JP2001062214A - 水質浄化装置 - Google Patents

水質浄化装置

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JP2001062214A
JP2001062214A JP24060899A JP24060899A JP2001062214A JP 2001062214 A JP2001062214 A JP 2001062214A JP 24060899 A JP24060899 A JP 24060899A JP 24060899 A JP24060899 A JP 24060899A JP 2001062214 A JP2001062214 A JP 2001062214A
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pipe
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air
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JP24060899A
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Daisuke Tanabe
大輔 田辺
Hideaki Ikeda
英明 池田
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Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気噴出部のメンテナンスを容易に行うこと
ができる水質浄化装置の提供。 【解決手段】 処理部内に一端開口部が配置され他端開
口部が処理部外に開口するとともに該他端開口部が設置
状態で鉛直延在する鉛直延在部47に設けられてなる集
水管45と、空気噴出孔78を有するとともに集水管4
5の鉛直延在部47内に配置された空気噴出部73とを
具備するものであって、空気噴出部73が、鉛直延在部
47内で上向きにかつ着脱可能に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば湖沼、池、
ダム、溜池、貯水池、河川、用水路、堀、運河、水槽等
において水を浄化する水質浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湖沼、池、ダム、溜池、貯水池、河川、
用水路、堀、運河、水槽等の浄化対象において、水質汚
染対策として、通過する被処理水を浄化処理する処理部
と、該処理部内に一端開口部が配置され他端開口部が処
理部外に開口する集水管と、空気噴出孔を有するととも
に集水管に配置された空気噴出部とを具備し、該空気噴
出部の空気噴出孔から集水管で空気を噴出させることに
より集水管に一端開口部から他端開口部に向けての水流
を生じさせ、その結果処理部に被処理水を通過させる水
質浄化装置を設置することが行われている。このような
水質浄化装置の従来のものは、空気噴出部が、端側が閉
塞されるとともに圧縮空気を細かな気泡として噴出させ
るように直径φ1〜3mm程度の空気噴出孔が多数形成
されたパイプからなっており、このような空気噴出部
は、集水管の下部に例えば溶接で固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような水質浄化
装置では、長期間浄化処理を行うと、浄化対象水域の条
件(水質、SS、藻類等)によって、空気噴出部が目詰
りを起こす可能性があった。このように、空気噴出部が
目詰りを生じると、該空気噴出部から空気を十分に噴出
できなくなり、集水管で流通させる水量、すなわち処理
部を通過する被処理水の流量が減少し、浄化処理能力が
低下してしまう。同時に、空気噴出部に空気を供給する
エア源であるコンプレッサに過大な負荷がかかり、その
寿命を低下させることになってしまう。このため、空気
噴出部の目詰りを解消するべくメンテナンスを行う必要
があるが、従来の空気噴出部は、上記のように集水管の
下部に溶接等で固定されているため、水質浄化装置自体
を浄化対象水域より引き上げてからでないと空気噴出部
のメンテナンスができないという問題があった。したが
って、本発明は、空気噴出部のメンテナンスを容易に行
