JP2001057993A - 使い捨ておむつのファスニングテープ - Google Patents

使い捨ておむつのファスニングテープ

Info

Publication number
JP2001057993A
JP2001057993A JP11235603A JP23560399A JP2001057993A JP 2001057993 A JP2001057993 A JP 2001057993A JP 11235603 A JP11235603 A JP 11235603A JP 23560399 A JP23560399 A JP 23560399A JP 2001057993 A JP2001057993 A JP 2001057993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fastening tape
layer
intermediate layer
disposable diaper
surface layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11235603A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4020541B2 (ja
Inventor
Yasuki Uchiyama
泰樹 内山
Toshiyasu Tanaami
俊安 店網
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP23560399A priority Critical patent/JP4020541B2/ja
Publication of JP2001057993A publication Critical patent/JP2001057993A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4020541B2 publication Critical patent/JP4020541B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープ基材とメカニカルファスナー部材との
接着力が高く、十分な係合力を得ることのできる使い捨
ておむつのファスニングテープを提供すること。 【解決手段】 不織布からなる外面層と、メカニカルフ
ァスナーのフック部材またはループ部材からなる内面層
との間に、フィルムからなる中間層が介在されており、
該中間層が該内面層と同じ大きさか又はそれよりも大き
くなされている使い捨ておむつのファスニングテープで
あって、該ファスニングテープの幅方向における該外面
層と該中間層との剥離強度を65cN/30mm以上と
なすと共に同方向における該外面層および該中間層全体
のバルクソフトネスを100〜800cNとなしたこと
を特徴とする使い捨ておむつのファスニングテープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨ておむつの
ファスニングテープに関し、更に詳しくは、テープ基材
とメカニカルファスナー部材との接着力が向上した使い
捨ておむつのファスニングテープに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
使い捨ておむつのファスニングテープとしては、テープ
基材の一方の面上に粘着剤を塗布したものが一般に用い
られてきた。しかし、この種のファスニングテープに
は、一旦裏面シート上に貼り付けた後に、再度の付け剥
がしが容易でなかったり、剥がす際に不快な音がする等
の不都合があった。
【0003】そこで、近年では、斯かるファスニングテ
ープに代わって、不織布等のテープ基材の一方の面上に
メカニカルファスナーのフック部材又はループ部材を熱
融着や接着剤等により貼り付けてなるファスニングテー
プが用いられつつある。このファスニングテープは上述
した不都合が起こらないという利点を有する。しかし、
熱融着によりテープ基材とメカニカルファスナー部材と
を貼り付けると、メカニカルファスナー部材が熱等の影
響を受けて破壊されることがあり、その結果、裏面シー
ト(係合部)との係合力が低下する場合があった。ま
た、接着剤による貼り付けでは、不織布とメカニカルフ
ァスナー部材との接着面積が少ないことから十分な接着
力が得られず、裏面シート(係合部)との係合時に剪断
方向に応力が加わると不織布が伸長してしまい、フック
部材と不織布の剥落が起こる可能性があり、やはり係合
力が低下する場合があった。
【0004】従って、本発明の目的は、テープ基材とメ
カニカルファスナー部材との接着力が高く、十分な係合
力を得ることのできる使い捨ておむつのファスニングテ
ープを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、不織布からなるテープ基材とメカニカルファス
ナー部材との間に特定の中間層を配し、且つ該テープ基
材と該中間層との剥離強度および該テープ基材と該中間
層との全体のバルクソフトネスを特定の範囲とすること
により、上記目的を達成し得ることを知見した。
【0006】本発明は上記知見に基づきなされたもの
