JP2001050384A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JP2001050384A
JP2001050384A JP11224596A JP22459699A JP2001050384A JP 2001050384 A JP2001050384 A JP 2001050384A JP 11224596 A JP11224596 A JP 11224596A JP 22459699 A JP22459699 A JP 22459699A JP 2001050384 A JP2001050384 A JP 2001050384A
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pressure
failure
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fuel
belt
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JP11224596A
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Yasushi Ito
泰志 伊藤
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • F02D41/222Safety or indicating devices for abnormal conditions relating to the failure of sensors or parameter detection devices
    • F02D2041/223Diagnosis of fuel pressure sensors
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/06Fuel or fuel supply system parameters
    • F02D2200/0602Fuel pressure

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料噴射式エンジンの燃料圧力センサに故障
が生じた場合に低圧ポンプによる運転に切り換えるにあ
たり、過渡状態でのエンジントルクの過大に起因するC
VTのベルト滑りを防ぐ。 【解決手段】 目標エンジントルクは、正常な運転では
コモンレール(蓄圧室)の高圧圧力に基づいて算出され
る一方、燃料圧力センサの故障の際には、低圧ポンプに
よる低圧圧力に基づいた算出に切り換えられ、したがっ
て燃料圧力センサの故障中には、目標エンジントルクは
即座に低い値となるが、実際のコモンレール内の圧力が
低下するまでには一定の時間を要する。この過渡状態で
は、目標エンジントルクに基づいて算出されCVTのベ
ルト挟圧力を決定するCVT伝達トルクの値を、ベルト
滑りを生じないような充分大きい値に補正する(ステッ
プS270)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動源と変速機と
を主部品として構成され、各種センサやアクチュエータ
の故障の際の代替の制御が考慮された駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料直接噴射式エンジンとして
は、各気筒に配設された燃料噴射弁を、高圧の燃料が供
給されるコモンレール(共通の蓄圧室)に接続し、この
燃料噴射弁を圧縮行程で開弁することにより、各気筒内
に燃料を直接噴射する形式のものが公知である。このよ
うなエンジンは、燃料の噴射量や噴射タイミングの変更
により出力や燃焼形態を正確に制御できるため、これと
ベルト駆動式無段変速機(Continuously Variable Tran
smission;以下CVTという)とを組み合わせた駆動装
置が、主に低燃費やエミッションの低減を目的として盛
んに開発されている。ところで、この形式の駆動装置で
は、燃圧センサやアクセル開度センサなどの各種のセン
サや、電子制御スロットルバルブなどの各種のアクチュ
エータを用いることが、正確な制御を行う上で不可欠で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの各種
のセンサやアクチュエータは高圧などの過酷な条件下で
使用される反面、これらに故障が生じた場合に運転を続
行するための手段については、未だ改善の余地が残され
ている。
【0004】例えば、燃料タンクの燃料は低圧ポンプに
より比較的低い圧力まで昇圧されて高圧ポンプに供給さ
れ、ここで更に高圧に昇圧されて上述のコモンレールに
供給されるのであるが、コモンレールの燃料圧力を検出
すべく設けられている燃圧センサに破損・断線・接触不
良や通信異常などの故障が生じた場合に備え、かかる場
合に高圧による燃料噴射を中止して、低圧ポンプの低圧
のみによる燃料の供給により走行を続行する構成が考え
られる。他方、CVTの変速比とベルト挟圧力とは制御
装置によって制御されているが、この制御はエンジント
ルクの算出値に基づいて行われる。ここで、このエンジ
ントルクは、正常な運転ではコモンレールの圧力値(高
圧圧力)に基づいて算出される一方、燃圧センサの故障
が検出されると直ちに、低圧ポンプによる圧力値(低圧
圧力)に基づいた算出に切り換えられるので、算出され
るエンジントルクは即座に低い値となる。しかし、現実
のコモンレールの圧力が、高圧ポンプにより昇圧されて
いる高圧から低圧ポンプによる低圧に下がるまでには一
定の時間を要するため、この過渡状態においては、CV
Tに現実に伝達されるエンジントルクが相対的に過大と
なり、CVTのベルト挟圧力が不足してベルトの滑りを
生じてしまう。他方、これを防止すべくベルト挟圧力を
常に充分大きい値としておくのでは、動力の損失とCV
Tの摩耗や劣化とを招くことになる。
【0005】また、アクセル開度センサの検出値はエン
ジンの制御に用いられているが、このアクセル開度セン
サに破損・断線・接触不良や通信異常などの故障が生じ
た場合に備え、かかる場合にブレーキペダルの操作状態
を示すブレーキスイッチからのオン/オフ信号を利用し
て減速や加速を行い、走行を続行する構成を考えること
ができる。すなわち、ブレーキがオンされているときは
スロットルバルブの目標開度を全閉として減速する一
方、ブレーキがオフのときには車速に応じたエンジンの
目標回転数を設定して、この目標回転数と実際のエンジ
ン回転数とが一致するようにスロットルバルブの開度を
制御し、これにより加速する構成である。他方、CVT
については、通常の運転の際には、アクセル開度、エン
ジン回転数および車速に基づいて目標エンジン回転数を
設定し、この目標エンジン回転数と実際のエンジン回転
数とが一致するように変速比を制御する構成が考えられ
るが、このようなCVTの制御を行う車両において、上
述のブレーキスイッチを利用したエンジンの制御を実行
する構成とすると、CVTの制御とエンジンの制御との
干渉により車速の逓減が生じるおそれがある。すなわ
ち、例えば車速50km/hで走行中に、上述のブレー
キスイッチを利用したエンジンの制御において目標回転
数が1600rpmに設定され、またCVTの制御にお
いて目標回転数が2000rpmに設定された場合、実
際のエンジン回転数が1600rpmを超えると、CV
T側においては回転数を更に上昇させるべく変速比を増
大(低速側に操作)しようとするが、エンジン側では回
転数を下げるべくスロットルバルブを閉じる操作が行わ
れ、その結果車速が減少して、変速比が最大限界(最低
