JP2001060890A - 軟判定メトリック生成回路 - Google Patents

軟判定メトリック生成回路

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JP2001060890A
JP2001060890A JP23413299A JP23413299A JP2001060890A JP 2001060890 A JP2001060890 A JP 2001060890A JP 23413299 A JP23413299 A JP 23413299A JP 23413299 A JP23413299 A JP 23413299A JP 2001060890 A JP2001060890 A JP 2001060890A
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Hideki Koyakata
英樹 古舘
Takanori Iwamatsu
隆則 岩松
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軟判定メトリック生成回路において、Single
Maximum判定方法及びDual Maximum判定方法を用いて相
関エネルギー値の最大値を計算するときに、簡潔な計算
によって、回路規模の削減、消費電力の低減及び発熱の
減少を行なえて、また、回路の動作速度の高速化及びチ
ャネル多重を行なえるようにする。 【解決手段】 最大値選択部26にて、全ウォルシュコ
ードについての相関エネルギー値に基づき上位8個のウ
ォルシュシンボルを記憶部40に書き込む並び替え部3
1,先頭ウォルシュシンボル内の特定位置のビットを2
番目以降のウォルシュシンボル内の同一ビットと順次比
較しそのビット値が先頭ウォルシュシンボルの特定ビッ
ト値と初めて異なる符号変化点を検出することにより判
定メトリックを生成し判定メトリックをウォルシュシン
ボル内の6ビット全てについて生成して軟判定結果を出
力する軟判定メトリック生成部32をそなえて構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術(図20,21) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (A)本発明の第1実施形態の説明(図1〜図14) (B)本発明の第2実施形態の説明(図10,図15〜
図18) (C)本発明の第3実施形態の説明(図19) (D)その他 発明の効果
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば狭帯域符号
分割多元接続方式の無線通信システムにおける上り回線
に用いて好適な、軟判定メトリック生成回路に関する。
【0002】
【従来の技術】次世代の移動通信システムとして、符号
分割多元接続方式(CDMA方式:Code Division Mult
iple Access)が実用化され、米国においては、IS−9
5規格として標準化がなされている。このIS−95規
格は、米国のクウォルコム(Qualcomm)社が提案した規格
であって、下り回線には、パイロット外挿信号を用いた
同期検波方式が用いられ、また、リバースリンク(上り
回線)には、非同期検波方式であるM系列直交変調方式
が用いられている。
【0003】このM系列直交変調方式は、6ビットから
なる送信すべきウォルシュシンボル(Walsh Symbol)を相
互に異なる64種類のウォルシュコード(Walsh Code)に
変換する変調方式である。また、このM系列直交変調方
式は、受信側において、振幅成分が電力成分に変換され
ので、フェージングによる位相誤差が除去されて、信号
品質の劣化が防止できる変調方式であり、その概略につ
いては後述する。
【0004】図20は、リバースリンクの機能ブロック
図である。ここで、入力信号は、この図20に示す送信
装置内の変調部90において変調されて、変調された無
線信号は、無線伝搬路91を通って、受信装置内の復調
部92において復調されるようになっている。具体的に
は、入力信号は、変調部90内のビタビ符号化部90a
において、誤り訂正処理され、インターリーバ90bに
おいて、バースト的なエラーに対して強固にすべくイン
ターリーブがかけられる。そして、インターリーブされ
た信号は、M系列直交変調部(M−array直交変調
部)90cにおいて変調される。さらに、そこから出力
されるIチャネル,Qチャネルの変調信号のそれぞれ
は、OQPSK(Offset Quadrature Phase Shift Keyin
g)変調器90dにおいて2次変調されて、RF送信部9
0eからアンテナ90fを介して無線伝搬路91に送出
されるのである。
【0005】ここで、M系列直交変調方式を詳細に説明
すると次のようになる。この変調方式は、送信する6ビ
ットを1つの符号化シンボルとして、1つの符号化シン
ボルを64ビット長のウォルシュコードに変換するもの
であって、この変換は特に、アダマール変換と称される
ことがある。具体的には、送信シンボル000000が64ビ
ット長のウォルシュコードに変換されるのである。
【0006】また、この64ビット長のウォルシュコー
ドとは、相互に異なる64種類の直交符号であって、そ
れぞれが、ウォルシュインデックス(Walsh Index) と呼
ばれる識別子を有する。例えば、ウォルシュシンボル00
0000はウォルシュインデックス0に割り当てられ、ウォ
ルシュシンボル000001はウォルシュインデックス1に割
り当てられ、同様に、ウォルシュシンボル111111はウォ
ルシュインデックス63に割り当てられるので、これら
の64種類の符号で信号が拡散され、このため、加入者
の収容能力を拡大させることができる。なお、このウォ
ルシュコードの生成方法に関しては、その詳細な説明を
省略する。
【0007】ここで、以下の説明のために、用語の定義
を示す。ウォルシュシンボル(6符号化シンボル)とは
6ビットのデータであって、例えば010010のようなもの
である。そして、このウォルシュシンボル010010の6ビ
ットのそれぞれを、便宜上左側から、第0シンボル,第
1シンボル,第2シンボル,第3シンボル,第4シンボ
ル,第5シンボルと称する。すなわち、第0シンボルは
0,第1シンボルは1,第2シンボルは0,第3シンボ
ルは0,第4シンボルは1,第5シンボルは0となる。
【0008】これにより、送信シンボル000000がウォル
シュインデックス0と呼ばれる64ビット長のウォルシ
ュコードに変換され、送信シンボル000001がウォルシュ
インデックス1と呼ばれる64ビット長のウォルシュコ
ードに変換され、同様に、送信シンボル111111がウォル
シュインデックス63と呼ばれる64ビット長のウォル
シュコードに変換されて送信される。
【0009】次に、送信系のデータフォーマットについ
て、図21(a)〜(f)を用いて説明する。図21
(a)は入力信号のデータフォーマット図であり、入力
信号は9.6kbps(Kilo Bit Per Second) のデータ
速度を有する。そして、図21(b)はビタビ符号化さ
れた信号のデータフォーマット図であり、このデータは
入力信号がビタビ符号化部90aにて誤り訂正処理され
て、9.6kbpsの3倍のデータ速度に等しい28.
8kbpsの速度を有する。
【0010】また、図21(c)は1シンボル(Symbol)
のデータフォーマット図であり、このフォーマットはM
系列直交符号部90cに入力される直前のものである。
さらに、図21(d)はアダマール変換されたデータフ
ォーマット図であり、このフォーマットは6ビットから
64ビットに変換されたものである。そして、図21
(e)は64ビットに変換されたデータフォーマット図
であり、307.2kbpsのデータフォーマットにさ
れる。また、図21(f)はPN(Pseudo Noise)符号を
乗算された後のデータフォーマット図であり、M系列直
交符号部90cから出力されたビット列にPN符号が乗
算されてチップレートが1.2288Mcps(Mega Ch
ip Per Second)である。
【0011】すなわち、入力符号は、この図21(c)
及び図21(d)に示すように、6ビット毎に64ビッ
ト長のウォルシュコードにアダマール変換されてから拡
散されて送信されている。一方、図20に示す復調部9
2において、無線信号は、アンテナ92aにて受信さ
れ、RF受信部92bにて周波数変換やフィルタリング
がなされた後に、OQPSK復調器92cに入力されて
復調され、そして、復調された信号は、Iチャネル,Q
チャネルに分離されて、相関値演算部93にて、M系列
直交復調がなされる。
【0012】この相関値演算部93は、受信される複数
の遅延信号のそれぞれの位相を調整してその位相調整さ
れた信号を全て合成して出力するものであって、フィン
ガー復調器93a,93b,93c,93dと、加算器
93e,93f,93gとをそなえて構成されている。
ここで、送信装置は、変調系統が1系統にもかかわら
ず、受信装置では、復調系統が4系統の複数になってい
る。この理由は、マルチパスフェージング等による複数
の遅延波が受信装置にて、受信される必要があるからで
ある。すなわち、送信された無線信号は、異なる経路を
通って、受信装置に到来するために、複数の遅延した無
線信号が、時間をおいて、復調部92に受信される。
【0013】ここで、フィンガーとは、所定の遅延時間
を有する無線信号を復調するための受信装置内の回路を
意味し、この無線信号とは、複数の遅延した無線信号の
中でサーチャ(図示せず)が選択したものをいう。そし
て、復調部92が、上記のフィンガに相当する複数のフ
ィンガー復調器を設けることによって、復調の精度が向
上する。具体的には、相関値演算部93は、4個のフィ
ンガー復調器93a,93b,93c,93dを有し、
少なくとも4方向から到来する無線信号を受信できるよ
うになっている。また、このような受信方法は、RAK
E受信と呼ばれている。
【0014】そして、これら4個のフィンガー復調器9
3a,93b,93c,93dにおいて、それぞれ、相
関値(I2 +Q2)の計算がなされ、これらのフィンガー
復調器93a,93b,93c,93dから出力された
信号は、加算器93e,93f,93gにて、それぞ
れ、他のフィンガー復調器からのフィンガー成分を加算
される。さらに、その加算された出力は、最大値選択部
(MAXSEL部)94に入力されて、64種類の相関
エネルギーの全てについて計算され、その中で最大値を
有するものが、デインターリーバ92dに入力され、こ
のデインターリーバ92dにて、インターリーブされた
信号が元に戻され、ビタビ復号部92eにて誤り訂正さ
れてから、復調信号が出力されるようになっている。
【0015】ここで、最大値選択部94は、相関値演算
部93からの出力について、64種類の相関エネルギー
をそれぞれ計算して、相関エネルギー値が高いものから
順に並び替えを行なうものである。具体的には、この最
大値選択部94においては、相関値演算部93から出力
される64種類の相関値(I2 +Q2)から、最大の相関
エネルギーを有するウォルシュインデックス番号が検出
され、そして、このウォルシュインデックス番号から2
進数6シンボルが逆引きされ、復調結果が得られるよう
になっている。
【0016】また、送信されたウォルシュシンボルを決
定する方法は、シングルマキシマム(Single Maximum)判
定方法とデュアルマキシマム(Dual Maximum)判定方法と
がある。このシングルマキシマム判定方法とは、1ウォ
ルシュシンボルを1度にまとめて復調する方法であっ
て、64種類の相関エネルギーの中で最大値を有するも
のを選択して出力する方法である。すなわち、シングル
マキシマム判定方法は、判定の尺度として、相関エネル
ギーという1つのパラメータのみを使用している。
【0017】これに対し、デュアルマキシマム判定方法
とは、1ウォルシュシンボル(6ビット)をまとめてで
はなく、1シンボル(1ビット)ずつ復調する方法であ
って、2種類の最大値情報を判定メトリック算出に用い
る方法である。なお、このデュアルマキシマム判定方法
の詳細は、例えばUnited States Patent 5,442,627 Vit
erbi, et al. August 15, 1995に開示されている。
【0018】次に、このデュアルマキシマム判定方法を
具体的に説明する。デュアルマキシマム判定方法は、対
数尤度判定(ノイマン−ピアソン判定)を近似した判定
方法であり、例えば、1ウォルシュシンボル内の第0シ
ンボルについて、式(1)で定める判定メトリックΛ
(0) を求める。 Λ(0) =ln[ P0 0(E)/P0 1(E) ] =[MaxEk 31 k=0 − MaxEk 63 k=32] …(1) ここで、lnは自然対数を表し、P0 0(E) ,P0 1(E) はそ
れぞれ、第0シンボルについて受信側で相関エネルギー
Eが観測されたときに、送信された第0シンボルが
“0”,“1”である確率を表す。また、kは自然数で
ある。そして、MaxEk 31 k=0 は、ウォルシュインデッ
クス0〜ウォルシュインデックス31において第0シン
ボルが全て0(000000〜011111)であることに着目し
て、相関値(I 2 +Q2)のうち最大値を選択する操作に
相当する。同様に、 MaxEk 63 k=32は、ウォルシュイン
デックス32〜ウォルシュインデックス63において第
0シンボルが全て1(100000〜111111)であることに着
目して、相関値(I2 +Q2)のうち最大値を選択する操
作に相当する。
【0019】そして、このデュアルマキシマム判定方法
は、式(1)で得られるΛ(0) の正負の結果により、第
0シンボルを“0”または“1”と判定するのである。
また、言うまでもなく、後段に接続されたビタビ復号部
92eに入力される信号は、硬判定結果ではなく、極性
と振幅とが数ビットに量子化スケーリングされた値の軟
判定結果である。さらに、この両者の差の正負により、
まず、第0シンボルが“0”,“1”のうちのどちらが
より確からしいかが決定され、さらに、その差の大きさ
により、その判定の信頼度情報(軟判定情報)が得られ
るようになっている。そして、この操作が残りの第1シ
ンボル〜第5シンボルまで繰り返して行なわれるのであ
る。
【0020】従って、上記の説明より、第iシンボル
(i=0〜5)の軟判定情報である判定メトリックΛ
(i) は、式(2)で表される。 Λ(i) =(第iシンボルが0に対する相関エネルギー出力の最大値) −(第iシンボルが1に対する相関エネルギー出力の最大値) …(2) さらに、シングルマキシマム判定方法、デュアルマキシ
マム判定方法のいずれも、軟判定ビタビ復号方法と組み
合わせて使用することによって、回線品質が向上する。
また、シングルマキシマム判定方法とデュアルマキシマ
ム判定方法とを比較すると、後者は1シンボルずつ復調
するので、前者よりも、回線品質が向上することが知ら
れている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このデ
ュアルマキシマム判定方法は、1ウォルシュシンボル毎
に、その第0シンボルの値(0または1)に応じて、相
関出力をそれぞれ、32個のグループに分ける必要があ
る。さらに、第0シンボルが0の32個のグループと第
0シンボルが1の32個のグループとについて、それぞ
れ、相関エネルギー出力の最大値を選び出さなければな
らず、多大な計算量が必要という課題がある。また、そ
れによる回路規模の増大、消費電力の増大及び発熱の増
大を招くという課題もある。
【0022】本発明はこのような課題に鑑み創案された
もので、シングルマキシマム判定方法及びデュアルマキ
シマム判定方法を用いて相関エネルギー値の最大値を計
算するときに、簡潔な計算によって、回路規模の削減、
消費電力の低減及び発熱の減少を行なえ、また、回路の
動作速度の高速化及びチャネルの多重化を行なえるよう
にした軟判定メトリック生成回路を提供することを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の軟判
定メトリック生成回路は、所定数ビットからなる送信す
べきウォルシュシンボルを相互に異なる複数のウォルシ
ュコードに変換してから送信された無線信号を受信し、
