JP2001056694A - 対話型ユーザインタフェース装置 - Google Patents

対話型ユーザインタフェース装置

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JP2001056694A
JP2001056694A JP23265799A JP23265799A JP2001056694A JP 2001056694 A JP2001056694 A JP 2001056694A JP 23265799 A JP23265799 A JP 23265799A JP 23265799 A JP23265799 A JP 23265799A JP 2001056694 A JP2001056694 A JP 2001056694A
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Katsushi Asami
克志 浅見
Mikio Sasaki
美樹男 笹木
Kenzo Ito
健三 伊藤
智 ▲廣▼瀬
Satoshi Hirose
Hikari Musashi
光 八道
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Denso Corp
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Denso Corp
Denso Create Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 アプリケーションの設計が容易であり、しか
も、複数のアプリケーションの選択的な実行を一連の対
話を通じて実現可能な対話型ユーザインタフェース装置
を提供する。 【解決手段】 シナリオ11を記憶装置に記憶するよう
にし、対話インタプリタ20は、このシナリオを読み出
し、このシナリオの記述に従ってユーザとの対話を行
い、アプリケーションで必要な情報を取得する。さら
に、対話インタプリタは、ユーザからの入力情報に基づ
き、話題の転換があったか否か、すなわち、入力情報が
実行中のアプリケーション以外の別のアプリケーション
に関連する情報であるか否かを判断する。そして、話題
の転換があった場合には、入力情報に応じた別のアプリ
ケーションの起動指示を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユーザとの間で自
然な対話を実現し、この対話によってアプリケーション
プログラムで必要な情報を取得する対話側ユーザインタ
フェース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カーナビゲーション装置には、対
話型のユーザインタフェースを備えるものが多くなって
きている。このようなカーナビゲーション装置では、ユ
ーザとの対話を通じて情報を取得し、その情報に基づく
処理を行う。例えば、音声合成装置による問いかけと、
音声認識装置によるユーザの発話内容の取得とを繰り返
して目的地、目的地経路上の通過地点などの情報を取得
し、ルート案内を行うという具合である。なお、本明細
書でいう「対話」には、上述した音声による対話だけで
なく、ユーザによるスイッチ操作と装置によるディスプ
レイへの情報表示によってなされる情報のやり取りも含
まれる。
【0003】上述したような対話処理は、ルート案内な
どの機能を実現するためのアプリケーションプログラム
に記述されていた。そのため、アプリケーションプログ
ラムの処理が複雑になり、その設計が困難になるという
問題があった。また、アプリケーションプログラムの処
理手順に対話の流れが左右されるため、自然な対話、す
なわちユーザ側の自由度の高い対話を実現することが困
難で、ユーザが違和感を持つことが多かった。つまり、
図7に示すように、アプリケーションプログラムの中に
対話処理(項目A〜Cの入力を行うための処理)が入っ
ているため、対話処理が固定的なものになってしまうの
である。
【0004】なお、以下の説明では、アプリケーション
プログラムを「アプリケーション」と略して記述すると
共に、アプリケーションを主語とした表現を適宜用い
る。これは、実際にはCPUが主体となってアプリケー
ションプログラムを実行することを意味する。
【0005】上述したような問題を解決するために様々
な技術が従来より提案されている。例えば特開平7−2
39694号公報に記載の発明は、対話の履歴に応じて
自然性が損なわれない対話の範囲を判定し、常に適切な
応答を行おうとするものである。また、特開平10−1
24087号公報には、自然な対話となるような音声入
力を行い、それら音声信号の順序を入れ替えて音声認識
する技術が開示されている。さらに、特開平10−11
1698号公報には、音声対話システムの動作の中でブ
ロック化できるものを動作ブロックとし、動作ブロック
の動作順序をシーケンスデータで記述することによっ
て、アプリケーションの設計を容易にする技術が開示さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばカー
ナビゲーション装置が設置される車室内を例に挙げて考
えると、オーディオ機器、テレビジョン受像機、自動車
電話機など複数の機器が搭載される現状がある。したが
って、これらの機器を例えば音声対話によって統括的に
制御することが望まれている。
【0007】ところが、上述した公報に開示された技術
には、あるアプリケーションに対応する対話処理という
思想があり、対話の範囲は一のアプリケーションに限定
されていた。このため、次のような問題が生じる。例え
ば、ルート案内のアプリケーションが目的地の情報を取
得するための対話処理において、ユーザは自動車電話機
の使用を要求することができないという問題である。つ
まり、上述した従来の技術では、あるアプリケーション
に対する対話処理と別のアプリケーションに対する対話
処理とは独立したものとなっていた。その結果、あるア
プリケーションの実行中に別のアプリケーションを実行
