JP2001061460A - 保存庫のオゾン濃度制御装置 - Google Patents

保存庫のオゾン濃度制御装置

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JP2001061460A
JP2001061460A JP23940599A JP23940599A JP2001061460A JP 2001061460 A JP2001061460 A JP 2001061460A JP 23940599 A JP23940599 A JP 23940599A JP 23940599 A JP23940599 A JP 23940599A JP 2001061460 A JP2001061460 A JP 2001061460A
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ozone
storage
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ozone concentration
sensor
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JP23940599A
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Mikio Mori
美喜男 森
Koichi Negoro
耕一 根来
Takashi Nonaka
孝 野中
Susumu Kameyama
晋 亀山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の保存庫のオゾン濃度制御装置では、オ
ゾン濃度制御をオゾン発生のON/OFF制御により行
っていた。このためにオゾン濃度の制御幅が大きくなる
という問題があった。 【解決手段】 設定温度で被保存物を保存する密閉され
た保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生器のオゾン発
生量を所定の値に制御するとともに、オゾン濃度があら
かじめ設定された第1の濃度以上に達した場合に外気を
保存庫内に導入してオゾン濃度を第1の濃度より低い第
2の濃度に下げ、この第2の濃度に達した場合に外気の
導入を停止するオゾン濃度制御部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、食品等を保存庫
内で長期保存するために被保存物に付着した細菌を殺菌
するためのオゾンを発生するオゾン発生器を制御する保
存庫のオゾン濃度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、生鮮食品等を比較的長期間保存す
ることが行われており、その際食品から発生する臭いの
処理及び腐敗菌の殺菌を目的として食品等の保存庫にオ
ゾン発生器を設置し、保存庫内にオゾンを送り込んで殺
菌、脱臭作用を行わせることが実施されている。図16
は、従来の保存庫のオゾン濃度制御装置を示す構成図で
ある。図16において、1は間接冷却方式の保存庫、2
は保存庫1の外壁を構成する断熱性のパネル、3は保存
庫1の内壁を構成する熱伝導性の良い放熱板、4は保存
庫1の庫内、5は庫内4に保存された被保存物、6は冷
凍機、7は冷凍機6の蒸発器である熱交換器、8は熱交
換器7に送風して冷気を矢示方向に流す冷気ファン、9
はケーブルを介して冷凍機6へ温度信号を出力する温度
センサ、10は庫内4にオゾンを供給するオゾン発生
器、11はオゾン発生器10をケーブルを介して制御す
るオゾン濃度制御装置、12はケーブルを介してオゾン
濃度制御装置へ庫内4のオゾン濃度を示す信号を出力す
るオゾンセンサ、13はケーブルを介してオゾン濃度制
御装置へ庫内4の湿度を示す信号を出力する湿度セン
サ、14は庫内4の湿度を制御する加湿器である。
【0003】図17はオゾン発生器10の構成を示す構
成図である。図17において、20はオゾン発生器10
を構成する筐体、21は筐体内部に設けられ、庫内4の
空気を筐体内部に導く風路、22は風路21に空気を送
出する送風機、23は送風機22を固定する固定部品、
24は送風機22により風路内に送出された空気(矢印
は空気の流れを示す)、25は空気24に含まれる塵埃
を除去するフィルタ、26はフィルタ25を固定するレ
ール、27は空気24の拡散を防ぐベルマウス、28は
タングステンからなる金属細線電極、29は金属細線電
極28を吊るす金属バネ、31はバネ29を固定する絶
縁碍子、32は設置された金属接地電極、33は金属細
線電極28に負のDCパルス高電圧を印加する負極性高
電圧印加装置、34は負極性高電圧印加装置33から出
力される高電圧の電圧及びパルス周波数などを制御し、
また送風機22の送風量も同時に制御する制御装置、3
5は入力装置36から出力される信号に基づき、その信
号に対応する高電圧値、パルス周波数を演算する演算装
置、37はパルス発生器10のアース取出部、38はパ
ルス発生器10を固定する固定具である。
【0004】次に、従来の保存庫のオゾン濃度制御装置
の動作を説明する。庫内4には、例えば、大腸菌などの
細菌類が存在する生鮮食料品等の被保存物5及びオゾン
発生器10が設けられている。まず、オゾン発生器10
の風路21に送風機22によって庫内4の空気を導入す
る。導入された空気24は、予めフィルタ25によって
粉塵が除去されている。この空気24はベルマウス27
により風路21の通過中に拡散しないように整えられる
と同時に、金属細線電極21に効率よくあたるように導
入される。この金属細線電極21(φ0.1〜0.2m
mのタングステン電線からなる)には、負極性高電圧印
加装置33から−5〜−8kVのDCパルス電圧が、あ
る一定の周波数にて、金属細線電極21と金属接地電極
32の電極間に印加される。このように電圧が印加され
ることにより、電極間にコロナ放電を発生し、空気24
中の酸素に化学変化を起こし、負イオンとオゾンの混合
ガスを金属細線電極21の近傍に発生する。
