JP2001056843A - メモリカード収納具、メモリカード収納具用ケース及びメモリカードケース - Google Patents

メモリカード収納具、メモリカード収納具用ケース及びメモリカードケース

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JP2001056843A
JP2001056843A JP23260099A JP23260099A JP2001056843A JP 2001056843 A JP2001056843 A JP 2001056843A JP 23260099 A JP23260099 A JP 23260099A JP 23260099 A JP23260099 A JP 23260099A JP 2001056843 A JP2001056843 A JP 2001056843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の被収納体を収納できるだけでなく、そ
れらの出し入れがしやすく、また携帯や保管に際しては
コンパクトにできる新規なメモリカード収納具を提供す
る。 【解決手段】 メモリカード収納具8は、メモリカー
ド、メモリカード用の保護ケース及びメモリカード入り
保護ケース3を被収納体とする。メモリカード収納具8
の複数のカード収納部11は、共通の底板9に沿って列
をなすように並べられ、被収納体をその一部を露出させ
た状態で1つずつ収納する。合成樹脂製のヒンジ13
は、各カード収納部11が、第1傾斜状態及び第2傾斜
状態間で傾きを変え得るように、同カード収納部11を
底板9に曲げ可能に接続する。第1傾斜状態では、各カ
ード収納部11は互いに離間し、かつ底板9に対し略同
一の角度αで傾斜する。第2傾斜状態では、各カード収
納部11は底板9に沿って互いに重なり合う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚のメモリカ
ード、それらの保護ケース又はそれぞれメモリカードが
挿入された複数枚の保護ケースを収納するのに適したメ
モリカード収納具と、そのメモリカード収納具を入れて
携帯したり保管したりするのに適したメモリカード収納
具用ケースと、それらのメモリカード収納具及びメモリ
カード収納具用ケースの両機能を備えたメモリカードケ
ースとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばレンズを通った光をCCD
等の撮像素子で受け、デジタル信号に変換して画像記録
媒体に記録するようにしたデジタルカメラが普及してい
る。そして、この画像記録媒体の一種として、薄くて小
さなメモリカード、例えば半導体メモリを内蔵したイメ
ージメモリカード等が種々開発され、また市販もされて
いる。これらのメモリカードは、画像データにとどまら
ず、音楽データ、パソコン用データ等の記録媒体とし
て、幅広い分野で有望視されている。
【0003】メモリカードの市販に際しては、多くの場
合、そのメモリカードのパッケージに、メモリカード用
の保護ケース、インデックスラベル、ライトプロテクト
シール等が付属品として同梱されている。保護ケース
は、制電材料入り合成樹脂によって形成された2枚の柔
軟なシート材を重ね合わせ、両シート材の側縁部及び下
縁部を溶着等の手段によって接合したものである。メモ
リカードをこの保護ケースに入れた状態で持ち運んだり
保管したりすれば、メモリカードに記録された各種デー
タが静電気により破壊されるのを未然に防止することが
できる。
【0004】また、前述した各種付属品のほかに、扁平
な四角箱状をなす専用の収納ケースが同梱される場合も
ある。この収納ケースの内部は、メモリカード、保護ケ
ース又はメモリカード入り保護ケース(以下、これらを
区別する必要のない場合には「被収納体」という)を収
納するためのスペースとなっている。この収納ケースを
用いれば、複数の被収納体を重ね合わせた状態で収納す
ることができる。また、収納ケースは薄く小さいので携
帯に便利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
収納ケースには以下に示す種々の問題がある。その1つ
は、複数の被収納体が収納された状態では、隣り合う被
収納体が互いに接触しているため、それらの中から必要
なもの(特にメモリカード)のみを取出すのが面倒であ
る。また、互いに重なっている複数の被収納体の所望の
箇所に、別の被収納体を入れることも面倒である。別の
問題は、複数の被収納体が収納された状態では、それら
が互いに重なり合っており、一番上の被収納体以外の被
収納体が隠れてしまうことである。このため、被収納体
をそれぞれ識別することが困難であり、必要とするメモ
リカードを探し出すのに手間がかかる。さらに、収納ケ
ースは、複数の被収納体をコンパクトに収納することを
主眼として設計されており、それ以外の機能を発揮する
ことはない。
【0006】そこで、本発明は、複数の被収納体が出し
入れしやすく、また携帯や保管に際しコンパクトにする
ことのできる新規なメモリカード収納具を提供すること
を課題とする。また、本発明は前記の課題に加え、複数
の被収納体を互いに識別しやすい状態で収納できるメモ
リカード収納具を提供することを別の課題とする。ま
た、本発明は、前記のメモリカード収納具を入れること
ができるだけでなく、他の機能も発揮するメモリカード
収納具用ケースを提供することも課題とする。さらに、
本発明は前記のメモリカード収納具及びケースの両機能
を備えたメモリカードケースを提供することも課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明は、メモリカード、メモリカード用の保護ケース及
びメモリカード入り保護ケースを被収納体とするメモリ
カード収納具において、共通の底板と、前記底板に沿っ
て列をなすように並べられ、かつ前記被収納体を、その
一部を露出させた状態で1つずつ収納する複数のカード
収納部と、前記複数のカード収納部が、互いに離間し、
かつ前記底板に対し略同一角度で傾斜する第1傾斜状態
と、底板に沿って互いに重なり合う第2傾斜状態との間
で傾きを変え得るように、各カード収納部を底板に曲げ
可能に接続する複数の接続部とを備えている。
【0008】上記第1の発明によると、メモリカード収
納具において、それぞれ接続部により底板に接続された
複数のカード収納部は、第1傾斜状態及び第2傾斜状態
のいずれかの状態を採る。第1傾斜状態では、複数のカ
ード収納部が、互いに離間し、かつ底板に対し略同一角
度で傾斜する。この状態は、被収納体を出し入れするの
に適している。隣り合うカード収納部が互いに離間して
いることから、被収納体の出し入れの対象となるカード
収納部の周囲に十分な空間があり、指の動作の妨げ(障
害)となるものが少ないからである。なお、被収納体を
カード収納部に収納した状態では、その被収納体の一部
が露出する。この露出部分は、被収納体をカード収納部
から取出す際に、指を触れる箇所となる。一方、第2傾
斜状態では、複数のカード収納部が、底板に沿って互い
に重なり合う。カード収納部が底板に対しなす角度は、
第1傾斜状態の場合よりも小さくなる。従って、被収納
体の収納された各カード収納部が第2傾斜状態となれ
ば、隣り合う被収納体の隙間もわずかとなり、メモリカ
ード収納具は、底板からの高さが低く携帯に適した大き
さになる。
【0009】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記接続部が、前記カード収納部に応
力が加えられると弾性変形してそのカード収納部を第2
傾斜状態にし、前記応力が取り除かれると弾性復元力に
よりカード収納部を第1傾斜状態に戻す合成樹脂製のヒ
ンジからなる。
【0010】上記第2の発明によると、合成樹脂製のヒ
ンジからなる接続部は、カード収納部に応力が加えられ
