JP2001070229A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

Info

Publication number
JP2001070229A
JP2001070229A JP2000196206A JP2000196206A JP2001070229A JP 2001070229 A JP2001070229 A JP 2001070229A JP 2000196206 A JP2000196206 A JP 2000196206A JP 2000196206 A JP2000196206 A JP 2000196206A JP 2001070229 A JP2001070229 A JP 2001070229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
waveguide
optical system
subject
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000196206A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Furusawa
宏一 古澤
Masaru Eguchi
勝 江口
Shinsuke Okada
慎介 岡田
Satoru Ozawa
了 小澤
Tetsuya Utsui
哲也 宇津井
Tetsuya Nakamura
哲也 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd filed Critical Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
Priority to JP2000196206A priority Critical patent/JP2001070229A/ja
Publication of JP2001070229A publication Critical patent/JP2001070229A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な状態の通常画像及び蛍光画像とともに
断層像が得られる内視鏡装置を、提供する。 【解決手段】 内視鏡1における挿入部11の先端に、
細長い略円柱状部分11aと、この略円柱状部分11a
の先端に位置する扁平部分11bと、これら略円柱状部
分11a及び扁平部分11b間に位置する斜面11cと
を、形成する。斜面11cには、照明光学系12の配光
レンズ12a,及び対物光学系13の対物レンズ13a
が嵌め込まれている。また、扁平部分11bには走査窓
Sが配置され、OCT走査部15は、この走査窓Sから
低可干渉性光を射出させて走査を行う。走査窓Sは、対
物光学系13の視野外に配置されているので、通常画像
及び蛍光画像には、被検体のみが良好な状態で収められ
ている。さらに、この状態において、走査窓Sから低可
干渉性光が射出されて断層像が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内部等におけ
る被検体表面の通常画像又は蛍光画像を得るとともに、
該被検体の断層像を撮像可能な内視鏡装置に、関する。
【0002】
【従来の技術】近年、超高輝度発光ダイオード(SL
D)等の低可干渉性光源,及びマイケルソン型干渉計を
組み合わせることによって、生体の断層像を撮像する方
式(OCT:Optical Coherent Tomography)が、開発
されてきている(米国特許第5,321,501号)。
【0003】また、このOCTによるプローブを内視鏡
に組み込んで用いる方式が、発表されている(A.M. Ser
geev et al,“In vivo endoscopic OCT imaging of pre
cancer and cancer states of human mucosa”22 Dec.1
997/Vol1,No.13/OPICS EXPRESS 432-440)。
【0004】このOCTでは、広範囲に亘る断層像を一
度に取得できないので、術者は、予め病変が発生した疑
いのある部位を特定しておき、そのうえで、当該部位に
対してOCTによる断層像撮像を行う必要がある。例え
ば、内視鏡にOCTを組み込んで利用する場合、まず術
者は、被検体である体腔内に内視鏡を挿入して通常観察
を行い、病変が発生した疑いのある部位を特定する。そ
のうえで、術者は、当該部位に対してOCT断層像撮像
を行うことになる。図6は、従来のOCT断層像撮像を
示す説明図である。
【0005】この図6には、従来の内視鏡7の先端部分
が示されている。この内視鏡7は、その先端部分は略円
柱形であり、その先端面において照明窓71,観察窓7
2,及び鉗子孔73を有する。また、内視鏡7内には、
照明窓71から可視光を射出させる図示せぬ照明光学系
が配置されている。さらに、内視鏡7は、その内部に、
観察窓72から入射した光を所定の結像面に収束させる
図示せぬ対物光学系,及び当該結像面に撮像面を一致さ
せた図示せぬCCDを、有する。
【0006】照明光学系は、照明窓71から可視光を射
出して被検体としての体腔壁を照明する。そして、この
体腔壁により反射された光は、観察窓72から対物光学
系へ入射する。この対物光学系は、入射した光をCCD
の撮像面上に収束させ、体腔壁表面の像を形成する。す
ると、CCDは、この体腔壁の像を信号に変換して外部
のモニタ8に通常画像として表示させる。
【0007】また、内視鏡7の外部には、超高輝度発光
ダイオード及びマイケルソン型干渉計を有する図示せぬ
OCT装置が、配置されている。このOCT装置におけ
るマイケルソン型干渉計は、測定光学系及び参照光学系
を有し、その測定光学系は、ファイバプローブ9として
構成されている。このファイバプローブ9は、内視鏡7
中を引き通され、図6に示すようにその先端を内視鏡7
の鉗子孔73から出すことができる。また、OCT装置
は、モニタ8に接続されており、ファイバプローブ9先
端に対向した所定領域における被検体の断層像を形成し
て、このモニタ8に表示させる。
【0008】術者は、患者の体腔内に内視鏡7を挿入
し、モニタ8を見ることにより体腔壁を通常観察する。
通常観察の結果、病変が発生した疑いのある部位が発見
されると、術者は、内視鏡7の鉗子孔73からOCT装
置のファイバプローブ9を出して、当該部位に対向させ
る。この状態において、OCT装置は、当該部位の断層
像を撮像してモニタ8に表示させる。
【0009】モニタ8は、通常画像又は断層像を表示す