速)かつエンジン回転数が1600rpmの状態で安定
することとなり、適切な走行が続行できないこととな
る。また、所望の定速度で走行するためのいわゆるクル
ーズコントロール装置による出力要求に関する破損・断
線・接触不良や通信異常などの故障があった場合にも、
同様の問題が考えられる。
【0006】さらに、スロットルバルブの開度を調節す
るスロットルバルブアクチュエータに破損・断線・接触
不良や通信異常などの故障が生じた場合に、スロットル
バルブ開度をスプリングにより一定値に保ち、有効気筒
数を変更することによりエンジントルクを制御する減筒
運転を考えることができる。ところで、このような運転
の際のエンジントルクは有効気筒数に比例すると考えら
れるから、その際のCVTのベルト挟圧力は有効気筒数
に応じた値、すなわち気筒あたりのトルクに有効気筒数
を乗じた積に比例した値とすればよいように一見思われ
るが、そのようなベルト挟圧力の設定を行うと実際には
ベルト滑りを生じてしまうという問題点がある。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、各種センサやアクチュエータが用
いられた駆動装置において、センサやアクチュエータに
故障が生じた場合の代替の制御手段を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、内燃機関
に接続されたベルト駆動式無段変速機におけるベルト挟
圧力を前記内燃機関の運転状態に応じて設定する挟圧力
設定手段と、前記挟圧力設定手段が設定した挟圧力とな
るように前記ベルト駆動式無段変速機を操作する挟圧力
操作手段と、前記内燃機関に燃料を高圧で供給する高圧
燃料供給手段と、前記内燃機関に燃料を低圧で供給する
低圧燃料供給手段と、前記高圧燃料供給手段により供給
される燃料の圧力を検出する燃圧検出手段と、前記燃圧
検出手段の故障を判定する故障判定手段と、前記故障判
定手段が故障と判定した場合に前記低圧燃料供給手段を
選択する供給切換手段とを備えた駆動装置において、前
記挟圧力設定手段の設定するベルト挟圧力を、前記故障
判定手段が故障と判定した場合に所定時間だけ増加側に
補正する挟圧力補正手段を備えたことを特徴とする駆動
装置である。
【0009】第1の発明では、内燃機関に接続されたベ
ルト駆動式無段変速機におけるベルト挟圧力を、挟圧力
設定手段が内燃機関の運転状態に応じて設定すると、挟
圧力操作手段は、設定した挟圧力となるようにベルト駆
動式無段変速機を操作する。他方、高圧燃料供給手段と
低圧燃料供給手段とを備え、高圧燃料供給手段により供
給される燃料の圧力を検出する燃圧検出手段について、
故障判定手段が故障と判定した場合には、供給切換手段
が低圧燃料供給手段を選択する。ここで第1の発明で
は、挟圧力補正手段をさらに備え、故障判定手段が故障
と判定した場合に挟圧力設定手段の設定するベルト挟圧
力を所定時間だけ増加側に補正する。したがって、第1
の発明では、低圧燃料供給手段が選択された時点から、
現実の燃料の圧力が高圧から低圧燃料供給手段による低
圧に下がるまでの間、充分なベルト挟圧力を与えること
ができ、ベルト駆動式無段変速機に現実に伝達される内
燃機関トルクの過大に起因するベルトの滑りを防止する
ことが可能となる。
【0010】この第1の発明における所定時間は、第2
の発明のように故障判定手段による故障判定以前におけ
る燃圧検出手段の検出値から、故障判定後の燃料供給量
に相当する値を減じた残圧推定値が、所定の基準値を下
回るまでの時間とすれば、補正すべき時間を実際の運転
状態に基づいて正確に設定でき好適である。また、第1
および第2の発明における挟圧力補正手段は、第3の発
明のように、故障判定手段による故障判定後の燃料供給
量に基づいて、ベルト挟圧力を補正することとすれば、
ベルト挟圧力を適切な値とすることができ好適である。
【0011】第4の発明は、駆動源と変速機とを備えた
車両における駆動装置であって、前記駆動源の出力を要
求する出力要求手段と、前記出力要求手段の故障を判定
する故障判定手段と、前記故障判定手段が故障と判定し
た場合に、所定の目標駆動源回転数を目標として駆動源
を制御し、車速に基づいて設定される目標変速比を目標
として変速機を制御する制御手段を備えたことを特徴と
する駆動装置である。
【0012】第4の発明では、出力要求手段について、
故障判定手段が故障と判定した場合に、制御手段は、駆
動源については所定の目標駆動源回転数を目標として制
御する一方、変速機については、車速に基づいて設定さ
れる目標変速比を目標として制御する。このように第4
の発明では、駆動源と変速機とで異なる要素について制
御を行うので、制御の干渉に起因した車速の逓減を生ず
ることなく、走行を続行することができる。なお、第4
の発明における出力要求手段はアクセル開度センサのよ
うに運転者の操作に応じて出力要求を行うもののほか、
いわゆるクルーズコントロール装置のように他の制御手
段と所定の設定値により出力要求を行うものを含む。ま
た、第4の発明における駆動源はガソリンエンジンなど
の内燃機関には限られず、モータや、内燃機関とモータ
とを組み合わせたものを含む。さらに第4の発明におけ
る変速機は無段変速機に限られず、有段式の変速機であ
ってもよい。
【0013】第5の発明は、駆動源と変速機とを備えた
車両における駆動装置であって、前記駆動源の出力を要
求する出力要求手段と、前記出力要求手段の故障を判定
する故障判定手段と、前記故障判定手段が故障と判定し
た場合に、第一目標駆動源回転数を目標として駆動源を
制御すると共に、車速に応じて設定され前記第一目標駆
動源回転数より小である第二目標駆動源回転数を目標と
して変速機を制御する制御手段を備えたことを特徴とす
る駆動装置である。
【0014】第5の発明では、出力要求手段について故
障判定手段が故障と判定すると、制御手段は、駆動源に
ついて第一目標駆動源回転数を目標として制御する一
方、変速機については、車速に応じて設定され第一目標
駆動源回転数より小である第二目標駆動源回転数を目標
として制御を行う。この場合には、駆動源回転数が第一
目標駆動源回転数と第二目標駆動源回転数の中間にある
場合には、変速機では駆動源の回転を減少すべく変速比
減少側(高速側)に変速が行われ、駆動源では回転を上
昇すべく増速側に操作されるから、車速を運転者の意思
に従って正しく増減させることができ、走行を続行でき
る。なお、第5の発明における出力要求手段はアクセル
開度センサのように運転者の操作に応じて出力要求を行
うもののほか、いわゆるクルーズコントロール装置のよ
うに他の制御手段と所定の設定値により出力要求を行う
ものを含む。また、第5の発明においては駆動源はガソ
リンエンジンなどの内燃機関には限られず、モータや、
内燃機関とモータとを組み合わせたものを含む。また第
5の発明における変速機は無段変速機に限られず、有段
式の変速機であってもよい。
【0015】第6の発明は、内燃機関に接続されたベル
ト駆動式無段変速機におけるベルト挟圧力を内燃機関の
トルクに応じて設定する挟圧力設定手段と、前記挟圧力
設定手段が設定した挟圧力となるように前記ベルト駆動
式無段変速機を操作する挟圧力操作手段と、前記内燃機
関への吸気量を調整するスロットルバルブの開度を調節
するスロットルアクチュエータの故障を判定する故障判
定手段と、前記故障判定手段が故障と判定した場合に選
択され、前記内燃機関の有効気筒数を変更して内燃機関
のトルクを制御する減筒運転手段とを備えた駆動装置に
おいて、前記減筒運転手段が選択されている場合には、
ベルト挟圧力を、有効気筒数に応じた値より増加側に補
正する挟圧力補正手段を備えたことを特徴とする駆動装
置である。