で、不織布からなる外面層と、メカニカルファスナーの
フック部材またはループ部材からなる内面層との間に、
フィルムからなる中間層が介在されており、該中間層が
該内面層と同じ大きさか又はそれよりも大きくなされて
いる使い捨ておむつのファスニングテープであって、該
ファスニングテープの幅方向における該外面層と該中間
層との剥離強度を65cN/30mm以上となすと共に
同方向における該外面層および該中間層全体のバルクソ
フトネスを100〜800cNとなしたことを特徴とす
る使い捨ておむつのファスニングテープを提供すること
により上記目的を達成したものである。
【0007】また、本発明は、液透過性の表面シートと
液不透過性の裏面シートと両シート間に介在された液保
持性の吸収体とを具備し、背側部の左右両側部にそれぞ
れファスニングテープが配されてなる使い捨ておむつに
おいて、上記ファスニングテープとして、不織布からな
る外面層と、メカニカルファスナーのフック部材または
ループ部材からなる内面層との間に、フィルムからなる
中間層が介在されており、該中間層が該内面層よりも大
きくなされているファスニングテープであって、該ファ
スニングテープの幅方向における該外面層と該中間層と
の剥離強度を65cN/30mm以上となすと共に同方
向における該外面層および該中間層全体のバルクソフト
ネスを100〜800cNとなしたファスニングテープ
を用いたことを特徴とする使い捨ておむつを提供するも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の使い捨ておむつの
ファスニングテープ(以下、単に「ファスニングテー
プ」という)の好ましい実施形態を、図面を参照して説
明する。ここで、図1は、本発明のファスニングテープ
が使い捨ておむつの背側部に配された状態を表面シート
側から見た要部を示す図であり、図2〜図4はそれぞれ
図1におけるI−I線断面図、II−II線断面図およびII
I −III 線断面図である。
【0009】図1に示すように、本発明のファスニング
テープが使用される使い捨ておむつ10は、液透過性の
表面シート11と、液不透過性の裏面シート12と、両
シート11,12との間に介在された液保持性の吸収体
13とを具備している。おむつ10の背側部Bの側部に
は、ファスニングテープ1が配されている。ファスニン
グテープ1は、図2及び図4に示すように、表面シート
11と裏面シート12とによって挟持されている。表面
シート11,裏面シート12及び吸収体13の構成材料
としては、通常の使い捨ておむつに用いられているもの
と同様のものを特に制限なく用いることができる。この
ような構成は通常の使い捨ておむつと同様である。尚、
以下の説明においては、図1に示すように、おむつ10
の背側部Bにおける一方の側部に配されたファスニング
テープ1に関して説明するが、図示していない他方の側
部に配されたファスニングテープに関しても同様の説明
が適用される。
【0010】図1〜図4に示すように、ファスニングテ
ープ1は、長方形状の不織布からなる外面層2と、外面
層2よりも小さい略正方形状の形状を有するメカニカル
ファスナーのフック部材からなる内面層3との間に、外
面層と同寸のフィルムからなる中間層4が介在されて構
成されている。ファスニングテープ1における、表面シ
ート11と裏面シート12とによって挟持されている部
分は、外面層2と中間層4とから構成されている。一
方、おむつ10の背側部Bの側部から側方に延出してい
る部分には、外面層2、内面層3及び中間層4から構成
されている係合部5が形成されている。係合部5はおむ
つ10の使用時に、裏面シート12の表面に配されてい
るループ部材(図示せず)に係合するか、又は裏面シー
ト12自体に係合するようになされている。ファスニン
グテープ1の先端部Tは、外面層2と中間層4とから構
成されており、ファスニングテープ1の付け剥がし時に
摘み部として作用するようになされている。
【0011】外面層2は不織布から構成されている。通
常の使い捨ておむつのファスニングテープの基材(即
ち、本発明のファスニングテープにおける外面層2に相
当する部材)はプラスチックフィルムから構成されてい
るが、プラスチックフィルムは剛性が高いことから、お
むつの着用時に該フィルムのエッジ部分が着用者の肌に
当たると過度の刺激を与えるという不都合があった。こ
れに対して不織布は布様の風合いを有しドレープ性が高
いので、不織布からなる外面層2を有する本発明のファ
スニングテープ1にはこのような不都合がない。このよ
うな理由から、不織布としては布様の風合いの高いもの
が好ましく用いられ、その例としてはスパンボンド不織
布、サクションヒートボンド不織布、メルトブローン不
織布およびスパンレース不織布等が挙げられる。不織布
の坪量は、低い方が風合いやドレープ性の向上等の点か
らは好ましいが、強度の点からは高い方が好ましい。こ
れらのバランスを考慮して、坪量を10〜100g/m
2 、特に20〜100g/m 2 、とりわけ30〜80g
/m2 となすことが好ましい。不織布を構成する繊維と
しては、ポリエチレン(PE)繊維、ポリプロピレン
(PP)繊維、エチレンコポリマー繊維、プロピレンコ
ポリマー繊維、これらの物質からなる二成分系繊維(例