する場合、一旦、アプリケーションを終了させて、別の
アプリケーションを実行させるという作業(音声による
コマンドであることも考えられる。)が必要となってお
り、一連の対話の中で複数のアプリケーションを選択的
に実行させることができなかった。
【0008】そこで本発明は、アプリケーションの設計
が容易であり、しかも、複数のアプリケーションの選択
的な実行を一連の対話を通じて実現可能な対話型ユーザ
インタフェース装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述した
目的を達成するためになされた本発明の対話型ユーザイ
ンタフェース装置は、複数のアプリケーションに対して
用いられる。そして、これらアプリケーションで必要と
なる情報を、ユーザとの対話によって取得する。
【0010】本発明では特に、制御手段が、記憶手段に
記憶されたシナリオを読み出し、当該読み出したシナリ
オの記述に従い、対話処理を実行し、実行中のアプリケ
ーションで必要となる情報を取得して当該アプリケーシ
ョンへ送出する。シナリオは、コンピュータファイルと
して実現することが考えられる。
【0011】上述した対話処理は、実行中のアプリケー
ションで必要な情報の入力を要求するステップと、当該
入力要求に応じてユーザから入力される入力情報を取得
するステップとを有する。すなわち、この2つのステッ
プの繰り返しによってユーザとの対話が実現される。そ
して、実行中のアプリケーションで必要な情報が取得さ
れる。
【0012】このように本発明では、対話処理がシナリ
オに記述され、アプリケーションの処理プログラムを設
計する上でユーザとの対話を考慮することがないため、
アプリケーションの設計を容易にすることができる。さ
らに、上述した制御手段は、対話処理において取得され
た入力情報が実行中のアプリケーション以外の別のアプ
リケーションに関連する情報である場合には、当該別の
アプリケーションの起動指示を行う。この起動指示によ
ってアプリケーションが起動するようにすれば、実行中
のアプリケーションに必要な情報を取得するための対話
処理の途中で別のアプリケーションが起動されることに
なる。結果として、一連の対話によって複数のアプリケ
ーションを選択的に実行させることができる。
【0013】なお、上述したシナリオは、複数のアプリ
ケーションに対応させて用意することが考えられる。こ
のとき、制御手段は、アプリケーションの起動指示を行
うと、当該アプリケーションに対応するシナリオを記憶
手段から読み出す(請求項2)。このようにすれば、ア
プリケーションを新たに追加するとき、当該アプリケー
ションに対応するシナリオを用意すればよく、他のシナ
リオを変更する必要がないため、アプリケーションの追
加が容易になる点で有利である。
【0014】ところで、アプリケーションで必要となる
情報を自然な対話によって取得するという観点からは、
請求項3に示すように、制御手段が、対話処理を実行
し、実行中のアプリケーションで必要な情報の全てを取
得した後に、アプリケーションへ当該情報を送出するよ
うにすることが望ましい。
【0015】このとき、アプリケーションで必要となる
情報項目が何であるかは、シナリオに記述することが考
えられる。また、アプリケーションから通知されること
が考えられる。アプリケーションで必要となる情報項目
が固定的である場合には、シナリオに記述することが望
ましい。アプリケーションからの通知処理が不要になる
からである。
【0016】このようにアプリケーションで必要となる
情報を一括して対話型インタフェース装置にて取得する
ようにすれば、アプリケーションの処理手順に対話の流
れが全く影響を受けないため、情報の取得がより自然な
対話によって実現できる。なお、アプリケーション毎に
シナリオを用意する場合、あるアプリケーションの実行
中に別のアプリケーションが起動されると、2つのシナ
リオが読み出されることになる。このとき、制御手段
は、新たに起動されたアプリケーションに対応するシナ
リオに基づく対話処理を優先して実行し、その新たに起
動されたアプリケーションで必要な情報の全てを取得し
た後、先に実行されていたアプリケーションに対応する
シナリオに基づく対話処理を再び実行することが考えら
れる。
【0017】しかし、ユーザの話題の転換に応じた柔軟
な対話処理を実現することを考えれば、請求項4に示す
ように、制御手段が、記憶手段から複数のシナリオを読
み出した場合、当該複数のシナリオの記述に従い、対話
処理を並行して実行できるようにすることが望ましい。
複数の対話処理が並行して実行できれば、ユーザからの
入力情報に対し、より適切な応答ができ、より自然な対
話が実現できる。
【0018】ところで、上述した対話処理を実現するた
めには、例えば請求項5に示すような対話情報を少なく
とも記述すればよい。この対話情報は、要求情報、予想
入力情報、分岐情報からなる。要求情報とは、実行中の
アプリケーションで必要な情報項目の入力要求を行うた
めの情報である。例えば音声による対話であれば、装置
側の発話情報であることが考えられる。発話情報とは、
例えばテキスト形式の発話文であることが考えられる。
また、発話文そのものでなく、所定領域に記憶された発
話文を特定する情報であってもよい。予想入力情報と
は、入力要求に応じてユーザから入力されると想定され
る情報である。また、分岐情報とは、予想入力情報に応
じた各動作への分岐を示す情報である。
【0019】このとき制御手段は、入力要求ステップに
て要求情報に基づく入力要求を行い、取得ステップにて
ユーザからの入力情報を取得すると、その取得した入力
情報と予想入力情報とを比較し、一致する予想入力情報
に対応する分岐情報に基づく分岐処理を実行する。分岐
情報には、別の対話情報への分岐を指示する情報が含ま
れる。その場合、制御手段は、分岐先の対話情報の要求
情報に基づきユーザへの入力要求を行う。また、分岐先
の各動作には、上述したようなアプリケーションの起動
指示が考えられる。