【0016】第6の発明では、内燃機関に接続されたベ
ルト駆動式無段変速機におけるベルト挟圧力を、挟圧力
設定手段が内燃機関のトルクに応じて設定すると、この
設定した挟圧力となるように、挟圧力操作手段がベルト
駆動式無段変速機を操作する。内燃機関への吸気量を調
整するスロットルバルブの開度を調節するスロットルア
クチュエータの故障を、故障判定手段が判定した場合に
は、減筒運転手段が選択され、内燃機関の有効気筒数を
変更して内燃機関のトルクを制御する。しかし、この減
筒運転の際には、気筒数の減少により内燃機関のトルク
のピーク間の時間が大きくなることから、トルクの最高
値と平均値との差が大きくなるため、その際の変速機の
ベルト挟圧力は有効気筒数に応じた値、すなわち気筒あ
たりのトルクに有効気筒数を乗じた積に比例した値とし
たのでは、実際にはベルト滑りを生じてしまう。この
点、第6の発明では、挟圧力補正手段がさらに備えら
れ、減筒運転手段が選択されている場合にはベルト挟圧
力を有効気筒数に応じた値より増加側に補正する構成と
したので、このような運転の際における変速機のベルト
滑りを未然に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態を
図面に基づき説明する。図1において、本発明の実施形
態に係る駆動装置10は、エンジン1の出力軸2に、伝
動装置3、前後進切換機構5、CVT6およびディファ
レンシャルギヤ7を介して、図示しない駆動輪が連結さ
れた構成である。
【0018】エンジン1は燃料直接噴射式のガソリンエ
ンジンであり、エンジン1の各気筒11に分岐して接続
された吸気マニホールド12には、吸気量を調節する電
子制御スロットルバルブ13と、吸気量を検出するエア
フローメータ14と、吸気を濾過するエアクリーナ15
とが備えられている。また、各気筒11のそれぞれに
は、燃料噴射弁16が設けられ、またこれら燃料噴射弁
16を介してコモンレール17が接続されており、コモ
ンレール17には、設定圧が例えば12MPaである高
圧ポンプ18、設定圧が例えば0.8MPaである低圧
ポンプ19、ならびに燃料タンク20が、燃料ラインを
通じて接続されている。またコモンレール17には、エ
ンジン1へ供給される燃料圧力を検出するための圧力セ
ンサである燃料圧力センサ51が設けられている。他
方、エンジン1の出力軸2には回転センサ60が設けら
れている。
【0019】伝動装置3は、ロックアップクラッチ21
を内蔵したトルクコンバータであり、車両が停止してい
る状態であってもエンジン1を回転させておくことがで
きるようにするためのものである。なお伝動装置3とし
ては、このような構成のほか、摩擦クラッチ、流体継手
や電磁クラッチなど、必要に応じて種々のものを採用で
きる。
【0020】前後進切換機構5は、後述する無段変速機
6が入力を反転して出力することができないために設け
られたものであり、図示しない遊星歯車機構などの3つ
の回転要素を備え、いずれか1つの回転要素が変速機3
に連結されて入力要素となり、また他の1つの回転要素
が選択的に固定されると固定要素となり、そして残る他
の1つの回転要素が出力要素とされている。その固定要
素をブレーキ機構などによって固定することにより出力
要素が入力要素に対して反転方向に回転し、またその固
定要素の固定を解除すると共にいずれか2つの回転要素
を一体的に連結することにより全体が一体回転し、入力
がそのまま出力される。
【0021】CVT6は、入力軸8と出力軸9との回転
数の比率を連続的に変更するための機構であり、より詳
細には図2に示すように、駆動側プーリ26と従動側プ
ーリ28とのV溝幅を油圧によって変化させることによ
り、両者に巻き懸けられたベルト30の有効径を変化さ
せて変速比を変更する形式である。駆動側プーリ26お
よび従動側プーリ28は、それぞれ固定シーブ32,3
4および可動シーブ36,38からなり、固定シーブ3
2,34はそれぞれ入力軸8および出力軸9に固定され
ており、可動シーブ36,38はそれぞれ入力軸8およ
び出力軸9に対して軸方向に移動可能かつ周方向に回転
不能に設けられている。可動シーブ36,38の背面側
には油圧アクチュエータ40,42が設けられており、
これら油圧アクチュエータ40,42への作動油の給排
により変速が行われる。
【0022】駆動側の油圧アクチュエータ40には、ス
プール弁からなる増速用バルブ44と減速用バルブ50
とが接続されている。増速用バルブ44の両端部には、
デューティ制御される第1ソレノイドバルブ46の出力
圧と、オン・オフ制御される第2ソレノイドバルブ48
の出力圧とが、互いに対抗するように供給されている。
そして増速用バルブ44の入力ポートには、アクセル開
度(もしくはスロットル開度)に応じて調圧されたライ
ン圧PLが供給されている。そして増速用バルブ44
は、第1ソレノイドバルブ46が出力する信号圧に応じ
た油圧を油圧アクチュエータ40に出力するように構成
されている。
【0023】減速用バルブ50の両端部には、第1ソレ
ノイドバルブ46が出力する信号圧と第2ソレノイドバ
ルブ48が出力する信号圧とが互いに対抗するように供
給されている。減速用バルブ50の入力ポートは油圧ア
クチュエータ40に接続され、第2ソレノイドバルブ4
8のオン・オフの状態に応じてその入力ポートすなわち
油圧アクチュエータ40をドレーンに連通させるように
構成されている。
【0024】さらに、従動側プーリ28の油圧アクチュ
エータ42には、リニアソレノイドバルブ52の信号圧
によって調圧レベルが制御される調圧バルブ56が接続
されている。この調圧バルブ56はライン圧PLを元圧
としてリニアソレノイドバルブ52の信号圧に応じて調
圧を行い、従動側プーリ28における固定シーブ34と
可動シーブ38とがベルト30を挟み付ける荷重、すな
わちベルト30の挟圧力が常時一定値となるように油圧
アクチュエータ42の油圧を制御するようになってい
る。
【0025】したがって、この油圧回路においては、駆
動側の油圧アクチュエータ40を減速用バルブ50によ
りドレーンに対して遮断し、その状態で増速用バルブ4
4の出力圧を高くすることにより、駆動側の可動シーブ
36が固定シーブ32側に移動し、駆動側プーリ26の
溝幅が狭くなる。その結果、ベルト30にかかる張力が
増大するが、従動側の油圧アクチュエータ42の油圧が
一定圧力に制御されているから、従動側プーリ28の溝
幅が広くなる。すなわち、駆動側プーリ26に対するベ
ルト30の巻き掛け半径が増大し、かつ従動側プーリ2
8に対するベルト30の巻き掛け半径が減少するから、
変速比が低下する。
【0026】また、減速用バルブ50によって駆動側の
油圧アクチュエータ40をドレーンに連通させれば、ベ
ルト30の張力によって可動シーブ36が後退移動させ
られ、駆動側プーリ26の溝幅が広がり、同時に従動側
プーリ28の溝幅が狭くなる。従って、駆動側プーリ2
6に対するベルト30の巻き掛け半径が減少し、かつ従
動側プーリ28に対するベルト30の巻き掛け半径が増
大するので、変速比が増大する。
【0027】ディファレンシャルギヤ7は、左右の駆動
輪の差動回転を許容しつつこれらにトルクを分配する機
構である。
【0028】そして、エンジン1を制御するために、エ
ンジン用電子制御ユニット(以下エンジンECUとい
う)61が設けられている。このエンジンECU61
は、CPUを中心としたワンチップマイクロプロセッサ
として構成されており、図示しないが、処理プログラム
を記憶したROMと、一時的にデータを記憶するRAM
と、通信ポートと、入出力ポートとを備える。エンジン
ECU61には、上述したエアフローメータ14、燃料
圧力センサ51および回転センサ60の検出信号の他、