るか否かによって、同カード収納部の傾斜状態を異なら
せる。応力が加えられないとき、各接続部はカード収納
部を第1傾斜状態に保つ。これは、カード収納部に被収
納体が収納されている場合も、収納されていない場合も
同様である。一方、応力が加えられると、各接続部は弾
性変形してカード収納部を第2傾斜状態にする。そし
て、この応力が取り除かれると、接続部は弾性復元力に
よりカード収納部を自動的に第1傾斜状態に戻す。この
ようにメモリカード収納具においては、被収納体の出し
入れに適した第1傾斜状態が基準となり、必要に応じて
応力が加えられることにより、携帯、保管等に適した第
2傾斜状態となる。
【0011】請求項3に記載の第3の発明は、第1又は
2の発明の構成に加え、前記各カード収納部が、1つの
被収納体のみが通過し得る大きさの差込み口と、その差
込み口から差込まれた被収納体の一部を収納し得る大き
さの収納空間とを有する薄型の箱体からなる。
【0012】上記第3の発明によると、被収納体の収納
に際しては、同被収納体が差込み口を通じて各カード収
納部に差込まれる。1つの差込み口に対しては1つの被
収納体のみが通過可能である。そして、差込まれた被収
納体の一部が収納空間に収納され、残りの部分は収納空
間に入りきらず、カード収納部から露出する。この露出
部分が、被収納体をカード収納部から取出す際に、指を
触れる箇所となる。
【0013】ところで、各カード収納部は薄くなってい
る。これは、各カード収納部が差込み口及び収納空間を
有する箱体によって構成されており、それらが、1つの
被収納体を収納するのに最低限必要な大きさ、形状を有
しているからである。このため、第1傾斜状態では隣り
合うカード収納部間の隙間がより広く、第2傾斜状態で
はメモリカード収納具がより低くなる。
【0014】請求項4に記載の第4の発明は、第3の発
明の構成に加え、前記保護ケースが、互いに重ね合わさ
れ、かつ少なくとも側縁部において接合された一対の柔
軟なシート材からなり、前記各収納空間には、前記保護
ケースの側縁部を表裏両側から挟み込んで係止する一対
の係止部が設けられている。
【0015】上記第4の発明によると、メモリカード入
り保護ケースが被収納体として差込み口を通じて各カー
ド収納部に差込まれると、各収納空間に設けられた一対
の係止部により、保護ケースの側縁部が表裏両側から挟
み込まれる。この挟み込みにともなう側縁部及び係止部
間の摩擦により、保護ケースはカード収納部に抜け落ち
不能に係止される。また、側縁部において挟み込まれ
た、保護ケースの一対のシート材はメモリカードに密着
しようとする。このため、メモリカードもまた保護ケー
スから抜け出にくくなる。
【0016】請求項5に記載の第5の発明は、第4の発
明の構成に加え、前記各カード収納部が、各被収納体を
その表裏両側から支える一対の支持板を有し、少なくと
も一方の支持板の側部には、他方の支持板側へ向けて突
出する突起が設けられ、この突起が前記係止部の少なく
とも一方を構成するものである。
【0017】上記第5の発明によると、突起が設けられ
た箇所、すなわち収納空間の側部、においては、各カー
ド収納部の一対の支持板の間隔が、収納空間のほかの箇
所よりも狭くなっている。そして、被収納体の収納に際
しては、保護ケースの側縁部がこの狭くなった箇所に差
込まれる。側縁部は、少なくとも一方が突起によって構
成された一対の係止部によって挟み込まれる。
【0018】請求項6に記載の第6の発明は、第3の発
明の構成に加え、前記各カード収納部が、各被収納体を
その表裏両側から支える前部支持板及び後部支持板を有
し、前記被収納体の表面に面する前部支持板の少なくと
も一部には切欠き部が設けられている。
【0019】上記第6の発明によると、表面において接
続端子が露出しているメモリカードが被収納体としてカ
ード収納部に収納された場合、切欠き部が接続端子の前
方に位置していれば、その接続端子は前部支持板に接触
しない。また、少なくとも表面においてインデックスラ
ベルが貼付けられているメモリカード、又はそのメモリ
カードが入れられた保護ケースが被収納体としてカード
収納部に収納された場合、インデックスラベルの前方に
切欠き部が位置していれば、切欠き部を通して、又は切
欠き部及び保護ケースを通してインデックスラベルが視
認される。
【0020】請求項7に記載の第7の発明は、第1の発
明のメモリカード収納具を入れるためのケースであっ
て、上面が開放された箱体からなり、前記メモリカード
収納具が載置される容器本体と、下面が開放された箱体
からなり、前記容器本体に被せられることにより、前記
メモリカード収納具の収納空間を形成する蓋体と、前記
容器本体及び前記蓋体のいずれか一方の側板に設けられ
た一対の軸受と、前記容器本体及び前記蓋体において、
前記軸受が設けられていない側の側板に設けられ、各軸
受に対し回動可能に、かつ取出し可能に係入される支軸
とを備えている。
【0021】上記第7の発明によると、メモリカード収
納具用ケースにメモリカード収納具を収納する場合に
は、一方の軸受で支持された支軸を支点として蓋体を所
定方向へ回動させ、容器本体を開放し、その中にメモリ
カード収納具を載置する。このとき、各カード収納部が
第1傾斜状態になっていれば、被収納体の出し入れがし
やすい。そして、蓋体を反対方向へ回動させて容器本体
に被せる。すると、容器本体及び蓋体間に収納空間が生
ずるとともに、メモリカード収納具がその収納空間に収
納される。
【0022】ところで、単一の軸受で支軸を支持した場
合には、蓋体の回動角度に制限がある。このため、前述
のように、一方の軸受で支軸を支持した場合には、蓋体
を容器本体の前方で回動させることができても、容器本
体の背後で回動させることは困難である。そこで、この
場合には、支軸を他方の軸受で支持させる。すると、容
器本体の背後での蓋体の回動が可能になり、開放された
容器本体を傾斜状態にし、これを背後から蓋体によって
支えることが可能となる。そして、この容器本体内に、
メモリカード収納具が載置されれば、その各構成部品
(底板、カード収納部等)が、同メモリカード収納具を
水平な箇所に置いた場合とは異なる角度で傾斜する。こ
のように、メモリカード収納具用ケースは、メモリカー
ド収納具を収納するだけでなく、複数の形態でメモリカ
ード収納具をディスプレイ(展示、陳列)するという機
能も発揮する。
【0023】請求項8に記載の第8の発明は、第7の発
明の構成に加え、前記容器本体及び前記蓋体において、
前記軸受が設けられた側の側板には、前記支軸がスライ
ド可能な溝又は長孔からなり、その支軸を一方の軸受か
ら他方の軸受へ導くガイド部が設けられている。
【0024】上記第8の発明によると、一方の軸受で支
持されている支軸を他方の軸受で支持させる場合には、
容器本体に対し蓋体をずらし、その支軸を一方の軸受か
らガイド部へ移行させる。支軸をガイド部に沿ってスラ
イドさせる。ガイド部の端までスライドさせると、支軸
は他方の軸受に係入し、その軸受によって回動可能に支
持される。
【0025】請求項9に記載の第9の発明は、第7又は
8の発明の構成に加え、前記容器本体の背後に配置され
た蓋体が、一方の軸受に係入された支軸を支点として、
容器本体に対し所定角度以上接近する方向へ回動するの
を規制する回動規制部をさらに備えている。
【0026】上記第9の発明によると、蓋体が容器本体
の背後で回動し得るように、一方の軸受で支軸を支持し
た場合においては、その回動が回動規制部によって規制
される。この規制により、蓋体は容器本体に対し所定の
角度以上接近しない。すなわち、蓋体と容器本体とがな
す角度は所定の角度よりも小さくならない。このため、
蓋体が略水平な箇所に載置されれば、容器本体はその水
平個所に対し所定の角度で傾斜した状態に保たれる。そ
して、この容器本体内にメモリカード収納具が載置され
れば、その各構成部品(底板、カード収納部等)は、容
器本体が水平箇所に置かれた場合とは異なる角度で傾斜