ることができ、術者は、内視鏡に設けられた図示せぬス
イッチや、モニタ近傍に配置されたキーボード6を介し
て、通常画像と断層像とを切替表示させることができ
る。図6には、通常画像表示状態のモニタ8と、断層像
に切り替えられた状態のモニタ8とが模式的に示されて
いる。術者は、これら通常画像及び断層像に基づいて診
断を行うわけである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の内視
鏡7によると、その鉗子孔73からOCT断層像撮像用
のファイバプローブ9が出ているので、対物光学系の視
野内にこのファイバプローブ9が入ってしまう。即ち、
モニタ8に表示された通常画像にはファイバプローブ9
が不可避的に映り込んで、死角が形成されるため、通常
の観察が妨げられてしまう。このため、術者は、通常画
像と断層像との位置関係を把握しにくくなる。
【0011】この問題を回避するために、通常画像用の
対物光学系と、OCT装置の測定光学系先端部分を、単
一の光学系に統合することも考えられる。しかしなが
ら、このような場合、通常画像用の光路とOCT用の光
路とをハーフミラーやダイクロイックミラーによって分
割しなければならない。すると、ハーフミラーやダイク
ロイックミラーは、被検体から内視鏡7内へ入射してき
た光を分割する際に、その光量を減少させることにな
る。従って、得られる通常画像及び断層像の画質は、ど
うしても劣化してしまう。
【0012】そこで、良好な通常画像が得られるとも
に、断層像を取得可能な内視鏡装置を提供することを、
本発明の課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡装置
は、上記課題を解決するために、以下のような構成を採
用した。
【0014】即ち、請求項1記載の内視鏡装置は、被検
体を照明する照明光学系と、被検体表面からの光を収束
させて、被検体表面の像を形成する対物光学系と、該対
物光学系によって形成された被検体表面の像を撮像する
撮像手段とを、備えた内視鏡装置であって、前記対物光
学系の視野外に配置されるとともに、該対物光学系の視
野内にある被検体に対向するように配置された走査窓
と、第1の導波路,第2の導波路,及びこれら両導波路
を光学的に結合する結合手段と、前記第1の導波路及び
第2の導波路のうちの一方の基端側に配置され、当該導
波路に低可干渉性光を入射させる低可干渉性光源と、前
記第1の導波路の先端から射出された低可干渉性光を、
前記走査窓から射出させて前記被検体上において走査さ
せるとともに、この被検体により反射されて前記走査窓
から入射した低可干渉性光を、測定光として再び前記第
1の導波路へ入射させる走査部と、前記第2の導波路の
先端から射出された低可干渉性光を反射させて、参照光
として再び前記第2の導波路へ入射させる反射手段と、
前記結合手段から前記第1の導波路を経由して被検体に
至る光路長と、前記結合手段から前記第2の導波路を経
由して前記反射手段に至る光路長とを、相対的に変化さ
せる光路長調整手段と、前記第1の導波路及び第2の導
波路のうちの他方の基端側に配置され、前記測定光及び
前記参照光が干渉して生じた干渉光を信号として検出す
る光検出器と、前記光路長調整手段が前記両導波路の光
路長を変化させるとともに前記走査部が低可干渉性光を
走査させている間に、前記光検出器から検出された信号
に基づき、前記被検体の断層像を形成する信号処理手段
とを、備えたことを特徴とする。
【0015】このように構成されると、低可干渉性光源
から射出された低可干渉性光は、結合手段により2分さ
れて、夫々第1の導波路及び第2の導波路により導かれ
る。そして、第1の導波路先端から出た低可干渉性光
は、走査部によって走査窓から被検体へ射出されること
により、この被検体を走査する。被検体によって反射さ
れた低可干渉性光は、測定光として再び走査窓から第1
の導波路へ入射する。一方、結合手段により2分されて
第2の導波路に導かれた低可干渉性光は、第2の導波路
から射出されて参照ミラーに反射される。参照ミラーに
反射された低可干渉性光は、参照光として再び第2の導
波路へ入射する。これら測定光及び参照光は、結合手段
において干渉して干渉光となり、光検出器によって信号
として検出される。信号処理手段は、この信号を基に被
検体の断層像を形成し、この断層像を表示手段に表示さ
せる。この際、走査窓は、前記対物光学系の視野外に配
置されるとともに、該対物光学系の視野内にある被検体
に対向するように配置されているので、対物光学系によ
り形成される被検体表面の像には、被検体のみが収めら
れる。そして、この被検体表面の像における所定領域に
ついて断層像が得られるわけである。
【0016】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、生体内に挿入されるとともに、円柱状部分,該円柱
状部分先端に形成された扁平部分,これら円柱状部分及
び扁平部分間に形成された斜面を有する挿入部を、さら
に備え、前記照明光学系は、前記挿入部の斜面に嵌め込
まれるとともに被検体へ光を射出する配光レンズを有
し、前記対物光学系は、前記挿入部の斜面に嵌め込まれ
るとともに被検体からの光を入射させる対物レンズを有
し、前記走査窓は、前記挿入部の扁平部分に配置される
ことで、特定したものである。
【0017】なお、低可干渉性光源は、超高輝度発光ダ
イオードであってもよい。そして、この低可干渉性光源
が第1の導波路の基端側に配置され、光検出器が第2の
導波路の基端側に配置されることとしてもよい。代わり
に、低可干渉性光源が第2の導波路の基端側に配置さ
れ、光検出器が第1の導波路の基端側に配置されること
としてもよい。
【0018】また、走査部は、被検体表面と略平行な面
内の所定範囲を走査することとしてもよい。そして、こ
の所定範囲は、1次元の走査線としてもよく、2次元の
走査面としてもよい。これら走査線又は走査面は、複数
の走査点を仮想的に有するものであり、これら各走査点
における被検体表面から所定の深さまでの範囲について
夫々深さ方向にスキャンされることとしてもよい。
【0019】この場合、ある走査点に関して深さ方向の
スキャンが行われた後に、次の走査点に関して深さ方向
のスキャンが行われることとしてもよい。その代わり
に、まず、深さ方向のスキャン位置が固定された状態
で、走査線又は走査面に対する走査を終え、次に、深さ
方向のスキャン位置が変更されたうえで、再び走査線又
は走査面に対する走査が行われることとしてもよい。
【0020】また、両導波路は、シングルモード光ファ
イバであってもよく、結合手段は光ファイバ・カップラ
であってもよい。ここで、結合手段は、ビームスプリッ
