JP2001061396A - 害虫検知装置 - Google Patents

害虫検知装置

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JP2001061396A
JP2001061396A JP24349299A JP24349299A JP2001061396A JP 2001061396 A JP2001061396 A JP 2001061396A JP 24349299 A JP24349299 A JP 24349299A JP 24349299 A JP24349299 A JP 24349299A JP 2001061396 A JP2001061396 A JP 2001061396A
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pest
unit
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sensing
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Hatsuo Onoda
初男 小野田
Hideaki Takaoka
秀明 高岡
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Kawasaki Kiko Co Ltd
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Kawasaki Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化による可搬性を高め、設置箇所の自由
度の拡大とともに製造コストの低減を図った害虫検知装
置を提供する。 【解決手段】 圃場に設置されて特定の害虫(2)を誘
引し、その害虫を計数する害虫検知装置を機能別に別体
であるセンシング部(21、22・・・2N)とサポー
ト部(30)とに分離して構成することにより、センシ
ング部の軽量化を図るとともに、両者を離間して設置
し、例えば、センシング部を圃場、サポート部を圃場外
に設置可能にし、しかも、一つのサポート部で単一又は
複数のセンシング部を連係させるようにしたものであ
る。このような構成とすることで、軽量化による可搬性
の向上、設置箇所の自由度を拡大し、製造コストの低減
を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、茶を栽培する圃場
等で発生するチャノコカクモンハマキ、チャハマキ、チ
ャノホソガ等の害虫を検知する害虫検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】茶葉の生産及び収穫量を高める上で、チ
ャノコカクモンハマキ、チャハマキ、チャノホソガ等の
害虫の発生状況を予測することは、適時に殺虫剤を散布
し、又は生葉の刈り取りを行う上で極めて重要である。
時期を逸すると、殺虫剤の散布が無駄になるばかりか、
害虫から生葉を防護することができない。従来、害虫の
発生消長を知るため、性フェロモン剤を用いて特定害虫
を誘引し、その害虫を粘着版や水槽内に束縛、殺傷し、
人的に計数する「フェロモントラップ」が広く使用さ
れ、例えば、特許第2686507号「鱗支目その他の
飛翔性害虫の自動計数印字式フェロモントラップ」や実
開昭59−105878号「電撃殺虫器」等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圃場の特定
場所に恒常的に設置するトラップは、光学的、電気的な
構成により自動的に害虫を計数する構成であり、また、
自動計数機能を有するトラップでは、その器体内に自動
計数機能や計数値の蓄積機能を備えている。この種のト
ラップは、計数部等を収納した器体がある程度の大きさ
重量を有するため、一旦設置してしまうと、簡易に移動
させることが困難である。
【0004】トラップは例えば、害虫の発生消長を知る
上から圃場の最適な場所に設置されるが、かかる場所に
設置されたトラップは、農作業の邪魔になるおそれがあ
る。また、フェロモン剤を用いるトラップは畝間に設置
されるものの、これも肥料散布等の農作業には邪魔にな
