JP2001066521A - ステント内面の検査方法およびその装置 - Google Patents

ステント内面の検査方法およびその装置

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JP2001066521A
JP2001066521A JP24332799A JP24332799A JP2001066521A JP 2001066521 A JP2001066521 A JP 2001066521A JP 24332799 A JP24332799 A JP 24332799A JP 24332799 A JP24332799 A JP 24332799A JP 2001066521 A JP2001066521 A JP 2001066521A
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stent
molten slag
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inspecting
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Eitetsu Shimamoto
栄徹 嶋本
Toru Nakao
徹 中尾
Yoshio Fujisawa
佳生 藤澤
Yasuyuki Furuta
泰之 古田
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Nippon Sharyo Ltd
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Nippon Sharyo Ltd
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/84Systems specially adapted for particular applications
    • G01N21/88Investigating the presence of flaws or contamination
    • G01N21/95Investigating the presence of flaws or contamination characterised by the material or shape of the object to be examined
    • G01N21/954Inspecting the inner surface of hollow bodies, e.g. bores

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ステント内面の溶融スラグの除去状態の検査を
簡便な手段で、効率よく行う方法を提供する。 【解決手段】レーザ加工で創出される溶融スラグの除去
工程を経た円筒状のステント1における溶融スラグの除
去状態を検査する方法において、モニターTV5を接続
したCCDカメラ4を備えたファイバースコープ2に該
ステント1を嵌挿し、ステント内面の状態をモニターT
V5に表示させ、作業者の目視検査により良否判定を行
うようにした。また、画像処理装置11を介してコンピ
ュータ12を接続したCCDカメラ4を備えたファイバ
ースコープ2に、円筒状のステント1が移動して嵌挿さ
れるように設け、ステント1を所定ピッチで移動させて
ステント内面の状態を取り込み、予め設定された溶融ス
ラグの許容値と比較して良否判定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管など体腔の開
通性を維持するため体腔に移植されるステントの製造に
おける内面の仕上がり状態を検査する方法およびその装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血管などのアテローム性狭窄症の治療な
どに使用されるステントは、種々のものがあるが、例え
ば特開平6−181993号や特開平10−15591
5号には、円筒形ステンレス鋼をレーザビームによって
製作したものが開示されている。
【0003】このステントの製作では、例えば、外径
1.5〜1.7mm、肉厚0.05〜0.11mm、長
さ約30mmの円筒形ステンレス鋼をレーザビームによ
って起伏パターンの切断を行って幅狭の溝を形成し、溝
部に沿って再凝固した溶融スラグ等を機械的(電解研磨
など)または化学的に除去している。
【0004】ステントは血管に移植された後、溶融スラ
グが剥離したりすると大きな問題となるので、溶融スラ
グを確実に除去するようにしている。そして、この溶融
スラグの除去工程の後には、溶融スラグの除去状態につ
いての検査を行い、除去が不十分なものを取り除いてい
る。
【0005】この溶融スラグの除去状態の検査は、拡大
鏡による肉眼検査または電子顕微鏡を用いて行っている
が、確実な検査が要求されている。なお、この検査の後
には、FDAなどの規格に沿った耐久試験などの最終検
査が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、溶融ス
ラグの除去状態の従来の検査方法においては、種々の問
題がある。まず、拡大鏡による肉眼検査では、裏面にな
っているステントの内面を見るのは難しく工数がかかる
とともに良否の判定が作業者によってバラツキ易く、信
頼性が高いとは言えない。また、電子顕微鏡による方法
では、装置が大掛かりで高価となるばかりでなく、ステ
ント内面の軸方向に焦点距離を合わせて検査しなければ
ならず、かなりの熟練を必要とする。
【0007】本発明は、上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、とくに、ステント内面の溶融ス
