JP2001050542A - 加熱調理装置 - Google Patents

加熱調理装置

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JP2001050542A
JP2001050542A JP11226364A JP22636499A JP2001050542A JP 2001050542 A JP2001050542 A JP 2001050542A JP 11226364 A JP11226364 A JP 11226364A JP 22636499 A JP22636499 A JP 22636499A JP 2001050542 A JP2001050542 A JP 2001050542A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動調理において、適度に被加熱物を加熱で
きる加熱調理装置を提供する。 【解決手段】 自動調理の調理メニューとして「煮込
み」が選択されると、電子レンジは、まず、食品を90
℃まで加熱する。その後、加熱を停止し、所定時間(T
MS)経過後に、一定時間ごとに、一定温度上昇させる
ように、加熱する。一定時間毎に上昇させる温度は、T
MSの間に低下する温度が大きいほど大きくなる。電子
レンジがこのような態様で自動調理を行なうことによ
り、食品の温度が、煮物の調理に最適とされる、1℃/
3〜4分の割合で、低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理装置に関
し、詳しくは、自動調理において、被加熱物を適度に加
熱できる加熱調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の加熱調理装置には、被加熱物に対
して様々な調理メニューに従った自動調理を行なえるも
のがあった。この調理メニューには、煮込み調理のよう
に長時間におよぶものや、パンのトーストのように比較
的短時間で終了するものが含まれる。
【0003】調理メニューとして、煮込み調理が選択さ
れた場合、従来の加熱調理装置では、被加熱物の温度
を、図14の(A)に示すように変化させているものが
あった。なお、図14(A)に示す温度変化では、被加
熱物の温度は、一旦、90℃〜100℃程度まで上昇
し、その後、設定された時間だけ、80℃程度で維持さ
れた後、低下する。
【0004】煮込み調理においては、一般的に、被加熱
物の温度を、図14(B)に示すように変化させるのが
好ましいといわれている。図14(B)に示す温度変化
では、被加熱物の温度は、一旦、90℃〜100℃程度
の高温まで上昇し、その後、1℃/3〜4分程度の割合
で、低下している。また、参考として、図14(C)
に、被加熱物を90℃〜100℃程度にまで加熱した後
加熱を終了した場合の、被加熱物の温度変化を示す。図
14(C)に示す温度変化では、被加熱物の温度は、一
旦、90℃〜100℃程度まで上昇し、その後、比較的
早く、低下している。すなわち、図14(B)に示した
温度変化は、図14(C)に示した温度変化よりも、温
度の低下が緩やかとなっている。図14(B)に示すよ
うに、比較的低速で被加熱物の温度が低下することによ
り、煮込み調理において、適度に、食品に味がしみ込む
とされている。
【0005】また、調理メニューとして、パンのトース
トが選択された場合、加熱開始時の加熱室の温度に基づ
いて、加熱時間を決定していた。トーストの焼き具合が
入力された場合には、それも、加熱時間の決定の参考と
された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の加熱調理装置には、以下のような問題があっ
た。
【0007】まず、煮込み調理の場合には、従来のよう
に、80℃という比較的高温で維持されると、被加熱物
が煮崩れを起こす場合があった。その一方で、被加熱物
が90℃〜100℃程度の高温に達したときに加熱を終
了させると、被加熱物の温度は、図14(C)のように
変化するだけで、図14(B)のようには変化しない。
【0008】また、パンのトーストの場合には、加熱調
理装置に流れる電流量のばらつきにより、決定された加
熱時間だけ加熱が行なわれても、仕上がりにばらつきが
生じていた。特に、パンのトーストのように、短時間で
調理が行なわれる場合、電流量のばらつきが小さい場合
でも、仕上がりには大きなばらつきが生じる。
【0009】すなわち、従来の加熱調理装置では、ユー
ザは、調理メニューとして煮込み調理やパンのトースト
が選択された場合、その仕上がりに満足できていなかっ
た。
【0010】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、自動調理において、適度に被
加熱物を加熱できる加熱調理装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
にかかる加熱調理装置は、加熱手段と、被加熱物の温度
を検出する被加熱物温度検出手段と、前記被加熱物温度
検出手段の検出出力に基づいて、前記加熱手段に、加熱
を行なわせながら前記被加熱物の温度を所定時間当たり
所定温度低下させる特別調理動作を実行させることがで
きる加熱制御手段とを含むことを特徴とする。
【0012】請求項1に記載の本発明によれば、加熱調
理装置において、被加熱物の温度を、加熱しながら、所
定時間当たり所定温度低下させるように、加熱動作を実
行できる。
【0013】これにより、被加熱物の温度を所望の速度
で低下させる調理が可能となる。したがって、加熱調理
装置は、自動調理として煮込み調理が選択されたでも、
ユーザの満足する仕上がりとなるように、当該自動調理
を実行できる。
【0014】請求項2に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項1に記載の発明にかかる加熱調理装置の
構成に加えて、前記加熱制御手段は、前記特別調理動作