る。このため、農作業上、トラップを一時的に撤去する
等して農作業の便宜を図ってきた。しかも、撤去された
トラップは、農作業後に再び設置する手間があった。
【0005】そこで、本発明は、軽量化による可搬性を
高め、設置箇所の自由度の拡大とともに製造コストの低
減を図った害虫検知装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の害虫検知装置
は、圃場に設置されて特定の害虫(2)を誘引し、その
害虫を計数する害虫検知装置を機能別に別体であるセン
シング部(21、22・・・2N)とサポート部(3
0)とに分離して構成することにより、センシング部の
軽量化を図るとともに、両者を離間して設置し、例え
ば、センシング部を圃場、サポート部を圃場外に設置可
能にし、しかも、一つのサポート部で単一又は複数のセ
ンシング部を連係させるようにしたものである。このよ
うな構成とすることで、軽量化による可搬性の向上、設
置箇所の自由度を拡大し、製造コストの低減を図ること
ができる。
【0007】請求項1に係る本発明の害虫検知装置は、
圃場に設置されて特定の害虫(2)を誘引し、その害虫
を計数する害虫検知装置であって、前記害虫の誘引機能
や検知機能を有するセンシング部(21、22・・・2
N)と、このセンシング部に電気的なエネルギを供給す
るエネルギ供給機能や前記センシング部で検知した前記
害虫の計数機能等の処理機能を有するサポート部(3
0)とを分離して構成し、一つのサポート部に単一又は
複数のセンシング部を連係させたことを特徴とする。こ
のような構成とすれば、害虫の誘引機能及び検知機能を
有するセンシング部と、エネルギ供給や誘引される前記
害虫の計数機能を有するサポート部とを分離して構成で
きる結果、センシング部が軽量化されて可搬性が向上
し、圃場の任意の箇所に設置でき、一つのサポート部に
単一又は複数のセンシング部を連係させることができ
る。一つのサポート部で複数のセンシング部を集中管理
することができる。
【0008】請求項2に係る本発明の害虫検知装置は、
圃場に設置されて特定の害虫を誘引し、その害虫を計数
する害虫検知装置であって、前記害虫の誘引機能及び殺
傷機能を有するセンシング部と、このセンシング部の殺
傷機能を通して前記害虫を計数する計数機能を有するサ
ポート部とを分離して構成し、一つのサポート部に単一
又は複数のセンシング部を連係させたことを特徴とす
る。即ち、センシング部とサポート部とを分離し、セン
シング部側に殺傷機能を通してサポート部側で害虫を計
数するように構成したので、同様にセンシング部が軽量
化されて可搬性が高められて圃場の任意の箇所に設置で
き、一つのサポート部に単一又は複数のセンシング部を
連係させることができる。
【0009】請求項3に係る本発明の害虫検知装置は、
前記センシング部に特定の前記害虫を誘引する誘引剤
(208)を備えることを特徴とする。即ち、誘引剤に
は、特定の害虫に作用する性フェロモンやその他の誘引
物質として例えば、集合フェロモンを用いることができ
る。性フェロモンは、子孫を残すために不可欠な性行動
を支配する極めて重要なフェロモンであり、チャノコカ
クモンハマキ、チャハマキ、チャノホソガ等の害虫に対
する誘引剤としての性フェロモンがあり、誘引剤には、
この性フェロモン剤又は集合フェロモン剤を使用するこ
とができ、その使用により誘引すべき害虫の雄又は雌を
効率良く器体内に誘引することができる。
【0010】請求項4に係る本発明の害虫検知装置は、
前記センシング部に誘引された前記害虫に電撃を与える
電撃手段(電撃部60)を備えることを特徴とする。即
ち、電撃手段には、例えば、電極を備え、この電極にサ
ポート部側から低圧給電を行い、センシング部側で昇圧
して電極に高電圧を加えることで、誘引された害虫に電
撃を与え、その動きを止めることができる。
【0011】請求項5に係る本発明の害虫検知装置は、
前記センシング部に誘引された害虫に電撃を与える電撃
手段(60)を備え、前記サポート部に前記電撃手段を
通して得られる電撃パルスを計数する計数手段(計数部
304)を備えたことを特徴とする。即ち、センシング
部側に例えば、電極を設置し、この電極にサポート部側
から高電圧を加えた場合、電極側に誘引害虫を媒介とし
