JP2001061898A - 車椅子 - Google Patents

車椅子

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JP2001061898A
JP2001061898A JP24444299A JP24444299A JP2001061898A JP 2001061898 A JP2001061898 A JP 2001061898A JP 24444299 A JP24444299 A JP 24444299A JP 24444299 A JP24444299 A JP 24444299A JP 2001061898 A JP2001061898 A JP 2001061898A
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Japan
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seat
wheelchair
seat portion
frame portion
frame
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JP24444299A
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Kazuko Sugiura
和子 杉浦
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AMANO YAEKO
Original Assignee
AMANO YAEKO
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行時にはゆったりとした着座姿勢で、またベ
ッドへの移動時においては座席部の一部に跨がって立ち
上がることのできる車椅子を提供すること。 【解決手段】車椅子C1の座席部10を、昇降駆動装置
40によって昇降可能な昇降板31に支持するように構
成する。座席部10は、中央座席部11と側部座席部1
2との3つに分離して構成し、側部座席部12は中央座
席部11に対して後方への移動ができるように昇降板3
1に装着する。また、昇降板31は左右のサイドフレー
ム部3の連結フレーム部5を支持するように形成し、座
席部10の上昇とともに肘掛け部27やフットレスト2
5を上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、座席部が昇降可
能に構成される車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、公知の車椅子は障害者あるいは
高齢者を乗車させて移動させるためにゆったりした座席
部や肘掛け部、フットレストを有して安楽できるように
構成されている。しかし、車椅子の座席部はベッドとの
高さが一致しないため、車椅子とベッドとの移動の際
に、車椅子から降りて立ち上がらなけれならず危険を伴
うことがある。これを解決するために、従来、特開平1
0−137297号では幅狭の座席部を昇降可能に構成
した車椅子が提供されている。これによると幅狭の座席
部は利用者が跨いで着座することができるため、立ち上
る際に支えることができ、また、衣服の着脱や整えを容
易にすることができる。さらに、介護者が利用者への支
えを容易に行なうことができる。また、座席部を昇降可
能に構成することによって、車椅子とベッドとの高さ位
置を一致させ、その間での移動を行ないやすくなり安全
性を向上するできるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の車椅子
は、座席部を昇降できるものの肘掛け部や背もたれ部ま
たはフットレスト等が昇降できるようには構成されてい
ないため、ベッドとの移動において、利用者はアンバラ
ンスになりやすく更なる安全性が求められていた。ま
た、座席部が幅狭に形成されているだけでは、車椅子に
乗車して移動する際に安定性を欠くことがあった。さら
に、従来の幅広の座席部においては、立ち上がる際に、
座席部から離れて前方に移動しなければならず、近くに
支えがないため、足に負担をかけることになり危険を伴
っていた。そのため、着座状態ではゆったりとした座席
部を有し、立ち上がる際には支えができるような車椅子
が求められていた。
【0004】この発明は、上述の課題を解決するもので
あり、車椅子とベッド間との移動を安全にしかも容易に
