JP2001051350A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2001051350A
JP2001051350A JP11229300A JP22930099A JP2001051350A JP 2001051350 A JP2001051350 A JP 2001051350A JP 11229300 A JP11229300 A JP 11229300A JP 22930099 A JP22930099 A JP 22930099A JP 2001051350 A JP2001051350 A JP 2001051350A
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image
aspect ratio
reflection
display device
curvature
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JP11229300A
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Hirokazu Takuma
浩和 宅間
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】映像信号の画像のアスペクト比の違い等の理由
による陰極線管の画像出力面の特定領域の輝度劣化を防
ぎ、かつ、表示面にアスペクト比の異なる画像を表示可
能な画像表示装置を提供する。 【解決手段】入力される画像信号Gに応じて画像を出力
する画像出力面をもつ画像出力手段としての陰極線管2
R、2G、2Bと、陰極線管2R、2G、2Bから出力
された画像をスクリーン5に向けて反射する反射面4a
を有し、反射面4aの曲率を変更して画像の縦横比を変
更する反射手段としての反射板4およびアクチュエータ
部11とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば、陰極線
管から出力される画像を拡大してスクリーン上に投写す
る投写型表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、陰極線管を用いたテレビジョ
ン装置等の表示装置では、陰極線管の使用の経過にした
がい、いわゆる蛍光面の焼き付きによって画面の輝度が
低下する。この焼き付けは、陰極線管のパネルガラスの
内面に設けられた蛍光体層に電子銃からの電子ビームが
照射されることで、蛍光体層を構成する材料が劣化する
ことによって発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陰極線管の
画面への画像の表示は、陰極線管の有する電子銃から陰
極線管の蛍光面に向けて照射される電子ビームの水平走
査および垂直走査によって行われる。この走査によって
構成される画面(フレーム)の横縦比(アスペクト比)
は、標準化されており、従来において4:3が主流であ
ったが、最近では、ディジタルテレビ用の映像信号のフ
ォーマットにも含まれるように、アスペクト比が16:
9の画像を構成する映像信号も増えてきた。アスペクト
比4:3の表示画面(蛍光面)をもつ陰極線管で、アス
ペクト比が16:9の画像を表示するには、いくつかの
方法が考えられるが、たとえば、陰極線管の表示画面に
映し出す画像の横方向のサイズは変更せずに縦方向のサ
イズのみ縮小する方法がある。この方法では、たとえ
ば、図10に示すように、アスペクト比が4:3の表示
画面Sのうちアスペクト比が16:9の画像の表示され
る領域Raは、表示画面Sの全体ではなく表示画面Sの
縦方向の中央領域となり、表示画面Sの上側領域Rbお
よび下側領域Rcには映像が映し出されない。図10に
示すアスペクト比が4:3の表示画面Sにアスペクト比
が16:9の画像を長時間表示すると、表示画面Sのア
スペクト比が16:9の画像の表示される領域Raの焼
き付きによって、領域Raの画面の輝度が相対的に低下
する。このため、たとえば、表示画面Sの全体にアスペ
クト比が4:3の画像を映し出すと、領域Raの画像の
輝度相対的に低くなり、画像中に領域Raと領域Raお
よびRcとの境界線Mが映し出されてしまい、表示品位
を損なう。
【0004】この表示画面の焼き付けの問題は、陰極線
