JP2001063590A - 車両のステアリング装置 - Google Patents

車両のステアリング装置

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JP2001063590A
JP2001063590A JP23962499A JP23962499A JP2001063590A JP 2001063590 A JP2001063590 A JP 2001063590A JP 23962499 A JP23962499 A JP 23962499A JP 23962499 A JP23962499 A JP 23962499A JP 2001063590 A JP2001063590 A JP 2001063590A
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真吾 國廣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイールの上下方向位置と前後
方向位置を調節可能なステアリング装置において、ステ
アリングホイールの位置調節時にそれと一体的に移動す
るコラムカバーの上面とインストルメントパネルとの間
に隙間を発生させないようにして、見栄えがよくインス
トルメントパネルとコラムカバーとの一体感がでるよう
にした車両のステアリング装置を提供する。 【解決手段】 ステアリング装置1は、コラムカバー6
のカバー本体6aと別体に構成され後端部がコラムカバ
ー6に支持された遮蔽部材7と、遮蔽部材7を挿通させ
る為にインストルメントパネル10に形成され遮蔽部材
7を移動可能に支持するスリット8を有し、遮蔽部材7
により、コラムカバー6の上面とインストルメントパネ
ル10との間に隙間を発生させないようにし、この状態
を維持して、ステアリングホイール2の上下方向位置と
前後方向位置を調節できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、車両のステアリ
ングホイールの上下方向位置と前後方向位置を調節可能
なステアリング装置に関し、特に、ステアリングホイー
ルの位置調節時にそれと一体的に移動するコラムカバー
の上面側部分の少なくとも一部をなす遮蔽部材により、
コラムカバーの上面とインストルメントパネルとの間に
隙間を発生させないようにしたステアリング装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、自動車に装備されるステアリン
グ装置は、インストルメントパネル(以下、インパネと
いう)の後側に配設されるステアリングホイールと、こ
のステアリングホイールに後端部が連結されて前方へ延
び前端部側がステアリングギヤに連結されるステアリン
グシャフトを備え、ステアリングホイールを回動させる
と、ステアリングシャフトやステアリングギヤを介して
タイロッドが駆動され、そのタイロッドに連動して操舵
輪である前輪が操舵される。
【0003】一般に、ステアリングシャフトは筒状のジ
ャケット部材に覆われて回動可能に支持され、そのジャ
ケット部材がインパネの前側において車体側部材(イン
パネメンバー)に連結されている。ジャケット部材はス
テアリングホイール近くまで延び、ステアリングホイー
ルとジャケット部材は、少なくともインパネとステアリ
ングホイールの間において合成樹脂製のコラムカバーに
より覆われている。
【0004】最近のステアリング装置には、運転者の体
格等に応じた快適な運転姿勢を確保する為に、ステアリ
ングホイールの上下方向位置と左右方向位置を調節可能
に構成したものが広く実用に供されている。通常、ジャ
ケット部材は車体側部材に固定解除可能に固定され、ジ
ャケット部材を固定解除した状態で、ジャケット部材及
びステアリングシャフトとともにステアリングホイール
を上下方向と前後方向へ移動させてその位置を調節可能
にしてある。
【0005】ところで、従来のステアリング装置では、
ステアリングホイールの位置調節時、コラムカバーはス
テアリングホイールと一体的に移動するようになってい
る。そのため、インストルメントパネル(インパネ)と
コラムカバーの前端部とに隙間ができないように、コラ
ムカバーは、その前部をインパネに形成された開口部に
挿入して、上下方向と前後方向に移動可能に配設されて
いる。
【0006】しかし、コラムカバーの上面とインパネと
の間には隙間が発生し、その隙間もステアリングホイー
ルを下方位置に移動させる程大きくなる。そこで、伸縮
且つ屈曲可能な蛇腹部材を装着することで、ステアリン
グホイールの位置を上下方向と前後方向に調節しても、
コラムカバーとインパネとの間に隙間ができないように
した種々のステアリング装置が考えられ、その一部は実
用に供されている。
【0007】例えば、図15のステアリング装置100 で
は、コラムカバー102 がインパネ101 の後側において移
動するように設けられ、コラムカバー102 の前端に環状
の蛇腹部材105 の後端部が連結され、インパネ101 に形
成された開口部101a付近に蛇腹部材105 の前端部が連結
されている。
【0008】図16のステアリング装置110 では、コラ
ムカバー112 が、前カバー113 と前カバー113 に後側か
