JP2001065348A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

内燃機関の冷却装置

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JP2001065348A
JP2001065348A JP24139099A JP24139099A JP2001065348A JP 2001065348 A JP2001065348 A JP 2001065348A JP 24139099 A JP24139099 A JP 24139099A JP 24139099 A JP24139099 A JP 24139099A JP 2001065348 A JP2001065348 A JP 2001065348A
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昭 吉原
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光彦 大沼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高水温時に流路断面積を比較的大きく確保で
き、冷却性能を向上させることができる内燃機関の冷却
装置を提供することにある。 【解決手段】 冷却水通路に並列に配設され互いに異な
る開弁温度を有する低水温制御弁14と高水温制御弁1
5を備え、該両水温制御弁の各々が内燃機関冷却後の冷
却水の通路を常時ラジエータ5に連通するラジエータ側
通路4、12、13或いは該ラジエータ側通路をバイパ
スするバイパス通路11、8、9に切換える内燃機関の
冷却装置において、高水温制御弁15は該低水温制御弁
14よりもバイパス通路11の上流側に接続され、高水
温制御弁15のバイパス通路11との接続部よりも下流
側で、且つ低水温制御弁14に至るバイパス通路を含む
通路内に設けられた切換弁16と、切換弁16を内燃機
関の運転状態に応じて切換えるコントローラ17とを備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の冷却装
置、特に、冷却水循環路中の冷却水の流動を上下2つの
設定温度に基づき制御するよう2つの水温制御弁を設け
た内燃機関の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の冷却装置はエンジン本体の冷
却水を放熱器側に循環させて冷却し、エンジンの温度上
昇を防止している。この冷却装置は過度な温度上昇を抑
えてエンジン出力を適正に保持する機能や、エンジン構
成部材の耐熱性を上回る温度上昇を抑えてエンジンの信
頼性を保持する機能や、エンジン補機であるヒータの熱
源としての機能や、触媒を活性温度に保って排ガス性能
を保持する機能を発揮できる。特に、エンジンは高温よ
り低温運転時の方が充填効率を改善され、軸トルクや軸
出力が大きくなることが知られており、その一例を図9
(a)、(b)に示した。ここでサーモスタット設定温
度が85℃(符号Δの線)より82℃(符号○の線)で運転
された場合に軸トルクTや軸出力Peが大きいことが示
されている。しかも、サーモスタット設定温度が85℃
より82℃で運転された場合において、燃費改善率が高
回転域e1(図9(b)参照)で改善され、低回転域e
0ではエンジンフリクションの影響が高まり低下するこ
とが示されている。このように、内燃機関の冷却装置は
複数の制御温度を設定されることが多く、その上限値は
エンジン出力特性に基づき、下限はヒータ特性に基づき
設定されるのが一般的である。
【0003】例えば、特開平3−23310号公報に開
示の冷却装置は、エンジンとラジエータとを結ぶ冷却水
出口通路の途中に並列状に低温側サーモバルブと高温側
サーモバルブを配備し、両弁の閉鎖時にはエンジン出口
