JP2001050055A - エンジンシステム及びエンジンの給気冷却方法 - Google Patents

エンジンシステム及びエンジンの給気冷却方法

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JP2001050055A
JP2001050055A JP11222326A JP22232699A JP2001050055A JP 2001050055 A JP2001050055 A JP 2001050055A JP 11222326 A JP11222326 A JP 11222326A JP 22232699 A JP22232699 A JP 22232699A JP 2001050055 A JP2001050055 A JP 2001050055A
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cooling
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cooler
supply
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Hiroshi Fujimoto
洋 藤本
Mamoru Fukae
守 深江
Takao Fujiwaka
貴生 藤若
Yasuki Aida
泰規 合田
Shojiro Matsumura
章二朗 松村
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エンジンシステム100におい
て、給気を一層冷却して効率を向上することを目的とす
る。 【解決手段】 給気Iを過給する過給機2を給気路に備
えたエンジン1と、蒸発器30によって冷媒Wを冷却す
る吸収式冷凍機70とを備え、過給機2から排出された
給気Iを、外気Aを利用して水冷若しくは空冷する第1
冷却器10と、第1冷却器10から排出された給気I
を、吸収式冷凍機70の冷媒W若しくは冷媒Wによって
冷却された冷水bを利用して冷却する第2冷却器20と
を給気路に備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給気を過給する過
給機を給気路に備えたエンジンを備えたエンジンシステ
ムに関し、詳しくは、このようなエンジンの過給機から
排出される給気を冷却する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ターボチャージャー等の過給機に
よって給気をシリンダ内に過給するように構成されたエ
ンジンにおいては、この過給機によって過給することに
よる圧縮熱と過給機自身が発生する熱等によって、過給
機から排出された給気の温度は180℃程度と高温とな
る。この様に、給気が高温であるということは、給気の
体積が膨張するということであり、過給効率が低下し、
更にノッキング発生の原因となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の過給機付きの
エンジンを備えたエンジンシステムでは、一般に、過給
された給気を冷却する冷却器は、外気を利用して水冷若
しくは空冷するように構成されており、空冷インターク
ーラにおいて給気と外気との熱交換を行うことで、給気
を冷却する空冷タイプや、クーリングタワーにおいて冷
却水と外気との熱交換を行い、アフタークーラーにおい
て給気と冷却水との熱交換を行うことで、給気を冷却す
る水冷タイプがある。しかし、例えば、水冷タイプの冷
却器において、真夏の最も暑い時を考えて設計すると、
冷却水温度は40℃程度になり、従ってアフタークーラ
ー直後の給気温度はせいぜい50℃程度迄しか低くなら
ず、これ以上のエンジンの効率の向上には限界があっ
た。
【0004】よって、本発明は、上記の事情に鑑みて、
過給機付きのエンジンの効率を一層向上することができ
るエンジンシステムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明のエンジンシステムは、請求項1に記載されて
いるように、給気を過給する過給機を給気路に備えたエ
ンジンと、蒸発器によって冷媒を冷却する吸収式冷凍機
とを備え、前記過給機から排出された給気を、外気を利
用して水冷若しくは空冷する第1冷却器と、前記第1冷
却器から排出された給気を、前記吸収式冷凍機の前記冷
媒若しくは冷媒によって冷却された冷水を利用して冷却
する第2冷却器とを前記給気路に備える。
【0006】このように給気を過給する過給機を有する
