JP2001060624A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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- JP2001060624A JP2001060624A JP11236454A JP23645499A JP2001060624A JP 2001060624 A JP2001060624 A JP 2001060624A JP 11236454 A JP11236454 A JP 11236454A JP 23645499 A JP23645499 A JP 23645499A JP 2001060624 A JP2001060624 A JP 2001060624A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】開口面積の異なるコンタクトと局所配線とが同
層に存在していても、基板を過剰に掘ることなく、エッ
チングすることを可能にする。 【解決手段】エッチング防止層を窒化シリコン膜3/酸
化シリコン膜4/窒化シリコン膜5の3層構造とし、そ
れらの膜厚をシリコン基板1に近い方から順に厚くす
る。コンタクト部と局所配線部との間のエッチング量の
差を緩衝することができ、コンタクト開口部8及び局所
配線開口部9を同時に良好に形成できる。
層に存在していても、基板を過剰に掘ることなく、エッ
チングすることを可能にする。 【解決手段】エッチング防止層を窒化シリコン膜3/酸
化シリコン膜4/窒化シリコン膜5の3層構造とし、そ
れらの膜厚をシリコン基板1に近い方から順に厚くす
る。コンタクト部と局所配線部との間のエッチング量の
差を緩衝することができ、コンタクト開口部8及び局所
配線開口部9を同時に良好に形成できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置及びその
製造方法に関し、特に、エッチング防止層が改良された
半導体装置及びその製造方法に関する。
製造方法に関し、特に、エッチング防止層が改良された
半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年のMOSトランジスタはソース・ド
レイン領域のPN接合が極めて浅く形成されている。こ
のため、ソース・ドレイン領域の上にコンタクトを開口
するときにオーバーエッチングによりシリコン基板を掘
ってしまうことによって、コンタクト直下のPN接合を
破壊することがある。
レイン領域のPN接合が極めて浅く形成されている。こ
のため、ソース・ドレイン領域の上にコンタクトを開口
するときにオーバーエッチングによりシリコン基板を掘
ってしまうことによって、コンタクト直下のPN接合を
破壊することがある。
【0003】コンタクトを形成すべき層間絶縁膜の厚さ
やエッチレートのばらつき等の各種要因を考えると、あ
る程度のオーバーエッチングは必須である。従って、ド
ライエッチングによるコンタクト開口の際に、シリコン
基板を掘らないようにしなければならない。
やエッチレートのばらつき等の各種要因を考えると、あ
る程度のオーバーエッチングは必須である。従って、ド
ライエッチングによるコンタクト開口の際に、シリコン
基板を掘らないようにしなければならない。
【0004】この目的のために、エッチング防止層をシ
リコン基板と層間絶縁膜(BPSG膜その他の酸化シリ
コン膜)との間に成膜する方法が特開昭60−2611
32号公報や特開昭61−247073号公報に記載さ
れている。
リコン基板と層間絶縁膜(BPSG膜その他の酸化シリ
コン膜)との間に成膜する方法が特開昭60−2611
32号公報や特開昭61−247073号公報に記載さ
れている。
【0005】例えば、特開昭60−261132号公報
においては、エッチング防止層として熱酸化膜が用いら
れている。
においては、エッチング防止層として熱酸化膜が用いら
れている。
【0006】また、特開昭61−247073号公報に
おいては、厚さ数百オングストロームの窒化シリコン膜
をエッチング防止層として用いている。
おいては、厚さ数百オングストロームの窒化シリコン膜
をエッチング防止層として用いている。
【0007】以下、図9及び図10を参照して、特開昭
61−247073号公報に提案されているプロセスを
説明する。
61−247073号公報に提案されているプロセスを
説明する。
【0008】先ず、図9(a)のように、トランジスタ
を形成したシリコン基板1上に厚さ500Åの窒化シリ
コン膜20を成膜し、さらに、窒化シリコン膜20上に
9000Åの酸化シリコン膜21を成膜する。図9
(a)においては、トランジスタは図示せず、素子分離
のためにシリコン基板1の表面に形成された埋め込み酸
化シリコン膜2のみを図示している。
を形成したシリコン基板1上に厚さ500Åの窒化シリ
コン膜20を成膜し、さらに、窒化シリコン膜20上に
9000Åの酸化シリコン膜21を成膜する。図9
(a)においては、トランジスタは図示せず、素子分離
のためにシリコン基板1の表面に形成された埋め込み酸
化シリコン膜2のみを図示している。
【0009】なお、酸化シリコン膜21の表面は化学的
機械的研磨(CMP)その他の方法により平坦化されて
いるものとする。
機械的研磨(CMP)その他の方法により平坦化されて
いるものとする。
【0010】続いて、レジスト7を成膜し、フォトリソ
グラフィ技術により、レジスト7をパターニングし、コ
ンタクト開口部8を形成する。
グラフィ技術により、レジスト7をパターニングし、コ
ンタクト開口部8を形成する。
【0011】次に、図9(b)のように、窒化シリコン
膜20のエッチレートが遅いエッチング条件の下で酸化
シリコン膜21をエッチングする。エッチングは窒化シ
リコン膜20が100乃至200Å後退したところで停
止する。
膜20のエッチレートが遅いエッチング条件の下で酸化
シリコン膜21をエッチングする。エッチングは窒化シ
リコン膜20が100乃至200Å後退したところで停
止する。
【0012】次に、図10(a)のように、シリコンの
エッチレートが遅いエッチング条件の下で窒化シリコン
膜20をエッチングする。薄い窒化シリコン膜20をエ
ッチングすれば良いため、オーバーエッチング量も少な
く設定することができ、シリコン基板1を過剰に掘り下
げることがなくなる。
エッチレートが遅いエッチング条件の下で窒化シリコン
膜20をエッチングする。薄い窒化シリコン膜20をエ
ッチングすれば良いため、オーバーエッチング量も少な
く設定することができ、シリコン基板1を過剰に掘り下
げることがなくなる。
【0013】この後、レジスト7を剥離除去し、開口部
を金属で埋め込みコンタクトを形成する。
を金属で埋め込みコンタクトを形成する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このプ
ロセスは、コンタクトと同層(同じマスク)で局所配線
を形成することが困難であるという問題点を内包してい
る。
ロセスは、コンタクトと同層(同じマスク)で局所配線
を形成することが困難であるという問題点を内包してい
る。
【0015】ここに、局所配線とは近接した拡散層同士
あるいは拡散層とゲート電極とをコンタクト層(スリッ
ト状のコンタクト)を介して接続するものである。図4
にその一例を示す。図4に示す構造においては、一の拡
散層11上にコンタクト層12が形成され、隣接する他
の二つの拡散層11はスリット状の局所配線13を介し
て接続されている。
あるいは拡散層とゲート電極とをコンタクト層(スリッ
ト状のコンタクト)を介して接続するものである。図4
にその一例を示す。図4に示す構造においては、一の拡
散層11上にコンタクト層12が形成され、隣接する他
の二つの拡散層11はスリット状の局所配線13を介し
て接続されている。
【0016】コンタクトエッチングのエッチレートは開
口部の面積が大きい方が一般に速い。このため、スリッ
ト状の局所配線13の方がコンタクト12よりも早く穴
が開くことになる。
口部の面積が大きい方が一般に速い。このため、スリッ
ト状の局所配線13の方がコンタクト12よりも早く穴
が開くことになる。
【0017】また、図4から分かるように、局所配線1
3の底部にはシリコン部分(拡散層11を示す長方形の
内側)と酸化シリコン部分(拡散層11を示す長方形の
外側)とがある。前述したプロセスにおいては、窒化シ
リコン膜のエッチングの際にシリコンのエッチレートを
小さくしようとすると、酸化シリコン膜のエッチレート