うことができる水質浄化装置の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の水質浄化装置は、通過する被処理水を浄化
処理する処理部と、該処理部内に一端開口部が配置され
他端開口部が前記処理部外に開口するとともに該他端開
口部が設置状態で鉛直延在する鉛直延在部に設けられて
なる集水管と、空気噴出孔を有するとともに前記集水管
の前記鉛直延在部内に配置された空気噴出部とを具備
し、該空気噴出部の前記空気噴出孔から前記集水管の前
記鉛直延在部内で空気を噴出させることにより前記集水
管に前記一端開口部から前記他端開口部に向けての水流
を生じさせ、その結果前記処理部に被処理水を通過させ
るものであって、前記空気噴出部が、前記鉛直延在部内
で上向きにかつ着脱可能に取り付けられていることを特
徴としている。このように、空気噴出部が、鉛直延在す
るとともに端部が処理部外に開口する開口部とされた鉛
直延在部内で、上向きにかつ着脱可能に取り付けられて
いるため、開口部から治具を挿入すれば、該治具で空気
噴出部を容易に取り外すことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の水質浄化装置の第1の実
施の形態を図1〜図3を参照して以下に説明する。水質
浄化装置11は、池あるいは湖沼等の閉鎖系の浄化対象
となる水域10の水面10a下に沈んだ状態で水底10
bに固定される浄化処理ユニット12と、陸側に設置さ
れる駆動装置13(図2参照)とから構成されている。
なお、以下の説明における上下は設置時の状態における
上下である。
【0006】まず、浄化処理ユニット12について説明
する。浄化処理ユニット12は、並列配置される二つの
同形状のフィルタカートリッジ12A,12Aを有して
いる。フィルタカートリッジ12Aは、多数の流入孔1
5が全面に形成されるとともにそれぞれが正方形状をな
して環状に連結される四枚の側板部16と、これら側板
部16の下端開口側を閉塞するよう取り付けられるとと
もに多数の図示せぬ流入孔が全面に形成された正方形状
の下板部18と、逆側の上端開口側を閉塞するよう取り
付けられるとともに多数の図示せぬ流入孔が全面に形成
された正方形状の上板部19とからなる、略立方体状の
外体20を有している。なお、外体20は、四枚の側板
部16のうちの一つの下部所定位置に流入孔15より大
きい貫通孔21が形成されている。
【0007】外体20は、塩化ビニルやステンレス鋼等
の非腐食性部材や非腐食処理された鋼板等からなるもの
で、下板部18の下面の外周側に固定された支持フレー
ム22を介して水底10b上に固定されている。
【0008】そして、外体20には、第一管部24と第
二管部25とからなる略L字形状の円筒の集水管体26
が内包されている。第一管部24は、一端側にフランジ
部27を有しており、貫通孔21に内周面を一致させた
状態で、該フランジ部27において側板部16に取り付
けられている。
【0009】この取付状態で、第一管部24は、外体2
0の下板部18に平行をなしてその略中心位置まで延在
している。同取付状態で、第二管部25は、第一管部2
4のフランジ部27に対し反対側から上方に、外体20
の高さ方向の略中心位置まで延在し開口部(一端開口
部)26aを上方に向けている。
【0010】集水管体26の開口部26aには、これを
覆うように集水部30が取り付けられている。集水部3
0は、外体20内に充填される後述する木炭29の径よ
り小径の図示せぬ集水孔が全面に多数形成された略有底
円筒状をなしており、これにより木炭29が集水管体2
6内に入り込むことを防止している。そして、集水部3
0は、開口側を集水管体26の第二管部25の開口部2
6aに向けて該第二管部25の外側に嵌められており、
この状態で図示せぬホースバンド等で固定される。この
固定状態において、集水部30の中心位置となる点は、
外体20の中心位置となる点に一致されている。
【0011】外体20の内側の隙間には、流入孔15お
よび集水部30の図示せぬ集水孔より径大の浄化材とし
ての木炭29が充填されしかも有機物を分解する好気性
の微生物が担持されて、通過する被処理水を浄化処理す
る処理部36が形成されている。これにより、集水管体
26の開口部26aは処理部36内に開口する。
【0012】二つのフィルタカートリッジ12A,12