において、前記加熱手段に、予め定められた一定時間ご
とに、前記被加熱物の温度を一定温度上昇させた後加熱
を停止する動作を実行させることを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明による作用に加えて、特別調理動作にお
いて、加熱手段の加熱動作、および、被加熱物の温度の
検出を、連続的に行なう必要がなくなる。したがって、
加熱調理装置における制御動作をより容易にすることが
できる。
【0016】請求項3に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項2に記載の発明にかかる加熱調理装置の
構成に加えて、前記加熱制御手段は、前記特別調理動作
において、予め定められた特定時間内の被加熱物の温度
降下を算出し、前記一定温度を、前記温度降下が大きい
ほど、大きくなるように決定することを特徴とする。
【0017】請求項4に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、電力を供給されることにより被加熱物を加熱す
る加熱手段と、被加熱物を収容する加熱室と、前記加熱
室の温度を検出する加熱室温度検出手段と、調理メニュ
ーを入力する入力手段と、前記加熱手段に供給される電
流値を検出し出力できる電流値出力手段と、前記加熱手
段に供給される電圧値を出力できる電圧値出力手段と、
加熱開始時の前記加熱室の温度と、前記加熱手段に供給
される電流値および電圧値とに基づいて、前記調理メニ
ューを実行するために前記加熱手段に供給されることが
必要な電力の量を算出し、当該算出された量の電力を前
記加熱手段に供給する電力制御手段とを含むことを特徴
とする。
【0018】請求項4に記載の本発明によれば、加熱手
段に供給される電流値と電圧値に基づいて、加熱手段へ
の電力の供給量が制御される。また、加熱手段に供給さ
れる電流値は変動しやすいが、これについては、電流値
出力手段により検出されたものが、電力量の算出に用い
られる。
【0019】これにより、調理メニューに基づいて、加
熱手段の加熱出力が正確に制御されるため、パンのトー
ストのような、加熱時間の比較的短い自動調理を実行す
る際にも、自動調理における仕上がりのむらを抑制でき
る。
【0020】請求項5に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項4に記載の発明にかかる加熱調理装置の
構成に加えて、前記加熱手段は、一定の値の電圧を供給
され、前記電圧値出力手段は、当該一定の値を記憶し、
出力できる装置により構成されることを特徴とする。
【0021】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
4に記載の発明による作用に加えて、電圧値出力手段に
電圧値を測定する機能が必要とされないため、より容易
に、加熱調理装置を構成でき、かつ、加熱調理装置にお
ける制御を簡略化できる。
【0022】請求項6に記載の本発明にかかる加熱調理
装置は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発
明にかかる加熱調理装置の構成に加えて、調理メニュー
を表示するメニュー表示手段と、前記メニュー表示手段
に表示された調理メニューから、所望の調理メニュー
を、前記加熱調理装置において自動調理を実行する調理
メニューとして設定するためのメニュー設定手段と、調
理メニューごとに、前記メニュー設定手段において選択
実行された回数を記憶する回数記憶手段と、前記メニュ
ー表示手段に、前記回数記憶手段に記憶された使用回数
の多い順に調理メニューを表示させる表示制御手段とを
さらに含むことを特徴とする。
【0023】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明による作用に
加えて、使用頻度の高い調理メニューが優先的に表示さ
れるため、当該調理メニューを設定しやすくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、加熱調理装置の一例として複数の調理メニ
ューの中から選択された1つの調理メニューを実行する
電子レンジを示すが、本発明はこれに限らず、少なくと
も1つの調理メニューに基づいた自動調理を実行できる
加熱調理装置であれば、すべてに適用することが可能で
ある。
【0025】図1は、本発明の一実施の形態である電子
レンジ100の斜視図である。また、図2は、図1の電
子レンジ100の内部構造を簡略化して示す断面図であ
る。なお、図1においては、電子レンジ100の内部構
造を説明するため、その外郭を覆う外装部、ヒータ(図
2における上下ヒータ12,13)、および、加熱室1
7の上面の図示を省略している。
【0026】図1および図2を参照して、電子レンジ1
00は、加熱室17を囲う本体10の右側方に、赤外線
センサユニット1,マグネトロン22等を備えている。
赤外線センサユニット1は、食品31から放射される赤
外線25を、検出孔19を介して斜め上からキャッチす
るように配置されている。マグネトロン22は、加熱室
17内にマイクロ波を供給する。
【0027】本体10の底には、底板11が備えられて
いる。そして、底板11上であってマグネトロン22の
真下には、マグネトロン22に高電圧を供給するための
高圧トランス33が配置されている。また、本体10の
右方に備えられた冷却ファン35は、マグネトロン2
2、ヒータ12,13や加熱室17の熱によって温度が
上昇したマグネトロン22の周辺機器(後述する図3に
示す回路部品を含む)を冷却するために設けられてい
る。
【0028】加熱室17の正面には、ドア15が取り付
けられている。また、その側方には、ユーザが調理メニ
ューを設定するための操作パネル34が取り付けられて
いる。そして、電子レンジ100の各機器を統括的に制
御する制御部90が、操作パネル34の背面に設けられ
ている。なお、制御部90は、マイクロコンピュータ
