JP2001052055A - 施設斡旋システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】利用者の希望に合った施設の斡旋をする施設斡
旋システムを提供して、施設利用者の利便性の向上と施
設のシステム負荷の軽減を課題とする。 【解決手段】施設情報を記憶する施設情報記憶手段と、
施設利用申込システムから受信した施設利用申込情報を
もとに施設情報を検索し候補となる施設を選択するため
の第一の施設選択手段と、選択された斡旋候補となる施
設のシステムに対して施設利用申込情報を送信し利用の
可否を問い合わせる手段と、その問い合わせの結果にも
とづき斡旋する施設を特定するための第二の施設選択手
段とを有する施設斡旋システムである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを用
いて利用者が利用する施設を決定する際の条件を指定す
ることにより、それらの条件を満足する施設を選択し、
施設の斡旋などを可能とする施設斡旋システムの技術分
野に属する。

【０００２】

【従来の技術】たとえば、栃木県の矢板ＩＣから車で３
０分以内のところにあって、７月２４日の土曜日でプレ
ー料金が１８，０００円以内でかつ２組８名がプレーで
きるゴルフ場を探したい場合、従来はあらかじめゴルフ
場ガイドなどで、利用条件に合ういくつかのゴルフ場を
選び、それぞれのゴルフ場へ電話などによってプレー日
および詳細の料金などを問い合わせ、全ての条件が一致
するまでこの行為を繰り返し行わなければならない。

【０００３】また、ネットワークを用いたゴルフ場の予
約申込の場合もあるが、利用者は各ゴルフ場のデータベ
ースを１ケ所ずつ検索してゆき、利用条件に合うゴルフ
場が見つかるまで、順次検索を行ってゆかなければなら
ないという不便さがあった。

【０００４】一方これらのネットワークに接続されてい
るゴルフ場の予約情報については、時々刻々とその状況
が変化するため、正確な情報提供を行うためには、デー
タベース更新時の排他制御（更新中は照会をさせない、
または重複予約をさせない等の制御のこと）をかけるな
どの機能を組み込んでおかなければならず、意外と負荷
の大きいシステムを構築しなければならなかった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のネットワークを
用いた施設利用の申込を受け付けるシステムは、利用者
が利用したいと考えている特定の施設のシステム（当明
細書において、予約情報など施設の利用可否状況を管理
するシステムを適宜「施設のシステム」という。）にア
クセスし、利用料金や最寄り駅・最寄りのインターチェ
ンジからの所要時間や施設の設備や空き状況などを確認
し、利用の条件が合わない場合は、別の施設のシステム
へアクセスし同様の情報を確認しながら利用施設を特定
する必要があった。

【０００６】このような方法では、施設利用者はあらか
じめ特定した複数の施設を調べておき、希望施設の順に
前記の確認処理を行わなければならず、あらかじめ調べ
た施設がいずれも条件に合わなかった場合は、施設を利
用することができないという欠点があった。

【０００７】また、このような施設のシステムでは、空
き状況は常に最新の状態にしておくため、オンラインリ
アルタイム処理によるデータベースの更新を行わなけれ
ばならないため、施設のシステムの提供者にとってもシ
ステムが複雑になってしまうなどの問題もあった。

【０００８】本発明では、施設利用者はたとえば希望料
金と最寄り駅名と利用希望日を本施設斡旋システムに送
信するだけで、本施設斡旋システムが保有する全ての施
設の中から、利用者の指定した希望条件に合致する施設
をいくつか選択し、これらの施設のシステムに利用の可
否を問い合わせ、最終的に利用者の希望に合った施設の
斡旋をすることができる、施設斡旋システムを提供する
ことにより、施設利用者の利便性の向上とシステム提供
者のシステム負荷の軽減を課題とするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は、前記特許請求の範囲に記載した手段にて達成さ
れる。すなわち、請求項１の発明は、所定時における施
設利用申し込みに対する利用可否を判断する情報を欠く
施設情報を記憶する施設情報記憶手段と、利用者が使用
する施設利用申込システムとの通信手段と、施設利用申
込システムから施設利用申込情報を受信する施設利用申
込情報受信手段と、前記受信した施設利用申込情報をも
とに施設情報記憶手段に記憶されている施設情報を検索
し候補となる施設を選択するための第一の施設選択手段
と、施設情報記憶手段に記憶されている施設のシステム
との通信手段と、前記第一の施設選択手段によって選択
された斡旋候補となる施設のシステムに対して施設利用
申込情報を送信し利用の可否を問い合わせる手段と、そ
の施設のシステムから利用の可否の問い合わせ結果を受
信する手段と、前記問い合わせ結果を受信する手段が受
信した問い合わせの結果にもとづき斡旋する施設を特定
するための第二の施設選択手段とを有する施設斡旋シス
テムである。また、請求項２の発明は、斡旋候補となる
施設を選択するための第一の施設選択手段が使用する情
報が施設の利用料金および／または施設の所在地および
／または施設の設備条件である施設斡旋システムであ
り、請求項３の発明は、施設を特定するための第二の選
択手段が施設のシステムからの回答順に斡旋する施設を
決定する施設斡旋システムであり、請求項４の発明は、
施設を特定するための第二の選択手段が施設受け入れ最
新年月日の古い順に斡旋する施設を決定する施設斡旋シ
ステムであり、請求項５の発明は、施設を特定するため
の第二の選択手段が利用料金の安い順に斡旋する施設を
決定する施設斡旋システムである。

