JP2001058038A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

Info

Publication number
JP2001058038A
JP2001058038A JP2000140532A JP2000140532A JP2001058038A JP 2001058038 A JP2001058038 A JP 2001058038A JP 2000140532 A JP2000140532 A JP 2000140532A JP 2000140532 A JP2000140532 A JP 2000140532A JP 2001058038 A JP2001058038 A JP 2001058038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type
game
state
display
ball
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000140532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001058038A5 (ja
Inventor
Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ace Denken KK
Original Assignee
Ace Denken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ace Denken KK filed Critical Ace Denken KK
Priority to JP2000140532A priority Critical patent/JP2001058038A/ja
Publication of JP2001058038A publication Critical patent/JP2001058038A/ja
Publication of JP2001058038A5 publication Critical patent/JP2001058038A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来の異なる機種間における遊技方法を融合さ
せて遊技性を高めることにより、遊技者のスリルと興奮
を十分に喚起できる興趣に富んだ遊技機を提供する。 【解決手段】初期設定された第1種状態において、第1
種可変入賞手段150の開閉による第1種特別価値がそ
の最大継続行程を総て達成した場合に、第2種始動条件
が成立可能に設定される。この第2種状態における所定
時間内に、第2種可変入賞手段240の変位動作が最大
継続回数まで継続した場合には、第3種始動条件が成立
可能に設定される。この第3種状態における所定時間内
に、第3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与ま
での一連の行程が、最大セット回数まで繰り返し実行さ
れた場合には、第1種状態に戻ると共に該第1種状態に
おいて、第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率が
高く変動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技盤面上に球を
打ち出す遊技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利
な特別価値を付与する遊技機に関する。ここで遊技機と
は、主としてパチンコ機を指すものである。
【0002】
【従来の技術】従来、パチンコ機には一般に、フィーバ
ー機と称される第1種パチンコ機や、羽根物と称される
第2種パチンコ機、権利物と称される第3種パチンコ機
など、異なる遊技方法を楽しめる様々な機種が存在す
る。
【0003】第1種パチンコ機であるフィーバー機で
は、遊技盤面上に開設された始動入賞口に球が入賞する
と、液晶画面等から成る可変表示装置に各種図柄がスク
ロール表示される。そして、スクロール停止後の図柄の
組み合わせが大当たりに相当すると、特賞(いわゆるフ
ィーバー)が発生して、大口入賞口が所定回数を限度に
繰り返し開閉するように設定されている。
【0004】また、第2種パチンコ機である羽根物で
は、同じく始動入賞口に球が入賞すると、メイン役物の
羽根とよばれる可動片が開状態となり、10個等の所定
数の球がメイン役物の内部に球が取り込まれた時点で可
動片を閉じるようになっている。また、可動片を開いて
から閉じるまでの間に取り込まれた球がメイン役物の内
部に設けられたVゾーンと呼ばれる入賞口にさらに入賞
すると、可動片が所定の最大回数を限度に再度、開放さ
れるようになっている。
【0005】さらに、権利物と称される第3種パチンコ
機では、所定の始動チャッカーに球が入賞すると、先ず
所定の可変表示装置上で各種図柄のスクロール表示が始
まる。このスクロール動作が停止した際に表示されてい
る図柄の組み合わせが特定の停止態様になると当たりが
発生し、今度は、ある特定の遊技行程が達成されるか否
かが判別される。
【0006】特定の遊技行程が達成されると、いわゆる
権利が発生して次の大当たりが出やすく設定されるよう
になっている。ここで特定の遊技行程とは、通常は閉じ
ているチューリップ式の可変入賞口が一時的に開き、こ
れが開いている間に、当該可変入賞口に所定数の球を入
賞させることができたとき達成されること等である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の遊技機では、第1種遊技機、第2種遊技機、そ
れに第3種遊技機は、それぞれ自機種の属する種別の範
疇において興趣を高めるための各種工夫を加えていたの
で、どうしても機種ごとに遊技方法が類型化してしま
い、遊技内容がマンネリ化して新鮮味に欠けてしまうと
いう問題があった。
【0008】ところで、遊技場の経営指標には各種のも
のが存在するが、そのうち営業利益を左右するものに割
数がある。割数は、遊技者が指定する金額に応じて払い
戻された球数を貸出球数とし、遊技者が遊技機から遊技
により獲得した球数を景品球数としたとき、景品球数÷
貸出球数×100で定義される値である。
【0009】例えば、遊技者に球を貸し出す際の単価を
1個4円とし、遊技者の保有する球を景品と交換する際
の交換単価を1個2.5円とすると、諸経費を考慮しな
いと単純計算では4÷2.5=1.6となるので、割数
が16割(160パーセント)のとき遊技場の収支が±
ゼロになる。
【0010】遊技場の経営者は、例えば、営業終了時に
各遊技機の本日の割数を調べ、明日以後、各遊技機の割
数をどのような値に設定すべきかを詳細に検討する。し
かしながら、実際の現場では、各遊技機の割数の調整
を、熟練作業者の勘や経験に頼る障害釘の調整で行って
いるので、作業効率が極めて悪く、一晩のうちに調整可
能な遊技機の台数が制限されたり、目標割数に適正に調
整されない場合がある等の問題があった。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、従来の異なる機種間
における遊技方法を融合させて遊技性を高めることによ
り、遊技者のスリルと興奮を十分に喚起できる興趣に富
んだ遊技機を提供することを目的としている。また本発
明は、だれでも簡単に割数を目標値に設定することので
きる遊技機を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]遊技盤面(11)上に球を打ち出す遊技で所定の
条件が成立すると、遊技者に有利な特別価値を付与する
遊技機(10)において、第1種可変表示手段(13
0)と、第1種遊技実行手段(510)と、第2種可変
入賞手段(240)と、第2種遊技実行手段(520)
と、第3種可変表示手段(330)と、第3種遊技実行
手段(530)と、それに遊技状態制御手段(540)
とを有して成り、前記第1種可変表示手段(130)
は、各種図柄ないし画像を用いた第1種表示遊技を表示
可能な画面を備え、前記第1種遊技実行手段(510)
は、遊技中に第1種始動条件が成立した場合に、前記第
1種可変表示手段(130)で第1種表示遊技を実行
し、かつ該第1種表示遊技の結果が大当たり表示に相当
した場合に、第1種特別価値を所定の最大継続行程まで
継続して遊技者に付与し、前記第2種可変入賞手段(2
40)は、球の入賞が困難な通常の閉状態と球の入賞が
容易な開状態とに開閉可能な入賞口と、該入賞口内の入
賞領域の一部に設けられ、他の入賞領域に比べて入賞確
率が低く設定された特別入賞領域(244)とを備え、
前記第2種遊技実行手段(520)は、遊技中に第2種
始動条件が成立した場合に、前記第2種可変入賞手段
(240)を所定の閉条件が成立するまで連続的または
間欠的に前記開状態にする変位動作を実行し、かつ該変
位動作中に、前記特別入賞領域(244)に球が少なく
とも1個入賞することを条件に、前記変位動作を所定の
最大継続回数を上限に繰り返し実行し、前記第3種可変
表示手段(330)は、各種図柄ないし画像を用いた第
3種表示遊技を表示可能な画面を備え、前記第3種遊技
実行手段(530)は、遊技中に第3種始動条件が成立
した場合に、前記第3種可変表示手段(330)で第3
種表示遊技を実行し、かつ該第3種表示遊技の結果が大
当たり表示に相当した場合に、打ち出された球により予
め定めた特定遊技行程が達成されるか否かを判別し、か
つ該特定遊技行程が達成された場合に、第3種特別価値
を遊技者に付与し、前記第3種始動条件の成立から第3
種特別価値の付与までの一連の行程を、所定の最大セッ
ト回数を上限に繰り返し実行し、前記遊技状態制御手段
(540)は、遊技中に前記第1種始動条件、前記第2
種始動条件、および前記第3種始動条件のうち、何れか
1つの条件のみを択一的に成立可能な状態に設定するも
のであり、前記第1種始動条件が成立可能な第1種状態
を初期設定とし、かつ前記第1種状態において、前記第
1種特別価値が前記最大継続行程を総て達成した場合
に、前記第2種始動条件が成立可能な第2種状態に設定
し、かつ前記第2種状態において、前記第2種可変入賞
手段(240)の前記変位動作が前記最大継続回数まで
継続した場合には、前記第3種始動条件が成立可能な第
3種状態に設定し、かつ前記第3種状態において、前記
第3種始動条件の成立から前記第3種特別価値の付与ま
での一連の行程が、前記最大セット回数まで繰り返し実
行された場合には、前記第1種状態に戻すと共に該第1
種状態において、前記第1種表示遊技の結果が大当たり
となる確率を通常よりも高く変動させることを特徴とす
る遊技機(10)。
【0013】[2]遊技盤面(11)上に球を打ち出す
遊技で所定の条件が成立すると、遊技者に有利な特別価
値を付与する遊技機(10)において、第1種可変表示
手段(130)と、第1種遊技実行手段(510)と、
第2種可変入賞手段(240)と、第2種遊技実行手段
(520)と、第3種可変表示手段(330)と、第3
種遊技実行手段(530)と、それに遊技状態制御手段
(540)とを有して成り、前記第1種可変表示手段
(130)は、各種図柄ないし画像を用いた第1種表示
遊技を表示可能な画面を備え、前記第1種遊技実行手段
(510)は、遊技中に第1種始動条件が成立した場合
に、前記第1種可変表示手段(130)で第1種表示遊
技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果が大当たり表
示に相当した場合に、第1種特別価値を所定の最大継続
行程まで継続して遊技者に付与し、前記第2種可変入賞
手段(240)は、球の入賞が困難な通常の閉状態と球
の入賞が容易な開状態とに開閉可能な入賞口と、該入賞
口内の入賞領域の一部に設けられ、他の入賞領域に比べ
て入賞確率が低く設定された特別入賞領域(244)と
を備え、前記第2種遊技実行手段(520)は、遊技中
に第2種始動条件が成立した場合に、前記第2種可変入
賞手段(240)を所定の閉条件が成立するまで連続的
または間欠的に前記開状態にする変位動作を実行し、か
つ該変位動作中に、前記特別入賞領域(244)に球が
少なくとも1個入賞することを条件に、前記変位動作を
所定の最大継続回数を上限に繰り返し実行し、前記第3
種可変表示手段(330)は、各種図柄ないし画像を用
いた第3種表示遊技を表示可能な画面を備え、前記第3
種遊技実行手段(530)は、遊技中に第3種始動条件
が成立した場合に、前記第3種可変表示手段(330)
で第3種表示遊技を実行し、かつ該第3種表示遊技の結
果が大当たり表示に相当した場合に、打ち出された球に
より予め定めた特定遊技行程が達成されるか否かを判別
し、かつ該特定遊技行程が達成された場合に、第3種特
別価値を遊技者に付与し、前記第3種始動条件の成立か
ら第3種特別価値の付与までの一連の行程を、所定の最
大セット回数を上限に繰り返し実行し、前記遊技状態制
御手段(540)は、遊技中に前記第1種始動条件、前
記第2種始動条件、および前記第3種始動条件のうち、
何れか1つの条件のみを択一的に成立可能な状態に設定
するものであり、前記第1種始動条件が成立可能な第1
種状態を初期設定とし、かつ前記第1種状態において、
前記第1種特別価値が前記最大継続行程を総て達成した
場合に、前記第2種始動条件が成立可能な第2種状態に
設定し、かつ前記第2種状態における所定時間内に、前
記第2種可変入賞手段(240)の前記変位動作が前記
最大継続回数まで継続しなかった場合には、前記第1種
状態に戻す一方、継続した場合には、前記第3種始動条
件が成立可能な第3種状態に設定し、かつ前記第3種状
態における所定時間内に、前記第3種始動条件の成立か
ら前記第3種特別価値の付与までの一連の行程が、前記
最大セット回数まで繰り返し実行されなかった場合に
は、前記第1種状態に戻す一方、実行された場合には、
前記第1種状態に戻すと共に該第1種状態において、前
記第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率を通常よ
りも高く変動させることを特徴とする遊技機(10)。
【0014】[3]前記遊技状態制御手段(540)
は、前記第1種状態における前記最大継続行程のうち一
定行程以上の実際の継続行程と、前記第2種状態におけ
る前記最大継続回数のうち一定回数以上の実際の継続回
数と、前記第3種状態における前記最大セット回数のう
ち一定回数以上の実際の継続回数との少なくとも1つに
応じて、前記第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確
率を異ならせることを特徴とする[2]記載の遊技機
(10)。
【0015】[4]遊技盤面(11)上に、第1種始動
入賞口(21)、第2種始動入賞口(22)、第3種始
動入賞口(23)を、それぞれの入賞口が開閉可能に設
け、前記第1種始動条件は、前記第1種始動入賞口(2
1)に球が入賞することに基づいて成立し、前記第2種
始動条件は、前記第2種始動入賞口(22)に球が入賞
することに基づいて成立し、前記第3種始動条件は、前
記第3種始動入賞口(23)に球が入賞することに基づ
いて成立し、前記遊技状態制御手段(540)は、前記
第1種始動入賞口(21)を開き、かつ前記第2種始動
入賞口(22)および前記第3種始動入賞口(23)を
閉じることで、前記第1種状態を形成し、前記第2種始
動入賞口(22)を開き、かつ前記第1種始動入賞口
(21)および前記第3種始動入賞口(23)を閉じる
ことで、前記第2種状態を形成し、前記第3種始動入賞
口(23)を開き、かつ前記第1種始動入賞口(21)
および前記第2種始動入賞口(22)を閉じることで、
前記第3種状態を形成することを特徴とする[1],
[2]または[3]記載の遊技機(10)。
【0016】[5]前記第1種可変表示手段(130)
は、各種図柄をそれぞれ表示可能な複数の表示部(13
1)を有し、各表示部(131)を横に複数列で縦に複
数行のマトリクス状に並べて成り、前記各表示部(13
1)を同数ずつ通る何れかのライン上に停止した図柄が
全部同一に揃った場合を、前記大当たり表示と設定した
ことを特徴とする[1],[2],[3]または[4]
記載の遊技機(10)。
【0017】[6]前記遊技盤面(11)上に第1種可
変入賞手段(150)を設け、前記第1種可変入賞手段
(150)は、その左右方向に延びた大口入賞口を開閉
可能な可動板(151)を有して成り、該可動板(15
1)は通常は閉状態に維持され、前記可動板(151)
を、所定回数を限度に繰り返し開閉させて、前記第1種
特別価値とすることを特徴とする[1],[2],
[3],[4]または[5]記載の遊技機(10)。
【0018】[7]前記第2種可変入賞手段(240)
は、それぞれ回動可能に軸支された一対の可動片(24
1)を有し、各可動片(241)を開閉することで前記
開状態と前記閉状態とに切り替わることを特徴とする
[1],[2],[3],[4],[5]または[6]
記載の遊技機(10)。
【0019】[8]前記第2種可変入賞手段(240)
