JP2001059946A - 光走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents
光走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置Info
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- JP2001059946A JP2001059946A JP23533099A JP23533099A JP2001059946A JP 2001059946 A JP2001059946 A JP 2001059946A JP 23533099 A JP23533099 A JP 23533099A JP 23533099 A JP23533099 A JP 23533099A JP 2001059946 A JP2001059946 A JP 2001059946A
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Abstract
上における光量分布の均一性を簡易な構成で実現でき、
同時に様々なスペックに対応でき、汎用性のある光学系
を実現できる光走査光学装置及びそれを用いた画像形成
装置を得ること。 【解決手段】 光源手段を含み、該光源手段から出射し
た光束を主走査断面内において略平行光束に変換する第
1の光学系と、該第1の光学系を含み、光偏向器の偏向
面に対し該偏向面の主走査方向の幅より広い状態で入射
させる第2の光学系と、該光偏向器で偏向反射された光
束を被走査面上に結像させる第3の光学系と、を有する
光走査光学装置において、該第1の光学系の有効径内に
おいて発生する絶対値の最大球面収差をSA、該第1,
2,3の光学系の主走査断面内における焦点距離を各々
順にf1,f2,f3としたとき、SA×(f3 2 /f
1×f2)≦1 (mm)なる条件を満足すること。
Description
それを用いた画像形成装置に関し、特に光源手段から出
射された光束を光偏向器の偏向面に対し、該偏向面の主
走査方向の幅より広い状態で入射させるオーバーフィル
ド走査光学系を用いた、例えばレーザービームプリンタ
やデジタル複写機等の画像形成装置に好適なものであ
る。
れた光束(光ビーム)を光偏向器の偏向面に対し、該偏
向面の主走査方向の幅より広い状態で入射させるオーバ
ーフィルド走査光学系では、被走査面(感光ドラム面)
上に結像される光束のビーム幅の領域は光偏向器に入射
する光束の一部を、該光偏向器の偏向面で切り取るよう
にして使用している。
ーフィルドタイプの光学系と比較して入射光学系の球面
収差により像面湾曲が発生し、その為ビームプロファイ
ルにサイドローブが発生しやすい傾向があった。このS
/N比の悪化により被走査面上に書き込まれた画像に対
し、解像力の低下や細線の太り等の悪影響を及ぼすとい
う問題点があった。またサイドローブはビーム径を小さ
くするほど大きくなるため、高画質化に対応するために
被走査面上のビームスポット径を小さくしようとする際
には特に大きな問題点となっていた。
走査光学系を用いた光走査光学装置が、例えば特開平9
−304720号公報で提案されている。同公報は光源
と、該光源からの少なくとも主走査方向の発散光束を略
平行光束に変換する第1の光学系と、回転軸に平行な複
数の偏向面(反射面)を有し、且つ該回転軸を中心に略
等角速度で回転し、入射した光束を該偏向面により所定
の主走査方向に沿って偏向反射する回転多面鏡と、該回
転多面鏡によって偏向反射された光束が被走査面上を略
等速度で主走査方向に沿って走査するように偏向反射さ
れた光束を被走査面上に収束させる第2の光学系とを有
し、該光源からの光束を該回転多面鏡の複数の偏向面に
跨がるように入射させるオーバーフィルドタイプより構
成され、該光源からの光束が全て入射される第1の光学
系により、該回転多面鏡の一偏向面で偏向反射された一
部の光束が入射される第2の光学系での収差を補正する
波面を形成するように構成されている。
査面上に結像される光束のビーム幅の領域は光偏向器に
入射する光束の一部を切り出して使用するため、回折な
どの影響で波面が崩れ、結像位置でのビームプロファイ