ら摺動自在に挿入されて前後移動可能な後カバー114 と
からなる。前カバー113 の前端部が、インパネ111 の開
口部111aに上下動可能に上下に遊嵌状に挿入され、前カ
バー113 の上壁部の前端に蛇腹部材115 の下端部が連結
され、その上側の開口部111a付近に蛇腹部材115 の上端
部が連結されている。
【0009】図17のステアリング装置120 では、コラ
ムカバー122 が前後方向に長く構成され、そのコラムカ
バー122 の前端部分が、インパネ121 の開口部121aに上
下動可能に上下に遊嵌状に且つ前後動可能に挿入されて
いる。コラムカバー122 の上側の開口部121a付近に蛇腹
部材125 の上端部が連結され、その蛇腹部材125 の下端
部が、コラムカバー122 の前端部分の上面に接触してい
る。
【0010】ここで、最近のステアリング装置では、例
えば、ステアリングシャフトを軸部材とこの軸部材に回
動不能に外嵌された筒部材とで構成し、これら軸部材と
筒部材をピン部材を介して連結して、車両衝突時に、ス
テアリングシャフトに入力される衝撃力でピン部材を破
断させるとともに、軸部材と筒部材とをそれらの間に作
用する摩擦力に抗して収縮摺動させて、ステアリングホ
イールへ2次衝突する乗員の衝撃を吸収するコラプス機
構を装備したものが広く実用に供されている。
【0011】また、通常、インパネの前側に、インパネ
を補強する車幅方向に長い車体側部材(インパネメンバ
ー)が車体側部材が設けられ、このインパネメンバーに
ジャケット部材が連結されている。ステアリング装置の
荷重の大部分はインパネメンバーで支持されるが、特
に、ステアリングホイールにエアバッグ装置を装備した
ものではその重量が大きくなるため、ステアリング装置
の支持剛性を高める為には、ジャケット部材のできるだ
け後部をインパネメンバーで支持する構造にすることが
望ましい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】 従来のステアリング
装置では、前述のように、ステアリングホイールの上下
方向位置と左右方向位置を調節可能にする為に、インパ
ネに形成された開口部にコラムカバーの前部を挿入して
いるだけであるため、ステアリングホイールの位置調節
時にそれと一体的に移動するコラムカバーの上面とイン
パネとの間に隙間が発生するという問題があり、その隙
間もステアリングホイールつまりコラムカバーを下方位
置に移動させる程大きくなる。
【0013】そして、コラムカバーの上面とインパネと
の間に隙間が発生すると、その隙間が見栄えや外観を非
常に悪くし、インパネとコラムカバーとの一体感をだせ
ないという問題がある他、前記隙間に物等が挟まり易
く、そうなるとステアリングホイールを上方へ移動させ
ることができなくなる虞があること等の問題がある。
【0014】また、図15のステアリング装置100 で
は、蛇腹部材105 でコラムカバー102とインパネ101 の
間の隙間をカバーし、また、図16、図17のステアリ
ング装置110,120 では、蛇腹部材115,125 でコラムカバ
ー112,122 の上面とインパネ111,121 の間の隙間をカバ
ーしているが、これら蛇腹部材ではその形状から見栄え
をよくしコラムカバーとインパネとの一体感をだすのが
難しい。尚、図16のステアリング装置110 では、コラ
ムカバー112 の前カバー113 と後カバー114 の連結部に
段部が形成され、その段部も見栄えをよくする点で不利
である。
【0015】更に、図15、図17のステアリング装置
100,120 では、コラムカバー102,122 の前端部分が支持
されていないため、また、図16のステアリング装置11
2 では、コラムカバー112 の前端上壁部が支持されいる
が、蛇腹部材115 を介して支持されているため、コラム
カバーの支持剛性が非常に低いものになる。そこで、コ
ラムカバーの上壁部を支持することが考えられるが、上
下及び前後に移動するコラムカバーを支持する支持機構
を別途設けなければならないため、構造が複雑化し製作
コスト的にも不利になる。
【0016】一方、従来のステアリング装置において、
ステアリングホイールを前方限界位置まで移動させる際
に、コラムカバーの前部がインストルメントの前側に入
り込むようにしたものでは、ジャケット部材を支持する
インパネメンバーや、インパネメンバーにジャケット部
材を連結する連結部材に、インパネの前側に入り込んだ
コラムカバーが干渉するという虞がある。特に、前記コ
ラプス機構を設けたステアリング装置では、そのコラプ
ス機構の作動によりコラムカバーがインパネの前側に入
り込むため、ステアリングホイールを前方限界位置に調
節した状態で、上記問題が一層顕著になり、コラプス機
構が十分に機能しなくなる虞がある。
【0017】これを回避する為には、コラムカバーがイ
ンパネの前側に入り込む量を小さくすればよいが、ステ
アリングホイールの前後移動ストローク(前後調節量)
が小さくなる。これに対して、インパネメンバーを、イ
ンパネの前側に入り込んだコラムカバーと干渉しない前
方位置に配設することが考えられるが、ジャケット部材
を支持する位置も前方へ移動するため、ステアリング装
置の支持剛性が低下し、特に、ステアリングホイールに
