JP2001051225A - ポリゴンミラー,走査光学系,及び内視鏡装置 - Google Patents

ポリゴンミラー,走査光学系,及び内視鏡装置

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JP2001051225A
JP2001051225A JP11225974A JP22597499A JP2001051225A JP 2001051225 A JP2001051225 A JP 2001051225A JP 11225974 A JP11225974 A JP 11225974A JP 22597499 A JP22597499 A JP 22597499A JP 2001051225 A JP2001051225 A JP 2001051225A
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waveguide
polygon mirror
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scanning
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JP11225974A
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Tetsuya Utsui
哲也 宇津井
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Satoru Ozawa
了 小澤
Shinsuke Okada
慎介 岡田
Masaru Eguchi
勝 江口
Koichi Furusawa
宏一 古澤
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 OCTによる断層像が得られる内視鏡装置
を、提供する。 【解決手段】 内視鏡装置のOCT部23は、SLD2
31に基端を対向させた第1の光ファイバF1と、光検
出器232に基端を対向させた第2の光ファイバF2
と、これらを光学的に接続する光結合器238と、第2
の光ファイバF2先端に配置された変位可能な参照ミラ
ー233とを、有する。そして、第1の光ファイバF1
先端は、内視鏡1先端のOCT走査部15に導かれてい
る。このOCT走査部15は、各反射面Mnが夫々異な
る角度に傾斜したポリゴンミラー152を有し、被検体
上で等間隔に並列された複数の走査線を形成する。な
お、このOCT走査部15は、第1の光ファイバF1先
端から射出された光を被検体へ射出するとともに、被検
体で反射された光を第1の光ファイバF1へ導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光走査用のポリゴ
ンミラー,走査光学系,及び,生体内部等における被検
体の断層像を撮像可能な内視鏡装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】従来、患者の体腔内を観察するための内
視鏡装置が知られている。この内視鏡装置は、患者の体
腔内へ挿入される内視鏡,並びに,該内視鏡に接続さ
れ、光源部及びプロセッサを有する外部装置を、備えて
いる。
【0003】内視鏡は、外部装置の光源部に接続されて
被検体(体腔壁)を照明する照明光学系,被検体の像を
形成する対物光学系,及び該対物光学系の結像面近傍に
配置され、外部装置のプロセッサに接続されたCCD
を、有する。また、この内視鏡先端には、鉗子又は各種
処置具等を出すための鉗子孔が開けられている。
【0004】このような内視鏡装置を用いて、術者は、
患者の体腔内を観察することができる。即ち、術者は、
内視鏡を患者の体腔内へ挿入し、その照明光学系によっ
て体腔壁を照明させる。すると、この体腔壁の像が対物
光学系によってCCDの面上に形成される。CCDはこ
の像を画像信号に変換して外部装置のプロセッサへ送信
する。そして、外部装置のプロセッサは、受信した体腔
壁の画像信号を処理して体腔壁の映像をモニタに表示さ
せる。この状態において、術者は、モニタを見ることに
より患者の体腔内を観察可能である。
【0005】この観察の結果、癌や腫瘍のおそれがある
と判断された部位があれば、術者は、内視鏡の鉗子孔を
通じて鉗子や生検針を内視鏡先端から出して当該部位の
組織を採取する。ここで得られた組織は病理検査にかけ
られ、この病理検査の結果に基づき、診断が下されるわ
けである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の内視
鏡装置によると、画像として表示されるのは患者の体腔
壁の表面のみであるため、この体腔壁の表面下における
組織の状態を知るためには生検が必要とされる。特に、
早期の癌や小さな腫瘍等を発見するためには、生検が必
須である。しかし、この生検で得られた組織に対する病
理検査には、どうしても時間がかかるため、結果的に診
断に時間がかかるという問題があった。
【0007】また、患者の負担を考慮すると、生検は、
限られた範囲及び回数に制限されてしまう。従って、術
者により特定された生検部位以外の場所にも病変部が存
在する可能性があるが、このような場合、病理検査の結
果によっても正確な診断は期待できない。
【0008】そこで、短時間で正確に診断が可能な内視
鏡装置を提供することを、本発明の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するために、以下のような構成を採用した。
【0010】即ち、本発明のポリゴンミラーは、基準と
なる所定の正角柱の各側面に対して、これら各側面上に
おける当該正角柱の中心軸に垂直な各直線を中心とし
て、各側面を夫々回転変位させた位置に、各反射面が夫
々形成され、前記正角柱の中心軸を、回転軸とすること
を特徴とする。
【0011】なお、このポリゴンミラーは、正角柱を基
準とする代わりに、正角錐台を基準としてその各側面を
夫々傾斜させることにより、形成されてもよい。また、
ポリゴンミラーは、例えば6面〜12面の反射面を有す
るものであるが、それ以外の面数のものであってもよ
い。
【0012】また、本発明の走査光学系は、前記ポリゴ
ンミラーと、前記ポリゴンミラーを回転可能に軸支する
支持手段と、前記支持手段に対して固定されるととも
に、前記ポリゴンミラーの前記反射面へ向けて光を導く
入射手段と、前記支持手段に対して固定されるととも
に、前記ポリゴンミラーの前記反射面によって反射され
た光を外方へ射出する射出手段とを、備えたことを特徴
とする。
【0013】このように構成されると、ポリゴンミラー
は、その回転軸を中心として回転している状態で、その
各反射面により、順次、入射手段から導かれた光を反射
させて射出手段から射出させることにより、射出手段の
外方において、ポリゴンミラーの各反射面に対応した各
走査線が夫々形成され、これら各走査線は、互いに間隔
をあけて並列された状態となる。そして、ポリゴンミラ
ーの各反射面に対応する各走査線は、所定の2次元領域
を被覆することになる。従って、走査光学系は、この2
次元領域を走査することができる。
【0014】なお、ポリゴンミラーは、1対のべべルギ
アを介して接続されたモータにより回転駆動されること
としてもよい。また、このべべルギアの代わりにウォー
ムギアが用いられることとしてもよい。さらに、このポ