【0020】このようにユーザから入力されると想定さ
れる情報を予想入力情報として記述し、それら予想入力
情報に対する動作情報を記述すれば、ユーザ入力に対す
る装置側の応答に柔軟性を持たせることができ、より一
層自然な対話が実現できる。また、シナリオの記述が簡
単になり、シナリオの設計も容易になる。
【0021】なお、シナリオの設計を容易にするという
観点からは、請求項6に示すように、所定のグループに
分けて対話情報を記述するとよい。例えば目的地の入力
に関するグループ、経由地の入力に関するグループとい
う具合にグループ分けして記述する。このようにすれ
ば、対話情報から対話情報への分岐を設計するにあた
り、その分岐先を設計者が把握しやすくなり、結果とし
て、シナリオの設計が容易になる。なお、グループに
は、階層構造を持たせるようにしてもよい。例えば、上
述した目的地の入力に関するグループと経由地の入力に
関するグループとをまとめてルート案内に関する情報を
入力するためのグループとして記述するという具合であ
る。
【0022】ところで、上述したように「対話」は、音
声による対話には限られない。したがって、音声だけで
なく、操作スイッチによってもユーザからの情報が入力
されることが考えられる。このような場合、入力デバイ
スが複数存在することになり、各入力デバイスに対応す
るプログラミングを行う必要が生じてくる。この問題
は、出力デバイスが複数存在する場合も同様に生じる問
題である。
【0023】このように外部のデバイス、すなわちユー
ザへの情報要求を行うための出力デバイス及びユーザか
らの入力情報を取得するための入力デバイスを介してユ
ーザとの対話を行う前提に立てば、請求項7に示すよう
に、制御手段がさらに、出力データ変換手段又は入力デ
ータ変換手段の少なくとも一方を備える構成とすること
が考えられる。
【0024】出力データ変換手段は、出力デバイスに依
存しない出力データを出力デバイスに対応するデータへ
変換する。一方、入力データ変換手段は、入力デバイス
に対応するデータを入力デバイスに依存しないデータへ
変換する。出力データ変換手段を備える構成であれば、
制御手段は、この出力データ変換手段を介して出力デバ
イスへデータを出力する。同様に、入力データ変換手段
を備える構成であれば、制御手段は、この入力データ変
換手段を介して入力デバイスからのデータを取得する。
このようにすれば、出力データ変換手段及び入力データ
変換手段がデバイスの違いによるデータ形式の違いを吸
収するため、対話処理を実現するプログラムの中でデバ
イスの違いを考慮する必要がなくなり、処理プログラム
の設計が容易になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、本発明を具体化
した対話型ユーザインタフェース装置(以下「対話装
置」という。)1を備えた対話システムのソフトウェア
構成を示す説明図である。実施例の対話システムは、C
PU、ROM、RAM及びI/Oを有するコンピュータ
システムとして構成されている。
【0026】対話システムは、対話装置1、プロファイ
ル交換機構30、アプリケーション40、出力デバイス
50、入力デバイス60とを備えている。対話装置1
は、プロファイル交換機構30を介し、アプリケーショ
ン40、出力デバイス50及び入力デバイス60との間
で情報交換を行う。プロファイル交換機構30には、交
換する情報を記述するための複数のプロファイル31が
記憶されている。
【0027】例えばアプリケーション40から対話装置
1への情報の伝達は、次のようにして行われる。まずア
プリケーション40が、伝達する情報を所定のプロファ
イル31に記述する。続いて対話装置1が、この所定の
プロファイル31に記述された情報を参照する。これに
よって、アプリケーション40から対話型ユーザインタ
フェース装置1への情報の伝達がなされる。
【0028】なお、対話装置1からアプリケーション4
0への情報の伝達も同様に所定のプロファイル31を介
してなされる。また、対話装置1と出力デバイス50、
入力デバイス60との間でも同様の情報伝達が行われ
る。このようなプロファイル交換機構30を介した情報
伝達を行うことによって、対話装置1、アプリケーショ
ン40、出力デバイス50、入力デバイス60の各処理
プログラムは、プロファイル31のみに基づいて設計す
ることができ、他の処理プログラムを考慮する必要がな
いため独立性が高くなり、追加及び変更などが容易にな
るという点で有利である。なお、この技術については、
特願平11−231528号に詳しく開示した。
【0029】上述した対話装置1は、記憶装置10と、
対話インタプリタ20とを備えている。記憶装置10
は、例えばRAMなどで実現してもよいし、ハードディ
スク装置などで実現してもよい。この記憶装置10に
は、シナリオ11が記憶されている。対話インタプリタ
20は、このシナリオ11を読み出し、このシナリオ1
1の記述に従い動作する。
【0030】出力デバイス50としては、ディスプレイ
装置51及び音声合成装置52が接続されている。ディ
スプレイ装置51は、表示にてユーザへ情報入力を要求
するためのものであり、音声合成装置52は、合成音声
にてユーザへ情報入力を要求するためのものである。
【0031】一方、入力デバイス60としては、操作ス
イッチ61及び音声認識装置62が接続されている。操
作スイッチ61は、ユーザがスイッチ操作にて情報を入
力するためのものであり、音声認識装置62は、ユーザ
が音声にて情報を入力するためのものである。
【0032】また、アプリケーション40は、所定機能
を実現するアプリケーションプログラムである。本実施
例で図1中に示すアプリケーション40は、ソフトウェ
ア的なまとまりを示している。また、アプリケーション
40は複数存在している。以下の説明でアプリケーショ
ン40を区別する際、図1中に示すA〜Cの記号を付し
て記述する。
【0033】このように構成された本実施例の対話シス
テムでは、シナリオ11の記述に基づき、アプリケーシ
ョン40からの要求に応じ、そのアプリケーション40
