JP2001061606A - クッション用複合材 - Google Patents

クッション用複合材

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JP2001061606A
JP2001061606A JP24510699A JP24510699A JP2001061606A JP 2001061606 A JP2001061606 A JP 2001061606A JP 24510699 A JP24510699 A JP 24510699A JP 24510699 A JP24510699 A JP 24510699A JP 2001061606 A JP2001061606 A JP 2001061606A
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Japan
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pile
tufting
cushion
yarn
fabric
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JP24510699A
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Hajime Izawa
一 伊澤
Kazunori Orii
一憲 折居
Sadamitsu Murayama
定光 村山
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、長期間の使用によりヘタリが発生
するという従来の問題点を改良し、ベッドパッドや布団
などの寝装具、座布団や椅子、乗り物の座席などに用い
ることができる優れたクッション性、通気性、耐久性を
有するクッション用複合材を提供することにある。 【解決手段】 前記の課題は、総繊度が3000〜30
000デニールのポリアミド繊維からなる嵩高捲縮加工
糸を、隣接するタフティングラインの間隔が5〜35m
mとなるようにタフティングすることにより形成された
ループパイルを有するパイル布帛を中材とし、該中材を
側地により囲繞してなることを特徴とするクッション用
複合材により達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クッション用複合
材に関し、さらに詳しくは、ベッドパッドや布団などの
寝装具、座布団や椅子、乗り物の座席などに用いるクッ
ション用複合材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベッドパッドや布団などの寝装
具、座布団や椅子、乗り物の座席などに用いられるクッ
ション材は、中材として天然繊維または合成繊維の綿を
用いるか若しくは発泡性の樹脂類(スポンジ)を用い、
これを袋詰めしたり、或いは、シート状に加工・成形し
た後、該中材を表地で包む等の方法により製造されたも
のが用いられてきた。
【0003】しかしながら、クッション材には適度な応
力分散性と充分な耐久性が必要であり、特に洗濯を行っ
た場合に、従来のクッション材ではへたりが発生し、長
期間の使用に耐えられないという問題があった。
【0004】一方、シート状の複合布帛としては、パイ
ル糸を基布にタフティングしたものが数多く知られてい
る。例えば、特開平10−286216号公報、特開平
8−74142号公報、特開平1−94819号公報、
特開昭63−43612号公報、特開昭63−2196
69号公報などに記載されたものが挙げられる。しか
し、これらに記載されたものは、屋内外のカーペットと
して使用するものであり、具体的には、絨毯や玄関マッ
トなどの用途に使用されるものであるため、パイルをカ
ットしてカットパイルとして使用したり、パイルを形成
する糸の撚りが比較的多かったり、また、タフティング
した後にバッキング処理を行うので全体として粗剛であ
り、クッション材として用いることが不可能か、又は、
非常に使用し難いものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
点を改良し、ベッドパッドや布団などの寝装具、座布団
や椅子、乗り物の座席などに用いることができる優れた
クッション性、通気性、耐久性を有するクッション用複
合材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、総繊度が30
00〜30000デニールのポリアミド繊維からなる嵩
高捲縮加工糸を、隣接するタフティングラインの間隔が
5〜35mmとなるようにタフティングすることにより
形成されたループパイルを有するパイル布帛を中材と
し、該中材を側地により囲繞してなることを特徴とする
クッション用複合材にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用するパイル布帛は、ポリアミド繊維からな
