JP2001060943A - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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JP2001060943A
JP2001060943A JP11234340A JP23434099A JP2001060943A JP 2001060943 A JP2001060943 A JP 2001060943A JP 11234340 A JP11234340 A JP 11234340A JP 23434099 A JP23434099 A JP 23434099A JP 2001060943 A JP2001060943 A JP 2001060943A
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unique word
signal
maximum value
correlation
peak
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JP11234340A
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English (en)
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Isao Tejima
功 手嶋
Nobuaki Kawahara
伸章 川原
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Hitachi Kokusai Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信機が通話の先頭で伝送されてくる信号フ
レームに対する同期を確実に獲得できるデータ伝送シス
テムを提供する。 【解決手段】 この発明のデータ伝送システムは、送信
機がユニークワードUW6に続く同期用の暗号コード
と、これらに先導されたユニークワードに続くデータコ
ードとから構成される伝送フレームで信号を送り、受信
機が前記暗号コードに先立つユニークワードを検出し、
前記同期用の暗号コードを検出して、伝送フレームとの
同期をとる以外に、送信機が伝送フレームの前に、前記
ユニークワードとは異なるプリアンブル用のユニークワ
ードUW1〜UW5を付加し、前記受信機がプリアンブ
ル用のユニークワード、あるいは、前記暗号コードに先
立つユニークワードのうち、その検出が最も確実である
として検出されたものに基づいて伝送フレームとの同期
をとって信号を受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声信号をデジタ
ル信号の形式に変換し暗号化した後に、デジタル信号を
変調してPTT(Press to Talk)スイッチによる半二
重通信を行う通信装置等を含むデジタル無線通信に関す
るものであり、伝送フレームは、一定長の伝送データ毎
にユニークワードが付加されたフレーム構成を有し、同
期処理によってフレーム検出するデータ伝送システムに
関し、特に、送信機がユニークワードに続く同期用の暗
号コードと、これらに先導されたユニークワードに続く
データコードとを含むフレーム構成で直交変調を行った
信号を送出し、受信機が直交検波を行った受信信号から
前記暗号コードに先立つユニークワードを検出し、前記
同期用の暗号コードを検出することにより、送信されて
きた信号のフレームとの同期をとって、送信されてきた
信号を受信するというデータ伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フレーム同期位置を検出する方式
として、送信されるユニークワードを受信側にも予め与
えておき、受信側では、与えられたユニークワードと受
信信号との相関演算を行い相関値列を算出し、算出した
相関値列の中の最大のものが存在する位置を同期点とす
る方式がある。以下に従来方式の具体例について説明す
る。図5は、従来の送信フレームの構成を示す図であ
る。このフレーム構成は、通常、Nシンボルのユニーク
ワードと、それに続くMシンボルのデータコードとの繰
り返しで構成されているが、通信開始時には、図5のよ
うに暗号同期パターンをもつ暗号同期コードが先頭のユ
ニークワードに続くように挿入され、このフレーム構成