で必要となる情報を、出力デバイス50及び入力デバイ
ス60を介したユーザとの対話にて取得し、アプリケー
ション40へ通知する。このような動作を行うのが対話
インタプリタ20である。ただし、対話インタプリタ2
0も上述したアプリケーション40と同様にソフトウェ
アであり、対話インタプリタ20が動作するというの
は、実際には、コンピュータシステムとして構成される
本対話システムの備えるCPUにより対話インタプリタ
20として示した処理プログラムが実行されることを意
味している。
【0034】そこで次に図2の説明図に基づき、対話イ
ンタプリタ20について説明する。対話インタプリタ2
0の処理は、上位処理である親タスクと、下位処理であ
る子タスクとからなっている。したがって、対話インタ
プリタ20は、親タスクを実現するための親タスクプロ
グラム21と、子タスクを実現するための子タスクプロ
グラム22とから構成されている。
【0035】親タスクプログラム21は、プロファイル
インタフェース21a、入力フィルタ21b及びタスク
間メッセージ管理機構21cを備えている。プロファイ
ルインタフェース21aは、上述したプロファイル交換
機構30にアクセスし、プロファイル31に記述された
情報を参照したり、更新したりするためのプログラムで
ある。
【0036】入出力フィルタ21bは、対話インタプリ
タ20の子タスクプログラム22を、出力デバイス50
及び入力デバイス60に依存させないためのデータ変換
プログラムである。例えば本実施例では、入力デバイス
60として操作スイッチ61及び音声認識装置62が接
続されている。このとき、操作スイッチ61を介して入
力されプロファイル31に記述される操作データと、音
声認識装置62を介して入力されプロファイル31に記
述される音声データとは、同一情報を示すものであって
も、異なる形式のデータとなる。したがって、プロファ
イルインタフェース21aを介して入力される入力デー
タを、入出力フィルタ21bが入力デバイス60に依存
しないデータに変換することによって、子タスクプログ
ラム22では、入力デバイス60の違いを考慮する必要
がなくなる。これは、出力デバイス50についても同様
である。例えばディスプレイ装置51に対する表示デー
タと、音声合成装置52に対する発話データとは、同一
の情報であっても、異なるデータ形式で書き込まれる。
したがって、入出力フィルタ21bが出力デバイス50
に合わせたデータ出力を行うことによって、子タスクプ
ログラム22では、出力デバイス50の違いを考慮する
必要がなくなる。
【0037】タスク間メッセージ管理機構21cは、複
数の子タスクプログラム22との間でメッセージのやり
取りをするプログラムである。本実施例の対話インタプ
リタ20では、このような構成を採用することにより、
複数の子タスクプログラム22が並行して実行できるよ
うになっている。
【0038】一方、子タスクプログラム22は、パーザ
22a及びパフォーマンス実行関数22bを備えてい
る。子タスクプログラム22は、対話装置1の記憶装置
10に記憶されたシナリオ11を読み出し、このシナリ
オの記述に従う処理を実行するためのものである。この
ときシナリオ11の記述を解釈するプログラムが、パー
ザ22aである。パーザ22aによって解釈された内容
に基づき所定の処理を実行するためのプログラムが、パ
フォーマンス実行関数22bである。
【0039】次に、本対話装置1の記憶装置10に記憶
されるシナリオ11について説明する。シナリオ11
は、上述したアプリケーション40に対応させて用意さ
れる。したがって、アプリケーション40の起動時に、
そのアプリケーション40に対応するシナリオ11が読
み出される。なお、アプリケーション40が一つも実行
されていないときは、基底シナリオと呼ばれるシナリオ
11が読み出される。
【0040】図3に示すように、記憶装置10に記憶さ
れたシナリオ11は、シナリオ名で区切られる。具体的
には、図3中の「scenario」が一つのシナリオ11の開
始を示し、「/scenario 」がそのシナリオ11の終了を
示す。つまり、「scenario(シナリオ名)」から「/sce
nario (シナリオ名)」までが一つのシナリオ11に対
応するのである。(シナリオ名)には、各シナリオ11
を区別するためのユーニークな名前が記述される。
【0041】シナリオ11は、パフォーマンスと呼ばれ
る所定動作を示す記述の集合となっている。このパフォ
ーマンスは、「シーン」と呼ばれる複数のグループのい
ずれかに属する。各「シーン」グループは、「scene
(シーン名)」の記述から「/scene(シーン名)」の記
述で表される(図中では、一つの「シーン」グループを
記号で示した。)。
【0042】そしてさらに、各「シーン」グループは、
「アクト」と呼ばれる複数のグループのいずれかに属す
る。各「アクト」グループは、「act (アクト名)」か
ら「/act(アクト名)」の記述で表される(図中では、
一つの「アクト」グループを記号で示した。)。
【0043】このようにパフォーマンスは、複数階層に
グループ化されて記述される。上述したパフォーマンス
には、対話インタプリタ20の動作が記述される。例え
ばパフォーマンスに、所定のアプリケーション40の実
行指示が記述されている場合、対話インタプリタ20
は、その記述に従い、そのアプリケーション40の実行
指示を行うという具合である。また、パフォーマンスに
は、ユーザとの対話を実現するための対話パフォーマン
スが含まれる。対話パフォーマンスは、図4に示すよう
に、装置側の質問文と、それに対して予想されるユーザ
の回答と、その回答に対する他のパフォーマンスへの分
岐情報が記述される。
【0044】本実施例の対話システムが、ユーザとの対
話によって、アプリケーション40で必要となる情報を
取得するシステムであることは上述した。したがって、
装置側の質問文とは、アプリケーション40で必要な情
報の入力をユーザに対して要求するものであり、これに