における前記閉条件は、第2種可変入賞手段(240)
を開いてから所定数の球が入賞したとき、または所定時
間が経過したときに成立することを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5],[6]または[7]
記載の遊技機(10)。
【0020】[9]前記第3種遊技実行手段(530)
は、前記第3種始動条件の成立から第3種特別価値の付
与までの一連の行程において、前記最大セット回数のう
ち初回以降の行程における前記第3種表示遊技の結果が
大当たり表示となる確率を初回よりも高く設定すること
を特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7]または[8]記載の遊技機(1
0)。
【0021】[10]前記第3種可変表示手段(33
0)は、各種図柄をそれぞれ表示可能な複数の表示部
(331)を有し、各表示部(331)を1のライン上
に並べて成り、前記各表示部(331)に停止した図柄
が全部同一に揃った場合を、前記大当たり表示と設定し
たことを特徴とする[1],[2],[3],[4],
[5],[6],[7],[8]または[9]記載の遊
技機(10)。
【0022】[11]遊技盤面(11)上に、球の入賞
が困難な閉状態と球の入賞が容易な開状態とにその入賞
口が変位可能な第3種可変入賞口(340)を設け、前
記第3種遊技実行手段(530)は、通常は前記第3種
可変入賞口(340)を前記閉状態にすると共に、前記
第3種表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合
に、前記第3種可変入賞口(340)を一定時間にわた
って連続的または間欠的に開状態にし、前記特定遊技行
程は、前記第3種可変入賞口(340)が開状態の際
に、該第3種可変入賞口(340)に所定数の球を入賞
させることにより達成されることを特徴とする[1],
[2],[3],[4],[5],[6],[7],
[8],[9]または[10]記載の遊技機(10)。
【0023】[12]前記遊技盤面(11)上に第3種
可変入賞手段(350)を設け、前記第3種可変入賞手
段(350)は、その上下方向に延びた大口入賞口を開
閉可能な可動板(351)を有して成り、該可動板(3
51)は通常は閉状態に維持され、前記可動板(35
1)を、所定回数を限度に繰り返し開閉させて、前記第
3種特別価値とすることを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5],[6],[7],[8],
[9],[10]または[11]記載の遊技機(1
0)。
【0024】[13]遊技盤面(11)上に、球が入賞
可能な状態と球が入賞不能な状態とに回転可能な回転入
賞手段(360)を設け、前記回転入賞手段(360)
に球が入賞することを、前記第3種特別価値がその最大
継続行程まで継続するための継続条件としたことを特徴
とする[1],[2],[3],[4],[5],
[6],[7],[8],[9],[10],[11]
または[12]記載の遊技機(10)。
【0025】[14]前記第1種可変表示手段(13
0)、第2種可変入賞手段(240)、それに第3種可
変表示手段(330)を、それぞれ一体化させて一つの
役物として構成したことを特徴とする[1],[2],
[3],[4],[5],[6],[7],[8],
[9],[10],[11],[12]または[13]
記載の遊技機(10)。
【0026】[15]前記第1種状態、第2種状態、お
よび第3種状態のうち今何れの状態にあるかを遊技者へ
識別可能に報知するための遊技状態報知手段(545)
を有することを特徴とする[1],[2],[3],
[4],[5],[6],[7],[8],[9],
[10],[11],[12],[13]または[1
4]記載の遊技機(10)。
【0027】[16]割数設定変更手段(2030)
と、割数調整手段(2011)とを備え、前記割数設定
変更手段(2030)は、遊技者が指定する金額に応じ
て払い戻された球数を貸出球数とし、遊技者が当該遊技
機(10)から遊技により獲得した球数を景品球数とし
たとき、前記貸出球数に対する前記景品球数の割合で定
義される割数の目標値となる目標割数を設定するもので
あり、前記割数調整手段(2011)は、前記第2種可
変入賞手段(240)を開状態に変位させる際の態様を
前記割数設定変更手段(2030)によって設定された
前記目標割数に対応して変更するものであることを特徴
とする[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、
[6]、[7]、[8]、[9]、[10]、[1
1]、[12]、[13]、[14]または[15]記
載の遊技機。
【0028】[17]前記割数設定変更手段(203
0)は、予め用意された複数の目標割数の中から一の目
標割数が遊技場側の操作に基づいて選択されるものであ
ることを特徴とする[16]記載の遊技機(10)。
【0029】[18]時間の経過にしたがって前記目標
割数を予め指定された態様で設定変更することを特徴と
する[16]記載の遊技機(10)。
【0030】[19]前記割数調整手段(2011)
は、前記第2種可変入賞手段(240)を開状態に変位
させる際の態様を、設定され得る目標割数ごとに変更可
能に登録しておき、これらの中で前記割数設定変更手段
(2030)によって設定された目標割数に対応する態
様を、前記第2種可変入賞手段(240)を開状態に変
位させる際に用いることを特徴とする[16]、[1
7]または[18]記載の遊技機(10)。
【0031】[20]所定の計測期間中における前記貸
出球数を求める貸出球数計数手段(2012)と、前記
期間中における前記景品球数を求める景品球数計数手段
(2013)とを備え、前記割数調整手段(2011)
は、前記貸出球数計数手段(2012)が求めた貸出球
数と前記景品球数計数手段(2013)が求めた景品球
数とから前記割数を求め、これが前記目標割数に近づく
ように前記第2種可変入賞手段(240)を開状態に変
位させる際の態様を自動調整することを特徴とする[1
6]、[17]または[18]記載の遊技機(10)。
【0032】[21]前記計測期間の長さを変更可能に
構成したことを特徴とする[20]記載の遊技機(1
0)。
【0033】[22]少なくとも前記特賞を発生させる
か否かを定める機能を備えた主CPU(中央処理装置)
と異なるCPU(2010)に前記割数調整手段(20
11)の機能を具備させたことを特徴とする[16]、
[17]、[18]、[19]、[20]または[2
1]記載の遊技機(10)。
【0034】前記本発明は次のように作用する。遊技状
態制御手段(540)は、遊技状態を第1種始動条件が
成立可能で、第2種始動条件および第3種始動条件が成
立不可能な第1種状態に初期設定する。これにより、最
初はフィーバー機(第1種)に相当する遊技が実行可能
な状態となる。
【0035】この第1種状態での遊技中にうまく第1種
始動条件が成立すると、第1種遊技実行手段(510)
は、第1種可変表示手段(130)の画面上で、いわゆ
るフィーバー機(第1種)に相当する第1種表示遊技を
実行する。ここで第1種表示遊技は、各種画像ないし図
柄を用いた様々な内容のものが考えられる。
【0036】例えば、前記第1種可変表示手段(13
0)を、各種画像ないし図柄を表示し得る表示部(13
1)をマトリクス状に配置したものとし、各表示部(1
31)ごとに図柄をスクロール表示し、その停止後に各
表示部(131)を同数個ずつ通る縦、横、斜め等の何
れかのライン上で、同一図柄が3つ揃った場合を大当た
り表示とすれば、従来同様にスロットマシンを模した内
容となり、遊技者にとってなじみやすい。
【0037】第1種表示遊技の結果が予め定めた大当た
り表示となった場合に、第1種遊技実行手段(510)
は、遊技者に有利な第1種特別価値を付与する。ここで
第1種特別価値は、いわゆる確率変動や時短モード等と
様々な形態が考えられるが、例えば、前記第1種可変入
賞手段(150)の左右方向に延びた大口入賞口を所定
回数を上限として繰り返し開閉させるようにすれば、通
常より相対的に高い確率での入賞の機会を明快かつ簡単
に付与することができる。
【0038】第1種特別価値は何れの形態にせよ、その
最大継続行程まで遊技者の技量等により継続されるよう
に設定されており、かかる第1種特別価値がその最大継
続行程まで総て達成された場合に、前記遊技状態制御手
段(540)は、遊技状態を第2種始動条件が成立可能
で、第1種始動条件および第3種始動条件が成立不可能
な第2種状態に設定する。なお、第1種特別価値が最大
継続行程まで継続しなかった場合は、相変わらず第1種
状態が維持される。
【0039】第2種状態では主に第2種可変入賞手段
(240)によって、いわゆる羽根物(第2種)に相当
する遊技が実行可能となる。ここで第2種可変入賞手段
(240)は、球の入賞が困難な閉状態と球の入賞が容
易な開状態とにその入賞口が変化し得るものであり、そ
の内部には、特別入賞領域(244)が設けられてい
る。特別入賞領域(244)は、例えばその大きさや配
置等により、第2種可変入賞手段(240)の他の入賞
領域に比べて球の入賞する確率が低くなっている。
【0040】例えば第2種可変入賞手段(240)を、
それぞれ回動可能に軸支された一対の可動片(241)
を有し、各可動片(241)を開閉することで前記開状
態と前記閉状態とに切り替わる構成とすれば、各可動片
(241)が開いて開状態となった際、遊技盤面(1
1)上を流下する球を各可動片(241)で拾い集める
ような形態となり、かなり高い入賞確率で球を第2種可
変入賞手段(240)へ導くことができる。
【0041】第2種遊技実行手段(520)は、通常は
第2種可変入賞手段(240)を閉状態に維持している
が、第2種状態でうまく第2種始動条件が成立すると、
第2種可変入賞手段(240)を所定の閉条件が成立す
るまでの間、連続的または間欠的に前記開状態にする変
位動作を実行する。ここで閉条件は、例えば、第2種可
変入賞手段(240)を開いてから所定数(10個等)
の球が入賞すること、あるいは所定時間が経過すること
等によって成立する。
【0042】第2種可変入賞手段(240)が開状態に
ある間に、該第2種可変入賞手段(240)に入賞した
球のうち少なくとも1つが特別入賞領域(244)に入
賞すると、第2種遊技実行手段(520)は、第2種可
変入賞手段(240)の前記変位動作を、所定の最大継
続回数を上限として繰り返し実行するようになってい
る。
【0043】なお、第2種状態における所定時間内に、
前記第2種可変入賞手段(240)の変位動作が最大継
続回数まで継続できなかった場合には、遊技状態制御手
段(540)により遊技状態を前記第1種状態に戻すよ
うにしてもよい。
【0044】遊技状態制御手段(540)は、第2種状
態において、前記第2種可変入賞手段(240)の変位
動作が最大継続回数まで継続できた場合には、遊技状態
を第3種始動条件が成立可能で第1種始動条件および第
2種始動条件が成立不可能な第3種状態に設定する。こ
れにより以後は、いわゆる権利物(第3種)に相当する
遊技が実行可能な状態となる。
【0045】この第3種状態での遊技中にうまく第3種
始動条件が成立すると、第3種遊技実行手段(530)
は、第3種可変表示手段(330)の画面上で、いわゆ
る権利物(第3種)のデジタル表示に相当する第3種表
示遊技を実行する。ここで第3種表示遊技は、前記第1
種表示遊技と同様に、各種画像ないし図柄を用いた様々
な内容のものが考えられる。
【0046】例えば、前記第3種可変表示手段(33
0)を、各種画像ないし図柄を表示し得る表示部(33
1)を1ライン上に配置したものとし、具体的には、2
つの表示部(331)で2桁の数字を揃える数字合わせ
ゲームとすれば、そのゲーム内容を容易に理解すること
ができる。
【0047】第3種表示遊技の結果が予め定めた大当た
り表示となった場合に、第3種遊技実行手段(530)
は、その後打ち出された球により予め定めた特定遊技行
程が達成されるか否かを判別する。ここで特別遊技行程
は、例えば、通常は閉じているチューリップ式の第3種
可変入賞口(340)が一定時間にわたって連続的また
は間欠的に開状態となっている際に、この第3種可変入
賞口(340)へ所定数の球を入賞させること等と適宜
定めればよい。
【0048】特定遊技行程が達成された場合には、第3
種遊技実行手段(530)は、遊技者に第3種特別価値
を付与する。ここで第3種特別価値も様々な形態が考え
られるが、例えば、前記第3種可変入賞手段(350)
の上下方向に延びた大口入賞口を所定回数を上限として
繰り返し開閉させるようにすれば面白い。
【0049】さらに遊技盤面(11)上に、球が入賞可
能な状態と球が入賞不能な状態とに回転可能な回転入賞
手段(360)を設け、この回転入賞手段(360)へ
の入賞を条件として、前記第3種特別価値がその最大継
続行程まで継続するようにすれば、娯楽性が高まり遊技
者の射幸心を十分に満足させることができる。
【0050】第3種状態においては、前記第3種始動条
件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行程
が、例えば2〜3回等の所定の最大セット回数を上限と
して繰り返し実行される。ここで第3種表示遊技で大当
たり表示の出現する確率を、例えば当初から50分の1
等の比較的高い確率に設定してもよいが、最大セット回
数のうち初回以降の行程で大当たり表示となる確率を初
回よりも高く設定すれば、いわゆる権利獲得としてメリ
ハリのある遊技を楽しむことができる。
【0051】具体的には例えば、第3種状態に入ってか
ら1回目の大当たり表示が出るまでは400分の1等の
通常の確率に設定しておき、1回目の大当たり表示が出
た後に実行される第3種表示遊技においては、40分の
1等に大当たり表示の出現確率を高める等である。
【0052】遊技状態制御手段(540)は、第3種状
態において、前記第3種始動条件の成立から第3種特別
価値の付与までの一連の行程が、最大セット回数まで繰
り返し実行された場合には、遊技状態を前記第1種状態
に戻すと共に、該第1種状態において第1種表示遊技の
結果が大当たりとなる確率を通常よりも高く変動させ
る。
【0053】例えば、通常では第1種状態において、第
1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率は400分の
1であるのを、前述した如く第1種・第2種・第3種の
各遊技状態を総てクリアできた場合には、次の第1種状
態において第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率
を50分の1にする等である。ここでの確率変動は、前
記第1種・第2種・第3種の各遊技状態を総てクリアで
きる度に次の第1種状態中に限り実行される。
【0054】なお、第3種状態における所定時間内に、
前記第3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与ま
での一連の行程が、最大セット回数まで繰り返し実行さ
れなかった場合には、遊技状態制御手段(540)によ
り遊技状態を前記第1種状態に戻すようにしていもよ
い。
【0055】以上のように、従来では第1種、第2種、
第3種に分かれていた各遊技を1つの遊技機(10)上
で実行可能にしたので、遊技者のスリルと興奮を十分に
喚起できる興趣に富んだ遊技内容を提供することができ
る。また各種遊技の実行順序を規制しているので、第1
種から第3種までの遊技が大きな周期で繰り返されるよ
うになり、長期間にわたって変化に富むゲーム内容を遊
技者に提供することができる。
【0056】さらに、前述した如く第1種・第2種・第
3種の各遊技状態を総てクリアできた場合には、次の第
1種状態において第1種表示遊技の結果が大当たりとな
る確率が通常よりも高く変動するので、より異種の遊技
間に密接な関連性が生まれ、より一層ゲーム内容をスリ
ルと興奮に満ちたものにすることができる。
【0057】また、入賞口がそれぞれ開閉可能な第1種
始動入賞口(21)、第2種始動入賞口(22)、第3
種始動入賞口(23)を設けてもよい。ここで第1種始
動条件は、第1種始動入賞口(21)に球が入賞するこ
とに基づき、第2種始動条件は、第2種始動入賞口(2
2)に球が入賞することに基づき、第3種始動条件は、
第3種始動入賞口(23)に球が入賞することに基づ
き、それぞれ成立するものとする。
【0058】かかる条件下、遊技状態制御手段(54
0)は、第1種始動入賞口(21)を開きかつ第2種始
動入賞口(22)および第3種始動入賞口(23)を閉
じることで第1種状態を形成する。また第2種始動入賞
口(22)を開きかつ第1種始動入賞口(21)および
第3種始動入賞口(23)を閉じることで第2種状態を
形成し、第3種始動入賞口(23)を開きかつ第1種始
動入賞口(21)および第2種始動入賞口(22)を閉
じることで第3種状態を形成する。このように始動入賞