【0005】コロナ放電により発生した負イオン、ある
いは負イオンとオゾンの混合ガスを含んだ空気24は風
路21に導かれ、筐体20外部に放出され、庫内4に保
存されている被保存物5に吹き付けられる。このよう
に、オゾン発生器10は食品等の被保存物5が保存され
る庫内4に設置され、庫内4のオゾン濃度をオゾンセン
サ12で検出し、庫内4のオゾン濃度があらかじめ設定
された濃度となるようにオゾン濃度制御装置11により
オゾン発生器10が駆動制御されるようになっていた。
そして、オゾン発生器10は金属細線電極21と金属接
地電極32に印加する電圧と周波数を選択することによ
りオゾンの発生量を調節できることが知られている。オ
ゾン発生器10の金属細線電極21と金属接地電極32
に印加する電圧と周波数による負イオンとオゾンの発生
量を図18に示す。図18からオゾン発生量は0.1k
HZでは零、−7〜−8kVで4kHZで最大となり、
印加電圧の周波数を変えることによりオゾンの発生量を
変化可能であることが判る。また、オゾンはその半減期
が長いため高濃度の状態でオゾン発生を継続すると庫内
4のオゾン濃度が高くなりすぎるためオゾン発生器10
のオゾン発生量を制御することが必要である。
【0006】図19は従来の庫内4のオゾン濃度制御の
状態の説明図である。図において、オゾン発生器10を
オゾン発生量の多い4kHZで運転するとオゾン濃度は
0.1ppmまで増加する。オゾン濃度が0.1ppm
まで達するとオゾン濃度制御装置11は0.1kHZで
オゾン発生器10を運転するように制御してオゾンの発
生を停止して庫内4のオゾン濃度を0.03ppmまで
低下させる。このようにオゾン発生器10から負イオン
の発生を継続させながらオゾンの発生をオンオフ制御し
ている。このように従来の保存庫のオゾン濃度制御装置
では庫内4のオゾン濃度が高ければオゾン発生器のオゾ
ンの発生を停止し、オゾン濃度が下限値になればオゾン
発生器を再駆動するように制御されていた。オゾンはそ
の強い酸化作用により、空気中の濃度が0.1ppmを
超える濃度領域においては人体に対して有害であり、か
つ酸化作用による食品の変色、劣化を生ずるという問題
や、周辺の冷却機器の腐食を生ずるといった問題を引き
起こすことが知られている。しかし、オゾン濃度が低す
ぎる場合には殺菌能力が期待できないために通常ではオ
ゾン濃度を0.03〜0.1ppmに制御されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の保
存庫のオゾン濃度制御装置では、負イオンとオゾンを供
給するオゾン発生器10では負イオンの半減期が短いた
めに負イオンは常時供給しなければならないために、オ
ゾン発生器10を停止することができなかった。このた
め、庫内4のオゾン濃度が所定値に達した場合にオゾン
発生器10の金属細線電極21と金属接地電極32に印
加する周波数を0.1kHZに設定して(図18に示す
0.1kHZ運転期間)負イオンは発生させつつオゾン
発生を停止し、オゾン濃度が下限値になるとオゾン発生
器10に印加する電圧の周波数を4kHZに設定して
(図18に示す4kHZ運転期間)オゾンを発生させオ
ゾン濃度を増加させていた。即ち、オゾン発生器10に
よるオゾンのON/OFF制御を行っていた。このため
にオゾン濃度の制御幅が大きくなるとともに、印加電圧
の周波数を可変とする電源が必要となるため装置が高価
になるという問題があった。また、従来の保存庫のオゾ
ン濃度制御装置では、保存庫内のオゾン濃度を高価なオ
ゾンセンサにより検出してオゾン濃度の制御を行ってい
るオゾン濃度制御装置のコストが高くなるという問題が
あった。また、保存庫の扉を開けて被保存物を入庫する
場合、保存庫のオゾン濃度はほぼ0ppmとなり、この
状態からオゾン濃度を所定の濃度に立ち上げる場合に、
オゾン発生器のオゾン発生量を高めて短時間で立ち上げ
ようとするとオゾン濃度が所定値に達したところでオー
バシュートしてオゾン濃度が一定幅に入らず、オゾン発
生量を低く設定して立ち上げると所定の濃度に達するま
での時間がかかりすぎるという問題があった。また、保
存庫のオゾン濃度を低く設定しているため人体に対して
安全ではあるが、殺菌力が低く被保存物や庫内に付着し
た細菌を死滅させるのに長時間を要するという問題があ
った。また、オゾンは半減期が長いためにオゾン濃度は
高濃度化し易く、オゾンセンサが故障した場合にオゾン
濃度が高くなりすぎて人体への影響が懸念される場合が
ある。また、果物等を保存する保存庫では、果物の鮮度
を保つために高湿度で保存される場合があり、オゾンセ
ンサの電子回路部を高湿度の保存庫内に設置すると電子
回路部が湿度の影響を受け信頼性が低下する問題があ
る。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、印加電圧の周波数が一定の電源
で運転されるオゾン発生器により庫内のオゾン濃度を所
定の幅に制御できる保存庫のオゾン濃度制御装置を提供
すること、また、高価なオゾンセンサを使用しなくても
庫内のオゾン濃度を所定の幅に制御できる保存庫のオゾ
ン濃度制御装置を提供すること、また、庫内のオゾン濃
度がほぼ零の状態から短時間でオゾン濃度のオーバシュ
ートを抑制してオゾン濃度を立ち上げ可能な保存庫のオ
ゾン濃度制御装置を提供すること、また、保存庫に被保
存物を入庫した時に所定時間庫内を高濃度のオゾン濃度
状態として短時間で被保存物に付着した細菌を殺菌でき
るとともに高濃度状態での人の保存庫内への立ち入りを
防止する安全な保存庫のオゾン濃度制御装置を提供する
こと、また、オゾンセンサが故障した場合も庫内のオゾ
ン濃度が高くなりすぎて危険な状態とならないようにす
る保存庫のオゾン濃度制御装置を提供すること、また、
高湿度の庫内に設定されて湿度の影響を受けないオゾン
センサを備えた保存庫のオゾン濃度制御装置を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる保存庫
のオゾン濃度制御装置においては、設定温度で被保存物
を保存する密閉された保存庫内にオゾンを供給するオゾ