で変調信号が送出される。図6は、従来の同期検出方式
によって同期検出を行う受信機の構成例を示すブロック
図である。この受信機107においては、先ず、受信信
号が相関演算部71に入力される。この受信信号は、直
交検波された信号I(t),Q(t)であり、これ
を記憶しているバッファメモリ(不図示)から送信フレ
ームと同じ長さで仮のフレームに切り出される。相関演
算部71では、受信機107のユニークワードメモリ7
2に予め備えられたユニークワードUWと、受信信号と
の相関演算が行われ相関値列が出力される。相関演算
は、受信機側が持っているユニークワードUWをIs
(t),Qs(t)として下式(1)に従って実行され
る。
【0003】 R(n)=[Σ(I(t)・I(t)+Q(t)・Q(t))]+ [Σ(Q(t)・I(t)−I(t)・Q(t))] ・・・(1) ただし、n=0〜N+M−1 (N+M=フレーム
長) 次に相関演算部71の出力相関値列が最大値検出部73
に入力され、相関値列の中の最大値と、最大値が存在す
る位置(アドレス)が検出される。その最大値は、相関
ピーク信号として、また、その最大値の位置は、相関ピ
ーク位置信号として、同期位置算出部74に入力され
る。同期位置算出部74は、受信バッファに格納された
受信フレームの中に、図7(a)に示されるように、相
関ピーク位置信号により同期点が分かり、ユニークワー
ドの次に暗号同期コードが続いる場合には、フレーム位
置が正確に検出され、ユニークワードから(N+M)シ
ンボルの後に存在するユニークワードに連なるデータコ
ードによるデータを正確に順次検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の受信機
は、受信機が予め備え持つユニークワードと、受信信号
との相関演算により、受信信号の暗号同期コードが直後
に配置されたユニークワードUWを図7(a)に示され
るように検出することにより、伝送されてきた受信信号
のフレーム位置を検出してさらに後続するデータコード
により送信データを正確に受信している。しかし、受信
信号に周波数選択性フェージング歪やS/Nの劣化が生
じ、暗号同期コードの前のユニークワードが正確に検出
されない場合がある。この場合には、図7(b)のよう
に、暗号同期コードは、検出されず、フレーム位置の検
出が困難となる。
【0005】また、周波数選択性フェージングの悪影響
を受けてキャリア周波数がずれる場合がある。このずれ
は、下記の式 周波数誤差範囲=キャリア周波数÷ユニークワード長 によって表される。例えば、キャリア周波数が1500
Hz、ユニークワード長が28シンボルならば53Hz
となり、許されるキャリア周波数の変動範囲は、−2
6.5Hz〜+26.5Hz(53Hz÷2)となり、
この範囲を外れると正しい相関値を得られず、フレーム
位置の検出が困難となる。これらのように、フレーム位
置の検出が困難になると、暗号同期が行えないことか
ら、ついには通信不可能となるという問題がある。
【0006】この発明は、上記問題に鑑み、通話の先頭
で必ず信号フレームに対する同期を獲得する必要がある
場合に、信号フレームの先端に歪みが生じたり、キャリ
ア周波数にずれが生じても確実に同期を獲得ができるデ
ータ伝送システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、この発明は、送信機がユニークワードに続く同
期用の暗号コードと、これらに先導されたユニークワー
ドに続くデータコードとを含むフレーム構成で直交変調
を行った信号を送出し、受信機が直交検波を行った受信
信号から前記暗号コードに先立つユニークワードを検出
し、前記同期用の暗号コードを検出することにより、送
信されてきた信号のフレームとの同期をとって、送信さ
れてきた信号を受信するというデータ伝送システムにお
いて、前記送信機が前記フレーム構成の信号の前に、前
記ユニークワードとは異なるプリアンブル用のユニーク
ワードからなるプリアンブルフレームを付加したフレー
ム構成で信号を送出し、前記受信機がプリアンブル用の
ユニークワード、あるいは、前記暗号コードに先立つユ
ニークワードのうち、その検出が最も確実であるとして
検出されたユニークワードに基づいて前記送信信号のフ
レームとの同期をとって、送信されてきた信号を受信す
る。
【0008】また、この発明において、前記プリアンブ
ル用のユニークワードは、互いに異なり、相関関係の低
