JP2001054008A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Info

Publication number
JP2001054008A
JP2001054008A JP11241711A JP24171199A JP2001054008A JP 2001054008 A JP2001054008 A JP 2001054008A JP 11241711 A JP11241711 A JP 11241711A JP 24171199 A JP24171199 A JP 24171199A JP 2001054008 A JP2001054008 A JP 2001054008A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image processing
setting
image
unit
images
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11241711A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Yamagishi
洋一 山岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11241711A priority Critical patent/JP2001054008A/ja
Publication of JP2001054008A publication Critical patent/JP2001054008A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パノラマ画像の撮影する場合に、パノラマ合
成に不適当な撮影条件の異なる画像を撮影するのを防止
すること。 【解決手段】 画像処理装置は、露光時間設定、ISO
感度設定、フラッシュ手段による調光量設定、画像処理
設定、測距処理及び測光処理等の撮影条件が変更可能と
なっている。システム制御回路50は、パノラマ撮影を
行う際に、関連付けて記憶しようとする複数の画像のう
ちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記撮影条件
を変更する指示があったら、その撮影条件の変更を禁止
したり、警告したりする。したがって、複数枚撮影した
画像を組み合わせてパノラマ画像を作成する際に、パノ
ラマ合成に不適当な画像を撮影するのを防ぐことが可能
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画像や動画像
を撮像、記憶、記録、再生する画像処理装置、画像処理
装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、固体メモリ素子を有するメモリカ
ードを記録媒体として、静止画像や動画像を記録再生す
る電子カメラ等の画像処理装置は既に市販されており、
カラー液晶パネル等の電子ファインダを備える電子カメ
ラも販売されている。
【0003】これらの電子カメラによれば、撮影前の画
像を連続して表示して電子カメラの使用者が構図を決定
することや、撮影した画像を再生表示して確認すること
が可能である。特に、複数枚撮影した画像を組み合わせ
てパノラマ画像を作成する機能は利便性が高く、電子カ
メラの使用者にとって有益な機能となっている。
【0004】また、電子カメラには撮影条件を調整可能
としたもの、例えば、ホワイトバランス設定モード切り
替え機能を備える電子カメラ、露出(AE)ロック機能
を備える電子カメラ、露出(AE)補正機能を備える電
子カメラ、シャッター速度設定機能を備える電子カメ
ラ、ISO感度設定機能を備える電子カメラ、フラッシ
ュ機能を備える電子カメラ、調光(FE)ロック機能を
備える電子カメラ、調光(FE)補正機能を備える電子
カメラ、自動焦点(AF)ロック機能を備える電子カメ
ラ、被写界深度のモード選択機能を備える電子カメラ、
撮影した画像に対して特殊効果を出すために様々な画像
処理を行うエフェクト処理機能を備える電子カメラが販
売されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電子
カメラ等の画像処理装置においては、パノラマ画像の撮
影中に、電子カメラ等の画像処理装置の使用者が、撮影
条件を変更してしまうようなこともありうる。
【0006】例えば、パノラマ画像の撮影中に、使用者
がホワイトバランス設定モード切り替えることがあっ
た。この場合、複数枚撮影した画像を組み合わせてパノ
ラマ画像を作成する際に、色温度の違いを補正するため
に余分な補正演算を行う必要があり、画質が著しく低下
することが多く問題であった。
【0007】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
露出(AE)ロックを行うことがあった。この場合、複
数枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画像を作成す
る際に、明るさの違いを補正するために余分な補正演算
を行う必要があり、画質が著しく低下することが多く問
題であった。
【0008】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
露出(AE)補正を行うことがあった。この場合、複数
枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画像を作成する
際に、明るさの違いを補正するために余分な補正演算を
行う必要があり、画質が著しく低下することが多く問題
であった。
【0009】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
シャッター速度の設定を切り替えることがあった。この
場合、複数枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画像
を作成する際に、シャッター速度の変更に起因する撮像
素子の電荷蓄積時間の変更による暗電流ノイズ量の違い
を補正するために余分な演算補正を行う必要があり、画
像が著しく低下することが多く問題であった。
【0010】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
ISO感度設定の変更を行うことがあった。この場合、
複数枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画像を作成
する際に、ISO感度設定の変更に起因する撮像素子の
電荷蓄積時間の変更及び/或いは撮像素子出力に対する
ゲインの変更による暗電流ノイズ量の違いを補正するた
めに余分な演算補正を行う必要があり、画像が著しく低
下することが多く問題であった。
【0011】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
フラッシュモードの設定を切り替えることがあった。こ
の場合、複数枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画
像を作成する際に、明るさの違いを補正するために余分
な演算補正を行う必要があり、画像が著しく低下するこ
とが多く問題であった。
【0012】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
調光(FE)ロックを行うことがあった。この場合、複
数枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画像を作成す
る際に、明るさの違いを補正するために余分な演算補正
を行う必要があり、画像が著しく低下することが多く問
題であった。
【0013】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
調光(FE)補正を行うことがあった。この場合、複数
枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画像を作成する
際に、明るさの違いを補正するために余分な演算補正を
行う必要があり、画像が著しく低下することが多く問題
であった。
【0014】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
絞りやシャッター速度の設定に関係する撮影モードの設
定を切り替えることがあった。この場合、複数枚撮影し
た画像を組み合わせてパノラマ画像を作成する際に、撮
影モードの変更に起因する被写界深度の違いを補正する
ことができないことがあり問題であった。
【0015】また、パノラマ画像の撮影を行う際に、使
用者が被写界深度の浅い撮影モードを誤って選択するこ
とがあった。この場合、複数枚撮影した画像を組み合わ
せてパノラマ画像を作成する際に、被写界深度の浅い撮
影モードの誤った選択に起因する撮影画像の違いを補正
することができないことがあり問題であった。
【0016】また、パノラマ画像の撮影中に、使用者が
エフェクトモードの設定を切り替えることがあった。こ
の場合、複数枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画
像を作成する際に、エフェクトモードの変更に起因する
画像処理の違いを補正するために余分な補正演算を行う
必要があり、画像が著しく低下することが多く問題であ
って。さらに、パノラマ画像を作成する際に、エフェク
トモードの変更に起因する画像処理の違いを補正するこ
とができないこともあり問題であった。
【0017】本発明は、かかる課題を解決するために成
されたものであり、パノラマ画像の撮影するような場合
に、パノラマ合成に不適当な撮影条件の異なる画像を撮
影するのを防止することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべ
く、例えば本発明に係る画像処理装置について述べれ
ば、第1に、撮像した複数の静止画像及び/又は動画像
を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であっ
て、露光時間を設定可能な撮像手段と、該撮像手段によ
り撮像された複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段
と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う露光時間設定
指示手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとす
る複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した後
に、前記露光時間設定指示手段から前記撮像手段の露光
時間設定を変更する指示があった際に、前記露光時間設
定指示手段による露光時間設定指示を禁止するように制
御する制御手段とを具備する点に特徴を有する。
【0019】第2に、撮像した複数の静止画像及び/又
は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装
置であって、露光時間を設定可能な撮像手段と、該撮像
手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶する
記憶手段と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う露光
時間設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表示
手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複
数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、
前記露光時間設定指示手段から前記撮像手段の露光時間
設定を変更する指示があった際に、前記表示手段により
警告情報を表示するように制御する制御手段とを具備す
る点に特徴を有する。
【0020】第3に、撮像した複数の静止画像及び/又
は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装
置であって、露光時間を設定可能な撮像手段と、該撮像
手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶する
記憶手段と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う露光
時間設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表示
手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複
数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、
前記露光時間設定指示手段から前記撮像手段の露光時間
設定を変更する指示があった際に、前記表示手段により
警告情報を表示すると共に前記露光時間設定指示手段に
よる露光時間設定指示を禁止するように制御する制御手
段とを具備する点に特徴を有する。
【0021】さらに、第4に、上記第1〜第3の画像処
理装置にあっては、長秒時撮影であるスローシャッター
撮影の露光時間設定を可能とした点に特徴を有する。
【0022】第5に、撮像した複数の静止画像及び/又
は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装
置であって、ISO感度を設定可能な撮像手段と、該撮
像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶す
る記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を行う
ISO感度設定指示手段と、前記記憶手段に関連付けて
記憶しようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像
して記憶した後に、前記ISO感度設定指示手段から前
記撮像手段のISO感度設定を変更する指示があった際
に、前記ISO感度設定指示手段によるISO感度設定
指示を禁止するように制御する制御手段とを具備する点
に特徴を有する。
【0023】第6に、撮像した複数の静止画像及び/又
は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装
置であって、ISO感度を設定可能な撮像手段と、該撮
像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶す
る記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を行う
ISO感度設定指示手段と、外部に所定の情報を表示す
る表示手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようと
する複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した
後に、前記ISO感度設定指示手段から前記撮像手段の
ISO感度設定を変更する指示があった際に、前記表示
手段により警告情報を表示するように制御する制御手段
とを具備する点に特徴を有する。
【0024】第7に、撮像した複数の静止画像及び/又
は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装
置であって、ISO感度を設定可能な撮像手段と、該撮
像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶す
る記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を行う
ISO感度設定指示手段と、外部に所定の情報を表示す
る表示手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようと
する複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した
後に、前記ISO感度設定指示手段から前記撮像手段の
ISO感度設定を変更する指示があった際に、前記表示
手段により警告情報を表示すると共に前記IDO感度設
定指示手段によるISO感度設定指示を禁止するように
制御する制御手段とを具備する点に特徴を有する。
【0025】第8に、撮像した複数の静止画像及び/又
は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装
置であって、撮像手段と、該撮像手段により撮像された
複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、調光量を
設定可能なフラッシュ手段と、前記フラッシュ手段に調
光量の設定を行う調光量設定指示手段と、前記記憶手段
に関連付けて記憶しようとする複数の画像のうちの最初
の画像を撮像して記憶した後に、前記調光量設定指示手
段から前記フラッシュ手段の調光量設定を変更する指示
があった際に、前記調光量設定指示手段による調光量設
定指示を禁止するように制御する制御手段とを具備する
点に特徴を有する。
【0026】第9に、撮像した複数の静止画像及び/又
は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装
置であって、撮像手段と、該撮像手段により撮像された
複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、調光量を
設定可能なフラッシュ手段と、前記フラッシュ手段に調
光量の設定を行う調光量設定指示手段と、外部に所定の
情報を表示する表示手段と、前記記憶手段に関連付けて
記憶しようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像
して記憶した後に、前記調光量設定指示手段から前記フ
ラッシュ手段の調光量設定を変更する指示があった際
に、前記表示手段により警告情報を表示するように制御
する制御手段とを具備する点に特徴を有する。
【0027】第10に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、撮像手段と、該撮像手段により撮像され
た複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、調光量
を設定可能なフラッシュ手段と、前記フラッシュ手段に
調光量の設定を行う調光量設定指示手段と、外部に所定
の情報を表示する表示手段と、前記記憶手段に関連付け
て記憶しようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮
像して記憶した後に、前記調光量設定指示手段から前記
フラッシュ手段の調光量設定を変更する指示があった際
に、前記表示手段により警告情報を表示すると共に前記
調光量設定指示手段による調光量設定指示を禁止するよ
うに制御する制御手段とを具備する点に特徴を有する。
【0028】第11に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、測距処理及び測光処理を設定可能な撮像
手段と、該撮像手段により撮像された複数の画像を関連
付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に関連付けて
記憶しようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像
する前に、前記撮像手段の測距処理設定及び測光処理設
定を深度優先に設定するように制御する制御手段とを具
備する点に特徴を有する。
【0029】第12に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、測距処理及び測光処理を設定可能な撮像
手段と、該撮像手段により撮像された複数の画像を関連
付けて記憶する記憶手段と、前記記憶手段に関連付けて
記憶しようとする複数の画像のうちの最後の画像を撮像
した後に、前記撮像手段の測距処理設定及び測光処理設
定の深度優先設定を解除するように制御する制御手段と
を具備する点に特徴を有する。
【0030】第13に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、測距処理及び測光処理を設定可能な撮像
手段と、該撮像手より撮像された複数の画像を関連付け
て記憶する記憶手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶
しようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像する
前に、前記撮像手段の測距処理設定及び測光処理設定を
深度優先に設定すると共に、前記記憶手段に関連付けて
記憶しようとする複数の画像のうちの最後の画像を撮像
した後に、前記撮像手段の測距処理設定及び測光処理設
定の深度優先設定を解除するように制御する制御手段と
を具備する点に特徴を有する。
【0031】第14に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、画像処理を設定可能な撮像手段と、該撮
像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶す
る記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う画
像処理設定指示手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶
しようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して
記憶した後に、前記画像処理設定指示手段から前記撮像
手段の画像処理設定を変更する指示があった際に、前記
画像処理設定指示手段による画像処理設定指示を禁止す
るように制御する制御手段とを具備する点に特徴を有す
る。
【0032】第15に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、画像処理を設定可能な撮像手段と、該撮
像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶す
る記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う画
像処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表
示手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする
複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した後
に、前記画像処理設定指示手段から前記撮像手段の画像
処理設定を変更する指示があった際に、前記表示手段に
より警告情報を表示するように制御する制御手段とを具
備する点に特徴を有する。
【0033】第16に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、画像処理を設定可能な撮像手段と、該撮
像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶す
る記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う画
像処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表
示手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする
複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した後
に、前記画像処理設定指示手段から前記撮像手段の画像
処理設定を変更する指示があった際に、前記表示手段に
より警告情報を表示すると共に前記画像処理設定指示手
段による画像処理設定指示を禁止するように制御する制
御手段とを具備する点に特徴を有する。
【0034】第17に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、撮像手段と、該撮像手段により撮像され
た複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記憶
手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段に画像処理の設定を行う画像処理設定
指示手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとす
る複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した後
に、前記画像処理設定指示手段から前記画像処理手段の
画像処理設定を変更する指示があった際に、前記画像処
理設定指示手段による画像処理設定指示に従って、関連
付けて記憶された複数の画像全てに対して前記画像処理
手段により画像処理を行うように制御する制御手段とを
具備する点に特徴を有する。
【0035】第18に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、撮像手段と、該撮像手段により撮像され
た複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記憶
手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像処理
設定指示手段と、前記記憶手段に関連付けて記憶しよう
とする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶し
た後に、前記画像処理設定指示手段から前記画像処理手
段の画像処理設定を変更する指示があった際に、関連し
て記憶された複数の画像全てが記憶手段に保持されてい
た場合は、前期画像処理設定指示手段による画像処理設
定指示に従って、関連付けて記憶された複数の画像全て
に対して前記画像処理手段により画像処理を行い、関連
して記録された複数の画像の少なくとも一部が記憶手段
に保持されていない場合は、前記画像処理設定指示手段
による画像処理設定指示を禁止するように制御する制御
手段とを具備する点に特徴を有する。
【0036】第19に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、撮像手段と、該撮像手段により撮像され
た複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記憶
手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像処理
設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表示手段
と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の
画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記
画像処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理
設定を変更する指示があった際に、関連して記憶された
複数の画像全てが記憶手段に保持されていた場合は、前
期画像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従っ
て、関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記
画像処理手段により画像処理を行い、関連して記録され
た複数の画像の少なくとも一部が記憶手段に保持されて
いない場合は、前記表示手段により警告情報を表示する
ように制御する制御手段とを具備する点に特徴を有す
る。
【0037】第20に、撮像した複数の静止画像及び/
又は動画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理
装置であって、撮像手段と、該撮像手段により撮像され
た複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記憶
手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段と、
前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像処理
設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表示手段
と、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の
画像のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記
画像処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理
設定を変更する指示があった際に、関連して記憶された
複数の画像全てが記憶手段に保持されていた場合は、前
期画像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従っ
て、関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記
画像処理手段により画像処理を行い、関連して記録され
た複数の画像の少なくとも一部が記憶手段に保持されて
いない場合は、前記表示手段により警告情報を表示する
と共に前記画像処理設定指示手段による画像処理設定指
示を禁止するように制御する制御手段とを具備する点に
特徴を有する。
【0038】上記のようにした本願発明では、パノラマ
画像の撮影中に、スローシャッター撮影等の露光時間設
定、ISO感度設定、フラッシュ手段による調光量設
定、画像処理設定の変更が行われても、警告情報を表示
したり、その変更の指示を禁止したりすることができ
る。また、本発明では、パノラマ画像の撮影中に、異な
る条件で測距処理及び測光処理が行われるのを防ぐこと
ができる。また、本発明では、一連のパノラマ画像全て
に対して同じ条件の画像処理を行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、図面を
参照して本発明の第1の実施形態を説明する。図1は、
本実施形態における構成を示すブロック図である。図1
において、100は画像処理装置である。14は光学像
を電気信号に変換する撮像素子、16は撮像素子14の
アナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変
換器である。18は撮像素子14、A/D変換器16、
D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給する
タイミング発生回路であり、メモリ制御回路22及びシ
ステム制御回路50により制御される。
【0040】20は画像処理回路であり、A/D変換器
16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデー
タに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。ま
た、画像処理回路20においては、撮像した画像データ
を用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基
づいてシステム制御回路50が露光制御手段340、測
距制御手段342に対して制御を行う、TTL(スルー・
ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、A
E(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理
を行っている。さらに、画像処理回路20においては、
撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得
られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホ
ワイトバランス)処理も行っている。
【0041】22はメモリ制御回路であり、A/D変換
器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、
画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、
圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16のデ
ータが画像処理回路20、メモリ制御回路22を介し
て、或いはA/D変換器16のデータが直接メモリ制御
回路22を介して、画像表示メモリ24或いはメモリ3
0に書き込まれる。
【0042】24は画像表示メモリ、26はD/A変換
器、28はTFT LCD等から成る画像表示部であり、画像
表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データはD
/A変換器26を介して画像表示部28により表示され
る。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次
表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能
である。また、画像表示部28は、システム制御回路5
0の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であ
り、表示をOFFにした場合には画像処理装置100の電
力消費を大幅に低減することが出来る。
【0043】30は撮影した静止画像や動画像を格納す
るためのメモリであり、所定枚数の静止画像や所定時間
の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。こ
れにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連射撮
影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き
込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。ま
た、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域とし
ても使用することが可能である。
【0044】32は適応離散コサイン変換(ADCT)
等により画像データを圧縮伸長する圧縮・伸長回路であ
り、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理
或いは伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ3
0に書き込む。なお、適応離散コサイン変換(ADC
T)を用いたJPEG圧縮のモードとしては、圧縮率に応じ
て、例えばノーマルモードとファインモードが用意され
ている。JPEG圧縮のモードに於いては、撮像素子14か
ら読み出されてA/D変換器16、画像処理回路20、
メモリ制御回路22を介して、メモリ30に書き込まれ
た画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32により設
定した圧縮率に圧縮を行った後、記録媒体200或いは
210に記録を行う。
【0045】JPEG圧縮を行わない記録モードであるCCDR
AWモードでは、撮像素子14の色フィルタの画素配列に
応じて、ライン毎にそのまま画像データを読み出して、
A/D変換器16、メモリ制御回路22を介して、メモ
リ30に書き込まれた画像データを読み出し、記録媒体
200或いは210に記録を行う。
【0046】48はフラッシュであり、AF補助光の投
光機能、フラッシュ調光機能も有する。露光制御手段3
40、測距制御手段342はTTL方式を用いて制御され
ており、撮像した画像データを画像処理回路20によっ
て演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が
露光制御手段340、測距制御手段342に対して制御
を行う。
【0047】50は画像処理装置100全体を制御する
システム制御回路、52はシステム制御回路50の動作
用の定数、変数、プログラム等を記憶するメモリであ
る。
【0048】54はシステム制御回路50でのプログラ
ムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状
態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー
等の表示部であり、画像処理装置100の操作部近辺の
視認し易い位置に単数或いは複数個所設置され、例えば
LCDやLED、発音素子等の組み合わせにより構成されてい
る。
【0049】また、表示部54は、その一部の機能が光
学ファインダ104内に設置されている。表示部54の
表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、例え
ば、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー
表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残
撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表
示、露出補正表示、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マ
クロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、
電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表
示、記録媒体200及び210の着脱状態表示、レンズ
ユニット300の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日
付け・時刻表示、外部コンピュータとの接続状態を示す
表示等がある。
【0050】また、表示部54の表示内容のうち、光学
ファインダ104内に表示するものとしては、例えば、
合焦表示、撮影準備完了表示、手振れ警告表示、フラッ
シュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、シャッタスピ
ード表示、絞り値表示、露出補正表示、記録媒体書き込
み動作表示、等がある。
【0051】さらに、表示部54の表示内容のうち、LE
D等に表示するものとしては、例えば、合焦表示、撮影
準備完了表示、手振れ警告表示、手振れ警告表示、フラ
ッシュ充電表示、フラッシュ充電完了表示、記録媒体書
き込み動作表示、マクロ撮影設定通知表示、二次電池充
電状態表示、等がある。そして、表示部54の表示内容
のうち、ランプ等に表示するものとしては、例えば、セ
ルフタイマー通知ランプ、等がある。このセルフタイマ
ー通知ランプは、AF補助光と共用して用いても良い。
【0052】56は電気的に消去・記録可能な不揮発性
メモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。60、6
2、64、66、68、70、72、74、76及び5
8は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力す
るための操作手段であり、スイッチやダイアル、タッチ
パネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置
等の単数或いは複数の組み合わせで構成される。
【0053】ここで、これらの操作手段の具体的な説明
を行う。60はモードダイアルスイッチで、電源オフ、
自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再
生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード
等の各機能モードを切り替え設定することが出来る。
【0054】62はシャッタースイッチSW1で、不図示
のシャッターボタンの操作途中でONとなり、AF(オー
トフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB
(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプ
リ発光)処理等の動作開始を指示する。
【0055】64はシャッタースイッチSW2で、不図示
のシャッターボタンの操作完了でONとなり、撮像素子1
4から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御
回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む露
光処理、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演
算を用いた現像処理、メモリ30から画像データを読み
出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体20
0或いは210に画像データを書き込む記録処理という
一連の処理の動作開始を指示する。
【0056】66は選択/切り替えスイッチで、パノラ
マモード等の撮影及び再生を実行する際に、各種機能の
選択及び切り替えを設定することが出来る。
【0057】68は決定/実行スイッチで、パノラマモ
ード等の撮影及び再生を実行する際に、各種機能の決定
及び実行を設定することが出来る。
【0058】70は各種ボタンやタッチパネル等からな
る操作部で、メニューボタン、セットボタン、マクロボ
タン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定
ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン、メ
ニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイ
ナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生
画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出
補正ボタン、日付/時間設定ボタン、画像表示部28のO
N/OFFを設定する画像表示ON/OFFボタン、撮影直後に撮
影した画像データを画像表示部28で自動再生するクイ
ックレビュー機能を設定するクイックレビューON/OFFボ
タン、JPEG圧縮の圧縮率を選択するため、或いは撮像素
子の信号をそのままディジタル化して記録媒体に記録す
るCCDRAWモードを選択するための圧縮モードスイッチ、
等がある。
【0059】72はホワイトバランス(WB)モード設
定スイッチで、オート、太陽光、くもり、電球、蛍光灯
等のWBモードを設定することが出来る。
【0060】74及び76はズームスイッチで、レンズ
ユニット300のズーム制御手段344を介して撮影レ
ンズ310のズーム操作を行うスイッチである。ここ
で、74は広角方向にズーミングを行うズームスイッチ
WIDE、76は望遠方向にズーミングを行うズームスイッ
チTELEである。74及び76は一体となった構成のスイ
ッチとしても良い。
【0061】78は露出(AE)ロックスイッチで、撮
像した画像データを画像処理回路20によって所定の演
算処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制
御回路50が露光制御手段40に対して制御を行うTTL
(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出)処理に
おいて、露出をロックすることが出来る。
【0062】58は露出(AE)補正スイッチで、撮像
した画像データを画像処理回路20によって所定の演算
処理を行い、得られた演算結果に基づいてシステム制御
回路50が露光制御手段40に対して制御を行うTTL
(スルー・ザ・レンズ)方式のAE(自動露出)処理に
おいて、露出をオーバー或いはアンダーに補正すること
が出来る。
【0063】80は電源制御手段で、電池検出回路、DC
-DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッ
チ回路等により構成されており、電池の装着の有無、電
池の種類、電池残量の検出を行い、検出結果及びシステ
ム制御回路50の指示に基づいてDC-DCコンバータを制
御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ
供給する。
【0064】82はコネクタ、84はコネクタ、86は
アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池や
NiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からな
る電源手段である。
【0065】90及び94はメモリカードやハードディ
スク等の記録媒体とのインタフェース、92及び96は
メモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行
うコネクタ、98はコネクタ92及び或いは96に記録
媒体200或いは210が装着されているか否かを検知
する記録媒体着脱検知手段である。
【0066】なお、本実施形態では記録媒体200、2
10を取り付けるインターフェース90、94及びコネ
クタ92、96を2系統持つものとして説明している。
もちろん、記録媒体を取り付けるインターフェース及び
コネクタは、単数或いは複数、いずれの系統数を備える
構成としても構わない。また、異なる規格のインターフ
ェース及びコネクタを組み合わせて備える構成としても
構わない。
【0067】インターフェース及びコネクタとしては、
PCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ)カード等の
規格に準拠したものを用いて構成して構わない。さら
に、インタフェース90及び94、そしてコネクタ92
及び96をPCMCIAカードやCF(コンパクトフラッシュ)
カード等の規格に準拠したものを用いて構成した場合、
LANカードやモデムカード、USBカード、IEEE1394カー
ド、P1284カード、SCSIカード、PHS等の通信カード、等
の各種通信カードを接続することにより、他のコンピュ
ータやプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像
データに付属した管理情報を転送し合うことが出来る。
【0068】104は光学ファインダであり、画像表示
部28による電子ファインダ機能を使用すること無し
に、光学ファインダのみを用いて撮影を行うことが可能
である。また、光学ファインダ104内には、表示部5
4の一部の機能、例えば、合焦表示、手振れ警告表示、
フラッシュ充電表示、シャッタースピード表示、絞り値
表示、露出補正表示、等が設置されている。
【0069】110は通信手段で、RS232CやUSB、IEEE1
394、P1284、SCSI、モデム、LAN、無線通信、等の各種
通信機能を有する。112は通信手段110により画像
処理装置100を他の機器と接続するコネクタ或いは無
線通信の場合はアンテナである。
【0070】120は、レンズマウント106内におい
て、画像処理装置100をレンズユニット300と接続
するためのインタフェース、122は画像処理装置10
0をレンズユニット300と電気的に接続するコネク
タ、124はレンズマウント106及び或いはコネクタ
122にレンズユニット300が装着されているか否か
を検知するレンズ着脱検知手段である。
【0071】122はコネクタ122で、画像処理装置
100とレンズユニット300との間で制御信号、状態
信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流
を供給する機能も備えている。また、コネクタ122は
電気通信のみならず、光通信、音声通信等を伝達する構
成としても良い。
【0072】200はメモリカードやハードディスク等
の記録媒体である。記録媒体200は、半導体メモリや
磁気ディスク等から構成される記録部202、画像処理
装置100とのインタフェース204、画像処理装置1
00と接続を行うコネクタ206を備えている。
【0073】210はメモリカードやハードディスク等
の記録媒体である。記録媒体210は、半導体メモリや
磁気ディスク等から構成される記録部212、画像処理
装置100とのインタフェース214、画像処理装置1
00と接続を行うコネクタ216を備えている。
【0074】300は交換レンズタイプのレンズユニッ
トである。306は、レンズユニット300を画像処理
装置100と機械的に結合するレンズマウントである。
レンズマウント306内には、レンズユニット300を
画像処理装置100と電気的に接続する各種機能が含ま
れている。
【0075】310は撮影レンズ、312は絞り機能を
備えるシャッターである。320は、レンズマウント3
06内において、レンズユニット300を画像処理装置
100と接続するためのインタフェース、322はレン
ズユニット300を画像処理装置100と電気的に接続
するコネクタである。コネクタ322は、画像処理装置
100とレンズユニット300との間で制御信号、状態
信号、データ信号等を伝え合うと共に、各種電圧の電流
を供給される或いは供給する機能も備えている。また、
コネクタ322は電気通信のみならず、光通信、音声通
信等を伝達する構成としても良い。
【0076】340は絞り機能を備えるシャッター31
2を制御する露光制御手段であり、フラッシュ48と連
携することによりフラッシュ調光機能も有するものであ
る。342は撮影レンズ310のフォーカシングを制御
する測距制御手段、344は撮影レンズ310のズーミ
ングを制御するズーム制御手段である。
【0077】350はレンズユニット300全体を制御
するレンズシステム制御回路である。レンズシステム制
御回路350は、動作用の定数、変数、プログラム等を
記憶するメモリやレンズユニット300固有の番号等の
識別情報、管理情報、開放絞り値や最小絞り値、焦点距
離等の機能情報、現在や過去の各設定値などを保持する
不揮発メモリの機能も備えている。
【0078】次に、図2乃至図7等を参照して、第1の
実施形態の動作を説明する。図2乃至図4は本実施形態
の画像処理装置100の主ルーチンのフローチャートを
示す。図2乃至図4を用いて、画像処理装置100の動
作を説明する。電池交換等の電源投入により、システム
制御回路50はフラグや制御変数等を初期化すると共
に、画像制御装置100各部の初期化処理を行う(S1
01)。
【0079】システム制御回路50は、モードダイアル
60の設定位置を判断し、モードダイアル60が電源OF
Fに設定されていたならば(S102)、各表示部の表示
を終了状態に変更し、レンズユニット300が保護手段
のバリア等を備えている場合はそれを閉じて撮像部を保
護し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設
定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電源
制御手段80により画像表示部28を含む画像処理装置
100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理
を行った後(S103)、S102に戻る。
【0080】モードダイアル60がその他のモードに設
定されていたならば(S102)、システム制御回路5
0は、電源制御手段80により電池等により構成される
電源86の残容量や動作情況が画像処理装置100の動
作に問題があるか否かを判断し(S104)、問題があ
るならば表示部54を用いて画像や音声により所定の警
告表示を行った後に(S106)、S102に戻る。な
お、画像表示部28の画像表示がONであったならば、画
像表示部28も用いて画像や音声により所定の警告表示
を行う。
【0081】電源86に問題が無いならば(S10
4)、記録媒体200或いは210の動作状態が画像処
理装置100の動作、特に記録媒体に対する画像データ
の記録再生動作に問題があるか否かを判断し(S10
5)、問題があるならば表示部54を用いて画像や音声
により所定の警告表示を行った後に(S106)、S10
2に戻る。なお、画像表示部28の画像表示がONであっ
たならば、画像表示部28も用いて画像や音声により所
定の警告表示を行う。
【0082】記録媒体200或いは210の動作状態に
問題が無いならば(S105)、表示部54を用いて画
像や音声により画像処理装置100の各種設定状態の表
示を行う(S107)。なお、画像表示部28の画像表
示がONであったならば、画像表示部28も用いて画像や
音声により画像処理装置100の各種設定状態の表示を
行う。
【0083】モードダイアル60が撮影モードに設定さ
れていたならば(S108)、所定の撮影処理を実行し
(S109)、処理を終えたならばS102に戻る。モー
ドダイアル60がその他のモードに設定されていたなら
ば(S108)、システム制御回路50は選択されたモ
ードに応じた処理を実行し(S110)、処理を終えた
ならばS102に戻る。
【0084】モードダイアル60がパノラマモードに設
定されていたならば(S108)、システム制御回路5
0は、画像表示部28にパノラマモード選択画面を表示
する(S111)。画像処理装置100の使用者は、画
像表示部28に表示されたパノラマモード選択画面を見
て、複数のパノラマ撮影モードから任意のモードを選択
することが出来る。
【0085】パノラマ撮影モードには、2X2パノラマモ
ード、水平パノラマモード、垂直パノラマモード等があ
り、複数の撮影を重ねることにより、2次元的に拡大し
たパノラマ画像や、水平方向に拡大したパノラマ画像、
垂直方向に拡大したパノラマ画像を作成することが出来
る。
【0086】撮影した一連の各画像は、その位置関係を
示す情報が付加されており、画像処理装置自身で、或い
は、コンピュータ等に画像を転送した後に、各画像を結
合して1枚のパノラマ画像を作成することが可能であ
る。
【0087】なお、パノラマモード選択画面の一例を図
9に示す。図9において、左は2次元的なパノラマ画像
を撮影するための2X2パノラマモードを選択するアイコ
ン、中央は水平パノラマ画像を撮影するための水平パノ
ラマモードを選択するアイコン、右は垂直パノラマ画像
を撮影するための垂直パノラマモードを選択するアイコ
ンである。
【0088】画像処理装置100の使用者は、選択/切
替スイッチ66(例えば[+]キー)により撮影するパノ
ラマモードを選択し、決定/実行スイッチ68(例えば
[SET]キー)によりパノラマモードを決定することが出
来る。
【0089】選択/切替スイッチ66及び決定/実行スイ
ッチ68によりパノラマモードが選択されたならば、シ
ステム制御回路50は、選択されたパノラマモードに応
じて(S112)、2X2パノラマモード初期設定(S11
3)、垂直パノラマモード初期設定(S114)、水平
パノラマモード初期設定(S115)において、フラグ
やパラメータ、変数の初期値、メモリ領域の設定や、ユ
ーザーインターフェースとしての表示画面の読み出し等
をそれぞれ行い、各モードに応じたパノラマ撮影画面を
画像表示部28に表示して(S116)、図3のS131
に進む。
【0090】なお、水平パノラマモード撮影画面の一例
を図10に、垂直パノラマモード撮影画面の一例を図1
1に、2X2パノラマモード撮影画面の一例を図12に、
それぞれ示す。
【0091】図10において、(a)は右方向に連続して
撮影を繰り返し、パノラマ画面を作成する撮影画面、
(b)は左方向に連続して撮影を繰り返し、パノラマ画面
を作成する撮影画面である。図中、一連のパノラマ画像
の1枚目の撮影用に、電子ファインダによるスルー画像
が「1」の領域に表示され、また、1枚目の撮影完了前
であれば、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
により、右方向撮影(a)と左方向撮影(b)を随時切り替え
ることが出来る。
【0092】撮影方向の決定は、希望する(a)或いは(b)
何れかの表示画面状態で、シャッターボタンを押して1
枚目の撮影を実行することで行われる。なお、決定/実
行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押すことによ
り、水平パノラマモードでの撮影を終了することが出来
る。
【0093】図11において、(a)は上方向に連続して
撮影を繰り返し、パノラマ画面を作成する撮影画面、
(b)は下方向に連続して撮影を繰り返し、パノラマ画面
を作成する撮影画面である。図中、一連のパノラマ画像
の1枚目の撮影用に、電子ファインダによるスルー画像
が「1」の領域に表示され、また、1枚目の撮影完了前
であれば、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
により、上方向撮影(a)と下方向撮影(b)を随時切り替え
ることが出来る。
【0094】撮影方向の決定は、希望する(a)或いは(b)
何れかの表示画面状態で、シャッターボタンを押して1
枚目の撮影を実行することで行われる。なお、決定/実
行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押すことによ
り、垂直パノラマモードでの撮影を終了することが出来
る。
【0095】図12において、(a)は2次元的に縦横計
4枚の撮影を繰り返し、2X2のパノラマ画面を作成する
撮影画面の1枚目の撮影用画面である。同じく、(b)は
2枚目の撮影用画面である。図中、パノラマ画像の1枚
目の撮影用に、電子ファインダによるスルー画像が例え
ば右上の領域に表示される。1枚目の撮影を終えたなら
ば、撮影した画像の再生画像を例えば右上の領域に表示
し、2枚目の撮影用に、電子ファインダによるスルー画
像が例えば右下の領域に表示される。
【0096】電子ファインダによる撮影領域は、撮影の
度に次の領域へと順次送られるが、任意の領域から撮影
を開始することが可能であり、また、撮影済みの領域に
戻って撮影をやり直すことも可能である。このため、選
択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)により、随
時、撮影領域を移動することが出来る。やり直し撮影領
域の決定及び撮影実行は、希望する領域を選択した表示
画面状態で、シャッターボタンを押して撮影を実行する
ことで行われる。なお、決定/実行スイッチ68(例え
ば[SET]キー)を押すことにより、2X2パノラマモードで
の撮影を終了することが出来る。
【0097】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に設定したフラグ
や変数を初期化する。例えば、AEロックフラグを解除
し(S131)、パノラマ撮影開始フラグを解除し(S1
32)、変数m、nを設定して、それぞれm=1、n=
1と初期化する(S133)。
【0098】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0099】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S134)、システム制
御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図2
のS102に戻る。これにより、画像処理装置100の
使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモードに
切り替えることが可能である。
【0100】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S134)、つまり、画像表示
部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状態
で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押す
ことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S135)、パノラマモード終了確認の表示を行い、
さらに終了確認が選択されたならば(S136)、図2
のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0101】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S135)、S161に進む。WBモード設定スイッ
チ72が押されたならば(S161)、システム制御回
路50は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判
断する(S162)。
【0102】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S162)、システム制御回路
50はWBモード選択処理を実行し(S163)、S13
7に進む。このWBモード選択処理S163の詳細は図
7を用いて後述する。
【0103】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S162)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S164)、WBモ
ード選択処理を実行せずにS137に進む。これによ
り、一連のパノラマ撮影の途中でWBモード選択処理が
行われて、その結果、ホワイトバランスの異なる撮影が
行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影
されることを防止することが出来る。
【0104】なお、S164における所定の警告表示の
一例としては、WBモード選択画面においてホワイトバ
ランスの選択が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図8(c)に示すように、メニュー画面
において、ホワイトバランスの項目をグレーアウト表示
(図では実線で囲んで表している)として選択不可とし
ても良いし、ホワイトバランスの項目自体を表示しない
ようにしても良い。これらは、一例であり、他の何れの
方法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0105】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S137)、システ
ム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定の
処理を行う(S138)。選択/切替スイッチ66(例え
ば[+]キー)が押されなければ(S137)、S146に
進む。
【0106】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S138)、システム制御回路50は、変数nをn=
n+1として次の撮影領域に移動する(S139)。こ
こで、n=5だったならば(S140)、n=n−4と
して最初の撮影領域に戻る(S141)。この後、S14
6に進む。
【0107】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0108】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S138)、パノラマ撮影
開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連の
パノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば(S
142)、システム制御回路50はそれぞれのパノラマ
モードの撮影方向を反転する(S143)。この後、S1
46に進む。
【0109】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。ここで、水平パ
ノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図10に示
す。図10において、(a)は右方向に撮影を繰り返す画
面、(b)は左方向に撮影を繰り返す画面である。また、
垂直パノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図1
1に示す。図11において、(a)は上方向に撮影を繰り
返す画面、(b)は下方向に撮影を繰り返す画面である。
【0110】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S138)、パノラマ撮影開始フ
ラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影実行後であれば(S142)、
システム制御回路50は、m=m*(−1)として、−
1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反転する
演算を行った後(S144)、変数nに対してn=n+
mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、n=n−
1、n=n+1...となる演算を行う(S145)。
この後、S146に進む。
【0111】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0112】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0113】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0114】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S146)、選択した画像領域に応じて画
面レイアウトを変更する必要があれば(S147)、画
面レイアウトを切り替えて表示する(S148)。この
後、図4のS171に進む。
【0115】これにより、前述したような、撮影方向の
反転に対応した画面、或いは、撮影領域の変更に対応し
た画面、説明のための文字や画像を更新した画面、等を
必要に応じて表示することが出来る。また、2枚目以降
の撮影においては、既に撮影した撮影領域をクイックレ
ビュー表示状態のままに設定すると共に、次の撮影のた
めに移動した今度の撮影領域をスルー表示状態に設定す
ることにより、既に撮影した画像の再生画像と次に撮影
する画像とを一部重ねて表示することが可能となる。こ
れにより、画像処理装置100の使用者は、容易に次の
撮影構図を決定することが出来る。
【0116】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S17
1)、S172に進む。スルー表示状態に於いては、撮
像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メ
モリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次
書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変
換器26を介して画像表示部28の前述した撮影領域に
逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現し
ている。
【0117】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S172)、図3のS134に戻る。シャッター
スイッチSW1が押されたならば(S172)、システム制
御回路50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表示
状態に設定して(S173)、S174に進む。
【0118】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0119】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S174)。測