ン発生器と、このオゾン発生器のオゾン発生量を所定の
値に制御するとともに、オゾン濃度があらかじめ設定さ
れた第1の濃度以上に達した場合に外気を保存庫内に導
入してオゾン濃度を第1の濃度より低い第2の濃度に下
げ、この第2の濃度に達した場合に外気の導入を停止す
るオゾン濃度制御部とを備えたものである。
【0010】この発明にかかる保存庫のオゾン濃度制御
装置においては、設定温度で被保存物を保存する密閉さ
れた保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオ
ゾン発生器と、保存庫内の湿度を検出する湿度センサ
と、保存庫内の湿度の変化に伴う前記オゾン発生器のオ
ゾン発生量の変化の関係を記憶する記憶部と、湿度セン
サの検出した湿度を基に記憶部からオゾン発生器のオゾ
ン発生量の変化を読み出してオゾン発生器のオゾン発生
量を所定量に制御する演算部とを備えたものである。
【0011】この発明にかかる保存庫のオゾン濃度制御
装置においては、設定温度で被保存物を保存する密閉さ
れた保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオ
ゾン発生器と、保存庫内のオゾン濃度を検出するオゾン
センサと、保存庫内のオゾン濃度が低濃度の状態から所
定の濃度に立ち上げるためのオゾン供給開始から所定の
濃度に至るまでの時間を複数の期間に分け、少なくとも
オゾン供給開始側の期間のオゾン発生量を所定の濃度に
至る側の期間のオゾン発生量を大きく制御し、所定の濃
度に至った以降はオゾンセンサの検出結果に基づいて保
存庫のオゾン濃度を所定の濃度に制御するオゾン濃度制
御部とを備えたものである。
【0012】この発明にかかる保存庫のオゾン濃度制御
装置においては、設定温度で被保存物を保存する密閉さ
れた保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオ
ゾン発生器と、保存庫に被保存物を入庫した当初の所定
時間は保存庫内のオゾン濃度を通常の保存濃度を超える
濃度に保持し、所定時間経過後はオゾン濃度を通常の保
存濃度に制御するオゾン濃度制御部とを備えたものであ
る。
【0013】この発明にかかる保存庫のオゾン濃度制御
装置においては、保存庫内のオゾン濃度を通常の保存濃
度を超える濃度に保持している期間は保存庫の扉を施錠
することを特徴とするものである。
【0014】この発明にかかる保存庫のオゾン濃度制御
装置においては、保存庫内のオゾン濃度を通常の保存濃
度を超える濃度に保持している期間は保存庫は入庫禁止
状態であることを表示することを特徴とするものであ
る。
【0015】この発明にかかる保存庫のオゾン濃度制御
装置においては、設定温度で被保存物を保存する密閉さ
れた保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生器と、保存
庫内の被保存物の種類及び湿度等の変化する条件毎に保
存庫内のオゾン濃度が所定の幅に入るためのオゾン発生
器が所定量のオゾンを発生する発生期間とオゾンの発生
を停止する停止期間との制御条件を記憶する記憶部と、
保存庫内の湿度を検出して湿度信号を出力する湿度セン
サと、保存庫内の被保存物の種類等を入力する入力部
と、前記湿度信号と前記入力部より入力した入力条件に
応じて制御条件を記憶部より読み出してオゾン発生器を
制御する演算部とを備えたものである。
【0016】この発明にかかる保存庫のオゾン濃度制御
装置においては、高湿度で被保存物を保存する密閉され
た保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生器と、保存庫
内のオゾン濃度を検出するセンサ部と、このセンサ部の
出力信号を処理する電子回路部を有するオゾンセンサ
と、このオゾンセンサの出力に基づいてオゾン発生器を
制御するオゾン濃度制御部とを備え、センサ部を保存庫
内に設置し電子回路部を前記保存庫の外に設置すること
を特徴とするものである。
【0017】この発明にかかる保存庫のオゾン濃度制御
装置においては、高湿度で被保存物を保存する密閉され
た保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生器と、保存庫
の外に設置されてオゾン濃度を検出するオゾンセンサ
と、保存庫内の空気をオゾンセンサに導く導通部と、オ
ゾンセンサの出力に基づいてオゾン発生器を制御するオ
ゾン濃度制御部とを備えたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、本発明の実
施の形態1による保存庫のオゾン濃度制御装置の一例を
説明する。図1は、この発明の実施の形態1にかかわる
保存庫のオゾン濃度制御装置を示す構成図である。図1
において、図16と同一符号を付したものは同一または
相当部材であるので説明は省略する。図中、10Aは
(例えば、図17に示す金属細線電極21と金属接地電
極32に印加する電圧を−6KV、周波数を4kHZに
固定されている。)一定量の負イオンとオゾンを発生す
るオゾン発生器、11Aはオゾン濃度制御装置、15は
パネル2と放熱板3を貫通して外気を庫内4へ導く外気
管、16は外気管15の内径に取付けられて外気を庫内
4へ送風する外気ファン、17は外気ファン15が停止
中は外気管15を閉塞して外気の庫内4への侵入を防止
し、外気ファン15が運転中は外気の導通を可能とする
弁である。図2は実施の形態1による保存庫のオゾン濃
度制御装置による庫内4オゾン濃度の制御状態の説明図
である。
【0019】次に、実施の形態1による保存庫のオゾン
濃度制御装置の動作を図により説明する。保存庫1は冷
凍機6の蒸発器である熱交換器7に冷気ファン8により
送風され冷却された空気がパネル2と放熱板3の間を矢
示の方向に循環されることにより、熱伝導率の良い放熱
板3が冷やされ庫内4を冷却する。冷凍機6は温度セン
サ9から庫内温度信号を入力して庫内を所定の温度に保
つように動作する。オゾン発生器10Aは一定量の負イ
オンとオゾンを継続して発生し、庫内4に負イオンとオ