リゴンミラーは、モータに直結されてダイレクトドライ
ブにより駆動されることとしてもよい。そのうえ、射出
手段は、fθの特性を有するfθ光学部材としてもよ
い。そして、このfθ光学部材は、fθレンズであって
もよく、fθミラーであってもよい。
【0015】また、本発明の内視鏡装置は、第1の導波
路,第2の導波路,及びこれら両導波路を光学的に結合
する結合手段と、前記第1の導波路及び第2の導波路の
うちの一方の基端側に配置され、当該導波路に低可干渉
性光を入射させる低可干渉性光源と、前記走査光学系を
有し、前記第1の導波路の先端から射出された低可干渉
性光を前記被検体上の所定平面内において走査させると
ともに、この被検体によって反射された低可干渉性光
を、測定光として再び前記第1の導波路へ入射させる走
査部と、前記第2の導波路の先端から射出された低可干
渉性光を反射させて、参照光として再び前記第2の導波
路へ入射させる反射手段と、前記結合手段から前記第1
の導波路を経由して被検体に至る光路長と、前記結合手
段から前記第2の導波路を経由して前記反射手段に至る
光路長とを、相対的に変化させる光路長調整手段と、前
記第1の導波路及び第2の導波路のうちの他方の基端側
に配置され、前記測定光及び前記参照光が干渉して生じ
た干渉光を信号として検出する光検出器と、前記光路長
調整手段が前記両導波路の光路長を相対的に変化させる
とともに前記走査部が低可干渉性光を走査させている間
に、前記光検出器から検出された信号に基づき、前記被
検体の断層像を形成する信号処理手段とを、備えたこと
を特徴とする。
【0016】このように構成されると、低可干渉性光源
から射出された低可干渉性光は、結合手段により2分さ
れて、夫々第1の導波路及び第2の導波路により導かれ
る。そして、第1の導波路先端から出た低可干渉性光
は、走査部によって被検体へ射出されることにより、こ
の被検体上の所定の2次元領域を走査する。被検体によ
って反射された低可干渉性光は、測定光として再び第1
の導波路へ入射する。一方、結合手段により2分されて
第2の導波路に導かれた低可干渉性光は、第2の導波路
から射出されて反射手段に反射される。反射手段に反射
された低可干渉性光は、参照光として再び第2の導波路
へ入射する。これら測定光及び参照光は、結合手段にお
いて干渉して干渉光となり、光検出器によって信号とし
て検出される。このとき、光路長調整手段が光路長を変
化させているので、信号処理手段は、被検体表面の2次
元領域,及び当該被検体表面から所定の深さまでの領域
によりなる3次元領域に関する断層像を形成することが
できる。
【0017】なお、低可干渉性光源は、超高輝度発光ダ
イオードであってもよい。そして、この低可干渉性光源
が第1の導波路の基端側に配置され、光検出器が第2の
導波路の基端側に配置されることとしてもよい。代わり
に、低可干渉性光源が第2の導波路の基端側に配置さ
れ、光検出器が第1の導波路の基端側に配置されること
としてもよい。
【0018】また、被検体表面上のある走査点に関して
深さ方向のスキャンが行われた後に、次の走査点に関し
て深さ方向のスキャンが行われることとしてもよい。そ
の代わりに、まず、深さ方向のスキャン位置が固定され
た状態で、被検体表面と略平行な2次元の走査を終え、
次に、深さ方向のスキャン位置が変更されたうえで、再
び2次元の走査が行われることとしてもよい。
【0019】なお、両導波路は、各1本のシングルモー
ド光ファイバにより、夫々構成されることとしてもよ
い。また、結合手段は、光ファイバ・カップラであって
も、ビームスプリッタ・プリズムであってもよい。さら
に、両導波路及び結合手段は、偏波面を保持する特性を
有することとしてもよい。
【0020】また、光路長調整手段は、反射手段を第2
の導波路に対して近接又は離反させる向きに変位させる
ことにより、結合手段から第1の導波路を経由して被検
体に至る光路長に対して、結合手段から第2の導波路を
経由して反射手段に至る光路長を変化させることとして
もよい。ここで、反射手段を駆動するための機構とし
て、ピエゾ素子が用いられることとしてもよく、代わり
に、ボイスコイルモータ又はサーボモータ等が用いられ
ることとしてもよい。
【0021】また、光路長調整手段は、反射手段を固定
した状態で、結合手段から第1の導波路を経由して被検
体に至る光路長を変化させることとしてもよい。なお、
反射手段は、参照ミラー又はコーナーキューブ等により
なるものとしてもよい。
【0022】さらに、内視鏡装置は、通常観察及び蛍光
観察可能としてもよい。
【0023】また、表示手段は、CRT,液晶ディスプ
レイ,又はプラズマディスプレイ等によりなることとし
てもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
一実施形態を説明する。
【0025】本実施形態の内視鏡装置は、内視鏡1,該
内視鏡1に接続された外部装置2,並びに,該外部装置
2に接続されたモニタ(表示手段)3,及び入力装置4
を、備える。図1は、この内視鏡装置の概略構成図であ
る。
【0026】はじめに、内視鏡1の構成について説明す
る。この内視鏡1は、生体内に挿入される細長い略円筒
形状の図示せぬ挿入部,及び該挿入部の基端側に接続さ
れるとともに各種操作スイッチが設けられた図示せぬ操
作部を、有する。
【0027】この内視鏡1の挿入部内には、照明光学系
12,対物光学系13,撮像手段としてのCCD14,
及びOCT走査部15が、配置されている。照明光学系
12は、挿入部先端に嵌め込まれた配光レンズ12a,
及び,先端側においてこの配光レンズ12aに対向配置
されるとともに内視鏡1内を引き通され、基端側におい
て外部装置2と接続されたライトガイド・ファイババン
ドル12b(以下ライトガイドと略記)を、有する。
【0028】対物光学系13は、挿入部先端に嵌め込ま
れた図示せぬ対物レンズ,及び紫外光を遮光するカット
オフフィルタを、有する。そして、この対物光学系13
は、入射した被写体光をCCD14の撮像面上に収束さ
せ、被写体(被検体である体腔壁)の像を形成する。な
お、CCD14は、その撮像面上に形成された被写体像
の画像信号を取得する。また、このCCD14は、信号
線14aを介して外部装置2と接続されており、得られ
た画像信号を外部装置2へ送信する。
【0029】なお、OCT走査部15の構成について
は、後において詳述する。
【0030】このように構成された内視鏡1は、外部装
置2に接続されている。以下、この外部装置2の構成に
ついて説明する。図1に示すように外部装置2は、光源
部21,プロセッサ22,及びOCT部23を、有す
る。
【0031】まず、光源部21について説明する。光源
部21は、白色光(可視光)を射出する可視光源として
の白色光源211,及び,励起光を射出する励起光源2
12を、有する。なお、励起光とは、その波長帯域が約
350nm〜400nmの紫外〜青色光であり、生体組
織の自家蛍光(約420nm〜600nm)を励起させ
るためのものである。
【0032】白色光源211から射出された白色光の光
路上には、順に、コリメートレンズLa,切替ミラー2
13,絞り215,コンデンサレンズLc,及び回転フ
ィルタCが、配置されている。切替ミラー213は、光
源切替制御機構214に連結されており、これら切替ミ
ラー213及び光源切替制御機構214は、光源切替手
段として機能する。即ち、この光源切替制御機構214