(マイコン)を含む。また、操作パネル34は、ユーザ
から入力された情報等を表示する表示部3を備えてい
る。
【0029】加熱室17の底部には、食品31を載置す
るためのターンテーブル18が備えられ、加熱室17の
底面下方には、ターンテーブル18を回転させるための
ターンテーブルモータ95が備えられている。
【0030】主に、図2を参照して、加熱室17の上下
には、それぞれ、上ヒータ12,下ヒータ13が備えら
れている。上ヒータ12,下ヒータ13は、発熱するこ
とにより、加熱室17を全体的に加熱する。上ヒータ1
2,下ヒータ13を備えていることにより、電子レンジ
100は、オーブン調理が可能である。
【0031】冷却ファン35が送る風は、図2に一点波
線の矢印で示すように、加熱室17内に導かれる。加熱
室17内に導かれた風は、加熱室17の右方から、その
左方に設けられたダクト99に導かれる。ダクト99内
には、サーミスタ98が設けられている。電子レンジ1
00では、サーミスタ98を用いることにより、加熱室
17内の空気の温度を測定することができる。電子レン
ジ100では、マグネトロン22による加熱時のみでな
く、上ヒータ12,下ヒータ13による加熱の際にも、
冷却ファン35は風を送る。このことにより、オーブン
調理において食品31の発した油煙等が、赤外線センサ
ユニット1のレンズ等に付着することを極力回避でき
る。
【0032】図3は、電子レンジ100の電気的構成を
模式的に示す図である。図3において、電子レンジ10
0は、制御部90を備えている。制御部90は、操作パ
ネル34に接続され、該操作パネル34から入力された
データ等に従って、電子レンジ100を制御する。ま
た、制御部90は、サーミスタ98に接続され、該サー
ミスタ98が検出した加熱室17内の温度に従って、電
子レンジ100を制御することができる。また、制御部
90は、赤外線センサユニット1に接続されている。そ
して、赤外線センサユニット1が検出した食品31の温
度に従って、電子レンジ100を制御することができ
る。
【0033】91は、ターンテーブルモータ95をオン
するためのリレーである。92,93は、それぞれ、上
ヒータ12,下ヒータ13をオンするためのリレーであ
る。94は、高圧トランス33に通電するためのリレー
である。26は、前述の加熱室17を照らす加熱室ラン
プであり、27は、冷却ファン35を駆動するためのモ
ータである。
【0034】30は、ドア3が閉じられたときに図3に
示す回路を閉じるドアスイッチである。また、20は、
加熱室ランプ26およびモータ27に通電するためのリ
レーであり、その開閉は、制御部90により制御され
る。また、前述のリレー91〜94の開閉も、制御部9
0により制御される。
【0035】77は、カレントトランスである。カレン
トトランス77は、制御部90に接続されており、図3
に示す回路に流れる電流値を検出する際に用いられる。
【0036】図4に、操作パネル34を示す。操作パネ
ル34は、直接選択キー34a〜34cと、メニュー対
応表34dと、自動メニュー選択キー34eと、スター
トキー34fとを備えている。
【0037】電子レンジ100では、13個の調理メニ
ューが、自動調理のために予め記憶されている。なお、
各調理メニューは、1〜13の番号に、それぞれ対応付
けられている。各調理メニューの名称を、対応している
番号,調理内容の簡単な説明とともに、表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】電子レンジ100では、操作パネル34に
別に備えられた所定のキーが押圧されると、所定の出力
で、所定の時間だけ加熱調理が行なわれる。その一方
で、電子レンジ100は、直接選択キー34a〜34c
または自動メニュー選択キー34eを押圧することによ
り、所望の調理メニューに従った加熱調理が実行され
る。
【0040】表1に示した調理メニューの中で、番号1
〜3に対応している各調理メニューは、直接選択キー3
4a〜34cのいずれかを押圧することにより、選択さ
れる。表1に示した調理メニューの中で、番号4〜13
に対応している各調理メニューは、自動メニュー選択キ
ー34eを所定回数だけ押圧することにより、選択され
る。選択された調理メニューの番号は、表示部3に表示
される。そして、スタートキー34fを押圧することに
より、表示部3に表示されている調理メニューが自動調
理の行なわれる調理メニューとして設定され、当該調理
メニューに従った調理が実行される。
【0041】電子レンジ100は、自動メニュー選択キ
ー34eが押圧されると、押圧回数に応じて、表示部3
に、4〜13の数字を1つずつ小さい順に表示させるよ
う、初期設定されている。図5に、このような表示部3
の表示態様の例を示す。まず、自動メニュー選択キー3
4eを1回押圧すると、表示部3には、「4」が表示さ
れる(図5(a)参照)。もう1回押圧すると、すなわ
ち、自動メニュー選択キー34eが連続して2回押圧さ
れると、表示部3には、「5」が表示される(図5
(b)参照)。もう1回押圧すると、すなわち、自動メ
ニュー選択キー34eが連続して3回押圧されると、表
示部3には、「6」が表示される(図5(c)参照)。
このように、自動メニュー選択キー34eが押圧される
毎に、表示部3に表示される数字が1つ大きくなる。し
たがって、自動メニュー選択キー34eが連続して10
回押圧されると、表示部3には、「13」が表示される
(図5(d)参照)。さらに、自動メニュー選択キー3
4eが押圧されると、表示部3に表示される数字が
「4」に戻る(図5(a)参照)。この後は、また、自
動メニュー選択キー34eが押圧される毎に、表示部3
に表示される数字が1つ大きくなる。
【0042】なお、電子レンジ100において自動調理
が実行されるようになると、自動メニュー選択キー34
eの押圧に応じて表示部3に表示される数字の順序は、
各数字に対応した調理メニューの使用回数に応じて、変
化する。つまり、電子レンジ100において、初期設定