タプリズム等であってもよい。さらに、これら導波路及
び結合手段は、偏波面を保持する特性を有することとし
てもよい。
【0021】なお、前記光路長調整手段は、反射手段を
第2の導波路に対して近接又は離反させる向きに変位さ
せることにより、結合手段から第1の導波路を経由して
被検体表面に至る光路長に対して、結合手段から第2の
導波路を経由して反射手段に至る光路長を変化させるこ
ととしてもよい。ここで、反射手段を駆動するための機
構として、ピエゾ素子を用いることとしてもよく、代わ
りに、ボイスコイルモータ又はサーボモータ等を用いる
こととしてもよい。
【0022】また、前記光路長調整手段は、参照ミラー
を固定した状態で、前記結合手段から前記第1の導波路
を経由して被検体表面に至る光路長を変化させることと
してもよい。
【0023】さらに、内視鏡装置は、可視光を射出する
可視光源と、励起光を射出する励起光源と、可視光源か
ら射出された可視光,又は励起光源から射出された励起
光のどちらかを、照明光学系に入射させる光源切替手段
とを、さらに備えることとしてもよい。このように構成
されると、光源切替手段により照明光学系に可視光を入
射させた場合、対物光学系は被検体の通常画像を形成
し、光源切替手段により照明光学系に励起光を入射させ
た場合、対物光学系は被検体の自家蛍光による蛍光画像
を形成する。
【0024】なお、可視光源は白色光源としてもよい。
この場合、白色光源と照明光学系との間の光路に、RG
Bの3色のカラーフィルタを有する回転フィルタを設け
るとともに、対物光学系の結像面近傍にCCDを設け、
面順次方式によりカラー画像を得ることとしてもよい。
また、前記回転フィルタを設けずに、対物光学系の結像
面近傍にカラーCCDを設けることにより、カラー画像
を得ることとしてもよい。
【0025】さらに、蛍光画像は、モノクロ画像に変換
されてもよく、自家蛍光の強度等に応じて色分けされた
カラー画像に変換されてもよい。
【0026】また、表示手段は、CRT,液晶ディスプ
レイ,又はプラズマディスプレイ等によりなることとし
てもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
一実施形態を説明する。本実施形態の内視鏡装置は、内
視鏡1,該内視鏡1に接続された外部装置2,並びに,
該外部装置2に接続されたモニタ(表示手段)3,及び
入力装置4を、備える。図1は、この内視鏡装置の概略
構成図である。また、図2及び図3は、内視鏡1の先端
部分を示す概略構成図である。
【0028】はじめに、内視鏡1の構成について説明す
る。この内視鏡1は、図2及び図3ではその挿入部11
の先端のみが示されているが、実際には、その基端側
に、各種操作スイッチが設けられた操作部を、有する。
【0029】図3に示すように、挿入部11は、内視鏡
1の基端側から延びた細長い略円柱状部分11aと、こ
の略円柱状部分11aの先端に形成された断面略楕円形
の扁平部分11bとを、有する。扁平部分11bは、略
円柱状部分11aから嘴状に突出しており、これら略円
柱状部分11a及び扁平部分11b間には、斜面11c
が形成されている。この斜面11cには、3つの貫通孔
が開口しており、これらのうちの一つは鉗子孔Hとして
用いられ、他の2つは、夫々、照明用の配光レンズ12
a,及び,観察用の対物レンズ13aが嵌め込まれるこ
とにより封止されている。また、扁平部分11bには、
後述するOCT走査用の走査窓Sが形成されている。
【0030】このような形状の挿入部11内には、照明
光学系12,対物光学系13,撮像手段としてのCCD
14,及びOCT走査部15が、配置されている。照明
光学系12は、前記の配光レンズ12aの他に、先端側
においてこの配光レンズ12aに対向配置されるととも
に内視鏡1内を引き通され、基端側において外部装置2
と接続されたライトガイド・ファイババンドル12b
(以下ライトガイドと略記)を、有する。
【0031】対物光学系13は、前記の対物レンズ13
aの他に、紫外光を遮光する図示せぬカットオフフィル
タ,プリズム,及び複数のレンズを有し、その対物レン
ズ13aから入射した被写体光をCCD14の撮像面上
に収束させ、被写体(被検体である体腔壁)の像を形成
する。なお、CCD14は、カラーCCDによりなり、
その面上に形成された被写体像のカラー(RGB)画像
信号を取得する。また、このCCD14は、信号線14
aを介して外部装置2と接続されており、得られた画像
信号を外部装置2へ送信する。
【0032】OCT走査部15は、後述する光ファイバ
236先端に対向するとともに、光ファイバ236から
射出された光を走査窓Sへと反射させる走査プリズム1
5a,及びこの走査プリズム15aを光ファイバ236
の軸を中心として所定の角度範囲内で往復回転させる回
転駆動部15bを、有する。
【0033】なお、内視鏡1における挿入部11の扁平
部11b及び走査窓Sは、対物光学系13の視野外に配
置されている。また、走査窓Sは、該対物光学系13の
視野内にある被検体に対向するように配置されている。
【0034】このように構成された内視鏡1は、外部装
置2に接続されている。以下、この外部装置2の構成に
ついて説明する。図1に示すように外部装置2は、光源
部21,プロセッサ22,及びOCT部23を、有す
る。
【0035】まず、光源部21について説明する。光源
部21は、白色光(可視光)を射出する可視光源として
の白色光源211,及び,励起光を射出する励起光源と
してのUV光源212を、有する。なお、励起光とは、
その波長帯域が約350nm〜380nmの紫外光であ
り、生体組織の自家蛍光(約400nm〜600nm)
を励起させるためのものである。
【0036】白色光源211から射出された白色光の光
路上には、順に、コリメータレンズLa,切替ミラー2
13,絞り215,及びコンデンサレンズLcが、配置
されている。切替ミラー213は、光源切替制御機構2
14に接続されており、これら切替ミラー213及び光
源切替制御機構214は、光源切替手段として機能す
る。即ち、この光源切替制御機構214は、切替ミラー
213を、白色光の光路から退避させてこの白色光を通
過させる位置,又は,白色光を遮る位置のいずれかに配
置させる。また、絞り215は、絞り制御機構216に
接続されている。この絞り制御機構216は、絞り21
5を制御することによって光量調節させることができ
る。
【0037】そして、白色光源211からの白色光は、
コリメータレンズLaにより平行光に変換される。この
とき、切替ミラー213が、白色光を通過させる位置に
配置されていれば、白色光は絞り215へ向うことがで