は、切替ミラー213を、白色光の光路から退避させて
この白色光を通過させる位置,又は,白色光を遮る位置
のいずれかに配置させる。
【0033】また、絞り215は、図示せぬ絞り制御機
構に連結されている。この絞り制御機構は、絞り215
を制御することによって照明光の光量を調節させること
ができる。回転フィルタCは、その外形が円板状であ
り、等角度の扇状に形成された4種のフィルタ,即ち,
B,G,R(青,緑,赤)3色のカラーフィルタ及び透
明フィルタを有し、回転フィルタ制御機構216に連結
されている。この回転フィルタ制御機構216は、回転
フィルタCを回転させることにより、B,G,Rの各カ
ラーフィルタ及び透明フィルタを、(B→G→R→透明
の順で)光路中に挿入させることができる。
【0034】白色光源211が、コリメートレンズLa
へ向けて白色光を射出すると、射出された白色光は、コ
リメートレンズLaにより平行光に変換される。このと
き、切替ミラー213が、白色光を通過させる位置に配
置されていれば、白色光は絞り215へ向うことができ
る。この絞り215により光量調節された白色光は、コ
ンデンサレンズLcによって集光され、回転フィルタC
を透過する。ここで、この回転フィルタCは、回転フィ
ルタ制御機構216に駆動されて回転することにより、
そのB,G,Rの各カラーフィルタ及び透明フィルタを
順次光路中に挿入させている。従って、白色光は、順
次、B光,G光,R光,及び白色光となってライトガイ
ド12bの基端面に入射する。
【0035】一方、励起光源212から射出された励起
光の光路上には、順に、コリメートレンズLb,及びプ
リズムPが配置されている。励起光源212からの励起
光は、コリメートレンズLbにより平行光に変換された
後、プリズムPによって反射されて切替ミラー213へ
向う。そして、この切替ミラー213は、白色光を遮る
位置に配置された状態で、励起光を絞り215へ向けて
反射させる。切替ミラー213により反射された励起光
は、絞り215により光量調節された後、コンデンサレ
ンズLcによって集光されて回転フィルタCへ向う。こ
こで、回転フィルタ制御機構216は、回転フィルタC
を、その透明フィルタが光路中に挿入された状態で、固
定しておく。すると、励起光は、回転フィルタCの透明
フィルタを透過して、ライトガイド12bの基端面に入
射する。
【0036】即ち、切替ミラー213は、白色光源21
1からの白色光のみを絞り215へ導く通常観察状態,
又は,励起光源212からの励起光のみを絞り215へ
導く蛍光観察状態のいずれかの状態をとることになる。
また、回転フィルタCは、回転することによりその各フ
ィルタを順次光路中に挿入し、入射した白色光を順次B
光,G光,R光,白色光として射出する通常観察状態,
又は,その透明フィルタを光路中に挿入した状態で固定
された蛍光観察状態のいずれかの状態をとることにな
る。
【0037】次に、プロセッサ22について説明する。
このプロセッサ22は、CPU221,タイミングジェ
ネレータ222を、有する。CPU221は、光源部2
1の光源切替制御機構214,回転フィルタ制御機構2
16及び図示せぬ絞り制御機構,タイミングジェネレー
タ222,並びに入力装置4に、夫々接続されている。
タイミングジェネレータ222は、各種基準信号を生成
するためのものであり、当該プロセッサ22における各
種処理,及び,後述するOCT部23における各種処理
は、この基準信号に従って進行する。
【0038】そして、CPU221は、光源切替制御機
構214を制御して、切替ミラー213を通常観察状態
又は蛍光観察状態に切替させるとともに、回転フィルタ
制御機構216を制御して、回転フィルタCを通常観察
状態又は蛍光観察状態に切替させることができる。即
ち、内視鏡1の図示せぬ操作部には、通常観察又は蛍光
観察を指定する図示せぬスイッチが設けられており、C
PU221は、このスイッチの状態を検知し、光源切替
制御機構214及び回転フィルタ制御機構216を制御
することにより、切替ミラー213及び回転フィルタC
の両者を、通常観察状態又は蛍光観察状態のうち前記操
作部のスイッチによって指定された状態に設定させる。
さらに、CPU221は、タイミングジェネレータ22
2を介して当該プロセッサ22における処理,及び,後
述するOCT部23における処理を制御することにな
る。
【0039】さらに、プロセッサ22は、信号線14a
を介して内視鏡1のCCD14と接続された初段信号処
理回路223,RGBメモリ224,映像信号処理回路
225,及びモニタ3に接続されたビデオキャプチャ2
26を、有する。なお、これら初段信号処理回路22
3,RGBメモリ224,映像信号処理回路225,及
びビデオキャプチャ226は、図示せぬ信号線を介し
て、夫々タイミングジェネレータ222に接続されてい
る。
【0040】切替ミラー213及び回転フィルタCが通
常観察状態に設定されている場合、初段信号処理回路2
23は、CCD14から送信された画像信号のうち、照
明光学系12の配光レンズ12aからB光,G光,又は
R光が射出されている時に取得された画像信号のみを保
持し、白色光が射出されている時に取得された画像信号
を廃棄する。そして、この初段信号処理回路223は、
B光,G光,及びR光射出時の各画像信号に対して、信
号処理を行ったうえでA/D変換し、変換されたデータ
をRGBメモリ224におけるB,G,Rの各領域内
に、夫々格納させる。
【0041】また、切替ミラー213及び回転フィルタ
Cが蛍光観察状態に設定されている場合、初段信号処理
回路223は、CCD14から送信された画像信号を保
持し、信号処理を行ったうえでA/D変換し、変換され
たデータをRGBメモリ224におけるB,G,Rの全
領域内に同時に格納させる(モノクロとして処理され
る)。
【0042】映像信号処理回路225は、RGBメモリ
224内に格納されたデータを、所定のタイミングで取
得して処理することにより映像信号を生成し、この映像
信号をビデオキャプチャ226へ送信する。ビデオキャ
プチャ226は、取得した映像信号をモニタ3に表示さ
せる。
【0043】また、プロセッサ22は、後述するOCT
部23に接続されたOCT初段信号処理回路227,O
CTメモリ228,及びOCT映像信号処理回路229
を、有する。信号処理手段としてのOCT初段信号処理
回路227は、後述するようにOCT部23から送信さ
れた信号を処理してA/D変換し、OCTメモリ228
内に格納する。OCT映像信号処理回路229は、OC
Tメモリ228内のデータを、所定のタイミングで取得
して処理することにより映像信号を生成し、この映像信
号をビデオキャプチャ226へ送信する。ビデオキャプ
チャ226は、取得した映像信号をモニタ3に表示させ
る。
【0044】次に、OCT部23について説明する。図
2は、OCT部23の光路を示す模式図であり、以下こ
の図を併せて参照する。このOCT部23は、OCT
(Optical Coherence Tomography)によって体腔壁表面
下の断層像を得るためのものであり、超高輝度発光ダイ
オード231(以下SLDと略記),光検出素子23
2,参照ミラー233,ミラー駆動機構234,及び走
査制御回路235を、有する。
【0045】SLD231は、近赤外域の低可干渉性の
光を射出する光源である。このSLD231から射出さ
れる光の可干渉距離は、例えば10〜1000μmのオ