ゾンを供給している。この状態を継続するとオゾンの半
減期が長いため庫内4のオゾン濃度が次第に高まり、オ
ゾンセンサの信号が0.05ppmに達するとオゾン濃
度制御装置11Aは外気ファン15を駆動して弁16が
通風可能状態となり外気が庫内4に導入される。外気の
庫内4への導入により図2に示す外気導入期間のように
庫内4のオゾン濃度は下がり始め、オゾンセンサの信号
が0.03ppmまで下がるとオゾン濃度制御装置11
Aは外気ファン15を停止し弁16により外気の庫内4
への侵入を阻止すると図2に示す外気導入停止期間のよ
うに庫内4のオゾン濃度は上昇し始め、庫内4のオゾン
濃度は0.03〜0.05ppmの間に制御される。こ
のように外気を庫内4に導入した場合、負イオン濃度も
低下するが上述のオゾン濃度幅程度の制御のための外気
の導入量であれば被保存物5の保存にほとんど影響を与
えることはない。また、外気の導入により庫内4の温度
が上昇するが冷凍機6は温度センサ9の出力信号を受け
て庫内4の温度を下げるように動作する。
【0020】以上のように保存庫のオゾン濃度制御装置
を構成すると、オゾン発生器の電源に高価な可変周波数
の電源を使用しなくとも、一定周波数の電源により運転
され、オゾンの発生能力が一定の安価なオゾン発生器1
0Aにより庫内4のオゾン濃度を正確に制御可能とな
る。
【0021】実施の形態2.以下、本発明の実施の形態
2による保存庫のオゾン濃度制御装置の一例を説明す
る。図3は、この発明の実施の形態2にかかわる保存庫
のオゾン濃度制御装置を示す構成図である。図3におい
て、図16と同一符号を付したものは同一または相当部
分を示し説明を省略する。10は図17に示すように印
加電圧と周波数を可変とすることによりオゾン発生量が
調整可能に構成されたオゾン発生器、11Bは実施の形
態2によるオゾン濃度制御装置であり湿度センサ13が
出力する庫内4の湿度信号に応じて制御を行う。図3で
はオゾンセンサが省かれている。
【0022】図4はオゾン濃度制御装置11Bの構成図
である。図4において、110は入出力部、111は演
算部、112はオゾン発生器10の湿度とオゾン発生量
との関係データ、被保存物5の種類及び量により庫内4
供給すべきオゾン量の関係データ、制御プログラム等を
記憶した記憶部、113は被保存物5の種類及び量等を
入力する入力装置である。
【0023】次に、実施の形態2による保存庫のオゾン
濃度制御装置の動作を図により説明する。図5はオゾン
発生器10の湿度とオゾン発生量との関係の説明図であ
り、湿度が上昇するとオゾンの発生量が減少することを
示している。図6は庫内4に被保存物5を入庫した時等
のオゾン濃度を立ち上げる場合の説明図である。まず入
力装置113より被保存物5の種類及び量及びオゾン濃
度の立ち上げモードであることを入力する。次に、入出
力部110は湿度センサ13の信号を入力して演算部1
11へその信号を送信する。演算部111は湿度センサ
13の信号と入力装置113より入力された条件を基に
記憶部112よりオゾン濃度の立ち上げ時にオゾン発生
器の発生すべきオゾン発生量となる印加電圧と周波数及
び発生時間t0 を入出力部110をオゾン発生器10に
送信する。次に、オゾン発生器10はオゾン濃度立ち上
げ時に必要なオゾン発生量をt0 時間継続すると庫内4
のオゾン濃度は図6に示す目標値に達する。目標値に達
すると演算部111は庫内4のオゾン濃度が一定濃度と
なるオゾン発生量に対応する印加電圧と周波数をその時
点の湿度センサ13の信号を基に記憶部112より読み
出し入出力部110を介してオゾン発生器10へ送信す
る。オゾン濃度制御11Bは常に庫内4の湿度を湿度セ
ンサ13により検出して、湿度に応じてオゾン発生器1
0のオゾン発生量を制御することにより図6に示すよう
に目標値に対してオゾン濃度を一定の幅に制御すること
ができる。
【0024】以上のように保存庫のオゾン濃度制御装置
を構成すると、価格の高いオゾンセンサを使用せずに、
湿度センサ13によりオゾン濃度の制御が可能となり、
保存庫のオゾン濃度制御装置のコスト低減が可能とな
る。
【0025】実施の形態3.以下、本発明の実施の形態
3による保存庫のオゾン濃度制御装置の一例を説明す
る。図7は、この発明の実施の形態3にかかわる保存庫
のオゾン濃度制御装置を示す構成図である。図7におい
て、図16と同一符号を付したものは同一または相当部
分を示し説明を省略する。図中、10はオゾン発生量が
調整可能に構成されたオゾン発生器、11Cは実施の形
態2によるオゾン濃度制御装置である。図8はオゾン濃
度制御装置11Cの構成図である。図8において、11
0は入出力部、111Cは演算部、112Cはオゾン発
生器10の湿度とオゾン発生量との関係データ、被保存
物5の種類及び量により庫内4供給すべきオゾン量の関
係データ、制御プログラム等を記憶した記憶部、113
は被保存物5の種類及び量等を入力する入力装置であ
る。
【0026】次に、実施の形態3による保存庫のオゾン
濃度制御装置の動作を図により説明する。図9は庫内4
のオゾン濃度がほぼ零の状態からオゾン濃度を段階的に
立ち上げる状態の説明図である。まず入力装置113よ
り被保存物5の種類及び量及びオゾン濃度の立ち上げモ
ードであることを入力する。次に、入出力部110は湿
度センサ13の信号を入力して演算部111へその信号
を送信する。演算部111Cは湿度センサ13の信号と
入力装置113より入力された条件を基に記憶部112
Cより立ち上げ時に目標値に至るまでのオゾン発生器の
発生すべきオゾン発生量を演算し、目標時間Tを図9に
示すようにta ,tb ,tc 期間に3分割し、オゾン発
生器10のオゾン発生量をta 期間はA値、tb 期間は
B値、t c 期間はC値(但し、A>B>C)に割り振っ
て各々の値となる印加電圧と周波数及び発生時間ta
b ,tc を入出力部110を介してオゾン発生器10
に送信する。次に、オゾン発生器10はオゾン濃度立ち
上げ時に必要なオゾン発生量A,B,Cを各々ta ,t
b ,tc 時間継続してほぼ目標時間Tになるとオゾンセ
ンサ12の出力信号がオゾン濃度が目標値に達したこと