が大きくなってしまうので、局所配線13の底部の酸化
シリコン部分が掘れてしまう。
3の底部にはシリコン部分(拡散層11を示す長方形の
内側)と酸化シリコン部分(拡散層11を示す長方形の
外側)とがある。前述したプロセスにおいては、窒化シ
リコン膜のエッチングの際にシリコンのエッチレートを
小さくしようとすると、酸化シリコン膜のエッチレート
が大きくなってしまうので、局所配線13の底部の酸化
シリコン部分が掘れてしまう。
【0018】このように埋め込み酸化シリコン膜が掘れ
てしまうと、素子分離部の側壁を介してリーク電流が流
れてしまい、トランジスタ動作に悪影響を与えることに
なる。
てしまうと、素子分離部の側壁を介してリーク電流が流
れてしまい、トランジスタ動作に悪影響を与えることに
なる。
【0019】例えば、図14に示すように、埋め込み酸
化シリコン膜2が掘れてしまうと、コンタクト開口に埋
め込まれたタングステンその他の金属10とシリコン基
板1とが埋め込み酸化シリコン膜2の側壁上において接
触することになり、この接触箇所を介して金属10から
シリコン基板1にリーク電流Aが流れてしまう。
化シリコン膜2が掘れてしまうと、コンタクト開口に埋
め込まれたタングステンその他の金属10とシリコン基
板1とが埋め込み酸化シリコン膜2の側壁上において接
触することになり、この接触箇所を介して金属10から
シリコン基板1にリーク電流Aが流れてしまう。
【0020】以下、このリーク電流Aの発生のプロセス
を図4のA−A’線における断面図である図11及び図
12を用いて説明する。
を図4のA−A’線における断面図である図11及び図
12を用いて説明する。
【0021】先ず、図11(a)に示すように、トラン
ジスタを形成したシリコン基板1上に厚さ500Åの窒
化シリコン膜20を成膜し、さらに、窒化シリコン膜2
0上に9000Åの酸化シリコン膜21を成膜する。図
11(a)においては、トランジスタは図示せず、素子
分離のためにシリコン基板1の表面に形成される埋め込
み酸化シリコン膜2のみを図示する。
ジスタを形成したシリコン基板1上に厚さ500Åの窒
化シリコン膜20を成膜し、さらに、窒化シリコン膜2
0上に9000Åの酸化シリコン膜21を成膜する。図
11(a)においては、トランジスタは図示せず、素子
分離のためにシリコン基板1の表面に形成される埋め込
み酸化シリコン膜2のみを図示する。
【0022】なお、酸化シリコン膜21の表面は化学的
機械的研磨(CMP)その他の方法により平坦化されて
いるものとする。
機械的研磨(CMP)その他の方法により平坦化されて
いるものとする。
【0023】続いて、レジスト7を成膜し、フォトリソ
グラフィ技術により、レジスト7をパターニングし、コ
ンタクト開口部8と局所配線開口部9とを形成する。
グラフィ技術により、レジスト7をパターニングし、コ
ンタクト開口部8と局所配線開口部9とを形成する。
【0024】次に、図11(b)のように、窒化シリコ
ン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で酸化シ
リコン膜21をエッチングする。このエッチングによる
窒化シリコン膜20の後退量はコンタクト開口部8にお
いて100乃至200Å、局所配線開口部9において3
00乃至400Åであり、局所配線開口部9の方が窒化
シリコン膜20が薄くなる。
ン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で酸化シ
リコン膜21をエッチングする。このエッチングによる
窒化シリコン膜20の後退量はコンタクト開口部8にお
いて100乃至200Å、局所配線開口部9において3
00乃至400Åであり、局所配線開口部9の方が窒化
シリコン膜20が薄くなる。
【0025】次に、図12に示すように、シリコンのエ
ッチレートが遅いエッチング条件の下で窒化シリコン膜
20をエッチングする。
ッチレートが遅いエッチング条件の下で窒化シリコン膜
20をエッチングする。
【0026】このエッチングによって、コンタクト部が
良好に形成できたとしても、局所配線部の方はシリコン
基板1が過剰にエッチングされることになる。この結
果、シリコン基板1は100Å程度後退し、埋め込み酸
化シリコン膜2は500Å程度後退する。
良好に形成できたとしても、局所配線部の方はシリコン
基板1が過剰にエッチングされることになる。この結
果、シリコン基板1は100Å程度後退し、埋め込み酸
化シリコン膜2は500Å程度後退する。
【0027】この後、レジスト7を剥離除去し、開口部
をタングステンその他の金属で埋め込み、コンタクト及
び局所配線を形成する。
をタングステンその他の金属で埋め込み、コンタクト及
び局所配線を形成する。
【0028】このように、エッチングによりシリコン基
板1が掘れてしまうという問題を解決する方法として、
例えば、図13に示すように、窒化シリコン膜20の下
に100乃至200Åの酸化シリコン膜4を成膜する方
法がある。
板1が掘れてしまうという問題を解決する方法として、
例えば、図13に示すように、窒化シリコン膜20の下
に100乃至200Åの酸化シリコン膜4を成膜する方
法がある。
【0029】この方法においては、コンタクト用開口部
のエッチングは次の3段階に分けて実施される。 (1)窒化シリコン膜20を途中の深さまで除去する第
一段階のエッチング (2)窒化シリコン膜20の全体を除去する第二段階の
エッチング (3)薄膜酸化シリコン膜4を除去する第三段階のエッ
チング このように、コンタクト用開口部のエッチングを3段階
にすることにより、局所配線部の過剰なエッチングを抑
制し、ひいては、前述した従来技術よりはシリコン基板
1の掘れを抑えることができる。
のエッチングは次の3段階に分けて実施される。 (1)窒化シリコン膜20を途中の深さまで除去する第
一段階のエッチング (2)窒化シリコン膜20の全体を除去する第二段階の
エッチング (3)薄膜酸化シリコン膜4を除去する第三段階のエッ
チング このように、コンタクト用開口部のエッチングを3段階
にすることにより、局所配線部の過剰なエッチングを抑
制し、ひいては、前述した従来技術よりはシリコン基板
1の掘れを抑えることができる。
【0030】しかしながら、シリコン基板1の直上に形
成される酸化シリコン膜4が素子分離埋め込み膜2と同
じ材質の酸化シリコン膜であるため、局所配線部におけ
る素子分離埋め込み膜2としての酸化シリコン部分はや
はり掘れてしまう。
成される酸化シリコン膜4が素子分離埋め込み膜2と同
じ材質の酸化シリコン膜であるため、局所配線部におけ
る素子分離埋め込み膜2としての酸化シリコン部分はや
はり掘れてしまう。
【0031】これを回避するためには、極薄の熱酸化膜
のように、緻密であり、かつ、埋め込み酸化シリコン膜
2とエッチレートが異なる材料からなる膜をシリコン基
板1上に形成することが必要となるが、トランジスタを
形成した後にシリコン基板1上にそのような膜をつける
ことは不可能である。
のように、緻密であり、かつ、埋め込み酸化シリコン膜
2とエッチレートが異なる材料からなる膜をシリコン基
板1上に形成することが必要となるが、トランジスタを
形成した後にシリコン基板1上にそのような膜をつける
ことは不可能である。
【0032】従って、図13に示したような窒化シリコ
ン膜20と酸化シリコン膜4との2層構造のエッチング
防止層を用いても、コンタクトと局所配線を同時に良好
に形成することはできない。
ン膜20と酸化シリコン膜4との2層構造のエッチング
防止層を用いても、コンタクトと局所配線を同時に良好
に形成することはできない。
【0033】また、特公平6−58902号公報及び特
開平9−129730号公報も2層構造からなるエッチ
ング防止層を提案しているが、図13に示した構造と同
様に、コンタクトと局所配線を同時に良好に形成するこ
とができないという問題を内包している。
開平9−129730号公報も2層構造からなるエッチ
ング防止層を提案しているが、図13に示した構造と同
様に、コンタクトと局所配線を同時に良好に形成するこ
とができないという問題を内包している。
【0034】また上記の従来技術には別の問題点も存在
する。
する。
【0035】窒化シリコン膜をエッチング防止層として
機能させるためには、500Å程度以上の厚さが必要で
ある。しかしながら、厚い窒化シリコン膜は水素を通し
にくいため、エッチング防止層としての窒化シリコン膜
の厚さを500Å以上にすると、製造工程の最後に行わ
れる400℃程度の水素熱処理の際に水素がトランジス