ーダーであり、非常に短い。また、光検出器232は、
フォトダイオードによりなり、プロセッサ22のOCT
初段信号処理回路227に接続されている。
【0046】光路長調整手段としてのミラー駆動機構2
34は、後述するように反射手段としての参照ミラー2
33を高速変位させるためのもので、プロセッサ22の
タイミングジェネレータ222に接続されている。ま
た、走査制御回路235は、内視鏡1のOCT走査部1
5に接続されるとともに、プロセッサ22のタイミング
ジェネレータ222に接続されている。
【0047】さらに、OCT部23は、第1の光ファイ
バF1及び第2の光ファイバF2,光結合器238,並
びに,ピエゾ変調素子239を、有する。なお、これら
光ファイバF1,F2は、夫々シングルモード光ファイ
バにより構成される。また、光結合器238は、光ファ
イバ・カップラにより構成されている。
【0048】第1の導波路としての第1の光ファイバF
1は、その基端側をSLD231に対向させるととも
に、内視鏡1内を引き通され、その先端側を内視鏡1に
おけるOCT走査部15に対向させて、配置されてい
る。また、第2の導波路としての第2の光ファイバF2
は、その基端側を光検出器232に対向させるととも
に、その先端側を参照ミラー233に対向させて、配置
されている。なお、参照ミラー233は、ミラー駆動機
構234によって駆動されることにより、第2の光ファ
イバF2の軸方向に往復変位することができる。
【0049】そして、これら光ファイバF1,F2は、
光結合器238により光学的に結合されている。なお、
第1の光ファイバF1における光結合器238から先端
までの光路長と、第2の光ファイバF2における光結合
器238から先端までの光路長とは、同一に設定されて
いる。また、第1の光ファイバF1は、光結合器238
から先端までの間の所定の位置において、円筒形状のピ
エゾ変調素子239の周面に回巻されている。このピエ
ゾ変調素子239は、その径方向に拡大/縮小を高速に
繰り返すことにより、回巻された光ファイバF1内を通
過する光の周波数及び位相を変調させることができる。
【0050】なお、SLD231,光検出器232,参
照ミラー233,両光ファイバF1,F2,及び光結合
器238は、上述のように配置されることにより、マイ
ケルソン型干渉計を構成することになる。
【0051】そして、このOCT部23は、内視鏡1に
おける挿入部の先端部分を被検体に対向させた状態で、
この被検体(体腔壁)の断層像を撮像可能である。以
下、この断層像撮像の原理を説明する。
【0052】SLD231から射出された低可干渉性の
光は、第1の光ファイバF1内へ入射し、光結合器23
8により2分され、第1の光ファイバF1及び第2の光
ファイバF2内において、夫々先端側へ向う。第1の光
ファイバF1内の光は、後述するように内視鏡1のOC
T走査部15において偏向され、内視鏡1外へ射出され
る。射出された光は、体腔壁の表面及び表面近傍の様々
な深さの組織によって反射される。反射された光は、内
視鏡1内へ入射し、OCT走査部15を経て光ファイバ
F1内へ入射し、測定光として光結合器238へ向う。
【0053】一方、光結合器238により2分されて第
2の光ファイバF2内へ入った光は、その先端から射出
されて参照ミラー233により反射される。参照ミラー
233によって反射された光は、再び第2の光ファイバ
F2内へ入射し、参照光として光結合器238へ向う。
【0054】第1の光ファイバF1内の測定光と、第2
の光ファイバF2内の参照光とは、光結合器238にお
いて干渉する。但し、測定光は、体腔壁を構成する組織
の各層において反射されてきたので、ある程度の時間的
な幅を持って光結合器238へ入射してくる。即ち、体
腔壁表面において反射された光はより早く光結合器23
8へ到達し、表面よりも深い層において反射された光
は、やや遅れて光結合器238へ到達するわけである。
【0055】しかし、参照光は、参照ミラー233によ
って反射されてきたので、ほとんど時間的な幅を持たず
に光結合器238へ入射してくる。従って、測定光のう
ち実際に参照光と干渉するのは、光結合器238から第
2の光ファイバF2を経由して参照ミラー233に至る
光路長と同じ光路長を経てきたものだけである。即ち、
測定光のうち、体腔壁表面下のある深さの層において反
射されたものだけが、参照光と干渉するわけである。
【0056】そして、光結合器238において干渉した
光(干渉光)は、光ファイバF2内を基端側へ進み、光
検出器232によって検出されることになる。従って、
ミラー駆動機構234が参照ミラー233の位置を変位
させると、参照光側の光路長が変化するため、体腔壁に
おける測定位置の深さが変位することになる。
【0057】なお、体腔壁表面下の組織の状態に応じ
て、反射される光の強度が異なるため、この体腔壁表面
から所定の深さまでの反射光の強度の分布に基づいて、
断層像が得られるわけである。
【0058】また、上述の如く光検出器232は、干渉
光を信号として出力し、干渉しなかった光を低レベルの
ノイズとして出力するが、この信号とノイズとのS/N
比が低いと高精度の信号抽出ができない。そこで、この
S/N比を高めるために、光へテロダイン検出法が利用
されている。即ち、第1の光ファイバF1内を通る光
は、ピエゾ変調素子239によってその周波数及び位相
が変調される。すると、測定光と参照光との周波数及び
位相がわずかにずれるので、干渉光にはうなりが発生す
る。従って、光検出器232がこの状態の干渉光を受光
すると、該光検出器232からはビート信号が出力され
ることになる。
【0059】そして、プロセッサ22のOCT初段信号
処理回路227は、光検出器232から出力されたビー
ト信号を復調することにより、高精度に信号成分を抽出
することができる。なお、このOCT初段信号処理回路
227は、復調された信号をさらにA/D変換し、OC
Tメモリ228内へ格納させる。
【0060】なお、実際には、体腔壁上に仮想的に配置
された複数の走査点に関して、各走査点毎にその深さ方
向が掃引されることによって、断層像が得られるわけで
ある。このため、第1の光ファイバF1から射出された
低可干渉性光により照射される体腔壁上の位置を、所定
の領域内において移動させてゆく必要がある。本実施形
態のOCT走査部15は、体腔壁上の所定平面内におい
て、低可干渉性光の照射位置を移動させてゆくことがで
きる。以下、図3,図4及び図5を参照してこのOCT
走査部15について詳述する。
【0061】図3は、内視鏡1の先端をその中心軸に平
行な平面で切った断面図である。図4は、図3のIV−
IV線に沿った横断面図であり、図5は、図3をV方向
に見た図である。内視鏡1の挿入部は、その先端におい
て、外形が略円柱状のケース11を有する。なお、この
ケース11は、図3においてはその外面部分のみが模式
的に示されており、図5においては図示が省略されてい
る。
【0062】また、このケース11の先端面における周
辺部分は滑らかに面取りされている。OCT走査部15
は、このケース11の内部における先端近傍に格納され
ている。即ち、このケース11は、走査光学系としての
OCT走査部15を支持する支持手段として機能してい
る。そして、OCT部23の第1の光ファイバF1は、
内視鏡1内を引き通されたうえで、その先端部分がOC
T走査部15に対向配置されている。
【0063】このOCT走査部15は、光路上順に、コ