アクセル開度Acc等の出力要求信号が入力されている。
この出力要求信号は、エンジン1の出力の増大・減少の
ための信号であり、運転者が操作するアクセルペダル
(図示せず)の操作用信号やその操作量を電気的に処理
して得た信号を採用することができ、またそれ以外に、
車速を設定車速に維持するためのいわゆるクルーズコン
トロール装置(図示せず)などからの出力要求信号を含
む。他方、エンジンECU61は、上述した電子制御ス
ロットルバルブ13、燃料噴射弁16、高圧ポンプ1
8、ロックアップクラッチ21などに制御信号を出力す
る。
【0029】他方、CVT6を制御するために、CVT
用電子制御ユニット(以下CVTECUという)63が
設けられている。このCVTECU63には、入力軸8
および出力軸9に設けられた回転センサ65,67から
の検出信号が入力されており、また上述した第1ソレノ
イドバルブ46、第2ソレノイドバルブ48およびリニ
アソレノイドバルブ52などに制御信号を出力する。ま
た、CVTECU63は、通信ポートを介してエンジン
ECU61と相互に通信可能に接続されており、変速比
に関するデータやエンジントルクのデータなどを通信す
る。
【0030】以上のとおり構成された本発明の実施形態
に係る駆動装置10において実行される制御の例につい
て以下に説明する。
【0031】制御例1 この制御例1では、エンジン1の制御とCVT6の制御
とが、図3に示すように並行して行われる。この処理ル
ーチンは、所定時間Δt(msec)毎に実行される。
【0032】図3において、まず、アクセル開度Acc、
車速Vおよびエンジン回転数Neが、エンジンECU61
に読み込まれる(ステップS10)。次に、読み込まれ
たアクセル開度Accおよび車速Vにより、目標駆動力F
が算出される(ステップS20)。この目標駆動力Fの
算出は、具体的には図6に示すように、アクセル開度Ac
cをパラメータとして車速Vと駆動力Fとの関係を予め
定めたマップに基づいて行う。
【0033】次に、ステップS20で求められた目標駆
動力Fと現在の車速Vとに基づき、両者の積によって、
目標出力Pが算出される(ステップS30)。
【0034】ステップS40ないしS80は、CVT6
に関する制御であり、CVTECU63において実行さ
れる。まず、目標出力Pに対応した目標エンジン回転数
Netを算出する(ステップS40)。この目標エンジン
回転数Netの算出は、具体的には図7に示すように、目
標出力Pと目標エンジン回転数Netとの関係を予め定め
たマップに基づいて行う。
【0035】そして、この目標エンジン回転数Netと、
検出された実際のエンジン回転数Neとに基づいて、CV
T6に対する変速制御量が算出される(ステップS5
0)。具体的には、増速用バルブ44を制御する第1ソ
レノイドバルブ46のデューティー比と、減速用バルブ
50を制御する第2ソレノイドバルブ48のオン・オフ
とが、このステップで決定される。
【0036】次に、CVT伝達トルクが算出される(ス
テップS60)。ここにいうCVT伝達トルクとは、C
VT6の入力軸8に伝達される軸トルクであり、後述す
るとおり目標エンジントルクT0等に基づいて算出される
と共に、ベルト30に対するベルト挟圧力を定める主要
なパラメータとなる。
【0037】CVT伝達トルクが算出されると、算出さ
れたCVT伝達トルクに基づいて、ベルト挟圧力制御量
が算出される(ステップS70)。ここでベルト挟圧力
制御量とは具体的には、リニアソレノイドバルブ52の
デューティー比であり、このベルト挟圧力制御量に従っ
てベルト挟圧力が変更される。
【0038】そして、ステップS50で算出された変速
制御量と、ステップS70で算出されたベルト挟圧力制
御量に従って、CVT6の第1ソレノイドバルブ46、
第2ソレノイドバルブ48およびリニアソレノイドバル
ブ52に対して制御出力が行われる(ステップS8
0)。
【0039】他方、ステップS90ないしS160は、
エンジン1に関する制御であり、エンジンECU61に
おいて実行される。まず、燃料圧力センサ51が故障中
か否かが判定される(ステップS90)。この故障中か
否かの判定は、例えば検出値が所定の範囲内か否かによ
って行われ、ここにいう故障には燃料圧力センサ51自
体の破損の他、エンジンECU61との間における断線
・接触不良や通信異常などが含まれる。
【0040】故障中でない正常の場合には、次に、ステ
ップS30で算出された目標出力Pをエンジン回転数Ne
で割った値と、燃料圧力センサ51の検出する高圧圧力
とに基づき所定の演算が行われ、目標エンジントルクT0
が算出される(ステップS100)。この目標エンジン
トルクT0は、エンジン1の制御の際の目標値であり、こ
の値に応じて燃料噴射弁16の開弁時間と電子制御スロ
ットルバルブ13の開度とが決定されるものである。
【0041】次に目標エンジントルクT0に基づいて燃料
噴射量およびスロットル開度が算出され(ステップS1
10)、また算出された燃料噴射量と、燃料圧力センサ
51の検出する高圧圧力とに基づいて、燃料噴射弁16
の開弁時間が算出される(ステップS120)。そし
て、このようにして算出された開弁時間と、ステップS
110で算出されたスロットル開度とに基づいて、燃料
噴射弁16および電子制御スロットルバルブ13に対し
て制御出力が行われる(ステップS130)。
【0042】ステップS100で燃料圧力センサ51が
故障中の場合には、故障中の場合の代替の制御として、
低圧ポンプ19の設定値である低圧圧力を利用した制御
が行われる。すなわち、まず、ステップS30で算出さ
れた目標出力Pをエンジン回転数Neで割った値と、低圧
ポンプ19の設定値である低圧圧力とに基づき所定の演
算が行われ、目標エンジントルクTLが算出される(ス
テップS140)。次に、エンジン回転数Neに基づい
て、燃料噴射量およびスロットル開度が算出され(ステ
ップS150)、また、算出された燃料噴射量と、低圧
ポンプ19の設定値である低圧圧力とに基づいて、燃料
噴射弁16の開弁時間が算出される(ステップS16
0)。そして、このようにして算出された開弁時間と、
ステップS140で算出されたスロットル開度とに基づ
いて、燃料噴射弁16および電子制御スロットルバルブ
13に対して制御出力が行われる(ステップS13
0)。
【0043】このように、以上のエンジン1に関する制
御では、燃料圧力センサ51が正常の場合には燃料圧力
センサ51の検出値を用いた燃料噴射弁16およびスロ
ットルバルブ13の制御が行われる一方、燃料圧力セン
サ51が故障中の場合には、高圧ポンプ18を停止して
高圧による燃料噴射を中止し、低圧ポンプ19の低圧に
よる燃料の供給により運転を続行するものであり、この
目的から、目標エンジントルクT0,TLは、正常な運転
ではコモンレール17の圧力値(高圧圧力)に基づいて
算出される一方、燃料圧力センサ51の故障が検出され
ると直ちに、低圧ポンプによる圧力値(低圧圧力)に基
づいた算出に切り換えられる。したがって燃料圧力セン
サ51が故障中の場合には、算出される目標エンジント
ルクはT0からTLへと即座に低い値となる。このように
して、ステップS90〜S160のエンジン1に関する
制御と、ステップS40〜S80のCVT6に関する制
御との両者によって、駆動装置10が走行状態と操作状
態とに応じて制御される。
【0044】そして、ステップS60でのCVT伝達ト
ルクの算出は、図4に示すフロー図に従って行われる。
まず、燃料圧力センサ51が故障中か否かが判定される
(ステップS210)。この判定は、上述したものと同
様に、例えば検出値が所定の範囲内か否かによって行わ