光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0120】なお、測距・測光処理S174において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S174の詳細は図5を用いて後述す
る。
【0121】測距・測光処理S174を終えたならば、
システム制御回路50は、システム制御回路50の内部
メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフラグ
の状態を判断し(S191)、フラッシュフラグが設定
されていたならば、フラッシュ48の充電を行い(S1
92)、S175に進む。フラッシュフラグが解除され
ていたならば、S175に進む。
【0122】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S175)、S
193に進む。なお、S175でのスルー表示状態は、S
171でのスルー状態と同じ動作状態である。AEロッ
クスイッチ78が押されないならば(S193)、S17
6に進む。AEロックスイッチ78が押されたならば
(S193)、システム制御回路50は、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパノ
ラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S194)。
【0123】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S194)、システム制御回路
50は、AEロックフラグを設定して、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し(S19
5)、表示部54及び或いは画像表示部28にAEロッ
ク状態であることを表示して、S176に進む。
【0124】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S194)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S196)、S176
に進む。これにより、一連のパノラマ撮影の途中でAE
ロックのやり直しが行われ、その結果、露出の異なる撮
影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が
撮影されることを防止することが出来る。
【0125】シャッタースイッチSW2が押されずに(S1
76)、さらにシャッタースイッチSW1も解除されたな
らば(S177)、S134に戻る。シャッタースイッチ
SW2が押されたならば(S176)、システム制御回路5
0は画像表示部28の表示状態を固定色表示状態に設定
して(S178)、S179に進む。
【0126】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0127】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、、画像処理回路20、メモリ制御回
路22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制
御回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データ
を書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして
必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に
書き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現
像処理からなる撮影処理を実行する(S179)。この
撮影処理S179の詳細は図6を用いて後述する。
【0128】システム制御回路50は、撮影処理S17
9によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み
出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S180)。
【0129】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
181)、S182に進む。クイックレビュー状態に於
いては、表示画像処理S180によって画像表示メモリ
24に転送された画像データを、メモリ制御回路22、
D/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮
影領域に表示することにより、撮影画像の自動再生を行
う電子ファインダ機能を実現している。
【0130】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S18
2)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S183)。
【0131】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0132】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S184)、画像表示部28にお
けるクイックレビュー表示を継続する。これにより、使
用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影画
像の確認を入念に行うことが出来る。
【0133】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S184)、システム制御回路50は、パノラマ撮影
開始フラグを設定して(S185)、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影が実行済みであることを明らか
にする。
【0134】これにより、S142で説明したように、1
枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモードの
撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止することが
可能となる。また、S162で説明したように、1枚目
のパノラマ撮影実行後にWBモード設定を変更すること
を禁止することが出来る。さらに、図5のS202で後
述するように、1枚目のパノラマ撮影実行後に露出を固
定することが出来る。また、図5のS209で後述する
ように、1枚目のパノラマ撮影実行後にホワイトバラン
スを固定することが出来る。
【0135】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S18
6)、変数mをm=1として初期化した後(S18
7)、S134に戻り、一連のパノラマ撮影処理を繰り
返す。
【0136】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS134に戻った後、S146にお
いて次の撮影領域に移動し、S148において、前回を
含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示状態
に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定し
て、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオーバ
ーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の繋
ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0137】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図14に示す。図14
において、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、
(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した
状態での撮影画面である。なお、説明図としては準備し
ていないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2
を放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュ
ー表示となった撮影画面となる。
【0138】また、垂直パノラマモードでのn枚目の撮
影終了前後の撮影画面の一例を図15に示す。図15に
おいて、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)
は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状
態での撮影画面である。なお、説明図としては準備して
いないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を
放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュー
表示となった撮影画面となる。
【0139】さらに、2X2パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図12及び図13に示
す。図12において、(a)は1枚目の撮影前の状態での
撮影画面、(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチS
W2を放した状態、つまり、2枚目の撮影前の状態での撮
影画面である。そして、図13において、(a)は2枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、3枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)は3枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、4枚目の撮影前の状態での撮影画面である。
【0140】なお、説明図としては準備していないが、
n枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放すまで
は、それぞれ図12(a)、(b)、図13(a)、(b)のn枚目
の撮影領域がクイックレビュー表示となった撮影画面と
なる。シャッタースイッチSW2を放すと次の撮影領域で
あるn+1枚目の撮影領域のスルー表示が追加されるこ
とになる。
【0141】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後はWBモード選択操
作を禁止すると共に所定の警告をすることにより、一連
のパノラマ撮影の途中でホワイトバランスの異なる撮影
が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像を撮
影してしまうという問題を防止することが出来る。
【0142】また、一連のパノラマ撮影の開始後はAE
制御を固定することにより、一連のパノラマ撮影の途中
で露出の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成
に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止する
ことが出来る。
【0143】さらに、一連のパノラマ撮影の開始前にA
Eロックが行われていたならば、AE制御を固定して一
連のパノラマ撮影を行うことにより、一連のパノラマ撮
影の途中で露出の異なる撮影が行われる、つまり、パノ
ラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を
防止することが出来る。
【0144】また、一連のパノラマ撮影の開始後はAE
ロック操作を禁止すると共に所定の警告をすることによ
り、一連のパノラマ撮影の途中で露出の異なる撮影が行
われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影し
てしまうという問題を防止することが出来る。
【0145】図5は、図4のS174における測距・測
光処理の詳細なフローチャートを示す。システム制御回
路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/
D変換器16を介して画像処理回路20に撮影画像デー
タを逐次読み込む(S201)。
【0146】この逐次読み込まれた画像データを用い
て、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方
式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発
光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定
の演算を行っている。なお、ここでの各処理は、撮影し
た全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所
分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、
TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理におい
て、中央重点モード、平均モード、評価モード、スポッ
トモードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を
行うことが可能となる。
【0147】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S202)、撮影開始フラ
グが設定されていたならば、S209に進む。このよう
に、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たな露出制御を行わずに一定の
露出設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0148】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S202)、システム制御回路50は、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたA
Eロックフラグの状態を判断し(S203)、AEロッ
クフラグが設定されていたならば、S209に進む。こ
のように、AEロックスイッチ78が押されて、AEロ
ックフラグが設定された状態で一連のパノラマ撮影が開
始されている場合、露出制御をロックして一定の露出設
定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能となる。
【0149】AEロックフラグが解除されていたならば
(S203)、システム制御回路50は、画像処理回路
20での演算結果を用いて、露出(AE)が適正と判断
されるまで(S204)、露光制御手段40を用いてA
E制御を行う(S205)。
【0150】AE制御で得られた測定データを用いて、
システム制御回路50はフラッシュが必要か否かを判断
し(S206)、フラッシュが必要ならばフラッシュフ
ラグを設定し、システム制御回路50の内部メモリ或い
はメモリ52に記憶する(S207)。フラッシュが必
要でないならばフラッシュフラグを解除し、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する
(S208)。
【0151】露出(AE)が適正と判断したならば(S
204)、測定データ及び或いは設定パラメータをシス
テム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶
する。
【0152】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S209)、撮影開始フラ
グが設定されていたならば、S213に進む。このよう
に、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たなWB制御を行わずに一定の
WB設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0153】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S209)、システム制御回路50は、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたホ
ワイトバランスモードの状態を判断し(S210)、ホ
ワイトバランス固定モードが設定されていたならば、S
213に進む。ここで、ホワイトバランス固定モードと
しては、太陽光モード、くもりモード、電球モード、蛍
光灯モード等がある。
【0154】なお、ここでは、太陽光モード、くもりモ
ード、電球モード、蛍光灯モードを、ホワイトバランス
固定モードとして説明したが、これらのWBモードの全
て或いは何れかを、ホワイトバランスオートモードに比
較して限定された色温度範囲にホワイトバランスを設定
するモードとしても良く、その場合はS211、S212
に進んで、所定の色温度範囲及び或いは所定の色温度を
中心とするWB制御を行う。このように、ホワイトバラ
ンス固定モードが設定されて一連のパノラマ撮影が開始
されている場合、新たなWB制御を行わずに一定のWB
設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能となる。
【0155】ホワイトバランスオートモードが設定され
ていたならば(S210)、システム制御回路50は、
画像処理回路20での演算結果及びAE制御で得られた
測定データを用いて、ホワイトバランス(AWB)が適
正と判断されるまで(S211)、画像処理回路20を
用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御を行う
(S212)。
【0156】ホワイトバランス(AWB)が適正と判断
したならば(S211)、測定データ及び或いは設定パ
ラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶する。
【0157】AE制御及びAWB制御で得られた測定デ
ータを用いて、システム制御回路50は測距(AF)が
合焦と判断されるまで(S213)、測距制御手段34
2を用いてAF制御を行う(S214)。測距(AF)
が合焦と判断したならば(S213)、測定データ及び
或いは設定パラメータをシステム制御回路50の内部メ
モリ或いはメモリ52に記憶し、測距・測光処理ルーチ
ンS174を終了する。
【0158】図6は、図4のS179における撮影処理
の詳細なフローチャートを示す。システム制御回路50
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶される測光データに従い、露光制御手段40に
よって、絞り機能を備えるシャッター312を絞り値に
応じて開放して撮像素子14を露光する(S301、S
302)。
【0159】フラッシュ・フラグによりフラッシュ48
が必要か否かを判断し(S303)、必要な場合はフラ
ッシュを発光させる(S304)。
【0160】システム制御回路50は、測光データに従
って撮像素子14の露光終了を待ち(S305)、シャ
ッター312を閉じて(S306)、撮像素子14から
電荷信号を読み出し、A/D変換器16、画像処理回路
20、メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換
器16から直接メモリ制御回路22を介して、メモリ3
0に撮影画像のデータを書き込む(S307)。一連の
処理を終えたならば、撮影処理ルーチンS179を終了
する。
【0161】図7は、図3のS163におけるWBモー
ド選択処理の詳細なフローチャートを示す。システム制
御回路50は、画像表示部28にWBモード選択画面を
表示する(S401)。
【0162】具体的には、操作部70に含まれるメニュ
ーボタンを押すと、撮影メニュー画面を表示する。な
お、撮影メニュー画面の一例を図8(a)に示す。図8
の例では、画質・サイズ、露出補正、ホワイトバラン
ス、スローシャッター、設定、等の各種サブメニューが
選択可能に表示されている。続いて、選択/切替ボタン
66によりホワイトバランスを選択し、決定/実行ボタ
ン68で確定する。
【0163】これらの操作により、WBモード選択画面
が表示される。なお、WBモード選択画面の一例を図8
(b)に示す。図8(b)の例では、オート、太陽光、
くもり、電球、蛍光灯、等の各種WBモードが選択可能
に表示されている。
【0164】システム制御回路50は、WBモードの選
択に応じて(S402、403)、各種WBモードの設
定を行い、設定したWBモードのフラグをシステム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。具
体的には、選択/切替ボタン66によりWBモードを選
択し、決定/実行ボタン68で確定する。
【0165】システム制御回路50は、オートモードが
選択されたならばオートモード設定を実行し(S40
4)、太陽光モードが選択されたならば太陽光モード設
定を実行し(S405)、くもりモードが選択されたな
らばくもりモード設定を実行し(S406)、電球モード
が選択されたならば電球モード設定を実行し(S40
7)、蛍光灯モードが選択されたならば蛍光灯モード設
定を実行して(S408)、設定したWBモードのフラ
グをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶する。一連の処理を終えたならば、WBモード
選択処理ルーチンS163を終了する。
【0166】(第2の実施形態)以下、図面を参照して
本発明の第2の実施形態を説明する。なお、第2の実施
形態の構成図は、上記第1の実施形態で説明した図1と
同様である。図2及び図16、17等を参照して、第2
の実施形態の動作を説明する。まず、図2のフローチャ
ートに示したように、各モードに応じたパノラマ撮影画
面を画像表示部28に表示する(S116)。なお、水
平パノラマモード撮影画面の一例、垂直パノラマモード
撮影画面の一例、2X2パノラマモード撮影画面の一例
は、それぞれ図10、11、12に示したとおりであ
る。
【0167】パノラマ撮影画面が画像表示部28に表示
されたら(S116)、図16に示すように、システム
制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に設定したフラグや変数を初期化する。
例えば、AEロックフラグを解除し(S531)、パノ
ラマ撮影開始フラグを解除し(S532)、変数m、n
を設定して、それぞれm=1、n=1と初期化する(S
533)。
【0168】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0169】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S534)、システム制
御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図2
のS102に戻る。これにより、画像処理装置100の
使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモードに
切り替えることが可能である。
【0170】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S534)、つまり、画像表示
部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状態
で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押す
ことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S535)、パノラマモード終了確認の表示を行い、
さらに終了確認が選択されたならば(S536)、図2
のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0171】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S535)、S561に進む。WBモード設定スイッ
チ72が押されたならば(S561)、システム制御回
路50はパノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S
562)。
【0172】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S562)、システム制御回路
50はWBモード選択処理を実行し(S563)、S53
7に進む。このWBモード選択処理S563の詳細は図
7を用いて前述した通りである。
【0173】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S562)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S564)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
565)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、S531に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択された
ならば(S565)、WBモード選択処理を実行せずにS
537に進む。これにより、一連のパノラマ撮影の途中
でWBモード選択処理が行われて、その結果、ホワイト
バランスの異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合
成に不適当な画像が撮影されることを防止することが出
来る。
【0174】なお、S564における所定の警告表示の
一例としては、WBモード選択画面においてホワイトバ
ランスの選択が不可能であることを示す表示を行っても
よい。 例えば、図8(c)に示したように、メニュー
画面において、ホワイトバランスの項目をグレーアウト
表示(図では実線で囲んで表している)として選択不可
としても良いし、ホワイトバランスの項目自体を表示し
ないようにしても良い。これらは、一例であり、他の何
れの方法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0175】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S537)、システ
ム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定の
処理を行う(S538)。選択/切替スイッチ66(例え
ば[+]キー)が押されなければ(S537)、S546に
進む。
【0176】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S538)、システム制御回路50は、変数nをn=
n+1として次の撮影領域に移動する(S539)。こ
こで、n=5だったならば(S540)、n=n−4と
して最初の撮影領域に戻る(S541)。この後、S54
6に進む。
【0177】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0178】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S538)、パノラマ撮影
開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連の
パノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば(S
542)、システム制御回路50はそれぞれのパノラマ
モードの撮影方向を反転する(S543)。この後、S5
46に進む。
【0179】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。ここで、水平パ
ノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図10に示
す。図10において、(a)は右方向に撮影を繰り返す画
面、(b)は左方向に撮影を繰り返す画面である。また、
垂直パノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図1
1に示す。図11において、(a)は上方向に撮影を繰り
返す画面、(b)は下方向に撮影を繰り返す画面である。
【0180】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S538)、パノラマ撮影開始フ
ラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影実行後であれば(S542)、
システム制御回路50は、m=m*(−1)として、−
1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反転する
演算を行った後(S544)、変数nに対してn=n+
mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、n=n−
1、n=n+1...となる演算を行う(S545)。
この後、S546に進む。
【0181】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0182】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0183】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0184】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S546)、選択した画像領域に応じて画
面レイアウトを変更する必要があれば(S547)、画
面レイアウトを切り替えて表示する(S548)。この
後、図17のS571に進む。
【0185】これにより、前述したような、撮影方向の
反転に対応した画面、或いは、撮影領域の変更に対応し
た画面、説明のための文字や画像を更新した画面、等を
必要に応じて表示することが出来る。また、2枚目以降
の撮影においては、既に撮影した撮影領域をクイックレ
ビュー表示状態のままに設定すると共に、次の撮影のた
めに移動した今度の撮影領域をスルー表示状態に設定す
ることにより、既に撮影した画像の再生画像と次に撮影
する画像とを一部重ねて表示することが可能となる。こ
れにより、画像処理装置100の使用者は、容易に次の
撮影構図を決定することが出来る。
【0186】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S57
1)、S572に進む。スルー表示状態に於いては、撮
像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メ
モリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次
書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変
換器26を介して画像表示部28の前述した撮影領域に
逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現し
ている。
【0187】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S572)、S534に戻る。シャッタースイッ
チSW1が押されたならば(S572)、システム制御回路
50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表示状態に
設定して(S573)、S574に進む。
【0188】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0189】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S574)。測
光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0190】なお、測距・測光処理S574において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S574の詳細は図5を用いて前述した
通りである。
【0191】測距・測光処理S574を終えたならば、
システム制御回路50は、システム制御回路50の内部
メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフラグ
の状態を判断し(S591)、フラッシュフラグが設定
されていたならば、フラッシュ48の充電を行い(S5
92)、S575に進む。フラッシュフラグが解除され
ていたならば、S575に進む。
【0192】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S575)、S
593に進む。なお、S575でのスルー表示状態は、S
571でのスルー状態と同じ動作状態である。AEロッ
クスイッチ78が押されないならば(S593)、S57
6に進む。AEロックスイッチ78が押されたならば
(S593)、システム制御回路50は、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパノ
ラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S594)。
【0193】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S594)、システム制御回路
50は、AEロックフラグを設定して、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し(S59
5)、表示部54及び或いは画像表示部28にAEロッ
ク状態であることを表示して、S576に進む。
【0194】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S594)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S596)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
597)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、図16のS531に戻って新たな一連のパノラマ撮
影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選
択されたならば(S597)、S576に進む。
【0195】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
AEロックのやり直しが行われ、その結果、露出の異な
る撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画
像が撮影されることを防止することが出来る。
【0196】シャッタースイッチSW2が押されずに(S5
76)、さらにシャッタースイッチSW1も解除されたな
らば(S577)、図16のS534に戻る。シャッター
スイッチSW2が押されたならば(S576)、システム制
御回路50は画像表示部28の表示状態を固定色表示状
態に設定して(S578)、S579に進む。
【0197】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0198】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、、画像処理回路20、メモリ制御回
路22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制
御回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データ
を書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして
必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に
書き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現
像処理からなる撮影処理を実行する(S579)。この
撮影処理S579の詳細は図6を用いて前述した通りで
ある。
【0199】システム制御回路50は、撮影処理S57
9によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み
出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S580)。
【0200】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
581)、S582に進む。クイックレビュー状態に於
いては、表示画像処理S580によって画像表示メモリ
24に転送された画像データを、メモリ制御回路22、
D/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮
影領域に表示することにより、撮影画像の自動再生を行
う電子ファインダ機能を実現している。
【0201】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S58
2)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S583)。
【0202】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0203】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S584)、画像表示部28にお
けるクイックレビュー表示を継続する。これにより、使
用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影画
像の確認を入念に行うことが出来る。
【0204】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S584)、システム制御回路50は、パノラマ撮影
開始フラグを設定して(S585)、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影が実行済みであることを明らか
にする。
【0205】これにより、S542で説明したように、
1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモード
の撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止すること
が可能となる。また、S562で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後にWBモード設定を変更するこ
とを禁止することが出来る。さらに、図5のS202で
前述したように、1枚目のパノラマ撮影実行後に露出を
固定することが出来る。また、図5のS209で前述し
たように、1枚目のパノラマ撮影実行後にホワイトバラ
ンスを固定することが出来る。
【0206】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S58
6)、変数mをm=1として初期化した後(S58
7)、S534に戻り、一連のパノラマ撮影処理を繰り
返す。
【0207】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS534に戻った後、S546にお
いて次の撮影領域に移動し、S548において、前回を
含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示状態
に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定し
て、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオーバ
ーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の繋
ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0208】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図14に示す。図14
において、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、
(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した
状態での撮影画面である。なお、説明図としては準備し
ていないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2
を放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュ
ー表示となった撮影画面となる。
【0209】また、垂直パノラマモードでのn枚目の撮
影終了前後の撮影画面の一例を図15に示す。図15に
おいて、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)
は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状
態での撮影画面である。なお、説明図としては準備して
いないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を
放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュー
表示となった撮影画面となる。
【0210】さらに、2X2パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図12及び図13に示
す。図12において、(a)は1枚目の撮影前の状態での
撮影画面、(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチS
W2を放した状態、つまり、2枚目の撮影前の状態での撮
影画面である。そして、図13において、(a)は2枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、3枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)は3枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、4枚目の撮影前の状態での撮影画面である。
【0211】なお、説明図としては準備していないが、
n枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放すまで
は、それぞれ図12(a)、(b)、図13(a)、(b)のn枚目
の撮影領域がクイックレビュー表示となった撮影画面と
なる。シャッタースイッチSW2を放すと次の撮影領域で
あるn+1枚目の撮影領域のスルー表示が追加されるこ
とになる。
【0212】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後にWBモード選択操
作を行った場合は、所定の警告を行って画像処理装置1
00の使用者に確認した後に、一連のパノラマ撮影を一
旦打ち切ることにより、一連のパノラマ撮影の途中でホ
ワイトバランスの異なる撮影が行われる、つまり、パノ
ラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を
防止することが出来る。
【0213】また、一連のパノラマ撮影の開始後にAE
ロック操作を行った場合は、所定の警告を行って画像処
理装置100の使用者に確認した後に、一連のパノラマ
撮影を一旦打ち切ることにより、一連のパノラマ撮影の
途中で露出の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ
合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止
することが出来る。
【0214】(第3の実施形態)以下、図面を参照して
本発明の第3の実施形態を説明する。なお、第3の実施
形態の構成図は、上記第1の実施形態で説明した図1と
同様である。図2及び図18乃至図20等を参照して、
第3の実施形態の動作を説明する。まず、図2のフロー
チャートに示したように、各モードに応じたパノラマ撮
影画面を画像表示部28に表示する(S116)。な
お、水平パノラマモード撮影画面の一例、垂直パノラマ
モード撮影画面の一例、2X2パノラマモード撮影画面
の一例は、それぞれ図10、11、12に示したとおり
である。
【0215】パノラマ撮影画面が画像表示部28に表示
されたら(S116)、図18に示すように、システム
制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に設定したフラグや変数を初期化する。
例えば、AEロックフラグを解除し(S631)、パノ
ラマ撮影開始フラグを解除し(S632)、変数m、n
を設定して、それぞれm=1、n=1と初期化する(S
633)。
【0216】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0217】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S634)、システム制
御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図2
のS102に戻る。これにより、画像処理装置100の
使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモードに
切り替えることが可能である。
【0218】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S634)、つまり、画像表示
部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状態
で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押す
ことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S635)、パノラマモード終了確認の表示を行い、
さらに終了確認が選択されたならば(S636)、図2
のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0219】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S635)、S661に進む。WBモード設定スイッ
チ72が押されたならば(S661)、システム制御回
路50はパノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S
662)。
【0220】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S662)、システム制御回路
50はWBモード選択処理を実行し(S663)、S63
7に進む。このWBモード選択処理S663の詳細は図
7を用いて前述した通りである。
【0221】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S662)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S664)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
665)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、S631に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択された
ならば(S665)、WBモード選択処理を実行せずにS
637に進む。
【0222】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
WBモード選択処理が行われて、その結果、ホワイトバ
ランスの異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成
に不適当な画像が撮影されることを防止することが出来
る。
【0223】なお、S664における所定の警告表示の
一例としては、WBモード選択画面においてホワイトバ
ランスの選択が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図8(c)に示すように、メニュー画面
において、ホワイトバランスの項目をグレーアウト表示
(図では実線で囲んで表している)として選択不可とし
ても良いし、ホワイトバランスの項目自体を表示しない
ようにしても良い。これらは、一例であり、他の何れの
方法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0224】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S637)、システ
ム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定の
処理を行う(S638)。選択/切替スイッチ66(例え
ば[+]キー)が押されなければ(S637)、S646に
進む。
【0225】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S638)、システム制御回路50は、変数nをn=
n+1として次の撮影領域に移動する(S639)。こ
こで、n=5だったならば(S640)、n=n−4と
して最初の撮影領域に戻る(S641)。この後、S64
6に進む。
【0226】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0227】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S638)、パノラマ撮影
開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連の
パノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば(S
642)、システム制御回路50はそれぞれのパノラマ
モードの撮影方向を反転する(S643)。この後、S6
46に進む。
【0228】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。ここで、水平パ
ノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図10に示
す。図10において、(a)は右方向に撮影を繰り返す画
面、(b)は左方向に撮影を繰り返す画面である。また、
垂直パノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図1
1に示す。図11において、(a)は上方向に撮影を繰り
返す画面、(b)は下方向に撮影を繰り返す画面である。
【0229】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S638)、パノラマ撮影開始フ
ラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影実行後であれば(S642)、
システム制御回路50は、m=m*(−1)として、−
1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反転する
演算を行った後(S644)、変数nに対してn=n+
mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、n=n−
1、n=n+1...となる演算を行う(S645)。
この後、S646に進む。
【0230】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0231】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0232】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0233】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S646)、選択した画像領域に応じて画
面レイアウトを変更する必要があれば(S647)、画
面レイアウトを切り替えて表示する(S648)。この
後、図19のS671に進む。
【0234】これにより、前述したような、撮影方向の
反転に対応した画面、或いは、撮影領域の変更に対応し
た画面、説明のための文字や画像を更新した画面、等を
必要に応じて表示することが出来る。また、2枚目以降
の撮影においては、既に撮影した撮影領域をクイックレ
ビュー表示状態のままに設定すると共に、次の撮影のた
めに移動した今度の撮影領域をスルー表示状態に設定す
ることにより、既に撮影した画像の再生画像と次に撮影
する画像とを一部重ねて表示することが可能となる。こ
れにより、画像処理装置100の使用者は、容易に次の
撮影構図を決定することが出来る。
【0235】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S67
1)、S672に進む。スルー表示状態に於いては、撮
像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メ
モリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次
書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変
換器26を介して画像表示部28の前述した撮影領域に
逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現し
ている。
【0236】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S672)、S634に戻る。シャッタースイッ
チSW1が押されたならば(S672)、システム制御回路
50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表示状態に
設定して(S673)、S674に進む。
【0237】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0238】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S674)。測
光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0239】なお、測距・測光処理S674において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグ及び
或いは露出補正フラグの状態に応じて、AE制御及び或
いはAWB制御の実行の可否を判断し、判断結果に応じ
て各々の処理を行う。この測距・測光処理S674の詳
細は図20を用いて後述する。
【0240】測距・測光処理S674を終えたならば、
システム制御回路50は、システム制御回路50の内部
メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフラグ
の状態を判断し(S691)、フラッシュフラグが設定
されていたならば、フラッシュ48の充電を行い(S6
92)、S675に進む。フラッシュフラグが解除され
ていたならば、S675に進む。
【0241】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S675)、S
693に進む。なお、S675でのスルー表示状態は、S
671でのスルー状態と同じ動作状態である。AEロッ
クスイッチ78が押されないならば(S693)、S66
6に進む。AEロックスイッチ78が押されたならば
(S693)、システム制御回路50は、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパノ
ラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S694)。
【0242】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S694)、システム制御回路
50は、AEロックフラグを設定して、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し(S69
5)、表示部54及び或いは画像表示部28にAEロッ
ク状態であることを表示して、S666に進む。
【0243】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S694)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S696)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
697)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、S631に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択された
ならば(S697)、S676に進む。
【0244】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
AEロックのやり直しが行われ、その結果、露出の異な
る撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画
像が撮影されることを防止することが出来る。
【0245】露出補正スイッチ58が押されないならば
(S666)、S676に進む。露出補正スイッチ58が
押されたならば(S666)、システム制御回路50
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断する
(S667)。
【0246】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S667)、システム制御回路
50は、露出補正フラグを設定して、露出補正スイッチ
58により設定された露出補正パラメータと共にシステ
ム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
(S668)、表示部54及び或いは画像表示部28に
露出補正設定状態であること及び或いは露出補正段数を
表示して、S676に進む。
【0247】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S667)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S696)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
697)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、S631に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択された
ならば(S697)、S676に進む。
【0248】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
露出補正のやり直しが行われ、その結果、露出の異なる
撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像
が撮影されることを防止することが出来る。
【0249】シャッタースイッチSW2が押されずに(S6
76)、さらにシャッタースイッチSW1も解除されたな
らば(S677)、S634に戻る。シャッタースイッチ
SW2が押されたならば(S676)、システム制御回路5
0は画像表示部28の表示状態を固定色表示状態に設定
して(S678)、S679に進む。
【0250】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0251】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S679)。この撮
影処理S679の詳細は図6を用いて前述した通りであ
る。
【0252】システム制御回路50は、撮影処理S67
9によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み
出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S680)。
【0253】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
681)、S682に進む。クイックレビュー状態に於
いては、表示画像処理S680によって画像表示メモリ
24に転送された画像データを、メモリ制御回路22、
D/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮
影領域に表示することにより、撮影画像の自動再生を行
う電子ファインダ機能を実現している。
【0254】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S68
2)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S683)。
【0255】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0256】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S684)、画像表示部28にお
けるクイックレビュー表示を継続する。これにより、使
用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影画
像の確認を入念に行うことが出来る。
【0257】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S684)、システム制御回路50は、パノラマ撮影
開始フラグを設定して(S685)、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影が実行済みであることを明らか
にする。
【0258】これにより、S642で説明したように、
1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモード
の撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止すること
が可能となる。また、S662で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後にWBモード設定を変更するこ
とを禁止することが出来る。さらに、図5のS202で
前述したように、1枚目のパノラマ撮影実行後に露出を
固定することが出来る。また、図5のS209で前述し
たように、1枚目のパノラマ撮影実行後にホワイトバラ
ンスを固定することが出来る。
【0259】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S68
6)、変数mをm=1として初期化した後(S68
7)、S634に戻り、一連のパノラマ撮影処理を繰り
返す。
【0260】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS634に戻った後、S646にお
いて次の撮影領域に移動し、S648において、前回を
含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示状態
に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定し
て、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオーバ
ーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の繋
ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0261】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図14に示す。図14
において、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、
(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した
状態での撮影画面である。なお、説明図としては準備し
ていないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2
を放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュ
ー表示となった撮影画面となる。
【0262】また、垂直パノラマモードでのn枚目の撮
影終了前後の撮影画面の一例を図15に示す。図15に
おいて、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)
は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状
態での撮影画面である。なお、説明図としては準備して
いないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を
放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュー
表示となった撮影画面となる。
【0263】さらに、2X2パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図12及び図13に示
す。図12において、(a)は1枚目の撮影前の状態での
撮影画面、(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチS
W2を放した状態、つまり、2枚目の撮影前の状態での撮
影画面である。そして、図13において、(a)は2枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、3枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)は3枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、4枚目の撮影前の状態での撮影画面である。
【0264】なお、説明図としては準備していないが、
n枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放すまで
は、それぞれ図12(a)、(b)、図13(a)、(b)のn枚目
の撮影領域がクイックレビュー表示となった撮影画面と
なる。シャッタースイッチSW2を放すと次の撮影領域で
あるn+1枚目の撮影領域のスルー表示が追加されるこ
とになる。
【0265】以上説明したように、第3の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後に露出補正操作を行
った場合は、所定の警告を行って画像処理装置100の
使用者に確認した後に、一連のパノラマ撮影を一旦打ち
切ることにより、一連のパノラマ撮影の途中で露出補正