た電撃を生じると、それによる電撃パルスをサポート側
で検知することができる。この電撃パルスの計数で害虫
を計数することができる。
【0012】請求項6に係る本発明の害虫検知装置は、
前記センシング部で殺傷した害虫を蓄積する処理手段
(処理部8)を器体(200)に着脱可能に備えたこと
を特徴とする。即ち、器体に容器や袋を着脱可能に設置
し、その中に殺傷した害虫を捕集、蓄積することによ
り、その廃棄処理の容易化を図ることができる。
【0013】請求項7に係る本発明の害虫検知装置は、
前記センシング部に誘引された害虫を計数する光学的セ
ンサ(検知部62、発光素子216、受光素子218)
を備えたことを特徴とする。即ち、害虫の計数機能をセ
ンシング部に設定する手段として、光学的センサを備
え、例えば、誘引害虫が発光手段と受光手段との間を通
過することにより、受光変化によって害虫の通過を計数
することができる。
【0014】請求項8に係る本発明の害虫検知装置は、
前記センシング部に誘引した害虫を保持又は殺傷する処
理手段(処理部8)を器体(200)に着脱可能に備え
ることを特徴とする。即ち、器体内に水や粘着手段等を
備える処理手段を設置することで、誘引された害虫を器
体内に保持することができる。また、処理手段として殺
虫剤を備えることで、誘引した害虫を殺虫することがで
きる。しかも、処理手段を器体に着脱可能に設置するこ
とで、保持又は殺傷した害虫を一括して廃棄できる等、
その処理が容易になる。
【0015】請求項9に係る本発明の害虫検知装置は、
前記サポート部に、前記害虫の計数値を蓄積する記憶手
段(データロガー308)とともに、この記憶手段に蓄
積した計数値を遠隔地に伝送する伝送手段(データ伝送
装置310)を備えたことを特徴とする。即ち、計数手
段が計数した害虫の計数値を記憶手段に記憶、蓄積さ
せ、その計測値は伝送手段によって管理者側に伝送する
ことができる。記憶手段は、データロガー等で構成で
き、伝送手段には、無線、有線等の通信手段を用いるこ
とができる。通信手段としては、公衆電話回線の使用に
より安価な伝送システムを構成できる。
【0016】請求項10に係る本発明の害虫検知装置
は、前記サポート部に前記害虫の計数値を表示する表示
手段(表示器312)又は印字手段(プリンタ314)
又は双方を備えることを特徴とする。計数値を表示する
ことにより、害虫発生の状況を容易に把握することがで
きる。また、その計数値を印字することにより、害虫発
生の状況を容易に把握することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施
形態を参照して詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の害虫検知装置の第1の実
施形態を示している。自動計数機能を有する害虫検知装
置は、特定の害虫2を誘引する集虫部4、その害虫2を
殺傷等により動きを止めるとともにそれを計数する計数
部6、計数後の害虫2を蓄積、廃棄する処理部8、給電
等の電気的なエネルギ供給及びその制御、計数制御等を
行う給電及び制御部分を備える。
【0019】そこで、この害虫検知装置の構成部分か
ら、圃場内で害虫2の発生消長を知る上で最適な箇所に
設置すべき部分である検知機能部を独立させ、この機能
部を単一又は複数のセンシング部21、22・・・2N
として独立させ、その他の部分をサポート部30として
構成している。説明の都合上、複数のセンシング部21
〜2Nに対し、単一のサポート部30で構成したものを
示したが、単一のセンシング部21とサポート部30と
で構成してもよい。これらセンシング部21〜2Nとサ
ポート部30とは、個別にケーブル10を以て接続さ
れ、電気的に連係され、サポート部30では複数のセン
シング部21〜2Nの制御として電気的なエネルギ供給
及びその制御や計数制御等が行われる。
【0020】センシング部21〜2Nは同様の構成であ
って、円筒状又は角筒状の器体200が設けられてお
り、この器体200の上部には円錐状又は角錐状のルー
フ202が着脱可能に設けられている。このルーフ20
2は、器体200の内部を風雨や霧又は動物等から防護
する手段であって、その庇部分は器体200の外形より
大きく形成されている。器体200の上部には、ルーフ