ルが崩れることがある。また光学部品の精度や配置のバ
ラツキ等で光束のアライメント等がズレ、被走査面上の
ビームプロファイルが崩れることがある。
4923号公報で開示されているように、光源と光偏向
器との間に被走査面への露光量を調節する光量調節手段
としてグラデーションを備えたNDフィルタを配置し、
該NDフィルタをグラデーション方向に移動可能とし、
かつNDフィルタ面を含む平面内で回転可能となるよう
構成して上記の問題点を解決している。
例は以下に示す課題を有している。
計となる為、他のスペックの装置に流用しづらい。また
走査スピードの異なる装置の為、第1の光学系を再設計
すると第2の光学系も再設計する必要が発生する。
高価であり、コスト的にデメリットが大きい。
力の光源が必要となり、コスト的にデメリットが大き
い。
いた光走査光学装置において、該装置を構成する各要素
を適切に設定することにより、像面湾曲を良好に補正す
ると共に、被走査面上における光量分布の均一性を簡易
な構成で実現でき、同時に様々なスペックに対応でき、
汎用性のある光学系を実現できる光走査光学装置及びそ
れを用いた画像形成装置の提供を目的とする。
光学装置は、光源手段を含み、該光源手段から出射した
光束を主走査断面内において略平行光束に変換する第1
の光学系と、該第1の光学系を含み、光偏向器の偏向面
に対し該偏向面の主走査方向の幅より広い状態で入射さ
せる第2の光学系と、該光偏向器で偏向反射された光束
を被走査面上に結像させる第3の光学系と、を有する光
走査光学装置において、該第1の光学系の有効径内にお
いて発生する絶対値の最大球面収差をSA、該第1,
2,3の光学系の主走査断面内における焦点距離を各々
順にf1,f2,f3としたとき、
て、前記第1の光学系は主走査断面内において該第1の
光学系の光軸に対して垂直方向で、かつ主走査方向に移
動可能であることを特徴としている。
おいて、前記第1の光学系は色消しレンズを有している
ことを特徴としている。
おいて、前記第1の光学系は少なくとも1面が非球面で
形成された単レンズを有していることを特徴としてい
る。
て、前記光源手段から出射された光束は副走査断面内に
おいて前記光偏向器の偏向面に対し斜め方向から入射す
ることを特徴としている。
て、前記光源手段から出射された光束は主走査断面内に
おいて前記光偏向器の偏向面に対し斜め方向から入射す
ることを特徴としている。
て、前記光源手段から出射された光束は主走査断面内に
おいて前記光偏向器の偏向面に対し斜め方向から入射
し、かつ該光偏向器に入射する光束の中心が前記第1の
光学系の光軸に対して所定量、ズレて設定されているこ
とを特徴としている。
て、前記光偏向器に入射する光束は該光偏向器の偏向角
の略中央から偏向面へ入射することを特徴としている。
て、前記第3の光学系を構成する少なくとも一部の光学
素子は前記第2の光学系をも構成していることを特徴と
している。
請求項1乃至9のいずれか1項記載の光走査光学装置を
用いて画像形成を行なうことを特徴としている。
施形態1の光走査光学装置をレーザービームプリンタや
デジタル複写機等の画像形成装置に適用したときの要部
上面図であり、各要素を主走査断面内に投射した状態を
示している。図2は図1の要部側面図であり、各要素を
副走査断面内に投射した状態を示している。
をz軸として図1に示すような座標系をとる。光路を展
開したときの主走査方向をx軸とするx,y,z座標系
をとる。主走査断面をxz断面、副走査断面をyz断面
として定義する。
例えば半導体レーザーより成っている。2はコリメータ
ーレンズ部であり、負の屈折力を有する第1の負レンズ
(凹レンズ)2aと正の屈折力を有する正レンズ(凸レ
ンズ)2bとの2枚を組み合わせた色収差を除いた色消
しレンズを有しており、半導体レーザー1から出射した
光束を主走査断面内において略平行光束となるように変
換している。
ズ部2の各要素は第1の光学系11の一要素を構成して
いる。本実施形態における第1の光学系11は主走査断
面内において、該第1の光学系11の光軸11aに対し
て垂直方向で、かつ主走査方向に移動可能と成るように
構成されている。
(凹レンズ)であり、コリメーターレンズ部2からの略