値の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不
適当な画像を撮影してしまうという問題を防止すること
が出来る。
【0266】また、一連のパノラマ撮影の開始後はAE
制御の露出補正値を固定することにより、一連のパノラ
マ撮影の途中で露出の異なる撮影が行われる、つまり、
パノラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうという問
題を防止することが出来る。
【0267】図20は、図19のS674における測距
・測光処理の詳細なフローチャートを示す。システム制
御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出し、
A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影画像
データを逐次読み込む(S701)。
【0268】この逐次読み込まれた画像データを用い
て、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方
式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発
光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定
の演算を行っている。なお、ここでの各処理は、撮影し
た全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所
分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、
TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理におい
て、中央重点モード、平均モード、評価モード、スポッ
トモードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を
行うことが可能となる。
【0269】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S702)、撮影開始フラ
グが設定されていたならば、S709に進む。このよう
に、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たな露出制御を行わずに一定の
露出設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0270】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S702)、システム制御回路50は、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された露
出補正フラグの状態を判断する(S715)。
【0271】露出補正フラグが設定されていたならば
(S715)、システム制御回路50は、露出補正スイ
ッチ58により設定された露出補正値をAE制御S70
5に反映させるために、システム制御回路50の内部メ
モリ或いはメモリ52に記憶された露出補正値を設定し
て(S716)、S703に進む。露出補正フラグが解除
されていたならば(S715)、S703に進む。このよ
うに、露出補正スイッチ58の操作により露出補正フラ
グが設定された状態で一連のパノラマ撮影が開始されて
いる場合、設定された一定の露出補正設定で一連のパノ
ラマ撮影を行うことが可能となる。
【0272】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたAE
ロックフラグの状態を判断し(S703)、AEロック
フラグが設定されていたならば、S709に進む。この
ように、AEロックスイッチ78が押されて、AEロッ
クフラグが設定された状態で一連のパノラマ撮影が開始
されている場合、露出制御をロックして一定の露出設定
で一連のパノラマ撮影を行うことが可能となる。
【0273】AEロックフラグが解除されていたならば
(S703)、システム制御回路50は、画像処理回路
20での演算結果を用いて、露出(AE)が適正と判断
されるまで(S704)、露光制御手段40を用いてA
E制御を行う(S705)。
【0274】AE制御で得られた測定データを用いて、
システム制御回路50はフラッシュが必要か否かを判断
し(S706)、フラッシュが必要ならばフラッシュフ
ラグを設定し、システム制御回路50の内部メモリ或い
はメモリ52に記憶する(S707)。フラッシュが必
要でないならばフラッシュフラグを解除し、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する
(S708)。
【0275】露出(AE)が適正と判断したならば(S
704)、測定データ及び或いは設定パラメータをシス
テム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶
する。
【0276】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S709)、撮影開始フラ
グが設定されていたならば、S713に進む。このよう
に、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たなWB制御を行わずに一定の
WB設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0277】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S709)、システム制御回路50は、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたホ
ワイトバランスモードの状態を判断し(S710)、ホ
ワイトバランス固定モードが設定されていたならば、S
713に進む。ここで、ホワイトバランス固定モードと
しては、太陽光モード、くもりモード、電球モード、蛍
光灯モード等がある。
【0278】なお、ここでは、太陽光モード、くもりモ
ード、電球モード、蛍光灯モードを、ホワイトバランス
固定モードとして説明したが、これらのWBモードの全
て或いは何れかを、ホワイトバランスオートモードに比
較して限定された色温度範囲にホワイトバランスを設定
するモードとしても良く、その場合はS711、S712
に進んで、所定の色温度範囲及び或いは所定の色温度を
中心とするWB制御を行う。このように、ホワイトバラ
ンス固定モードが設定されて一連のパノラマ撮影が開始
されている場合、新たなWB制御を行わずに一定のWB
設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能となる。
【0279】ホワイトバランスオートモードが設定され
ていたならば(S710)、システム制御回路50は、
画像処理回路20での演算結果及びAE制御で得られた測
定データを用いて、ホワイトバランス(AWB)が適正
と判断されるまで(S711)、画像処理回路20を用
いて色処理のパラメータを調節してAWB制御を行う
(S712)。
【0280】ホワイトバランス(AWB)が適正と判断
したならば(S711)、測定データ及び或いは設定パ
ラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶する。
【0281】AE制御及びAWB制御で得られた測定デ
ータを用いて、システム制御回路50は測距(AF)が
合焦と判断されるまで(S713)、測距制御手段34
2を用いてAF制御を行う(S714)。測距(AF)
が合焦と判断したならば(S713)、測定データ及び
或いは設定パラメータをシステム制御回路50の内部メ
モリ或いはメモリ52に記憶し、測距・測光処理ルーチ
ンS674を終了する。
【0282】なお、以上述べた第1〜第3の実施形態の
説明に於いては、一連のパノラマ撮影の開始後は露出
(AE)制御とホワイトバランス(AWB)制御を共に
固定して撮影を行うとして説明したが、一連のパノラマ
撮影の開始後は露出(AE)制御を固定して撮影を行
う、或いは、一連のパノラマ撮影の開始後はホワイトバ
ランス(AWB)制御を固定して撮影を行う構成であっ
てもよい。
【0283】また、実施形態の説明に於いては、一連の
パノラマ撮影の開始後もオートフォーカス(AF)制御
を行うとして説明したが、一連のパノラマ撮影の開始後
はオートフォーカス(AF)制御も固定して撮影を行う
ようにしてもよい。
【0284】そして、第2の実施形態においては、S5
65で一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたなら
ばS531に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始す
るとして説明したが、S511に戻ってパノラマモード
選択画面から再度設定を行い、その後に新たな一連のパ
ノラマ撮影を開始してもよい。
【0285】また、S597で一連のパノラマ撮影終了
の確認が選択されたならばS531に戻って新たな一連
のパノラマ撮影を開始するとして説明したが、S511
に戻ってパノラマモード選択画面から再度設定を行い、
その後に新たな一連のパノラマ撮影を開始してもよい。
【0286】そして、図10乃至図15の各パノラマモ
ード撮影画面においては、ホワイトバランスモードの設
定に応じて、設定したホワイトバランスモードを示す表
示を行うようにしても良い。一例として、図10乃至図
15の各パノラマ撮影画面に、設定されたホワイトバラ
ンスモードを示すアイコンを画面の左下部分に表示する
例を示す。この例では、ホワイトバランスが太陽光モー
ドに設定されている状態を示している。そして、パノラ
マモード選択画面で選択可能なパノラマモードを、2X2
パノラマモード、水平パノラマモード、垂直パノラマモ
ードの3種類として説明したが、これらに限らず、単数
或いは複数種類の任意の数の異なるパノラマモードを選
択可能としてもよい。
【0287】(第4の実施形態)以下、図面を参照して
本発明の第4の実施形態を説明する。図21は、本実施
形態における構成を示すブロック図である。以下では、
図1に示したブロック図と異なる構成要素を中心に説明
し、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。レンズユニット300におい
て、311は絞り、341は絞り311を制御する絞り
制御手段である。
【0288】画像処理装置100において、12はシャ
ッター、40は上記絞り制御手段311と連携しながら
シャッター12を制御するシャッター制御手段である。
【0289】また、44は絞り設定ダイアル、46はシ
ャッター速度設定ダイアルであり、モードダイアル60
での撮影モード設定に応じて値の設定が行われる。マニ
ュアルモードであれば、絞り設定ダイアル44で設定し
た絞り値及びシャッター速度設定ダイアル46で設定し
たシャッター速度値をそのまま用いて撮影を行うことが
できる。絞り優先モードであれば、絞り設定ダイアル4
4で設定した絞り値を用いて、AE(自動露出)処理で
求めた露出値に応じてシャッター速度値を決定し、撮影
を行うことができる。シャッター速度優先モードであれ
ば、シャッター速度設定ダイアル46で設定したシャッ
ター速度値を用いて、AE(自動露出)処理で求めた露
出値に応じて絞り値を決定し、撮影を行うことができ
る。
【0290】また、45はISO感度設定スイッチで、
撮像素子14のISO感度設定をすることができる。I
SO感度の設定に応じて、撮像素子14の蓄積時間、撮
像素子14の出力を増幅する不図示のアンプの増幅率、
A/D変換機16の入力電圧範囲や処理ビット数、画像
処理回路20のガンマ等の画像処理パラメータ等を最適
に設定して、撮影処理を行うことができる。
【0291】次に、図2及び図22乃至図27等を参照
して、第4の実施形態の動作を説明する。まず、図2の
フローチャートに示したように、各モードに応じたパノ
ラマ撮影画面を画像表示部28に表示する(S11
6)。なお、水平パノラマモード撮影画面の一例、垂直
パノラマモード撮影画面の一例、2X2パノラマモード
撮影画面の一例は、それぞれ図29、30、31に示し
たとおりである。
【0292】パノラマ撮影画面が画像表示部28に表示
されたら(S116)、図22に示すように、システム
制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に設定したフラグや変数を初期化する。
例えば、パノラマ撮影開始フラグを解除し(S12
1)、変数m、nを設定して、それぞれm=1、n=1
と初期化する(S122)。
【0293】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0294】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S123)、システム制
御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図2
のS102に戻る。これにより、画像処理装置100の
使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモードに
切り替えることが可能である。
【0295】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S123)、つまり、画像表示
部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状態
で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押す
ことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S124)、パノラマモード終了確認の表示を行い、
さらに終了確認が選択されたならば(S125)、図2
のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0296】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S124)、S126に進む。システム制御回路50
は、シャッター速度設定ダイアル46が設定されないな
らば(S126)、S151に進む。シャッター速度設定
ダイアル46が設定されたならば(S126)、システ
ム制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ
或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの
状態を判断する(S127)。
【0297】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S127)、システム制御回路
50はシャッター速度設定ダイアル46の入力に応じ
て、入力されたシャッター速度に関するフラグやパラメ
ータを設定して、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に記憶し、シャッター速度設定処理を行
う(S128)。
【0298】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S127)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S129)、シャッ
ター速度設定処理(S128)を実行せずにS151に進
む。
【0299】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
シャッター速度設定ダイアル46の設定が行われて、そ
の結果、シャッター速度の異なる撮影が混在する、特
に、スローシャッター等の長秒時撮影が混在して、撮像
素子14の暗電流ノイズが著しく多い画像と少ない画像
とが混在する、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が
撮影されることを防止することが出来る。
【0300】なお、S129における所定の警告表示の
一例としては、シャッター速度設定画面、特にスローシ
ャッタ設定画面において露出補正設定が不可能であるこ
とを示す表示を行ってもよい。例えば、図28(c)に
示すように、メニュー画面において、スローシャッター
の項目をグレーアウト表示(図では実線で囲んで表して
いる)として選択不可としても良いし、スローシャッタ
ーの項目自体を表示しないようにしても良い。これら
は、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を行
っても構わない。
【0301】 システム制御回路50は、ISO感度設
定スイッチ45が押されていないならば(S151)、S
156に進む。ISO感度設定スイッチ45が押された
ならば(S151)、システム制御回路50は、システ
ム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
たパノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S15
2)。
【0302】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S152)、システム制御回路
50はISO感度設定スイッチ45の入力に応じて、入
力されたISO感度に関するフラグやパラメータを設定
して、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶し、ISO感度設定処理を実行して(S15
3)、S156に進む。
【0303】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S152)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S154)、ISO
感度設定処理(S153)を実行せずにS156に進む。
【0304】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
ISO感度設定処理が行われて、その結果、ISO感度
の異なる撮影が混在する、特に、ISO800やISO
1600等の高感度撮影と、ISO100やISO40
0等の通常感度撮影とが混在して、撮像素子14の暗電
流ノイズが著しく多い画像と少ない画像とが混在する、
つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影されること
を防止することが出来る。
【0305】なお、S154における所定の警告表示の
一例としては、ISO感度設定モード画面においてIS
O感度の選択が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図28(c)に示すように、メニュー画
面において、ISO感度設定の項目をグレーアウト表示
(図では実線で囲んで表している)として選択不可とし
ても良いし、ISO感度設定の項目自体を表示しないよ
うにしても良い。これらは、一例であり、他の何れの方
法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0306】WBモード設定スイッチ72が押されたな
らば(S156)、システム制御回路50は、システム
制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶した
パノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S15
7)。
【0307】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S157)、システム制御回路
50は、オート、太陽光、くもり、電球、蛍光灯等の各
種WBモード設定スイッチ等により設定されたWBモー
ドのフラグをシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶し、WBモード選択処理を実行して
(S158)、図23のS221に進む。
【0308】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S157)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S159)、WBモ
ード選択処理(S158)を実行せずに図23のS221
に進む。
【0309】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
WBモード選択処理が行われて、その結果、ホワイトバ
ランスの異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成
に不適当な画像が撮影されることを防止することが出来
る。
【0310】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S221)、システ
ム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定の
処理を行う(S222)。選択/切替スイッチ66(例え
ば[+]キー)が押されなければ(S221)、S230に
進む。
【0311】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S222)、システム制御回路50は、変数nをn=
n+1として次の撮影領域に移動する(S223)。こ
こで、n=5だったならば(S224)、n=n−4と
して最初の撮影領域に戻る(S225)。この後、S23
0に進む。
【0312】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0313】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S222)、パノラマ撮影
開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連の
パノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば(S
226)、システム制御回路50はそれぞれのパノラマ
モードの撮影方向を反転する(S227)。この後、S2
30に進む。
【0314】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。ここで、水平パ
ノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図29に示
す。図29において、(a)は右方向に撮影を繰り返す画
面、(b)は左方向に撮影を繰り返す画面である。また、
垂直パノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図3
0に示す。図30において、(a)は上方向に撮影を繰り
返す画面、(b)は下方向に撮影を繰り返す画面である。
【0315】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S222)、パノラマ撮影開始フ
ラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影実行後であれば(S226)、
システム制御回路50は、m=m*(−1)として、−
1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反転する
演算を行った後(S228)、変数nに対してn=n+
mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、n=n−
1、n=n+1...となる演算を行う(S229)。
この後、S230に進む。
【0316】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0317】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0318】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0319】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S230)、選択した画像領域に応じて画
面レイアウトを変更する必要があれば(S231)、画
面レイアウトを切り替えて表示する(S232)。この
後、図24のS241に進む。これにより、前述したよ
うな、撮影方向の反転に対応した画面、或いは、撮影領
域の変更に対応した画面、説明のための文字や画像を更
新した画面、等を必要に応じて表示することが出来る。
【0320】また、2枚目以降の撮影においては、既に
撮影した撮影領域をクイックレビュー表示状態のままに
設定すると共に、次の撮影のために移動した今度の撮影
領域をスルー表示状態に設定することにより、既に撮影
した画像の再生画像と次に撮影する画像とを一部重ねて
表示することが可能となる。これにより、画像処理装置
100の使用者は、容易に次の撮影構図を決定すること
が出来る。
【0321】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S24
1)、S242に進む。スルー表示状態に於いては、撮
像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メ
モリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次
書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変
換器26を介して画像表示部28の前述した撮影領域に
逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現し
ている。
【0322】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S242)、図22のS123に戻る。シャッタ
ースイッチSW1が押されたならば(S242)、システム
制御回路50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表
示状態に設定して(S243)、S244に進む。
【0323】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0324】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S244)。測
光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0325】なお、測距・測光処理S244において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグ及び
或いは露出補正フラグの状態に応じて、AE制御及び或
いはAWB制御の実行の可否を判断し、判断結果に応じ
て各々の処理を行う。この測距・測光処理S244の詳
細は図26を用いて後述する。
【0326】測距・測光処理S244を終えたならば、
システム制御回路50は、システム制御回路50の内部
メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフラグ
の状態を判断し(S245)、フラッシュフラグが設定
されていたならば、フラッシュ48の充電を行い(S2
46)、S247に進む。フラッシュフラグが解除され
ていたならば、S247に進む。
【0327】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S247)、
図25のS251に進む。なお、S247でのスルー表示
状態は、S241でのスルー状態と同じ動作状態であ
る。システム制御回路50は、シャッター速度設定ダイ
アル46が設定されていないならば(S251)、S25
6に進む。シャッター速度設定ダイアル46が設定され
たならば(S251)、システム制御回路50は、シス
テム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶
したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S25
2)。
【0328】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S252)、システム制御回路
50は、シャッター速度設定ダイアル46の入力に応じ
て、入力されたシャッター速度に関するフラグやパラメ
ータを設定して、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に記憶し、シャッター速度設定処理を行
う(S253)。
【0329】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S252)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S254)、シャッ
ター速度設定処理S253を実行せずにS256に進む。
【0330】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
シャッター速度設定ダイアル46の設定が行われ、その
結果、シャッター速度の異なる撮影が混在する、特に、
スローシャッタ等の長秒時撮影が混在して、撮像素子1
4の暗電流ノイズが著しく多い画像と少ない画像とが混
在する、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影さ
れることを防止することが出来る。
【0331】なお、S254における所定の警告表示の
一例としては、シャッター速度設定画面、特にスローシ
ャッタ設定画面において露出補正設定が不可能であるこ
とを示す表示を行ってもよい。例えば、図28(c)に
示すように、メニュー画面において、スローシャッター
の項目をグレーアウト表示(図では実線で囲んで表して
いる)として選択不可としても良いし、スローシャッタ
ーの項目自体を表示しないようにしても良い。これら
は、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を行
っても構わない。
【0332】システム制御回路50は、露出補正スイッ
チ58が押されないならば(S256)、S261に進
む。露出補正スイッチ58が押されたならば(S25
6)、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断す
る(S257)。
【0333】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S257)、システム制御回路
50は、露出補正フラグを設定して、露出補正スイッチ
58により設定された露出補正パラメータと共にシステ
ム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
(S258)、表示部54及び或いは画像表示部28に
露出補正設定状態であること及び或いは露出補正段数を
表示して、S261に進む。
【0334】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S257)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S259)、露出補
正フラグパラメータ設定処理S258を実行せずにS26
1に進む。
【0335】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
露出補正のやり直しが行われ、その結果、露出の異なる
撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像
が撮影されることを防止することが出来る。なお、S2
59における所定の警告表示の一例としては、露出補正
設定画面において露出補正設定が不可能であることを表
示を行ってもよい。
【0336】システム制御回路50は、ISO感度スイ
ッチ45が押されていないならば(S261)、S271
に進む。ISO感度設定スイッチ45が押されたならば
(S261)、システム制御回路50の内部メモリ或い
はメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態
を判断する(S262)。
【0337】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S262)、システム制御回路
50はISO感度設定スイッチ45の入力に応じて、入
力されたISO感度に関するフラグやパラメータを設定
して、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶し、ISO感度設定処理を実行して(S26
3)、S271に進む。
【0338】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S262)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S264)、ISO
感度設定処理S263を実行せずにS271に進む。
【0339】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
ISO感度設定処理が行われて、その結果、ISO感度
の異なる撮影が混在する、特に、ISO800やISO
1600等の高感度撮影と、ISO100やISO40
0等の通常感度撮影とが混在して、撮像素子14の暗電
流ノイズが著しく多い画像と少ない画像とが混在する、
つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影されること
を防止することが出来る。
【0340】なお、S264における所定の警告表示の
一例としては、ISO感度設定モード画面においてIS
O感度の選択が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図28(c)に示すように、メニュー画
面において、ISO感度設定の項目をグレーアウト表示
(図では実線で囲んで表している)として選択不可とし
ても良いし、ISO感度設定の項目自体を表示しないよ
うにしても良い。これらは、一例であり、他の何れの方
法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0341】シャッタースイッチSW2が押されずに(S2
71)、さらにシャッタースイッチSW1も解除されたな
らば(S272)、図22のS123に戻る。シャッター
スイッチSW2が押されたならば(S271)、システム制
御回路50は画像表示部28の表示状態を固定色表示状
態に設定して(S273)、S274に進む。
【0342】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0343】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S274)。この撮
影処理S274の詳細は図27を用いて後述する。
【0344】システム制御回路50は、撮影処理S27
4によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み
出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S275)。
【0345】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
276)、S277に進む。クイックレビュー状態に於
いては、表示画像処理S275によって画像表示メモリ
24に転送された画像データを、メモリ制御回路22、
D/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮
影領域に表示することにより、撮影画像の自動再生を行
う電子ファインダ機能を実現している。
【0346】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S27
7)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S278)。
【0347】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0348】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S279)、画像表示部28にお
けるクイックレビュー表示を継続する。これにより、使
用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影画
像の確認を入念に行うことが出来る。
【0349】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S279)、システム制御回路50は、パノラマ撮影
開始フラグを設定して(S280)、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影が実行済みであることを明らか
にする。
【0350】これにより、S226で説明したように、
1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモード
の撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止すること
が可能となる。また、S127で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後にシャッター速度設定を変更す
ることを禁止することが出来る。また、S152で説明
したように、1枚目のパノラマ撮影実行後にISO感度
設定を変更することを禁止することが出来る。また、S
157で説明したように、1枚目のパノラマ撮影実行後
にWBモード設定を変更することを禁止することが出来
る。
【0351】さらに、S252説明したように、1枚目
のパノラマ撮影実行後にシャッター速度設定を変更する
ことを禁止することが出来る。さらに、S257で説明
したように、1枚目のパノラマ撮影実行後に露出補正を
行うことを禁止することが出来る。さらに、S262で
説明したように、1枚目のパノラマ撮影実行後にISO
感度設定を変更することを禁止することが出来る。
【0352】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S28
1)、変数mをm=1として初期化した後(S28
2)、図22のS123に戻り、一連のパノラマ撮影処
理を繰り返す。
【0353】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS123に戻った後、S230にお
いて次の撮影領域に移動し、S232において、前回を
含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示状態
に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定し
て、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオーバ
ーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の繋
ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0354】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図33に示す。図33
において、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、
(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した
状態での撮影画面である。なお、説明図としては準備し
ていないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2
を放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュ
ー表示となった撮影画面となる。
【0355】また、垂直パノラマモードでのn枚目の撮
影終了前後の撮影画面の一例を図34に示す。図34に
おいて、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)
は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状
態での撮影画面である。なお、説明図としては準備して
いないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を
放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュー
表示となった撮影画面となる。
【0356】さらに、2X2パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図31及び図32に示
す。図31において、(a)は1枚目の撮影前の状態での
撮影画面、(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチS
W2を放した状態、つまり、2枚目の撮影前の状態での撮
影画面である。そして、図32において、(a)は2枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、3枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)は3枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、4枚目の撮影前の状態での撮影画面である。
【0357】なお、説明図としては準備していないが、
n枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放すまで
は、それぞれ図12(a)、(b)、図13(a)、(b)のn枚目
の撮影領域がクイックレビュー表示となった撮影画面と
なる。シャッタースイッチSW2を放すと次の撮影領域で
あるn+1枚目の撮影領域のスルー表示が追加されるこ
とになる。
【0358】以上説明したように、第4の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後はシャッター速度設
定操作を禁止すると共に所定の警告をすることにより、
一連のパノラマ撮影の途中でシャッター速度の異なる撮
影が混在する、特に、スローシャッター等の長秒時撮影
が混在して、撮像素子14の暗電流ノイズが著しく多い
画像と少ない画像とが混在する、つまり、パノラマ合成
に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止する
ことが出来る。
【0359】また、一連のパノラマ撮影の開始後はIS
O感度設定操作を禁止すると共に所定の警告をすること
により、一連のパノラマ撮影の途中でISO感度設定の
異なる撮影が混在する、特に、ISO800やISO1
600等の高感度撮影と、ISO100やISO400
等の通常感度撮影とが混在して、撮像素子14の暗電流
ノイズが著しく多い画像と少ない画像とが混在する、つ
まり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうと
いう問題を防止することが出来る。
【0360】さらに、一連のパノラマ撮影の開始後はW
Bモード選択操作を禁止すると共に所定の警告をするこ
とにより、一連のパノラマ撮影の途中でホワイトバラン
スの異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不
適当な画像を撮影してしまうという問題を防止すること
が出来る。
【0361】また、一連のパノラマ撮影の開始後は露出
補正操作を禁止すると共に所定の警告をすることによ
り、一連のパノラマ撮影の途中で露出の異なる撮影が行
われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影し
てしまうという問題を防止することが出来る。
【0362】図26は、図24のS244における測距
・測光処理の詳細なフローチャートを示す。システム制
御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出し、
A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影画像
データを逐次読み込む(S2001)。
【0363】この逐次読み込まれた画像データを用い
て、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方
式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発
光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定
の演算を行っている。なお、ここでの各処理は、撮影し
た全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所
分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、
TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理におい
て、中央重点モード、平均モード、評価モード、スポッ
トモードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を
行うことが可能となる。
【0364】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S2002)、撮影開始フ
ラグが設定されていたならば、S2009に進む。この
ように、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮
影が開始されている場合、新たなシャッター速度設定、
露出補正制御、ISO感度設定を行わずに一定の露出設
定、撮像素子14での一定の蓄積時間設定で、一連のパ
ノラマ撮影を行うことが可能となる。
【0365】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2002)、システム制御回路50は、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された
シャッター速度設定フラグの状態を判断し(S200
3)、シャッター速度設定フラグが設定されていないな
らば、S2005に進む。シャッター速度設定フラグが
設定されていたならば(S2003)、システム制御回
路50は、内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたシ
ャッター速度設定パラメータを読み出し、撮影に用いる
シャッター速度及びシャッター速度に応じた撮像素子1
4の電荷蓄積時間を設定する(S2004)。
【0366】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶された露出補正フラグの状態を判断
し(S2005)、露出補正フラグが設定されていない
ならば、S2007に進む。露出補正フラグが設定され
ていたならば(S2005)、システム制御回路50
は、内部メモリ或いはメモリ52に記憶された露出補正
パラメータを読み出し、露出補正値を設定する(S20
06)。
【0367】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶されたISO感度設定フラグの状態
を判断し(S2007)、ISO感度設定フラグが設定
されていないならば、S2009に進む。ISO感度設
定フラグが設定されていたならば(S2007)、シス
テム制御回路50は、内部メモリ或いはメモリ52に記
憶されたISO感度設定パラメータを読み出し、ISO
感度値を設定する(S2008)。
【0368】システム制御回路50は、画像処理回路5
0での演算結果を用いて、露出(AE)が適正と判断さ
れるまで(S2009)、絞り制御手段341を用いて
AE制御を行う(S2010)。
【0369】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶されたフラッシュフラグの状態を判
断し(S2011)、フラッシュフラグが設定されてい
たならば、S2001に戻る。フラッシュフラグが設定
されていないならば(S2011)、システム制御回路
50は、AE制御で得られた測定データを用いて、フラ
ッシュが必要か否かを判断し(S2012)、フラッシ
ュが必要ならばフラッシュフラグを設定し、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する
(S2013)。フラッシュが必要でないならばフラッ
シュフラグを解除し、システム制御回路50の内部メモ
リ或いはメモリ52に記憶する(S2014)。
【0370】露出(AE)が適正と判断したならば(S
2009)、測定データ及び或いは設定パラメータをシ
ステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記
憶する。システム制御回路50は、内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶された撮影開始フラグの状態を判断し
(S2015)、撮影フラグが設定されていたならば、S
2019に進む。
【0371】このように、撮影開始フラグが設定されて
一連のパノラマ撮影が開始されている場合、新たなWB
制御を行わずに、一定のWB設定で一連のパノラマ撮影
を行うことが可能となる。
【0372】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2015)、システム制御回路50は、内部メモリ
或いはメモリ52に記憶されたホワイトバランスモード
の状態を判断し(S2016)、ホワイトバランス固定
モードが設定されていたならば、S2019に進む。こ
こで、ホワイトバランス固定モードとしては、太陽光モ
ード、くもりモード、電球モード、蛍光灯モード等があ
る。
【0373】なお、ここでは、太陽光モード、くもりモ
ード、電球モード、蛍光灯モードを、ホワイトバランス
固定モードとして説明したが、これらのWBモードの全
て或いは何れかを、ホワイトバランスオートモードに比
較して限定された色温度範囲にホワイトバランスを設定
するモードとしても良く、その場合はS2017、S20
18に進んで、所定の色温度範囲及び或いは所定の色温
度を中心とするWB制御を行う。このように、ホワイト
バランス固定モードが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たなWB制御を行わずに一定の
WB設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0374】ホワイトバランスオートモードが設定され
ていたならば(S2016)、システム制御回路50
は、画像処理回路20での演算結果及びAE制御で得ら
れた測定データを用いて、ホワイトバランス(AWB)
が適正と判断されるまで(S2017)、画像処理回路
20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御
を行う(S2018)。
【0375】ホワイトバランス(AWB)が適正と判断
したならば(S2017)、測定データ及び或いは設定
パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶する。
【0376】AE制御及びAWB制御で得られた測定デ
ータを用いて、システム制御回路50は測距(AF)が
合焦と判断されるまで(S2019)、測距制御手段3
42を用いてAF制御を行う(S2020)。測距(A
F)が合焦と判断したならば(S2019)、測定デー
タ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶し、測距・測光処理
ルーチンS244を終了する。
【0377】図27は、図25のS274における撮影
処理の詳細なフローチャートを示す。システム制御回路
50は、内部メモリ或いはメモリ52に記憶される測光
データ及びシャッター速度パラメータに従い、シャッタ
ー12を開くと共に、絞り制御手段341によって所定
の絞り値に絞りこんで撮像素子14を露光する(S21
01、S2102)。
【0378】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶されるフラッシュフラグの状態を判
断し(S2103)、フラッシュフラグが設定されてい
ないならば、S2107に進む。フラッシュフラグが設
定されていたならば(S2103)、システム制御回路
50は、調光制御が終了するまで(S2105)、フラ
ッシュ48を発光させる(S2104)。
【0379】調光制御が終了したならば(S210
5)、システム制御回路50は、フラッシュ48の発光
を停止する(S2106)。システム制御回路50は、
測光データ及びシャッター速度パラメータに従って撮像
素子14の露光終了を待ち(S2107)、シャッター
12を閉じて(S2108)、撮像素子14から電荷信
号を読み出し、A/D変換器16、画像処理回路20、
メモリ制御回路22を介して、或いはA/D変換器16
から直接メモリ制御回路22を介して、メモリ30に撮
影画像のデータを書き込む(S2106)。一連の処理
を終えたならば、撮影処理ルーチンS274を終了す
る。
【0380】(第5の実施形態)以下、図面を参照して
本発明の第5の実施形態を説明する。なお、第5の実施
形態の構成図は、上記第4の実施形態で説明した図21
と同様である。図2及び図35乃至38等を参照して、
第5の実施形態の動作を説明する。まず、図2のフロー
チャートに示したように、各モードに応じたパノラマ撮
影画面を画像表示部28に表示する(S116)。な
お、水平パノラマモード撮影画面の一例、垂直パノラマ
モード撮影画面の一例、2X2パノラマモード撮影画面
の一例は、それぞれ図29、30、31に示したとおり
である。
【0381】パノラマ撮影画面が画像表示部28に表示
されたら(S116)、図35に示すように、システム
制御回路50は、内部メモリ或いはメモリ52に設定し
たフラグや変数を初期化する。例えば、パノラマ撮影開
始フラグを解除し(S321)、変数m、nを設定し
て、それぞれm=1、n=1と初期化する(S32
2)。
【0382】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0383】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S323)、システム制
御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図2
のS102に戻る。これにより、画像処理装置100の
使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモードに
切り替えることが可能である。
【0384】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S323)、つまり、画像表示
部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状態
で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押す
ことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S324)、パノラマモード終了確認の表示を行い、
さらに終了確認が選択されたならば(S325)、図2
のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0385】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S324)、S326に進む。システム制御回路50
は、シャッター速度設定ダイアル46が設定されないな
らば(S326)、S331に進む。シャッター速度設定
ダイアル46が設定されたならば(S326)、システ
ム制御回路50は内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
たパノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S32
7)。
【0386】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S327)、システム制御回路
50はシャッター速度設定ダイアル46の入力に応じ
て、入力されたシャッター速度に関するフラグやパラメ
ータを設定して、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に記憶し、シャッター速度設定処理を行
う(S328)。
【0387】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S327)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S329)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
330)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、S321に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択された
ならば(S330)、シャッター速度設定処理S328を
実行せずにS331に進む。
【0388】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
シャッター速度設定ダイアル46の設定が行われて、そ
の結果、シャッター速度の異なる撮影が混在する、特
に、スローシャッター等の長秒時撮影が混在して、撮像
素子14の暗電流ノイズが著しく多い画像と少ない画像
とが混在する、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が
撮影されることを防止することが出来る。
【0389】なお、S329における所定の警告表示の
一例としては、シャッター速度設定画面、特にスローシ
ャッター設定画面において露出補正設定が不可能である
ことを示す表示を行ってもよい。例えば、図28(c)
に示したように、メニュー画面において、スローシャッ
ターの項目をグレーアウト表示(図では実線で囲んで表
している)として選択不可としても良いし、スローシャ
ッターの項目自体を表示しないようにしても良い。これ
らは、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を
行っても構わない。
【0390】システム制御回路50は、ISO感度設定ス
イッチ45が押されていないならば(S331)、S33
6に進む。ISO感度設定スイッチ45が押されていた
ならば(S331)、システム制御回路50は内部メモ
リ或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグ
の状態を判断する(S332)。
【0391】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S332)、システム制御回路
50はISO感度設定スイッチ45の入力に応じて、入
力されたISO感度に関するフラグやパラメータを設定
して、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶し、ISO感度設定処理を実行して(S33
3)、S336に進む。
【0392】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S332)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S334)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
335)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、S321に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択された
ならば(S335)、シャッター速度設定処理S333を
実行せずにS336に進む。
【0393】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
ISO感度設定処理が行われて、その結果、ISO感度
の異なる撮影が混在する、特に、ISO800やISO
1600等の高感度撮影と、ISO100やISO40
0等の通常感度撮影とが混在して、撮像素子14の暗電
流ノイズが著しく多い画像と少ない画像とが混在する、
つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影されること
を防止することが出来る。
【0394】なお、S334における所定の警告表示の
一例としては、ISO感度設定モード選択画面において
ISO感度の選択が不可能であることを示す表示を行っ
てもよい。例えば、図28(c)に示したように、メニ
ュー画面において、ISO感度設定の項目をグレーアウ
ト表示(図では実線で囲んで表している)として選択不
可としても良いし、ISO感度設定の項目自体を表示し
ないようにしても良い。これらは、一例であり、他の何
れの方法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0395】WBモード設定スイッチ72が押されたな
らば(S336)、システム制御回路50は、システム
制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶した
パノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S33
7)。
【0396】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S337)、システム制御回路
50は、オート、太陽光、くもり、電球、蛍光灯等の各
種WBモード設定スイッチ等により設定されたWBモー
ドのフラグをシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶し、WBモード選択処理を実行して
(S338)、図36のS341に進む。
【0397】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S337)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S339)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
340)、一旦これまでのパノラマ撮影を終えて、S3
21に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始する。一
連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択されたならば
(S340)、WBモード選択処理(S338)を実行
せずにS341に進む。
【0398】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
WBモード選択処理が行われて、その結果、ホワイトバ
ランスの異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成
に不適当な画像が撮影されることを防止することが出来
る。
【0399】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S341)、システ
ム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定の
処理を行う(S342)。選択/切替スイッチ66(例え
ば[+]キー)が押されなければ(S341)、S350に
進む。
【0400】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S342)、システム制御回路50は、変数nをn=
n+1として次の撮影領域に移動する(S343)。こ
こで、n=5だったならば(S344)、n=n−4と
して最初の撮影領域に戻る(S3345)。この後、S3
50に進む。
【0401】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0402】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S342)、パノラマ撮影
開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連の
パノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば(S
346)、システム制御回路50はそれぞれのパノラマ
モードの撮影方向を反転する(S347)。この後、S3
50に進む。
【0403】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。ここで、水平パ
ノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図29に示
す。図29において、(a)は右方向に撮影を繰り返す画
面、(b)は左方向に撮影を繰り返す画面である。また、
垂直パノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図3
0に示す。図30において、(a)は上方向に撮影を繰り
返す画面、(b)は下方向に撮影を繰り返す画面である。
【0404】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S342)、パノラマ撮影開始フ
ラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影実行後であれば(S346)、
システム制御回路50は、m=m*(−1)として、−
1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反転する
演算を行った後(S348)、変数nに対してn=n+
mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、n=n−
1、n=n+1...となる演算を行う(S349)。
この後、S350に進む。
【0405】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0406】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0407】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0408】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S350)、選択した画像領域に応じて画
面レイアウトを変更する必要があれば(S351)、画
面レイアウトを切り替えて表示する(S352)。この
後、S361に進む。
【0409】これにより、前述したような、撮影方向の
反転に対応した画面、或いは、撮影領域の変更に対応し
た画面、説明のための文字や画像を更新した画面、等を
必要に応じて表示することが出来る。また、2枚目以降
の撮影においては、既に撮影した撮影領域をクイックレ
ビュー表示状態のままに設定すると共に、次の撮影のた
めに移動した今度の撮影領域をスルー表示状態に設定す
ることにより、既に撮影した画像の再生画像と次に撮影
する画像とを一部重ねて表示することが可能となる。こ
れにより、画像処理装置100の使用者は、容易に次の
撮影構図を決定することが出来る。
【0410】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S36
1)、S362に進む。スルー表示状態に於いては、撮
像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メ
モリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次
書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変
換器26を介して画像表示部28の前述した撮影領域に
逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現し
ている。
【0411】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S362)、図35のS323に戻る。シャッタ
ースイッチSW1が押されたならば(S362)、システム
制御回路50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表
示状態に設定して(S363)、S364に進む。
【0412】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0413】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S364)。測
光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0414】なお、測距・測光処理S364において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S364の詳細は図26を用いて前述し
た通りである。
【0415】測距・測光処理S364を終えたならば、
システム制御回路50は、内部メモリ或いはメモリ52
に記憶されたフラッシュフラグの状態を判断し(S36
5)、フラッシュフラグが設定されていたならば、フラ
ッシュ48の充電を行い(S366)、S367に進む。
フラッシュフラグが解除されていたならば、S367に
進む。
【0416】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S367)、
図38のS381に進む。なお、S367でのスルー表示
状態は、S361でのスルー状態と同じ動作状態であ
る。システム制御回路50は、シャッター速度設定ダイ
アル46が設定されていないならば(S381)、S38
6に進む。シャッター速度設定ダイアル46が設定され
たならば(S381)、システム制御回路50は、シス
テム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶
したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S38
2)。
【0417】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S382)、システム制御回路
50は、シャッター速度設定ダイアル46の入力に応じ
て、入力されたシャッター速度に関するフラグやパラメ
ータを設定して、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に記憶し、シャッター速度設定処理を行
う(S383)。
【0418】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S382)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S384)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
385)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、図35のS321に戻って新たな一連のパノラマ撮
影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選
択されたならば(S384)、シャッター速度設定処理S
338を実行せずにS386に進む。
【0419】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
シャッター速度設定ダイアル46の設定が行われ、その
結果、シャッター速度の異なる撮影が混在する、特に、
スローシャッタ等の長秒時撮影が混在して、撮像素子1
4の暗電流ノイズが著しく多い画像と少ない画像とが混
在する、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影さ
れることを防止することが出来る。
【0420】なお、S384における所定の警告表示の
一例としては、シャッター速度設定画面、特にスローシ
ャッタ設定画面において露出補正設定が不可能であるこ
とを示す表示を行ってもよい。例えば、図28(c)に
示すように、メニュー画面において、スローシャッター
の項目をグレーアウト表示(図では実線で囲んで表して
いる)として選択不可としても良いし、スローシャッタ
ーの項目自体を表示しないようにしても良い。これら
は、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を行
っても構わない。
【0421】システム制御回路50は、露出補正スイッ
チ58が押されないならば(S386)、S391に進
む。露出補正スイッチ58が押されたならば(S38
6)、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断す
る(S387)。
【0422】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S387)、システム制御回路
50は、露出補正フラグを設定して、露出補正スイッチ
58により設定された露出補正パラメータと共にシステ
ム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
(S388)、表示部54及び或いは画像表示部28に
露出補正設定状態であること及び或いは露出補正段数を
表示して、S391に進む。
【0423】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S387)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S389)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
390)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、図35のS321に戻って新たな一連のパノラマ撮
影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選
択されたならば(S390)、露出補正フラッグパラメ
ータ設定処理S388を実行せずにS391に進む。
【0424】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
露出補正のやり直しが行われ、その結果、露出の異なる
撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像
が撮影されることを防止することが出来る。なお、S3
89における所定の警告表示の一例としては、露出補正
設定画面において露出補正設定が不可能であることを表
示を行ってもよい。
【0425】システム制御回路50は、ISO感度スイ
ッチ45が押されていないならば(S391)、S411
に進む。ISO感度設定スイッチ45が押されたならば
(S391)、システム制御回路50の内部メモリ或い
はメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態
を判断する(S392)。
【0426】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S392)、システム制御回路
50はISO感度設定スイッチ45の入力に応じて、入
力されたISO感度に関するフラグやパラメータを設定
して、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶し、ISO感度設定処理を実行して(S39
3)、S411に進む。
【0427】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S392)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S394)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
395)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、図35のS321に戻って新たな一連のパノラマ撮
影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選
択されたならば(S395)、ISO感度設定処理S39
3を実行せずにS411に進む。
【0428】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
ISO感度設定処理が行われて、その結果、ISO感度
の異なる撮影が混在する、特に、ISO800やISO
1600等の高感度撮影と、ISO100やISO40
0等の通常感度撮影とが混在して、撮像素子14の暗電
流ノイズが著しく多い画像と少ない画像とが混在する、
つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影されること
を防止することが出来る。
【0429】なお、S394における所定の警告表示の
一例としては、ISO感度設定モード画面においてIS
O感度の選択が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図28(c)に示すように、メニュー画
面において、ISO感度設定の項目をグレーアウト表示
(図では実線で囲んで表している)として選択不可とし
ても良いし、ISO感度設定の項目自体を表示しないよ
うにしても良い。これらは、一例であり、他の何れの方
法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0430】シャッタースイッチSW2が押されずに(S4
11)、さらにシャッタースイッチSW1も解除されたな
らば(S412)、図35のS323に戻る。シャッター
スイッチSW2が押されたならば(S411)、システム制
御回路50は画像表示部28の表示状態を固定色表示状
態に設定して(S413)、S414に進む。
【0431】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0432】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S414)。この撮
影処理S414の詳細は図27を用いて前述した通りで
ある。
【0433】システム制御回路50は、撮影処理S41
4によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み
出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S415)。
【0434】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
416)、S417に進む。クイックレビュー状態に於
いては、表示画像処理S415によって画像表示メモリ
24に転送された画像データを、メモリ制御回路22、
D/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮
影領域に表示することにより、撮影画像の自動再生を行
う電子ファインダ機能を実現している。
【0435】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S41
7)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S418)。
【0436】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0437】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S419)、画像表示部28にお
けるクイックレビュー表示を継続する。これにより、使
用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影画
像の確認を入念に行うことが出来る。
【0438】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S419)、システム制御回路50は、パノラマ撮影
開始フラグを設定して(S420)、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影が実行済みであることを明らか
にする。
【0439】これにより、S346で説明したように、
1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモード
の撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止すること
が可能となる。また、S327で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後にシャッター速度設定を変更す
ることを禁止することが出来る。また、S332で説明
したように、1枚目のパノラマ撮影実行後にISO感度
設定を変更することを禁止することが出来る。また、S
337で説明したように、1枚目のパノラマ撮影実行後
にWBモード設定を変更することを禁止することが出来
る。
【0440】さらに、S382説明したように、1枚目
のパノラマ撮影実行後にシャッター速度設定を変更する
ことを禁止することが出来る。さらに、S387で説明
したように、1枚目のパノラマ撮影実行後に露出補正を
行うことを禁止することが出来る。さらに、S392で
説明したように、1枚目のパノラマ撮影実行後にISO
感度設定を変更することを禁止することが出来る。
【0441】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S42
1)、変数mをm=1として初期化した後(S42
2)、図35のS323に戻り、一連のパノラマ撮影処
理を繰り返す。
【0442】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS323に戻った後、S350にお
いて次の撮影領域に移動し、S352において、前回を
含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示状態
に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定し
て、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオーバ
ーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の繋
ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0443】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図33に示す。図33
において、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、
(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した
状態での撮影画面である。なお、説明図としては準備し
ていないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2
を放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュ
ー表示となった撮影画面となる。
【0444】また、垂直パノラマモードでのn枚目の撮
影終了前後の撮影画面の一例を図34に示す。図34に
おいて、(a)は1枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)
は1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状
態での撮影画面である。なお、説明図としては準備して
いないが、1枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を
放すまでは(a)の1枚目の撮影領域がクイックレビュー
表示となった撮影画面となる。
【0445】さらに、2X2パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図31及び図32に示
す。図31において、(a)は1枚目の撮影前の状態での
撮影画面、(b)は1枚目の撮影後にシャッタースイッチS
W2を放した状態、つまり、2枚目の撮影前の状態での撮
影画面である。そして、図32において、(a)は2枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、3枚目の撮影前の状態での撮影画面、(b)は3枚目
の撮影後にシャッタースイッチSW2を放した状態、つま
り、4枚目の撮影前の状態での撮影画面である。
【0446】なお、説明図としては準備していないが、
n枚目の撮影後にシャッタースイッチSW2を放すまで
は、それぞれ図12(a)、(b)、図13(a)、(b)のn枚目
の撮影領域がクイックレビュー表示となった撮影画面と
なる。シャッタースイッチSW2を放すと次の撮影領域で
あるn+1枚目の撮影領域のスルー表示が追加されるこ
とになる。
【0447】以上説明したように、第5の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後はシャッター速度設
定操作を禁止すると共に所定の警告を行って画像処理装
置100の使用者に確認した後に、一連のパノラマ撮影
を打ち切ることにより、一連のパノラマ撮影の途中でシ
ャッター速度の異なる撮影が混在する、特に、スローシ
ャッター等の長秒時撮影が混在して、撮像素子14の暗
電流ノイズが著しく多い画像と少ない画像とが混在す
る、つまり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影してし
まうという問題を防止することが出来る。
【0448】また、一連のパノラマ撮影の開始後はIS
O感度設定操作を禁止すると共に所定の警告を行って画
像処理装置100の使用者に確認した後に、一連のパノ
ラマ撮影を一旦打ち切ることにより、一連のパノラマ撮
影の途中でISO感度設定の異なる撮影が混在する、特
に、ISO800やISO1600等の高感度撮影と、
ISO100やISO400等の通常感度撮影とが混在
して、撮像素子14の暗電流ノイズが著しく多い画像と
少ない画像とが混在する、つまり、パノラマ合成に不適
当な画像を撮影してしまうという問題を防止することが
出来る。
【0449】さらに、一連のパノラマ撮影の開始後はW
Bモード選択操作を禁止すると共に所定の警告を行って
画像処理装置100の使用者に確認した後に、一連のパ
ノラマ撮影を一旦打ち切ることにより、一連のパノラマ
撮影の途中でホワイトバランスの異なる撮影が行われ
る、つまり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影してし
まうという問題を防止することが出来る。
【0450】また、一連のパノラマ撮影の開始後は露出
補正操作を禁止すると共に所定の警告を行って画像処理
装置100の使用者に確認した後に、一連のパノラマ撮
影を一旦打ち切ることにより、一連のパノラマ撮影の途
中で露出の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合
成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止す
ることが出来る。
【0451】なお、以上述べた第4、5の実施形態の説
明に於いては、一連のパノラマ撮影の開始後は、シャッ
ター速度つまり撮像素子14の電荷蓄積時間を固定して
撮影を行うとして説明したが、一連のパノラマ撮影の開
始後は、所定のシャッター速度範囲つまり所定の撮像素
子14の電荷蓄積時間範囲であれば、シャッター速度、
つまり撮像素子14の電荷蓄積時間を変更可能とするよ
うにしてもよい。
【0452】例えば、通常撮影のシャッター速度範囲
内、つまり、撮像素子14の暗電流ノイズが少ない範囲
の電荷蓄積時間に対応するシャッター速度範囲内であれ
ば、一連のパノラマ撮影の開始後にシャッター速度を変
更しても、画質が著しく低下せずに、複数枚撮影した画
像を組み合わせてパノラマ画像を作成することができ
る。この場合、通常撮影のシャッター速度範囲から長秒
時撮影のシャッター速度範囲への変更、或いは、長秒時
撮影のシャッター速度範囲から通常撮影のシャッター速
度範囲への変更のみ、一連のパノラマ撮影の開始後はシ
ャッター速度の変更を禁止するようにすればよい。或い
は、通常撮影のシャッター速度範囲から長秒時撮影のシ
ャッター速度範囲への変更のみ、一連のパノラマ撮影の
開始後はシャッター速度の変更を禁止するようにしても
よい。
【0453】また、第4、5の実施形態の説明において
は、一連のパノラマ撮影の開始後は、ISO感度を固定
して撮影を行うとして説明したが、一連のパノラマ撮影
の開始後は、所定のISO感度範囲であれば、ISO感
度を変更可能とするようにしてもよい。
【0454】例えば、通常撮影のISO感度範囲内、つ
まり、撮像素子14の暗電流ノイズが少ない範囲の電荷
蓄積時間に対応するISO感度範囲内であれば、一連の
パノラマ撮影の開始後にISO感度を変更しても、画質
が著しく低下せずに、複数枚撮影した画像を組み合わせ
てパノラマ画像を作成することができる。この場合、通
常撮影のISO感度範囲から高感度撮影のISO感度範
囲への変更、或いは、高感度撮影のISO感度範囲から
通常撮影のISO感度範囲への変更のみ、一連のパノラ
マ撮影の開始後はISO感度の変更を禁止するようにす
ればよい。或いは、通常撮影のISO感度範囲から高感
度撮影のISO感度範囲への変更のみ、一連のパノラマ
撮影の開始後はISO感度の変更を禁止するようにして
もよい。
【0455】そして、第5の実施形態においては、S3
30、S335、S340、S385、S390及びS39
5で一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば
S321に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始する
として説明したが、S111に戻ってパノラマモード選
択画面から再度設定を行い、その後に新たな一連のパノ
ラマ撮影を開始してもよい。また、パノラマモード選択
画面で選択可能なパノラマモードを、2X2パノラマモー
ド、水平パノラマモード、垂直パノラマモードの3種類
として説明したが、これらに限らず、単数或いは複数種
類の任意の数の異なるパノラマモードを選択可能として
もよい。
【0456】(第6の実施形態)以下、図面を参照して
本発明の第6の実施形態を説明する。図39は、本実施
形態における構成を示すブロック図である。以下では、
図1に示したブロック図と異なる構成要素を中心に説明
し、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0457】画像処理装置100において、79は露出
(AE)/調光(FE)ロックスイッチである。このロ
ックスイッチ79が露出(AE)ロックスイッチとして
機能する際は、撮像した画像データを画像処理回路20
によって所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基
づいてシステム制御回路50が露光制御手段340に対
して制御を行うTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAE
(自動露出)処理において露出をロックすることができ
る。また、このロックスイッチ79が調光(FE)ロッ
クスイッチとして機能する際は、撮像した画像データを
画像処理回路20によって所定の演算処理を行い、得ら
れた演算結果に基づいてシステム制御回路50がフラッ
シュ48に対して制御を行うTTL(スルー・ザ・レン
ズ)方式のFE(調光)処理において調光をロックする
ことができる。
【0458】また、47はフラッシュ設定スイッチであ
り、フラッシュ48の動作を設定或いは解除することが
できる。画像処理装置100がフラッシュ48の発光部
が発光位置と収納位置とに可動する機構(ポップアップ
機構)を備える場合、このフラッシュ設定スイッチ47
に含まれるフラッシュボタンの操作に応じてフラッシュ
48の発光部を発光位置へ移動させて(ポップアップ)
フラッシュ48を発光させることが可能となり、また、
フラッシュ48の発光部が押し下げられて収納位置へ移
動することに応じてフラッシュ48を停止させることが
可能となる。或いは、画像処理装置100がフラッシュ
48の発光部が発光位置と収納位置とに可動する機構
(ポップアップ機構)を備える別の構成の場合、このフ
ラッシュ設定スイッチ47に含まれるフラッシュボタン
の操作に応じてフラッシュ48の発光部を発光位置へ移
動させて(ポップアップ)フラッシュ48を発光させる
ことが可能となり、また、フラッシュボタンの操作に応
じてフラッシュ48の発光部を収納位置へ移動させてフ
ラッシュ48を停止させることが可能となる。
【0459】また、49は調光補正スイッチであり、露
光中にシステム制御回路50がフラッシュ48に対して
制御を行うTTL(スルー・ザ・レンズ)方式のFE(調
光)処理において、調光制御をオーバー或いはアンダー
に補正することができる。
【0460】次に、図2及び図40乃至図45等を参照
して、第6の実施形態の動作を説明する。まず、図2の
フローチャートに示したように、各モードに応じたパノ
ラマ撮影画面を画像表示部28に表示する(S11
6)。なお、水平パノラマモード撮影画面の一例、垂直
パノラマモード撮影画面の一例、2X2パノラマモード
撮影画面の一例は、それぞれ図10、11、12に示し
たとおりである。
【0461】パノラマ撮影画面が画像表示部28に表示
されたら(S116)、図40に示すように、システム
制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に設定したフラグや変数を初期化する。
例えば、AEロックフラグを解除し(S431)、FE
ロックフラグを解除し(S432)、パノラマ撮影開始
フラグを解除し(S433)、変数m、nを設定して、
それぞれm=1、n=1と初期化する(S434)。
【0462】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0463】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S435)、システム制
御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図2
のS102に戻る。これにより、画像処理装置100の
使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモードに
切り替えることが可能である。
【0464】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S435)、つまり、画像表示
部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状態
で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押す
ことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S436)、パノラマモード終了確認の表示を行い、
さらに終了確認が選択されたならば(S437)、図2
のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0465】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S436)、S438に進む。システム制御回路50
は、フラッシュ設定スイッチ47が設定されないならば
(S438)、S443に進む。フラッシュ設定スイッチ
47が設定されたならば(S438)、システム制御回
路50は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判
断する(S439)。
【0466】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S439)、システム制御回路
50はフラッシュモード設定処理を行う(S440)。
このフラッシュモード設定処理S440の詳細は図45
を用いて後述する。
【0467】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S439)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S441)、フラッ
シュ設定処理(S440)を実行せずにS443に進む。
【0468】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
フラッシュ設定スイッチ47の設定が行われて、その結
果、フラッシュを使用した撮影とフラッシュを使用しな
い撮影とが混在する、つまり、パノラマ合成に不適当な
画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0469】WBモード設定スイッチ72が押されたな
らば(S443)、システム制御回路50は、システム
制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶した
パノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S44
4)。
【0470】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S444)、システム制御回路
50はWBモード選択処理を実行して(S445)、図
41のS446に進む。このWBモード選択処理S44
5の詳細は図7を用いて前述した通りである。
【0471】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S444)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S446)、WBモ
ード選択処理S445を実行せずに図41のS446に進
む。
【0472】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
WBモード選択処理が行われて、その結果、ホワイトバ
ランスの異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成
に不適当な画像が撮影されることを防止することが出来
る。
【0473】なお、S446における所定の警告表示の
一例としては、WBモード選択画面においてホワイトバ
ランスの選択が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図46(c)に示すように、メニュー画
面において、ホワイトバランスの項目をグレーアウト表
示(図では実線で囲んで表している)として選択不可と
しても良いし、ホワイトバランスの項目自体を表示しな
いようにしても良い。これらは、一例であり、他の何れ
の方法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0474】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S446)、システ
ム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定の
処理を行う(S447)。選択/切替スイッチ66(例え
ば[+]キー)が押されなければ(S446)、S455に
進む。
【0475】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S447)、システム制御回路50は、変数nをn=
n+1として次の撮影領域に移動する(S448)。こ
こで、n=5だったならば(S449)、n=n−4と
して最初の撮影領域に戻る(S449)。この後、S45
5に進む。
【0476】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0477】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S447)、パノラマ撮影
開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連の
パノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば(S
451)、システム制御回路50はそれぞれのパノラマ
モードの撮影方向を反転する(S452)。この後、S4
55に進む。
【0478】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。ここで、水平パ
ノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図10に示
す。図10において、(a)は右方向に撮影を繰り返す画
面、(b)は左方向に撮影を繰り返す画面である。また、
垂直パノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図1
1に示す。図11において、(a)は上方向に撮影を繰り
返す画面、(b)は下方向に撮影を繰り返す画面である。
【0479】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S447)、パノラマ撮影開始フ
ラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影実行後であれば(S451)、
システム制御回路50は、m=m*(−1)として、−
1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反転する
演算を行った後(S452)、変数nに対してn=n+
mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、n=n−
1、n=n+1...となる演算を行う(S454)。
この後、S455に進む。
【0480】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0481】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0482】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0483】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S455)、選択した画像領域に応じて画
面レイアウトを変更する必要があれば(S456)、画
面レイアウトを切り替えて表示する(S457)。この
後、図42のS458に進む。これにより、前述したよ
うな、撮影方向の反転に対応した画面、或いは、撮影領
域の変更に対応した画面、説明のための文字や画像を更
新した画面、等を必要に応じて表示することが出来る。
【0484】また、2枚目以降の撮影においては、既に
撮影した撮影領域をクイックレビュー表示状態のままに
設定すると共に、次の撮影のために移動した今度の撮影
領域をスルー表示状態に設定することにより、既に撮影
した画像の再生画像と次に撮影する画像とを一部重ねて
表示することが可能となる。これにより、画像処理装置
100の使用者は、容易に次の撮影構図を決定すること
が出来る。
【0485】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S45
8)、S459に進む。スルー表示状態に於いては、撮
像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メ
モリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次
書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変
換器26を介して画像表示部28の前述した撮影領域に
逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現し
ている。
【0486】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S459)、図40のS435に戻る。シャッタ
ースイッチSW1が押されたならば(S459)、システム
制御回路50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表
示状態に設定して(S460)、S461に進む。
【0487】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0488】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S461)。測
光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0489】なお、測距・測光処理S461において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S461の詳細は図44を用いて後述す
る。
【0490】測距・測光処理S461を終えたならば、
システム制御回路50は、システム制御回路50の内部
メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフラグ
の状態を判断し(S462)、フラッシュフラグが設定
されていたならば、フラッシュ48の充電を行い(S4
63)、S464に進む。フラッシュフラグが解除され
ていたならば、S464に進む。
【0491】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S464)、S
465に進む。なお、S464でのスルー表示状態は、S
458でのスルー状態と同じ動作状態である。システム
制御回路50は、AE/FEロックスイッチ79が押さ
れないならば(S465)、図43のS721に進む。A
E/FEロックスイッチ79が押されたならば(S46
5)、システム制御回路50は、システム制御回路50
の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影
開始フラグの状態を判断する(S466)。
【0492】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S466)、システム制御回路
50は、フラッシュ48の充電が終了したかどうかを判
断する(S467)。
【0493】フラッシュ充電が完了していない、或い
は、フラッシュ充電をしていないならば(S467)、
システム制御回路50は、被写体の露出測定を行い、露
出量を決定する測光制御を行い(S468)、AEロッ
クフラグを設定して、測光した所定のパラメータ類と共
にシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52
に記憶し(S469)、表示部54及び或いは画像表示
部28にAEロック状態であることを表示して、図43
のS721に進む。
【0494】フラッシュ充電が完了していたならば(S
467)、システム制御回路50は、フラッシュ48を
プリ発光して被写体の露出測定を行い、フラッシュ調光
量を決定する調光制御を行い(S470)、FEロック
フラグを設定して、調光した所定のパラメータ類と共に
システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に
記憶し(S471)、表示部54及び或いは画像表示部
28にFEロック状態であることを表示して、図43の
S721に進む。
【0495】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S466)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S472)、シャッ
ター速度設定処理S253を実行せずに図43のS721
に進む。
【0496】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
AEロック或いはFEロックのやり直しが行われ、その
結果、露出の異なる撮影行われる、つまり、パノラマ合
成に不適当な画像が撮影されることを防止することが出
来る。
【0497】システム制御回路50は、フラッシュ設定
スイッチ47が設定されないならば(S721)、S72
6に進む。フラッシュ設定スイッチ47が設定されたな
らば(S721)、システム制御回路50の内部メモリ
或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの
状態を判断する(S722)。
【0498】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S722)、システム制御回路
50は、フラッシュモード設定処理を行う(S72
3)。このフラッシュモード設定処理S723の詳細は
図45を用いて後述する。
【0499】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S722)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S724)、フラッ
シュモード設定処理S723を実行せずにS726に進
む。
【0500】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
フラッシュ設定スイッチ47の設定が行われ、その結
果、フラッシュを使用した撮影とフラッシュを使用しな
い撮影とが混在する、つまり、パノラマ合成に不適当な
画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0501】システム制御回路50は、露出補正スイッ
チ58が押されないならば(S726)、S731に進
む。露出補正スイッチ58が押されたならば(S72
6)、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断す
る(S727)。
【0502】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S727)、システム制御回路
50は露出補正フラグを設定して、露出補正スイッチ5
8により設定された露出補正パラメータと共にシステム
制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
(S728)、表示部54及び或いは画像表示部28に
露出補正設定状態であること及び或いは露出補正段数を
表示して、S731に進む。
【0503】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S727)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S729)、露出補
正フラグパラメータ設定処理S728を実行せずにS73
1に進む。
【0504】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
露出補正のやり直しが行われ、その結果、露出の異なる
撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像
が撮影されることを防止することが出来る。
【0505】なお、S729における所定の警告表示の
一例としては、露出補正設定画面において露出補正設定
が不可能であることを示す表示を行ってもよい。例え
ば、図46(c)に示すように、メニュー画面におい
て、露出補正の項目をグレーアウト表示(図では実線で
囲んで表している)として選択不可としても良いし、露
出補正の項目自体を表示しないようにしても良い。これ
らは、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を
行っても構わない。
【0506】システム制御回路50は、調光補正スイッ
チ49が押されないならば(S731)、S734に進
む。調光補正スイッチ49が押されたならば(S73
1)、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断す
る(S732)。
【0507】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S732)、システム制御回路
50は調光補正フラグを設定して、調光補正スイッチ4
9により設定された調光補正パラメータと共にシステム
制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
(S733)、表示部54及び或いは画像表示部28に
調光補正設定状態であること及び或いは調光補正段数を
表示して、S735に進む。
【0508】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S732)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S734)、調光補
正フラグパラメータ設定処理S733を実行せずにS73
5に進む。
【0509】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
調光補正のやり直しが行われ、その結果、調光制御の異
なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な
画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0510】なお、S734における所定の警告表示の
一例としては、調光補正設定画面において調光補正設定
が不可能であることを示す表示を行ってもよい。例え
ば、図46(c)に示すように、メニュー画面におい
て、調光補正の項目をグレーアウト表示(図では実線で
囲んで表している)として選択不可としても良いし、調
光補正の項目自体を表示しないようにしても良い。これ
らは、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を
行っても構わない。
【0511】シャッタースイッチSW2が押されずに(S7
35)、さらにシャッタースイッチSW1も解除されたな
らば(S736)、図40のS435に戻る。シャッター
スイッチSW2が押されたならば(S735)、システム制
御回路50は画像表示部28の表示状態を固定色表示状
態に設定して(S737)、S738に進む。
【0512】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0513】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S738)。この撮
影処理S738の詳細は図27を用いて前述した通りで
ある。
【0514】システム制御回路50は、撮影処理S73
8によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み
出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S739)。
【0515】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
740)、S741に進む。クイックレビュー状態に於
いては、表示画像処理S739によって画像表示メモリ
24に転送された画像データを、メモリ制御回路22、
D/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮
影領域に表示することにより、撮影画像の自動再生を行
う電子ファインダ機能を実現している。
【0516】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S74
1)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S742)。
【0517】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0518】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S743)、画像表示部28にお
けるクイックレビュー表示を継続する。これにより、使
用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影画
像の確認を入念に行うことが出来る。
【0519】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S743)、システム制御回路50は、パノラマ撮影
開始フラグを設定して(S744)、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影が実行済みであることを明らか
にする。
【0520】これにより、S451で説明したように、
1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモード
の撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止すること
が可能となる。また、S438で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後にフラッシュモード設定を変更
することを禁止することが出来る。さらに、S444で
説明したように、1枚目のパノラマ撮影実行後にWBモ
ード設定を変更することを禁止することが出来る。
【0521】また、S466で説明したように、1枚目
のパノラマ撮影実行後にAE(露出)ロックやFE(調
光)ロックを行うことを禁止することが出来る。さら
に、S721説明したように、1枚目のパノラマ撮影実
行後にフラッシュモード設定を行うことを禁止すること
が出来る。また、S727で説明したように、1枚目の
パノラマ撮影実行後に露出補正を行うことを禁止するこ
とが出来る。さらに、S732で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後に調光補正を行うことを禁止す
ることが出来る。また、図44で後述するように、1枚
目のパノラマ撮影実行後にホワイトバランスを変更する
ことを禁止することが出来る。
【0522】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S74
5)、変数mをm=1として初期化した後(S74
6)、S435に戻り、一連のパノラマ撮影処理を繰り
返す。
【0523】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS435に戻った後、S455にお
いて次の撮影領域に移動し、S457において、前回を
含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示状態
に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定し
て、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオーバ
ーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の繋
ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0524】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図14に、垂直パノラ
マモードでのn枚目の撮影終了前後の撮影画面の一例を
図15に、2X2パノラマモードでのn枚目の撮影終了前
後の撮影画面の一例を図12及び図13に示す。これら
各パノラマモードでの撮影画面については、上記第1の
実施形態で説明した通りである。
【0525】以上説明したように、第6の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後はフラッシュモード
設定操作を禁止すると共に所定の警告をすることによ
り、一連のパノラマ撮影の途中でフラッシュモードの異
なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な
画像を撮影してしまうという問題を防止することが出来
る。
【0526】また、一連のパノラマ撮影の開始後はWB
モード選択操作を禁止すると共に所定の警告をすること
により、一連のパノラマ撮影の途中でホワイトバランス
の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適
当な画像を撮影してしまうという問題を防止することが
出来る。
【0527】さらに、一連のパノラマ撮影の開始後はA
E制御を固定することにより、一連のパノラマ撮影の途
中で露出の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合
成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止す
ることが出来る。また、一連のパノラマ撮影の開始後は
FE制御を固定することにより、一連のパノラマ撮影の
途中で調光の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ
合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止
することが出来る。
【0528】さらに、一連のパノラマ撮影の開始前にA
Eロックが行われていたならば、AE制御を固定して一
連のパノラマ撮影を行うことにより、一連のパノラマ撮
影の途中で露出の異なる撮影が行われる、つまり、パノ
ラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を
防止することが出来る。また、一連のパノラマ撮影の開
始後はAEロック操作を禁止すると共に所定の警告をす
ることにより、一連のパノラマ撮影の途中で露出の異な
る撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画
像を撮影してしまうという問題を防止することが出来
る。
【0529】さらに、一連のパノラマ撮影の開始前にF
Eロックが行われていたならば、FE制御を固定して一
連のパノラマ撮影を行うことにより、一連のパノラマ撮
影の途中で調光の異なる撮影が行われる、つまり、パノ
ラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を
防止することが出来る。また、一連のパノラマ撮影の開
始後はFEロック操作を禁止すると共に所定の警告をす
ることにより、一連のパノラマ撮影の途中で調光の異な
る撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画
像を撮影してしまうという問題を防止することが出来
る。
【0530】図44は、図42のS461における測距
・測光処理の詳細なフローチャートを示す。システム制
御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出し、
A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影画像
データを逐次読み込む(S2501)。
【0531】この逐次読み込まれた画像データを用い
て、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方
式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発
光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定
の演算を行っている。なお、ここでの各処理は、撮影し
た全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所
分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、
TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理におい
て、中央重点モード、平均モード、評価モード、スポッ
トモードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を
行うことが可能となる。
【0532】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S2502)、撮影開始フ
ラグが設定されていたならば、S2514に進む。この
ように、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮
影が開始されている場合、新たな露出制御、露出補正制
御を行わずに一定の露出設定で一連のパノラマ撮影を行
うことが可能となる。また、撮影開始フラグが設定され
て一連のパノラマ撮影が開始されている場合、新たな調
光制御、調光補正制御を行わずに一定の調光制御で一連
のパノラマ撮影を行うことが可能となる。
【0533】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2502)、システム制御回路50は、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された
露出補正フラグの状態を判断し(S2503)、露出補
正フラグが設定されていないならば、S2505に進
む。露出補正フラグが設定されていたならば(S250
3)、システム制御回路50は、内部メモリ或いはメモ
リ52に記憶された露出補正パラメータを読み出し、露
出補正値を決定する(S2504)。
【0534】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶された調光補正フラグの状態を判断
し(S2505)、調光補正フラグが設定されていない
ならば、S2507に進む。調光補正フラグが設定され
ていたならば(S2505)、システム制御回路50
は、内部メモリ或いはメモリ52に記憶された調光パラ
メータを読み出し、調光補正値を設定する(S250
6)。
【0535】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶されたAEロックフラグの状態を判
断し(S2507)、AEロックフラグが設定されてい
たならば、S2514に進む。このように、AE/FE
ロックスイッチ79が押されて、AEロックフラグが設
定された状態で一連のパノラマ撮影が開始されている場
合、露出制御をロックして一定の露出設定で一連のパノ
ラマ撮影を行うことが可能となる。
【0536】AEロックフラグが解除されていたならば
(S2507)、システム制御回路50は、画像処理回
路20での演算結果を用いて、露出(AE)が適正と判
断されるまで(S2508)、露光制御手段340を用
いてAE制御を行う(S2509)。
【0537】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶されたフラッシュフラグの状態を判
断し(S2510)、フラッシュフラグが設定されてい
たならば、S2501に戻る。フラッシュフラグが設定
されていないならば(S2510)、システム制御回路
50は、AE制御で得られた測定データを用いて、フラ
ッシュが必要か否かを判断し(S2511)、フラッシ
ュが必要ならばフラッシュフラグを設定し、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する
(S2512)。フラッシュが必要でないならばフラッ
シュフラグを解除し、システム制御回路50の内部メモ
リ或いはメモリ52に記憶する(S2513)。
【0538】露出(AE)が適正と判断したならば(S
2508)、測定データ及び或いは設定パラメータをシ
ステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記
憶する。システム制御回路50は、内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶された撮影開始フラグの状態を判断し
(S2514)、撮影フラグが設定されていたならば、S
2518に進む。
【0539】このように、撮影開始フラグが設定されて
一連のパノラマ撮影が開始されている場合、新たなWB
制御を行わずに、一定のWB設定で一連のパノラマ撮影
を行うことが可能となる。
【0540】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2514)、システム制御回路50は、内部メモリ
或いはメモリ52に記憶されたホワイトバランスモード
の状態を判断し(S2515)、ホワイトバランス固定
モードが設定されていたならば、S2518に進む。こ
こで、ホワイトバランス固定モードとしては、太陽光モ
ード、くもりモード、電球モード、蛍光灯モード等があ
る。
【0541】なお、ここでは、太陽光モード、くもりモ
ード、電球モード、蛍光灯モードを、ホワイトバランス
固定モードとして説明したが、これらのWBモードの全
て或いは何れかを、ホワイトバランスオートモードに比
較して限定された色温度範囲にホワイトバランスを設定
するモードとしても良く、その場合はS2516、S25
17に進んで、所定の色温度範囲及び或いは所定の色温
度を中心とするWB制御を行う。このように、ホワイト
バランス固定モードが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たなWB制御を行わずに一定の
WB設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0542】ホワイトバランスオートモードが設定され
ていたならば(S2515)、システム制御回路50
は、画像処理回路20での演算結果及びAE制御で得ら
れた測定データを用いて、ホワイトバランス(AWB)
が適正と判断されるまで(S2516)、画像処理回路
20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御
を行う(S2517)。
【0543】ホワイトバランス(AWB)が適正と判断
したならば(S2516)、測定データ及び或いは設定
パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶する。
【0544】AE制御及びAWB制御で得られた測定デ
ータを用いて、システム制御回路50は測距(AF)が
合焦と判断されるまで(S2518)、測距制御手段3
42を用いてAF制御を行う(S2519)。測距(A
F)が合焦と判断したならば(S2518)、測定デー
タ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶し、測距・測光処理
ルーチンS461を終了する。
【0545】図45は、図40のS440及び図43のS
723におけるフラッシュモード設定処理の詳細なフロ
ーチャートを示す。システム制御回路50は、フラッシ
ュ設定スイッチ47に含まれるフラッシュスイッチが押
されているかどうかを判断する(S2301)。フラッ
シュスイッチが押されているならば(S2301)、シ
ステム制御回路50は、フラッシュ48の発光部が作動
位置であるフラッシュアップ位置に移動しているかどう
かを判断する(S2302)。
【0546】フラッシュ48の発光部がフラッシュアッ
プ位置に移動していたならば(S2302)、S2304
に進む。フラッシュ48の発光部がフラッシュアップ位
置に移動していなかったならば(S2302)、システ
ム制御回路50は、フラッシュ48の発光部をフラッシ
ュアップ位置に移動させて(S2303)、S2304に
進む。
【0547】システム制御回路50は、フラッシュ充電
を開始すると共に(S2304)、フラッシュフラグの
設定を行ってシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶する(S2305)。
【0548】一方、フラッシュスイッチが押されていな
いならば(S2301)、システム制御回路50は、フ
ラッシュ48の発光部が格納位置であるフラッシュダウ
ン位置に移動しているかどうかを判断する(S230
6)。フラッシュ48の発光部がフラッシュダウン位置
に移動していたならば(S2306)、S2308に進
む。フラッシュ48の発光部がフラッシュダウン位置に
移動していなかったならば(S2306)、システム制
御回路50は、フラッシュ48の発光部をフラッシュダ
ウン位置に移動させて(S2307)、S2308に進
む。
【0549】システム制御回路50は、フラッシュ充電
を中止すると共に(S2308)、フラッシュフラグの
解除を行ってシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶する(S2309)。
【0550】一連の処理を終えたならば、フラッシュモ
ード設定処理ルーチンS440及びS723を終了する。
【0551】(第7の実施形態)以下、図面を参照して
本発明の第7の実施形態を説明する。なお、第7の実施
形態の構成図は、上記第5の実施形態で説明した図39
と同様である。図2及び図47乃至50等を参照して、
第7の実施形態の動作を説明する。まず、図2のフロー
チャートに示したように、各モードに応じたパノラマ撮
影画面を画像表示部28に表示する(S116)。な
お、水平パノラマモード撮影画面の一例、垂直パノラマ
モード撮影画面の一例、2X2パノラマモード撮影画面
の一例は、それぞれ図10、11、12に示したとおり
である。
【0552】パノラマ撮影画面が画像表示部28に表示
されたら(S116)、図47に示すように、システム
制御回路50は、内部メモリ或いはメモリ52に設定し
たフラグや変数を初期化する。例えば、AEロックフラ
グを解除し(S821)、FEロックフラグを解除し(S
822)、パノラマ撮影開始フラグを解除し(S82
3)、変数m、nを設定して、それぞれm=1、n=1
と初期化する(S824)。
【0553】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0554】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S825)、システム制
御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図2
のS102に戻る。これにより、画像処理装置100の
使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモードに
切り替えることが可能である。
【0555】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S825)、つまり、画像表示
部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状態
で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押す
ことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S826)、パノラマモード終了確認の表示を行い、
さらに終了確認が選択されたならば(S827)、図2
のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0556】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S826)、S828に進む。システム制御回路50
は、フラッシュ設定スイッチ47が設定されないならば
(S828)、S833に進む。フラッシュ設定スイッチ
47が設定されたならば(S828)、システム制御回
路50は内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパノラ
マ撮影開始フラグの状態を判断する(S829)。
【0557】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S829)、システム制御回路
50はフラッシュモード設定処理を行う(S830)。
このフラッシュモード設定処理S830の詳細は図45
を用いて前述した通りである。
【0558】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S829)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S831)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
832)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、S821に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択された
ならば(S832)、フラッシュモード設定処理S830
を実行せずにS833に進む。
【0559】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
フラッシュ設定スイッチ47の設定が行われて、その結
果、フラッシュを使用した撮影とフラッシュを使用しな
い撮影とが混在する、つまり、パノラマ合成に不適当な
画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0560】WBモード設定スイッチ72が押されたな
らば(S833)、システム制御回路50は、内部メモ
リ或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグ
の状態を判断する(S834)。パノラマ撮影開始フラ
グが解除されていた場合、つまり、まだ一連のパノラマ
撮影において1枚目の撮影実行前であれば(S83
4)、システム制御回路50はWBモード選択処理を実
行して(S835)、図48のS841に進む。このW
Bモード選択処理S835の詳細は図7を用いて前述し
た通りである。
【0561】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S834)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S836)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
837)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、S821に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
する。
【0562】一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択
されたならば(S837)、WBモード選択処理S83
5を実行せずに図48のS841に進む。これにより、
一連のパノラマ撮影の途中でWBモード選択処理が行わ
れて、その結果、ホワイトバランスの異なる撮影が行わ
れる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影され
ることを防止することが出来る。
【0563】なお、S836における所定の警告表示の
一例としては、WBモード選択画面においてホワイトバ
ランスの選択が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図46(c)に示したように、メニュー
画面において、ホワイトバランスの項目をグレーアウト
表示(図では実線で囲んで表している)として選択不可
としても良いし、ホワイトバランスの項目自体を表示し
ないようにしても良い。これらは、一例であり、他の何
れの方法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0564】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S841)、システ
ム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定の
処理を行う(S842)。選択/切替スイッチ66(例え
ば[+]キー)が押されなければ(S841)、S850に
進む。
【0565】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S842)、システム制御回路50は、変数nをn=
n+1として次の撮影領域に移動する(S843)。こ
こで、n=5だったならば(S844)、n=n−4と
して最初の撮影領域に戻る(S845)。この後、S85
0に進む。
【0566】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0567】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S842)、パノラマ撮影
開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連の
パノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば(S
846)、システム制御回路50はそれぞれのパノラマ
モードの撮影方向を反転する(S847)。この後、S8
50に進む。
【0568】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。ここで、水平パ
ノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図10に示
す。図10において、(a)は右方向に撮影を繰り返す画
面、(b)は左方向に撮影を繰り返す画面である。また、
垂直パノラマモードでの撮影方向反転画面の一例を図1
1に示す。図11において、(a)は上方向に撮影を繰り
返す画面、(b)は下方向に撮影を繰り返す画面である。
【0569】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S842)、パノラマ撮影開始フ
ラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影実行後であれば(S846)、
システム制御回路50は、m=m*(−1)として、−
1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反転する
演算を行った後(S848)、変数nに対してn=n+
mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、n=n−
1、n=n+1...となる演算を行う(S849)。
この後、S850に進む。
【0570】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0571】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0572】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0573】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S850)、選択した画像領域に応じて画
面レイアウトを変更する必要があれば(S851)、画
面レイアウトを切り替えて表示する(S852)。この
後、図49のS861に進む。
【0574】これにより、前述したような、撮影方向の
反転に対応した画面、或いは、撮影領域の変更に対応し
た画面、説明のための文字や画像を更新した画面、等を
必要に応じて表示することが出来る。また、2枚目以降
の撮影においては、既に撮影した撮影領域をクイックレ
ビュー表示状態のままに設定すると共に、次の撮影のた
めに移動した今度の撮影領域をスルー表示状態に設定す
ることにより、既に撮影した画像の再生画像と次に撮影
する画像とを一部重ねて表示することが可能となる。こ
れにより、画像処理装置100の使用者は、容易に次の
撮影構図を決定することが出来る。
【0575】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S86
1)、S862に進む。スルー表示状態に於いては、撮
像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メ
モリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24に逐次
書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変
換器26を介して画像表示部28の前述した撮影領域に
逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現し
ている。
【0576】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S862)、図47のS825に戻る。シャッタ
ースイッチSW1が押されたならば(S862)、システム
制御回路50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表
示状態に設定して(S863)、S864に進む。
【0577】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0578】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S864)。測
光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0579】なお、測距・測光処理S864において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S864の詳細は図44を用いて前述し
た通りである。
【0580】測距・測光処理S864を終えたならば、
システム制御回路50は、内部メモリ或いはメモリ52
に記憶されたフラッシュフラグの状態を判断し(S86
5)、フラッシュフラグが設定されていたならば、フラ
ッシュ48の充電を行い(S866)、S867に進む。
フラッシュフラグが解除されていたならば、S867に
進む。
【0581】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S867)、S
868に進む。なお、S867でのスルー表示状態は、S
861でのスルー状態と同じ動作状態である。システム
制御回路50は、AE/FEロックスイッチ79が押さ
れないならば(S868)、S881に進む。AE/FE
ロックスイッチ79が押さたならば(S868)、シス
テム制御回路50は、システム制御回路50の内部メモ
リ或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグ
の状態を判断する(S869)。
【0582】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S869)、システム制御回路
50は、フラッシュ48の充電が完了したかどうかを判
断する(S870)。
【0583】フラッシュ充電が完了していない、或い
は、フラッシュ充電をしていないならば(S870)、
システム制御回路50は、被写体の露出測定を行い、露
出量を決定する測光制御を行い(S871)、AEロッ
クフラグを設定して、測光した所定のパラメータ類と共
にシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52
に記憶し(S872)、表示部54及び或いは画像表示
部28にAEロック状態であることを表示して、図50
のS881に進む。
【0584】フラッシュ充電が完了していたならば(S
870)、システム制御回路50は、フラッシュ48を
プリ発光して被写体の露出測定を行い、フラッシュ調光
量を決定する調光制御を行い(S873)、FEロック
フラグを設定して、調光した所定のパラメータ類と共に
システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に
記憶し(S874)、表示部54及び或いは画像表示部
28にFEロック状態であることを表示して、図50の
S881に進む。
【0585】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S869)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S875)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
876)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、図47のS821に戻って新たな一連のパノラマ撮
影を開始する。
【0586】一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択
されたならば(S876)、AEロックに関する一連の
処理、或いは、FEロックに関する一連の処理を実行せ
ずに図50のS881に進む。これにより、一連のパノ
ラマ撮影の途中でAEロック或いはFEロックのやり直
しが行われ、その結果、露出の異なる撮影が行われる、
つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影されること
を防止することが出来る。
【0587】システム制御回路50は、フラッシュ設定
スイッチ47が設定されないならば(S881)、S88
6に進む。フラッシュ設定スイッチ47が設定されたな
らば(S881)、システム制御回路50の内部メモリ
或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの
状態を判断する(S882)。
【0588】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S882)、システム制御回路
50はフラッシュモード設定処理を行う(S883)。
このフラッシュモード設定処理S883の詳細は図45
を用いて前述した通りである。
【0589】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S882)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S884)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
885)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、図47のS821に戻って新たな一連のパノラマ撮
影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選
択されたならば(S885)、フラッシュモード設定処
理S883を実行せずにS886に進む。
【0590】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
フラッシュ設定スイッチ47の設定が行われ、その結
果、フラッシュを使用した撮影とフラッシュを使用しな
い撮影とが混在する、つまり、パノラマ合成に不適当な
画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0591】システム制御回路50は、露出補正スイッ
チ58が押されないならば(S886)、S891に進
む。露出補正スイッチ58が押されたならば(S88
6)、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断す
る(S887)。
【0592】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S887)、システム制御回路
50は露出補正フラグを設定して、露出補正スイッチ5
8により設定された露出補正パラメータと共にシステム
制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
(S888)、表示部64及び或いは画像表示部282
露出補正設定状態であること及び或いは露出補正段数を
表示して、S891に進む。
【0593】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S887)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S889)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
890)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、図47のS821に戻って新たな一連のパノラマ撮
影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選
択されたならば(S890)、露出補正フラグパラメー
タ設定処理S888を実行せずにS891に進む。
【0594】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
露出補正のやり直しが行われて、その結果、露出の異な
る撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画
像が撮影されることを防止することが出来る。
【0595】なお、S889における所定の警告表示の
一例としては、露出補正設定画面において露出補正設定
が不可能であることを示す表示を行ってもよい。例え
ば、図46(c)に示すように、メニュー画面におい
て、露出補正の項目をグレーアウト表示(図では実線で
囲んで表している)として選択不可としても良いし、露
出補正の項目自体を表示しないようにしても良い。これ
らは、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を
行っても構わない。
【0596】システム制御回路50は、調光補正スイッ
チ49が押されないならば(S891)、S901に進
む。調光補正スイッチ49が押されたならば(S89
1)、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状態を判断す
る(S892)。
【0597】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S892)、システム制御回路
50は調光補正フラグを設定して、調光補正スイッチ4
9により設定された調光補正パラメータと共にシステム
制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
(S893)、表示部54及び或いは画像表示部28に
調光補正設定状態であること及び或いは調光補正段数を
表示して、S901に進む。
【0598】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S892)、システム制御回路50
は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像や
音声により所定の警告表示を行い(S894)、さらに
一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば(S
895)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を終え
て、図47のS821に戻って新たな一連のパノラマ撮
影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選
択されたならば(S894)、調光補正フラグパラメー
タ設定処理S893を実行せずにS901に進む。
【0599】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
調光補正のやり直しが行われ、その結果、調光制御の異
なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な
画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0600】なお、S894における所定の警告表示の
一例としては、調光補正設定画面において調光補正設定
が不可能であることを示す表示を行ってもよい。例え
ば、図46(c)に示すように、メニュー画面におい
て、調光補正の項目をグレーアウト表示(図では実線で
囲んで表している)として選択不可としても良いし、調
光補正の項目自体を表示しないようにしても良い。これ
らは、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を
行っても構わない。
【0601】シャッタースイッチSW2が押されずに(S9
01)、さらにシャッタースイッチSW1も解除されたな
らば(S902)、図47のS825に戻る。シャッター
スイッチSW2が押されたならば(S901)、システム制
御回路50は画像表示部28の表示状態を固定色表示状
態に設定して(S903)、S904に進む。
【0602】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0603】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S904)。この撮
影処理S904の詳細は図27を用いて前述した通りで
ある。
【0604】システム制御回路50は、撮影処理S90
4によってメモリ30に書き込まれた画像データを読み
出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S905)。
【0605】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
906)、S907に進む。クイックレビュー状態に於
いては、表示画像処理S905によって画像表示メモリ
24に転送された画像データを、メモリ制御回路22、
D/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮
影領域に表示することにより、撮影画像の自動再生を行
う電子ファインダ機能を実現している。
【0606】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S90
7)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S908)。
【0607】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0608】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S909)、画像表示部28にお
けるクイックレビュー表示を継続する。これにより、使
用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影画
像の確認を入念に行うことが出来る。
【0609】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S909)、システム制御回路50は、パノラマ撮影
開始フラグを設定して(S910)、一連のパノラマ撮
影において1枚目の撮影が実行済みであることを明らか
にする。
【0610】これにより、S846で説明したように、
1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモード
の撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止すること
が可能となる。また、S828で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後にフラッシュモード設定を変更
することを禁止することが出来る。また、S834で説
明したように、1枚目のパノラマ撮影実行後にWBモー
ド設定を変更することを禁止することが出来る。
【0611】さらに、S869で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後にAE(露出)ロックやFE
(調光)ロックを行うことを禁止することが出来る。さ
らに、S881説明したように、1枚目のパノラマ撮影
実行後にフラッシュモード設定を行うことを禁止するこ
とが出来る。さらに、S887で説明したように、1枚
目のパノラマ撮影実行後に露出補正を行うことを禁止す
ることが出来る。さらに、S892で説明したように、
1枚目のパノラマ撮影実行後に調光補正を行うことを禁
止することが出来る。さらに、図44のS2202で前
述した通り、1枚目のパノラマ撮影実行後に露出補正や
調光補正を行うことを禁止することが出来る。さらに、
図44のS2214で前述した通り、1枚目のパノラマ
撮影実行後にホワイトバランスを変更することを禁止す
ることが出来る。
【0612】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S91
1)、変数mをm=1として初期化した後(S91
2)、図47のS825に戻り、一連のパノラマ撮影処
理を繰り返す。
【0613】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS825に戻った後、S850にお
いて次の撮影領域に移動し、S852において、前回を
含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示状態
に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定し
て、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオーバ
ーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の繋
ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0614】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図14に、垂直パノラ
マモードでのn枚目の撮影終了前後の撮影画面の一例を
図15に、2X2パノラマモードでのn枚目の撮影終了前
後の撮影画面の一例を図12及び図13に示す。これら
各パノラマモードでの撮影画面については、上記第1の
実施形態で説明した通りである。
【0615】以上説明したように、第7の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後はフラッシュモード
設定操作を禁止すると共に所定の警告を行って画像処理
装置100の使用者に確認した後に、一連のパノラマ撮
影を一旦打ち切ることにより、一連のパノラマ撮影の途
中でフラッシュモードの異なる撮影が行われる、つま
り、パノラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうとい
う問題を防止することが出来る。
【0616】また、一連のパノラマ撮影の開始後はWB
モード選択操作を禁止すると共に所定の警告を行って画
像処理装置100の使用者に確認した後に、一連のパノ
ラマ撮影を一旦打ち切ることにより、一連のパノラマ撮
影の途中でホワイトバランスの異なる撮影が行われる、
つまり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影してしまう
という問題を防止することが出来る。
【0617】さらに、一連のパノラマ撮影の開始後はA
E制御を固定することにより、一連のパノラマ撮影の途
中で露出の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合
成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止す
ることが出来る。また、一連のパノラマ撮影の開始後は
FE制御を固定することにより、一連のパノラマ撮影の
途中で調光の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ
合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止
することが出来る。
【0618】さらに、一連のパノラマ撮影の開始前にA
Eロックが行われていたならば、AE制御を固定して一
連のパノラマ撮影を行うことにより、一連のパノラマ撮
影の途中で露出の異なる撮影が行われる、つまり、パノ
ラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を
防止することが出来る。また、一連のパノラマ撮影の開
始後はAEロック操作を禁止すると共に所定の警告を行
って画像処理装置100の使用者に確認した後に、一連
のパノラマ撮影を一旦打ち切ることにより、一連のパノ
ラマ撮影の途中で露出の異なる撮影が行われる、つま
り、パノラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうとい
う問題を防止することが出来る。
【0619】さらに、一連のパノラマ撮影の開始前にF
Eロックが行われていたならば、FE制御を固定して一
連のパノラマ撮影を行うことにより、一連のパノラマ撮
影の途中で調光の異なる撮影が行われる、つまり、パノ
ラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を
防止することが出来る。また、一連のパノラマ撮影の開
始後はFEロック操作を禁止すると共に所定の警告を行
って画像処理装置100の使用者に確認した後に、一連
のパノラマ撮影を一旦打ち切ることにより、一連のパノ
ラマ撮影の途中で調光の異なる撮影が行われる、つま
り、パノラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうとい
う問題を防止することが出来る。
【0620】なお、以上述べた第6、7の実施形態の説
明に於いては、一連のパノラマ撮影の開始後は露出(A
E)制御と調光(FE)制御を共に固定して撮影を行う
として説明したが、一連のパノラマ撮影の開始後は露出
(AE)制御を固定して撮影を行う、或いは、調光(F
E)制御を固定して撮影を行う、或いは、一連のパノラ
マ撮影の開始後はホワイトバランス(AWB)制御を固
定して撮影を行う構成であってもよい。
【0621】また、第6、7の実施形態の説明において
は、一連のパノラマ撮影の開始後もオートフォーカス
(AF)制御を行うとして説明したが、一連のパノラマ
撮影の開始後は、オートフォーカス(AF)制御を固定
して撮影を行うようにしてもよい。
【0622】そして、第7の実施形態においては、S8
32、S837、S876、S885、S890及びS89
5で一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば
S821に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始する
として説明したが、図2のS111に戻ってパノラマモ
ード選択画面から再度設定を行い、その後に新たな一連
のパノラマ撮影を開始してもよい。
【0623】(第8の実施形態)以下、図面を参照して
本発明の第8の実施形態を説明する。図51は、本実施
形態における構成を示すブロック図である。以下では、
図1に示したブロック図と異なる構成要素を中心に説明
し、図1と同一の構成要素には同一の符号を付して、そ
の詳細な説明は省略する。
【0624】画像処理装置100において、77はAF
ロックスイッチで、AF(オートフォーカス)処理にお
いてピントをロックすることができる。また、43は撮
影モード設定スイッチで、プログラムモード、シャッタ
ー速度優先モード、絞り優先モード、マニュアルモー
ド、深度優先(DEPモード)等の各種撮影モードの設
定を行うことができる。
【0625】次に、図52乃至図58等を参照して、第
8の実施形態の動作を説明する。図52に示すように、
電池交換等の電源投入により、システム制御回路50は
フラグや制御変数等を初期化すると共に、画像制御装置
100各部の初期化処理を行う(S1001)。
【0626】システム制御回路50は、モードダイアル
60の設定位置を判断し、モードダイアル60が電源OF
Fに設定されていたならば(S1002)、各表示部の表
示を終了状態に変更し、レンズユニット300が保護手
段のバリア等を備えている場合はそれを閉じて撮像部を
保護し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや
設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電
源制御手段80により画像表示部28を含む画像処理装
置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処
理を行った後(S1003)、S1002に戻る。
【0627】モードダイアル60がその他のモードに設
定されていたならば(S1002)、システム制御回路
50は、電源制御手段80により電池等により構成され
る電源86の残容量や動作情況が画像処理装置100の
動作に問題があるか否かを判断し(S1004)、問題
があるならば表示部54を用いて画像や音声により所定
の警告表示を行った後に(S1006)、S1002に戻
る。なお、画像表示部28の画像表示がONであったなら
ば、画像表示部28も用いて画像や音声により所定の警
告表示を行う。
【0628】電源86に問題が無いならば(S100
4)、記録媒体200或いは210の動作状態が画像処
理装置100の動作、特に記録媒体に対する画像データ
の記録再生動作に問題があるか否かを判断し(S100
5)、問題があるならば表示部54を用いて画像や音声
により所定の警告表示を行った後に(S1006)、S1
002に戻る。なお、画像表示部28の画像表示がONで
あったならば、画像表示部28も用いて画像や音声によ
り所定の警告表示を行う。
【0629】記録媒体200或いは210の動作状態に
問題が無いならば(S1005)、表示部54を用いて
画像や音声により画像処理装置100の各種設定状態の
表示を行う(S1007)。なお、画像表示部28の画
像表示がONであったならば、画像表示部28も用いて画
像や音声により画像処理装置100の各種設定状態の表
示を行う。
【0630】モードダイアル60がその他のモードに設
定されていたならば(S1008)、システム制御回路
50は選択されたモードに応じた処理を実行し(S10
09)、処理を終えたならばS1002に戻る。
【0631】モードダイアル60がパノラマモードに設
定されていたならば(S1008)、システム制御回路
50は、画像表示部28にパノラマモード選択画面を表
示する(S1010)。なお、パノラマモード選択画面
は図9に示したとおりである。画像処理装置100の使
用者は、画像表示部28に表示されたパノラマモード選
択画面を見て、複数のパノラマ撮影モードから任意のモ
ードを選択することが出来る。
【0632】パノラマ撮影モードには、2X2パノラマモ
ード、水平パノラマモード、垂直パノラマモード等があ
り、複数の撮影を重ねることにより、2次元的に拡大し
たパノラマ画像や、水平方向に拡大したパノラマ画像、
垂直方向に拡大したパノラマ画像を作成することが出来
る。
【0633】撮影した一連の各画像は、その位置関係を
示す情報が付加されており、画像処理装置自身で、或い
は、コンピュータ等に画像を転送した後に、各画像を結
合して1枚のパノラマ画像を作成することが可能であ
る。画像処理装置100の使用者は、選択/切替スイッ
チ66(例えば[+]キー)により撮影するパノラマモー
ドを選択し、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キ
ー)によりパノラマモードを決定することが出来る。
【0634】選択/切替スイッチ66及び決定/実行スイ
ッチ68によりパノラマモードが選択されたならば、シ
ステム制御回路50は、選択されたパノラマモードに応
じて(S1011)、2X2パノラマモード初期設定(S1
012)、垂直パノラマモード初期設定(S101
3)、水平パノラマモード初期設定(S1014)にお
いて、フラグやパラメータ、変数の初期値、メモリ領域
の設定や、ユーザーインターフェースとしての表示画面
の読み出し等をそれぞれ行い、各モードに応じたパノラ
マ撮影画面を画像表示部28に表示して(S101
5)、図53のS1016に進む。
【0635】なお、水平パノラマモード撮影画面の一
例、垂直パノラマモード撮影画面の一例、2X2パノラ
マモード撮影画面の一例は、それぞれ図29、30、3
1に示したとおりである。
【0636】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に設定したフラグ
や変数を初期化する。例えば、パノラマ撮影開始フラグ
を解除し(S1016)、変数m、nを設定して、それ
ぞれm=1、n=1と初期化する(S1017)。
【0637】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0638】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S1018)、システム
制御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図
52のS1002に戻る。これにより、画像処理装置1
00の使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモ
ードに切り替えることが可能である。
【0639】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S1018)、つまり、画像表
示部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状
態で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押
すことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S1019)、パノラマモード終了確認の表示を行
い、さらに終了確認が選択されたならば(S102
0)、図52のパノラマモード選択画面S1010に戻
る。
【0640】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S1019)、S1021に進む。システム制御回路
50は、撮影モード設定スイッチ43が設定されないな
らば(S1021)、図54のS1025に進む。撮影モ
ード設定スイッチ43が設定されたならば(S102
1)、システム制御回路50は、システム制御回路50
の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影
開始フラグの状態を判断する(S1022)。
【0641】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S1022)、システム制御回
路50は撮影モードスイッチ43の入力に応じて、入力
された撮影モードに関するフラグやパラメータを設定し
て、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶し、撮影モード設定処理を行う(S102
3)。
【0642】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S1022)、システム制御回路5
0は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像
や音声により所定の警告表示を行い(S1024)、撮
影モード設定処理(S1023)を実行せずに図54のS
1025に進む。
【0643】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
撮影モード設定スイッチ43の設定が行われて、その結
果、撮影モードの違いによって処理の異なる撮影が混在
する、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影され
ることを防止することが出来る。
【0644】なお、S1024における所定の警告表示
の一例としては、撮影モード設定画面において各種撮影
モードの設定が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図59(c)に示すように、メニュー画
面において、撮影モード設定の項目をグレーアウト表示
(図では実線で囲んで表している)として選択不可とし
ても良いし、撮影モード設定の項目自体を表示しないよ
うにしても良い。これらは、一例であり、他の何れの方
法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0645】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S1025)、シス
テム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定
の処理を行う(S1026)。選択/切替スイッチ66
(例えば[+]キー)が押されなければ(S1025)、S
1034に進む。
【0646】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S1026)、システム制御回路50は、変数nをn
=n+1として次の撮影領域に移動する(S102
7)。ここで、n=5だったならば(S1028)、n
=n−4として最初の撮影領域に戻る(S1029)。
この後、S1034に進む。
【0647】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0648】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S1027)、パノラマ撮
影開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連
のパノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば
(S1030)、システム制御回路50はそれぞれのパ
ノラマモードの撮影方向を反転する(S1031)。こ
の後、S1034に進む。
【0649】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。水平パノラマモ
ードでの撮影方向反転画面の一例は図29に、垂直パノ
ラマモードでの撮影方向反転画面の一例は図30に示し
たとおりである。
【0650】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S1026)、パノラマ撮影開始
フラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ
撮影において1枚目の撮影実行後であれば(S103
0)、システム制御回路50は、m=m*(−1)とし
て、−1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反
転する演算を行った後(S1032)、変数nに対して
n=n+mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、
n=n−1、n=n+1...となる演算を行う(S1
033)。この後、S1034に進む。
【0651】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0652】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0653】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0654】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S1034)、選択した画像領域に応じて
画面レイアウトを変更する必要があれば(S103
5)、画面レイアウトを切り替えて表示する(S103
6)。この後、図55のS1037に進む。これによ
り、前述したような、撮影方向の反転に対応した画面、
或いは、撮影領域の変更に対応した画面、説明のための
文字や画像を更新した画面、等を必要に応じて表示する
ことが出来る。
【0655】また、2枚目以降の撮影においては、既に
撮影した撮影領域をクイックレビュー表示状態のままに
設定すると共に、次の撮影のために移動した今度の撮影
領域をスルー表示状態に設定することにより、既に撮影
した画像の再生画像と次に撮影する画像とを一部重ねて
表示することが可能となる。これにより、画像処理装置
100の使用者は、容易に次の撮影構図を決定すること
が出来る。
【0656】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S10
37)、S1038に進む。スルー表示状態に於いて
は、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路2
0、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24
に逐次書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D
/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮影
領域に逐次表示することにより、電子ファインダ機能を
実現している。
【0657】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S1038)、図53のS1018に戻る。シャ
ッタースイッチSW1が押されたならば(S1038)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態をフリ
ーズ表示状態に設定して(S1039)、S1040に進
む。
【0658】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0659】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S1040)。
測光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0660】なお、測距・測光処理S1040において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S1040の詳細は図57を用いて後述
する。
【0661】測距・測光処理S1040を終えたなら
ば、システム制御回路50は、システム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフ
ラグの状態を判断し(S1041)、フラッシュフラグ
が設定されていたならば、フラッシュ48の充電を行い
(S1042)、S1043に進む。フラッシュフラグが
解除されていたならば、S1043に進む。
【0662】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S104
3)、S1044に進む。なお、S1043でのスルー表
示状態は、S1037でのスルー状態と同じ動作状態で
ある。システム制御回路50は、AFロックスイッチ7
7が押されないならば(S1044)、図56のS104
8に進む。AFロックスイッチ77が押されたならば
(S1044)、システム制御回路50は内部メモリ或
いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状
態を判断する(S1045)。
【0663】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S1045)、システム制御回
路50は、AFロックフラグを設定して、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し(S1
046)、表示部54及び或いは画像表示部28にAF
ロック状態であることを表示して、図56のS1048
に進む。
【0664】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S1045)、システム制御回路5
0は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像
や音声により所定の警告表示を行い(S1047)、図
56のS1048に進む。
【0665】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
AFロックのやり直しが行われ、その結果、フォーカス
位置の異なる撮影行われる、つまり、パノラマ合成に不
適当な画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0666】シャッタースイッチSW2が押されずに(S1
048)、さらにシャッタースイッチSW1も解除された
ならば(S1049)、図53のS1018に戻る。シャ
ッタースイッチSW2が押されたならば(S1048)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態を固定
色表示状態に設定して(S1050)、S1051に進
む。
【0667】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0668】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S1051)。この
撮影処理S1051の詳細は図27を用いて前述した通
りである。
【0669】システム制御回路50は、撮影処理S10
51によってメモリ30に書き込まれた画像データを読
み出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S1052)。
【0670】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
1053)、S1054に進む。クイックレビュー状態
に於いては、表示画像処理S1052によって画像表示
メモリ24に転送された画像データを、メモリ制御回路
22、D/A変換器26を介して画像表示部28の前述
した撮影領域に表示することにより、撮影画像の自動再
生を行う電子ファインダ機能を実現している。
【0671】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S105
4)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S1055)。
【0672】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0673】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S1056)、画像表示部28に
おけるクイックレビュー表示を継続する。これにより、
使用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影
画像の確認を入念に行うことが出来る。
【0674】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S1056)、システム制御回路50は、パノラマ撮
影開始フラグを設定して(S1057)、一連のパノラ
マ撮影において1枚目の撮影が実行済みであることを明
らかにする。
【0675】これにより、S1030で説明したよう
に、1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモ
ードの撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止する
ことが可能となる。また、S1022で説明したよう
に、1枚目のパノラマ撮影実行後に撮影モード設定を変
更することを禁止することが出来る。
【0676】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S105
8)、変数mをm=1として初期化した後(S105
9)、図53のS1018に戻り、一連のパノラマ撮影
処理を繰り返す。
【0677】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS1018に戻った後、S1034
において次の撮影領域に移動し、S1036において、
前回を含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示
状態に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定
して、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオー
バーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の
繋ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0678】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図33に、垂直パノラ
マモードでのn枚目の撮影終了前後の撮影画面の一例を
図34に、2X2パノラマモードでのn枚目の撮影終了前
後の撮影画面の一例を図31及び図32に示す。これら
各パノラマモードでの撮影画面については、上記第4の
実施形態で説明した通りである。
【0679】図57は、図55のS1040における測
距・測光処理の詳細なフローチャートを示す。システム
制御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出
し、A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影
画像データを逐次読み込む(S2401)。
【0680】この逐次読み込まれた画像データを用い
て、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方
式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発
光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定
の演算を行っている。なお、ここでの各処理は、撮影し
た全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所
分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、
TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理におい
て、中央重点モード、平均モード、評価モード、スポッ
トモードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を
行うことが可能となる。
【0681】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S2402)、撮影開始フ
ラグが設定されていたならば、S2409に進む。この
ように、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮
影が開始されている場合、新たな露出制御、露出補正制
御を行わずに一定の露出設定で一連のパノラマ撮影を行
うことが可能となる。
【0682】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2402)、システム制御回路50は、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された
AEロックフラグの状態を判断し(S2403)、AE
ロックフラグが設定されていないならば、S2409に
進む。このように、操作部70に含まれるAEロックス
イッチ78が押されて、AEロックフラグが設定された
状態で一連のパノラマ撮影が開始されている場合、露出
制御をロックして一定の露出設定で一連のパノラマ撮影
を行うことが可能となる。
【0683】AEロックフラグが解除されていたならば
(S2403)、システム制御回路50は、画像処理回
路20での演算結果を用いて、露出(AE)が適正と判
断されるまで(S2404)、露光制御手段340を用
いてAE制御を行う(S2405)。
【0684】AE制御で得られた測定データを用いて、
システム制御回路50はフラッシュが必要か否かを判断
し(S2406)、フラッシュが必要ならばフラッシュ
フラグを設定し、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に記憶する(S2407)。フラッシュ
が必要でないならばフラッシュフラグを解除し、システ
ム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶す
る(S2408)。
【0685】露出(AE)が適正と判断したならば(S
2404)、測定データ及び或いは設定パラメータをシ
ステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記
憶する。システム制御回路50は、内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶された撮影開始フラグの状態を判断し
(S2409)、撮影フラグが設定されていたならば、S
2415に進む。
【0686】このように、撮影開始フラグが設定されて
一連のパノラマ撮影が開始されている場合、新たなWB
制御を行わずに、一定のWB設定で一連のパノラマ撮影
を行うことが可能となる。
【0687】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2409)、システム制御回路50は、内部メモリ
或いはメモリ52に記憶されたホワイトバランスモード
の状態を判断し(S2410)、ホワイトバランス固定
モードが設定されていたならば、S2415に進む。こ
こで、ホワイトバランス固定モードとしては、太陽光モ
ード、くもりモード、電球モード、蛍光灯モード等があ
る。
【0688】なお、ここでは、太陽光モード、くもりモ
ード、電球モード、蛍光灯モードを、ホワイトバランス
固定モードとして説明したが、これらのWBモードの全
て或いは何れかを、ホワイトバランスオートモードに比
較して限定された色温度範囲にホワイトバランスを設定
するモードとしても良く、その場合はS2411、S24
12に進んで、所定の色温度範囲及び或いは所定の色温
度を中心とするWB制御を行う。このように、ホワイト
バランス固定モードが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たなWB制御を行わずに一定の
WB設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0689】ホワイトバランスオートモードが設定され
ていたならば(S2410)、システム制御回路50
は、画像処理回路20での演算結果及びAE制御で得ら
れた測定データを用いて、ホワイトバランス(AWB)
が適正と判断されるまで(S2411)、画像処理回路
20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御
を行う(S2412)。
【0690】ホワイトバランス(AWB)が適正と判断
したならば(S2411)、測定データ及び或いは設定
パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶する。
【0691】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2413)、システム制御回路50は、内部メモリ
或いはメモリ52に記憶されAFロックフラグの状態を
判断し(S2414)、AFロックフラグが設定されて
いたならば、測距・測光処理ルーチンS1040を終了
する。このようにAFロックスイッチ77が押されて、
AFロックフラグが設定された状態で一連のパノラマ撮
影が開始されている場合、AF制御をロックして一定の
フォーカス設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能
となる。
【0692】AFロックフラグが解除されていたならば
(S2414)、AE制御及びAWB制御で得られた測
定データを用いて、システム制御回路50は測距(A
F)が合焦と判断されるまで(S2415)、測距制御
手段342を用いてAF制御を行う(S2416)。測
距(AF)が合焦と判断したならば(S2415)、測
定データ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路
50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し、測距・測
光処理ルーチンS1040を終了する。
【0693】図58は、図53のS1023における撮
影モード設定処理の詳細なフローチャートを示す。シス
テム制御回路50は、画像表示部28に撮影モード設定
画面を表示する(S3001)。具体的には、操作部7
0に含まれるメニューボタンを押すと、撮影メニュー画
面を表示する。なお、撮影メニュー画面の一例を図59
に示す。図59の例では、画質・サイズ、撮影モード、
露出補正、ホワイトバランス、スローシャッター、設定
等の各種サブメニューが選択可能に表示されている。
【0694】続いて、選択/切替ボタン66によりエフ
ェクトを選択し、決定/実行ボタン68で確定する。こ
れらの操作により、撮影モード設定画面が表示される。
なお、撮影モード設定画面の一例を図59(b)に示
す。図59(b)の例では、プログラム、シャッター速
度優先、絞り優先、マニュアル、深度優先等の各種撮影
モードが選択可能に表示されている。
【0695】システム制御回路50は、撮影モードの選
択に応じて(S3002、S3003、S3004)、各
種撮影モードに必要な設定を行い、設定した撮影モード
のフラグをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶する。具体的には、選択/切替ボタン6
6により撮影モードを選択し、決定/実行ボタン68で
確定する。
【0696】システム制御回路50は、プログラムモー
ドが選択されたならばプログラムモード設定を実行し
(S3005)、シャッター速度優先モードが選択され
たならばシャッター速度優先モード設定を実行し(S3
006)、絞り優先モードが選択されたならば絞り優先
モード設定を実行し(S3007)、マニュアルモード
が選択されたならばマニュアルモード設定を実行し(S
3008)、深度優先モードが選択されたならば深度優
先モード設定を実行し(S3009)、その他の撮影モ
ードが選択されたならば選択された撮影モードに応じた
設定を実行し(S3010)、設定した撮影モードのフ
ラグをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶する。一連の処理を終えたならば、撮影モー
ド設定処理ルーチンS1023を終了する。
【0697】以上説明したように、第8の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後は撮影モード設定操
作を禁止すると共に所定の警告をすることにより、一連
のパノラマ撮影の途中で撮影モード設定の異なる撮影が
行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影
してしまうという問題を防止することが出来る。
【0698】(第9の実施形態)以下、図面を参照して
本発明の第9の実施形態を説明する。なお、第9の実施
形態の構成図は、上記第8の実施形態で説明した図51
と同様である。図52及び図60乃至63等を参照し
て、第9の実施形態の動作を説明する。まず、図52の
フローチャートに示したように、各モードに応じたパノ
ラマ撮影画面を画像表示部28に表示する(S101
5)。なお、水平パノラマモード撮影画面の一例、垂直
パノラマモード撮影画面の一例、2X2パノラマモード
撮影画面の一例は、それぞれ図29、30、31に示し
たとおりである。
【0699】パノラマ撮影画面が表示されたら(S10
15)、図60に示すように、システム制御回路50
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に設定したフラグや変数を初期化する。例えば、パノ
ラマ撮影開始フラグを解除し(S1321)、変数m、
nを設定して、それぞれm=1、n=1と初期化する
(S1322)。
【0700】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0701】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S1323)、システム
制御回路50はパノラマモードによる撮影を終了し、図
52のS1002に戻る。これにより、画像処理装置1
00の使用者は、パノラマモードを随時終了して他のモ
ードに切り替えることが可能である。
【0702】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S1323)、つまり、画像表
示部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状
態で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押
すことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S1324)、パノラマモード終了確認の表示を行
い、さらに終了確認が選択されたならば(S132
5)、図52のパノラマモード選択画面S1010に戻
る。
【0703】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S1324)、S1326に進む。システム制御回路
50は、撮影モード設定スイッチ43が設定されないな
らば(S1326)、図61のS1341に進む。撮影モ
ード設定スイッチ43が設定されたならば(S132
6)、システム制御回路50は、システム制御回路50
の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影
開始フラグの状態を判断する(S1327)。
【0704】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S1327)、システム制御回
路50は撮影モードスイッチ43の入力に応じて、入力
された撮影モードに関するフラグやパラメータを設定し
て、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶し、撮影モード設定処理を行う(S132
8)。
【0705】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S1327)、システム制御回路5
0は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像
や音声により所定の警告表示を行い(S1329)、さ
らに一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば
(S1330)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を
終えて、S1321に戻って新たな一連のパノラマ撮影
を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択
されたならば(S1330)、撮影モード設定処理S13
28を実行せずに図61のS1341に進む。
【0706】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
撮影モード設定スイッチ43の設定が行われて、その結
果、撮影モードの違いによって処理の異なる撮影が混在
する、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が撮影され
ることを防止することが出来る。
【0707】なお、S1329における所定の警告表示
の一例としては、撮影モード設定画面において各種撮影
モードの設定が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図59(c)に示すように、メニュー画
面において、撮影モード設定の項目をグレーアウト表示
(図では実線で囲んで表している)として選択不可とし
ても良いし、撮影モード設定の項目自体を表示しないよ
うにしても良い。これらは、一例であり、他の何れの方
法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0708】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S1341)、シス
テム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定
の処理を行う(S1342)。選択/切替スイッチ66
(例えば[+]キー)が押されなければ(S1341)、S
1350に進む。
【0709】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S1342)、システム制御回路50は、変数nをn
=n+1として次の撮影領域に移動する(S134
3)。ここで、n=5だったならば(S1344)、n
=n−4として最初の撮影領域に戻る(S1345)。
この後、S1350に進む。
【0710】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0711】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S1342)、パノラマ撮
影開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連
のパノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば
(S1346)、システム制御回路50はそれぞれのパ
ノラマモードの撮影方向を反転する(S1347)。こ
の後、S1350に進む。
【0712】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。水平パノラマモ
ードでの撮影方向反転画面の一例は図29に、垂直パノ
ラマモードでの撮影方向反転画面の一例は図30に示し
たとおりである。
【0713】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S1342)、パノラマ撮影開始
フラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ
撮影において1枚目の撮影実行後であれば(S134
6)、システム制御回路50は、m=m*(−1)とし
て、−1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反
転する演算を行った後(S1348)、変数nに対して
n=n+mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、
n=n−1、n=n+1...となる演算を行う(S1
349)。この後、S1350に進む。
【0714】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0715】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0716】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0717】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S1350)、選択した画像領域に応じて
画面レイアウトを変更する必要があれば(S135
1)、画面レイアウトを切り替えて表示する(S135
2)。この後、図62のS1361に進む。これによ
り、前述したような、撮影方向の反転に対応した画面、
或いは、撮影領域の変更に対応した画面、説明のための
文字や画像を更新した画面、等を必要に応じて表示する
ことが出来る。
【0718】また、2枚目以降の撮影においては、既に
撮影した撮影領域をクイックレビュー表示状態のままに
設定すると共に、次の撮影のために移動した今度の撮影
領域をスルー表示状態に設定することにより、既に撮影
した画像の再生画像と次に撮影する画像とを一部重ねて
表示することが可能となる。これにより、画像処理装置
100の使用者は、容易に次の撮影構図を決定すること
が出来る。
【0719】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S13
61)、S1362に進む。スルー表示状態に於いて
は、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路2
0、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24
に逐次書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D
/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮影
領域に逐次表示することにより、電子ファインダ機能を
実現している。
【0720】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S1362)、図60のS1323に戻る。シャ
ッタースイッチSW1が押されたならば(S1362)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態をフリ
ーズ表示状態に設定して(S1363)、S1364に進
む。
【0721】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0722】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S1364)。
測光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0723】なお、測距・測光処理S1364において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S1364の詳細は図57を用いて前述
した通りである。
【0724】測距・測光処理S1364を終えたなら
ば、システム制御回路50は、システム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフ
ラグの状態を判断し(S1365)、フラッシュフラグ
が設定されていたならば、フラッシュ48の充電を行い
(S1366)、S1367に進む。フラッシュフラグが
解除されていたならば、S1367に進む。
【0725】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S136
7)、S1368に進む。なお、S1367でのスルー表
示状態は、S1361でのスルー状態と同じ動作状態で
ある。システム制御回路50は、AFロックスイッチ7
7が押されないならば(S1368)、図63のS138
1に進む。AFロックスイッチ77が押されたならば
(S1368)、システム制御回路50は内部メモリ或
いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状
態を判断する(S1369)。
【0726】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S1369)、システム制御回
路50は、AFロックフラグを設定して、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し(S1
370)、表示部54及び或いは画像表示部28にAF
ロック状態であることを表示して、図63のS1381
に進む。
【0727】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S1369)、システム制御回路5
0は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像
や音声により所定の警告表示を行い(S1371)、さ
らに一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば
(S1372)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を
終えて、図60のS1321に戻って新たな一連のパノ
ラマ撮影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消
しが選択されたならば(S1372)、図63のS138
1に進む。
【0728】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
AFロックのやり直しが行われ、その結果、フォーカス
位置の異なる撮影行われる、つまり、パノラマ合成に不
適当な画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0729】シャッタースイッチSW2が押されずに(S1
381)、さらにシャッタースイッチSW1も解除された
ならば(S1382)、図60のS1323に戻る。シャ
ッタースイッチSW2が押されたならば(S1381)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態を固定
色表示状態に設定して(S1383)、S1384に進
む。
【0730】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0731】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S1384)。この
撮影処理S1384の詳細は図27を用いて前述した通
りである。
【0732】システム制御回路50は、撮影処理S13
84によってメモリ30に書き込まれた画像データを読
み出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S1385)。
【0733】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
1386)、S1387に進む。クイックレビュー状態
に於いては、表示画像処理S1385によって画像表示
メモリ24に転送された画像データを、メモリ制御回路
22、D/A変換器26を介して画像表示部28の前述
した撮影領域に表示することにより、撮影画像の自動再
生を行う電子ファインダ機能を実現している。
【0734】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S138
7)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S1388)。
【0735】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0736】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S1389)、画像表示部28に
おけるクイックレビュー表示を継続する。これにより、
使用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影
画像の確認を入念に行うことが出来る。
【0737】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S1389)、システム制御回路50は、パノラマ撮
影開始フラグを設定して(S1390)、一連のパノラ
マ撮影において1枚目の撮影が実行済みであることを明
らかにする。
【0738】これにより、S1346で説明したよう
に、1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモ
ードの撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止する
ことが可能となる。また、S1327で説明したよう
に、1枚目のパノラマ撮影実行後に撮影モード設定を変
更することを禁止することが出来る。
【0739】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S139
1)、変数mをm=1として初期化した後(S139
2)、図60のS1323に戻り、一連のパノラマ撮影
処理を繰り返す。
【0740】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS1323に戻った後、S1350
において次の撮影領域に移動し、S1352において、
前回を含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示
状態に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定
して、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオー
バーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の
繋ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0741】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図33に、垂直パノラ
マモードでのn枚目の撮影終了前後の撮影画面の一例を
図34に、2X2パノラマモードでのn枚目の撮影終了前
後の撮影画面の一例を図31及び図32に示す。これら
各パノラマモードでの撮影画面については、上記第4の
実施形態で説明した通りである。
【0742】以上説明したように、第9の実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後は撮影モード設定操
作を禁止すると共に所定の警告を行って画像処理装置1
00の使用者に確認した後に、一連のパノラマ撮影を一
旦打ち切ることにより、一連のパノラマ撮影の途中で撮
影モードの異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合
成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止す
ることが出来る。
【0743】(第10の実施形態)以下、図面を参照し
て本発明の第10の実施形態を説明する。なお、第10
の実施形態の構成図は、上記第8の実施形態で説明した
図51と同様である。次に、図64乃至70等を参照し
て、第10の実施形態の動作を説明する。図64に示す
ように、電池交換等の電源投入により、システム制御回
路50はフラグや制御変数等を初期化すると共に、画像
制御装置100各部の初期化処理を行う(S140
1)。
【0744】システム制御回路50は、モードダイアル
60の設定位置を判断し、モードダイアル60が電源OF
Fに設定されていたならば(S1402)、各表示部の表
示を終了状態に変更し、レンズユニット300が保護手
段のバリア等を備えている場合はそれを閉じて撮像部を
保護し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや
設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電
源制御手段80により画像表示部28を含む画像処理装
置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処
理を行った後(S1403)、S1402に戻る。
【0745】モードダイアル60がその他のモードに設
定されていたならば(S1402)、システム制御回路
50は、電源制御手段80により電池等により構成され
る電源86の残容量や動作情況が画像処理装置100の
動作に問題があるか否かを判断し(S1404)、問題
があるならば表示部54を用いて画像や音声により所定
の警告表示を行った後に(S1406)、S1402に戻
る。なお、画像表示部28の画像表示がONであったなら
ば、画像表示部28も用いて画像や音声により所定の警
告表示を行う。
【0746】電源86に問題が無いならば(S140
4)、記録媒体200或いは210の動作状態が画像処
理装置100の動作、特に記録媒体に対する画像データ
の記録再生動作に問題があるか否かを判断し(S140
5)、問題があるならば表示部54を用いて画像や音声
により所定の警告表示を行った後に(S1406)、S1
402に戻る。なお、画像表示部28の画像表示がONで
あったならば、画像表示部28も用いて画像や音声によ
り所定の警告表示を行う。
【0747】記録媒体200或いは210の動作状態に
問題が無いならば(S1405)、表示部54を用いて
画像や音声により画像処理装置100の各種設定状態の
表示を行う(S1407)。なお、画像表示部28の画
像表示がONであったならば、画像表示部28も用いて画
像や音声により画像処理装置100の各種設定状態の表
示を行う。
【0748】モードダイアル60がその他のモードに設
定されていたならば(S1408)、システム制御回路
50は深度優先モードを解除して所定の撮影モードに設
定し(S1409)、S1410に進む。これにより、パ
ノラマモードが解除された場合に、所定の撮影モードに
戻して、或いは任意の撮影モードを選択可能な状態で撮
影を行うことが可能となる。システム制御回路50は、
選択されたモードに応じた処理を実行し(S141
0)、処理を終えたならばS1402に戻る。
【0749】モードダイアル60がパノラマモードに設
定されていたならば(S1408)、システム制御回路
50は、撮影モードを深度優先モードに設定して(S1
411)、S1412に進む。これにより、パノラマモ
ードが選択された場合に、所定の撮影モードから深度優
先撮影モードに切り替えてパノラマ撮影を行うことが可
能となる。
【0750】システム制御回路50は、画像表示部28
にパノラマモード選択画面を表示する(S1412)。
なお、パノラマモード選択画面は図9に示したとおりで
ある。画像処理装置100の使用者は、画像表示部28
に表示されたパノラマモード選択画面を見て、複数のパ
ノラマ撮影モードから任意のモードを選択することが出
来る。
【0751】パノラマ撮影モードには、2X2パノラマモ
ード、水平パノラマモード、垂直パノラマモード等があ
り、複数の撮影を重ねることにより、2次元的に拡大し
たパノラマ画像や、水平方向に拡大したパノラマ画像、
垂直方向に拡大したパノラマ画像を作成することが出来
る。
【0752】撮影した一連の各画像は、その位置関係を
示す情報が付加されており、画像処理装置自身で、或い
は、コンピュータ等に画像を転送した後に、各画像を結
合して1枚のパノラマ画像を作成することが可能であ
る。画像処理装置100の使用者は、選択/切替スイッ
チ66(例えば[+]キー)により撮影するパノラマモー
ドを選択し、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キ
ー)によりパノラマモードを決定することが出来る。
【0753】選択/切替スイッチ66及び決定/実行スイ
ッチ68によりパノラマモードが選択されたならば、シ
ステム制御回路50は、選択されたパノラマモードに応
じて(S1413)、2X2パノラマモード初期設定(S1
414)、垂直パノラマモード初期設定(S141
5)、水平パノラマモード初期設定(S1416)にお
いて、フラグやパラメータ、変数の初期値、メモリ領域
の設定や、ユーザーインターフェースとしての表示画面
の読み出し等をそれぞれ行い、各モードに応じたパノラ
マ撮影画面を画像表示部28に表示して(S141
7)、図65のS1421に進む。
【0754】なお、水平パノラマモード撮影画面の一
例、垂直パノラマモード撮影画面の一例、2X2パノラ
マモード撮影画面の一例は、それぞれ図29、30、3
1に示したとおりである。
【0755】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に設定したフラグ
や変数を初期化する。例えば、パノラマ撮影開始フラグ
を解除し(S1421)、変数m、nを設定して、それ
ぞれm=1、n=1と初期化する(S1422)。
【0756】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0757】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S1423)、システム
制御回路50は、深度優先モードを解除して所定の撮影
モードに設定し(S1424)、パノラマモードによる
撮影を終了し、図64のS1402に戻る。これによ
り、画像処理装置100の使用者は、パノラマモードを
随時終了して他のモードに切り替えることが可能であ
る。また、パノラマモードが解除された場合に、所定の
撮影モードに戻して、或いは任意の撮影モードを選択可
能な状態で撮影を行うことが可能となる。
【0758】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S1423)、つまり、画像表
示部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状
態で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押
すことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S1425)、パノラマモード終了確認の表示を行
い、さらに終了確認が選択されたならば(S142
6)、図64のパノラマモード選択画面S1412に戻
る。
【0759】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S1425)、S1427に進む。システム制御回路
50は、撮影モード設定スイッチ43が設定されないな
らば(S1427)、図66のS1441に進む。撮影モ
ード設定スイッチ43が設定されたならば(S142
7)、システム制御回路50は、表示部54及び或いは
画像表示部28を用いて画像や音声により所定の警告表
示を行い(S1428)、さらに一連のパノラマ撮影終
了の確認が選択されたならば(S1429)、深度優先
モードを解除して所定の撮影モードに設定し(S142
4)、パノラマモードによる撮影を終了し、図64のS
1402に戻る。これにより、パノラマモードが解除さ
れた場合に、所定の撮影モードに戻して、或いは任意の
撮影モードを選択可能な状態で撮影を行うことが可能と
なる。
【0760】一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択
されたならば(S1429)、図66のS1441に進
む。これにより、一連のパノラマ撮影の途中で撮影モー
ド設定スイッチ43の設定が行われ、その結果、撮影モ
ードの違いによって処理の異なる撮影が混在する、つま
り、パノラマ合成に不適当な画像が組み合わせて撮影さ
れることを防止することが出来る。
【0761】なお、S1428における所定の警告表示
の一例としては、撮影モード設定画面において各種撮影
モードの設定が不可能であることを示す表示を行っても
よい。例えば、図59(c)に示すように、メニュー画
面において、撮影モード設定の項目をグレーアウト表示
(図では実線で囲んで表している)として選択不可とし
ても良いし、撮影モード設定の項目自体を表示しないよ
うにしても良い。これらは、一例であり、他の何れの方
法を用いて警告表示を行っても構わない。
【0762】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S1441)、シス
テム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定
の処理を行う(S1442)。選択/切替スイッチ66
(例えば[+]キー)が押されなければ(S1441)、S
1450に進む。
【0763】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S1442)、システム制御回路50は、変数nをn
=n+1として次の撮影領域に移動する(S144
3)。ここで、n=5だったならば(S1444)、n
=n−4として最初の撮影領域に戻る(S1445)。
この後、S1450に進む。
【0764】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0765】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S1342)、パノラマ撮
影開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連
のパノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば
(S1446)、システム制御回路50はそれぞれのパ
ノラマモードの撮影方向を反転する(S1447)。こ
の後、S1450に進む。
【0766】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。水平パノラマモ
ードでの撮影方向反転画面の一例は図29に、垂直パノ
ラマモードでの撮影方向反転画面の一例は図30に示し
たとおりである。
【0767】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S1442)、パノラマ撮影開始
フラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ
撮影において1枚目の撮影実行後であれば(S144
6)、システム制御回路50は、m=m*(−1)とし
て、−1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反
転する演算を行った後(S1448)、変数nに対して
n=n+mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、
n=n−1、n=n+1...となる演算を行う(S1
449)。この後、S1450に進む。
【0768】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0769】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0770】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0771】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S1450)、選択した画像領域に応じて
画面レイアウトを変更する必要があれば(S145
1)、画面レイアウトを切り替えて表示する(S145
2)。この後、図67のS1461に進む。これによ
り、前述したような、撮影方向の反転に対応した画面、
或いは、撮影領域の変更に対応した画面、説明のための
文字や画像を更新した画面、等を必要に応じて表示する
ことが出来る。
【0772】また、2枚目以降の撮影においては、既に
撮影した撮影領域をクイックレビュー表示状態のままに
設定すると共に、次の撮影のために移動した今度の撮影
領域をスルー表示状態に設定することにより、既に撮影
した画像の再生画像と次に撮影する画像とを一部重ねて
表示することが可能となる。これにより、画像処理装置
100の使用者は、容易に次の撮影構図を決定すること
が出来る。
【0773】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S14
61)、S1462に進む。スルー表示状態に於いて
は、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路2
0、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24
に逐次書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D
/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮影
領域に逐次表示することにより、電子ファインダ機能を
実現している。
【0774】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S1462)、S1423に戻る。シャッタース
イッチSW1が押されたならば(S1462)、システム制
御回路50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表示
状態に設定して(S1463)、S1464に進む。
【0775】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0776】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S1464)。
測光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0777】なお、測距・測光処理S1464において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S1464の詳細は図57を用いて前述
した通りである。
【0778】測距・測光処理S1464を終えたなら
ば、システム制御回路50は、システム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフ
ラグの状態を判断し(S1465)、フラッシュフラグ
が設定されていたならば、フラッシュ48の充電を行い
(S1466)、S1467に進む。フラッシュフラグが
解除されていたならば、S1467に進む。
【0779】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S146
7)、S1468に進む。なお、S1467でのスルー表
示状態は、S1461でのスルー状態と同じ動作状態で
ある。システム制御回路50は、AFロックスイッチ7
7が押されないならば(S1468)、図68のS148
1に進む。AFロックスイッチ77が押されたならば
(S1468)、システム制御回路50は内部メモリ或
いはメモリ52に記憶したパノラマ撮影開始フラグの状
態を判断する(S1469)。
【0780】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S1469)、システム制御回
路50は、AFロックフラグを設定して、システム制御
回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し(S1
470)、表示部54及び或いは画像表示部28にAF
ロック状態であることを表示して、図68のS1481
に進む。
【0781】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S1469)、システム制御回路5
0は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像
や音声により所定の警告表示を行い(S1471)、さ
らに一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば
(S1472)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を
終えて、図65のS1421に戻って新たな一連のパノ
ラマ撮影を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消
しが選択されたならば(S1472)、図68のS148
1に進む。
【0782】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
AFロックのやり直しが行われ、その結果、フォーカス
位置の異なる撮影行われる、つまり、パノラマ合成に不
適当な画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0783】シャッタースイッチSW2が押されずに(S1
481)、さらにシャッタースイッチSW1も解除された
ならば(S1482)、図65のS1423に戻る。シャ
ッタースイッチSW2が押されたならば(S1481)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態を固定
色表示状態に設定して(S1483)、S1484に進
む。
【0784】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0785】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S1484)。この
撮影処理S1384の詳細は図27を用いて前述した通
りである。
【0786】システム制御回路50は、撮影処理S14
84によってメモリ30に書き込まれた画像データを読
み出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S1485)。
【0787】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
1486)、S1487に進む。クイックレビュー状態
に於いては、表示画像処理S1385によって画像表示
メモリ24に転送された画像データを、メモリ制御回路
22、D/A変換器26を介して画像表示部28の前述
した撮影領域に表示することにより、撮影画像の自動再
生を行う電子ファインダ機能を実現している。
【0788】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S148
7)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S1488)。
【0789】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0790】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S1489)、画像表示部28に
おけるクイックレビュー表示を継続する。これにより、
使用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影
画像の確認を入念に行うことが出来る。
【0791】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S1489)、システム制御回路50は、パノラマ撮
影開始フラグを設定して(S1490)、一連のパノラ
マ撮影において1枚目の撮影が実行済みであることを明
らかにする。
【0792】これにより、S1446で説明したよう
に、1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモ
ードの撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止する
ことが可能となる。また、S1427で説明したよう
に、1枚目のパノラマ撮影実行後に撮影モード設定を変
更することを禁止することが出来る。
【0793】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S149
1)、変数mをm=1として初期化した後(S149
2)、図65のS1423に戻り、一連のパノラマ撮影
処理を繰り返す。
【0794】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS1423に戻った後、S1450
において次の撮影領域に移動し、S1452において、
前回を含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示
状態に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定
して、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオー
バーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の
繋ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0795】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図33に、垂直パノラ
マモードでのn枚目の撮影終了前後の撮影画面の一例を
図34に、2X2パノラマモードでのn枚目の撮影終了前
後の撮影画面の一例を図31及び図32に示す。これら
各パノラマモードでの撮影画面については、上記第4の
実施形態で説明した通りである。
【0796】図69は、図67のS1464における測
距・測光処理の詳細なフローチャートを示す。システム
制御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出
し、A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影
画像データを逐次読み込む(S2201)。
【0797】この逐次読み込まれた画像データを用い
て、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方
式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発
光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定
の演算を行っている。なお、ここでの各処理は、撮影し
た全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所
分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、
TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理におい
て、中央重点モード、平均モード、評価モード、スポッ
トモードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を
行うことが可能となる。
【0798】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S2202)、撮影開始フ
ラグが設定されていたならば、S2209に進む。この
ように、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮
影が開始されている場合、新たな露出制御、露出補正制
御を行わずに一定の露出設定で一連のパノラマ撮影を行
うことが可能となる。
【0799】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2202)、システム制御回路50は、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された
AEロックフラグの状態を判断し(S2203)、AE
ロックフラグが設定されていないならば、S2209に
進む。このように、操作部70に含まれるAEロックス
イッチ78が押されて、AEロックフラグが設定された
状態で一連のパノラマ撮影が開始されている場合、露出
制御をロックして一定の露出設定で一連のパノラマ撮影
を行うことが可能となる。
【0800】AEロックフラグが解除されていたならば
(S2203)、システム制御回路50は、画像処理回
路20での演算結果を用いて、露出(AE)が適正と判
断されるまで(S2204)、露光制御手段340を用
いてAE制御を行う(S2205)。
【0801】AE制御で得られた測定データを用いて、
システム制御回路50はフラッシュが必要か否かを判断
し(S2206)、フラッシュが必要ならばフラッシュ
フラグを設定し、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に記憶する(S2207)。フラッシュ
が必要でないならばフラッシュフラグを解除し、システ
ム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶す
る(S2208)。
【0802】露出(AE)が適正と判断したならば(S
2204)、測定データ及び或いは設定パラメータをシ
ステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記
憶する。システム制御回路50は、内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶された撮影開始フラグの状態を判断し
(S2209)、撮影フラグが設定されていたならば、S
2215に進む。
【0803】このように、撮影開始フラグが設定されて
一連のパノラマ撮影が開始されている場合、新たなWB
制御を行わずに、一定のWB設定で一連のパノラマ撮影
を行うことが可能となる。
【0804】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2209)、システム制御回路50は、内部メモリ
或いはメモリ52に記憶されたホワイトバランスモード
の状態を判断し(S2210)、ホワイトバランス固定
モードが設定されていたならば、S2215に進む。こ
こで、ホワイトバランス固定モードとしては、太陽光モ
ード、くもりモード、電球モード、蛍光灯モード等があ
る。
【0805】なお、ここでは、太陽光モード、くもりモ
ード、電球モード、蛍光灯モードを、ホワイトバランス
固定モードとして説明したが、これらのWBモードの全
て或いは何れかを、ホワイトバランスオートモードに比
較して限定された色温度範囲にホワイトバランスを設定
するモードとしても良く、その場合はS2211、S22
12に進んで、所定の色温度範囲及び或いは所定の色温
度を中心とするWB制御を行う。このように、ホワイト
バランス固定モードが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たなWB制御を行わずに一定の
WB設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0806】ホワイトバランスオートモードが設定され
ていたならば(S2210)、システム制御回路50
は、画像処理回路20での演算結果及びAE制御で得ら
れた測定データを用いて、ホワイトバランス(AWB)
が適正と判断されるまで(S2211)、画像処理回路
20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御
を行う(S2212)。
【0807】ホワイトバランス(AWB)が適正と判断
したならば(S2211)、測定データ及び或いは設定
パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶する。
【0808】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2213)、システム制御回路50は、内部メモリ
或いはメモリ52に記憶されAFロックフラグの状態を
判断し(S2214)、AFロックフラグが設定されて
いたならば、測距・測光処理ルーチンS1464を終了
する。このようにAFロックスイッチ77が押されて、
AFロックフラグが設定された状態で一連のパノラマ撮
影が開始されている場合、AF制御をロックして一定の
フォーカス設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能
となる。
【0809】AFロックフラグが解除されていたならば
(S2214)、AE制御及びAWB制御で得られた測
定データを用いて、システム制御回路50は測距(A
F)が合焦と判断されるまで(S2215)、S2216
移行の処理を繰り返す。システム制御回路50は、内部
メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影モードの状態
を判断する(S2216)。撮影モードが深度優先モー
ドに設定されていないならば(S2216)、測距制御
手段342を用いて通常のAF制御を行う(S221
7)。測距(AF)が合焦と判断したならば(S221
7)、測定データ及び或いは設定パラメータをシステム
制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶し、
測距・測光処理ルーチンS1464を終了する。
【0810】撮影モードが深度優先モードに設定されて
いるならば(S2216)、深度優先AF制御を行う(S
2218)。この深度優先AF制御S2218の詳細は
図70を用いて後述する。深度優先測距(AF)が終了
したならば(S2218)、測定データ及び或いは設定
パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶し、測距・測光処理ルーチンS146
4を終了する。
【0811】図70は、図69のS2218における深
度優先AF制御処理の詳細なフローチャートを示す。シ
ステム制御回路50は、内部メモリ或いはメモリ52に
変数uを設定して、u=1と初期化する(S330
1)。システム制御回路50は、複数の測距点のうち、
測距点uに位置する被写体の測距を行う(S330
2)。
【0812】測距を終えたならば、システム制御回路5
0は、測距点uの測距情報をシステム制御回路50の内
部メモリ或いはメモリ52に記憶し(S3303)、変
数uをu=u+1として(S3304)、S3305に進
む。
【0813】画像処理装置100が備える測距点の最大
数をumaxとしたとき、u>umaxでないならば、
つまり全ての測距点での測距をまだ終えていないならば
(S3305)、S3302に戻り、次の測距点での測距
を行う。
【0814】u>umaxならば、つまり全ての測距点
での測距を終えたならば(S3305)、システム制御
回路50は、測距点1から測距点uまでの測距情報をシ
ステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52から
読み出し(S3306)、読み出した全ての測距情報及
びレンズユニット300の被写界深度情報を用いて、測
距点全てにピントを合う絞り値を決定する(S330
7)。
【0815】そして、システム制御回路50は、AE制
御S2205により得られたAE情報をシステム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52より読み出し、読
み出したAE情報から絞り値に応じたシャッター速度を
決定し(S3308)、露光制御手段340により絞り
値、シャッター速度をそれぞれ設定する(S330
9)。システム制御回路50は、深度を満たす合焦点に
レンズユニット300を制御し(S3310)、深度優
先AF制御処理ルーチンS2218を終了する。
【0816】以上説明したように、第10の実施形態に
よれば、パノラマ撮影が選択された際に、深度優先撮影
モードを設定することにより、例えば、風景画を撮影す
る頻度の高いパノラマ合成撮影において、被写界深度の
適さない絞り設定で撮影が行われる、つまり、パノラマ
合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止
することが出来る。また、パノラマ撮影が選択されてい
る状態においては、撮影モード設定操作を禁止すると共
に所定の警告を行って画像処理装置100の使用者に確
認した後に、一連のパノラマ撮影を一旦打ち切ることに
より、一連のパノラマ撮影の途中で撮影モードの異なる
撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像
を撮影してしまうという問題を防止することが出来る。
さらに、一連のパノラマ撮影の開始後はAFロック操作
を禁止すると共に所定の警告を行って画像処理装置10
0の使用者に確認した後に、一連のパノラマ撮影を一旦
打ち切ることにより、一連のパノラマ撮影の途中でフォ
ーカス状態の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ
合成に不適当な画像を撮影してしまうという問題を防止
することが出来る。
【0817】なお、以上述べた第9の実施形態の説明に
於いては、図60のS1330及び或いは図62のS13
72で一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたなら
ばS1321に戻って新たな一連のパノラマ撮影を開始
するとして説明したが、図52のS1011に戻ってパ
ノラマモード選択画面から再度設定を行い、その後に新
たな一連のパノラマ撮影を開始してもよい。
【0818】また、第10の実施形態の説明において
は、図67のS1472で一連のパノラマ撮影終了の確
認が選択されたならばS1421に戻って新たな一連の
パノラマ撮影を開始するとして説明したが、図64のS
1412に戻ってパノラマモード選択画面から再度設定
を行い、その後に新たな一連のパノラマ撮影を開始して
もよい。
【0819】また、図58での撮影モードの種類を、プ
ログラムモード、シャッター速度優先モード、絞り優先
モード、マニュアルモード、深度優先(DEP)モード
として説明したが、この例に限らず、任意の種類、組み
合わせの撮影モードを選択可能としても勿論問題はな
い。
【0820】また、第10の実施形態においては、図6
4のS1408及び或いは図65のS1423でモードダ
イアルがその他のモードを選択された場合に、S140
9及び或いはS1424で深度優先モードを解除すると
して説明したが、深度優先モードの変わりに絞り優先モ
ードに設定するようにしてもよく、この場合、絞りを絞
り込むように設定して、被写界深度を深くすればよい。
【0821】(第11の実施形態)以下、図面を参照し
て本発明の第11の実施形態を説明する。図71は、本
実施形態における構成を示すブロック図である。以下で
は、図1に示したブロック図と異なる構成要素を中心に
説明し、図1と同一の構成要素には同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0822】画像処理装置100において、73はエフ
ェクトモード設定スイッチで、モノクロモード、セピア
モード、肌色モード、スムージングモード、クロスフィ
ルターモード等の各種画像効果を行うエフェクトモード
の設定を行うことが出来る。このエフェクトモードによ
れば、撮像してメモリ30の記憶した画像データを読み
出して、画像処理回路20によって所定の演算処理を行
うことによって、設定したモードのエフェクト効果を行
った画像データを記録媒体200或いは210に記録す
ることができる。
【0823】次に、図2及び図72乃至図等を参照し
て、第11の実施形態の動作を説明する。まず、図2の
フローチャートに示したように、各モードに応じたパノ
ラマ撮影画面を画像表示部28に表示する(S11
6)。なお、水平パノラマモード撮影画面の一例、垂直
パノラマモード撮影画面の一例、2X2パノラマモード
撮影画面の一例は、それぞれ図29、30、31に示し
たとおりである。
【0824】パノラマ撮影画面が画像表示部28に表示
されたら(S116)、図72に示すように、システム
制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に設定したフラグや変数を初期化する。
例えば、パノラマ撮影開始フラグを解除し(S112
1)、変数m、nを設定して、それぞれm=1、n=1
と初期化する(S1122)。
【0825】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0826】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S1123)、システム
制御回路50は内部メモリ或いはメモリ52に記憶した
エフェクトフラグを解除して(S1131)、パノラマ
モードによる撮影を終了し、図2のS102に戻る。こ
れにより、画像処理装置100の使用者は、パノラマモ
ードを随時終了して他のモードに切り替えることが可能
である。
【0827】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S1123)、つまり、画像表
示部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状
態で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押
すことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S1124)、パノラマモード終了確認の表示を行
い、さらに終了確認が選択されたならば(S112
5)、図2のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0828】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S1124)、S1126に進む。システム制御回路
50は、エフェクトモード設定スイッチ73が設定され
ないならば(S1126)、図73のS1141に進む。
エフェクトモード設定スイッチ73が設定されたならば
(S1126)、システム制御回路50は、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパ
ノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S112
7)。
【0829】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S1127)、システム制御回
路50はエフェクトモード設定スイッチ73の入力に応
じて、入力されたエフェクト機能に関するフラグやパラ
メータを設定して、システム制御回路50の内部メモリ
或いはメモリ52に記憶するエフェクトモード設定処理
を行う(S1128)。
【0830】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S1127)、システム制御回路5
0は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像
や音声により所定の警告表示を行い(S1129)、エ
フェクトモード設定処理(S1128)を実行せずに図
73のS1141に進む。
【0831】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
エフェクトモード設定スイッチ73の設定が行われて、
その結果、エフェクト処理の有無或いはエフェクト処理
の異なる撮影が混在する、つまり、パノラマ合成に不適
当な画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0832】なお、S1129における所定の警告表示
の一例としては、エフェクトモード設定画面において各
種エフェクト設定が不可能であることを示す表示を行っ
てもよい。例えば、図78(c)に示すように、メニュ
ー画面において、エフェクトモード設定の項目をグレー
アウト表示(図では実線で囲んで表している)として選
択不可としても良いし、エフェクトモード設定の項目自
体を表示しないようにしても良い。これらは、一例であ
り、他の何れの方法を用いて警告表示を行っても構わな
い。
【0833】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S1141)、シス
テム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定
の処理を行う(S1142)。選択/切替スイッチ66
(例えば[+]キー)が押されなければ(S1141)、S
1150に進む。
【0834】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S1142)、システム制御回路50は、変数nをn
=n+1として次の撮影領域に移動する(S114
3)。ここで、n=5だったならば(S1144)、n
=n−4として最初の撮影領域に戻る(S1145)。
この後、S1150に進む。
【0835】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0836】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S1142)、パノラマ撮
影開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連
のパノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば
(S1146)、システム制御回路50はそれぞれのパ
ノラマモードの撮影方向を反転する(S1147)。こ
の後、S1150に進む。
【0837】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。水平パノラマモ
ードでの撮影方向反転画面の一例は図29に、垂直パノ
ラマモードでの撮影方向反転画面の一例は図30に示し
たとおりである。
【0838】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S1142)、パノラマ撮影開始
フラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ
撮影において1枚目の撮影実行後であれば(S114
6)、システム制御回路50は、m=m*(−1)とし
て、−1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反
転する演算を行った後(S1148)、変数nに対して
n=n+mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、
n=n−1、n=n+1...となる演算を行う(S1
149)。この後、S1150に進む。
【0839】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0840】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0841】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0842】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S1150)、選択した画像領域に応じて
画面レイアウトを変更する必要があれば(S115
1)、画面レイアウトを切り替えて表示する(S115
2)。この後、図74のS1161に進む。これによ
り、前述したような、撮影方向の反転に対応した画面、
或いは、撮影領域の変更に対応した画面、説明のための
文字や画像を更新した画面、等を必要に応じて表示する
ことが出来る。
【0843】また、2枚目以降の撮影においては、既に
撮影した撮影領域をクイックレビュー表示状態のままに
設定すると共に、次の撮影のために移動した今度の撮影
領域をスルー表示状態に設定することにより、既に撮影
した画像の再生画像と次に撮影する画像とを一部重ねて
表示することが可能となる。これにより、画像処理装置
100の使用者は、容易に次の撮影構図を決定すること
が出来る。
【0844】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S11
61)、S1162に進む。スルー表示状態に於いて
は、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路2
0、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24
に逐次書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D
/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮影
領域に逐次表示することにより、電子ファインダ機能を
実現している。
【0845】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S1162)、S1123に戻る。シャッタース
イッチSW1が押されたならば(S1162)、システム制
御回路50は画像表示部28の表示状態をフリーズ表示
状態に設定して(S1163)、S1164に進む。
【0846】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0847】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S1164)。
測光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0848】なお、測距・測光処理S1164において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S1164の詳細は図76を用いて後述
する。
【0849】測距・測光処理S1164を終えたなら
ば、システム制御回路50は、システム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフ
ラグの状態を判断し(S1165)、フラッシュフラグ
が設定されていたならば、フラッシュ48の充電を行い
(S1166)、S1167に進む。フラッシュフラグが
解除されていたならば、S1167に進む。
【0850】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S116
7)、図75のS1181に進む。なお、S1167での
スルー表示状態は、S1161でのスルー状態と同じ動
作状態である。
【0851】シャッタースイッチSW2が押されずに(S1
181)、さらにシャッタースイッチSW1も解除された
ならば(S1182)、図72のS1123に戻る。シャ
ッタースイッチSW2が押されたならば(S1181)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態を固定
色表示状態に設定して(S1183)、S1184に進
む。
【0852】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0853】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S1184)。この
撮影処理S1184の詳細は図27を用いて前述した通
りである。
【0854】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶したエフェクトフラグの状態を判断
し(S1185)、エフェクトフラグが設定されていな
いならばS1187に進む。エフェクトフラグが設定さ
れていたならば(S1185)、エフェクトモード設定
処理S1128において設定され、システム制御回路の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたエフェクトモ
ードに応じて、メモリ30に書き込まれた画像データを
読み出して、画像処理回路20によって所定のエフェク
ト処理を行い、エフェクト処理を終えた画像データをメ
モリ30に書き込むエフェクト処理を実行する(S11
86)。エフェクト処理が終了したならば、S1187
に進む。
【0855】システム制御回路50は、撮影処理S11
84によってメモリ30に書き込まれた画像データを読
み出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ242
表示画像を転送する(S1187)。
【0856】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
1188)、S1189に進む。クイックレビュー状態
に於いては、表示画像処理S1187によって画像表示
メモリ24に転送された画像データを、メモリ制御回路
22、D/A変換器26を介して画像表示部28の前述
した撮影領域に表示することにより、撮影画像の自動再
生を行う電子ファインダ機能を実現している。
【0857】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S118
9)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S1190)。
【0858】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0859】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S1191)、画像表示部28に
おけるクイックレビュー表示を継続する。これにより、
使用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影
画像の確認を入念に行うことが出来る。
【0860】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S1191)、システム制御回路50は、パノラマ撮
影開始フラグを設定して(S1192)、一連のパノラ
マ撮影において1枚目の撮影が実行済みであることを明
らかにする。
【0861】これにより、S1146で説明したよう
に、1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモ
ードの撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止する
ことが可能となる。また、S1127で説明したよう
に、1枚目のパノラマ撮影実行後にエフェクトモード設
定を変更することを禁止することが出来る。
【0862】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S119
3)、変数mをm=1として初期化した後(S119
4)、図72のS1123に戻り、一連のパノラマ撮影
処理を繰り返す。
【0863】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS1123に戻った後、S1150
において次の撮影領域に移動し、S1152において、
前回を含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示
状態に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定
して、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオー
バーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の
繋ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0864】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図33に、垂直パノラ
マモードでのn枚目の撮影終了前後の撮影画面の一例を
図34に、2X2パノラマモードでのn枚目の撮影終了前
後の撮影画面の一例を図31及び図32に示す。これら
各パノラマモードでの撮影画面については、上記第4の
実施形態で説明した通りである。
【0865】図76は、図74のS1164における測
距・測光処理の詳細なフローチャートを示す。システム
制御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出
し、A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影
画像データを逐次読み込む(S2601)。
【0866】この逐次読み込まれた画像データを用い
て、画像処理回路20はTTL(スルー・ザ・レンズ)方
式のAE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発
光)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定
の演算を行っている。なお、ここでの各処理は、撮影し
た全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要個所
分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、
TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理におい
て、中央重点モード、平均モード、評価モード、スポッ
トモードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を
行うことが可能となる。
【0867】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された撮影
開始フラグの状態を判断し(S2602)、撮影開始フ
ラグが設定されていたならば、S2609に進む。この
ように、撮影開始フラグが設定されて一連のパノラマ撮
影が開始されている場合、新たな露出制御を行わずに一
定の露出設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能と
なる。
【0868】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2602)、システム制御回路50は、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶された
AEロックフラグの状態を判断し(S2603)、AE
ロックフラグが設定されていないならば、S2609に
進む。このように、AEロックスイッチ78が押され
て、AEロックフラグが設定された状態で一連のパノラ
マ撮影が開始されている場合、露出制御をロックして一
定の露出設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能と
なる。
【0869】AEロックフラグが解除されていたならば
(S2603)、システム制御回路50は、画像処理回
路20での演算結果を用いて、露出(AE)が適正と判
断されるまで(S2604)、露光制御手段340を用
いてAE制御を行う(S2605)。
【0870】AE制御で得られた測定データを用いて、
システム制御回路50はフラッシュが必要か否かを判断
し(S2606)、フラッシュが必要ならばフラッシュ
フラグを設定し、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモリ52に記憶する(S2607)。フラッシュ
が必要でないならばフラッシュフラグを解除し、システ
ム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶す
る(S2608)。
【0871】露出(AE)が適正と判断したならば(S
2604)、測定データ及び或いは設定パラメータをシ
ステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記
憶する。システム制御回路50は、内部メモリ或いはメ
モリ52に記憶された撮影開始フラグの状態を判断し
(S2609)、撮影フラグが設定されていたならば、S
2613に進む。
【0872】このように、撮影開始フラグが設定されて
一連のパノラマ撮影が開始されている場合、新たなWB
制御を行わずに、一定のWB設定で一連のパノラマ撮影
を行うことが可能となる。
【0873】撮影開始フラグが解除されていたならば
(S2609)、システム制御回路50は、内部メモリ
或いはメモリ52に記憶されたホワイトバランスモード
の状態を判断し(S2610)、ホワイトバランス固定
モードが設定されていたならば、S2613に進む。こ
こで、ホワイトバランス固定モードとしては、太陽光モ
ード、くもりモード、電球モード、蛍光灯モード等があ
る。
【0874】なお、ここでは、太陽光モード、くもりモ
ード、電球モード、蛍光灯モードを、ホワイトバランス
固定モードとして説明したが、これらのWBモードの全
て或いは何れかを、ホワイトバランスオートモードに比
較して限定された色温度範囲にホワイトバランスを設定
するモードとしても良く、その場合はS2611、S26
12に進んで、所定の色温度範囲及び或いは所定の色温
度を中心とするWB制御を行う。このように、ホワイト
バランス固定モードが設定されて一連のパノラマ撮影が
開始されている場合、新たなWB制御を行わずに一定の
WB設定で一連のパノラマ撮影を行うことが可能とな
る。
【0875】ホワイトバランスオートモードが設定され
ていたならば(S2610)、システム制御回路50
は、画像処理回路20での演算結果及びAE制御で得ら
れた測定データを用いて、ホワイトバランス(AWB)
が適正と判断されるまで(S2611)、画像処理回路
20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御
を行う(S2612)。
【0876】ホワイトバランス(AWB)が適正と判断
したならば(S2611)、測定データ及び或いは設定
パラメータをシステム制御回路50の内部メモリ或いは
メモリ52に記憶する。
【0877】AE制御及びAWB制御で得られた測定デ
ータを用いて、システム制御回路50は測距(AF)が
合焦と判断されるまで(S2613)、測距制御手段4
2を用いてAF制御を行う(S2614)。測距(A
F)が合焦と判断したならば(S2613)、測定デー
タ及び或いは設定パラメータをシステム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶し、測距・測光処理
ルーチンS1164を終了する。
【0878】図77は、図72のS1128におけるエ
フェクトモード設定処理の詳細なフローチャートを示
す。システム制御回路50は、画像表示部28にエフェ
クトモード設定画面を表示する(S3101)。具体的
には、操作部70に含まれるメニューボタンを押すと、
撮影メニュー画面を表示する。なお、撮影メニュー画面
の一例を図78に示す。図78の例では、画質・サイ
ズ、露出補正、エフェクト、ホワイトバランス、スロー
シャッター、設定等の各種サブメニューが選択可能に表
示されている。
【0879】続いて、選択/切替ボタン66によりエフ
ェクトを選択し、決定/実行ボタン68で確定する。こ
れらの操作により、エフェクトモード設定画面が表示さ
れる。なお、エフェクトモード設定画面の一例を図78
(b)に示す。図78(b)の例では、エフェクトの解
除、モノクロ、セピア、肌色、スムージング、クロスフ
ィルター等の各種エフェクトモードが選択或いは解除可
能に表示されている。
【0880】システム制御回路50は、エフェクトモー
ドの選択に応じて(S3102、S3103、S310
4)、各種エフェクトモードに必要な設定を行い、設定
したエフェクトモードのフラグをシステム制御回路50
の内部メモリ或いはメモリ52に記憶する。具体的に
は、選択/切替ボタン66によりエフェクトモードを選
択し、決定/実行ボタン68で確定する。
【0881】システム制御回路50は、モノクロモード
が選択されたならばモノクロモード設定を実行し(S3
105)、セピアモードが選択されたならばセピアモー
ド設定を実行し(S3106)、肌色モードが選択され
たならば肌色モード設定を実行し(S3107)、スム
ージングモードが選択されたならばスムージングモード
設定を実行し(S3108)、クロスフィルターモード
が選択されたならばクロスフィルターモード設定を実行
して(S3109)、設定したエフェクトモードのフラ
グをシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶すると共に、なにかしらのエフェクトモードを
設定したことを示すエフェクトフラグを設定して、シス
テム制御回路50或いはメモリ52の記憶する(S31
11)。一連の処理を終えたならば、エフェクトモード
設定処理ルーチンS1128を終了する。
【0882】以上説明したように、第11の実施形態に
よれば、一連のパノラマ撮影の開始後はエフェクトモー
ド設定操作を禁止すると共に所定の警告をすることによ
り、一連のパノラマ撮影の途中でエフェクトモード設定
の異なる撮影が行われる、つまり、パノラマ合成に不適
当な画像を撮影してしまうという問題を防止することが
出来る。
【0883】(第12の実施形態)以下、図面を参照し
て本発明の第12の実施形態を説明する。なお、第12
の実施形態の構成図は、上記第11の実施形態で説明し
た図71と同様である。図2及び図79乃至82等を参
照して、第12の実施形態の動作を説明する。まず、図
2のフローチャートに示したように、各モードに応じた
パノラマ撮影画面を画像表示部28に表示する(S11
6)。なお、水平パノラマモード撮影画面の一例、垂直
パノラマモード撮影画面の一例、2X2パノラマモード
撮影画面の一例は、それぞれ図29、30、31に示し
たとおりである。
【0884】パノラマ撮影画面が表示されたら(S11
6)、図79に示すように、システム制御回路50は、
システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に
設定したフラグや変数を初期化する。例えば、パノラマ
撮影開始フラグを解除し(S1521)、変数m、nを
設定して、それぞれm=1、n=1と初期化する(S1
522)。
【0885】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0886】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S1523)、システム
制御回路50は内部メモリ或いはメモリ52に記憶した
エフェクトフラグを解除して(S1531)、パノラマ
モードによる撮影を終了し、図2のS102に戻る。こ
れにより、画像処理装置100の使用者は、パノラマモ
ードを随時終了して他のモードに切り替えることが可能
である。
【0887】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S1523)、つまり、画像表
示部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状
態で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押
すことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S1524)、パノラマモード終了確認の表示を行
い、さらに終了確認が選択されたならば(S152
5)、図2のパノラマモード選択画面S111に戻る。
【0888】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S1524)、S1526に進む。システム制御回路
50は、エフェクトモード設定スイッチ73が設定され
ないならば(S1526)、図80のS1541に進む。
エフェクトモード設定スイッチ73が設定されたならば
(S1526)、システム制御回路50は、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパ
ノラマ撮影開始フラグの状態を判断する(S152
7)。
【0889】パノラマ撮影開始フラグが解除されていた
場合、つまり、まだ一連のパノラマ撮影において1枚目
の撮影実行前であれば(S1527)、システム制御回
路50はエフェクトモード設定スイッチ73の入力に応
じて、入力されたエフェクト機能に関するフラグやパラ
メータを設定して、システム制御回路50の内部メモリ
或いはメモリ52に記憶するエフェクトモード設定処理
を行う(S1528)。
【0890】パノラマ撮影開始フラグが設定されていた
場合、つまり、一連のパノラマ撮影において1枚目の撮
影実行後であれば(S1527)、システム制御回路5
0は表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像
や音声により所定の警告表示を行い(S1529)、さ
らに一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば
(S1530)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を
終えて、S1521に戻って新たなパノラマ撮影を開始
する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択された
ならば(S1530)、エフェクトモード設定処理S15
28を実行せずに図80のS1541に進む。
【0891】これにより、一連のパノラマ撮影の途中で
エフェクトモード設定スイッチ73の設定が行われて、
その結果、エフェクト処理の有無或いはエフェクト処理
の異なる撮影が混在する、つまり、パノラマ合成に不適
当な画像が撮影されることを防止することが出来る。
【0892】なお、S1529における所定の警告表示
の一例としては、エフェクトモード設定画面において各
種エフェクト設定が不可能であることを示す表示を行っ
てもよい。例えば、図78(c)に示すように、メニュ
ー画面において、エフェクトモード設定の項目をグレー
アウト表示(図では実線で囲んで表している)として選
択不可としても良いし、エフェクトモード設定の項目自
体を表示しないようにしても良い。これらは、一例であ
り、他の何れの方法を用いて警告表示を行っても構わな
い。
【0893】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S1541)、シス
テム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定
の処理を行う(S1542)。選択/切替スイッチ66
(例えば[+]キー)が押されなければ(S1541)、S
1550に進む。
【0894】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S1542)、システム制御回路50は、変数nをn
=n+1として次の撮影領域に移動する(S154
3)。ここで、n=5だったならば(S1544)、n
=n−4として最初の撮影領域に戻る(S1545)。
この後、S1550に進む。
【0895】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0896】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S1542)、パノラマ撮
影開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連
のパノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば
(S1546)、システム制御回路50はそれぞれのパ
ノラマモードの撮影方向を反転する(S1547)。こ
の後、S1550に進む。
【0897】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。水平パノラマモ
ードでの撮影方向反転画面の一例は図29に、垂直パノ
ラマモードでの撮影方向反転画面の一例は図30に示し
たとおりである。
【0898】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S1542)、パノラマ撮影開始
フラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ
撮影において1枚目の撮影実行後であれば(S154
6)、システム制御回路50は、m=m*(−1)とし
て、−1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反
転する演算を行った後(S1548)、変数nに対して
n=n+mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、
n=n−1、n=n+1...となる演算を行う(S1
549)。この後、S1550に進む。
【0899】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0900】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0901】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0902】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S1550)、選択した画像領域に応じて
画面レイアウトを変更する必要があれば(S155
1)、画面レイアウトを切り替えて表示する(S155
2)。この後、図81のS1561に進む。これによ
り、前述したような、撮影方向の反転に対応した画面、
或いは、撮影領域の変更に対応した画面、説明のための
文字や画像を更新した画面、等を必要に応じて表示する
ことが出来る。
【0903】また、2枚目以降の撮影においては、既に
撮影した撮影領域をクイックレビュー表示状態のままに
設定すると共に、次の撮影のために移動した今度の撮影
領域をスルー表示状態に設定することにより、既に撮影
した画像の再生画像と次に撮影する画像とを一部重ねて
表示することが可能となる。これにより、画像処理装置
100の使用者は、容易に次の撮影構図を決定すること
が出来る。
【0904】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S15
61)、S1562に進む。スルー表示状態に於いて
は、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路2
0、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24
に逐次書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D
/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮影
領域に逐次表示することにより、電子ファインダ機能を
実現している。
【0905】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S1562)、図79のS1523に戻る。シャ
ッタースイッチSW1が押されたならば(S1562)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態をフリ
ーズ表示状態に設定して(S1563)、S1564に進
む。
【0906】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0907】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S1564)。
測光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0908】なお、測距・測光処理S1564において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S1164の詳細は図76を用いて前述
した通りである。
【0909】測距・測光処理S1564を終えたなら
ば、システム制御回路50は、システム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフ
ラグの状態を判断し(S1565)、フラッシュフラグ
が設定されていたならば、フラッシュ48の充電を行い
(S1566)、S1567に進む。フラッシュフラグが
解除されていたならば、S1567に進む。
【0910】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S156
7)、図82のS1581に進む。なお、S1567での
スルー表示状態は、S1561でのスルー状態と同じ動
作状態である。
【0911】シャッタースイッチSW2が押されずに(S1
581)、さらにシャッタースイッチSW1も解除された
ならば(S1582)、図79のS1523に戻る。シャ
ッタースイッチSW2が押されたならば(S1581)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態を固定
色表示状態に設定して(S1583)、S1584に進
む。
【0912】固定色表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた撮
影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デー
タを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して
画像表示部28の前述した撮影領域に表示することによ
り、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0913】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S1584)。この
撮影処理S1584の詳細は図27を用いて前述した通
りである。
【0914】システム制御回路50は、内部メモリ或い
はメモリ52に記憶したエフェクトフラグの状態を判断
し(S1585)、エフェクトフラグが設定されていな
いならばS1587に進む。エフェクトフラグが設定さ
れていたならば(S1585)、エフェクトモード設定
処理S1528において設定され、システム制御回路の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたエフェクトモ
ードに応じて、メモリ30に書き込まれた画像データを
読み出して、画像処理回路20によって所定のエフェク
ト処理を行い、エフェクト処理を終えた画像データをメ
モリ30に書き込むエフェクト処理を実行する(S15
86)。エフェクト処理が終了したならば、S1587
に進む。
【0915】システム制御回路50は、撮影処理S15
84によってメモリ30に書き込まれた画像データを読
み出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ242
表示画像を転送する(S1587)。
【0916】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
1588)、S1589に進む。クイックレビュー状態
に於いては、表示画像処理S1587によって画像表示
メモリ24に転送された画像データを、メモリ制御回路
22、D/A変換器26を介して画像表示部28の前述
した撮影領域に表示することにより、撮影画像の自動再
生を行う電子ファインダ機能を実現している。
【0917】システム制御回路50は、メモリ30に書
き込まれた撮影画像データを読み出して、メモリ制御回
路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて各
種画像処理を、また、必要に応じて画素正方化処理を行
い、圧縮・伸長回路32を用いて設定したモードに応じ
た画像圧縮処理を行う圧縮処理を行った後(S158
9)、インタフェース90或いは94、コネクタ92或
いは96を介して、メモリカードやコンパクトフラッシ
ュカード等の記録媒体200或いは210へ画像データ
の書き込みを行う記録処理を実行する(S1590)。
【0918】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0919】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S1591)、画像表示部28に
おけるクイックレビュー表示を継続する。これにより、
使用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影
画像の確認を入念に行うことが出来る。
【0920】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S1591)、システム制御回路50は、パノラマ撮
影開始フラグを設定して(S1592)、一連のパノラ
マ撮影において1枚目の撮影が実行済みであることを明
らかにする。
【0921】これにより、S1546で説明したよう
に、1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモ
ードの撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止する
ことが可能となる。また、S1527で説明したよう
に、1枚目のパノラマ撮影実行後にエフェクトモード設
定を変更することを禁止することが出来る。
【0922】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S159
3)、変数mをm=1として初期化した後(S159
4)、図79のS1523に戻り、一連のパノラマ撮影
処理を繰り返す。
【0923】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS1523に戻った後、S1550
において次の撮影領域に移動し、S1552において、
前回を含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示
状態に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定
して、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオー
バーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の
繋ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0924】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図33に、垂直パノラ
マモードでのn枚目の撮影終了前後の撮影画面の一例を
図34に、2X2パノラマモードでのn枚目の撮影終了前
後の撮影画面の一例を図31及び図32に示す。これら
各パノラマモードでの撮影画面については、上記第4の
実施形態で説明した通りである。
【0925】図76は、図74のS1164における測
距・測光処理の詳細なフローチャートを示す。システム
制御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出
し、A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影
画像データを逐次読み込む(S2601)。
【0926】以上説明したように、第12実施形態によ
れば、一連のパノラマ撮影の開始後はエフェクトモード
設定操作を禁止すると共に所定の警告を行って画像処理
装置100の使用者に確認した後に、一連のパノラマ撮
影を一旦打ち切ることにより、一連のパノラマ撮影の途
中でエフェクトモード設定の異なる撮影が行われる、つ
まり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影してしまうと
いう問題を防止することが出来る。
【0927】(第13の実施形態)以下、図面を参照し
て本発明の第13の実施形態を説明する。なお、第13
の実施形態の構成図は、上記第11の実施形態で説明し
た図71と同様である。次に、図83乃至87等を参照
して、第13の実施形態の動作を説明する。図83に示
すように、電池交換等の電源投入により、システム制御
回路50はフラグや制御変数等を初期化すると共に、画
像制御装置100各部の初期化処理を行う(S340
1)。
【0928】システム制御回路50は、モードダイアル
60の設定位置を判断し、モードダイアル60が電源OF
Fに設定されていたならば(S3402)、各表示部の表
示を終了状態に変更し、レンズユニット300が保護手
段のバリア等を備えている場合はそれを閉じて撮像部を
保護し、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや
設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電
源制御手段80により画像表示部28を含む画像処理装
置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処
理を行った後(S3403)、S3402に戻る。
【0929】モードダイアル60がその他のモードに設
定されていたならば(S3402)、システム制御回路
50は、電源制御手段80により電池等により構成され
る電源86の残容量や動作情況が画像処理装置100の
動作に問題があるか否かを判断し(S3404)、問題
があるならば表示部54を用いて画像や音声により所定
の警告表示を行った後に(S3406)、S3402に戻
る。なお、画像表示部28の画像表示がONであったなら
ば、画像表示部28も用いて画像や音声により所定の警
告表示を行う。
【0930】電源86に問題が無いならば(S340
4)、記録媒体200或いは210の動作状態が画像処
理装置100の動作、特に記録媒体に対する画像データ
の記録再生動作に問題があるか否かを判断し(S340
5)、問題があるならば表示部54を用いて画像や音声
により所定の警告表示を行った後に(S3406)、S3
402に戻る。なお、画像表示部28の画像表示がONで
あったならば、画像表示部28も用いて画像や音声によ
り所定の警告表示を行う。
【0931】記録媒体200或いは210の動作状態に
問題が無いならば(S3405)、表示部54を用いて
画像や音声により画像処理装置100の各種設定状態の
表示を行う(S3407)。なお、画像表示部28の画
像表示がONであったならば、画像表示部28も用いて画
像や音声により画像処理装置100の各種設定状態の表
示を行う。
【0932】モードダイアル60がその撮影モードに設
定されていたならば(S3408)、所定の撮影処理を
実行し(S3409)、処理を終えたならばS34022
戻る。モードダイアル60がその他のモードに設定され
ていたならば(S3408)、システム制御回路50は
選択されたモードに応じた処理を実行し(S341
0)、処理を終えたならばS3402に戻る。
【0933】モードダイアル60がパノラマモードに設
定されていたならば(S3408)、システム制御回路
50は、画像表示部28にパノラマモード選択画面を表
示する(S3411)。なお、パノラマモード選択画面
は図9に示したとおりである。画像処理装置100の使
用者は、画像表示部28に表示されたパノラマモード選
択画面を見て、複数のパノラマ撮影モードから任意のモ
ードを選択することが出来る。
【0934】パノラマ撮影モードには、2X2パノラマモ
ード、水平パノラマモード、垂直パノラマモード等があ
り、複数の撮影を重ねることにより、2次元的に拡大し
たパノラマ画像や、水平方向に拡大したパノラマ画像、
垂直方向に拡大したパノラマ画像を作成することが出来
る。
【0935】撮影した一連の各画像は、その位置関係を
示す情報が付加されており、画像処理装置自身で、或い
は、コンピュータ等に画像を転送した後に、各画像を結
合して1枚のパノラマ画像を作成することが可能であ
る。画像処理装置100の使用者は、選択/切替スイッ
チ66(例えば[+]キー)により撮影するパノラマモー
ドを選択し、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キ
ー)によりパノラマモードを決定することが出来る。
【0936】選択/切替スイッチ66及び決定/実行スイ
ッチ68によりパノラマモードが選択されたならば、シ
ステム制御回路50は、選択されたパノラマモードに応
じて(S3412)、2X2パノラマモード初期設定(S3
413)、垂直パノラマモード初期設定(S341
4)、水平パノラマモード初期設定(S3415)にお
いて、フラグやパラメータ、変数の初期値、メモリ領域
の設定や、ユーザーインターフェースとしての表示画面
の読み出し等をそれぞれ行う。
【0937】2X2パノラマモードにおいては、撮影した
画像データをメモリ30に一時記憶する際に上書きせず
に記憶保持可能な最大記憶数である変数Smaxを設定
して、Smax=4と初期化する(S3417)。ま
た、垂直パノラマモード及び水平パノラマモードにおい
ては、バッファサイズに応じて変数Smaxを設定する
(S3418)。システム制御回路50は、各モードに
応じたパノラマ撮影画面を画像表示部28に表示して
(S3416)、図84のS3421に進む。
【0938】なお、水平パノラマモード撮影画面の一
例、垂直パノラマモード撮影画面の一例、2X2パノラ
マモード撮影画面の一例は、それぞれ図29、30、3
1に示したとおりである。
【0939】システム制御回路50は、図84に示すよ
うに、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に設定したフラグや変数を初期化する。例えば、パ
ノラマ撮影開始フラグ及びパノラマ記憶領域上書きフラ
グを解除し(S3421)、変数m、nを設定して、そ
れぞれm=1、n=1と初期化する(S3422)。
【0940】ここで、パノラマ撮影開始フラグの解除
は、まだ一連のパノラマ撮影が1枚も行われていないこ
とを示している。また、変数nは、各パノラマモードの
撮影において何枚目の撮影領域であるかを示すものであ
る。そして、変数mは、水平パノラマモード及び垂直パ
ノラマモードでの撮影やり直しの際に、撮影領域を1枚
前に戻したり、戻すのを取り止めたりするために使用し
ている。これらのフラグや変数の使用方法詳細に付いて
は後述する。
【0941】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モード以外に設定された場合(S3423)、システム
制御回路50は、内部メモリ或いはメモリ52に記憶し
たエフェクトフラグを解除して(S3431)、パノラ
マモードによる撮影を終了し、図83のS3402に戻
る。これにより、画像処理装置100の使用者は、パノ
ラマモードを随時終了して他のモードに切り替えること
が可能である。
【0942】モードダイアル60の設定位置がパノラマ
モードのままの状態で(S3423)、つまり、画像表
示部28の表示画面が前述した各パノラマ撮影画面の状
態で、決定/実行スイッチ68(例えば[SET]キー)を押
すことによりパノラマモードの終了が選択されたならば
(S3424)、パノラマモード終了確認の表示を行
い、さらに終了確認が選択されたならば(S342
5)、図83のパノラマモード選択画面S3411に戻
る。
【0943】パノラマモードの終了が選択されないなら
ば(S3424)、S3426に進む。システム制御回路
50は、エフェクトモード設定スイッチ73が設定され
ないならば(S3426)、図68のS3441に進む。
エフェクトモード設定スイッチ73が設定されたならば
(S3426)、システム制御回路50は、システム制
御回路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパ
ノラマ記憶領域上書きフラグの状態を判断する(S34
27)。
【0944】パノラマ記憶領域上書きフラグが解除され
ていたならば(S3427)、システム制御回路50
は、エフェクトモード設定スイッチ73の入力に応じ
て、入力されたエフェクト機能に関するフラグやパラメ
ータを設定して、システム制御回路50の内部メモリ或
いはメモ52に記憶するエフェクトモード設定処理(S
3428)を行い、S3432に進む。
【0945】パノラマ記憶領域上書きフラグが設定され
ていたならば(S3427)、システム制御回路50
は、表示部54及び或いは画像表示部28を用いて画像
や音声により所定の警告表示を行い(S3429)、さ
らに一連のパノラマ撮影終了の確認が選択されたならば
(S3430)、一旦これまでの一連のパノラマ撮影を
終えて、S3421に戻って新たな一連のパノラマ撮影
を開始する。一連のパノラマ撮影終了の取り消しが選択
されたならば(S3430)、エフェクトモード設定処
理S3428を実行せずに図85のS3441に進む。
【0946】これにより、一連のパノラマ撮影が開始さ
れた後に新たなエフェクトモード設定が行われた場合
に、一連のパノラマ撮影画像データの一部が既に上書き
されてメモリ30に一時記憶されているならば、新たに
設定されたエフェクトモードに応じたエフェクト処理は
行わないことにより、一連のパノラマ撮影の途中でエフ
ェクトモード設定の異なる撮影が混在する、つまり、パ
ノラマ合成に不適当な画像が組み合わせて撮影されるこ
とを防止することが出来る。
【0947】なお、S3429における所定の警告表示
の一例としては、エフェクトモード設定画面において各
種エフェクトモードの設定が不可能であることを示す表
示を行ってもよい。例えば、図78(c)に示すよう
に、メニュー画面において、エフェクトモード設定の項
目をグレーアウト表示(図では実線で囲んで表してい
る)として選択不可としても良いし、エフェクトモード
設定の項目自体を表示しないようにしても良い。これら
は、一例であり、他の何れの方法を用いて警告表示を行
っても構わない。
【0948】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したパノラ
マ撮影開始フラグの状態を判断する(S3432)。パ
ノラマ撮影開始フラグが解除されていた場合、つまり、
まだ一連のパノラマ撮影において1枚目の撮影実行前で
あれば(S3432)、S3441に進む。パノラマ撮影
開始フラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノ
ラマ撮影において1枚目の撮影実行後であれば(S34
32)、システム制御回路50は変数sを設定して、s
=1と初期化する(S3433)。
【0949】システム制御回路50は、s番目の記憶領
域を選択し(S3434)、エフェクトモード設定処理S
3428において設定されシステム制御回路50の内部
メモリ或いはメモリ52に記憶されたエフェクトモード
に応じて、メモリ30のs番目の記憶領域に書き込まれ
た画像データを読み出して、画像処理回路20によって
所定のエフェクト処理を行い、エフェクト処理を終えた
画像データをメモリ30の所定領域に書き込むエフェク
ト処理を実行する(S3435)。エフェクト処理S34
35が終了したならば、S3436に進む。
【0950】システム制御回路50は、メモリ30のs
番目の記憶領域に書き込まれた撮影画像データを読み出
して、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理
回路20の用いて各種画像処理を、また、必要に応じて
画素正方化処理を行い、圧縮・伸長回路32を用いて設
定したモードに応じた画像圧縮処理を行う圧縮処理を行
った後(S3436)、インターフェース90或いは9
4、コネクタ92或いは96を介して、メモリカードや
コンパクトフラッシュカード等の記録媒体200或いは
210へ画像データの書き込みを行う記録処理を実行す
る(S3437)。
【0951】なお、撮影した画像データにエフェクト処
理を行った場合は、メモリ30の所定領域に記憶したエ
フェクト処理済の画像データを読み出して、各種画像処
理、圧縮処理を行った後に記録処理を実行する。
【0952】なお、画像表示部28がONの場合は、記録
媒体200或いは210へ画像データの書き込みを行っ
ている間、書き込み動作中であることを明示する例えば
「BUSY」のような表示を画像表示部28に対して行う。
さらに、表示部54において例えばLEDを点滅させる等
の記録媒体書き込み動作表示も併せて行う。
【0953】システム制御回路50は、メモリ30での
記憶領域の番号を示す変数sをs=s+1として(S3
438)、S3439に進む。システム制御回路50
は、メモリ30での記憶領域の番号を示す変数sの状態
を判断する(S3439)。s=nでない、つまり、メ
モリ30の記憶領域に一時記憶されたn枚の撮影画像デ
ータ全てに対してエフェクト処理、圧縮処理、記録処理
を終えていないならば、S3434に戻る。s=nであ
る、つまり、メモリ30の記憶領域に一時記憶されたn
枚の撮影画像データ全てに対してエフェクト処理、圧縮
処理、記録処理を終えているならば、図85のS344
1に進む。
【0954】このように、一連のパノラマ撮影が開始さ
れた後に新たなエフェクトモード設定が行われた場合
に、一連のパノラマ撮影画像データが全てメモリ30に
一時記憶されているならば、新たに設定されたエフェク
トモードに応じたエフェクト処理を行って再度記録のや
り直しを実行し、一連のパノラマ撮影画像データの一部
が既に上書きされてメモリ30に一時記録されているな
らば、新たに設定されたエフェクトモードに応じたエフ
ェクト処理は行わないことにより、一連のパノラマ撮影
の途中でエフェクトモード設定の異なる撮影が混在す
る、つまり、パノラマ合成に不適当な画像が組み合わせ
て撮影されることを防止することが出来る。
【0955】画像表示部28の表示画面が前述した各パ
ノラマ撮影画面の状態で、選択/切替スイッチ66(例
えば[+]キー)が押されたならば(S3441)、シス
テム制御回路50はパノラマモードの設定に応じて所定
の処理を行う(S3442)。選択/切替スイッチ66
(例えば[+]キー)が押されなければ(S3441)、S
3450に進む。
【0956】まず、2X2パノラマモードであったならば
(S3442)、システム制御回路50は、変数nをn
=n+1として次の撮影領域に移動する(S344
3)。ここで、n=5だったならば(S3444)、n
=n−4として最初の撮影領域に戻る(S3445)。
この後、S3450に進む。
【0957】つまり、選択/切替スイッチ66(例えば
[+]キー)が押される度に、2X2パノラマモードの4個
所の撮影領域を繰り返し移動することになる。例えば、
右上、右下、左下、左上、右上、右下...と撮影領域
が順次移動していく。
【0958】一方、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであったならば(S3442)、パノラマ撮
影開始フラグが解除されていた場合、つまり、まだ一連
のパノラマ撮影において1枚目の撮影実行前であれば
(S3446)、システム制御回路50はそれぞれのパ
ノラマモードの撮影方向を反転する(S3447)。こ
の後、S3450に進む。
【0959】なお、撮影方向の反転は、1枚目の撮影を
行うまで、繰り返し行うことが出来る。水平パノラマモ
ードでの撮影方向反転画面の一例は図29に、垂直パノ
ラマモードでの撮影方向反転画面の一例は図30に示し
たとおりである。
【0960】次に、水平パノラマモード或いは垂直パノ
ラマモードであって(S3442)、パノラマ撮影開始
フラグが設定されていた場合、つまり、一連のパノラマ
撮影において1枚目の撮影実行後であれば(S344
6)、システム制御回路50は、m=m*(−1)とし
て、−1、+1、−1、+1...と一回毎に符号が反
転する演算を行った後(S3448)、変数nに対して
n=n+mとして、一回毎にn=n−1、n=n+1、
n=n−1、n=n+1...となる演算を行う(S3
449)。この後、S3450に進む。
【0961】これにより、撮影をやり直すために、最後
に撮影した1回分のみではあるが撮影済みの領域に移動
すること、及び、撮影済みの領域に移動することを取り
止めることを繰り返し選択することが出来る。
【0962】これにより、n番目の画像領域のパノラマ
撮影の後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キ
ー)を押してn−1番目の画像領域のクイックレビュー
画像とn番目の画像領域のクイックレビュー画像との境
界領域の繋がり具合を確認した後、一旦選択/切替スイ
ッチ66(例えば[+]キー)を放してn番目の画像領域
をスルー画像としてから、もう一度選択/切替スイッチ
66(例えば[+]キー)を押して、元のn番目の画像領
域のクイックレビュー画像とn+1番目の画像領域のス
ルー画像を表示して、次のパノラマ撮影を行うことが出
来る。
【0963】また、n番目の画像領域のパノラマ撮影の
後に、選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)を押
してn−1番目の画像領域のクイックレビュー画像とn
番目の画像領域のクイックレビュー画像との境界領域の
繋がり具合を確認した際に、撮影やり直しを決断した場
合は、一旦選択/切替スイッチ66(例えば[+]キー)
を放してn番目の画像領域をスルー画像として、この画
面状態でシャッタースイッチSW2を押すことにより、新
たな撮影画像と取り替えてから、さらに次のパノラマ撮
影を行うことが出来る。
【0964】システム制御回路50は、n番目の画像領
域を選択し(S3450)、選択した画像領域に応じて
画面レイアウトを変更する必要があれば(S345
1)、画面レイアウトを切り替えて表示する(S345
2)。この後、図86のS3461に進む。これによ
り、前述したような、撮影方向の反転に対応した画面、
或いは、撮影領域の変更に対応した画面、説明のための
文字や画像を更新した画面、等を必要に応じて表示する
ことが出来る。
【0965】また、2枚目以降の撮影においては、既に
撮影した撮影領域をクイックレビュー表示状態のままに
設定すると共に、次の撮影のために移動した今度の撮影
領域をスルー表示状態に設定することにより、既に撮影
した画像の再生画像と次に撮影する画像とを一部重ねて
表示することが可能となる。これにより、画像処理装置
100の使用者は、容易に次の撮影構図を決定すること
が出来る。
【0966】システム制御回路50は、撮像した画像デ
ータを逐次表示するスルー表示状態に設定して(S34
61)、S3462に進む。スルー表示状態に於いて
は、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路2
0、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24
に逐次書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D
/A変換器26を介して画像表示部28の前述した撮影
領域に逐次表示することにより、電子ファインダ機能を
実現している。
【0967】シャッタースイッチSW1が押されていない
ならば(S3462)、図84のS3423に戻る。シャ
ッタースイッチSW1が押されたならば(S3462)、シ
ステム制御回路50は画像表示部28の表示状態をフリ
ーズ表示状態に設定して(S3463)、S3464に進
む。
【0968】フリーズ表示状態に於いては、撮像素子1
4、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御
回路22を介した画像表示メモリ24の画像データ書き
換えを禁止し、最後に書き込まれた画像データを、メモ
リ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部
28の前述した撮影領域に表示することにより、フリー
ズした映像を電子ファインダに表示している。
【0969】システム制御回路50は、測距処理を行っ
て撮影レンズ10の焦点を被写体に合わせ、測光処理を
行って絞り値及びシャッター時間を決定し、ホワイトバ
ランス処理を行って色温度をあわせる(S3464)。
測光処理に於いて、必要であればフラッシュの設定も行
う。
【0970】なお、測距・測光処理S3464において
は、システム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ5
2に記憶された撮影開始フラグ及び或いはAEロックフ
ラグ及び或いはホワイトバランスモード設定フラグの状
態に応じて、AE制御及び或いはAWB制御の実行の可
否を判断し、判断結果に応じて各々の処理を行う。この
測距・測光処理S3464の詳細は図76を用いて前述
した通りである。
【0971】測距・測光処理S3464を終えたなら
ば、システム制御回路50は、システム制御回路50の
内部メモリ或いはメモリ52に記憶されたフラッシュフ
ラグの状態を判断し(S3465)、フラッシュフラグ
が設定されていたならば、フラッシュ48の充電を行い
(S3466)、S3467に進む。フラッシュフラグが
解除されていたならば、S3467に進む。
【0972】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をスルー表示状態に設定して(S346
7)、図87のS3481に進む。なお、S3467での
スルー表示状態は、S3461でのスルー状態と同じ動
作状態である。
【0973】シャッタースイッチSW2が押されずに(S3
481)、さらにシャッタースイッチSW1も解除された
ならば(S3482)、図84のS3423に戻る。シャ
ッタースイッチSW2が押されたならば(S3481)、シ
ステム制御回路50は、システム制御回路50の内部メ
モリ或いはメモリ52に記憶されたパノラマモードの設
定状態を判断する(S3471)。
【0974】パノラマモードの設定状態が2×2パノラマ
モードであったならば(S3471)、システム制御回
路50は、メモリ30での記憶領域の番号を示す変数s
をs=nとして(S3472)、S3476に進む。パノ
ラマモードの設定状態が水平パノラマモード或いは垂直
パノラマモードであったならば(S3471)、システ
ム制御回路50は、撮影した画像データをメモリ30に
一時記憶する際に上書きせずに記憶保持可能な最大記憶
数Smaxと、一連のパノラマ撮影において撮影した順
番を示す変数nとの関係を判断する(S3473)。
【0975】変数nと変数Smaxとの関係がn>Sm
axではない、つまり、一連のパノラマ撮影において撮
影した枚数が上書きせずに記憶保持可能な最大記憶数S
maxを超えていないならば(S3473)、メモリ3
0での記憶領域の番号を示す変数sをs=nとして(S
3472)、S3476に進む。変数nと変数Smax
との関係がn>Smaxである、つまり、一連のパノラ
マ撮影において撮影した枚数が上書きせずに記憶保持可
能な最大記憶数Smaxを超えているならば(S347
3)、メモリ30での記憶領域の番号を示す変数sをs
=n%Smax(nをSmaxで割った余りを求める演
算)とすると共に(S3474)、パノラマ記憶領域上
書きフラグを設定して、システム制御回路50の内部メモ
リ或いはメモリ52に記憶する(S3475)。
【0976】以上のように、一連のパノラマ撮影を行っ
ている際に、一連の撮影枚数が、上書きせずに記憶保持
可能な最大記憶数Smaxを超えるまでは、撮影した画
像データを順次メモリ30のs番目の記憶領域に記憶
し、一連の撮影枚数が、上書きせずに記憶保持可能な最
大記憶数Smaxを超えたならば、撮影した画像データ
を上書きして順次メモリ30のs番目の記憶領域に記憶
していくことが可能である。
【0977】これにより、撮影した画像データを記録媒
体200或いは210に記録すると共に、新たに撮影し
た画像データでメモリ30の記憶領域に上書きを行うま
で、撮影した画像データをメモリ30に記憶し続けるこ
とが出来る。システム制御回路50は、メモリ30での
s番目の記憶領域を選択して(S3476)、S3483
に進む。
【0978】システム制御回路50は画像表示部28の
表示状態を固定色表示状態に設定して(S3483)、S
3484に進む。固定色表示状態に於いては、撮像素子
14、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制
御回路22を介して画像表示メモリ24に書き込まれた
撮影画像データの代わりに、差し替えた固定色の画像デ
ータを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介し
て画像表示部28の前述した撮影領域に表示することに
より、固定色の映像を電子ファインダに表示している。
【0979】システム制御回路50は、撮像素子14、
A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路
22を介して、或いはA/D変換器から直接メモリ制御
回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを
書き込む露光処理、及び、メモリ制御回路22そして必
要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書
き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う現像
処理からなる撮影処理を実行する(S3484)。この
撮影処理S3484の詳細は図27を用いて前述した通
りである。
【0980】システム制御回路50は、システム制御回
路50の内部メモリ或いはメモリ52に記憶したエフェ
クトフラグの状態を判断し(S3485)、エフェクト
フラグが設定されていないならば、S3487に進む。
エフェクトフラグが設定されていたならば(S348
5)、エフェクトモード設定処理S3482において設
定されシステム制御回路50の内部メモリ或いはメモリ
52に記憶されたエフェクトモードに応じて、メモリ3
0のs番目の記憶領域に書き込まれた画像データを読み
出して、画像処理回路20によって所定のエフェクト処
理を行い、エフェクト処理を終えた画像データをメモリ
30の所定領域に書き込むエフェクト処理を実行する
(S3486)。エフェクト処理が終了したならば、S3
487進む。
【0981】システム制御回路50は、撮影処理S34
84によってメモリ30に書き込まれた画像データを読
み出して、必要に応じて垂直加算処理や色処理を行った
後、メモリ制御回路22を介して画像表示メモリ24に
表示画像を転送する(S3487)。
【0982】システム制御回路50は、画像表示部28
の表示状態をクイックレビュー表示状態に設定して(S
3488)、S3489に進む。クイックレビュー状態
に於いては、表示画像処理S3487によって画像表示
メモリ24に転送された画像データを、メモリ制御回路
22、D/A変換器26を介して画像表示部28の前述
した撮影領域に表示することにより、撮影画像の自動再
生を行う電子ファインダ機能を実現している。
【0983】システム制御回路50は、メモリ30のs
番目の記憶領域に書き込まれた撮影画像データを読み出
して、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理
回路20を用いて各種画像処理を、また、必要に応じて
画素正方化処理を行い、圧縮・伸長回路32を用いて設
定したモードに応じた画像圧縮処理を行う圧縮処理を行
った後(S3489)、インタフェース90或いは9
4、コネクタ92或いは96を介して、メモリカードや
コンパクトフラッシュカード等の記録媒体200或いは
210へ画像データの書き込みを行う記録処理を実行す
る(S3490)。
【0984】なお、撮影した画像データにエフェクト処
理を行った場合は、メモリ30の所定領域に記憶したエ
フェクト処理済みの画像データを読み出して、各種画像
処理、圧縮処理を行った後に記録処理を実行する。な
お、画像表示部28がONの場合は、記録媒体200或い
は210へ画像データの書き込みを行っている間、書き
込み動作中であることを明示する例えば「BUSY」のよう
な表示を画像表示部28に対して行う。さらに、表示部
54において例えばLEDを点滅させる等の記録媒体書き
込み動作表示も併せて行う。
【0985】システム制御回路50はシャッタースイッ
チSW2が放されるまで(S3491)、画像表示部28に
おけるクイックレビュー表示を継続する。これにより、
使用者はシャッタースイッチSW2を押している間、撮影
画像の確認を入念に行うことが出来る。
【0986】シャッタースイッチSW2が放されたならば
(S3491)、システム制御回路50は、パノラマ撮
影開始フラグを設定して(S3492)、一連のパノラ
マ撮影において1枚目の撮影が実行済みであることを明
らかにする。
【0987】これにより、S3446で説明したよう
に、1枚目の水平パノラマモード或いは垂直パノラマモ
ードの撮影実行後に撮影方向を反転することを禁止する
ことが可能となる。また、S3427で説明したよう
に、1枚目のパノラマ撮影実行後にエフェクトモード設
定を変更することを禁止することが出来る。
【0988】システム制御回路50は、次の撮影領域に
移動するために、変数nをn=n+1とし(S349
3)、変数mをm=1として初期化した後(S349
4)、図84のS3423に戻り、一連のパノラマ撮影
処理を繰り返す。
【0989】このように、シャッタースイッチSW2を放
すことにより、処理がS3423に戻った後、S3450
において次の撮影領域に移動し、S3452において、
前回を含む撮影済みの撮影領域をクイックレビュー表示
状態に、次の撮影領域をスルー表示状態にそれぞれ設定
して、撮影済みの画像とこれから撮影する画像とをオー
バーラップさせて表示することにより、パノラマ撮影の
繋ぎ取りを使用者が容易に行えるようにすることが出来
る。
【0990】ここで、水平パノラマモードでのn枚目の
撮影終了前後の撮影画面の一例を図33に、垂直パノラ
マモードでのn枚目の撮影終了前後の撮影画面の一例を
図34に、2X2パノラマモードでのn枚目の撮影終了前
後の撮影画面の一例を図31及び図32に示す。これら
各パノラマモードでの撮影画面については、上記第4の
実施形態で説明した通りである。
【0991】以上説明したように、第13の実施形態に
よれば、一連のパノラマ撮影が開始された後に新たなエ
フェクトモードが設定された場合に、一連のパノラマ撮
影画像データが全てメモリ30に一時記憶されているな
らば、新たに設定されたエフェクトモードに応じたエフ
ェクト処理を行って再度記録のやり直しを実行し、一連
のパノラマ撮影画像データの一部が既に上書きされてメ
モリ30に一時記憶されているならば、新たに設定され
たエフェクトモードに応じたエフェクト処理は行わない
ことにより、一連のパノラマ撮影の途中でエフェクトモ
ード設定の異なる撮影が混在する、つまり、パノラマ合
成に不適当な画像を撮影してしまうことを防止すること
が出来る。
【0992】なお、以上述べた第12の実施形態の説明
に於いては、図84のS3430で一連のパノラマ撮影
終了の確認が選択されたならばS3421に戻って新た
な一連のパノラマ撮影を開始するとして説明したが、図
83のS3411に戻ってパノラマモード選択画面から
再度設定を行い、その後に新たな一連のパノラマ撮影を
開始してもよい。
【0993】また、第13の実施形態の説明において
は、図67のS1472で一連のパノラマ撮影終了の確
認が選択されたならばS1421に戻って新たな一連の
パノラマ撮影を開始するとして説明したが、図2のS1
11に戻ってパノラマモード選択画面から再度設定を行
い、その後に新たな一連のパノラマ撮影を開始してもよ
い。
【0994】また、図77でのエフェクトモードの種類
を、モノクロモード、セピアモード、肌色モード、スム
ージングモード、クロスフィルターモードとして説明し
たが、この例に限らず、任意の種類、組み合わせのエフ
ェクトモードを選択可能としても勿論問題はない。
【0995】なお、以上述べた第1〜第13の実施形態
において、図9でのパノラマモード選択画面の表示は、
この例に限らず、画像や音声を用いた任意の配置や方法
による表示を行って構わない。また、2X2パノラマモー
ド撮影画面での表示を2次元的に縦横計4枚として説明
したが、これに限らず、縦横計9枚、縦横計16枚等
の、任意の数の2次元配置、更には3次元配置としても
よい。そして、水平パノラマモード撮影画面及び垂直パ
ノラマモードでの表示を連続2枚として説明したが、こ
れに限らず、3枚、4枚等の、任意の数の1次元配置と
してもよい。
【0996】パノラマモード撮影画面の表示も、この例
に限らず、画像や音声、文字、記号等を用いた任意の配
置や方法による表示を行って構わない。
【0997】また、水平パノラマモード及び垂直パノラ
マモードでの撮影方向の反転は、1枚目の撮影を終えた
後は出来ないものとして説明したが、この例に限らず、
随時撮影方向を反転出来るようにしてもよい。右方向と
左方向、上方向と下方向、或いは斜めを含む任意の方向
へと随時撮影方向を変更するようにしてもよい。本発明
において、画像表示部28の表示面積を大きくして多数
の画像表示領域を同時に表示可能な形態とすれば、右方
向と左方向、上方向と下方向、或いは斜めを含む任意の
方向へと随時撮影方向を変更することも可能である。そ
して、水平パノラマモード及び垂直パノラマモードでの
撮影やり直しは、1回前の撮影画像迄として説明した
が、この例に限らず、任意の回数前の撮影画像に溯って
撮影やり直しをするようにしてもよい。
【0998】また、次に撮影する画像表示領域をスルー
表示とし、撮影済みの画像表示領域をクイックレビュー
表示として、既に撮影した画像の再生画像と次に撮影す
る画像との境界領域を一部重ねて表示するとして説明し
たが、境界領域を重ねずに表示するようにしても良い。
【0999】そして、各パノラマモードの説明図におい
ては、一例として、画像表示領域内に、「LIVE」、「FR
EEZE」という説明文字を付加したが、実際の画像表示部
28での表示には、これらの文字を表示する構成として
も、表示しない構成としても、どちらでも問題ない。
【1000】また、レンズユニット300は画像処理装
置100と分離していて任意に接続可能なものとして説
明したが、レンズユニット300が画像処理装置100
と一体となった構成としてもよい。そして、画像処理装
置100に複数のレンズユニット300が着脱可能な構
成であってもよい。
【1001】なお、記録媒体200及び210は、PCMC
IAカードやコンパクトフラッシュ等のメモリカード、ハ
ードディスク等だけでなく、マイクロDAT、光磁気ディ
スク、CD-RやCD-WR等の光ディスク、DVD等の相変化型光
ディスク等で構成されていても勿論問題無い。
【1002】また、記録媒体200及び210がメモリ
カードとハードディスク等が一体となった複合媒体であ
っても勿論問題無い。さらに、その複合媒体から一部が
着脱可能な構成としても勿論問題無い。そして、実施形
態の説明に於いては、記録媒体200及び210は画像
処理装置100と分離していて任意に接続可能なものと
して説明したが、いずれか或いは全ての記録媒体が画像
処理装置100に固定したままとなっていても勿論問題
無い。
【1003】また、画像処理装置100に記録媒体20
0或いは210が、単数或いは複数の任意の個数接続可
能な構成であっても構わない。そして、画像処理装置1
00に記録媒体200及び210が装着する構成として
説明したが、記録媒体は単数或いは複数の何れの組み合
わせの構成であっても、勿論問題無い。
【1004】(他の実施形態)また、本発明の目的は、
前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプロ
グラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装
置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ
(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプロ
グラムコードを読み出し実行することによっても、達成
されることは言うまでもない。
【1005】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体
は本発明を構成することになる。プログラムコードを供
給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディ
スク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、
CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモ
リカード、ROM等を用いることが出来る。
【1006】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部
を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【1007】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理
によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含
まれることは言うまでもない。
【1008】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、一
連のパノラマ撮影の途中で、露光時間設定、ISO感度
設定、フラッシュ手段による調光量設定、画像処理設
定、測距処理及び測光処理等の撮影条件の異なる撮影が
行われる、つまり、パノラマ合成に不適当な画像を撮影
してしまうという問題を防止することが出来る。したが
って、複数枚撮影した画像を組み合わせてパノラマ画像
を作成する際に、余分な補正演算を行う必要がなくな
り、画質が著しく低下するのを避けることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の構成ブロック図である。
【図2】第1の実施形態の主ルーチンの一部を示すフロ
ーチャートである。
【図3】第1の実施形態の主ルーチンの一部を示すフロ
ーチャートである。
【図4】第1の実施形態の主ルーチンの一部を示すフロ
ーチャートである。
【図5】第1の実施形態の測距・測光処理ルーチンを示
すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態の撮影処理ルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図7】第1の実施形態のホワイトバランスモード選択
処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】設定画面の説明図である。
【図9】パノラマ選択画面の説明図である。
【図10】水平パノラマモード初期画面の説明図であ
る。
【図11】垂直パノラマモード初期画面の説明図であ
る。
【図12】2X2パノラマモード撮影画面の説明図であ
る。
【図13】2X2パノラマモード撮影画面の説明図であ
る。
【図14】水平パノラマモード撮影画面の説明図であ
る。
【図15】垂直パノラマモード撮影画面の説明図であ
る。
【図16】第2の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図17】第2の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図18】第3の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図19】第3の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図20】第3の実施形態の測距・測光処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図21】第4の実施形態の構成ブロック図である。
