JP2001061828A - X線モデルベースの最適化方法および装置 - Google Patents
X線モデルベースの最適化方法および装置Info
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Abstract
パフォーマンスのためのX線技法を決定する。 【解決手段】 モデルベースの最適化を達成するための
第1のステップは、固定のスペクトル・フィルタおよび
焦点に対して最適化された技法を決定して、基本軌道を
規定することである。次いで、スペクトル・フィルタお
よび焦点を患者サイズに対して最適化する。決定した最
適化された技法、並びに患者サイズに対して最適化され
たスペクトル・フィルタおよび焦点を使用して、機能軌
道を作成する。この機能軌道には基本軌道セレクタ・テ
ーブル(最適化されたスペクトル・フィルタ/焦点を指
示する表)および関連する各基本軌道が含まれる。
Description
よび記録用X線収集モードにおける自動的なX線技法制
御の使用に関する。
技法は、患者のX線放射への曝露を最小にするためにも
役立つ。これらの目標はシステムの限界には依存しな
い。さらに、最適化は実施される医学検査の種類や検査
の目的によって様々である。これらの最適な技法は、X
線システムを首尾よく動作させるために必要である。こ
の首尾のよい動作は、X線システム上で実施される広範
な臨床処置や患者サイズに当てはまる。このX線システ
ムは、透視用X線システムや放射線撮影用X線システム
とすることができる。例えば、血管系処置では、ヨウ素
で造影した血管を画像化するためには典型的には70〜
90kVpの範囲でのkVp設定が必要である。一方、
消化管(GI)検査は、同じシステム上で実施すること
が可能であるが、バリウム造影剤を通過させるためには
より高いkVpが好ましい。一般に、格別の画質を提供
するために患者サイズに対して最適化すべきパラメータ
が幾つか存在する。これらのパラメータは、焦点サイ
ズ、スペクトル濾波の使用を経たX線ビーム品質、kV
p、mA、照射時間、量子ノイズ・レベル(すなわち、
1フレームあたりの検出器入射放射線量)、並びに患者
の入射放射線量率などである。これらのパラメータの各
々は、各ケースごとに特有な最適な設定を有している。
またはその地域の規制要件の許容域内で最適な技法を決
定しようとすると、ある程度の複雑さが加わる。これは
必ずしも、X線システムの限界と独立した真の最適条件
と同じ技法である必要はない。
のシステムおよび方法を有することが望ましい。さら
に、臨床上の画像作成要件を満たしながら画質を最適化
することが望ましい。最後に、システムのハードウェア
および地域の規制要件の境界内で動作させながら画質を
最適化することが望ましい。
技法を提供する。最適なX線技法は、画質に影響を与え
るものであって、任意の応用に対して使用するように正
確に予め決定できる。X線システムのコンピュータ・シ
ミュレーションにより、X線技法の最適化を迅速かつ効
率的に実施することができる。この最適化は、目下の医
学的処置に重点をおいた複数の画質パラメータに対して
実施することができる。
た)最適化は、最適な画質パフォーマンスを得るための
X線技法を決定するために使用される。モデルベースの
最適化を達成するための第1のステップは、固定のスペ
クトル・フィルタおよび焦点に対して最適化された技法
を決定して基本軌道(basic trajectory)を規定すること
である。次いで、スペクトル・フィルタおよび焦点が患
者サイズに対して最適化される。決定した最適化された
技法、並びに患者サイズに対して最適化されたスペクト
ル・フィルタおよび焦点を使用して、基本軌道セレクタ
・テーブル(最適化されたスペクトル・フィルタ/焦点
を指示する表)、並びに関連する基本軌道を含む機能軌
道(functional trajectory) が生成される。
び最適化を提供することができる。X線技法を決定する
ためのモデルベースの最適化により、透視応用や放射線
撮影応用に対する最適な画質を達成できる。
しては、kVp、照射時間、画像レセプターの入射放射
線量または照射線量率、焦点などがある。X線ビームの
スペクトル品質を制御するために使用するパラメータも
また、画質に影響を与える。本明細書に示す最適化技法
では、臨床環境(処置、患者のサイズ、等)に関する様
々な様相に対する知見、並びにそのX線システムおよび
動作原理(X線量子の物理的特性)に関する完全な記述
が必要である。この知見を使用して、システムのハード
ウェアの所与のセット上で実行される画像作成状況の各