全てのウォルシュコードについての相関エネルギーを計
算して最大の相関エネルギーを有するウォルシュコード
を判定し、そのウォルシュコードに対応する所定数ビッ
トを復調ビットとして出力する、軟判定メトリック生成
回路であって、全てのウォルシュコードを逆変換して得
られたウォルシュシンボルを保持しうる記憶手段と、全
てのウォルシュコードについての相関エネルギーの値に
基づき所定の条件を有するウォルシュシンボルを記憶手
段に書き込む並び替え手段と、並び替え手段により記憶
手段に書き込まれたウォルシュシンボルのうち先頭に位
置する第1ウォルシュシンボル内の特定位置のビットを
2番目以降に位置するウォルシュシンボル内の同一位置
にあるビットと順次比較し、そのビット値が第1ウォル
シュシンボルの特定位置のビット値と初めて異なる符号
変化点を検出することにより判定メトリックを生成し、
その判定メトリックをウォルシュシンボル内の所定数ビ
ットの全てについて生成して軟判定結果を出力する判定
メトリック生成手段とをそなえて構成されたことを特徴
としている(請求項1)。
【0024】また、その並び替え手段は、全てのウォル
シュコードについての相関エネルギー値を大きい順に並
び替えてその上位から所定の順位内に書き込むように構
成されてもよい(請求項2)。そして、判定メトリック
生成手段は、符号変化点がある場合は、符号変化点にお
けるウォルシュシンボルである第2ウォルシュシンボル
の相関エネルギーと第1ウォルシュシンボルの相関エネ
ルギーとの差分値に基づいて判定メトリックを生成する
ように構成されてもよく(請求項3)、また、第2ウォ
ルシュシンボルの相関エネルギーと第1ウォルシュシン
ボルの相関エネルギーとが同一である場合は、定数とし
て判定メトリックを生成するように構成されてもよく
(請求項4)、第2ウォルシュシンボルの相関エネルギ
ーと第1ウォルシュシンボルの相関エネルギーとの差分
値に、並び替え手段により付された並び替え順位の差分
値を乗算して判定メトリックを生成するように構成され
てもよく(請求項5)、さらに、第2ウォルシュシンボ
ルの相関エネルギーと第1ウォルシュシンボルの相関エ
ネルギーとの差分値に、並び替え手段により付された並
び替え順位の差分値を加算して判定メトリックを生成す
るように構成されてもよい(請求項6)。
【0025】また、判定メトリック生成手段は、符号変
化点がない場合は、所定の相関エネルギーと第1ウォル
シュシンボルの相関エネルギーとの差分値に基づいて判
定メトリックを生成するように構成することもでき(請
求項7)、その所定の相関エネルギーが、第1ウォルシ
ュシンボルの相関エネルギーであってもよく(請求項
8)、第1ウォルシュシンボルの相関エネルギーに重み
係数を乗算したものであっても(請求項9)、0であっ
てもよい(請求項10)。
【0026】加えて、ウォルシュシンボルについて、ウ
ォルシュシンボル内の特定位置のビット値が0である第
1グループと特定位置のビット値が1である第2グルー
プとに分ける分離手段と、第1グループに属するウォル
シュシンボルの相関エネルギーについて加算して第1総
和値を出力するとともに、第2グループに属するウォル
シュシンボルの相関エネルギーについて加算して第2総
和値を出力する加算手段とをそなえ、判定メトリック生
成手段が、加算手段から出力される第1総和値及び第2
総和値を使用し、第1総和値から第2総和値を引算した
値を判定メトリックとして生成するように構成されても
よい(請求項11)。
【0027】そして、その加算手段は、第1総和値を、
第1グループに属するウォルシュシンボルの相関エネル
ギーを単純加算した値として出力するとともに、第2総
和値を、第2グループに属するウォルシュシンボルの相
関エネルギーを単純加算した値として出力するように構
成されてもよく(請求項12)、また、第1総和値を、
第1グループに属するウォルシュシンボルの相関エネル
ギーに並び替え手段により並び替えられた順位値を加算
しその加算されたものを第1グループに属するもの全て
について全加算して出力するとともに、第2総和値を、
第2グループに属するウォルシュシンボルの相関エネル
ギーに並び替えられた順位値を加算しその加算されたも
のを第2グループに属するもの全てについて全加算して
出力するように構成されてもよい(請求項13)。
【0028】さらに、その加算手段は、第1総和値を、
第1グループに属するウォルシュシンボルの相関エネル
ギーに並び替え手段により並び替えられた順位値を乗算
しその乗算されたものを第1グループに属するもの全て
について全加算して出力するとともに、第2総和値を、
第2グループに属するウォルシュシンボルの相関エネル
ギーに並び替えられた順位値を乗算しその乗算されたも
のを第2グループに属するもの全てについて全加算して
出力するように構成されてもよく(請求項14)、ま
た、第1総和値を、第1グループに属するウォルシュシ
ンボルの相関エネルギーを全て加算し、その値に第1グ
ループに属するウォルシュシンボル個数を加算して出力
するとともに、第2総和値を、第2グループに属するウ
ォルシュシンボルの相関エネルギーを全て加算し、その
値に第2グループに属するウォルシュシンボル個数を加
算して出力するように構成されてもよい(請求項1
5)。また、さらに、その加算手段は、第1総和値を、
第1グループに属するウォルシュシンボルの相関エネル
ギーを全て加算し、その値に第1グループに属するウォ
ルシュシンボル個数を乗算して出力するとともに、第2
総和値を、第2グループに属するウォルシュシンボルの
相関エネルギーを全て加算し、その値に第2グループに
属するウォルシュシンボル個数を乗算して出力するよう
に構成されてもよい(請求項16)。
【0029】そして、上記の並び替え手段が、直前の判
定メトリックの正負の符号値を表示しうる状態表示手段
を設け、並び替え手段が、上位から所定の順位に属する
もののうち状態表示手段が表示する符号値に基づいて選
択された選択範囲に書き込むように構成されてもよく
(請求項17)、その選択範囲が、ウォルシュシンボル
の特定位置のビット値が直前に受信された符号値に等し
いウォルシュシンボルの範囲であってもよい(請求項1
8)。
【0030】さらに、上記の判定メトリック生成手段の
後段に、判定メトリックと所定の閾値とを比較して判定
メトリックを出力する判定メトリック値比較手段をそな
えて構成することもできる(請求項19)。そして、そ
の判定メトリック値比較手段が、判定メトリックを、判
定メトリックが所定の閾値以上のときは硬判定結果とし
て出力するとともに、判定メトリックが所定の閾値より
小さいときは軟判定結果として出力するように構成され
てもよく(請求項20)、判定メトリックを、判定メト
リックが所定の閾値以上のときは最大の相関エネルギー
値として出力するとともに、判定メトリックが所定の閾
値より小さいときは軟判定結果として出力するように構
成されてもよい(請求項21)。
【0031】また、その判定メトリック値比較手段が、
判定メトリックを、最大の相関エネルギー値が所定の第
2閾値以上のときは硬判定結果として出力するととも
に、最大の相関エネルギー値が第2閾値より小さいとき
は軟判定結果として出力するように構成されてもよく
(請求項22)、判定メトリックを、最大の相関エネル
ギー値が所定の第2閾値以上のときは最大の相関エネル
ギー値として出力するとともに、最大の相関エネルギー
値が所定の第2閾値より小さいときは軟判定結果として
出力するように構成されてもよい(請求項23)。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)本発明の第1実施形態の説明 図1は、本発明の第1実施形態に係る送信装置の構成図
である。この図1に示す送信装置50は、6ビットから
なる送信すべきウォルシュシンボルを相互に異なる64
種類のウォルシュコードに変換して無線信号を送信する
ものであって、ビタビ符号化部50a,インターリーバ
50b,M系列直交変調部(M−array直交変調
部)50c,OQPSK変調部50d,RF送信部50
e,アンテナ50fをそなえて構成されている。
【0033】ここで、ビタビ符号化部50aは入力され
る信号をビタビ符号化するものであり、具体的には、入
力される信号を畳み込み処理してパリティを付加するも
のである。また、インターリーバ50bはビタビ符号化
部50aから出力される信号をバースト的なエラーに対
して強固にすべくインターリーブ処理をするものであ
る。
【0034】そして、M系列直交変調部50cは、イン
ターリーバ50bから出力される信号をM系列直交変調
するものであって、6ビットからなるウォルシュシンボ
ルを64ビット長のウォルシュコードに変換して出力す
るものである。すなわち、送信すべきデータは、6ビッ
ト毎にまとめられて1ウォルシュシンボルとして変調さ
れ、また、この変換によりチャネル多重が行なわれるよ
うになっている。
【0035】さらに、OQPSK変調部50dは、M系
列直交変調部50cから出力される64ビット長のウォ
ルシュコードをOQPSK変調するものであり、RF送
信部50eは、OQPSK変調部50dから出力される
信号を帯域制限して増幅するものであり、また、アンテ
ナ50fは、RF送信部50eから出力される増幅され
た信号を送信するものである。なお、ビタビ符号、イン
ターリーブ、OQPSKについては、公知の技術を使用
しているので、その詳細な説明を省略する。
【0036】これにより、入力信号は、ビタビ符号化部
50aにおいて、ビタビ符号化され、インターリーバ5
0bにおいて、インターリーブ処理され、M系列直交変
調部50cにおいて、そのインターリーブされた信号
は、直交変調され、また、その出力は、OQPSK変調
部50dにおいてOQPSK変調されて、無線信号は、
RF送信部50eからアンテナ50fを介して無線伝搬
路に送出される。
【0037】そして、送信された無線信号は、マルチパ
スフェージング等により、異なる経路を通って伝搬し、
受信側においては、複数の遅延した無線信号が、時間を
おいて受信される。なお、この図1に示す送信装置50
は、後述する第1実施形態の各変形例、第2実施形態、
第3実施形態においても、同一構成である。また、以
下、下り回線についての説明を省略する。
【0038】図7は、ウォルシュインデックスとウォル
シュシンボルとの対応を説明するための図である。この
図7に示す表の右端の列に、ウォルシュインデックス
(Walsh Index)が付され、0〜63のウォルシュインデ
ックスに対応するウォルシュシンボル(6符号化シンボ
ル)が、6th Symbol と付された列に示されている。ま
た、この図7に示すように、第0シンボルが0のもの
は、1st Symbol と付された列において、0xxxxxと表示
されてグループに分類され、また、第0シンボルが1の
ものは、1st Symbol と付された列において、1xxxxxと
表示されてグループに分類される。なお、ここで、x は
0または1であって、don’t careを表し、2
nd Symbol ,3rd Symbol,4th Symbol,5th Symbolと付
された列についても、同様に分類されている。
【0039】図2は本発明の第1実施形態に係る受信装
置の構成図である。この図2に示す受信装置19は、6
ビットからなる送信すべきウォルシュシンボルを相互に
異なる複数のウォルシュコードに変換してから送信され
た無線信号を受信して直交復調するものであって、受信
前段部20,21,22と、相関値演算部23と、最大
値選択部26と、デインターリーバ27と、ビタビ復号
部28とをそなえて構成されている。なお、この図2に
示す受信装置19は、後述する第1実施形態の各変形
例、第2実施形態、第3実施形態においても同様な構成
である。
【0040】ここで、受信前段部20は、無線信号を受
信して周波数変換やフィルタリングを行なってからOQ
PSK復調された復調信号を出力するものであって、無
線信号を受信するアンテナ20aと、アンテナ20aに
て受信された無線信号を周波数変換してフィルタリング
処理を行なうRF受信部20bと、RF受信部20bか
ら出力される信号をOQPSK復調して復調を出力する
OQPSK復調器20cとをそなえて構成されている。
【0041】これにより、無線信号は、この受信前段部
20のアンテナ20aにて受信されて、そのアンテナ2
0aからの出力は、RF受信部20bにて受信処理され
てから、OQPS復調器20cにて、OQPSK復調さ
れる。そして、復調された信号が、Iチャネル,Qチャ
ネルにそれぞれ分離されて、相関値演算部23に入力さ
れる。
【0042】また、受信前段部21,受信前段部22
は、それぞれ、受信前段部20と同一なものであるの
で、その重複した説明を省略する。さらに、それより多
くの受信前段部を設けるようにしてもよい。そして、受
信前段部21,22のそれぞれから、復調された信号
が、相関値演算部23に入力される。次に、相関値演算
部23は、受信前段部20,21,22からそれぞれ出
力される複数の信号を受信して、それぞれの受信信号の
位相を同一位相になるように調整し、それらを合成して
出力するものであって、信号選択部23aと、サーチャ
23bと、フィンガー復調器(フィンガー復調部)24
a,24b,24c,24dと、加算器25a,25
b,25cとをそなえて構成されている。
【0043】この信号選択部23aは、受信前段部2
0,21,22からそれぞれ出力される複数の信号を、
選択的に、後段のフィンガー復調器24a,24b,2
4c,24dのそれぞれに出力するものである。また、
サーチャ23bは、信号選択部23aと、フィンガー復
調器24a,24b,24c,24dのそれぞれとを制
御するものである。そして、これら4個のフィンガー復
調器24a,24b,24c,24dはそれぞれ、信号
選択部23aから出力される信号について相関エネルギ
ー値の計算を行なうものであり、また、加算器25a,
25b,25cは、それぞれ、フィンガー復調器24
a,24b,24c,24dから出力される信号に、そ
れぞれ、他のフィンガー復調器からのフィンガー成分を
加算するものである。
【0044】これにより、マルチパスフェージング等に
より、送信された無線信号は、それぞれ、異なる経路を
通って、この受信装置19に到来する。そして、受信前
段部20,21,22のそれぞれにおいて、各遅延信号
が受信処理されて、相関値演算部23に入力される。さ
らに、これらフィンガー復調器24a,24b,24
c,24dにより、少なくとも4方向の遅延信号が、位
相調整されて合成されることが可能となるので、精度の
よい復調を行なえるようになる。また、この受信信号の
調整は、信号選択部23a,サーチャ23bが協働する
ことによって、行なわれる。
【0045】次に、相関値演算部23から出力された信
号は、最大値選択部(MAXSEL部)26に入力され
る。この最大値選択部26は、相関値演算部23からの
出力について、64種類のウォルシュシンボルのそれぞ
れについて相関エネルギーを計算し、その相関エネルギ
ー値が大きいものから順に並び替えを行なって、その中
で最大の値を有するものを選び出すものである。
【0046】すなわち、この最大値選択部26は、相関
値演算部23から出力される64種類の相関値(I2
2)から、最大の相関エネルギーを有するウォルシュイ
ンデックス番号を検出し、このウォルシュインデックス
番号から2進数6シンボルを逆引きして、復調結果を得
るようになっている。この最大値選択部26は、並び替
え部31と軟判定メトリック生成部32とからなり、こ
れらの並び替え部31と軟判定メトリック生成部32と
については後述する。
【0047】そして、デインターリーバ27は、この最
大値選択部26から出力される復調信号を、デインター
リーブするものであって、インターリーブされた信号を
元に戻すものである。さらに、ビタビ復号部28は、デ
インターリーバ27からの信号について、誤り訂正を行
ないその信号を出力するものである。図3は、本発明の
第1実施形態に係るフィンガー復調器24aと最大値選
択部26との機能ブロック図である。この図3に示すフ
ィンガー復調器24aは、逆拡散部30aと、FHT(F
ast Hadamard Transform) 部30bと、相関エネルギー
計算部30c,30d,30eとをそなえて構成されて
いる。なお、この図3に示す構成は、後述する第1実施
形態の各変形例、第2実施形態及び第3実施形態におい
ても、同様である。
【0048】ここで、逆拡散部30aは、OQPSK復
調されたIチャネルとQチャネルとのそれぞれについ
て、送信されたときに使用されたPN符号と同一の符号
を乗算するものである。なお、この逆拡散の方法は、公
知の技術であるので、詳細な説明を省略する。さらに、
FHT部30bは逆拡散部30aから出力されるIチャ
ネルとQチャネルとについて、アダマール逆変換を行な
って、64種類のウォルシュインデックスWj 毎の相関
電力(Eich (j),Eqch (j) )を計算するものである。
ここで、jは、0から63までの整数を表すインデック
スカウンタである。
【0049】また、相関エネルギー計算部30cは、F
HT部30bから出力されるIチャネルとQチャネルと
についての相関電力(Eich (0),Eqch (0) )から、入
力信号の位相成分を除去した相関エネルギーE(0) を出
力するものである。同様に、相関エネルギー計算部30
dは、FHT部30bから出力されるIチャネルとQチ
ャネルとについての相関電力(Eich (1),Eqch (1) )
から、入力信号の位相成分を除去した相関エネルギーE
(1) を出力するものであり、また、同様に、相関エネル
ギー計算部30eは、FHT部30bから出力されるI
チャネルとQチャネルとについての相関電力(Eich (6
3), Eqch (63))から、入力信号の位相成分を除去した
相関エネルギーE(63)を出力するものである。
【0050】なお、フィンガー復調器24b,24c,
24d(図2参照)も、このフィンガー復調器24aと
同様な構成であるので、重複した説明を省略する。そし
て、図3に示す加算器25aは、フィンガー復調器24
a以外の他のフィンガー復調器からの出力信号に含まれ
る相関エネルギーE(0) を加算して、合成相関エネルギ
ーEi (0) を出力するものである。また、同様に、加算
器25bは、フィンガー復調器24a以外の他のフィン
ガー復調器からの出力信号に含まれる相関エネルギーE
(1) を加算して、合成相関エネルギーEi (1) を出力す
るものであり、同様に、加算器25cは、フィンガー復
調器24a以外の他のフィンガー復調器からの出力信号
に含まれる相関エネルギーE(63)を加算して、合成相関
エネルギーEi (63)を出力するものである。
【0051】これにより、FHT部30bから出力され
る信号から、ウォルシュインデックスの全てについて、
他のフィンガー復調器から出力される相関エネルギーが
加算されるので、精度の高い復調が行なえる。そして、
これらの合成相関エネルギーEi (0) ,…,Ei (63)
は、図3に示す最大値選択部26に入力されるのであ
る。
【0052】図4は、本発明の第1実施形態に係る最大
値選択部26の構成図である。この図4に示す最大値選
択部26は、6ビットからなる送信すべきウォルシュシ
ンボルを相互に異なる64種類のウォルシュコードに変
換してから送信された無線信号を受信し、全てのウォル
シュコードについての相関エネルギーを計算して最大の
相関エネルギーを有するウォルシュコードを判定し、そ
のウォルシュコードに対応する6ビットを復調ビットと
して出力するものであって、軟判定メトリック生成回路
として機能している。そして、この最大値選択部26
は、並び替え部(Best n並び替え抽出部)31と、軟判
定メトリック生成部32とをそなえて構成されている。
また、並び替え部31と軟判定メトリック生成部32と
はそれぞれ、記憶部40,40′を有する。
【0053】ここで、並び替え部31は、全てのウォル
シュコードについての相関エネルギーの値に基づき所定
の条件を有するウォルシュシンボルを記憶部40に書き
込むものである。この所定の条件とは、並び替え部31
が、全てのウォルシュコードについての相関エネルギー
値を大きい順に並び替えてその上位から、例えば8位以
内にあることを意味する。なお、以下の説明では、上位
8位にあるものが記憶部40に書き込まれるとするが、
抽出する個数は、上位8位とは限定されず、64次のウ
ォルシュ系列(Walsh系列) を使用する場合は、抽出する
個数は、1〜64のいずれの数を選択しても軟判定メト
リックの計算が可能である。具体的には、その個数は、
2のべき乗のほか、それ以外の1〜64の個数を選択で
きる。また、以下の説明においては、最大の相関エネル
ギーを有するシンボルを、第1ウォルシュシンボル、最
上段に位置するウォルシュシンボル、あるいは、先頭に
位置するウォルシュシンボルと称することがある。
【0054】さらに、軟判定メトリック生成部(判定メ
トリック生成手段)32は、並び替え部31により記憶
部40に書き込まれたウォルシュシンボルのうち先頭に
位置する第1ウォルシュシンボル内の特定位置のビット
を2番目以降に位置するウォルシュシンボル内の同一位
置にあるビットと順次比較し、そのビット値が第1ウォ
ルシュシンボルの特定位置のビット値と初めて異なる符
号変化点を検出することにより判定メトリックを生成
し、その判定メトリックをウォルシュシンボル内の6ビ
ットの全てについて生成して軟判定結果を出力するもの
である。
【0055】なお、この図4に示すnはn=0〜7なる
整数であり、さらに、この図4に示す構成は、後述する
第1実施形態の各変形例、第2実施形態、第3実施形態
においても、同様である。これにより、この最大値選択
部26には、64種類のウォルシュインデックスWj
それらのウォルシュインデックスWj に付随する相関エ
ネルギーEi (j)とが入力される。なお、j=0〜63
なる整数であって、上記のインデックスカウンタに相当
する。そして、並び替え部31にて、64種類のウォル
シュシンボルの中から、相関エネルギーEi (j) の大き
さ順に、上位8位(以降の説明中でベスト8位と称する
ことがある)以内に入っているウォルシュシンボルが出
力される。
【0056】さらに、それらベスト8個のウォルシュイ
ンデックスW0 〜W7 とそれらのウォルシュインデック
スW0 〜W7 に付随する相関エネルギーEO (0) 〜EO
(7)との対からなる情報が、それぞれ、軟判定メトリッ
ク生成部32に入力され、判定メトリックが計算される
のである。なお、ここで、添字iは、インプットを表す
iであり、添字oは、アウトプットを表すoである。
【0057】図5は、本発明の第1実施形態に係る並び
替え部31の構成図である。この図5に示す並び替え部
31は、入力Energyメモリ31aと、Energ
y比較部31bと、保持部31c,31dと、順位メモ
リ31eと、出力Energyメモリ31fと、ウォル
シュインデックスメモリ(Walsh Noメモリ)31gと
をそなえて構成されている。
【0058】また、これら入力Energyメモリ31
a,保持部31c,31d,順位メモリ31e,出力E
nergyメモリ31f,ウォルシュインデックスメモ
リ31gは、全てのウォルシュコードを逆変換して得ら
れたウォルシュシンボルを保持しうる記憶部40として
機能しており、また、この機能は、例えばRAM(Rando
m Access Memory)により実現される。また、Energ
y比較部31bは例えばCPU(Central Processing Un
it) とRAMとがそれぞれ協働することによりその機能
が実現される。なお、この図5に示す構成は、後述する
第1実施形態の各変形例、第2実施形態、第3実施形態
においても、同様である。
【0059】そして、入力Energyメモリ31a
は、64種類の入力された相関エネルギーEi (0) 〜E
i (63)の値を保持するものであり、また、Energy
比較部31bは、入力Energyメモリ31aに書き
込まれた相関エネルギーEi (0) 〜Ei (63)の値を、上
位8位内のウォルシュシンボルの値と比較して、入力さ
れた相関エネルギーの値が、上位8位内のウォルシュシ
ンボルの値よりも大きければ、新たにその入力されたウ
ォルシュシンボルを上位8位内に書き込むものである。
【0060】そして、保持部31cは、一時的(テンポ
ラリー)な最大の相関エネルギー値を保持しておくため
のものであり、以下の説明中で、保持部FF1と称する
ことがある。また、保持部31dは、現在計算している
ウォルシュシンボル内の第0〜第5シンボルのうちのい
ずれかの値について、0または1を保持しておくための
ものであり、以下の説明中で、保持部FF2と称するこ
とがある。なお、この保持部FF1は、後述する第1実
施形態の第2変形例において、加算演算等の演算結果を
一時的に保持するためにも使用される。同様に、保持部
FF2は、一時的にウォルシュインデックスの値や、加
算演算等の演算結果を保持するようになっている。
【0061】また、順位メモリ31eは、例えば8種類
の値について、その順位をウォルシュインデックスによ
り保持するものであり、R(0)〜R(7)に、それぞ
れ、ウォルシュインデックスが書き込まれる。さらに、
出力Energyメモリ31fは、例えば選択された8
種類のウォルシュシンボルについて計算された相関エネ
ルギーEO (0) 〜EO (7) の値を保持するものである。
そして、ウォルシュインデックスメモリ31gは、選択
された8種類のウォルシュシンボルについて、そのウォ
ルシュインデックスを保持するものである。
【0062】これにより、相関エネルギーEi (0) ,E
i (1) ,…, Ei (63)とその相関エネルギーに対応する
ウォルシュインデックスW0,W1,…, W63との対が、入
力Energyメモリ31aに、書き込まれる。そし
て、Energy比較部31bは、保持部31cにテン
ポラリーの相関エネルギーの最大値を書き込み、また、
保持部31dに最大の相関エネルギーのウォルシュシン
ボルの第0シンボルが書き込まれる。
【0063】次に、Energy比較部31bは、相関
エネルギー値の上位8個を選び出し、順位メモリ31e
に、そのベスト8個のウォルシュインデックスを書き込
み、また、出力Energyメモリ31fに、そのベス
ト8個の相関エネルギー値を書き込み、さらに、ウォル
シュインデックスメモリ31gに、ベスト8個のウォル
シュインデックスを書き込む。
【0064】そして、Energy比較部31bは、例
えば相関エネルギーEi (0) を、出力Energyメモ
リ31fに書き込まれている各値と順次比較して、Ei
(0)がベスト8個よりも小さければ、Ei (0) の次のE
i (1) の比較を行なう。また、Energy比較部31
bは、Ei (0) がベスト8個の中に入る値を有していれ
ば、出力Energyメモリ31f内に書き込まれてい
る順番をずらして、E i (0) を新たに書き込み、さら
に、順位メモリ31e内に書き込まれている順番をもず
らして、新たな順番を表示する。
【0065】続けて、Ei (1) 〜Ei (63)の処理が同様
に行なわれ、相関エネルギーの大きい順にウォルシュイ
ンデックスが並び替えられて、ベスト8個の相関エネル
ギーEO (0) ,EO (1) ,…, EO (7) とその相関エネ
ルギーに対応するウォルシュインデックスW0,W1,…,
7 との対が、それぞれ、出力Energyメモリ31
fと順位メモリ31eとに書き込まれ、各メモリの内容
が更新されるのである。
【0066】そして、この操作を1ループとして、1ウ
ォルシュシンボル内の残りの5ビットについて、同様に
判定メトリックが計算される。なお、この操作は、相関
エネルギー値の大きい方が正しいウォルシュシンボルを
含むとし、また、ベスト8個以外のものを判定メトリッ
ク選択の計算対象外としており、式(3)に相当してい
る。ここで、Λ(0) は、第0シンボルの軟判定情報であ
る判定メトリックを表す。
【0067】 Λ(0) =ln[ P0 0(E)/P0 1(E) ] =[MaxEk 31 k=0 − MaxEk 63 k=32] …(3) ここで、lnは自然対数を表し、P0 0(E) ,P0 1(E) はそ
れぞれ、第0シンボルについて受信側で相関エネルギー
Eが観測されたときに、送信された第0シンボルが
“0”,“1”である確率を表す。また、kは自然数で
ある。そして、MaxEk 31 k=0 は、相関値(I2 +Q2)
のうち最大値を選択する操作に相当する。同様に、 Max
k 63 k=32は、相関値(I2 +Q2)のうち最大値を選択
する操作に相当する。
【0068】このように、並び替え部31は、記憶内容
を分散させて、入力される相関エネルギー値等につい
て、個別に記憶できるようになっており、判定メトリッ
クの計算において、大幅に計算量の削減を図れる。図6
は、本発明の第1実施形態に係る軟判定メトリック生成
部32の構成図である。この図6に示す軟判定メトリッ
ク生成部32は、順位メモリ31eと、出力Energ
yメモリ31fと、ウォルシュインデックスメモリ31
gと、保持部31c,31dとをそなえるほか、軟判定
メトリック計算部32aと、軟判定メトリックメモリ3
2bとをそなえて構成されている。
【0069】ここで、順位メモリ31eと、出力Ene
rgyメモリ31fと、ウォルシュインデックスメモリ
31gと、保持部31c,31dとについては、上記の
ものと同一なので、更なる説明を省略する。また、軟判
定メトリック計算部32aは、判定メトリックとして、
軟判定結果を出力するものであり、この機能は例えばC
PUとRAMとがそれぞれ協働することによりその機能
が発揮される。そして、軟判定メトリックメモリ32b
は、1ウォルシュシンボル内の6種類の第0シンボル〜
第5シンボルについての判定メトリックΛ(i) を保持す
るものであって、例えばRAMからなる。なお、iはi
=0〜5なる整数であるビットカウンタである。また、
この図6に示す構成は、後述する第1実施形態の各変形
例及び第2実施形態、第3実施形態においても、同様で
ある。
【0070】次に、軟判定メトリック生成部32におけ
る計算方法を図6及び図8の2種類を用いて説明する。
図8は本発明の第1実施形態に係る上位8個のウォルシ
ュシンボルの配置を説明するための図である。この図8
には、相関エネルギーEk の大きい順に、8個のウォル
シュシンボル(6符号化シンボル)が示されており、一
番右端にウォルシュインデックスが示されている。すな
わち、ウォルシュインデックス10は0,0,1,0,
1,0であり、ウォルシュインデックス2は0,0,
0,0,1,0であり、ウォルシュインデックス19は
0,1,0,0,1,1であり、ウォルシュインデック
ス35は1,0,0,0,1,1であり、ウォルシュイ
ンデックス42は1,0,1,0,1,0であり、ウォ
ルシュインデックス18は0,1,0,0,1,0であ
り、ウォルシュインデックス46は1,0,1,1,
1,0であり、ウォルシュインデックス27は0,1,
1,0,1,1であり、それぞれが表示されている。
【0071】ここで、kは、順位値を表す順位カウンタ
であり、k=0〜7なる整数である。また、W0 k 〜W
5 k は、それぞれ、1ウォルシュシンボル内の第0シン
ボル〜第5シンボルを表す。この図8に示すEk の値か
ら、最も値の大きいものは、ウォルシュインデックス1
0及びウォルシュインデックス2の2種類である。な
お、後述する第1実施形態の各変形例及び第2実施形
態、第3実施形態においても、この図8に示す表を参照
して説明する。
【0072】そして、軟判定メトリック生成部32は、
(i)符号変化点があるときと、(ii)符号変化点が
ないときとで、処理方法が異なり、次のようにして行な
われる。 (i)符号変化点があるときの処理方法 まず、符号変化点がある場合は、符号変化点におけるウ
ォルシュシンボルである第2ウォルシュシンボルの相関
エネルギーと第1ウォルシュシンボルの相関エネルギー
との差分値に基づいて判定メトリックを生成する。
【0073】この図8に示す最上段のウォルシュシンボ
ル001010のうち、第0シンボルについて、aと付
した列の中でW0 k ( k=0〜7)の符号変化点を探索
する。例えばk=0からk=2では0であり、k=2か
らk=3になるときに1に変化しており、符号変化点の
順位値はk=3となる。そして、W0 0 が0の時は、 Λ (0)= E0 −Ek ′ とする。ここで、k′は符号変化時の順位値である。例