タに届かなくなる可能性が生じる。
機能させるためには、500Å程度以上の厚さが必要で
ある。しかしながら、厚い窒化シリコン膜は水素を通し
にくいため、エッチング防止層としての窒化シリコン膜
の厚さを500Å以上にすると、製造工程の最後に行わ
れる400℃程度の水素熱処理の際に水素がトランジス
タに届かなくなる可能性が生じる。
【0036】この水素熱処理はトランジスタ特性を水素
で改善するために必要な工程である。水素熱処理の温度
を上げるか、あるいは、熱処理時間を相当に長くすれ
ば、水素がトランジスタに届かなくなるという問題は回
避することができるが、逆に、スループットが低下す
る。
で改善するために必要な工程である。水素熱処理の温度
を上げるか、あるいは、熱処理時間を相当に長くすれ
ば、水素がトランジスタに届かなくなるという問題は回
避することができるが、逆に、スループットが低下す
る。
【0037】スループットを低下させることなく、水素
熱処理において水素を確実にトランジスタに到達させる
ために、例えば、特開昭61−154174号公報は、
窒化シリコン膜に水素透過用の窓を開けるプロセスを提
案している。
熱処理において水素を確実にトランジスタに到達させる
ために、例えば、特開昭61−154174号公報は、
窒化シリコン膜に水素透過用の窓を開けるプロセスを提
案している。
【0038】しかしながら、図11及び図12を参照し
て説明したように、シリコン基板1の直上に窒化シリコ
ン膜20が存在する場合には、窓空けのエッチングの際
にシリコン基板1を掘ってしまうこととなる。従って、
上述した問題と同様の問題が発生する。
て説明したように、シリコン基板1の直上に窒化シリコ
ン膜20が存在する場合には、窓空けのエッチングの際
にシリコン基板1を掘ってしまうこととなる。従って、
上述した問題と同様の問題が発生する。
【0039】また、図13に示したように、シリコン基
板1と窒化シリコン膜20との間に酸化シリコン膜4を
形成すれば、水素がトランジスタに到達しないという上
述の問題に対する効果はあるが、前述したように、コン
タクトと局所配線とを同時に良好に形成することはでき
ない。
板1と窒化シリコン膜20との間に酸化シリコン膜4を
形成すれば、水素がトランジスタに到達しないという上
述の問題に対する効果はあるが、前述したように、コン
タクトと局所配線とを同時に良好に形成することはでき
ない。
【0040】本発明は以上のような従来の半導体装置及
びその製造方法における問題点に鑑みてなされたもので
あり、開口面積の異なるコンタクトと局所配線とが同層
に存在していても、基板を過剰に掘ることなく、エッチ
ングすることを可能にする半導体装置及びその製造方法
を提供することを目的とする。
びその製造方法における問題点に鑑みてなされたもので
あり、開口面積の異なるコンタクトと局所配線とが同層
に存在していても、基板を過剰に掘ることなく、エッチ
ングすることを可能にする半導体装置及びその製造方法
を提供することを目的とする。
【0041】また、本発明は、窒化シリコン膜をコンタ
クト・局所配線エッチング防止層として用いる場合であ
っても、水素熱処理の効果を維持することができる半導
体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
クト・局所配線エッチング防止層として用いる場合であ
っても、水素熱処理の効果を維持することができる半導
体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0042】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明のうち、請求項1は、半導体基板と、半導体
基板上に形成されたエッチング防止層と、を備える半導
体装置において、エッチング防止層は、半導体基板上に
形成された第一の窒化シリコン層と、第一の窒化シリコ
ン層上に形成された酸化シリコン層と、酸化シリコン層
上に形成された第二の窒化シリコン層と、からなるもの
であることを特徴とする半導体装置を提供する。
め、本発明のうち、請求項1は、半導体基板と、半導体
基板上に形成されたエッチング防止層と、を備える半導
体装置において、エッチング防止層は、半導体基板上に
形成された第一の窒化シリコン層と、第一の窒化シリコ
ン層上に形成された酸化シリコン層と、酸化シリコン層
上に形成された第二の窒化シリコン層と、からなるもの
であることを特徴とする半導体装置を提供する。
【0043】この半導体装置においては、請求項2に記
載されているように、第一の窒化シリコン層は酸化シリ
コン層及び第二の窒化シリコン層よりも小さい膜厚を有
するものであることが好ましい。
載されているように、第一の窒化シリコン層は酸化シリ
コン層及び第二の窒化シリコン層よりも小さい膜厚を有
するものであることが好ましい。
【0044】この半導体装置においては、請求項3に記
載されているように、第一の窒化シリコン層、酸化シリ
コン層及び第二の窒化シリコン層はこの順に厚さが大き
く設定されているものであることが好ましい。
載されているように、第一の窒化シリコン層、酸化シリ
コン層及び第二の窒化シリコン層はこの順に厚さが大き
く設定されているものであることが好ましい。
【0045】例えば、請求項4に記載されているよう
に、第一の窒化シリコン層は約50オングストローム、
酸化シリコン層は約200オングストローム、第二の窒
化シリコン層は約500オングストロームの厚さにそれ
ぞれ設定することができる。
に、第一の窒化シリコン層は約50オングストローム、
酸化シリコン層は約200オングストローム、第二の窒
化シリコン層は約500オングストロームの厚さにそれ
ぞれ設定することができる。
【0046】また、本発明のうち、請求項5は、半導体
素子を形成した半導体基板上に、第一の窒化シリコン
膜、第一の酸化シリコン膜、第二の窒化シリコン膜及び
第二の酸化シリコン膜をこの順に成膜する第一の過程
と、コンタクト形成用開口及び局所配線形成用開口を有
するフォトレジストを第二の酸化シリコン膜上に形成す
る第二の過程と、フォトレジストをマスクとして、第二
の酸化シリコン膜を全ての深さにわたって、かつ、第二
の窒化シリコン膜を一部の深さにわたってエッチングす
る第三の過程と、第二の窒化シリコン膜を全ての深さに
わたって、かつ、第一の酸化シリコン膜を一部の深さに
わたってエッチングする第四の過程と、第一の酸化シリ
コン膜を第一の窒化シリコン膜が露出するまでエッチン
グする第五の過程と、第一の窒化シリコン膜を全ての深
さにわたってエッチングする第六の過程と、第三乃至第
六の過程により形成されたコンタクト形成用開口及び局
所配線形成用開口を金属で埋め込む第七の過程と、を備
える半導体装置の製造方法を提供する。
素子を形成した半導体基板上に、第一の窒化シリコン
膜、第一の酸化シリコン膜、第二の窒化シリコン膜及び
第二の酸化シリコン膜をこの順に成膜する第一の過程
と、コンタクト形成用開口及び局所配線形成用開口を有
するフォトレジストを第二の酸化シリコン膜上に形成す
る第二の過程と、フォトレジストをマスクとして、第二
の酸化シリコン膜を全ての深さにわたって、かつ、第二
の窒化シリコン膜を一部の深さにわたってエッチングす
る第三の過程と、第二の窒化シリコン膜を全ての深さに
わたって、かつ、第一の酸化シリコン膜を一部の深さに
わたってエッチングする第四の過程と、第一の酸化シリ
コン膜を第一の窒化シリコン膜が露出するまでエッチン
グする第五の過程と、第一の窒化シリコン膜を全ての深
さにわたってエッチングする第六の過程と、第三乃至第
六の過程により形成されたコンタクト形成用開口及び局
所配線形成用開口を金属で埋め込む第七の過程と、を備
える半導体装置の製造方法を提供する。
【0047】第三の過程におけるエッチングは、請求項
6に記載されているように、窒化シリコン膜のエッチレ
ートが酸化シリコン膜のエッチレートよりも遅い条件の
下に行われるものであることが好ましい。
6に記載されているように、窒化シリコン膜のエッチレ
ートが酸化シリコン膜のエッチレートよりも遅い条件の
下に行われるものであることが好ましい。
【0048】第四の過程におけるエッチングは、請求項
7に記載されているように、酸化シリコン膜のエッチレ
ートが窒化シリコン膜のエッチレートよりも遅い条件の
下に行われるものであることが好ましい。
7に記載されているように、酸化シリコン膜のエッチレ
ートが窒化シリコン膜のエッチレートよりも遅い条件の
下に行われるものであることが好ましい。