側冷却水をバイパス路よりウォータポンプの吸込み通路
に戻し、開弁時にはエンジン出口側冷却水をラジエータ
側に導く。しかも、低温側サーモバルブのラジエータ側
出口近傍に流路を開閉する切り換え制御弁を設け、これ
により、低温側サーモバルブと高温側サーモバルブを選
択的に駆動させ、高低2つの制御温度で冷却水のラジエ
ータへの循環を切り換え制御している。
【0004】特開平10−89071号公報に開示の冷
却装置は、エンジンとラジエータとを結ぶ冷却水出口通
路の途中に高温側及び低温側サーモバルブを配備し、高
温側サーモバルブの感温流路より分岐路を延ばしその下
流側に切り換え制御弁を隔てて低温側サーモバルブを配
し、これにより、高低2つの制御温度で冷却水のラジエ
ータへの循環を切り換えている。なお、ヒータ取り出し
口を高温側サーモバルブの感温流路より引き出すように
形成している。
【0005】特開平7−91251号公報に開示の冷却
装置は、図10(a)乃至(c)に示すように、ラジエ
ータ100に連通するラジエータ側通路101からの冷
却水とバイパス路102通過後の冷却水とを高低2つの
開弁温度で作動する2つのサーモバルブ103、104
に各一対の分岐路105a,105b、106a,10
6bを介して導き、各分岐路の冷却水をウォータポンプ
107側の吸込み通路108へ選択的に流動させる切り
換えをしている。しかも、分岐路105bと分岐路10
6aに設けた2つの切換制御弁109、110の切り換
えにより2つのサーモバルブ103、104を選択的に
使用している。ここで、暖気時(a)には切換制御弁1
09を閉じると共に切換制御弁110を開いて分岐路1
06a,106bを開き、低負荷時(b)には切換制御
弁109を閉じると共に切換制御弁110を開いて分岐
路105aを開き,高負荷時(c)には切換制御弁10
9を開くと共に切換制御弁110を閉じて分岐路105
bを開き、高水温時にも高負荷時(c)と同様に分岐路
105bを開く切り換えモードを採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平3−
23310号公報に開示の内燃機関の冷却装置は、低温
側及び高温側サーモバルブが仕切られてなく夫々の感温
流路が曖昧となり、感温性が悪く、温度制御が不安定と
なり易い上、両バルブのバイパス路の流路断面積を大小
調整して低温側サーモバルブへの流入を優先させる必要
があり構造が複雑化する。特開平10−89071号公
報に開示の内燃機関の冷却装置は、たとえ、制御弁用の
アクチュエータが開放してもヒータ取り出し口に流入す
る冷却水は高温側の感温流路を通過するのみであり,低
温側サーモバルブの感温流路が閉塞されているため低温
側サーモバルブ開かず、同弁の開閉作動の応答性が悪
い。
【0007】特開平7−91251号公報に開示の内燃
機関の冷却装置は、図10(a)乃至(c)に示すよう
に、常に、2つの切換制御弁109、110の内のいず
れか一方が各分岐路105、106及びそれに連通する
一方のサーモバルブ103、104の流路を遮断してい
る。このため、ラジエータ側通路101を流動する冷却
水の流量を十分に確保したい高水温時(c)の切り換え
モードにある場合に流路断面積が比較的狭く、ラジエー
タを循環する冷却水流量を十分確保できず、冷却性能が
低いという問題があり、しかも、2つの切換制御弁10
9,110を必要とし、構造の複雑化を招くという問題
もある。
【0008】本発明は上述の課題を考察し、高水温時に
流路断面積を比較的大きく確保でき、冷却性能を向上さ
せることができ、構造の簡素化をも図れる内燃機関の冷
却装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、冷却水通路に並列に配設さ
れ互いに異なる開弁温度を有する低水温制御弁と高水温
制御弁を備え、該両水温制御弁の各々が内燃機関冷却後
