JP2001061342A - 育苗管理システムおよび方法 - Google Patents

育苗管理システムおよび方法

Info

Publication number
JP2001061342A
JP2001061342A JP24445299A JP24445299A JP2001061342A JP 2001061342 A JP2001061342 A JP 2001061342A JP 24445299 A JP24445299 A JP 24445299A JP 24445299 A JP24445299 A JP 24445299A JP 2001061342 A JP2001061342 A JP 2001061342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nursery
information
module
memory
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24445299A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiko Iseya
之彦 伊勢谷
Toshiyuki Minowa
寿幸 美濃和
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Edge Inc
Original Assignee
Toppan Forms Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Forms Co Ltd filed Critical Toppan Forms Co Ltd
Priority to JP24445299A priority Critical patent/JP2001061342A/ja
Publication of JP2001061342A publication Critical patent/JP2001061342A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各トレイを常に正確に識別することができ、
且つ各トレイの苗の育成履歴情報を作業中に随時参照す
ることのできる育苗管理システム。 【解決手段】 育苗管理の対象単位を構成する各苗床部
材(3)にそれぞれ取り付けられた非接触型のICモジ
ュール部材(4)と、ICモジュール部材のメモリへ所
定の情報を書き込み且つ読み出すための携帯型の情報処
理装置(2)とを備えている。各苗床部材における苗の
生産経過に関する各種の情報を携帯型の情報処理装置を
介して各ICモジュール部材のメモリに書き込み、携帯
型の情報処理装置を介して各ICモジュール部材のメモ
リから読み出した育成履歴情報を参照して以降の生産工
程の予定日時および予定条件を微調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は育苗管理システムお
よび方法に関し、特に非接触型のICラベルなどを利用
した苗の育成管理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、農家では、人手不足に起因して、
あるいは生産性の向上を目的として、野菜や花などを種
から生産するのではなく、育苗業者より購入した苗の段
階から生産を開始することが多くなってきている。一般
に、苗の育成(生産)は、多数の穴(セル)が縦横に成
型された苗床トレイ(以下、単に「トレイ」という)を
用いて行われる。このトレイの各穴には生産すべき苗に
適した専用の培土が詰められ、各穴に詰められた培土の
上に所定の種が播かれる。
【0003】なお、播かれた種の育成状態はトレイ毎に
変化することが多く、苗の育成管理すなわち育苗管理は
簡易でない。たとえば、発芽工程では、温度や湿度など
の諸条件を同じように設定しても、発芽時期がトレイ毎
に異なることが多い。同様に、他の工程においても苗の
成長速度がトレイ毎に異なることが多く、出荷時期の決
定などをトレイ毎に管理する必要がある。したがって、
育苗管理は、原則としてトレイ毎に行われている。
【0004】従来、育苗業者は、育苗管理をトレイ毎に
行うために、手書きの札やバーコードラベルを各トレイ
に取り付けている。すなわち、手書きの札を各トレイの
土に直接差し込んだり、バーコードラベルを各トレイに
貼り付けたりしている。この場合、手書きの札やバーコ
ードラベルには、当該トレイを特定するための識別コー
ドや当該トレイで生産すべき苗の品種などの固定的な情
報(不変情報)が含まれている。一方、各トレイの苗の
生産経過に関する各種の情報すなわち育成履歴情報は、