い複数のユニークワードから構成されている。
【0009】また、この発明は、実施の形態に従えば、
次のように構成することも可能である。すなわち、この
発明は、送信側から一定長の伝送データ毎にユニークワ
ードが付加されたフレーム構成を有する信号が変調され
ることによって得られる信号が伝送される伝送系におい
て、送信開始時に5つの異なるユニークワードのブロッ
クからなるプリアンブル信号を生成、送出する手段と、
受信側で上記の伝送された信号を受信し、直交検波を行
う手段と、直交検波後の受信信号と、第1のユニークワ
ードそのものとの相関演算を行う第1の相関演算手段
と、第1の相関演算により得られた第1の相関値列中の
第1の最大値および第1の最大値が存在する位置を探索
・格納する手段と、直交検波後の受信信号と、第2のユ
ニークワードとの相関演算を行う第2の相関演算手段
と、第2の相関演算により得られた第2の相関値列中の
第2の最大値および第2の最大値が存在する位置を探索
・格納する手段と、直交検波後の受信信号と、第3のユ
ニークワードとの相関演算を行う第3の相関演算手段
と、第3の相関演算により得られた第3の相関値列中の
第3の最大値および第3の最大値が存在する位置を探索
・格納する手段と、直交検波後の受信信号と、第4のユ
ニークワードとの相関演算を行う第4の相関演算手段
と、第4の相関演算により得られた第4の相関値列中の
第4の最大値および第4の最大値が存在する位置を探索
・格納する手段と、直交検波後の受信信号と、第5のユ
ニークワードとの相関演算を行う第5の相関演算手段
と、第5の相関演算により得られた第5の相関値列中の
第5の最大値および第5の最大値が存在する位置を探索
・格納する手段と、上述した第1ないし第5の最大値の
中の最大値である極大値を探索する手段と、上述した極
大値に対応する位置から通常のフレームのユニークワー
ド位置を推定し同期点を補正する補正手段とを有する。
また、上述の第5までの構成要素を第6以上の多数にし
てもよい。
【0010】さらに、この発明は、キャリア周波数がず
れることに対して次のように構成することを可能にして
いる。すなわち、この発明は、送信機がユニークワード
に続く同期用の暗号コードと、これらに先導されたユニ
ークワードに続くデータコードとを含むフレーム構成で
直交変調を行った信号を送出し、受信機が直交検波を行
った受信信号から前記暗号コードに先立つユニークワー
ドを検出し、前記同期用の暗号コードを検出することに
より、送信されてきた信号のフレームとの同期をとっ
て、送信されてきた信号を検出するというデータ伝送シ
ステムにおいて、前記受信機は、前記受信信号と、予め
与えられた前記ユニークワードとの相関演算を行い、第
1の相関値列を出力する第1の相関演算部と、入力した
受信信号と、正方向にオフセットされた正方向オフセッ
トユニークワードとの相関演算を行い、第2の相関値列
を出力する第2の相関演算部と、入力した受信信号と、
負方向にオフセットされた負方向オフセットユニークワ
ードとの相関演算を行い、第3の相関値列を出力する第
3の相関演算部と、第1の相関値列の中から第1の最大
値を検出するとともに、受信信号が格納されているバッ
ファメモリにおいて第1の最大値が格納されている第1
の最大値アドレスを検出する第1のピークおよびピーク
アドレス検出部と、第2の相関値列の中から第2の最大
値を検出するとともに、受信信号が格納されているバッ
ファメモリにおいて第2の最大値が格納されている第2
の最大値アドレスを検出する第2のピークおよびピーク
アドレス検出部と、第3の相関値列の中から第3の最大
値を検出するとともに、受信信号が格納されているバッ
ファメモリにおいて第3の最大値が格納されている第3
の最大値アドレスを検出する第3のピークおよびピーク
アドレス検出部と、第1,第2,第3の最大値を比較
し、これらの中の最も大きなものを極大値として選択す
る比較部と、第1,第2,第3のピークおよびピークア
ドレス検出部のうち、比較部に選択された極大値を出力
しているものからの最大値アドレスを極大値アドレスと
して出力する切替部と、切替部からの極大値アドレスに
基づいて、同期位置を特定し受信信号のフレーム位置を
検出する同期位置特定部とを有する。
【0011】このような構成によれば、受信機は、従来
の方法で通常の伝送フレームの先頭のユニークワードを
検出する以外に、プリアンブル用のユニークワードを検