平行光束を弱発散光束としている。3はガラス材より成
る入射系のシリンドリカルレンズであり、副走査方向に
のみ正の屈折力を有しており、第2の負レンズ21を通
過した光束を主走査断面内で後述する光偏向器8の偏向
面(反射面)8aにほぼ線像として結像させている。4
は開口絞りであり、通過光束を規制してビーム形状を整
形している。5は折り返しミラーであり、開口絞り4を
通過した光束を光偏向器8側へ折り返している。
ズ部2、第2の負レンズ21、シリンドリカルレンズ
3、開口絞り4、そして折り返しミラー5の各要素は第
2の光学系12の一要素を構成している。またコリメー
ターレンズ部2と後述する第1のシリンドリカルレンズ
7、第2のシリンドリカルレンズ6とでコリメーター系
を構成している。
転多面鏡)であり、モーター等の駆動手段(不図示)に
より図中矢印A方向に一定速度で回転している。ポリゴ
ンミラー8は内接円半径が14mmの12面より成って
いる。
り、第1のシリンドリカルレンズ7と主走査方向にのみ
正のパワーを有する第2のシリンドリカルレンズ6とを
有するfθレンズ系14と、主に副走査方向にパワーを
有する第3のシリンドリカルレンズ(長尺シリンドリカ
ルレンズ)9とを有している。第3の光学系13は光偏
向器8からの偏向光束を被走査面10上に結像させると
共に副走査断面内において光偏向器8の偏向面8aと被
走査面10との間のを略共役関係にすることにより、該
偏向面8aの倒れを補正している。尚、fθレンズ系1
4は第2の光学系12の一部をも構成している。
る。
光変調され出射した光束はコリメーターレンズ部2によ
って略平行光束に変換され、負レンズ21により弱発散
光束に変換され、シリンドリカルレンズ4に入射してい
る。ここで入射系のシリンドリカルレンズ4に入射した
弱発散光束のうち副走査断面内においては光束は収束さ
れ開口絞り3により制限されて折り返しミラー5を介し
て第2のシリンドリカルレンズ6と第1のシリンドリカ
ルレンズ7とを透過して光偏向器8の偏向面8aに入射
し、該偏向面8a近傍にほぼ線像(主走査方向に長手の
線像)として結像している。このとき偏向面8aに入射
する光束は光偏向器8の回転軸とfθレンズ系14の光
軸14aを含む副走査断面内において、該回転軸と垂直
な平面(光偏向器の回転平面)に対して0.8度の角度
で入射している(斜入射光学系)。即ち第2の光学系1
2からの光束は副走査断面内において偏向面8aに対し
斜め方向から入射している。
ままの状態(弱発散光束の状態)で第2のシリンドリカ
ルレンズ6と第1のシリンドリカルレンズ7とを透過す
ることによって略平行光束に変換され、光偏向器8の偏
向角の略中央から偏向面8aに入射している(正面入
射)。このときの略平行光束の光束幅は主走査方向にお
いて光偏向器8の偏向面8aのファセット幅に対し十分
広くなるように設定している(オーバーフィルド走査光
学系)。
された光束は第1のシリンドリカルレンズ7、第2のシ
リンドリカルレンズ6、そして第3のシリンドリカルレ
ンズ9を介して感光ドラム面10上に導光され、該光偏
向器8を矢印A方向に回転させることによって、該感光
ドラム面10上を矢印B方向(主走査方向)に光走査し
ている。これにより記録媒体としての感光ドラム面10
上に画像記録を行なっている。
部概略図である。同図において図1に示した要素と同一
要素には同符番を付している。
述の如く第1の負レンズ2aと正レンズ2bとの2枚を
組み合わせた色消しレンズより構成されており、その焦
点距離f1はf1=35.2(mm)である。
走査方向の光強度分布を示す説明図である。光強度が半
分になる角度を半値角と称す。本実施形態では半値角=
22°の半導体レーザー1を採用している。
造上、偏りが発生した場合を示す説明図である。この偏
りは製造上、3°程度発生する。
光束の主走査方向の光強度分布を示す説明図である。同
図において横軸はコリメーターレンズ部2の光軸からの
距離、縦軸は光強度である。オーバーフィルド走査光学
系は像面(感光ドラム面)10上に結像される光束のビ
ーム幅の領域は光偏向器に入射する光束の一部を切り出
して使用している。同図に示すように軸上(y=0)、
最軸外(y=±148.5)でコリメーターレンズ部2