管単体の場合にも発生するが、投写型表示装置(プロジ
ェクター)の場合に特に顕著である。たとえば、図11
にリアプロジェクターの構成の一例を示す。なお、図1
1(a)は側面図であり、図11(b)は正面図であ
る。図11に示すように、リアプロジェクター101
は、それぞれ赤(R)、緑(G)、青(B)の単色画像
を発光する3本の陰極線管102R、102G、102
Bが一列に配列され、各陰極線管102R、102G、
102Bの表示画面102sに映し出された画像を投写
レンズ103で拡大し、これを反射板104で反射して
スクリーン105の背面に投写する装置である。リアプ
ロジェクター101では投写光学系と観察位置とがスク
リーンに対して反対側にあり、スクリーン105は透過
式スクリーンとなっており、投写された光を拡散する。
スクリーン105上に投写された各陰極線管102R、
102G、102Bの画像が重ね合わせられることで、
スクリーン105の前方にはカラー画像が映し出され
る。
【0005】たとえば、陰極線管102R、102G、
102Bの各表示画面102sのアスペクト比が4:3
である場合に、これら各表示画面102sにアスペクト
比が16:9の画像を映し出すと、各陰極線管102
R、102G、102Bの各表示画面102sには、上
述した焼き付けの問題が発生し、スクリーン105に
は、焼き付けの発生した各表示画面102sの画像がそ
のまま表示される。リアプロジェクター101のような
投写型表示装置では、スクリーンSの輝度を高くするた
め、各陰極線管102R、102G、102Bの出力を
高くしており、各陰極線管102R、102G、102
Bの表示画面102sの焼き付けが進行しやすい。この
ように、従来の陰極線管102R、102G、102B
を用いて画像を拡大投写するプロジェクターでは、アス
ペクト比の異なる画像をスクリーンSに表示しようとす
ると、陰極線管102R、102G、102Bの蛍光面
の特定領域の輝度性能の劣化の進行が発生し、結果とし
て、スクリーンSに表示される画像の表示品位が劣化し
てしまうという不利益が存在した。
【0006】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、たとえば、出力する画像のアスペクト比
の違う画像を出力したときに発生する陰極線管の画像出
力面の特定領域の輝度性能の劣化を防止しつつ、表示面
にアスペクト比の異なる画像を表示可能な画像表示装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の画像表示装置
は、入力される画像信号に応じて画像を出力する画像出
力面をもつ画像出力手段と、前記画像出力面から出力さ
れた画像を所定の表示面に向けて反射する反射面を有
し、当該反射面の曲率を変更して前記画像の縦横比を変
更する反射手段とを有する。
【0008】前記反射手段の反射面によって反射された
画像が表示される表示面を有する表示手段をさらに有す
る。
【0009】前記反射手段は、反射面を有する可撓性の
反射板と、前記反射面の曲率を変更するアクチュエータ
と、前記アクチュエータを駆動制御する駆動手段とを有
する。
【0010】前記アクチュエータは、反射板の背面の複
数位置をそれぞれ独立に保持し、当該各位置の相対位置
を変更して前記反射面の曲率を変更する。
【0011】前記アクチュエータは、エアシリンダであ
る。
【0012】前記画像出力手段は、前記入力される画像
信号において特定される画像の縦横比に係わらず前記画
像出力面の一定領域から画像を出力する。
【0013】前記反射手段は、縦横比が変更されて前記
画像出力面の一定領域から出力された画像の縦横比を元
の縦横比に復元させるように、前記反射面の曲率を変更
する。
【0014】前記画像出力手段は、前記入力される画像
信号に含まれる識別信号に基づいて、前記画像信号にお
いて特定される画像の縦横比を検出する縦横比検出手段
と、前記縦横比検出手段によって検出された縦横比に基
づいて、前記画像信号において特定される画像の縦横比
を前記画像出力面の一定領域の縦横比に合致した縦横比
の画像に変更して前記画像出力面の一定領域から出力さ
せる縦横比変更手段とを有する。
【0015】前記反射手段は、反射面を有する可撓性の
反射板と、前記反射板の背面の複数位置を保持し、当該