る嵩高捲縮加工糸を基布にタフティングすることにより
形成されたループパイルを有するものであり、隣接する
ループパイルが所定の間隔を有して配置されたものであ
る。この所定の間隔とは、ループパイルに圧縮等の圧力
が負荷された場合、負荷によりループパイルが変形し、
負荷がなくなるとループパイルが元の状態に回復する
が、このような変形及び回復が、隣接するループパイル
の繊維相互の絡みにより阻害されないような間隔をい
う。
【0008】このようなループパイルは、公知のタフテ
ィング法により形成される。該タフティングにおいて、
ループパイルを前記のような間隔を有して配置するため
には、隣接するタフティングラインの間隔を、5〜35
mmとすることが必要である。隣接するタフティングラ
インの間隔とは、基布にパイル糸がタフティングされる
ときの、該タフティングが行われる方向に沿った線(タ
フティングラインという)と隣接して行われるタフティ
ングのタフティングラインとの間隔をいい、タフティン
グにより基布の裏側に形成される隣接するループパイル
のスティッチ線の間隔により計測され、このような間隔
の形成はタフティング機のゲージ設定によりなされる。
【0009】該タフティングラインの間隔が、5mm未
満では、隣接するループパイルの変形及び回復が阻害さ
れるので、圧力負荷に対して自在に変形することが困難
になり、クッション性が損なわれ、若し変形が行われて
も、圧力負荷を除いたときにループパイルが元に形状に
回復することができず、やはりクッション性が損なわれ
る。また、該タフティングラインの間隔が、35mmを
超えるとループパイルの密度が疎になってクッション効
果を得られなくなる。
【0010】本発明では、上記のように隣接するループ
パイルがそのタフティングラインの間隔が5〜35mm
となるようにタフティングされていることが重要である
が、ループパイルの変形を制限するものとしては、さら
に、ループパイルの高さ(大きさ)及びループパイルの
密度がある。
【0011】該ループパイルの高さは、一定である必要
はなく各ループ毎に異なっていてもよいが、ループパイ
ルの高さが高過ぎると隣接するループパイルの変形がや
はり制限される恐れがあり好ましくない。このようなル
ープパイルの高さ及び密度の範囲は、該パイル布帛の単
位面積(1m2)当りのループパイル糸の重量の範囲に
より示すことが出来る。
【0012】すなわち、本発明においては、パイル布帛
を形成するループパイル糸の重量が、該パイル布帛の単
位面積当り300〜2500g/m2の範囲にあるもの
が好ましい。
【0013】該ループパイル糸の重量が、パイル布帛の
単位面積当り300g/m2未満では、クッション効果
を得られない場合があり好ましくない。逆に、該ループ
パイル糸の重量が、パイル布帛の単位面積当り2500
g/m2を超えると、圧力負荷に対して自在に変形する
ことが困難になり、クッション性が損なわれ、若し変形
が行われても、圧力負荷を除いたときにループパイルが
元に形状に回復することができず、やはりクッション性
が損なわれる場合があるので好ましくない。いずれにし
ても本発明では、前記のタフティングラインの間隔に加
えてパイル布帛の単位面積(1m2)当りのループパイ
ル糸の重量が、前記の範囲内にあることが好ましい。な
お、該タフティングされたパイル糸は、必要に応じて染
色などの事前の処理を施されていてもよい。
【0014】次に本発明に使用するポリアミド繊維から
なる嵩高捲縮加工糸は、バルクド・コンテニアス・ファ
イバー(BCF)ナイロンとして広く知られるものが好
ましく使用される。かかるBCF嵩高捲縮加工糸は、そ
の製造方法や種類は特に限定されないが、ナイロン6、
ナイロン66などのナイロン長繊維マルチフィラメント
糸を流体加工や押込み加工などにより3次元ランダム捲
縮を付与したものである。
【0015】これらの嵩高捲縮加工糸は、その総繊度が
3000デニールから30000デニールの範囲内であ
ること必要であり、更には5000デニール〜2000
0デニールの範囲内であることが好ましい。かかる繊度
が3000デニール未満の場合には、タフティングの密
度を上げてもクッション材として機能せず、使用する人
の体重等によりかかる負荷を支える能力が殆ど発現され
ないような圧縮特性しか示さない。このようなクッショ
ン材では、圧縮が容易に行われ、所謂「コシがない」も
のとなりクッション材としては使用することが出来ない
ものである。
【0016】また、該繊度が、30000デニールを超
える場合には、タフティングが出来なくなったり、若し
出来たとしても、負荷を支える能力はあるが、圧縮が容
易に行われず、クッション性が大いに損なわれる圧縮特
性を示し、クッション材用のパイル布帛として硬過ぎる
ものとなる。
【0017】なお、該嵩高捲縮加工糸に用いられる繊維
の単糸繊度は、特に限定されるものではないが、好まし