をオゾン濃度制御器11Cが感知する。目標オゾン濃度
に達するとオゾン濃度制御器11Cは記憶部112Cか
らオゾン濃度一定制御に必要なオゾン発生器10の制御
条件を読み出し、オゾン発生器10のオゾン発生量を制
御する。
【0027】以上のように保存庫のオゾン濃度制御装置
を構成することにより、オゾンセンサ12の検出時間遅
れによりオゾン発生量の多いA値で庫内4のオゾン濃度
を目標値まで立ち上げるとオゾン濃度がオーバシュート
して目標値を大きく超え、オゾン発生量の少ないC値で
目標値まで立ち上げると立ち上げ時間が長くなるという
問題を解決して、立ち上げ時間が短時間であるととも
に、オゾン濃度のオーバシュートが少ない制御が可能と
なる。尚、この実施の形態3ではオゾン濃度の立ち上げ
時のオゾン発生量を3段階に変化して制御する例を示し
たが、2段階または4段階以上とすることも可能であ
る。
【0028】実施の形態4.以下、本発明の実施の形態
4による保存庫のオゾン濃度制御装置の一例を説明す
る。図10は、この発明の実施の形態4にかかわる保存
庫のオゾン濃度制御装置を示す構成図である。図10に
おいて、図16と同一符号を付したものは同一または相
当部分を示し説明を省略する。図中、10はオゾン発生
量が調整可能に構成されたオゾン発生器、11Dは実施
の形態2によるオゾン濃度制御装置である。図11はオ
ゾン濃度制御装置11Dの構成図である。図11におい
て、110は入出力部、111Dは演算部、112Dは
オゾン発生器10の湿度とオゾン発生量との関係デー
タ、被保存物5の種類及び量により庫内4へ供給すべき
オゾン量の関係データ、制御プログラム等を記憶した記
憶部、113は被保存物5の種類及び量等を入力する入
力装置、114はタイマー部、115は表示部、116
は保存庫1の扉(図示せず)の解錠と施錠を制御する扉
制御部である。
【0029】次に、実施の形態4による保存庫のオゾン
濃度制御装置の動作を図により説明する。図12は実施
の形態4による保存庫のオゾン濃度制御装置が制御する
庫内4のオゾン濃度の状態の説明図である。図12は、
縦軸はオゾン濃度を横軸は時間を示し、高濃度期間は、
立ち上げから所定期間庫内4のオゾン濃度を人に対する
安全濃度より高濃度に保持し、所定の高濃度期間経過後
に目標値にオゾン濃度を制御していることを示してい
る。まず入力装置113より被保存物5の種類及び量及
びオゾン濃度の立ち上げモードであることを入力する。
次に、入出力部110は湿度センサ13の信号を入力し
て演算部111Dへ送信する。演算部111Dは湿度セ
ンサ13の信号と入力装置113より予め入力された条
件を記憶部112Dより読み出して庫内4のオゾン濃度
を通常の保存濃度より高い所定の高濃度まで立ち上げ
る。ここでは、オゾンセンサ12の信号がオゾン濃度1
ppmまで達すると庫内4のオゾン濃度を、例えば、3
0分から1時間程度の一定期間1ppmに保つように制
御する。次に、演算部111Dは、一定期間経過後オゾ
ン発生器10のオゾン発生を停止してオゾンセンサ12
の信号が目標値のオゾン濃度まで低下するとオゾン濃度
一定モードに移り、湿度センサ13及び記憶部112D
に記憶された制御条件に基づいて庫内4のオゾン濃度が
目標値となるようにオゾン発生器10を制御する。
【0030】図13はオゾン発生器10のオゾン発生量
の制御状態の説明図である。図において、縦軸はオゾン
発生器10のオゾン発生量、横軸は時間を示し、オゾン
発生器10は所定量のオゾンを発生する発生期間とオゾ
ンを発生しない停止期間により庫内4のオゾン濃度があ
る濃度幅に入るように制御されていることを示してい
る。記憶部112Dには予め庫内4のオゾン濃度を所定
の濃度幅に保つために、被保存物5の種類、量、庫内4
の湿度等の諸条件からオゾン発生量と発生期間及びオゾ
ン発生の停止期間をどれだけにすれば良いかを記憶して
いる。これらオゾン発生器10と発生期間及び停止期間
は被保存物5の種類、量、庫内4の湿度等の諸条件下で
オゾン発生器10の制御条件を実験的に求めることがで
きる。演算部111Dは、オゾンセンサ12の信号が示
すオゾン濃度が目標値まで低下すると湿度センサ13か
らの信号と記憶部112Dから読み出した制御条件から
庫内4のオゾン濃度が所定の濃度幅、例えば、0.1p
pm〜0.03ppmとなるように、オゾン発生器10
に対して、図13に示すように所定のオゾン濃度で所定
の発生期間オゾンを発生させ、所定の発生期間を経過す
ると所定の停止期間オゾンの発生を停止するように制御
信号を送信して、庫内4のオゾン濃度を所定の濃度幅に
制御する。このように庫内4のオゾン濃度を制御する
と、オゾンセンサ12が故障した場合でも庫内4のオゾ
ン濃度を所定の濃度幅に制御可能となり、オゾン濃度が
人体に危険な状態になることを防止できるようになる。
また、演算部111Dは記憶部112Dにあらかじめ格
納された上述の制御条件でオゾン発生器10を運転し、
オゾンセンサ12によりオゾン濃度の所定の濃度幅との
誤差を検出してこの誤差を修正する方向にオゾンの発生
期間と停止期間とを補正して制御を行い、記憶部112
Dに補正したオゾンの発生期間と停止期間の関係を格納
する。その後は補正したオゾンの発生期間と停止期間の
関係を用いてオゾン発生器10を制御することにより庫
内4のオゾン濃度の精度はより向上する。また、演算部
111Dはオゾンセンサ12を監視し、オゾンセンサ1
2からの信号が途絶えたり、不連続に急激に変化した場
合にはオゾンセンサ12が故障状態と判断して、記憶部
112Dに格納された補正したオゾンの発生期間と停止
期間の関係を用いてオゾン発生器10を制御することも
可能である。このように制御することによりオゾンセン
サ12が故障した場合でも庫内4のオゾン濃度を所定の
濃度幅に制御可能となり被保存物5の鮮度を長期間保つ
ことができるとともに、庫内4のオゾン濃度が人体に危
険な濃度となることを防止できるので、作業者が庫内4
に入ってオゾンセンサ12の交換作業が安全にできるよ
うになる。
【0031】また、演算部111Dは、所定の高濃度期