出することができ、それらのうちの最も確実なものに基
づいて伝送フレームを検出できるので、より正確なフレ
ーム位置の検出ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1は、この発明に
係わるデータ伝送システムの実施の形態1において使用
される送信信号の送信フレーム構成を説明する図、図2
は、この発明に係わるデータ伝送システムの実施の形態
1において使用される受信機の一例を示すブロック図、
図3は、図2の受信機によって送信フレームが受信され
た状態の例を示す図である。図1に示されるように、こ
の発明の実施の形態において使用される送信フレーム
は、暗号同期コードの直前にNシンボルのユニークワー
ドUW1〜UW6を有している。
【0013】すなわち、ユニークワードUW6以降は、
従来の通常フレームと同様であるが、その直前に5個の
ユニークワードUW1〜UW5がプリアンブルフレーム
として追加されている。これらの暗号同期コードの直前
に配置された6個のユニークワードUW1〜UW6は、
それぞれが別々に認識できるように(相関性が低く)互
いに異なっている。したがって、変調側では、PTT信
号によって通信を開始するが、この場合、先ずプリアン
ブル信号を送出し、次に、通常のユニークワードおよび
それに続く暗号同期のための暗号同期コード並びにそれ
らに続くユニークワードとデータコードとを送出する。
【0014】このデータ伝送システムにおいて用いられ
る受信機は、図2に示されるように、相関演算部11〜
16と、ユニークワードメモリ21〜26と、最大値検
出部31〜36と、比較器40と、切替器50と、同期
位置算出器60とから構成されている。この受信機10
1においては、従来と同様に受信信号を直交検波し、相
関演算部11〜16への受信信号I(t),Q
(t)を得ている。次に、受信機101は、送信フレ
ームと同じ長さで仮のフレームを受信信号から切り出
す。仮のフレームに切り出された受信信号は、相関演算
部11〜16に入力される。相関演算部11〜16は、
それぞれに対応するユニークワードメモリ21〜26か
らのユニークワードUW1〜UW6と、受信信号との相
関演算を行い、相関値列を出力する。
【0015】相関演算は、受信信号をI(t),Q
(t)、ユニークワードをIsj(t)およびQ
sj(t)として下記の式(2)に従って実行する: R(n)=[Σ(I(t)・Isj(t)+Q(t)・Qsj(t)]+ [ Σ(Q(t)・Isj(t)−I(t)・Qsj(t)] ・・・(2) ただし、n=0〜(N+M−1)・・・N+M=フレー
ム長 j=ユニークワード番号=1〜6 この演算の結果である相関演算部11〜16の出力の相
関値列は、それぞれ対応する最大値検出部31〜36に
引き渡される。
【0016】最大値検出部31〜36は、相関演算部1
1〜16からそれぞれ引き渡された相関値列の中での最
大値(相関ピーク信号)と、その最大値が存在する位置
(相関ピーク信号位置)とを検出する。最大値検出部3
1〜36において、それぞれ検出された相関ピーク信号
は、比較器40に引き渡され、比較器40は、引き渡さ
れた相関ピーク信号のレベル値を比較し、その中での最
大値を検出し、その最大値を出力したユニークワード番
号を切替器50に出力する。切替器50は、比較器40
からのユニークワード番号と、そのユニークワード番号
に対応する相関ピーク位置とを選択し、同期位置算出器
60に引き渡す。同期位置算出器60は、引き渡された
相関ピーク位置によって基準位置が分かり、ユニークワ
ード番号によって、前記基準位置から何シンボル後に通
常フレームの先頭(この例では、ユニークワードUW6
の先頭)があるかを検出する。
【0017】例えば、図3(a)のように、受信フレー
ムの中でユニークワードUW1が最大の相関ピークを示
していると判断されれば、5×Nシンボルの後に通常の
フレームの先頭(ユニークワードUW6の先頭)がある
ことが同期位置算出器60によって算出される。また、
図3(b)のように、ユニークワードUW1,UW2
は、正常に受信フレームに入らず、正常に受信フレーム
に入ったユニークワードの中でユニークワードUW3が
最大の相関ピークを示していると判断されれば、3×N
シンボルの後に通常のフレームの先頭があることが同期
位置算出器60によって算出される。すなわち、最も相
関が高かったユニークワードの検出位置から通常フレー