リメートレンズ151,ポリゴンミラー152,及びf
θ光学部材としてのfθレンズ153を、有する。
【0064】コリメートレンズ151は、回転対称な平
凸レンズがその光軸と同軸の直角柱をなすコバによって
コバ取りされたのと同等の形状を有する。このコリメー
トレンズ151は、そのパワーを有する面側の焦点を光
ファイバF1の出射端面の中央に一致させ、かつ、その
光軸を光ファイバF1の軸と同軸に向けて、配置されて
いる。従って、このコリメートレンズ151は、光ファ
イバF1から射出された光を平行光に変換する。なお、
このコリメートレンズ151は、光ファイバF1からの
光を当該OCT走査部15内へ導く入射手段としも機能
している。
【0065】ポリゴンミラー152は、六角柱に近似し
た形状であり、その各側面が夫々反射面Mn(nは面番
号:n=1,2,…,6)として形成されている。な
お、このポリゴンミラー152の形状については、後に
おいて詳述する。そして、このポリゴンミラー152
は、その中心軸(回転軸)を中心として回転可能に軸支
されており、該回転軸はケース11の中心軸に対して垂
直である。なお、ポリゴンミラー152の回転軸の一端
側には、べべルギア155が固定されている。このべべ
ルギア155は、他のべべルギア156と噛合してお
り、該べべルギア156は、ケース11の中心軸と平行
な駆動軸157に固定されている。そして、この駆動軸
157は、図示せぬ走査モータに連結されている。
【0066】fθレンズ153は、fθの特性を有する
回転対称な平凸レンズがその光軸と同軸の直角柱をなす
コバ面によってコバ取りされたのと同等の形状を有す
る。このfθレンズ153は、その相対向する各1対
(計2対)の側面のうちの広い方の1対をポリゴンミラ
ー152の回転軸に対して垂直に向け、かつ、その光軸
に垂直な平面をポリゴンミラー152に対向させるとと
もにケース11の中心軸に対して平行に向けて、配置さ
れている。なお、このfθレンズ153は、コリメート
レンズ151とともにアフォーカル光学系をなしてい
る。そして、fθレンズ153は、ポリゴンミラー15
2によって反射された平行光を、内視鏡1の外方におい
て収束させる。なお、このfθレンズ153は、ポリゴ
ンミラー152によって反射された光を内視鏡1の外方
へ射出する射出手段としても、機能している。
【0067】次に、上記OCT走査部15におけるポリ
ゴンミラー152の構成について、詳述する。通常のポ
リゴンミラーは、六角柱等の直角柱状であり、該直角柱
の各側面が夫々反射面となるように、設計されている。
しかし、実際には、製造時の加工精度に起因する面倒れ
が発生してしまう。この面倒れとは、設計上の反射面の
位置に対して、実際の反射面が一致せずに傾いてしまう
ことを意味するものである。通常、この面倒れは、0.01
°程度以内に抑えられている。
【0068】ところが、本実施形態のポリゴンミラー1
52は、その各反射面Mnが、基準となる六角柱の側面
に対して夫々固有の角度づつ傾けられて、形成されてい
る。通常の不可避的な面倒れが「秒」のオーダーである
のに対し、本実施形態のポリゴンミラー152における
反射面は、「度」のオーダーで傾けられて、予め設計さ
れている。
【0069】図6は、このポリゴンミラー152の形状
を示す模式図である。この図6には、基準となる正角柱
である六角柱H,及び反射面Mnが、示されている。こ
の反射面Mnは、六角柱Hの側面を基準側面とした場
合、該基準側面における六角柱Hの中心軸に垂直な軸R
を中心に、所定角(傾斜角)ξnだけ回転変位させてな
る平面と、一致している。なお、このξnの値は、各面
(n=1,2,…,6)毎に夫々異なる。
【0070】いま、図6における上下関係と図5におけ
る上下関係とが同じであるとする。ここで、図6に示さ
れるように、反射面Mnの上側が六角柱Hの基準側面よ
りも外側に位置するとともに、反射面Mnの下側が六角
柱Hの基準側面よりも内側に位置する場合、ξnの符号
を正にとる。これに対し、図6の状態とは反対に、反射
面Mnの上側が六角柱Hの基準側面よりも内側に位置す
るとともに、反射面Mnの下側が六角柱Hの基準側面よ
りも外側に位置する場合、ξnの符号を負にとる。
【0071】図7は、各反射面Mn毎の各傾斜角ξnの
値を示す図である。この図7に示されるように、各反射
面Mn毎の各傾斜角ξnの値は、M1:ξ1=−2.5
°,M2:ξ2=−1.5°,M3:ξ3=−0.5
°,M4:ξ4=+0.5°,M5:ξ5=+1.5
°,M6:ξ6=+2.5°となっている。
【0072】このように構成されたOCT走査部15に
おいて、光ファイバF1から射出された光は、コリメー
トレンズ151により平行光に変換されて、ポリゴンミ
ラー152へ向う。そして、ポリゴンミラー152にお
けるいずれかの反射面Mnにより反射された光は、fθ
レンズ153によって集光されることにより、内視鏡1
の外方において収束される。
【0073】ここで、図示せぬ走査モータは、駆動軸1
57を等速回転させることにより、両べべルギア15
6,155を介してポリゴンミラー152を等速回転さ
せている。従って、ポリゴンミラー152の各反射面に
より反射された光は、fθレンズ153を経て、内視鏡
1の外方における体腔壁上を走査することになる。な
お、ポリゴンミラー152の1つの反射面Mnによる走
査の間に、体腔壁上を照射する光の軌跡が走査線とな
る。
【0074】但し、本実施形態のポリゴンミラー152
における各反射面Mnは、基準となる六角柱Hの中心軸
に対して夫々固有の傾斜角ξnだけ傾いている。このた
め、ポリゴンミラー152における1つの反射面Mnに
ついての走査によって形成される走査線と、次の反射面
Mnによって形成される走査線とは、互いに平行な状態
でずれている。即ち、図4における紙面に垂直な方向に
形成される各走査線は、図4における左右方向に互いに
ずれるのである。ここで、ξnの値が大きいほど対応す
る走査線は、図4における右側に位置することになる。
【0075】そして、ポリゴンミラー152が図3の反
時計方向に回転するので、ポリゴンミラー152の各反
射面Mnは、その面番号の順に、コリメータレンズ15
1から射出された光を走査させることになる。従って、
各反射面Mnが、その面番号の順(M1→M2→M3→
M4→M5→M6)で走査を行うと、対応する各走査線
は、図4における左から右へと移動するのである。そし
て、反射面M6による走査が終ると同時に、再び反射面
M1による走査が始まるので、このとき、走査線は、図
4における左側の位置へ復帰する。従って、体腔壁表面
に略平行な平面内において、反射面M1による走査線,
及び反射面M6による走査線を長辺とする略長方形状の
領域が、各反射面Mnによる各走査線によって仮想的に
被覆されているのである。
【0076】なお、図7に示されるように、ポリゴンミ
ラー152の反射面M1から反射面M6まで、傾斜角ξ
nは、所定の変位角(1.0°)ずつ増加してゆく。従
って、fθレンズ153は、各反射面Mnによって反射
された光により仮想的に形成される各走査線を、体腔壁
上において等間隔で並べることになる。そして、このよ
うに等間隔で並列された6本の走査線が順次掃引される
ことにより、2次元的な走査が行われるのである。
【0077】なお、体腔壁において反射された光は、測
定光として逆の経路で内視鏡1内に入射する。即ち、こ