Aは、貫通孔21が形成された側板部16,16を互い
に平行させ、かつ貫通孔21,21を互いに対向させて
設置されており、それぞれの外体20,20の間に、第
一管部39と第二管部40とからなる略T字形状の円筒
の揚水管体41が設けられている。
【0013】揚水管体41の第一管部39は、両端部に
フランジ部42をそれぞれ有しており、一方のフランジ
部42が、一方のフィルタカートリッジ12Aの貫通孔
21に内周面を一致させた状態で、該フィルタカートリ
ッジ12Aの側板部16に取り付けられている。また、
第一管部39の他方のフランジ部42は、他方のフィル
タカートリッジ12Aの貫通孔21に内周面を一致させ
た状態で、該フィルタカートリッジ12Aの側板部16
に取り付けられている。なお、各フランジ部42は、間
に側板部16を挟んだ状態で集水管体26のフランジ部
27とボルト等で連結されることにより側板部16に取
り付けられることになる。このような取り付け状態にお
いて、第一管部39は、両フィルタカートリッジ12
A,12Aの集水管体26,26に連通される。
【0014】第二管部40は、直線状をなしており、上
記のように第一管部39が外体20に取り付られた状態
で、該第一管部39の中央位置から、該第一管部39に
直交して鉛直上方に延出し、外体20より上側位置にお
いて上方に向け開口部(他端開口部)41aを開口させ
ている。
【0015】ここで、上述した両集水管体26,26お
よび揚水管体41が、処理部36内に一端開口部26a
が配置され他端開口部41aが処理部36外に開口する
集水管45を構成しており、第二管部40の内側部分
と、該第二管部40の内側部分に鉛直方向において連続
する第一管部39の内側部分とが、集水管45において
設置状態で鉛直延在する鉛直延在部47となる。その結
果、他端開口部41aは鉛直延在部47に設けられるこ
とになる。
【0016】図3に示すように、揚水管体41には、第
二管部40の中心軸線に一致して貫通孔43が形成され
ており、該貫通孔43には、第二管部40の中心軸線に
その中心軸線を一致させるように略円筒状の取付管71
がその中間部分を嵌合させた状態で溶接等で固定されて
いる。これにより、取付管71は揚水管体41と一体化
されている。この取付管71の第一管部39内に位置す
る上部の内側には、第二管部40の中心軸線にその中心
軸線を一致させるようにメネジ部72が形成されてい
る。この取付管71の下部は、揚水管体41の外側にお
いて上方に向け延出する屈曲形状の連結管46に連結さ
れ(図1参照)、該連結管46を介して陸側に設置され
た駆動装置13に連結されている。
【0017】そして、第1の実施の形態においては、鉛
直延在部47内で取付管71に対し上向きに空気噴出部
73が取り付けられている。この空気噴出部73は、上
記メネジ部72に螺合するオネジ部74が下部の外周部
に形成されるとともに中間部の外周部に例えば六角形状
の回転力受部75が形成された略円筒状の第一管体76
と、該第一管体76の上部の内側にこれと同軸をなして
溶接等で固定されるとともに、該第一管体76より若干
上側に突出し、さらに上端部が蓋部77aで閉塞された
略円筒状の第二管体77とで構成されている。そして、
第二管体77の第一管体76より突出する部分には、径
方向に沿う空気噴出孔78が複数形成されている。
【0018】このような形状の空気噴出部73は、その
オネジ部74の軸線をメネジ部72の軸線と合わせた状
態で、オネジ部74をメネジ部72に螺合させる方向に
回転力受部75に回転力が与えられると、鉛直下方に移
動しつつオネジ部74がメネジ部72に螺合して取付管
71に取り付けられる。他方、メネジ部72からオネジ
部74を螺合解除させる方向に回転力受部75に回転力
が与えられると、空気噴出部73は、鉛直上方に移動し
つつオネジ部74がメネジ部72から螺合解除されて取
付管71から取り外される。すなわち、この空気噴出部
73は、上部が処理部36の外に開口するとともに鉛直
延在する直線状の鉛直延在部47内で上向きにかつ着脱
可能(具体的には回転を伴う上方向への移動で取り外し
可能かつ回転を伴う下方向への移動で取り付け可能)に
取り付けられている。ここで、取付管71に取り付けら
れた状態の空気噴出部73は、その中心軸線を揚水管体
41の第二管部40の中心軸線に一致させた状態で、鉛
直延在部47内で取付管71から鉛直上方に突出する。