する。
【0027】請求項10に記載の第10の発明は、第7
乃至9のいずれか1つの発明の構成に加え、前記メモリ
カード収納具の接続部が、前記カード収納部に応力が加
えられると弾性変形してそのカード収納部を第2傾斜状
態にし、前記応力が取り除かれると弾性復元力により第
1傾斜状態に戻す合成樹脂製のヒンジからなり、前記収
納空間は、全てのカード収納部が第2傾斜状態とされた
メモリカード収納具のみを収納し得る大きさに形成され
ている。
【0028】上記第10の発明によると、メモリカード
収納具用ケースにメモリカード収納具を収納する場合に
は、一方の軸受で支持された支軸を支点として蓋体を回
動させて容器本体を開放し、この容器本体内にメモリカ
ード収納具を載置する。このとき、各カード収納部には
外部から応力が加わらず、全てのカード収納部が第1傾
斜状態となる。この状態から、容器本体を閉じる方向へ
蓋体を回動させると、全カード収納部に対し蓋体の押え
付けによる応力が加わる。この応力によりヒンジが弾性
変形して全カード収納部が第2傾斜状態となる。続い
て、この状態から、容器本体を開く方向へ蓋体を回動さ
せると、その回動にともない各カード収納部に加わって
いた押え付けによる応力が小さくなり、ヒンジの弾性復
元力によりカード収納部が第1傾斜状態に戻ろうとす
る。
【0029】請求項11に記載の第11の発明は、上面
が開放された箱体からなる容器本体と、下面が開放され
た箱体からなり、前記容器本体に被せられる蓋体とを備
えるメモリカードケースにおいて、前記容器本体の底板
に沿って列をなすように並べられ、かつ各々が、メモリ
カード、メモリカード用の保護ケース及びメモリカード
入り保護ケースを被収納体とし、その一部を露出させた
状態で1つずつ収納する複数のカード収納部と、前記複
数のカード収納部が、互いに離間し、かつ前記底板に対
し略同一角度で傾斜する第1傾斜状態と、底板に沿って
互いに重なり合う第2傾斜状態との間で傾きを変え得る
ように、各カード収納部を底板に曲げ可能に接続する複
数の接続部とをさらに備えている。
【0030】上記第11の発明によると、メモリカード
ケースにおいて、複数のカード収納部及び接続部は前述
した第1の発明と同様の作用を発揮する。蓋体が外され
て容器本体が開放されている際に、各カード収納部が第
1傾斜状態を採れば、隣り合うカード収納部が互いに離
間し、かつ底板に対し略同一角度で傾斜する。被収納体
の出し入れの対象となるカード収納部の周囲に十分な空
間が生じ、指の動作の妨げ(障害)となるものが少ない
ことから、被収納体の出し入れがしやすい。被収納体を
カード収納部に収納した状態では、その被収納体の一部
が露出し、ここが、被収納体をカード収納部から取出す
際に指を触れる箇所となる。
【0031】一方、蓋体が容器本体に被せられると、両
者間に、全カード収納部、全接続部及び全被収納体を収
納するための収納空間が生ずる。この際、各カード収納
部が第2傾斜状態を採れば、それらは底板に沿って互い
に重なり合い、隣り合う被収納体の隙間がわずかとな
り、底板からの被収納体上端までの高さが低くなる。こ
のため、前記収納空間が、第2傾斜状態となったカード
収納部等を収納するのに必要な最小、又はそれに近い大
きさであれば、メモリカードケースは底板からの高さが
低く携帯に適したものとなる。なお、カード収納部及び
接続部がメモリカードケースの一部をなしていることか
ら、メモリカードを携帯・保管する際に、容器本体や蓋
体を別途準備する必要はない。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を、図1乃至図10に従って説明する。まず、メモ
リカード収納具に収納される被収納体について簡単に説
明する。本実施形態では、図1に示すように、メモリカ
ード1、メモリカード用の保護ケース2、及びメモリカ
ード入り保護ケース(図3参照)3が被収納体とされて
いる。
【0033】メモリカード1としては種々のタイプが市
販されているが、本実施形態では、半導体メモリを内蔵
した、非常に薄い略四角板状のイメージメモリカードが
用いられている。このタイプのメモリカード1では、表
面の下半部に接続端子(接触面とも呼ばれる)4が露出
した状態で設けられている。接続端子4の近傍には、必
要に応じライトプロテクトシール5が貼付けられる。こ
のシール5は、新たなデータの記録や、既に記録されて
いるデータの消去を不可能にするためのものである。ま
た、メモリカード1の上部には、その表裏両面にわたっ
てインデックスラベル6が貼付けられる。このラベル6
は、記録されているデータの内容を記入するためのもの
である。保護ケース2は、2枚の柔軟なシート材7を重
ね合わせ、両シート材7の側縁部7a及び下縁部7bを
溶着等の手段によって接合したものである。シート材7
としては、制電材料(静電防止剤、帯電防止剤とも呼ば
れる)が混入された合成樹脂によって形成されたものを
用いてもよいし、混入されていない合成樹脂によって形
成されたものを用いてもよい。
【0034】図2(a),(b)に示すように、メモリ
カード収納具8は、前述した被収納体を多数収納するた
めのものであり、全体が合成樹脂によって形成されてい
る。メモリカード収納具8は、長方形板からなる共通の
底板9と、複数(例えば5つ)のカード収納部11と、
1つの付属品収納部12と、複数(カード収納部11及
び付属品収納部12の総数と同数、この場合6つ)の接
続部とを備えている。カード収納部11及び付属品収納
部12は、底板9の長さ方向(図2(a),(b)の左
右方向)に沿って1つの列をなすように、一定間隔で並
べられている。
【0035】各カード収納部11は、1つの被収納体
を、その一部を露出させた状態で収納するためのもので
ある。図1に示すように、各カード収納部11は、差込
み口14及び収納空間15を有する薄型の箱体からな
る。差込み口14は、1つのメモリカード入り保護ケー
ス3がちょうど通過できる程度の大きさに形成されてい
る。収納空間15は、前部支持板16及び後部支持板1
7によって挟まれた空間であり、差込み口14から差込
まれた被収納体の一部を収納し得る大きさに形成されて
いる。後部支持板17が1枚の板状部材からなるのに対
し、前部支持板16は互いに左右に離間した2枚の板状
部材からなる。左右の前部支持板16によって挟まれた
箇所は切欠き部18となっている。なお、本実施形態で
は切欠き部18が大きく、その下端部が前部支持板16
の下端にまで至っているが、この切欠き部18は少なく
とも前部支持板16の一部に設けられていればよい。
【0036】図1,3,4に示すように、各収納空間1
5には、保護ケース2の側縁部7aを表裏両側から挟み
込んで係止する一対の係止部が設けられている。本実施
形態では、前部支持板16の裏面側部に、後部支持板1
7側へ向けて突出する係止突起19が設けられており、
この係止突起19と後部支持板17とによって係止部が
構成されている。係止突起19と後部支持板17との隙
間は、側縁部7aの厚みよりもわずかに大きい。係止突
起19の差込み口14側の端部19aは曲面に形成され
ており、側縁部7aが前記隙間にスムーズに入り込める
ようになっている。
【0037】なお、係止突起19は、前部支持板16に
代えて後部支持板17の側部に設けられてもよいし、前
部支持板16及び後部支持板17の両者に設けられても
よい。要は、係止突起19は少なくとも一方の支持板1
6(又は17)の側部に設けられ、他方の支持板17
(又は16)側へ向けて突出するものであればよく、こ
の係止突起19によって係止部の少なくとも一方が構成
されていればよい。また、端部19aは、曲面に形成さ
れる代わりに、面取りにより傾斜面(平らな面)に形成
されてもよい。さらに、係止部(例えば係止突起19)
はテーパ状に形成されたり、ぎざぎざ状(鋸の歯のよう
に凹凸が交互に並んでいる状態)に形成されたりしても
よい。特にぎざぎざ状とした場合には、側縁部7aが両