伝票などに別途記録され、育苗管理に利用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術では、苗の生産過程において手書きの札やバー
コードラベルが汚れ易く、目視的あるいは光学的に読み
取り不可能になることが多く、その場合には各トレイを
正確に識別することができないという不都合があった。
また、育成履歴情報が伝票などに別途記録されているた
め、各トレイの苗の育成履歴情報を作業中に随時参照す
ることができないという不都合があった。なお、LAN
などの構築により育成履歴情報を作業中に随時確認する
方法も考えられるが、育苗作業場(ビニールハウスや温
室)とシステム管理室とが離れている場合が多く、LA
Nや無線ネットワークシステムの構築は困難である。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、各トレイを常に正確に識別することができ、
且つ各トレイの苗の育成履歴情報を作業中に随時参照す
ることのできる、育苗管理システムおよび方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、育苗管理の対象単位を構成する各苗床
部材にそれぞれ取り付けられた非接触型のICモジュー
ル部材と、前記ICモジュール部材に組み込まれたIC
モジュールのメモリへ所定の情報を書き込み、且つ前記
メモリから所定の情報を読み出すための携帯型の情報処
理装置とを備え、各苗床部材における苗の生産経過に関
する各種の情報を前記携帯型の情報処理装置を介して各
ICモジュール部材のメモリに書き込み、前記携帯型の
情報処理装置を介して各ICモジュール部材のメモリか
ら読み出した育成履歴情報を参照して以降の生産工程の
予定日時および予定条件を微調整することを特徴とする
育苗管理システムを提供する。
【0008】本発明の好ましい態様によれば、前記IC
モジュール部材は、ラベル状のシート部材と、該シート
部材の内部に設けられた非接触型のICモジュールと、
前記シート部材の内部に設けられ且つ前記ICモジュー
ルに接続されたアンテナとを有し、前記シート部材の表
面は印字または印画可能に形成され、前記シート部材の
裏面は前記苗床部材の表面に貼付可能に形成されてい
る。また、生産すべき苗の品種および出荷予定日に関す
る入力情報に応答して、各生産工程の予定日時および予
定条件を初期設定するための上位の情報処理装置をさら
に備えていることが好ましい。
【0009】この場合、前記携帯型の情報処理装置は、
リーダー・ライターであり、前記上位の情報処理装置に
は、前記リーダー・ライターと前記上位の情報処理装置
との間の接続を随時形成するための通信アダプターが接
続されていることが好ましい。また、前記上位の情報処
理装置には、各苗床部材において生産すべき苗の品種に
関する情報および各ICモジュール部材が取り付けられ
る各苗床部材を識別するための識別コードを各ICモジ
ュール部材の表面に印字または印画し、且つ前記品種に
関する情報および前記識別コードを各ICモジュール部
材のメモリに書き込むためのICモジュール部材発行機
が接続されていることが好ましい。
【0010】また、本発明の別の局面によれば、育苗管
理の対象単位を構成する各苗床部材に対して非接触型の
ICモジュール部材をそれぞれ取り付け、各苗床部材に
おける苗の生産経過に関する各種の情報を携帯型のリー
ダー・ライターを介して各ICモジュール部材のメモリ
に書き込み、前記リーダー・ライターを介して各ICモ
ジュール部材のメモリから読み出した育成履歴情報を参
照して、以降の生産工程の予定日時および予定条件を微
調整することを特徴とする育苗管理方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明では、育苗管理の対象単位
を構成する各苗床部材としての各トレイに対して、非接
触型のICモジュール部材をそれぞれ取り付ける。ここ
で、非接触型のICモジュール部材とは、非接触型のI
Cモジュールを具備する電子部材であって、ICラベル
やICカードやICタグなどを含む広い概念である。た
とえばICラベルの場合、ラベル状のシート部材の内部
に非接触型のICモジュールとアンテナとが互いに接続
された形で設けられている。そして、ICラベルの表面
は印字または印画可能に形成され、その裏面はトレイの
表面に貼付可能に形成されている。以下、ICモジュー
ル部材としてICラベルを用いる例に基づいて本発明を
説明する。
【0012】従来の手書きの札やバーコードラベルに代
えてICラベルを用いると、生産すべき苗の品種に関す
る情報やトレイを識別するための識別コードを各ICラ
ベルの表面に印字または印画するとともに、同じ情報を
各ICラベルのメモリに書き込むことができる。その結
果、通常の場合には従来の手書きの札と同様に所望の情
