JP2001060489A - 面状炭素発熱体 - Google Patents

面状炭素発熱体

Info

Publication number
JP2001060489A
JP2001060489A JP11272896A JP27289699A JP2001060489A JP 2001060489 A JP2001060489 A JP 2001060489A JP 11272896 A JP11272896 A JP 11272896A JP 27289699 A JP27289699 A JP 27289699A JP 2001060489 A JP2001060489 A JP 2001060489A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
heating element
electrodes
electrode
sheet material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11272896A
Other languages
English (en)
Inventor
Sachio Matsui
幸智男 松井
Shinya Kawakami
▲しん▼也 川上
Sakae Minato
栄 湊
Takeshi Hirohata
健 広畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MINATO GIKEN KK
NIPPON KARU KK
eTec Co Ltd
Osaka Prefecture
Original Assignee
MINATO GIKEN KK
NIPPON KARU KK
eTec Co Ltd
Osaka Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MINATO GIKEN KK, NIPPON KARU KK, eTec Co Ltd, Osaka Prefecture filed Critical MINATO GIKEN KK
Priority to JP11272896A priority Critical patent/JP2001060489A/ja
Priority to KR1020000048275A priority patent/KR20010080861A/ko
Publication of JP2001060489A publication Critical patent/JP2001060489A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/20Heating elements having extended surface area substantially in a two-dimensional plane, e.g. plate-heater
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B3/00Ohmic-resistance heating
    • H05B3/10Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor
    • H05B3/12Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material
    • H05B3/14Heating elements characterised by the composition or nature of the materials or by the arrangement of the conductor characterised by the composition or nature of the conductive material the material being non-metallic
    • H05B3/145Carbon only, e.g. carbon black, graphite
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/002Heaters using a particular layout for the resistive material or resistive elements
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B2203/00Aspects relating to Ohmic resistive heating covered by group H05B3/00
    • H05B2203/013Heaters using resistive films or coatings