ラグの除去状態の検査を簡便な手段によって、効率よく
行う方法を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では次の手段を採った。即ち、請求項1の発
明では、レーザ加工で創出される溶融スラグの除去工程
を経た円筒状のステントにおける溶融スラグの除去状態
を検査する方法において、モニターTVを接続したCC
Dカメラを備えたファイバースコープに該ステントを嵌
挿し、ステント内面の状態をモニターTVに表示させ、
作業者の目視検査により溶融スラグの除去状態の良否判
定を行うようにしたことを特徴としている。
【0009】この検査方法は、レーザ加工によって製作
されたステントに適用される。レーザ加工によって創出
される溶融スラグは、例えば血管に移植された後に剥離
すると大きな問題となるので、十分に除去しなければな
らない。ファイバースコープは、先端部の外径が細く、
ステントの内面に挿入可能なものを使用する。また、検
査は、ステントをファイバースコープへ嵌挿し、少しず
つ移動させてモニターTVでステント内面の状態を見な
がら行う。
【0010】この場合、複数の人によっても検査でき、
作業者によるバラツキを少なくできる。なお、ステント
をファイバースコープへ嵌挿するのを簡便にするため
に、治具にステントを取り付けて案内に沿って移動させ
るようにしてもよい。請求項2に記載の発明は、上記請
求項1の発明を画像処理によって自動的に行うようにし
たもので、画像処理装置を介してコンピュータを接続し
たCCDカメラを備えたファイバースコープに、円筒状
のステントが移動して嵌挿されるように設け、ステント
を所定ピッチで移動させてステント内面の溶融スラグの
除去状態を取り込み、予め設定された溶融スラグの許容
値と比較して良否判定するようにしたことを特徴として
いる。
【0011】ここで、画像処理装置は、CCDカメラか
らのアナログ情報をデジタル信号に変換するもので、コ
ンピュータは、ステントの画像情報が予め設定された溶
融スラグの許容値と比較して良否判定する判定装置を備
えたものである。良否判定の基準には例えば、溶融スラ
グの面積とステント内周面からの高さが許容値を越えて
いるか否かで行う。
【0012】画像処理による自動検査の装置としては、
請求項3に記載のように、ステントを保持する取付枠を
ステントがファイバースコープに所定ピッチで嵌挿され
るように移動テーブルに設け、ファイバースコープにC
CDカメラを接続し、CCDカメラに画像処理装置を介
して予め設定された溶融スラグの許容値と比較して良否
判定するコンピュータを接続するのがよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のステント内面の検
査方法の実施形態例を図面に基づいて説明する。まず、
請求項1の発明は、例えば図1に示す検査装置8によっ
て行われる。
【0014】この検査装置8は、架台6にファイバース
コープ2が載置され、このファイバースコープ2にはC
CDカメラ4が接続され、CCDカメラ4はモニターT
V5に接続されている。なお、3は光源で、ここで出力
される光はファイバースコープ2を通って先端部2aか
らステント内面を照明する。
【0015】ファイバースコープ2は外径が0.65m
mで細孔内への挿通が可能なもの(例えば、三菱電線工
業製F065050型)を使用している。この検査装置
8を用いてステント1の内面を検査する場合は、ステン
ト1を手に持って、その内筒部へファイバースコープ2
の先端部2aが挿通されるように移動させながら、ステ
ント1の内面部の溶融スラグの除去状態をモニターTV
を見ながら目視検査を行う。例えば、図1のモニターT
V5に示すように、ステント1の内面に溶融スラグ7が
付設されている状態を表示できるので、複数の人によっ
て適否の判断を行うこともできる。
【0016】次に、請求項2および請求項3の発明の実
施形態例について説明する。図2は、ステント内面の検
査を自動的に行う検査装置9の全体構成を示すもので、
移動テーブル15の一端にはファイバースコープ2を載
置した架台14が設けられ、他端にはステント1を取り
付けるためのチャック17を備えた取付枠16が設けら
れている。
【0017】そして、移動テーブル15には、モータ1
8が付設されており、モータ18を回転させることによ
って取付枠16がファイバースコープ2に対して移動で
きるように構成されている。なお、モータ18の駆動お
よび停止はコンピュータ12からの指令によって行われ
る。また、19はエンコーダで、検知信号はコンピュー
タ12に送られる。
【0018】ファイバースコープ2にはCCDカメラ4
が付設され、これに、画像処理装置11を介してコンピ
ュータ12が設けられている。ファイバースコープ2
は、上記請求項1の実施態様と同じく、外径が0.65
mmで細孔内への挿通が可能なものを使用している。
【0019】画像処理装置11は、CCDカメラ4のア
ナログ情報をデジタル信号に変換するもので、コンピュ
ータ12へ出力される。コンピュータ12には、溶融ス
ラグの許容値が予め設定されており、上記画像処理装置
11から送信された画像データと比較して良否が判定さ
れる。
【0020】次に、この検査装置9でステントの内面を
検査する場合の手順について図3に示すフローチャート
に基づいて説明する。この検査はコンピュータ12に組
み込まれた手順に基づいて行われ、作業者はステント1
を取付枠16に取り付け・取り外しを行うのみである。
【0021】まず、作業者はステント1を、ステップ1
10で取付枠16にセットし、検査開始(ステップ12
0)のボタンを押す。これにより、モータ18が所定量
回転して移動テーブル15が移動し、取付枠16もファ
イバースコープ2側へ移動する。そして、ファイバース
コープ2の先端部2aがステント1に内挿される状態と