エンジンにおいて、この給気の温度を大きく低下される
ことができれば、ノッキングを防止することができ、圧
縮比を大きく設定することができる。又、給気の体積効
率を改善できることから、過給効率を向上させ、より多
くの給気をシリンダ内に吸気することができ、非常に高
効率なエンジンを実現できる。また、本発明のエンジン
システムに備えられている吸収式冷凍機は、吸収器にお
いて臭化リチウム水溶液等の吸収剤により水等の冷媒を
吸収し、蒸発器においてその吸収作用を利用して冷媒を
蒸発させて、冷媒から蒸発潜熱を奪いうことにより、蒸
発器内の冷媒を冷却し、蒸発器内の伝熱コイルに流通す
る水を冷却して冷水を得るものである。また、吸収器で
冷媒を吸収して希釈した吸収剤を再生する再生器の熱源
である加熱媒体として、都市ガス等の燃焼ガスを利用す
るものやエンジンの排ガスを利用したものがある。この
ような吸収式冷凍機においては、例えば空調用の場合7
℃程度に冷却した冷媒若しくは冷水を得ることができ、
このようなこのような吸収式冷凍機によって冷却された
冷媒若しくは冷水を、エンジンの過給機から排出した給
気を冷却する為に利用することが考えられる。
【0007】そこで、本発明のエンジンシステムは、過
給機から排出された給気を、まず、第1冷却器におい
て、外気を利用して水冷若しくは空冷し、次に、第2冷
却器において、第1冷却器において冷却された給気を、
吸収式冷凍機の冷媒を利用して冷却するので、この第2
冷却器出口の給気の温度を、例えば、20℃程度とする
ことができる。よって、外気のみを利用して給気を冷却
した場合と比べて、より低温の給気をシリンダ内に吸気
することができ、例えば後に示すように、エンジンの効
率を1.5%程度向上することができる。また、例え
ば、給気を吸収式冷凍機の冷熱のみを使って冷却しよう
とすれば冷熱の消費量が大き過ぎ、エンジン高効率化の
うまみを帳消しにしてしまが、本発明においては、上記
のように、二段階に給気を冷却することで、過給機から
排出される高温の給気を冷却するのに必要な冷熱の一部
を、外気を利用して得て、外気を利用して冷却すること
ができない温度範囲における冷却にのみ吸収式冷凍機か
らの冷熱を利用することができ、冷却する為のエネルギ
を最小限にすることができる。
【0008】また、このようなエンジンシステムにおい
て、請求項2に記載されているように、前記第1冷却器
が、前記過給機から排出された給気を、30℃以上、6
0℃以下の範囲内に冷却するものであり、前記第2冷却
器が、前記第1冷却器から排出された給気を、6℃以
上、40℃以下の範囲内に冷却するものであることが好
ましい。
【0009】この様に、外気を利用して給気を上記の温
度範囲に冷却する第1冷却器は、簡単に構成することが
でき、例えばクーリングタワーにおいて外気によって冷
却水の温度を30℃程度に維持し、アフタークーラーに
おいて給気と冷却水との熱交換を行うように構成するこ
とで可能である。また、第1冷却器において冷却された
後の給気を上記の温度範囲に冷却する為に、第2冷却器
において、例えば4℃〜10℃程度の冷媒若しくは冷水
と給気の熱交換を行うことで可能であり、このような冷
媒若しくは冷水は簡単に吸収式冷凍機によって得ること
ができ、このように吸気を冷却することで、効率よく給
気を冷却し、エンジンの効率を向上することができる。
尚、第2冷却器は、第1冷却器から排出された給気をさ
らに冷却するものであるので、当然、第2冷却器から排
出された給気温度は、第1冷却器から排出された給気温
度よりも低くくなっており、例えば、第1冷却器によっ
て給気を30℃に冷却する場合、第2冷却器において
は、給気を6℃以上30°以下の範囲内に冷却される。
【0010】更に、これらのエンジンシステムにおい
て、請求項3に記載されているように、前記吸収式冷凍
機が、前記エンジンの排ガスを熱源とするものであるこ
とが好ましい。
【0011】上記のように、吸収式冷凍機の再生器の熱
源である加熱媒体をエンジンの排ガスとし、この吸収式
冷凍機によって冷却された冷媒若しくは冷水をエンジン
の吸気の冷却に利用するように構成することで、エンジ
ンの効率を向上させつつ、エネルギーのロスが少ないエ
ンジンシステムを構成することができる。
【0012】このようなエンジンシステムにおける、給
気を過給する過給機を給気路に備えたエンジンの給気冷
却方法の特徴構成は、請求項4に記載されているよう
に、蒸発器によって冷媒を冷却する吸収式冷凍機を設
け、前記過給機から排出された給気を、外気を利用して
水冷若しくは空冷する第1冷却行程と、前記第1冷却行