対するユーザからの入力情報を取得するのである。この
質問文は、例えばテキスト形式の文章データとしてもよ
いが、別の領域に記憶した文章データのいずれかを特定
するデータとしてもよい。また、ユーザの入力情報が質
問文に沿ったものであるとは限られない。したがって、
予想されるユーザの回答は複数種類記述する。そして、
ユーザからの回答に応じて適切な応答を可能にするよ
う、予想されるユーザの回答に対応させて各パフォーマ
ンスへの分岐情報を記述する。
【0045】次に、上述したように構成された本対話シ
ステムの動作を説明する。ここでは、最初に対話インタ
プリタ20のシナリオ11に基づく動作を図2を用いて
説明し、その後、システム全体の動作を図5に示したフ
ローチャートを参照して説明する。
【0046】本実施例の対話システムが起動されると、
対話インタプリタ20が起動され、親タスクプログラム
21が実行されて親タスクが開始される。親タスクで
は、上述したタスク間メッセージ管理機構21cを介し
メッセージが送出され、子タスク(第1タスク)プログ
ラム22の実行指示がなされる。すると、子タスクが開
始され、子タスクにてシナリオ11が読み出される。こ
こで読み出されるシナリオ11が上述した基底シナリオ
である。
【0047】子タスクでは、上述したシナリオ11(基
底シナリオ)のパフォーマンスをパーザ22aによる処
理にて解釈し、パフォーマンス実行関数22bによって
そのパフォーマンスが実行される。そして、その実行結
果がタスク間メッセージ管理機構21cに対して出力さ
れる。親タスクでは、実行結果に基づく処理が行われ
る。なお、子タスクでは、基本的にシナリオ11に記述
された順序でパフォーマンスが順次実行されていく。こ
こでパフォーマンスに分岐情報があると、その分岐情報
に基づき、分岐先のパフォーマンス以降のパフォーマン
スが実行されることになる。
【0048】ここで子タスクで対話パフォーマンスに基
づく処理が実行される場合を例に挙げて、さらに詳細に
説明する。対話パフォーマンスである場合、子タスクで
は、装置側の質問文が読み出され、親タスクへ通知され
る。親タスクでは、入出力フィルタ21bによってデー
タ変換を行い、プロファイルインタフェース21aによ
って、音声合成に関するプロファイル31を更新する。
すると、出力デバイス50の音声合成装置52が、この
音声合成に関するプロファイル31を参照して、指示さ
れた装置側の質問文に基づく発話を行う。なお、表示に
関するプロファイル31に質問文を書き込むようにし、
ディスプレイ装置51に質問文が表示されるようにして
もよい。
【0049】この装置側の問いかけに対するユーザの発
話があると、入力デバイス60の音声認識装置62がそ
の発話に対する認識結果を音声認識に関するプロファイ
ル31へ書き込む。また、装置側の問いかけに対するユ
ーザのスイッチ操作があると、入力デバイス60の操作
スイッチ61がその操作情報を操作に関するプロファイ
ル31へ書き込む。
【0050】対話インタプリタ20の親タスクでは、音
声認識に関する又は操作に関するプロファイル31の更
新を判断し、プロファイルインタフェース21aによる
処理にてプロファイル31に記述されたデータを読み出
す。このデータは、入力デバイス60に依存したデータ
であるため、入出力フィルタ21bによる処理で入力デ
バイス60に依存しない形式のデータに変換される。そ
して、この変換された入力情報(データ)は、タスク間
メッセージ管理機構21cを介し、実行中の子タスクへ
通知される。
【0051】子タスクでは、通知された入力情報と予想
されるユーザ回答とを比較し、対応する分岐情報を読み
出し、分岐情報に示されるパフォーマンスへの分岐を行
う。ここで分岐先のパフォーマンスが対話パフォーマン
スであれば、その対話パフォーマンス中の装置側の質問
文を読み出し、親タスクへ通知する。これによって、上
述したユーザとの対話が繰り返される。このような対話
パフォーマンスから対話パフォーマンスへの分岐を前提
として、上述したパフォーマンスのグループ分けは意味
的な階層構造となっている。例えばルート案内のアプリ
ケーション40に対応するシナリオ11の対話パフォー
マンスには、目的地を入力させるための対話動作や経由
地を入力させるための対話動作が記述される。そこで例
えば、目的地入力のための対話パフォーマンスの集合、
経由地入力のための対話パフォーマンスの集合がそれぞ
れ、上述した「シーン」グループを構成するようにす
る。そして、これら2つの「シーン」グループが、上述
した「アクト」グループを構成するようにする。このよ
うにすれば、設計者が分岐先を容易に把握できることに
なる。一方、分岐先のパフォーマンスが対話パフォーマ
ンスでなければ、そのパフォーマンスを実行し、その実
行結果を親タスクへ通知する。
【0052】続いて図5のフローチャートに基づき、対
話インタプリタ20の処理を具体的に説明する。なお、
図5中に第1タスク、第2タスク及び第3タスクとして
示したフローチャートが対話インタプリタ20にて実行
される処理である。なお、S100,S110,S12
0,S160,S170の処理は第1タスクにて実行さ
れ、S130,S140,S150,S200,S21
0,S220の処理は第2タスクにて実行され、S18
0,S190の処理は第3タスクにて実行される。第1
〜3のタスクは上述した子タスクに相当する。また、プ
ロファイル31の参照/更新処理は、親タスクにて実行
される処理に相当する。
【0053】まず最初のステップS100において、基
底シナリオがロードされる。この処理は、対話インタプ
リタ20が記憶装置10に記憶されたシナリオ11の中
の基底シナリオを読み出すものである。基底シナリオ中
に記述されたパフォーマンスの実行によって、続くS1
10では、ユーザ要求の受け付けを行う。この処理は、
プロファイル31を更新することで出力デバイス50を
介してユーザの要求が何であるかを問いかけ、入力デバ
イス60を介して入力されるユーザの入力情報をプロフ
ァイル31を介して取得するものである。