なお、取付管71、空気噴出部73の第一管体76およ
び第二管体77は、市販の配管部材のみを用いて構成さ
れている。
【0019】図1に示すように、各外体20,20の下
側には、それぞれ、洗浄ノズル49が支持フレーム22
に支持固定された状態で設けられている。この洗浄ノズ
ル49は、固定状態においてその一側部分を下板部18
に平行に配置させており、この一側部分は、一端側が閉
塞された円筒状の幹管49aと、該幹管49aから多数
分岐して延出する先端が閉塞された円筒状の枝管49b
とからなっている。この枝管49bには、その内部を外
部に連通させる図示せぬ空気噴出孔が多数所定の間隔で
ほぼ全長にわたって形成されている。洗浄ノズル49の
他側の部分は、揚水管体41に対し反対側の側板部16
の外側において鉛直延在するよう屈曲されており、その
上端部が連結管51(図2参照)に連結されている。洗
浄ノズル49は、該連結管51を介して駆動装置13に
連結されている。
【0020】次に、駆動装置13について説明する。図
2に示すように、駆動装置13は、陸側に設置される筐
体53を有しており、空気噴出部73側の連結管46お
よび洗浄ノズル49側の連結管51は、筐体53内で電
磁式の切換弁54に連結されている。該切換弁54は、
筐体53内に配置されたコンプレッサ57の空気吐出側
にも連結されている。切換弁54は、コンプレッサ57
の吐出側を連結管51に連通させることなく連結管46
に連通させる状態と、連結管46に連通させることなく
連結管51に連通させる状態とに切り換えられるように
なっている。
【0021】これら切換弁54およびコンプレッサ57
は、筐体53内に設けられたコントローラ58に電気的
に接続されている。このコントローラ58は、外部電源
59に接続されており、外部電源59からのコンプレッ
サ57および切換弁54への電力供給の制御を行う。
【0022】ここで、コントローラ58がコンプレッサ
57を駆動状態とするとともに、切換弁54を、コンプ
レッサ57の吐出側を連結管51に連通させることなく
連結管46に連通させる浄化処理状態とすると、コンプ
レッサ57から連結管46および取付管71を介して空
気噴出部73に向け圧縮空気が供給される。すると、該
圧縮空気は空気噴出部73の空気噴出孔78から噴出さ
れ揚水管体41の第二管部40内すなわち鉛直延在部4
7内で気泡となって下から上へ移動する。このように気
泡が噴出されることにより、該揚水管体41の第二管部
40内に上方への水流すなわちエアリフトが生じる。そ
の結果、集水管45は、集水部30を介して両集水管体
26,26内に一端開口部26aから両処理部36,3
6の中心近傍の水を吸い込み、これらの水流を両集水管
体26,26から揚水管体41に合流させて他端開口部
41aから処理部36の外部に排出させる。
【0023】これにより、強制的に外体20の外側の水
が、側板部16の流入孔15、上板部19および下板部
18の流入孔から、処理部36内に導入され、処理部3
6を中心に向け通過移動して中心の集水部30に至り、
その際に、処理部36を構成する木炭29に担持された
好気性微生物に、アオコ等の藻類や有機質浮遊物質、溶
解性有機物質等が分解されることで水が浄化される。そ
して、このように浄化処理された水が集水部30から集
水管体26内に吸引され、該集水管体26から揚水管体
41内を移動して上方に突出する開口部41aから水域
10に排出される。このような水の環流で浄化対象が浄
化される。ここで、被処理水が処理部36内を通過する
流速は、処理部36の厚さ方向に0.5〜4cm/分程
度となるように、コンプレッサ57から供給される空気
量が制御される。
【0024】この場合、コンプレッサ57、切換弁5
4、連結管46、取付管71、空気噴出部73、集水部
30および集水管45が、処理部36の内側から水を吸
い込むことにより該処理部36に外側から内側への水流
を発生させるエアリフトポンプ61を構成している。
【0025】他方、長期間浄化処理を行い、処理部36
の目詰りが進み、目標とする浄化性能が得られないよう
な場合には、処理部36の洗浄を行う。この処理部36
の洗浄(逆洗)の時期の判断は、例えば、別途設けた圧
力センサにより検出した揚水管体41の下部における吸
い込み圧力が予め設定した所定値以上になったときや、