れ、ここにいう故障には燃料圧力センサ51自体の破損
の他、エンジンECU61との間における断線・接触不
良や通信異常などがある。
【0045】故障中でない正常の場合には、ベルト挟圧
力の制御に用いるために、通常のCVT伝達トルク計算
が行われる(ステップS230)。ここでは例えば、目
標出力Pをエンジン回転数Neで割って得られる目標エン
ジントルクT0と、回転センサ65,67の検出回転数の
比である変速比とに基づいて、CVT伝達トルクが計算
される。
【0046】燃料圧力センサ51が故障中の場合は、故
障初期処理が終了したことを示す故障初期処理終了フラ
グと(ステップS220)、故障初期処理が開始された
ことを示す故障初期処理開始フラグと(ステップS24
0)のセットの有無がそれぞれ判定されるが、ここでは
両フラグは未だセットされていないので、いずれも否定
判定される。
【0047】次に、燃圧センサ故障処理カウンタに初期
値がセットされる(ステップS250)。この燃圧セン
サ故障処理カウンタの初期値は、高圧ポンプ18が停止
され低圧ポンプ19による運転に切り換えられた時点か
ら、コモンレール17の圧力が高圧から低圧ポンプによ
る低圧に下がるまでの平均的な時間に対応した固定値と
する。そして、故障初期処理が開始されたことを示す故
障初期処理開始フラグがセットされる(ステップS26
0)。
【0048】そして、CVT伝達トルクの値が、予め定
められている燃圧センサ故障初期設定トルクの値を採用
して決定される(ステップS270)。この燃圧センサ
故障初期設定トルクは、燃料圧力センサ51の故障時に
おける目標エンジントルクTLに対応する値より充分大
きい値、すなわち、この燃圧センサ故障初期設定トルク
に応じて算出されるベルト挟圧力によれば、仮にCVT
6の入力軸8にエンジン1の正常運転時のトルクが伝達
されたとしてもベルト滑りを生じないような充分大きい
値とする。このようにして決定されたCVT伝達トルク
は、上述したステップS70でのベルト挟圧力制御量算
出において用いられ、これに応じてステップS80での
ベルト挟圧力制御出力が行われるので、ベルト挟圧力は
ベルト滑りが生じないような充分大きい値となる。換言
すれば、ステップS70で設定されるベルト挟圧力は、
増加側に補正された値となる。
【0049】次に、燃圧センサ故障処理カウンタから1
が減算され(ステップS280)、この燃圧センサ故障
処理カウンタのカウント値が0になるまでの間、ステッ
プS270およびステップS280が繰り返し実行され
る(ステップS290)。カウント値が0になると、故
障初期処理終了フラグがセットされ(ステップS29
0)、本ルーチンを終了する。なお、以後はステップS
220の判定により、通常のCVT伝達トルク計算に移
行する(ステップS230)。
【0050】このように、本制御例では、燃料圧力セン
サ51が故障中と判定された場合には、燃圧センサ故障
処理カウンタの設定する所定時間だけ、ベルト挟圧力が
増加側に補正される。したがって、本実施形態では、低
圧ポンプ19による運転が選択された時点から、現実の
コモンレール17の圧力が高圧から低圧ポンプ19によ
る低圧に下がるまでの間、充分なベルト挟圧力を与える
ことができ、CVT6に現実に伝達されるエンジントル
クの過大に起因するベルト30の滑りを防止することが
可能となる。
【0051】制御例2 上述の図4のフロー図に示すCVT伝達トルクの算出行
程では、燃圧センサ故障初期設定トルクをCVT伝達ト
ルクとして挟圧力の制御に利用する時間を、燃圧センサ
故障処理カウンタの定める固定値としたが、これを現実
の運転状態に応じて長短に変更する構成としてもよい。
このように構成した変形例について図5に従って説明す
る。
【0052】図5は、図3のステップS60におけるC
VT伝達トルクの算出に係る変形例を示す。図5におい
て、まず、燃料圧力センサ51が故障中か否かが判定さ
れ(ステップS310)、故障中でない正常の場合に
は、通常のCVT伝達トルク計算に移行する(ステップ
S330)。燃料圧力センサ51が故障中の場合は、故
障初期処理終了フラグと(ステップS320)、故障初
期処理開始フラグと(ステップS340)のセットの有
無がそれぞれ判定されるが、ここでは両フラグは未だセ
ットされていないので、いずれも否定判定される。これ
らステップS310ないしステップS340の処理は、
上述した図4のフロー図におけるステップS210ない
しステップS240の処理と同様である。
【0053】次に、コモンレール予想燃圧に正常時燃圧
目標値が代入される(ステップS350)。ここにいう
コモンレール予想燃圧とは、ベルト挟圧力の制御のため
に用いられるコモンレール17の燃料圧力の想定値であ
り、また正常時燃圧目標値とは、ステップS310にお
ける故障の旨の判定の直前における燃料圧力センサ51
の検出値である。そして、故障初期処理開始フラグがセ
ットされる(ステップS360)。
【0054】そして、CVT伝達トルクの値が、所定の
燃圧センサ故障初期設定トルクの値を採用して決定され
る(ステップS370)。この燃圧センサ故障初期設定
トルクは、上述の図4のフロー図にいうものと同様に、
この燃圧センサ故障初期設定トルクに応じて算出される
ベルト挟圧力によれば、仮にCVT6の入力軸8にエン
ジン1の正常運転時のトルクが伝達されたとしてもベル
ト滑りを生じないような充分大きい値とする。
【0055】次に、上述したコモンレール予想燃圧か
ら、この図5のルーチンの前回の実行時以降の燃料噴射
量の累積値と所定の燃圧影響係数との積が減算され(ス
テップS380)、また前回の実行時以降の燃料噴射量
の値がクリアされる(ステップS390)。
【0056】そして、このようにして減算されていくコ
モンレール予想燃圧の値が、低圧ポンプ19の設定圧力
値を下回るまでの間、ステップS370〜ステップS3
90が繰り返し実行され(ステップS400)、低圧ポ
ンプ19の設定圧力値を下回ると故障初期処理終了フラ
グがセットされ(ステップS410)、本ルーチンを終
了する。なお、以後はステップS320の判定により、
通常のCVT伝達トルク計算に移行する(ステップS3
30)。
【0057】このように、この図5の処理ルーチンで
は、コモンレール17の燃料圧力が検出できない燃料圧
力センサ51の故障中の場合にも、故障判定直前の燃料
圧力センサ51の検出値から、故障判定後の燃料噴射量
に応じた燃料圧力の低下分を減算していくことにより、
ベルト挟圧力を増加側に補正すべき時間を実際の運転状
態に基づいて正確に設定することができる。
【0058】制御例3 燃料圧力センサ51が故障した場合におけるベルト挟圧
力は、上述の図4の例では固定値かつ固定期間だけ増加
側に補正する構成とし、また図5の例では固定値かつ運
転状態に基づく可変期間だけ増加側に補正する構成とし
たが、さらに、ベルト挟圧力の大きさを、現実の運転状
態に応じて大小(強弱)に変更する構成としてもよい。
このように構成した変形例について図8および図9に従
って説明する。
【0059】図8において、まず、CVT伝達トルクが
算出される(ステップS510)。ここではCVT伝達
トルクは燃料圧力センサ51が故障中の場合と正常の場
合とで共通の演算が行われ、目標エンジントルクT0
ら、CVT6に伝達されない補機駆動トルクと、慣性ト
ルクとを減算した値が、CVT伝達トルクとして採用さ
れる。
【0060】次に、燃料圧力センサ51が故障中か否か
が判定される(ステップS520)。そして、故障中で
ない正常の場合には、現実のコモンレール燃圧(すなわ
ち燃料圧力センサ51の検出値)に基づいて、気筒当り
燃料噴射量が算出される(ステップS530)。この気
筒当り燃料噴射量の算出は、 (噴射期間+係数B)*係数A(現実のコモンレール燃
圧) の演算によって行われ、係数Bは無効噴射期間、係数A
は現実のコモンレール燃圧(すなわち、燃料圧力センサ
51の検出値)の関数である。
【0061】燃料圧力センサ51が故障中の場合には、
コモンレール予想燃圧に基づいて、気筒当り燃料噴射量
が算出される(ステップS540)。この気筒当り燃料
噴射量の算出は、 (噴射期間+係数B)*係数A(故障時のコモンレール
予想燃圧) の演算によって行われ、係数Bは無効噴射期間、係数A
は、次に述べる図9のルーチンによって算出される故障
時のコモンレール予想燃圧の関数である。
【0062】次に、燃料量推定トルクが算出される(ス
テップS550)。この燃料量推定トルクとは、燃料噴
射量から推定されるCVT伝達トルクであり、ここで
は、ステップS530またはステップS540で算出さ
れた気筒当り燃料噴射量と、所定のトルク換算係数との
積から、エンジン回転数Neの関数で表される摩擦損失ト
ルクを減算した値である。
【0063】次に、下限トルクが算出される(ステップ
S560)。この下限トルクとは、ベルト挟圧力を求め
る基礎となるCVT伝達トルクの値について与えられる
下限値であり、この下限トルクに応じて算出されるベル
ト挟圧力によればベルト滑りを防げるような、充分大き
い値とする。この下限トルクは、ステップS550で算
出された燃料量推定トルクから、CVT6に伝達されな
い補機駆動トルクと慣性力トルクとを減じて算出され
る。
【0064】そしてステップS510で算出されたCV
T伝達トルクと、ステップS560で算出された下限ト
ルクとが比較され(ステップS570)、CVT伝達ト
ルクが小である場合、CVT伝達トルクに下限トルクが
代入される(ステップS580)。そしてCVT伝達ト
ルクが下限トルクを上回ると、本ルーチンを終了する。
【0065】ステップS540におけるコモンレール予
想燃圧の計算は、図9のルーチンに従って算出される。
まず、燃料圧力センサ51が故障中か否かが判定され
(ステップS610)、故障中でない正常の場合には、
通常の燃圧計算が行われる(ステップS620)。この
通常の燃圧計算は、燃料圧力センサ51の検出値に基づ
く所定の関数によって行われる。
【0066】燃料圧力センサ51が故障中の場合には、
次に故障初期処理終了フラグと(ステップS630)、
故障初期処理開始フラグと(ステップS640)のセッ
トの有無がそれぞれ判定され、ここでは両フラグとも未
だセットされていないので否定判定される。次に、コモ
ンレール予想燃圧に、正常時燃圧目標値が代入される
(S650)。この正常時燃圧目標値とは、ステップS
610における故障の旨の判定の直前における燃料圧力
センサ51の検出値である。そして、故障初期処理開始
フラグがセットされる(ステップS660)。
【0067】次に、コモンレール予想燃圧が、前回のコ
モンレール予想燃圧から本ルーチンの前回実行時からの
累積の燃料噴射量と所定の燃圧影響係数との積を減算し
た値によって更新され(ステップS670)、また本ル
ーチンの前回実行時からの累積の燃料噴射量の値がクリ
アされる(ステップS680)。
【0068】そして、ステップS670およびステップ
S680の行程は、コモンレール予想燃圧が燃料フィー
ドポンプ吐出圧(すなわち低圧ポンプ19の設定圧)を
下回るまで繰り返し実行され(ステップS690)、下
回った場合には、故障初期処理終了フラグがセットされ
て(ステップS700)、本ルーチンを終了する。な
お、以後はステップS630において肯定判定され、コ
モンレール予想燃圧には燃料フィードポンプ吐出圧(す
なわち低圧ポンプ19の設定圧)が代入される(ステッ
プS705)。
【0069】このような図8および図9のルーチンによ
れば、CVT伝達トルクの値について、燃料噴射量に基
づいて求められた下限トルクによって下限値が与えられ
る(ステップS550ないしステップS580)。した
がって、CVT6のベルト滑りを有効に防止でき、しか
もベルト挟圧力の補正を実際の運転状態に応じて最短か
つ最小にすることができるので、動力の損失やCVT6
の摩耗や劣化を最小限に抑えることができる。
【0070】制御例4 アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度セ
ンサ(図示せず)の検出値は、信号Accとしてエンジン
ECU61に入力され、エンジン1の制御に用いられて
いるが、このアクセル開度センサに破損・断線・接触不
良や通信異常などの故障が生じた場合に備え、かかる場
合にブレーキペダルの操作状態を示すブレーキスイッチ
(図示せず)からのオン/オフ信号を利用して減速や加
速を行い、走行を続行する構成を考えることができる。
すなわち、ブレーキがオンされているときは電子制御ス
ロットルバルブ13の目標開度を全閉として減速する一
方、ブレーキがオフのときには車速に応じたエンジン1
の目標回転数を設定して、この目標回転数と実際のエン
ジン回転数とが一致するように電子制御スロットルバル
ブ13の開度を制御し、これにより加速する構成であ
る。制御例4は、このようにブレーキスイッチのオン/
オフを利用し、車速に応じて設定される目標回転数に一
致するようにエンジン回転数が制御される構成の駆動装
置において、CVT6の制御とエンジン1の制御との干
渉に起因した車速の逓減が生じるおそれを除去するため
の構成である。
【0071】図10において、まず、アクセル開度セン
サが故障中であるか否かが判定される(ステップS71
0)。故障中でない正常な場合には否定判定され、通常
時の変速制御が実施される(ステップS720)。ここ
で通常時の変速制御とは、例えば、アクセル開度Acc、
エンジン回転数Neおよび車速Vに基づいて目標エンジン
回転数を設定し、この目標エンジン回転数と実際のエン
ジン回転数とが一致するように変速比を操作する制御で
ある。
【0072】アクセルセンサが故障中の場合には、車速
Vに基づく所定の演算により、目標変速比が算出される
(ステップS730)。この演算は実際には、所定のア
クセルセンサ故障時の目標変速比のマップに対する補間
によって行われ、両者の関係は図11に示すように、車
速Vが小さい領域では変速比が大(低速側)であり、車
速Vが大きい領域では変速比が小(高速側)となってい
る。
【0073】そして、算出された目標変速比に、回転セ
ンサ65,67の検出値から求められる現実の変速比が
一致するように、CVTECU63からCVT6に対し
変速出力が行われ、変速比が制御される(ステップS7
40)。
【0074】このように制御例4では、エンジン回転数
Neが、ブレーキスイッチのオン/オフに基づく目標回転
数に一致するように制御されるのに対して、CVT6
は、その変速比が、車速Vに基づいて算出された目標変
速比と一致するように制御される構成としたので、CV
T6の制御とエンジン1の制御との干渉に起因した車速
の逓減が生じるおそれを除去することができる。
【0075】なお、制御例4は、アクセル開度センサの
故障の際の制御を例として説明したが、同等の制御は、
いわゆるクルーズコントロール装置のように他の制御手
段と所定の設定値により出力要求を行う装置を備えた駆
動装置にも適用することができる。また、このような制
御はガソリンエンジンなどの内燃機関には限られず、モ
ータや、内燃機関とモータとを組み合わせた駆動源につ
いても適用することができる。また、このような制御
は、ベルト式であるCVT6に代えて、他の形式の無段
変速機、例えばトロイダル面を備えた一対のディスクの
間にパワーローラを挟み込み該パワーローラを傾動させ
てディスクとの接触点の半径を変化させて変速を行うト