行なうとともに、車椅子に乗車する際にはゆったり着座
できるようにし、車椅子からベッドに移動する際には、
足に負担をかけることなく立ち上がって移動できるよう
に構成される車椅子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかわる車椅
子では、上記の課題を解決するために以下のように構成
するものである。即ち、把持部を有する背部フレーム部
と肘掛け部を有する左右一対のサイドフレーム部と前輪
及び後輪を支持する底フレーム部とを備える本体フレー
ム部と、前記サイドフレーム部間に配設されるとともに
前記底フレーム部に支持される座席部と、を有する車椅
子であって、前記座席部が、中央座席部と前記中央座席
部の両横部に配設される側部座席部とに分離され、前記
座席部には、前記中央座席部と側部座席部を下面から支
持する昇降板が配設され、前記昇降板が昇降手段により
前記背部フレーム部と前記サイドフレーム部とともに前
記底フレーム部に対して昇降可能に配設され、前記側部
座席部は前記中央座席部に対して駆動手段により前後方
向に移動可能に配設されることを特徴とするものであ
る。
【0006】また、各サイドフレーム部の前方下部には
フットレストが回動可能に配設され、前記フットレスト
が前記座席部とともに昇降可能に配設されることを特徴
とするものであればよい。
【0007】さらに好ましくは、各サイドフレーム部に
は前後方向に横架する連結フレーム部が配設され、前記
昇降板が前記連結フレーム部を支持する支持部を有して
形成されることを特徴とするものであればよい。
【0008】また、前記昇降手段及び前記駆動手段が、
前記サイドフレーム部に支持された操作レバーによって
駆動されることを特徴とするものであればなおよい。
【0009】また、前記前輪と前記後輪がそれぞれキャ
スタ輪からなることを特徴とするものであってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施の形態を
図面に基づいて説明する。本発明の車椅子は、着座位置
と立ち上がり位置とを使い分けるために、座席部が中央
座席部と側部座席部とに分離して側部座席部を後方へ移
動可能に構成し、さらに車椅子からの着脱を容易に行な
うために、座席部が肘掛け部やフットレストとともに昇
降できるように構成しようとするものであり、図1〜9
で説明する構成はその一形態を示すものである。図1
は、実施形態の車椅子C1の斜視図を示し、図2〜4は
図1の斜視図を各方向から示すものである。
【0011】車椅子C1は、金属製のパイプをつなぎ合
わせて形成された本体フレーム1と、本体フレーム1内
に装着される座席部10と、本体フレーム1の両側に装
着される前輪20及び後輪22と、本体フレーム1の前
方下部に装着されるフットレスト25と、を有して構成
される。
【0012】本体フレーム1は、左右一対のパイプから
なり上部が後方に屈折して把持部2aを形成する背フレ
ーム部2と、背フレーム部2の中央部に一端が接続され
前方で下方に屈折して横部3aと縦部3bとからなる左
右一対のサイドフレーム部3と、サイドフレーム部3の
横部3aの後方で各背フレーム部2を接続する後連結フ
レーム部4と、各サイドフレーム部3の下部でそれぞれ
の背フレーム部2とそれぞれのサイドフレーム部3の縦
部3bとを横架する連結フレーム部5と、各連結フレー
ム部5の両側前方で各サイドフレーム部3の縦部3bか
ら下方に延設するフットレスト支持フレーム部6と、各
背フレーム部2と各サイドフレーム部3との下方で四方
にわたって横架され、図5に示すように、背フレーム部
2とサイドフレーム部3の縦部3bとに下方から挿通さ
れる縦支持部7aを有して形成される底フレーム部7
と、から構成される。
【0013】なお、底フレーム部7の前側に配置される
前方フレーム部7bは、サイドフレーム部3の縦部3b
より後方に位置するように配置され、前方フレーム部7
bの前方部に、利用者が立ち上る際に、利用者の足を置
くスペースとして確保できるように形成される。
【0014】底フレーム部7には、前方両側にキャスタ
輪からなる前輪20が装着され、後方両側には前輪20
より大径の公知の後輪22が装着されている。後輪22
には把持輪23が配置されている。また、底フレーム部
7の前後方向に、前方フレーム部7bと後方フレーム部
7cとを接続する長尺状の支持板8が固着され、支持板
8上に、座席部10を昇降する昇降装置30と、後述の