口自身を開閉することで、各始動条件の成立を制限すれ
ば、球の入賞が徒労に終わらず、また遊技者に違和感を
与えることがない。
【0059】また、前記第1種可変表示手段(13
0)、第2種可変入賞手段(240)、それに第3種可
変表示手段(330)を、それぞれ一体化させて一つの
役物として構成すれば、部品点数の減少が図られてコス
トを低減することができると共に、一つの役物により斬
新な遊技性を演出することができる。しかも、コンパク
トに構成できることで、限られたスペースの遊技盤面
(11)上における装着性を向上させることができる。
【0060】また、遊技状態報知手段(545)によっ
て、前記第1種状態、第2種状態、および第3種状態の
うち今何れの状態にあるかを遊技者へ識別可能に報知す
るようにすれば、遊技者は遊技状態の種類を容易に確認
することができる。ここで例えば、可変表示手段の画面
上に文字等により表示してもよく、あるいは音声によっ
て報知するように構成しても構わない。
【0061】このほか、割数設定変更手段(2030)
と、割数調整手段(2011)とを備えたものでは、割
数設定変更手段(2030)によって目標割数を設定
し、割数調整手段(2011)は、第2種可変入賞手段
(240)を開状態に変位させる際の態様を割数設定変
更手段(2030)によって設定された目標割数に対応
して変更する。例えば、第2種可変入賞手段(240)
を開状態に変位させる際の態様として、開時間や、開く
回数、開く角度等を、設定された割数に応じて変更す
る。
【0062】ここで割数とは、遊技者が指定する金額に
応じて払い戻された球数を貸出球数とし、遊技者が遊技
機から遊技により獲得した球数を景品球数としたとき、
貸出球数に対する景品球数の割合で定義される値であ
る。
【0063】割数設定変更手段(2030)として、予
め用意された複数の目標割数の中から一の目標割数を遊
技場側の操作に基づいて選択する択一式の選択スイッチ
等を用いる場合には、作業者の技量等に依らず、ワンタ
ッチで割数を容易に設定変更することができる。
【0064】また時間の経過にしたがって目標割数を予
め指定された態様で設定変更するようにしたものでは、
目標割数が自動的に順次更新されるので、変更の度に遊
技機(10)まで出向く必要がなく、割数調整の作業効
率をさらに高めることができる。例えば、1日のうちの
時間帯ごとに目標割数を自動変更したり、一週間の中の
曜日ごとに目標割数を自動変更したりする等の予約動作
が可能になる。
【0065】第2種可変入賞手段(240)を開状態に
変位させる際の態様を、設定され得る目標割数ごとに変
更可能に登録しておき、これらの中で割数設定変更手段
(2030)によって設定された目標割数に対応する態
様を、第2種可変入賞手段(240)を開状態に変位さ
せる際に用いる。例えば、割数が16割のときは、第2
種可変入賞手段(240)が1回に開く秒数を3秒と
し、割数が18割のときは4秒にする等を予め登録して
おき、選択された目標割数に対応する秒数で第2種可変
入賞手段(240)を開く。
【0066】この場合、目標割数と実際の割数とが許容
範囲を超えて外れてしまうこともあるが、このような場
合には、実際の割数と、設定した目標割数とのズレを勘
案し、目標割数に対応付けて登録してある秒数を適切な
値に変更することになる。かかる調整を積み重ねること
で、やがて、設定した目標割数と実際の割数とが一致す
るようになり、以後は遊技機(10)の実際の割数をワ
ンタッチで目標割数に設定変更することが可能になる。
【0067】また、貸出球数計数手段(2012)によ
り、所定の計測期間中における貸出球数を求め、景品球
数計数手段(2013)により、同じ期間中における景
品球数を求め、これらを用いて実際の割数を求めこれ
が、設定されている目標割数に近づくように、第2種可
変入賞手段(240)を開状態に変位させる際の態様を
自動調整するように構成してもよい。
【0068】これにより、目標割数と実際の割数とを一
致させる作業を人手で行う必要がなくなり、割数の調整
作業がさらに簡略化される。また障害釘の調整等により
遊技盤の状態が変わっても、設定した目標割数と実際の
割数とが自動的に一致するので、釘調整等他の変更要素
から独立して割数を設定することができる。
【0069】なお、計測期間の長さを変更可能に構成し
たものでは、例えば、一日ごとのデータに基づいて目標
割数に自動で近づけるか、一週間ごとのデータに基づい
て目標割数に自動で近づけるか等を選択することがで
き、遊技機の稼動状況に応じた適切な設定を行うことが
可能になる。
【0070】なお、少なくとも特賞を発生させるか否か
を定める機能を備えた主CPU(中央処理装置)と異な
るCPU(2010)に割数調整手段(2011)の機
能を具備させたものでは、遊技機の機能が複数のCPU
に適切に分割されるので、CPUごとの動作の検査等を
効率よく行うことができる。
【0071】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明を代
表する実施の形態を説明する。図1〜図11は本発明の
第1実施の形態に係る遊技機10を示している。本遊技
機10は、遊技盤面11上に球を打ち出す遊技で所定条
件が成立すると、遊技者に有利な特別価値が発生するパ
チンコ機である。本遊技機10は、いわゆるフィーバー
機(第1種)、羽根物(第2種)、権利物(第3種)の
3つの機種の遊技状態を1台で実現できるように構成さ
れている。
【0072】図1に示すように、遊技機10の機体正面
の下部右端には、回転操作式のハンドル12が設けられ
ている。このハンドル12を、球の打ち出し力に応じた
角度だけ回転させることにより、機体中の発射手段(図
示せず)が駆動して、球が1個ずつ遊技盤面11上に打
ち出されるように構成されている。
【0073】遊技に供する貸出球や賞球は、機体前面に
設けられた上皿13に貯留される。また、上皿13の下
側には、第1種特別価値で多量の球が払い出された場合
に、上皿13から溢れた球を受け入れる下皿14が設け
られている。なお、下皿14には、その下方に設置され
た玉箱(図示せず)に球を落とす球抜きレバー14aが
設けられている。
【0074】遊技盤面11の前面は、該遊技盤面11と
の間に球を移動させる空間を形成するガラス扉で覆われ
ている。遊技盤面11の外縁には、ハンドル12の回転
操作により打ち出された球を、遊技盤面11の鉛直方向
の上方位置へ送り出すためのガイドレール11aが設け
られている。
【0075】遊技盤面11の略中央には、第1種可変表
示手段130、第2種可変入賞手段240、それに第3
種可変表示手段330が、それぞれ一体化された一つの
メイン役物として配設されている。詳しく言えば、第2
種可変入賞手段240は、左右に離隔して配され回動可
能な一対の可動片241,241を有しており、各可動
片241間の下側に、前記第3種可変表示手段330と
第1種可変表示手段130が上下に並設されている。
【0076】前記第1種可変表示手段130の直ぐ下側
には、保留球表示手段30が一体に配設されている。ま
た、保留球表示手段30の下側には、第1種始動入賞口
21、第2種始動入賞口22、第3種始動入賞口23が
それぞれ配設されている。
【0077】各種始動入賞口21〜23の下方には、第
1種可変入賞手段150が開閉可能に配設されており、
また、各種始動入賞口21〜23の向かって左側には、
第3種可変入賞口340が開閉可能に配設されている。
また、各種始動入賞口21〜23の向かって右側には、
回転入賞手段360が回転可能に配設されており、さら
に回転入賞手段360の右側に位置する遊技盤面11の
左端には、第3種可変入賞手段350が開閉可能に配設
されている。
【0078】その他、遊技盤面11上には、打ち出され
た球の落下速度、あるいは方向を変化させるための数多
の障害釘や、風車15等の各種役物も適所に設けられて
いる。また、遊技盤面11の最下部には、入賞しなかっ
た球を回収するためのアウト口17が設けられている。
【0079】また、遊技盤面11の上方には、各種遊技
状態等を表示し遊技の面白味を増加させるための表示ラ
ンプ18が設けられている。なお、遊技盤面11の裏側
には、遊技状態を集中管理する遊技管理装置400(図
2参照)が設けられている。遊技管理装置400につい
て詳しくは後述する。
【0080】図1に示す第1種始動入賞口21は一般に
始動チャッカーと称されるものであり、その入賞口が開
口上端側にある開閉板(図示せず)によって開閉可能に
設けられている。この第1種始動入賞口21に球が入賞
することが、後述する第1種始動条件として定められて
いる。
【0081】図2に示すように第1種始動入賞口21
は、球の入賞を検知する第1種始動入賞検知スイッチ2
1aを内部に備えている。第1種始動入賞検知スイッチ
21aは入賞球を検知してONになると、第1種始動入
賞信号を遊技管理装置400に出力するように設定され
ている。第1種始動入賞検知スイッチ21aは、例えば
光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種セ
ンサにより構成すればよい。
【0082】第2種始動入賞口22および第3種始動入
賞口23も、前記第1種始動入賞口21と同様に構成さ
れている。ここで第2種始動入賞口22に球が入賞する
ことが、後述する第2種始動条件として定められ、第3
種始動入賞口23に球が入賞することが、後述する第3
種始動条件として定められている。
【0083】遊技中には、前記第1種始動条件、前記第
2種始動条件、および前記第3種始動条件のうち、何れ
か1つの条件のみが択一的に成立可能な状態に設定され
る。すなわち、後述する遊技管理装置400によって、
各種始動入賞口21〜23のうち何れか1つのみが開
き、他の2つは閉じるように制御される。
【0084】ここで第1種始動条件が成立可能な状態
が、フィーバー機(第1種)の遊技が可能な第1種状態
であり、第2種始動条件が成立可能な状態が、羽根物
(第2種)の遊技が可能な第2種状態であり、第3種始
動条件が成立可能な状態が、権利物(第3種)の遊技が
可能な第3種状態となる。なお、後述するが第1種状態
が初期設定されている。
【0085】図5に示すように第1種可変表示手段13
0は、各種画像ないし図柄を表示可能な画面を備え、該
画面は、個々の表示部131を複数の行と列から成るマ
トリクス状に配置して成る。詳しく言えば、合計9個の
表示部131が横3列で縦3行のマトリクス状に配置さ
れている。
【0086】第1種可変表示手段130は、具体的には
カラー液晶ディスプレイから構成されている。ただし、
第1種可変表示手段130は、これに限られるものでは
なく、モノクロ液晶ディスプレイはもちろんのこと、蛍
光表示管やブラウン管(CRT)等を用いて構成しても
よい。
【0087】第1種可変表示手段130では、前記第1
種始動入賞口21に球が入賞する度に、各表示部131
ごとに各種図柄が入れ替わるよう変化した後、1つずつ
任意の図柄が停止する第1種表示遊技が実行される。各
表示部131で表示動作が開始ないし終了する順番は、
例えば1列ごとに真ん中、左、右の順等と予め設定して
おけばよい。また、画像ないし図柄としては、数字、文
字、記号、シンボル等が予め用意される。
【0088】前記第1種表示遊技の結果、縦、横、斜め
に3個ずつ並ぶ各表示部131上を通る何れかのライン
上で、3つの図柄が総て同一に揃った場合が、大当たり
表示と定められている。かかる大当たり表示が確定する
前に、何れかのライン上にて1つの表示部131だけを
除いた他の2つの表示部131,131に停止した図柄
が一致した状態が、リーチ表示に該当する。
【0089】前記第1種表示遊技の結果が、リーチ表示
を経て最終的に大当たり表示に確定すると、後述する第
1種可変入賞手段150が所定回数を限度に繰り返し開
閉する第1種特別価値が発生する。なお、前記第1種表
示遊技の結果、最終的に大当たり表示に確定しなかった
場合は総てハズレ表示に該当する。
【0090】図5に示すように保留球表示手段30は、
前記第1種表示遊技中ないし第1種特別価値の発生中
に、第1種始動入賞口21に球が入賞した際、未実行と
なる第1種表示遊技の保留回数を表示するものである。
保留球表示手段30は、後述する遊技管理装置400か
らの信号に基づき、遊技管理装置400に記憶された前
記保留回数を表示するよう設定されている。
【0091】保留球表示手段30は4個の保留ランプ3
1,31…を有し、未実行の第1種表示遊技は4回まで
保留可能となっている。すなわち、保留回数に相当する
数の保留ランプ31が点灯すべく制御される。保留され
ていた第1種表示遊技が実行された場合、その実行回数
が前記保留回数から減算されて遊技管理装置400に更
新記憶され、その回数が保留球表示手段30に新たに表
示される。
【0092】図1,2に示すように、第1種可変入賞手
段150は、一般に大口入賞口(アタッカー)と称され
るものであり、その左右方向に延びた大口入賞口を開閉
可能な可動板151を有して成る。可動板151は、ソ
レノイド152により開閉駆動されるが通常は閉状態に
維持される。
【0093】第1種可変入賞手段150は、前記第1種
表示遊技で大当たり表示となった際、遊技管理装置40
0からの信号に基づき、第1種特別価値を付与するよう
に制御される。ここで第1種特別価値とは、可動板15
1が所定時間(例えば29秒)に亘って開いた後、短時
間(例えば2〜3秒)だけ閉じるという開閉動作が、所
定ラウンド回数(例えば16回)を限度に繰り返し実行
される状態である。
【0094】図2に示すように、第1種可変入賞手段1
50の内部には、入賞した球を検出する入賞検出スイッ
チ153が設けられている。この入賞検出スイッチ15
3からの信号を元に、前記各ラウンドごとに所定数(例
えば10個)の入賞球が入賞計数機154で計数された
時点で、可動板151は継続して開く所定時間が経過す
る前であっても、いったん閉じるように制御される。
【0095】また、第1種可変入賞手段150の内部に
はV入賞口155も設けられており、各ラウンドごとに
V入賞口155へ入賞することが、次ラウンドに移行す
るための継続条件となっている。V入賞口155への球
の入賞は、V入賞検出スイッチ156によって検知され
る。なお、第1種特別価値の最大継続行程は、可動板1
51の開閉が16ラウンドまで到達することである。
【0096】図1,5に示すように第2種可変入賞手段
240は、球の入賞が困難な通常の閉状態と球の入賞が
容易な開状態とに開閉可能な入賞口を有して成る。第2
種可変入賞手段240の入賞口の両側には、一対の可動
片241,241がそれぞれ枢軸242を介して回動可
能に軸支されている。
【0097】各可動片241は、ソレノイド243によ
って、通常は互いに近接するように上方へ延びる閉状態
に維持されるが、ソレノイド243が励磁すると、同期
して左右に広がる開状態に開いて入賞容易な状態とな
る。なお、各可動片241が閉状態にあるときは、球が
全く入賞できないように構成してもよい。
【0098】第2種可変入賞手段240の入賞口内にあ
る入賞領域の一部には、他の入賞領域に比べて入賞確率
が低く設定された特別入賞領域244が形成されてい
る。この特別入賞領域244の内部には、図2に示すよ
うに、入賞した球を検出する入賞検出スイッチ245が
設けられている。入賞検出スイッチ245からの信号を
元に、第2種可変入賞手段240に入賞した球のうち特
別入賞領域244に入賞した球数が入賞計数機246で
計数されるように設定されている。
【0099】図2に示すように、ソレノイド243は後
述する遊技管理装置400に接続されており、該遊技管
理装置400からの指令に基づき駆動する。詳しくは前
記第2種始動条件が成立した場合に、第2種可変入賞手
段240が所定の閉条件が成立するまで連続的に開状態
となる変位動作が実行され、かつ該変位動作中に、前記
特別入賞領域244に球が少なくとも1個入賞すること
を条件に、前記変位動作は所定の最大継続回数(例えば
16回)を上限に繰り返し実行される。
【0100】ここで第2種可変入賞手段240が一旦閉
じる前記閉条件とは、第2種可変入賞手段240を開い
てから所定数(例えば10個)の球が入賞したとき、ま
たは所定時間(例えば10秒)が経過したときに成立す
るものと設定する。なお、第2種可変入賞手段240
を、所定の閉条件が成立するまで連続的にではなく、間
欠的に開状態となるようにして変位動作としてもよい。
【0101】図5に示すように第3種可変表示手段33
0は、2つの表示部331,331を横一列に並設して
成る。第3種可変表示手段330は、具体的には7LE
Dセグメントから構成されているが、その他に液晶ディ
スプレイ、蛍光表示管、ブラウン管(CRT)等を用い
て構成してもよい。
【0102】第3種可変表示手段330では、前記第3
種始動入賞口23に球が入賞する度に、各表示部331
に各種図柄が入れ替わるよう変化した後、何れか1つの
図柄が停止する第3種表示遊技が実行される。各表示部
331で表示動作が開始ないし終了する順番は、例え
ば、左から右へ、あるいは同時に等と適宜定めればよ