からの光束の一部が像面に到達する。よって図7に示す
ような光強度分布の偏りは像面における光量分布に偏り
を生じさせる。尚、図7において横軸は像高、縦軸は光
強度である。同図においては半導体レーザー1の光強度
分布の偏りが無い場合(0°)と±3°の場合を示して
いる。
走査断面内においてシフト調整機構により第1の光学系
11全体を光軸に対し垂直方向で、かつ主走査方向にス
ライドさせている。これにより像面(感光ドラム面)1
0上における光量分布が略均一となるように構成してい
る。このときの第1の光学系11の調整量はコリメータ
ーレンズ部2の焦点距離f1=35.2(mm)から、f1
×tan3°=1.84(mm)であることから、およそ2
(mm)である。
ンズ部2からの光束は光軸より±2.2(mm)使用し、調
整量として更に2(mm)必要である。よってコリメーター
レンズ部2からの光束の光束幅を10(mm)としている。
内において発生する絶対値の最大球面収差をSA、第
1,2,3の光学系11,12,13の主走査断面内に
おける焦点距離を各々順にf1,f2,f3としたと
き、
生する像面10上での主走査方向の結像面の移動量は倍
率関係から
系11をシフトさせると、上記(2)式に示した量だけ
像面が動くことになる。製品使用上、上記像面の移動量
が1(mm)以内であれば画像に影響をおよぼさない。よっ
て本実施形態では上記条件式(1)を満足するように各
要素を設定している。
2の球面収差を示す収差図である。同図に示すように最
大球面収差SAは、 |SA|<0.02 (mm) である。
点距離f2はf2=111.1(mm)であり、第3の光学
系13の焦点距離f3はf3=345.7(mm)である。
いる。
を示す図である。第1の光学系が最大球面収差SAがゼ
ロである場合と、本実施形態のコリメーターレンズ部2
を用いた場合を示している。同図に示すように第1の光
学系11を光量分布の偏りを補正する為に2(mm)平行シ
フトしても、殆ど像面が移動していないことがわかる。
さない第1の光学系を用いた場合について説明する。
収差を示す収差図である。同図に示すように最大球面収
差|SA|の最大値はおよそ0,4(mm)である。
曲を示す。同図に示すように第1の光学系が最大球面収
差SAがゼロである場合に比べ大きく像面湾曲が発生し
ている。さらに第1の光学系を光量分布の偏りを補正す
る為に2(mm)平行シフトさせると、大きく像面が傾くこ
とがわかる。
材質の屈折率 N2:第2のシリンドリカルレンズ6の使用波長における
材質の屈折率 N11 :第1の負レンズ2aの使用波長における材質の屈
折率 N12 :正レンズ2bの使用波長における材質の屈折率 N13 :第2の負レンズ21の使用波長における材質の屈
折率 N14 :入射系のシリンドリカルレンズ3の使用波長にお
ける材質の屈折率 D0:光偏向器8の偏向面から第1のシリンドリカルレン
ズ7までの距離 D1:第1のシリンドリカルレンズ7のレンズ厚 D2:第1のシリンドリカルレンズ7から第2のシリンド
リカルレンズ6までの距離 D3:第2のシリンドリカルレンズ6のレンズ厚 D4:第2のシリンドリカルレンズ6から第3のシリンド
リカルレンズ9までの距離 D5:第3のシリンドリカルレンズ9のレンズ厚 D6:第3のシリンドリカルレンズ9から被走査面10ま
での距離 D10 :半導体レーザー1の発光部から第1の負レンズ2
aまでの距離 D11 :第1の負レンズ2aのレンズ厚 D12 :第1の負レンズ2aから正レンズ2bまでの距離 D13 :正レンズ2bのレンズ厚 D14 :正レンズ2bから第2の負レンズ21までの距離 D15 :第2の負レンズ21のレンズ厚 D16 :第2の負レンズ21から入射系のシリンドリカル
レンズ3までの距離 D17 :入射系のシリンドリカルレンズ3のレンズ厚 D18 :入射系のシリンドリカルレンズ3から折り返しミ
ラー5までの距離 D19 :折り返しミラー5から第2のシリンドリカルレン
ズ6までの距離 R1:第1のシリンドリカルレンズ7の光偏向器8側の主
走査方向の曲率半径 R2:第1のシリンドリカルレンズ7の被走査面10側の
主走査方向の曲率半径 R3:第2のシリンドリカルレンズ6の光偏向器8側の主