えば、芯鞘型繊維やサイド・バイ・サイド型繊維)等の
一種または二種以上の組み合わせが挙げられる。
【0012】内面層3は、メカニカルファスナーのフッ
ク材から構成されている。フックとしては、鈎状、キノ
コ状等の通常公知の形状のものを、必要とされる係合力
に応じて適宜選択して用いることができる。図1及び図
4から明らかなように、内面層3は、その全体が中間層
4上に位置している。
【0013】中間層4は、熱可塑性樹脂等の合成樹脂の
フィルムから構成されている。中間層4は、外面層2の
一面をすべて被覆しており且つ内面層3全体がその上に
位置するように該内面層3よりも大きくなされている。
フィルムを構成する物質としては、外面層2を構成する
不織布と貼り合わせ可能なものが用いられ、例えば、P
E、PP、エチレンコポリマー、プロピレンコポリマ
ー、これらの物質のブレンド物等が挙げられる。外面層
2と中間層4との貼り合わせ強度の一層の向上の点から
は、外面層2と中間層4とが同種の物質から構成されて
いることが好ましい。中間層4は、不織布からなる外面
層2の表面をフラットにして、内面層3の接着力を向上
させると共に接着剤の塗工量を減らすために用いられる
ものである。従って、中間層4の坪量はこの目的が達成
される程度の範囲であれば十分であり、具体的には10
〜100g/m2 、特に20〜50g/m2 となすこと
が好ましい。
【0014】外面層2と中間層4とは、通常公知の手段
で一体化されている。該手段としては、ドライラミネー
トやウエットラミネート等のラミネート法、熱融着によ
るシール接着法、ホットメルト等の接着剤による接着法
等が挙げられる。特に、ファスニングテープの付け剥が
し時に、外面層2と中間層4とが剥離すること防止する
ために両者の剥離強度が十分に高いことが要求されるこ
とから、十分な剥離強度を付与し得る貼り合わせ方法で
あるドライラミネート法を用いることが好ましい。
【0015】上述した通り、ファスニングテープ1にお
いては、その付け剥がし時に外面層2と中間層4とが剥
離しない程度に十分い高い剥離強度が必要である。本発
明者らの詳細な検討によれば、両者の剥離強度はファス
ニングテープの幅方向W(図1及び図4参照)において
65cN以上となすことが必要であり、80cN/30
mm以上、特に100cN/30mm以上となすことが
好ましいことが判明した。剥離強度の値に上限値はなく
高ければ高いほど好ましく、剥離強度が外面層2又は中
間層4の材料破壊強度を超えることが最も好ましい。斯
かる剥離強度を得るためには、両者の貼り合わせ方法と
して適切なものを選択したり(例えば上述したドライラ
ミネート法を用いる)、或いは貼り合わせ条件を最適化
する等の方法を用いればよい。剥離強度の具体的な測定
方法は後述する実施例において詳述する。
【0016】既に述べた通り、おむつ着用時にファスニ
ングテープがおむつ着用者の肌に当った場合に過度の刺
激を与えないようにするために、ファスニングテープは
布様の風合いを有しドレープ性が高いことが好ましい。
本発明者らは検討を重ねたところ、外面層2と中間層4
との貼り合わせ部分のバルクソフトネスが、ファスニン
グテープ1の肌に対する刺激性ないしドレープ性の尺度
となることを見出し、更に詳細な検討を行った結果、フ
ァスニングテープ1の幅方向Wにおける外面層2及び中
間層4全体、即ち外面層2と中間層4との貼り合わせ部
分のバルクソフトネスを100〜800cNとすること
が必要であり、200〜600cNとなすことが好まし
いことが判明した。詳細には、バルクソフトネスが10
0cNに満たないと、外面層2及び中間層4に共に低い
坪量のものを使うことになるので、おむつ使用時におけ
る剪断力によって、材料破壊が起きることが懸念され
る。800cNを超えると、バルクソフトネスが100
cNに満たないものとは逆に、外面層2及び中間層4に
共に高い坪量のものを使うことになるので、所望の風合
いが得られなくなる。バルクソフトネスの具体的な測定
方法は後述する実施例において詳述する。
【0017】ファスニングテープ1が長時間に亘るおむ
つの使用に耐え得るためには、その破断強度が十分に高
いことが好ましい。特に、外面層2と中間層4との貼り
合わせ部分には高い引張応力が加わることから、この部
分におけるファスニングテープ1の幅方向の破断強度が
3000cN/30mm以上、特に4000cN/30
mm以上であることが好ましい。破断強度が3000c
N/30mmに満たないと、おむつ10の使用中にファ
スニングテープが破断してしまう場合があるので上記範
囲内とすることが好ましい。破断強度の具体的な測定方
法は後述する実施例において詳述する。
【0018】外面層2と中間層4との貼り合わせに関し
ては上述の通りである。一方、中間層4と内面層3との
貼り合わせには、熱融着によるシール接着法およびホッ
トメルト等の接着剤による接着法等が用いられる。不織
布からなるテープ基材とフック部材のみを用いた従来の
ファスニングテープにおいては、両者の接着面積が少な
いため十分な接着力が得られないか、又は十分な接着力
を得ようとすると多量の接着剤の塗布が必要であった
り、或いは過剰な熱融着を行う結果、フック材が破壊さ