202と同等の傾斜面からなる案内板204が形成さ
れ、この案内板204とルーフ202との間には通気ダ
クト206が形成されている。
【0021】ルーフ202で覆われた器体200の上部
側、中心部分は集虫部4を構成しており、この集虫部4
には、特定の害虫2を誘引する誘引剤208が設けられ
ている。この誘引剤208には、特定の害虫が作用する
性フェロモンやその他の誘引物質として例えば、集合フ
ェロモンを用いることができる。性フェロモンは、子孫
を残すために不可欠な性行動を支配する極めて重要なフ
ェロモンであって、チャノコカクモンハマキ、チャハマ
キ、チャノホソガ等の害虫に対する性フェロモンがあ
る。そして、この種の誘引剤208は、通気ダクト20
6を通じて気流となってセンシング部21外に流れ出て
誘引すべき害虫の雄又は雌に作用し、害虫2は効率良く
通気ダクト206から集虫部4内に誘引される。
【0022】また、集虫部4の誘引剤208の周囲に
は、誘引した害虫2に電撃を与える電撃手段としての電
撃部60が設けられている。この電撃部60の下方に
は、円筒状の案内筒212が設けられ、この案内筒21
2は、下方側を径小に形成してある。電撃部60で動き
を止められ、又は殺傷した害虫2は、案内筒212より
下方に落下する。
【0023】この実施形態では、計数部6がセンシング
部21〜2Nの電撃部60とサポート部30の計数機能
部で構成されており、センシング部21〜2Nで害虫2
の殺傷によって生じる電気的な変化、即ち、害虫2を殺
傷する電撃によって生じる電撃パルス等の電気的な変化
をサポート部30側で検知することにより、それを計数
している。
【0024】そして、案内筒212の下方には、落下し
た害虫2を蓄積する処理手段としての処理部8が設けら
れ、この処理部8は、器体200に着脱可能な容器21
4や袋で構成すればよい。処理部8に蓄積された害虫2
の死骸は、適宜の間隔で廃棄処理する。
【0025】このように、センシング部21〜2Nとサ
ポート部8とを別体として構成し、害虫2を誘引、殺
傷、計数、蓄積廃棄等の機能をセンシング部21〜2N
が担当し、エネルギ供給及びその制御、計数制御等の機
能をサポート部8が担当する結果、センシング部21〜
2Nの軽量化を図ることができるとともに、センシング
部21〜2Nに対する電気エネルギ供給及びその制御、
計数制御等をサポート部8に集中させることができる。
【0026】そして、センシング部21〜2Nは軽量化
に加え、マイクロコンピュータ等の機能部分がないた
め、取扱いが容易になり、圃場の所望の位置に設置し、
その移動が容易になるとともに、製造コストを低減でき
る。しかも、単一のサポート部30を以て単一又は複数
のセンシング部21〜2Nを個別にサポートでき、複数
箇所ないし各所に配置された単一又は複数のセンシング
部21〜2Nから得られる害虫の計数値を一か所で集中
的に確認することができる。
【0027】次に、図2は、本発明の害虫検知装置の第
2の実施形態を示している。この実施形態においても、
害虫検知装置が、特定の害虫2を誘引する集虫部4、そ
の害虫2を殺傷等により動きを止めるとともにそれを計
数する計数部6、計数後の害虫2を蓄積、廃棄する処理
部8、給電等の電気的なエネルギ供給及びその制御、計
数制御等を行う給電及び制御部分が主たる構成要素であ
る点は、第1の実施形態と同様である。第1の実施形態
と異なる点は、計数部6に電撃部60を備えていない点
である。この計数部6は、例えば、発光素子216と受
光素子218とを備え、発光素子216から受光素子2
18に入る光を害虫2が遮ることにより受光素子218
側の受光量の変化を捉え、その電気的な変化をサポート
部30側に伝送することで、誘引された害虫2を計数し
ている。即ち、発光素子216と受光素子218で害虫
2の検知部62を構成している。
【0028】そして、検知後の害虫2は、水、粘着板又
は殺虫剤が設置された処理部8側に導かれる。この場
合、処理部8は、円筒状の容器214であって、その上
部側は器体200によって塞がれており、一旦、捕獲さ
れた害虫2が器体200外、即ち、センシング部21〜
2N外に逃避するのを防止している。
【0029】サポート部30側では、計数部6における