では表示部3には数字の小さい順に表示されるのに対
し、電子レンジ100において自動調理が実行されるよ
うになると、自動メニュー選択キー34eが押圧された
場合、表示部3に表示される数字は、使用された回数の
多い順番で、表示される。使用された回数が同じである
場合には、数字の小さい順に、表示される。なお、制御
部90は、各調理メニューが使用された回数を記憶(後
述するS9の処理に対応)できる不揮発性メモリを備え
ている。
【0043】たとえば、調理メニューの中で、「クッキ
ー」というメニューが最も多く使用され、その次に「葉
・果菜」というメニューが多く選択され、それ以外の調
理メニューの使用回数がすべて同じである場合について
考える。この場合の表示部3の表示態様を、図6を用い
て説明する。自動メニュー選択キー34eが1回押圧さ
れると、表示部3には、「クッキー」に対応する「8」
が表示される。そして、もう1回自動メニュー選択キー
34eが押圧されると、表示部3には、「葉・果菜」に
対応する「6」が表示される。さらに、もう1回自動メ
ニュー選択キー34eが押圧されると、表示部3には
「4」が表示される。この後は、自動メニュー選択キー
34eが押圧される毎に、既に表示された「8」と
「6」を除いて、5〜13の数字が、小さい順に、表示
される。
【0044】ここで、自動メニュー選択キー34eが押
圧された際に制御部90が実行する処理を、自動メニュ
ー調理処理として大まかに説明する。
【0045】図7に、自動メニュー調理処理のフローチ
ャートを示す。図7を参照して、まず、制御部90は、
S1で、操作パネル34上のいずれかのキーが押圧され
たか否かを判断する。押圧されたと判断すると、S2に
進む。
【0046】次に、制御部90は、S2で、押圧された
キーが、自動メニュー選択キー34eであるか否かを判
断する。押圧されたのが自動メニュー選択キー34eで
あると判断すると、S3に進み、それ以外のキーである
と判断すれば、S4で、押圧されたキーに従った処理を
実行した後、待機状態となる。
【0047】次に、制御部90は、S3で、表示部3
に、自動メニュー選択キー34eの押圧回数に応じた番
号を表示して、S5に進む。ここで表示される番号と
は、表1に示したように、それぞれ調理メニューに対応
している。また、制御部90は、自動メニュー選択キー
34eの押圧回数と表示される番号との関係を、各調理
メニューの設定回数(使用頻度)に応じて決定する。各
調理メニューの設定回数(使用頻度)は、上記した不揮
発性メモリに記憶されている。ここで、設定回数とは、
後述するS5においてスタートキーが押圧され、当該調
理メニューについての自動調理が実行された回数であ
り、後述するS9において加算更新される回数を意味す
る。本実施の形態では、図6を用いて説明したように、
自動メニュー選択キー34eが押圧されるたびに、使用
頻度の高い調理メニューから順に、対応する番号が、表
示部3に表示される。
【0048】次に、制御部90は、S5で、スタートキ
ー34fが押圧されたか否かを判断する。未だ押圧され
ていないと判断すると、S2に戻る。一方、押圧された
と判断すると、S6に進み、その時点で選択されている
調理メニューに応じて、マグネトロン22、または、上
下ヒータ12,13による加熱を開始し、S7に進む。
ここで、その時点で選択されている調理メニューとは、
その時点で表示部3に表示されている番号に対応した調
理メニューのことを意味する。
【0049】次に、制御部90は、S7で、S6の処理
が実行された時点で選択されていた調理メニューに応じ
て、加熱室17の温度等の加熱条件に従った加熱動作を
実行し、S8に進む。なお、S6の処理が実行された時
点で選択されていた調理メニューというのは、本実施の
形態では、自動調理の調理メニューとして設定されてい
る調理メニューということができる。そして、S8で
は、制御部90は、自動調理の調理メニューとして設定
されている調理メニューについて、加熱時間の終了等
の、運転を終了する条件が成立したか否かを判断する。
未だ成立していなければS7に戻り、成立していれば、
S9に進む。
【0050】次に、制御部90は、S9で、今回加熱動
作を実行した調理メニューに対応する番号について、不
揮発性メモリにおいて、設定回数を1加算更新して、S
10に進む。そして、S10で、S6で開始させた加熱
動作を終了させる処理を行ない、待機状態に移行する。
【0051】本実施の形態では、表示部3により、調理
メニューを表示するメニュー表示手段が構成されてい
る。
【0052】表示部3に表示する番号は、自動メニュー
選択キー34eを押圧することにより、変更できる。ま
た、S5において、スタートキー34fが押圧されるこ
とにより、その時点で表示部3に表示されている番号に
対応した調理メニューについての自動調理が開始され
る。したがって、本実施の形態では、スタートキー34
fにより、メニュー表示手段に表示された調理メニュー
から、所望の調理メニューを、加熱調理装置において自
動調理を実行する調理メニューとして設定するためのメ
ニュー設定手段が構成されている。
【0053】また、本実施の形態では、制御部90に含
まれる不揮発性メモリにより、調理メニューごとに、メ
ニュー設定手段において設定された回数を記憶する回数
記憶手段が構成されている。
【0054】また、制御部90は、S3で、使用頻度の
高い調理メニューから順に、対応する番号を、表示部3
に表示する。そして、電子レンジ100では、操作パネ
ル34に、番号と調理メニューの対応関係を示すメニュ
ー対応表34dが備えられている。したがって、本実施
の形態では、上記の番号を表示部3に表示させる制御部
90により、メニュー表示手段に、回数記憶手段に記憶
された使用回数の多い順に調理メニューを表示させる表
示制御手段が構成されている。
【0055】次に、本実施の形態の電子レンジ100に
おいて、自動調理が実行される際の制御部90の処理内
容を詳細に説明する。まず、自動調理の一例として、ト