い。なお、第3種表示遊技で使用される画像ないし図柄
は0〜9の数字である。
【0103】前記第3種表示遊技の結果、各表示部33
1に停止した図柄が2つとも同一に揃った場合が、大当
たり表示と定められている。このような大当たり表示が
確定すると、後述する第3種可変入賞口340が繰り返
し開閉して特定遊技行程に移行するように設定されてい
る。なお、第3種表示遊技の結果、2つの数字が揃わな
かった場合はハズレ表示に該当する。
【0104】図1に示す第3種可変入賞口340はチュ
ーリップ型役物であり、その入賞口に球の入賞が困難な
通常の閉状態と、球の入賞が容易な開状態とに開閉可能
な一対の可動片341,341を有している。
【0105】各可動片341は、ソレノイド342によ
って、通常は互いに近接するように上方へ延びる閉状態
に維持されるが、ソレノイド342が励磁すると、同期
して左右に広がる開状態に開いて入賞容易な状態とな
る。なお、各可動片342が閉状態にあるときは、球が
全く入賞できないように構成してもよい。
【0106】図2に示すように、第3種可変入賞口34
0の入賞口内部には、入賞した球を検出する入賞検出ス
イッチ343が設けられている。入賞検出スイッチ34
3からの信号を元に、第3種可変入賞口340に入賞し
た球数が入賞計数機344で計数されるように設定され
ている。
【0107】図2に示すように、ソレノイド342等は
遊技管理装置400に接続されており、該遊技管理装置
400からの指令に基づき駆動する。詳しくは前記第3
種表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、前
記第3種可変入賞口340は一定時間(例えば10秒)
にわたって連続的に開状態に変位するように設定されて
いる。
【0108】第3種可変入賞口340が開状態の際に、
該第3種可変入賞口340に所定数(例えば5個)の球
を入賞させる遊技が、いわゆる権利物における特定遊技
行程と定められている。なお、第3種可変入賞口340
を、一定時間にわたって連続的にではなく、間欠的に開
状態となるようにして動作させてもかまわない。
【0109】図1,2に示すように、第3種可変入賞手
段350は、一般に権利用大口入賞口(アタッカー)と
称されるものであり、その上下方向に延びた大口入賞口
を開閉可能な可動板351を有して成る。可動板351
は、ソレノイド352により開閉駆動されるが通常は閉
状態に維持される。なお、第3種可変入賞手段350は
遊技盤面11上の右端に配置されており、いわゆる右打
ちによって球が入賞しやすいように設定されている。
【0110】第3種可変入賞手段350は、前記特定遊
技行程が達成された場合に、遊技管理装置400からの
信号に基づき、第3種特別価値を付与するように制御さ
れる。ここで第3種特別価値とは、可動板351が所定
時間(例えば29秒)に亘って開いた後、短時間(例え
ば2〜3秒)だけ閉じるという開閉動作が、所定ラウン
ド回数(例えば16回)を限度に繰り返し実行される状
態である。
【0111】図2に示すように、第3種可変入賞手段3
50の内部には、入賞した球を検出する入賞検出スイッ
チ353が設けられている。この入賞検出スイッチ35
3からの信号を元に、前記各ラウンドごとに所定数(例
えば10個)の入賞球が入賞計数機354で計数された
時点で、可動板351は継続して開く所定時間が経過す
る前であっても、いったん閉じるように制御される。
【0112】また、第3種特別価値における各ラウンド
ごとに、次述する回転入賞手段360へ球が入賞するこ
とが、次ラウンドに移行するための継続条件となってい
る。なお、第3種特別価値の最大継続行程は、可動板3
51の開閉が16ラウンドまで到達することである。
【0113】図1に示す回転入賞手段360は、球が入
賞可能な状態と球が入賞不能な状態とに回転可能な権利
物用の役物であり、丸枠361と、該丸枠361内に回
転可能に配設された回転体362とから成る。図2に示
すように、回転体362はモーター363によって回転
駆動される。
【0114】丸枠361の上端側は切り欠かれており、
回転体362の一端側には球が入り込む入賞溝が形成さ
れている。丸枠361の上端側切欠に回転体362の入
賞溝が合致すると、球が入賞可能な状態となり、上端側
切欠に入賞溝が合致しないとき球が入賞不能な状態とな
る。
【0115】回転入賞手段360の内部には、入賞した
球を検出する入賞検出スイッチ364が設けられてい
る。この回転入賞手段260に球が入賞することが、前
記第3種特別価値がその最大継続行程である16ラウン
ドまで継続するための継続条件として設定されている。
【0116】図2に示すように遊技管理装置400は、
遊技機10全体の動作を集中管理するものであり、制御
部(CPU)410、ROM420、RAM430等を
含むマイクロコンピューターから成る。遊技管理装置4
00はユニット化されており、遊技盤面11の裏側等の
機体内に取り付けられる。
【0117】前記制御部410は機能的には、第1種遊
技実行手段510と、第2種遊技実行手段520と、第
3種遊技実行手段530と、それに遊技状態制御手段5
40を有している。なお、遊技管理装置400は、その
出力部440から構内情報通信網(LAN)を介して、
遊技場内の各種機器の動作や運営を集中的に制御するホ
ール管理端末機620(図4参照)等にも接続されてい
る。
【0118】第1種遊技実行手段510は、遊技中に第
1種始動条件が成立した場合に、前記第1種可変表示手
段130で第1種表示遊技を実行し、かつ該第1種表示
遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、第1種特
別価値を遊技者に付与する手段である。
【0119】第2種遊技実行手段520は、遊技中に第
2種始動条件が成立した場合に、前記第2種可変入賞手
段240を所定の閉条件が成立するまで連続的に開状態
にする変位動作を実行し、かつ該変位動作中に、前記特
別入賞領域244に球が少なくとも1個入賞することを
条件に、前記変位動作を所定の最大継続回数を上限に繰
り返し実行する手段である。
【0120】第3種遊技実行手段530は、遊技中に第
3種始動条件が成立した場合に、前記第3種可変表示手
段330で第3種表示遊技を実行し、かつ該第3種表示
遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、打ち出さ
れた球により予め定めた特定遊技行程が達成されるか否
かを判別し、かつ該特定遊技行程が達成された場合に、
第3種特別価値を遊技者に付与し、前記第3種始動条件
の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行程を、
所定の最大セット回数を上限に繰り返し実行する手段で
ある。
【0121】遊技状態制御手段540は、遊技中に前記
第1種始動条件、前記第2種始動条件、および前記第3
種始動条件のうち、何れか1つの条件のみを択一的に成
立可能な状態に設定するものであり、前記第1種始動条
件が成立可能な第1種状態を初期設定とする手段であ
る。
【0122】また、前記遊技管理装置400のROM4
20には、各種遊技状態を制御する遊技制御プログラム
データや、各種可変表示手段130,330の表示内容
に関する表示制御プログラムデータ、それに各種役物へ
の入賞を演出する表示ランプ18の点灯パターン、スピ
ーカーからの音声の発生パターン等、固定データが格納
されている。前記RAM430は、各種入賞口からの信
号を含む遊技に関する入賞データ等を一時的に記憶する
ものである。
【0123】さらに詳しくは図3に示すように、第1種
遊技実行手段510は、抽選実行手段511と、権利保
留手段512と、第1種表示制御手段513と、それに
第1種特別価値付与手段514を有している。
【0124】抽選実行手段511は、第1種始動条件が
成立する、すなわち前記第1種始動入賞口21に球が入
賞することに起因して、乱数を用いた無作為抽選を実行
し、第1種図柄乱数を生成するものである。ここで第1
種図柄乱数は、前記第1種表示遊技で大当たり表示とな
るか否かを決定する因子である。
【0125】抽選実行手段511から出力される第1種
図柄乱数に関する信号は、いったんRAM430に保存
された後、第1種表示制御手段513や第1種特別価値
付与手段514へ入力される。抽選実行手段511で用
いる乱数表はROM420に格納されており、第1種図
柄乱数が当たりハズレに相当する確率は予め適宜設定さ
れている。
【0126】権利保留手段512は、前記第1種始動入
賞口21に球が入賞した際、前記第1種表示遊技中ない
し第1種特別価値の付与中であるか否かを判断し、これ
らの最中であった場合に、前記抽選実行手段511で抽
選された第1種図柄乱数に基づく新たな第1種表示遊技
の実行を一時保留する制御を行うものである。
【0127】ここで保留された第1種図柄乱数、すなわ
ち第1種表示遊技の実行権利の数は、同じく権利保留手
段512の制御に基づいて、それぞれ最大4個まで保留
球表示手段30に表示される。具体的には、保留された
実行権利(第1種図柄乱数)の数は、保留球表示手段3
0における保留ランプ31の点灯個数で表示されること
になる。
【0128】第1種表示制御手段513は、前記第1種
始動入賞口21に球が入賞した場合に、第1種可変表示
手段130の各表示部131で、それぞれ各種図柄が入
れ替わるよう変化した後に停止する第1種表示遊技を実
行するものである。詳しく言えば第1種表示制御手段5
13は、RAM430にいったん保存された第1種図柄
乱数(抽選実行手段511の抽選結果)に基づいて、第
1種表示遊技を実行することになる。
【0129】第1種表示遊技における表示内容は、前記
第1種図柄乱数に応じて、何れかのライン上で3つの図
柄が揃う大当たり表示と、それ以外のハズレ表示に対応
した様々な組み合わせの図柄が停止表示されるように予
めプログラムされている。なお、停止図柄の組み合わせ
パターンは、ROM420に格納された表示制御プログ
ラムデータに予め登録されている。
【0130】第1種特別価値付与手段514は、前記第
1種表示遊技の結果が大当たり表示となった場合、詳し
くは前記第1図柄乱数が大当たりであった場合に、第1
種特別価値を発生させる制御を実行するものである。こ
こで第1種特別価値とは、第1種可変入賞手段150の
可動板151が最大16ラウンドまで繰り返し開閉する
ことである。
【0131】第1種特別価値付与手段514は、各ラウ
ンドごとにV入賞検出スイッチ156からのV入賞信号
を受けることを条件に、次ラウンドへと可動板51の開
閉を継続させるように設定されている。なお、第1種特
別価値付与手段514には、遊技制御プログラムに従っ
て、第1種可変入賞手段150のソレノイド152を駆
動するためのソレノイド回路が含まれている。
【0132】さらに詳しくは図3に示すように、第2種
遊技実行手段520は、初期変位動作実行手段521
と、変位動作継続手段522とを有している。初期変位
動作実行手段521は、第2種始動条件が成立する、す
なわち第2種始動入賞口22に球が入賞した場合に、第
2種入賞検知スイッチ22aからの信号に基づき、前記
第2種可変入賞手段240の各可動片241を閉条件が
成立するまで連続的に開状態にする初回の変位動作を実
行するものである。
【0133】閉条件として、第2種可変入賞手段240
を開いてから所定数(例えば10個)の球が入賞したと
き、または所定時間(例えば10秒)が経過したとき
に、第2種可変入賞手段240は再び閉じるように開閉
制御される。初期変位動作実行手段521には、第2種
可変入賞手段240のソレノイド243を駆動するため
のソレノイド回路が含まれている。
【0134】変位動作継続手段522は、第2種可変入
賞手段240の変位動作中に、前記特別入賞領域244
に球が少なくとも1個入賞したか否かを入賞検出スイッ
チ245からの信号に基づき判別し、ここで入賞した場
合に、第2種可変入賞手段240の変位動作を所定の最
大継続回数(例えば16回)を上限に繰り返し実行する
ものである。変位動作継続手段522にも、前記初期変
位動作実行手段521と同様に第2種可変入賞手段24
0のソレノイド243を駆動するためのソレノイド回路
が含まれている。
【0135】さらに詳しくは図3に示すように、第3種
遊技実行手段530は、抽選実行手段531、第3種表
示制御手段532、特定遊技行程判別手段533と、第
3種特別価値付与手段534と、それに権利確率設定手
段535を有している。
【0136】抽選実行手段531は、第3種始動条件が
成立する、すなわち前記第3種始動入賞口23に球が入
賞することに起因して、乱数を用いた無作為抽選を実行
し、第3種図柄乱数を生成するものである。ここで第3
種図柄乱数は、前記第3種表示遊技で大当たり表示とな
るか否かを決定する因子である。
【0137】抽選実行手段531から出力される第3種
図柄乱数に関する信号は、いったんRAM430に保存
された後、第3種表示制御手段513や特定遊技行程判
別手段533へ入力される。抽選実行手段531で用い
る乱数表はROM420に格納されており、第3種図柄
乱数が当たりハズレに相当する確率は予め適宜設定され
ている。
【0138】なお、第3種遊技実行手段530には、前
記第1種遊技実行手段510における権利保留手段51
2の様な機能はなく、前記第3種始動入賞口23に球が
入賞した際、前記第3種表示遊技中ないし第3種特別価
値の付与中であった場合には、前記抽選実行手段531
で抽選された第3種図柄乱数は破棄される。もちろん、
前記第1種遊技実行手段510と同様に、第3種図柄乱
数を保留できるように構成してもかまわない。
【0139】第3種表示制御手段512は、前記第3種
始動入賞口23に球が入賞した場合に、第3種可変表示
手段330の各表示部331で、それぞれ各種図柄が入
れ替わるよう変化した後に停止する第3種表示遊技を実
行するものである。詳しく言えば第3種表示制御手段5
13は、RAM430にいったん保存された第3種図柄
乱数(抽選実行手段531の抽選結果)に基づいて、第
3種表示遊技を実行することになる。
【0140】第3種表示遊技における表示内容は、前記
第3種図柄乱数に応じて、2つの表示部331に同一図
柄が揃う大当たり表示と、それ以外のハズレ表示に対応
した様々な組み合わせの図柄が停止表示されるように予
めプログラムされている。なお、停止図柄の組み合わせ
パターンは、ROM420に格納された表示制御プログ
ラムデータに予め登録されている。
【0141】特定遊技行程判別手段533は、前記第3
種表示遊技の結果が大当たり表示に相当した場合に、前
記第3種可変入賞口340を一定時間(例えば10秒)
にわたって連続的に開状態に変位させる制御を実行する
ものである。特定遊技行程判別手段533には、遊技制
御プログラムに従って、第3種可変入賞口340のソレ
ノイド342を駆動するためのソレノイド回路が含まれ
ている。
【0142】また、特定遊技行程判別手段533は、前
記第3種可変入賞口340が開状態にある間に、打ち出
された球により特別遊技行程が達成されたか否かを判別
するものでもある。特定遊技行程判別手段533は、第
3種可変入賞口340が開状態の際に、入賞検出スイッ
チ343からの信号に基づき入賞計数機344が所定数
(例えば5個)以上の球を計数したか否かを判別する。
ここで所定数以上の球を計数したことを確認した際に、
次述する第3種特別価値付与手段534へ特定遊技行程
の達成信号を出力するように設定されている。
【0143】第3種特別価値付与手段534は、前記特
定遊技行程が達成された場合、すなわち第3種可変入賞
口340が開状態の際に所定数(例えば5個)の球を入
賞させることができれば、第3種特別価値を発生させる
制御を実行するものである。ここで第3種特別価値と
は、第3種可変入賞手段350の可動板351が最大1
6ラウンドまで繰り返し開閉することである。
【0144】第3種特別価値付与手段534は、各ラウ
ンドごとに前記回転入賞手段360の入賞検出スイッチ
364からの入賞信号を受けることを条件に、次ラウン
ドへと可動板351の開閉を継続させるように設定され
ている。なお、第3種特別価値付与手段534には、遊
技制御プログラムに従って、第3種可変入賞手段350
のソレノイド352を駆動するためのソレノイド回路が
含まれている。
【0145】権利確率設定手段535は、前記第3種始
動条件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行
程を、所定の最大セット回数(例えば3回)を上限に繰
り返し実行させるものである。かかる権利確率設定手段
535の制御によって、第3種始動条件の成立から第3
種特別価値の付与までの一連の行程において、前記最大
セット回数のうち初回以降の行程における前記第3種表
示遊技の結果が大当たり表示となる確率は、初回の確率
よりも高く設定される。
【0146】具体的には例えば、第3種状態に入ってか
ら1回目の大当たり表示が出るまでは400分の1等の