の測定光は、fθレンズ153,ポリゴンミラー15
2,及びコリメートレンズ151を順に経て、光ファイ
バF1に入射する。
【0078】ここで、外部装置2におけるOCT部23
のミラー駆動機構234は、参照ミラー233を光ファ
イバF2の軸と平行な方向に高速往復させている。即
ち、ポリゴンミラー152が停止しているとみなせる瞬
間々々に、参照ミラー234が高速に1往復する。この
ことにより、ある走査線上のある走査点において、当該
走査点の体腔壁表面から測定対象となる所定の深さ(例
えば2mm)までの範囲が掃引される。
【0079】この処理が繰り返されることにより、ある
走査線上に等間隔で仮想的に配列された全ての走査点に
ついて、その深さ方向の掃引がなされる。さらに、順
次、以降の走査線についてこの処理が繰り返されること
により、所定の矩形領域内の全走査点について、その深
さ方向の掃引が完了するのである。
【0080】なお、図示されていないが、ケース11の
側面におけるfθレンズ153の近傍(基端側)に、照
明光学系12の配光レンズ12a,及び対物光学系13
の図示せぬ対物レンズが嵌め込まれている。
【0081】以上のように構成された本実施形態の内視
鏡装置の動作について、以下、説明する。まず、術者が
外部装置2の電源を投入すると、白色光源211及び励
起光源212が点灯する。なお、切替ミラー213及び
回転フィルタCは、初期状態において通常観察状態に設
定されている。従って、白色光源211からの白色光の
みが絞り215及びコンデンサレンズLcに達する。
【0082】ここで、回転フィルタ制御機構216は、
回転フィルタCの各フィルタを順次光路中に挿入させて
いるので、コンデンサレンズLcから出射した白色光
は、順次B光,G光,R光,及び白色光となって、ライ
トガイド12b基端面において収束される。ライトガイ
ド12bに入射した光は、該ライトガイド12bに導か
れて進み、配光レンズ12aから射出される。即ち、配
光レンズ12aからは、B光,G光,R光,及び白色光
の各照明光が、順次射出されるわけである。
【0083】そして、術者が内視鏡1の挿入部11を患
者の体腔内へ挿入し、照明光学系12の配光レンズ12
a,対物光学系13の対物レンズ13a,及びOCT走
査部15のfθレンズ153が、観察対象となる体腔壁
に対向配置されると、配光レンズ12aから射出された
各照明光はこの体腔壁を順次照明することになる。
【0084】すると、各照明光で順次照明された体腔壁
の像が、対物光学系13によってCCD14の撮像面上
に形成される。CCD14は、体腔壁の像を画像信号に
変換して初段信号処理回路223へ送信する。初段信号
処理回路223は、この画像信号を受信し、配光レンズ
12aからB光,G光,又はR光が射出されている時に
取得された画像信号のみを保持し、白色光射出時に取得
された画像信号を廃棄する。
【0085】そして、初段信号処理回路223は、その
保持している各画像信号に対し、増幅その他の信号処理
を施したうえでA/D変換する。変換されて得られたデ
ータは、RGBメモリ224のB,G,Rの各領域に順
次格納される。即ち、配光レンズ12aからB光が射出
されている時に得られた画像信号に基づくデータは、R
GBメモリ224のB領域に格納される。G光射出時,
又はB光射出時に得られた各画像信号に基づく各データ
関しても、順次、同様に処理される。
【0086】映像信号処理回路225は、RGBメモリ
224内のデータを、所定のタイミングで取得して処理
することによりカラーの映像信号を生成し、生成された
映像信号をビデオキャプチャ226へ送信する。ビデオ
キャプチャ226は、取得した映像信号をカラーの通常
画像としてモニタ3に表示させる。この状態において、
術者は、モニタ3を見ることにより、患者の体腔壁表面
を観察(通常観察)することができる。
【0087】ここで、術者が操作部のスイッチを切り替
えて蛍光観察を指定すると、CPU221は、この切替
を検知し、光源切替制御機構214を制御して切替ミラ
ー213を蛍光観察状態に切り替えさせるとともに、回
転フィルタ制御機構216を制御して、回転フィルタC
を蛍光観察状態に設定させる。すると、白色光源211
からの白色光が遮光されるとともに、励起光源212か
らの励起光がライトガイド12b内へ導かれる。ライト
ガイド12b内へ導かれた光は、内視鏡1の配光レンズ
12aから射出されて体腔壁を照射する。
【0088】体腔壁表面の組織は、励起光(紫外領域)
を受けるとこの励起光と異なる波長(緑光領域)の自家
蛍光を発する。なお、癌や腫瘍等による病変が生じた組
織において発生する自家蛍光は、健康な組織において発
生する自家蛍光よりも弱いという特徴がある。
【0089】この自家蛍光は、体腔壁で反射された励起
光とともに対物光学系13に入射する。しかし、対物光
学系13は、そのカットオフフィルタによって、励起光
を遮断するとともに自家蛍光のみを透過させる。そし
て、対物光学系13は、自家蛍光をCCD14の撮像面
上において収束させる。従って、CCD14の撮像面上
には、自家蛍光による像が形成される。
【0090】CCD14は、この像を画像信号に変換し
て初段信号処理回路223へ送信する。初段信号処理回
路223は、この画像信号を受信し、該画像信号に対し
て増幅その他の信号処理を施したうえでA/D変換す
る。変換されて得られたデータは、RGBメモリ224
のB,G,Rの全領域に同時に書き込まれる(モノクロ
として処理されている)。映像信号処理回路225は、
RGBメモリ224内に格納されたデータを、所定のタ
イミングで取得して処理することによりモノクロの映像
信号を生成し、生成された映像信号をビデオキャプチャ
226へ送信する。ビデオキャプチャ226は、取得し
たデータを蛍光画像としてモニタ3に表示させる。な
お、この蛍光画像は、自家蛍光の強度等を基準としてカ
ラー化された画像であってもよい。
【0091】この状態において、術者は、モニタ3を見
ることにより、患者の体腔壁に生じた自家蛍光の状態を
観察(蛍光観察)することができる。そして、術者は、
この自家蛍光が他の部位よりも弱くなった部位を、癌や
腫瘍が形成された病変部である可能性が高い部位である
と識別することができる。
【0092】そして、術者は、通常観察及び蛍光観察に
よって病変の疑いのある部位を特定すると、その部位の
断層像を観察して診断を行う。即ち、術者が内視鏡1の
操作部を操作して断層像撮像を指示すると、CPU22
1は、OCT部23を制御し、そのSLD231から低
可干渉性の光を射出させるとともに、ミラー駆動機構2
34及び走査制御回路235を制御して、断層像撮像を
開始させる。
【0093】走査制御回路235は、内視鏡1内におけ
るOCT走査部15の図示せぬ走査モータを駆動するこ
とにより、ポリゴンミラー152を等速回転させる。図
3に示される状態において、光ファイバF1の先端から
射出された光は、ポリゴンミラー152の反射面M1に
よって反射され、fθレンズ153へ入射する。fθレ
ンズ153は、入射した光を内視鏡1外方の体腔壁上に
おいて収束させる。このとき、ポリゴンミラー152が
等速回転しているので、その反射面M1により反射され
た光は、fθレンズ153によって、体腔壁上に仮想的
に形成された走査線上を等速走査する。
【0094】さらに、ポリゴンミラー152が回転して
ゆくので、光ファイバF1の先端から射出された光は、
次の反射面M2によって反射されてfθレンズ153に