【0049】第五の過程におけるエッチングは、請求項
8に記載されているように、窒化シリコン膜のエッチレ
ートが酸化シリコン膜のエッチレートよりも遅い条件の
下に行われるものであることが好ましい。
8に記載されているように、窒化シリコン膜のエッチレ
ートが酸化シリコン膜のエッチレートよりも遅い条件の
下に行われるものであることが好ましい。
【0050】第六の過程におけるエッチングは、請求項
9に記載されているように、シリコンのエッチレートが
窒化シリコン膜のエッチレートよりも遅い条件の下に行
われるものであることが好ましい。
9に記載されているように、シリコンのエッチレートが
窒化シリコン膜のエッチレートよりも遅い条件の下に行
われるものであることが好ましい。
【0051】本発明のうち、請求項10は、半導体素子
を形成した半導体基板上に、第一の窒化シリコン膜、第
一の酸化シリコン膜及び第二の窒化シリコン膜をこの順
に成膜する第一の過程と、水素透過用開口を有する第一
のフォトレジストを第二の窒化シリコン膜上に形成する
第二の過程と、第一のフォトレジストをマスクとして、
第二の窒化シリコン膜を第一の酸化シリコン膜が露出す
るまでエッチングする第三の過程と、第一のフォトレジ
ストを除去した後、第二の酸化シリコン膜を成膜する第
四の過程と、コンタクト形成用開口を有する第二のフォ
トレジストを第二の酸化シリコン膜上に形成する第五の
過程と、第二のフォトレジストをマスクとして、第二の
酸化シリコン膜を全ての深さにわたって、かつ、第二の
窒化シリコン膜を一部の深さにわたってエッチングする
第六の過程と、第二の窒化シリコン膜を全ての深さにわ
たって、かつ、第一の酸化シリコン膜を一部の深さにわ
たってエッチングする第七の過程と、第一の酸化シリコ
ン膜を第一の窒化シリコン膜が露出するまでエッチング
する第八の過程と、第一の窒化シリコン膜を全ての深さ
にわたってエッチングする第九の過程と、第三乃至第六
の過程により形成されたコンタクト形成用開口を金属で
埋め込む第十の過程と、を備える半導体装置の製造方法
を提供する。
を形成した半導体基板上に、第一の窒化シリコン膜、第
一の酸化シリコン膜及び第二の窒化シリコン膜をこの順
に成膜する第一の過程と、水素透過用開口を有する第一
のフォトレジストを第二の窒化シリコン膜上に形成する
第二の過程と、第一のフォトレジストをマスクとして、
第二の窒化シリコン膜を第一の酸化シリコン膜が露出す
るまでエッチングする第三の過程と、第一のフォトレジ
ストを除去した後、第二の酸化シリコン膜を成膜する第
四の過程と、コンタクト形成用開口を有する第二のフォ
トレジストを第二の酸化シリコン膜上に形成する第五の
過程と、第二のフォトレジストをマスクとして、第二の
酸化シリコン膜を全ての深さにわたって、かつ、第二の
窒化シリコン膜を一部の深さにわたってエッチングする
第六の過程と、第二の窒化シリコン膜を全ての深さにわ
たって、かつ、第一の酸化シリコン膜を一部の深さにわ
たってエッチングする第七の過程と、第一の酸化シリコ
ン膜を第一の窒化シリコン膜が露出するまでエッチング
する第八の過程と、第一の窒化シリコン膜を全ての深さ
にわたってエッチングする第九の過程と、第三乃至第六
の過程により形成されたコンタクト形成用開口を金属で
埋め込む第十の過程と、を備える半導体装置の製造方法
を提供する。
【0052】本方法においては、請求項11に記載され
ているように、第五の過程において、第二のフォトレジ
ストは局所配線用開口をも有するものとして形成される
ことが好ましい。
ているように、第五の過程において、第二のフォトレジ
ストは局所配線用開口をも有するものとして形成される
ことが好ましい。
【0053】本方法においては、請求項12に記載され
ているように、第三の過程におけるエッチングは、酸化
シリコン膜のエッチレートが窒化シリコン膜のエッチレ
ートよりも遅い条件の下に行われるものであることを特
徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置の製造方
法。
ているように、第三の過程におけるエッチングは、酸化
シリコン膜のエッチレートが窒化シリコン膜のエッチレ
ートよりも遅い条件の下に行われるものであることを特
徴とする請求項9又は10に記載の半導体装置の製造方
法。
【0054】本方法においては、請求項13に記載され
ているように、第六の過程におけるエッチングは、窒化
シリコン膜のエッチレートが酸化シリコン膜のエッチレ
ートよりも遅い条件の下に行われるものであることが好
ましい。
ているように、第六の過程におけるエッチングは、窒化
シリコン膜のエッチレートが酸化シリコン膜のエッチレ
ートよりも遅い条件の下に行われるものであることが好
ましい。
【0055】本方法においては、請求項14に記載され
ているように、第七の過程におけるエッチングは、酸化
シリコン膜のエッチレートが窒化シリコン膜のエッチレ
ートよりも遅い条件の下に行われるものであることが好
ましい。
ているように、第七の過程におけるエッチングは、酸化
シリコン膜のエッチレートが窒化シリコン膜のエッチレ
ートよりも遅い条件の下に行われるものであることが好
ましい。
【0056】本方法においては、請求項15に記載され
ているように、第八の過程におけるエッチングは、窒化
シリコン膜のエッチレートが酸化シリコン膜のエッチレ
ートよりも遅い条件の下に行われるものであることが好
ましい。
ているように、第八の過程におけるエッチングは、窒化
シリコン膜のエッチレートが酸化シリコン膜のエッチレ
ートよりも遅い条件の下に行われるものであることが好
ましい。
【0057】本方法においては、請求項16に記載され
ているように、第九の過程におけるエッチングは、シリ
コンのエッチレートが窒化シリコン膜のエッチレートよ
りも遅い条件の下に行われるものであることが好まし
い。
ているように、第九の過程におけるエッチングは、シリ
コンのエッチレートが窒化シリコン膜のエッチレートよ
りも遅い条件の下に行われるものであることが好まし
い。
【0058】本方法においては、請求項17に記載され
ているように、第二の過程において、水素透過用開口は
ゲート電極の直上においてのみ形成されるものであるこ
とが好ましい。
ているように、第二の過程において、水素透過用開口は
ゲート電極の直上においてのみ形成されるものであるこ
とが好ましい。
【0059】本方法においては、請求項18に記載され
ているように、第一の窒化シリコン層は酸化シリコン層
及び第二の窒化シリコン層よりも小さい膜厚を有するよ
うに成膜されるものであることが好ましい。
ているように、第一の窒化シリコン層は酸化シリコン層
及び第二の窒化シリコン層よりも小さい膜厚を有するよ
うに成膜されるものであることが好ましい。
【0060】本方法においては、請求項19に記載され
ているように、第一の窒化シリコン層、酸化シリコン層
及び第二の窒化シリコン層はこの順に厚さが大きく成膜
されるものであることが好ましい。
ているように、第一の窒化シリコン層、酸化シリコン層
及び第二の窒化シリコン層はこの順に厚さが大きく成膜
されるものであることが好ましい。
【0061】本方法においては、請求項20に記載され
ているように、例えば、第一の窒化シリコン層は約50
オングストローム、酸化シリコン層は約200オングス
トローム、第二の窒化シリコン層は約500オングスト
ロームの厚さにそれぞれ成膜することができる。
ているように、例えば、第一の窒化シリコン層は約50
オングストローム、酸化シリコン層は約200オングス
トローム、第二の窒化シリコン層は約500オングスト
ロームの厚さにそれぞれ成膜することができる。
【0062】本発明によれば、開口面積の異なるコンタ
クトと局所配線とが同層に存在しても基板を過剰に掘る
ことなく、コンタクト及び局所配線用の開口をエッチン
グすることが可能である。
クトと局所配線とが同層に存在しても基板を過剰に掘る
ことなく、コンタクト及び局所配線用の開口をエッチン
グすることが可能である。
【0063】前述のように、シリコン基板の直上に形成
されるエッチング防止層はシリコン基板及び埋め込み酸
化シリコン膜の両者とエッチレートが異なる膜である必
要があり、このため、窒化シリコン膜はエッチング防止
層としては最適な材料である。窒化シリコン膜を低圧C
VD(LPCVD)で成膜すれば、50Å程度の薄さに
することも可能である。
されるエッチング防止層はシリコン基板及び埋め込み酸
化シリコン膜の両者とエッチレートが異なる膜である必
要があり、このため、窒化シリコン膜はエッチング防止