エアバッグ装置を装着したものではその重量が大きくな
るため、ステアリングホイールのガタツキが大きくなる
虞がある。
【0018】本発明の目的は、車両のステアリング装置
において、ステアリングホイールの位置調節時にそれと
一体的に移動するコラムカバーの上面側とインストルメ
ントパネルとの間に隙間を発生させないようにして見栄
えをよくすること、コラムカバーとインストルメントパ
ネルとの一体感をだすこと、ステアリング装置を車体側
部材に支持する支持剛性を高めること、等である。
【0019】
【課題を解決するための手段】 請求項1の車両のステ
アリング装置は、ステアリングホイールと、このステア
リングホイールに一端部が連結されたステアリングシャ
フトを備えたステアリング装置において、前記ステアリ
ングホイールの上下方向位置と前後方向位置を夫々独立
に調節してから固定可能なステアリングホイール位置調
節機構と、前記ステアリングシャフトとそのジャケット
部材を覆い且つステアリングホイールの位置調節時にそ
れと一体的に移動するコラムカバーと、前記コラムカバ
ーのカバー本体と別体に構成され一端部がカバー本体に
支持された遮蔽部材であって、少なくとも上下方向に変
形する可撓性を有し且つコラムカバーの上面側部分の少
なくとも一部をなす遮蔽部材と、前記遮蔽部材を挿通さ
せる為にインストルメントパネルに形成されたスリット
であって遮蔽部材を移動可能に支持するスリットとを備
え、前記遮蔽部材は、ステアリングホイールの上下方向
への位置調節に応じて上下に変移し、ステアリングホイ
ールの前後方向への位置調節に応じて前後方向へ変移す
ることを特徴とするものである。
【0020】このステアリング装置では、ステアリング
ホイール位置調節機構により、ステアリングホイールの
上下方向位置と前後方向位置を夫々独立に調節してから
固定することができる。つまり、運転者の体格等に応じ
た快適な運転姿勢を確保する為に、ステアリングホイー
ルの上下方向位置と前後方向位置を調節できる。
【0021】ステアリングホイールの位置調節時にそれ
と一体的にコラムカバーは移動するが、遮蔽部材は少な
くとも上下方向に変形する可撓性を有し、しかも、スリ
ットに挿通されて移動可能に支持されているため、コラ
ムカバーのカバー本体の上側とインストルメントパネル
の間に発生する隙間を覆い隠した状態で、ステアリング
ホイールの上下方向への位置調節に応じて遮蔽部材を上
下方向に変形させて上下に変移させ、また、ステアリン
グホイールの前後方向への位置調節に応じて遮蔽部材を
前後方向へ変移させることができる。
【0022】このように、ステアリングホイールの上下
方向位置と前後方向位置を調節しても、遮蔽部材によ
り、ステアリングホイールと一体的に移動するコラムカ
バーの上面側とインストルメントパネルとの間に隙間を
発生させないようにすることができるため、見栄えを非
常によくすることができる。更に、スリットに支持され
た遮蔽部材を乗員が手で押しても、遮蔽部材が下方へ容
易に押動されず、コラムカバーとインストルメントパネ
ルとの一体感をだすことができる。
【0023】請求項2の車両のステアリング装置は、請
求項1の発明において、前記遮蔽部材は、ステアリング
ホイールの上下方向の移動に応じて、上下方向に変形可
能に構成されたことを特徴とするものである。従って、
ステアリングホイールの上下方向の移動に応じて、遮蔽
部材を損傷させることなく上下方向に確実に変形させる
ことができる。
【0024】請求項3の車両のステアリング装置は、請
求項1の発明において、前記遮蔽部材は、コラムカバー
のカバー本体の上壁部の前端部から前方へ延びる上壁部
と、この上壁部の車幅方向両縁部から下方へ延びる1対
の側壁部を有し、前記遮蔽部材の側壁部をカバー本体の
側壁部の外側に非接触状に設け、上下方向に変形した遮
蔽部材の側壁部とカバー本体の側壁部とが側面視にて上
下にラップするように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0025】つまり、ステアリングホイールの上下方向
位置と前後方向位置を調節しても、コラムカバーのカバ
ー本体の側壁部と遮蔽部材の側壁部との干渉を防止し、
カバー本体と遮蔽部材により、ステアリングシャフトと
そのジャケット部材を確実に覆い、更に、ステアリング
ホイールと一体的に移動するコラムカバーの上面側とイ
ンストルメントパネルとの間に隙間を発生させないよう
にすることができる。
【0026】請求項4の車両のステアリング装置は、請
求項1〜3の何れかの発明において、前記インストルメ
ントパネルの前側において車幅方向に延びる車体側部材
に、ステアリングシャフトとそのジャケット部材を連結
する連結部材を設け、この連結部材の上側に遮蔽部材の
前方への移動を許す案内通路を形成したことを特徴とす
るものである。
【0027】つまり、コラムカバーがインストルメント
パネルの前側に入り込む挿入量を大きくすることができ
るため、ステアリングホイールの前後移動ストローク
(前後調節量)、更には上下移動ストローク(上下調節
量)を大きくすることができる。しかも、車体側部材を
インストルメントパネルに接近させて配設して、この車
体側部材により、ステアリングシャフトとそのジャケッ