々に対して達成可能な技法が最適化される。最適化の結
果は、X線照射制御システムに対して、機能軌道の形式
で、すなわち患者のサイズ(厚さ)に対して最適化され
た技法の形で出力することができる。これにより、シス
テムの制約および規制要件に従いながら、任意の医学的
処置に対する最適な画質を一貫して提供することができ
る。これらの軌道は、データ・ファイルを介して、また
は必要に応じてリアルタイムで最適化を実行して、先験
的に作成かつ管理することができる。
視機能および放射線撮影機能の双方を有するX線システ
ム10を表している。図示したシステム10は、アナロ
グ検出器、すなわち、イメージ・インテンシファイア1
2と、ビデオ・カメラ28とを使用している。しかし、
本明細書に記載した同じモデルをディジタル検出器を有
するシステムに適用することもできる。
イメージ・インテンシファイア12が受け取る。X線管
14は、陽極16および陰極18の関連構造を有してい
る。さらに関連しているものとして、フィラメント・コ
ントローラ17および高電圧変圧器19がある。このX
線はコリメータ20によりコリメートされる。被検体を
透過して伝搬する前に、このX線をスペクトル・フィル
タ22により濾波することがある。被検体は、典型的に
は患者24である。最後に、このX線は、鉛製の散乱線
除去格子26を通過させたのちに、イメージ・インテン
シファイア12により受け取られる。画像はカメラ28
を介して伝送され、モニタ30に出力される。様々な制
御および選択機能は、照射管理ブロック32、応用例デ
ータベース34およびオペレータ・コンソール選択36
と関連付けられている。システムの幾何学構造に関連す
る追加のパラメータとしては、線源・イメージ間距離
(SID)42、線源・被検体間距離(SOD)40、
および被検体・イメージ間距離(OID)38などがあ
る。
適化スキームは、単純な代数学的規則または過去の選択
傾向に依っている。これらの設定は、典型的にはシステ
ムの種類に従って展開され、処置の目的、システムの構
成あるいは規制要件が変更された際には再展開、すなわ
ち再学習させる。この処理は、試行錯誤に基づいて行う
ことができるが、極めて長時間を要しかつ時間がかかり
過ぎる可能性がある。さらに、これらの規則は、単純な
関数あるいは単純な曲線当てはめとなる傾向があり、よ
り複雑な実際の挙動では必要な最適化のポイントを見落
とすことがある。
するための2段階式の方法を提示する。この方法によ
り、照射制御システム(以下、機能軌道という)で使用
するように画質を最適化する。こうした照射制御システ
ムは、1999年7月12日出願の米国特許出願第09
/351755号に記載されており、参照によりその全
体を本明細書に組み入れる。この機能軌道は、X線スペ
クトルのモデルベースの最適化プラットフォームを使用
している。評価される患者サイズに対して最適化された
X線技法(kVp、ピークmA、照射時間、検出器の入
射放射線量、X線ビームの品質[スペクトル・フィル
タ]および焦点)が、この照射制御システムで用いられ
る。等価な患者のサイズ(以下、患者サイズという)
は、目的とする人体の実際の解剖構造と同じX線減衰を
有する厚さのアクリル樹脂である。
連続する画像からなるグループ)の各々に先だって、先
ず第1に決定すべきことは、最適な画質を得るにはどの
焦点およびスペクトル・フィルタを使用すべきかという
ことである。前に行った照射または患者の解剖構造の情
報から、開始時点の患者サイズは既知である。次の照射
シーケンスは、通常はこの動作点の周りで患者サイズの
比較的小さい幅内で実施することになり、これにより最
適な焦点およびスペクトル・フィルタをこの情報を使用
して選択することができる。具体的な軌道の実施にあた
っては、最適なスペクトル・フィルタおよび焦点は機能
軌道において表現することができる。最適なスペクトル
・フィルタおよび焦点は、例えば、図2の表に示す基本
軌道セレクタ・テーブルなどの表で表現することができ
る。この具体的な表において、焦点およびスペクトル・
フィルタにはコード化した値を割り当てている。
細書で示す機能軌道は複数の基本軌道からなるグループ
を包含している。これを図3の表で示す。照射シーケン
ス(一連の多くの画像からなるグループ)が開始される
と、照射制御システムは具体的なスペクトル・フィルタ
/焦点の1つの組み合わせに対して最適化されたX線技
法のセットを利用する。その理由は、焦点およびスペク
トル・フィルタは典型的にはそのシーケンスの間は固定
の構成であるためである。ある基本軌道は、患者サイズ