各位置の相対位置を変更して前記反射面の曲率を変更す
るアクチュエータと、前記縦横比検出手段と縦横比変更
手段とにより特定される変更前後の画像の縦横比に基づ
いて、前記反射面で反射した画像の縦横比が元の縦横比
となるように前記アクチュエータを駆動制御する制御手
段とを有する。
【0016】前記反射手段は、前記画像の縦方向のサイ
ズを変更する。
【0017】前記画像出力手段は、前記変更された反射
面の曲率に応じて、前記画像出力面の画像出力位置を補
正する画像出力位置補正手段をさらに有する。
【0018】本発明の画像表示装置は、画像を出力する
少なくとも一の陰極線管と、前記陰極線管から出力され
る画像を拡大投写する投写レンズと、前記投写レンズを
通じた画像を反射し、曲率が変更可能な反射面を有する
反射板と、前記反射面の曲率を変更するアクチュエータ
と、前記反射面で反射された画像を表示するスクリーン
とを有する。
【0019】本発明の画像表示装置では、反射手段は反
射面の曲率を変更することで画像出力手段から出力され
る画像の縦横比を変更する。このため、画像出力手段か
ら出力される画像の縦横比に係わらず、任意の縦横比の
画像を表示させることができる。したがって、画像出力
手段に入力される画像信号において特定される画像の縦
横比に係わらず、画像出力面の一定領域から画像を出力
し、縦横比が変更された画像を反射手段によって元の縦
横比の画像に復元する構成とすれば、画像出力面の特定
領域の焼き付けによって表示面に表示される画像の表示
品位が劣化することがなくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明の表示装置
の一実施形態としてのリアプロジェクタの構成図であ
り、図2は図1に示すリアプロジェクタ本体を正面側か
ら見た透視図である。図1および図2に示すように、リ
アプロジェクタ1は、装置の前面側に設けられたスクリ
ーン5と、スクリーン5の背後に離隔してかつ所定の向
きに傾斜して設けられた反射板4と、装置内部に固定さ
れ、それぞれ投写レンズ3が設けられた3本の陰極線管
2R、2G、2Bと、反射板4の背面側に設けられたア
クチュエータ部11とを有している。さらに、リアプロ
ジェクタ1は、アスペクト比検出回路21と、アスペク
ト比変更回路22と、駆動回路23と、レジストレーシ
ョン補正回路25と、反射板曲率制御回路24と、エア
シリンダ駆動装置31とを有している。なお、これら回
路および装置は、実際にはリアプロジェクタ1の筐体6
に内蔵される。ここで、陰極線管2R、2G、2Bは本
発明の画像出力手段の一具体例に対応しており、スクリ
ーン5は本発明の表示手段の一具体例に対応しており、
反射板4およびアクチュエータ部11は本発明の反射手
段の一具体例に対応している。
【0021】スクリーン5は、各陰極線管2R、2Gお
よび2Bから発光された画像が背面から投写され、これ
を透過、拡散する。また、スクリーン5はアスペクト比
(横縦比)が、たとえば、4:3となっている。
【0022】陰極線管2Rは、赤(R)の単色画像を発
光し、この単色画像は投写レンズ3を通じて拡大され、
反射板4で反射してスクリーン5に投写される。陰極線
管2Gは、緑(G)の単色画像を発光し、この単色画像
は投写レンズ3を通じて拡大され、反射板4で反射して
スクリーン5に投写される。陰極線管2Bは、青(B)
の単色画像を発光し、この単色画像は投写レンズ3を通
じて拡大され、反射板4で反射してスクリーン5に投写
される。また、各陰極線管2R、2Gおよび2Bは、た
とえば、スクリーン5のアスペクト比に対応して、アス
ペクト比が4:3の画像出力面である蛍光面を有してい
る。
【0023】反射板4は、各陰極線管2R、2Gおよび
2Bから発光された画像をスクリーン5の背面に向けて
反射する反射面4aを有している。反射板4は、たとえ
ば、プラスチックフィルム等の可撓性材料から構成され
ており、この表面に、たとえば、蒸着形成された金属膜
等の反射面4aが形成されている。
【0024】図3はアクチュエータ部11の構成の一例
を示す側面図であり、図4はアクチュエータ部11の平
面図である。アクチュエータ部11は、複数のエアシリ
ンダ12と、エアシリンダ12を固定保持する固定部材
13と、エアシリンダ12のピストンロッド12aと反
射板4の背面とを連結する連結部材14とを有してい
