JP2001060864A - ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路 - Google Patents

ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路

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JP2001060864A
JP2001060864A JP11233149A JP23314999A JP2001060864A JP 2001060864 A JP2001060864 A JP 2001060864A JP 11233149 A JP11233149 A JP 11233149A JP 23314999 A JP23314999 A JP 23314999A JP 2001060864 A JP2001060864 A JP 2001060864A
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signal
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phase
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Toshinao Hane
稔尚 羽根
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Mitsubishi Electric Corp
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 積分回路の時定数によって定常位相差に振動
現象を発生させず、定常位相差を低減し、かつ過渡応答
特性および定常特性が良好であるPLL回路を提供す
る。 【解決手段】 制御回路8を設けて、位相差量子化回路
1と位相差判定回路2とから得られる位相誤差出力を元
に位相差成分に対応したオフセット電圧OSETを付与
するように制御させることができる。詳しくは、制御回
路8に位相差量子化回路1と位相差判定回路2とから得
られる出力値のピーク値を検出させ、そのピーク値に対
応したオフセット出力OSETを付与するように制御さ
せることができる。この結果、定常位相差を低減し、出
力位相差を低減化して電圧制御発振回路VCO7の出力
VOUTの安定化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル・フェ
ーズ・ロックド・ループ(Phase Locked Loop :PL
L)回路に関し、特に出力信号を高安定化させたディジ
タルPLL回路に関する。
【0002】
【従来の技術】入力クロックに同期したクロック信号を
生成する場合、通常、PLL回路が用いられている。P
LL回路は、電圧制御発信器(Voltage Controlled Osc
illator : VCO)へ入力する制御電圧をPLL回路の
基準となる入力信号とVCOの出力信号との間の位相差
から生成するために、VCOの初期特性のばらつきまた
は周囲の温度等によってVCOの発振周波数が変化する
ことから、定常位相誤差(定常位相差)が生じる。
【0003】PLL回路出力の定常位相差を低減するた
めにはループゲインを大きくすれば良いが、ループゲイ
ンを大きくすると、入力信号の変動に対してPLL回路
の反応が急峻になり、この結果安定性が悪くなるという
問題があった。
【0004】図5は、従来のPLL回路で用いられてい
る定常位相差の低減を説明するためのブロック図を示
す。図5において、符号51は入力信号INと分周回路
信号REFとの間の位相差を比較して位相差信号CMP
を出力する位相比較器、53は位相差信号CMPをフィ
ルタリングしてフィルタ出力信号Fを出力するフィルタ
回路、52は位相差信号CMPの積分を行なった結果の
信号ITGを出力する積分回路、56はフィルタ回路5
3の出力Fと積分回路52の出力ITGとを加算して加
算結果VINを得る加算回路、54は加算結果VINを
制御信号として入力し加算結果VINに応じた発振周波
数の信号VOUTを出力するVCO、55はVCOの出
力VOUTを入力して分周した分周信号REFを出力す
る分周回路である。
【0005】図5に示されるように、従来のPLL回路
は、分周回路55がフィードバックループを構成すると
ともに、位相差信号CMPの積分を行う積分回路52が
位相比較器51の出力端とフィルタ回路53の出力端と
の間に設けられ、位相差信号CMP分の積分を行った第
2のフィードバック信号ITGをフィルタ回路53の出
力に加算回路56により加えて、定常位相差の低減を図
るものであった。
【0006】上述された従来のPLL回路において、積
分回路52は位相比較器51の出力である位相差信号C
MPを一定時間積分して定常位相差に対応した信号IT
Gを出力し、次に、加算回路56によりフィルタ出力信
号Fと定常位相差に対応した信号ITGが加算されるた
め、VCO54の入力信号VINは信号ITGにより与
えられた分だけ定常位相差が低減され、出力が安定とな
るという構成を用いていた。
【0007】しかし、上述の構成では、一定時間定常位
相差信号CMPが積分回路52に入力されない場合、信
号ITGの出力が無くなり位相差が徐々に拡大すること
になる。この結果位相差が拡大すると、積分回路52よ
り信号ITGの再出力が行われて位相差の低減を行う一
連の動作を繰り返し行うため、定常位相差の振動が発生
する。この定常位相差の振動を押さえるために積分回路
52の時定数を大きくすると、PLL回路の位相引き込
み過程の動作が遅くなり、PLL回路の応答特性が劣っ
てしまうという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
PLL回路においては、積分回路の時定数によって定常
位相差に振動現象が発生し、PLL回路の出力信号が安
定しない、または位相引き込み応答特性が遅くなるとい
う問題があった。そこで、本発明の目的は、上記問題を