い応力分散性や製造作業の容易さなどの面からは、1デ
ニール〜300デニールの範囲内であるものが好まし
い。
【0018】また、タフティングに使用する基布として
は織物、編物、不織布などタフティングが可能なもので
あれば特に限定されるものではない。かかる基布は、具
体的には、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミ
ド、ポリアクリロニトリルなどの合成繊維、半合成繊
維、天然繊維などからなる織物、編物、不織布などが例
示できるが、合成繊維を用いたものが衛生面からも好ま
しく、特に、ポリプロピレンのスリットヤーンを用いた
不織布が作業性の面やコストの面からも特に好ましい。
【0019】本発明のクッション用複合材は、このよう
に嵩高捲縮加工糸を基布にタフティングして得られたパ
イル布帛を中材として使用する。すなわち、該パイル布
帛は、側地として機能する布帛で囲繞される。これはク
ッション用複合材としての形状を作り、さらに、該側地
に種々の布帛を使用することで見た目のバリエーション
を出す目的もあるが、本来的には囲繞される中材のパイ
ル抜けを防止し、該中材の表面保護や構造維持、性能維
持などの耐久性向上などが目的である。
【0020】このように本発明に使用する中材としての
パイル布帛に囲繞が必要な理由は、従来、タフティング
法によるパイル布帛に施していたようなバッキング処理
を行なわないためである。すなわち、カーペット等に施
されるゴムラテックスなどによる強力なバッキング処理
を行うと、パイル布帛が硬くなり、クッション材に使用
する中材としては用いることができないからである。
【0021】このような側地には、本発明のクッション
用複合材に必要な特性を阻害するものでなければニット
や不織布や織物など、どのような布帛を用いてもよい。
また、該側地をつける方法は前記のような布帛で作成し
た袋の中に入れて使用するものや、前記布帛を重ねた後
にキルティング処理を施して一体的に成型してもよく、
従来から公知の方法を任意に採用することができる。
【0022】なお、本発明のクッション用複合材には、
その用途や必要性に応じてクッション性や取り扱い性な
どを補う目的でポリエステル等の硬綿、樹脂綿、繊維構
造体、さらには、発泡体材料などのクッション材料を併
用しても構わない。
【0023】
【発明の作用・効果】このようにして得られるクッショ
ン用複合材は、中材としてパイル布帛を使用するために
クッション性及び通気性に優れ、また、長時間の使用も
可能な耐久性に優れたものである。すなわち、クッショ
ン用複合材の使用に際しては、負荷による変形及び負荷
除去による回復が、該中材のループパイルの変形及び回
復により行われ、しかもこれらがループパイルを形成す
る繊維相互の絡み等による影響を排除するように行われ
るためにループパイルを形成する材料の特性が充分に発
揮され、優れたクッション性及び通気性を得ることがで
きるものであり、また、該ループパイルは、タフティン
グ等により基布に固定されて安定なために長時間の使用
に対してもそれらの性能が容易には減衰しないものであ
る。
【0024】また、本発明に使用する中材のパイル布帛
は、原則としてパイル糸自体に染色を施すことは不要で
あり、さらにパイル抜け防止のために行うタフト面裏側
の樹脂の塗布などによるバッキング処理も不要であるの
で、該パイル布帛を廃棄処理する場合にも環境やコスト
への負担がないといった利点もある。
【0025】また、側地で囲繞するために使用中にルー
プパイル中へのゴミの進入も防止でき、使用中もループ
パイル自体に直接触れることがなく清潔である上、BC
Fナイロン等を使用する場合には、洗濯による丸洗いも
可能であるために清潔に維持することが容易であり、該
BCFナイロンは耐久性が高いため洗濯等を繰り返して
も諸性能は容易に維持することができる。
【0026】このような特長を有する本発明のクッショ
ン用複合材は、ベッドパッドや布団などの寝装具、座布
団や椅子、乗り物の座席などのクッション材の用途に提
供することができるものである。
【0027】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はその説明内容に限定されるものではな
い。実施例において、クッション用複合材の評価は下記
の方法によった。
【0028】評価する試料としてベッドパッド、座布団
を使用し、性別、年齢、体型に関係なく無作為で抽出し
た1組が4名のパネラーにより、下記の実施例、比較例
で作成したクッション用複合材をそれぞれ1年間日常的
且つ反復的に使用し、クッション性、ムレ感、形態耐久
性について官能検査を行うことにより評価を行う。
【0029】(a)クッション性 評価のポイントは、圧縮による変形性(4名全員が変形
性がよいと判定した場合:○、4名全員が変形性が悪く
硬いと判定した場合:×(1)、変形性がよいと判定し