Landscapes

  • Resistance Heating (AREA)
  • Surface Heating Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術の問題点を解決乃至大幅に軽減するこ
とにより、高抵抗率の炭素粉末含有抵抗体から電極構造
を工夫することにより発熱体を得る技術を提供すること
を主な目的とする。さらに、本発明は高抵抗率の発熱体
を用いることにより消費電力の小さな発熱体を得る技術
を提供することをも目的とする。また、本発明は、温度
分散性に優れた発熱体を得る技術を提供することをも目
的とする。 【解決手段】炭素粒子とバインダーを混合し、その配合
量から抵抗率が1〜10Ω・cmの範囲となるように
調製して成形し、電極を貼り付け又は塗布することによ
り、みかけの抵抗値を10〜1000Ωにすることを特
徴とする炭素粉末含有発熱体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高抵抗を持つシート
状発熱体およびその製造方法に関する。このような発熱
体は、屈曲性があって、大面積化しても、その表面温度
差が小さく、いわゆる温度分散性に優れるため、定常加
熱が可能となり、その結果として、小電力で、発熱体と
しての目的を達成することができる。すなわち、本発明
による発熱体は、従来の局部加熱型の発熱体と違って、
全面が発熱体であり、このような発熱体は融雪用、壁、
床暖房として最適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、面状発熱体と称されるものの多
くは、ニクロム線を電気絶縁板に蛇行させて貼り付け、
その上に、更に電気絶縁板等で覆って、これを面状発熱
体として用いているものが多い。この場合、面状発熱体
としての要求温度は低くても、ニクロム線自体は高温と
なり、ニクロム線以外の部分は輻射熱や熱伝導によって
暖められるにすぎない。即ち、ニクロム線を用いた面状
発熱体は部分加熱である局部加熱型の面状発熱体であ
り、局部のみが高温になるため、被覆する電気絶縁物が
木や樹脂等の有機物では発火や焦げが生じたり、場合に
よっては火事の危険もあった。そこで、このような場合
にはセラミックス板等の耐熱性や耐火性に優れる材料が
使用されるが、セラミックス材料は屈曲性が劣るという
新たな問題が出て来る。そこで、ガラス繊維等の無機繊
維の織物などの使用が考えられるが、デザイン、重量、
価格、生産性等何れの場合も使用が限られる等の問題が
あった。
【0003】また、ニクロム線以外の発熱体としてよく
用いられるのは、炭素系発熱体がある。面状発熱体とし
てよく使用されるのは炭素繊維であるが、これを線状に
してニクロム線の場合と同様に使用すれば、上記したの
と同様の問題が生じる。従って、炭素繊維の織物を使用
するのが一般的であるが、この場合、炭素繊維のモノフ
ィラメントが細いために、電位差により熱酸化されて切
れやすく、長期間にわたって安定して使用できない問題
がある。このため、カーボンブラック等の炭素微粒子を
樹脂等のバインダーと混合してシート状に成形して、こ
れを発熱体として使用する方法が考えられるが、発熱体
として使用するには炭素粒子を大量に含有させなければ
導電性を付与できないこと、および炭素粒子を大量に含
有させると成形が困難であるとともに、機械的強度が極
端に小さくなり、実用に供し得なかった。 この他、例
えば、開示された方法として特開昭57−151186
があり、この方法では、炭素繊維の織物に熱硬化性樹脂
を含浸させて成形した面状発熱体に関するものである
が、この方法で得られる面状発熱体は屈曲性に乏しく、
定められた形状にしか使用できない。
【0004】現在使用されている面状発熱体は何れも低
抵抗体であり、その材質の比抵抗は10−4〜10−2
Ω・cmである。このため、サイズの小さな省電力タイ
プの発熱体を製造することは困難であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、従
来技術の問題点を解決乃至大幅に軽減することにより、
屈曲性に優れ、温度均一性に優れたシート状面状発熱体
の技術を提供することを主な目的とする。
【0006】さらに、本発明は、高抵抗のシート状面状
発熱体の技術を提供することをも目的とする。
【0007】また、本発明は、電極の取り付け方による
高抵抗のシート状面状発熱体の技術を提供することをも
目的とする。
【0008】さらに、また、本発明は、省電力タイプの
発熱体の技術を提供することをも目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、シート状に
