JP2001052968A - 電気二重層キャパシタおよびその製造方法 - Google Patents

電気二重層キャパシタおよびその製造方法

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亘 大泉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 信頼性と強度に優れ、かつ、内部抵抗が小さ
く急速充放電が可能な電気二重層キャパシタおよびその
製造方法を得る。 【解決手段】 分極性電極1および5と電解液6の接触
面で形成される電気二重層を利用した電気二重層キャパ
シタにおいて、分極性電極が炭素材料粉末及びバインダ
ーからなり、該バインダーが、ポリテトラフルオロエチ
レンとポリビニリデンフルオライドとの混合物である電
気二重層キャパシタとし、前記分極性電極1および5に
おけるバインダーの比率は、5から30wt%の範囲と
し、前記バインダーにて、ポリビニリデンフルオライド
とポリテトラフルオロエチレンの配合を、重量比で1対
1.5から1対9の範囲とする電気二重層キャパシタと
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気二重層キャパ
シタに関し、主として、充放電が急速に行え、充放電の
サイクル特性に優れた電気二重層キャパシタに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の電気二重層キャパシタは、集電体
と呼ばれる金属などの電気抵抗の小さな層や箔の上に活
性炭などの炭素材料粉末を主とする分極性電極層を形成
した一対の分極性電極の間に、ポリプロピレン不織布な
どのセパレータを挟んで素子とし、この素子に電解液を
含浸させ金属容器に収容し、封止板とガスケットによ
り、金属容器に密封した構成としている。
【0003】電気二重層キャパシタは、分極性電極と電
解溶液中のイオンとの間で形成される電気二重層を利用
しており、アルミ電解コンデンサなどと比べて静電容量
が格段に大きいことが特徴として挙げられる。このよう
な電気二重層キャパシタの分極性電極としては、炭素材
料粉末にバインダーとしてポリテトラフルオロエチレン
(以下、PTFEと省略)の粉末またはディスパージョ
ンを添加混練し、ロール成形し、シート状に成形する方
法が知られている(特開昭62-200715)。
【0004】また、 分極性電極の他の例として、炭素
材料粉末及びバインダーとしてポリビニリデンフルオラ
イド(以下、PVDFと省略)を含む分極性電極材料に
Nメチルピロリドンを混合、混練してペーストとし、エ
ッチング処理されたアルミニウム箔に該ペーストを塗
工、乾燥を行い分極性電極を作製する方法が知られてい
る(特開平10-177935)。
【0005】ここで、分極性電極作製に用いられるバイ
ンダーには、分極性電極の充放電特性に影響を及ぼさな
いために、極力使用量を抑えることが望ましく、かつ少
量でも活性炭や導電材料の保持性に優れていることが要
求される。
【0006】また、急速充放電を可能にするためには、
分極性電極の内部抵抗を下げる必要がある。一般に、バ
インダーは、電気絶縁性を有するため、バインダーの添
加量を多くした分極性電極は内部抵抗が高くなり、急速
充放電することが困難である。以上のように、バインダ
ーの使用量は、極力抑えつつ、分極性電極材の保持性も
保つことが望まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分極性
電極作成用バインダーとして上述したバインダー、例え
ば、PTFEを用いた場合、PTFEが撥水性を有して
いるため、電解液が分極性電極にしみ込みにくい。この
ため、分極性電極を電解液に浸して減圧処理を行い、分
極性電極中に電解液を保持させる必要があるのだが、工
程時間が伸びてしまうために、電気二重層キャパシタ素
子中に水分が混入しやすくなる。この結果、混入した水
分の影響で電気二重層キャパシタの長期信頼性や耐電圧
が低下してしまう。
【0008】一方、PVDFを用いた場合、PTFEと
比較して、電解液の保持性や充放電サイクル特性は、改
善されたシート状分極性電極が得られる。上記でも説明
したが、分極性電極の作製方法として、分極性電極材料
のペーストをアルミニウム箔に塗布するため、シート厚
が薄い分極性電極の作製は容易である。しかし、厚みの
あるシートを作製する場合、厚みの制御が難しく、ばら
つきが大きくなる。
【0009】電気二重層キャパシタの静電容量は、分極
性電極の担持量に依存するため、分極性電極のシート厚
にばらつきがあると、最終的に作製された電気二重層キ
ャパシタの静電容量も、ばらつきが生じてしまう。ま
た、シート厚を厚くするほどシートは割れやすく、ハン
ドリングが困難である。
【0010】従って、本発明の目的は、信頼性と強度に
優れ、かつ内部抵抗が小さく急速充放電が可能な電気二
重層キャパシタおよびその製造方法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電気二重層キャ
パシタは、バインダーとしてシート成形性に優れたPT
FEと電解液の保持性に優れたPVDFの両者を混合し
て用いることで、信頼性と強度に優れ、かつ内部抵抗及
びばらつきが小さな電気二重層キャパシタとするもので
ある。
【0012】また、本発明の電気二重層キャパシタの分
極性電極は、5〜30wt%のバインダーが含有するよ
うに形成されており、該バインダーの重量比がポリビニ
リデンフルオライド対ポリテトラフルオロエチレンの比
で1対1.5から1対9の範囲にあることを特徴として
いる。
【0013】上記の処理により、本発明の分極性電極を
用いた電気二重層キャパシタは、長期信頼性が高い。ま
た、分極性電極の厚みのばらつきを抑えることができる
ため、静電容量のばらつきが小さい電気二重層キャパシ
タを得ることが可能となる。
【0014】即ち、本発明は、分極性電極と電解液の接
触面で形成される電気二重層を利用した電気二重層キャ
パシタにおいて、分極性電極が、炭素系材料粉末とバイ
ンダーからなり、該バインダーが、ポリテトラフルオロ
エチレンとポリビニリデンフルオライドとの混合物であ
る電気二重層キャパシタである。
【0015】また、本発明は、前記電気二重層キャパシ
タにおいて、分極性電極におけるバインダーの比率が、
5から30wt%の範囲である電気二重層キャパシタで
ある。
【0016】また、本発明は、前記電気二重層キャパシ
タにおいて、前記バインダーでの、ポリビニリデンフル
オライドとポリテトラフルオロエチレンの配合は、重量
比で1対1.5から1対9の範囲である電気二重層キャ
パシタである。
【0017】また、本発明は、分極性電極と電解液の接
触面で形成される電気二重層を利用した電気二重層キャ
パシタの製造方法において、分極性電極を炭素材料粉末
及びバインダーから形成し、該バインダーを、ポリテト
ラフルオロエチレンとポリビニリデンフルオライドとの
混合物とする電気二重層キャパシタの製造方法である。
【0018】また、本発明は、前記電気二重層キャパシ
タの製造方法において、前記分極性電極におけるバイン
ダーの比率を、5〜30wt%の範囲とする電気二重層
キャパシタの製造方法である。
【0019】また、本発明は、前記電気二重層キャパシ
タの製造方法において、前記バインダーを、ポリビニリ
デンフルオライドとポリテトラフルオロエチレンの配合
を、重量比で1対1.5から1対9の範囲とする電気二
重層キャパシタの製造方法である。
【0020】
【実施例】本発明の実施例による電気二重層キャパシタ
およびその製造方法について、以下説明する。
【0021】本発明の電気二重層キャパシタは、分極性
電極は、炭素系材料粉末と、バインダーから成る。ここ
で、分極性電極の製造方法は、活性炭粉末、導電材粉
と、バインダーとして、PTFE及びPVDFを含む材
料とを混合し、溶媒としてNメチルピロリドンを混合、
混練してペーストとし、このペーストをロール圧延を行
いシート状にしたことを特徴とする製造方法である。
【0022】ここで、先のバインダーとしてPTFEを
使用していることから、0.1mm程度の薄い分極性電
極シートから3mm程度の厚いものまで、厚みのばつら
きの少ないシートを作製できる。
【0023】また、同様に、バインダーとして溶媒に可
溶で、少量でも結合強度が大きいPVDFも使用するこ
とで、バインダーの使用量を少なくすることができ、内
部抵抗の増加を抑えることができる。
【0024】また、いずれのバインダーも非水系電解液
の溶媒であるプロピレンカーボネートには溶解せず、変
性も起きない。なお、分極性電極が薄い場合は、上記ペ
ーストをアルミニウム箔上に塗布することも有効であ
る。
【0025】上記溶媒には、Nメチルピロリドン以外に
もジメチルフォルムアミド、N,N-ジメチルアミドなど
の極性のある溶媒が使用可能であるが、PVDFの溶解
力が最も強いNメチルピロリドンが好ましく使用され
る。分極性電極中に多量のバインダーが含まれると、活
性炭の担持状態は強固なものになるが、分極性電極の電
気抵抗が大きくなる。
【0026】一方、バインダー量が少量だと、分極性電
極の電気抵抗は小さくなるが、活性炭の担持状態は弱く
なってしまう。このため、分極性電極中に含まれるバイ
ンダー量は、分極性電極の小さい内部抵抗と活性炭の担
持状態がある程度強固に保てるように、好ましくは4〜
30重量%、更に好ましくは6〜15重量%とする。
【0027】バインダーの組成は、PTFEが多く含ま
れると、任意の厚さの分極性電極が形成可能となるが、
電解液の保持性が悪くなり、一方、PVDFが多く含ま
れると、分極性電極の電気抵抗は、PTFEと比較する
と小さくなるが、厚みのある分極性電極を作製すると、
厚みのぱらきが大きくなってしまう。
【0028】このため、バインダーの組成は、分極性電
極の電解液保持性が良好で任意の厚さの分極性電極が形
成可能な割合、好ましくはPVDFとPTFEの重量比
が1対1.5から1対9の範囲に、更に好ましくは、重
量比1対2から1対4の範囲とする。
【0029】本発明の電気二重層キャパシタの分極性電
極に使用される炭素材料粉末としては、フェノール樹脂
系活性炭、ヤシ殻系活性炭、石油コークス系活性炭など
があるが、大容量の電気二重層キャパシタが得られるこ
とからフェノール樹脂系活性炭が好ましく、原料コスト
が低いことからヤシ殻系活性炭が好ましく用いられる。
【0030】また、活性炭としては、大容量で低内部抵
抗の電気二重層キャパシタが得られるように、平均粒径
が50μm以下の活性炭粉末を使用するのが好ましい。ま
た、分極性電極の抵抗を下げるために、カーボンブラッ
ク、アセチレンブラック、膨張黒鉛などの炭素材料粉末
を加えることが好ましい。
【0031】本発明の電気二重層キャパシタに用いる電
解液は、特に限定されず、公知の有機溶媒にイオン解離
性の塩を含む有機電解液を使用できる。なかでも、テト
ラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートやテトラ
エチルアンモニウムヘキサポスファートなどの4級アン
モニウム塩をプロピレンカーボネートやガンマブチロラ
クトン、スルホランなどの極性溶媒に溶解して調製した
電解液を使用するのが好ましい。また、これら以外に
も、酸、アルカリや塩類の水溶液の電解液も使用でき
る。
【0032】以下に、具体例について説明する。即ち、
活性炭80重量%、カーボンブラック10重量%、バイ
ンダー10重量%をNメチルピロリドン中で混練し、こ
の混合物を成形機を用いてシート状にし、分極性電極素
材を作製した。バインダーの組成比は、PVDF対PT
FEの重量比で1対1である。この分極性電極素材を直
径10mmに打ち抜き、一対の分極性電極を作製した。
【0033】図1に、本実施例の、コイン型の電気二重
層キャパシタの断面図を示す。これは、上記分極性電極
1および5を、炭素系結着剤(エポキシ樹脂)2a,2
bでステンレス製容器に接着した。このケースおよび分
極性電極を200℃で2hr熱処理することで、炭素系
結着剤を硬化させると共に、水分の除去を行った。
【0034】続いて、乾燥窒素雰囲気のグローブボック
ス中で電解液を分極性電極に含浸せしめた。電解液は、
テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレートを
0.7mol/lの濃度でプロピレンカーボネートに溶
解することによって調製した。この電解液を含浸した電
極をポリプロピレン製不織布のセパレータを介して対向
させ、ポリプロピレン製ガスケット8a、8bを用いて
かしめ封口し、電気二重層キャパシタを作製した。
【0035】次に、PVDF対PTFEの重量比で、1
対2のバインダーを用いて、以下、実施例1と同じ方法
で電気二重層キャパシタを作製した。
【0036】次に、PVDF対PTFEの重量比で、1
対4のバインダーを用いて、以下、実施例1と同じ方法
で電気二重層キャパシタを作製した。
【0037】次に、PVDF対PTFEの重量比で、1
対8のバインダーを用いて、以下、実施例1と同じ方法
で電気二重層キャパシタを作製した。
【0038】次に、PVDF対PTFEの重量比で、1
対12のバインダーを用いて、以下、実施例1と同じ方
法で電気二重層キャパシタを作製した。
【0039】次に、PVDF対PTFEの重量比で、1
対4のバインダーを、5重量%加えた分極性電極材料を
用いて、以下、実施例1と同じ方法で電気二重層キャパ
シタを作製した。
【0040】次に、PVDF対PTFEの重量比で、1
対4のバインダーを、20重量%加えた分極性電極材料
を用いて、以下、実施例1と同じ方法で電気二重層キャ
パシタを作製した。
【0041】次に、PVDF対PTFEの重量比で、1
対4のバインダーを、30重量%加えた分極性電極材料
を用いて、以下、実施例1と同じ方法で電気二重層キャ
パシタを作製した。
【0042】次に、PVDF対PTFEの重量比で、1
対4のバインダーを、40重量%加えた分極性電極材料
を用いて、以下、実施例1と同じ方法で電気二重層キャ
パシタを作製した。
【0043】次に、比較例として、活性炭80重量%、
膨張黒鉛粉末10重量%、PTFE10重量%をNメチ
ルピロリドン中で混練し、この混合物を成形機を用いて
シート状にし、分極性電極素材を作製した。以下、実施
例1と同じ方法で電気二重層キャパシタを作製した。
【0044】次に、他の比較例として、活性炭8重量
部、膨張黒鉛粉末1重量部、PVDFをNメチルピロリ
ドン中で混練し、以下、先と同じ方法で電気二重層キャ
パシタを作製した。
【0045】上記の実施例と比較例で得られた電気二重
層キャパシタの静電容量およびそのバラツキと長期信頼
性試験を行った結果を説明する。
【0046】電気二重層キャパシタの静電容量は、放電
電流1mAでの放電時に測定した。この際、静電容量の
ばつらきも調べるため、3σを求めた。
【0047】また、信頼性試験は、70℃の高温下、
2.5Vで印加した状態で1000hr駆動した後、十
分充電をさせてから静電容量を測定し静電容量の変化量
ΔCの初期値に対する割合ΔC/C(%)、及びESR
(等価直列抵抗)の変化量ΔRの初期値に対する割合Δ
R/R(%)を求めた。
【0048】ESRの測定は、1kHzの試験信号周波
数におけるインピーダンスを交流四端子法により測定
し、その実数部を算出することにより行った。なお、サ
ンプル水準は、各実施例で100個ずつとし、その平均
値を求めた。表1に、電気二重層キャパシタの特性を示
す。
【0049】
【表1】
【0050】表1の特性より、バインダー中のPTFE
の割合が増加すると、静電容量の長期信頼性が低下する
が、静電容量のばらつきは小さかった。
【0051】一方、バインダー量の割合が増加すると、
静電容量や長期信頼性の低下は小さいものの、静電容量
のばらつきは大きかった。
【0052】図2に、PTFE添加量Xとばらつき26
及び長期信頼性−△C/Cの関係を表すグラフを示す。
【0053】静電容量の長期間での減少率とばらつきが
小さいキャパシタを作製するためには、バインダーの添
加割合X(PTFEの混合割合をXとした、この場合P
VDFの混合割合は1−Xで表される)を0.6から0.
9の範囲が、最適であることがグラフより読みとれる。
【0054】これらの値をPVDF対PTFEの重量比
に変化すると、1対1.5から1対9の範囲となり、特
に1対2から1対4の範囲にて作製した電極シートを用
いることで、静電容量の長期間での減少率とばらつきが
小さく、長期信頼性に優れた電気二重層キャパシタを作
製することできた。
【0055】また、バインダーの組成比をPVDF対P
TFEの重量比で、1対4と固定し、バインダー添加量
を変化させた結果を図3に示す。
【0056】図3より明らかなように、バインダーを3
0wt%以上添加することは、内部抵抗の増加が著し
い。内部抵抗増加を抑えるためには、バインダーを30
wt%以下にすることが望ましい。なお、バインダー量
を5wt%以下にしたものでは、シート状に形成するこ
とはできなかった。よって、バインダー量は、5wt%
から30wt%の範囲が最適である。
【0057】よって、本電気二重層キャパシタは、分極
性電極のバインダーとしてPVDFを用いたことで、電
解液の保持特性が高く、耐久性に優れ静電容量及び内部
抵抗の変化率が少ない電気二重層キャパシタが得ること
ができた。更に、バインダーとしてPTFEを用いたこ
とで、シート強度の面で優れ、シート厚のばらつきが小
さく、静電容量のばらつきが少ない電気二重層キャパシ
タを提供できるものである。
【0058】
【発明の効果】以上、本発明によれば、信頼性と強度に
優れ、かつ内部抵抗が小さく急速充放電が可能な電気二
重層キャパシタおよびその製造方法を提供できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電気二重層キャパシタの断面図。
【図2】バインダーでのPTFEの添加量と、静電容量
のばらつき及び長期信頼性の関係を表すグラフ。
【図3】分極電極におけるバインダーの添加量と内部抵
抗増加率との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1,5 分極性電極 2a,2b 炭素系結着剤 3 ステンレス製容器のケース 4 ステンレス製容器のふた 6 電解液 7 セパレータ 8a,8b ガスケット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極性電極と電解液の接触面で形成され
    る電気二重層を利用した電気二重層キャパシタにおい
    て、分極性電極が、炭素系材料粉末とバインダーからな
    り、該バインダーが、ポリテトラフルオロエチレンとポ
    リビニリデンフルオライドとの混合物であることを特徴
    とする電気二重層キャパシタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気二重層キャパシタに
    おいて、前記分極性電極におけるバインダーの比率が、
    5から30wt%の範囲であることを特徴とする電気二
    重層キャパシタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の電気二重層キ
    ャパシタにおいて、前記バインダーでの、ポリビニリデ
    ンフルオライドとポリテトラフルオロエチレンの配合
    は、重量比で、1対1.5から1対9の範囲であること
    を特徴とする電気二重層キャパシタ。
  4. 【請求項4】 分極性電極と電解液の接触面で形成され
    る電気二重層を利用した電気二重層キャパシタの製造方
    法において、分極性電極を炭素材料粉末及びバインダー
    から形成し、該バインダーを、ポリテトラフルオロエチ
    レンとポリビニリデンフルオライドとの混合物とするこ
    とを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電気二重層キャパシタの
    製造方法において、前記分極性電極におけるバインダー
    の比率を、5〜30wt%の範囲とすることを特徴とす
    る電気二重層キャパシタの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5に記載の電気二重層キ
    ャパシタの製造方法において、前記バインダーを、ポリ
    ビニリデンフルオライドとポリテトラフルオロエチレン
    の配合を、重量比で、1対1.5から1対9の範囲とす
    ることを特徴とする電気二重層キャパシタの製造方法。
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