側部座席部を前後方向に駆動する前後駆動装置60の一
部が装着されている。なお、支持板8の左右方向の幅
は、昇降装置30及び前後駆動装置60を載置させるこ
とができれば、両サイドフレーム部3間一杯にわたって
形成してもよく、図4の破線で示すように、両サイドフ
レーム部3間より幅狭に形成してもよい。
【0015】昇降装置30は、座席部10を支持する昇
降板31と、昇降板31を上下駆動する昇降駆動装置4
0と、からなる。
【0016】座席部10は、中央座席部11と中央座席
部11との両側に配置される側部座席部12とに分離さ
れ、中央座席部11は昇降板31上に固着され、側部座
席部12は下方に移動ベース13を取り付け中央座席部
11に対して前後方向に移動可能に昇降板31上に装着
される。さらに昇降板31には背フレーム部2とサイド
フレーム部3とを座席部10とともに昇降するために、
背フレーム部2とサイドフレーム部3とを連結する連結
フレーム部5の支持部が形成される。
【0017】この構成を達成するために本形態において
は、昇降板31は、例えば、図6〜7に示すように、前
後方向(図6においては左右方向)において、中央部に
は中央座席部11を載置する中央座席支持部32が上方
に突起するように形成され、中央座席支持部32の両横
には、側部座席部12が一体的に装着する移動ベース1
3を嵌入するために側部座席支持部33が凹状に形成さ
れる。側部座席支持部33の前端面は、底フレーム部7
の前方フレーム部7bの位置と略一致する。そして、各
側部座席支持部33の下部両側には移動ベース13を摺
動案内するための横溝部34が形成されている。さらに
各側部座席支持部33の外側端部には連結フレーム部5
を嵌合支持するためのフレーム支持部35が側部座席支
持部33より上方に突起するように形成され、フレーム
支持部35には支持溝部36が形成されている。
【0018】また、中央部に形成される中央座席支持部
32の前方端縁は側部座席支持部33及び支フレーム支
持部35の前方端縁より突起するように形成されてい
る。これによって、中央座席部11の前端の周りは空間
が形成されて、中央座席部11の前端部に利用者が跨い
で座ったときに、利用者の足を不自由なく置くことがで
きる。
【0019】中央座席部11と側部座席部12とは直方
体状に形成され、座り心地を良好にするために内部にク
ッション剤を充填させて革製またはビニル製あるいは布
製で包装している。そして中央座席支持部32全体に載
置された中央座席部11に対して、側部座席部12は前
方への移動端が中央座席部11の前端面と略一致し、側
部座席部12の前端面が、昇降板31の側部座席支持部
33の前端面に略一致する位置まで後方に移動される。
この際、2個の移動ベース13後端面には、図8に示す
ように、2個の移動ベース13を連結する略T字形の連
結板14が装着される。
【0020】一方、昇降板31の後部裏面側には、図2
〜3に示すように、略コ字形の取り付けブラケット38
が上方に開口部を向けるようにして取り付けられてい
る。そして、取り付けブラケット38には、前後駆動装
置60を構成する油圧シリンダが61が装着される。そ
して、油圧シリンダ61は前述の連結板14の下部突起
部14aに連結して側部座席部12を前後方向に移動す
る。
【0021】なお、移動ベース13と昇降板31の側部
座席支持部33との間に、例えば、公知のローラガイド
ユニットを装着して側部座席部12の移動をスムーズに
行なうようにしてもよい。また、移動ベース13と側部
座席支持部33との間に公知の直動式移動ガイドユニッ
ト(例えば、THK製のLMガイドやクロスローラガイ
ド、ボールスプライン等)を取り付けるようにしてもよ
い。いずれにしても、移動ベース13が後方へ移動する
際に、側部座席部12が昇降板31から外れることのな
いように移動ベース13と昇降板31とを係合状態にす
れば昇降板31を形成すればよい。
【0022】昇降板31を昇降する昇降駆動装置40、
側部座席部12を前後方向に駆動する前後駆動装置60
は、本形態では、油圧を利用したもの使用されている。
昇降駆動装置40の場合は、油圧シリンダ41と、油圧
ポンプ42と、油タンク43と、を備えて構成され、底
フレーム部7に支持された支持板8上に配置され、前後
駆動装置60は、油圧シリンダ61と、油圧ポンプ62
と油タンク63と、を有して構成され、前述のように、
油圧シリンダ61は昇降板31の下面側に支持されて配
置され、油圧ポンプ62と油タンク63とは支持板8上