入射する。fθレンズ153は、入射した光を内視鏡1
外方の体腔壁上において収束させる。このとき形成され
る走査線は、反射面M1によって形成された走査線に対
して所定の間隔をあけて平行にずれている。以降、各反
射面Mnに対応する各走査線は、所定の間隔をあけて平
行にずれてゆく。従って、各走査線は体腔壁上に等間隔
で配列されることになる。即ち、各走査線によって仮想
的に被覆された矩形領域が順次掃引されて行くのであ
る。
【0095】このとき、ミラー駆動機構234は、参照
ミラー233を光ファイバF2の軸方向に高速往復させ
ている。なお、このミラー駆動機構234及び走査制御
回路235は、タイミングジェネレータ222からの基
準信号によって同期をとっている。即ち、ポリゴンミラ
ー152が停止しているとみなせる瞬間々々に、参照ミ
ラー234が高速に1往復する。このことにより、各走
査線上の各走査点において、当該走査点の体腔壁表面か
ら測定対象となる所定の深さ(例えば2mm)までの範
囲が夫々掃引される。
【0096】なお、実際には、各走査点における深さ方
向の走査は、体腔壁表面よりも内視鏡1に近接した位置
から開始され、測定対象の所定の深さよりも深い位置ま
で行われる。この走査の間、OCT初段信号処理回路2
27は、光検出素子232からの出力を常に監視してい
る。
【0097】その際、OCT初段信号処理回路227
は、ある走査点における深さ方向の測定位置が体腔壁表
面に達していないうちは、信号を検知しないが、深さ方
向の測定位置が体腔壁表面に達すると同時に、信号を検
知する。そして、OCT初段信号処理回路227は、当
該走査点において最初に信号が検知された深さを体腔壁
表面とみなして零点調節を行う。即ち、OCT初段信号
処理回路227は、最初に信号が検知された深さを体腔
壁表面(深さ0)と認識して、その位置から所定の深さ
(例えば2mm)の範囲において得られた信号を測定対
象とする。
【0098】そして、OCT初段信号処理回路227
は、測定対象とされた信号に対して増幅,復調,及びA
/D変換の処理を行う。処理により得られたデータは、
OCTメモリ228内に格納される。OCT映像信号処
理回路229は、OCTメモリ228内に格納されたデ
ータを、所定のタイミングで取得して処理することによ
り映像信号を生成し、生成された映像信号をビデオキャ
プチャ226へ送信する。ビデオキャプチャ226は、
取得したデータをモニタ3に表示させる。モニタ3に
は、体腔壁表面から所定の深さまでの断層像が表示され
る。
【0099】ここで、モニタ3上の断層像は、OCT走
査部15のポリゴンミラー152の回転と同期して、順
次更新されて行く。即ち、ある瞬間にモニタ3に表示さ
れている断層像は、ある反射面Mnに対応した走査線に
おける体腔壁表面から所定の深さまでの断層像である
が、走査線が次の位置に変位すると断層像も更新される
ことになる。術者は、ポリゴンミラー152が1回転す
る間、この断層像を観察し続けることにより、体腔壁表
面下における組織の状態を3次元的に認識することがで
きる。なお、ビデオキャプチャ226は、この断層像
と、通常観察又は蛍光観察による画像とを、モニタ3に
並列表示させることもできる。
【0100】上記のように連続的に取得される断層像
を、CPU221は、図示せぬ記憶装置内に格納させて
ゆくこととしてもよい。こうして断層像が格納される
と、CPU221は、当該断層像を基に、被検体の3次
元立体像を再構成することができる。術者は、入力装置
4を介してCPU221に指示を行い、再構成された立
体像を、任意の平面で切られた状態の断層像に変換して
モニタ3に表示させることができる。
【0101】このように観察を行うことにより、術者
は、体腔壁表面下の状態を認識することができるので、
正確かつ迅速に診断を下すことができる。また、術者
は、内視鏡1による観察だけで、早期の癌や小さな腫瘍
等を発見できるようになる。
【0102】さらに、正確かつ迅速に診断が完了するの
で、術者は、診断の結果に応じて直ちに必要な処置を施
すことができる。即ち、内視鏡1の挿入部先端部分に開
けられた図示せぬ鉗子孔から鉗子やレーザ処置具その他
を出して、各種の処置をその場で済ませてしまうことも
できるのである。従って、患者の負担は軽減されること
になる。
【0103】また、上述のように、本実施形態のOCT
走査部15は、2次元走査可能なポリゴンミラー152
を有するので、副走査用の光学部材を必要としない。な
お、従来の正角柱状のポリゴンミラーでは、所定の主走
査方向(走査線の方向)に関する1次元走査のみが可能
であり、2次元走査のためには、ポリゴンミラーに反射
された光をさらに反射させるガルバノミラー等が必要で
あった。このガルバノミラー等によって、走査線を主走
査方向に垂直な副走査方向へずらすことにより、はじめ
て2次元走査が実現していたのである。
【0104】本実施形態のOCT走査部15は、2次元
走査が可能でありながら、副走査用の光学部材を省略す
ることができるので、小型化が可能となる。OCT走査
部15が小型化されることにより、内視鏡1の挿入部も
小型化され、患者の負担はさらに軽減されることにな
る。
【0105】<変形例>以下に、上記実施形態の変形例
について説明する。上記実施形態では、六角柱Hを基準
として形成されたポリゴンミラー152が用いられてい
る。これに対し、図8に示されるように、本変形例は、
六角錐H´を基準として形成されたポリゴンミラーが用
いられている。なお、その他の構成については、上記実
施形態と同様である。
【0106】基準となる六角錐H´は、その底面が正六
角形であるとともに、その各側面が互いに同形の等脚台
形になっている。本変形例によるポリゴンミラーは、6
つの反射面Mn´を有し、各反射面Mn´は、六角錐H
´の各側面を基準側面とした場合、該基準側面における
六角錐H´の中心軸に垂直な軸R´を中心に、所定角
(傾斜角)ξn´だけ回転変位させてなる平面と、一致
している。なお、このξn´の値は、各反射面Mn´毎
に夫々異なる。
【0107】このように形成されたポリゴンミラーが用
いられることにより、上記実施形態と同様の作用及び効
果が得られる。
【0108】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のポリゴ
ンミラー及び走査光学系によると、簡単な構成により、
2次元領域の走査が可能となる。
【0109】また、本発明の内視鏡装置によると、被検
体上の所定の2次元領域における当該被検体表面から所
定の深さまでの3次元領域に関する断層像が得られる。
従って、被検体表面下に病変部が存在した場合、術者
は、該病変部を正確かつ迅速に特定することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による内視鏡装置の概略
構成図
【図2】 OCT部の光路を示す模式図
【図3】 本発明の一実施形態によるOCT走査部の構
成図
【図4】 図3のIV−IV断面図
【図5】 図3を矢印V方向に見た図
【図6】 本発明の一実施形態によるポリゴンミラーの
形状を示す模式図
【図7】 本発明の一実施形態によるポリゴンミラーの
反射面の傾斜角を示す図
【図8】 変形例によるポリゴンミラーの形状を示す模
式図
【符号の説明】