に対応し、この具体的な焦点/スペクトル・フィルタの
組み合わせに対して最適化された技法の線源に関する1
つの具体的な実施となっている。ユーザにより、患者サ
イズが、焦点/スペクトル・フィルタのこの組み合わせ
が(基本軌道セレクタ・テーブルの指示に照らして)最
適でないような患者サイズにまで変更された場合であっ
ても、このシステムにより引き続き受容可能な画質をも
つ画像を提供することができる。このことは目下の基本
軌道で指摘できる。しかし、このシステムは最適な基本
軌道(すなわち最適な焦点/スペクトル・フィルタの組
み合わせ)を使用した場合に得られるような最適な画質
を提供することはできない。
の最適化技法の重要な利点の1つである。この方法は、
最適な各基本軌道(すなわち焦点/スペクトル・フィル
タ)の間での切り替え方法に関する知見を使用すること
を含んでいる。この方法はさらに、最適化された技法か
らなる完全なセットを維持しておくことを含んでいる。
この完全なセットは、具体的なスペクトル・フィルタ/
焦点の選択に関して患者範囲の全体に及んでいる。
化処理に関する2つの一般的なステップをフローチャー
トの形式で示している。図4において、ステップ44〜
52は固定のスペクトル・フィルタおよび焦点に対して
最適化された技法を決定するために実行される。このフ
ォーマットは基本軌道として知られている。図5におい
て、ステップ54〜64は患者サイズに対応してスペク
トル・フィルタおよび焦点の選択を最適化するために実
行される。さらに、ステップ54〜64は対応する基本
軌道を組み合わせ、かつ図2の基本軌道セレクタ・テー
ブルを作成することにより、機能軌道を生成させるため
にも使用される。
最適化方針を選択することである。一次最適化方針の選
択はこの最適化処理の開始点である。この方針は、最適
化処理の最高レベルの画質目標にあたる。このプラット
フォームによってモデル化される任意の物理的パラメー
タは、典型的には患者サイズに対応したパラメータによ
り選択可能である。パラメータの例としては、参照番号
45で示すような、固定の検出器入射放射線量、固定の
コントラスト対ノイズ比(CNR)方針、固定のコント
ラスト、固定の量子ノイズ特性、固定の患者入射線量な
どがある。
し、臨床処置のニーズに適合するように調整することが
できる。システム上で実施する処置の各種類に対応して
様々な方針を選択することができることがこの最適化方
法の有益な点の1つである。
理のステップ46において、パフォーマンス入力が規定
される。このパフォーマンス入力としては、参照番号4
7に示すように、追加の画質目標および軌道パフォーマ
ンスに関する臨床要件などがある。先ず第1に、画質入
力は軌道の画質パフォーマンスを指定するデータとする
ことができる。これには例えば、一次最適化方針に対す
る目標値、患者サイズに対応した照射時間方針の指定、
最小コントラスト・レベル、バックグラウンドのダイナ
ミックレンジに対応したコントラスト・レベル、最大許
容患者入射放射線量(規制要件と異なる場合)、検出器
の最大入射放射線量などがある。
臨床上重要な目標が記述されている。これには例えば、
視覚化された被検体の規定(被検体の厚さおよび組
成)、照射フレーム率、患者厚さの範囲、臨床上重要な
システムの幾何学構成のパラメータ(患者サイズに対応
した線源・イメージ間距離、患者サイズに対応した被検
体・イメージ間距離、線源・被検体間距離)、検出器位
置での最大撮影領域などがある。
ウェアおよび制約を規定している。このステップはこの
モデルベースの最適化プラットフォームの重要な利点を
際立たせている。すなわち、システムの動作範囲および
規制要件を画質の最適化処理に取り込む能力である。こ
れにより、システムのハードウェアの許容する最大パフ
ォーマンスが各軌道によって提供されることが保証され
る。システムのハードウェア構成、ハードウェアの制約
および規制要件を記述するための入力としては、例え
ば、参照番号49で示すような各要素がある。これらの
要素としては、発生装置の動作範囲(最小/最大のkV
p、最小/最大の照射時間、照射線量率)などがある。
この要素としては、さらに、最小および最大ピーク管電
流(mA)限界(X線管寿命の最適化に基づく)があ
る。さらには、X線管の種類(ターゲットの角度および
組成)もある。さらに、X線ビーム経路内のX線管材料
もある。利用可能な焦点およびスペクトル・フィルタに
関する記述もまた一要件となる。さらに、検出器特性
(有効層の厚さおよび層材料)並びに散乱線除去格子特
性もまた要件である。さらに、最大患者入射放射線量率