なる(ステップ130)。
【0022】次に、ステップ140で、ステント1の内
面の状態をCCDカメラ4を介し、画像処理装置11に
送る。そして、ここでデジタル信号、即ち画像データに
変換してコンピュータ12に送られる。コンピュータ1
2では、溶融スラグ部の状態、即ち、図4において、溶
融スラグ7の面積と最大高さHが測定される(ステップ
150)。
【0023】次に、ステップ160において、予め設定
されている溶融スラグ7の面積と最大高さの許容値と比
較し、範囲内である場合はステップ170に送られる。
そして、この箇所における検査は終了し、ステップ13
0へ戻される。次いで、モータ18を回転させて、移動
テーブル15を所定量移動し、次ぎの箇所を測定する。
このように所定ピッチで測定し、ステント1の長さ一
杯まで測定が行われるとステップ180に進み検査を終
了する。このステントは内面の状態に関しては良好であ
る旨の判定がなされ、次工程へ送られる。
【0024】一方、ステップ160において溶融スラグ
7が許容値を越えていると判定された場合は、ステップ
180に進み測定を終了する。そして、このステントは
前工程、即ち、溶融スラグの除去工程へ戻される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載のス
テント内面の検査方法は、モニターTVを接続したCC
Dカメラを備えたファイバースコープに該ステントを嵌
挿し、ステント内面の状態をモニターTVに表示させ、
作業者の目視検査により溶融スラグの除去状態の良否判
定を行うようにしたので、従来の拡大鏡や電子顕微鏡に
よる検査方法に比べ、確実性が高く熟練度が少なくて済
み短時間で行える。また、同時に何人かの目で確認でき
るので、検査結果のばらつきが少なくなる。
【0026】また、請求項2記載のステント内面の検査
方法は、画像処理装置を介してコンピュータを接続した
CCDカメラを備えたファイバースコープに、円筒状の
ステントが移動して嵌挿されるように設け、ステントを
所定ピッチで移動させてステント内面の状態を取り込
み、予め設定された溶融スラグの許容値と比較して溶融
スラグの除去状態の良否判定するようにしたので、面倒
な目視による判断を行うことなく自動的に検査ができ、
ばらつきがなく、検査の信頼性と効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明を行うための検査装置の構
成を示す図である。
【図2】請求項2および請求項3記載の発明のステント
内面の検査方法とその装置の一実施形態を示す概略正面
図である。
【図3】同 請求項2記載の発明の検査方法のフローを
示すフローチャートである。
【図4】同 ステント内面の溶融スラグの付着状態を示
す画像の例を示す図である。
【符号の説明】
1…ステント 1a…ステント内面 2…ファイバースコープ 2a…先端部 3…光源 4…CCDカメラ 5…モニターTV 6…架台 7…溶融スラグ 8…検査装置 9…検査装置 11…画像処理装置 12…コンピュータ 14…架台 15…移動テーブル 16…取付枠 17…チャック 18…モータ 19…エンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 佳生 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (72)発明者 古田 泰之 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 Fターム(参考) 2F065 AA24 AA49 AA58 AA60 CC00 DD06 FF01 FF04 FF26 JJ03 JJ26 LL02 MM06 PP01 PP11 QQ03 QQ25 QQ31 SS02 SS04 SS13 2G051 AA90 AB20 BB17 CA03 CA04 CC17 DA06 EA11 EB01 2H040 AA02 DA43 DA53 DA55 GA01 GA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ加工で創出される溶融スラグの除去
    工程を経た円筒状のステントにおける溶融スラグの除去
    状態を検査する方法において、モニターTVを接続した
    CCDカメラを備えたファイバースコープに該ステント
    を嵌挿し、ステント内面の状態をモニターTVに表示さ
    せ、作業者の目視検査により溶融スラグの除去状態の良
    否判定を行うようにしたことを特徴とするステント内面
    の検査方法。
  2. 【請求項2】レーザ加工で創出される溶融スラグの除去
    工程を経た円筒状のステントにおける溶融スラグの除去
    状態を検査する方法において、画像処理装置を介してコ
    ンピュータを接続したCCDカメラを備えたファイバー
    スコープに、円筒状のステントが移動して嵌挿されるよ
    うに設け、ステントを所定ピッチで移動させてステント
    内面の状態を取り込み、予め設定された溶融スラグの許
    容値と比較して溶融スラグの除去状態の良否判定を行う
    ようにしたことを特徴とするステント内面の検査方法。
  3. 【請求項3】ステントを保持する取付枠をステントがフ
    ァイバースコープに所定ピッチで嵌挿されるように移動
    テーブルに設け、ファイバースコープにCCDカメラを
    接続し、CCDカメラに画像処理装置を介して予め設定
    された溶融スラグの許容値と比較して良否判定するコン
    ピュータを接続したことを特徴とする請求項2記載のス
    テント内面の検査方法を実施するための装置。
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