走査方向の曲率半径 R4:第2のシリンドリカルレンズ6の被走査面10側の
主走査方向の曲率半径 R5:第3のシリンドリカルレンズ9の光偏向器8側の主
走査方向の曲率半径 R6:第3のシリンドリカルレンズ9の被走査面10側の
主走査方向の曲率半径 r3:第3のシリンドリカルレンズ9の光偏向器8側の副
走査方向の曲率半径 rd3 :第3のシリンドリカルレンズ9の光偏向器8側の
副走査方向の非球面係数 r4:第3のシリンドリカルレンズ9の被走査面10側の
副走査方向の曲率半径 rd4 :第3のシリンドリカルレンズ9の被走査面10側
の副走査方向の非球面 係数 第2のシリンドリカルレンズ6面上の長手方向の軸上か
らの距離yに対し、yにおける副走査方向のr’は r3'=r3・(1+rd3・y2) r4'=r4・(1+rd4・y2) R11 :第1の負レンズ2aの半導体レーザー1側の曲率
半径 R12 :第1の負レンズ2aの半導体レーザー1と反対側
の曲率半径 R13 :正レンズ2bの半導体レーザー1側の曲率半径 R14 :正レンズ2bの半導体レーザー1と反対側の曲率
半径 R15 :第2の負レンズ21の半導体レーザー1側の曲率
半径 R16 :第2の負レンズ21の半導体レーザー1と反対側
の曲率半径 R17 :入射系のシリンドリカルレンズ3の半導体レーザ
ー1側の副走査方向の曲率半径 で表される。
る。
向の要部断面図(主走査断面図)である。同図において
図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
なる点はコリメーターレンズ部22を少なくとも一面が
非球面で形成された単玉の非球面レンズ22aより構成
したことと、第2の光学系32からの光束を主走査断面
内において光偏向器8の偏向面8aに対し斜め方向から
入射させるオーバーフィールド走査光学系より構成した
ことである。その他の構成及び光学的作用は実施形態1
と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
ズ部22の各要素は第1の光学系31の一要素を構成し
ている。また半導体レーザー1、コリメーターレンズ部
22、入射系のシリンドリカルレンズ3、そして開口絞
り4の各要素は第2の光学系32の一要素を構成してい
る。
部22の球面収差を示す収差図である。同図に示すよう
に最大球面収差SAは、 |SA|=0.0015 (mm) である。
第1、第2の光学系31,32の焦点距離f1,f2は
共にf1=f2=70.4(mm)であり、第3の光学系1
3の焦点距離f3はf3=345.7(mm)である。
おり、これにより実施形態1と同様な効果を得ている。
22を単玉の非球面レンズ22aより構成したが、前述
の実施形態1と同様、負レンズと正レンズとの2枚系で
も良い。
3の第1の光学系の要部概略図である。同図において図
3に示した要素と同一要素には同符番を付している。
なる点は第1の光学系51において光偏向器に入射する
光束の中心Mを該第1の光学系51の光軸Lに対して所
定量Δだけズラして設定したことと、コリメーターレン
ズ部42を前述の実施形態1と同様に負レンズ42aと
正レンズ42bとの2枚を組み合わせた色消しレンズよ
り構成したことである。その他の構成及び光学的作用は
実施形態2と略同様であり、これにより同様な効果を得
ている。
1の光学系51において光偏向器(不図示)に入射する
光束の中心Mを第1の光学系51の光軸Lに対して所定
量Δだけズラして設定している。尚、この所定量Δを中
心に光量分布調整の為、シフト調整機構を設けても良
い。
対し光束が斜め方向から入射するオーバーフィルド走査
光学系では像面への射出FNO(Fナンバー)が非対称
になるという問題点が一般的にある。
点距離をfm3、第1の光学系51の光軸Lと第3の光
学系13の光軸Laとのなす角をβ、光偏向器のフアセ
ット幅をFa、像高をhgtとすると、
化を示す。同図に示すようにピーク値を100%で規格
化している。
光束の光量分布が前記図6に示すように軸上に対して対
称であれば光量分布は非対称になってしまう。この非対
称を補正する為に本実施形態では図14に示すように光
偏向器(不図示)に入射する光束の中心Mを第1の光学