解決するためになされたものであり、積分回路の時定数
によって定常位相差に振動現象を発生させず、定常位相
差を低減し、かつ過渡応答特性および定常特性が良好で
あるPLL回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明のディジタル・
フェーズ・ロックド・ループ回路は、入力した制御信号
に応ずる発振周波数の信号を出力する電圧制御発振部
と、前記電圧制御発振部から出力された信号を分周して
分周信号を出力する分周回路部と、基準となる入力信号
と前記分周信号とを入力して該基準となる入力信号と該
分周信号との間の位相差を比較し、該位相差が量子化さ
れた量子化信号を出力する位相差量子化回路部と、基準
となる入力信号と前記分周信号とを入力して、該基準と
なる入力信号に対する該分周信号の位相差の進みまたは
遅れを判定した判定信号を出力する位相差判定回路部
と、前記位相差量子化回路部から出力された量子化信号
と前記位相差判定回路部から出力された判定信号とを入
力して、フィルタリングされた信号を出力するディジタ
ルフィルタ部と、前記ディジタルフィルタ部から出力さ
れたフィルタリングされた信号をラッチするラッチ回路
部と、定常位相誤差に対応したオフセット電圧を出力す
るオフセット回路部と、前記ラッチ回路部によりラッチ
された信号と前記オフセット回路部から出力された定常
位相誤差に対応した出力とを加算する加算回路部と、前
記加算回路部により加算された信号をアナログ信号へ変
換して前記電圧制御発振部へ制御信号として出力するデ
ィジタル/アナログ変換回路部と、前記位相差量子化回
路部から出力された量子化信号と前記位相差判定回路部
から出力された判定信号とを入力して、前記ディジタル
フィルタ部に対しフィルタ係数を制御し、前記ラッチ回
路に対しラッチのタイミングを制御し、前記オフセット
回路部に対し定常位相誤差に対応したオフセット電圧の
制御を行なう制御回路部とを備えたものである。
【0010】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
基準となる入力信号の位相変動の発生を示すトリガ信号
をさらに入力し、該トリガ信号が入力された時点から所
定の時間、前記ディジタルフィルタ回路部に対しフィル
タ係数を変化させる制御を行なうことができるものであ
る。
【0011】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
該前記トリガ信号が入力された場合、該トリガ信号入力
時に発生した基準となる入力信号と分周信号との間の位
相差に対応して、前記分周回路部に対しリセット制御を
行なうことができるものである。
【0012】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
前記ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路が位
相引き込み動作を完了した後の定常状態において発生し
た定常位相差に対し、入力した前記量子化信号と前記判
定信号とに基づいて量子化された位相差出力のピーク平
均値を検出し、該ピーク平均値に対応したオフセット電
圧の制御を行なうことができるものである。
【0013】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
前記ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路が位
相引き込み動作を完了した後の定常状態において発生し
た定常位相差に対し、入力した前記量子化信号と前記判
定信号とに基づいて量子化された位相差出力の全出力の
平均値を検出し、該全出力の平均値に対応したオフセッ
ト電圧の制御を行なうことができるものである。
【0014】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
前記ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路が位
相引き込み動作を完了した後の定常状態において発生し
た定常位相差に対し、入力した前記量子化信号と前記判
定信号とに基づいて量子化された位相差出力の出力値が
所定の閾値を超えたことを判定し、該出力値に対応した
オフセット電圧の制御を行なうことができるものであ
る。
【0015】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
前記ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路が位
相引き込み動作を完了した後の定常状態において発生し
た定常位相差に対し、入力した前記量子化信号と前記判
定信号とに基づいて量子化された位相差出力の出力値に
対し、該出力値が基準となる入力信号に対して進んでい
るかまたは遅れているかを所定時間計数して計数値を求
め、該計数値に対応したオフセット電圧の制御を行なう
ことができるものである。
【0016】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
前記ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路が位
相引き込み動作を完了した後の定常状態において発生し
た定常位相差に対し、該ディジタル・フェーズ・ロック
ド・ループ回路に電源を投入した後の所定の時間、前記
ディジタルフィルタ部のフィルタ係数を変化させること
ができるものである。
【0017】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
前記ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路が位
相引き込み動作を完了した後の定常状態において発生し
た定常位相差に対し、入力した前記量子化信号と前記判
定信号とに基づいて量子化された位相差出力の出力値に
対応させて前記ディジタルフィルタ部のフィルタ係数を
変化させることができるものである。