係止部間に入り込みやすく、かつ抜け出にくくなる。
【0038】図5に示すように、付属品収納部12は、
メモリカード1のパッケージに同梱されている付属品、
例えば、前述したライトプロテクトシール5、インデッ
クスラベル6、取扱い説明書(図示略)等を収納するた
めのものである。付属品収納部12は薄型の箱状体をな
し、付属品の差込み口21と、その差込み口21から差
込まれた付属品を収納する収納空間22とを有する。カ
ード収納部11とは異なり、付属品収納部12には切欠
き部18及び係止部は設けられていない。
【0039】各接続部は、収納部11,12が、図2
(a)に示すように互いに離間し、かつ底板9に対し略
同一の角度αで傾斜する第1傾斜状態と、図2(b)に
示すように、底板9に沿って互いに重なり合った第2傾
斜状態との間で傾きを変え得るように、各収納部11,
12を底板9に曲げ可能に接続するものである。各接続
部は、収納部11,12に外部から応力が加えられると
弾性変形して、その収納部11,12を第2傾斜状態に
し、前記応力が取り除かれると自身の弾性復元力により
第1傾斜状態に戻す合成樹脂製のヒンジ13からなる。
図3のヒンジ13において破線で示す部分は、他の箇所
よりも薄肉状に形成された折曲げ部13aとなってい
る。
【0040】第1傾斜状態において各収納部11,12
が底板9に対しなす角度αは35°以上であることが好
ましく、45°前後がより好ましい。角度αが35°よ
りも小さいと、隣り合う収納部11,12の間隔が狭
く、被収納体の出し入れがしずらくなる。なお、ヒンジ
13は、カード収納部11に被収納体が収納されてその
荷重(重量)が加わったときであっても、カード収納部
11を前記角度αで傾斜させ続け、しかも、カード収納
部11が繰返し曲げられても前記の角度保持機能を維持
できるものであることが望ましい。
【0041】次に、メモリカード収納具用ケース(以下
単に「ケース」という)23について説明する。図6,
図8(a),(b)に示すように、ケース23は、容器
本体24、蓋体25、第1軸受26、第2軸受27及び
支軸28を備え、それらを含めた全体が合成樹脂によっ
て形成されている。容器本体24は、上面が開放された
高さの低い箱体からなり、その底板24bは、メモリカ
ード収納具8の底板9よりも若干大きく形成されてい
る。蓋体25は、下面が開放された高さの低い箱体から
なり、前記容器本体24に上側から被せられることによ
り、その容器本体24との間で収納空間29を形成す
る。この収納空間29の大きさは、全収納部11,12
が第2傾斜状態とされたメモリカード収納具8がちょう
ど入る程度の大きさである。
【0042】なお、容器本体24及び蓋体25には、蓋
体25が容器本体24に被せられたときに互いに係合す
る突部31及び爪部32が設けられている。本実施形態
では突部31が容器本体24に設けられ、爪部32が蓋
体25に設けられているが、その逆、すなわち、突部3
1が蓋体25に設けられ、爪部32が容器本体24に設
けられてもよい。
【0043】第1軸受26は、蓋体25の左右両側板2
5aの内面の一端部(図6では下端部)に設けられた凹
部からなる。また、第2軸受27は、同両側板25aの
内面の他端部(図6では上端部)に設けられた凹部から
なる。さらに、両側板25aの内面には、溝からなり、
かつ両軸受26,27をつなぐガイド部33が設けられ
ている。支軸28は、容器本体24の左右両側板24a
の一端部に設けられている。支軸28は、各軸受26,
27に対し回動可能に、かつ取出し可能に係入される。
図7に示すように、支軸28が第1軸受26で支持され
るときには、蓋体25は容器本体24の前方で回動し、
図9,10に示すように、支軸28が第2軸受27で支
持されるときには、蓋体25は容器本体24の背後で回
動する。なお、溝に変えて側板25aに長孔を設け、こ
の長孔をガイド部33とし、その端部を第1軸受26及
び第2軸受27としてもよい。
【0044】容器本体24の左右両側板24aには、回
動規制部34が設けられている。回動規制部34は、容
器本体24の背後に配置された蓋体25が、第2軸受2
7に係入された支軸28を支点として、容器本体24に
対し所定の角度β以上接近する方向へ回動するのを規制
するためのものである。ここで、回動規制部34を設け
るにあたっては、図7に示すように、第1軸受26に係
止された支軸28を支点として、蓋体25を回動させる
際、特に蓋体25を容器本体24に被せる際、回動規制
部34がその回動の妨げとならないようにする必要があ
る。本実施形態では、左右両側板24aに肉厚部分24
cが設けられていて、その一端部が支軸28の近傍に位
置している。この端部が回動規制部34となっている。
そして、図9,10に示すように、第2軸受27で支持
された支軸28を支点として、蓋体25が容器本体24
の背後で回動し、両者25,24の交わる角度がβにな
ったとき、同蓋体25の側板25aが回動規制部34に
接触するように設計されている。
【0045】なお、被収納体の収納の態様を考慮する
と、前述したメモリカード収納具8及びケース23は帯
電防止処理されていることが好ましい。ここでの収納態
様とは、制電材料の混入されていない保護ケース2にメ
モリカード1を差込み、これらをメモリカード収納具8
に収納する態様、保護ケース2を用いずにメモリカード
1を直接メモリカード収納具8に収納する態様等であ
る。ただし、保護ケース2が制電材料入り合成樹脂によ
って形成されていて、メモリカード1を必ずこの保護ケ
ース2に差込んだ状態で収納するのであれば、この処理
は省略可能である。帯電防止処理としては、メモリカー
ド収納具8及びケース23の成形材料である合成樹脂中
に制電材料を混入する方法、メモリカード収納具8及び
ケース23の表面に界面活性剤等を塗布する方法等があ
る。
【0046】また、メモリカード収納具8及びケース2
3は、透明、着色透明、半透明、不透明のいずれであっ
てもよいが、蓋体25を透明又は着色透明にすると、容
器本体24を閉じても、ケース23内の被収納体を蓋体
25を通して見ることができる。
【0047】次に、前記のように構成された本実施形態
の作用及び効果を、(i)メモリカード収納具8のみを
使用する場合、(ii)メモリカード収納具8をケース2
3に入れて使用する場合に分けて説明する。
【0048】(i)被収納体の収納に際しメモリカード
収納具8のみを用いる場合 複数のカード収納部11及び付属品収納部12は、図2
(a)に示す第1傾斜状態と、図2(b)に示す第2傾
斜状態とのいずれか一方の状態を採る。どちらの状態を
採るかは、カード収納部11又は付属品収納部12に外
部から応力が加えられているか否かによって決まる。応
力が加えられていないとき、各ヒンジ13は各収納部1
1,12を第1傾斜状態に保つ。これは、収納部11,
12に被収納体等が収納されている場合も、収納されて
いない場合も同様である。一方、応力が加えられると、
各ヒンジ13は弾性変形して収納部11,12を第2傾
斜状態にする。そして、この応力が取り除かれると、ヒ
ンジ13は自身の弾性復元力により収納部11,12を
自動的に第1傾斜状態に戻す。
【0049】第1傾斜状態では、収納部11,12が互
いに離間し、かつ底板9に対し略同一の角度αで傾斜す
る。被収納体の収納に際しては、その上部をつまみ、被
収納体を差込み口14を通じて各カード収納部11に差
込む。このとき、隣り合う収納部11,12が互いに離
間していることから、差込みの対象となるカード収納部
11の周囲(前側及び後側)に十分な空間があり、指の
動きの妨げ(障害)となるものが少ないので、被収納体
を簡単に差込むことができる。
【0050】被収納体がメモリカード入り保護ケース3
の場合、その被収納体を差込んでゆく過程で、保護ケー
ス2の側縁部7aが、一対の係止部(ここでは、係止突
起19と後部支持板17)により表裏両側から挟み込ま
れる。この挟み込みにともなう係止部及び側縁部7a間