の冷却水の通路を常時ラジエータに連通するラジエータ
側通路、或いは該ラジエータ側通路をバイパスするバイ
パス通路に切換える内燃機関の冷却装置において、上記
高水温制御弁は該低水温制御弁よりも該バイパス通路の
上流側に接続され、該高水温制御弁のバイパス通路との
接続部よりも下流側で、且つ低水温制御弁に至るバイパ
ス通路を含む通路内に設けられた切換弁と、上記切換弁
を内燃機関の運転状態に応じて切換える制御手段とを備
えたことを特徴とするこのように、高水温制御弁のバイ
パス通路との接続部より低水温制御弁に至るバイパス通
路を含む通路内にのみ切換弁を設け、低水温制御弁と高
水温制御弁に至る各ラジエータ側通路は常時ラジエータ
に連通させたので、高水温時に同切換弁を開作動した場
合、高水温制御弁と低水温制御弁の両ラジエータ側通路
を開放でき、同部での流路面積を十分に拡大でき、ラジ
エータ側を流動する冷却水の流量を十分に確保し、冷却
性能を向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1、図2には内燃機関の冷却装
置1を示した。この内燃機関の冷却装置1はエンジン2
の冷却水循環系の要部を成し、ウォータジャケット3
と、そのウォータジャケット3の出口301に連通しラ
ジエータ5を備えたラジエータ側通路4と、ウォータジ
ャケット3の入口302に設けられるウォータポンプ6
と、同ポンプの吸込み通路7と、ラジエータ側通路4よ
り分岐しラジエータ5を迂回して冷却水を流すバイパス
通路11と、ラジエータ側通路4の一部を成すと共にラ
ジエータ5の下流で、常時ラジエータ5側に連通状態に
ある第1、第2のラジエータ側分岐路12、13と、バ
イパス通路11の一部を成すと共に下流側で分岐して冷
却水を流す第1、第2のバイパス側分岐路8、9と、吸
込み通路7に連通する低感温流路r1に配備される低水
温制御弁14と、吸込み通路7に連通する高感温流路r
2に配備される高水温制御弁15と、第1のバイパス側
分岐路8に設けた切換弁16と、切換弁16をエンジン
2の運転状態に応じて切り換える制御手段としてのコン
トローラ17とを備える。ここで、高水温制御弁15は
低水温制御弁14よりもバイパス通路11の上流側に接
続される。
【0011】なお、ウォータジャケット3の出口301
に連通する拡径部401はヒータ18へ連通するヒータ
パイプ19が連結される。ウォータポンプ6は図示しな
いベルト式回転伝達系を介してエンジン回転力を受け、
エンジン駆動時に吸込み通路7の冷却水をウォータジャ
ケット3に循環させた上で出口301より流出させてい
る。ラジエータ5はラジエータ側通路4を流動する冷却
水を空気冷却し、図示しない放熱用の電動ファンを駆動
して冷却効率を向上できる。ヒータ18はヒータパイプ
19からの冷却水を放熱器181及び戻しパイプ22を
経て吸込み通路7に戻し、車内暖房を行っている。
【0012】ラジエータ側通路4の下流部には第1、第
2のラジエータ側分岐路12、13が分岐して連結さ
れ、その内の第1ラジエータ側分岐路12は低水温制御
弁14に、第2ラジエータ側分岐路13は高水温制御弁
15に連結する。さらに、バイパス通路11の下流部に
は第1、第2のバイパス側分岐路8、9が分岐して連結
され、その内の第1バイパス側分岐路8は低水温制御弁
14に、第2バイパス側分岐路9は高水温制御弁15に
流入口を連結する。低水温制御弁14及び高水温制御弁
15はそれぞれ、ワックスペレットからなる感温部a
1、a2を低高の各感温流路r1,r2の中央部に対向
配備する。
【0013】ここで、低水温制御弁14は、冷却水が設
定された低温側開弁温度を下回る間は感温部a1及び図
示しない戻しバネが働き、第1バイパス側分岐路8を開
き第1ラジエータ側分岐路12を閉じる基準位置P1
(図2(a)参照)に弁体b1を切り換え保持し、逆
に、冷却水が設定された低温側開弁温度を上回ると、第