層としては最適な材料である。窒化シリコン膜を低圧C
VD(LPCVD)で成膜すれば、50Å程度の薄さに
することも可能である。
【0064】しかしながら、従来技術のように窒化シリ
コン膜単層のエッチング防止層ではコンタクトと局所配
線を同時に形成することができない。また、エッチング
防止層を2層構造として形成する場合には、下層(基板
側)に窒化シリコン膜を用いることは不可能である。
コン膜単層のエッチング防止層ではコンタクトと局所配
線を同時に形成することができない。また、エッチング
防止層を2層構造として形成する場合には、下層(基板
側)に窒化シリコン膜を用いることは不可能である。
【0065】これに対して、本発明に係る半導体装置及
びその製造方法においては、コンタクトエッチングの防
止層を窒化シリコン膜(例えば、約50Å)、酸化シリ
コン膜(約200Å)、窒化シリコン膜(約500Å)
の三層構造としている。かかる構造によって、コンタク
トと局所配線とを良好に開口することができるという効
果が得られる。
びその製造方法においては、コンタクトエッチングの防
止層を窒化シリコン膜(例えば、約50Å)、酸化シリ
コン膜(約200Å)、窒化シリコン膜(約500Å)
の三層構造としている。かかる構造によって、コンタク
トと局所配線とを良好に開口することができるという効
果が得られる。
【0066】また、水素熱処理の効果を上げるために窒
化シリコン膜に水素透過のための窓を開ける場合、本発
明に係る半導体層及びその製造方法によれば、シリコン
基板を損傷することがないという効果を得ることもでき
る。
化シリコン膜に水素透過のための窓を開ける場合、本発
明に係る半導体層及びその製造方法によれば、シリコン
基板を損傷することがないという効果を得ることもでき
る。
【0067】
【発明の実施の形態】図4は本発明の第一の実施形態に
係る半導体装置の平面図である。
係る半導体装置の平面図である。
【0068】第一の拡散層11a上にはコンタクト12
が形成されており、相互に隣接する第二及び第三の拡散
層11b、11c上には、それらにわたって局所配線
(すなわち、スリット状のコンタクト)13が形成され
ている。なお、説明を簡単にするために、図4において
は、トランジスタは図示せず、拡散層11、コンタクト
12及び局所配線13だけを示してある。
が形成されており、相互に隣接する第二及び第三の拡散
層11b、11c上には、それらにわたって局所配線
(すなわち、スリット状のコンタクト)13が形成され
ている。なお、説明を簡単にするために、図4において
は、トランジスタは図示せず、拡散層11、コンタクト
12及び局所配線13だけを示してある。
【0069】シリコン基板の拡散層枠11a、11b、
11cの外側は酸化シリコン膜で埋め込まれた素子分離
層となる。コンタクト12の底部はシリコンであるが、
局所配線13の底部にはシリコン部分(拡散層11a、
11b、11cを示す長方形の内側)と酸化シリコン部
分(拡散層11a、11b、11cを示す長方形の外
側)が存在する。
11cの外側は酸化シリコン膜で埋め込まれた素子分離
層となる。コンタクト12の底部はシリコンであるが、
局所配線13の底部にはシリコン部分(拡散層11a、
11b、11cを示す長方形の内側)と酸化シリコン部
分(拡散層11a、11b、11cを示す長方形の外
側)が存在する。
【0070】図1乃至図3は図4のA−A’線に沿った
断面図である。以下、図1乃至図3を参照して、本実施
形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
断面図である。以下、図1乃至図3を参照して、本実施
形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
【0071】まず、図1(a)に示すように、トランジ
スタを形成したシリコン基板1上に厚さ50Åの第1窒
化シリコン膜3、厚さ200Åの第1酸化シリコン膜
4、厚さ500Åの第2窒化シリコン膜5を成膜し、さ
らに、9000Åの第2酸化シリコン膜6を成膜する。
シリコン基板1の表面には素子分離のための埋め込み酸
化シリコン膜2が形成されている。なお、第2酸化シリ
コン膜6の表面はCMPその他の方法により平坦化され
ているものとする。
スタを形成したシリコン基板1上に厚さ50Åの第1窒
化シリコン膜3、厚さ200Åの第1酸化シリコン膜
4、厚さ500Åの第2窒化シリコン膜5を成膜し、さ
らに、9000Åの第2酸化シリコン膜6を成膜する。
シリコン基板1の表面には素子分離のための埋め込み酸
化シリコン膜2が形成されている。なお、第2酸化シリ
コン膜6の表面はCMPその他の方法により平坦化され
ているものとする。
【0072】続いて、第2酸化シリコン膜6上にレジス
ト7を成膜し、フォトリソグラフィ技術により、レジス
ト7をパターニングし、コンタクト開口部8及び局所配
線開口部9を形成する。
ト7を成膜し、フォトリソグラフィ技術により、レジス
ト7をパターニングし、コンタクト開口部8及び局所配
線開口部9を形成する。
【0073】次に、図1(b)に示すように、窒化シリ
コン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第2
酸化シリコン膜6をエッチングする。エッチングは第2
窒化シリコン膜5の途中で停止させる。このエッチング
によって、第2窒化シリコン膜5の後退量はコンタクト
開口部8において100乃至200Å、局所配線開口部
9において300乃至400Åとなり、局所配線部の方
が第2窒化シリコン膜5が薄くなる。
コン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第2
酸化シリコン膜6をエッチングする。エッチングは第2
窒化シリコン膜5の途中で停止させる。このエッチング
によって、第2窒化シリコン膜5の後退量はコンタクト
開口部8において100乃至200Å、局所配線開口部
9において300乃至400Åとなり、局所配線部の方
が第2窒化シリコン膜5が薄くなる。
【0074】次に、図2(a)に示すように、酸化シリ
コン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第2
窒化シリコン膜5をエッチングし、エッチングを第1酸
化シリコン膜4の途中で停止させる。そもそもエッチン
グすべき膜が薄いのでオーバーエッチ量も小さく、局所
配線部における第1酸化シリコン膜4の後退量は数10
Åに抑えられる。
コン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第2
窒化シリコン膜5をエッチングし、エッチングを第1酸
化シリコン膜4の途中で停止させる。そもそもエッチン
グすべき膜が薄いのでオーバーエッチ量も小さく、局所
配線部における第1酸化シリコン膜4の後退量は数10
Åに抑えられる。
【0075】次に、図2(b)に示すように、窒化シリ
コン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第1
酸化シリコン膜4をエッチングし、エッチングを第1窒
化シリコン膜3の表面で停止させる。このエッチングに
おいても、エッチング時間は短くてすむのでオーバーエ
ッチング量を小さくすることができ、コンタクトと局所
配線とのエッチング量の差も抑制され、コンタクト開口
部8及び局所配線開口部9の各底部における第1窒化シ
リコン膜3の残膜の厚さは同程度になる。
コン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第1
酸化シリコン膜4をエッチングし、エッチングを第1窒
化シリコン膜3の表面で停止させる。このエッチングに
おいても、エッチング時間は短くてすむのでオーバーエ
ッチング量を小さくすることができ、コンタクトと局所
配線とのエッチング量の差も抑制され、コンタクト開口
部8及び局所配線開口部9の各底部における第1窒化シ
リコン膜3の残膜の厚さは同程度になる。
【0076】次に、図3(a)に示すように、シリコン
のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第1窒化シ
リコン膜3をエッチングする。このエッチングによっ
て、局所配線開口部9の底部における埋め込み酸化シリ
コン膜2も同時にエッチングされるが、数10Åの第1
窒化シリコン膜3をエッチングするだけであるので、埋
め込み酸化シリコン膜2の掘れ量は小さく抑えられるこ
とになる。従来技術のようにシリコン基板1上の数10