通常の確率であるが、1回目の大当たり表示が出た後に
実行される第3種表示遊技においては、40分の1等で
大当たり表示が出現するように確率が高く設定されるこ
とになる。もちろん、最初から等しい確率に一定に維持
するように制御してもかまわない。
【0147】さらに詳しくは図3に示すように、遊技状
態制御手段540は、初期設定手段541と、第2種選
択手段542と、第3種選択手段543と、確率変動手
段544と、それに遊技状態報知手段545を有してい
る。
【0148】初期設定手段541は、遊技盤面11上に
おける遊技状態を、前記第1種始動条件が成立可能な第
1種状態に初期設定するための手段である。初期設定手
段541は、前記第1種始動入賞口21を開き、かつ前
記第2種始動入賞口22および前記第3種始動入賞口2
3を閉じることで前記第1種状態を形成する。
【0149】第2種選択手段542は、前記第1種状態
において、前記第1種特別価値がその最大継続行程であ
る16ラウンドまで総て達成した場合に、これに基づき
第2種始動条件が成立可能な第2種状態に設定するもの
である。
【0150】第2種選択手段542は、前記第1種特別
価値付与手段514からの信号に基づき、前記第2種始
動入賞口22を開き、かつ前記第1種始動入賞口21お
よび前記第3種始動入賞口23を閉じることで前記第2
種状態を形成する。なお、第1種状態において、第1種
特別価値がその最大継続行程である16ラウンドまで総
て達成できなかった場合は、そのまま第1種状態が維持
される。
【0151】第3種選択手段543は、前記第2種状態
における所定時間(例えば60分)内に、前記第2種可
変入賞手段240の前記変位動作が前記最大継続回数で
ある16回まで継続した場合に、これに基づき第3種始
動条件が成立可能な第3種状態に設定するものである。
【0152】第3種選択手段543は、前記変位動作継
続手段522からの信号に基づき、前記第3種始動入賞
口23を開き、かつ前記第1種始動入賞口21および前
記第2種始動入賞口22を閉じることで前記第3種状態
を形成する。なお、前記第2種状態における所定時間
(例えば60分)内に、前記第2種可変入賞手段240
の前記変位動作が前記最大継続回数まで継続しなかった
場合には、前記第1種状態に強制的に戻るように設定さ
れている。
【0153】確率変動手段544は、前記第3種状態に
おける所定時間(例えば60分)内に、前記第3種始動
条件の成立から前記第3種特別価値の付与までの一連の
行程が、前記最大セット回数である3回まで繰り返し実
行された場合に、これに基づき第1種状態に戻すと共に
該第1種状態において、前記第1種表示遊技の結果が大
当たりとなる確率を通常よりも高く変動させるものであ
る。
【0154】確率変動手段544は、前記権利確率設定
手段535からの信号に基づき、前記抽選実行手段51
1が使用する乱数表を変更することで、例えば通常では
400分の1の確率で大当たり表示に相当するところ
を、50分の1で大当たり表示に相当するように確率を
高く変動させる。ここでの確率変動は、前記第1種・第
2種・第3種の各遊技状態を総てクリアできる度に次の
第1種状態中に限り実行されるように設定されている。
【0155】なお、前記第3種状態における所定時間
(例えば60分)内に、前記最大セット回数である3回
まで繰り返し実行されなかった場合にも、前記第1種状
態に戻すが、この第1種状態では前記第1種表示遊技の
結果が大当たりとなる確率が高く変動することはない。
【0156】遊技状態報知手段545は、前記第1種状
態、第2種状態、および第3種状態のうち今何れの状態
にあるかを遊技者へ識別可能に報知するための手段であ
り、具体的には第1種可変表示手段130の画面上に片
隅に文字により表示されると共に、音声によっても適宜
報知されるように設定されている。
【0157】図4は本遊技機10を含む遊技管理手段の
システム構成図である。かかる遊技管理手段は、LON
(Local Operating Network:
エシャロン社登録商標)技術を応用した分散型ネットワ
ークとして構築されている。
【0158】遊技島内には、中継器としての台コントロ
ーラ610が複数設置され、各台コントローラ610
に、前記遊技機10や遊技球貸出手段2等が接続されて
いる。台コントローラ610は、対応する遊技機10等
の各種動作や信号の送受信を検知、監視、制御するもの
である。
【0159】台コントローラ610には、遊技機10の
出力部440(図2参照)から各種情報が直接入力され
る。各台コントローラ610は、HALL−BUSを介
して、ゲートウェイを兼ねた島コントローラ3に接続さ
れている。島コントローラ3は、対応する遊技島1内の
設備機器である遊技機10等の各データを一時集積、記
憶するものである。
【0160】前記島コントローラ3はLANと接続さ
れ、該LANに、ホール管理端末機620や情報表示端
末機630等がそれぞれ接続されている。これらの各種
手段には、ディスプレイ(CRT)、プリンタ、モデ
ム、音声出力手段等が更に接続されている。
【0161】次に遊技機10の作用を説明する。図6,
7に示すフローチャートは、本遊技機10における遊技
全体の概略を示している。なお遊技者は、図1において
ハンドル12を回転操作し、遊技盤面11上に球を打ち
出して遊技を行う。
【0162】先ず図6のフローチャートにおいて、最初
は遊技状態制御手段540により、遊技状態は第1種始
動条件が成立可能で、第2種始動条件および第3種始動
条件が成立不可能な第1種状態に初期設定される(S1
0)。
【0163】すなわち、遊技状態制御手段540の初期
設定手段541が、前記第1種始動入賞口21を開き、
かつ前記第2種始動入賞口22および前記第3種始動入
賞口23を閉じることで前記第1種状態を形成する。こ
れにより、最初はフィーバー機(第1種)に相当する遊
技だけが実行可能な状態となる(S11)。
【0164】第1種状態での遊技中にうまく第1種始動
条件が成立すると、第1種遊技実行手段510は、第1
種可変表示手段130の画面上でフィーバー機(第1
種)に相当する第1種表示遊技を実行する。この第1種
表示遊技の結果が大当たり表示となった場合には(S1
2でY)、第1種遊技実行手段510は、遊技者に有利
な第1種特別価値を付与する(S13)。
【0165】すなわち、第1種可変入賞手段150の可
動板151が最大16ラウンドまで繰り返し開閉する。
ここで各ラウンドごとにV入賞口155に球が入賞する
ことを条件として、次ラウンドへと移行するが、V入賞
口155に球が入賞しなかった場合には、その時点で第
1種特別価値の付与は終了する。
【0166】第1種特別価値の付与が、その最大継続行
程である16ラウンドまで続いた場合には(S14で
Y)、遊技状態制御手段540により、遊技状態は第2
種始動条件が成立可能で、第1種始動条件および第3種
始動条件が成立不可能な第2種状態に設定される(S2
0)。なお、第1種特別価値が16ラウンドまで継続し
なかった場合は、相変わらず第1種状態が維持される
(S11)。
【0167】詳しくは遊技状態制御手段540の第2種
選択手段542が、前記第1種特別価値付与手段514
からの信号に基づき、前記第2種始動入賞口22を開
き、かつ前記第1種始動入賞口21および前記第3種始
動入賞口23を閉じることで前記第2種状態を形成す
る。これにより今度は所定時間(60分)内に限って、
羽根物(第2種)に相当する遊技だけが実行可能な状態
となる(S21)。
【0168】第2種状態での所定時間である60分以内
に(S22でY)、うまく第2種始動条件が成立する
と、第2種遊技実行手段520は、第2種可変入賞手段
240の各可動片241を閉条件が成立するまで連続的
に開状態にして変位動作を実行する。ここで閉条件とし
て、第2種可変入賞手段240が開いてから所定数(例
えば10個)の球が入賞したとき、または所定時間(例
えば10秒)が経過したときに、第2種可変入賞手段2
40は再び閉じるように開閉制御される。
【0169】第2種可変入賞手段240の変位動作中
に、特別入賞領域244に球が少なくとも1個入賞する
と、前記第2種可変入賞手段240の変位動作は、所定
の最大継続回数である16ラウンドを上限として繰り返
し実行される。各変位動作(ラウンド)中に特別入賞領
域244に球が入賞しなかった場合には、その時点で羽
根物(第2種)のメイン遊技に相当する第2種可変入賞
手段240の変位動作の繰り返しは終了する。
【0170】遊技状態制御手段540は 第2種状態に
おける所定時間が経過しても(S22でN)、前記第2
種可変入賞手段240の変位動作が16ラウンドまで継
続できなかった場合には、遊技状態を前述した第1種状
態に再び戻すように初期設定する。
【0171】一方、第2種状態における所定時間内に
(S22でY)、前記第2種可変入賞手段240の変位
動作の繰り返しが16ラウンドまで続いた場合には(S
23でY)、遊技状態制御手段540により、遊技状態
は第3種始動条件が成立可能な第3種状態に設定される
(S30)。なお、第2種可変入賞手段240の変位動
作が16ラウンドまで継続しなかった場合は、所定時間
内であることを条件に(S22でY)、第2種状態が維
持される(S21)。
【0172】詳しくは遊技状態制御手段540の第3種
選択手段543が、前記変位動作継続手段522からの
信号に基づき、前記第3種始動入賞口23を開き、かつ
前記第1種始動入賞口21および前記第2種始動入賞口
22を閉じることで前記第3種状態を形成する。これに
より今度は所定時間(60分)内に限って、権利物(第
3種)に相当する遊技だけが実行可能な状態となる(S
31)。
【0173】第3種状態では、第3種始動条件の成立か
ら第3種特別価値の付与までの一連の行程が、最大セッ
ト回数である3回を上限として繰り返し実行されるが、
最初はこのセット数が0に初期設定される(S32)。
この第3種状態も、前記第2種状態と同様に所定時間
(60分)に限られている(S33)。
【0174】第3種状態での遊技中にうまく第3種始動
条件が成立すると、第3種遊技実行手段530は、第3
種可変表示手段330の画面上で権利物(第3種)のデ
ジタル表示に相当する第3種表示遊技を実行する。この
第3種表示遊技の結果が大当たり表示となった場合には
(S34でY)、第3種遊技実行手段530は、その後
打ち出された球により特定遊技行程が達成されるか否か
を判別する(S35)。
【0175】特定遊技行程において、一定時間(10
秒)だけ開いた第3種可変入賞口340に所定数(5
個)の球が入賞して、かかる特定遊技行程が達成された
場合には(S35でY)、第3種遊技実行手段530は
遊技者に第3種特別価値を付与する(S36)。
【0176】すなわち、第3種可変入賞手段350の可
動板351が最大16ラウンドまで繰り返し開閉する。
ここで各ラウンドごとに回転入賞手段360に球が入賞
することを条件として、次ラウンドへと移行するが、回
転入賞手段360に球が入賞しなかった場合には、その
時点で第3種特別価値の付与は終了する。
【0177】前記第3種始動条件の成立から第3種特別
価値の付与までの一連の行程は、最大セット回数である
3回を上限として繰り返し実行される。また、第3種表
示遊技で大当たり表示の出現する確率は、最大セット回
数のうち1回目以降の2回、3回目の行程での方が1回
目よりも高く設定される。
【0178】遊技状態制御手段540は 前記第3種始
動条件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行
程が、第3種状態における所定時間内に3回まで繰り返
し実行されなかった場合には(S33でN)、遊技状態
を前記第1種状態に戻すように初期設定する。
【0179】一方、遊技状態制御手段540は、第3種
状態における所定時間内に、前記第3種始動条件の成立
から第3種特別価値の付与までの一連の行程が3回まで
繰り返し実行された場合には(S37でY)、遊技状態
を前記第1種状態に戻すと共に、該第1種状態において
第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率を通常より
も高く変動させる(S38)。
【0180】具体的には、通常では前記第1種状態にお
いて、第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率は4
00分の1であるのを、前述した如く第1種・第2種・
第3種の各遊技状態を総てクリアできた場合には、次の
第1種状態において第1種表示遊技の結果が大当たりと
なる確率が50分の1になる。ここでの確率変動は、前
記第1種・第2種・第3種の各遊技状態を総てクリアで
きる度に次の第1種状態中に限り実行される。
【0181】図8,9のフローチャートは、第1種状態
における遊技処理を示している。先ず図8のフローチャ
ートにおいて、遊技盤面11上に打ち出された球が第1
種始動入賞口21にうまく入賞すると(S111で
Y)、第1種遊技実行手段510の抽選実行手段511
が乱数を用いた抽選を実行する(S112)。
【0182】前記乱数抽選が行われた場合、遊技管理装
置400のRAM430に保存されている第1種図柄乱
数(保留球と同義)が、保留球表示手段30に表示し得
る限度数4個未満であるか否かが判別される(S11
3)。
【0183】ここで限度数4個未満であれば(S113
でY)、最高4回まで前記抽選結果である第1種図柄乱
数が新たに保存される(S114)。このとき、第1種
図柄乱数の保存個数、すなわち第1種表示遊技の実行権
利の保留回数は、保留球表示手段30の保留ランプ31
の点灯によって加算表示される(S115)。
【0184】一方、第1種図柄乱数が限度数4個まで保
存されている状態で乱数抽選が行われても(S113で
N)、新たに第1種図柄乱数が保存されることはなく、
第1種表示遊技の実行権利は放棄される(S117)。
その後、第1種表示遊技の実行権利が破棄された場合も
含めて、前記第1種始動入賞口21への入賞に基づく所
定数の賞球が払い出される(S116)。
【0185】次に図9に示すフローチャートにおいて、
第1種表示遊技中ないし第1種特別価値の付与中でなけ
れば(S121でN)、前述した第1種表示遊技の実行
権利が保留されているか否かが判別される(S12
2)。ここで実行権利が保留されていた場合(S122
でY)、該実行権利に相当する第1図柄乱数がRAM4
30から1つ読み込まれる(S123)。このとき、保
留球表示手段30の保留ランプ31が1つ消灯すること
で減算表示される(S124)。
【0186】前記第1図柄乱数に応じて、第1種表示制
御手段513からの指令に基づき、第1種可変表示手段
130の画面上で第1種表示遊技が開始される(S12
5)。前記第1図柄乱数が大当たりであった場合(S1
26でY)、第1種表示遊技ではリーチ表示となった
後、第1種特別価値の付与を招く大当たり表示となる
(S127)。それにより、遊技者に第1種特別価値が
付与される(S127)。
【0187】一方、前記第1図柄乱数がハズレに相当し
ていた場合は(S126でN)、第1種表示遊技の結果
は、結局ハズレ表示となり(S130)、かかる場合に
は第1種特別価値が付与されることはない。以上のよう
な遊技過程は、第1種状態が続く限り繰り返される(S
129)。
【0188】図10のフローチャートは、第2種状態に
おける遊技処理を示している。かかる処理では、遊技盤
面11上に打ち出された球が第2種始動入賞口21にう
まく入賞すると(S211でY)、先ず変位動作継続手
段522により第2種可変入賞手段240の開閉回数
(変位動作の継続回数)が0に初期化される(S21
2)。
【0189】そして、第2種可変入賞手段240の一対
の可動片241,241が通常の閉状態から開状態へと
開放される(S213)。すなわち、先ず初期変位動作
実行手段521から第2種可変入賞手段240へ駆動信
号が出力される。すると、第2種可変入賞手段240の
ソレノイド243が駆動して、一対の可動片241,2
41が開放される。
【0190】このとき変位動作継続手段522により、
第2種可変入賞手段240の特別入賞領域244の中に
少なくとも1個の球が入賞したか否かが、入賞検出スイ
ッチ245からの入賞信号に基づき判別される(S21
4)。ここで特別入賞領域244へ球の入賞があった場
合には(S214でY)、第2種可変入賞手段240の
変位動作を繰り返し実行するための継続フラグがセット
される(S215)。
【0191】また、第2種可変入賞手段240が開放さ
れている間に、該第2種可変入賞手段240の入賞口全
体に対して所定数10個の球の入賞があったか否かも判
別される(S216)。ここで10個の入賞があった場
合(S216でY)、第2種遊技実行手段520からの
信号に基づきソレノイド243が駆動し、一対の可動片
241,241が閉じられる(S218)。
【0192】また、10個の球の入賞がなかった場合は
(S216でN)、10秒のタイムアウトか否かの判別
が行われる(S217)。ここでタイムアウトの場合は
(S217でY)、第2種可変入賞手段240は閉じら