1バイパス側分岐路8を閉じ第1ラジエータ側分岐路1
2を開く切換位置P2(図2(c)参照)に弁体b1を
切り換え保持する。高水温制御弁15は、冷却水が設定
された高温側開弁温度を下回る間は感温部a2及び図示
しない戻しバネが働き、バイパス側分岐路の他方9を開
き第1ラジエータ側分岐路13を閉じる基準位置P1
(図2(a)参照)に弁体b2を切り換え保持し、逆
に、冷却水が設定された高温側開弁温度を上回ると、バ
イパス側分岐路の他方9を閉じ第1ラジエータ側分岐路
13を開く切換位置P2(図2(b)参照)に弁体b2
を切り換え保持する。第1バイパス側分岐路8に設けた
切換弁16は電磁弁であり、オン時に第1バイパス側分
岐路8を開き、オフ時に同分岐路8を閉じる。
【0014】ここで、図5乃至図8には低水温制御弁1
4と高水温制御弁15及び切換弁16をアッセンブリ化
した冷却水切り換えユニット30を示した。この冷却水
切り換えユニット30はサーモケース31とその開口を
閉鎖するインレットフィッチング32とで収容枠を形成
する。冷却水切り換えユニット30の内部には低水温制
御弁14及び高水温制御弁15を平行に収容する低高の
各感温流路r1,r2と、同各感温流路r1,r2に共
に連通し、同各感温流路r1,r2間のほぼ中央に配設
された吸込み通路7の上流部(図6、図7参照)と、ラ
ジエータ側通路4の下流端及びそれに常時連通する第
1、第2のラジエータ側分岐路12、13と、各感温流
路r1,r2に垂直に配設されたバイパス通路11の下
流端及びそれに連通する第1、第2のバイパス側分岐路
8、9(図7、図8参照)と、拡径部401に連通する
拡径部延出部33と、拡径部延出部33に連通するヒー
タホース取付け部34と、低高の各感温流路r1,r2
のエアを上方の拡径部延出部33に逃がすと共に中心線
CLに対称に配置されるエア抜き穴35、36(図5、
図6参照)と、切換弁16の取付け部37とを形成され
ている。
【0015】取付け部37は第1バイパス側分岐路8の
下流端開口の周縁に形成され、切換弁16の弁体161
が接離する弁座gと、同弁座gと第1バイパス側分岐路
8を隔てて対設され切換弁16の弁取付け枠162が螺
着されるねじ穴hとを備える。なお、ここでの切換弁1
6はヒータ付きのペレット弁、負圧作動弁、電磁弁等で
あり、非付勢時にバネ163の弾性力で弁体161を弁
座gに押圧し、付勢時にバネ163の弾性力に抗して弁
体161を弁座gより離脱させるように構成される。
【0016】このような冷却水切り換えユニット30は
低水温制御弁14と高水温制御弁15及び切換弁16を
アッセンブリ化したので、エンジン2の冷却水循環系へ
の装着作業を簡素化できる。しかも、感温流路r1,r
2、吸込み通路7、拡径部延出部33、バイパス側分岐
路8、9、エア抜き穴35、36を中心線CLに対称配
置したことにより、低水温制御弁14と高水温制御弁1
5を同じ環境下に保持することができ、切換弁16の開
閉により冷却水の流れがほぼ変化しないので良好な水温
制御が可能となる。
【0017】切換弁16が接続されたコントローラ17
はその入力回路に、エンジンの冷却水温度TEを拡径部
40で検出する水温センサ24と、図示しないスロット
ル弁の開度θs情報を出力するスロットル開度センサ2
5と、外気温度Ta情報を入力する外気温センサ26
と、ヒータオン/オフ信号を入力するヒータスイッチ2
7と、モード切り換えスイッチ28とを備え、これらの
入力情報に応じて、負荷切り換えモード、或いは外気温
切り換えモードのいずれかで切換弁16を切り換え制御
する。
【0018】ここでのコントローラ17の冷却水温切り
換え制御を図1乃至図3を参照して説明する。運転者に
よりモード切り換えスイッチ28が負荷切り換えモード
に切り換えられると、コントローラ17は図3の弁切り
換えマップm1を参照し切換弁16を制御する。ここ