1 内視鏡装置 12 照明光学系 13 対物光学系 14 CCD 15 OCT走査部 152 ポリゴンミラー Mn 反射面 ξn 傾斜角 153 fθレンズ 2 外部装置 21 光源部 211 白色光源 212 励起光源 213 切替ミラー 214 光源切替制御機構 22 プロセッサ 227 OCT初段信号処理回路 23 OCT部 231 低可干渉性光源 232 光検出器 233 参照ミラー 234 ミラー駆動機構 235 走査制御回路 238 光結合器 F1 第1の導波路 F2 第2の導波路 3 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 了 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 岡田 慎介 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 江口 勝 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 古澤 宏一 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA15 CA04 CA09 CA11 CA12 CA23 CA25 DA18 DA42 DA51 GA02 GA05 GA11 2H045 AA04 AA52 BA12 DA31 4C061 AA00 BB01 BB08 CC07 DD00 FF47 WW17

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基準となる所定の正角柱の各側面に対し
    て、これら各側面上における当該正角柱の中心軸に垂直
    な各直線を中心として、各側面を夫々回転変位させた位
    置に、各反射面が夫々形成され、 前記正角柱の中心軸を、回転軸とすることを特徴とする
    ポリゴンミラー。
  2. 【請求項2】基準となる所定の正角錐台の各側面に対し
    て、これら各側面上における当該正角錐台の中心軸に垂
    直な各直線を中心として、各側面を夫々回転変位させた
    位置に、各反射面が夫々形成され、 前記正角錐台の中心軸を、回転軸とすることを特徴とす
    るポリゴンミラー。
  3. 【請求項3】前記回転軸と前記各反射面とのなす各傾斜
    角が、各反射面毎に夫々異なることを特徴とする請求項
    1又は2記載のポリゴンミラー。
  4. 【請求項4】前記各反射面のうち、前記傾斜角が最小と
    なる最小角反射面の一方の側に隣接する反射面は、その
    傾斜角が、前記最小角反射面よりも所定の変位角だけ大
    きくなるように配置され、 以降、順次、隣接する反射面は、その傾斜角が、前記変
    位角ずつ大きくなるように、夫々配置されてなることを
    特徴とする請求項3記載のポリゴンミラー。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載のポリゴン
    ミラーと、 前記ポリゴンミラーを回転可能に軸支する支持手段と、 前記支持手段に対して固定されるとともに、前記ポリゴ
    ンミラーの前記反射面へ向けて光を導く入射手段と、 前記支持手段に対して固定されるとともに、前記ポリゴ
    ンミラーの前記反射面によって反射された光を外方へ射
    出する射出手段とを備えたことを特徴とする走査光学
    系。
  6. 【請求項6】前記射出手段は、fθ光学部材によりなる
    ことを特徴とする請求項5記載の走査光学系。
  7. 【請求項7】第1の導波路,第2の導波路,及びこれら
    両導波路を光学的に結合する結合手段と、 前記第1の導波路及び第2の導波路のうちの一方の基端
    側に配置され、当該導波路に低可干渉性光を入射させる
    低可干渉性光源と、 請求項5又は6記載の走査光学系を有し、前記第1の導
    波路の先端から射出された低可干渉性光を前記被検体上
    の所定平面内において走査させるとともに、この被検体
    によって反射された低可干渉性光を、測定光として再び
    前記第1の導波路へ入射させる走査部と、 前記第2の導波路の先端から射出された低可干渉性光を
    反射させて、参照光として再び前記第2の導波路へ入射
    させる反射手段と、 前記結合手段から前記第1の導波路を経由して被検体に
    至る光路長と、前記結合手段から前記第2の導波路を経
    由して前記反射手段に至る光路長とを、相対的に変化さ
    せる光路長調整手段と、 前記第1の導波路及び第2の導波路のうちの他方の基端
    側に配置され、前記測定光及び前記参照光が干渉して生
    じた干渉光を信号として検出する光検出器と、 前記光路長調整手段が前記両導波路の光路長を相対的に
    変化させるとともに前記走査部が低可干渉性光を走査さ
    せている間に、前記光検出器から検出された信号に基づ
    き、前記被検体の断層像を形成する信号処理手段とを備
    えたことを特徴とする内視鏡装置。
  8. 【請求項8】前記信号処理手段は、前記被検体表面及び
    その深さ方向によりなる当該被検体の所定の3次元領域
    に関する断層像を形成することを特徴とする請求項7記
    載の内視鏡装置。
  9. 【請求項9】前記光路長調整手段は、前記反射手段を前
    記第2の導波路先端に対して近接又は離反させる向きに
    変位させることにより、前記結合手段から前記第1の導
    波路を経由して前記被検体に至る光路長に対して、前記
    結合手段から前記第2の導波路を経由して前記反射手段
    に至る光路長を変化させることを特徴とする請求項7又
    は8記載の内視鏡装置。
  10. 【請求項10】前記低可干渉性光源は、超高輝度発光ダ
    イオードによりなることを特徴とする請求項7〜9のい
    ずれかに記載の内視鏡装置。
  11. 【請求項11】被検体に対して、可視光,又は被検体の
    自家蛍光を励起する励起光を照射する照明光学系と、 被検体表面からの光を収束させて、被検体表面の像を形
    成する対物光学系と、 該対物光学系によって形成された被検体表面の像を撮像
    する撮像手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項
    7〜10のいずれかに記載の内視鏡装置。
  12. 【請求項12】可視光を射出する可視光源と、 励起光を射出する励起光源と、 前記可視光源から射出された可視光,又は前記励起光源
    から射出された励起光のどちらかを、前記照明光学系に
    入射させる光源切替手段とを、さらに備え、 該光源切替手段により前記照明光学系に可視光を入射さ
    せた場合、前記対物光学系は被検体の可視光による像を
    形成し、 該光源切替手段により前記照明光学系に励起光を入射さ
    せた場合、前記対物光学系は被検体の自家蛍光による像
    を形成することを特徴とする請求項11記載の内視鏡装
    置。
  13. 【請求項13】前記撮像手段により取得された前記被検
    体表面の像,及び前記信号処理手段により形成された前
    記被検体の断層像を表示する表示手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項11又は12記載の内視鏡装置。
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