れる(S218)。また、タイムアウトでない場合は
(S217でN)、再び10個の入賞があったか否かの
判別に戻る。
【0193】第2種可変入賞手段240が閉じられた時
点で、継続フラグがセットされている(S219)、す
なわち前回の第2種可変入賞手段240の開放時に特別
入賞領域244に球が入賞していれば、変位動作継続手
段522により、第2種可変入賞手段240の変位動作
は最大継続回数である16回を上限に繰り返し実行され
ることになる(S220でN,S221)。
【0194】図11のフローチャートは、第3種状態に
おける遊技処理を示している。かかる処理では、先ず第
3種遊技実行手段530の権利確率設定手段535によ
り、第3種始動条件の成立から第3種特別価値の付与ま
での一連の行程が繰り返された回数が0に初期化される
(S311)。このとき、第3種表示遊技で大当たり表
示となる確率は400分の1の通常の確率に設定され
る。
【0195】遊技盤面11上に打ち出された球が、第3
種始動入賞口23にうまく入賞すると(S312で
Y)、第3種遊技実行手段530の抽選実行手段531
により、乱数を用いた抽選が実行される(S313)。
この抽選により生成された第3種図柄乱数に応じて、第
3種表示制御手段532により、第3種可変表示手段3
30の画面上で第3種表示遊技が開始される(S31
4)。
【0196】前記第3種図柄乱数が大当たりであった場
合(S315でY)、第3種表示遊技では、2つの表示
部331に同一図柄が揃う大当たり表示が確定する。そ
れにより、特定遊技行程判別手段533から第3種可変
入賞口340へ駆動信号が出力され、ソレノイド342
が駆動して、一対の可動片241,241が一定時間
(例えば10秒)にわたって連続的に開状態に変位する
(S316〜S318)。
【0197】なお、前記第3種図柄乱数がハズレに相当
していた場合は(S315でN)、第3種表示遊技の結
果は、結局2つの表示部331に同一図柄が揃わないハ
ズレ表示となり、かかる場合には第3種可変入賞口34
0が開放されることはない。
【0198】前記第3種可変入賞口340が開状態にあ
る間、特定遊技行程判別手段533により、打ち出され
た球により特別遊技行程が達成されたか否かが判別され
る(S319)。特定遊技行程判別手段533は、第3
種可変入賞口340が開状態の際に、入賞検出スイッチ
343からの信号に基づき、入賞計数機344が所定数
である5個以上の球を計数したか否かを判別する。
【0199】前記特定遊技行程が達成された場合(S3
19でY)、すなわち第3種可変入賞口340が開状態
の際に5個以上の球を入賞させることができれば、第3
種特別価値付与手段534により、第3種特別価値を付
与する制御が実行される(S320)。すなわち、第3
種可変入賞手段350の可動板351が最大16ラウン
ドまで繰り返し開閉する。
【0200】第3種特別価値の付与が終了すると、権利
確率設定手段515は、前記第3種始動条件の成立から
第3種特別価値の付与までの一連の行程の繰り返し回数
が、最大セット回数である3回に達したか否かが判別さ
れる(S321)。ここで前記一連の行程の繰り返し回
数が未だ3回に達していなければ(S321でN)、今
までの繰り返し回数に1が加算される(S322)。
【0201】また、次回の前記第3種表示遊技におい
て、その結果が大当たり表示となる確率が初回の確率よ
りも高い40分の1に設定される(S322)。前記一
連の行程は、最大セット回数である3回を上限に繰り返
し実行される。なお、前記特定遊技行程が達成できなか
った場合には(S319でN)、今までの繰り返し回数
は0に初期化される。
【0202】以上のように、従来では第1種、第2種、
第3種に分かれていた各遊技を1つの遊技機10上で実
行可能にしたので、遊技者のスリルと興奮を十分に喚起
できる興趣に富んだ遊技内容を提供することができる。
また各種遊技の実行順序を規制しているので、第1種か
ら第3種までの遊技が大きな周期で繰り返されるように
なり、長期間にわたって変化に富むゲーム内容を遊技者
に提供することができる。
【0203】さらに、前述した如く第1種・第2種・第
3種の各遊技状態を総てクリアできた場合には、次の第
1種状態において第1種表示遊技の結果が大当たりとな
る確率が通常よりも高く変動するので、より異種の遊技
間に密接な関連性が生まれ、より一層ゲーム内容をスリ
ルと興奮に満ちたものにすることができる。
【0204】また、前述した如く各種始動入賞口21,
22,23自身を開閉することで、各始動条件の成立を
制限することにより、球の入賞が徒労に終わらず、また
遊技者に違和感を与えることがない。また、遊技状態報
知手段545によって、前記第1種状態、第2種状態、
および第3種状態のうち今何れの状態にあるかが報知さ
れるので、遊技者は遊技状態の種類を容易に確認するこ
とができる。
【0205】また、前記第1種可変表示手段130、第
2種可変入賞手段240、それに第3種可変表示手段3
30を、それぞれ一体化させて一つの役物として構成し
たから、部品点数の減少が図られてコストを低減するこ
とができると共に、一つの役物により斬新な遊技性を演
出することができる。しかも、コンパクトに構成できる
ことで、限られたスペースの遊技盤面11上における装
着性を向上させることができる。
【0206】なお、前記実施の形態では、第2,3種状
態をそれぞれ所定時間(60分)に限定したが、図1
2,13に示すように、第2実施の形態として、前述し
た第2,3種状態時における時間的制限を設けないよう
に構成してもよい。かかる場合に、第2種状態では、前
記第2種可変入賞手段240の変位動作が最大継続回数
まで継続できるまで、そのまま第2種状態が維持される
ことになる。また、第3種状態でも、前記第3種始動条
件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行程
が、最大セット回数まで繰り返し実行されるまで、その
まま第3種状態が維持されることになる。
【0207】さらにまた、前述した如く第1種・第2種
・第3種の各遊技状態で、それぞれの遊技行程を総てク
リアできた場合だけではなく、別の実施の形態として次
のように構成してもよい。すなわち、最初の第1種状態
において、前記第1種特別価値がその最大継続行程16
ラウンドのうち一定行程以上まで継続した場合に、前記
第2種始動条件が成立可能な第2種状態に設定する。
【0208】前記第2種状態において、前記第2種可変
入賞手段240の前記変位動作が前記最大継続回数16
ラウンドのうち一定回数以上まで継続した場合には、前
記第3種始動条件が成立可能な第3種状態に設定する。
なお、前記第2種状態における所定時間内に、前記第2
種可変入賞手段240の前記変位動作が前記最大継続回
数のうち一定回数以上まで継続しなかった場合には、前
記第1種状態に戻すようにしてもよい。
【0209】前記第3種状態における所定時間内に、前
記第3種始動条件の成立から前記第3種特別価値の付与
までの一連の行程が、前記最大セット回数3回のうち一
定回数まで繰り返し実行されなかった場合には、前記第
1種状態に戻す一方、実行された場合には、前記第1種
状態に戻すと共に該第1種状態において、前記第1種表
示遊技の結果が大当たりとなる確率を通常よりも高く変
動させる。
【0210】前記第3種状態において、前記第3種始動
条件の成立から前記第3種特別価値の付与までの一連の
行程が、前記最大セット回数3回のうち一定回数以上ま
で繰り返し実行された場合には、前記第1種状態に戻す
と共に該第1種状態において、前記第1種表示遊技の結
果が大当たりとなる確率を通常よりも高く変動させる。
【0211】なお、前記第3種状態における所定時間内
に、前記第3種始動条件の成立から前記第3種特別価値
の付与までの一連の行程が、前記最大セット回数のうち
一定回数以上まで繰り返し実行されなかった場合には、
前記第1種状態に戻すようにしてもよい。
【0212】具体的には、前記第1種特別価値における
一定行程は、例えば8回ないし10回とし、第2種可変
入賞手段240の変位動作の一定回数は、例えば8回な
いし10回とし、また、前記第3種状態における一連の
行程の一定回数は、2回等と適宜定めればよい。このよ
うにすれば、第1種・第2種・第3種の各遊技状態を比
較的容易にクリアすることができ、遊技の初心者でも十
分に各遊技を楽しむことができる。
【0213】さらにまた、前記第1種状態における前記
最大継続行程のうち一定行程以上の実際の継続行程と、
前記第2種状態における前記最大継続回数のうち一定回
数以上の実際の継続回数と、前記第3種状態における前
記最大セット回数のうち一定回数以上の実際の継続回数
との少なくとも1つに応じて、前記第1種表示遊技の結
果が大当たりとなる確率を異ならせても面白い。
【0214】具体的には、前述した如く第1種・第2種
・第3種の各遊技状態で、それぞれの遊技行程を総てク
リアできた場合には、次の第1種状態において第1種表
示遊技の結果が大当たりとなる確率を50分の1にする
が、第1種特別価値が8回で終了し、第2種可変入賞手
段240の変位動作が8回で終了し、第3種状態におけ
る一連の行程が2回で終了した場合には、次の第1種状
態において第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率
を100分の1にする等である。もちろん、確率変動は
2段階だけに限らず、もっと細かく複数段階に確率変動
パターンを設定してもよい。
【0215】また、前記実施の形態では、第3種始動条
件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行程に
おいて、最大セット回数のうち初回以降の行程における
前記第3種表示遊技の結果が大当たり表示となる確率
は、初回の確率よりも高く設定したが、別の実施の形態
として、最初から等しい確率に一定に維持するように構
成してもかまわない。
【0216】なお、前述した実施の形態では、本発明に
係る遊技機をパチンコ機に適用した場合について説明し
たが、遊技機はパチンコ機に限られず、同様に機能する
他の遊技機にも適用可能である。例えば、アレンジボー
ル機等のように、遊技媒体として球を用いる各種のゲー
ム機に適用することができる。
【0217】また、前記第1,3種可変表示手段13
0,330における第1,2種表示遊技での大当たり表
示として、同じ数字、記号等の図柄が揃う場合について
説明したが、その他に例えば、特定の順に並ぶ場合、記
号、図形が特定の組み合わせとなる場合等が挙げられ
る。
【0218】また、前記第2種可変入賞手段240の各
可動片241は、一定時間にわたり連続的に開状態に変
位させるように設定したが、例えば、一定時間にわたり
間欠的に開状態に変位させてもよい。
【0219】さらにまた、前記第1種遊技実行手段51
0、第2種遊技実行手段520、第3種遊技実行手段5
30、それに遊技状態制御手段540は、各遊技機10
ごとに装備された1つの遊技管理装置400によって実
現しているが、例えば特定の機能のみをホール管理端末
機620に組み込んだりして、前記各手段を別々の手段
間に分散させて設けてもよい。
【0220】次に、割数の制御について説明する。割数
の制御機能を付加したものでは、実際の割数が、設定さ
れた目標割数になるように可動片241の1回あたりの
開時間を調整するようになっている。なお、割数とは、
遊技者が指定する金額に応じて払い戻された球数を貸出
球数とし、遊技者が遊技により獲得した球数を景品球数
としたとき、貸出球数に対する景品球数の割合で定義さ
れる値である。すなわち、割数=景品球数÷貸出球数×
100で表される数値(単位は%)である。
【0221】割数の制御機能を付加したものでは、図2
に示す回路に図14に示す回路をさらに追加した構成に
なる。割数制御CPU2010は、図2に示す遊技制御
CPU410にサブCPUとして接続されており、相互
に各種の信号やデータをやり取りできるようになってい
る。
【0222】割数制御CPU2010には、プログラム
や固定的データが格納されたROM2020と、プログ
ラムを実行する際のデータを一時的に記憶する作業領域
および後述する割数制御テーブル等を記憶する不揮発性
のRAM2021と、年月日および時間を計時するタイ
マー部2022と、目標割数を設定するためのスイッチ
等からなる割数設定変更手段2030が接続されてい
る。
【0223】さらに割数制御CPU2010には、貸出
信号2101と、賞球信号2102が入力されている。
貸出信号2101は、遊技機10ごとに併設され、遊技
機10と1対1で組を成す遊技球貸出装置2が、遊技者
の投入した金額に応じて球(貸球)を所定数払い出すご
とに出力するパルス信号である。
【0224】ここでは、遊技球貸出装置2が100円分
に相当する25個の球を払い出すごとに1パルスの貸出
信号2101が遊技球貸出装置2から入力されるように
なっている。賞球信号2102は、遊技盤面11上に打
ち出された球がいずれかの入賞口に入賞するごとに出力
されるパルス信号である。賞球信号2102は、各入賞
検知スイッチの出力の論理和をとった信号になってい
る。
【0225】割数制御CPU2010は、割数調整手段
2011、貸出球数計数手段2012、景品球数計数手
段2013としての機能を果たす。このうち貸出球数計
数手段2012は、遊技球貸出装置2から入力される貸
出信号2101に基づいて、所定の計測期間中に、遊技
者が遊技球貸出装置2に現金を投入しあるいはプリペイ
ドカード等を投入して指定した金額に応じて払い戻され
た貸出球数を計数するものである。
【0226】景品球数計数手段2013は、賞球信号2
102に基づいて、所定の計測期間中に遊技者に払い出
された景品球数を計数するものである。計測期間は、適
宜変更可能になっており、例えば、1時間から数時間、
一日あるいは一週間等に設定することができる。通常
は、営業開始から営業終了までの1日単位に設定され
る。
【0227】割数調整手段2011は、貸出球数計数手
段2012が求めた貸出球数と、景品球数計数手段20
13が求めた景品球数とから実際の割数を算出し、その
値と割数設定変更手段2030を通じて設定された目標
割数とを比較し、実際の割数が目標割数に近づくよう
に、景品球の払い出しにかかわる各種の設定を変更する
機能を有している。ここでは、可動片241の1回あた
りの開時間を調整するようになっている。
【0228】割数制御CPU2010は、可動片241
の開時間等割数を目標割数に近づけるための制御内容を
表したコマンドを遊技制御CPU410に送信し、これ
を受けた遊技制御CPU410が可動片241等の動作
を実際に制御するようになっている。
【0229】図15は、割数設定変更手段2030を示
している。割数設定変更手段2030は遊技機10の裏
面や前扉を開けた内側等、遊技者が操作できず、遊技場
の管理者だけが操作できる箇所に取り付けられている。
割数設定変更手段2030は、80%から210%まで
の間で10%刻みに目標割数を選択するために配置され
た14個の択一式選択スイッチからなる目標割数設定ス
イッチ2040a〜2040nを備えている。
【0230】また割数設定変更手段2030は、実際の
割数が目標割数に近づくように自動制御するか否か切り
替える自動スイッチ2051および手動スイッチ205
2と、目標割数を時間の経過に従って自動的に変動させ
るタイマー機能のオンオフを切り替えるタイマースイッ
チ2061とを備えている。タイマースイッチ2061
はトグル式のスイッチになっており、押下するごとにタ
イマー機能のオンとオフが切り替わるようになってい
る。各スイッチの近傍上方には、そのスイッチが押下さ
れている際に点灯する表示ランプ2070が配置されて
いる。
【0231】RAM2021には、図16に示すよう
な、割数制御テーブル2300が登録される。ここで
は、目標割数に応じて可動片241の1回あたりの開時
間を調整するので、目標割数ごとに可動片241の開時
間が登録されている。割数制御テーブル2300には、
当初は規定の初期値が登録されるが、その値で可動片2
41の開時間を制御した結果、実際の割数と目標割数と
が一致しない場合には、登録内容を書き換えることにな
る。
【0232】手動制御の場合には、ホール管理コンピュ
ータ等で各遊技機の実際の割数を調べ、目標割数との差
から割数制御テーブル2300の内容を管理者がホール
管理コンピュータ等から遠隔操作で書き換えることにな
る。手動制御の場合でも、この操作を繰り返すことで、
目標割数と実際の割数とが次第に一致するようになる。
自動制御の場合には、実際の割数と目標割数とが一致し
ないとき、その誤差を勘案して可動片241の開時間が
自動的に更新されるようになっている。
【0233】またRAM2021には、図17、図18
に示すようなタイマー制御テーブル2400、2500
が登録される。タイマー制御テーブル2400、250
0には、周期を一日にするか、一週間にするか、1ヶ月
にするか等の周期情報が登録される。また、変更日や変
更時刻等の時間情報とその時間情報の示すときがきた際
に設定すべき目標割数の値とが対応付けて登録される。