検知部62への給電及びその制御、検知部62からの電
気信号を受けて計数制御等を行っている。
【0030】このように構成しても、センシング部21
〜2Nは軽量化され、マイクロコンピュータ等の機能部
分がないため、取扱いが容易になり、圃場の所望の位置
に設置し、その移動が容易になるとともに、製造コスト
の低減を図ることができる。同様に、単一のサポート部
30を以て単一又は複数のセンシング部21〜2Nを個
別にサポートでき、複数箇所ないし各所に配置された単
一又は複数のセンシング部21〜2Nから得られる害虫
の計数値を一か所で集中的に確認することができる。
【0031】
【実施例】図3は、センシング部21〜2Nが電撃機能
を備える実施例を示している。即ち、センシング部21
〜2Nは、特定害虫を誘引する誘引機能を実現する集虫
部4、誘引した害虫を殺傷する電撃部60、殺傷した害
虫2を廃棄のため捕集して置く処理部8を備えている。
【0032】また、サポート部30は、センシング部2
1〜2Nの電撃部60に高電圧を給電する給電手段とし
て電源部302、電撃時に発生する電撃パルスを通して
害虫を計数する計数部304、給電制御、計数制御等を
行う制御手段としての制御装置306を備えている。
【0033】電源部302は、低電圧を高圧化して取り
出し、その低圧電源には、例えば、蓄電池、太陽電池に
よる蓄電池への充電や商用電源のような外部電源を使用
でき、また、高圧化は、低圧電源からエネルギ供給を受
け、スイッチングレギュレータ等で高圧化して高電圧を
取り出す構成とすることができる。これらの給電制御
は、制御装置306によって行われる。
【0034】そして、計数部304は、電源部302に
接続されており、殺虫時に発生する電撃パルスの発生を
検知して計数し、その計数値を表す出力を発生する。こ
の計数出力は制御装置306に加えられている。
【0035】制御装置306は、例えば、マイクロコン
ピュータで構成することができ、演算制御部であるCP
U、記憶手段であるROM、RAM等で構成される。ま
た、データロガー308は、データの記憶手段であっ
て、計数部304から害虫の計数出力が加えられ、その
計数値を蓄積する。データ伝送装置310は、その計数
値を公衆電話回線等を通じて管理者側のデータ処理装置
に伝送する手段である。なお、制御装置306には、雨
や気温等の気象状況を検知する気象検知装置等から検知
信号を加えて、その気象状況等の各種の情報を制御に活
用することもできる。気象検知装置は、雨量計、湿度
計、温度計等の気象データを検出する機器で構成するこ
とができる。
【0036】また、制御装置306の制御出力である計
数値は、表示手段である表示器312に加えられて表示
されるとともに、印字表示出力が印字手段であるプリン
タ314に加えられて印字される。
【0037】次に、図4は、センシング部21〜2N側
の電撃部60、サポート部30側の電源部302及び計
数部304の一例を示している。
【0038】電撃部60の給電手段である電源部302
は、低圧電源316から加えられる低圧交流をケーブル
10を通して電撃部60側に給電している。電撃部60
側には高圧トランス等の変圧手段606が設置されると
ともに、その出力側に電解コンデンサ608が接続され
ている。即ち、低圧電源316から給電された低圧を高
電圧に昇圧させて電解コンデンサ608を通して電極6
02、604に高電圧を発生させている。
【0039】また、変圧手段606の低圧側即ち、高圧
トランスの一次側回路には、害虫2の接近によって電極
602、604間の放電時に変圧手段606の一次側に
流れる電流を検出する検知手段としてカレントトランス
318が設置されており、このカレントトランス318
の出力側に計数部304が接続されている。即ち、電撃
殺虫時に流れるインパルス状の電流変化を単位として計
数部304が計数し、この計数値が害虫2の計数値とな
る。
【0040】そして、サポート部30側の電源部302
を低圧化し、センシング部21〜2N側の電撃部60に
変圧手段606を設置して昇圧しているので、センシン
グ部21〜2Nとサポート部30とを連結するケーブル
10は低圧化及び低電力化することができ、安全性を高
めることができる。
【0041】次に、図5は、センシング部21〜2Nが