成形が容易で、屈曲性に優れ、発熱体として温度分布が
均一であり、しかも省電力を目的として、種々工夫を重
ねた結果、流れ性のよい樹脂と少量でも一定の抵抗分散
性をもつ炭素粒子から高い電気的抵抗率を有するシート
状に成形し、該シート材に電極板の貼り付け方により、
みかけの電極間の抵抗値を任意にすることができること
を見出し、本発明の発熱体を作製するに至った。
【0010】すなわち、従来の導電性粒子を樹脂に練り
込んだシート状面状発熱体では、導電効率を上げるた
め、充填物としての導電性粒子を多量に用いねばなら
ず、成形の困難さとともに、機械的強度が小さくなり、
屈曲性も小さいため使用が限られていたが、本発明では
充填物としての炭素粒子は少量で可能なためバインダー
としてのゴムまたは樹脂分が多く、結果として機械的強
度が大きく、屈曲性も大きくなる。ここで用いる炭素粒
子は特に限定するわけではないが、木炭、石油および石
炭ピッチ等を焼成して得られる天然物系の炭のみならず
樹脂を炭化させた樹脂炭、またはこれらを2500℃以
上の高温処理して得られる天然および人工黒鉛も使用す
ることができる。また、これら黒鉛を酸で処理した後熱
処理して得られる膨張黒鉛も使用できる。
【0011】発熱体として導電性が必要なため、炭素粒
子は相互に多少は接触する必要がある。充填する炭素粒
子を少なくするために、シート状に成形するときに炭素
粒子そのものが展延性をもつものがより望ましく、膨張
黒鉛等のソフトカーボンがこれに相当する。
【0012】このようにして得たシート材は高抵抗であ
るため、電極面積を大きくすることにより電極間のみか
けの抵抗値および接触抵抗を小さくさせることにより、
従来の炭素粒子が高充填・低抵抗型発熱体とは異なった
低充填・高抵抗型発熱体を得るに至った。
【0013】発明者のこのような知見は、従来のニクロ
ムのような低抵抗率の材質を用いて長さでみかけの抵抗
値を制御する方法からは到底予測し難いものである。
【0014】すなわち本発明は下記の高抵抗型面状炭素
発熱体に関する技術を提供するものである。
【0015】1.平均粒径50〜3000ミクロンの炭
素粒子とバインダーを混合し、その抵抗率が1〜10
Ω・cmの範囲となるように調製した組成物をシート状
に成形し、該シート材に電極を取り付け、その電極間の
見かけの抵抗値が10〜1000Ωとなり、かつ、通電
時のシート材全面の温度差が20%以内になるように抵
抗体全面積に対し10〜200%電極面積を取り付けま
たは導電性塗料を塗布してなることを特徴とする面状炭
素発熱体。
【0016】2.抵抗率が1〜10Ω・cmの範囲と
なるように、平均粒径50〜3000ミクロンの炭素粒
子とバインダーを混合し、これを0.1〜3.0mmの
シート状に成形し、該シート材に電極を取り付け、その
電極間の見かけの抵抗値が10〜1000Ωとなり、か
つ、通電時のシート材全面の温度差が20%以内になる
ように電極として金属箔を該シート材の全面積に対し1
0〜200%の電極面積となるように等間隔に貼り付け
てなることを特徴とする面状炭素発熱体。
【0017】3.抵抗率が1〜10Ω・cmの範囲と
なるように、炭素粒子とバインダーを混合し、これを
0.1〜3.0mmのシート状に成形し、電極として金
属箔を該シート材の上下に全面に貼り付けて、電極間の
見かけの抵抗値が10〜1000Ωとなり、かつ、通電
時のシート材全面の温度差が20%以内になることを特
徴とする面状炭素発熱体。
【0018】4.電極として導電性塗料を塗布してなる
ことを特徴とする上記項2および上記項3に記載の面状
発熱体。
【0019】5.炭素粒子として膨張黒鉛粉末および/
または膨張黒鉛粉砕物を用いることを特徴とする上記項
2および/または上記項3および/または上記項4に記
載の面状炭素発熱体。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明においては、炭素粒子を1
00重量部(本明細書の以下の記載において「%」およ
び「部」とあるのは、それぞれ「重量%」および「重量
部」を意味する。)に対し、バインダー樹脂43〜25
0部を加え、熱ローラー等でよく混練りした後、厚さ
0.1〜3mmのシートを作製する。該シート材の抵抗
率を測定し、抵抗率に合わせて該シート材の面積および
厚さに対する電極面積を決定する。即ち抵抗率が低く厚
みが大きい場合は電極面積を小さく、抵抗率が高く厚み
が薄い場合は、電極面積を大きくすれば電極間のみかけ
の抵抗値を一定にすることができる。抵抗率の高い材料
では電極部と該シート材間の接触抵抗が高すぎることが
あり、この場合は導電性接着剤を使用することもできる
が、電極面積を大きくすれば接触抵抗を減じることがで
き、また接触抵抗による熱も拡散することができるため
いわゆる熱拡散効率を高めることができる。
【0021】電極部に導電性塗料を用いる場合は電極の
形状はより簡単に塗布でき、印刷する方法によっても該
シート材表面に電極部を形成することができる。
【0022】従来の低抵抗率型の面状発熱体の電極部が
面の端部に平行に2本形成するのに対し、本発明におい
ては、従来の面状発熱体に比べて抵抗率が高いので図1
〜図4に示す番号1のように電極材料を貼りつけるか又
は塗布する方法が用いられる。電極材料の貼り付け又は
塗布する方法としては該シート材表面の一方側のみなら
ず両面に形成しても良い。図4に示すように該シート材
表面の両側全面に電極材料を貼り付けることもできる。
特に抵抗率が10Ω・cm以上の材料に有効である。
【0023】使用する炭素粉末はカーボンブラック、木
炭粉、黒鉛粉末、膨張黒鉛粉末、ガラス状炭素粉末等炭
素および有機化合物の炭化物でも導電性があれば何でも
使用できる。粉末粒径としては特に限定するわけではな
いが、50〜3000ミクロンが好ましく、より好まし
くは100〜2000ミクロンが使用し易い。50ミク
ロン以下では該シート材の炭素粉末配合量を75%以上
にしなければ抵抗率10Ω・cm以下にならないた
め、製造が難しく、3000ミクロン以上では炭素粉末
配合量は少なくても抵抗率の点で満足するものが得られ
るが、成形が困難であり、配合均一化が困難となり成形
ムラも生じる。
【0024】本発明においてはバインダーとしては特に
限定するわけではないが、合成ゴム、合成樹脂や膠、松
ヤニ、ピッチ等の天然樹脂、天然ゴムおよびガラス、石
膏等の無機材料も使用でき、炭素粉末を配合させたとき
に成形可能であれば何でも使用できる。 200℃以下
を目的とする面状発熱体の場合はバインダーとしては合
成樹脂が好ましく、特に限定する訳ではないが、例え
ば、塩化ビニル、ナイロン、ポリプロピレン、フェノー
ル樹脂等の成形時の流れ性の良いものがより好ましい。
150℃以下で屈曲性、耐寒性を望む場合はゴムが使用
でき、加橋剤を入れた液状ゴムと炭素粉末をよく混合し
て成形した後熱等で加橋を進めて目的の面状発熱体を得
る。ここで使用するゴムは特に限定する訳ではないが、
例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、
スチレン・ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン・プ
ロピレンゴム、エチレン・酢酸ビニル共重合体、クロロ
プレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポ
リエチレン、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、
ニトリル・イソプレンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴ
ム、多硫化ゴム、シリコンゴム、フッ素ゴムなどがあ
る。
【0025】400〜1000℃で使用する場合はガラ
スまたは石膏、セラミック等の無機系バインダーを使用
できるが、屈曲性は乏しくなる。このような無機系バイ
ンダーを使用しても充填する炭素材料が膨張黒鉛粉末の
場合は屈曲性を改善することができる。例えば上記した
無機系バインダー単独使用の場合は脆性材料のため、曲
げたわみ率は通常1%以下であるが、膨張黒鉛粉末を1
0%配合したものはたわみ率1〜3%程度まで改善する
ことができ、本発明の如く70%配合すればたわみ率6
〜8%程度まで屈曲性が改善する。
【0026】該シート材表面に貼り付ける電極材料とし
ては該シート材料よりは導電性に優れたものが好ましく
一般金属類、黒鉛等が該当する。より好ましくは銅、
銀、アルミニウム等の金属箔のような導電性に優れてい
るものが良い。該シート材表面に塗布する場合は上記し
た金属の粉末または炭素粉末等を塗料に混合分散させた
ものを使用することもできる。この場合使用する塗料は
水性、油性の両方とも使用できるが、塗布後速やかに溶
剤等が揮散するものがより好ましい。
【0027】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明の特徴とすると
ころを一層明らかにする。尚、以下の実施例および比較
例において設定温度の測定は製作した面状発熱体の中心
部をK熱電対にポリイミド系テープで貼り付けた。
【0028】実施例1 膨張黒鉛粉砕物を840〜1680μm、平均粒径12
60μmにふるい分けした後、これを100部に対し、
ポリプロピレン43部を加え、ドライブレンドしてから
テストローラを用いて200℃でよく混練した後に平均
厚さ0.6mmのシートを作製した。該シートを13×
10cmにハサミで切り、図1のように厚さ0.1m
m。幅1cmの銅箔をポリイミド系フィルムで貼り付け
電極とした。このようにして作製したシート状発熱体の
6ケ所にK熱電対を貼り付け、各温度毎の温度分散、消
費電力を江藤電器(株)製サーモダック モデル500
1Aを用いて測定した。
【0029】実施例2 膨張黒鉛粉砕物100部に対し、ポリプロピレン66部
にし、電極を図4の様にする以外は実施例1と同様にし
て行った。
【0030】実施例3 市販工業用ゴム(エチレン・プロピレンゴム)をポリプ
ロピレンの代わりに使う以外は実施例1と同様にして行
った。
【0031】実施例4 市販工業用ゴム(エチレン・プロピレンゴム)をポリプ
ロピレンの代わりに使い、膨張黒鉛粉砕物100部に対
しエチレン・プロピレンゴム233部にする以外は実施
例1と同様にして行った。
【0032】実施例5 市販工業用ゴム(エチレン・プロピレンゴム)をポリプ
ロピレンの代わりに使い、膨張黒鉛粉砕物100部に対
しエチレン・プロピレンゴム400部にする以外は実施
例1と同様にして行った。
【0033】実施例6 実施例4の様に作製した膨張黒鉛粉含有ゴムシートに粒
径5〜50ミクロンの範囲で平均粒径15ミクロンの銅
粉100部を合成ゴム系樹脂塗料100部に分散混合し
た導電性塗料を図1の様に電極として塗布し、乾燥した
ものを実施例1と同様にして評価した。
【0034】実施例7 エチレン・プロピレンゴムの代わりにシリコンゴムを使
い、実施例6と同様の導電性塗料を用いて電極を塗布
し、測定温度を250℃までにする以外は実施例4と同
様にして行った。
【0035】実施例8 平均粒子径22.5nmのカーボンブラック30部を7
0部の水でペースト状に練ったもの100部に対し、水
性ウレタン94部、アニオン系分散剤1部、シリコン系
消泡剤1部、アクリル系アルカリ増粘剤2部、フッ素系
湿潤剤2部からなる発熱体用塗料を作製した。これを予
め塩ビフィルムで被覆した13×10×0.1(cm)
のアルミ板に200ミクロンの厚さに塗布し、両端(1
3cm側)に幅1cmの銅箔を当該発熱体用塗料を含浸
させた木綿布とともに貼り付け、これを電極とした。こ
れらを自然乾燥させることにより塗料タイプの発熱体を
得た。
【0036】実施例9 シリコンゴムのかわりにフッ素ゴムを使い、電極として
実施例6で用いた導電性塗料を図1のように塗布した後
同じ部分にアルミ箔をホットスタンプ法でフッ素ゴム基
板に貼り付け、測定温度の上限を300℃にする以外は
実施例4と同様にして行った。
【0037】比較例1 実施例1と同じものの両端(10cm側)にのみ幅1c
mの銅箔電極をポリイミドフィルムテープで貼り合わら
せて形成したものは300Vの電圧をかけても電流がほ
とんど流れず室温に対して約1℃上昇しただけであっ
た。
【0038】比較例2 実施例5と同じものの両端(10cm側)にのみ幅1c
mの銅箔電極をポリイミドフィルムテープで貼り合わら
せて形成したものは300Vの電圧をかけても電流がほ
とんど流れず室温に対して約5℃上昇しただけであっ
た。
【0039】比較例3 実施例1と同じ膨張黒鉛粉末100部に対し、ポリプロ
ピレン50部を加えたものは添加する膨張黒鉛粉末が多
すぎて成形ができなかった。
【0040】比較例4 平均粒子径22.5nmのカーボンブラック300部と
ノボラックタイプのフェノール樹脂100部をよく混合
し、100℃の熱ローラーで1分間練った後実施例1と
同様に成形し、電極を両端(13cm側)にのみ幅1c
mの電極を形成したものを実施例1と同様の方法で評価
した。
【0041】比較例5 実施例1と同じ膨張黒鉛粉末100部に対し、市販工業
用ゴム(エチレン・プロピレンゴム)100部からなる
ゴム板を作製し、比較例4と同様にして電極を形成して
評価した。
【0042】比較例6 市販ニクロム線(径0.3mm)を1.12mを架橋前
シリコンゴム中に蛇行させた後13×10×1cmの板
に架橋させて成形した。ニクロム線の両端に電圧をか
け、各設定温度における温度分散率およびそのときの保
持電力を求めた。
【表1】
【0043】1)標準温度分散率(%)=(面状部分の
各測定温度−設定温度)の絶対値の平均/設定温度×1
00
【0044】2)電流が流れ難いので電圧として300
Vをかけた。
【表2】
【0045】1)充填物(黒鉛)を入れなかったときの
引っ張り強さを100としたときの比較値
【0046】2)設定温度まで達せず。
【0047】3)60℃までは達したが100℃までは
達することができなかった。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、従来不可能とされてき
た高抵抗の発熱体の使用が電極部分の構成を工夫するこ
とにより可能となった。
【0049】本発明によれば、導電性物質である炭素粒
子を従来の発熱体よりも少量使用することにより高抵抗
になるが、機械的強度保持率が優れ、電気比抵抗が高い
ため流れる電流が小さく同じ温度を保持するのに少ない
消費電力が可能となった。すなわち、従来の発熱体は低
抵抗にしなければ発熱体としての機能を発揮しえなかっ
たので導電性物質をかなり多量に加えなければならず、
そのため強度保持率が極端に小さくなり、製造も限られ
た方法しか使用できなかったが、本発明により強度保持
率を大きくすることが可能となり、製造も従来と比べて
流れ性が大きいため成形が容易となる。
【0050】また、本発明による発熱体は従来のニクロ
ム線を蛇行させた面状発熱体に比べ全面が電気抵抗体の
ため局部加熱現象が起こらず、いわゆる熱拡散効率が優
れている。このことは設定温度における標準温度分散率
が小さいほどバラツキが小さく、ニクロム線を蛇行させ
た局部加熱型面状発熱体では設定温度に対して30〜6
0%の温度ムラが生じるが、本発明による発熱体では1
0〜16%と安定している。
【図面の簡単な説明】
【図1】〜
【図4】は本発明の実施の態様を示す電極を付した説明
図。
【符号の説明】
1 電極 2 抵抗体部分 3 電源部 4 結線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 幸智男 滋賀県野洲郡野洲町大字小篠原2101番地の 2 (72)発明者 川上 ▲しん▼也 大阪府阪南市和泉鳥取619−22 (72)発明者 湊 栄 大阪府大阪市赤川3−4−4 (72)発明者 広畑 健 大阪府河内長野市美加の台1−35−3 Fターム(参考) 3K092 PP20 QA05 QB14 QB15 QC02 QC10 QC25 QC26 RF26 VV19 VV22 VV40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径50〜3000ミクロンの炭素粒
    子とバインダーを混合し、その抵抗率が1〜10Ω・
    cmの範囲となるように調製した組成物をシート状に成
    形し、該シート材に電極を取り付け、その電極間の見か
    けの抵抗値が10〜1000Ωとなり、かつ、通電時の
    シート材全面の温度差が20%以内になるように抵抗体
    全面積に対し10〜200%電極面積を取り付けまたは
    導電性塗料を塗布してなることを特徴とする面状炭素発
    熱体。
  2. 【請求項2】抵抗率が1〜10Ω・cmの範囲となる
    ように、平均粒径50〜3000ミクロンの炭素粒子と
    バインダーを混合し、これを0.1〜3.0mmのシー
    ト状に成形し、該シート材に電極を取り付け、その電極
    間の見かけの抵抗値が10〜1000Ωとなり、かつ、
    通電時のシート材全面の温度差が20%以内になるよう
    に電極として金属箔を該シート材の全面積に対し10〜
    200%の電極面積となるように等間隔に貼り付けてな
    ることを特徴とする面状炭素発熱体。
  3. 【請求項3】抵抗率が1〜10Ω・cmの範囲となる
    ように、炭素粒子とバインダーを混合し、これを0.1
    〜3.0mmのシート状に成形し、電極として金属箔を
    該シート材の上下に全面に貼り付けて、電極間の見かけ
    の抵抗値が10〜1000Ωとなり、かつ、通電時のシ
    ート材全面の温度差が20%以内になることを特徴とす
    る面状炭素発熱体。
  4. 【請求項4】電極として導電性塗料を塗布してなること
    を特徴とする請求項2および請求項3に記載の面状発熱
    体。
  5. 【請求項5】炭素粒子として膨張黒鉛粉末および/また
    は膨張黒鉛粉砕物を用いることを特徴とする請求項2お
    よび/または請求項3および/または請求項4に記載の
    面状炭素発熱体。
JP11272896A 1999-08-20 1999-08-20 面状炭素発熱体 Pending JP2001060489A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11272896A JP2001060489A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 面状炭素発熱体
KR1020000048275A KR20010080861A (ko) 1999-08-20 2000-08-21 면상 탄소 발열체