報を目視的に読み取ることができ、且つ育苗の作業に際
してICラベルの表面が著しく汚れた場合においてもリ
ーダー・ライターを近づけるだけで所望の情報を随時読
み取ることができる。換言すると、本発明では、ICラ
ベルの使用により各トレイを常に正確に識別することが
できるので、育苗管理を正確且つ迅速に行うことが可能
となり、ひいては良質苗の生産が可能になる。
【0013】また、本発明では、育成履歴情報を伝票な
どに別途記録する従来の形態に代えて、各トレイの苗の
生産経過に関する各種の情報を各ICラベルのメモリに
随時書き込む形態が採用されている。したがって、作業
中にもリーダー・ライターを近づけるだけで各ICラベ
ルのメモリから育成履歴情報を読み出し、読み出した育
成履歴情報を随時参照することができる。その結果、本
発明では、苗の成長具合と育成履歴情報とに基づいて以
降の各生産工程の予定日時および予定条件を必要に応じ
て適宜微調整することが可能となり、良好な育苗管理が
可能になる。
【0014】本発明の実施例を、添付図面に基づいて説
明する。図1は、本発明の実施例にかかる育苗管理シス
テムの構成を概略的に示す図である。本実施例のシステ
ムは、上位の情報処理装置としてのホストコンピュータ
(たとえばパーソナルコンピュータ)1と、その端末の
携帯型情報処理装置としてのハンディターミナル2と、
各トレイ3に貼付された非接触型のICラベル4とを備
えている。
【0015】ハンディターミナル2は、所定周波数の微
弱電波を用いた通信を介して、ICラベル4に組み込ま
れたICモジュールのメモリに情報を書き込んだり、そ
のメモリから情報を読み出したりする。すなわち、ハン
ディターミナル2は、各トレイ3に貼付されたICラベ
ル4のリーダー・ライターとして機能する。また、本実
施例のシステムは、ホストコンピュータ1に接続された
通信アダプター5とICラベル発行機6とを備えてい
る。通信アダプター5はホストコンピュータ1とハンデ
ィターミナル2との間でデータ転送を行うための装置で
あって、通信アダプター5の所定位置にハンディターミ
ナル2を載置することにより、ホストコンピュータ1と
ハンディターミナル2との間の接続が随時形成される。
【0016】一方、ICラベル発行機6は、各トレイに
貼付すべきICラベルを所定の状態に設定して発行する
ための装置であって、各ICラベルに所定の情報を印字
または印画するためのプリンターとして機能するととも
に、各ICラベルに組み込まれたICモジュールのメモ
リに所定の情報を書き込むためのリーダー・ライターと
しても機能する。なお、トレイ3には多数の穴(セル)
が縦横に成型され、各穴には生産すべき苗に適した専用
の培土3aが詰められている。そして、トレイ3の各穴
に詰められた培土3aの上に所定の種が播かれ、播かれ
た種の育成は本発明にしたがってトレイ毎に管理され
る。図1では、図面の明瞭化のために、トレイ3に成型
された多数の穴の図示を省略している。
【0017】図2は、ICラベルの構成を概略的に示す
図であって、(a)は発行前のICラベルの状態を示
し、(b)は発行後のICラベルの状態を示している。
ここで、発行前のICラベルとは、剥離台紙上に保持さ
れた初期状態のICラベルである。また、発行後のIC
ラベルとは、各トレイに貼付可能な状態に設定されたI
Cラベルである。
【0018】一般に、非接触型のICラベル21は、図
2(b)に示すように、矩形のラベル状に形成されたシ
ート部材22と、ICモジュール(ICチップ)23
と、非接触方式でデータ送受信を行うためのアンテナ2
4とから構成されている。ICモジュール23およびア
ンテナ24はシート部材22の内部に設けられ、アンテ
ナ24の端部はICモジュール23の端子に接続されて
いる。また、ICラベル21の表面(図2(b)の紙面
の表側)は印字または印画可能に形成され、その裏面に
は適当な粘着剤(たとえば不乾燥性の粘着剤)または接
着剤が塗布されている。
【0019】したがって、発行前の初期状態において、
ICラベル21は台紙上に保持される。一例として、図
2(a)に示す形態では、3つの発行前のICラベル2
1a〜21cが、切断用のミシン目25を介して連接さ
れた3つの台紙26a〜26cの上にそれぞれ保持され
ている。ICラベル発行機6は、台紙上に保持された発
行前の各ICラベル21の表面に、このICラベル21
が貼付されるトレイを識別するための識別バーコード2
7を印画するとともに、当該トレイで生産すべき苗の品
種などを含む情報28を印字する。
【0020】図3は、苗の生産工程を説明するフローチ
ャートである。図3に示すように、たとえばナスやトマ
トの苗の生産工程は、播種工程S101からスタートす
る。播種工程S101では、培土詰機を用いてトレイの