電撃機能を持たない実施例を示している。即ち、センシ
ング部21〜2Nは、特定害虫を誘引する誘引機能を実
現する集虫部4、誘引した害虫2を検知する検知部6
2、殺傷した害虫を廃棄するため誘引して置く処理部8
を備えている。
【0042】また、サポート部30は、センシング部2
1〜2Nの検知部62に給電するとともに検知した害虫
2を計数する計数回路321、322・・・32N、計
数制御等を行う制御手段としての制御装置306を備え
ている。
【0043】制御装置306は、例えば、マイクロコン
ピュータで構成することができ、演算制御部であるCP
U、記憶手段であるROM、RAM等で構成され、図3
に示した実施例と同様に、データの記憶手段としてのデ
ータロガー308、データ伝送装置310、表示手段で
ある表示器312、印字表示出力が印字手段であるプリ
ンタ314を備えている。
【0044】そして、検知部62は、図6に示すよう
に、誘引した害虫2を、対峙させた発光素子216及び
受光素子218間の光路中に導き、害虫2が通過するこ
とによって遮る光の変化を受光素子218で検知し、そ
の受光出力がケーブル10を通してサポート部30側の
計数回路321に導かれて計数入力とされる。計数回路
321側から発光素子216に電気的なエネルギがケー
ブル10を通して伝送される。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果が得られる。 a.害虫を捕獲、検知する機能部分をセンシング部、そ
れ以外の部分をサポート部として分離、独立させ、両者
間をケーブルを通してエネルギ供給及び情報交換するこ
ととしたので、センシング部は軽量化されて可搬型とす
ることができ、サポート部に複数のセンシング部を制御
する機能を持たせることにより設置空間及び製造コスト
等の低減を図ることができる。 b.軽量化されたセンシング部は従来の粘着板や水盤式
のトラップ同様最適な位置及び高さ、例えば茶の圃場に
おいて棒や脚立等を用い畝間で且つ茶株の肩口付近に設
置でき、肥料や薬剤散布等の農作業時、簡易に撤去で
き、作業終了後、元の位置に再設置できる等、取扱いが
極めて容易である。 c.害虫の発生は一年の内限られた時期であるため、未
使用期間には、センシング部はサポート部と同様作業小
屋等に容易に保管可能である。 d.センシング部とサポート部とを分離した結果、両者
の設置位置は任意となり、一方が他方に束縛されること
がなく、例えば設置圃場の作業小屋に、設置可能であ
る。従来のものでは、エネルギ供給の観点から設置環境
を考えると商用電源が利用不可能な場合があったが、商
用電源利用が可能となり、安価なエネルギの安定供給
等、エネルギの有効利用が可能である。 e.センシング部とサポート部とが一体の従来のもので
は、器体を防水、防塵、腐食、酸化等に耐える構造とす
ることが不可欠であったが、センシング部とサポート部
とを分離した結果、サポート部は作業小屋等の建屋に収
容できるので、サポート部側の筐体構造は簡易化でき、
野外設置型に比べて製造コストの低減を図ることができ
る。 f.従来、複数の害虫検知装置ではある程度の距離を設
けて設置されるため、その計数値の確認に相当の時間や
手間を掛ける必要があったが、複数のセンシング部を単
一のサポート部で連係でき、サポート部はセンシング部
と無関係に設置可能であるから、一つのサポート部で複
数のセンシング部を集中管理でき、計数値の確認が容易
になる。 g.各センシング部に特定の害虫を誘引する誘引剤を備
えることにより、所望の害虫を誘引し、計数することが
できる。 h.センシング部に電撃手段を備えることにより、誘引
した害虫に電撃を与えて動きを止め、それを計数するこ
とができる。 i.センシング部に誘引された害虫に電撃を与える電撃
手段を備え、前記サポート部に前記電撃手段を通して得
られる電撃パルスを計数する計数手段を備えたことによ
り、誘引された害虫を効率よく計数することができる。 j.センシング部で殺傷した害虫を蓄積する処理手段を
器体に着脱可能に備えたことにより、殺傷した害虫を容
易に廃棄処理することができる。 k.センシング部に誘引した害虫を保持又は殺傷する処
理手段を器体に着脱可能に備えたことにより、捕集され
た害虫を適宜に廃棄処理することができる。 l.サポート部に害虫の計数値を蓄積する記憶手段とと