【0054】そして、次のS120では、入力情報に応
じたアプリケーション40の起動指示を行う。この処理
は、プロファイル31に対して起動指示を書き込むもの
であり、システムによってその起動指示の対象となって
いるアプリケーション40が起動される。なお、ここで
起動されたアプリケーション40が図1中のAアプリケ
ーション40であるとして、以下の説明を続ける。
【0055】アプリケーション40の起動を指示する
と、対話インタプリタ20の親タスクでは、新たな子タ
スク(第2タスク)の起動指示がなされ、この子タスク
にて、Aアプリケーション40に対応するシナリオ11
がロードされる(S130)。次のS140では、Aア
プリケーション40の要求を受け付ける。この要求は、
所定の情報項目の取得要求である。Aアプリケーション
40が要求する所定の情報項目は、上述したS120の
起動指示によってAアプリケーション40が起動される
と、Aアプリケーション40によってプロファイル31
に対して書き込まれる。
【0056】続くS150では、ユーザからの入力を受
け付ける。この処理は対話パフォーマンスの実行処理で
あり、ここでは、対話パフォーマンス中にある装置側の
質問文をプロファイル31に書き込む。その結果、出力
デバイス50によってユーザに対する問いかけが行われ
る。また、ここでは、入力デバイス60を介したユーザ
の入力情報をプロファイル31を介して取得する。
【0057】ここで、ユーザからの入力情報は、実行中
の2つの子タスクに通知される。基底シナリオに基づく
子タスク(第1タスク)では、ユーザの入力情報に基づ
いて話題の転換があったか否かを判断する(S16
0)。ここでいう話題の転換とは、例えばルート案内に
おける目的地設定のための問いかけに対し、「CDを再
生したい」というような他のアプリケーションに関連す
る回答があった場合をいう。ここで話題の転換があった
と判断された場合(S160:YES)、S170に
て、話題に対応する別のアプリケーション40の起動指
示を行う。この起動指示により起動されたアプリケーシ
ョン40を図1中のBアプリケーション40として以下
の説明を続ける。一方、話題の転換がないと判断された
場合(S160:NO)、S200へ移行する。
【0058】アプリケーションの起動指示があると、対
話インタプリタ20の親タスクでは、新たな子タスク
(第3タスク)の起動指示がなされる。その結果、S1
80では、その子タスクにて、Bアプリケーション40
に対応するシナリオ11がロードされる。そして、この
シナリオ11の記述に従い対話処理が実行され、Bアプ
リケーション40で必要な情報が取得されると、続くS
190では、シナリオ終了処理を行う。この処理は、B
アプリケーション40に対応して記憶装置10から例え
ばRAM(不図示)上に読み出されたシナリオ11を、
そのRAM上から削除するものである。その後、第3タ
スクは終了する。
【0059】Bアプリケーション40が起動された場合
にはS190から移行する、又はBアプリケーション4
0が起動されなかった場合にはS160から移行するS
200では、Aアプリケーション40で必要な情報が全
て取得されたか否かを判断する。ここで必要な情報項目
のうちで未取得のものがある場合(S200:NO)、
S150からの処理を繰り返す。一方、必要な情報項目
が全て取得されている場合(S200:YES)、S2
10へ移行する。
【0060】S210では、情報の引き渡しを行う。こ
の処理は取得した情報をプロファイル31に書き込む処
理であり、アプリケーションは、それらの情報をプロフ
ァイル31を参照して取得する。続くS220では、シ
ナリオ終了処理を行う。この処理は、Aアプリケーショ
ン40に対応するシナリオ11を例えばRAM上から削
除するものである。その後、第2タスクを終了する。
【0061】これによって基底シナリオに基づく処理が
再び実行され、特にユーザからシステム終了の指示が出
ていなければ(S230:NO)、S110へ移行し、
ユーザ要求受付(待ち)状態となる。一方、システム終
了指示が出ていれば(S230:YES)、対話インタ
プリタ20は処理を終了する。
【0062】なお、S180の後に示した「対話処理」
は、詳しくは、S140,S150,S160,S17
0,S200,S210と同様の処理である。ところ
で、上述した処理の中において、対話インタプリタ20
は、アプリケーション40からの要求に応じて、そのア
プリケーション40で必要となる情報を一括して取得す
る点を特徴としている。そこで次に図6の説明図に基づ
き、これについて説明する。
【0063】図6は、図5中のS150,S200,S
210の処理ステップを詳しく示した説明図である。ア
プリケーション40からプロファイル31を介した所定
の情報項目の通知があると、まず未入力項目に応じた問
いかけを行い(S151)、続いてユーザの応答入力を
受け付け(S152)、次に入力内容を要求項目に割り
振る(S153)。そして、全ての項目が満たされたか
否かを判断し(S200)、満たされている場合は(S
200:YES)、情報の引き渡しを行う(S21
0)。一方、満たされていない場合は(S200:N
O)、S151からの処理を繰り返す。
【0064】このように、本実施例の対話システムで
は、ユーザとの対話処理には、アプリケーション40は
全く関与していない。つまり、アプリケーション40の
処理手順に対話処理の流れが何等影響されないのであ
る。なお、本実施例における対話装置1の記憶装置10
が「記憶手段」に相当し、対話インタプリタ20の処理
を実行する対話システムのCPUが「制御手段」及び
「変換手段」に相当する。
【0065】次に、本実施例の対話システムが発揮する
効果を説明する。本実施例の対話システムでは、シナリ
オ11を記憶装置10に記憶するようにし、対話インタ
プリタ20は、このシナリオ11を読み出し(図5中の
S130)、このシナリオ11の記述に従ってユーザと
の対話を行い(S150)、アプリケーション40で必
要な情報を取得する(S150)。したがって、アプリ