ト部材のできるだけ後部を支持でき、これにより、ステ
アリング装置の支持剛性を向上させ、特に、ステアリン
グホイールにエアバッグ装置を装着したものではその重
量が大きくなるが、ステアリングホイールをガタツキな
く確実に支持できるようになる。
【0028】請求項5の車両のステアリング装置は、請
求項1〜3の何れかの発明において、前記インストルメ
ントパネルの前側において車幅方向に延びる車体側部材
に、ステアリングシャフトとそのジャケット部材を連結
する連結部材を設け、この連結部材と車体側部材の上側
に、ステアリングシャフトの収縮時に遮蔽部材の前方へ
の移動を許す案内通路を形成したことを特徴とするもの
である。
【0029】このステアリング装置では、車両衝突時に
乗員がステアリングホイールへ2次衝突した際、ステア
リングシャフトの収縮により、乗員の衝撃を緩衝するよ
うに構成できる。そして、ステアリングシャフトの収縮
時、案内通路により遮蔽部材の前方への移動を許すこと
ができるため、前記2次衝突による乗員の衝撃緩衝機能
を確実に発揮させることができる。また、コラムカバー
がインストルメントパネルの前側に入り込む挿入量を大
きくすることができるため、請求項4の作用と同様の作
用が得られる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施形態は、自動車
に装備されるステアリング装置に本発明を適用した場合
の一例である。尚、図1に示す方向を前後左右として説
明する。
【0031】図1、図2に示すように、ステアリング装
置1は、運転席側において車体内部に設けられたインス
トルメントパネル10(以下、インパネ10という)の
後側に配設されたステアリングホイール2と、ステアリ
ングホイール2に後端部が連結されて前方へ延び前端部
側がステアリングギヤ(図示略)に連結されるステアリ
ングシャフト3と、ステアリングシャフト3を覆って回
動自在に支持する筒状のジャケット部材4を備えてい
る。
【0032】更に、図1〜図6に示すように、ステアリ
ング装置1には、ステアリングホイール2の上下方向位
置と前後方向位置を夫々独立に調節してから固定可能な
ステアリングホイール位置調節機構5、ステアリングシ
ャフト3とジャケット部材4を覆い且つステアリングホ
イール2の位置調節時にそれと一体的に移動するコラム
カバー6、コラムカバー6のカバー本体6aと別体に構
成され後端部がカバー本体6aに支持された遮蔽部材6
bであって少なくとも上下方向に変形する可撓性を有し
且つコラムカバー6の上面側部分の少なくとも一部をな
す遮蔽部材6b、遮蔽部材6bを挿通させる為にインパ
ネ10に形成されたスリット8であって遮蔽部材6bを
移動可能に支持するスリット8、車両衝突時にステアリ
ングホイール2へ2次衝突する乗員の衝撃を吸収するコ
ラプス機構9が設けられている。
【0033】図2に示すように、ステアリングホイール
2は、ハンドル20と、このハンドル20の内側に設け
られたケース21とを有し、ケース部21に、エアバッ
グやインフレータ等を有するエアバッグ装置(図示略)
が収納されている。
【0034】図2〜図4に示すように、ステアリングシ
ャフト3は、軸部材25と、軸部材25に外嵌された筒
部材26とを有する。筒部材26の後端部がステアリン
グホイール2に連結されてジャケット部材4の長さ方向
途中部まで延び、軸部材25は、筒部材26及びジャケ
ット部材4を貫通して前方へ延び、軸部材25の前端部
側がステアリングギヤ(図示略)に連結されている。ス
テアリングホイール2を回動させると、ステアリングシ
ャフト3やステアリングギヤを介してタイロッド(図示
略)が駆動され、そのタイロッドに連動して前輪が操舵
される。
【0035】図4に示すように、軸部材25の少なくと
も一部は断面小判型に形成され、その部分に筒部材26
が外嵌されて、軸部材25と筒部材26が相対回動不能
になっている。軸部材25と筒部材26は、夫々、長さ
方向途中部から後側がやや大径化し、通常時、それら大
径化する部位の段部を接触させた状態で、軸部材25と
筒部材26とが、それら軸心と直交する方向へ連通状に
内嵌されたコラプス機構9の複数の合成樹脂製のピン部
材70により連結されている。
【0036】図1〜図4に示すように、ジャケット部材
4は、前側の内筒30と後側の外筒31とを有し、外筒
31の前端部分に内筒30の後部が内嵌されて前後方向
へ相対移動可能になってる。内筒30の前端部に、ステ
アリングシャフト3の軸部材25がベアリング35を介
して回動可能に且つ前後移動不能に支持され、外筒31
の前端部に、ステアリングシャフト3の筒部材26がベ
アリング36を介して回動可能に且つ前後移動不能に支
持されている。そして、この外筒31にコラムカバー6
のカバー本体6bが一体的に固定されている。
【0037】ここで、図1、図2に示すように、インパ
ネ10の直ぐ前側に、車幅方向(左右方向)に延びる車
体側部材としてパイプ状のインパネメンバー11が配設
され、このインパネメンバー11により、インパネ10
が補強され、ジャケット部材4が支持されてステアリン
グ装置1の荷重の大部分が支持されている。
【0038】図2に示すように、ステアリングホイール
位置調節機構5は、インパネメンバー11に固着の連結