ーストが調理メニューとして設定された場合を説明す
る。図8および図9に、制御部90の、トースト調理処
理のフローチャートを示す。
【0056】図8および図9を参照して、まず、制御部
90は、S11で、操作パネル34において、キーの押
圧があったか否かを判断する。いずれかのキーが押圧さ
れたと判断した場合には、S12に進み、当該キーが、
調理メニューとしてトーストを選択するキーであるか、
すなわち、直接選択キー34aであるか否かを判断す
る。そうであると判断すれば、S13に進む。一方、そ
れ以外のキーであると判断すれば、S14に進み、その
キーに従った処理を行なった後、待機状態に移行する。
【0057】S13では、制御部90は、スタートキー
34fが押圧されたか否かを判断する。スタートキー3
4fが押圧されたと判断すると、S15に進み、スター
トキー34fが押圧されていないと判断すると、S11
に戻る。ここで、S11に戻ることにより、電子レンジ
100では、一旦直接選択キー34a等により、いずれ
かの調理メニューが選択されても、スタートキー34f
が押圧されなければ、自動調理の調理メニューとして他
の調理メニューを設定できる。
【0058】次に、S15で、制御部90は、電子レン
ジ100において、加熱動作をスタートさせ、S16に
進む。加熱動作のスタート、とは、具体的には、リレー
20,91(図3参照)をONさせることを意味する。
【0059】次に、S16で、制御部90は、加熱室1
7内の制御温度(OM)を設定して、S17に進む。S
17では、制御部90は、加熱室17内の初期温度(T
1)を検知して、S18に進む。S18では、制御部9
0は、S16で設定したOMとS17で検知したT1と
から、トーストの自動調理を実行するために必要な電力
量(WO)を算出して、S19に進む。S19では、制
御部90は、フラグF0をリセットして、S20に進
む。フラグF0とは、加熱動作が実行されている期間中
に、加熱室17内の温度がOM以上となったことによ
り、上下ヒータ12,13への通電が中断されている状
態にある場合にオンされるフラグである。
【0060】次に、制御部90は、S20で上ヒータ1
2をオンし、S21で下ヒータ13をオンして、S22
に進む。なお、上ヒータ12は、リレー92をオンする
ことにより、オンされ、下ヒータ13は、リレー93を
オンすることにより、オンされる。
【0061】次に、制御部90は、S22で、その時点
での加熱室17内の温度(T0)を検知して、S23に
進む。S23で、制御部90は、直前のS22で検知し
たT0が、S16で設定したOM以上となっているか否
かを判断し、OM以上となっていると判断するとS24
に進み、OM未満であると判断するとS28に進む。
【0062】S24で、制御部90は、フラグF0がオ
フされているか(F0=0であるか)否かを判断し、オ
フされていればS25に進む。一方、フラグF0がオフ
されていなければ、すなわち、オンされていれば、S2
9に進む。
【0063】S25で、制御部90は、S25で上ヒー
タ12をオフし、S26で下ヒータ13をオフして、S
27に進む。S27で、制御部90は、フラグF0をセ
ットして、S29に進む。
【0064】S28で、制御部90は、フラグF0がオ
フされているか否かを判断し、オフされていればS29
に進み、オンされていればS34に進む。
【0065】S34で、制御部90は、フラグF0をオ
フ(リセット)してS20に戻る。S29で、制御部9
0は、加熱をスタートさせてからの、上ヒータ12およ
び下ヒータ13に供給された電力量(W1)を算出し
て、S30に進む。なお、加熱をスタートさせてから、
とは、今回の自動調理において初めてS20の処理が実
行されてから、という意味である。また、W1の算出
は、上ヒータ12および下ヒータ13に対する、通電さ
れた時間、通電された電圧値、および、通電された電流
値をもとに、行なわれる。通電された電圧値は、図3に
示す回路に供給される電圧値から求められる。なお、通
常、電子レンジ100は、家庭用給電線から電力が供給
されるため、通電された電圧値は定数として設定するこ
とができる。この設定は、たとえば、制御部90は、所
定の記憶箇所に電圧値についての定数を記憶し、適宜、
当該電流値を読み出してくることにより実行できる。ま
た、通電された電流値は、カレントトランス77で検出
された電流量から求められる。
【0066】S30で、制御部90は、S29で算出し
たW1が、S18で算出したW0に達したか否かを判断
し、達したと判断すればS31に進む。未だ、達してい
ないと判断すれば、S22に戻る。
【0067】そして、制御部90は、S31で上ヒータ
12をオフし、S32で下ヒータ13をオフして、S3
3に進む。S33で、制御部90は、S15でオンさせ
たリレー20,91をオフさせることにより、加熱動作
を停止させて、待機状態に移行する。
【0068】本実施の形態のトースト調理処理では、S
29において、逐次、加熱スタートから上下ヒータ1
2,13に供給された電力量W1を算出し、S30にお
いてW0と比較し、加熱終了のタイミングを調整してい
る。
【0069】以上説明したトースト調理処理では、上ヒ
ータ12および下ヒータ13により、電力を供給される
ことにより被加熱物を加熱する加熱手段が構成されてい
る。
【0070】また、S18においてW0を算出し、W1
がW0となるまで上下ヒータ12,13に対して通電す
る制御部90により、加熱手段に供給される電流値およ
び電圧値とに基づいて、調理メニューを実行するために
加熱手段に供給されることが必要な電力の量を算出し、
当該算出された量の電力を加熱手段に供給する電力制御
手段が構成されている。
【0071】そして、図3に示す回路に流れる電流値を
検出するカレントトランス77によって、加熱手段に供
給される電流値を検出し出力できる電流値出力手段が構
成されている。
【0072】なお、本実施の形態では、制御部90の中
の、商用給電線の電圧値を記憶する部分により、加熱手