ケーション40の設計にあたって、対話に関するシナリ
オ11がアプリケーション40とは別になっているた
め、アプリケーション40の設計を容易にすることがで
きる。
【0066】しかも、対話インタプリタ20は、ユーザ
からの入力情報に基づき、話題の転換があったか否か、
すなわち、入力情報が実行中のアプリケーション以外の
別のアプリケーションに関連する情報であるか否かを判
断する(S160)。そして、話題の転換があった場合
には(S160:YES)、入力情報に応じた別のアプ
リケーションの起動指示を行う(S170)。したがっ
て、実行中のアプリケーション40に必要な情報を取得
するための対話処理の途中で別のアプリケーション40
を起動できる。結果として、一連の対話によって複数の
アプリケーション40を選択的に実行させることができ
る。
【0067】また、本実施例の対話システムでは、シナ
リオ11をアプリケーション40毎に対応させて用意し
たため、アプリケーション40を新たに追加するとき、
当該アプリケーション40に対応するシナリオ11だけ
を追加すればよく、他のシナリオ11を変更する必要が
ないため、アプリケーション40の追加が容易になる点
で有利である。
【0068】そして、このシナリオ11には、対話処理
を実現するための対話パフォーマンスが記述される。こ
の対話パフォーマンスは、装置側の質問文、予想される
ユーザの回答、及びその回答に基づく他のパフォーマン
スへの分岐情報という簡単な記述となっている(図4参
照)。したがって、シナリオ11の設計や変更も容易で
ある。
【0069】また、対話パフォーマンスを含むシナリオ
11のパフォーマンスは、意味的なグループ分けがなさ
れて記述されている(図3参照)。例えばルート案内の
アプリケーション40に対応するシナリオ11の対話パ
フォーマンスには、目的地を入力させるための対話動作
や経由地を入力させるための対話動作が記述される。そ
こで例えば、目的地入力のための対話パフォーマンスの
集合、経由地入力のための対話パフォーマンスの集合が
それぞれ、上述した「シーン」グループを構成するよう
にする。そして、これら2つの「シーン」グループが、
上述した「アクト」グループを構成するようにする。こ
のようにすれば、設計者が分岐先を容易に把握できる。
つまり、上述した分岐情報を記述するにあたって、設計
者は、分岐先のパフォーマンスを把握し易く、この意味
においてもシナリオ11の設計/変更が容易になってい
る。
【0070】さらにまた、本実施例の対話システムで
は、アプリケーション40で必要となる情報を対話イン
タプリタ20が一括して取得する(図6参照)。本実施
例の対話システムでは、ユーザとの対話処理には、アプ
リケーション40は全く関与していない。つまり、対話
処理の流れは、アプリケーション40の処理手順に何等
影響されないのである。これによって、自然な対話によ
ってアプリケーション40の情報が取得できる。
【0071】さらに、読み出された複数のシナリオ11
のパフォーマンスを子タスクでは、並行して実行可能に
なっていることも、自然な対話処理の実現に寄与する結
果となっている。一つのシナリオ11に基づく一律の対
話処理に対して対話に幅を持たせることができるためで
ある。
【0072】加えて、上述したシナリオ11の対話パフ
ォーマンスには、予想されるユーザの回答とそれに対応
する分岐情報が記述されるが、ユーザの入力情報が質問
文に沿ったものであるとは限られない。したがって、予
想されるユーザの回答として複数種類の回答を記述し、
予想されるユーザの回答に対応させて、各パフォーマン
スへの分岐情報を記述した。これによって、ユーザの入
力情報に応じた適切な応答ができ、より自然な対話が実
現できる。
【0073】また、本実施例の対話インタプリタ20を
構成する親タスクプログラム21は、入出力フィルタ2
1bを備えている。そして、この入出力フィルタ21b
による処理にて、プロファイルインタフェース21aを
介して入力される入力データが、入出力フィルタ21b
が入力デバイス60に依存しないデータに変換されるた
め、子タスクプログラム22では、入力デバイス60の
違いを考慮する必要がなくなる。これは、出力デバイス
50についても同様である。これによって、対話インタ
プリタの設計も容易になっている。
【0074】以上、本発明はこのような実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施し得る。上記実施例では、
アプリケーション40から必要な情報項目の取得要求を
受け付け(図5中のS140)、それら情報項目に対応
する情報を、対話インタプリタ20にて取得するもので
あった(S150)。これに対して、アプリケーション
40で必要な情報項目が固定的である場合には、予めそ
のアプリケーション40に対応するシナリオ11に、そ
れら情報項目を記述しておくようにしてもよい。この場
合、アプリケーション40から対話インタプリタ20へ
の要求の通知処理、例えば図5中のS140の要求受付
処理が必要なくなる点で有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の対話システムのソフトウェア構成を示
す説明図である。
【図2】対話システムの対話インタプリタのソフトウェ
ア構成を示す説明図である。
【図3】シナリオの記述を例示する説明図である。
【図4】シナリオに記述される対話パフォーマンスの内
容を示す説明図である。
【図5】対話インタプリタ処理を示すフローチャートで
ある。
【図6】対話インタプリタ処理の特徴部分を示すための
説明図である。
【図7】従来の対話処理を示す説明図である。
【符号の説明】
1…対話装置 10…記憶装置 11…シナリオ 20…対話イン
タプリタ 21…親タスクプログラム 21a…プロファ
イルインタフェース 21b…入出力フィルタ 21c…タスク
間メッセージ管理機構 22…子タスク 22a…パーザ 22b…パフォーマンス実行関数 30…プロフ