【0234】図17に示すものでは、1日を周期とし、
開店の10時には目標割数を180%に設定し、12時
になると150%に変更し、18時から閉店までは14
0%に設定変更することが登録されている。遊技者に球
を貸し出す際の単価を1個4円とし、遊技者の保有する
球を景品と交換する際の交換単価を1個2.5円とする
と、諸経費を考慮しないと単純計算では4÷2.5=
1.6となるので、割数が160%のとき遊技場の収支
が±ゼロになる。したがって、図17の例では、開店当
初は、遊技客に利益を与え、昼過ぎからは、遊技場側が
利益を得るように設定されていることになる。
【0235】図18は、一週間を周期としたタイマー制
御テーブル2500であり、各曜日とその曜日での目標
割数が登録されている。図18の例では、日曜日や土曜
日には、遊技場側が利益を得るように、また平日は遊技
客が利益を得るように設定してある。これらタイマー制
御テーブル2400、2500の登録内容は、ホール管
理コンピュータ等から遠隔操作で設定し得るほか、遊技
機10にハンディターミナル等を接続して登録内容を変
更し得るようになっている。
【0236】先ず、タイマー機能をオフにし、手動制御
で割数を調整する場合について説明する。遊技場の管理
者等は、80%から210%の間で希望する目標割数を
目標割数設定スイッチ2040a〜2040nの中の1
つを押下することで選択する。そして自動スイッチ20
51およびタイマースイッチ2061を操作して自動制
御オフとタイマーオフを選択する。
【0237】割数調整手段2011は、割数制御テーブ
ル2300を参照し、選択された目標割数に対応する開
時間を読み出し、可動片241の開時間をその値に設定
する旨のコマンドを遊技制御CPU410に向けて送信
する。これを受けた遊技制御CPU410は、可動片2
41を開閉する際に、1回あたりの開時間が指定された
長さになるように可動片241の動作を制御する。
【0238】先にも述べたように、手動制御の場合に
は、設定した目標割数と実際の割数が一致せず、誤差が
許容範囲を超えてしまうこともあるが、このような場合
には、遊技場の管理者等がホール管理コンピュータ等を
通じて実際の割数を調べ、設定した目標割数とのズレを
勘案し、目標割数に対応付けて登録してある現在の開時
間の秒数を適切な値に変更することになる。かかる調整
を積み重ねることで、やがて、設定した目標割数と実際
の割数とが一致するようになり、以後は、実際の割数を
ワンタッチで設定変更することが可能になる。
【0239】次に、タイマー機能をオフにし、自動制御
で割数を調整する場合を説明する。遊技場の管理者等
は、80%から210%の間で希望する目標割数を目標
割数設定スイッチ2040a〜2040nの中の1つを
押下することで選択する。そして自動スイッチ2051
およびタイマースイッチ2061を操作して自動制御オ
ンとタイマーオフを選択する。
【0240】遊技機10は、電源が投入されるごと、す
なわち営業日ごとに、図19に示す処理を一回行う。先
ず、遊技機10が設置された初日の朝は(ステップS2
601;Y)、実際の割数を求めることができないの
で、予め割数制御テーブル2300に登録されている初
期値を用いて可動片241の開時間を設定する。具体的
には、設定されている目標割数に対応する開時間を割数
制御テーブル2300から読み出し(ステップS260
5)、読み出した開時間で可動片241を開閉する旨の
コマンドを遊技制御CPU410に送信する(ステップ
S2606)。
【0241】初期状態でないときは(ステップS260
1;N)、前日の貸出球数および景品球数から前日の実
際の割数を求める(ステップS2602)。そして、前
日の目標割数と前日の実際の割数との差が許容範囲以内
(例えば±3%以内)かを判定する(ステップS260
3)。
【0242】前日の目標割数と前日の実際の割数との差
が許容範囲内であれば(ステップS2603;Y)、割
数制御テーブル2300の登録内容を変更する必要がな
いので、そのままステップS2605に移り、設定され
ている目標割数に対応する開時間を割数制御テーブル2
300から読み出し(ステップS2605)、その読み
出した開時間で可動片241を開閉する旨のコマンドを
遊技制御CPU410に送信する(ステップS260
6)。
【0243】前日の目標割数と前日の実際の割数との差
が許容範囲から外れている場合には(ステップS260
3;N)、目標割数と実際の割数との差に基づいて、割
数制御テーブル2300の各目標割数に対応する開時間
の値を変更する(ステップS2604)。
【0244】そして、設定されている目標割数に対応す
る開時間を、変更後の割数制御テーブル2300から読
み出し(ステップS2605)、読み出した開時間で可
動片241を開閉する旨のコマンドを遊技制御CPU4
10に送信する(ステップS2606)。コマンドを受
けた遊技制御CPU410は、1回あたりの開時間が指
定された長さになるように、以後、可動片241の動作
を制御する。
【0245】なお、タイマー機能をオンさせた場合に
は、タイマー制御テーブル2400、2500の登録内
容にしたがい、時間の経過にしたがって順次、目標割数
を変更する。具体的には、指定された時刻や曜日、日付
が到来すると、その時刻等に対応する目標割数をタイマ
ー制御テーブル2400等から読み出す。そして、その
目標割数に対応する開時間を割数制御テーブル2300
から読み出し、当該読み出した開時間で可動片241を
開閉する旨のコマンドを遊技制御CPU410に送信す
る。
【0246】このように、割数設定変更手段2030か
ら目標割数を設定するだけで、可動片241の開時間等
が変わって実際の割数が、設定された目標割数に対応し
て変化するので、従来のように障害釘の調整に頼る場合
に比べて、割数の調整作業を迅速かつ容易に、しかも特
別な技量を必要としないのでだれでも行うことができ
る。これにより効率的で的確な遊技場の経営を行うこと
ができる。
【0247】以上説明したものでは、目標割数に応じて
可動片241の開時間を変更するようにしたが、可動片
241を開く回数や開く角度等を変更するようにしても
よい。
【0248】さらに、可動片241を開く時間、開く角
度、開く回数等、複数の要素を、設定された目標割数に
対応して同時に変更してもよい。なお、割数制御CPU
2010の有する機能を遊技制御CPU410に持た
せ、これらのCPUを統合するように構成してもよい。
【0249】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、従来では
第1種、第2種、第3種に分かれていた各遊技を1つの
遊技機上で実行可能とし、第1種から第3種までの遊技
が大きな周期で繰り返されるので、遊技者のスリルと興
奮を十分に喚起できる興趣に富んだ遊技内容を提供する
ことが、長期間にわたって変化に富むゲーム内容を遊技
者は楽しむことができる。
【0250】しかも、第1種から第3種まで各遊技状態
を所定条件で達成できた場合には、次の第1種状態にお
いて第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率が通常
よりも高く変動するので、より異種の遊技間に密接な関
連性が生まれると共に、遊技者の利益となるから、より
一層ゲーム内容をスリルと興奮に満ちたものにすること
ができる。
【0251】また、割数の制御機能を備えたものでは、
割数設定変更手段から目標割数を設定するだけで、第2
種可変入賞手段の開時間等が変わって実際の割数が設定
された目標割数に対応して変化するので、従来のように
障害釘の調整に頼る場合に比べて、割数の調整作業を迅
速かつ容易に、しかも特別な技量を必要としないのでだ
れでも行うことができる。これにより効率的で的確な遊
技場の経営を行うことができる。
【0252】また、時間の経過にしたがって目標割数を
予め指定された態様で設定変更するようにしたもので
は、目標割数が自動的に順次更新されるので、変更の度
に遊技機まで出向く必要がなく、割数調整の作業効率を
さらに高めることができる。
【0253】また、貸出球数計数手段により、所定の計
測期間中における貸出球数を求め、景品球数計数手段に
より、同じ期間中における景品球数を求め、これらを用
いて実際の割数を求め、これが、設定されている目標割
数に近づくように、第2種可変入賞手段を開状態に変位
させる際の態様を自動調整するものでは、割数の調整作
業がより一層簡略化される。
【0254】さらに、計測期間の長さを変更可能に構成
したものでは、例えば、一日ごとのデータに基づいて目
標割数に自動で近づけるか、一週間ごとのデータに基づ
いて目標割数に自動で近づけるか等を選択することがで
き、遊技機の稼動状況に応じた適切な設定を行うことが
可能になる。
【0255】なお、少なくとも特賞を発生させるか否か
を定める機能を備えた主CPU(中央処理装置)と異な
るCPUに割数調整手段の機能を具備させたものでは、
遊技機の機能が複数のCPUに適切に分割されるので、
CPUごとの動作の検査等を効率よく行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を示す正
面図である。
【図2】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の制御部
を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係る遊技機を含むシ
ステム構成図である。
【図5】本発明の第1実施の形態に係る遊技機の第1,
3種可変表示手段および第2種可変入賞手段を拡大して
示す正面図である。
【図6】本発明の第1実施の形態に係る遊技機における
遊技全体の概要を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1実施の形態に係る遊技機における
遊技全体の概要を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施の形態に係る遊技機における
第1種遊技処理を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施の形態に係る遊技機における
第1種遊技処理を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る第2種遊技処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施の形態に係る遊技機におけ
る第3種遊技処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第2実施の形態に係る遊技機におけ
る遊技全体の概要を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2実施の形態に係る遊技機におけ
る遊技全体の概要を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係る遊技機において割
数の制御機能を付加する際に追加される回路部分を示す
ブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る遊技機における割
数設定変更手段を示す正面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る遊技機における割
数制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図17】本発明の実施の形態に係る遊技機におけるタ
イマー制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る遊技機におけるタ
イマー制御テーブルの一例を示す説明図である。
【図19】本発明の実施の形態に係る遊技機における目
標割数と実際の割数とが一致するように可動片の開時間
を自動調整するものの動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…遊技機 11…遊技盤面 21…第1種始動入賞口 22…第2種始動入賞口 23…第3種始動入賞口 130…第1種可変表示手段 150…第1種可変入賞手段 151…可動板 155…V入賞口 240…第2種可変入賞手段 241…可動片 243…ソレノイド 244…特別入賞領域 330…第3種可変表示手段 340…第3種可変入賞口 341…可動片 350…第3種可変入賞手段 351…可動板 360…回転入賞手段 400…遊技管理装置 410…制御部 420…ROM 430…RAM 510…第1種遊技実行手段 511…抽選実行手段 512…権利保留手段 513…第1種表示制御手段 514…第1種特別価値付与手段 515…権利確率設定手段 520…第2種遊技実行手段 521…初期変位動作実行手段 522…変位動作継続手段 530…第3種遊技実行手段 531…抽選実行手段 532…第3種表示制御手段 533…特定遊技行程判別手段 534…第3種特別価値付与手段 535…権利確率設定手段 540…遊技状態制御手段 541…初期設定手段 542…第2種選択手段 543…第3種選択手段 544…確率変動手段 545…遊技状態報知手段 2010…割数制御CPU 2011…割数調整手段 2012…貸出球数計数手段 2013…景品球数計数手段 2020…ROM 2021…RAM 2022…タイマー部 2030…割数設定変更手段 2040a〜2040n…目標割数設定スイッチ 2051…自動スイッチ 2052…手動スイッチ 2061…タイマースイッチ 2070…表示ランプ 2101…貸出信号 2102…賞球信号 2300…割数制御テーブル 2400、2500…タイマー制御テーブル

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技盤面上に球を打ち出す遊技で所定の条
    件が成立すると、遊技者に有利な特別価値を付与する遊
    技機において、 第1種可変表示手段と、第1種遊技実行手段と、第2種
    可変入賞手段と、第2種遊技実行手段と、第3種可変表
    示手段と、第3種遊技実行手段と、それに遊技状態制御
    手段とを有して成り、 前記第1種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第1種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第1種遊技実行手段は、遊技中に第1種始動条件が
    成立した場合に、前記第1種可変表示手段で第1種表示
    遊技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果が大当たり
    表示に相当した場合に、第1種特別価値を所定の最大継
    続行程まで継続して遊技者に付与し、 前記第2種可変入賞手段は、球の入賞が困難な通常の閉
    状態と球の入賞が容易な開状態とに開閉可能な入賞口
    と、該入賞口内の入賞領域の一部に設けられ、他の入賞
    領域に比べて入賞確率が低く設定された特別入賞領域と
    を備え、 前記第2種遊技実行手段は、遊技中に第2種始動条件が
    成立した場合に、前記第2種可変入賞手段を所定の閉条
    件が成立するまで連続的または間欠的に前記開状態にす
    る変位動作を実行し、かつ該変位動作中に、前記特別入
    賞領域に球が少なくとも1個入賞することを条件に、前
    記変位動作を所定の最大継続回数を上限に繰り返し実行
    し、 前記第3種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第3種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第3種遊技実行手段は、遊技中に第3種始動条件が
    成立した場合に、前記第3種可変表示手段で第3種表示
    遊技を実行し、かつ該第3種表示遊技の結果が大当たり
    表示に相当した場合に、打ち出された球により予め定め
    た特定遊技行程が達成されるか否かを判別し、かつ該特
    定遊技行程が達成された場合に、第3種特別価値を遊技
    者に付与し、前記第3種始動条件の成立から第3種特別
    価値の付与までの一連の行程を、所定の最大セット回数
    を上限に繰り返し実行し、 前記遊技状態制御手段は、 遊技中に前記第1種始動条件、前記第2種始動条件、お
    よび前記第3種始動条件のうち、何れか1つの条件のみ
    を択一的に成立可能な状態に設定するものであり、前記
    第1種始動条件が成立可能な第1種状態を初期設定と
    し、 かつ前記第1種状態において、前記第1種特別価値が前
    記最大継続行程を総て達成した場合に、前記第2種始動
    条件が成立可能な第2種状態に設定し、 かつ前記第2種状態において、前記第2種可変入賞手段
    の前記変位動作が前記最大継続回数まで継続した場合
    に、前記第3種始動条件が成立可能な第3種状態に設定