の摩擦により、保護ケース2はカード収納部11に抜け
落ち不能に係止される。また、保護ケース2の一対のシ
ート材7がメモリカード1に表裏両側から密着するた
め、メモリカード1もまた保護ケース2から抜け出にく
くなる。
【0051】そして、1つの被収納体を底板20に当る
まで差込むと、その被収納体の下部及び中央部が収納空
間15に収納される。被収納体の残りの部分(上部)
は、収納空間15に入りきらずカード収納部11から露
出する。この露出部分にはインデックスラベル6が位置
している。第1傾斜状態では隣り合うカード収納部11
が互いに離間していることから、そこに収納された被収
納体も互いに離間する。このため、メモリカード入り保
護ケースを重ね合せて収納する従来技術とは異なり、メ
モリカード収納具8の側方や上方から、直接又は保護ケ
ース2を通してインデックスラベル6を見ることができ
る。インデックスラベル6に書き込まれた文字、数字等
に基づき、メモリカード1に記録されたデータの内容を
容易に知ることができる。
【0052】なお、差込み口14が、1つのメモリカー
ド入り保護ケース3のみを通過し得る大きさしか有して
いないこと、係止突起19及び後部支持板17の間隔が
1つの保護ケース2の側縁部7aの厚み程度しかないこ
と等の理由から、さらに別の被収納体をカード収納部1
1に差込むことはできない。
【0053】前記のように各カード収納部11に被収納
体を収納した状態では、同被収納体の表面近傍に切欠き
部18が位置する。従って、この切欠き部18の設けら
れた箇所では前部支持板16は被収納体に接触しない。
このため、表面に接続端子4が露出しているメモリカー
ド1が被収納体としてカード収納部11に収納された場
合、接続端子4が前部支持板16に接触することはな
い。接触により接続端子4が悪影響を受けること、例え
ば傷が付くこと等の心配がない。
【0054】被収納体をカード収納部11から取出す場
合には、同カード収納部11からの被収納体の露出部分
を指でつまみ、引抜く。このときもカード収納部11の
周囲(前側及び後側)に十分な空間があり、指の動きの
妨げ(障害)となるものが少ないので、被収納体を簡単
にカード収納部11から引抜くことができる。この際、
メモリカード1を被収納体とし、保護ケース2をカード
収納部11に残したまま、メモリカード1のみを抜き出
すこともできる。保護ケース2の側縁部7aは係止突起
19及び後部支持板17によって挟み込まれているの
で、この保護ケース2がメモリカード1に追従して抜け
ることのないように指で押える等の動作をしなくてもよ
い。メモリカード1の上部を直接つまみ、引き上げるだ
けですむ。保護ケース2をカード収納部11に残せば、
同ケース2の紛失のおそれがなくなる。もちろん、メモ
リカード1を保護ケース2ごと抜き出すこともできる。
【0055】一方、第2傾斜状態では、複数のカード収
納部11及び付属品収納部12が、底板9に沿って互い
に重なり合う。収納部11,12が底板9に対しなす角
度は、第1傾斜状態の場合よりも小さくなる。従って、
被収納体の収納された各収納部11,12が第2傾斜状
態となれば、隣り合う被収納体の隙間もわずかとなり、
メモリカード収納具8の高さは第1傾斜状態のときより
も低くなり、携帯や保管に適した大きさ、例えばポケッ
トに入る程度の大きさとなる。この状態のメモリカード
収納具8を、それよりもわずかに大きな収納空間を有す
る容器に入れれば、嵩張らず、携帯に適したものとな
り、複数枚のメモリカード1を持ち運ぶことができる。
なお、前記の容器としては、本実施形態での専用のケー
ス23でも、市販されている汎用のケースでもよい。ま
た、携帯に際し、メモリカード収納具8がさまざまな姿
勢(傾き)となっても、前述したように保護ケース2の
側縁部7aが係止突起19と後部支持板17とによって
挟み込まれていることから、保護ケース2やその中に差
込まれたメモリカード1が各カード収納部11から抜け
落ちることはない。
【0056】このように本実施形態のメモリカード収納
具8は複数(ここでは5つ)の被収納体を収納できる。
また、全カード収納部11を第1傾斜状態にすることに
より、各々のカード収納部11に対し被収納体を簡単に
出し入れすることができる。さらには、全カード収納部
11及び付属品収納部12を第2傾斜状態にすることに
より、メモリカード収納具8をコンパクトにできるので
嵩張らず、携帯や保管に便利である。
【0057】また、メモリカード収納具8においては、
接続部として合成樹脂製のヒンジ13を採用しているこ
とから、応力を加えない限り各カード収納部11及び付
属品収納部12が第1傾斜状態に保たれる。このため、
被収納体の出し入れに際し、各収納部11,12を第1
傾斜状態とするために特別の操作をしなくてすむ。携帯
や保管の際には、カード収納部11に応力を加えるだけ
で第2傾斜状態にすることができ、また、応力を除くこ
とにより自動的に第1傾斜状態に戻すことができる。こ
のため、メモリカード収納具8は非常に取扱いやすいも
のとなる。
【0058】(ii)被収納体の収納に際しメモリカード
収納具8及びケース23を用いる場合 図7は、支軸28が第1軸受26で支持された容器本体
24を机、テーブル等の平らな箇所に置き、蓋体25を
起立させた状態を示している。開放状態の容器本体24
内には、底板9を下にしてメモリカード収納具8が置か
れる。このとき、各収納部11,12には外部から応力
が加わらず、全ての収納部11,12が第1傾斜状態と
なる。
【0059】前記の状態から、容器本体24を閉じる方
向(図7では時計回り方向)へ蓋体25を回動させる
と、蓋体25が支軸28に最も近い被収納体を上側から
押え付ける。この押え付けにともなう応力により、支軸
28に最も近いカード収納部11がヒンジ13の折曲げ
部13aを支点として下方へ折曲げられる。さらに蓋体
25が回動すると、前記の支軸28に最も近いカード収
納部11がその隣のカード収納部11に当り、これを上
側から押え付ける。このようにして、蓋体25の回動に
従い、上側からの応力が付属品収納部12に向けて順に
伝播してゆき、各収納部11,12が倒されてゆく。そ
して、図8(a),(b)に示すように、蓋体25によ
り容器本体24が完全に閉じられて爪部32が突部31
に引っ掛かったときには、全収納部11,12が第2傾
斜状態となっている。メモリカード収納具8及びケース
23は持ち運びや保管に適した形態となる(コンパクト
になる)。爪部32と突部31との係合により蓋体25
の回動が阻止されているので、持ち運びの途中に蓋体2
5が不用意に回動して容器本体24が開放されるおそれ
はない。
【0060】ケース23内のメモリカード収納具8にお
いては、メモリカード1の上部がカード収納部11から
はみ出している。また、各収納部11,12は底板9に
対し一定間隔で取付けられている。このため、被収納体
の上部は重なり合わない。この上部には通常インデック
スラベル6が貼付けられている。従って、蓋体25が透
明や着色透明であれば、メモリカード収納具8がケース
23内に入れられているにもかかわらず、外部から蓋体
25及び保護ケース2を通して各インデックスラベル6
を見ることができる。どのようなデータが記録されたメ
モリカード1が入っているかや、必要とするメモリカー
ド1がどれであるか等を、蓋体25を開けなくても知る
ことができる。
【0061】続いて、突部31から爪部32を外し、容
器本体24を開く方向へ蓋体25を回動させると、その
回動にともない、各収納部11,12に加わっていた応
力(蓋体25による押え付け力)が小さくなり、ヒンジ
13の弾性復元力により収納部11,12が第1傾斜状
態に戻ろうとする。蓋体25を所定角度以上回動させる
と、蓋体25による押え付け力がなくなり、全ての収納
部11,12が第1傾斜状態となる。全収納部11,1
2が角度αで傾斜した状態となり、カード収納部11へ
の被収納体の出し入れがしやすくなるとともに、付属品