【0018】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記ディジタルフィ
ルタ部は、前記位相差量子化回路部から出力された量子
化信号のみを入力してフィルタリングされた信号を出力
し、前記制御回路部は、前記位相差判定回路部から出力
された判定信号のみを入力して、前記ディジタルフィル
タ部に対しフィルタ係数を制御し、前記ラッチ回路に対
しラッチのタイミングを制御し、前記オフセット回路部
に対し定常位相誤差に対応したオフセット電圧の制御を
行ない、基準となる入力信号と分周信号との間の位相差
が所定値より小さい場合は、前記オフセット回路部に対
し微細な出力制御を行ない、基準となる入力信号と分周
信号との間の位相差が所定値より大きい場合は所定値よ
り小さい場合と比べて位相引き込みを高速化させること
ができるものである。
【0019】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
該前記トリガ信号が入力された場合、所定時間、前記位
相差判定回路部から出力された判定信号により前記オフ
セット回路部のみを制御することができるものである。
【0020】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
該前記トリガ信号が入力された場合、前記分周回路部に
対するリセット制御を行なうとともに、入力した前記量
子化信号と前記判定信号とに基づいて量子化された位相
差出力のピーク値を検出し、該ピーク値に対応したオフ
セット電圧の制御を行なうことができるものである。
【0021】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
該前記トリガ信号が入力された場合、前記分周回路部に
対するリセット制御を行なうとともに、所定時間、前記
ディジタルフィルタ回路部のフィルタ係数を変更させる
ことができるものである。
【0022】ここで、この発明のディジタル・フェーズ
・ロックド・ループ回路において、前記制御回路部は、
該前記トリガ信号が入力された場合、前記分周回路部に
対するリセット制御を行なうとともに、所定時間、前記
位相差判定回路部から出力された判定信号により前記オ
フセット回路部のみを制御することができるものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0024】実施の形態1.図1は、本発明の実施形態
1におけるPLL回路の構成をブロック図で示す。図1
において、符号1は基準となる入力信号INと分周信号
REFとを入力して入力信号INと分周信号REFとの
間の位相差を比較し、この位相差が量子化された量子化
信号D1を出力する位相差量子化回路、2は入力信号I
Nと分周信号REFとを入力して、入力信号INに対す
る分周信号REFの位相差の進みまたは遅れを判定した
判定信号D2を出力する位相差判定回路、3は位相差量
子化回路1から出力された量子化信号D1と位相差判定
回路2から出力された判定信号D2とを入力して、フィ
ルタリングされたディジタルフィルタ出力信号DFを出
力するディジタルフィルタ回路、4はディジタルフィル
タ回路3から出力された信号DFをラッチするラッチ回
路、9は定常位相差に対応したオフセット電圧OSET
を出力するオフセット回路、5はラッチ回路4からラッ
チ出力された信号LATとオフセット回路9から出力さ
れた定常位相差に対応した出力OSETとを加算する加
算回路、6は加算回路5により加算された信号ADDを
アナログ信号へ変換して制御信号CNTAを出力するデ
ィジタル/アナログ(D/A)変換回路、7は入力した
制御信号CNTAに応ずる発振周波数の信号VOUTを
出力する電圧制御発振回路VCO、10は電圧制御発振
回路VCO7から出力された信号VOUTを分周して分
周信号REFを出力する分周回路、8は位相差量子化回
路1から出力された量子化信号D1と位相差判定回路2
から出力された判定信号D2とを入力して、ディジタル
フィルタ回路3に対しフィルタ係数を制御する信号CN
TFを出力し、ラッチ回路4に対しラッチのタイミング
を制御する信号CNTLを出力し、オフセット回路9に
対し定常位相差に対応したオフセット電圧OSETを出
力するように制御する信号CNTOを出力する制御回路
部である。
【0025】図1に示されるように、入力信号INは位
相差量子化回路1と位相差判定回路2とへ入力される。
位相差量子化回路1は入力信号INと分周回路10から
の参照信号(分周信号)との間の位相差を検出し、検出
された位相差を量子化されたディジタル出力(量子化信
号)D1としてディジタルフィルタ3と制御回路8へ出
力する。
【0026】位相差判定回路2は入力信号INと分周回
路10からの分周信号REFとの間の位相差が進んでい
るかまたは遅れているかを判定し、その判定結果を1ビ
ットのディジタル出力(判定信号)D2としてディジタ
ルフィルタ回路3と制御回路へ出力する。
【0027】ディジタルフィルタ3は、制御回路8より
指示されたフィルタ係数出力(制御信号)CNTFに従
い、量子化信号D1と判定信号D2とにフィルタリング
処理を施し、ディジタルフィルタ出力信号DFとしてラ
ッチ回路4へ出力する。ラッチ回路4は制御回路8から
出力された制御信号CNTLによるタイミングに従い、
ディジタルフィルタ出力信号DFを記憶し、次にラッチ
出力LATを加算回路5へ出力する。オフセット回路9
は制御回路8から出力された制御信号CNTOに従い、
定常位相差に対応した微小なオフセット出力OSETを
加算回路5へ出力する。
【0028】D/A変換器6はラッチ出力LATとオフ
セット出力OSETとが加算されたディジタル値である
加算結果の信号ADDをアナログ信号CNTAへ変換す
る。アナログ信号CNTAは電圧制御発振回路VCO7
へ入力し、電圧制御発振回路VCO7は入力制御信号C
NTAに対応した出力信号VOUTを出力する。この出
力信号VOUTは分周回路10により入力信号INと同
じ周波数に分周され、分周信号REFとして位相差量子
化回路1と位相差判定回路2とへ入力される。