る。
【0025】エアシリンダ12は、図4に示すように、
平板状の部材からなる固定部材13上に略均等間隔で配
置されており、エアシリンダ12内に内蔵されたピスト
ンに連結されたピストンロッド12aをエアシリンダ駆
動装置31から供給される圧縮空気の力によって伸縮さ
せる。エアシリンダ12のピストンロッド12aの先端
は、反射板4の背面に固定された複数の連結部材14と
軸15を中心に回動自在に連結されている。固定部材1
3は、図1に示したように、リアプロジェクタ1の筐体
6の内面に固定されている。
【0026】エアシリンダ駆動装置31は、各エアシリ
ンダ12への圧縮空気の供給および排出を制御して、各
エアシリンダ12のピストンロッド12aの移動量をそ
れぞれ独立に制御する。
【0027】エアシリンダ駆動装置31によって各エア
シリンダ12のピストンロッド12aの移動量をそれぞ
れ適宜調整し、各連結部材14の相対位置を変更するこ
とにより、たとえば、図5に示すように、反射板4を湾
曲させることができる。すなわち、各エアシリンダ12
のピストンロッド12aの移動量をそれぞれ適宜調整す
ることで、反射板4の反射面4aの曲率を任意に変化さ
せることができる。また、反射板4の反射面4aの曲率
を所望の曲率に変更するための各エアシリンダ12のピ
ストンロッド12aの移動量は、実験等によりあらかじ
め設定しておく。
【0028】駆動回路23は、入力される映像信号Gに
基づいて、各陰極線管2R、2Gおよび2Bの画像出力
面である蛍光面に映像信号Gの内容に応じた画像を出力
させる回路であり、各陰極線管2R、2Gおよび2Bの
具備する電子銃からの電子ビームの放出および加速制御
や、各陰極線管2R、2Gおよび2Bの有する偏向ヨー
クを駆動して電子ビームを蛍光面上で走査させる制御を
行う。また、各陰極線管2R、2Gおよび2Bは、図7
(b)に示すように、たとえば、4:3のアスペクト比
の画像出力面である蛍光面KR,KG,KBを有してお
り、駆動回路23は、各蛍光面KR,KG,KBの4:
3のアスペクト比の有効領域ERに電子ビームを走査
し、映像信号Gから画像を組み立てる。各蛍光面KR,
KG,KBの有効領域ERの周囲の非有効領域NRは、
画像が出力されない領域である。
【0029】アスペクト比検出回路21は、映像信号G
が入力され、この映像信号Gに含まれる映像信号Gに含
まれる画像のアスペクト比を特定する識別信号を検出
し、当該画像のアスペクト比を検出し、検出したアスペ
クト比を特定する信号21sをアスペクト比変更回路2
2および反射板曲率制御回路24にそれぞれ出力する。
たとえば、アスペクト比検出回路21は、映像信号Gが
4:3のアスペクト比の画像情報を含む場合や16:9
のアスペクト比の画像情報を含む場合に、これに応じて
アスペクト比を検出し、この検出情報をアスペクト比変
更回路22および反射板曲率制御回路24に出力する。
【0030】アスペクト比変更回路22は、アスペクト
比検出回路21によって検出された映像信号Gが含む画
像のアスペクト比を特定する信号21sに基づいて、映
像信号Gが含む画像のアスペクト比を各蛍光面KR、K
G、KBの有効領域ERのアスペクト比に合致したアス
ペクト比に変更する信号22sを駆動回路23に出力す
る。また、アスペクト比に変更する信号22sを反射板
曲率制御回路24にも出力する。すなわち、アスペクト
比変更回路22は、アスペクト比検出回路21によって
検出されたアスペクト比が、たとえば、4:3のように
陰極線管2R,2G,2Bの各蛍光面KR、KG、KB
の有効領域ERのアスペクト比に合致する場合には、映
像信号Gが含む画像のアスペクト比を変更せず、アスペ
クト比検出回路21によって検出されたアスペクト比
が、たとえば、16:9のように陰極線管2R,2G,
2Bの各蛍光面KR、KG、KBの有効領域ERのアス
ペクト比と異なる場合には、アスペクト比が16:9の
画像の縦方向を伸長して4:3のアスペクト比に変更す
る。
【0031】反射板曲率制御回路24は、アスペクト比
検出回路21およびアスペクト比変更回路22から出力
された映像信号Gが含む画像のアスペクト比および変更
後のアスペクト比を特定する信号21sおよび22sに
基づいて、反射板4の反射面4aの曲率を制御する制御
信号24saをエアシリンダ駆動装置31に出力する。