段に供給される電圧値を出力できる電圧値出力手段が構
成されているが、本発明は、これに限定されず、実際
に、図3に示す回路に供給される電圧値を測定する装置
により、電圧値出力手段を構成してもよい。
【0073】次に、自動調理の別の例として、煮込みが
調理メニューとして設定された場合を説明する。図10
〜図12に、制御部90の、煮込み調理処理のフローチ
ャートを示す。
【0074】まず、制御部90は、S40で、操作パネ
ル34において、キーの押圧があったか否かを判断す
る。キーの押圧があったと判断すると、制御部90は、
S41で、押圧されたキーが自動メニュー選択キー34
eであるか否かを判断する。自動メニュー選択キー34
eではないと判断すると、S42で、押圧されたキーに
従った処理を実行した後、待機状態に移行する。
【0075】一方、S41で、自動メニュー選択キー3
4eであると判断すると、S43に進み、続いて、調理
メニューとして煮込み調理が選択されているか否かを判
断する。この判断は、具体的には、表示部3に、「1
3」という番号が表示されているか否かを判断すること
によって行なわれる。煮込み調理が選択されていないと
判断すると、S44に進み、ユーザの操作に従った処理
を行なって、待機状態に移行する。
【0076】一方、S43で煮込み調理が選択されてい
ると判断すると、制御部90は、S45に進み、煮込み
調理が選択されている状態で、スタートキー34fが押
圧されたか否かを判断する。押圧されていないと判断す
ると、S41に戻り、押圧されたと判断すると、S46
に進む。
【0077】次に、制御部90は、S46で、内蔵する
メモリやフラグをリセットし、S47で、食品の検知温
度についての目標温度をM0に設定した後、S48に進
む。
【0078】次に、制御部90は、S48で、リレー2
0,91をオンし、S49でリレー94をオンして、S
50に進む。S49の処理により、マグネトロン22に
よる加熱調理が開始される。次に、S50で、制御部9
0は、フラグF1をリセットして、S51に進む。な
お、フラグF1は、食品31の温度がM0に到達し、マ
グネトロン22による加熱が停止されているとオンされ
るフラグである。
【0079】次に、制御部90は、S51で、現在の食
品31の温度M1を検知して、S52に進む。S52で
は、制御部90は、直前に実行したS51で検知したM
1がS47で設定したM0に達したか否かを判断する。
達していると判断すると、S53に進み、未だ達してい
ないと判断すると、S57に進む。
【0080】制御部90は、S53で、フラグF1がオ
フされている(F1=0)か否かを判断する。オフされ
ていると判断すると、S54に進み、オフされていな
い、すなわち、オンされていると判断すると、S56に
進む。S54では、制御部90は、リレー94をオフし
た後、S55で、フラグF1をセットして、S56に進
む。
【0081】S56で、制御部90は、フラグF2がオ
フされている(F2=0)か否かを判断する。オフされ
ていると判断すると、S59に進み、オンされていると
判断すると、S61に進む。
【0082】本実施の形態の煮込み調理は、食品31の
温度の制御態様を基準に、大まかに3つのステージに分
割して考えることができる。第1ステージは、食品31
の温度をM0まで上昇させるステージである。第2ステ
ージは、食品31の温度をM0で、所定時間(TM
2)、維持させるステージである。そして、第3ステー
ジは、食品31の温度を、所定時間(TM3)だけ、巨
視的に見て、煮込み調理において食品に適度に味がしみ
込むと考えられている、1℃/3〜4分程度の割合で低
下させるステージである。そして、フラグF2とは、煮
込み調理が、第2ステージに達したときにオンされるフ
ラグである。
【0083】S59で、制御部90は、タイマTM2を
セットして、S60に進む。タイマTM2とは、上記し
た第2ステージで、食品31の温度をM0で維持させる
時間を計時できるタイマである。S60では、制御部9
0は、フラグF2をセットして、S61に進む。
【0084】S61で、制御部90は、タイマTM2を
カウントダウンして、S62に進む。そして、S62
で、タイマTM2が終了していると判断すると、S51
に戻り、未だ終了していないと判断すると、S63に戻
る。S63で、制御部90は、リレー94をオフし、S
64に進む。つまり、制御部90は、食品31の温度が
M0まで達すると、TM2だけ食品31の温度をM0で
維持した後、マグネトロン22による加熱を停止する。
【0085】S51で検知した食品31の温度M1が、
S52で未だM0に達していないと判断すると、制御部
90は、S57に進む。そして、制御部90は、S57
で、フラグF1がオフされているか否かを判断する。フ
ラグF1がオフされていると判断すると、S58に進
み、オンされていると判断すると、S49に戻る。
【0086】S58では、フラグF2がオフされている
か否かを判断する。フラグF2がオフされていると判断
すると、S51に戻り、オンされていると判断すると、
S61に進む。
【0087】一方、S64で、制御部90は、フラグF
3がオフされているか否かを判断する。そして、オフさ
れていると判断すると、S65に進み、オンされている
と判断すると、S67に進む。フラグF3とは、煮込み
調理が第3ステージに達したときにオンされるフラグで
ある。
【0088】S65では、制御部90は、タイマTM3
をセットして、S66に進む。タイマTM3とは、上記
した第3ステージで、食品31の温度を1℃/3〜4分
程度の割合で低下させる時間を計時できるタイマであ
る。S66では、制御部90は、フラグF3をセットし
て、S67に進む。
【0089】S67で、制御部90は、タイマTM3を
カウントダウンして、S68に進む。そして、S68
で、タイマTM3が終了していると判断すると、S69
に進み、未だ終了していないと判断すると、S72に進
む。S72で、制御部90は、フラグF4がオフされて
いるか否かを判断する。オフされていると判断すると、