れてしまっていた。これに対して、本発明においては、
不織布からなる外面層2とフック材からなる内面層3と
の間に上述した中間層4を形成して、外面層2の表面を
平滑にすると共に該中間層4を介して外面層2と内面層
3とを接合しているので、少ない接着剤の塗布量で十分
な接着力が得られる。
【0019】図1〜図4に示すファスニングテープ1の
好ましい製造方法の概略を述べると、先ず、所定幅を有
する長尺状不織布の一面上にドライラミネート法により
所定厚のフィルムをドライラミネートして、長尺状の貼
り合わせ体を得る。この貼り合わせ体における幅方向の
所定の位置にホットメルト等の接着剤を長手方向に沿っ
て塗布する。次いで、該接着剤が塗布された部分に、長
尺状のフック部材を貼り付け、図5に示すような長尺物
を得る。この長尺物を幅方向に所定間隔で裁断すること
により、上記ファスニングテープ1が得られる。
【0020】以上、本発明のファスニングテープを、そ
の好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記
実施形態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
において種々の変更が可能である。例えば、上記実施形
態においては、メカニカルファスナー部材としてフック
部材を用いたが、これに代えてループ部材を用いてもよ
い。この場合には、おむつ10の裏面シート12におけ
るファスニングテープ1の係合位置に、該ループ部材と
係合し得るフック部材を配しておく。また、上記実施形
態においては、中間層4が外面層2の一面をすべて被覆
しているが、これに代えて、中間層4を、外面層2上に
おける内面層3の位置する部分にのみ配してもよい。即
ち、中間層4と内面層3とが同じ大きさで且つ内面層3
が中間層4の直上に位置するようになしてもよい。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
すると共にその有効性を例証する。しかしながら、本発
明の範囲は斯かる実施例に制限されるものではない。
【0022】〔実施例1〕所定幅を有する坪量80g/
2 のPP繊維のスパンボンド不織布の長尺状原反の一
面上に、坪量が30g/m2 となるようにPEのフィル
ムをドライラミネートして長尺状の貼り合わせ体を得
た。この貼り合わせ体におけるPEのフィルム上の所定
の位置にホットメルト粘着剤を長手方向に沿って塗布し
た。塗布面上に長尺状のメカニカルファスナーのフック
部材を貼り付けて図5に示す長尺物を得た。この長尺物
を幅方向に所定間隔で裁断して図1〜図4に示すファス
ニングテープを得た。
【0023】〔実施例2〕実施例1における不織布に代
えて、坪量23g/m2 のPP繊維のスパンボンド不織
布を用い、且つ実施例1におけるPEのフィルムに代え
て、PPのフィルムをドライラミネートする以外は実施
例1と同様にしてファスニングテープを得た。
【0024】〔比較例1〕実施例1におけるPEのフィ
ルムに代えて、坪量20g/m2 のPEのフィルムをド
ライラミネートする以外は実施例1と同様にしてファス
ニングテープを得た。
【0025】〔比較例2〕実施例1における不織布に代
えて、坪量22g/m2 のPP繊維のスパンボンド不織
布を用い、且つ実施例1におけるPEのフィルムに代え
て、坪量20g/m2 のPPのフィルムをドライラミネ
ートする以外は実施例1と同様にしてファスニングテー
プを得た。
【0026】〔比較例3〕実施例1においてPEのフィ
ルムをドライラミネートしない以外は実施例1と同様に
してファスニングテープを得た。
【0027】<性能評価>実施例および比較例で得られ
たファスニングテープについて剥離強度、バルクソフト
ネス及び破断強度を下記の方法で測定すると共に所定の
ループ材に係合させて所定の剪断応力を加えたときの係
合状態の保持時間を測定した。これらの結果を表1に示
す。
【0028】<破断強度>ファスニングテープ製造過程
で得られる不織布とフィルムとの貼り合わせ体(実施例
1参照)を幅100mm、長さ30mmにカットしたサ
ンプルを調製し、このサンプルを幅方向から30mm剥
離させた後、剥離部を引張試験機のチャックに保持して
速度300mm/minで剥離させたときの剥離強度を
求めた。
【0029】<バルクソフトネス>上記貼り合わせ体を
幅150mm、長さ30mmにカットしたサンプルを調
製し、このサンプルを用いて直径45mmの輪をつく
り、この輪を高さ方向に10mm/minの速度で圧縮
していったときの反発力を測定し、この反発力の値をバ
ルクソフトネスの値とした。
【0030】<破断応力>上記貼り合わせ体を幅70m
m、長さ30mmにカットしたサンプルを調製し、この
サンプルの幅方向両端部を、引張試験機のチャックにつ
かみ長20mmで保持して速度300mm/minで引
っ張ったときの破断強度を求めた。
【0031】
【表1】
【0032】表1に示す結果から明らかなように、実施
例のファスニングテープ(本発明品)は、比較例のファ
スニングテープに比して、材料が破断することがなく、
係合状態の保持時間も長いことが判る。特に、中間層と
してのフィルムが配されていない比較例3のファスニン
グテープでは、保持時間が極めて短く、実用に耐えない