たとえば、映像信号Gが含む画像のアスペクト比が4:
3の場合には、アスペクト比変更回路22では、映像信
号Gが含む画像のアスペクト比を変更しないため、反射
板曲率制御回路24は、反射板4の反射面4aを平面の
ままに保持させる制御信号24saをエアシリンダ駆動
装置31に出力する。映像信号Gが含む画像のアスペク
ト比が16:9の場合には、アスペクト比変更回路22
では、映像信号Gが含む画像のアスペクト比を4:3に
変更するため、反射板曲率制御回路24は、反射板4の
反射面4aの曲率を湾曲させて、アスペクト比を4:3
の画像をアスペクト比が16:9の画像に復元させるの
に必要な曲率にする制御信号24saをエアシリンダ駆
動装置31に出力する。
【0032】また、反射板曲率制御回路24は、反射板
4の反射面4aの状態、すなわち、平面状態にあるか、
あるいは湾曲状態にあるかを示す信号24sbをレジス
トレーション補正回路25に出力する。
【0033】レジストレーション補正回路25は、反射
板4の変更された反射面4aの曲率に応じて、各陰極線
管2R,2G,2Bの各蛍光面KR,KG,KBから出
力される画像の出力位置を補正する信号25sを駆動回
路23に出力する。反射板4の反射面4aの曲率が変更
されると、各陰極線管2R,2G,2Bの各蛍光面K
R,KG,KBから出力される各画像の重なり具合が変
化して、スクリーン5に表示される画像に色ずれなどの
現象が発生し、良好なカラー画像を得ることができない
ため、レジストレーション補正回路25は、この反射板
4の反射面4aの曲率の変更によって生じる各蛍光面K
R,KG,KBから出力される画像の位置ずれを補正す
るものである。レジストレーション補正回路25は、反
射板4の反射面4aが平面状態にある場合のスクリーン
5に表示される画像に色ずれなどの現象が発生しない各
蛍光面KR,KG,KBにおける有効領域ERの最適位
置のデータと、反射板4の反射面4aが湾曲した状態に
あるときの各蛍光面KR,KG,KBにおける有効領域
ERの最適位置のデータとを保持しており、反射板4の
状態に応じてこれらの有効領域ERの最適位置のデータ
を示す信号25sを駆動回路23に出力する。駆動回路
23は、レジストレーション補正回路25から入力され
た信号25sに基づいて各蛍光面KR,KG,KBにお
ける有効領域ERの位置を補正する。
【0034】次に、上記構成のリアプロジェクタの動作
の一例について図6に示すフローチャートを参照して説
明する。まず、駆動回路23に入力される映像信号Gに
含まれる画像のアスペクト比をアスペクト比検出回路2
1で検出する(ステップS1)。
【0035】次いで、検出された映像信号Gに含まれる
画像のアスペクト比が、たとえば、陰極線管2R,2
G,2Bの各蛍光面KR,KG,KBのアスペクト比と
合致しているかを判断する(ステップS2)。たとえ
ば、図7(a)に示すように、映像信号Gに含まれる画
像G1のアスペクト比が4:3である場合には、図7
(b)に示すように、陰極線管2R,2G,2Bの各蛍
光面KR,KG,KBの有効領域ERからアスペクト比
が4:3の画像T1が出力される(ステップS7)。
【0036】このとき反射板の反射面4aは平面状態に
あり、各蛍光面KR,KG,KBの有効領域ERから出
力された画像T1は、平面状態にある反射面4aで反射
して、スクリーン5の背面に入射し、スクリーン5の前
面には、図7(c)に示すような、アスペクト比が4:
3の画像J1が表示される。
【0037】一方、たとえば、図9(a)に示すよう
に、映像信号Gに含まれる画像G2のアスペクト比が1
6:9である場合には、画像G2は縦方向のサイズが伸
長されてアスペクト比が4:3に変更される(ステップ
S4)。この結果、図9(b)に示すように、陰極線管
2R,2G,2Bの各蛍光面KR,KG,KBの有効領
域ERからアスペクト比が4:3の画像T2が出力され
る。これと同時に、反射板4の反射面4aも湾曲され
(ステップS5)、反射面4aはアスペクト比が4:3
の画像T2をアスペクト比が16:9の画像に復元する
のに必要な曲率に変更される。このとき、反射板4の反
射面4aは、たとえば、図8に示すように、凹状に湾曲
され、反射面4aに入射した画像は縦方向のサイズが縮
小されてスクリーン5に投写される。
【0038】さらに、反射板4の反射面4aの湾曲に応