ァイル交換機構 31…プロファイル 40…アプリケ
ーション 50…出力デバイス 51…ディスプ
レイ装置 52…音声合成装置 60…入力デバ
イス 61…操作スイッチ 62…音声認識
装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 15/22 G10L 3/00 561D (72)発明者 笹木 美樹男 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 伊藤 健三 愛知県名古屋市中区錦二丁目15番20号 株 式会社デンソークリエイト内 (72)発明者 ▲廣▼瀬 智 愛知県名古屋市中区錦二丁目15番20号 株 式会社デンソークリエイト内 (72)発明者 八道 光 愛知県名古屋市中区錦二丁目15番20号 株 式会社デンソークリエイト内 Fターム(参考) 5B014 EA01 EB03 FA06 FB03 5D015 LL02 LL05 LL06 LL10 5D045 AB17 5E501 AA22 AB30 AC03 AC37 BA05 EA10 EA21 FA06 FA50 9A001 DD07 DD11 HH17 HH18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のアプリケーションに対して用いら
    れ、当該アプリケーションで必要となる情報をユーザと
    の対話によって取得する対話型ユーザインタフェース装
    置であって、 記憶手段に記憶されたシナリオを読み出し、当該読み出
    したシナリオの記述に従い、実行中のアプリケーション
    で必要な情報項目の入力要求ステップと、当該入力要求
    に応じてユーザから入力される入力情報の取得ステップ
    とを有する対話処理を実行し、前記実行中のアプリケー
    ションで必要となる情報を取得して当該アプリケーショ
    ンへ送出する制御手段を備え、 さらに、前記制御手段は、前記対話処理において取得さ
    れた前記入力情報が前記実行中のアプリケーション以外
    の別のアプリケーションに関連する情報である場合に
    は、当該別のアプリケーションの起動指示を行うことを
    特徴とする対話型ユーザインタフェース装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の対話型ユーザインタフェ
    ース装置において、 前記シナリオは、前記複数のアプリケーションに対応さ
    せて用意されており、 前記制御手段は、前記アプリケーションの起動指示を行
    うと、当該アプリケーションに対応するシナリオを前記
    記憶手段から読み出すことを特徴とする対話型ユーザイ
    ンタフェース装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の対話型ユーザイン
    タフェース装置において、 前記制御手段は、前記対話処理を実行し、前記実行中の
    アプリケーションで必要な情報の全てを取得した後に、
    当該アプリケーションへ当該情報を送出することを特徴
    とする対話型ユーザインタフェース装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか記載の対話型ユー
    ザインタフェース装置において、 前記制御手段は、前記記憶手段から複数のシナリオを読
    み出した場合、当該複数のシナリオの記述に従い、前記
    対話処理を並行して実行可能であることを特徴とする対
    話型ユーザインタフェース装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか記載の対話型ユー
    ザインタフェース装置において、 前記シナリオには、前記実行中のアプリケーションで必
    要な情報項目の入力要求を行うための要求情報、当該入
    力要求に応じてユーザから入力されると想定される予想
    入力情報、及び予想入力情報に応じた分岐情報からなる
    対話情報が少なくとも記述されており、 前記制御手段は、前記要求情報に基づき前記入力要求ス
    テップにて入力要求を行い、前記取得ステップにてユー
    ザからの入力情報を取得すると、当該取得した入力情報
    と前記予想入力情報とを比較し、一致する予想入力情報
    に対応する分岐情報に従い分岐処理を実行することを特
    徴とする対話型ユーザインタフェース装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の対話型ユーザインタフェ
    ース装置において、 前記対話情報は、所定のグループに分けて記述されてい
    ることを特徴とする対話型ユーザインタフェース装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか記載の対話型ユー
    ザインタフェース装置において、 前記ユーザとの対話は、外部のデバイスであって、ユー
    ザへの情報要求を行うための出力デバイス及びユーザか
    らの入力情報を取得するための入力デバイスを介して行
    われることを前提として、 前記制御手段は、 さらに、前記出力デバイスに依存しない出力データを当
    該出力デバイスに対応するデータに変換する出力データ
    変換手段、又は、前記入力デバイスに対応するするデー
    タを当該入力デバイスに依存しないデータへ変換する入
    力データ変換手段の少なくともいずれか一方を備え、 前記出力データ変換手段を備えている場合、当該出力デ
    ータ変換手段を介して前記出力デバイスへのデータ出力
    を行い、前記入力データ変換手段を備えている場合、当
    該入力データ変換手段を介して前記入力デバイスからの
    データを取得することを特徴とする対話型ユーザインタ
    フェース装置。
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