きる。この絞り215により光量調節された白色光は、
コンデンサレンズLcによってライトガイド12bの基
端面に収束される。
【0038】一方、UV光源212から射出された励起
光の光路上には、順に、コリメータレンズLb,及びプ
リズムPが配置されている。UV光源212からの励起
光は、コリメータレンズLbにより平行光に変換された
後、プリズムPによって反射されて切替ミラー213へ
向う。そして、この切替ミラー213は、白色光を遮る
位置に配置された状態で、励起光を絞り215へ向けて
反射させる。切替ミラー213により反射された励起光
は、絞り215により光量調節された後、コンデンサレ
ンズLcによってライトガイド12bの基端面に収束さ
れる。
【0039】即ち、切替ミラー213は、白色光源21
1からの白色光のみをライトガイド12bへ導く通常観
察位置,又は,UV光源212からの励起光のみをライ
トガイド12bへ導く蛍光観察位置のいずれかの位置を
とることになる。
【0040】次に、プロセッサ22について説明する。
このプロセッサ22は、CPU221,タイミングジェ
ネレータ222を、有する。CPU221は、光源部2
1の光源切替制御機構214及び絞り制御機構216,
タイミングジェネレータ222,並びに,入力装置4
に、夫々接続されている。タイミングジェネレータ22
2は、各種基準信号を生成するためのものであり、当該
プロセッサ22における各種処理,及び,後述するOC
T部23における各種処理は、この基準信号に従って進
行する。
【0041】そして、CPU221は、光源切替制御機
構214を制御して、切替ミラー213を通常観察位置
又は蛍光観察位置に切替させることができる。即ち、内
視鏡1の図示せぬ操作部には、通常観察又は蛍光観察を
指定する図示せぬスイッチが設けられており、CPU2
21は、このスイッチの状態を検知し、光源切替制御機
構214を制御することにより、切替ミラー213を、
通常観察位置又は蛍光観察位置のうち前記操作部のスイ
ッチによって指定された状態に設定させる。さらに、C
PU221は、後述のRGBメモリ224からの信号に
基づき、絞り制御機構216を制御して絞り215の開
口量を調節させる。
【0042】また、CPU221は、タイミングジェネ
レータ222を介して当該プロセッサ22における処
理,及び,後述するOCT部23における処理を制御す
ることになる。
【0043】さらに、プロセッサ22は、信号線14a
を介して内視鏡1のCCD14と接続された初段信号処
理回路223,RGBメモリ224,映像信号処理回路
225,及びモニタ3に接続されたビデオキャプチャ2
26を、有する。初段信号処理回路223は、CCD1
4から送信された画像信号に対して信号処理を行ったう
えでA/D変換し、変換されたデータをRGBメモリ2
24内に格納する。映像信号処理回路225は、RGB
メモリ224内に格納されたデータを、所定のタイミン
グで取得して処理することにより映像信号を生成し、こ
の映像信号をビデオキャプチャ226へ送信する。ビデ
オキャプチャ226は、取得したデータをモニタ3に表
示させる。
【0044】また、プロセッサ22は、後述するOCT
部23に接続されたOCT初段信号処理回路227,O
CTメモリ228,及びOCT映像信号処理回路229
を、有する。信号処理手段としてのOCT初段信号処理
回路227は、後述するようにOCT部23から送信さ
れた信号を処理してA/D変換し、OCTメモリ228
内に格納する。OCT映像信号処理回路229は、OC
Tメモリ228内のデータを、所定のタイミングで取得
して処理することにより映像信号を生成し、この映像信
号をビデオキャプチャ226へ送信する。ビデオキャプ
チャ226は、取得したデータをモニタ3に表示させ
る。
【0045】次に、OCT部23について説明する。図
4は、OCT部23の光路を示す模式図であり、以下こ
の図を併せて参照する。このOCT部23は、OCT
(Optical Coherence Tomography)によって体腔壁表面
下の断層像を得るためのものであり、超高輝度発光ダイ
オード231(以下SLDと略記),光検出器232,
参照ミラー233,ミラー駆動機構234,及び走査制
御回路235を、有する。
【0046】SLD231は、近赤外域の低可干渉性の
光を射出する光源である。このSLD231から射出さ
れる光の可干渉距離は、例えば10〜1000μmのオ
ーダーであり、非常に短い。また、光検出器232は、
例えばフォトダイオードによりなり、プロセッサ22の
OCT初段信号処理回路227に接続されている。
【0047】光路長調整手段としてのミラー駆動機構2
34は、後述するように反射手段としての参照ミラー2
33を高速変位させるためのもので、プロセッサ22の
タイミングジェネレータ222に接続されている。ま
た、走査制御回路235は、内視鏡1におけるOCT走
査部15の回転駆動部15bに接続されるとともに、プ
ロセッサ22のタイミングジェネレータ222に接続さ
れている。
【0048】さらに、OCT部23は、第1の光ファイ
バ236及び第2の光ファイバ237,カップラ23
8,並びに,ピエゾ変調素子239を、有する。なお、
導波路としての両光ファイバ236,237は、どちら
もシングルモード光ファイバである。
【0049】第1の光ファイバ236は、その基端面を
SLD231に対向させるとともに、内視鏡1内を引き
通され、その先端面を内視鏡1におけるOCT走査部1
5の走査プリズム15aに対向させて、配置されてい
る。また、第2の光ファイバ237は、その基端面を光
検出器232に対向させるとともに、その先端面を参照
ミラー233に対向させて、配置されている。なお、参
照ミラー233は、ミラー駆動機構234によって駆動
されることにより、光ファイバ237の軸方向(光ファ
イバ237の先端面に垂直な方向)に往復変位すること
ができる。
【0050】そして、これら光ファイバ236,237
は、結合手段としての光ファイバ・カップラ238によ
り光学的に結合されている。なお、第1の光ファイバ2
36におけるカップラ238から先端までの光路長と、
第2の光ファイバ237におけるカップラ238から先
端までの長さは、同一に設定されている。また、第1の
光ファイバ236は、カップラ238から先端までの間
の所定の位置において、円筒形状のピエゾ変調素子23
9の周面に回巻されている。このピエゾ変調素子239
は、その径方向に拡大/縮小を高速に繰り返すことによ
り、回巻された光ファイバ236内を通過する光の周波
数及び位相を変調させることができる。
【0051】なお、SLD231,光検出器232,参