えば、 Λ (0)= E0 −E3 =751−210=541 また、W0 0 が1の時は、 Λ (0)= Ek ′−E0 と計算して、このΛ (0)が、軟判定メトリックメモリ3
2bに書き込まれ、このΛ (0)が第0シンボルの判定メ
トリックとして出力されるのである。従って、第0シン
ボルが多くとも7個のシンボルと比較されるだけで、軟
判定が計算できるので、回路規模を大幅に簡略化でき
る。そして、同様な操作が、残りの第1〜第5シンボル
に繰り返して適用されることによって、1ウォルシュシ
ンボル全ての軟判定結果が得られる。
【0074】このように、最大値選択部26は、一度、
相関エネルギー順にウォルシュシンボルを並び替えて、
その並び替えられた各ウォルシュシンボルについての特
定のシンボルの符号変化点を探すだけで判定メトリック
を求めるので、計算量が減少する。また、さらに、符号
変化点が早く現れれば、それだけ計算量が減少し、32
個全てを検索し最大値を選び出す必要がなくなるので、
計算量の減少が一層容易に行なわれるようになる。
【0075】なお、k=0の相関エネルギーと符号変化
点の相関エネルギーとが同一の場合は、次のようにな
る。すなわち、第2ウォルシュシンボルの相関エネルギ
ーと第1ウォルシュシンボルの相関エネルギーとが同一
である場合は、定数として判定メトリックを生成するの
である。図8の表の中でcを付した列において、符号変
化点は、k=1であるが、このk=1の相関エネルギー
は、k=0の相関エネルギーと同一の751である。こ
の場合の処理は次の,のようにする。 通常の処理と同一の計算をする。
【0076】すなわち0を出力する。Λ(2) =0 重み係数Aを出力する。最上段のウォルシュシンボル
内のシンボルが0の時は、例えばΛ(2) =Aとし、ま
た、最上段のウォルシュシンボル内のシンボルが1の時
は、例えばΛ(2) =−Aとする。また、A=1であれ
ば、Λ(2) =−A=−1とする。 (ii)符号変化点のない場合の処理方法図8に示す表
のeと付した列のように、8個のシンボル値が全て同一
の場合は、次のようになる。すなわち、軟判定メトリッ
ク生成部32は、符号変化点がない場合は、所定の相関
エネルギーと第1ウォルシュシンボルの相関エネルギー
との差分値に基づいて判定メトリックを生成する。この
所定の相関エネルギーの設定の方法は、次のからに
示す3種類の方法から選択される。 k=0の相関エネルギーE0 をそのまま出力する処理
方法 k=0の相関エネルギーE0 に重み係数を乗算したも
のを出力する処理方法 0を出力する処理方法 具体的には、次のようになる。 k=0の相関エネルギーE0 をそのまま出力する処理
方法 所定の相関エネルギーが、第1ウォルシュシンボルの相
関エネルギーである方法である。W0 0 が0の時は、Λ
(5) =E0 =751が出力され、また、W0 0が1の時
は、Λ(5) =−E0 =−751が出力される。 k=0の相関エネルギーE0 に重み係数を乗算したも
のを出力する処理方法所定の相関エネルギーが、第1ウ
ォルシュシンボルの相関エネルギーに重み係数を乗算し
たものである方法である。W0 0 が0の時は、Λ(5) =
A×E0 が出力され、W0 0 が1の時は、Λ(5) =−A
×E0 が出力される。また、W0 0 が1の時は、次のよ
うになる。ここで、Aは重み係数である。
【0077】A=1/2の時は、Λ(5) =−A×E0
−1/2×751≒−376 A=2の時は、Λ(5) =−A×E0 =−2×751=−
1502 0を出力する処理方法 所定の相関エネルギーが、0であるとする方法であっ
て、において、A=0の場合に、Λ(0) =0とするの
である。
【0078】なお、軟判定メトリック生成部32が行な
う上記の第0シンボルについての演算は、式(4)に示
す計算に相当する。 Λ(0) =(i番目のシンボルが0に対する相関エネルギ出力の最大値) −(i番目のシンボルが1に対する相関エネルギ出力の最大値) …(4) そして、このような構成によって、ベスト8個を利用し
た判定メトリックの計算がなされる。まず、入力される
相関エネルギーの値が、出力Energyメモリ31f
に格納されている値の全てよりも大きい場合を説明す
る。図9は、本発明の第1実施形態に係るベスト8個並
び替え及び抽出のフローチャートである。この図9に示
す記号j,kは、それぞれ、上記のインデックスカウン
タj,順位値kに相当するものであって、ここでは、プ
ログラムのループ回数を表すものとして使用されてい
る。
【0079】まず、ステップA1において、メモリ初期
化1が行なわれ、順位メモリ31eの値がR(0) =0,
R(1) =1,R(2) =2,…,R(7) =7に設定される
とともに、出力Energyメモリ31fの値EO (0)
,EO (1) ,…, EO (7) の全てが0にされ、0から
63までのループ回数を表すjが0にされる。そして、
ステップA2において、メモリ初期化2がなされ、k=
7に設定される。ここで、kは0から7の値をとり、ベ
スト8個の値に相当する。
【0080】そして、ステップA3において、入力され
る相関エネルギーEi (0) と出力Energyメモリ3
1f内の相関エネルギーEO (k) との比較が行なわれ
て、入力される相関エネルギーが上位8個の相関エネル
ギーよりも大きい場合は、NOルートをとり、ステップ
A5において、k=6にされ、ステップA6において、
8個全部について比較されたか否かの判定がなされた後
に、NOルートをとり、再度、ステップA3での比較が
なされる。ここで、ステップA3,A5,A6の処理が
繰り返されて、入力される相関エネルギーが最も大きい
場合は、ステップA6において、YESルートをとり、
ステップA4の処理がなされる。
【0081】このステップA4において、プログラム上
k=−1になっているので、NOルートをとり、ステッ
プA7において、保持部FF1が−1にされ、また、保
持部FF2が7にされる。さらに、ステップA8におい
て、順位メモリ31e内の順番の並び替えが行なわれ
る。すなわち、順位メモリの内容のR(7)〜R(−1
+1)が大きい方にずらされ、そして、ステップA9に
おいて、出力Energyメモリ31fの最大値に、入
力される相関エネルギーの値が書き込まれるとともに、
ウォルシュインデックスメモリ31gにウォルシュイン
デックス0が書き込まれる。
【0082】また、ステップA10において、R(0)
に7が格納され、ステップA11において、64種類の
全部が検索されたか否かが検査されて、NOルートをと
り、ステップA12において、jがインクリメントされ
て、再度ステップA2からの処理が行なわれる。次に、
入力される相関エネルギーの値が、出力Energyメ
モリ31fに格納されている値の、例えば第7位になる
場合を例にして説明する。この場合、現在出力Ener
gyメモリ31fに格納されている値のうち、第7位と
第8位と比較されたときに、それらと入れ代わるように
なる。
【0083】すなわち、k=7,6について、ステップ
A3,A5,A6のループが繰り返され、ステップA3
において、k=5で条件がマッチして、YESルートが
とられる。そして、ステップA4において、k=5なの
で、NOルートをとり、ステップA7において、保持部
FF1が5にされ、また、保持部FF2が7にされる。
さらに、ステップA8において、順位メモリ31e内の
順番の並び替えが行なわれ、順位メモリR(7)〜R
(5+1)が大きい方にずらされ、ステップA9におい
て、出力Energyメモリ31fの第7位に、入力さ
れる相関エネルギーの値が書き込まれるとともに、ウォ
ルシュシンボルに、入力される相関エネルギーのウォル
シュインデックスが書き込まれ、ステップA10におい
て、順位メモリ31eのR(5+1)に、第7位のウォ
ルシュインデックスが格納される。
【0084】次に、入力される相関エネルギーの値が、
出力Energyメモリ31fに格納されている値の全
てよりも小さい場合を説明する。この場合は、ステップ
A3,A5,A6のループは一度も実行されないので、
k=7のままである。そして、ステップA3において、
YESルートをとり、ステップA4において、このkが
7であるので、YESルートをとり、ステップA11が
実行される。すなわち、出力Energyメモリ31f
内に書き込まれている値は、入力される相関エネルギー
以下のものがないということになる。
【0085】以降、jについて、j=63まで繰り返し
て同様の処理が行なわれて、jが最後の63になったと
きに、ステップA11において、YESルートをとり、
ステップA11yにおいて、次のベスト8個の抽出が行
なわれる。このように、出力Energyメモリ31f
と、ウォルシュインデックスメモリ31gと、順位メモ
リ31eとが設けられて、64個のウォルシュシンボル
全てについて、ベスト8個に入るか否かが判定される。
さらに、このように、相関エネルギーの大きいものか
ら、ベスト8個が選び出され、その中のみで計算が行な
われるので、計算量が大幅に削減され、回路規模の削減
が図られる。
【0086】加えて、動作速度の高速化が図られて、チ
ャネル多重が容易になる。なお、上記の説明では、抽出
個数を8個とした場合を説明したが、この抽出個数を1
6とすると、64種類の全てに対して計算を行なった場
合とほぼ同等の結果が得られることが確認されている。
図10は、本発明の第1実施形態に係る軟判定メトリッ
ク生成方法のフローチャートである。また、本実施形態
及び後述する第1実施形態の各変形例、第2実施形態、
第3実施形態において、i,j,kは、それぞれ、上記
のビットカウンタi,インデックスカウンタj,順位値
kに相当するものであって、ここでは、プログラムのル
ープ回数を表すものとして使用されている。
【0087】この図10に示すステップB1において、
メモリ初期化1がなされ、i(i=0〜5)が0にされ
て、第0シンボルについて、ベスト8個が記憶されてい
るウォルシュシンボルのうちの同一のウォルシュシンボ
ル位置のビットとの比較がなされる。まず、ステップB
2において、k(k=0〜7)が0にされ、ステップB
3において、最大の相関エネルギーが記憶される。すな
わち、保持部FF1にテンポラリーの最大の相関エネル
ギー値が格納され、保持部FF2にそのウォルシュシン
ボルが格納される。次に、ステップB4において、i=
0についての符号変化点が検索されて、符号変化点があ
る場合は、YESルートをとり、ステップB5におい
て、ウォルシュシンボルのビット値が判定される。
【0088】このステップB5において、そのビット値
が0の場合は、YESルートをとり、ステップB6にお
いて、Λ(0) が最大の相関エネルギーから符号変化点で
のエネルギーを引算されることによって計算され、ステ
ップB7において、そのΛ(0) が0か否かが判定され、
ここで、Λ(0) が0である場合は、YESルートをと
り、ステップB8において、Λ(0) に重み係数Aが設定
されるが、ステップB7において、0でなければ、NO
ルートをとり、いずれもステップB12の処理が行なわ
れる。また、ステップB5において、ウォルシュシンボ
ルのビット値が1の場合は、NOルートをとり、ステッ
プB9において、Λ(0) が符号変化点でのエネルギーか
ら最大の相関エネルギーを引算されることによって計算
され、ステップB10において、そのΛ(0) が0か否か
が判定され、Λ(0) が0である場合は、YESルートを
とり、ステップB11において、Λ(0) に重み係数−A
が設定されるが、ステップB10において、0でなけれ
ば、NOルートをとり、いずれもステップB12の処理
が行なわれる。
【0089】そして、ステップB12において、1ウォ
ルシュシンボルについて、6個のシンボルの全てが判定
されたか否かが判定されて、ここで、全て判定されてい
れば、YESルートをとり、ステップB12yにおい
て、次のウォルシュシンボルについての判定メトリック
の生成がなされるが、まだ、判定するシンボルが残って
いる間は、NOルートをとり、ステップB12zにおい
て、i=0か否かの判定が行なわれる。
【0090】そして、i=0の場合はYESルートをと
り、Aと付した処理が行なわれる。なお、このAと付し
た処理は、計算された判定メトリックの値を所定のスレ
ッショルド値と比較し、そのスレッショルド値を超える
場合には、全てのウォルシュシンボルについて、硬判定
を行なう処理であり、この処理については、後述する第
2実施形態において説明する。そして、i=0でなけれ
ば、NOルートをとり、ステップB13において、iは
インクリメントされて、ステップB2からの処理がなさ
れる。
【0091】なお、ステップB4において、符号変化点
がない場合は、NOルートをとり、ステップB14にお
いて、kがインクリメントされ、ステップB15におい
て、k=7に達したか否かが判定され、k=7になって
いない間は、NOルートをとり、再度、ステップB4に
おける処理が行なわれる。また、ステップB15におい
て、k=7に達した場合は、符号変化点が全くないの
で、YESルートをとり、ステップB16において、ウ
ォルシュシンボルのビット値が判定される。そして、そ
のビット値が0の場合は、YESルートをとり、ステッ
プB17において、Λ(0) が最大の相関エネルギーに重
み係数Aを乗算したものによって計算され、また、ステ
ップB16において、ビット値が1の場合は、NOルー
トをとり、ステップB18において、Λ(0) が最大の相
関エネルギーに重み係数−Aを乗算したものによって、
計算され、いずれも、その後に、ステップB12の処理
が行なわれる。
【0092】このように、64種類の相関エネルギーを
全て計算することなく、相関エネルギーの大きいものか
ら、ベスト8個が選び出され、その中のみで判定メトリ
ックの計算が行なわれて、計算量が大幅に削減されるの
で、回路規模の削減が可能となり、また、消費電力を低
減させ、発熱を減少させることができる。さらに、動作
速度の高速化が図られて、チャネル多重が容易になる。
【0093】(A1)本発明の第1実施形態の第1変形
例の説明 上記の判定メトリックの計算において、エネルギー差分
値に重み付けをしたものを出力するように、種々変形し
て行なうことができる。本変形例においても、受信装置
は、第1実施形態において説明したものと同一構成であ
るので、重複した説明を省略する。
【0094】その重み付けの方法は、次の及びに示
すようになる。 第2ウォルシュシンボルの相関エネルギーと第1ウォ
ルシュシンボルの相関エネルギーとの差分値に、並び替
え部31により付された並び替え順位の差分値を乗算し
て判定メトリックを生成する方法。 第2ウォルシュシンボルの相関エネルギーと第1ウォ
ルシュシンボルの相関エネルギーとの差分値に、並び替
え部31により付された並び替え順位の差分値を加算し
て判定メトリックを生成する方法。 (i)について 図8に示す表において、最上段のウォルシュシンボルの
第0シンボルについて、aと付した列の中でW0 k (k
=0〜7)の符号変化点を検索する。すなわち、k=2
からk=3になるときにビット値が0から1に変化して
おり、符号変化点はk=3となる。そして、W0 0 が0
の時は、 Λ(0) = A×k×( E0 −Ek ′) とする。ここで、k′は符号変化時の順位値であり、A
は重み係数である。また、W0 0 が1の時は、 Λ(0) = A×k×(Ek ′−E0 ) とする。例えば、W0 0 が0であって、A=10の時
は、 Λ(0) = A×k×(E0 −E4 ) =10×3×(751−210)=16230 と計算する。そして、このΛ(0) が第0シンボルの判定
メトリックとして出力されるのである。これを同様に、
残りの第1〜第5シンボルに繰り返して適用することに
よって、1ウォルシュシンボル全ての軟判定結果が得ら
れる。なお、符号変化点のない場合の処理と、k=0の
相関エネルギーと符号変化点の相関エネルギーが同一の
場合の処理とは、第1実施形態の場合と同一である。 (ii)について 同様にして、W0 0 が0の時は、 Λ(0) = A×k+( E0 −Ek ′) とし、W0 0 が1の時は、 Λ(0) = A×k+(Ek ′−E0 ) とする。例えば、W0 0 が0であって、A=10の時
は、 Λ(0) = A×k+(E0 −E4 ) =10×3+(751−210)=571 と計算する。そして、このΛ(0) を第0シンボルの判定