【００１０】

【発明の実施の形態】インターネット上でゴルフ場の利
用斡旋を行う本発明による施設斡旋システムの一例につ
いて詳述する。図１が利用者のシステム（利用者が所望
の施設を選別し、その利用を申し込むために操作するシ
ステムを、当明細書において適宜「施設利用申込システ
ム」又は「利用者のシステム」という。）と本発明の施
設斡旋システムとゴルフ場の施設のシステム（以下、当
欄において「ゴルフ場のシステム」ともいう。）とが連
携されているシステム全体の図であり、利用者のシステ
ム１０、施設斡旋システム２０、利用者のシステムから
の希望条件を受信する利用情報受信部２１、施設斡旋シ
ステムに登録されているゴルフ場の選択条件が登録され
ている情報記憶部２２、利用者からの希望条件に基づい
て候補となるゴルフ場を選択する第一の選択処理部２
３、第一の選択処理部によって選択された候補のゴルフ
場のシステムへ利用者の希望情報を送信する施設情報Ａ
（予約申込に係る情報）送信部２４、情報を送信したゴ
ルフ場のシステムから利用者の希望条件で利用を受ける
かどうかの回答を受信する施設情報Ｂ（利用可否に係る
情報）受信部２５、これらのゴルフ場のシステムからの
回答に基づいてひとつのゴルフ場を決定する第二の選択
処理部２６、第二の選択処理部で決定されたゴルフ場の
情報を利用者のシステムに送信する結果送信部２７とを
示している。

【００１１】図２は、情報記憶部２２に登録されている
選択条件に関する情報を含むゴルフ場の登録情報の例
で、ゴルフ場の名称記載欄２２ａ、施設選択条件フィー
ルド２２ｂとで成り、施設選択条件フィールド２２ｂに
は、グリーンフィ（ゴルフのプレー料金が平日・土曜・
休日別に登録されている）欄２２ｃ、最寄り駅の名称欄
２２ｄ、もよりのインターチェンジの名称欄２２ｅ、所
在地欄２２ｆ、キャディーの有無欄２２ｇ、最寄り駅か
らの送迎有無欄２２ｈ、パーティー実施可否欄２２ｉが
ある。

【００１２】たとえば、利用者が特定のゴルフ場を指定
せずにゴルフをプレーしたいと希望した場合、まず利用
者は利用者のシステム１０を用いてインターネット上の
施設斡旋システム２０に接続する。

【００１３】施設斡旋システム２０との接続が完了した
後、利用者は、例えば、プレー希望日に１９９９年１０
月１５日（金曜日）、希望するグリーンフィ１７，００
０以下、所在地域を栃木県、キャディ無し、パーティ希
望、人数１６名等の利用条件を入力し、施設斡旋システ
ム２０に送信して結果を待つ。

【００１４】施設斡旋システム２０の利用情報受信部２
１は、利用者のシステム１０からゴルフ場の利用希望条
件を受信したのち、第一の選択処理部２３は、利用者の
希望条件に関する情報をもとに情報記憶部２２に記憶さ
れているゴルフ場の情報を検索し、例えば、利用者の希
望条件に合う「那須カントリーＣ」と「東日本ＧＣ」の
２つの施設を選択する。