ことが判る。更に、実施例のファスニングテープはバル
クソフトネスが適切な範囲にコントロールされているの
で良好な風合いを有するものであった。
【0033】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明によれば、
テープ基材とメカニカルファスナー部材との接着力が高
く、十分な係合力を得ることのできるファスニングテー
プが提供される。また、本発明によれば、良好な風合い
を有し、皮膚への刺激が低減されたファスニングテープ
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファスニングテープが使い捨ておむつ
の背側部に配された状態を表面シート側から見た要部を
示す図である。
【図2】図1におけるI−I線断面図である。
【図3】図1におけるII−II線断面図である。
【図4】図1におけるIII −III 線断面図である。
【図5】長尺物を裁断して、図1に示すファスニングテ
ープを製造する方法を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ファスニングテープ 2 外面層 3 内面層 4 中間層 5 係合部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布からなる外面層と、メカニカルフ
    ァスナーのフック部材またはループ部材からなる内面層
    との間に、フィルムからなる中間層が介在されており、
    該中間層が該内面層と同じ大きさか又はそれよりも大き
    くなされている使い捨ておむつのファスニングテープで
    あって、該ファスニングテープの幅方向における該外面
    層と該中間層との剥離強度を65cN/30mm以上と
    なすと共に同方向における該外面層および該中間層全体
    のバルクソフトネスを100〜800cNとなしたこと
    を特徴とする使い捨ておむつのファスニングテープ。
  2. 【請求項2】 上記外面層の坪量を20〜100g/m
    2 となしたことを特徴とする請求項1記載の使い捨てお
    むつのファスニングテープ。
  3. 【請求項3】 上記中間層の坪量を10〜100g/m
    2 となしたことを特徴とする請求項1又は2記載の使い
    捨ておむつのファスニングテープ。
  4. 【請求項4】 上記外面層と上記中間層とをドライラミ
    ネート法により貼り合わせたことを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載の使い捨ておむつのファスニングテ
    ープ。
  5. 【請求項5】 上記外面層と上記中間層とが同種の物質
    から構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何
    れかに記載の使い捨ておむつのファスニングテープ。
  6. 【請求項6】 上記ファスニングテープの幅方向におけ
    る上記外面層および上記中間層全体の破断強度が300
    0cN/30mm以上であることを特徴とする請求項1
    〜5の何れかに記載の使い捨ておむつのファスニングテ
    ープ。
  7. 【請求項7】 液透過性の表面シートと液不透過性の裏
    面シートと両シート間に介在された液保持性の吸収体と
    を具備し、背側部の左右両側部にそれぞれファスニング
    テープが配されてなる使い捨ておむつにおいて、 上記ファスニングテープとして、不織布からなる外面層
    と、メカニカルファスナーのフック部材またはループ部
    材からなる内面層との間に、フィルムからなる中間層が
    介在されており、該中間層が該内面層よりも大きくなさ
    れているファスニングテープであって、該ファスニング
    テープの幅方向における該外面層と該中間層との剥離強
    度を65cN/30mm以上となすと共に同方向におけ
    る該外面層および該中間層全体のバルクソフトネスを1
    00〜800cNとなしたファスニングテープを用いた
    ことを特徴とする使い捨ておむつ。
JP23560399A 1999-08-23 1999-08-23 使い捨ておむつのファスニングテープ Expired - Fee Related JP4020541B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23560399A JP4020541B2 (ja) 1999-08-23 1999-08-23 使い捨ておむつのファスニングテープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23560399A JP4020541B2 (ja) 1999-08-23 1999-08-23 使い捨ておむつのファスニングテープ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001057993A true JP2001057993A (ja) 2001-03-06
JP4020541B2 JP4020541B2 (ja) 2007-12-12