各穴に専用培土を詰め、播種機を用いて培土の上に種を
播き、覆土機を用いて乾燥を防ぐために土を覆う。ま
た、播種工程S101では、播いた種の種類および個
数、並びに播種の日時などが管理項目となる。
【0021】播種工程S101を経たトレイは発芽室に
移され、発芽工程S102に入る。発芽工程S102で
は、温度や湿度の条件、並びに発芽開始日時および発芽
終了日時などが管理項目となる。発芽工程S102を経
たトレイは育苗棟に移され、育苗工程S103に入る。
育苗工程S103では、温度や湿度の条件、並びに育苗
開始日時および育苗終了日時に加えて、苗の成長具合な
どが管理項目となる。
【0022】育苗工程S103を経たトレイは接ぎ木作
業室に移され、接ぎ木工程S104に入る。接ぎ木工程
S104では、接ぎ木の組み合わせ、接ぎ木作業者、接
ぎ木日時などが管理項目となる。接ぎ木工程S104を
経た各トレイの苗は養生庫に移され、たとえば活着促進
装置(ナエピット)を用いた養生工程S105を受け
る。養生工程S105では、温度や湿度の条件、並びに
養生開始日時および養生終了日時などが管理項目とな
る。
【0023】養生工程S105を受けた各トレイの苗は
再び育苗棟に移され、順化工程S106を受ける。順化
工程S106では、温度や湿度の条件、並びに順化開始
日時および順化終了日時などが管理項目となる。こうし
て、順化工程S106を経た各トレイの苗は出荷され
る。
【0024】図4および図5は、本実施例の育苗管理シ
ステムにおける管理工程を説明するフローチャートであ
って、図4は生産開始時の初期設定における管理工程
を、図5は各生産工程における管理工程を示している。
図4に示すように、苗の注文を受けた育苗業者は、生産
すべき苗の品種および出荷予定日をホストコンピュータ
1に入力する(S201)。ホストコンピュータ1は、
たとえばキーボードのような入力手段を介して入力され
た情報に基づいて、ICラベルの発行を行う(S20
2)。
【0025】すなわち、ホストコンピュータ1に接続さ
れたICラベル発行機6は、図2(b)に示すように、
生産すべき苗の品種(品名および品番)や予定出荷日に
関する情報28を各ICラベル21の表面に印字する。
また、ICラベル発行機6は、各ICラベル21が貼付
されるトレイを識別するための識別コードをバーコード
27として印画する。さらに、印字または印画された情
報と同じ情報が、各ICラベル21のメモリに書き込ま
れる。こうして、発行された各ICラベルは、剥離台紙
上に保持されたまま作業場まで運ばれ、台紙から剥がさ
れて各トレイにそれぞれ貼付される。
【0026】また、ホストコンピュータ1は、入力され
た上述の情報に応答して、各生産工程の日時および条件
を初期設定する(S203)。ホストコンピュータ1に
より初期的に設定される各生産工程の予定日時および予
定条件の一例を次の表(1)に示す。
【0027】
【表1】 工程 予定日時 予定条件 播種 0301 培土 pH 6.3 EC 0.5 発芽 0301〜0305 温度28°C 湿度50% 育苗 0305〜0307 温度25°C 湿度50% 接ぎ木 0308 No. A1234とNo. B2345とを接ぎ木150組 養生 0309〜0315 ナエピット(管理全農式幼苗接ぎ木法)に従う 出荷 0316 凸版農場 ここで、予定日時0301は、3月1日を示している。
【0028】次に、ホストコンピュータ1により初期的
に設定された各生産工程の予定日時および予定条件に関
する情報を、ハンディターミナル2にデータ転送する
(S204)。この際、ハンディターミナル2は、ホス
トコンピュータ1に接続された通信アダプター5の所定
位置に載置される。ホストコンピュータ1から、ハンデ
ィターミナル2へ転送されたデータの一部、たとえば生
産工程の順序などを含む基礎的な初期設定情報は、必要
に応じて各トレイに貼付されたICラベルのメモリに書
き込まれる(S205)。
【0029】一方、各生産工程においては、図5に示す
ように、前述した管理項目に関する実際の情報を各トレ
イに貼付されたICラベルのメモリに随時書き込む(S
301)。たとえば、発芽工程では、温度や湿度の条
件、並びに発芽開始日時および発芽終了日時などに関す
る実際の情報を、ハンディターミナル2を用いて各トレ
イに貼付されたICラベルのメモリに書き込む。したが
って、トレイに貼付されたICラベルへ書き込まれた実
際の情報を、ハンディターミナル2を用いて作業中に随
時読み出すことにより、そのトレイの苗の生産経過に関
する情報すなわち育成履歴情報を随時確認することがで
きる(S302)。
【0030】作業者は、トレイの苗の成長具合およびそ
の育成履歴情報を参照し、各生産工程の予定日時および
予定条件を必要に応じて微調整する(S303)。微調
整された各生産工程の実際の日時および実際の条件は、