S73に進み、オンされていると判断すると、S76に
進む。
【0090】フラグF4は、煮込み調理において、食品
温度の降下勾配の検知状態にあるときにオンされるフラ
グである。ここで、食品温度の降下勾配の検知につい
て、図13を参照しつつ説明する。図13は、煮込み調
理における食品31の温度変化の一例を示す図である。
【0091】食品31の温度は、煮込み調理が開始さ
れ、M0まで達すると、所定時間(TM2)、M0付近
で維持される。なお、M0に達するまでが、上記した第
1ステージであり、TM2の期間中が、第2ステージで
ある。第2ステージが終了すると、第3ステージが始ま
る。第3ステージにおいて、制御部90は、特定時間
(食品温度下降勾配検知時間:TMS)毎に、加熱を停
止し、その間の食品31の降下温度M4を検出する。こ
のようなM4の検知が、食品温度の降下勾配の検知であ
る。なお、この後、当該特定時間内に、制御部90は、
食品31の温度をある温度だけ上昇させて加熱を停止さ
せる、という動作を実行する。つまり、第3ステージで
は、制御部90は、TM3の期間中、TMSごとに、M
4を検知し、かつ、食品31の温度をある温度だけ上昇
させて加熱を停止させる、という動作を実行する。この
ときに上昇させるある温度とは、後述するS81〜S9
4の処理で説明するように、M4が大きくなるに従っ
て、大きくなるよう定められる温度である。なお、本実
施の形態では、TMSを10分とし、TM3を40分程
度としているが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0092】一方、S73で、制御部90は、現在の食
品31の温度を検出し、S74に進む。S74では、上
記の食品温度下降勾配検知温度を計時できるタイマTM
Sをセットして、S75に進み、フラグF4をセットし
て、S76に進む。S76で、制御部90は、タイマT
MSをカウントダウンして、S77に進む。
【0093】S77では、タイマTMSが終了している
か否かを判断する。終了していないと判断すれば、S6
7に戻る。これにより、タイマTMSが終了するまで
は、S67,S68,S72〜S77が実行され、タイ
マTM3とタイマTMSのカウントダウンが繰返され
る。
【0094】一方、S77でTMSが終了したと判断す
れば、制御部90は、S78で、タイマTMSとフラグ
F4とをリセットして、S79に進む。S79で、制御
部90は、TMSの終了時の食品31の温度M3を検知
して、S80に進む。S80では、TMSで、食品31
の温度の降下量M4を算出して、S81に進む。なお、
M4の算出は、具体的には、S73で検知したM2か
ら、S79で検知したM3を差引くことにより、行なわ
れる。
【0095】S81では、制御部90は、M4が5℃よ
りも小さいか否かを判断する。5℃よりも小さければS
82に進み、そうでなければS86に進む。S86で
は、M4が5℃〜10℃であるか否かを判断する。5℃
〜10℃である場合には、S87に進み、10℃を越え
る場合には、S90に進む。つまり、S81とS86の
処理により、M4について3つの場合分けが行なわれる
ことになる。
【0096】M4の大きさに関わらず、制御部90は、
S82,S87またはS91で、リレー94をオンさせ
て、マグネトロン22による加熱を再開させる。
【0097】そして、M4が5℃より小さければ、S8
3,S84で、食品31の温度を「M3+2℃」まで上
昇させてから、つまり、その時点から2℃だけ上昇させ
てから、マグネトロン22による加熱を停止した後、S
85で、M2,M3のメモリをクリアして、S72に戻
る。
【0098】また、M4が5℃〜10℃であれば、S8
8,S89で、食品31の温度を「M3+4℃」まで上
昇させてから、マグネトロン22による加熱を停止した
後、S90で、M2,M3のメモリをクリアして、S7
2に戻る。
【0099】また、M4が10℃を越えていれば、S9
2,S93で、食品31の温度を「M3+6℃」まで上
昇させてから、マグネトロン22による加熱を停止した
後、S94で、M2,M3のメモリをクリアして、S7
2に戻る。
【0100】S85,S90,S94で、M2,M3の
メモリをクリアすることにより、第3ステージでは、T
MSごとに、その時点でのM2とM3に応じてM4が算
出される。
【0101】一方、S68で、TM3が終了したと判断
すると、制御部90は、S69で、リレー20,91,
94をオフさせて、加熱を停止させ、S70に進む。そ
して、S70で、制御部90は、ブザーを鳴らすこと等
により、自動調理が終了した旨を報知して、待機状態に
移行する。
【0102】以上説明した煮込み調理処理の第3ステー
ジにおいて、制御部90は、TMSごとに、食品31の
温度が2℃〜6℃上昇するように、マグネトロン22を
制御する。これにより、本実施の形態では、第3ステー
ジにおいて、食品31の温度は、図13のTM3で示す
期間の実線部分のように低下する。なお、図13の二点
破線Nは、第3ステージにおいて、加熱が行なわれない
場合の、食品31の温度変化を、参考として示したもの
である。本実施の形態では、第3ステージにおいて、加
熱を行なわない場合よりも、食品31の温度低下を緩や
かなものとすることができる。
【0103】以上説明した煮込み調理処理では、制御部
90により、加熱手段に、被加熱物温度検出手段の検出
出力に基づいて、加熱を行なわせながら被加熱物の温度
を所定時間当たり所定温度低下させる特別調理動作を実
行させることができる加熱制御手段が構成されている。
【0104】なお、本実施の形態では、上述したよう
に、第3ステージでは、連続的に、食品31を加熱する
のではなく、TMSごとに、2℃〜6℃上昇するよう
に、食品31を加熱する。ここで、上昇させる温度は、
S80で算出するM4の大きさによって決定している。
このことから、加熱制御手段は、特別調理動作におい
て、加熱手段に、予め定められた一定時間ごとに、被加
熱物の温度を一定温度上昇させた後加熱を停止する動作