0Åの窒化シリコン膜20(図9参照)をエッチングす
る場合とは状況が異なる。
のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第1窒化シ
リコン膜3をエッチングする。このエッチングによっ
て、局所配線開口部9の底部における埋め込み酸化シリ
コン膜2も同時にエッチングされるが、数10Åの第1
窒化シリコン膜3をエッチングするだけであるので、埋
め込み酸化シリコン膜2の掘れ量は小さく抑えられるこ
とになる。従来技術のようにシリコン基板1上の数10
0Åの窒化シリコン膜20(図9参照)をエッチングす
る場合とは状況が異なる。
【0077】次に、図3(b)に示すように、レジスト
7を剥離除去した後、タングステン10でコンタクト開
口及び局所配線開口を埋め込む。
7を剥離除去した後、タングステン10でコンタクト開
口及び局所配線開口を埋め込む。
【0078】この後、金属配線を形成し、あるいは、さ
らに、直上にビアホール(接続孔)を形成する。
らに、直上にビアホール(接続孔)を形成する。
【0079】本実施形態に係る半導体装置の製造方法に
おいては、エッチング防止層を窒化シリコン膜3/酸化
シリコン膜4/窒化シリコン膜5の3層構造とし、それ
らの膜厚をシリコン基板1に近い方から順に厚く設定し
ている。シリコン基板1の直上に形成される第1窒化シ
リコン膜3は3層の中で最も薄く形成されている(第一
の実施形態においては、約50Å)。よって、コンタク
ト部と局所配線部との間のエッチング量の差を緩衝する
ことができ、コンタクト開口部8及び局所配線開口部9
を同時に良好に形成できるという利点を得ることができ
る。
おいては、エッチング防止層を窒化シリコン膜3/酸化
シリコン膜4/窒化シリコン膜5の3層構造とし、それ
らの膜厚をシリコン基板1に近い方から順に厚く設定し
ている。シリコン基板1の直上に形成される第1窒化シ
リコン膜3は3層の中で最も薄く形成されている(第一
の実施形態においては、約50Å)。よって、コンタク
ト部と局所配線部との間のエッチング量の差を緩衝する
ことができ、コンタクト開口部8及び局所配線開口部9
を同時に良好に形成できるという利点を得ることができ
る。
【0080】なお、上記の実施形態において、エッチン
グ防止層を構成する第1窒化シリコン膜3、第1酸化シ
リコン膜4及び第2窒化シリコン膜5の膜厚は明記した
ものに限定されない。他の膜厚に設定することも可能で
ある。ただし、シリコン基板1に最も近い第1窒化シリ
コン膜3が最も薄くなるように各膜の膜圧が設定され
る。
グ防止層を構成する第1窒化シリコン膜3、第1酸化シ
リコン膜4及び第2窒化シリコン膜5の膜厚は明記した
ものに限定されない。他の膜厚に設定することも可能で
ある。ただし、シリコン基板1に最も近い第1窒化シリ
コン膜3が最も薄くなるように各膜の膜圧が設定され
る。
【0081】さらに、活性領域はシリサイド化されてい
てもよい。
てもよい。
【0082】また、第2酸化シリコン膜6として、BP
SG膜を用いることもでき、あるいは、ノンドープ膜と
BPSG膜の積層構造とすることもできる。
SG膜を用いることもでき、あるいは、ノンドープ膜と
BPSG膜の積層構造とすることもできる。
【0083】エッチングは複数のエッチャーを用いて行
ってもよく、あるいは、1つのエッチャーでステップを
変えて行っても良い。
ってもよく、あるいは、1つのエッチャーでステップを
変えて行っても良い。
【0084】上記の第一の実施形態においては、本発明
に係る半導体装置の製造方法をコンタクト及び局所配線
の同時形成に適用したが、以下に述べるように、本発明
に係る半導体装置の製造方法は水素透過用の窓開けに適
用することもできる。
に係る半導体装置の製造方法をコンタクト及び局所配線
の同時形成に適用したが、以下に述べるように、本発明
に係る半導体装置の製造方法は水素透過用の窓開けに適
用することもできる。
【0085】図8は本発明の第二の実施形態に係る半導
体装置の平面図である。
体装置の平面図である。
【0086】第1の拡散層11a上にはゲート電極18
が形成されており、このゲート電極18上には、水素熱
処理の際に水素がトランジスタに到達し易くするための
水素透過用窓19が配置されている。第2の拡散層11
b上にはコンタクトホール12が形成されている。
が形成されており、このゲート電極18上には、水素熱
処理の際に水素がトランジスタに到達し易くするための
水素透過用窓19が配置されている。第2の拡散層11
b上にはコンタクトホール12が形成されている。
【0087】図5乃至図7は図4のB−B’線に沿った
断面図である。以下、図5乃至図7を参照して、本実施
形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
断面図である。以下、図5乃至図7を参照して、本実施
形態に係る半導体装置の製造方法を説明する。
【0088】まず、図5(a)に示すように、トランジ
スタを形成したシリコン基板1上に厚さ50Åの第1窒
化シリコン膜3、厚さ200Åの第1酸化シリコン膜
4、厚さ500Åの第2窒化シリコン膜5を成膜する。
シリコン基板1の表面には素子分離のための埋め込み酸
化シリコン膜2が形成されており、シリコン基板1上に
はゲート電極14が形成されている。
スタを形成したシリコン基板1上に厚さ50Åの第1窒
化シリコン膜3、厚さ200Åの第1酸化シリコン膜
4、厚さ500Åの第2窒化シリコン膜5を成膜する。
シリコン基板1の表面には素子分離のための埋め込み酸
化シリコン膜2が形成されており、シリコン基板1上に
はゲート電極14が形成されている。
【0089】続いて、第2窒化シリコン膜5上にレジス
ト7を成膜し、フォトリソグラフィ技術により、レジス
ト7をパターニングし、水素透過用窓15を開口する。
ト7を成膜し、フォトリソグラフィ技術により、レジス
ト7をパターニングし、水素透過用窓15を開口する。
【0090】次に、図5(b)に示すように、酸化シリ
コン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第2
窒化シリコン膜5をエッチングする。エッチングは第1
酸化シリコン膜4の表面で停止させる。
コン膜のエッチレートが遅いエッチング条件の下で第2
窒化シリコン膜5をエッチングする。エッチングは第1
酸化シリコン膜4の表面で停止させる。
【0091】次に、図6(a)に示すように、レジスト
7を剥離除去した後、厚さ9000Åの第2酸化シリコ
ン膜6を成膜する。第2酸化シリコン膜6の表面はCM
Pその他の方法により平坦化されているものとする。
7を剥離除去した後、厚さ9000Åの第2酸化シリコ
ン膜6を成膜する。第2酸化シリコン膜6の表面はCM
Pその他の方法により平坦化されているものとする。
【0092】次に、図6(b)に示すように、第2酸化
シリコン膜6上に第2レジスト16を成膜し、フォトリ
ソグラフィ技術により第2レジスト16をパターニング
し、コンタクト開口部17を開口する。
シリコン膜6上に第2レジスト16を成膜し、フォトリ
ソグラフィ技術により第2レジスト16をパターニング
し、コンタクト開口部17を開口する。
【0093】なお、この第2レジスト16のパターニン
グの際に、第一の実施形態の場合と同様に、局所配線開
口部を同時に形成してもよい。
グの際に、第一の実施形態の場合と同様に、局所配線開
口部を同時に形成してもよい。
【0094】次に、図7(a)に示すように、第一の実
施形態において実施した方法と同一の方法により、コン
タクトを開口する。
施形態において実施した方法と同一の方法により、コン
タクトを開口する。
【0095】次に、図7(b)に示すように、第2レジ
スト16を剥離除去した後、コンタクトをタングステン
10で埋め込む。
スト16を剥離除去した後、コンタクトをタングステン
10で埋め込む。
【0096】この後、金属配線を形成し、あるいは、さ
らに、直上にビアホール(接続孔)を形成する。
らに、直上にビアホール(接続孔)を形成する。
【0097】本実施形態に係る半導体装置の製造方法に
おいては、水素透過用窓を第2窒化シリコン膜5だけに
開口する。このため、水素透過用窓を形成する際のエッ
チングによってシリコン基板1を掘るようなことはな
い。シリコン基板1上にはなお第1窒化シリコン膜3が
存在するが、第1窒化シリコン膜3は50Åと薄いた
め、水素の透過性に問題はない。
おいては、水素透過用窓を第2窒化シリコン膜5だけに
開口する。このため、水素透過用窓を形成する際のエッ