ハンディターミナル2に保存される(S304)。次い
で、ハンディターミナル2に保存された各生産工程の実
際の日時および実際の条件は、トレイに貼付されたIC
ラベルのメモリに追記情報として書き込まれる(S30
5)。
【0031】また、各生産工程の実際の日時および実際
の条件は、ハンディターミナル2を介して、ホストコン
ピュータ1に転送される(S306)。ホストコンピュ
ータ1では、各生産工程の実際の日時および実際の条件
に基づいて、以降の各生産工程の予定日時および予定条
件を設定し直す(S307)。以上の管理シーケンス
が、各生産工程について繰り返される。こうして、本実
施例の育苗管理方法にしたがって微調整された各生産工
程の実際の日時および実際の条件の一例を次の表(2)
に示す。表(2)には、播種工程から接ぎ木工程までの
実際の日時および実際の条件が示されている。
【0032】
【表2】 工程 実際の日時 実際の条件 播種 0301 培土 pH 6.5 EC 0.6 発芽 0301 温度28°C 湿度49% チェック田中 0302 温度27°C 湿度51% 林 0303 温度28°C 湿度50% 林 0304 温度27°C 湿度52% 田中 発芽終了 育苗 0305 温度24°C 湿度45% チェック木村 0306 温度23°C 湿度46% 木村 0307 温度24°C 湿度45% 岡田 育苗終了 接ぎ木 0308 No. A1234とNo. B2345とを接ぎ木 150組 作業者 斎藤 養生 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
【0033】以上のように、本実施例では、従来の手書
きの札やバーコードラベルに代えてICラベルを用いて
いるので、生産すべき苗の品種に関する情報やトレイを
識別するための識別コードを各ICラベルの表面に印字
または印画するとともに、同じ情報を各ICラベルのメ
モリに書き込むことができる。その結果、通常の場合に
は従来の手書きの札と同様に所望の情報を目視的に読み
取ることができ、且つ育苗の作業に際してICラベルの
表面が著しく汚れた場合においてもリーダー・ライター
としてのハンディターミナルを近づけるだけで所望の情
報を随時読み取ることができる。すなわち、本実施例で
は、ICラベルの使用により各トレイを常に正確に識別
することができるので、育苗管理を正確且つ迅速に行う
ことが可能となり、ひいては良質苗の生産が可能にな
る。
【0034】また、本実施例では、育成履歴情報を伝票
などに別途記録する従来の形態に代えて、各トレイの苗
の生産経過に関する各種の情報を各ICラベルのメモリ
に随時書き込む形態を採用している。したがって、作業
中にもハンディターミナルを近づけるだけで各ICラベ
ルのメモリから育成履歴情報を読み出し、読み出した育
成履歴情報を随時参照することができる。その結果、本
実施例では、苗の成長具合と育成履歴情報とに基づいて
以降の各生産工程の予定日時および予定条件を必要に応
じて適宜微調整することが可能となり、良好な育苗管理
が可能になる。
【0035】なお、上述の実施例では、ICモジュール
部材としてICラベルを用いた例を示しているが、たと
えばICカードやICタグのような他のICモジュール
部材を用いることができる。また、上述の実施例におけ
る生産工程は例示的であって、本発明はこれに限定され
ることなく、様々な変形例が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、たと
えばICラベルのようなICモジュール部材を各トレイ
に取り付けているので、育苗作業に際してICラベルの
表面が著しく汚れた場合においてもリーダー・ライター
を近づけるだけで所望の情報を随時読み取り、各トレイ
を常に正確に識別することができる。その結果、育苗管
理を正確且つ迅速に行うことにより、良質苗を生産する
ことができる。
【0037】また、本発明では、各トレイの苗の生産経
過に関する各種の情報を各ICラベルのメモリに随時書
き込む形態を採用しているので、作業中でもリーダー・
ライターを近づけるだけで各ICラベルのメモリから育
成履歴情報を読み出し、読み出した育成履歴情報を随時
参照することができる。その結果、苗の成長具合と育成
履歴情報とに基づいて以降の各生産工程の予定日時およ
び予定条件を必要に応じて適宜微調整することにより、
良好な育苗管理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる育苗管理システムの構
成を概略的に示す図である。
【図2】ICラベルの構成を概略的に示す図であって、
(a)は発行前のICラベルの状態を示し、(b)は発
行後のICラベルの状態を示している。
【図3】苗の生産工程を説明するフローチャートであ
る。
【図4】本実施例の育苗管理システムにおける管理工程
を説明するフローチャートであって、生産開始時の初期
設定における管理工程を示している。
【図5】本実施例の育苗管理システムにおける管理工程
を説明するフローチャートであって、各生産工程におけ
る管理工程を示している。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 ハンディターミナル 3 トレイ 3a 培土 4、21 ICラベル 5 通信アダプター 6 ICラベル発行機 22 シート部材 23 ICモジュール 24 アンテナ 25 切断用ミシン目 26 台紙 27 バーコード

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育苗管理の対象単位を構成する各苗床部
    材にそれぞれ取り付けられた非接触型のICモジュール
    部材と、 前記ICモジュール部材に組み込まれたICモジュール
    のメモリへ所定の情報を書き込み、且つ前記メモリから
    所定の情報を読み出すための携帯型の情報処理装置とを
    備え、 各苗床部材における苗の生産経過に関する各種の情報を
    前記携帯型の情報処理装置を介して各ICモジュール部
    材のメモリに書き込み、前記携帯型の情報処理装置を介
    して各ICモジュール部材のメモリから読み出した育成
    履歴情報を参照して以降の生産工程の予定日時および予
    定条件を微調整することを特徴とする育苗管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記ICモジュール部材は、ラベル状の
    シート部材と、該シート部材の内部に設けられた非接触
    型のICモジュールと、前記シート部材の内部に設けら
    れ且つ前記ICモジュールに接続されたアンテナとを有
    し、 前記シート部材の表面は印字または印画可能に形成さ
    れ、前記シート部材の裏面は前記苗床部材の表面に貼付
    可能に形成されていることを特徴とする請求項1に記載
    の育苗管理システム。
  3. 【請求項3】 生産すべき苗の品種および出荷予定日に
    関する入力情報に応答して、各生産工程の予定日時およ
    び予定条件を初期設定するための上位の情報処理装置を
    さらに備えていることを特徴とする請求項1または2に
    記載の育苗管理システム。
  4. 【請求項4】 前記上位の情報処理装置には、各苗床部
    材において生産すべき苗の品種に関する情報および各I
    Cモジュール部材が取り付けられる各苗床部材を識別す
    るための識別コードを各ICモジュール部材の表面に印
    字または印画し、且つ前記品種に関する情報および前記
    識別コードを各ICモジュール部材のメモリに書き込む
    ためのICモジュール部材発行機が接続されていること
    を特徴とする請求項3に記載の育苗管理システム。
  5. 【請求項5】 育苗管理の対象単位を構成する各苗床部
    材に対して非接触型のICモジュール部材をそれぞれ取
    り付け、 各苗床部材における苗の生産経過に関する各種の情報を
    携帯型のリーダー・ライターを介して各ICモジュール
    部材のメモリに書き込み、 前記リーダー・ライターを介して各ICモジュール部材
    のメモリから読み出した育成履歴情報を参照して、以降
    の生産工程の予定日時および予定条件を微調整すること
    を特徴とする育苗管理方法。
  6. 【請求項6】 生産すべき苗の品種および出荷予定日に
    関する入力情報に応答して、各生産工程の予定日時およ
    び予定条件を初期設定することを特徴とする請求項5に
    記載の育苗管理方法。
  7. 【請求項7】 各苗床部材において生産すべき苗の品種
    に関する情報および各ICモジュール部材が取り付けら
    れる各苗床部材を識別するための識別コードを各ICモ
    ジュール部材の表面に印字または印画し、 前記品種に関する情報および前記識別コードを各ICモ
    ジュール部材のメモリに書き込むことを特徴とする請求
    項5または6に記載の育苗管理方法。