照ミラー233,両光ファイバ236,237,及びカ
ップラ238は、上述のように配置されることにより、
マイケルソン型干渉計を構成することになる。
【0052】そして、このOCT部23は、内視鏡1の
挿入部11における走査窓Sを被検体に対向させた状態
で、この被検体(体腔壁)の断層像を撮像可能である。
以下、この断層像撮像の原理を説明する。
【0053】SLD231から射出された低可干渉性の
光は、第1の光ファイバ236内へ入射し、カップラ2
38により2分され、第1の光ファイバ236及び第2
の光ファイバ237内において、夫々先端側へ向う。第
1の光ファイバ236内の光は、後述するように内視鏡
1におけるOCT走査部15の走査プリズム15aによ
って偏向され、走査窓Sから射出される。ここで、この
走査窓Sが被検体としての体腔壁に対向配置されている
と、走査窓Sから射出された光は、体腔壁の表面及び表
面近傍の様々な深さの組織によって反射される。反射さ
れた光は、走査窓Sから内視鏡1内へ入射し、OCT走
査部15の走査プリズム15aを経て光ファイバ236
内へ入射し、測定光としてカップラ238へ向う。
【0054】一方、カップラ238により2分されて第
2の光ファイバ237内へ入った光は、その先端から射
出されて参照ミラー233により反射される。参照ミラ
ー233によって反射された光は、再び光ファイバ23
7内へ入射し、参照光としてカップラ238へ向う。
【0055】第1の光ファイバ236内の測定光と、第
2の光ファイバ237内の参照光とは、カップラ238
において干渉する。但し、測定光は、体腔壁を構成する
組織の各層において反射されてきたので、ある程度の時
間的な幅を持ってカップラ238へ入射してくる。即
ち、体腔表面において反射された光はより早くカップラ
238へ到達し、表面よりも深い層において反射された
光は、やや遅れてカップラ238へ到達するわけであ
る。
【0056】しかし、参照光は、参照ミラー233によ
って反射されてきたので、ほとんど時間的な幅を持たず
にカップラ238へ入射してくる。従って、測定光のう
ち実際に参照光と干渉するのは、カップラ238から第
2の光ファイバ237を経由して参照ミラーに至る光路
長と同じ光路長を経てきたものだけである。即ち、測定
光のうち、体腔壁表面下のある深さの層において反射さ
れたものだけが、参照光と干渉するわけである。
【0057】そして、カップラ238において干渉した
光(干渉光)は、光ファイバ237内を基端側へ進み、
光検出器232によって検出されることになる。従っ
て、ミラー駆動機構234が参照ミラー233の位置を
変位させると、参照光側の光路長が変化するため、体腔
壁における測定位置の深さが変位することになる。
【0058】なお、体腔壁表面下の組織の状態に応じ
て、反射される光の強度が異なるため、この体腔壁表面
から所定の深さまでの反射光の強度の分布に基づいて、
断層像が得られるわけである。
【0059】また、上述の如く光検出器232は、干渉
光を信号として出力し、干渉しなかった光を低レベルの
ノイズとして出力するが、この信号とノイズとのS/N
比が低いと高精度の信号抽出ができない。そこで、この
S/N比を高めるために、光へテロダイン検出法が利用
されている。即ち、第1の光ファイバ236内を通る光
は、ピエゾ変調素子239によってその周波数及び位相
が変調される。すると、測定光と参照光の周波数及び位
相がわずかにずれるので、干渉光にはうなりが発生す
る。従って、光検出器232がこの状態の干渉光を受光
すると、該光検出器232からはビート信号が出力され
ることになる。
【0060】そして、プロセッサ22のOCT初段信号
処理回路227は、光検出器232から出力されたビー
ト信号を復調することにより、高精度に信号成分を抽出
することができる。なお、このOCT初段信号処理回路
227は、復調された信号をさらにA/D変換し、OC
Tメモリ228内へ格納させる。
【0061】以上のように構成された本実施形態の内視
鏡装置の動作について、以下、説明する。まず、術者が
外部装置2の電源を投入すると、白色光源211及びU
V光源212が点灯する。なお、切替ミラー213は、
初期状態において通常観察位置に配置されているため、
白色光源211からの白色光のみがライトガイド12b
内へ入射する。ライトガイド12bに入射した光は、該
ライトガイド12bに導かれて進み、配光レンズ12a
から射出される。
【0062】そして、術者が内視鏡1の挿入部11を患
者の体腔内へ挿入し、対物光学系13の対物レンズ13
a,及び走査窓Sが、観察対象となる体腔壁に対向配置
されると、配光レンズ12aから射出された光はこの体
腔壁を照明することになる。
【0063】すると、この体腔壁の像が、対物光学系1
3によってCCD14の面上に形成される。CCD14
は、体腔壁の像をカラー画像信号に変換して初段信号処
理回路223へ送信する。初段信号処理回路223は、
この画像信号を受信し、該画像信号に対して増幅その他
の信号処理を施したうえでA/D変換する。変換されて
得られたデータは、RGBメモリ224内に格納され
る。映像信号処理回路225は、RGBメモリ224内
のデータを、所定のタイミングで取得して処理すること
により映像信号を生成し、生成された映像信号をビデオ
キャプチャ226へ送信する。ビデオキャプチャ226
は、取得したデータを通常画像としてモニタ3に表示さ
せる。術者は、モニタ3を見ることにより、患者の体腔
壁表面を観察(通常観察)することができる。
【0064】ここで、術者が操作部のスイッチを切り替
えて蛍光観察を指定すると、CPU221は、この切替
を検知し、光源切替制御機構214を制御して切替ミラ
ー213を蛍光観察位置に切り替えさせる。すると、白
色光源211からの白色光が遮光されるとともに、UV
光源212からの励起光がライトガイド12b内へ導か
れる。ライトガイド12b内へ導かれた光は、内視鏡1
の配光レンズ12aから射出されて体腔壁を照射する。
【0065】体腔壁表面の組織は、励起光(紫外領域)
を受けるとこの励起光と異なる波長(緑光領域)の自家
蛍光を発する。なお、癌や腫瘍等による病変が生じた組
織において発生する自家蛍光は、健康な組織において発
生する自家蛍光よりも弱いという特徴がある。
【0066】この自家蛍光は、体腔壁で反射された励起
光とともに対物光学系13に入射する。しかし、対物光
学系13は、そのカットオフフィルタによって、励起光
を遮断するとともに自家蛍光のみを透過させる。そし
て、対物光学系13は、自家蛍光をCCD14の面上近
傍に収束させる。従って、CCD14の撮像面上には、