Family

ID=16988464

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23560399A Expired - Fee Related JP4020541B2 (ja) 1999-08-23 1999-08-23 使い捨ておむつのファスニングテープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4020541B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007215948A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Kao Corp 使い捨ておむつ
JP2012521239A (ja) * 2009-03-23 2012-09-13 アプリックス 弾性ラミネートおよび強化不織布
JP2013074979A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Daio Paper Corp テープタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法
JP2016509871A (ja) * 2013-02-15 2016-04-04 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 吸収性物品と共に使用するための締結システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007215948A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Kao Corp 使い捨ておむつ
JP4726649B2 (ja) * 2006-02-20 2011-07-20 花王株式会社 使い捨ておむつ
JP2012521239A (ja) * 2009-03-23 2012-09-13 アプリックス 弾性ラミネートおよび強化不織布
JP2013074979A (ja) * 2011-09-30 2013-04-25 Daio Paper Corp テープタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法
JP2016509871A (ja) * 2013-02-15 2016-04-04 ザ プロクター アンド ギャンブルカンパニー 吸収性物品と共に使用するための締結システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4020541B2 (ja) 2007-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI280869B (en) Foam-based fasteners
RU2302848C2 (ru) Повторно застегиваемое впитывающее изделие
JP4847867B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP3043392B2 (ja) 衛生ナプキン
JP4359534B2 (ja) 使い捨て着用物品
JP3645248B2 (ja) 使い捨ておむつ
TWI231754B (en) Absorbent article
US6613032B2 (en) Products, which products are absorbent or can act as supports for absorbent articles
SK137397A3 (en) Fastening system
HU220959B1 (hu) Többelemű abszorbens termék és eljárás annak előállítására
RU2606068C2 (ru) Абсорбирующее изделие с выделенным активным барьером
JP2004538089A (ja) 留め具を備えた衛生用品
MX2010013142A (es) Articulo absorbente de uso personal con apendice de desecho.
MX2011009637A (es) Pañal desechable que tiene una cinta de sujecion con longitud ajustable progresivamente.
JP4523589B2 (ja) ファスニングフィルムシステム
MX2011013664A (es) Articulo absorbente con paneles laterales elasticos repujados.
EP1133967A1 (en) Elastic closure tape tab for disposable absorbent articles such as diapers
JP2018153571A (ja) 使い捨ておむつ
JP2018153571A5 (ja)
JP2001057993A (ja) 使い捨ておむつのファスニングテープ
JP2647858B2 (ja) 吸収性物品
JP4023882B2 (ja) パンツ型の使い捨ておむつ
JPH11276522A (ja) 使い捨ておむつ廃棄用テープ
JP3868729B2 (ja) 吸収性物品
US4552560A (en) Resealable adhesive tab fastener

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070925

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070925

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111005

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121005

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131005

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees