JP2001053319A - 太陽電池モジュールの配線構造 - Google Patents

太陽電池モジュールの配線構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤートラスタイプのカーテンウォール構
造において、太陽電池モジュールに取り付けた端子箱お
よびその配線は、端子箱および複数の端子を接続する配
線が複雑に露出して室内から見える状態は外観上問題が
あった。 【解決手段】 太陽電池モジュールの一側に導電部の係
止部を形成し、その係止部に端子を取り付け、連続する
太陽電池モジュールの目地に取り付けたワイヤートラス
を構成するセッティングブロックによって上記係止部の
端子を隠すと共にセッティングブロックに形成した溝内
に端子からの電線を引き出し、そのセッティングブロッ
クを連結する連結管内に各電線を導いて納めたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤートラスタ
イプや方立タイプ等のカーテンウォールの壁面に取り付
ける太陽電池モジュールの配線構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】連続する太陽電池モジュールを接続する
電気配線は、図８の部分図および図９の全体図に示す如
く、各太陽電池モジュール１００に接続する端子箱１０
１は大きな形状で、各太陽電池モジュール１００の裏面
に接続してあると共にその各太陽電池モジュール１００
を接続する配線１０２が複雑に露出して室内から非常に
見苦しいものとなっている。
【０００３】特に、図１０に示すようなワイヤートラス
タイプのカーテンウォールは内側からも美観が考慮され
ており、そのようなカーテンウォールの一部に太陽電池
モジュールを配置する場合、一層見苦しいものとなる。
そこで、近時太陽電池モジュールの端部に取り付けるこ
とができる端子が開発されて室内から大きな端子箱が見
えないような構造がとれるようになった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、小さい端子
とはいえ、各太陽電池モジュールに取り付けると外観上
目障りとなり、しかも複数の端子を接続する配線が複雑
に露出することを防ぐことができず、美観が要求される
ワイヤートラスタイプや方立タイプのカーテンウォール
ではそのような複雑な配線が室内から見える状態は大き
な問題であった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、太陽電
池モジュールの一側に導電部の係止部を形成し、その係
止部に端子を取り付け、連続する太陽電池モジュールの
目地に取り付けた取付金具によって上記係止部の端子を
隠すと共に取付金具に形成した溝内に上記端子からの電
線を引き出し、その取付金具を連結する連結管内に各電
線を導いて納めたことを特徴とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図１は端子の接続状態を示す説明
図、図２は端子の他の接続状態を示す説明図、図３は端
子の接続状態を示す説明図、図４は端子の接続状態を示
す説明図、図５は配線状態を示す一部破断平面図、図６
は取付金具と連結管の状態を示す断面図、図７は取付金
具の取り付け状態を示す説明図であり、図において、１
は太陽電池モジュールであり、図面では太陽電池モジュ
ールを構成する各セルの表示は省略してある。この太陽
電池モジュールの一側の導電部２に係止部３を形成し、
その係止部３に端子４が取り付けてある。
【０００７】この端子４の係止部３の状態は、図１に示
す如く、太陽電池モジュール１の導電部２のガラス５に
端子４が設置できる幅の段差部６を形成して係止部３と
し、その段差部６に設置するように取り付ける。このよ
うに太陽電池モジュール１の厚さ内に端子４を納めたも
ので、端子４が太陽電池モジュール１表面に突出しない
かわずかに突出する程度に取り付けてある。
【０００８】この端子４の係止部３の状態は、上記の構
成に限るものではなく、図２に示す如く、太陽電池モジ
ュール１の導電部２のガラス５に端子４が設置できる程
度の切り欠７を形成して係止部３とし、その切り欠７内
に納まるように付けて取り付けてもよい。このように上
記と同様に太陽電池モジュール１の厚さ内に端子４を納
め、端子４が太陽電池モジュール１表面に突出しないか
わずかに突出する程度に取り付けてある。
【０００９】このように各太陽電池モジュール１に取り
付けた端子４からの各配線８は、図５、図６に示す如
く、取付金具９に引き出し、その取付金具９を連結する
連結管１０内に納めて導く。上記取付金具９はどのよう
な構造でもよいが、例えば、アルミニウム等の金属製で
あり、図示する如く、各太陽電池モジュール１の目地を
構成する接続個所に取り付けるものであり、縦目地１１
を挟んだ横目地１２に、反対面から当てる押し縁１３に
よって取り付けられるもので、両側の固定部１４を連結
部１５で連結支持しており、この連結部１５に連結管１
０を配置し、この連結管１０が縦目地１１に沿うように
取付金具９は設置される。連結管１０は連結部１５との
接続個所に導入口２０を有し、さらに、その接続個所付
近で各連結管が連結されているような構造としてあると
作業上具合がよい。
【００１０】この取付金具９内には、配線８を案内する
溝１６が形成されており、この溝１６によって案内され
た各配線８が導入口２０より連結管１０内に導かれるも
ので、この溝１６は取付金具９の正面に形成された配線
作業用の長窓２１によって開放され、この長窓２１はゴ
ムや合成樹脂等による着脱可能なカバー２２を嵌めるこ
とによって最終的には閉じられる。
【００１１】さらに、この取付金具９には上記押し縁１
３を係止する係止部１７が形成されており、上記押し縁
１３に形成した係止突起１８が嵌入され、ボルト１９で
一体に固定されるようになっている。なお、図におい
て、２３はターンバックル、２４は中間クランプ、２５
はワイヤートラスを構成するワイヤーロープである。
【００１２】以上の構成によると、太陽電池モジュール
１の一側の導電部２に形成した段差部６もしくは切り欠
７内に取り付けた端子４は、外観上取付金具９と押し縁
１３内に納まり、端子４からの配線８はその取付金具９
内の溝１６内に案内され、さらにその配線８は取付金具
９を連結する連結管１０内に導入口２０より納めて導か
れることによって隠され、外観上見えない状態となる。
【００１３】また、連結管１０は連結部１５との接続個
所で接続されていると、配線の接続作業や保守、点検に
際しても作業上の障害は少ない。
【００１４】
【発明の効果】以上詳細に説明した本発明によると、太
陽電池モジュールの一側に導電部の係止部を形成し、そ
の係止部に端子を取り付け、連続する太陽電池モジュー
ルの目地に取り付けた取付金具によって上記係止部の端
子を隠すと共に取付金具に形成した溝内に上記端子から
の電線を引き出し、その取付金具を連結する連結管内に
各電線を導いて納めたことにより、各端子は取付金具に
よって隠され、各端子からの各配線は取付金具内および
連結管内に納められて隠されることになり、カーテンウ
ォールの壁面等に取り付けた太陽電池モジュールが外観
上良好となり、内側から見ても見苦しくないという効果
を有する。
【００１５】また、各端子および各配線は目地に取り付
けた取付金具によって隠されているだけであるために、
その取り付けの作業性に優れ、さらに、着脱可能なカバ
ーによって取付金具内の配線の保守、点検も容易となる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】端子の接続状態を示す説明図
【図２】端子の他の接続状態を示す説明図
【図３】端子の接続状態を示す全体説明図
【図４】端子の接続状態を示す説明図
【図５】配線状態を示す一部破断平面図
【図６】取付金具と連結管の状態を示す断面図
【図７】取付金具と連結管の取り付け状態を示す説明図
【図８】従来例の太陽電池モジュールの配線状態を示す
部分説明図
【図９】太陽電池モジュールの配線状態を示す全体説明
図
【図１０】ワイヤートラスタイプのカーテンウォールの
例を示す説明図
【符号の説明】
１ 太陽電池モジュール ２ 導電部 ３ 係止部 ４ 端子 ５ ガラス ６ 段差部 ７ 切り欠 ８ 配線 ９ 取付金具 １０ 連結管 １１ 縦目地 １２ 横目地 １３ 押し縁 １４ 固定部 １５ 連結部 １６ 溝 １７ 係止部 １８ 係止突起 ２１ 長窓 ２２ カバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒澤 祐次 神奈川県川崎市中原区中丸子135番地 不 二サッシ株式会社内 (72)発明者 石垣 修亨 大阪府大阪市中央区道修町三丁目５番11号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 大野 剛 大阪府大阪市中央区道修町三丁目５番11号 日本板硝子株式会社内 (72)発明者 賀井 伸一郎 大阪府大阪市中央区道修町三丁目５番11号 日本板硝子株式会社内 Ｆターム(参考） 5F051 BA03 EA01 EA17 EA20 JA02 JA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 太陽電池モジュールの一側に導電部の係
    止部を形成し、その係止部に端子を取り付け、連続する
    太陽電池モジュールの目地に取り付けた取付金具によっ
    て上記各係止部の端子を隠すと共に取付金具に形成した
    溝内に上記各端子からの電線を引き出し、取付金具を連
    結する連結管内に各電線を導いて納めたことを特徴とす
    る太陽電池モジュールの配線構造。
  2. 【請求項２】 請求項１において、係止部を、太陽電池
    モジュールに端子が設置できる幅の段差部を形成するこ
    とによって構成したことを特徴とする太陽電池モジュー
    ルの配線構造。
  3. 【請求項３】 請求項１において、係止部を、太陽電池
    モジュールに端子が設置できる程度の切り欠を形成する
    ことによって構成したことを特徴とする太陽電池モジュ
    ールの配線構造。
  4. 【請求項４】 請求項１において、取付金具を連結する
    連結管を太陽電池モジュールの目地に沿わせたことを特
    徴とする太陽電池モジュールの配線構造。
  5. 【請求項５】 請求項１において、取付金具を反対側か
    ら押し縁で固定したことを特徴とする太陽電池モジュー
    ルの配線構造。
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