部材であるブラケット12に固着されてジャケット部材
4の外筒31を左右両側から挟んでその下側まで延びる
1対の第1部材40と、これら第1部材40に夫々形成
された上下に長いボルト孔41と、1対の第1部材40
の間においてジャケット部材4の下端部に固着された第
2部材42と、第2部材42に形成された左右に長いボ
ルト孔43と、ボルト孔41,43を挿通して、第1,
第2部材40を締結解除可能に締結するボルト44等を
有する。
【0039】更に、ステアリングホイール位置調節機構
5には、ボルト44を回動操作する為の操作レバー45
が設けられている。そして、この操作レバー45により
ボルト44を弛めて、ステアリングシャフト3、ジャケ
ット部材4、コラムカバー6と一体的にステアリングホ
イール2を上下方向と前後方向へ移動させて、ステアリ
ングホイール2の上下方向位置と前後方向位置を調節す
ることができ、操作レバー45によりボルト44を締め
て、ステアリングホイール2を調節した位置に固定する
ことができる。
【0040】図2、図5、図6に示すように、コラムカ
バー6は、合成樹脂材料で構成されたカバー本体6aと
遮蔽部材6bとからなり、カバー本体6aは、上壁部5
0と左右1対の側壁部51と底壁部52と後壁部53と
を有する。カバー本体6aの後端部分に上壁部50が形
成され、上壁部50の前側において、左右1対の側壁部
51は、上壁部50の前端から下方へ少し段下がりにな
って前方へ延びている。カバー本体6aの上壁部50よ
りも前方の上面側は開放しており、その上側が遮蔽部材
6bにより覆われている。
【0041】カバー本体6aは、インパネ10に形成さ
れた開口部15に、その側壁部51と底壁部52を挿入
した状態で配設されている。尚、ステアリングホイール
2を最大限後方へ移動させても、側壁部51と底壁部5
2が開口部15から抜け出ないようになっている。後壁
部53には、ステアリングシャフト3とジャケット部材
4とが挿通する円形開口54が形成され、カバー本体6
aは、後壁部53の後面をステアリングホイール2のカ
バー21の前端面に接近させた状態で、ジャケット部材
4に固定されている。
【0042】上壁部50と側壁部51の後部の境界部付
近に、左右1対の切欠部57,58が形成され、例え
ば、切欠部57からワイパー操作用のレバー17が延
び、切欠部58からヘッドランプ及びサイドウインカー
操作用のレバー18が延びている(図1参照)。尚、コ
ラムカバー6は、組付けの関係上、上下に分割可能な2
部材からなり、それらは内側においてピン結合されてい
る。
【0043】図2、図5〜図9に示すように、遮蔽部材
6bは上壁部60と左右1対の側壁部61とを有する。
遮蔽部材6bの後端面が、カバー本体6aの上壁部50
の前端面とそれに連続する側壁部51の前端面に面接触
し、上壁部60の後端部から下方へ延びる左右1対の係
合爪60aが、上壁部50から前方へ段落ち状に延びる
係合片50aに係合されて、遮蔽部材6bの後端部がカ
バー本体6aに支持されている。遮蔽部材6bの後端部
からは、外側へ湾曲する略鉛直の左右1対の湾曲側壁部
62が延び、これら湾曲側壁部62から、1対の側壁部
61が前方へ略ストレート状に延びて、カバー本体6a
の側壁部51の外側に非接触状に設けられている。
【0044】図10に示すように、上壁部60と1対の
側壁部61には、その表面部に左右方向向きと上下方向
向きの多数の溝67aが微小間隔で形成され、その裏面
部にも前記溝67aの間に位置するように、左右方向向
きと上下方向向きの多数の溝67bが微小間隔で形成さ
れている。これにより、遮蔽部材6bは少なくとも上下
方向に変形する可撓性が得られ、例えば、図11に示す
ように、遮蔽部材6bの上壁部60が変形すると、上面
部付近が圧縮されて溝67aの幅が小さくなり、下面部
付近が伸長して溝67bの幅が大きくなる。
【0045】図2、図5、図6に示すように、スリット
8は、遮蔽部材6bの縦断面形状と略同じ形状に構成さ
れ、開口部15の上端部分を囲うように形成されてい
る。このスリット8に遮蔽部材6bの上壁部60と左右
1対の側壁部61が挿通されて前後移動自在に支持され
ている。ここで、上壁部60の前端部側と1対の側壁部
61の前端部側に爪65,66が形成され、これら爪6
5,66により、スリット8に挿通している遮蔽部材6
bが抜け止めされている。
【0046】ここで、遮蔽部材6bの後端部がカバー本
体6aに支持され、遮蔽部材6bがスリット8に挿通さ
れた状態で、ステアリングホイール位置調節機構5によ
り、ステアリングホイール2の上下方向位置の調節に応
じて、遮蔽部材6bの側壁部61は上下方向に変形する
が、ステアリングホイール2の位置に関係なく、上下方
向に変形した側壁部61とカバー本体6aの側壁部51
とが、常時、側面視にて上下にラップするように構成さ
れている。
【0047】図3、図4に示すように、コラプス機構9
は、前記複数のピン部材70を有し、車両衝突時に、軸
部材25に入力される衝撃力によりピン部材70を破断
させるとともに、ステアリングシャフト3の軸部材25
と筒部材26とをそれらの間に作用する摩擦力に抗して
摺動収縮させて、ステアリングホイール2へ2次衝突す
る乗員の衝撃を吸収する。特に、本実施形態のコラプス