で、冷却水温度TEが暖気判定値Aとしての(76,5
℃±α)(例えば許容誤差範囲として2℃が設定され
る)を下回るか判断し、下回る間は暖気域A1と判断
し、切換弁16をオフして閉じる。このとき、図2
(a)に示すように、低水温制御弁14及び高水温制御
弁15は低水温のため基準位置P1に保持され、第2バ
イパス側分岐路9を開く。これにより、暖気運転が促進
され、触媒を早期に活性温度に保って排ガス性能を改善
し、ヒータ18を早期に熱源として適正に作動できる。
【0019】次に、冷却水温度TEが暖気判定値Aとし
ての(76,5℃±α)を上回り、高水温判定値Bとし
ての(85℃+α)(例えば許容誤差範囲として2℃が
設定される)を下回る運転域であると、現在の負荷情報
としてのスロットル開度θsが呼び出され、この値が高
負荷判定値Cとしての1/2開度を上回るか否か判断さ
れ、下回ると低負荷域A2,上回ると高負荷域A3と判
断される。低負荷域A2ではフリクションロスを低減す
べくエンジン温度を高める必要がある。このため高水温
制御弁15を使用すべく切換弁16をオフして閉じる。
このとき、図2(b)に示すように、高水温制御弁15
はその感温部a2が高温側開弁温度(85℃に設定)で
作動し、切換位置P2に切り換え作動し、第1ラジエー
タ側分岐路13を開く。この際、ウォータジャケット3
よりラジエータ5を経て来る冷却水は高水温制御弁15
の高感温流路r2を通過し吸込み通路7に戻り循環す
る。これにより冷却水は高感温流路r2付近において高
温側開弁温度(85℃)近傍に保持されて循環する。
【0020】一方、高負荷域A3では吸気温度の低減を
図り充填効率を上げて軸トルク及び軸出力を向上させる
べくエンジン温度を下げる必要がある。このため、低水
温制御弁14を使用すべく、切換弁16をオンして開
く。このとき、図2(c)に示すように、低水温制御弁
14はその感温部a1が低温側開弁温度(76,5℃に
設定)で作動し、切換位置P2に切り換え作動し、第1
ラジエータ側分岐路12を開く。この際、ウォータジャ
ケット3よりラジエータ5を経て来る冷却水は低水温制
御弁14の低感温流路r1を通過し吸込み通路7に戻り
循環する。これにより冷却水は低感温流路r1付近にお
いて低温側開弁温度(76,5℃)近傍に保持されて循
環する。
【0021】なお、このような低負荷域A2及び高負荷
域A3はスロットル開度θsが高負荷判定値Cとしての
1/2開度をしきい値としているが、ここでは、ハンチ
ングを防止するため、図3(b)に示すようにスロット
ル開度θs上昇時のしきい値をθs2(=θs+β)
に、スロットル開度θs下降時のしきい値をθs1(=
θs−β)に設定し、ヒステリシスを設けることが望ま
しい。なお、ここでの補正値βは実験的に適宜設定され
る。
【0022】次に、冷却水温度TEが高水温判定値Bと
しての(85℃±α)(例えば許容誤差範囲として2℃
が設定される)を上回る高水温域A4であることを判断
すると、切換弁16をオンして開く。このとき、図2
(d)に示すように、第1、第2のラジエータ側分岐路
12、13は常時ラジエータ5側に連通状態にあるし、
低水温制御弁14及び高水温制御弁15は高水温のため
共に切換位置P2に保持され、ラジエータ側通路4に続
く第1、第2の両ラジエータ側分岐路12、13を開
き、流路面積を十分に拡大し、ラジエータ5側を流動す
る冷却水の流量を十分に確保し、冷却性能を向上させる
ことができる。このとき、コントローラ17は水温セン
サ24より高水温情報を受取り、図示しない電動ファン
を駆動させ、ラジエータ5の放熱作用を促進させること
となる。このため、エンジン2が過度に温度上昇するこ
とを防止でき、エンジン出力を適正に保持し、エンジン
構成部材の耐熱性を上回る温度上昇を抑え、エンジンの
信頼性を保持できる。
【0023】次に、モード切り換えスイッチ28が外気
温切り換えモードに切り換えられると、コントローラ1