【図22】第4の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図23】第4の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図24】第4の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図25】第4の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図26】第4の実施形態の測距・測光処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図27】第4の実施形態の撮影処理ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図28】設定画面の説明図である。
【図29】水平パノラマモード初期画面の説明図であ
る。
【図30】垂直パノラマモード初期画面の説明図であ
る。
【図31】2X2パノラマモード撮影画面の説明図であ
る。
【図32】2X2パノラマモード撮影画面の説明図であ
る。
【図33】水平パノラマモード撮影画面の説明図であ
る。
【図34】垂直パノラマモード撮影画面の説明図であ
る。
【図35】第5の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図36】第5の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図37】第5の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図38】第5の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図39】第6の実施形態の構成ブロック図である。
【図40】第6の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図41】第6の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図42】第6の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図43】第6の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図44】第6の実施形態の測距・測光処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図45】第6の実施形態のフラッシュモード設定処理
ルーチンを示すフローチャートである。
【図46】設定画面の説明図である。
【図47】第7の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図48】第7の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図49】第7の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図50】第7の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図51】第8の実施形態の構成ブロック図である。
【図52】第8の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図53】第8の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図54】第8の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図55】第8の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図56】第8の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図57】第8の実施形態の測距・測光処理ルーチンを
示すフローチャートである。
【図58】第8の実施形態の撮影モード設定処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図59】設定画面の説明図である。
【図60】第9の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図61】第9の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図62】第9の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図63】第9の実施形態の主ルーチンの一部を示すフ
ローチャートである。
【図64】第10の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図65】第10の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図66】第10の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図67】第10の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図68】第10の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図69】第10の実施形態の測距・測光処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【図70】第10の実施形態の深度優先AF制御処理ル
ーチンを示すフローチャートである。
【図71】第11の実施形態の構成ブロック図である。
【図72】第11の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図73】第11の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図74】第11の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図75】第11の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図76】第11の実施形態の測距・測光処理ルーチン
を示すフローチャートである。
【図77】第11の実施形態のエフェクトモード設定処
理ルーチンを示すフローチャートである。
【図78】設定画面の説明図である。
【図79】第12の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図80】第12の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図81】第12の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図82】第12の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図83】第13の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図84】第13の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図85】第13の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図86】第13の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【図87】第13の実施形態の主ルーチンの一部を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
12 シャッター 14 撮像素子 16 A/D変換器 18 タイミング発生回路 20 画像処理回路 22 メモリ制御回路 24 画像表示メモリ 26 D/A変換器 28 画像表示部 30 メモリ 32 画像圧縮・伸長回路 40 シャッター制御手段 43 撮影モード設定スイッチ 44 絞り設定ダイアル 45 ISO感度設定スイッチ 46 シャッター速度設定ダイアル 47 フラッシュ設定スイッチ 48 フラッシュ 49 調光補正スイッチ 50 システム制御回路 52 メモリ 54 表示部 56 不揮発性メモリ 58 露出補正スイッチ 60 モードダイアルスイッチ 62 シャッタースイッチSW1 64 シャッタースイッチSW2 66 選択/切替スイッチ 68 決定/実行スイッチ 70 操作部 72 WBモード設定スイッチ 73 エフェクトモード設定スイッチ 74 ズームスイッチWIDE 76 ズームスイッチTELE 77 AFロックスイッチ 78 AEロックスイッチ 79 AE/FEロックスイッチ 80 電源制御手段 82 コネクタ 84 コネクタ 86 電源手段 90 インタフェース 92 コネクタ 94 インタフェース 96 コネクタ 98 記録媒体着脱検知手段 100 画像処理装置 104 光学ファインダ 106 レンズマウント 110 通信手段 112 コネクタ(またはアンテナ) 120 インタフェース 122 コネクタ 124 レンズ着脱検知手段 200 記録媒体 202 記録部 204 インタフェース 206 コネクタ 210 記録媒体 212 記録部 214 インタフェース 216 コネクタ 300 レンズユニット 306 レンズマウント 310 撮影レンズ 311 絞り 312 シャッター 320 インタフェース 322 コネクタ 340 露光制御手段 341 絞り制御手段 342 測距制御手段 344 ズーム制御手段 350 レンズシステム制御回路

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像した複数の静止画像及び/又は動画
    像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であ
    って、 露光時間を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段に露光時間の設定を行う露光時間設定指示
    手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記露光
    時間設定指示手段から前記撮像手段の露光時間設定を変
    更する指示があった際に、前記露光時間設定指示手段に
    よる露光時間設定指示を禁止するように制御する制御手
    段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 撮像した複数の静止画像及び/又は動画
    像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であ
    って、 露光時間を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段に露光時間の設定を行う露光時間設定指示
    手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記露光
    時間設定指示手段から前記撮像手段の露光時間設定を変
    更する指示があった際に、前記表示手段により警告情報
    を表示するように制御する制御手段とを具備することを
    特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 撮像した複数の静止画像及び/又は動画
    像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であ
    って、 露光時間を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段に露光時間の設定を行う露光時間設定指示
    手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記露光
    時間設定指示手段から前記撮像手段の露光時間設定を変
    更する指示があった際に、前記表示手段により警告情報
    を表示すると共に前記露光時間設定指示手段による露光
    時間設定指示を禁止するように制御する制御手段とを具
    備することを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 長秒時撮影であるスローシャッター撮影
    の露光時間設定を可能としたことを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 撮像した複数の静止画像及び/又は動画
    像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であ
    って、 ISO感度を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段にISO感度の設定を行うISO感度設定
    指示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記IS
    O感度設定指示手段から前記撮像手段のISO感度設定
    を変更する指示があった際に、前記ISO感度設定指示
    手段によるISO感度設定指示を禁止するように制御す
    る制御手段とを具備することを特徴とする画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 撮像した複数の静止画像及び/又は動画
    像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であ
    って、 ISO感度を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段にISO感度の設定を行うISO感度設定
    指示手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記IS
    O感度設定指示手段から前記撮像手段のISO感度設定
    を変更する指示があった際に、前記表示手段により警告
    情報を表示するように制御する制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 撮像した複数の静止画像及び/又は動画
    像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であ
    って、 ISO感度を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段にISO感度の設定を行うISO感度設定
    指示手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記IS
    O感度設定指示手段から前記撮像手段のISO感度設定
    を変更する指示があった際に、前記表示手段により警告
    情報を表示すると共に前記IDO感度設定指示手段によ
    るISO感度設定指示を禁止するように制御する制御手
    段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 撮像した複数の静止画像及び/又は動画
    像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であ
    って、 撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 調光量を設定可能なフラッシュ手段と、 前記フラッシュ手段に調光量の設定を行う調光量設定指
    示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記調光
    量設定指示手段から前記フラッシュ手段の調光量設定を
    変更する指示があった際に、前記調光量設定指示手段に
    よる調光量設定指示を禁止するように制御する制御手段
    とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 撮像した複数の静止画像及び/又は動画
    像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置であ
    って、 撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 調光量を設定可能なフラッシュ手段と、 前記フラッシュ手段に調光量の設定を行う調光量設定指
    示手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記調光
    量設定指示手段から前記フラッシュ手段の調光量設定を
    変更する指示があった際に、前記表示手段により警告情
    報を表示するように制御する制御手段とを具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 調光量を設定可能なフラッシュ手段と、 前記フラッシュ手段に調光量の設定を行う調光量設定指
    示手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記調光
    量設定指示手段から前記フラッシュ手段の調光量設定を
    変更する指示があった際に、前記表示手段により警告情
    報を表示すると共に前記調光量設定指示手段による調光
    量設定指示を禁止するように制御する制御手段とを具備
    することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 測距処理及び測光処理を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像する前に、前記撮像手段の測
    距処理設定及び測光処理設定を深度優先に設定するよう
    に制御する制御手段とを具備することを特徴とする画像
    処理装置。
  12. 【請求項12】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 測距処理及び測光処理を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最後の画像を撮像した後に、前記撮像手段の測
    距処理設定及び測光処理設定の深度優先設定を解除する
    ように制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    画像処理装置。
  13. 【請求項13】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 測距処理及び測光処理を設定可能な撮像手段と、 該撮像手より撮像された複数の画像を関連付けて記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像する前に、前記撮像手段の測
    距処理設定及び測光処理設定を深度優先に設定すると共
    に、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の
    画像のうちの最後の画像を撮像した後に、前記撮像手段
    の測距処理設定及び測光処理設定の深度優先設定を解除
    するように制御する制御手段とを具備することを特徴と
    する画像処理装置。
  14. 【請求項14】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 画像処理を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段に画像処理の設定を行う画像処理設定指示
    手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記撮像手段の画像処理設定を変
    更する指示があった際に、前記画像処理設定指示手段に
    よる画像処理設定指示を禁止するように制御する制御手
    段とを具備することを特徴とする画像処理装置。
  15. 【請求項15】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 画像処理を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段に画像処理の設定を行う画像処理設定指示
    手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記撮像手段の画像処理設定を変
    更する指示があった際に、前記表示手段により警告情報
    を表示するように制御する制御手段とを具備することを
    特徴とする画像処理装置。
  16. 【請求項16】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 画像処理を設定可能な撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 前記撮像手段に画像処理の設定を行う画像処理設定指示
    手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記撮像手段の画像処理設定を変
    更する指示があった際に、前記表示手段により警告情報
    を表示すると共に前記画像処理設定指示手段による画像
    処理設定指示を禁止するように制御する制御手段とを具
    備することを特徴とする画像処理装置。
  17. 【請求項17】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手
    段と、 前記画像処理手段に画像処理の設定を行う画像処理設定
    指示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理設定
    を変更する指示があった際に、前記画像処理設定指示手
    段による画像処理設定指示に従って、関連付けて記憶さ
    れた複数の画像全てに対して前記画像処理手段により画
    像処理を行うように制御する制御手段とを具備すること
    を特徴とする画像処理装置。
  18. 【請求項18】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手
    段と、 前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像処理
    設定指示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理設定
    を変更する指示があった際に、関連して記憶された複数
    の画像全てが記憶手段に保持されていた場合は、前期画
    像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従って、
    関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記画像
    処理手段により画像処理を行い、関連して記録された複
    数の画像の少なくとも一部が記憶手段に保持されていな
    い場合は、前記画像処理設定指示手段による画像処理設
    定指示を禁止するように制御する制御手段とを具備する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  19. 【請求項19】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手
    段と、 前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像処理
    設定指示手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理設定
    を変更する指示があった際に、関連して記憶された複数
    の画像全てが記憶手段に保持されていた場合は、前期画
    像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従って、
    関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記画像
    処理手段により画像処理を行い、関連して記録された複
    数の画像の少なくとも一部が記憶手段に保持されていな
    い場合は、前記表示手段により警告情報を表示するよう
    に制御する制御手段とを具備することを特徴とする画像
    処理装置。
  20. 【請求項20】 撮像した複数の静止画像及び/又は動
    画像を記憶手段に記憶する機能を有する画像処理装置で
    あって、 撮像手段と、 該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、 該記憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手
    段と、 前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像処理
    設定指示手段と、 外部に所定の情報を表示する表示手段と、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理設定
    を変更する指示があった際に、関連して記憶された複数
    の画像全てが記憶手段に保持されていた場合は、前期画
    像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従って、
    関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記画像
    処理手段により画像処理を行い、関連して記録された複
    数の画像の少なくとも一部が記憶手段に保持されていな
    い場合は、前記表示手段により警告情報を表示すると共
    に前記画像処理設定指示手段による画像処理設定指示を
    禁止するように制御する制御手段とを具備することを特
    徴とする画像処理装置。
  21. 【請求項21】 露光時間を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う
    露光時間設定指示手段とを備える画像処理装置を制御す
    るための画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記露光
    時間設定指示手段から前記撮像手段の露光時間設定を変
    更する指示があった際に、前記露光時間設定指示手段に
    よる露光時間設定指示を禁止する手順を有することを特
    徴とする画像処理装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 露光時間を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う
    露光時間設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御するための画像
    処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記露光
    時間設定指示手段から前記撮像手段の露光時間設定を変
    更する指示があった際に、前記表示手段により警告情報
    を表示する手順を有することを特徴とする画像処理装置
    の制御方法。
  23. 【請求項23】 露光時間を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う
    露光時間設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御するための画像
    処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記露光
    時間設定指示手段から前記撮像手段の露光時間設定を変
    更する指示があった際に、前記表示手段により警告情報
    を表示すると共に前記露光時間設定指示手段による露光
    時間設定指示を禁止する手順を有することを特徴とする
    画像処理装置の制御方法。
  24. 【請求項24】 長秒時撮影であるスローシャッター撮
    影の露光時間設定を可能としたことを特徴とする請求項
    21〜23のいずれか1項に記載の画像処理装置の制御
    方法。
  25. 【請求項25】 ISO感度を設定可能な撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を
    行うISO感度設定指示手段とを備える画像処理装置を
    制御するための画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記IS
    O感度設定指示手段から前記撮像手段のISO感度設定
    を変更する指示があった際に、前記ISO感度設定指示
    手段によるISO感度設定指示を禁止する手順を有する
    ことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  26. 【請求項26】 ISO感度を設定可能な撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を
    行うISO感度設定指示手段と、外部に所定の情報を表
    示する表示手段とを備える画像処理装置を制御するため
    の画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記IS
    O感度設定指示手段から前記撮像手段のISO感度設定
    を変更する指示があった際に、前記表示手段により警告
    情報を表示する手順を有することを特徴とする画像処理
    装置の制御方法。
  27. 【請求項27】 ISO感度を設定可能な撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を
    行うISO感度設定指示手段と、外部に所定の情報を表
    示する表示手段とを備える画像処理装置を制御するため
    の画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記IS
    O感度設定指示手段から前記撮像手段のISO感度設定
    を変更する指示があった際に、前記表示手段により警告
    情報を表示すると共に前記ISO感度設定指示手段によ
    るISO感度設定指示を禁止する手順を有することを特
    徴とする画像処理装置の制御方法。
  28. 【請求項28】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、フラ
    ッシュ手段と、前記フラッシュ手段に調光量の設定を行
    う調光量設定指示手段とを備える画像処理装置を制御す
    るための画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記調光
    量設定指示手段から前記フラッシュ手段の調光量設定を
    変更する指示があった際に、前記調光量設定指示手段に
    よる調光量設定指示を禁止する手順を有することを特徴
    とする画像処理装置の制御方法。
  29. 【請求項29】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、フラ
    ッシュ手段と、前記フラッシュ手段に調光量の設定を行
    う調光量設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御するための画像
    処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記調光
    量設定指示手段から前記フラッシュ手段の調光量設定を
    変更する指示があった際に、前記表示手段により警告情
    報を表示する手順を有することを特徴とする画像処理装
    置の制御方法。
  30. 【請求項30】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、フラ
    ッシュ手段と、前記フラッシュ手段に調光量の設定を行
    う調光量設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御するための画像
    処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記調光
    量設定指示手段から前記フラッシュ手段の調光量設定を
    変更する指示があった際に、前記表示手段により警告情
    報を表示すると共に前記調光量設定指示手段による調光
    量設定指示を禁止する手順を有することを特徴とする画
    像処理装置の制御方法。
  31. 【請求項31】 測距処理及び測光処理を設定可能な撮
    像手段と、該撮像手段により撮像された複数の画像を関
    連付けて記憶する記憶手段とを備える画像処理装置を制
    御するための画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像する前に、前記撮像手段の測
    距処理設定及び測光処理設定を深度優先に設定するよう
    に制御する手順を有することを特徴とする画像処理装置
    の制御方法。
  32. 【請求項32】 測距処理及び測光処理を設定可能な撮
    像手段と、該撮像手段により撮像された複数の画像を関
    連付けて記憶する記憶手段とを備える画像処理装置を制
    御するための画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最後の画像を撮像した後に、前記撮像手段の測
    距処理設定及び測光処理設定の深度優先設定を解除する
    ように制御する手順を有することを特徴とする画像処理
    装置の制御方法。
  33. 【請求項33】 測距処理及び測光処理を設定可能な撮
    像手段と、該撮像手段により撮像された複数の画像を関
    連付けて記憶する記憶手段とを備える画像処理装置を制
    御するための画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像する前に、前記撮像手段の測
    距処理設定及び測光処理設定を深度優先に設定すると共
    に、前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の
    画像のうちの最後の画像を撮像した後に、前記撮像手段
    の測距処理設定及び測光処理設定の深度優先設定を解除
    するように制御する手順を有することを特徴とする画像
    処理装置の制御方法。
  34. 【請求項34】 画像処理を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う
    画像処理設定指示手段とを備える画像処理装置を制御す
    るための画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記撮像手段の画像処理設定を変
    更する指示があった際に、前記画像処理設定指示手段に
    よる画像処理設定指示を禁止する手順を有することを特
    徴とする画像処理装置の制御方法。
  35. 【請求項35】 画像処理を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う
    画像処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御するための画像
    処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記撮像手段の画像処理設定を変
    更する指示があった際に、前記表示手段により警告情報
    を表示する手順を有することを特徴とする画像処理装置
    の制御方法。
  36. 【請求項36】 画像処理を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う
    画像処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御するための画像
    処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記撮像手段の画像処理設定を変
    更する指示があった際に、前記表示手段により警告情報
    を表示すると共に前記画像処理設定指示手段による画像
    処理設定指示を禁止する手順を有することを特徴とする
    画像処理装置の制御方法。
  37. 【請求項37】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段
    と、前記画像処理手段に画像処理の設定を行う画像処理
    設定指示手段とを備える画像処理装置を制御するための
    画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理設定
    を変更する指示があった際に、前記画像処理設定指示手
    段による画像処理設定指示に従って、関連付けて記憶さ
    れた複数の画像全てに対して前記画像処理手段により画
    像処理を行う手順を有することを特徴とする画像処理装
    置の制御方法。
  38. 【請求項38】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段
    と、前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像
    処理設定指示手段とを備える画像処理装置を制御するた
    めの画像処理装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理設定
    を変更する指示があった際に、関連して記憶された複数
    の画像全てが記憶手段に保持されていた場合は、前期画
    像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従って、
    関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記画像
    処理手段により画像処理を行い、関連して記録された複
    数の画像の少なくとも一部が記憶手段に保持されていな
    い場合は、前記画像処理設定指示手段による画像処理設
    定指示を禁止する手順を有することを特徴とする画像処
    理装置の制御方法。
  39. 【請求項39】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段
    と、前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像
    処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表示
    手段とを備える画像処理装置を制御するための画像処理
    装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理設定
    を変更する指示があった際に、関連して記憶された複数
    の画像全てが記憶手段に保持されていた場合は、前期画
    像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従って、
    関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記画像
    処理手段により画像処理を行い、関連して記録された複
    数の画像の少なくとも一部が記憶手段に保持されていな
    い場合は、前記表示手段により警告情報を表示する手順
    を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  40. 【請求項40】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段
    と、前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像
    処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表示
    手段とを備える画像処理装置を制御するための画像処理
    装置の制御方法であって、 前記記憶手段に関連付けて記憶しようとする複数の画像
    のうちの最初の画像を撮像して記憶した後に、前記画像
    処理設定指示手段から前記画像処理手段の画像処理設定
    を変更する指示があった際に、関連して記憶された複数
    の画像全てが記憶手段に保持されていた場合は、前期画
    像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従って、
    関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記画像
    処理手段により画像処理を行い、関連して記録された複
    数の画像の少なくとも一部が記憶手段に保持されていな
    い場合は、前記表示手段により警告情報を表示すると共
    に前記画像処理設定指示手段による画像処理設定指示を
    禁止する手順を有することを特徴とする画像処理装置の
    制御方法。
  41. 【請求項41】 露光時間を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う
    露光時間設定指示手段とを備える画像処理装置を制御す
    る制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記露光時間設定指示手段から前記撮像手
    段の露光時間設定を変更する指示があった際に、前記露
    光時間設定指示手段による露光時間設定指示を禁止する
    手順のコードを具備することを特徴とするコンピュータ
    読み取り可能な記憶媒体。
  42. 【請求項42】 露光時間を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う
    露光時間設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御する制御プログ
    ラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
    あって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記露光時間設定指示手段から前記撮像手
    段の露光時間設定を変更する指示があった際に、前記表
    示手段により警告情報を表示する手順のコードを具備す
    ることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  43. 【請求項43】 露光時間を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に露光時間の設定を行う
    露光時間設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御する制御プログ
    ラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
    あって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記露光時間設定指示手段から前記撮像手
    段の露光時間設定を変更する指示があった際に、前記表
    示手段により警告情報を表示すると共に前記露光時間設
    定指示手段による露光時間設定指示を禁止する手順のコ
    ードを具備することを特徴とするコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体。
  44. 【請求項44】 長秒時撮影であるスローシャッター撮
    影の露光時間設定を可能としたことを特徴とする請求項
    41〜43のいずれか1項に記載のコンピュータ読み取
    り可能な記憶媒体。
  45. 【請求項45】 ISO感度を設定可能な撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を
    行うISO感度設定指示手段とを備える画像処理装置を
    制御する制御プログラムを格納したコンピュータ読み取
    り可能な記憶媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記ISO感度設定指示手段から前記撮像
    手段のISO感度設定を変更する指示があった際に、前
    記ISO感度設定指示手段によるISO感度設定指示を
    禁止する手順のコードを具備することを特徴とするコン
    ピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  46. 【請求項46】 ISO感度を設定可能な撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を
    行うISO感度設定指示手段と、外部に所定の情報を表
    示する表示手段とを備える画像処理装置を制御する制御
    プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶
    媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記ISO感度設定指示手段から前記撮像
    手段のISO感度設定を変更する指示があった際に、前
    記表示手段により警告情報を表示する手順のコードを具
    備することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
    憶媒体。
  47. 【請求項47】 ISO感度を設定可能な撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記
    憶する記憶手段と、前記撮像手段にISO感度の設定を
    行うISO感度設定指示手段と、外部に所定の情報を表
    示する表示手段とを備える画像処理装置を制御する制御
    プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶
    媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記ISO感度設定指示手段から前記撮像
    手段のISO感度設定を変更する指示があった際に、前
    記表示手段により警告情報を表示すると共に前記ISO
    感度設定指示手段によるISO感度設定指示を禁止する
    手順のコードを具備することを特徴とするコンピュータ
    読み取り可能な記憶媒体。
  48. 【請求項48】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、フラ
    ッシュ手段と、前記フラッシュ手段に調光量の設定を行
    う調光量設定指示手段とを備える画像処理装置を制御す
    る制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記調光量設定指示手段から前記フラッシ
    ュ手段の調光量設定を変更する指示があった際に、前記
    調光量設定指示手段による調光量設定指示を禁止する手
    順のコードを具備することを特徴とするコンピュータ読
    み取り可能な記憶媒体。
  49. 【請求項49】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、フラ
    ッシュ手段と、前記フラッシュ手段に調光量の設定を行
    う調光量設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御する制御プログ
    ラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
    あって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記調光量設定指示手段から前記フラッシ
    ュ手段の調光量設定を変更する指示があった際に、前記
    表示手段により警告情報を表示する手順のコードを具備
    することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶
    媒体。
  50. 【請求項50】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、フラ
    ッシュ手段と、前記フラッシュ手段に調光量の設定を行
    う調光量設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御する制御プログ
    ラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
    あって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記調光量設定指示手段から前記フラッシ
    ュ手段の調光量設定を変更する指示があった際に、前記
    表示手段により警告情報を表示すると共に前記調光量設
    定指示手段による調光量設定指示を禁止する手順のコー
    ドを具備することを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記憶媒体。
  51. 【請求項51】 測距処理及び測光処理を設定可能な撮
    像手段と、該撮像手段により撮像された複数の画像を関
    連付けて記憶する記憶手段とを備える画像処理装置を制
    御する制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像する前
    に、前記撮像手段の測距処理設定及び測光処理設定を深
    度優先に設定するように制御する手順のコードを具備す
    ることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  52. 【請求項52】 測距処理及び測光処理を設定可能な撮
    像手段と、該撮像手段により撮像された複数の画像を関
    連付けて記憶する記憶手段とを備える画像処理装置を制
    御する制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最後の画像を撮像した後
    に、前記撮像手段の測距処理設定及び測光処理設定の深
    度優先設定を解除するように制御する手順のコードを具
    備することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記
    憶媒体。
  53. 【請求項53】 測距処理及び測光処理を設定可能な撮
    像手段と、該撮像手段により撮像された複数の画像を関
    連付けて記憶する記憶手段とを備える画像処理装置を制
    御する制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像する前
    に、前記撮像手段の測距処理設定及び測光処理設定を深
    度優先に設定すると共に、前記記憶手段に関連付けて記
    憶しようとする複数の画像のうちの最後の画像を撮像し
    た後に、前記撮像手段の測距処理設定及び測光処理設定
    の深度優先設定を解除するように制御する手順のコード
    を具備することを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体。
  54. 【請求項54】 画像処理を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う
    画像処理設定指示手段とを備える画像処理装置を制御す
    る制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記画像処理設定指示手段から前記撮像手
    段の画像処理設定を変更する指示があった際に、前記画
    像処理設定指示手段による画像処理設定指示を禁止する
    手順のコードを具備することを特徴とするコンピュータ
    読み取り可能な記憶媒体。
  55. 【請求項55】 画像処理を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う
    画像処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御する制御プログ
    ラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
    あって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記画像処理設定指示手段から前記撮像手
    段の画像処理設定を変更する指示があった際に、前記表
    示手段により警告情報を表示する手順のコードを具備す
    ることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体。
  56. 【請求項56】 画像処理を設定可能な撮像手段と、該
    撮像手段により撮像された複数の画像を関連付けて記憶
    する記憶手段と、前記撮像手段に画像処理の設定を行う
    画像処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する
    表示手段とを備える画像処理装置を制御する制御プログ
    ラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体で
    あって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記画像処理設定指示手段から前記撮像手
    段の画像処理設定を変更する指示があった際に、前記表
    示手段により警告情報を表示すると共に前記画像処理設
    定指示手段による画像処理設定指示を禁止する手順のコ
    ードを具備することを特徴とするコンピュータ読み取り
    可能な記憶媒体。
  57. 【請求項57】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段
    と、前記画像処理手段に画像処理の設定を行う画像処理
    設定指示手段とを備える画像処理装置を制御する制御プ
    ログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒
    体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記画像処理設定指示手段から前記画像処
    理手段の画像処理設定を変更する指示があった際に、前
    記画像処理設定指示手段による画像処理設定指示に従っ
    て、関連付けて記憶された複数の画像全てに対して前記
    画像処理手段により画像処理を行う手順のコードを具備
    することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶
    媒体。
  58. 【請求項58】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段
    と、前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像
    処理設定指示手段とを備える画像処理装置を制御する制
    御プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記
    憶媒体であって、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記画像処理設定指示手段から前記画像処
    理手段の画像処理設定を変更する指示があった際に、関
    連して記憶された複数の画像全てが記憶手段に保持され
    ていた場合は、前期画像処理設定指示手段による画像処
    理設定指示に従って、関連付けて記憶された複数の画像
    全てに対して前記画像処理手段により画像処理を行い、
    関連して記録された複数の画像の少なくとも一部が記憶
    手段に保持されていない場合は、前記画像処理設定指示
    手段による画像処理設定指示を禁止する手順のコードを
    具備することを特徴とするコンピュータ読み取り可能な
    記憶媒体。
  59. 【請求項59】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段
    と、前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像
    処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表示
    手段とを備える画像処理装置を制御する制御プログラム
    を格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であっ
    て、 該制御プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶し
    ようとする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記
    憶した後に、前記画像処理設定指示手段から前記画像処
    理手段の画像処理設定を変更する指示があった際に、関
    連して記憶された複数の画像全てが記憶手段に保持され
    ていた場合は、前期画像処理設定指示手段による画像処
    理設定指示に従って、関連付けて記憶された複数の画像
    全てに対して前記画像処理手段により画像処理を行い、
    関連して記録された複数の画像の少なくとも一部が記憶
    手段に保持されていない場合は、前記表示手段により警
    告情報を表示する手順のコードを具備することを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  60. 【請求項60】 撮像手段と、該撮像手段により撮像さ
    れた複数の画像を関連付けて記憶する記憶手段と、該記
    憶手段に記憶した画像に画像処理を行う画像処理手段
    と、前記画像処理手段に画像処理内容の設定を行う画像
    処理設定指示手段と、外部に所定の情報を表示する表示
    手段とを備える画像処理装置を制御する制御プログラム
    を格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であっ
    て、 該プログラムが、前記記憶手段に関連付けて記憶しよう
    とする複数の画像のうちの最初の画像を撮像して記憶し
    た後に、前記画像処理設定指示手段から前記画像処理手
    段の画像処理設定を変更する指示があった際に、関連し
    て記憶された複数の画像全てが記憶手段に保持されてい
    た場合は、前期画像処理設定指示手段による画像処理設
    定指示に従って、関連付けて記憶された複数の画像全て
    に対して前記画像処理手段により画像処理を行い、関連
    して記録された複数の画像の少なくとも一部が記憶手段
    に保持されていない場合は、前記表示手段により警告情
    報を表示すると共に前記画像処理設定指示手段による画
    像処理設定指示を禁止する手順のコードを具備すること
    を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
JP11241711A 1999-06-04 1999-08-27 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Pending JP2001054008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11241711A JP2001054008A (ja) 1999-06-04 1999-08-27 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-158174 1999-06-04
JP15817499 1999-06-04
JP11241711A JP2001054008A (ja) 1999-06-04 1999-08-27 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001054008A true JP2001054008A (ja) 2001-02-23

Family

ID=26485384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11241711A Pending JP2001054008A (ja) 1999-06-04 1999-08-27 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001054008A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219241A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム及び記憶媒体
US8120699B2 (en) 2007-09-06 2012-02-21 Sanyo Electric Co., Ltd. Digital camera for shooting a plurality of images to be synthesized to form one image in a special shooting mode
KR101725533B1 (ko) 2013-12-13 2017-04-26 후아웨이 디바이스 컴퍼니 리미티드 파노라마 이미지 획득을 위한 방법 및 단말기
WO2020090420A1 (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 キヤノン株式会社 情報処理装置、その制御方法、プログラム、及び記憶媒体

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008219241A (ja) * 2007-03-01 2008-09-18 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法、並びにプログラム及び記憶媒体
US8120699B2 (en) 2007-09-06 2012-02-21 Sanyo Electric Co., Ltd. Digital camera for shooting a plurality of images to be synthesized to form one image in a special shooting mode
CN101383906B (zh) * 2007-09-06 2012-09-05 三洋电机株式会社 数码相机
KR101725533B1 (ko) 2013-12-13 2017-04-26 후아웨이 디바이스 컴퍼니 리미티드 파노라마 이미지 획득을 위한 방법 및 단말기
US10277804B2 (en) 2013-12-13 2019-04-30 Huawei Device Co., Ltd. Method and terminal for acquiring panoramic image
US10771686B2 (en) 2013-12-13 2020-09-08 Huawei Device Co., Ltd. Method and terminal for acquire panoramic image
US11336820B2 (en) 2013-12-13 2022-05-17 Huawei Device Co., Ltd. Method and terminal for acquire panoramic image
US11846877B2 (en) 2013-12-13 2023-12-19 Huawei Device Co., Ltd. Method and terminal for acquiring panoramic image
WO2020090420A1 (ja) * 2018-10-30 2020-05-07 キヤノン株式会社 情報処理装置、その制御方法、プログラム、及び記憶媒体
US11729494B2 (en) 2018-10-30 2023-08-15 Canon Kabushiki Kaisha Information processing apparatus, control method therefor, and storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4448039B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
US8159560B2 (en) Image sensing apparatus having a delete function of image data and control method thereof
JP5004726B2 (ja) 撮像装置、レンズユニットおよび制御方法
CN100423549C (zh) 摄像装置及其控制方法
JP5068690B2 (ja) 画像記録装置及び方法
JP2008079137A (ja) 画像処理装置およびその制御方法、コンピュータプログラム、記憶媒体
CN101924876B (zh) 摄像设备及其控制方法和图像处理设备及其控制方法
JP2005150836A (ja) 撮影装置
JP2003333435A (ja) 補正処理装置、撮像装置、補正処理方法、補正処理コンピュータプログラム
JP2008070645A (ja) 撮像装置
JP4693651B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2001054008A (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2005223758A (ja) 画像処理装置及びその制御方法、コンピュータプログラム、記録媒体
JP2001054006A (ja) 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2013038468A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法、撮像装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体
JP2007259080A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP4810348B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法及び制御プログラム
JP2008046223A (ja) 表示装置、撮像装置および表示方法
JP6418969B2 (ja) 電子機器およびその制御方法
JP2005333620A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP3976894B2 (ja) 画像記録装置及びその制御方法並びにメモリ媒体
JP3950550B2 (ja) 画像処理装置及びその制御方法及び記憶媒体
JP2006166051A (ja) 電子カメラ
JP2005176062A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP2008070646A (ja) 画像表示制御装置および撮像装置