機構9では、車体崩壊によりジャケット部材4の内筒3
0に衝撃力が入力された場合、ジャケット部材4の内筒
30と外筒31とをそれらの間に作用する摩擦力に抗し
て摺動収縮させて、エネルギー吸収できるようになって
いる。
【0048】ここで、ブラケット12とインパネメンバ
ー11の上側のインパネ10との間に、ステアリングホ
イール2の位置調節の際と、コラプス機構9の作動時に
ステアリングシャフト3の収縮時に、遮蔽部材6bの前
方への移動を許す案内通路75が形成されている。
【0049】次に、上記ステアリング装置1の作用・効
果について説明する。ステアリングホイール2の上下方
向位置、前後方向位置を調節する場合、ステアリングホ
イール位置調節機構9により、操作レバー45を操作し
てボルト44を弛める。すると、ジャケット部材4とス
テアリングシャフト3が前後方向と左右方向に移動可能
となり、これらと一体的にステアリングホイール2を前
後方向と左右方向に移動させて、ステアリングホイール
2の位置を調節するこができる。ステアリングホイール
2の位置調節後、操作レバー45を操作してボルト44
を締めると、ジャケット部材4及びステアリングシャフ
ト3とともに、ステアリングホイール2を調節した位置
で固定することができる。
【0050】ステアリングホイール2の位置調節時にそ
れと一体的にコラムカバー6は移動するが、遮蔽部材6
bは少なくとも上下方向に変形する可撓性を有し、しか
も、スリット8に挿通されて移動可能に支持されている
ため、カバー本体6aの上側とインパネ10の間に発生
する隙間を覆い隠した状態で、ステアリングホイール2
の上下方向への位置調節に応じて遮蔽部材6bを上下方
向に変形させて上下に変移させ、また、ステアリングホ
イール2の前後方向への位置調節に応じて遮蔽部材6b
を前後方向へ変移させることができる。
【0051】図12は、ステアリングホイール2を上方
限界位置及び前方限界位置に移動させ調節した状態を示
している。この状態で、遮蔽部材6bがインパネ10の
前側へ最も多く入り込み、遮蔽部材6bの上壁部60の
前端部がブラケット12の上側に形成された案内通路7
5に案内されている。また、本体カバー6aの側壁部5
0と遮蔽部材6bの側壁部61は側面視にて上下にラッ
プしている。
【0052】また、図13は、ステアリングホイール2
を下方限界位置及び後方限界位置に移動させ調節した状
態を示している。この状態で、遮蔽部材6bがインパネ
10の後側へ最も多く抜け出し、遮蔽部材6bの前端部
の爪65(66)が、スリット8の前端付近に接近して
いる。この状態でも、カバー本体6aの側壁部50と遮
蔽部材6bの側壁部61は側面視にて上下にラップして
いる。尚、図12、図13の状態以外でも、カバー本体
6aの側壁部50と遮蔽部材6bの側壁部61は側面視
にて常時上下にラップするように構成されている。
【0053】図14は、図12の状態から、コラプス機
構9が作動し、ステアリングシャフト3が収縮したとき
の状態を示している。この状態で、遮蔽部材6bの上壁
部60の前端部が図12の状態よりも案内通路75の更
に前側まで案内される。
【0054】このステアリング装置1によれば、ステア
リングホイール2の上下方向位置と前後方向位置を調節
しても、遮蔽部材6bにより、ステアリングホイール2
と一体的に移動するコラムカバー6の上面側とインパネ
10との間に隙間を発生させないようにすることができ
るため、見栄えを非常によくすることができる。
【0055】しかも、スリット8に支持された遮蔽部材
6bを乗員が手で押しても、遮蔽部材6bが下方へ容易
に押動されず、コラムカバー6とインパネ10との一体
感をだすことができる。しかも、遮蔽部材6bを、ステ
アリングホイール2の上下方向の移動に応じて、上下方
向に変形可能に構成したので、遮蔽部材6bを損傷させ
ることなく上下方向に確実に変形させることができる。
【0056】遮蔽部材6bは、カバー本体6aの上壁部
50の前端部から前方へ延びる上壁部60と、この上壁
部60の車幅方向両縁部から下方へ延びる1対の側壁部
61を有し、遮蔽部材6bの側壁部61をカバー本体6
aの側壁部51の外側に非接触状に設け、上下方向に変
形した遮蔽部材6bの側壁部61とカバー本体6aの側
壁部51とが側面視にて上下にラップするように構成し
たので、カバー本体6aと遮蔽部材6bにより、ステア
リングシャフト3とそのジャケット部材4を確実に覆
い、更に、ステアリングホイール2と一体的に移動する
コラムカバー6の上面側とインパネ10との間に隙間を
発生させないようにすることができる。
【0057】インパネメンバー11とブラケット12の
上側に案内通路75を形成したので、コラムカバー6が
インパネ10の前側に入り込む挿入量を大きくすること
ができるため、ステアリングホイール2の前後移動スト
ローク(前後位置調節量)、更には上下移動ストローク
(上下位置調節量)を大きくすることができ、更に、コ
ラプス機構9の作動により、ステアリングシャフト3と
そのジャケット部材4の収縮時、案内通路11により遮
蔽部材6bの前方への移動を許すことができるため、2
次衝突による乗員の衝撃緩衝機能を確実に発揮させるこ
とができる。
【0058】しかも、案内通路75を形成することによ
り、インパネメンバー11をインパネ10に接近させて
配設して、このインパネメンバー11により、ステアリ
ングシャフト3とそのジャケット部材4のできるだけ後
部を支持でき、これにより、ステアリング装置1の支持
剛性を向上させることができ、特に、ステアリングホイ
ール2にエアバッグ装置を装着しているためその重量が
大きくなるが、ステアリングホイール2をガタツキなく
確実に支持できるようになる。
【0059】次に、前記実施形態の変形例について説明
する。 1〕遮蔽部材6bにおいては、複数の多数の溝67a,
67bを形成して可撓性を有するように構成する以外
に、可撓性を有する材質で構成し、上下方向に変形可能
に構成してもよい。 2〕コラムカバー6のカバー本体6aや遮蔽部材6bの
形状については前記実施形態に限定されるものでない。
【0060】3〕遮蔽部材6bをカバー本体6aと一体
に形成してもよい。 4〕ステアリングホイールを上下方向のみ調節可能なス
テアリング装置や、ステアリングホイールを前後方向の
み調節可能なステアリング装置に適用することも考えら
れる。 5〕尚、前記ステアリング装置1の構造は一例を示すも
のに過ぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種
々の変形を付加した形態で実施可能である。
【0061】
【発明の効果】 請求項1の車両のステアリング装置に
よれば、コラムカバーのカバー本体と別体に構成され一
端部がカバー本体に支持された遮蔽部材であって、少な
くとも上下方向に変形する可撓性を有し且つコラムカバ
ーの上面側部分の少なくとも一部をなす遮蔽部材と、遮
蔽部材を挿通させる為にインストルメントパネルに形成
されたスリットであって遮蔽部材を移動可能に支持する
スリットとを設けたので、遮蔽部材により、コラムカバ
ーのカバー本体の上側とインストルメントパネルの間に
発生する隙間を覆い隠した状態で、ステアリングホイー
ルの上下方向位置と前後方向位置を調節することができ
る。
【0062】つまり、ステアリングホイールの上下方向
位置と前後方向位置を調節しても、遮蔽部材により、ス
テアリングホイールと一体的に移動するコラムカバーの
上面側とインストルメントパネルとの間に隙間を発生さ
せないようにすることができるため、見栄えを非常によ
くすることができ、更に、スリットに支持された遮蔽部
材を乗員が手で押しても、遮蔽部材が下方へ容易に押動
されず、コラムカバーとインストルメントパネルとの一
体感をだすことができる。
【0063】請求項2の車両のステアリング装置によれ
ば、遮蔽部材を、ステアリングホイールの上下方向の移
動に応じて、上下方向に変形可能に構成したので、遮蔽
部材を損傷させることなく上下方向に確実に変形させる
ことができる。
【0064】請求項3の車両のステアリング装置によれ
ば、遮蔽部材は、コラムカバーのカバー本体の上壁部の
前端部から前方へ延びる上壁部と、この上壁部の車幅方
向両縁部から下方へ延びる1対の側壁部を有し、遮蔽部
材の側壁部をカバー本体の側壁部の外側に非接触状に設
け、上下方向に変形した遮蔽部材の側壁部とカバー本体
の側壁部とが側面視にて上下にラップするように構成し
たので、ステアリングホイールの上下方向位置と前後方
向位置を調節しても、コラムカバーのカバー本体の側壁
部と遮蔽部材の側壁部との干渉を防止し、カバー本体と
遮蔽部材により、ステアリングシャフトとそのジャケッ
ト部材を確実に覆い、更に、ステアリングホイールと一
体的に移動するコラムカバーの上面側とインストルメン
トパネルとの間に隙間を発生させないようにすることが
できる。
【0065】請求項4の車両のステアリング装置はによ
れば、インストルメントパネルの前側において車幅方向
に延びる車体側部材に、ステアリングシャフトとそのジ
ャケット部材を連結する連結部材を設け、この連結部材
の上側に遮蔽部材の前方への移動を許す案内通路を形成
したので、コラムカバーがインストルメントパネルの前
側に入り込む挿入量を大きくすることができるため、ス
テアリングホイールの前後移動ストローク、更には上下
移動ストロークを大きくすることができる。しかも、車
体側部材をインストルメントパネルに接近させて配設し
て、この車体側部材により、ステアリングシャフトとそ
のジャケット部材のできるだけ後部を支持でき、これに
より、ステアリングホイールの支持剛性が向上させるこ
とができ、特に、ステアリングホイールにエアバッグ装
置を装着したものではその重量が大きくなるが、ステア
リングホイールをガタツキなく確実に支持できる。
【0066】請求項5の車両のステアリング装置によれ
ば、インストルメントパネルの前側において車幅方向に
延びる車体側部材に、ステアリングシャフトとそのジャ
ケット部材を連結する連結部材を設け、この連結部材と
車体側部材の上側に、ステアリングシャフトとそのジャ
ケット部材の収縮時に遮蔽部材の前方への移動を許す案
内通路を形成したので、ステアリングシャフトとそのジ
ャケット部材の収縮時、案内通路により遮蔽部材の前方
への移動を許すことができるため、前記2次衝突による
乗員の衝撃緩衝機能を確実に発揮させることができる。
また、コラムカバーがインストルメントパネルの前側に
入り込む挿入量を大きくすることができるため、請求項
4の効果と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るステアリング装置を装
備した車体内部の斜め上側からの斜視図である。
【図2】ステアリング装置の要部縦断面図である。
【図3】ステアリング装置の前部の縦断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】ステアリング装置のコラムカバーと遮蔽部材の
斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】遮蔽部材の斜視図である。
【図8】遮蔽部材の平面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】遮蔽部材(非変形状態)の部分拡大断面図で
ある。
【図11】遮蔽部材(変形状態)の部分拡大断面図であ
る。
【図12】ステアリング装置(上前方限界位置)の要部
縦断面図である。
【図13】ステアリング装置(下後方限界位置)の要部
縦断面図である。
【図14】ステアリング装置(コラプス機構作動時)の
要部縦断面図である。
【図15】従来技術に係るステアリング装置の部分断面
図である。
【図16】別の従来技術に係るステアリング装置の部分
断面図である。
【図17】更に別の従来技術に係るステアリング装置の
部分断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリング装置 2 ステアリングホイール 3 ステアリングシャフト 4 ジャケット部材 5 ステアリングホイール位置調節機構 6 コラムカバー 6a カバー本体 6b 遮蔽部材 8 スリット 9 コラプス機構 10 インストルメントパネル 11 インパネメンバー 12 ブラケット 50 上壁部 51 側壁部 60 上壁部 61 側壁部 75 案内通路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールと、このステアリ
    ングホイールに一端部が連結されたステアリングシャフ
    トを備えたステアリング装置において、 前記ステアリングホイールの上下方向位置と前後方向位
    置を夫々独立に調節してから固定可能なステアリングホ
    イール位置調節機構と、 前記ステアリングシャフトとそのジャケット部材を覆い
    且つステアリングホイールの位置調節時にそれと一体的
    に移動するコラムカバーと、 前記コラムカバーのカバー本体と別体に構成され一端部
    がカバー本体に支持された遮蔽部材であって、少なくと
    も上下方向に変形する可撓性を有し且つコラムカバーの
    上面側部分の少なくとも一部をなす遮蔽部材と、 前記遮蔽部材を挿通させる為にインストルメントパネル
    に形成されたスリットであって遮蔽部材を移動可能に支
    持するスリットとを備え、 前記遮蔽部材は、ステアリングホイールの上下方向への
    位置調節に応じて上下に変移し、ステアリングホイール
    の前後方向への位置調節に応じて前後方向へ変移するこ
    とを特徴とする車両のステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記遮蔽部材は、ステアリングホイール
    の上下方向の移動に応じて、上下方向に変形可能に構成
    されたことを特徴とする請求項1に記載の車両のステア
    リング装置。
  3. 【請求項3】 前記遮蔽部材は、コラムカバーのカバー
    本体の上壁部の前端部から前方へ延びる上壁部と、この
    上壁部の車幅方向両縁部から下方へ延びる1対の側壁部
    を有し、前記遮蔽部材の側壁部をカバー本体の側壁部の
    外側に非接触状に設け、上下方向に変形した遮蔽部材の
    側壁部とカバー本体の側壁部とが側面視にて上下にラッ
    プするように構成したことを特徴とする請求項1に記載
    の車両のステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記インストルメントパネルの前側にお
    いて車幅方向に延びる車体側部材に、ステアリングシャ
    フトとそのジャケット部材を連結する連結部材を設け、
    この連結部材の上側に遮蔽部材の前方への移動を許す案
    内通路を形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れ
    かに記載の車両のステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記インストルメントパネルの前側にお
    いて車幅方向に延びる車体側部材に、ステアリングシャ
    フトとそのジャケット部材を連結する連結部材を設け、
    この連結部材と車体側部材の上側に、ステアリングシャ
    フトの収縮時に遮蔽部材の前方への移動を許す案内通路
    を形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記
    載の車両のステアリング装置。
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