7は図4の弁切り換えマップm2を参照し切換弁16を
制御する。ここで、冷却水温度TEが暖気判定値A(7
6,5℃±α)を下回る間は弁切り換えマップm1の暖
気域A1と同じ暖気域B1と判断し、切換弁16をオフ
して閉じる。このとき、図2(a)に示すように、低水
温制御弁14及び高水温制御弁15は基準位置P1に保
持され、バイパス側分岐路9を開き、暖気運転が促進さ
れる。
【0024】次に、冷却水温度TEが暖気判定値A(7
6,5℃±α)を上回り、高水温判定値B(85℃±
α)を下回る運転域であると、現在の外気温度Ta情報
を外気温センサ26より取り込み、外気温度Taが高温
判定値Dとしての20℃を上回るか否か判断され、下回
ると外気温低域(冬)B2と判断し,上回ると外気温高
域(夏)B3と判断される。
【0025】外気温低域(冬)B2ではフリクションロ
スを低減すべくエンジン温度を高める。このため高水温
制御弁15を使用すべく切換弁16をオフして閉じる。
このとき、図2(b)に示すように、高水温制御弁15
は高温側開弁温度(85℃)で作動して第1ラジエータ
側分岐路13を開く。この際、ラジエータ5を経て来る
冷却水は高感温流路r2を通過し吸込み通路7に戻り循
環し高水温(85℃)近傍に保持される。一方、外気温
高域(夏)B3では充填効率を上げるべくエンジン温度
を下げる。このため、低水温制御弁14を使用すべく切
換弁16をオンして開く。このとき、図2(c)に示す
ように、低水温制御弁14はその感温部a1が低温側開
弁温度(76,5℃)で作動し、第1ラジエータ側分岐
路12を開く。この際、ラジエータ5を経て来る冷却水
は低感温流路r1を通過し吸込み通路7に戻り循環し低
水温(76,5℃)近傍に保持されて循環する。
【0026】なお、このような外気温低域(冬)B2及
び外気温高域(夏)B3は高温判定値D(20℃)をし
きい値としているが、ここでは、ハンチングを防止する
ため、図4(b)に示すように外気温度Ta上昇時のし
きい値をTn1(=20℃+δ)に、外気温度Ta下降
時のしきい値をTn2(=20℃−δ)に設定し、ヒス
テリシスを設けることが望ましい。なお、ここでの補正
値δは実験的に適宜設定される。次に、外気温度Taが
高水温判定値Bとしての(85℃±α)を上回ると、弁
切り換えマップm1の高水温域A4と同じ高水温域B4
であることより、高水温域A4の場合と同様に、図2
(d)に示すように、低水温制御弁14及び高水温制御
弁15は共に切換位置P2に保持され、ラジエータ側の
冷却水流量を十分胃確保でき冷却性能を向上させること
ができ、エンジン2が過度に温度上昇することを防止で
き、エンジンの信頼性を保持できる。
【0027】なお、ここでは外気温度Ta情報を外気温
センサ26より取り込み、外気温度Taが高温判定値D
(20℃)を上回るか否かで低水温制御弁14或いは高
温切換弁15を選択して使用していた。しかし、これに
代えて、コントローラ17がヒータスイッチ27(図1
参照)のヒータオン/オフ信号がオンで冬と判定し、高
温切換弁15を選択して冷却水温の上昇を図り、ヒータ
オン/オフ信号がオフで夏と判定し、低水温制御弁14
選択して冷却水温の低下を図るという制御を行っても良
く、この場合も外気温切り換えモードでの制御の時と同
様の作用効果を得られる。
【0028】また、上述においての開弁温度、高負荷判
定値、高温判定値は上述に限定されるものではなく、そ
のエンジンの特性、作動環境等に基づき最適な値を選択
することが好ましい。更に、上述のところにおいて、低
水温制御弁14はその感温部a1が低温側開弁温度(7
6、5℃)で作動し、高水温制御弁15はその感温部a
2が高温側開弁温度(85℃)で作動するものとした
が、その他の水温値に設定されてもよく、それらの場合
も図1の内燃機関の冷却装置1と同様の作用効果が得ら