JP24445299A 1999-08-31 1999-08-31 育苗管理システムおよび方法 Pending JP2001061342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24445299A JP2001061342A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 育苗管理システムおよび方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24445299A JP2001061342A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 育苗管理システムおよび方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001061342A true JP2001061342A (ja) 2001-03-13

Family

ID=17118874

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24445299A Pending JP2001061342A (ja) 1999-08-31 1999-08-31 育苗管理システムおよび方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001061342A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005165951A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Brother Ind Ltd 加工装置、加工装置の情報通信システム、加工装置の制御プログラム
JP2005304348A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Dainippon Printing Co Ltd Icタグを用いた管理用札および園芸品や樹木の管理システム
JP2005312384A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Toppan Printing Co Ltd 園芸用ラベル及び園芸管理システム
JP2009205510A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Honda Motor Co Ltd 植物情報管理システム及び植物情報管理方法
JP2013094085A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Yanmar Co Ltd 移動栽培装置
WO2014185140A1 (ja) * 2013-05-15 2014-11-20 株式会社椿本チエイン 植物管理システムおよび植物管理方法
WO2015152206A1 (ja) * 2014-04-03 2015-10-08 株式会社椿本チエイン 栽培システム
CN112443728A (zh) * 2020-11-13 2021-03-05 上海交通大学 一种苗床自走式植物表型图像采集装置
JP2021078394A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社大林組 苗木生育方法及び苗木生育システム

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005165951A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Brother Ind Ltd 加工装置、加工装置の情報通信システム、加工装置の制御プログラム
JP4640691B2 (ja) * 2003-12-05 2011-03-02 ブラザー工業株式会社 加工装置、加工装置の情報通信システム、加工装置の制御プログラム
JP2005304348A (ja) * 2004-04-19 2005-11-04 Dainippon Printing Co Ltd Icタグを用いた管理用札および園芸品や樹木の管理システム
JP2005312384A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Toppan Printing Co Ltd 園芸用ラベル及び園芸管理システム
JP2009205510A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Honda Motor Co Ltd 植物情報管理システム及び植物情報管理方法
US8670940B2 (en) 2008-02-28 2014-03-11 Honda Motor Co., Ltd. Plant information management system and plant information management method
JP2013094085A (ja) * 2011-10-28 2013-05-20 Yanmar Co Ltd 移動栽培装置