自家蛍光による像が形成される。
【0067】CCD14は、この像を画像信号に変換し
て初段信号処理回路223へ送信する。初段信号処理回
路223は、この画像信号を受信し、該画像信号に対し
て増幅その他の信号処理を施したうえでA/D変換す
る。変換されて得られたデータは、RGBメモリ224
内に格納される。映像信号処理回路225は、RGBメ
モリ224内に格納されたデータを、所定のタイミング
で取得して処理することにより映像信号を生成し、生成
された映像信号をビデオキャプチャ226へ送信する。
ビデオキャプチャ226は、取得したデータを蛍光画像
としてモニタ3に表示させる。
【0068】術者は、モニタ3を見ることにより、患者
の体腔壁に生じた自家蛍光の状態を観察(蛍光観察)す
ることができる。そして、術者は、この自家蛍光が他の
部位よりも弱くなった部位を、癌や腫瘍が形成された病
変部である可能性が高い部位であると識別することがで
きる。
【0069】そして、術者は、通常観察及び蛍光観察に
よって病変の疑いのある部位を特定すると、その部位の
断層像を観察して診断を行う。即ち、術者が内視鏡の操
作部を操作して断層像撮像を指示すると、CPU221
は、OCT部23を制御し、そのSLD231から低可
干渉性の光を射出させるとともに、ミラー駆動機構23
4及び走査制御回路235を制御して、断層像撮像を開
始させる。同時に、CPU221は、タイミングジェネ
レータ222を制御し、該タイミングジェネレータ22
2にRGBメモリ224及びOCTメモリ228へ信号
を送信させる。この信号に従って、RGBメモリ224
及びOCTメモリ228は、夫々所定のタイミングで映
像信号処理回路225及びOCT映像信号処理回路22
9へ信号を送信することになる。
【0070】走査制御回路235は、内視鏡1内におけ
るOCT走査部15の回転駆動部15bを制御し、走査
プリズム15aを光ファイバ236の軸を中心とする所
定の角度範囲内で往復回転させる。すると、光ファイバ
236の先端から射出された光は、走査窓Sから射出さ
れ、内視鏡1の挿入部11の軸方向に垂直な所定範囲を
繰り返し走査する。即ち、体腔壁表面に線分状の走査線
が形成されることになる。この走査線は、仮想的に複数
の走査点を有し、走査窓Sから射出された光はこれら走
査点を順次走査してゆく。
【0071】このとき、ミラー駆動機構234は、参照
ミラー233を光ファイバ237の軸と平行な方向に高
速往復させている。なお、このミラー駆動機構234及
び走査制御回路235は、タイミングジェネレータ22
2からの基準信号によって同期をとっている。即ち、走
査窓Sから射出された光が、ある1つの走査点を照射し
ているとみなせる間に、参照ミラー234が1往復す
る。従って、走査窓Sから射出された光が走査線を一回
掃引する間に、この走査線上の各走査点において、当該
走査点の体腔壁表面から測定対象となる所定の深さ(例
えば2mm)までの範囲が夫々掃引されることになる。
【0072】実際には、各走査点における深さ方向の走
査は、体腔壁表面よりも走査窓Sに近接した位置から開
始され、測定対象の所定の深さよりも深い位置まで行わ
れる。この走査の間、OCT初段信号処理回路227
は、光検出器232からの出力を常に監視している。そ
の際、OCT初段信号処理回路227は、ある走査点に
おける深さ方向の走査位置が体腔壁表面に達していない
うちは信号を検知しないが、深さ方向の走査位置が体腔
壁表面に達すると同時に信号を検知する。そして、OC
T初段信号処理回路227は、当該走査点において最初
に信号が検知された深さを体腔壁表面とみなして零点調
節を行う。即ち、OCT初段信号処理回路227は、最
初に信号が検知された深さを体腔表面(深さ0)と認識
して、その位置から所定の深さ(例えば2mm)範囲に
おいて得られた信号を測定対象とする。
【0073】そして、OCT初段信号処理回路227
は、測定対象とされた信号に対して復調,増幅,及びA
/D変換の処理を行う。処理により得られたデータは、
OCTメモリ228に格納される。OCT映像信号処理
回路229は、OCTメモリ228内に格納されたデー
タを、所定のタイミングで取得して処理することにより
映像信号を生成し、生成された映像信号をビデオキャプ
チャ226へ送信する。ビデオキャプチャ226は、取
得したデータをモニタ3に表示させる。モニタ3には、
体腔壁表面から所定の深さまでの断層像が表示される。
【0074】ここで、ビデオキャプチャ226は、この
断層像D1,並びに通常画像D2及び蛍光画像D3を、
モニタ3に並列表示させることもできる。図5は、モニ
タ3における表示例を模式的に示す図である。即ち、R
GBメモリ224及びOCTメモリ228は、CPU2
21の指令に基づくタイミングジェネレータ222から
の信号を受信し、この信号に従って、夫々所定のタイミ
ングで映像信号処理回路225及びOCT映像信号処理
回路229へ信号を送出する。ビデオキャプチャ226
は、映像信号処理回路225からの信号,及びOCT映
像信号処理回路229からの信号を、モニタ3の画面内
における所定の領域に夫々表示させる。
【0075】図5において、モニタ3の画面は3分割さ
れ、断層像D1,並びに通常画像D2及び蛍光画像D3
が、夫々表示されている。ここで、通常画像D2及び蛍
光画像D3のうちの一方は動画として表示され、他方は
静止画として表示される。
【0076】なお、内視鏡1における挿入部11の扁平
部11b及び走査窓Sは、対物光学系13の視野外に配
置されているので、通常画像D2及び蛍光画像D3に
は、内視鏡1の構成部品等が映り込むことはない。従っ
て、術者は、対物光学系の視野全体に亘って被検体を観
察することができる。
【0077】また、走査窓Sは、該対物光学系13の視
野内にある被検体に対向するように配置されているの
で、得られる断層像D1は、通常画像D2及び蛍光画像
D3中の所定領域に関するものとなる。従って、術者
は、通常画像D2及び蛍光画像D3と、断層像D1との
位置関係を正しく認識することができる。
【0078】さらに、対物光学系13の光路は、OCT
部23の光路から独立しており、当該対物光学系13の
光路内にはハーフミラーやダイクロイックミラー等が介
在していないので、明るく鮮明な通常画像D2及び蛍光
画像D3が得られる。
【0079】このように表示された断層像D1,並びに
通常画像D2及び蛍光画像D3を観察することにより、
術者は、迅速かつ正確な診断を行うことができるように
なる。さらに、術者は、体腔壁の表面下に形成された早
期の癌や小さな腫瘍等を発見することができるようにな
る。
【0080】そのうえ、術者は、診断の結果に応じて直