メトリックとして出力するのである。これを同様に、残
りの第1〜第5シンボルに繰り返して適用することによ
って、1ウォルシュシンボル全ての軟判定結果が得られ
る。なお、符号変化点のない場合の処理、k=0の相関
エネルギーと符号変化点の相関エネルギーが同一の場合
の処理は、第1実施形態の場合と同一である。
【0095】そして、上述の構成により、ベスト8個を
利用した判定メトリックの計算がなされる。図11は、
本発明の第1実施形態の第1変形例に係る軟判定メトリ
ック生成方法のフローチャートであり、この図11に示
すFL2と付した箇所は、図10に示すFLIと付した
箇所と異なるのみで、その他は同様である。この図11
に示すステップC1において、メモリ初期化1によりi
=0に設定され、そして、ステップC2において、メモ
リ初期化2によりk=0にされる。さらに、ステップC
3において、最大の相関エネルギーが記憶される。すな
わち、保持部FF1に一時的な最大の相関エネルギー値
が格納され、保持部FF2に第0シンボルのビット値が
格納される。次に、ステップC4において、i=0につ
いての符号変化点が検索されて、符号変化点がある場合
は、YESルートをとり、ステップC5において、ウォ
ルシュシンボルのビット値が判定される。
【0096】そして、このステップC5において、その
ビット値が0の場合は、YESルートをとり、ステップ
C6において、Λ(0) が最大の相関エネルギーから符号
変化点でのエネルギーを引算して得られた値にkと重み
係数Aとを乗算されることによって計算され、ステップ
C7において、そのΛ(0) が0か否かが判定され、ここ
で、Λ(0) が0である場合は、YESルートをとり、ス
テップC8において、Λ(0) としてkに重み係数Aを乗
算させたものが得られ、ステップC7において、0でな
ければ、NOルートをとり、いずれもステップC9の処
理が行なわれる。
【0097】また、ステップC5において、ウォルシュ
シンボルのビット値が1の場合は、NOルートをとり、
ステップC10において、Λ(0) が符号変化点でのエネ
ルギーから最大の相関エネルギーを引算して得られた値
にkと重み係数Aとを乗算されることによって計算さ
れ、ステップC11において、そのΛ(0) が0か否かが
判定され、Λ(0) が0である場合は、YESルートをと
り、ステップC12において、Λ(0) としてkに重み係
数−Aを乗算させたものが得られ、ステップC9に進
み、また、ステップC11において、0でなければ、N
Oルートをとり、ステップC9の処理が行なわれる。
【0098】そして、ステップC9において、6個のシ
ンボルの全てが判定されたか否かが判定されて、全て判
定されていれば、YESルートをとり、ステップC19
において、次のウォルシュシンボルについての判定メト
リックの生成がなされるが、まだ、判定するシンボルが
残っている間は、NOルートをとり、ステップC18に
おいて、iがインクリメントされて、ステップC2から
の処理がなされる。
【0099】なお、ステップC4において、符号変化点
がない場合は、NOルートをとり、ステップC13にお
いて、kがインクリメントされ、ステップC14におい
て、k=7に達したか否かが判定され、k=7になって
いない間は、NOルートをとり、再度、ステップC4に
おける処理が行なわれる。また、ステップC14におい
て、k=7に達した場合は、符号変化点が全くないの
で、YESルートをとり、ステップC15において、ウ
ォルシュシンボルのビット値が判定される。そして、そ
のビット値が0の場合は、YESルートをとり、ステッ
プC16において、Λ(0) が最大の相関エネルギーに重
み係数Aを乗算したものによって計算され、また、ステ
ップC15において、ビット値が1の場合は、NOルー
トをとり、ステップC17において、Λ(0) が最大の相
関エネルギーに定数−Aを乗算したものによって計算さ
れ、いずれも、その後に、ステップC9の処理が行なわ
れる。
【0100】このように、一度、相関エネルギー順にウ
ォルシュインデックスを並び替えて、その並び替えられ
た各ウォルシュシンボルについて符号変化点を探すだけ
でよく、計算量が減少する。また、このようにして、6
4種類の相関エネルギーを全て計算することなく、相関
エネルギーの大きいものから、ベスト8個が選び出さ
れ、その中のみで計算が行なわれ、計算量が大幅に削減
されるので、回路規模の削減が可能となり、また、消費
電力を低減させ、発熱を減少させることができる。さら
に、動作速度の高速化が図られて、チャネル多重が容易
になる。
【0101】(A2)本発明の第1実施形態に係る第2
変形例の説明 上記の第1実施形態、第1実施形態の第1変形例におけ
る軟判定メトリック生成部32に、さらに、他の手段を
設けて、他の軟判定メトリック生成方法を行なえるよう
になる。なお、本変形例においても、その他の受信装置
は、第1実施形態において説明したものと同一構成であ
るので、更なる説明を省略する。
【0102】すなわち、図6に示す軟判定メトリック計
算部32aが、分離部(図示せず)と、加算部(図示せ
ず)とを設けるようにする。ここで、分離部は、ウォル
シュシンボルについて、ウォルシュシンボル内の特定位
置のビット値が0である第1グループと特定位置のビッ
ト値が1である第2グループとに分けるものである。ま
た、加算部は、第1グループに属するウォルシュシンボ
ルの相関エネルギーについて加算して第1総和値を出力
するとともに、第2グループに属するウォルシュシンボ
ルの相関エネルギーについて加算して第2総和値を出力
するものである。ここで、第1総和値とは第1グループ
についての総和値であり、第2総和値とは第2グループ
についての総和値を意味する。
【0103】そして、軟判定メトリック生成部32が、
加算部から出力される第1総和値及び第2総和値を使用
し、第1総和値から第2総和値を引算した値を判定メト
リックとして生成するようになっている。これにより、
ベスト8個の中からウォルシュシンボル毎にWi k (i
=0〜5,k=0〜7)が0のグループと1のグループ
とに分けられ、それぞれの相関エネルギーの総和の差分
が出力されるのである。この加算方法については、次に
示す〜の5種類ある。 第1総和値を、第1グループに属するウォルシュシン
ボルの相関エネルギーを単純加算した値として出力する
とともに、第2総和値を、第2グループに属するウォル
シュシンボルの相関エネルギーを単純加算した値として
出力する方法 すなわち、図8において、aと付した列について、W0
k (k=0〜7)が0のグループと1のグループとに分
けられる。例えば、0のグループはk=0,1,2,
5,7であり、1のグループはk=3,4,6である。
そして、それぞれのグループについて、相関エネルギー
の総和が計算される。すなわち、0のグループについて
の総和(ΣEk {W0 k =0のグループ}で表す)が計
算され、この結果が保持部FF1に格納される。
【0104】 ΣEk {W0 k =0のグループ} =E0 +E1 +E2 +E5 +E7 =751+751+248+108+59=1917 また、1のグループについての総和(ΣEk {W0 k
1のグループ}で表す)が計算され、この結果が保持部
FF2に格納される。
【0105】 ΣEk {W0 k =1のグループ} =E3 +E4 +E6 =210+164+96=470 そして、Wi k が0のグループの総和から1のグループ
の総和が引算されて、第0シンボルの判定メトリックと
して出力されるのである。すなわち、 Λ(0) =ΣEk {W0 k =0のグループ}−ΣEk {W0 k =1のグループ} =1917−470=1447 さらに、これを同様に残りの第1〜第5シンボルに繰り
返すことによって、1ウォルシュシンボル全ての軟判定
結果が得られる。 第1総和値を、第1グループに属するウォルシュシン
ボルの相関エネルギーに並び替え部31により並び替え
られた順位値を加算しその加算されたものを第1グルー
プに属するもの全てについて全加算して出力するととも
に、第2総和値を、第2グループに属するウォルシュシ
ンボルの相関エネルギーに並び替えられた順位値を加算
しその加算されたものを第2グループに属するもの全て
について全加算して出力する方法この方法は、順位値k
が相関エネルギー差に重みとして加算される方法であ
る。すなわち、0のグループについての総和に順位値k
と重み係数Aとを乗算したものが加算され、総和(Σ
0Group{( A×k)+Ek }で表す)として出力される
一方、1のグループについての総和(Σ1Group{( A×
k)+Ek }で表す)も同様に計算される。そして、判
定メトリックが、式(5)により計算される。また、そ
の後の処理は、において説明したものと同様である。
【0106】 Λ(0) =Σ0Group{( A×k)+Ek }−Σ1Group{( A×k)+Ek } …(5) 第1総和値を、第1グループに属するウォルシュシン
ボルの相関エネルギーに並び替え部31により並び替え
られた順位値を乗算しその乗算されたものを第1グルー
プに属するもの全てについて全加算して出力するととも
に、第2総和値を、第2グループに属するウォルシュシ
ンボルの相関エネルギーに並び替えられた順位値を乗算
しその乗算されたものを第2グループに属するもの全て
について全加算して出力する方法 同様にして、0のグループについての総和に順位値kと
重み係数Aとを乗算したものが乗算され、総和(Σ
0Group{( A×k)×Ek }で表す)として出力される
一方、1のグループについての総和(Σ1Group{( A×
k)×Ek }で表す)も同様に計算される。そして、判
定メトリックが、式(6)により計算される。また、そ
の後の処理は、の方法と同様である。
【0107】 Λ(0) =Σ0Group{( A×k)×Ek }−Σ1Group{( A×k)×Ek } …(6) 第1総和値を、第1グループに属するウォルシュシン
ボルの相関エネルギーを全て加算し、その値に第1グル
ープに属するウォルシュシンボル個数を加算して出力す
るとともに、第2総和値を、第2グループに属するウォ
ルシュシンボルの相関エネルギーを全て加算し、その値
に第2グループに属するウォルシュシンボル個数を加算
して出力する方法 すなわち、の方法でそれぞれのグループの総和が得ら
れた後に、総和をとった個数が総和に重みとして加算さ
れる方法である。すなわち、0のグループについての総
和(Σ0Groupk で表す)に、総和をとった個数をA倍
したものが乗算される一方で、1のグループについての
総和(Σ1Groupk で表す)に、総和をとった個数をA
倍したものが乗算されるのである。すなわち、式(7)
で計算される。
【0108】 Λ(0) ={A×(Wi k =0のグループの個数)+Σ0Groupk } −{A×(Wi k =1のグループの個数)+Σ1Groupk }…(7) そして、このWi k =0のグループの個数は、保持部F
F1,FF2と同様なものであるFF3(図示せず)に
書き込まれ、また、Wi k =1のグループの個数は、保
持部FF4(図示せず)に書き込まれる。なお、このF
F3は、後述する第3実施形態において、直前の判定メ
トリックの正負の符号値を表示しうる状態表示部として
も機能する。 第1総和値を、第1グループに属するウォルシュシン
ボルの相関エネルギーを全て加算し、その値に第1グル
ープに属するウォルシュシンボル個数を乗算して出力す
るとともに、第2総和値を、第2グループに属するウォ
ルシュシンボルの相関エネルギーを全て加算し、その値
に第2グループに属するウォルシュシンボル個数を乗算
して出力する方法この方法は、と同様に、0のグルー
プについての総和(Σ0Groupk で表す)に、総和をと
った個数が乗算され、1のグループについての総和(Σ
1Group k で表す)に、総和をとった個数が乗算される
のである。すなわち、式(8)で計算される。
【0109】 Λ(0) ={A×(Wi k =0のグループの個数)×Σ0Groupk } −{A×(Wi k =1のグループの個数)×Σ1Groupk }…(8) なお、ここで、重み係数Aも乗算されている。また、こ
のWi k =0のグループの個数は、保持部FF3に書き
込まれ、また、Wi k =1のグループの個数は、保持部
FF4に書き込まれる。
【0110】そして、第1実施形態で説明したものと同
様な構成によって、ベスト8個を利用した判定メトリッ
クの計算がなされる。図12は、本発明の第1実施形態
の第2変形例に係る軟判定メトリック生成方法のフロー
チャートである。この図12に示すステップD1におい
て、メモリ初期化1によりi=0に設定され、そして、
ステップD2において、メモリ初期化2により保持部F
F1,FF2及びループ回数を表すkのいずれもが0に
される。さらに、ステップD3において、第0〜第5シ
ンボルのそれぞれのビット値によって、グループ分けが
行なわれ、ビット値が0の場合は、YESルートをと
り、ステップD4において、初期化された保持部FF1
に相関エネルギーが加算される一方、ステップD3にお
いて、ビット値が1の場合は、NOルートをとり、ステ
ップD5において、初期化された保持部FF2に相関エ
ネルギーが加算される。
【0111】そして、このステップD6において、全て
のkについてグループ分けが行なわれたか否かが判定さ
れて、全てのkについて行なわれていない間は、NOル
ートをとり、ステップD7において、kがインクリメン
トされてステップD3からの処理が繰り返される。ま
た、ステップD6において、全てのkについて行なわれ
た場合は、YESルートをとり、ステップD8におい
て、保持部FF1とFF2とのエネルギー差分が計算さ
れて、Λ(0) が求められる。
【0112】さらに、ステップD9において、6個のシ
ンボルの全てが判定されたか否かが判定されて、全て判
定されていれば、YESルートをとり、ステップD11
において、次のウォルシュシンボルについての判定メト
リックの生成がなされるが、まだ、判定するシンボルが
残っている間は、NOルートをとり、ステップD10に
おいて、iがインクリメントされて、ステップD2から
の処理が繰り返される。
【0113】このように、ウォルシュシンボルが0のグ
ループと1のグループとに分けられ、それぞれの値の差
が計算されるので、より正確な軟判定情報を出力するこ
とが可能となり、Eb /N0 が低い場合や、より強いフ
ェージング環境化においても正確な復調を行なえるよう
になる。また、重み付けを行なった場合の処理フロー
は、図13のようになる。図13は、本発明の第1実施
形態の第2変形例に係る第2の軟判定メトリック生成方
法のフローチャートである。この図13に示すフローチ
ャート内のFL4と付した箇所が、図12に示すフロー
チャート内のFL3と付した箇所から、置き変わったも
のとなっている。
【0114】この図13に示すステップE1において、
メモリ初期化1によりi=0に設定され、そして、ステ
ップE2において、メモリ初期化2により保持部FF
1,FF2及びループ回数を表すkのいずれもが0にさ
れる。さらに、ステップE3において、ウォルシュシン
ボルのビット値によって、グループ分けが行なわれ、ビ
ット値が0の場合は、YESルートをとり、ステップE
4において、初期化された保持部FF1に相関エネルギ
ー及びA×kが加算される一方、ステップE3におい
て、ビット値が1の場合は、NOルートをとり、ステッ
プE5において、初期化された保持部FF2に相関エネ
ルギー及びA×kが加算される。
【0115】そして、ステップE6において、全てのk
についてグループ分けが行なわれたか否かが判定され
て、全てのkについて行なわれていない間は、NOルー
トをとり、ステップE7において、kがインクリメント
されてステップE3からの処理が繰り返される。また、
ステップE6において、全てのkについて行なわれた場
合は、YESルートをとり、ステップE8において、保
持部FF1と保持部FF2とのエネルギー差分が計算さ
れて、Λ(0) が求められる。
【0116】さらに、ステップE9において、6個のシ
ンボルの全てが判定されたか否かが判定されて、全て判
定されていれば、YESルートをとり、ステップE11
において、次のウォルシュシンボルについての判定メト
リックの生成がなされるが、まだ、判定するシンボルが