ロイダル式無段変速機にも適用でき、さらには有段式の
変速機を備えた駆動装置についても適用することが可能
である。
【0076】制御例5 制御例5は、上述した制御例4と同様に、ブレーキスイ
ッチのオン/オフを利用し、車速に応じて設定される目
標エンジン回転数に一致するようにエンジン回転数が制
御される構成の駆動装置において、CVT6の制御とエ
ンジン1の制御との干渉に起因した車速の逓減が生じる
おそれを除去するための構成である。
【0077】図12において、まず、アクセル開度セン
サが故障中であるか否かが判定される(ステップS81
0)。故障中でない正常な場合には否定判定され、CV
T6の制御のための通常時の目標エンジン回転数設定が
実施される(ステップS820)。ここで通常時の目標
エンジン回転数設定は、アクセル開度Accおよび車速V
から得られる目標出力Pに基づいて、所定の演算により
目標エンジン回転数を算出することに相当し、実際には
所定の目標エンジン回転数のマップの補間により行われ
る。
【0078】アクセル開度センサが故障中の場合には、
車速Vに基づく所定の演算により、CVT6の制御のた
めの目標エンジン回転数が算出される(ステップS83
0)。この演算は実際には、所定のアクセルセンサ故障
時の目標エンジン回転数のマップの補間によって行われ
る。このステップS830において設定されるCVT6
の制御のための目標エンジン回転数(CVT変速制御用
目標値b)は、図13に示すように、エンジン1の制御
のための目標エンジン回転数(スロットル開度フィード
バック用目標値a1)より低い値とする。なお、アクセ
ル開度センサが故障中の場合にロックアップクラッチ2
1を解放する構成とする場合には、トルクコンバータ3
の前後における回転数差を考慮して、CVT6の制御の
ための目標エンジン回転数(CVT変速制御用目標値
b)を更に低い値としてもよい。
【0079】そして、算出された目標エンジン回転数
に、回転センサ65の検出値から求められる現在のエン
ジン回転数Neが一致するように、CVTECU63から
CVT6に対し変速出力が行われ、変速比が制御される
(ステップS840)。
【0080】ここで、制御例5では、図13に示すよう
にCVT6の制御のための目標エンジン回転数(CVT
変速制御用目標値b)を、エンジン1の制御のための目
標エンジン回転数(スロットル開度フィードバック用目
標値a1)より低い値としたので、現在のエンジン回転
数が両者の中間にある場合には、CVT6ではエンジン
1の回転を減少すべく変速比減少側(高速側)に変速が
行われ、エンジン1では回転を上昇すべく増速側(スロ
ットル開側)に操作されるから、車速を運転者の意思に
従って正しく増減させることができ、CVT6の制御と
エンジン1の制御との干渉に起因した車速の逓減が生じ
ることなく、走行を続行できる。
【0081】なお、この制御例5の変形例として、エン
ジン1の制御のための目標エンジン回転数につき、図1
3においてa2(スロットル開度フィードバック用目標
値(車速制限付))で示すように高速側において上昇を
抑え、CVT6の制御のための目標エンジン回転数(C
VT変速制御用目標値b)と交差する特性としてもよ
い。この場合には、車速Vが両者の交点に達すると車速
Vの逓増が抑えられるので、駆動装置10の過負荷を防
ぐことができる利点がある。
【0082】なお、上記制御例4と同様、制御例5は、
アクセル開度センサの故障の際の制御を例として説明し
たが、同等の制御は、いわゆるクルーズコントロール装
置のように他の制御手段と所定の設定値により出力要求
を行う装置を備えた駆動装置にも適用することができ
る。また、このような制御はガソリンエンジンなどの内
燃機関には限られず、モータや、内燃機関とモータとを
組み合わせた駆動源についても適用することができる。
また、このような制御は、CVT6に代えて他の形式の
無段変速機や、有段式の変速機を備えた駆動装置につい
ても適用することが可能である。
【0083】制御例6 スロットルバルブ開度を調節するスロットルバルブアク
チュエータ(以下、「電子スロットル」という)に破損
・断線・接触不良や通信異常などの故障が生じた場合
に、スロットルバルブ開度をスプリングにより一定値に
保ち、有効気筒数、すなわち燃料の供給と点火とが行わ
れる気筒の数を変更することによりエンジントルクを制
御する減筒運転を考えることができる。このような運転
の際のエンジントルクは、有効気筒数に比例すると考え
られるから、その際のCVT6のベルト挟圧力は有効気
筒数に応じた値、すなわち気筒あたりのトルクに有効気
筒数を乗じた積に比例した値とすればよいように一見思
われるが、そのようなベルト挟圧力の設定を行うと実際
にはベルト滑りを生じてしまうという問題点がある。制
御例6はこれを解決するための構成である。
【0084】図14において、まず、電子スロットルが
故障中であるか否かが判定される(ステップS91
0)。ここにいう故障には、破損・断線・接触不良のほ
か、エンジンECU61からのスロットル開度指示信号
を通信できなくなる故障を含む。電子スロットルが故障
中でない正常な場合には否定判定され、ベルト挟圧力を
求めるために、通常のCVT伝達トルク計算、すなわ
ち、例えば目標出力Pをエンジン回転数Neで割って得ら
れる目標エンジントルクT0と、回転センサ65,67の
検出回転数の比である変速比とに基づくCVT伝達トル
クの計算が行われる(ステップS920)。
【0085】他方、電子スロットルが故障中の場合に
は、エンジン回転数Neに基づく所定の演算により、ベル
ト挟圧力の制御のためのCVT伝達トルクが算出される
(ステップS930)。この演算は実際には、所定の電
子スロットル故障時の全気筒運転時のエンジントルクマ
ップの補間によって行われる。電子スロットル故障時の
減筒運転時のエンジントルクマップは例えば図15に示
すとおり、有効気筒数に応じたエンジントルク(CVT
伝達トルク)を示す複数のマップからなるものである
が、このステップS930では、現在の有効気筒数にか
かわらず、全気筒運転時(すなわち、4気筒のエンジン
1であれば4気筒が有効である場合)のマップに従っ
て、エンジントルク(CVT伝達トルク)が算出され
る。
【0086】このようにしてステップS920またはス
テップS930で算出されたCVT伝達トルクに基づい
て、図3のルーチンにおけるステップS70およびステ
ップS80と同様にベルト挟圧力制御量が算出され、こ
れに応じてベルト挟圧力制御出力が行われる。
【0087】しかして、このような減筒運転の際には、
気筒数の減少により内燃機関のトルクのピーク間の時間
が大きくなることから(図16参照)、トルクの最高値
と平均値との差が大きくなるため、その際のベルト挟圧
力を有効気筒数に応じた値、すなわち気筒あたりのトル
クに有効気筒数を乗じた積に比例した値としたのでは、
実際にはベルト滑りを生じてしまう。ここで、制御例6
では、電子スロットルが故障中である場合には、減筒運
転を行う一方、CVT6におけるベルト挟圧力は、現在
の有効気筒数にかかわらず、全気筒運転時のエンジント
ルクマップに基づく値に補正する構成としたので、この
ような減筒運転の際におけるベルト滑りを未然に防止す
ることができる。
【0088】なお、制御例6では、減筒運転の際のベル
ト挟圧力を、現在の有効気筒数にかかわらず、全気筒運
転時のエンジントルクマップに基づく値に補正する構成
としたが、本発明はこのような構成に限られず、ベルト
挟圧力をベルト滑りを生じないような充分な値に補正す
る構成であればよい。例えば、減筒運転の際に有効気筒
数に応じたベルト挟圧力(ないし、ベルト挟圧力の制御
に用いられるCVT伝達トルクや同等の変数)の値に所
