁性層が形成された磁気転写用マスター担体と転写を受
    ける磁気記録媒体からなるスレーブ媒体とを密着させて
    転写用磁界を印加する磁気転写装置において、スレーブ
    媒体面のトラック方向に磁界を印加しあらかじめスレー
    ブ媒体磁化をトラック方向に初期直流磁化する初期直流
    磁化手段、磁気転写用マスター担体と上記初期直流磁化
    したスレーブ媒体を密着させる密着手段、環状電磁石を
    スレーブ媒体の上面あるいは下面側の少なくとも一方に
    配設し、初期直流磁化方向と逆向きのトラック方向の転
    写用磁界を印加させる転写磁界印加手段を有することを
    特徴とする磁気転写装置。
  8. 【請求項8】 環状電磁石をスレーブ媒体の上面あるい
    は下面側の少なくとも一方に配設した時に発生する磁界
    のトラック方向における磁界強度分布がスレーブ媒体の
    保磁力Hcs以上のであることを特徴とする請求項6に記
    載の磁気転写装置。
  9. 【請求項9】 環状電磁石をスレーブ媒体の上面あるい
    は下面側の少なくとも一方に配設した時に発生する磁界
    のトラック方向における磁界強度分布がスレーブ媒体面
    において最適転写磁界強度範囲内であることを特徴とす
    る請求項7に記載の磁気転写装置。
  10. 【請求項10】 最適転写磁界強度がスレーブ媒体の保
    磁力Hcsに対して0.6×Hcs〜1.3×Hcsであるこ
    とを特徴とする請求項9に記載の磁気転写装置。
JP2000093297A 1999-06-23 2000-03-30 磁気転写方法および磁気転写装置 Pending JP2001067663A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000093297A JP2001067663A (ja) 1999-06-23 2000-03-30 磁気転写方法および磁気転写装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-176554 1999-06-23
JP17655499 1999-06-23
JP2000093297A JP2001067663A (ja) 1999-06-23 2000-03-30 磁気転写方法および磁気転写装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001067663A true JP2001067663A (ja) 2001-03-16

Family

ID=26497422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000093297A Pending JP2001067663A (ja) 1999-06-23 2000-03-30 磁気転写方法および磁気転写装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001067663A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7038868B2 (en) 2002-02-12 2006-05-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of magnetic transfer and stopping slave medium rotation

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7038868B2 (en) 2002-02-12 2006-05-02 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of magnetic transfer and stopping slave medium rotation
US7502184B2 (en) 2002-02-12 2009-03-10 Fujifilm Corporation Method of magnetic transfer and stopping slave medium rotation

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20000064527A (ko) 마스터 정보담체와 그 제조방법 및 마스터 정보담체를 사용하는마스터 정보신호의 자기기록매체에의 기록방법과 기록장치
US6636371B1 (en) Magnetic transfer method and system
JP2001014667A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
US6911270B2 (en) Master information carrier for magnetic transfer
JP2001155336A (ja) 磁気転写用マスター担体
US6731440B1 (en) Method and apparatus for magnetic transfer
US6602301B1 (en) Method and apparatus for magnetic transfer
US6577459B1 (en) Method and apparatus for magnetic transfer
JP2001143257A (ja) 磁気転写方法
US6570724B1 (en) Method and apparatus for magnetic transfer
JP2001101657A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
JP2001028126A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
EP1143422A2 (en) Magnetic transfer method and system
US6643079B1 (en) Method and apparatus for magnetic transfer
JP2001067663A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
US6777073B2 (en) Magnetic recording medium
JP3986951B2 (ja) 磁気転写用マスター担体および磁気転写方法
JP2001028124A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
JP2001325724A (ja) 磁気転写方法および磁気記録媒体
US7440207B2 (en) Magnetic-transfer method, magnetic recording medium, and magnetic recording device
EP1143423B1 (en) Method and apparatus for magnetic transfer
JP2001028123A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
JP2001028125A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
JP2001014671A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置
JP2001028127A (ja) 磁気転写方法および磁気転写装置