じて、陰極線管2R,2G,2Bの各蛍光面KR,K
G,KBでの有効領域ERの位置が予め設定された最適
位置に変更される(ステップS6)。この結果、図9
(c)に示すように、スクリーン5には、アスペクト比
が4:3として各蛍光面KR,KG,KBの有効領域E
Rから出力された画像T2が、アスペクト比が16:9
の画像J2に復元されて表示される。
【0039】以上のように、本実施形態によれば、映像
信号Gに含まれる画像のアスペクト比が異なっても、こ
の画像のアスペクト比を陰極線管2R,2G,2Bの各
蛍光面KR,KG,KBの有効領域ERのアスペクト比
に合致するように変更して出力するため、各蛍光面K
R,KG,KB内の特定領域の焼き付けによって輝度差
を有する領域が発生することがない。このため、スクリ
ーン5に表示される画像の表示品位の劣化を防ぐことが
できる。また、本実施形態によれば、各蛍光面KR,K
G,KBの有効領域ERの全体から画像を出力させて、
反射板4の湾曲によって出力された画像のアスペクト比
を復元するので、異なるアスペクト比の画像を輝度劣化
のない状態でスクリーン5に表示することができる。ま
た、本実施形態によれば、可撓性の反射板4およびこれ
を湾曲させるアクチュエータ部11を有しているため、
映像信号Gに含まれる画像のアスペクト比に係わらず、
画像を任意のアスペクト比に変更してスクリーン5に表
示させることができる。
【0040】本発明は、上述した実施形態に限定されな
い。上述した実施形態では、画像表示装置として、陰極
線管を用いたリアプロジェクタ装置の場合について説明
したが、本発明は特にこれに限定されるわけではなく、
スクリーンの前面側から画像を表示しかつスクリーンを
前面から観察するフロントプロジェクタにも適用可能で
ある。また、上述した実施形態では、画像出力手段とし
ての陰極線管および表示手段としてのスクリーンを固定
設置した場合について説明したが、画像出力手段および
表示手段をそれぞれ独立に移動設置可能なポータブルタ
イプのプロジェクタ装置にも適用可能である。また、ア
クチュエータ11にエアシリンダ12を用いた場合につ
いて説明したが、たとえば、電磁力を用いたシリンダや
モータ等のアクチュエータを用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、画像出力手段として陰極
線管の場合について説明したが、たとえば、液晶ディス
プレイを用いた画像表示装置にも本発明を適用可能であ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、画像のアスペクト比の
異なる画像を表示面に表示する際に、たとえば、陰極線
管の蛍光面等の画像出力面の特定領域の輝度性能の劣化
を防止しつつ、表示面にアスペクト比の異なる画像を表
示することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るリアプロジェクター
の構成を示す図である。
【図2】図1に示すリアプリジェクター本体の正面図で
ある。
【図3】アクチュエータ部の構造の一例を示す側面図で
ある。
【図4】アクチュエータ部の構造の一例を示す平面図で
ある。
【図5】反射板をアクチュエータ部によって湾曲した状
態を示す図である。
【図6】リアプロジェクター1の動作の一例を示すフロ
ーチャートである。
【図7】映像信号Gに含まれる画像のアスペクト比が
4:3の場合の陰極線管の蛍光面およびスクリーンでの
出力状態および表示状態を示す図である。
【図8】リアプロジェクター1において反射板が湾曲し
た状態を示す図である。
【図9】映像信号Gに含まれる画像のアスペクト比が1
6:9の場合の陰極線管の蛍光面およびスクリーンでの
出力状態および表示状態を示す図である。
【図10】アスペクト比が異なる画像を表示した表示画
面の状態を説明するための図である。
【図11】リアプロジェクターの構成の一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…リアプロジェクタ、2R,2G,2B…陰極線管、
3…投写レンズ、4…反射板、4a…反射面、5…スク
リーン、11…アクチュエータ部、12…エアシリン
ダ、21…アスペクト比検出回路、22…アスペクト比
変更回路、23…駆動回路、24…反射板曲率制御回