    し、 かつ前記第3種状態において、前記第3種始動条件の成
    立から前記第3種特別価値の付与までの一連の行程が、
    前記最大セット回数まで繰り返し実行された場合に、前
    記第1種状態に戻すと共に該第1種状態において、前記
    第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率を通常より
    も高く変動させることを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】遊技盤面上に球を打ち出す遊技で所定の条
    件が成立すると、遊技者に有利な特別価値を付与する遊
    技機において、 第1種可変表示手段と、第1種遊技実行手段と、第2種
    可変入賞手段と、第2種遊技実行手段と、第3種可変表
    示手段と、第3種遊技実行手段と、それに遊技状態制御
    手段とを有して成り、 前記第1種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第1種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第1種遊技実行手段は、遊技中に第1種始動条件が
    成立した場合に、前記第1種可変表示手段で第1種表示
    遊技を実行し、かつ該第1種表示遊技の結果が大当たり
    表示に相当した場合に、第1種特別価値を所定の最大継
    続行程まで継続して遊技者に付与し、 前記第2種可変入賞手段は、球の入賞が困難な通常の閉
    状態と球の入賞が容易な開状態とに開閉可能な入賞口
    と、該入賞口内の入賞領域の一部に設けられ、他の入賞
    領域に比べて入賞確率が低く設定された特別入賞領域と
    を備え、 前記第2種遊技実行手段は、遊技中に第2種始動条件が
    成立した場合に、前記第2種可変入賞手段を所定の閉条
    件が成立するまで連続的または間欠的に前記開状態にす
    る変位動作を実行し、かつ該変位動作中に、前記特別入
    賞領域に球が少なくとも1個入賞することを条件に、前
    記変位動作を所定の最大継続回数を上限に繰り返し実行
    し、 前記第3種可変表示手段は、各種図柄ないし画像を用い
    た第3種表示遊技を表示可能な画面を備え、 前記第3種遊技実行手段は、遊技中に第3種始動条件が
    成立した場合に、前記第3種可変表示手段で第3種表示
    遊技を実行し、かつ該第3種表示遊技の結果が大当たり
    表示に相当した場合に、打ち出された球により予め定め
    た特定遊技行程が達成されるか否かを判別し、かつ該特
    定遊技行程が達成された場合に、第3種特別価値を遊技
    者に付与し、前記第3種始動条件の成立から第3種特別
    価値の付与までの一連の行程を、所定の最大セット回数
    を上限に繰り返し実行し、 前記遊技状態制御手段は、 遊技中に前記第1種始動条件、前記第2種始動条件、お
    よび前記第3種始動条件のうち、何れか1つの条件のみ
    を択一的に成立可能な状態に設定するものであり、前記
    第1種始動条件が成立可能な第1種状態を初期設定と
    し、 かつ前記第1種状態において、前記第1種特別価値が前
    記最大継続行程を総て達成した場合に、前記第2種始動
    条件が成立可能な第2種状態に設定し、 かつ前記第2種状態における所定時間内に、前記第2種
    可変入賞手段の前記変位動作が前記最大継続回数まで継
    続しなかった場合には、前記第1種状態に戻す一方、継
    続した場合には、前記第3種始動条件が成立可能な第3
    種状態に設定し、 かつ前記第3種状態における所定時間内に、前記第3種
    始動条件の成立から前記第3種特別価値の付与までの一
    連の行程が、前記最大セット回数まで繰り返し実行され
    なかった場合には、前記第1種状態に戻す一方、実行さ
    れた場合には、前記第1種状態に戻すと共に該第1種状
    態において、前記第1種表示遊技の結果が大当たりとな
    る確率を通常よりも高く変動させることを特徴とする遊
    技機。
  3. 【請求項3】前記遊技状態制御手段は、 前記第1種状態における前記最大継続行程のうち一定行
    程以上の実際の継続行程と、前記第2種状態における前
    記最大継続回数のうち一定回数以上の実際の継続回数
    と、前記第3種状態における前記最大セット回数のうち
    一定回数以上の実際の継続回数との少なくとも1つに応
    じて、前記第1種表示遊技の結果が大当たりとなる確率
    を異ならせることを特徴とする請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】遊技盤面上に、第1種始動入賞口、第2種
    始動入賞口、第3種始動入賞口を、それぞれの入賞口が
    開閉可能に設け、 前記第1種始動条件は、前記第1種始動入賞口に球が入
    賞することに基づいて成立し、 前記第2種始動条件は、前記第2種始動入賞口に球が入
    賞することに基づいて成立し、 前記第3種始動条件は、前記第3種始動入賞口に球が入
    賞することに基づいて成立し、 前記遊技状態制御手段は、前記第1種始動入賞口を開き
    かつ、前記第2種始動入賞口および前記第3種始動入賞
    口を閉じることで、前記第1種状態を形成し、前記第2
    種始動入賞口を開き、かつ前記第1種始動入賞口および
    前記第3種始動入賞口を閉じることで、前記第2種状態
    を形成し、前記第3種始動入賞口を開き、かつ前記第1
    種始動入賞口および前記第2種始動入賞口を閉じること
    で、前記第3種状態を形成することを特徴とする請求項
    1,2または3記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記第1種可変表示手段は、各種図柄をそ
    れぞれ表示可能な複数の表示部を有し、各表示部を横に
    複数列で縦に複数行のマトリクス状に並べて成り、 前記各表示部を同数ずつ通る何れかのライン上に停止し
    た図柄が全部同一に揃った場合を、前記大当たり表示と
    設定したことを特徴とする請求項1,2,3または4記
    載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記遊技盤面上に第1種可変入賞手段を設
    け、 前記第1種可変入賞手段は、その左右方向に延びた大口
    入賞口を開閉可能な可動板を有して成り、該可動板は通
    常は閉状態に維持され、 前記可動板を、所定回数を限度に繰り返し開閉させて、
    前記第1種特別価値とすることを特徴とする請求項1,
    2,3,4または5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】前記第2種可変入賞手段は、それぞれ回動
    可能に軸支された一対の可動片を有し、各可動片を開閉
    することで前記開状態と前記閉状態とに切り替わること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載の
    遊技機。
  8. 【請求項8】前記第2種可変入賞手段における前記閉条
    件は、第2種可変入賞手段を開いてから所定数の球が入
    賞したとき、または所定時間が経過したときに成立する
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または
    7記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記第3種遊技実行手段は、前記第3種始
    動条件の成立から第3種特別価値の付与までの一連の行
    程において、前記最大セット回数のうち初回以降の行程
    における前記第3種表示遊技の結果が大当たり表示とな
    る確率を初回よりも高く設定することを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5,6,7または8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】前記第3種可変表示手段は、各種図柄を
    それぞれ表示可能な複数の表示部を有し、各表示部を1
    のライン上に並べて成り、 前記各表示部に停止した図柄が全部同一に揃った場合
    を、前記大当たり表示と設定したことを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5,6,7,8または9記載の遊技
    機。
  11. 【請求項11】遊技盤面上に、球の入賞が困難な閉状態
    と球の入賞が容易な開状態とにその入賞口が変位可能な
    第3種可変入賞口を設け、 前記第3種遊技実行手段は、通常は前記第3種可変入賞
    口を前記閉状態にすると共に、前記第3種表示遊技の結
    果が大当たり表示に相当した場合に、前記第3種可変入
    賞口を一定時間にわたって連続的または間欠的に開状態
    にし、 前記特定遊技行程は、前記第3種可変入賞口が開状態の
    際に、該第3種可変入賞口に所定数の球を入賞させるこ
    とにより達成されることを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6,7,8,9または10記載の遊技機。
  12. 【請求項12】前記遊技盤面上に第3種可変入賞手段を
    設け、 前記第3種可変入賞手段は、その上下方向に延びた大口
    入賞口を開閉可能な可動板を有して成り、該可動板は通
    常は閉状態に維持され、 前記可動板を、所定回数を限度に繰り返し開閉させて、
    前記第3種特別価値とすることを特徴とする請求項1,
    2,3,4,5,6,7,8,9,10または11記載
    の遊技機。
  13. 【請求項13】遊技盤面上に、球が入賞可能な状態と球
    が入賞不能な状態とに回転可能な回転入賞手段を設け、 前記回転入賞手段に球が入賞することを、前記第3種特
    別価値がその最大継続行程まで継続するための継続条件
    としたことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10,11または12記載の遊技機。
  14. 【請求項14】前記第1種可変表示手段、第2種可変入
    賞手段、それに第3種可変表示手段を、それぞれ一体化
    させて一つの役物として構成したことを特徴とする請求
    項1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,
    12または13記載の遊技機。
  15. 【請求項15】前記第1種状態、第2種状態、および第
    3種状態のうち今何れの状態にあるかを遊技者へ識別可
    能に報知するための遊技状態報知手段を有することを特
    徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7,8,9,
    10,11,12,13または14記載の遊技機。
  16. 【請求項16】割数設定変更手段と、割数調整手段とを
    備え、 前記割数設定変更手段は、遊技者が指定する金額に応じ
    て払い戻された球数を貸出球数とし、遊技者が当該遊技
    機から遊技により獲得した球数を景品球数としたとき、
    前記貸出球数に対する前記景品球数の割合で定義される
    割数の目標値となる目標割数を設定するものであり、 前記割数調整手段は、前記第2種可変入賞手段を開状態
    に変位させる際の態様を前記割数設定変更手段によって
    設定された前記目標割数に対応して変更するものである
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8、9、10、11、12、13、14または15記載
    の遊技機。
  17. 【請求項17】前記割数設定変更手段は、予め用意され
    た複数の目標割数の中から一の目標割数が遊技場側の操
    作に基づいて選択されるものであることを特徴とする請
    求項16記載の遊技機。
  18. 【請求項18】時間の経過にしたがって前記目標割数を
    予め指定された態様で設定変更することを特徴とする請
    求項16記載の遊技機。
  19. 【請求項19】前記割数調整手段は、前記第2種可変入
    賞手段を開状態に変位させる際の態様を、設定され得る
    目標割数ごとに変更可能に登録しておき、これらの中で
    前記割数設定変更手段によって設定された目標割数に対
    応する態様を、前記第2種可変入賞手段を開状態に変位
    させる際に用いることを特徴とする請求項16、17ま
    たは18記載の遊技機。
  20. 【請求項20】所定の計測期間中における前記貸出球数
    を求める貸出球数計数手段と、前記期間中における前記
    景品球数を求める景品球数計数手段とを備え、 前記割数調整手段は、前記貸出球数計数手段が求めた貸
    出球数と前記景品球数計数手段が求めた景品球数とから
    前記割数を求め、これが前記目標割数に近づくように前
    記第2種可変入賞手段を開状態に変位させる際の態様を
    自動調整することを特徴とする請求項16、17または
    18記載の遊技機。
  21. 【請求項21】前記計測期間の長さを変更可能に構成し
    たことを特徴とする請求項20記載の遊技機。
  22. 【請求項22】少なくとも前記特賞を発生させるか否か
    を定める機能を備えた主CPU(中央処理装置)と異な
    るCPUに前記割数調整手段の機能を具備させたことを
    特徴とする請求項16、17、18、19、20または
    21記載の遊技機。
JP2000140532A 1999-06-18 2000-05-12 遊技機 Pending JP2001058038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000140532A JP2001058038A (ja) 1999-06-18 2000-05-12 遊技機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11172078 1999-06-18
JP11-172078 1999-06-18
JP2000140532A JP2001058038A (ja) 1999-06-18 2000-05-12 遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001058038A true JP2001058038A (ja) 2001-03-06
JP2001058038A5 JP2001058038A5 (ja) 2006-01-19

Family

ID=26494558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000140532A Pending JP2001058038A (ja) 1999-06-18 2000-05-12 遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001058038A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9997011B2 (en) Gaming system and method for offering simultaneous play of multiple games
AU2002310115A1 (en) Gaming machines and systems offering simultaneous play of multiple games and methods of gaming
JP2001058038A (ja) 遊技機
JP2001058039A (ja) 遊技機
JP2001062062A (ja) 遊技機
JP2001062068A (ja) 遊技機
JP2001062101A (ja) 遊技機
JP2001054654A (ja) 遊技機
JP2001062061A (ja) 遊技機
JP2001062100A (ja) 遊技機
JP2001062063A (ja) 遊技機
JP2000210420A (ja) 遊技機
JP2001054626A (ja) 遊技機
JP2001054635A (ja) 遊技機
JP2001000689A (ja) 遊技機
JP2001314631A (ja) 遊技機
JP2001000687A (ja) 遊技機
JP2001000654A (ja) 遊技機
JP2001314630A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051125

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090310