残っている間は、NOルートをとり、ステップE10に
おいて、iがインクリメントされて、ステップE2から
の処理が繰り返される。
【0117】このように、ウォルシュシンボルが0のグ
ループと1のグループに分けられ、それぞれの値の差を
求められるので、より正確な軟判定情報を出力すること
が可能となり、Eb /N0 が低い場合や、より強いフェ
ージング環境化においても復調できるようになる。さら
に、また、それぞれのグループの総和をとった個数に重
み係数Aを乗算したものを、重み付けする処理フロー
は、図14のようになる。図14は、本発明の第1実施
形態の第2変形例に係る第3の軟判定メトリック生成方
法のフローチャートである。
【0118】この図14に示すステップF1において、
メモリ初期化1によりi=0に設定され、そして、ステ
ップF2において、メモリ初期化2により保持部FF
1,FF2,FF3,FF4及びループ回数を表すkの
いずれもが0にされる。さらに、ステップF3におい
て、ウォルシュシンボルのビット値によって、グループ
分けが行なわれ、ビット値が0の場合は、YESルート
をとり、ステップF4において、初期化された保持部F
F1に相関エネルギーが加算され、ステップF5におい
て、保持部FF3がインクリメントされ、ステップF8
の処理が行なわれる。また、ステップF3において、ビ
ット値が1の場合は、NOルートをとり、ステップF6
において、初期化された保持部FF2に相関エネルギー
が加算され、ステップF7において、保持部FF4がイ
ンクリメントされ、ステップF8の処理が行なわれる。
【0119】そして、ステップF8において、全てのk
についてグループ分けが行なわれたか否かが判定され
て、全てのkについて行なわれていない間は、NOルー
トをとり、ステップF9において、kがインクリメント
されてステップF3からの処理が繰り返される。また、
ステップF8において、全てのkについて行なわれた場
合は、YESルートをとり、ステップF10において、
(A×FF3+FF1)と(A×FF4+FF2)との
エネルギー差分が計算されて、Λ(0) が求められる。
【0120】さらに、ステップF11において、6個の
シンボルの全てが判定されたか否かが判定されて、全て
判定されていれば、YESルートをとり、ステップF1
3において、次のウォルシュシンボルについての判定メ
トリックの生成がなされるが、まだ、判定するシンボル
が残っている間は、NOルートをとり、ステップF12
において、iがインクリメントされて、ステップF2か
らの処理がなされる。
【0121】このように、一度、相関エネルギー順にウ
ォルシュインデックスを並び替えて、その並び替えられ
た各ウォルシュシンボルについて符号変化点を探すだけ
でよく、計算量が減少する。そして、このようにして、
64種類の相関エネルギーを全て計算することなく、相
関エネルギーの大きいものから、ベスト8個が選び出さ
れ、その中のみで計算が行なわれ、計算量が大幅に削減
されるので、回路規模の削減が可能となり、また、消費
電力を低減させ、発熱を減少させることができる。さら
に、動作速度の高速化が図られて、チャネル多重が容易
になる。
【0122】(B)本発明の第2実施形態の説明 上記の第1実施形態及び各変形例で、最上段のウォルシ
ュシンボルを計算したときに、その判定メトリックの値
が、スレッショルド値Eth以上の場合には、全てのウォ
ルシュシンボルについて硬判定結果を出力するようにも
できる。すなわち、上記の軟判定メトリック計算部32
aの後段に、判定メトリックとスレッショルド値Eth
を比較して判定メトリックを出力する判定メトリック値
比較部(図示せず)を設け、この判定メトリック値比較
部が、判定メトリックを、判定メトリックがスレッショ
ルド値Eth以上のときは硬判定結果として出力するとと
もに、判定メトリックがスレッショルド値Ethより小さ
いときは軟判定結果として出力するのである。ここで、
スレッショルド値Ethの決定方法は、回線設計に応じて
設定される。なお、本実施形態においても、受信装置
は、第1実施形態において説明したものと同一構成なの
で、重複した説明を省略する。
【0123】具体的には、上記の第1実施形態及び各変
形例において、判定メトリックΛ(0) が、計算されたと
きに、Λ(0) ≧Ethの時、判定メトリックとして硬判定
値が出力されるのである。また、その際に、第0シンボ
ルW0 0 が0の時は、硬判定値として1が出力され、ま
た、第0シンボルW0 0 が1の時は、硬判定値として−
1が出力される。一方、Λ(0) <Ethの時は、上記の第
1実施形態の方法で判定メトリックが出力される。
【0124】上述の構成により、軟判定メトリック生成
(図10参照)がなされるとともに、判定メトリックの
値が、スレッショルド値Eth以上のときには全てのウォ
ルシュシンボルについて硬判定結果が出力される。図1
5は、本発明の第2実施形態に係る軟判定メトリック生
成方法のフローチャートであり、この図15に示す枠A
が、図10の枠Aに対応する。すなわち、図10のステ
ップB12zにおいて、YESルートをとり、枠Aと付
された処理が行なわれ、i=0の処理が完了する(図1
5のステップG1)。
【0125】そして、ステップG2において、判定メト
リックΛ(0) がスレッショルド値E thより大きいか否が
判定されることによって、硬判定を行なうかまたは、軟
判定を行なうかが判定される。ここで、Λ(0) がEth
り小さいときは、NOルートをとり、ステップG9にお
いて、軟判定メトリック生成フローチャート(図10参
照)のステップB2に戻る。
【0126】一方、ステップG2において、Λ(0) がE
th以上のときは、YESルートをとり、ステップG3に
おいて、メモリ初期化がなされて、i=0にされ、ステ
ップG4において、ウォルシュシンボルの値が0か否か
が判定される。ここで、0の場合は、YESルートをと
り、ステップG5において、Λ(0) が1に設定され、ま
た、ステップG4において、1の場合は、NOルートを
とり、ステップG6において、Λ(0) が0に設定され、
そして、それぞれの処理が行なわれた後に、ステップG
7において、全てのiについて処理が行なわれたか否か
が判定される。
【0127】そして、全てのiについて行なわれていな
い間は、NOルートをとり、ステップG8において、i
がインクリメントされてステップG4からの処理が繰り
返される。また、ステップG7において、全てのiにつ
いて行なわれた場合は、YESルートをとり、ステップ
G10において、次のウォルシュシンボルについての判
定メトリックの生成がなされる。
【0128】このように、軟判定と硬判定とを組み合わ
せて、スレッショルド値Ethを基にして、判定メトリッ
クの計算方法を、軟判定にするかあるいは硬判定にする
かを選択できるようになる。また、このようにして、6
4種類の相関エネルギーを全て計算することなく、相関
エネルギーの大きいものから、ベスト8個が選び出さ
れ、その中のみで計算が行なわれ、計算量が大幅に削減
されるので、回路規模の削減が可能となり、また、消費
電力を低減させ、発熱を減少させることができる。さら
に、動作速度の高速化が図られて、チャネル多重が容易
になる。
【0129】そして、このようにして、無線回線の状況
等に応じて、判定方法を変更できるようになるので、設
計の自由度が高まるとともに、効率のよいシステムの運
用が行なえるようになる。 (B1)本発明の第2実施形態の第1変形例の説明 第2実施形態において、出力する判定メトリックの内容
を変更することもできる。すなわち、初めのウォルシュ
シンボルを計算したときに、判定メトリックの値が、ス
レッショルド値Eth以上のときには、全てのウォルシュ
シンボルについてシングルマキシマムの結果を出力する
のである。なお、本実施形態においても、受信装置は、
第1実施形態において説明したものと同一構成なので、
重複した説明を省略する。
【0130】具体的には、判定メトリックΛ(0) が、Λ
(0) ≧Ethのときは最大の相関エネルギー値(シングル
マキシマム値E0 )を出力するとともに、判定メトリッ
クΛ(0) が、Λ(0) <Ethのときは、軟判定結果として
出力するのである。そして、W0 0 が0の時はE0 が出
力され、また、W0 0 が1の時は−E0 が出力される。
【0131】上述の構成により、図10に示すような、
軟判定メトリック生成がなされるとともに、判定メトリ
ックの値が、スレッショルド値Eth以上のときには、全
てのウォルシュシンボルについて硬判定結果が出力され
る。図16は、本発明の第2実施形態の第1変形例に係
る軟判定メトリック生成方法のフローチャートであり、
FL7と付した箇所が、図15のFL6と付した箇所と
異なるのみで、その他の処理は同様である。すなわち、
この図16に示す枠Aは、図10の枠Aに対応し、図1
0のステップB12zにおいて、YESルートをとり、
枠Aと付された処理が行なわれ、i=0の処理が完了す
る(図16のステップH1)。
【0132】そして、ステップH2において、判定メト
リックΛ(0) がスレッショルド値E thより大きいか否か
が判定されることによって、硬判定を行なうかまたは、
軟判定を行なうかが判定される。ここで、Λ(0) がEth
より小さいときは、NOルートをとり、ステップH9に
おいて、軟判定メトリック生成フローチャート(図10
参照)のステップB2に戻る。
【0133】一方、ステップH2において、Λ(0) がE
th以上のときは、YESルートをとり、ステップH3に
おいて、メモリ初期化がなされて、i=0にされ、ステ
ップH4において、ウォルシュシンボルの値が0か否か
が判定される。ここで、0の場合は、YESルートをと
り、ステップH5において、Λ(0) として相関エネルギ
ーの最大値が設定され、また、ステップH4において、
1の場合は、NOルートをとり、ステップH6におい
て、Λ(0) には、相関エネルギーの最大値に−1を乗算
したものに設定される。そして、それぞれの処理が行な
われた後に、ステップH7において、全てのiについて
処理が行なわれたか否かが判定され、全てのiについて
行なわれていない間は、NOルートをとり、ステップH
8において、iがインクリメントされてステップH4か
らの処理が繰り返される。また、ステップH7におい
て、全てのiについて行なわれた場合は、YESルート
をとり、ステップH10において、次のウォルシュシン
ボルについての判定メトリックの生成がなされる。
【0134】このように、スレッショルド値Ethを基に
して、判定メトリックの計算方法を、軟判定にするかあ
るいはシングルマキシマム判定方法にするかを選択でき
るようになり、また、シングルマキシマム判定方法を用
いた判定メトリックが計算されて出力されるので、計算
量を減ずることができる。また、このようにして、64
種類の相関エネルギーを全て計算することなく、相関エ
ネルギーの大きいものから、ベスト8個が選び出され、
その中のみで計算が行なわれ、計算量が大幅に削減され
るので、回路規模の削減が可能となり、また、消費電力
を低減させ、発熱を減少させることができる。さらに、
動作速度の高速化が図られて、チャネル多重が容易にな
る。
【0135】そして、このようにして、無線回線の状況
等に応じて、判定方法を変更できるようになるので、設
計の自由度が高まるとともに、効率のよいシステムの運
用が行なえるようになる。 (B2)本発明の第2実施形態の第2変形例の説明 第2実施形態において、出力する判定メトリックの内容
を変更することもできる。すなわち、初めのウォルシュ
シンボルを計算したときに、判定メトリックを、最大の
相関エネルギー値が第2スレッショルド値Eth2 以上の
ときは硬判定結果として出力するとともに、最大の相関
エネルギー値が第2スレッショルド値E th2 より小さい
ときは軟判定結果として出力する。なお、本実施形態に
おいても、受信装置は、第1実施形態において説明した
ものと同一構成なので、重複した説明を省略する。
【0136】具体的には、最上段のウォルシュシンボル
が計算されるときに、ベスト8個の相関エネルギーの最
大値E0 が、第2スレッショルドEth2 以上のときに
は、全てのウォルシュシンボルについて硬判定結果が出
力されるようにもできる。すなわち、判定メトリック
は、E0 ≧Eth2 の時、硬判定値として出力され、W0
0が0の時は、1を出力し、さらに、W0 0 が1の時は
−1が出力される。一方、E0 <Eth2 のときは、第1
実施形態の方法で判定メトリックが出力される。
【0137】上述の構成により、図10に示すような、
軟判定メトリック生成がなされるとともに、計算された
相関エネルギーの値が、第2スレッショルド値Eth2
上のときには全てのウォルシュシンボルについて硬判定
結果が出力される。図17は、本発明の第2実施形態の
第2変形例に係る軟判定メトリック生成方法のフローチ
ャートである。そして、この図17に示す枠Bは、図1
0の枠Bに対応し、図10のステップB3において、相
関エネルギーの値が計算されると、そのEO の読み込み
が完了する(図17のステップJ1)。
【0138】そして、ステップJ2において、最大の相
関エネルギーEO が第2スレッショルド値Eth2 より大
きいか否が判定されることによって、硬判定を行なうか
または、軟判定を行なうかが判定される。ここで、EO
がEth2 より小さいときは、NOルートをとり、ステッ
プJ9において、軟判定メトリック生成フローチャート
(図10参照)のステップB2に戻る。
【0139】一方、ステップJ2において、EO がE
th2 以上のときは、YESルートをとり、ステップJ3
において、メモリ初期化がなされて、i=0にされ、ス
テップJ4において、ウォルシュシンボルの値が0か否
かが判定される。ここで、0の場合は、YESルートを
とり、ステップJ5において、Λ(0) として1が設定さ
れ、また、ステップJ4において、1の場合は、NOル
ートをとり、ステップJ6において、Λ(0) として0が
設定される。そして、それぞれの処理が行なわれた後
に、ステップJ7において、全てのiについて行なわれ
たか否かが判定される。そして、全てのiについて行な
われていない間は、NOルートをとり、ステップJ8に
おいて、iがインクリメントされてステップJ4からの
処理が繰り返される。また、ステップJ7において、全
てのiについて行なわれた場合は、YESルートをと
り、ステップJ10において、次のウォルシュシンボル
についての判定メトリックの生成がなされる。
【0140】このように、軟判定と硬判定とを組み合わ
せ、第2スレッショルド値Eth2 を基にして、判定メト
リックの計算方法を、軟判定にするかあるいは硬判定に
するかを選択できるようになり、また、硬判定を用いた
判定メトリックが計算されて出力されるので、計算量を
減ずることができる。また、このようにして、64種類
の相関エネルギーを全て計算することなく、相関エネル
ギーの大きいものから、ベスト8個が選び出され、その
中のみで計算が行なわれ、計算量が大幅に削減されるの
で、回路規模の削減が可能となり、また、消費電力を低
減させ、発熱を減少させることができる。さらに、動作
速度の高速化が図られて、チャネル多重が容易になる。
【0141】そして、このようにして、無線回線の状況
等に応じて、判定方法を変更できるようになるので、設
計の自由度が高まるとともに、効率のよいシステムの運
用が行なえるようになる。 (B3)本発明の第2実施形態の第3変形例の説明 同様にして、Λ(0) の値を最大の相関エネルギーの値に
設定することもできる。判定メトリックは、最大の相関
エネルギー値が第2スレッショルド値Eth2 以上のとき
は最大の相関エネルギー値として出力されるとともに、
最大の相関エネルギー値が第2スレッショルド値Eth2
より小さいときは軟判定結果として出力されるようにも
できる。
【0142】すなわち、最上段のウォルシュシンボルを
計算したときに、相関エネルギーE 0 が、第2スレッシ
ョルドEth2 以上のときには、全てのウォルシュシンボ
ルについて、シングルマキシマムの結果が出力される。
例えば、E0 ≧Eth2 の時、判定メトリックとしてシン
グルマキシマム値E0として、W0 0 が0の時はE0
出力されるとともに、W0 0 が1の時は−E0が出力さ
れる。また、E0 <Ethの時、第1実施形態の方法で判
定メトリックが出力されるようにする。