間中は庫内4のオゾン濃度が危険濃度であるために入庫
禁止状態であることを入出力部110を介して表示する
ことを表示部115に指示する。
【0032】また、演算部111Dは、この所定の高濃
度期間中は庫内4に人が立ち入ることができないように
扉制御部116へ指示して扉の施錠を行い、庫内4のオ
ゾン濃度が目標値に達すると扉を解錠する。
【0033】また、図12に示す高濃度期間の1ppm
までの立ち上げを実施の形態3に示したように段階的に
オゾン発生器のオゾン発生量を変化させ短時間でハンチ
ングを抑制して立ち上げることができる。また、庫内4
のオゾン濃度を目標値に制御する方式として実施の形態
1または実施の形態2に示した構成とすることができ
る。
【0034】以上このように保存庫のオゾン濃度制御装
置を構成すると、庫内4のオゾン濃度は所定の高濃度期
間のオゾンによる殺菌力が高まり、従来では長期間を要
して殺菌を行わなければならなかったが、短期間で被保
存物5及び庫内4の壁面に付着した細菌の殺菌が可能と
なる。また、庫内4のオゾン濃度が所定の高濃度期間、
表示部115により庫内4はオゾン濃度が高く危険であ
ることを表示したり、庫内4へ立ち入ることができない
ように扉を施錠するようにしたので、誤って庫内4へ立
ち入ることを防止できるので、作業者に対する安全を確
保できる。
【0035】実施の形態5.以下、本発明の実施の形態
5による保存庫のオゾン濃度制御装置の一例を説明す
る。図14は、この発明の実施の形態5にかかわる保存
庫のオゾン濃度制御装置を示す構成図である。図14に
おいて、図16と同一符号を付したものは同一または相
当部分を示し説明を省略する。図中、12aはオゾンセ
ンサのセンサ部、12bはセンサ部12aの信号を増幅
してオゾン濃度制御装置11へ信号を出力する電子回路
部、12cはセンサ部12aと電子回路部12bを接続
する信号線である。ここで庫内4は湿度90%以上の高
湿度となっている。
【0036】このようにオゾンセンサのセンサ部12a
を庫内に設置して湿度の影響を受けて絶縁劣化等の問題
を発生し易い電子回路部12bを保存庫1の外部に設置
することにより、電子回路部12bの信頼性を向上する
ことができる。また、図15に示すようにオゾンセンサ
12dを保存庫1の外部に設置して庫内4の空気をパイ
プ状の導通部12eによりオゾンセンサ12dに導くよ
うにしても同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】この発明は、以上に説明したように構成
されているので、以下に記載されるような効果を奏す
る。
【0038】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置、設定温度で被保存物を保存する密閉された保存庫に
オゾンを供給するオゾン発生器を設け、このオゾン発生
器のオゾン発生量を所定の値に制御するとともに、オゾ
ン濃度があらかじめ設定された濃度幅に収まるようにオ
ゾン濃度が高濃度の場合に外気を保存庫内に導入してオ
ゾン濃度を下げ、オゾン濃度が下限値に達した場合に外
気の導入を停止するようにオゾン濃度制御部により制御
すると、オゾン発生器の電源に高価な可変周波数の電源
を使用しなくとも、一定周波数の電源により運転され、
オゾンの発生能力が一定の安価なオゾン発生器により庫
内のオゾン濃度を所定の幅に制御可能となる。
【0039】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置を、設定温度で被保存物を保存する密閉された保存庫
にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオゾン発生器
と、保存庫内の湿度を検出する湿度センサと、保存庫内
の湿度の変化に伴うオゾン発生器のオゾン発生量の変化
の関係を記憶する記憶部と、湿度センサの検出した湿度
を基に記憶部からオゾン発生器のオゾン発生量の変化を
読み出してオゾン発生器のオゾン発生量を所定量に制御
する演算部とを備えるようにすると、価格の高いオゾン
センサを使用せずに、湿度センサによりオゾン濃度の制
御が可能となり、保存庫のオゾン濃度制御装置のコスト
低減が可能となる。
【0040】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置を、設定温度で被保存物を保存する密閉された保存庫
にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオゾン発生器
と、保存庫内のオゾン濃度を検出するオゾンセンサと、
保存庫内のオゾン濃度が低濃度の状態から所定の濃度に
立ち上げるためのオゾン供給開始から所定の濃度に至る
までの時間を複数の期間に分け、少なくともオゾン供給
開始側の期間のオゾン発生量を所定の濃度に至る側の期
間のオゾン発生量を大きく制御し、所定の濃度に至った
以降はオゾンセンサの検出結果に基づいて保存庫のオゾ
ン濃度を所定の濃度に制御するオゾン濃度制御部とを備
えるようにすると、オゾンセンサの検出時間遅れにより
オゾン発生量の多いA値の庫内のオゾン濃度を目標値ま
で立ち上げるとオゾン濃度がオーバシュートして目標値
を大きく超え、オゾン発生量の少ないC値で目標値まで
立ち上げると立ち上げ時間が長くなるという問題を解決
して、立ち上げ時間が短時間であるとともに、オゾン濃
度のオーバシュートが少ない制御が可能となる。
【0041】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置を、設定温度で被保存物を保存する密閉された保存庫
内にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオゾン発生器
と、保存庫に被保存物を入庫した当初の所定時間は保存
庫内のオゾン濃度を通常の保存濃度を超える濃度に保持
し、所定時間経過後はオゾン濃度を通常の保存濃度に制
御するオゾン濃度制御部とを備えることにより、庫内の
オゾン濃度は所定の高濃度期間のオゾンによる殺菌力が
高まり、従来では長期間を要して殺菌を行わなければな