タイマにより一定期間浄化処理を行ったとき等の方法で
決める。
【0026】これらのような方法で処理部36の洗浄時
期か否かを判断し、処理部36の洗浄を行う場合、コン
トローラ58がコンプレッサ57を駆動状態とするとと
もに、切換弁54を、コンプレッサ57の吐出側を連結
管46に連通させることなく連結管51に連通させる洗
浄処理状態とする。すると、コンプレッサ57から連結
管51に空気が供給されて、該連結管51に連通された
洗浄ノズル49の枝管49bの空気噴出孔から噴出さ
れ、気泡となって、該洗浄ノズル49の上側の下板部1
8の流入孔から処理部36内に入り、処理部36内を上
方に移動する。この気泡の移動による衝撃等で、処理部
36を構成する木炭29に振動や衝撃が生じる。
【0027】この振動や衝撃により、浄化処理を行うこ
とで処理部36内で増殖した好気性微生物あるいは好気
性微生物が分解し生成した物質や処理部36内の被処理
水内に含まれる浮遊物等が木炭から剥離等され、気泡の
移動で生じる水流で空気とともに処理部36内を上昇
し、主として上側の上板部19の流入孔を通過して処理
部36の外側に排出される。このようにして処理部36
が洗浄される。ここで、この場合、コンプレッサ57、
切換弁54、連結管51および洗浄ノズル49が、処理
部36を洗浄する洗浄装置62を構成している。
【0028】以上に述べた水質浄化装置11において、
空気噴出部73に目詰り等が生じメンテナンスを行う必
要が生じた場合には、直線形状をなす軸部の先端部に空
気噴出部73の回転力受部75に回転力を導入可能でか
つ該空気噴出部73を保持可能な係合部が形成された治
具(図示略)を用意し、該治具を水面10a付近にある
集水管45の開口部41aから鉛直延在部47内に挿入
し係合部で空気噴出部73を回転させてオネジ部74の
メネジ部72との螺合を解除させ、その後、空気噴出部
73を保持させた状態で治具を集水管45から鉛直延在
部47に沿って引き抜いて、該空気噴出部73を取り出
す。そして、目詰り等が解消された空気噴出部73を治
具の係合部で保持しつつ、該治具を集水管45の開口部
41aから鉛直延在部47を介して挿入し係合部で空気
噴出部73を回転させてオネジ部74をメネジ部72に
螺合させて該空気噴出部73を取付管71に取り付け、
その後、治具を集水管45から鉛直延在部47に沿って
引き抜く。
【0029】このように、空気噴出部73が、鉛直延在
するとともに端部が処理部36の外に開口する開口部4
1aとされた鉛直延在部47内で、上向きにかつ着脱可
能に取り付けられているため、開口部41aから治具を
挿入すれば、該治具で空気噴出部73を容易に取り外す
ことができる。
【0030】したがって、空気噴出部73の目詰りの解
消等のためメンテナンスを行う場合に、浄化処理ユニッ
ト12を陸側に引き上げて解体したりすることなく、水
面10a下に設置した状態のまま容易に空気噴出部73
を取り外せるため、メンテナンスを容易に行うことがで
きる。その結果、安定した運転が可能となり、浄化処理
の処理水量すなわち浄化処理能力の低下を防止すること
ができる。
【0031】また、取付管71、空気噴出部73の第一
管体76および第二管体77は、市販の配管部材のみを
用いて構成されているため、簡便な構造することがで
き、かつ安価なものとすることができる。なお、空気噴
出部73の取付管71への着脱を確実に行うために、揚
水管体41の第二管部40の中心軸線に対し治具の中心
軸線が一致するように該治具を案内するガイドを第二管
部40に設けてもよいし、逆にこのようなガイドを治具
に設けてもよい。
【0032】次に、本発明の水質浄化装置の第2の実施
の形態を図4を参照して以下に、第1の実施の形態との
相違部分を中心に説明する。なお、第1の実施の形態と
同様の部分は同一の符号を付しその説明は略す。第2の
実施の形態は、第1の実施の形態に対し、図4のよう
に、揚水管体41の一部を変更したものである。
【0033】すなわち、揚水管体41の第二管部40の
上部の内径は第1の実施の形態と同じとしたまま、揚水
管体41の第二管部40の下部(すなわち鉛直延在部4
7の下部)に、第1の実施の形態と同内径の上部より径
大の大内径部80を形成している。このように、第二管
部40の下部を径大とすることで、その内側に配置され
る空気噴出部73により鉛直延在部47の下部の流路面