路、25…レジストレーション補正回路、31…エアシ
リンダ駆動装置、KR,KG,KB…蛍光面。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力される画像信号に応じて画像を出力す
    る画像出力面をもつ画像出力手段と、 前記画像出力面から出力された画像を所定の表示面に向
    けて反射する反射面を有し、当該反射面の曲率を変更し
    て前記画像の縦横比を変更する反射手段とを有する画像
    表示装置。
  2. 【請求項2】前記反射手段の反射面によって反射された
    画像が表示される表示面を有する表示手段をさらに有す
    る請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】前記反射手段は、反射面を有する可撓性の
    反射板と、 前記反射面の曲率を変更するアクチュエータと、 前記アクチュエータを駆動制御する駆動手段とを有する
    請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】前記アクチュエータは、反射板の背面の複
    数位置をそれぞれ独立に保持し、当該各位置の相対位置
    を変更して前記反射面の曲率を変更する請求項3に記載
    の画像表示装置。
  5. 【請求項5】前記アクチュエータは、エアシリンダであ
    る請求項3に記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】前記画像出力手段は、前記入力される画像
    信号において特定される画像の縦横比に係わらず前記画
    像出力面の一定領域から画像を出力する請求項1に記載
    の画像表示装置。
  7. 【請求項7】前記反射手段は、縦横比が変更されて前記
    画像出力面の一定領域から出力された画像の縦横比を元
    の縦横比に復元させるように、前記反射面の曲率を変更
    する請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】前記画像出力手段は、前記入力される画像
    信号に含まれる識別信号に基づいて、前記画像信号にお
    いて特定される画像の縦横比を検出する縦横比検出手段
    と、 前記縦横比検出手段によって検出された縦横比に基づい
    て、前記画像信号において特定される画像の縦横比を前
    記画像出力面の一定領域の縦横比に合致した縦横比の画
    像に変更して前記画像出力面の一定領域から出力させる
    縦横比変更手段とを有する請求項7に記載の画像表示装
    置。
  9. 【請求項9】前記反射手段は、反射面を有する可撓性の
    反射板と、 前記反射板の背面の複数位置を保持し、当該各位置の相
    対位置を変更して前記反射面の曲率を変更するアクチュ
    エータと、 前記縦横比検出手段と縦横比変更手段とにより特定され
    る変更前後の画像の縦横比に基づいて、前記反射面で反
    射した画像の縦横比が元の縦横比となるように前記アク
    チュエータを駆動制御する制御手段とを有する請求項8
    に記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】前記反射手段は、前記画像の縦方向のサ
    イズを変更する請求項1に記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】前記画像出力手段は、前記変更された反
    射面の曲率に応じて、前記画像出力面の画像出力位置を
    補正するレジストレーション補正手段をさらに有する請
    求項1に記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】画像を出力する少なくとも一の陰極線管
    と、 前記陰極線管から出力される画像を拡大投写する投写レ
    ンズと、 前記投写レンズを通じた画像を反射し、曲率が変更可能
    な反射面を有する反射板と、 前記反射面の曲率を変更するアクチュエータと、 前記反射面で反射された画像を表示するスクリーンとを
    有する画像表示装置。
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