らなかったが、短期間で被保存物及び庫内の壁面に付着
した細菌の殺菌が可能となる。
【0042】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置を、保存庫内のオゾン濃度を通常の保存濃度を超える
濃度に保持している期間は保存庫の扉を施錠するように
すると、誤って庫内へ立ち入ることを防止できるので、
作業者に対する安全を確保できる。
【0043】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置を、保存庫内のオゾン濃度を通常の保存濃度を超える
濃度に保持している期間は保存庫は入庫禁止状態である
ことを表示するようにしたので、誤って庫内へ立ち入る
ことを防止できるので、作業者に対する安全を確保でき
る。
【0044】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置を、設定温度で被保存物を保存する密閉された保存庫
にオゾンを供給するオゾン発生器と、被保存物の種類及
び湿度等の変化する条件毎に保存庫内のオゾン濃度が所
定の幅に入るためのオゾン発生器が所定量のオゾンを発
生する発生期間とオゾンの発生を停止する停止期間との
制御条件を記憶する記憶部と、保存庫内の湿度を検出し
て湿度信号を出力する湿度センサと、保存庫内の被保存
物の種類等を入力する入力部と、湿度信号と入力部より
入力した入力条件に応じて制御条件を記憶部より読み出
してオゾン発生器を制御する演算部とを備えるようにす
ると、オゾンセンサが故障した場合でも庫内のオゾン濃
度を所定の濃度幅に制御可能となり、オゾン濃度が人体
に危険な状態になることを防止できるようになる。
【0045】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置を、高湿度で被保存物を保存する密閉された保存庫内
にオゾンを供給するオゾン発生器と、保存庫内のオゾン
濃度を検出するセンサ部と、このセンサ部の出力信号を
処理する電子回路部を有するオゾンセンサと、このオゾ
ンセンサの出力に基づいてオゾン発生器を制御するオゾ
ン濃度制御部とを備え、センサ部を保存庫内に設置し電
子回路部を保存庫の外に設置するようにすると、湿度の
影響を受けて絶縁劣化等の問題を発生し易い電子回路部
の信頼性を向上することができる。
【0046】本発明によれば保存庫のオゾン濃度制御装
置を、高湿度で被保存物を保存する密閉された保存庫内
にオゾンを供給するオゾン発生器と、保存庫の外に設置
されてオゾン濃度を検出するオゾンセンサと、保存庫内
の空気をオゾンセンサに導く導通部と、オゾンセンサの
出力に基づいてオゾン発生器を制御するオゾン濃度制御
部とを備えるようにすると、湿度の影響を受けて絶縁劣
化等の問題を発生し易い電子回路部を有するオゾンセン
サの信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の保存庫のオゾン濃
度制御装置を示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における保存庫のオ
ゾン濃度制御装置による庫内オゾン濃度の制御状態の説
明図である。
【図3】 この発明の実施の形態2の保存庫のオゾン濃
度制御装置を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2におけるオゾン濃度
制御装置の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2におけるオゾン発生
器の湿度とオゾン発生量との関係の説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における庫内オゾン
濃度立ち上げ状態の説明図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における保存庫のオ
ゾン濃度制御装置を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態3におけるオゾン濃度
制御装置の構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における庫内オゾン
濃度立ち上げ状態の説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態4における保存庫の
オゾン濃度制御装置を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態4におけるオゾン濃
度制御装置を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態4におけるオゾン濃
度制御装置が制御する庫内のオゾン濃度の説明図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態4におけるオゾン発
生器のオゾン発生量の制御状態の説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態5における保存庫の
オゾン濃度制御装置を示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態5における保存庫の
オゾン濃度制御装置の一部を示す構成図である。
【図16】 従来の保存庫のオゾン濃度制御装置を示す
構成図である。
【図17】 従来及びこの発明にかかわるオゾン発生器
を示す構成図である。
【図18】 従来及びこの発明にかかわるオゾン発生器
に印加する電圧と周波数による負イオンとオゾンの発生
量の説明図である。
【図19】 従来の保存庫のオゾン濃度制御装置のオゾ
ン濃度制御状態の説明図である。
【符号の説明】
1 保存庫、4 庫内、5 被保存物、10 オゾン発
生器、11 オゾン濃度制御装置、12 オゾンセン
サ、12a センサ部、12b 電子回路部、12e
導通部、13 湿度センサ、14 加湿器、15 外気
管、16 外気ファン、17 弁、110 入出力部、
111 演算部、112 記憶部、113入力装置、1