の規制、並びに組織の吸収線量の限界もまた要件であ
る。
50で、スペクトル・ベースのX線物理モデルを使用し
て、患者厚さの各々に対する最適化の計算が開始され
る。この物理モデルとは、X線源から検出器で検出され
たX線量子へのレベル転送モデルである。このモデルに
は空気中の放射線照射、被検体のコントラスト、および
コントラスト対ノイズ比に対する計算が含まれている。
このモデルでは、実際のX線管濾波、患者のシミュレー
ションのためのアクリル樹脂、コントラスト増強用の実
際の臨床物質、並びに実際の検出器特性を使用して、検
出したX線のレベルおよびノイズを計算する。このモデ
ルは、例えば、検出器/システムの変調伝達関数(MT
F)による量子ノイズやコントラスト低下、検出器の量
子検出効率(DQE)、半価層(HVL)の計算などの
項目を含んでいる。このモデルでは、当面の最適化処理
に関連した全体の物理的挙動に対応する必要がある。
方針の値を満たすために必要な平均mAを決定する。さ
らに、平均mAに関する任意の限界が組み込まれる。典
型的には、kVpに対応した多くの制約を平均mAの限
界の中に定式化することができる。患者の入射放射線量
率に関する規制上の制限およびX線管の平均電力の限界
は、平均mAの限界に容易に変換される。所望であれ
ば、一次最適化基準により指定されたパフォーマンスに
到達する能力を制限し、システムのこれらの制約に対応
させることができる。
方針および任意のピークmAの制約が適用される。これ
らにより、ピークmAおよび照射時間の最終選択がこの
患者サイズおよびkVpの動作点で決定される。例え
ば、ターゲット表面の損傷を防ぐために、X線管はさら
に、所与のkVpにおける所与の照射に対して使用でき
るピークmA値に関する制約を備えている。さらに、こ
の技法の別の利点は、多くの異なる方針を同じツールの
中に統合できることである。照射時間に関するケースが
良い例である。すなわち、多数の照射時間方針を統合す
ることが可能である。これらの方針としては、例えば、
固定の照射時間(制約によって無効にされる)、kVp
に対して可変の照射時間、患者サイズに対して可変の照
射時間などがある。
ト、コントラスト対ノイズ比、および患者の入射放射線
量が計算される。これらは、それぞれのkVpの値にお
ける最適値または最大許容値である。この計算は、最適
化の目標または制約限界のいずれかに従って行われる。
これらは、各患者厚さに対する特定のハードウェア・レ
ンジで計算される。
ック50からのデータを取り込み、検討中の患者サイズ
に対する最適なkVp点が決定される。このステップ
は、一次最適化方針に従って様々に実行される。しか
し、このステップは、典型的には二次最適化基準を使用
する。これは例えば、最小の患者入射放射線量または最
大コントラストとすることができる。しかし、ステップ
52では、患者サイズ(並びに、関連するピークmA、
照射時間および検出器の入射放射線量)の各々に対する
最適なkVpの選択のため一次目標が引き続き維持され
る。
法のこれらのファクタは、固定のスペクトル・フィルタ
および焦点サイズに対して選択される。最適な技法のこ
れらのファクタは基本軌道として周知である。図3の表
では、グループ分けした3つの基本軌道を示してある。
化を達成するための各ステップを示している。ステップ
54では、基本軌道を入力しており、機能軌道を作成す
るための第1ステップとなっている。このステップで使
用される基本軌道の数は、機能軌道の目標によって異な
る。参照番号55に示すように、基本軌道の各々に対
し、関連するスペクトル・フィルタとこれに関連した焦
点とが入力される。一例として、典型的には小焦点で動
作させる透視法では、入力される基本軌道はN個存在し
ている。すなわち、N個の利用可能なスペクトル・フィ
ルタの各々に対して1つの基本軌道が存在する。心臓に
関しては、恐らく、すべての患者サイズに対して固定さ
せた、最小のスペクトル濾波を使用することが最善であ
る。しかし、患者サイズによってその焦点は変更するこ
とができる。
度指数を使用して、検討中のスペクトル・フィルタ/焦
点の各組み合わせの中から最適な基本軌道を選択する。
具体的な患者厚さに対して、コントラストまたはコント
ラスト対ノイズ比(CNR)のいずれかが使用される。
任意選択として、その他の任意の関連する画質パラメー
タが使用可能である。同じ患者厚さにおける、各基本軌
道のコントラストの値またはCNR値が調べられる。先
ず決定がなされるのは、各基本軌道間で検討中の値が等
しいか否かについての決定である。これにより次のステ