積が小さくなって被処理水の流通の抵抗が大きくなるこ
とを防止することができる。
【0034】また、第二管部40の上部の内径を第1の
実施の形態と同じとしたことで、空気噴出部73および
集水管45等で構成されるエアリフトポンプ61の揚水
能力が低下することを防止できる。すなわち、同一の動
力(例えば、コンプレッサ57に供給される電力)に対
し、処理部36に通水される被処理水の水量が低下する
ことを防止できる。
【0035】なお、以上においては、浄化処理ユニット
12が水底10bに設置される二つの立方体状のフィル
タカートリッジ12A,12Aを持つ水質浄化装置11
の場合を例にとり説明したが、フィルタカートリッジが
円筒状等の立方体以外の形状の場合や、一つあるいは三
つ以上の複数の場合、さらには、フロートで浮かせられ
る形態のものについても適用可能である。
【0036】次に、本発明の水質浄化装置の第3の実施
の形態を図5,図6を参照して以下に、第1の実施の形
態との相違部分を中心に説明する。なお、第1の実施の
形態と同様の部分は同一の符号を付しその説明は略す。
第3の実施の形態は、第1の実施の形態に対し、図5に
示すように、空気噴出部73の一部を変更したものであ
る。
【0037】すなわち、空気噴出部73は、円筒棒状の
部材を回転力受部75として用いている。ここで、この
回転力受部75は、空気噴出部73の中心軸に直交する
ようにその断面を横断しており、溶接等によって空気噴
出部73と一体になるように固定されている。また、回
転力受部75は、その上部に位置する第二管部40の内
径、およびその他(第一管部39等)の突起部分に干渉
せずにこれらを通って鉛直方向に移動可能な長さとされ
ている。なお、この回転力受部75は円筒棒状でなくと
もよく、例えば四角棒でも六角棒でも良い。
【0038】図6は、図5に示す回転力受部75を有す
る空気噴出部73を取り外すための治具である。以下、
この治具について説明する。なお、以下の説明における
上下は使用時の上下である。この治具100は、管部1
01に、下部が鉛直方向に沿う挿入切欠部102aとさ
れ上部が水平方向に沿う係合切欠部102bとされたT
字型の一対の切り欠き102,102を向かい合せに形
成してなるものである。切り欠き102の幅は前述の回
転力受部75が通過可能な幅とされている。
【0039】治具100には、空気噴出部73の取り外
しを確実に行うために、治具100の中心軸を常に第二
管部40の中心軸と一致させるように案内するガイド1
03が設けられている。このガイド103は、その先端
が第二管部40の内部に接するように長さが調整されて
いる。また、ガイド103は、図6においては1カ所の
み図示しているが、当然複数カ所設けてもよい。
【0040】さらに、治具100の管部101の長さ
は、その上端が第二管部40の上端、すなわち揚水管体
41の他端開口部41aから突出するように、かつ水上
より空気噴出部73の取り外し作業を行うのに適した長
さとされている。この治具100の上端付近には、該治
具100を通して空気噴出部73に回転力を与えるため
のハンドル104が設けられている。
【0041】次に、このような治具100を用いて空気
噴出部73の取り付け、取り外しを行う手順について説
明する。まず、空気噴出部73のメンテナンス等を行う
際には、水中に没している水質浄化装置11から空気噴
出部73を取り外さなければならない。この場合、ま
ず、治具100を揚水管体41の他端開口部41aから
挿入する。その際、ガイド103により治具100の中
心軸は揚水管体41(すなわち第二管部40)の中心軸
に確実に一致する。そして、さらに、治具100を鉛直
下方向に挿入し治具100の下端が空気噴出部73付近
となった場合に、治具100に形成された切り欠き10
2の下部の挿入切欠部102aから回転力受部75を通
過させる。さらに、治具100を鉛直下方向に挿入する
と、回転力受部75が治具100の切り欠き102の挿
入切欠部102aの上端に当接し、それ以上の治具10
0の鉛直下方向の移動を規制する。
【0042】この状態で、ハンドル104を回転させる
ことにより回転力受部75が切り欠き102の係合切欠
部102bに入り込み、該係合切欠部102bの端部に
当接する。その結果、さらにハンドル104を回転させ
ることでハンドル104の回転力が回転力受部75に与
えられる。そして、このような回転力を空気噴出部73
のオネジ部74をメネジ部72から螺合解除させる方向
に導入することにより、オネジ部74とメネジ部72と
の結合が外れ、よって空気噴出部73の取り外しが行わ
れる。そして、治具100を引き上げれば、係合切欠部
102bで空気噴出部73も一緒に引き上げられること
になる。
【0043】また、空気噴出部73を再度取り付ける際
には、上述の取り外し作業を逆の手順で行えばよい。す
なわち、切り欠き102の係合切欠部102bに回転力
受部75を配置させた状態で治具100に空気噴出部7
3を支持させ、上述の取り外し作業と同様に治具100
の揚水管体41の他端開口部41aから挿入する。そし
て、空気噴出部73のオネジ部74がメネジ部72に接
したら、これらを螺合させる方向に治具100に回転力
を導入することにより、メネジ部72とオネジ部74と
を結合させ、よって、空気噴出部73の取り付けが行わ
れる。その後、回転力受部75を挿入切欠部102aを
通過させることで、治具100のみを引き上げる。
【0044】以上に説明した第3の実施の形態の空気噴
出部73および治具100を用いることにより、簡単な
動作のみで空気噴出部73の取り付け、取り外しを行う
ことができ、水上からの作業で容易に空気噴出部73の
メンテナンスを行うことができる。また、第3の実施の
形態の空気噴出部73および治具100は、市販の配管
部材を用いて構成することができるため、簡便な構造と
することができ、かつ安価なものとすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の水質浄化装置によれば、空気噴出部が、鉛直延在
するとともに端部が処理部外に開口する開口部とされた
鉛直延在部内で、上向きにかつ着脱可能に取り付けられ
ているため、開口部から治具を挿入すれば、該治具で空
気噴出部を容易に取り外すことができる。したがって、
空気噴出部の目詰りの解消等のためメンテナンスを行う
場合に、水質浄化装置自体を浄化対象水域に設置した状
態のまま空気噴出部を取り外すことができるため、メン
テナンスを容易に行うことができる。その結果、安定し
た運転が可能となり、浄化処理の処理水量すなわち浄化
処理能力の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の水質浄化装置の第1の実施の形態の
浄化処理ユニットを示す側断面図である。
【図2】 本発明の水質浄化装置の第1の実施の形態の
駆動装置を示すブロック図である。
【図3】 本発明の水質浄化装置の第1の実施の形態の
空気噴出部近傍を示す側断面図である。
【図4】 本発明の水質浄化装置の第2の実施の形態の
空気噴出部近傍を示す側断面図である。
【図5】 本発明の水質浄化装置の第3の実施の形態の
空気噴出部近傍を示す側断面図である。
【図6】 本発明の水質浄化装置の第3の実施の形態の
空気噴出部の取り付け、取り外しを行う治具を示すもの
で、(a)は側面図、(b)は(a)におけるA−A線
に沿う断面図、(c)は(a)におけるB−B線に沿う
断面図、(d)は下面図である。
【符号の説明】
11 水質浄化装置 26a 開口部(一端開口部) 36 処理部 41a 開口部(他端開口部) 45 集水管 47 鉛直延在部 78 空気噴出孔 73 空気噴出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通過する被処理水を浄化処理する処理部
    と、該処理部内に一端開口部が配置され他端開口部が前
    記処理部外に開口するとともに該他端開口部が設置状態
    で鉛直延在する鉛直延在部に設けられてなる集水管と、
    空気噴出孔を有するとともに前記集水管の前記鉛直延在
    部内に配置された空気噴出部とを具備し、 該空気噴出部の前記空気噴出孔から前記集水管の前記鉛
    直延在部内で空気を噴出させることにより前記集水管に
    前記一端開口部から前記他端開口部に向けての水流を生
    じさせ、その結果前記処理部に被処理水を通過させる水
    質浄化装置であって、 前記空気噴出部が、前記鉛直延在部内で上向きにかつ着
    脱可能に取り付けられていることを特徴とする水質浄化
    装置。
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