JP2014223023A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 株式会社椿本チエイン 植物管理システムおよび植物管理方法
WO2014185140A1 (ja) * 2013-05-15 2014-11-20 株式会社椿本チエイン 植物管理システムおよび植物管理方法
CN105188348A (zh) * 2013-05-15 2015-12-23 株式会社椿本链条 植物管理系统及植物管理方法
US20160057942A1 (en) * 2013-05-15 2016-03-03 Tsubakimoto Chain Co. Plant management system and plant management method
US10015932B2 (en) 2013-05-15 2018-07-10 Tsubakimoto Chain Co. Plant management system and plant management method
WO2015152206A1 (ja) * 2014-04-03 2015-10-08 株式会社椿本チエイン 栽培システム
JP2015195786A (ja) * 2014-04-03 2015-11-09 株式会社椿本チエイン 栽培システム
CN106163262A (zh) * 2014-04-03 2016-11-23 株式会社椿本链条 栽培系统
JP2021078394A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社大林組 苗木生育方法及び苗木生育システム
JP7367482B2 (ja) 2019-11-18 2023-10-24 株式会社大林組 苗木生育方法及び苗木生育システム
CN112443728A (zh) * 2020-11-13 2021-03-05 上海交通大学 一种苗床自走式植物表型图像采集装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001061342A (ja) 育苗管理システムおよび方法
TWI386857B (zh) 無線電頻率辨識系統
JPH09207926A (ja) 電子式価格表示ラベルへのラベル付けシステム及びその方法。
JP3338674B2 (ja) ハウス内空きスペース管理システム及び方法
WO2006077942A1 (ja) 無線タグ情報管理システム及び読取装置、タグラベル作成装置、無線タグ回路素子カートリッジ、無線タグ
JP2014018189A (ja) 作物生育管理システム及び作物の生育管理方法
EP1445723A2 (en) System and method for electronic collection of data on an agricultural input
WO2013145159A1 (ja) Icタグを用いた植物生育履歴管理システム
US11533855B2 (en) Process and apparatus for providing durable plant tags for horticultural organization
CN102332106A (zh) 一种嵌入芯片的珍珠及其辨识方法
KR20040110912A (ko) 농산물 추적 관리 시스템 및 방법
JP2008197781A (ja) リーダライタの出力値自動調整方法
US9357710B2 (en) Intelligent selection and remapping of ellepots
KR20080058423A (ko) 측정 장치
JPH01296909A (ja) 播種育苗用粘着シートおよび播種育苗方法
JP2000095291A (ja) 半導体チップキャリア
JP2009205510A (ja) 植物情報管理システム及び植物情報管理方法
CN111260494A (zh) 一种基于二维码的智能化植物育种田间调查方法、系统及设备
CA3066498C (en) Method and apparatuses for autonomous hydroponic culture
JP2000294987A (ja) 電子部品の供給装置および供給方法ならびにトレイデータ作成装置および作成方法
JP2011177116A (ja) 動物用耳標rfidタグ及びその製造方法
JP2006150837A (ja) 射出成形機の管理装置及び管理方法
KR100578590B1 (ko) 식물 재배용 카드엽서의 제조방법
WO2013145189A1 (ja) 植物用icタグ、及び植物用icタグの製造方法
JPH0549310A (ja) 播種シートを用いる播種育苗方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070226