チングによってシリコン基板1を掘るようなことはな
い。シリコン基板1上にはなお第1窒化シリコン膜3が
存在するが、第1窒化シリコン膜3は50Åと薄いた
め、水素の透過性に問題はない。
【0098】従って、本実施形態によれば、窒化シリコ
ンからなるエッチング防止層に良好に水素透過用窓を開
口することができるという効果を得ることができる。
ンからなるエッチング防止層に良好に水素透過用窓を開
口することができるという効果を得ることができる。
【0099】また、トランジスタ上には薄膜の第1窒化
シリコン膜3を残存させることができるので、層間絶縁
膜からの水分等の拡散を抑えることができる。従って、
ホットキャリア耐性が向上するというさらなる利点もあ
る。
シリコン膜3を残存させることができるので、層間絶縁
膜からの水分等の拡散を抑えることができる。従って、
ホットキャリア耐性が向上するというさらなる利点もあ
る。
【0100】本実施形態においては、水素透過用窓はゲ
ート電極14及びその周辺にわたって形成されている
が、水素透過用窓はゲート電極14の直上にだけ開けて
もよく、レイアウトは本実施形態の例には限定されな
い。
ート電極14及びその周辺にわたって形成されている
が、水素透過用窓はゲート電極14の直上にだけ開けて
もよく、レイアウトは本実施形態の例には限定されな
い。
【0101】
【発明の効果】本発明においては、エッチング防止層を
窒化シリコン膜/酸化シリコン膜/窒化シリコン膜の3
層構造とし、好ましくは、シリコン基板の直上に形成さ
れる窒化シリコン膜は3層の中で最も薄く形成されてい
る。このような3層エッチング構造により、コンタクト
部と局所配線部との間のエッチング量の差を緩衝するこ
とができ、コンタクト開口部及び局所配線開口部を同時
に良好に形成することが可能になる。
窒化シリコン膜/酸化シリコン膜/窒化シリコン膜の3
層構造とし、好ましくは、シリコン基板の直上に形成さ
れる窒化シリコン膜は3層の中で最も薄く形成されてい
る。このような3層エッチング構造により、コンタクト
部と局所配線部との間のエッチング量の差を緩衝するこ
とができ、コンタクト開口部及び局所配線開口部を同時
に良好に形成することが可能になる。
【0102】また、本発明においては、水素透過用窓は
第2窒化シリコン膜だけに開口される。このため、水素
透過用窓を形成する際のエッチングによってシリコン基
板を掘るようなことはない。シリコン基板上にはなお第
1窒化シリコン膜が存在するが、第1窒化シリコン膜は
薄膜として形成されているため、水素の透過性に問題は
ない。従って、窒化シリコンからなるエッチング防止層
に良好に水素透過用窓を開口することができるという効
果を得ることができる。
第2窒化シリコン膜だけに開口される。このため、水素
透過用窓を形成する際のエッチングによってシリコン基
板を掘るようなことはない。シリコン基板上にはなお第
1窒化シリコン膜が存在するが、第1窒化シリコン膜は
薄膜として形成されているため、水素の透過性に問題は
ない。従って、窒化シリコンからなるエッチング防止層
に良好に水素透過用窓を開口することができるという効
果を得ることができる。
【0103】また、トランジスタ上には薄膜の第1窒化
シリコン膜が残存するので、層間絶縁膜からの水分等の
拡散を抑えることができ、ホットキャリア耐性を向上さ
せることもできる。
シリコン膜が残存するので、層間絶縁膜からの水分等の
拡散を抑えることができ、ホットキャリア耐性を向上さ
せることもできる。
【図1】本発明の第一の実施形態に係る半導体装置の製
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
【図2】本発明の第一の実施形態に係る半導体装置の製
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
【図3】本発明の第一の実施形態に係る半導体装置の製
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
【図4】本発明の第一の実施形態に係る半導体装置の平
面図である。
面図である。
【図5】本発明の第二の実施形態に係る半導体装置の製
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
【図6】本発明の第二の実施形態に係る半導体装置の製
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
【図7】本発明の第二の実施形態に係る半導体装置の製
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
造方法における製造過程を示す半導体装置の断面図であ
る。
【図8】本発明の第二の実施形態に係る半導体装置の平
面図である。
面図である。
【図9】第一の従来例に係る半導体装置の製造方法にお
ける製造過程を示す半導体装置の断面図である。
ける製造過程を示す半導体装置の断面図である。
【図10】第一の従来例に係る半導体装置の製造方法に
おける製造過程を示す半導体装置の断面図である。
おける製造過程を示す半導体装置の断面図である。
【図11】第二の従来例に係る半導体装置の製造方法に
おける製造過程を示す半導体装置の断面図である。
おける製造過程を示す半導体装置の断面図である。
【図12】第二の従来例に係る半導体装置の製造方法に
おける製造過程を示す半導体装置の断面図である。
おける製造過程を示す半導体装置の断面図である。
【図13】第三の従来例に係る半導体装置の断面図であ
る。
る。
【図14】第三の従来例に係る半導体装置におけるリー
ク電流の経路を示す半導体装置の断面図である。
ク電流の経路を示す半導体装置の断面図である。
1 シリコン基板 2 埋め込み酸化シリコン膜 3 第1窒化シリコン膜 4 第1酸化シリコン膜 5 第2窒化シリコン膜 6 第2酸化シリコン膜 7 レジスト 8 コンタクト開口部 9 局所配線開口部 10 タングステン 11a、11b、11c 拡散層 12 コンタクト 13 局所配線 14 ゲート電極 15 水素透過用窓 17 コンタクト開口部 18 ゲート電極 19 水素透過用窓
Claims (20)
- 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成されたエッチング防止層と、 を備える半導体装置において、 前記エッチング防止層は、前記半導体基板上に形成され
た第一の窒化シリコン層と、前記第一の窒化シリコン層
上に形成された酸化シリコン層と、前記酸化シリコン層
上に形成された第二の窒化シリコン層と、からなるもの
であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記第一の窒化シリコン層は前記酸化シ
リコン層及び前記第二の窒化シリコン層よりも小さい膜
厚を有するものであることを特徴とする請求項1に記載
の半導体装置。 - 【請求項3】 前記第一の窒化シリコン層、前記酸化シ
リコン層及び前記第二の窒化シリコン層はこの順に厚さ
が大きく設定されているものであることを特徴とする請
求項2に記載の半導体装置。 - 【請求項4】 前記第一の窒化シリコン層は約50オン
グストローム、前記酸化シリコン層は約200オングス
トローム、前記第二の窒化シリコン層は約500オング
ストロームの厚さにそれぞれ設定されているものである
ことを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。 - 【請求項5】 半導体素子を形成した半導体基板上に、
第一の窒化シリコン膜、第一の酸化シリコン膜、第二の
窒化シリコン膜及び第二の酸化シリコン膜をこの順に成
膜する第一の過程と、 コンタクト形成用開口及び局所配線形成用開口を有する
フォトレジストを前記第二の酸化シリコン膜上に形成す
る第二の過程と、 前記フォトレジストをマスクとして、前記第二の酸化シ
リコン膜を全ての深さにわたって、かつ、前記第二の窒
化シリコン膜を一部の深さにわたってエッチングする第
三の過程と、 前記第二の窒化シリコン膜を全ての深さにわたって、か
つ、前記第一の酸化シリコン膜を一部の深さにわたって
エッチングする第四の過程と、 前記第一の酸化シリコン膜を前記第一の窒化シリコン膜
が露出するまでエッチングする第五の過程と、 前記第一の窒化シリコン膜を全ての深さにわたってエッ
チングする第六の過程と、 前記第三乃至第六の過程により形成されたコンタクト形
成用開口及び局所配線形成用開口を金属で埋め込む第七