定の係数(例えば1.5)を乗じるような構成も可能で
あって、このような構成も本発明の範疇に属するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の駆動装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】 CVTおよび関連する油圧制御回路を示すブ
ロック図である。
【図3】 制御例1の処理ルーチンを示すフロー図であ
る。
【図4】 制御例1におけるCVT伝達トルクの計算に
係る処理ルーチンを示すフロー図である。
【図5】 制御例1の変形例である制御例2におけるC
VT伝達トルクの計算に係る処理ルーチンを示すフロー
図である。
【図6】 制御例1における車速V、駆動力Fおよびア
クセル開度Accの関係を示すグラフである。
【図7】 制御例1における目標出力Pと目標エンジン
回転数Netとの関係を示すグラフである。
【図8】 制御例3におけるCVT伝達トルクの計算に
係る処理ルーチンを示すフロー図である。
【図9】 制御例3における燃圧の計算に係る処理ルー
チンを示すフロー図である。
【図10】 制御例4におけるCVTの変速制御に係る
処理ルーチンを示すフロー図である。
【図11】 制御例4における車速と目標変速比との関
係を示すグラフである。
【図12】 制御例5におけるCVTの変速制御に係る
処理ルーチンを示すフロー図である。
【図13】 制御例5におけるCVTの制御のための目
標エンジン回転数とエンジンの制御のための目標エンジ
ン回転数との関係を示すグラフである。
【図14】 制御例6におけるCVT伝達トルクの計算
に係る処理ルーチンを示すフロー図である。
【図15】 制御例6におけるエンジン回転数とエンジ
ントルクとの関係を示すグラフである。
【図16】 減筒運転の際の有効気筒数とエンジントル
クとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン、3 伝動装置、6 CVT、10 駆動
装置、12 吸気マニホールド、13 電子制御スロッ
トルバルブ、17 コモンレール、18 高圧ポンプ、
19 低圧ポンプ、20 燃料タンク、51 燃料圧力
センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16H 59:74 63:06 Fターム(参考) 3D041 AA07 AA54 AA80 AB01 AC01 AC09 AC15 AC18 AC20 AD02 AD04 AD05 AD09 AD10 AD31 AD51 AE03 AE04 AE07 AE31 AE36 AE39 AF09 3G093 AA06 AB00 BA11 CA12 DA01 DA06 DA09 DB05 DB11 EA03 EA05 EA09 EB03 EC01 FA07 FB01 FB02 3G301 HA04 HA07 JB01 JB08 LA03 LB04 NB01 NE01 NE06 PA01Z PA11Z PB03A PB03Z PE01Z PF01Z PF08A PF08Z 3J052 AA09 DA02 DA06 EA04 FA01 GC13 GC23 GC32 GC35 GC36 GC41 GC46 HA11 LA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に接続されたベルト駆動式無段
    変速機におけるベルト挟圧力を前記内燃機関の運転状態
    に応じて設定する挟圧力設定手段と、 前記挟圧力設定手段が設定した挟圧力となるように前記
    ベルト駆動式無段変速機を操作する挟圧力操作手段と、 前記内燃機関に燃料を高圧で供給する高圧燃料供給手段
    と、 前記内燃機関に燃料を低圧で供給する低圧燃料供給手段
    と、 前記高圧燃料供給手段により供給される燃料の圧力を検
    出する燃圧検出手段と、 前記燃圧検出手段の故障を判定する故障判定手段と、 前記故障判定手段が故障と判定した場合に前記低圧燃料
    供給手段を選択する供給切換手段とを備えた駆動装置に
    おいて、 前記挟圧力設定手段の設定するベルト挟圧力を、前記故
    障判定手段が故障と判定した場合に所定時間だけ増加側
    に補正する挟圧力補正手段を備えたことを特徴とする駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の駆動装置であって、 前記所定時間は、前記故障判定手段による故障判定以前
    における前記燃圧検出手段の検出値から、故障判定後の
    燃料供給量に相当する値を減じた残圧推定値が、所定の
    基準値を下回るまでの時間であることを特徴とする駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の駆動装置であ
    って、 前記挟圧力補正手段は、前記故障判定手段による故障判
    定後の燃料供給量に基づいて、ベルト挟圧力を補正する
    ことを特徴とする駆動装置。
  4. 【請求項4】 駆動源と変速機とを備えた車両における
    駆動装置であって、 前記駆動源の出力を要求する出力要求手段と、 前記出力要求手段の故障を判定する故障判定手段と、 前記故障判定手段が故障と判定した場合に、所定の目標
    駆動源回転数を目標として駆動源を制御し、車速に基づ
    いて設定される目標変速比を目標として変速機を制御す
    る制御手段を備えたことを特徴とする駆動装置。
  5. 【請求項5】 駆動源と変速機とを備えた車両における
    駆動装置であって、 前記駆動源の出力を要求する出力要求手段と、 前記出力要求手段の故障を判定する故障判定手段と、 前記故障判定手段が故障と判定した場合に、第一目標駆
    動源回転数を目標として駆動源を制御すると共に、車速
    に応じて設定され前記第一目標駆動源回転数より小であ
    る第二目標駆動源回転数を目標として変速機を制御する
    制御手段を備えたことを特徴とする駆動装置。
  6. 【請求項6】 内燃機関に接続されたベルト駆動式無段
    変速機におけるベルト挟圧力を内燃機関のトルクに応じ
    て設定する挟圧力設定手段と、 前記挟圧力設定手段が設定した挟圧力となるように前記
    ベルト駆動式無段変速機を操作する挟圧力操作手段と、 前記内燃機関への吸気量を調整するスロットルバルブの
    開度を調節するスロットルアクチュエータの故障を判定
    する故障判定手段と、 前記故障判定手段が故障と判定した場合に選択され、前
    記内燃機関の有効気筒数を変更して前記内燃機関のトル
    クを制御する減筒運転手段とを備えた駆動装置におい
    て、 前記減筒運転手段が選択されている場合には、ベルト挟
    圧力を、有効気筒数に応じた値より増加側に補正する挟
    圧力補正手段を備えたことを特徴とする駆動装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007100745A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の制御システム
US7534194B2 (en) 2005-10-06 2009-05-19 Honda Motor Co., Ltd. Vehicular transmission
JP2018069894A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 株式会社デンソー 車両制御装置

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