【0029】本実施の形態1におけるPLL回路が引き
込みを終了した定常状態において、電圧制御発振回路V
CO7の温度特性のばらつき等に伴う定常位相差の発生
により、位相差量子化回路1は量子化された位相誤差出
力を行う。図2は、縦軸は位相差量子化回路1が出力す
る量子化位相差出力であり、横軸は時間である。図2に
示されるように、位相差量子化回路1が出力する量子化
位相差出力により電圧制御発振回路VCO7の出力は周
波数変動が生じ不安定になる。そこで制御回路8は、位
相差量子化回路1と位相差判定回路2とから得られる位
相差出力を元に位相差成分に対応したオフセット電圧O
SETを付与するように制御することにより、出力位相
差を低減化し電圧制御発振回路VCO7の出力VOUT
の安定化を図ることができる。
【0030】上述のように、制御回路8は位相差量子化
回路1と位相差判定回路2とから得られる位相誤差出力
を元に位相差成分に対応したオフセット電圧OSETを
付与するように制御する。その制御方法として、位相差
量子化回路1と位相差判定回路2とから得られる出力値
のピーク値を検出し、そのピーク値に対応したオフセッ
ト出力OSETを付与するように制御する方法がある。
この制御方法により、定常位相誤差を低減することがで
き、出力位相差を低減化しVCO出力VOUTの安定化
を図ることが可能である。制御回路8は、ディジタル回
路による構成およびマイクロプロセッサによる構成が可
能であり、各々同等の効果を得ることができる。
【0031】以上より、実施の形態1によれば、制御回
路8を設けて、位相差量子化回路1と位相差判定回路2
とから得られる位相誤差出力を元に位相差成分に対応し
たオフセット電圧OSETを付与するように制御させる
ことができる。詳しくは、制御回路8に位相差量子化回
路1と位相差判定回路2とから得られる出力値のピーク
値を検出させ、そのピーク値に対応したオフセット出力
OSETを付与するように制御させることができる。こ
の結果、定常位相差を低減し、出力位相差を低減化して
電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安定化を図
ることができる。
【0032】実施の形態2.図3は、本発明の実施形態
2におけるPLL回路の構成をブロック図で示す。図3
で図1と同じ符号を付したものは同じ機能を有するため
説明は省略する。図3において、符号TRGは、信号伝
送路の予備回線への切替等により入力信号INの位相が
大きく変動する場合の切替状態を示す切替制御信号(ト
リガ信号)である。
【0033】実施の形態2においては、実施の形態1に
加えて、制御回路8がトリガ信号TRGを入力する構成
となっている。制御回路8は、トリガ信号TRG入力時
に一定時間ディジタルフィルタ回路3のフィルタ係数を
変化させることにより、ディジタルフィルタ出力信号D
Fの急激な変動を低減化し、電圧制御発振回路VCO7
の出力VOUTの安定化を図ることができる。
【0034】以上より、実施の形態2によれば、実施の
形態1に加えて、制御回路8が入力信号INの位相が大
きく変動する場合の切替状態を示すトリガ信号TRGを
入力する構成とすることができる。この結果、制御回路
8は、トリガ信号TRG入力時に一定時間ディジタルフ
ィルタ回路3のフィルタ係数を変化させることにより、
ディジタルフィルタ出力信号DFの急激な変動を低減化
し、電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安定化
を図ることができる。
【0035】実施の形態3.図4は、本発明の実施形態
3におけるPLL回路の構成をブロック図で示す。図4
で図1または図3と同じ符号を付したものは同じ機能を
有するため説明は省略する。図4において、符号RST
は、分周回路10をリセットするリセット制御信号であ
る。
【0036】実施の形態3においては、実施の形態2に
加えて、制御回路8が分周回路10へリセット制御信号
RSTを出力する構成となっている。上述のように、信
号伝送路の予備回線への切り替え等により入力信号IN
の位相が大きく変動する場合、この切り替え状態をトリ
ガ信号TRGにより知ることができる。実施の形態3で
は、この入力信号INの切り替え発生時に分周回路10
に対してリセット制御を行うことにより、安定した出力
を得ることができる。
【0037】以上より、実施の形態3によれば、実施の
形態2に加えて、制御回路8が分周回路10へリセット
制御信号RSTを出力する構成とすることができる。こ
の結果、制御回路8は、トリガ信号TRG入力時に分周
回路10へリセット制御信号RSTを出力することがで
きるため、安定した出力を得ることができる。
【0038】実施の形態4.実施の形態1ないし3にお
いて、制御回路8は位相差量子化回路1と位相差判定回
路2とから得られた位相誤差出力を元に位相差成分に対
応したオフセット電圧OSETを付与するように制御し
ている。本実施の形態4においては、ディジタルPLL
回路が位相引き込み動作を完了した後の定常状態におい
て発生した定常位相差に対し、その制御方法として、制
御回路8が位相差量子化回路1と位相差判定回路2とか
ら得られる出力値のピーク平均値を算出し、そのピーク
平均値に対応したオフセット出力OSETを付与するよ
うに制御する方法を用いることができる。この結果、定
常位相差を低減することができ、出力位相差を低減化し
て電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安定化を
図ることができる。
【0039】以上より、実施の形態4によれば、実施の
形態1ないし3において、制御回路8が位相差量子化回
路1と位相差判定回路2とから得られる出力値のピーク
平均値を算出し、そのピーク平均値に対応したオフセッ
ト出力OSETを付与するように制御する方法を用いる
ことができるため、定常位相差を低減することができ、
出力位相差を低減化して電圧制御発振回路VCO7の出
力VOUTの安定化を図ることができる。
【0040】実施の形態5.実施の形態1ないし3にお