系51の光軸Lに対して所定量Δだけズラして設定する
ことにより、該光偏向器へ入射する光束の光量分布を非
対称にしている。
布を示す。
距離f2は共に f1=f2=70.4 (mm) 本実施形態での像高hgtと第1の光学系51における
像面に到達する光束の中心の変化yは以下の表−1に示
すように成っている。
Δ)は以下の式で表わせる。
に示す。同図においてはピーク値を100%となるよう
に規格化している。
16の光偏向器への入射光束の光量分布から像面におけ
る光量分布を図17に示す。本実施形態では同図に示す
ように軸上に対して対称な光量分布となるように所定量
Δの値を設定している。
2と同様に条件式(1)を満足するように各要素を設定
しており、これにより実施形態2と同様な効果を得てい
る。
42を色消しレンズより構成したが、実施形態2と同様
に単玉の非球面レンズより構成しても良い。
ルド走査光学系を用いた光走査光学装置において、該装
置を構成する各要素を適切に設定することにより、像面
湾曲を良好に補正すると共に、被走査面上における光量
分布の均一性を簡易な構成で実現でき、同時に様々なス
ペックに対応でき、汎用性のある光学系を実現できる光
走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置を達成する
ことができる。
略図
査方向の光強度分布を示す説明図
度分布に偏りが生じた場合を示す説明図
からの射出光束の主走査方向の光強度分布を示す説明図
2の球面収差を示す収差図
を示す図
収差を示す収差図
概略図
よる変化を示す説明図
光束の光量分布を示す説明図
布を示す説明図
Claims (10)
- 【請求項1】 光源手段を含み、該光源手段から出射し
た光束を主走査断面内において略平行光束に変換する第
1の光学系と、 該第1の光学系を含み、光偏向器の偏向面に対し該偏向
面の主走査方向の幅より広い状態で入射させる第2の光
学系と、 該光偏向器で偏向反射された光束を被走査面上に結像さ
せる第3の光学系と、を有する光走査光学装置におい
て、 該第1の光学系の有効径内において発生する絶対値の最
大球面収差をSA、該第1,2,3の光学系の主走査断
面内における焦点距離を各々順にf1,f2,f3とし
たとき、 【数1】 但し、SAの数値をmm単位で表わす なる条件を満足することを特徴とする光走査光学装置。 - 【請求項2】 前記第1の光学系は主走査断面内におい
て該第1の光学系の光軸に対して垂直方向で、かつ主走
査方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載
の光走査光学装置。 - 【請求項3】 前記第1の光学系は色消しレンズを有し
ていることを特徴とする請求項1又は2記載の光走査光
学装置。 - 【請求項4】 前記第1の光学系は少なくとも1面が非
球面で形成された単レンズを有していることを特徴とす
る請求項1又は2記載の光走査光学装置。 - 【請求項5】 前記光源手段から出射された光束は副走
査断面内において前記光偏向器の偏向面に対し斜め方向
から入射することを特徴とする請求項1記載の光走査光
学装置。 - 【請求項6】 前記光源手段から出射された光束は主走
査断面内において前記光偏向器の偏向面に対し斜め方向
から入射することを特徴とする請求項1記載の光走査光
学装置。 - 【請求項7】 前記光源手段から出射された光束は主走
査断面内において前記光偏向器の偏向面に対し斜め方向
から入射し、かつ該光偏向器に入射する光束の中心が前
記第1の光学系の光軸に対して所定量、ズレて設定され
ていることを特徴とする請求項1記載の光走査光学装
置。 - 【請求項8】 前記光偏向器に入射する光束は該光偏向
器の偏向角の略中央から偏向面へ入射することを特徴と
する請求項1記載の光走査光学装置。 - 【請求項9】 前記第3の光学系を構成する少なくとも
一部の光学素子は前記第2の光学系をも構成しているこ
とを特徴とする請求項1記載の光走査光学装置。 - 【請求項10】 前記請求項1乃至9のいずれか1項記
載の光走査光学装置を用いて画像形成を行なうことを特
徴とする画像形成装置。
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