もに、この記憶手段に蓄積した計数値を遠隔地に伝送す
る伝送手段を備えたことにより、その計数値を管理し、
伝送手段を通じてコンピュータ管理等の電子化処理をす
ることができる。 m.サポート部に害虫の計数値を表示する表示手段又は
印字手段又は双方を備えることにより、計数値の確認の
容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の害虫検知装置の第1の実施形態を示す
図である。
【図2】本発明の害虫検知装置の第2の実施形態を示す
図である。
【図3】本発明の害虫検知装置の実施例を示す図であ
る。
【図4】図3に示した害虫検知装置における電撃部、電
源部及び計数部の構成を示す回路図である。
【図5】本発明の害虫検知装置の他の実施例を示す図で
ある。
【図6】図5に示した害虫検知装置における検知部等を
示すブロック図である。
【符号の説明】
2 害虫 21、22・・・2N センシング部 30 サポート部 6 計数部 60 電撃部(電撃手段) 62 検知部 8 処理部(処理手段) 200 器体 208 誘引剤 216 発光素子 218 受光素子 304 計数部 306 制御装置 308 データロガー(記憶手段) 310 データ伝送装置(伝送手段) 312 表示器(表示手段) 314 プリンタ(印字手段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圃場に設置されて特定の害虫を誘引し、
    その害虫を計数する害虫検知装置であって、 前記害虫の誘引機能や検知機能を有するセンシング部
    と、このセンシング部に電気的なエネルギを供給するエ
    ネルギ供給機能や前記センシング部で検知した前記害虫
    の計数機能等の処理機能を有するサポート部とを分離し
    て構成し、一つのサポート部に単一又は複数のセンシン
    グ部を連係させたことを特徴とする害虫検知装置。
  2. 【請求項2】 圃場に設置されて特定の害虫を誘引し、
    その害虫を計数する害虫検知装置であって、 前記害虫の誘引機能及び殺傷機能を有するセンシング部
    と、このセンシング部の殺傷機能を通して前記害虫を計
    数する計数機能を有するサポート部とを分離して構成
    し、一つのサポート部に単一又は複数のセンシング部を
    連係させたことを特徴とする害虫検知装置。
  3. 【請求項3】 前記センシング部に特定の害虫を誘引す
    る誘引剤を備えることを特徴とする請求項1又は2記載
    の害虫検知装置。
  4. 【請求項4】 前記センシング部に誘引された害虫に電
    撃を与える電撃手段を備えることを特徴とする請求項1
    記載の害虫検知装置。
  5. 【請求項5】 前記センシング部に誘引された害虫に電
    撃を与える電撃手段を備え、前記サポート部に前記電撃
    手段を通して得られる電撃パルスを計数する計数手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の害虫検知装置。
  6. 【請求項6】 前記センシング部で殺傷した前記害虫を
    蓄積する処理手段を器体に着脱可能に備えたことを特徴
    とする請求項1記載の害虫検知装置。
  7. 【請求項7】 前記センシング部に誘引された前記害虫
    を計数するセンサを備えたことを特徴とする請求項2記
    載の害虫検知装置。
  8. 【請求項8】 前記センシング部に誘引した前記害虫を
    保持又は殺傷する処理手段を器体に着脱可能に備えるこ
    とを特徴とする請求項2記載の害虫検知装置。
  9. 【請求項9】 前記サポート部に、前記害虫の計数値を
    蓄積する記憶手段とともに、この記憶手段に蓄積した計
    数値を遠隔地に伝送する伝送手段を備えたことを特徴と
    する請求項1又は2項記載の害虫検知装置。
  10. 【請求項10】 前記サポート部に前記害虫の計数値を
    表示する表示手段又は印字手段又は双方を備えることを
    特徴とする請求項1又は2記載の害虫検知装置。
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