の過程と、 を備える半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記第三の過程におけるエッチングは、
窒化シリコン膜のエッチレートが酸化シリコン膜のエッ
チレートよりも遅い条件の下に行われるものであること
を特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】 前記第四の過程におけるエッチングは、
酸化シリコン膜のエッチレートが窒化シリコン膜のエッ
チレートよりも遅い条件の下に行われるものであること
を特徴とする請求項5又は6に記載の半導体装置の製造
方法。 - 【請求項8】 前記第五の過程におけるエッチングは、
窒化シリコン膜のエッチレートが酸化シリコン膜のエッ
チレートよりも遅い条件の下に行われるものであること
を特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載の半導
体装置の製造方法。 - 【請求項9】 前記第六の過程におけるエッチングは、
シリコンのエッチレートが窒化シリコン膜のエッチレー
トよりも遅い条件の下に行われるものであることを特徴
とする請求項5乃至8の何れか一項に記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項10】 半導体素子を形成した半導体基板上
に、第一の窒化シリコン膜、第一の酸化シリコン膜及び
第二の窒化シリコン膜をこの順に成膜する第一の過程
と、 水素透過用開口を有する第一のフォトレジストを前記第
二の窒化シリコン膜上に形成する第二の過程と、 前記第一のフォトレジストをマスクとして、前記第二の
窒化シリコン膜を前記第一の酸化シリコン膜が露出する
までエッチングする第三の過程と、 前記第一のフォトレジストを除去した後、第二の酸化シ
リコン膜を成膜する第四の過程と、 コンタクト形成用開口を有する第二のフォトレジストを
前記第二の酸化シリコン膜上に形成する第五の過程と、 前記第二のフォトレジストをマスクとして、前記第二の
酸化シリコン膜を全ての深さにわたって、かつ、前記第
二の窒化シリコン膜を一部の深さにわたってエッチング
する第六の過程と、 前記第二の窒化シリコン膜を全ての深さにわたって、か
つ、前記第一の酸化シリコン膜を一部の深さにわたって
エッチングする第七の過程と、 前記第一の酸化シリコン膜を前記第一の窒化シリコン膜
が露出するまでエッチングする第八の過程と、 前記第一の窒化シリコン膜を全ての深さにわたってエッ
チングする第九の過程と、 前記第三乃至第六の過程により形成されたコンタクト形
成用開口を金属で埋め込む第十の過程と、 を備える半導体装置の製造方法。 - 【請求項11】 前記第五の過程において、前記第二の
フォトレジストは局所配線用開口をも有するものとして
形成されることを特徴とする請求項10に記載の半導体
装置の製造方法。 - 【請求項12】 前記第三の過程におけるエッチング
は、酸化シリコン膜のエッチレートが窒化シリコン膜の
エッチレートよりも遅い条件の下に行われるものである
ことを特徴とする請求項10又は11に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項13】 前記第六の過程におけるエッチング
は、窒化シリコン膜のエッチレートが酸化シリコン膜の
エッチレートよりも遅い条件の下に行われるものである
ことを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項14】 前記第七の過程におけるエッチング
は、酸化シリコン膜のエッチレートが窒化シリコン膜の
エッチレートよりも遅い条件の下に行われるものである
ことを特徴とする請求項10乃至13の何れか一項に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記第八の過程におけるエッチング
は、窒化シリコン膜のエッチレートが酸化シリコン膜の
エッチレートよりも遅い条件の下に行われるものである
ことを特徴とする請求項10乃至14の何れか一項に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記第九の過程におけるエッチング
は、シリコンのエッチレートが窒化シリコン膜のエッチ
レートよりも遅い条件の下に行われるものであることを
特徴とする請求項10乃至15の何れか一項に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項17】 前記第二の過程において、前記水素透
過用開口はゲート電極の直上においてのみ形成されるも
のであることを特徴とする請求項10乃至16の何れか
一項に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項18】 前記第一の窒化シリコン層は前記酸化
シリコン層及び前記第二の窒化シリコン層よりも小さい
膜厚を有するように成膜されるものであることを特徴と
する請求項5乃至17の何れか一項に記載の半導体装置
の製造方法。 - 【請求項19】 前記第一の窒化シリコン層、前記酸化
シリコン層及び前記第二の窒化シリコン層はこの順に厚
さが大きく成膜されるものであることを特徴とする請求
項5乃至18の何れか一項に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項20】 前記第一の窒化シリコン層は約50オ
ングストローム、前記酸化シリコン層は約200オング
ストローム、前記第二の窒化シリコン層は約500オン
グストロームの厚さにそれぞれ成膜されるものであるこ
とを特徴とする請求項19に記載の半導体装置の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23645499A JP3498018B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23645499A JP3498018B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001060624A true JP2001060624A (ja) | 2001-03-06 |
JP3498018B2 JP3498018B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=17000998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23645499A Expired - Fee Related JP3498018B2 (ja) | 1999-08-24 | 1999-08-24 | 半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3498018B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007067328A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Fujitsu Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2007318124A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-12-06 | Toshiba Corp | ビアラインバリアおよびエッチストップ構造 |
-
1999
- 1999-08-24 JP JP23645499A patent/JP3498018B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007067328A (ja) * | 2005-09-02 | 2007-03-15 | Fujitsu Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2007318124A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-12-06 | Toshiba Corp | ビアラインバリアおよびエッチストップ構造 |
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---|---|
JP3498018B2 (ja) | 2004-02-16 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |