JP2001060094A - 消音装置 - Google Patents

消音装置

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JP2001060094A
JP2001060094A JP11236721A JP23672199A JP2001060094A JP 2001060094 A JP2001060094 A JP 2001060094A JP 11236721 A JP11236721 A JP 11236721A JP 23672199 A JP23672199 A JP 23672199A JP 2001060094 A JP2001060094 A JP 2001060094A
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noise
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wave
cross
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Masahiro Mori
正裕 森
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/02Energy absorbers; Noise absorbers

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な演算装置で大きな騒音低減効果が達成
でき、かつ大型化を招かない消音装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 騒音源からの騒音を平面波として伝搬さ
せるダクト状構造体11を騒音を検出する音響検出手段
13の設置位置で断面積の異なる第1のダクト状部分1
2aと第2のダクト状部分12bとで構成し、これらの
断面積の比を1:3にして断面積が不連続に変化する位
置での音波の透過率および反射率をそれぞれ0.5とな
るようにした。これにより、音響検出手段13の設置位
置を透過する進行波の透過成分およびその設置位置で反
射される後退波の反射成分は、音響検出手段13が検出
した信号に対してそれぞれ同じ大きさになるため、騒音
源からの騒音の透過成分が電気音響変換手段15からの
音との干渉で消音されるのと同じ原理で、後退波の反射
成分も消音される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消音装置に関し、特
にダクト状構造体を伝搬する騒音を能動的消音機構によ
り消音する消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にダクト状構造体を伝搬する騒音を
消音する方法として、伝搬してくる騒音にその騒音と逆
位相・同振幅の音波を重畳し、両者の干渉によって騒音
を消音する能動型消音装置が知られている。
【0003】たとえば家庭用冷蔵庫のコンプレッサ騒音
に適用した例が特開平2−225976号公報に開示さ
れている。この特開平2−225976号公報に開示さ
れている消音装置の構成例を図3に示す。
【0004】図3は従来の消音装置の構成例を示す図で
ある。図3において、冷蔵庫の騒音源であるコンプレッ
サ31は機械室に収容され、その機械室にはダクト32
が設けられて、コンプレッサ31で発生した騒音がダク
ト32を介して外部へ放射されるようにしている。この
ダクト32は、騒音の伝達経路である中の音場が一次元
の平面進行波となるように構成されている。機械室に
は、騒音を測定するためのマイクロホン33が設置さ
れ、その出力は演算回路34に接続されている。演算回
路34の出力は、ダクト32の開口部35の近傍に設け
られた制御スピーカ36に接続されている。
【0005】コンプレッサ31で発生した騒音は、ダク
ト32に進入し、ここでダクト32の音響効果により一
次元の平面進行波に変換される。また、コンプレッサ3
1より発生した騒音は、マイクロホン33により測定さ
れ、演算回路34に入力される。演算回路34は、ダク
ト32の開口部35において、コンプレッサ31からの
騒音と制御スピーカ36から出力される制御音とが同振
幅・逆位相となるように、入力された信号を加工する。
このような構成にすることにより、ダクト32の開口部
35で、コンプレッサ31からの騒音と制御スピーカ3
6から出力される制御音とが互いに干渉し、開口部35
から外部へ放射される騒音を低減することができる。
【0006】ところが、このような従来の能動型消音装
置においては、ダクト32の開口部35において音響イ
ンピーダンスが急変するため、外部へ放射される騒音の
一部がその開口部35で反射され、ダクト32中を開口
部35から騒音とは逆方向へ伝搬する所謂後退波が生じ
る。ここで示したような従来の能動型消音装置では、ダ
クト内に後退波が存在することで次のような問題点が生
じる。
【0007】一般のマイクロホンでは進行波と後退波と
を区別することができないため、マイクロホン33に後
退波が入力されると、演算回路34はこの入力を進行波
の入力と同様に扱い、ダクト32の開口部35で、コン
プレッサ31からの騒音と制御スピーカ36から出力さ
れる制御音とが同振幅・逆位相となるように制御スピー
カ36から制御音を放射させる。
【0008】一方、マイクロホン33の位置を通過した
後退波は、ダクト32の奥に向かって伝搬し、ダクト3
2の最奥部で反射され、進行波として再び開口部35の
方へ伝搬する。
【0009】このように、進行波と後退波とでは、開口
部35までの伝搬特性が異なっており、到達するタイミ
ングが異なる。そのため、後退波がマイクロホン33で
検出されると、ダクト32の開口部35では干渉による
消音現象が発生せず、大きな誤差が生じる。これを演算
回路34で補正しようとすると、演算回路34で行う信
号の加工が複雑になり、DSP(Digital Signal Proce
ssor)などの高性能で高価な演算処理装置が必要になる
という不具合があった。
【0010】そこで、このような不具合を回避する技術
が、たとえば特開平5−204386号公報や特開平5
−232968号公報に提案されている。これらの公報
に開示されている例では、後退波の影響を除去すべく、
音の伝達経路内に、騒音の伝搬方向に所定距離隔てて2
個の検出マイクロホンを設置する方法が示されている。
ここで、特開平5−204386号公報に開示されてい
る消音装置の構成例を図4に示す。
【0011】図4は従来の消音装置の別の構成例を示す
図である。図4によれば、音源41から放射される音波
を平面波とみなせるような断面形状を持つダクト42が
あり、その開口部43の近傍にスピーカ44が設けられ
ている。ダクト42内には、所定の間隔を置いて第1の
マイクロホン45aと第2のマイクロホン45bとが設
置され、第2のマイクロホン45bの出力には遅れ関数
部46が接続されている。遅れ関数部46は第1のマイ
クロホン45aと第2のマイクロホン45bとの設置間
隔に相当する伝達関数を有している。第1のマイクロホ
ン45aの出力と遅れ関数部46の出力とは合成されて
制御装置47に接続され、その制御装置47の出力はス
ピーカ44に接続されている。制御装置47は所定のフ
ィルタ係数を持つフィルタを有している。
【0012】音源41から放射された音は第1のマイク
ロホン45aと第2のマイクロホン45bとで検出さ
れ、第1のマイクロホン45aの出力と遅れ関数部46
を通った第2のマイクロホン45bの出力とを合成した
信号が制御装置47に通され、得られた信号が制御音源
であるスピーカ44を動作させ、このスピーカ44から
放射された音で音源41から出た音を能動的に打ち消す
ように構成している。
【0013】ここで、このような構成とした能動騒音低
減装置においては、第1のマイクロホン45aおよび第
2のマイクロホン45bで検出した信号について、第1
のマイクロホン45aの出力信号と2本のマイクロホン
の間隔に相当する伝達関数を有する遅れ関数部46を通
った第2のマイクロホン45bの出力信号とを合成する
ことによって、第1のマイクロホン45aおよび第2の
マイクロホン45bが検出した音圧から後退波の影響を
除去した信号を得ることができる。このような構成を用
いることによって、マイクロホンが後退波を検出しなく
なるので、制御装置47が進行波と後退波とを誤認する
ことによる誤差の発生を低減することができる。
【0014】また、特開平8−303224号公報に
は、後退波の発生そのものを防止する方法が開示されて
いる。ここで、特開平8−303224に開示されてい
る消音装置の構成例を図5に示す。
【0015】図5は従来の消音装置のさらに別の構成例
を示す図である。図5によれば、音源51からの排気音
を伝搬させる排気ダクト52において、排気音を外部へ
排出する開口部53の部分をホーン形に形成したホーン
部54とし、このホーン部54の遮蔽周波数をこの消音
装置の減衰の対象とする周波数領域よりも低くなる状態
に構成している。排気ダクト52の音源51の側にマイ
クロホン55が設置され、そのマイクロホン55の出力
は制御装置56に入力され、その制御装置56の出力は
排気ダクト52のホーン部54の側に設けられたスピー
カ57に接続されている。
【0016】ここで、このような構成とした消音装置に
おいては、音源51から発生する排気音は、排気ダクト
52を伝搬し、ホーン部54を通して排出される。ホー
ン部54はホーン形に形成されることによって、音響イ
ンピーダンスがなめらかに変化し、排気ダクト52を伝
搬する音が開口部53において反射し後退波となること
を抑制している。これにより、マイクロホン55で測定
した音源の排気音と逆位相・同振幅の音波を制御装置5
6で作り、これをスピーカ57より放出させて進行波形
と重畳することで消音し、このとき、ホーン部54の遮
蔽周波数をこの消音装置の減衰の対象とする周波数領域
よりも低くなる状態に構成したことにより、この消音装
置が減衰の対象とする周波数領域の全域にわたって排気
ダクト中の後退波の発生が防止される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後退波
の影響を除去するようにした消音装置では、正確に検出
すべき進行波の波形を歪めてしまうという問題点があ
る。進行波の波形が歪むことで、制御装置での信号処理
が複雑になり、また、マイクロホンおよび遅れ関数部を
新たに追加するため、消音装置のコストアップにつなが
るという問題点があった。
【0018】また、後退波の発生そのものを防止するよ
うにした消音装置では、十分な効果を与えるには大きな
ホーン部が必要であるため、消音装置の大型化を招き、
小型の機器への適用が困難であるという問題点があっ
た。
【0019】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、安価な演算装置で大きな騒音低減効果が達成
でき、かつ大型化を招かない消音装置を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、騒音源からの騒音が平面波として伝搬す
るダクト状構造体と、前記ダクト状構造体の内部に設置
され前記騒音を検出する音響検出手段と、前記音響検出
手段で検出された電気信号が入力される制御手段と、前
記制御手段から出力される電気信号に応じて前記ダクト
状構造体の内部に制御音を放射することにより前記騒音
源からの騒音と相互に干渉させて前記騒音を消音させる
電気音響変換手段とを有する消音装置において、前記ダ
クト状構造体は、前記音響検出手段が設置される位置
で、前記ダクト状構造体の断面積が不連続に変化し、か
つ、前記音響検出手段が設置される位置より上流の部分
である第1のダクト状部分と前記音響検出手段が設置さ
れる位置より下流の部分である第2のダクト状部分との
断面積の比が1:3もしくは3:1となるようにしたこ
とを特徴とする消音装置が提供される。
【0021】このような消音装置によれば、ダクト状構
造体は、音響検出手段が設置された位置において断面積
が不連続に変化していることにより騒音の反射が生じ、
第1のダクト状部分と第2のダクト状部分との断面積の
比が1:3であることから、音響検出手段が設置された
位置における騒音の反射率・透過率は0.5となる。こ
こで、騒音源からの騒音が第1のダクト状部分を伝搬し
て音響検出手段が設置された位置に到達すると、音の半
分が反射して騒音源側へ向かい、半分は透過し第2のダ
クト状部分の中を進行波として下流側へ伝搬する。この
とき、音響検出手段が検出した電気信号は制御手段に入
力され、この制御手段から出力される電気信号に応じて
電気音響変換手段が第2のダクト状部分の内部に制御音
を放射することによりダクト出口で干渉により進行波の
透過成分を消去する。また、制御音の一部やダクト出口
で生じる反射は第2のダクト状部分の中を上流方向へ向
かい後退波として伝搬する。この後退波も、音響検出手
段が設置された位置で半分が反射し後退波の反射成分と
してダクト出口へ向かう。この後退波の反射成分は、音
響検出手段が検出した信号に対して進行波の透過成分と
同じ大きさになるため、騒音源からの騒音の透過成分を
ダクト出口で干渉により消音されたのと同様に、ダクト
出口で干渉により消音される。このように、ダクト状構
造体の断面積を不連続に変化させたことにより、ダクト
中の後退波の悪影響を防止することができ、装置の大型
化を招かない消音装置を提供することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の消音装置の原理を
説明する概要図である。本発明による消音装置は、騒音
源からの騒音を伝搬させるダクト状構造体11と、この
ダクト状構造体11の内部に設置されて中を伝搬してく
るる騒音を検出する音響検出手段13と、この音響検出
手段13で検出された電気信号が入力される制御手段1
4と、この制御手段14から出力される電気信号に応じ
た音波をダクト状構造体11の内部に放射する電気音響
変換手段15とを備えている。
【0023】このダクト状構造体11は、音響検出手段
13が設置される位置を境界にして、断面積の小さな第
1のダクト状部分12aと、断面積の大きな第2のダク
ト状部分12bとから構成され、これらの境界面で急変
する音響インピーダンスによる音波の反射率を0.5と
なるようにしている。この境界面での反射率Rは、第1
のダクト状部分12aおよび第2のダクト状部分12b
の断面積をそれぞれS1,S2とすると、以下の式で表
される。
【0024】
【数1】 R=(S2−S1)/(S2+S1) ・・(1) 本発明による消音装置では、その境界面における反射率
Rは0.5であることから、
【0025】
【数2】 0.5=(S2−S1)/(S2+S1) ∴S1/S2=1/3 ・・(2) となる。これにより、第1のダクト状部分12aの断面
積S1と第2のダクト状部分12bの断面積S2との比
は1:3にすればよいことになる。
【0026】なお、第1のダクト状部分12aと第2の
ダクト状部分12bとの断面積の比は、上記のように
1:3が理想値であるが、その誤差は10%以下である
必要があり、より望ましくは誤差が1%以下であるとよ
い。また、音響検出手段13が設置される位置での音の
反射率は0.5であればいいので、電気音響変換手段1
5を断面積の小さな第1のダクト状部分12aに設け
て、断面積の異なる二つのダクト状部分の断面積の比を
3:1とするようにしてもよい。
【0027】また、ダクト状構造体11は、消音装置が
消音対象とする全周波数領域において、ダクトに進入し
た騒音を平面波に変換できることが望ましい。このた
め、矩形断面のダクトの場合、ダクト断面の長辺の長さ
をa、音速をC、解析対象周波数の上限をfmaxとする
と、ダクト断面の長辺の長さaは、a<=C/(2*f
m ax)の範囲に収める必要がある。これにより、ダクト
状構造体11を伝搬する騒音は平面波とみなすことがで
きるようになる。
【0028】さらに、音響検出手段13が設置される位
置より下流の部分である第2のダクト状部分12bは、
少なくとも第1のダクト状部分12aとの接合位置から
電気音響変換手段15が設置される位置までの区間で、
その断面積が変化しない必要があり、より望ましくは断
面形状も変化しないようにすると良い。
【0029】以上のような構成とした消音装置において
は、音響検出手段13が設置される位置での進行波およ
び後退波に対する反射率が等しくなる。さらに、第1の
ダクト状部分12aと第2のダクト状部分12bとの断
面積の比を1:3としたことにより、進行波および後退
波に対する反射率は0.5となり、必然的に透過率も
0.5となる。
【0030】ここで、音響検出手段13が設置される位
置に進行波が進入すると、透過率が0.5であるから、
音の半分が進行波の透過成分としてダクト出口へ向か
う。このとき、音響検出手段13が検出した信号は制御
手段14に入力され、この信号をもとに電気音響変換手
段15から出力される音波が、進行波の透過成分をダク
ト出口で干渉により消音することになる。
【0031】同様に、ダクト出口で反射した後退波が音
響検出手段13が設置される位置に進入した場合は、反
射率が0.5であるから、進入した音の半分が後退波の
反射成分としてダクト出口へ向かう。進行波の透過率と
後退波の反射率とが等しいことから、ダクト出口へ向か
う進行波の透過成分とダクト出口へ向かう後退波の反射
成分とは音響検出手段13が検出した信号に対して同じ
大きさ、すなわち、(進行波の透過成分/音響検出手段
13が検出した信号)=(後退波の反射成分/音響検出
手段13が検出した信号)となる。音響検出手段13で
は、検出する音が進行波であるか後退波であるかの区別
はできないので、後退波の反射成分は、進行波の透過成
分がダクト出口で干渉により消音されるのと同じタイミ
ングで消音点に達し、電気音響変換手段15から出力さ
れる制御音との干渉により消音される。
【0032】これにより、ダクト中に後退波が存在して
も、進行波と同じ信号処理により後退波を消音させるこ
とができるので、後退波による悪影響を防止することが
でき、良好な消音性能を保つことができる。
【0033】次に、断面積の小さなダクトを騒音源の入
口とし、断面積の大きなダクトが出口となるように構成
した消音装置の適用例について説明する。図2は本発明
による消音装置の実施の形態を示す図である。図2にお
いて、騒音源21をは筐体22に包囲されており、この
筐体22に騒音が伝搬するダクト23が設けられてい
る。また、ダクト23内には検出マイクロホン24と、
制御スピーカ25とが設置されている。そして、検出マ
イクロホン24の出力を受けて、制御スピーカ25を駆
動する制御回路26が設けられている。この制御回路2
6は、検出マイクロホン24の出力信号に予め定められ
た伝達特性を乗じて、制御スピーカ25を駆動する信号
を作成する機能を有する。ここで、ダクト23と、検出
マイクロホン24と、制御スピーカ25と、制御回路2
6とで能動型消音装置を構成している。
【0034】ダクト23は、検出マイクロホン24が設
置される位置において断面積が不連続に変化しており、
かつ、検出マイクロホン24より上流の部分である第1
のダクト部23aと下流の部分である第2のダクト部2
3bとの断面積の比が1:3となるように構成されてい
る。
【0035】次に、このような構成の能動型消音装置の
動作について説明する。騒音源21で発生した騒音が筐
体22からダクト23の第1のダクト部23aに進入す
ると、その騒音は第1のダクト部23aの音響効果によ
り平面波に変換され、下流方向へ向かい進行波として伝
搬する。第1のダクト部23aの中を進行波が伝搬し、
検出マイクロホン24が設置されている位置に達する
と、この位置において、ダクト23の断面積の変化によ
り進行波の反射が生じる。ここで、第1のダクト部23
aおよび第2のダクト部23bの断面積の比が1:3で
あるので、進行波の反射率および透過率はそれぞれ0.
5となる。透過率は0.5であるから、騒音源21で発
生した騒音の半分が騒音の透過成分として、第2のダク
ト部23bを介してダクト出口27へ向かう。
【0036】このとき、検出マイクロホン24が検出し
た信号は、制御回路26に入力されて信号処理された
後、制御スピーカ25により第2のダクト部23b内へ
放射される。これにより、第2のダクト部23bを伝搬
してきてダクト出口27に到達した進行波の透過成分
は、制御スピーカ25から出力された音波と干渉して消
音される。
【0037】一方、制御スピーカ25から放射された制
御音の一部や、ダクト出口27で生じる反射は、第2の
ダクト部23bの中を上流方向へ向かい後退波として伝
搬する。第2のダクト部23bの中を伝搬する後退波に
も、進行波と同様に、検出マイクロホン24が設置され
ている位置において、ダクト23の断面積の変化による
反射が生じる。断面積の比が3:1であるから、後退波
の反射率と透過率とはそれぞれ0.5となるので、音の
半分が後退波の反射成分としてダクト出口27へ向かう
ことになる。進行波の透過率と後退波の反射率とが等し
いことから、進行波の透過成分と後退波の反射成分とは
検出マイクロホン24が検出した信号に対して同じ大き
さとなるため、騒音源からの騒音の透過成分をダクト出
口で干渉により消音したのと同様に、後退波の反射成分
もダクト出口27で干渉により消音される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、騒音を
平面波として伝搬させるダクト状構造体を断面積の異な
る二つのダクト状部分で構成し、二つのダクト状部分の
断面積の比を1:3もしくは3:1とし、その二つのダ
クト状部分によって断面積が不連続となる位置に騒音を
検出する音響検出手段を設置するように構成した。これ
により、ダクト状構造体は、断面積が不連続に変化する
という極めて単純な構成を用いて、ダクト中の後退波の
悪影響を防止することが可能であるので、安価な演算装
置で従来技術と比較して高い騒音低減効果を達成するこ
とができ、装置の大型化を招かない消音装置を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の消音装置の原理を説明する概要図で
ある。
【図2】 本発明による消音装置の実施の形態を示す図
である。
【図3】 従来の消音装置の構成例を示す図である。
【図4】 従来の消音装置の別の構成例を示す図であ
る。
【図5】 従来の消音装置のさらに別の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
11 ダクト状構造体 12a 第1のダクト状部分 12b 第2のダクト状部分 13 音響検出手段 14 制御手段 15 電気音響変換手段 21 騒音源 22 筐体 23 ダクト 23a 第1のダクト部 23b 第2のダクト部 24 検出マイクロホン 25 制御スピーカ 26 制御回路 27 ダクト出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音源からの騒音が平面波として伝搬す
    るダクト状構造体と、前記ダクト状構造体の内部に設置
    され前記騒音を検出する音響検出手段と、前記音響検出
    手段で検出された電気信号が入力される制御手段と、前
    記制御手段から出力される電気信号に応じて前記ダクト
    状構造体の内部に制御音を放射することにより前記騒音
    源からの騒音と相互に干渉させて前記騒音を消音させる
    電気音響変換手段とを有する消音装置において、 前記ダクト状構造体は、前記音響検出手段が設置される
    位置で、前記ダクト状構造体の断面積が不連続に変化
    し、かつ、前記音響検出手段が設置される位置より上流
    の部分である第1のダクト状部分と前記音響検出手段が
    設置される位置より下流の部分である第2のダクト状部
    分との断面積の比が1:3もしくは3:1となるように
    したことを特徴とする消音装置。
  2. 【請求項2】 前記第2のダクト状部分は、少なくとも
    前記第1のダクト状部分との接合位置から前記電気音響
    変換手段が設置される位置までの区間の断面積が変化し
    ない形状にしたことを特徴とする請求項1記載の消音装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第2のダクト状部分は、少なくとも
    前記第1のダクト状部分との接合位置から前記電気音響
    変換手段が設置される位置までの区間の断面形状が変化
    しないようにしたことを特徴とする請求項2記載の消音
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012163608A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Riso Kagaku Corp アクティブ消音装置
CN115103287A (zh) * 2022-06-16 2022-09-23 北京航空航天大学 一种探针式麦克风的校准装置及校准方法

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JP2012163608A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Riso Kagaku Corp アクティブ消音装置
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