【0143】図18は、本発明の第2実施形態の第3変
形例に係る軟判定メトリック生成方法のフローチャート
である。そして、この図18に示す枠Bは、図17の枠
Bと同様である。また、この図18に示すフローチャー
トは、FL9と付した箇所が、図17のフローチャート
のFL8と付した箇所と異なるのみで、その他は同様で
ある。すなわち、ステップK2において、最大の相関エ
ネルギーEO が第2スレッショルド値Eth2 より大きい
か否が判定されることによって、硬判定を行なうかまた
は、軟判定を行なうかが判定され、ここで、EO がE
th2 より小さいときは、NOルートをとり、ステップK
9において、軟判定メトリック生成フローチャート(図
10参照)のステップB2に戻る。
【0144】一方、ステップK2において、EO がE
th2 以上のときは、YESルートをとり、ステップK3
において、メモリ初期化がなされて、i=0にされ、ス
テップK4において、ウォルシュシンボルの値が0か否
かが判定される。ここで、0の場合は、YESルートを
とり、ステップK5において、Λ(0) として相関エネル
ギーの中の最大値が設定され、また、ステップK4にお
いて、1の場合は、NOルートをとり、ステップK6に
おいて、Λ(0) として相関エネルギーの中の最大値に−
1を乗算したものが設定される。
【0145】そして、それぞれの処理が行なわれた後
に、ステップK7において、全てのiについて行なわれ
たか否かが判定され、全てのiについて行なわれていな
い間は、NOルートをとり、ステップK8において、i
がインクリメントされてステップK4からの処理が繰り
返される。また、ステップK7において、全てのiにつ
いて行なわれた場合は、YESルートをとり、ステップ
K10において、次のウォルシュシンボルについての判
定メトリックの生成がなされる。
【0146】このように、軟判定と硬判定とを組み合わ
せ、第2スレッショルド値Eth2 を基にして、判定メト
リックの計算方法を、軟判定にするかあるいは硬判定に
するかを選択できるようになり、また、シングルマキシ
マム判定方法を用いた判定メトリックが計算されて出力
されるので、計算量を減ずることができる。また、この
ようにして、64種類の相関エネルギーを全て計算する
ことなく、相関エネルギーの大きいものから、ベスト8
個が選び出され、その中のみで計算が行なわれ、計算量
が大幅に削減されるので、回路規模の削減が可能とな
り、また、消費電力を低減させ、発熱を減少させること
ができる。さらに、動作速度の高速化が図られて、チャ
ネル多重が容易になる。
【0147】そして、このようにして、第2スレッショ
ルド値Eth2 を設定することにより、Eb /N0 が大き
くなり、エラーが十分少なく、特性の改善の少ないとこ
ろで硬判定またはシングルマキシマムに処理を切り替
え、計算量を減らすことができるようになり、効率のよ
いシステムの運用が行なえるようになる。 (C)本発明の第3実施形態の説明 上記の第1実施形態の判定メトリックの計算において、
0または1のシンボル判定の計算をより容易にするよう
にもできる。その方法は、直前のウォルシュシンボルの
符号により、次に計算する相関エネルギーEとウォルシ
ュインデックスWi k とを限定して計算するのである。
なお、本実施形態においても、受信装置は、第1実施形
態において説明したものと同一構成なので、重複した説
明を省略する。
【0148】すなわち、上記の並び替え部31が、直前
の判定メトリックの正負の符号値を表示しうる保持部
(状態表示部)FF3を設け、並び替え部31が、上位
から8位に属するもののうち保持部FF3が表示する符
号値(0または1)に基づいて選択された選択範囲に書
き込むようにするのである。この選択範囲とは、ウォル
シュシンボルの特定位置のビット値が直前に受信された
符号値に等しいウォルシュシンボルの範囲にとる。ここ
で、保持部FF3は、保持機能のほか、状態表示部とし
ても機能している。
【0149】まず、第0シンボルが計算され、その計算
結果が0以上の場合、つまりW0 0=0の場合は、第1
シンボル以降の各シンボルについての計算を、ベスト8
個で抽出したものから、さらに"0xxxxx"のグループ(選
択範囲)にあるものに限定して行なわれるのである。こ
の方法は、ウォルシュインデックスが2進数表示で"0xx
xxx"のグループの尤度が、"1xxxxx"のグループより高い
ものとしている。
【0150】さらに、第1シンボルW1 0 =1の場合
は、第2シンボルの計算を"01xxxx"のグループに相当す
るものの中から行なうようにする。さらに、第2シンボ
ルW2 0 =1の場合は、第3シンボルの計算が"011xxx"
のグループに限定され、そして、また、第3シンボルW
3 0 =0の場合は、第4シンボルの計算が"01100xx" の
グループに限定されて行なわれる。加えて、第4シンボ
ルW4 0 =0の場合は、第5シンボルの計算を"01100x"
のグループに相当するものに限定して行なう。
【0151】図19は、本発明の第3実施形態に係る軟
判定メトリック生成方法のフローチャートである。この
図19に示すステップL1において、メモリ初期化1が
なされ、保持部FF3(0),FF3(1),…,FF
3(5)が全て0にされ、iも0にされる。そして、ス
テップL2において、iが0のときのメモリ初期化2が
なされ、保持部FF1,FF2がともに0にされ、ま
た、ループ回数を表すkが0にされる。そして、ステッ
プL3において、iが判定され、iが0の場合は、YE
Sルートをとり、ステップL4において、最大の相関エ
ネルギーとウォルシュシンボルとが記録され、保持部F
F1に最大の相関エネルギーEO が記憶され、また、保
持部FF2にウォルシュシンボルが記憶される。さら
に、ステップL5において、保持部FF2に関して符号
変化点の検索が行なわれ、符号変化点がない場合には、
NOルートをとり、ステップL23において、kがイン
クリメントされ、ステップL24において、k=7であ
るか否かが判定されて、k=7でない間は、NOルート
をとり、ステップL17からの処理が行なわれる。ま
た、k=7になると、YESルートをとり、ステップL
25から以降の処理が行なわれる。
【0152】このステップL25において、ウォルシュ
シンボルのビット値が判定され、そのビット値が0の場
合は、YESルートをとり、ステップL26において、
Λ(0) が最大の相関エネルギーに重み係数Aを乗算して
得られ、ステップL27において、保持部FF3が0に
される。また、ステップL26において、ビット値が1
の場合は、NOルートをとり、ステップL28におい
て、Λ(0) が最大の相関エネルギーに定数−Aを乗算し
て得られ、ステップL29において、保持部FF3が1
にされる。そして、ステップL27,ステップL29の
後に、ステップL11が実行される。
【0153】このステップL11において、全てのiに
ついて計算が行なわれたか否かが判定され、まだ、全て
が完了していない間は、ステップL12において、iが
インクリメントされ、ステップL2からの処理が繰り返
される。次に、iが0の処理が終わって、i=1の処理
になると、まず、ステップL17において、メモリ初期
化3がなされて、j=0とされ、そして、ステップL1
8において、計算対象の判別が行なわれる。すなわち、
ウォルシュシンボルの第0シンボルが初期化された0で
あるか否かが判定され、0であると、YESルートをと
り、ステップL19において、j=iか否かが判定さ
れ、jがiに達したか否かが判定される。そして、i=
1であるので、NOルートをとり、ステップL20にお
いて、jがインクリメントされて、再度ステップL18
の処理が繰り返される。
【0154】そして、ステップL18において、第1シ
ンボルが初期化された0であるか否かが判定され、ここ
で、0の場合は、YESルートをとり、ステップL19
において、計算対象であるか否かが判定されてから、Y
ESルートをとり、ステップL21の処理がなされ、最
大の相関エネルギーの値が0であるか否かが判定され
て、0である場合は、YESルートをとり、ステップL
22において、計算対象の中で最大であるものの相関エ
ネルギーとウォルシュシンボルとの値が仮設定される。
なお、ステップL21において、最大の相関エネルギー
の値が0でなければ、NOルートをとり、ステップL5
以降の処理がなされる 。
【0155】一方、ステップL18において、1の場合
は、NOルートをとり、ステップL23以降の処理が繰
り返される。また、ステップL6においては、テンポラ
リーの最大の相関エネルギーの値が格納されている保持
部FF2の値について、それが、0であるか否かが判定
され、0である場合には、YESルートをとり、ステッ
プL7において、エネルギー差分の計算が行なわれ、Λ
(0) が求められ、そして、ステップL8において、直前
のシンボル値として、保持部FF3に0が格納され、ス
テップL9において、Λ(0) が0である場合は、YES
ルートをとり、ステップL10において、Λ(0) として
Aに設定される。
【0156】一方、ステップL6において、保持部FF
2が0でなければ、NOルートをとり、ステップL13
において、エネルギー差分の計算が行なわれ、ステップ
L7における処理とは逆符号のΛ(0) が求められ、そし
て、ステップL14において、直前のシンボル値とし
て、保持部FF3に1が格納され、ステップL15にお
いて、Λ(0) が0である場合は、YESルートをとり、
ステップL16において、Λ(0) が重み−Aに設定され
る。また、ステップL9及びステップL15において、
Λ(0) が0でなければ、いずれもNOルートをとり、ス
テップL11に進む。
【0157】また、ステップL11において、i=5に
達して、6シンボル全てについて、判定が終了していな
い間は、NOルートをとり、ステップL12をとり、i
についてインクリメントされて、ステップL2からの処
理が繰り返される。また、ステップL11において、i
=5になれば、YESルートをとり、ステップL30に
おいてプログラムが終了するのである。
【0158】なお、上記の例では、第0シンボルから順
番に計算が行なわれているが、どのウォルシュシンボル
から初めてもよく、また、どの順番で行なってもよい。
また、この方法は、デュアルマキシマムとシングルマキ
シマムを組み合わせており、特性、計算量ともに両者の
中間となる。このように、直前に受信された符号値が記
憶されるので、64種類の相関エネルギーを全て計算せ
ず、計算量が大幅に削減される。従って、回路規模が削
減でき、また、消費電力を低減させ、発熱を減少させる
ことができる。さらに、動作速度の高速化が図られて、
チャネル多重が容易になる。
【0159】また、このようにして、よりEb /N0
低い場合や、より強いフェージング環境化でも復調で
き、効率のよいシステムの運用が行なえるようになる。 (D)その他 本発明は上述した実施態様及びその変形例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々
変形して実施することができる。
【0160】例えば、上記のリバースリンクにおいて、
送信装置50と受信装置19とを併せもった送受信装置
として実施することも可能である。さらに、上記の説明
中のウォルシュインデックスとウォルシュシンボルとの
対応関係は、上述したものに一義に対応するものではな
く、その関係を入れ替えたものでも、全く同様に実施で
きることは言うまでもない。
【0161】加えて、上記の各実施形態では、スレッシ
ョルド値との比較を行なう対象として、ウォルシュシン
ボルのうち、主に第0シンボルを例示して説明している
が、他のシンボル (i=1,2,3,4,5)でも可能
である。上記の各実施形態及び各変形例において、上位
の何番目までを抽出するかについては、8番目までに限
らず、16番目や32番目等、種々設計方針により、変
更できる。また、状態表示部FF3は、保持部FF3と
共用しているが、これらを別々に設けるようにすること
もできる。そして、また、上記の説明中で、E0〜E5
はそれぞれ、順位値kが0〜5のときの相関エネルギー
値であり、Ek ′は符号変化時の順位値における相関エ
ネルギー値を表し、Λ(0)は第0シンボルの判定メト
リックを表す。さらに、Eb /N0 は、1ビット当たり
の信号エネルギー対雑音電力密度比を表す。
【0162】さらに、図面中では、ウォルシュインデッ
クスをWalsh Index と表記しているが、同一の意味であ
り、同様に、図面において、Walsh Symbolと表記してあ
るのはウォルシュシンボルを意味する。加えて、図2に
おいて、サーチャ23bは、フィンガー復調器24a,
24b,24c,24dの中から選択的に受信するよう
になっており、また、並び替え手段31は、Best n並び
替えと表記されている。図4において、相関エネルギー
i (0) ,…,Ei (63)は、図3の合成相関エネルギー
に相当する。さらに、図6において、順位メモリ31
e,出力Energyメモリ31f,ウォルシュインデ
ックスメモリ31g,保持部31c,31d及び軟判定
メトリックメモリ32bは、協働して記憶部40′とし
て機能しており、また、この機能は、例えばRAMによ
り実現される。そして、上述の説明中及び図9〜図19
において、2重かっこ及び3重かっこの表記は、便宜
上、小かっこ()のみを用いている。
【0163】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の軟判定メ
トリック生成回路によれば、全てのウォルシュコードを
逆変換して得られたウォルシュシンボルを保持しうる記
憶手段と、全てのウォルシュコードについての相関エネ
ルギーの値に基づき所定の条件を有するウォルシュシン
ボルを記憶手段に書き込む並び替え手段と、並び替え手
段により記憶手段に書き込まれたウォルシュシンボルの
うち先頭に位置する第1ウォルシュシンボル内の特定位
置のビットを2番目以降に位置するウォルシュシンボル
内の同一位置にあるビットと順次比較し、そのビット値
が第1ウォルシュシンボルの特定位置のビット値と初め
て異なる変化点を検出することにより判定メトリックを
生成し、その判定メトリックをウォルシュシンボル内の
所定数ビットの全てについて生成して軟判定結果を出力
する判定メトリック生成手段とをそなえて構成されてい
るので、その並び替えられた各ウォルシュシンボルにつ
いて符号変化点を探すだけでよく、計算量を減少できる
利点があり、また、計算量が大幅に削減されるので、回
路規模の削減が可能となり、消費電力が低減し、発熱が
減少するようにできるとともに、動作速度の高速化が図
られて、チャネル多重が容易になる利点がある(請求項
1)。
【0164】また、その並び替え手段は、全てのウォル
シュコードについての相関エネルギー値を大きい順に並
び替えてその上位から所定の順位内に書き込むように構
成されてもよく、このようにすれば、やはり、64種類
全てを検索し最大値を選び出す必要がなくなるので、計
算量を減少できる利点がある(請求項2〜10)。加え
て、ウォルシュシンボルについて、特定位置のビット値
が0である第1グループと特定位置のビット値が1であ
る第2グループとに分ける分離手段と、第1総和値と第
2総和値とが出力される加算手段とをそなえ、判定メト
リック生成手段が、第1総和値から第2総和値を引算し
た値を判定メトリックとして生成するように構成されて
もよく、このようにすれば、より正確な軟判定情報が出
力されるので、Eb /N0 が低い場合や、より強いフェ
ージング環境化においても復調できる利点がある(請求
項11〜16)。
【0165】そして、上記の並び替え手段が、直前の判
定メトリックの正負の符号値を表示する符号値に基づい
て選択された選択範囲に書き込むように構成されてもよ
く、このようにすれば、64種類の相関エネルギーを全
て計算しないので、計算量が大幅に削減されて、回路規
模が削減される利点がある(請求項17,18)。さら
に、上記の判定メトリック生成手段の後段に、判定メト
リックと所定の閾値とを比較して判定メトリックが出力
される判定メトリック値比較手段をそなえて構成するこ
ともでき、このようにすれば、無線回線の状況等に応じ
て、判定方法を変更できるようになるので、設計の自由
度が高まるとともに、効率のよいシステムの運用が行な
える利点がある(請求項19〜23)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る送信装置の構成図
である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る受信装置の構成図
である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るフィンガー復調器
と最大値選択部との機能ブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る最大値選択部の構
成図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る並び替え部の構成
図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る軟判定メトリック
生成部の構成図である。
【図7】ウォルシュインデックスとウォルシュシンボル
との対応を説明するための図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る上位8個のウォル
シュシンボルの配置を説明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係るベスト8個並び替
え及び抽出のフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態に係る軟判定メトリッ
ク生成方法のフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態の第1変形例に係る軟
判定メトリック生成方法のフローチャートである。
【図12】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る軟
判定メトリック生成方法のフローチャートである。
【図13】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る第
2の軟判定メトリック生成方法のフローチャートであ
る。
【図14】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る第
3の軟判定メトリック生成方法のフローチャートであ
る。
【図15】本発明の第2実施形態に係る軟判定メトリッ
ク生成方法のフローチャートである。
【図16】本発明の第2実施形態の第1変形例に係る軟
判定メトリック生成方法のフローチャートである。
【図17】本発明の第2実施形態の第2変形例に係る軟
判定メトリック生成方法のフローチャートである。
【図18】本発明の第2実施形態の第3変形例に係る軟
判定メトリック生成方法のフローチャートである。
【図19】本発明の第3実施形態に係る軟判定メトリッ
ク生成方法のフローチャートである。
【図20】リバースリンクの機能ブロック図である。
【図21】(a)は入力信号のデータフォーマット図で
あり、(b)はビタビ符号化された信号のデータフォー
マット図であり、(c)は1シンボルのデータフォーマ
ット図であり、(d)はアダマール変換されたデータフ
ォーマット図であり、(e)は64ビットに変換された
データフォーマット図であり、(f)はPN符号を乗算
された後のデータフォーマット図である。
【符号の説明】
19 受信装置 20,21,22 受信前段部 20a,21a,22a,50f アンテナ 20b,21b,22b RF受信部 20c,21c,22c OQPSK復調器 23 相関値演算部 23a 信号選択部 23b サーチャ 24a,24b,24c,24d フィンガー復調器 25a,25b,25c 加算器 26 最大値選択部 27 デインターリーバ 28 ビタビ復号部 30a 逆拡散部 30b FHT部 30c,30d,30e 相関エネルギー計算部 31 並び替え部 31a 入力Energyメモリ 31b Energy比較部 31c,31d 保持部 31e 順位メモリ 31f 出力Energyメモリ 31g ウォルシュインデックスメモリ 32 軟判定メトリック生成部 32a 軟判定メトリック計算部 32b 軟判定メトリックメモリ 40,40′ 記憶部 50 送信装置 50a ビタビ符号化部 50b インターリーバ 50c M系列直交変調部 50d OQPSK変調部 50e RF送信部
フロントページの続き Fターム(参考) 5J065 AC02 AD10 AF01 AF03 AF04 AG05 AG06 AH02 AH03 AH17 AH21 AH23 5K004 AA05 FA05 FD05 5K022 EE02 EE25

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定数ビットからなる送信すべきウォル
    シュシンボルを相互に異なる複数のウォルシュコードに
    変換してから送信された無線信号を受信し、全てのウォ
    ルシュコードについての相関エネルギーを計算して最大
    の相関エネルギーを有するウォルシュコードを判定し、
    そのウォルシュコードに対応する該所定数ビットを復調
    ビットとして出力する、軟判定メトリック生成回路であ
    って、 該全てのウォルシュコードを逆変換して得られた該ウォ
    ルシュシンボルを保持しうる記憶手段と、 該全てのウォルシュコードについての相関エネルギーの
    値に基づき所定の条件を有する該ウォルシュシンボルを
    該記憶手段に書き込む並び替え手段と、 該並び替え手段により該記憶手段に書き込まれた該ウォ
    ルシュシンボルのうち先頭に位置する第1ウォルシュシ
    ンボル内の特定位置のビットを2番目以降に位置するウ
    ォルシュシンボル内の同一位置にあるビットと順次比較
    し、そのビット値が該第1ウォルシュシンボルの特定位
    置のビット値と初めて異なる符号変化点を検出すること
    により判定メトリックを生成し、該判定メトリックを該
    ウォルシュシンボル内の所定数ビットの全てについて生
    成して軟判定結果を出力する判定メトリック生成手段と
    をそなえて構成されたことを特徴とする、軟判定メトリ
    ック生成回路。
  2. 【請求項2】 該並び替え手段が、 該全てのウォルシュコードについての該相関エネルギー
    値を大きい順に並び替えてその上位から所定の順位内に
    書き込むように構成されたことを特徴とする、請求項1
    記載の軟判定メトリック生成回路。
  3. 【請求項3】 該判定メトリック生成手段が、 該符号変化点がある場合は、該符号変化点におけるウォ
    ルシュシンボルである第2ウォルシュシンボルの該相関
    エネルギーと該第1ウォルシュシンボルの該相関エネル
    ギーとの差分値に基づいて該判定メトリックを生成する
    ように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の軟
    判定メトリック生成回路。
  4. 【請求項4】 該判定メトリック生成手段が、 該第2ウォルシュシンボルの該相関エネルギーと該第1
    ウォルシュシンボルの該相関エネルギーとが同一である
    場合は、該判定メトリックを定数として生成するように
    構成されたことを特徴とする、請求項3記載の軟判定メ
    トリック生成回路。
  5. 【請求項5】 該判定メトリック生成手段が、 該第2ウォルシュシンボルの該相関エネルギーと該第1
    ウォルシュシンボルの該相関エネルギーとの差分値に、
    該並び替え手段により付された並び替え順位の差分値を
    乗算して該判定メトリックを生成するように構成された
    ことを特徴とする、請求項3記載の軟判定メトリック生
    成回路。
  6. 【請求項6】 該判定メトリック生成手段が、 該第2ウォルシュシンボルの該相関エネルギーと該第1
    ウォルシュシンボルの該相関エネルギーとの差分値に、
    該並び替え手段により付された並び替え順位の差分値を
    加算して該判定メトリックを生成するように構成された
    ことを特徴とする、請求項3記載の軟判定メトリック生
    成回路。
  7. 【請求項7】 該判定メトリック生成手段が、 該符号変化点がない場合は、所定の相関エネルギーと該
    第1ウォルシュシンボルの該相関エネルギーとの差分値
    に基づいて該判定メトリックを生成するように構成され
    たことを特徴とする、請求項1記載の軟判定メトリック
    生成回路。
  8. 【請求項8】 該所定の相関エネルギーが、 該第1ウォルシュシンボルの該相関エネルギーであるこ
    とを特徴とする、請求項7記載の軟判定メトリック生成
    回路。
  9. 【請求項9】 該所定の相関エネルギーが、 該第1ウォルシュシンボルの該相関エネルギーに重み係
    数を乗算したものであることを特徴とする、請求項7記
    載の軟判定メトリック生成回路。
  10. 【請求項10】 該所定の相関エネルギーが、0である
    ことを特徴とする、請求項7記載の軟判定メトリック生
    成回路。
  11. 【請求項11】 該ウォルシュシンボルについて、該ウ
    ォルシュシンボル内の特定位置のビット値が0である第
    1グループと該特定位置のビット値が1である第2グル
    ープとに分ける分離手段と、 該第1グループに属する該ウォルシュシンボルの該相関
    エネルギーについて加算して第1総和値を出力するとと
    もに、該第2グループに属する該ウォルシュシンボルの
    該相関エネルギーについて加算して第2総和値を出力す
    る加算手段とをそなえ、 該判定メトリック生成手段が、該加算手段から出力され
    る該第1総和値及び該第2総和値を使用し、該第1総和
    値から該第2総和値を引算した値を該判定メトリックと
    して生成するように構成されたことを特徴とする、請求
    項1記載の軟判定メトリック生成回路。
  12. 【請求項12】 該加算手段が、 該第1総和値を、該第1グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーを単純加算した値として出
    力するとともに、 該第2総和値を、該第2グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーを単純加算した値として出
    力するように構成されたことを特徴とする、請求項11
    記載の軟判定メトリック生成回路。
  13. 【請求項13】 該加算手段が、 該第1総和値を、該第1グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーに該並び替え手段により並
    び替えられた順位値を加算しその加算されたものを該第
    1グループに属するもの全てについて全加算して出力す
    るとともに、 該第2総和値を、該第2グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーに該並び替えられた順位値
    を加算しその加算されたものを該第2グループに属する
    もの全てについて全加算して出力するように構成された
    ことを特徴とする、請求項11記載の軟判定メトリック
    生成回路。
  14. 【請求項14】 該加算手段が、 該第1総和値を、該第1グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーに該並び替え手段により並
    び替えられた順位値を乗算しその乗算されたものを該第
    1グループに属するもの全てについて全加算して出力す
    るとともに、 該第2総和値を、該第2グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーに該並び替えられた順位値
    を乗算しその乗算されたものを該第2グループに属する
    もの全てについて全加算して出力するように構成された
    ことを特徴とする、請求項11記載の軟判定メトリック
    生成回路。
  15. 【請求項15】 該加算手段が、 該第1総和値を、該第1グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーを全て加算し、その値に該
    第1グループに属する該ウォルシュシンボル個数を加算
    して出力するとともに、 該第2総和値を、該第2グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーを全て加算し、その値に該
    第2グループに属する該ウォルシュシンボル個数を加算
    して出力するように構成されたことを特徴とする、請求
    項11記載の軟判定メトリック生成回路。
  16. 【請求項16】 該加算手段が、 該第1総和値を、該第1グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーを全て加算し、その値に該
    第1グループに属する該ウォルシュシンボル個数を乗算
    して出力するとともに、 該第2総和値を、該第2グループに属する該ウォルシュ
    シンボルの該相関エネルギーを全て加算し、その値に該
    第2グループに属する該ウォルシュシンボル個数を乗算
    して出力するように構成されたことを特徴とする、請求
    項11記載の軟判定メトリック生成回路。
  17. 【請求項17】 該並び替え手段が、直前の該判定メト
    リックの正負の符号値を表示しうる状態表示手段を設
    け、 該並び替え手段が、上位から所定の順位に属するものの
    うち該状態表示手段が表示する該符号値に基づいて選択
    された選択範囲に書き込むように構成されたことを特徴
    とする、請求項2記載の軟判定メトリック生成回路。
  18. 【請求項18】 該選択範囲が、 該ウォルシュシンボルの特定位置のビット値が直前に受
    信された該符号値に等しいウォルシュシンボルの範囲で
    あることを特徴とする、請求項17記載の軟判定メトリ
    ック生成回路。
  19. 【請求項19】 該判定メトリック生成手段の後段に、 該判定メトリックと所定の閾値とを比較して該判定メト
    リックを出力する判定メトリック値比較手段をそなえて
    構成されたことを特徴とする、請求項1〜請求項18の
    いずれか一項記載の軟判定メトリック生成回路。
  20. 【請求項20】 該判定メトリック値比較手段が、 該判定メトリックを、該判定メトリックが該所定の閾値
    以上のときは硬判定結果として出力するとともに、該判
    定メトリックが該所定の閾値より小さいときは該軟判定
    結果として出力するように構成されたことを特徴とす
    る、請求項19記載の軟判定メトリック生成回路。
  21. 【請求項21】 該判定メトリック値比較手段が、 該判定メトリックを、該判定メトリックが該所定の閾値
    以上のときは最大の該相関エネルギー値として出力する
    とともに、該判定メトリックが該所定の閾値より小さい
    ときは該軟判定結果として出力するように構成されたこ
    とを特徴とする、請求項19記載の軟判定メトリック生
    成回路。
  22. 【請求項22】 該判定メトリック値比較手段が、 該判定メトリックを、最大の相関エネルギー値が所定の
    第2閾値以上のときは硬判定結果として出力するととも
    に、該最大の相関エネルギー値が該第2閾値より小さい
    ときは該軟判定結果として出力するように構成されたこ
    とを特徴とする、請求項19記載の軟判定メトリック生
    成回路。
  23. 【請求項23】 該判定メトリック値比較手段が、 該判定メトリックを、最大の相関エネルギー値が所定の
    第2閾値以上のときは該最大の相関エネルギー値として
    出力するとともに、該最大の相関エネルギー値が該所定
    の第2閾値より小さいときは該軟判定結果として出力す
    るように構成されたことを特徴とする、請求項19記載
    の軟判定メトリック生成回路。
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