収納部12への付属品の出し入れがしやすくなる。
【0062】ところで、単一の軸受(第1軸受26又は
第2軸受27)で支軸28を支持した場合には、蓋体2
5の回動角度に制限がある。このため、前述のように、
一方の軸受(第1軸受26)において、蓋体25を容器
本体24に対し開閉可能に支持した場合には、同蓋体2
5を容器本体24の背後まで回動させることは困難であ
る。そこで、この場合には、支軸28を他方の軸受(第
2軸受27)で支持させる。詳しくは、容器本体24に
対し蓋体25をずらし、その支軸28を一方の軸受(第
1軸受26)からガイド部33へ移行させる。支軸28
をガイド部33に沿ってスライドさせる。ガイド部33
の端までスライドさせると、支軸28は他方の軸受(第
2軸受27)に係入する。例えば、図7を例にとって説
明すると、蓋体25を起立させたままで、容器本体24
を上方へ平行移動させる。この平行移動にともない第1
軸受26内の支軸28がガイド部33を通り、第2軸受
27へ移る。
【0063】支軸28が第2軸受27によって支持され
ると、蓋体25で容器本体24の開放部分を塞ぐことは
不能であるものの、蓋体25を容器本体24の背後で回
動させることが可能となる。これにともない、図9に示
すように、開放された容器本体24を傾斜状態にし、こ
れを背後から蓋体25によって支えること、すなわち、
容器本体24及び蓋体25を山形状にすることが可能で
ある。この容器本体24内に収納されたメモリカード収
納具8においては、各構成部品(底板9、収納部11,
12等)が、同容器本体24を水平な箇所に置いた場合
(図7参照)とは異なる角度で傾斜する。ここでは、各
カード収納部11は差込み口14側ほど低くなる。被収
納体も上部側(インデックスラベル側)ほど低くなるよ
う傾斜する。しかし、前述したように保護ケース2の側
縁部7aが係止突起19と後部支持板17とによって挟
み込まれていることから、保護ケース2やその中に差込
まれたメモリカード1が、各カード収納部11から抜け
落ちることはない。
【0064】第2軸受27での支軸28を支点とした蓋
体25の回動は、回動規制部34によって規制される。
この規制により、蓋体25は容器本体24に対し所定の
角度β以上接近しない。このため、容器本体24を前記
の傾斜状態に保つことができる。また、図10に示すよ
うに、蓋体25を略水平な箇所に置けば、容器本体24
は角度βで傾斜した状態に保たれる。この容器本体24
内に収納されているメモリカード収納具8においては、
その各構成部品(底板9、収納部11,12等)が、同
容器本体24を水平な箇所に置いた場合(図7参照)や
傾斜させた場合(図9参照)とは異なる角度で傾斜す
る。各カード収納部11及び被収納体は垂直に近い状態
で起立し、階段状に並んだ状態となる。
【0065】このように、本実施形態のケース23によ
れば、容器本体24内にメモリカード収納具8を入れた
状態で、蓋体25を回動して容器本体24を開くことに
より、全収納部11,12を自動的に第1傾斜状態に
し、蓋体25を回動して容器本体24を閉じることによ
り、全収納部11,12を自動的に第2傾斜状態にする
ことができる。全収納部11,12は、蓋体25の回動
に連動して第1傾斜状態となったり第2傾斜状態となっ
たりする。このため、メモリカード収納具8に対しては
特別な操作をしなくてもよく、取扱いに優れる。
【0066】また、ケース23は、メモリカード収納具
8を収納するだけでなく、複数の形態でメモリカード収
納具8をディスプレイ(展示、陳列)するという機能も
発揮する。しかも、メモリカード収納具8の底板9を水
平にしたり(図7参照)、大きく傾斜させたり(図9参
照)、小さく傾斜させたりでき(図10参照)、ディス
プレイに変化を持たせることができる。また、ディスプ
レイの形態を変える際には、蓋体25を容器本体24か
ら分離することなく、その支軸28をガイド部33に沿
ってスライドさせるという簡単な操作を行うだけで、支
軸28を別の軸受まで移動させることができる。この点
においてもケース23は非常に取扱いやすい。
【0067】本実施形態は前述した事項以外にも次の特
徴を有する。
【0068】(a)メモリカード収納具8における各収
納部11,12は薄いものである。これは、収納部1
1,12が差込み口14,21及び収納空間15,22
を有する箱体によって構成されており、それらが、1つ
の被収納体を収納するのに最低限必要な大きさ、形状等
を有しているからである。このため、第1傾斜状態では
隣り合う収納部11,12間の隙間がより広く、第2傾
斜状態ではメモリカード収納具8がより低くなる。第1
傾斜状態では、被収納体の出し入れがより一層容易とな
り、第2傾斜状態では、メモリカード収納具8がより一
層小型となる。
【0069】(b)各カード収納部11において、前部
支持板16の側部に係止突起19を設け、前後両支持板
16,17の間隔を他の箇所によりも狭くするという非
常に簡単な構造でありながら、保護ケース2を抜け落ち
不能に係止するという大きな機能を発揮させることがで
きる。
【0070】(c)メモリカード収納具8とケース23
とが分離しているので、多種類のメモリカード収納具
(ただし、第2傾斜状態となったとき同程度の大きさと
なるものに限る)8を収納するのに1つのケース23を
用意するだけですむ。また、万が一メモリカード収納具
8が破損しても、新しいメモリカード収納具に交換する
だけでよく、ケース23をそのまま継続して使用するこ
とができる。
【0071】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。
【0072】(1)接続部としては、各収納部11,1
2を底板9に曲げ可能に接続し、応力が加わらないとき
に第1傾斜状態に保つことができるものであればよく、
合成樹脂製のヒンジ13以外のもの、例えば板ばね等で
あってもよい。
【0073】(2)係止部としては保護ケース2の側縁
部7aを表裏両面から挟み込むものであればよく、係止
突起19に代え、例えば板ばねを用いてもよい。
【0074】(3)メモリカード収納具8をケース23
に入れて用いる場合には、付属品収納部12を省略する
ことも可能である。この場合、図8(b)に示すよう
に、第2傾斜状態となった右端のカード収納部11と、
容器本体24の底板24bと、左右の両側板24aとの
間に空間35が生ずるので、この空間35を、付属品の
収納箇所として利用してもよい。
【0075】(4)本発明を、前記実施形態とは異なる
タイプのメモリカードを収納するメモリカード収納具に
適用してもよい。メモリカードとしては、例えば、図1
1に示すものが挙げられる。このメモリカード1は長方
形板状をなし、その裏面に接続端子及び誤消去防止スイ
ッチ(いずれも図示略)が設けられている。また、メモ
リカード1の表面の大部分及び裏面の上部には、インデ
ックスラベル6が貼付けられる。保護ケース2及びカー
ド収納部11の各形状は、メモリカード1の形状に応じ
て若干異なってくるが、基本的な構成は前記実施形態と
同様である。そのため、図11において、前記実施形態
と同様の部材に関しては同一の符号を付して、詳しい説
明を省略する。
【0076】このメモリカード収納具8によると、前記
実施形態に加え、次に示す作用及び効果も期待できる。
インデックスラベル6が細長く、その一部がカード収納
部11に入り込む。しかし、前部支持板16には切欠き
部18が設けられていて、その切欠き部18がちょうど
インデックスラベル6の前方に位置する。被収納体にお
いて切欠き部18に対応する箇所が露出する。このた
め、メモリカード1がそのままの状態で、又は保護ケー
ス2に入れられた状態でカード収納部11に収納された
場合、切欠き部18を通じて、又は切欠き部18及び保
護ケース2を通じて、インデックスラベル6と、そこに
書き込まれた文字、数字等とを見ることができる。
【0077】(5)図11で示すように、差込み口14