いて、制御回路8は位相差量子化回路1と位相差判定回
路2とから得られた位相誤差出力を元に位相差成分に対
応したオフセット電圧OSETを付与するように制御し
ている。本実施の形態5においては、ディジタルPLL
回路が位相引き込み動作を完了した後の定常状態におい
て発生した定常位相差に対し、その制御方法として、制
御回路8が位相差量子化回路1と位相差判定回路2とか
ら得られる出力値の全出力値の平均値を算出し、その平
均値に対応したオフセット出力OSETを付与するよう
に制御する方法を用いることができる。この結果、定常
位相差を低減することができ、出力位相差を低減化して
電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安定化を図
ることができる。
【0041】以上より、実施の形態5によれば、実施の
形態1ないし3において、制御回路8が位相差量子化回
路1と位相差判定回路2とから得られる出力値の全出力
値の平均値を算出し、その平均値に対応したオフセット
出力OSETを付与するように制御する方法を用いるこ
とができるため、定常位相差を低減することができ、出
力位相差を低減化して電圧制御発振回路VCO7の出力
VOUTの安定化を図ることができる。
【0042】実施の形態6.実施の形態1ないし3にお
いて、制御回路8は位相差量子化回路1と位相差判定回
路2とから得られた位相誤差出力を元に位相差成分に対
応したオフセット電圧OSETを付与するように制御し
ている。本実施の形態6においては、ディジタルPLL
回路が位相引き込み動作を完了した後の定常状態におい
て発生した定常位相差に対し、その制御方法として、制
御回路8が位相差量子化回路1と位相差判定回路2とか
ら得られる出力値が所定の閾値を超えたことを判定し、
その出力値に対応したオフセット出力OSETを付与す
るように制御する方法を用いることができる。この結
果、定常位相差を低減することができ、出力位相差を低
減化して電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安
定化を図ることができる。
【0043】以上より、実施の形態6によれば、実施の
形態1ないし3において、制御回路8が位相差量子化回
路1と位相差判定回路2とから得られる出力値が所定の
閾値を超えたことを判定し、その出力値に対応したオフ
セット出力OSETを付与するように制御する方法を用
いることができるため、定常位相差を低減することがで
き、出力位相差を低減化して電圧制御発振回路VCO7
の出力VOUTの安定化を図ることができる。
【0044】実施の形態7.実施の形態1ないし3にお
いて、制御回路8は位相差量子化回路1と位相差判定回
路2とから得られた位相誤差出力を元に位相差成分に対
応したオフセット電圧OSETを付与するように制御し
ている。本実施の形態7においては、ディジタルPLL
回路が位相引き込み動作を完了した後の定常状態におい
て発生した定常位相差に対し、その制御方法として、制
御回路8が位相差量子化回路1と位相差判定回路2とか
ら得られる出力値に対して、その出力値が基準となる入
力信号に対して進んでいるかまたは遅れているかを所定
時間計数して計数値を求め、この計数値に対応したオフ
セット出力OSETを付与するように制御する方法を用
いることができる。この結果、定常位相差を低減するこ
とができ、出力位相差を低減化して電圧制御発振回路V
CO7の出力VOUTの安定化を図ることができる。計
数には制御回路8内にあるアップダウンカウンタ(不図
示)を用いることができる。
【0045】以上より、実施の形態7によれば、実施の
形態1ないし3において、制御回路8が位相差量子化回
路1と位相差判定回路2とから得られる出力値に対し
て、その出力値が基準となる入力信号に対して進んでい
るかまたは遅れているかを所定時間計数して計数値を求
め、この計数値に対応したオフセット出力OSETを付
与するように制御する方法を用いることができるため、
定常位相差を低減することができ、出力位相差を低減化
して電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安定化
を図ることができる。
【0046】実施の形態8.実施の形態1ないし3にお
いて、制御回路8は位相差量子化回路1と位相差判定回
路2とから得られた位相誤差出力を元に位相差成分に対
応したオフセット電圧OSETを付与するように制御し
ている。本実施の形態8においては、ディジタルPLL
回路が位相引き込み動作を完了した後の定常状態におい
て発生した定常位相差に対し、その制御方法として、制
御回路8がディジタルPLL回路に電源を投入した後の
所定の時間、ディジタルフィルタ回路3のフィルタ係数
を変化させるように制御する方法を用いることができ
る。この結果、定常位相差を低減することができ、出力
位相差を低減化して電圧制御発振回路VCO7の出力V
OUTの安定化を図ることができる。計数には制御回路
8内にあるアップダウンカウンタ(不図示)を用いるこ
とができる。
【0047】以上より、実施の形態8によれば、実施の
形態1ないし3において、制御回路8がディジタルPL
L回路に電源を投入した後の所定の時間、ディジタルフ
ィルタ回路3のフィルタ係数を変化させるように制御す
る方法を用いることができるため、定常位相差を低減す
ることができ、出力位相差を低減化して電圧制御発振回
路VCO7の出力VOUTの安定化を図ることができ
る。
【0048】実施の形態9.実施の形態1ないし3にお
いて、制御回路8は位相差量子化回路1と位相差判定回
路2とから得られた位相誤差出力を元に位相差成分に対
応したオフセット電圧OSETを付与するように制御し
ている。本実施の形態9においては、ディジタルPLL
回路が位相引き込み動作を完了した後の定常状態におい
て発生した定常位相差に対し、その制御方法として、制
御回路8が入力した量子化信号D1と判定信号D2とに
基づいて量子化された位相差出力の出力値に対応させて
ディジタルフィルタ回路3のフィルタ係数を変化させる
ように制御するか、またはディジタルPLL回路に電源