ップでの処理内容を制御し、最適な基本軌道が選択され
る。
基本軌道が選択される。検討中の患者サイズにおいてそ
のCNR値が各基本軌道で異なる場合には、最適な基本
軌道の選択に影響が及ぶ。例えば、先ず、最大のCNR
値にある値を選択することに基づくことがある。逆に、
検討中の患者サイズにおいてCNR値が各基本軌道で等
しいこともある。次いで、最適な基本軌道の選択は二次
最適化基準により実行される。この二次最適化基準は、
最小の患者入射放射線量または最大コントラストを有す
る基本軌道とすることができる。また別法として、任意
の画質パラメータとすることもできる。
択した後(したがって、最適なスペクトル・フィルタま
たは焦点が選択された後)、ステップ62が実行され
る。ステップ62において、例えば、図2の例示的な表
などの基本軌道セレクタ・テーブルが作成され、機能軌
道内に包含される。このテーブルにより、患者サイズに
対応して使用すべき焦点またはスペクトル・フィルタが
実際に指示される。参照番号61で示す患者厚さに関す
るループは、ステップ56から62までをループにして
いる。
の作成が達成される。X線技法の最適化技法によりこの
作業が行われる。次いで、この最適化技法により、X線
製品上の照射制御システムで使用される機能軌道が提供
される。このステップに含むことができるものとして
は、データ・ヘッダを生成すること、このヘッダをステ
ップ62で作成した基本軌道セレクタ・テーブルとリン
クさせること、並びに関連する基本軌道を編成すること
などがある。
に最も容易に適用される唯一の具体的な実現形態である
ことは、当業者であれば理解するであろう。リアルタイ
ム・システムでは、この処理は、具体的な患者サイズに
対する要求に基づき、必要に応じて実行させることにな
る。
ながら記載してきたが、本発明の範囲を逸脱することな
く様々な変更が可能であると共に、本発明の各要素は等
価物により代用可能であることは当業者であれば理解す
るであろう。さらに、多くの修正形態により、本発明の
範囲を逸脱することなく具体的な状況または素材を本発
明の教示に適応させることができる。したがって、本発
明を実行するように企図されたベストモードとして開示
した具体的な実施形態に、本発明を限定しようという意
図ではない、逆に、本発明は本特許請求の範囲の範疇に
入るすべての実施形態を包含するという意図である。
る、本発明を組み込んだX線システムのブロック図であ
る。
る。
る。
ステップの特徴を表したフローチャート/ブロック図で
ある。
ステップの特徴を表したフローチャート/ブロック図で
ある。
Claims (20)
- 【請求項1】 X線システムの画質パフォーマンスを最
適とするX線技法を決定するためのモデルベースの最適
化方法であって、 固定のスペクトル・フィルタおよび焦点に対する最適化
された技法を決定して、基本軌道を規定するステップ
と、 患者サイズに対してスペクトル・フィルタおよび焦点を
最適化するステップと、 固定のスペクトル・フィルタおよび焦点に対して決定し
た前記最適化された技法を、患者サイズに対して最適化
された前記スペクトル・フィルタおよび焦点と組み合わ
せて、機能軌道を生成するステップと、を含むモデルベ
ースの最適化方法。 - 【請求項2】 最適化された技法を決定する前記ステッ
プが、 臨床処置のニーズに適合した一次最適化方針を選択する
ステップと、 前記選択した一次最適化方針に基づきパフォーマンス入
力を規定するステップと、を含む請求項1に記載の方
法。 - 【請求項3】 最適化された技法を決定する前記ステッ
プがさらに、前記一次最適化方針に関してポテンシャル
電圧に対する画質パラメータを計算するステップを含む
請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】 前記計算するステップがさらに、前記一
次最適化方針を満足させるために必要な平均電流を決定
するステップと、前記計算に平均電流に対する任意の限
界を組み入れるステップと、を含む請求項3に記載の方
法。 - 【請求項5】 前記計算するステップがさらに、所与の
患者サイズおよび動作点におけるピーク電流および照射
時間の決定に対して照射時間方針および任意のピーク電
流制約を適用するステップを含む請求項4に記載の方
法。 - 【請求項6】 前記計算するステップがさらに、各患者
厚さに対するコントラスト、コントラスト対ノイズ比お
よび患者の入射放射線量に対する最適値または最大許容
値を特定のハードウェア・レンジで計算するステップを