た人と悪いと判定した人の両方がいる場合:△
(1))、又は、クッション材による体圧支持性(4名
全員が体圧支持が充分と判定した場合:○、4名全員が
体圧支持が不十分で底付き感があると判定した場合:×
(2)、体圧支持が充分であると判定した人と底付き感
があると判定した人の両方がいる場合:△(2))を官
能検査で評価する。
【0030】(b)ムレ感 使用によるムレ感(4名全員がムレ感を感じないと判定
した場合:○、4名全員がムレ感を感じる又は感じる場
合があると判定したとき:×、ムレ感を感じると判定し
た人とムレ感を感じる又は感じる場合があると判定した
人の両方がいる場合:△)を官能検査で評価する。
【0031】(c)耐久性 使用から数週間〜試験終了までの期間経過後に初期には
充分であったクッション性の低下に関連してループパイ
ルのヘタリ感(4名全員がヘタリ感がないと判定した場
合:○、4名全員がヘタリ感があると判定した場合:
×、ヘタリ感がないと判定した人とヘタリ感があると判
定した人の両方がいる場合:△)を官能検査で評価す
る。
【0032】[実施例1]ポリプロピレン繊維からなる
不織布(目付:100g/m2)を基布に用い、該基布
にBCFナイロン(嵩高捲縮加工糸)のパイル糸(総繊
度:9600デニール、フィラメント数:408本)を
2本/インチのゲージ、且つ、6ステッチ/1インチの
条件でタフティングしてパイル布帛(中材)を得た。こ
のときのタフティングされたループパイル糸の重量は、
710g/m2、隣接するタフティングラインの間隔
は、11〜13mmの範囲内にあった(これらはいずれ
もキルティングする前に測定した)。次いで、側地とし
て綿の平織物(目付:96g/m2)を用い、該側地でパ
イル布帛を囲繞して、キルティングを行い側地を取り付
けた。得られた複合材をベッドパッド(タテ198c
m、ヨコ92cm)及び座布団(タテ45cm、ヨコ4
5cm)に成型し、4名のパネラーにより評価試験を行
った。評価試験の結果を表1に示す。
【0033】[実施例2]実施例1において、パイル糸
をタフティングする条件として、ゲージを1本/1イン
チに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。
このときタフティングされたループパイル糸の重量は、
370g/m2、隣接するタフティングラインの間隔
は、23〜27mmの範囲内にあった。得られたパイル
布帛を用いて実施例1と同様に行ってクッション用複合
材を得た。得られた複合材を実施例1と同様にしてベッ
ドパッド及び座布団に成型し、4名のパネラーにより評
価試験を行った。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0034】[実施例3]実施例1において、パイル糸
をタフティングする条件として、ゲージを4本/1イン
チに変更した以外は、実施例1と同様の操作を行った。
このときタフティングされたループパイル糸の重量は1
410g/m2、隣接するタフティングラインの間隔
は、6〜8mmの範囲内にあった。その後の操作、評価
ともに実施例1と同様に行った。評価試験の結果を表1
に併せて示す。
【0035】[比較例1]実施例1で用いたBCFナイ
ロンのパイル糸の総繊度が38400デニール(単糸繊
度は変えず)、パイル糸をタフティングする条件とし
て、ゲージを1本/1インチに変更した以外は、実施例
1と同様の操作を行った。このときタフティングされた
ループパイル糸の重量は、1420g/m2、隣接する
タフティングラインの間隔は、23〜26mmの範囲内
にあった。その後の操作、評価ともに実施例1と同様に
行った。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0036】[比較例2]実施例1で用いたBCFナイ
ロンのパイル糸の総繊度が2400デニール(単糸繊度
は変えず)、パイル糸をタフティングする条件として、
ゲージを5本/1インチに変更した以外は、実施例1と
同様の操作を行った。このときタフティングされたルー
プパイル糸の重量は、450g/m2、隣接するタフテ
ィングラインの間隔は、5〜6mmの範囲内にあった。
その後の操作、評価ともに実施例1と同様に行った。評
価試験の結果を表1に併せて示す。
【0037】[比較例3]実施例1で用いたBCFナイ
ロンのパイル糸の総繊度が19200デニール(単糸繊
度は変えず)、パイル糸をタフティングする条件とし
て、ゲージを1本/2インチに変更した以外は、実施例
1と同様の操作を行った。このときタフティングされた
ループパイル糸の重量は、360g/m2、隣接するタ
フティングラインの間隔は、45〜50mmの範囲内に
あった。その後の操作、評価ともに実施例1と同様に行
った。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0038】[比較例4]実施例1で用いたBCFナイ