ちに必要な処置を施すことができる。即ち、鉗子孔Hか
ら鉗子やレーザ処置具その他を出して、各種の処置をそ
の場で済ませてしまうこともできるのである。従って、
患者の負担は軽減されることになる。
【0081】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の内視鏡
装置によると、対物光学系の視野内には、被検体のみを
収めることができ、この状態で当該被検体の断層像を取
得することができる。従って、被検体表面の像を良好な
状態で取得可能であるとともに、当該被検体の断層像を
取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による内視鏡装置の概略
構成図
【図2】 本発明の一実施形態による内視鏡装置の先端
部を示す概略構成図
【図3】 本発明の一実施形態による内視鏡装置の先端
部を示す概略構成図
【図4】 OCT部の光路を示す模式図
【図5】 モニタによる表示例を示す模式図
【図6】 従来のOCT断層像撮像を示す説明図
【符号の説明】
1 内視鏡装置 12 照明光学系 13 対物光学系 14 CCD 15 OCT走査部 2 外部装置 21 光源部 211 白色光源 212 UV光源 213 切替ミラー 214 光源切替制御機構 22 プロセッサ 227 OCT初段信号処理回路 23 OCT部 231 低可干渉性光源 232 光検出器 233 参照ミラー 234 ミラー駆動機構 235 走査制御回路 236 第1の光ファイバ 237 第2の光ファイバ 238 光ファイバ・カップラ 3 モニタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 慎介 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 小澤 了 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 宇津井 哲也 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 中村 哲也 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2G059 AA06 BB12 EE07 EE09 EE13 GG06 GG09 GG10 HH02 HH03 JJ02 JJ15 JJ17 JJ22 KK04 LL01 MM10 NN01 PP04 4C061 AA00 BB01 BB08 CC02 CC06 DD00 FF40 FF50 LL02 NN01 PP11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体を照明する照明光学系と、被検体表
    面からの光を収束させて、被検体表面の像を形成する対
    物光学系と、該対物光学系によって形成された被検体表
    面の像を撮像する撮像手段とを、備えた内視鏡装置であ
    って、 前記対物光学系の視野外に配置されるとともに、該対物
    光学系の視野内にある被検体に対向するように配置され
    た走査窓と、 第1の導波路,第2の導波路,及びこれら両導波路を光
    学的に結合する結合手段と、 前記第1の導波路及び第2の導波路のうちの一方の基端
    側に配置され、当該導波路に低可干渉性光を入射させる
    低可干渉性光源と、 前記第1の導波路の先端から射出された低可干渉性光
    を、前記走査窓から射出させて前記被検体上において走
    査させるとともに、この被検体により反射されて前記走
    査窓から入射した低可干渉性光を、測定光として再び前
    記第1の導波路へ入射させる走査部と、 前記第2の導波路の先端から射出された低可干渉性光を
    反射させて、参照光として再び前記第2の導波路へ入射
    させる反射手段と、 前記結合手段から前記第1の導波路を経由して被検体に
    至る光路長と、前記結合手段から前記第2の導波路を経
    由して前記反射手段に至る光路長とを、相対的に変化さ
    せる光路長調整手段と、 前記第1の導波路及び第2の導波路のうちの他方の基端
    側に配置され、前記測定光及び前記参照光が干渉して生
    じた干渉光を信号として検出する光検出器と、 前記光路長調整手段が前記両導波路の光路長を変化させ
    るとともに前記走査部が低可干渉性光を走査させている
    間に、前記光検出器から検出された信号に基づき、前記
    被検体の断層像を形成する信号処理手段とを備えたこと
    を特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】生体内に挿入されるとともに、円柱状部
    分,該円柱状部分先端に形成された扁平部分,これら円
    柱状部分及び扁平部分間に形成された斜面を有する挿入
    部を、さらに備え、 前記照明光学系は、前記挿入部の斜面に嵌め込まれると
    ともに被検体へ光を射出する配光レンズを有し、 前記対物光学系は、前記挿入部の斜面に嵌め込まれると
    ともに被検体からの光を入射させる対物レンズを有し、 前記走査窓は、前記挿入部の扁平部分に配置されること
    を特徴とする請求項1記載の内視鏡装置。
  3. 【請求項3】前記光路長調整手段は、前記反射手段を前
    記第2の導波路先端に対して近接又は離反させる向きに
    変位させることにより、前記結合手段から前記第1の導
    波路を経由して被検体に至る光路長に対して、前記結合
    手段から前記第2の導波路を経由して前記反射手段に至
    る光路長を変化させることを特徴とする請求項1又は2
    記載の内視鏡装置。
  4. 【請求項4】可視光を射出する可視光源と、 励起光を射出する励起光源と、 前記可視光源から射出された可視光,又は前記励起光源
    から射出された励起光のどちらかを、前記照明光学系に
    入射させる光源切替手段とを、さらに備え、 該光源切替手段により前記照明光学系に可視光を入射さ
    せた場合、前記対物光学系は被検体の通常画像を形成
    し、 該光源切替手段により前記照明光学系に励起光を入射さ
    せた場合、前記対物光学系は被検体の自家蛍光による蛍
    光画像を形成することを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の内視鏡装置。
  5. 【請求項5】前記撮像手段により取得された前記被検体
    表面の像,及び前記信号処理手段により形成された前記