れる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明では、高
水温制御弁のバイパス通路との接続部より低水温制御弁
に至るバイパス通路を含む通路内にのみ切換弁を設け、
低水温制御弁と高水温制御弁に至る各ラジエータ側通路
を常時ラジエータに連通させたので、高水温時に切換弁
を開作動した場合、高水温切換制御弁と低水温切換制御
弁の両ラジエータ側分岐路を開放でき、同部での冷却水
の流路面積を十分に拡大でき、ラジエータ側を流動する
冷却水の流量を十分に確保し、冷却性能を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例としての内燃機関の冷却
装置の概略構成図である。
【図2】図1の冷却装置で用いる低水温制御弁及び高水
温制御弁の切り換え作動説明図であり、(a)は暖気
時、(b)は低負荷或いは低温時、(c)は高負荷或い
は高温時、(d)は高水温時を示す。
【図3】図1の冷却装置の負荷切り換えモードにおける
弁切り換え制御特性を説明する図であり、(a)は弁切
り換えマップm1を、(b)はスロットル開度のしきい
値に設けたヒステリシスの特性説明図である。
【図4】図1の冷却装置の外気温切り換えモードにおけ
る弁切り換え制御特性を説明する図であり、(a)は弁
切り換えマップm2を、(b)は外気温のしきい値に設
けたヒステリシスの特性説明図である。
【図5】図1の冷却装置で用いる冷却水切り換えユニッ
トの平面図である。
【図6】図5の冷却水切り換えユニットのV2方向視の
側面図である。
【図7】図5の冷却水切り換えユニットのインレットフ
ィッチングを排除した状態でのV3方向視の側面図であ
る。
【図8】図5の冷却水切り換えユニットのV1方向視の
側面図である。
【図9】従来の内燃機関の冷却装置を用いたエンジンの
機能説明図であり、(a)は冷却水温度切り換えによる
軸トルク及び軸出力の変化特性説明図であり、(b)は
燃費改善率説明図である。
【図10】従来の内燃機関の冷却装置が用いる低水温制
御弁及び高水温制御弁の切り換え作動説明図であり、
(a)は暖気時、(b)は低負荷時、(c)は高負荷或
いは高水温時を示す。
【符号の説明】
1 内燃機関の冷却装置 2 エンジン 4 ラジエータ側通路 5 ラジエータ 6 ウォータポンプ 7 吸込み通路 8 第1バイパス側分岐路 9 第2のバイパス側分岐路 12 第1ラジエータ側分岐路 13 第2のラジエータ側分岐路 14 低水温制御弁 15 高水温制御弁 16 切換弁 17 コントローラ r1 低感温流路 r2 高感温経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大沼 光彦 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 濱田 隼人 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷却水通路に並列に配設され互いに異なる
    開弁温度を有する低水温制御弁と高水温制御弁を備え、
    該両水温制御弁の各々が内燃機関冷却後の冷却水の通路
    を常時ラジエータに連通するラジエータ側通路、或いは
    該ラジエータ側通路をバイパスするバイパス通路に切換
    える内燃機関の冷却装置において、 上記高水温制御弁は該低水温制御弁よりも該バイパス通
    路の上流側に接続され、該高水温制御弁のバイパス通路
    との接続部よりも下流側で、且つ低水温制御弁に至るバ
    イパス通路を含む通路内に設けられた切換弁と、 上記切換弁を内燃機関の運転状態に応じて切換える制御
    手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
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