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11272896A JP2001060489A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 面状炭素発熱体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001060489A true JP2001060489A (ja) 2001-03-06

Family

ID=17520278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11272896A Pending JP2001060489A (ja) 1999-08-20 1999-08-20 面状炭素発熱体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2001060489A (ja)
KR (1) KR20010080861A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003206601A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Taisei Laminator Co Ltd 屋根材
KR20050079560A (ko) * 2004-02-06 2005-08-10 박성철 면상 발열체 및 그 제조방법
JP2017204358A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 藤森工業株式会社 発熱シート及び放熱シートを有するシステム
CN112153911A (zh) * 2018-06-14 2020-12-29 菲利普莫里斯生产公司 具有加热涂层的气溶胶生成装置

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040016072A (ko) * 2002-08-14 2004-02-21 주식회사 경신화이바 면상 발열체용 수지 조성물 및 그 조성물을 이용하여제조된 면상 발열체
KR100687572B1 (ko) * 2006-01-24 2007-02-27 임성훈 선상발열체
KR101393873B1 (ko) * 2012-05-02 2014-05-12 전찬익 면상발열체 및 그 제조방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003206601A (ja) * 2002-01-15 2003-07-25 Taisei Laminator Co Ltd 屋根材
KR20050079560A (ko) * 2004-02-06 2005-08-10 박성철 면상 발열체 및 그 제조방법
JP2017204358A (ja) * 2016-05-10 2017-11-16 藤森工業株式会社 発熱シート及び放熱シートを有するシステム
CN112153911A (zh) * 2018-06-14 2020-12-29 菲利普莫里斯生产公司 具有加热涂层的气溶胶生成装置
US11930849B2 (en) 2018-06-14 2024-03-19 Philip Morris Products S.A. Aerosol-generating device with heating coating

Also Published As

Publication number Publication date
KR20010080861A (ko) 2001-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101294596B1 (ko) 탄소나노튜브를 포함하는 면상 발열체 페이스트 조성물 및 그 제조방법
US5407741A (en) Exothermic conductive coating and heating device incorporating same
KR100991376B1 (ko) 면상 발열체 및 이를 구비한 난방장치
KR20080030410A (ko) 면상발열체용 도전성 잉크조성물 및 이 조성물을 이용한면상발열체
JP4738537B2 (ja) 定着用ヒータとその製造方法
JP2000077167A (ja) 面状発熱体
CN109769314A (zh) 一种柔性碳复合材料电加热膜及其应用
KR200448882Y1 (ko) 페이스트 조성물을 이용한 히터
JP2001060489A (ja) 面状炭素発熱体
TW200832453A (en) Composition for electric-heating film and electric-heating film and electric-heating device manufactured by the same
CN108521683A (zh) 纳米纤维素氧化石墨烯电热材料及其制备方法
WO2020221987A1 (en) Heated floor or wall coating system
CN113717577A (zh) 水性导电油墨及其制备方法与柔性发热布及其制备方法
JP2777961B2 (ja) 温度自己制御性導電性組成物、温度自己制御性面状発熱体および温度自己制御性パイプ状ヒーター
CN104780630A (zh) 一种电热膜、电热板及相应的制造方法
CN101237723A (zh) 电热膜用组成物及以其所制得的电热膜与电热装置
KR101931254B1 (ko) 탄소 함유형 면상발열 구조체
KR20170097340A (ko) 탄소나노튜브를 이용한 면상발열체 필름
KR102254883B1 (ko) 면상 발열체
JP3119265B2 (ja) 管状発熱体
CA1144219A (en) Electrically resistant polymeric heating body containing conductive carbon black
JP3085307B2 (ja) 温度自己制御されたテープ又はプレート状発熱体
CA3199903A1 (en) Electrothermic compositions and related composite materials and methods
CN108777888A (zh) 一种石墨烯变频发热板
JPH0689270B2 (ja) 導電性発熱性塗料

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040730

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041111

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080826

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090113