に配置されている。
【0023】なお、昇降駆動装置40及び前後駆動装置
60の各油圧部品の構成や油圧回路は同様に構成される
ので、以下の説明にあたっては昇降駆動装置40の説明
をして、前後駆動装置60はそれに準するものとして詳
細の説明を省略する。
【0024】油圧シリンダ41は、垂直方向に配置され
るシリンダ部41a内のピストン41bに接続されたロ
ッド41cの上端を、昇降板31の中央付近に連結させ
て構成され、油圧ポンプ42は往復ピストンタイプで、
図3及び図9に示すように、シリンダ部42aが油圧シ
リンダ41のシリンダ部41aより小径に形成され、ロ
ッド42cを接続させてシリンダ部42a内を摺動する
ピストン42bとを備えて構成されている。
【0025】昇降駆動装置40の油圧回路は、図9に示
すように、排出管路44、供給管路45、及び流入管路
46から構成され、排出管路44は、油圧シリンダ41
のシリンダ部41aにおける流入室41dと油タンク4
3とを連結して、開閉弁47を配置させて構成され、開
閉弁47の開弁時に流入室41d内の油を油タンク43
に排出している。供給管路45は、油タンク43からの
油を油圧ポンプ42のシリンダ部42aにおける流入室
42dに導くものであり、油タンク43に油が逆流しな
いように、逆止弁48が配置されている。流入管路46
は油圧ポンプ42の流入室42dからの油を油圧シリン
ダ41の流入室41dに流入させるものであり、油圧ポ
ンプ42の流入室42dに油が逆流しないように逆止弁
49が配置されている。
【0026】開閉弁47は、一方のサイドフレームの部
3a下面に揺動可能に配置した操作レバー50(図1参
照)にワイヤ51(図3参照)を介して連結され、操作
レバー50を把持することによって開弁され、操作レバ
ー50の把持を止めることによって内蔵された戻りばね
で閉弁される。
【0027】油圧ポンプ42も同様に、サイドフレーム
部3の横部3a下面に操作レバー50に並設して配置さ
れた操作レバー52(図1参照)にロッド42cがワイ
ヤ53(図3参照)を介して連結され、操作レバー52
を把持することによってロッド42cを上昇させ、それ
によって流入管路46で接続された油圧シリンダ41の
ピストン41b・ロッド41cを上昇させることができ
る。操作レバー52の把持を止めることによって内蔵さ
れた戻りばねによって油圧ポンプ42のピストン42b
・ロッド42cを復帰させる。この際、油圧シリンダ4
1と油圧ポンプ42との間には逆止弁49が配置されて
いるので、操作レバー52の把持を止めた状態では油圧
シリンダ41のピストン41b・ロッド41cは下降す
ることがない。油圧シリンダ41のピストン41b・ロ
ッド41cを下降させるためには、開閉弁47を操作レ
バー50の把持を行なうことによって開弁させてピスト
ン41b・ロッド41cを下降させることができる。
【0028】また、各ワイヤは円筒状のカバーに覆われ
て、使用時に利用者と干渉しないように、カバーを各サ
イドフレーム部3に保持させて油圧シリンダ41に接続
されている。
【0029】なお、油圧ポンプ42のシリンダ部42a
の内径が油圧シリンダ41のシリンダ部41aの内径よ
り小さく形成されているため、操作レバー52の小さな
操作力でも、大きなピストン41b及びロッド41cの
上昇力を確保することができ、利用者が座席部10に体
重をかけて座っていても容易に座席部10を上昇させる
ことができる。
【0030】前後駆動装置60の開閉弁を操作する操作
レバー65(図1参照)と、油圧ポンプ62を操作する
操作レバー66(図1参照)は、昇降駆動装置40の開
閉弁47と油圧ポンプ42を操作する操作レバー50、
52が装着されるサイドフレーム3と対する側のサイド
フレーム部3の横部3aに配置されている。
【0031】なお、上記の前後駆動装置60の構成は上
記に限らず、昇降駆動装置40の油タンク43を兼用し
て構成してもよい。この場合、油タンク43を2室に形
成して、一方の室を昇降用駆動装置40に接続し、他方
の室を前後駆動装置60に接続すればよい。
【0032】側部座席部12を移動する駆動装置は、も
ちろん油圧を利用するものだけでなく、エアを利用する
ものであってもよい。この場合、取り付けブラケット3
8に装着されるシリンダはエアシリンダが配置されるこ
とになる。そしてエアシリンダに接続するエア回路は支
持台に装着される。側部座席部12を移動する力は利用
者の体重によることがないため小さい力で十分であり、
またエアシリンダによって移動ベース13の後方移動速
度を速くすることができる。
【0033】また、昇降板31を昇降する昇降駆動装置
40や側部座席部12を前後方向に移動する駆動装置は
シリンダでなく、機械的な駆動機構、例えば、ラック・
ピニオンを使用した機構や、モータとボールねじを使用
した機構、さらには複数のリンクを使用した機構を採用
することができる。この際、昇降板31あるいは移動ベ
ース13の移動ストローク端において、ロックピンで移
動ベース13をロックするように構成することもでき
る。
【0034】さらには、側部座席部12の移動する駆動
装置を設けないようにしてもよい。つまり、移動ベース
13の下面にローラガイドユニット等を配設して極めて
軽く移動できるようにしておけば、利用者の立ち上がる
際に足で後方に移動させることができる。この場合、前
述と同様に、移動ベース13の最後端位置において、ロ
ックピンを装着するように構成する。
【0035】また、左右のフットレスト支持フレーム6
の下部には、図1及び図4に示すように、フットレスト
25が車椅子の中央に向かって水平方向と垂直方向の2
位置間を回動するように開閉可能に装着される。フット
レスト25は、足を載せるために略矩形状に形成された
足乗せ部25aと、足乗せ部25aの一方の角部から突
起する取り付け部25bと、を有して形成され、フット
レスト支持フレーム6の下部前面側に、前方に向かって
延設するように支持された軸26(図2参照)にフット
レスト25の取り付け部25bが軸支される。この際、
軸26に一本のピン(図示せず)を立設させ、取り付け
部25bにコ字形のガイド孔(図示せず)を設けていれ
ば、フットレストの水平位置と垂直位置で回動を規制す
ることができる。
【0036】フットレスト支持フレーム6がサイドフレ
ーム部3の縦部3bに連結されているため、フットレス
ト25は座席部10とともに昇降可能に配置される。そ
のため、例えば、利用者が車椅子に座ったままで、洗濯
機や台所を上から覗く場合には、座席部10とフットレ
スト25を同時に上昇させれば、最上昇位置で体を前屈
みしたり、中央座席部11を跨いで立ち上がることこと
もでき、足に負担をかけることなく上記行為を行なうこ
とができる。
【0037】左右のサイドフレーム部3の横部3aに
は、上面に革製またはビニル製あるいは布製でクッショ
ン剤を包装するように形成された肘掛け部27が装着さ
れている。さらに、図1〜2に示すように、底フレーム
部7の前部には上方に延設する略L字形のブラケット2
8が固着され、ブラケット28に後輪22の回転を停止
させるブレーキ装置29が装着されている。ブレーキ装
置29には操作レバー29aと停止レバー29bが配設
され、操作レバー29aを操作することによって、停止
レバー29bを後輪22に圧接させて後輪22を停止す
るように構成している。
【0038】また、左右の背フレーム部2には、利用者
が背もたれするための背もたれシート9が取り付けられ
ている。背もたれシート9は、サイドフレーム部3付近
を切り欠くようにして背フレーム部2の上部から下部に
わたって広い範囲で背もたれできるように形成され、背
もたれシート9の両端部は左右の背フレーム部2に釦等
を装着して着脱するように形成される。
【0039】次に、上記のように構成された車椅子の作
用を説明する。
【0040】利用者が車椅子に乗車して着座状態にある
ときには、昇降駆動装置40は油圧シリンダ41のロッ
ド41cを下降位置に配置して、座席部10を下げた状
態にする。座席部10においては、中央座席部11と側
部座席部12の前端面を同一面に位置させるように側部
座席部12を最前端位置に配置させる。この状態で、利
用者が後輪を自由に操作するか、または介護者が背フレ
ーム部2の把持部2aを操作するかのいずれかで、車椅
子の通常の走行を行なうことができる。
【0041】利用者が、着座状態で高所の位置に移動し
たい場合、例えば、洗濯機や台所の流し台の中を覗く場
合には、昇降駆動装置40の操作レバー52を操作して
座席部10を上昇させる。操作レバー52は肘掛け部2
7付近に配置されているため、利用者は特に腕を伸ばす
ことなく通常の着座状態まま操作レバー52を操作する
ことができる。操作レバー52を肘掛け部27側に接近
するように把持すれば、油圧回路における油圧ポンプ4
2のピストン42bを上昇させ、油タンク43の油を油
圧シリンダ41の流入室41dに供給することができ
る。油圧シリンダ41に流入された油はピストン41b
を上昇させロッド41cに連結された昇降板31を座席
部10とともに上昇させる。
【0042】座席部10の上昇に伴って、昇降板31に
支持されたサイドフレーム部3、及び背フレーム部2、
さらにはサイドフレーム部3の縦部3bに連結されたフ
ットレスト支持フレーム部6が上昇するため、昇降用の
操作レバー50、52、前後駆動用の操作レバー65、
66、フットレスト25、背もたれシート9等が共に上
昇し、利用者は、着座状態を維持したままの状態で高所
に移動することができる。この状態で前屈みすれば、洗
濯機や台所の流し台を覗くことができる。
【0043】さらに、その状態で座席部10の前部に移
動して、立ち上ろうとすれば、前後駆動装置60の操作
レバー66を操作する。前述の昇降駆動装置40と同様
に油圧シリンダ61のピストンが後方へ移動するため、
ロッドに連結された連結板14を後方に移動すると、2
個の側部座席部12は、移動ベース13が昇降板31の
側部座席支持部33に案内され、所定のストロークで後
方へ移動する。側部座席部12が後方に移動したときに
は、側部座席部12の前端面が昇降板31の側部座席支
持部33の前端面と略一致するため、利用者が中央座席
部11の前方へ滑るように移動すれば、足周りには空間
部が形成されることになり、中央座席部11を跨いで立
ち上がるようにして前屈み行為を容易に行なうことがで
きる。
【0044】また、座席部10を元の位置に復帰する場
合には、前後駆動装置60の操作レバー65を操作して
開閉弁を開弁する。油圧シリンダ61内の油は油タンク
63に戻り、ピストンは連結板14とともに元の位置に
戻るため、側部座席部12の前端面は中央座席部11の
前端面に一致する。利用者は座席部10に深く着座した
後、昇降用の操作レバー50を把持するように操作すれ
ば、開閉弁48が開弁して油圧シリンダ41の油が油圧
タンク42内に戻り、座席部10は昇降板31とともに
下降復帰することになる。
【0045】また、車椅子C1からベッドに移動する場
合も、同様に操作レバーを操作すればよく、座席部10
をベッドの高さ位置に合わせることができるとともに、
側部座席部12を後方に移動することができるため、中
央座席部11を跨いで立ち上がることができ、足に負担
をかけることなく、安全でバランスよく車椅子からベッ
ドへの移動行為を行なうことができる。
【0046】なお、上記形態においては、後輪22が、
利用者自身の走行時に把持する把持輪23を設けた大径
の車輪から構成されるものを示したが、図10に示す車
椅子C2のように、後輪を前輪20と同様のキャスタ輪
から構成すれば、車椅子C2の前後左右の移動が容易と
なり、座席部10を上昇させるとともに側部座席部12
を後方に移動させ、体重の一部を中央座席部11に預け
るようにして、利用者が中央座席部11を跨いで立つよ
うにすれば、一層、足への負担を少なくして歩行練習が
行なえる歩行器として利用できることになる。もちろん
座席部10の高さを低くすれば、全体重を足へかけた歩
行練習も可能となり、このように、車椅子C2を構成し
てもよい。
【0047】
【発明の効果】請求項1の発明の車椅子は、把持部を有
する背部フレーム部と肘掛け部を有する左右一対のサイ
ドフレーム部と前輪及び後輪を支持する底フレーム部と
を備える本体フレーム部と、前記サイドフレーム部間に
配設されるとともに前記底フレーム部に支持される座席
部と、を有するものであって、前記座席部が、中央座席
部と前記中央座席部の両横部に配設される側部座席部と
に分離され、前記座席部には、前記中央座席部と側部座
席部を下面から支持する昇降板が配設され、前記昇降板
が昇降手段により前記背部フレーム部と前記サイドフレ
ーム部とともに前記底フレーム部に対して昇降可能に配
設され、前記側部座席部は前記中央座席部に対して駆動
手段により前後方向に移動可能に配設されている。
【0048】この発明の車椅子では、座席部が、背フレ
ーム部とサイドフレーム部とともに昇降できるので、背
もたれ状態で肘を掛けたままの着座姿勢で、例えば、車
椅子とベッドとの高さ位置、あるいは洗濯機や台所の流
し台との高さ位置を合わせることができる。そして、車
椅子からベッドへの移動または洗濯機や流し台を上方か
ら覗き込む行為は、側部座席部を中央座席部に対して後
方に移動させ、中央座席部の前端部に跨がった状態で立
ち上がって行なうことができるため、介護者の支えもし
やすく、足に負担をかけることなく安全性を向上でき
る。
【0049】請求項2の発明の車椅子は、各サイドフレ
ーム部の前方下部にはフットレストが回動可能に配設さ
れ、前記フットレストが前記座席部とともに昇降可能に
配設されている。そのため、座席部が上昇位置にあると
きでも足をフットレストに載せておくことができ、中央
座席部の前端部で跨いで立ち上がっても、安定した状態
で安全に行なうことができる。
【0050】請求項3の発明の車椅子は、各サイドフレ
ーム部には前後方向に横架する連結フレーム部が配設さ
れ、前記昇降板が前記連結フレーム部を支持する支持部
を有して形成されている。昇降板には座席部が支持さ
れ、サイドフレーム部には背フレーム部が連結されてい
るとともにフットレストが支持されている。従って座席
部を昇降する際に背フレーム部やフットレストが共に昇
降できるので請求項1または請求項2の効果と同様の効
果を発揮することができる。
【0051】請求項4の発明の車椅子は、前記昇降手段
及び前記駆動手段が、前記サイドフレーム部に支持され
た操作レバーによって駆動される。そのため、座席部が
上昇位置にあるときでも、腕を伸ばすことなく通常の走
行状態と同様の姿勢のままで、座席部の昇降及び側部座
席部の後方移動の操作を行なうことができる。
【0052】請求項5の発明の車椅子は、前記前輪と前
記後輪がそれぞれキャスタ輪からなるため、車椅子の左
右前後移動を容易に行なうことができる。利用者が中央
座席部の前端部で跨がるように立って自ら歩行練習を行
なえば、歩行器として車椅子を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態の車椅子を示す全体斜視図
【図2】同正面図
【図3】同側面断面図
【図4】同平面図
【図5】サイドフレーム部と底フレーム部との連結状態
を示す部分断面図
【図6】図1における昇降板と座席部を示す平面図
【図7】同断面図
【図8】図3におけるA矢視図
【図9】油圧回路を示す簡略図
【図10】別の形態の車椅子を示す側面図
【符号の説明】
C1、C2…車椅子 1…本体フレーム 2…背フレーム部 2a…把持部 3…サイドフレーム部 5…連結フレーム部 6…フットレスト支持フレーム部 7…底フレーム部 10…座席部 11…中央座席部 12…側部座席部 13…移動ベース 20…前輪 22…後輪 25…フットレスト 30…昇降装置(昇降手段) 31…昇降板 40…昇降駆動装置 60…前後駆動手段 61…油圧シリンダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 把持部を有する背部フレーム部と肘掛け
    部を有する左右一対のサイドフレーム部と前輪及び後輪
    を支持する底フレーム部とを備える本体フレーム部と、
    前記サイドフレーム部間に配設されるとともに前記底フ
    レーム部に支持される座席部と、を有する車椅子であっ
    て、 前記座席部が、中央座席部と前記中央座席部の両横部に
    配設される側部座席部とに分離され、 前記座席部には、前記中央座席部と側部座席部を下面か
    ら支持する昇降板が配設され、前記昇降板が昇降手段に
    より前記背部フレーム部と前記サイドフレーム部ととも
    に前記底フレーム部に対して昇降可能に配設され、 前記側部座席部は前記中央座席部に対して駆動手段によ
    り前後方向に移動可能に配設されることを特徴とする車
    椅子。
  2. 【請求項2】 各サイドフレーム部の前方下部にはフッ
    トレストが回動可能に配設され、前記フットレストが前
    記座席部とともに昇降可能に配設されることを特徴とす
    る請求項1記載の車椅子。
  3. 【請求項3】 各サイドフレーム部には前後方向に横架
    する連結フレーム部が配設され、前記昇降板が前記連結
    フレーム部を支持する支持部を有して形成されることを
    特徴とする請求項1または2記載の車椅子。
  4. 【請求項4】 前記昇降手段及び前記駆動手段が、前記
    サイドフレーム部に支持された操作レバーによって駆動
    されることを特徴とする請求項1記載の車椅子。
  5. 【請求項5】 前記前輪と前記後輪がそれぞれキャスタ
    輪からなることを特徴とする請求項1記載の車椅子。
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Citations (5)

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