    被検体の断層像を表示する表示手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡装
    置。
JP2000196206A 1999-07-02 2000-06-29 内視鏡装置 Withdrawn JP2001070229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000196206A JP2001070229A (ja) 1999-07-02 2000-06-29 内視鏡装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-189111 1999-07-02
JP18911199 1999-07-02
JP2000196206A JP2001070229A (ja) 1999-07-02 2000-06-29 内視鏡装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001070229A true JP2001070229A (ja) 2001-03-21

Family

ID=26505312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000196206A Withdrawn JP2001070229A (ja) 1999-07-02 2000-06-29 内視鏡装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001070229A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266861A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Topcon Corp 光画像計測装置
JP2008541018A (ja) * 2005-04-28 2008-11-20 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 光干渉測定法により解剖学的構造に関連する情報を評価するためのシステム、方法及びソフトウエア装置
WO2012014919A1 (ja) * 2010-07-30 2012-02-02 富士フイルム株式会社 光プローブ及び光断層画像化装置
JP2012080939A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Hoya Corp 診断システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006266861A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Topcon Corp 光画像計測装置
JP2008541018A (ja) * 2005-04-28 2008-11-20 ザ ジェネラル ホスピタル コーポレイション 光干渉測定法により解剖学的構造に関連する情報を評価するためのシステム、方法及びソフトウエア装置
WO2012014919A1 (ja) * 2010-07-30 2012-02-02 富士フイルム株式会社 光プローブ及び光断層画像化装置
JP2012080939A (ja) * 2010-10-07 2012-04-26 Hoya Corp 診断システム
US9468381B2 (en) 2010-10-07 2016-10-18 Kyushu University, National University Corporation Diagnostic system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6527708B1 (en) Endoscope system
JP3869589B2 (ja) ファイババンドル及び内視鏡装置
JP2001046321A (ja) 内視鏡装置
US6636755B2 (en) Method and apparatus for obtaining an optical tomographic image of a sentinel lymph node
US7620445B2 (en) Apparatus for acquiring tomographic image formed by ultrasound-modulated fluorescence
JP5025877B2 (ja) 走査型単一光ファイバシステムを用いる医療用画像化、診断および治療
US6498948B1 (en) Endoscope system
EP1829473B1 (en) Endoscope observation device
JP4471163B2 (ja) 光断層画像取得装置
US9295391B1 (en) Spectrally encoded miniature endoscopic imaging probe
US6788861B1 (en) Endoscope system, scanning optical system and polygon mirror
JP2001125009A (ja) 内視鏡装置
JP2002200037A (ja) 内視鏡装置
JP2010509993A (ja) 歯牙撮像用oct装置
EP1201182A2 (en) Imaging apparatus
US20100076304A1 (en) Invisible light irradiation apparatus and method for controlling invisible light irradiation apparatus
JP2008521453A (ja) エンドスコープ
US11759099B2 (en) Optical scanning imaging/projection apparatus and endoscope system
JP2006026015A (ja) 光断層画像取得システム
JP3325056B2 (ja) 光断層イメージング装置
JP2000126188A (ja) 光断層イメ―ジング装置
JP2001070229A (ja) 内視鏡装置
JP2006204429A (ja) 断層画像取得装置
JP2001070228A (ja) 内視鏡装置
JP2010051533A (ja) 光断層画像読み取り装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041005

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20041202