が側方で開口するように、カード収納部11を横置きに
配置してもよい。この場合には、被収納体の出し入れの
方向が横方向(底板9に沿う方向)となるが、前記実施
形態と同様の作用及び効果が得られる。
【0078】(6)図12に示すように、複数のカード
収納部11を複数列(例えば2列)に分けて並べて配置
してもよい。この場合、列の数が増えるに従い被収納体
の収納可能数が増える反面、メモリカード収納具8の横
幅(図12の左右幅)も拡大する。このため、各カード
収納部11が幅の狭いものである場合に、複数列にする
ことが好ましい。
【0079】(7)支軸28と軸受26,27とが設け
られる部材を、前記実施形態とは逆にしてもよい。すな
わち、支軸28を蓋体25の側板25aに設け、軸受2
6,27を容器本体24の側板24aに設けてもよい。
【0080】(8)ガイド部33を省略し、第1軸受2
6及び第2軸受27を互いに独立させてもよい。この場
合、各軸受26,27に対し支軸28を係入でき、また
同軸受26,27から支軸28を取出すことのできる構
造とする。
【0081】(9)蓋体25を容器本体24と同程度の
大きさにし、この蓋体25内にもメモリカード収納具8
を載置できるようにしてもよい。
【0082】(10)前記実施形態でのメモリカード収
納具8とケース23とを組合せて、1つの物品(以下
「メモリカードケース」という)としてもよい。このメ
モリカードケースは、上面が開放された箱体からなる容
器本体と、下面が開放された箱体からなり、かつ容器本
体に被せられる蓋体とを備える。さらに、容器本体の底
板に沿って列をなすように並べられ、かつ各々が被収納
体の一部を露出させた状態で1つずつ収納する複数のカ
ード収納部と、カード収納部を底板に曲げ可能に接続す
る複数の接続部とをさらに備える。各接続部は、複数の
カード収納部が、互いに離間し、かつ前記底板に対し略
同一角度で傾斜する第1傾斜状態と、底板に沿って互い
に重なり合う第2傾斜状態との間で傾きを変え得るよう
に同カード収納部を底板に接続する。
【0083】このようにすると、メモリカードケースに
おいて、複数のカード収納部及び接続部は前記実施形態
と同様の作用を発揮する。容器本体の開放時に、各カー
ド収納部が第1傾斜状態を採れば、隣り合うカード収納
部が互いに離間し、かつ底板に対し略同一角度で傾斜す
る。被収納体の出し入れの対象となるカード収納部の周
囲に十分な空間があり、指の動作の妨げ(障害)となる
ものが少ないので、被収納体を簡単に出し入れすること
ができる。被収納体をカード収納部に収納した状態で
は、その被収納体の一部が露出するので、ここに指を触
れれば(例えばつまめば)、被収納体をカード収納部か
ら取出すことができる。
【0084】一方、蓋体が被せられた容器本体の閉鎖時
には、それらの間に、全カード収納部、全接続部及び全
被収納体を収納するための収納空間が生ずる。この際、
各カード収納部が第2傾斜状態を採れば、全カード収納
部が底板に沿って互いに重なり合い、隣り合う被収納体
の隙間がわずかとなり、底板からの被収納体上端までの
高さが低くなる。このため、収納空間を、第2傾斜状態
となったカード収納部等を収納するのに必要な最小、又
はそれに近い大きさに設定すれば、メモリカードケース
は底板からの高さが低く携帯に適したものとなる。な
お、カード収納部及び接続部がメモリカードケースの一
部をなしていることから、メモリカードの携帯・保管の
際に、容器本体や蓋体を別途準備する必要がない。ま
た、容器本体の底板がメモリカード収納具の底板として
も機能するので、メモリカード収納具及びケースを別々
に設ける場合に比べ、部材(材料)が少なくてすむ。さ
らに、カード収納部、接続部、容器本体等を型成形によ
り一体的に形成することも可能である。これらを別々に
設ける場合に比べ、製造が容易である。
【0085】なお、メモリカードケースの各部に関して
は、前記実施形態等(別の実施形態を含む)で説明した
範囲内において実施・変更が可能である。例えば、接続
部をヒンジによって構成したり、各カード収納部に係止
部を設けたり、切欠き部を設けたり、容器本体(又は蓋
体)に一対の軸受及びガイド部を設けたり、蓋体(又は
容器本体)に支軸を設けたりしてもよい。その場合の作
用及び効果は、前記実施形態等と同様である。
【0086】
【発明の効果】以上のように、第1の発明のメモリカー
ド収納具は、複数の被収納体を収納できるだけでなく、
それらの出し入れがしやすく、また携帯や保管に際しコ
ンパクトにすることができる。
【0087】第2の発明によれば、第1の発明の効果に
加え、応力を加えない限り各カード収納部が第1傾斜状
態に保たれるので、被収納体の出し入れに際し、カード
収納部を第1傾斜状態とするために特別の操作をしなく
てすむ。携帯や保管の際には、カード収納部に応力を加
えるだけで第2傾斜状態にすることができ、また、応力
を取り除くことにより自動的に第1傾斜状態に戻すこと
ができる。このため、メモリカード収納具は取扱いやす
いものとなる。
【0088】第3の発明によれば、第1又は2の発明の
効果に加え、第1傾斜状態では、被収納体の出し入れが
より一層容易となり、また第2傾斜状態では、メモリカ
ード収納具がより小型となり、より一層携帯に適したも
のとなる。
【0089】第4の発明によれば、第3の発明の効果に
加え、収納された保護ケース又はメモリカード入り保護
ケースがカード収納部から不用意に抜け落ちるのを防止
できる。
【0090】第5の発明によれば、第4の発明の効果に
加え、係止部を非常に簡単な構造とすることができる。
【0091】第6の発明によれば、第3の発明の効果に
加え、メモリカードを被収納体としてカード収納部に収
納した場合、接続端子が支持板に接触して悪影響を受け
るのを防止できる。また、切欠き部を通してインデック
スラベルが視認可能となるので、メモリカード又はメモ
リカード入り保護ケースからなる複数の被収納体を互い
に識別しやすい状態で収納することができる。
【0092】第7の発明のメモリカード収納具用ケース
を用いれば、支軸を支持する軸受を切り替えることによ
り、第1の発明のメモリカード収納具を単に収納するだ
けでなく、展示したり陳列したりすることもできる。
【0093】第8の発明によれば、第7の発明の効果に
加え、蓋体を容器本体から分離することなく、支軸をガ
イド部に沿ってスライドさせるという簡単な操作を行う
だけで、支軸を別の軸受まで移動させることができる。
【0094】第9の発明によれば、第7又は8の発明の
効果に加え、容器本体を蓋体に対し傾斜した状態に保持
することができる。この容器本体内にメモリカード収納
具を置くことにより、メモリカードを傾斜させた状態で
展示したり、陳列したりすることができる。
【0095】第10の発明によれば、第7乃至9のいず
れか1つの発明の効果に加え、容器本体内に第2傾斜状
態のメモリカード収納具を入れた状態で、蓋体を回動し
て容器本体を開放させると、全カード収納部が自動的に
第1傾斜状態となる。この状態から蓋体を回動して容器
本体を閉じると、全カード収納部が自動的に第2傾斜状
態となる。このため、メモリカード収納具及びそのケー
スが非常に使い勝手に優れたものとなる。
【0096】第11の発明のメモリカードケースを用い
れば、複数の被収納体を収納できるだけでなくそれらの
被収納体を容易に出し入れすることができ、また携帯や
保管に際しコンパクトにすることができる。さらに、メ
モリカードの携帯や保管の際に、容器本体や蓋体を別途
準備しなくてもすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施形態において、メモ
リカード、保護ケース及びカード収納部を示す一部破断
斜視図である。
【図2】(a)はカード収納部が第1傾斜状態にされた
メモリカード収納具の側面図であり、(b)はカード収
納部が第2傾斜状態にされたメモリカード収納具の側面
図である。