【００１５】つづいて、施設情報Ａ送信部２４は第一の
選択処理部２３が選択した「那須カントリーＣ」と「東
日本ＧＣ」の２つのゴルフ場のシステム３０に対して、
利用者のシステム１０から受信した利用希望情報を送信
し希望日およびプレー人数の受け入れが可能かどうかを
問い合わせる。

【００１６】施設斡旋システム２０から利用希望情報を
受信したゴルフ場では、利用希望日に希望人数のプレー
が可能かどうか確認したのち、ゴルフ場のシステム３０
より施設斡旋システム２０に対して利用の可否および付
帯情報を付して送信する。

【００１７】施設斡旋システム２０の施設情報Ｂ受信部
２５は、それぞれのゴルフ場のシステム３０から利用の
可否および付帯情報を受信したのち、第二の選択処理部
２６では２つのゴルフ場からの回答結果によって最終選
択をする。最終選択の方法は、いずれか一方が利用可で
他の一方が利用不可であった場合は、利用可の回答をし
たゴルフ場を最終的に選択し、いずれも利用可の回答で
あった場合は、例えば利用料金の安い方のゴルフ場を最
終的に選択する。

【００１８】本例では、「那須カントリーＣ」と「東日
本ＧＣ」のいずれも利用可の回答であった場合、第二の
選択処理部２６は利用料金の安い「東日本ＧＣ」を最終
選択する。

【００１９】第二の選択処理部２６の選択方法で、複数
の施設が利用可の回答をした場合、前記のように利用料
金の安い施設を最終選択する場合のほか、前回選択日の
最も古い順に最終選択したり、回答の早い順で最終選択
する方法なども有効的な方法である。

【００２０】こうして第二の選択処理部２６によって最
終選択されたゴルフ場の情報は、結果送信部２７によっ
て利用者のシステム１０へ送信されてゴルフ場の斡旋が
行われる。利用者に送信される情報には、ゴルフ場まで
の周辺の道路地図や、昼食の名物メニュー、特産物、ス
タッフからの歓迎メッセージなど、プレーに直接関係し
ないが、ゴルフ場が利用を歓迎していることの意志を示
す付帯情報を含めることで、利用者に心のこもった回答
を伝えることができる。

【００２１】施設選択フィールド２２ｂに含める選択条
件項目は、上例の場合のほかに、コースの長さや、コー
スの難易度、コースの種類（林間コース、山岳コース、
シーサイドコースなどの種類）、コンペの可否、コンペ
割引の有無、オフシーズン割引の有無、温泉の有無、ク
レジットカードの利用可否、貸クラブの有無、練習場の
有無などを含めることもできる。

【００２２】また、各ゴルフ場が登録した選択条件は、
その変更頻度の低いものがほとんどであるが、たとえば
期間限定で特別料金を設定する場合など、登録内容に変
更が生じた場合は、各ゴルフ場のシステム３０から更新
データを施設斡旋システム２０に送信することにより、
容易にその登録情報を変更することができる。

【００２３】以上、ゴルフ場の利用に関する例を示した
が、本発明の施設斡旋システムでは、ホテル・旅館など
の宿泊施設の利用斡旋や、病院や医院のシステムと連携
することにより、急病時に症状と地域を指定することに
より最も迅速に処置してくれる病院・医院の紹介システ
ムとしても利用可能で、利用者は個々の施設について予
め調べておく必要がないため、希望条件に合う施設また
は必要な施設を容易に予約することが出来る。

【００２４】本発明の施設斡旋システムが保有する各施
設に関する情報は、従来予約システムが保有する予約状
況を示す情報を除いているため、保有情報の更新がほと
んどなく、非常にシステム負荷の少ないシステムであ
る。予約状況を保有する従来のシステムでは、予約情報
をリアルタイムで更新しなければ正確な予約状況を提供
することができないことと、重複予約を回避するためデ
ータベースの更新には排他制御をしなければならないな
ど、大規模なシステムにならざるを得ないという欠点が
あった。

【００２５】施設斡旋システムから利用者のシステムに
対して施設からの利用の可否の結果を送信する方法とし
ては、インターネット電子メール（以下、「Ｅ−Ｍａｉ
ｌ」という。）によって直接利用者に知らせる方法や、
利用者毎にパスワードを発行しそのパスワードによって
のみ開示されるページを施設斡旋システムに掲示してお
き、利用者にはパスワードのみをＥ−Ｍａｉｌで通知
し、利用者は利用者のシステムからこのパスワードを使
って最終選択された施設の内容を見る方法も有効な手段
として適用される。