ムまでの区間は既知であるので、その区間を同期ずれ量
として検出することにより、通常フレームの先頭が正確
に検出される。もちろん、この場合、通常のフレームの
先頭を検出するのでなく、暗号同期コードの先頭を検出
してもこの処理は可能である。したがって、送信側で通
信開始時にプリアンブル信号として複数のユニークワー
ドを伝送し、受信側で受信された信号と受信側で既知の
複数のユニークワードとの相互相関演算によって複数の
相関ピークを検出し、先に検出された相関ピークから次
のフレーム位置を推定するというこの実施例によれば、
受信信号に選択性フェージング歪みやS/Nの劣化が生
じて先頭のユニークワードがつぶれるような場合であっ
ても正確に伝送データを検出できるという利点がある。
【0018】次に、この発明に係わるデータ伝送システ
ムの実施の形態2について説明する。図4は、実施の形
態2において使用される受信機を示すブロック図であ
る。このデータ伝送システムの実施の形態2において使
用される信号のフレーム構成は、図5によって示される
従来のものと同様とする。受信機102は、第1,第
2,第3の相関演算部111,112,113と、ユニ
ークワードメモリ121と、+fHzオフセットユニー
クワードメモリ122と、−fHzオフセットユニーク
ワードメモリ123と、第1,第2,第3のピークおよ
びピークアドレス検出部131,132,133と、比
較部140と、切替部150と、同期位置特定部160
とから構成されている。
【0019】第1の相関演算部111は、入力した受信
信号と、ユニークワードメモリ121から読み出された
オフセットの無いユニークワードとの相関演算を行い、
第1の相関値列CR1を出力する。第2の相関演算部1
12は、入力した受信信号と、+fHzオフセットユニ
ークワードメモリ122から読み出された+fHzオフ
セットユニークワードとの相関演算を行い、第2の相関
値列CR2を出力する。第3の相関演算部113は、入
力した受信信号と、−fHzオフセットユニークワード
メモリ121から読み出された−fHzオフセットユニ
ークワードとの相関演算を行い、第3の相関値列CR3
を出力する。出力された第1,第2,第3の相関値列C
R1,CR2,CR3は、第1,第2,第3のピークお
よびピークアドレス検出部131,132,133にそ
れぞれ引き渡される。
【0020】第1のピークおよびピークアドレス検出部
131は、入力した第1の相関値列CR1の中から第1
の最大値を検出するとともに、受信信号が格納されてい
るバッファメモリにおいて第1の最大値が格納されてい
る第1の最大値アドレスを検出する。第2のピークおよ
びピークアドレス検出部132は、入力した第2の相関
値列CR2の中から第2の最大値を検出するとともに、
受信信号が格納されているバッファメモリにおいて第2
の最大値が格納されている第2の最大値アドレスを検出
する。第3のピークおよびピークアドレス検出部133
は、入力した第3の相関値列CR3の中から第3の最大
値を検出するとともに、受信信号が格納されているバッ
ファメモリにおいて第3の最大値が格納されている第3
の最大値アドレスを検出する。これらの検出された第
1,第2,第3の最大値およびそれらが格納されている
第1,第2,第3の最大値アドレスは、比較部140に
引き渡される。
【0021】比較器140は、入力した第1,第2,第
3の最大値を比較し、これらの中の最も大きなものを極
大値として選択し、第1,第2,第3の最大値を出力し
ている第1,第2,第3のピークおよびピークアドレス
検出部131,132,133のうち、極大値を出力し
ているものを切替部150に通知する。切替部150
は、第1,第2,第3のピークおよびピークアドレス検
出部131,132,133のうち、前記通知に該当す
るものから出力される最大値アドレスを極大値アドレス
として入力し、同期位置特定部160に引き渡す。同期
位置特定部160は、極大値アドレスに基づいて、同期
位置を特定し受信信号のフレーム位置を検出する。した
がって、キャリア周波数があまりずれなければ、第1の
相関演算部111および第1のピークおよびピークアド
レス検出部131の検出結果によってフレーム位置は特
定される。また、キャリア周波数が正方向にずれれば、
第2の相関演算部112および第2のピークおよびピー
クアドレス検出部132の検出結果によって、フレーム
位置は特定され、キャリア周波数が負方向にずれれば、