を実行させていることになる。そして、加熱手段が加熱
を停止している期間中の、予め定められた特定時間内の
被加熱物の温度降下を算出し、当該温度降下が大きいほ
ど、特別調理動作において上昇させる一定温度を、大き
くなるように決定している。なお、加熱制御手段は、加
熱手段が加熱を停止している期間中に、食品の被加熱物
の温度が、予め定められた特定温度だけ低下する時間を
測定し、当該測定された時間が短いほど、特別調理動作
において上昇させる一定温度を、大きくなるように決定
してもよい。
【0105】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である電子レンジの斜
視図である。
【図2】 図1の電子レンジの内部構造を簡略化して示
す断面図である。
【図3】 図1の電子レンジの電気的構成を模式的に示
す図である。
【図4】 図1の電子レンジの操作パネルの構成を示す
図である。
【図5】 図1の電子レンジの表示部の表示態様の例を
示す図である。
【図6】 図1の電子レンジの表示部の表示態様の例を
示す図である。
【図7】 図1の電子レンジの制御部が実行する自動メ
ニュー調理処理のフローチャートである。
【図8】 図1の電子レンジの制御部が実行するトース
ト調理処理のフローチャートである。
【図9】 図1の電子レンジの制御部が実行するトース
ト調理処理のフローチャートである。
【図10】 図1の電子レンジの制御部が実行する煮込
み調理処理のフローチャートである。
【図11】 図1の電子レンジの制御部が実行する煮込
み調理処理のフローチャートである。
【図12】 図1の電子レンジの制御部が実行する煮込
み調理処理のフローチャートである。
【図13】 図10〜図12の煮込み調理処理が実行さ
れる際の、食品の温度変化の一例を示す図である。
【図14】 従来の加熱調理装置における、煮込みの自
動調理での食品の温度変化を、煮込み調理での理想的な
温度変化とともに示す図である。
【符号の説明】
1 赤外線センサユニット、12,13 ヒータ、17
加熱室、22 マグネトロン、77 カレントトラン
ス、90 制御部、98 サーミスタ、100電子レン
ジ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 千鶴子 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 山根 芳子 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L086 CA04 CA11 CA16 CB05 CB10 CB16 CC04 CC07 CC08 DA28 DA29 3L087 AA01 BA03 BA09 BB05 BB11 BC04 BC06 BC07 DA28 DA30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱手段と、 被加熱物の温度を検出する被加熱物温度検出手段と、 前記被加熱物温度検出手段の検出出力に基づいて、前記
    加熱手段に、加熱を行なわせながら前記被加熱物の温度
    を所定時間当たり所定温度低下させる特別調理動作を実
    行させることができる加熱制御手段とを含む、加熱調理
    装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱制御手段は、前記特別調理動作
    において、前記加熱手段に、予め定められた一定時間ご
    とに、前記被加熱物の温度を一定温度上昇させた後加熱
    を停止する動作を実行させる、請求項1に記載の加熱調
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱制御手段は、前記特別調理動作
    において、予め定められた特定時間内の被加熱物の温度
    降下を算出し、前記一定温度を、前記温度降下が大きい
    ほど、大きくなるように決定する、請求項2に記載の加
    熱調理装置。
  4. 【請求項4】 電力を供給されることにより被加熱物を
    加熱する加熱手段と、 被加熱物を収容する加熱室と、 前記加熱室の温度を検出する加熱室温度検出手段と、 調理メニューを入力する入力手段と、 前記加熱手段に供給される電流値を検出し出力できる電
    流値出力手段と、 前記加熱手段に供給される電圧値を出力できる電圧値出
    力手段と、 加熱開始時の前記加熱室の温度と、前記加熱手段に供給
    される電流値および電圧値とに基づいて、前記調理メニ
    ューを実行するために前記加熱手段に供給されることが
    必要な電力の量を算出し、当該算出された量の電力を前
    記加熱手段に供給する電力制御手段とを含む、加熱調理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、一定の値の電圧を供給
    され、 前記電圧値出力手段は、当該一定の値を記憶し、出力で
    きる装置により構成される、請求項4に記載の加熱調理
    装置。
  6. 【請求項6】 調理メニューを表示するメニュー表示手
    段と、 前記メニュー表示手段に表示された調理メニューから、
    所望の調理メニューを、前記加熱調理装置において自動
    調理を実行する調理メニューとして設定するためのメニ
    ュー設定手段と、 調理メニューごとに、前記メニュー設定手段において選
    択実行された回数を記憶する回数記憶手段と、 前記メニュー表示手段に、前記回数記憶手段に記憶され
    た使用回数の多い順に調理メニューを表示させる表示制
    御手段とをさらに含む、請求項1〜請求項5のいずれか
    1項に記載の加熱調理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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