【００２６】Ｅ−Ｍａｉｌ等によって施設斡旋システム
から施設情報Ｃ（施設の斡旋に係る情報）を受け取った
利用者は、当該施設斡旋システムを通じて予約手続を実
施すると、施設斡旋システムでは第二の選択処理部にて
選択した施設のシステムに対して利用者からの予約手続
情報を送信して予約手続をすることができる。なお、利
用者に送信した施設の斡旋情報は、所定の期間施設斡旋
システムで保有しておき、所定期間中に予約手続が無い
場合は、データを消去し別の利用者の利用申込の対象と
して復活するようになっている。

【００２７】斡旋された施設の予約方法としては、前記
のほかに利用者のシステムから直接施設のシステム宛て
にＥ−Ｍａｉｌを送信する方法もある。この場合施設斡
旋システムでは利用者に斡旋情報を送信した後、直ちに
当該斡旋情報を消去してもよい。

【００２８】本発明の施設斡旋システムの特徴は、利用
者の指定する利用希望条件に一致する施設を第一の選択
手段によっていくつかの施設に絞り込みを行い、第一の
選択手段によって絞られた全ての施設のシステムに対し
て利用者の指定する条件を送信し利用の可否を問い合わ
せ、各施設のシステムからの利用の可否の回答を受信し
たのち、最終的に利用者に提供する施設をひとつ選択す
る第二の選択手段を有している点である。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
施設利用者は希望条件を送信するだけで、施設斡旋シス
テムが保有する全ての施設の中から、その希望条件に合
った施設の斡旋を受けることができるので、施設利用者
の利便性が向上し、さらには、施設のシステムにおける
負荷も軽減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】利用者のシステムと施設斡旋システムとゴルフ
場のシステムとが連携されているシステム全体の図であ
る。

【図２】情報記憶部２２に登録されている選択条件に関
する情報を含むゴルフ場の登録情報の例を説明する図で
ある。

【図３】ゴルフ場に係る施設斡旋システムにおける処理
の流れを説明する図である。

【符号の説明】

１０ 利用者のシステム ２０ 施設斡旋システム ２１ 利用情報受信部 ２２ 情報記憶部 ２２ａ ゴルフ場名 ２２ｂ 施設選択条件フィールド ２２ｃ グリーンフィ ２２ｄ 最寄り駅名 ２２ｅ 最寄りインターチェンジ名 ２２ｆ 所在地 ２２ｇ キャディー有無 ２２ｈ 送迎有無 ２２ｉ パーティ可否 ２３ 第一の選択処理部 ２４ 施設情報送信部 ２５ 施設情報受信部 ２６ 第二の選択処理部， ２７ 結果送信部， ３０
施設のシステム

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】所定時における施設利用申し込みに対する
   利用可否を判断する情報を欠く施設情報を記憶する施設
   情報記憶手段と、利用者が使用する施設利用申込システ
   ムとの通信手段と、施設利用申込システムから施設利用
   申込情報を受信する施設利用申込情報受信手段と、前記
   受信した施設利用申込情報をもとに施設情報記憶手段に
   記憶されている施設情報を検索し候補となる施設を選択
   するための第一の施設選択手段と、施設情報記憶手段に
   記憶されている施設のシステムとの通信手段と、前記第
   一の施設選択手段によって選択された斡旋候補となる施
   設のシステムに対して施設利用申込情報を送信し利用の
   可否を問い合わせる手段と、その施設のシステムから利
   用の可否の問い合わせ結果を受信する手段と、前記問い
   合わせ結果を受信する手段が受信した問い合わせの結果
   にもとづき斡旋する施設を特定するための第二の施設選
   択手段とを有することを特徴とする施設斡旋システム。
2. 【請求項２】斡旋候補となる施設を選択するための第一
   の施設選択手段が使用する情報が施設の利用料金および
   ／または施設の所在地および／または施設の設備条件で
   ある請求項１記載の施設斡旋システム。
3. 【請求項３】施設を特定するための第二の選択手段が施
   設のシステムからの回答順に斡旋する施設を決定する請
   求項１記載の施設斡旋システム。
4. 【請求項４】施設を特定するための第二の選択手段が施
   設受け入れ最新年月日の古い順に斡旋する施設を決定す
   る請求項１記載の施設斡旋システム。
5. 【請求項５】施設を特定するための第二の選択手段が利
   用料金の安い順に斡旋する施設を決定する請求項１記載
   の施設斡旋システム。