【図3】メモリカード収納具の正面図である。
【図4】図3のX−X線拡大断面図である。
【図5】メモリカード収納具における付属品収納部の斜
視図である。
【図6】ケースの分解斜視図である。
【図7】メモリカード収納具が収納されたケースにおい
て、蓋体を起立させて容器本体を開放した状態を示す側
面図である。
【図8】(a)はメモリカード収納具が収納されたケー
スの平断面図であり、(b)は側断面図である。
【図9】ケースを用いたメモリカード収納具のディスプ
レイの一態様を示す側面図である。
【図10】ケースを用いたメモリカード収納具のディス
プレイの一態様を示す側面図である。
【図11】別のタイプのメモリカードを収納するための
メモリカード収納具を示す正面図である。
【図12】カード収納部を2列に配列した別のタイプの
メモリカード収納具を示す正面図である。
【符号の説明】
1 メモリカード 2 保護ケース 3 メモリカード入り保護ケース 7 シート材 7a シート材の側縁部 8 メモリカード収納具 9 底板 11 カード収納部 13 接続部としてのヒンジ 14 差込み口 15,29 収納空間 16 前部支持板 17 係止部の一部を構成する後部支持板 18 切欠き部 19 係止部の一部を構成する係止突起 23 メモリカード収納具用ケース 24 容器本体 24a, 25a 側板 25 蓋体 26 第1軸受 27 第2軸受 28 支軸 33 ガイド部 34 回動規制部 α,β 角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 花田 大次 岐阜県各務原市蘇原申子町二丁目98番地の 2 有限会社モールドプランニングハナダ 内 Fターム(参考) 2C017 VA27 3E036 AA01 AA13 CA06 EA01 5B035 BA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリカード、メモリカード用の保護ケ
    ース及びメモリカード入り保護ケースを被収納体とする
    メモリカード収納具において、 共通の底板と、 前記底板に沿って列をなすように並べられ、かつ前記被
    収納体を、その一部を露出させた状態で1つずつ収納す
    る複数のカード収納部と、 前記複数のカード収納部が、互いに離間し、かつ前記底
    板に対し略同一角度で傾斜する第1傾斜状態と、底板に
    沿って互いに重なり合う第2傾斜状態との間で傾きを変
    え得るように、各カード収納部を底板に曲げ可能に接続
    する複数の接続部とを備えることを特徴とするメモリカ
    ード収納具。
  2. 【請求項2】 前記接続部は、前記カード収納部に応力
    が加えられると弾性変形してそのカード収納部を第2傾
    斜状態にし、前記応力が取り除かれると弾性復元力によ
    りカード収納部を第1傾斜状態に戻す合成樹脂製のヒン
    ジからなることを特徴とする請求項1に記載のメモリカ
    ード収納具。
  3. 【請求項3】 前記各カード収納部は、1つの被収納体
    のみが通過し得る大きさの差込み口と、その差込み口か
    ら差込まれた被収納体の一部を収納し得る大きさの収納
    空間とを有する薄型の箱体からなることを特徴とする請
    求項1又は2に記載のメモリカード収納具。
  4. 【請求項4】 前記保護ケースは、互いに重ね合わさ
    れ、かつ少なくとも側縁部において接合された一対の柔
    軟なシート材からなり、 前記各収納空間には、前記保護ケースの側縁部を表裏両
    側から挟み込んで係止する一対の係止部が設けられてい
    ることを特徴とする請求項3に記載のメモリカード収納
    具。
  5. 【請求項5】 前記各カード収納部は、各被収納体をそ
    の表裏両側から支える一対の支持板を有し、 少なくとも一方の支持板の側部には、他方の支持板側へ
    向けて突出する突起が設けられ、この突起が前記係止部
    の少なくとも一方を構成するものであることを特徴とす
    る請求項4に記載のメモリカード収納具。
  6. 【請求項6】 前記各カード収納部は、各被収納体をそ
    の表裏両側から支える前部支持板及び後部支持板を有
    し、前記被収納体の表面に面する前部支持板の少なくと
    も一部には切欠き部が設けられていることを特徴とする
    請求項3に記載のメモリカード収納具。
  7. 【請求項7】 共通の底板と、 前記底板に沿って列をなすように並べられ、かつ各々
    が、メモリカード、メモリカード用の保護ケース及びメ
    モリカード入り保護ケースを被収納体とし、その一部を
    露出させた状態で1つずつ収納する複数のカード収納部
    と、 前記複数のカード収納部が、互いに離間し、かつ前記底
    板に対し略同一角度で傾斜する第1傾斜状態と、底板に
    沿って互いに重なり合う第2傾斜状態との間で傾きを変
    え得るように、各カード収納部を底板に曲げ可能に接続
    する複数の接続部とを備えるメモリカード収納具を入れ
    るためのケースであって、 上面が開放された箱体からなり、前記メモリカード収納
    具が載置される容器本体と、 下面が開放された箱体からなり、前記容器本体に被せら
    れることにより、前記メモリカード収納具の収納空間を
    形成する蓋体と、 前記容器本体及び前記蓋体のいずれか一方の側板に設け
    られた一対の軸受と、 前記容器本体及び前記蓋体において、前記軸受が設けら
    れていない側の側板に設けられ、各軸受に対し回動可能
    に、かつ取出し可能に係入される支軸とを備えることを
    特徴とするメモリカード収納具用ケース。
  8. 【請求項8】 前記容器本体及び前記蓋体において、前
    記軸受が設けられた側の側板には、前記支軸がスライド
    可能な溝又は長孔からなり、その支軸を一方の軸受から
    他方の軸受へ導くガイド部が設けられていることを特徴
    とする請求項7に記載のメモリカード収納具用ケース。
  9. 【請求項9】 前記容器本体の背後に配置された蓋体
    が、一方の軸受に係入された支軸を支点として、容器本
    体に対し所定角度以上接近する方向へ回動するのを規制
    する回動規制部をさらに備えることを特徴とする請求項
    7又は8に記載のメモリカード収納具用ケース。
  10. 【請求項10】 前記メモリカード収納具の接続部は、
    前記カード収納部に応力が加えられると弾性変形してそ
    のカード収納部を第2傾斜状態にし、前記応力が取り除
    かれると弾性復元力により第1傾斜状態に戻す合成樹脂
    製のヒンジからなり、 前記収納空間は、全てのカード収納部が第2傾斜状態と
    されたメモリカード収納具のみを収納し得る大きさに形
    成されていることを特徴とする請求項7乃至9のいずれ
    か1つに記載のメモリカード収納具用ケース。
  11. 【請求項11】 上面が開放された箱体からなる容器本
    体と、 下面が開放された箱体からなり、前記容器本体に被せら
    れる蓋体とを備えるメモリカードケースにおいて、 前記容器本体の底板に沿って列をなすように並べられ、
    かつ各々が、メモリカード、メモリカード用の保護ケー
    ス及びメモリカード入り保護ケースを被収納体とし、そ
    の一部を露出させた状態で1つずつ収納する複数のカー
    ド収納部と、 前記複数のカード収納部が、互いに離間し、かつ前記底
    板に対し略同一角度で傾斜する第1傾斜状態と、底板に
    沿って互いに重なり合う第2傾斜状態との間で傾きを変
    え得るように、各カード収納部を底板に曲げ可能に接続
    する複数の接続部とをさらに備えることを特徴とするメ
    モリカードケース。
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