を投入した後の所定の時間、ディジタルフィルタ回路3
のフィルタ係数を変化させるように制御する方法を用い
ることができる。この結果、定常位相差を低減すること
ができ、出力位相差を低減化して電圧制御発振回路VC
O7の出力VOUTの安定化を図ることができる。計数
には制御回路8内にあるアップダウンカウンタ(不図
示)を用いることができる。
【0049】以上より、実施の形態9によれば、実施の
形態1ないし3において、制御回路8が入力した量子化
信号D1と判定信号D2とに基づいて量子化された位相
差出力の出力値に対応させてディジタルフィルタ回路3
のフィルタ係数を変化させるように制御するか、または
ディジタルPLL回路に電源を投入した後の所定の時
間、ディジタルフィルタ回路3のフィルタ係数を変化さ
せるように制御する方法を用いることができるため、定
常位相差を低減することができ、出力位相差を低減化し
て電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安定化を
図ることができる。
【0050】実施の形態10.実施の形態1ないし3に
おいて、制御回路8は位相差量子化回路1と位相差判定
回路2とから得られた位相誤差出力を元に位相差成分に
対応したオフセット電圧OSETを付与するように制御
している。本実施の形態10においては、その制御方法
として、ディジタルフィルタ回路2へ位相差量子化回路
1から出力された量子化信号D1のみを入力して電圧制
御発振回路7を制御すると同時に、制御回路部8が、位
相差判定回路2から出力された判定信号D2のみを入力
して、ディジタルフィルタ3に対しフィルタ係数を制御
し、ラッチ回路4に対しラッチのタイミングを制御し、
オフセット回路9に対し定常位相誤差に対応したオフセ
ット電圧の制御を行なうことができる。この結果、入力
信号INと分周信号REFとの間の位相差が所定値より
小さい場合はオフセット回路9に対し微細な出力制御を
行ない、入力信号INと分周信号REFとの間の位相差
が所定値より大きい場合は所定値より小さい場合と比べ
て位相引き込みを高速化させることができる。したがっ
て、定常位相差を低減することができ、出力位相差を低
減化して電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安
定化を図ることができる。
【0051】以上より、実施の形態10によれば、実施
の形態1ないし3において、ディジタルフィルタ回路2
へ位相差量子化回路1から出力された量子化信号D1の
みを入力して電圧制御発振回路7を制御すると同時に、
制御回路部8が、位相差判定回路2から出力された判定
信号D2のみを入力して、ディジタルフィルタ3に対し
フィルタ係数を制御し、ラッチ回路4に対しラッチのタ
イミングを制御し、オフセット回路9に対し定常位相誤
差に対応したオフセット電圧の制御を行なうことができ
る。このため定常位相差を低減することができ、出力位
相差を低減化して電圧制御発振回路VCO7の出力VO
UTの安定化を図ることができる。
【0052】実施の形態11.実施の形態2および3に
おいて、制御回路8は実施の形態1に加えて、入力信号
INの位相が大きく変動する場合の切替状態を示すトリ
ガ信号TRGを入力し、このトリガ信号入力時にディジ
タルフィルタ回路3または分周回路10を制御してい
る。本実施の形態11においては、その制御方法とし
て、トリガ信号TRGが入力された場合、所定時間、位
相差判定回路2から出力された判定信号D2によりオフ
セット回路9のみを制御する方法を用いることができ
る。この結果、微細な出力制御を行なうことができ、出
力信号の急激な変動を低減化して電圧制御発振回路VC
O7の出力VOUTの安定化を図ることができる。
【0053】以上より、実施の形態11によれば、実施
の形態2および3において、トリガ信号TRGが入力さ
れた場合、所定時間、位相差判定回路2から出力された
判定信号D2によりオフセット回路9のみを制御する方
法を用いることができるため、微細な出力制御を行なう
ことができ、出力信号の急激な変動を低減化して電圧制
御発振回路VCO7の出力VOUTの安定化を図ること
ができる。
【0054】実施の形態12.実施の形態3において、
制御回路8は実施の形態1または2に加えて、トリガ信
号TRG入力時に分周回路10をリセットするように制
御している。本実施の形態12においては、その制御方
法として、分周回路10に対するリセット制御を行なっ
て位相差を吸収すると共に、入力した量子化信号D1と
判定信号D2とに基づいて量子化された位相差出力のピ
ーク値を検出し、このピーク値に対応したオフセット電
圧の制御を行ない、電圧制御発振回路VCO7の制御を
行なう方法を用いることができる。この結果、出力信号
の急激な変動を低減化して電圧制御発振回路VCO7の
出力VOUTの安定化を図ることができる。
【0055】以上より、実施の形態12によれば、実施
の形態3において、トリガ信号TRGが入力された場
合、分周回路10に対するリセット制御を行なって位相
差を吸収すると共に、入力した量子化信号D1と判定信
号D2とに基づいて量子化された位相差出力のピーク値
を検出し、このピーク値に対応したオフセット電圧の制
御を行ない、電圧制御発振回路VCO7の制御を行なう
方法を用いることができる。このため、出力信号の急激
な変動を低減化して電圧制御発振回路VCO7の出力V
OUTの安定化を図ることができる。
【0056】実施の形態13.実施の形態3において、
制御回路8は実施の形態1または2に加えて、トリガ信
号TRG入力時に分周回路10をリセットするように制
御している。本実施の形態13においては、その制御方
法として、分周回路10に対するリセット制御を行なっ
て位相差を吸収すると共に、所定の時間ディジタルフィ
ルタ回路3のフィルタ係数を変更させる方法を用いるこ
とができる。このため、出力信号の急激な変動を低減化
して電圧制御発振回路VCO7の出力VOUTの安定化
を図ることができる。
【0057】以上より、実施の形態13によれば、実施
の形態3において、トリガ信号TRGが入力された場
合、分周回路10に対するリセット制御を行なって位相
差を吸収すると共に、所定の時間ディジタルフィルタ回
路3のフィルタ係数を変更させる方法を用いることがで
きるため、出力信号の急激な変動を低減化して電圧制御
発振回路VCO7の出力VOUTの安定化を図ることが
できる。
【0058】実施の形態14.実施の形態3において、
制御回路8は実施の形態1または2に加えて、トリガ信
号TRG入力時に分周回路10をリセットするように制
御している。本実施の形態14においては、その制御方
法として、所定時間、位相差判定回路2から出力された
判定信号D2によりオフセット回路9のみを制御する方
法を用いることができる。このため、出力信号の急激な
変動を低減化して電圧制御発振回路VCO7の出力VO
UTの安定化を図ることができる。
【0059】以上より、実施の形態14によれば、実施
の形態3において、トリガ信号TRGが入力された場
合、分周回路10に対するリセット制御を行なって位相
差を吸収すると共に、所定の時間位相差判定回路2から
出力された判定信号D2によりオフセット回路9のみを
制御する方法を用いることができるため、出力信号の急
激な変動を低減化して電圧制御発振回路VCO7の出力
VOUTの安定化を図ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ル・フェーズ・ロックド・ループ回路によれば、制御回
路8を設けて、位相差量子化回路1と位相差判定回路2
とから得られる位相誤差出力を元に位相差成分に対応し
たオフセット電圧OSETを付与するように制御させる
ことにより、積分回路の時定数によって定常位相差に振
動現象を発生させず、定常位相差を低減し、かつ過渡応
答特性および定常特性が良好であるディジタル・フェー
ズ・ロックド・ループ回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1におけるPLL回路の構
成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施形態1における量子化位相差出
力と時間との関係を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態2におけるPLL回路の構
成を示すブロック図である。
【図4】 本発明の実施形態3におけるPLL回路の構
成を示すブロック図である。
【図5】 従来のPLL回路の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 位相差量子化回路、 2 位相差判定回路、 3
ディジタルフィルタ、4 ラッチ回路、 5 加算回
路、 6 ディジタル/アナログ(D/A)変換回路、
7、54 電圧制御発信回路(VCO)、 8 制御
回路、 9 オフセット出力回路、 10、55 分周
回路、 51 位相比較器、 52 積分回路、 53
フィルタ回路。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力した制御信号に応ずる発振周波数の
    信号を出力する電圧制御発振部と、 前記電圧制御発振部から出力された信号を分周して分周
    信号を出力する分周回路部と、 基準となる入力信号と前記分周信号とを入力して該基準
    となる入力信号と該分周信号との間の位相差を比較し、
    該位相差が量子化された量子化信号を出力する位相差量
    子化回路部と、 基準となる入力信号と前記分周信号とを入力して、該基
    準となる入力信号に対する該分周信号の位相差の進みま
    たは遅れを判定した判定信号を出力する位相差判定回路
    部と、 前記位相差量子化回路部から出力された量子化信号と前
    記位相差判定回路部から出力された判定信号とを入力し
    て、フィルタリングされた信号を出力するディジタルフ
    ィルタ部と、 前記ディジタルフィルタ部から出力されたフィルタリン
    グされた信号をラッチするラッチ回路部と、 定常位相誤差に対応したオフセット電圧を出力するオフ
    セット回路部と、 前記ラッチ回路部によりラッチされた信号と前記オフセ
    ット回路部から出力された定常位相誤差に対応した出力
    とを加算する加算回路部と、 前記加算回路部により加算された信号をアナログ信号へ
    変換して前記電圧制御発振部へ制御信号として出力する
    ディジタル/アナログ変換回路部と、 前記位相差量子化回路部から出力された量子化信号と前
    記位相差判定回路部から出力された判定信号とを入力し
    て、前記ディジタルフィルタ部に対しフィルタ係数を制
    御し、前記ラッチ回路に対しラッチのタイミングを制御
    し、前記オフセット回路部に対し定常位相誤差に対応し
    たオフセット電圧の制御を行なう制御回路部とを備えた
    ことを特徴とするディジタル・フェーズ・ロックド・ル
    ープ回路。
  2. 【請求項2】 前記制御回路部は、基準となる入力信号
    の位相変動の発生を示すトリガ信号をさらに入力し、該
    トリガ信号が入力された時点から所定の時間、前記ディ
    ジタルフィルタ回路部に対しフィルタ係数を変化させる
    制御を行なうことを特徴とする請求項1記載のディジタ
    ル・フェーズ・ロックド・ループ回路。
  3. 【請求項3】 前記制御回路部は、該前記トリガ信号が
    入力された場合、該トリガ信号入力時に発生した基準と
    なる入力信号と分周信号との間の位相差に対応して、前
    記分周回路部に対しリセット制御を行なうことを特徴と
    する請求項2記載のディジタル・フェーズ・ロックド・
    ループ回路。
  4. 【請求項4】 前記制御回路部は、前記ディジタル・フ
    ェーズ・ロックド・ループ回路が位相引き込み動作を完
    了した後の定常状態において発生した定常位相差に対
    し、入力した前記量子化信号と前記判定信号とに基づい
    て量子化された位相差出力のピーク平均値を検出し、該
    ピーク平均値に対応したオフセット電圧の制御を行なう
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路。
  5. 【請求項5】 前記制御回路部は、前記ディジタル・フ
    ェーズ・ロックド・ループ回路が位相引き込み動作を完
    了した後の定常状態において発生した定常位相差に対
    し、入力した前記量子化信号と前記判定信号とに基づい
    て量子化された位相差出力の全出力の平均値を検出し、
    該全出力の平均値に対応したオフセット電圧の制御を行
    なうことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載のディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路。
  6. 【請求項6】 前記制御回路部は、前記ディジタル・フ
    ェーズ・ロックド・ループ回路が位相引き込み動作を完
    了した後の定常状態において発生した定常位相差に対
    し、入力した前記量子化信号と前記判定信号とに基づい
    て量子化された位相差出力の出力値が所定の閾値を超え
    たことを判定し、該出力値に対応したオフセット電圧の
    制御を行なうことを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載のディジタル・フェーズ・ロックド・ループ
    回路。
  7. 【請求項7】 前記制御回路部は、前記ディジタル・フ
    ェーズ・ロックド・ループ回路が位相引き込み動作を完
    了した後の定常状態において発生した定常位相差に対
    し、入力した前記量子化信号と前記判定信号とに基づい
    て量子化された位相差出力の出力値に対し、該出力値が
    基準となる入力信号に対して進んでいるかまたは遅れて
    いるかを所定時間計数して計数値を求め、該計数値に対
    応したオフセット電圧の制御を行なうことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載のディジタル・フェ
    ーズ・ロックド・ループ回路。
  8. 【請求項8】 前記制御回路部は、前記ディジタル・フ
    ェーズ・ロックド・ループ回路が位相引き込み動作を完
    了した後の定常状態において発生した定常位相差に対
    し、該ディジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路に
    電源を投入した後の所定の時間、前記ディジタルフィル
    タ部のフィルタ係数を変化させることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載のディジタル・フェーズ
    ・ロックド・ループ回路。
  9. 【請求項9】 前記制御回路部は、前記ディジタル・フ
    ェーズ・ロックド・ループ回路が位相引き込み動作を完
    了した後の定常状態において発生した定常位相差に対
    し、入力した前記量子化信号と前記判定信号とに基づい
    て量子化された位相差出力の出力値に対応させて前記デ
    ィジタルフィルタ部のフィルタ係数を変化させることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のディジ
    タル・フェーズ・ロックド・ループ回路。
  10. 【請求項10】 前記ディジタルフィルタ部は、前記位
    相差量子化回路部から出力された量子化信号のみを入力
    してフィルタリングされた信号を出力し、 前記制御回路部は、前記位相差判定回路部から出力され
    た判定信号のみを入力して、前記ディジタルフィルタ部
    に対しフィルタ係数を制御し、前記ラッチ回路に対しラ
    ッチのタイミングを制御し、前記オフセット回路部に対
    し定常位相誤差に対応したオフセット電圧の制御を行な
    い、 基準となる入力信号と分周信号との間の位相差が所定値
    より小さい場合は、前記オフセット回路部に対し微細な
    出力制御を行ない、基準となる入力信号と分周信号との
    間の位相差が所定値より大きい場合は所定値より小さい
    場合と比べて位相引き込みを高速化させたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のディジタル・
    フェーズ・ロックド・ループ回路。
  11. 【請求項11】 前記制御回路部は、該前記トリガ信号
    が入力された場合、所定時間、前記位相差判定回路部か
    ら出力された判定信号により前記オフセット回路部のみ
    を制御することを特徴とする請求項2または3記載のデ
    ィジタル・フェーズ・ロックド・ループ回路。
  12. 【請求項12】 前記制御回路部は、該前記トリガ信号
    が入力された場合、前記分周回路部に対するリセット制
    御を行なうとともに、入力した前記量子化信号と前記判
    定信号とに基づいて量子化された位相差出力のピーク値
    を検出し、該ピーク値に対応したオフセット電圧の制御
    を行なうことを特徴とする請求項3記載のディジタル・
    フェーズ・ロックド・ループ回路。
  13. 【請求項13】 前記制御回路部は、該前記トリガ信号
    が入力された場合、前記分周回路部に対するリセット制
    御を行なうとともに、所定時間、前記ディジタルフィル
    タ回路部のフィルタ係数を変更させることを特徴とする
    請求項3記載のディジタル・フェーズ・ロックド・ルー
    プ回路。
  14. 【請求項14】 前記制御回路部は、該前記トリガ信号
    が入力された場合、前記分周回路部に対するリセット制
    御を行なうとともに、所定時間、前記位相差判定回路部
    から出力された判定信号により前記オフセット回路部の
    みを制御することを特徴とする請求項3記載のディジタ
    ル・フェーズ・ロックド・ループ回路。
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