含む請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 最適化された技法を決定する前記ステッ
プがさらに、所与の患者サイズに対する最適なポテンシ
ャル電圧点を決定するステップを含む請求項5に記載の
方法。 - 【請求項8】 さらに、二次最適化基準を使用して所与
の患者サイズに対する前記最適なポテンシャル電圧点を
決定するステップを含む請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】 パフォーマンス入力を規定する前記ステ
ップが、画質目標および軌道パフォーマンスに関する臨
床要件を有するパフォーマンス入力を規定するステップ
を含む請求項2に記載の方法。 - 【請求項10】 前記画質目標により軌道画質パフォー
マンスを指定する請求項9に記載の方法。 - 【請求項11】 前記臨床要件に、軌道に関する臨床上
重要な目標が記述されている請求項9に記載の方法。 - 【請求項12】 最適化された技法を決定する前記ステ
ップがさらに、X線システムの動作範囲および規制要件
を最適化された技法の決定に組み入れるステップを含む
請求項1に記載の方法。 - 【請求項13】 患者サイズに対してスペクトル・フィ
ルタおよび焦点を最適化する前記ステップが、 そのX線システムで利用可能なスペクトル・フィルタの
各々に対する基本軌道を入力するステップと、 前記入力された基本軌道を使用して、各々の患者厚さで
のコントラスト対ノイズ比を比較するステップと、 コントラスト対ノイズ比の前記比較に基づいて最適な基
本軌道を選択するステップと、 前記最適な基本軌道を使用して、患者サイズに対応して
使用すべき適正な焦点またはスペクトル・フィルタを指
示するための基本軌道セレクタ・テーブルを作成するス
テップと、 X線システム上の照射制御システムにより使用できるよ
うに、基本軌道セレクタ・テーブルと前記入力された基
本軌道とを包含する機能軌道を作成するステップと、を
含む請求項1に記載の方法。 - 【請求項14】 前記機能軌道が、基本軌道セレクタ・
テーブルと、関連する基本軌道とを含む請求項1に記載
の方法。 - 【請求項15】 X線システムの画質パフォーマンスを
最適とするX線技法を決定するためのモデルベースの最
適化システムであって、 基本軌道を規定するために、固定のスペクトル・フィル
タおよび焦点に対して決定した最適化された技法と、 患者サイズに対して最適化されたスペクトル・フィルタ
および焦点と、 機能軌道を生成するために、固定のスペクトル・フィル
タおよび焦点に対して決定した前記最適化された技法
を、患者サイズに対して最適化された前記スペクトル・
フィルタおよび焦点と組み合わせるための手段と、を備
えるモデルベースの最適化システム。 - 【請求項16】 前記最適化された技法が、 臨床処置のニーズに適合するように選択された一次最適
化方針と、 前記選択された一次最適化方針に基づくパフォーマンス
入力と、 前記一次最適化方針に関してポテンシャル電圧に対する
画質パラメータを計算するための手段と、を備える請求
項15に記載のシステム。 - 【請求項17】 前記パフォーマンス入力が、画質目標
および軌道パフォーマンスに関する臨床要件を有するパ
フォーマンス入力を含む請求項16に記載のシステム。 - 【請求項18】 前記画質目標により軌道画質パフォー
マンスを指定し、かつ前記臨床要件に軌道に関する臨床
上重要な目標が記述されている請求項17に記載のシス
テム。 - 【請求項19】 前記最適化された技法がさらに、X線
システムの動作範囲および規制要件を最適化された技法
の決定に組み入れるための手段を備える請求項15に記
載のシステム。 - 【請求項20】 患者サイズに対して最適化された前記
スペクトル・フィルタおよび焦点が、 そのX線システムで利用可能なスペクトル・フィルタの
各々に対する基本軌道入力と、 前記入力された基本軌道を使用して、各々の患者厚さで
のコントラスト対ノイズ比を比較するための手段と、 コントラスト対ノイズ比の前記比較に基づいて選択され
た最適な基本軌道と、 前記最適な基本軌道を使用して、患者サイズに対応して
使用すべき適正な焦点またはスペクトル・フィルタを指
示するように作成された基本軌道セレクタ・テーブル
と、 X線システム上の照射制御システムにより使用できるよ
うに、基本軌道セレクタ・テーブルと前記入力された基
本軌道とを包含する機能軌道と、を備える請求項15に
記載のシステム。
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