14 タイマー部、115 表示部、116 扉制御
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野中 孝 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 亀山 晋 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 4B021 LA41 LW02 MC01 MK13 4B069 AA04 HA11 KA01 KB06 KC04 KD02 KD03 KD04 4G042 CA01 CB24 CB26 CE04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 設定温度で被保存物を保存する密閉され
    た保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生器と、このオ
    ゾン発生器のオゾン発生量を所定の値に制御するととも
    に、オゾン濃度があらかじめ設定された第1の濃度以上
    に達した場合に外気を前記保存庫内に導入してオゾン濃
    度を前記第1の濃度より低い第2の濃度に下げ、この第
    2の濃度に達した場合に前記外気の導入を停止するオゾ
    ン濃度制御部とを備えた保存庫のオゾン濃度制御装置。
  2. 【請求項2】 設定温度で被保存物を保存する密閉され
    た保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオゾ
    ン発生器と、前記保存庫内の湿度を検出する湿度センサ
    と、前記保存庫内の湿度の変化に伴う前記オゾン発生器
    のオゾン発生量の変化の関係を記憶する記憶部と、前記
    湿度センサの検出した湿度を基に前記記憶部から前記オ
    ゾン発生器のオゾン発生量の変化を読み出して前記オゾ
    ン発生器のオゾン発生量を所定量に制御する演算部とを
    備えた保存庫のオゾン濃度制御装置。
  3. 【請求項3】 設定温度で被保存物を保存する密閉され
    た保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオゾ
    ン発生器と、前記保存庫内のオゾン濃度を検出するオゾ
    ンセンサと、前記保存庫内のオゾン濃度が低濃度の状態
    から所定の濃度に立ち上げるためのオゾン供給開始から
    前記所定の濃度に至るまでの時間を複数の期間に分け、
    少なくとも前記オゾン供給開始側の期間のオゾン発生量
    を前記所定の濃度に至る側の期間のオゾン発生量を大き
    く制御し、前記所定の濃度に至った以降は前記オゾンセ
    ンサの検出結果に基づいて前記保存庫のオゾン濃度を前
    記所定の濃度に制御するオゾン濃度制御部とを備えた保
    存庫のオゾン濃度制御装置。
  4. 【請求項4】 設定温度で被保存物を保存する密閉され
    た保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生量可変のオゾ
    ン発生器と、前記保存庫に被保存物を入庫した当初の所
    定時間は前記保存庫内のオゾン濃度を通常の保存濃度を
    超える濃度に保持し、前記所定時間経過後はオゾン濃度
    を通常の保存濃度に制御するオゾン濃度制御部とを備え
    た保存庫のオゾン濃度制御装置。
  5. 【請求項5】 保存庫内のオゾン濃度を通常の保存濃度
    を超える濃度に保持している期間は前記保存庫の扉を施
    錠することを特徴とする請求項4に記載の保存庫のオゾ
    ン濃度制御装置。
  6. 【請求項6】 保存庫内のオゾン濃度を通常の保存濃度
    を超える濃度に保持している期間は前記保存庫は入庫禁
    止状態であることを表示することを特徴とする請求項4
    に記載の保存庫のオゾン濃度制御装置。
  7. 【請求項7】 設定温度で被保存物を保存する密閉され
    た保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生器と、前記保
    存庫内の前記被保存物の種類及び湿度等の変化する条件
    毎に前記保存庫内のオゾン濃度が所定の幅に入るための
    前記オゾン発生器が所定量のオゾンを発生する発生期間
    とオゾンの発生を停止する停止期間との制御条件を記憶
    する記憶部と、前記保存庫内の湿度を検出して湿度信号
    を出力する湿度センサと、前記保存庫内の前記被保存物
    の種類等を入力する入力部と、前記湿度信号と前記入力
    部より入力した入力条件に応じて前記制御条件を前記記
    憶部より読み出して前記オゾン発生器を制御する演算部
    とを備えた保存庫のオゾン濃度制御装置。
  8. 【請求項8】 高湿度で被保存物を保存する密閉された
    保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生器と、前記保存
    庫内のオゾン濃度を検出するセンサ部と、このセンサ部
    の出力信号を処理する電子回路部を有するオゾンセンサ
    と、このオゾンセンサの出力に基づいて前記オゾン発生
    器を制御するオゾン濃度制御部とを備え、前記センサ部
    を前記保存庫内に設置し前記電子回路部を前記保存庫の
    外に設置することを特徴とする保存庫のオゾン濃度制御
    装置。
  9. 【請求項9】 高湿度で被保存物を保存する密閉された
    保存庫内にオゾンを供給するオゾン発生器と、前記保存
    庫の外に設置されてオゾン濃度を検出するオゾンセンサ
    と、前記保存庫内の空気を前記オゾンセンサに導く導通
    部と、前記オゾンセンサの出力に基づいて前記オゾン発
    生器を制御するオゾン濃度制御部とを備えた保存庫のオ
    ゾン濃度制御装置。
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