ロンのパイル糸の総繊度が6400デニール(単糸繊度
は変えず)、パイル糸をタフティングする条件として、
ゲージを6本/1インチに変更した以外は、実施例1と
同様の操作を行った。このときタフティングされたルー
プパイル糸の重量は、11430g/m2、隣接するタ
フティングラインの間隔は、3〜4.5mmの範囲内に
あった。その後の操作、評価ともに実施例1と同様に行
った。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0039】[実施例4]実施例1で用いたBCFナイ
ロンのパイル糸の総繊度が6400デニール(単糸繊度
は変えず)、パイル糸をタフティングする条件として、
ゲージを1本/1インチに変更した以外は、実施例1と
同様の操作を行った。このときタフティングされたルー
プパイル糸の重量は、1250g/m2、隣接するタフ
ティングラインの間隔は、24〜26mmの範囲内にあ
った。その後の操作、評価ともに実施例1と同様に行っ
た。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0040】[実施例5]実施例1で用いたBCFナイ
ロンのパイル糸の総繊度が14400デニール(単糸繊
度は変えず)、パイル糸をタフティングする条件とし
て、ゲージを5本/1インチに変更した以外は、実施例
1と同様の操作を行った。このときタフティングされた
ループパイル糸の重量は、2670g/m2、隣接する
タフティングラインの間隔は、5〜6mmの範囲内にあ
った。その後の操作、評価ともに実施例1と同様に行っ
た。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0041】[実施例6]実施例1で用いたBCFナイ
ロンのパイル糸の総繊度が4000デニール(単糸繊度
は変えず)、パイル糸をタフティングする条件として、
ゲージを4本/1インチに変更した以外は、実施例1と
同様の操作を行った。このときタフティングされたルー
プパイル糸の重量は、1180g/m2、隣接するタフ
ティングラインの間隔は、6〜8mmの範囲内にあっ
た。その後の操作、評価ともに実施例1と同様に行っ
た。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0042】[実施例7]実施例1で用いたBCFナイ
ロンのパイル糸の総繊度が、28800デニール(単糸
繊度は変えず)、パイル糸をタフティングする条件とし
て、ゲージを1本/1インチに変更した以外は、実施例
1と同様の操作を行った。このときタフティングされた
ループパイル糸の重量は、1060g/m2、隣接する
タフティングラインの間隔は、24〜27mmの範囲内
にあった。その後の操作、評価ともに実施例1と同様に
行った。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0043】[比較例5]実施例1において、パイル糸
として、BCFナイロンに変えてポリエチレンテレフタ
レートからなるBCFポリエステル(総繊度:9600
デニール、フィラメント数:408本)を用いた以外
は、実施例1と同様の操作を行った。このときタフティ
ングされたループパイル糸の重量は、720g/m2
隣接するタフティングラインの間隔は、11〜13mm
の範囲内にあった。その後の操作、評価ともに実施例1
と同様に行った。評価試験の結果を表1に併せて示す。
【0044】
【表1】
フロントページの続き (72)発明者 村山 定光 大阪府茨木市耳原3丁目4番1号 帝人株 式会社大阪研究センター内 Fターム(参考) 3B096 AD04 BA02 BA04 4F100 AJ04 AK07 AK46A BA02 DD31B DG01A DG07A DG11B DG12 DG15 DG16A EC07 GB33 GB71 GB72 JD02 JK11 JL00 YY00A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 総繊度が3000〜30000デニール
    のポリアミド繊維からなる嵩高捲縮加工糸を、隣接する
    タフティングラインの間隔が5〜35mmとなるように
    タフティングすることにより形成されたループパイルを
    有するパイル布帛を中材とし、該中材を側地により囲繞
    してなることを特徴とするクッション用複合材。
  2. 【請求項2】 ループパイルを構成する糸の重量が、パ
    イル布帛の単位面積当り300〜2500g/m2の範
    囲にある請求項1に記載されたクッション用複合材。
  3. 【請求項3】 中材と側地がキルティングにより一体化
    されている請求項1又は2に記載されたクッション用複
    合材。
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