第3の相関演算部113および第2のピークおよびピー
クアドレス検出部133の検出結果によって、フレーム
位置は特定されるので、キャリア周波数が、ずれてもよ
り正確にフレーム位置が検出される。
【0022】上述の実施の形態2において、キャリア周
波数に数パーセントのずれが生じても正確かつ迅速なフ
レーム位置検出による同期を確立することができた。ま
た、第1,第2,第3の相関演算部111,112,1
13および第1,第2,第3のピークおよびピークアド
レス検出部131,132,133等は、3系統とした
が、これは、40MIPS(Million Instruction per
Second)程度の実力を有するDSP(Digital Signal P
rocessor)を1個使用して実現しようとしたからであっ
て、機能が許せばさらなる数の相関演算部等を設けても
っと細かく制御してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明に係わ
るデータ伝送システムは、送信機がユニークワードに続
く同期用の暗号コードと、これらに先導されたユニーク
ワードに続くデータコードとから構成される伝送フレー
ムで信号を送り、受信機が前記暗号コードに先立つユニ
ークワードを検出することによって前記同期用の暗号コ
ードを検出することにより、同期をとって、伝送された
信号を受信する場合に、前記送信機が前記伝送フレーム
の前に、前記ユニークワードとは異なるユニークワード
であるプリアンブル用のユニークワードからなるプリア
ンブルフレームを付加して信号を送り、前記受信機がプ
リアンブル用のユニークワード、あるいは、前記暗号コ
ードに先立つユニークワードのうち、その検出が最も確
実であるとして検出されたユニークワードに基づいて前
記伝送フレームに関する同期をとって、伝送された信号
を受信することによって、従来の方法で通常の伝送フレ
ームの先頭のユニークワードを検出する以外に、プリア
ンブル用のユニークワードを検出することができ、その
内の最も確実なものに基づいて伝送フレームを検出でき
るので、正しく検出できる確率は大きくなり、受信信号
の先頭のユニークワードが選択性フェージング歪みやS
/Nの劣化によりつぶれた場合にも伝送フレームをより
よく検出できるという効果がある。
【0024】また、この発明に係わるデータ伝送システ
ムは、受信機において、ユニークワードと、このユニー
クワードに対して正負の両方向にオフセットされた正方
向オフセットユニークワードと負方向オフセットユニー
クワードとを備え、これらのユニークワードと、受信信
号との相関演算を行い、第1,第2,第3の相関値列を
出力し、これの中から極大値を検出し、極大値に対応す
る極大値アドレスに基づいて、バッファメモリに格納さ
れた受信信号に対する同期位置を特定し受信信号のフレ
ーム位置を検出することにより、キャリア周波数のずれ
が生じても正確に送信信号を受信することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるデータ伝送システムの実施の
形態1において使用される送信信号の送信フレーム構成
を説明する図である。
【図2】この発明に係わるデータ伝送システムの実施の
形態1において使用される受信機を示すブロック図であ
る。
【図3】(a),(b)は、図2の受信機によって送信
フレームが受信された状態の例を示す図である。
【図4】この発明に係わるデータ伝送システムの実施の
形態2において使用される受信機を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の送信フレーム構成を説明する図である。
【図6】従来の受信機の構成を説明する図である。
【図7】(a)は、図6の受信機によって送信フレーム
が正常に受信された状態の例を示す図である。(b)
は、図6の受信機によって送信フレームが正常に受信さ
れなかった状態の例を示す図である。
【符号の説明】
11〜16 相関演算部 21〜26,121 ユニークワードメモリ 31〜36 最大値検出器 40 比較器 50 切替器 60 同期位置算出器 101,102 受信機 111 第1の相関演算部 112 第2の相関演算部 113 第3の相関演算部 122 +fHzオフセットユニークワードメモリ 123 −fHzオフセットユニークワードメモリ 131 第1のピークおよびピークアドレス検出部 132 第2のピークおよびピークアドレス検出部 133 第3のピークおよびピークアドレス検出部 140 比較部 150 切替部 160 同期位置特定部
フロントページの続き Fターム(参考) 5K004 AA08 JB01 5K028 AA01 BB04 NN01 NN08 SS24 5K047 AA01 BB01 GG26 HH15 HH44 HH53 MM24 MM62

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機がユニークワードに続く同期用の
    暗号コードと、これらに先導されたユニークワードに続
    くデータコードとを含むフレーム構成で直交変調を行っ
    た信号を送出し、受信機が直交検波を行った受信信号か
    ら前記暗号コードに先立つユニークワードを検出し、前
    記同期用の暗号コードを検出することにより、送信され
    てきた信号のフレームとの同期をとって、送信されてき
    た信号を受信するというデータ伝送システムにおいて、 前記送信機が前記フレーム構成の信号の前に、前記ユニ
    ークワードとは異なるプリアンブル用のユニークワード
    からなるプリアンブルフレームを付加したフレーム構成
    で信号を送出し、 前記受信機がプリアンブル用のユニークワード、あるい
    は、前記暗号コードに先立つユニークワードのうち、そ
    の検出が最も確実であるとして検出されたユニークワー
    ドに基づいて前記送信信号のフレームとの同期をとっ
    て、送信されてきた信号を受信するということを特徴と
    するデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記プリアンブル用のユニークワード
    は、互いに異なり、相関関係の低い複数のユニークワー
    ドから構成されている請求項1記載のデータ伝送システ
    ム。
  3. 【請求項3】 送信機がユニークワードに続く同期用の
    暗号コードと、これらに先導されたユニークワードに続
    くデータコードとを含むフレーム構成で直交変調を行っ
    た信号を送出し、受信機が直交検波を行った受信信号か
    ら前記暗号コードに先立つユニークワードを検出し、前
    記同期用の暗号コードを検出することにより、送信され
    てきた信号のフレームとの同期をとって、送信されてき
    た信号を検出するというデータ伝送システムにおいて、 前記受信機は、 前記受信信号と、予め与えられた前記ユニークワードと
    の相関演算を行い、第1の相関値列を出力する第1の相
    関演算部と、 入力した受信信号と、正方向にオフセットされた正方向
    オフセットユニークワードとの相関演算を行い、第2の
    相関値列を出力する第2の相関演算部と、 入力した受信信号と、負方向にオフセットされた負方向
    オフセットユニークワードとの相関演算を行い、第3の
    相関値列を出力する第3の相関演算部と、 第1の相関値列の中から第1の最大値を検出するととも
    に、受信信号が格納されているバッファメモリにおいて
    第1の最大値が格納されている第1の最大値アドレスを
    検出する第1のピークおよびピークアドレス検出部と、 第2の相関値列の中から第2の最大値を検出するととも
    に、受信信号が格納されているバッファメモリにおいて
    第2の最大値が格納されている第2の最大値アドレスを
    検出する第2のピークおよびピークアドレス検出部と、 第3の相関値列の中から第3の最大値を検出するととも
    に、受信信号が格納されているバッファメモリにおいて
    第3の最大値が格納されている第3の最大値アドレスを
    検出する第3のピークおよびピークアドレス検出部と、 第1,第2,第3の最大値を比較し、これらの中の最も
    大きなものを極大値として選択する比較部と、 第1,第2,第3のピークおよびピークアドレス検出部
    のうち、比較部に選択された極大値を出力しているもの
    からの最大値アドレスを極大値アドレスとして出力する
    切替部と、 切替部からの極大値アドレスに基づいて、同期位置を特
    定し受信信号のフレーム位置を検出する同期位置特定部
    とを有することを特徴とするデータ伝送システム。
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