程で冷却された給気を、前記吸収式冷凍機の前記冷媒、
若しくは冷媒によって冷却された冷水を利用して冷却す
る第2冷却行程とを行うものである。
【0013】このような過給機付きのエンジンにおい
て、上記のような方法で過給機から排出された給気を冷
却することで、シリンダに給気される給気温度を大きく
低下させ、ノッキングを防止することができ、圧縮比を
大きく設定することができる。又、給気の体積効率を改
善できることから、過給効率を向上させ、より多くの給
気をシリンダ内に吸気することができ、非常に高効率な
エンジンを実現できる。
【0014】また、このようなエンジンの給気冷却方法
において、請求項5に記載されているように、前記第1
冷却行程において、前記過給機から排出された給気を、
30℃以上、60℃以下の範囲内に冷却し、前記第2冷
却行程において、前記第1冷却行程で冷却された給気
を、6℃以上、40℃以下の範囲内に冷却することが好
ましい。
【0015】この様に、第1冷却行程において、まず外
気によって冷却可能な上記の温度範囲に給気を冷却し、
第2冷却行程において、吸収式冷凍機によって得られた
例えば4℃〜10℃程度の冷媒若しくは冷水によって給
気を上記の温度範囲に冷却することで、過給機から排出
された給気を効率よく大きく冷却することができる。
尚、第2冷却器は、第1冷却器から排出された給気をさ
らに冷却するものであるので、当然、第2冷却器から排
出された給気温度は、第1冷却器から排出された給気温
度よりも低くくなっており、例えば、第1冷却器によっ
て給気を30℃に冷却する場合、第2冷却器において
は、給気を6℃以上30°以下の範囲内に冷却される。
【0016】更に、これらのエンジンの吸気冷却方法に
おいて、請求項6に記載されているように、前記吸収式
冷凍機が、前記エンジンの排ガスを熱源とするものであ
ることが好ましい。
【0017】上記のように、エンジンの排ガスを吸収式
冷凍機の再生器の加熱媒体として利用することで、エン
ジンの吸気を効率よく冷却し、エンジンの効率を向上さ
せつつ、エネルギーのロスを抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。まず図1は、本発明に係るエンジ
ンシステム100の概略図であり、エンジンシステム1
00は過給機2によって給気Iを過給するエンジン1を
備えている。また、過給機2によって加圧された給気I
を冷却する第1冷却器10と第2冷却器20を順に備え
ており、過給機2によって加圧され、高温になった給気
を冷却することができる。
【0019】まず第1冷却器10は、過給機2から排出
された給気Iをアフタークーラ11に流通させ、給気I
を冷却水との熱交換によって冷却するものであり、流路
15内に流通する冷却水aをポンプ14によって前記ア
フタークーラ11と、クーリングタワ12とに循環さ
せ、クーリングタワ12に流通する冷却水aをファン1
3から送風される外気によって冷却するように構成され
ている。この様に構成することで、例えば夏期におい
て、第1冷却器10の冷却水aの温度は40℃程度とな
るので、過給機によって圧縮され、180℃程度に昇温
した給気を、50℃程度に冷却することができる。
【0020】次に、第2冷却器20は、第1冷却器10
から排出された給気Iをアフタークーラ21に流通さ
せ、後に説明する吸収式冷凍機70の蒸発器30内に設
けられた伝熱パイプ31に流通させて冷却された冷水b
を、ポンプ14によって流路23を介して前記アフター
クーラ21に循環させ、給気Iを冷却するように構成さ
れている。この様に構成することで、後に説明する蒸発
器30において、例えば冷水bを7℃程度に冷却するこ
とができるので、第1冷却器10から排出された50℃
程度の給気Iを20℃程度に冷却することができる。
【0021】また、本発明のエンジンシステム100に
備えられた吸収式冷凍機70は、吸収器40の臭化リチ
ウムの吸収液Kの吸収作用によって、蒸発器30の冷媒
水Wを伝熱パイプ31表面において蒸発させて、流路3
4を介してその水蒸気を吸収し、冷媒水Wから蒸発潜熱
を奪うことで、冷媒水W及び蒸発器30内の伝熱パイプ
31を流通する冷水bを例えば7℃程度に冷却し、吸収
器40における吸収液Kの冷媒水Wの吸収による温度上
昇によって、伝熱パイプ41内に流通する冷却水を加熱
するように構成されている。また、冷媒を吸収して希釈
した吸収液Kは、流路45を介して再生器50に送られ
る。再生器50は、上記に説明したエンジン1の排ガス
gを加熱媒体(熱源)として加熱媒体流路51に流通さ
せ、その希釈した吸収液K内の冷媒水Wを蒸発させて再
生し、濃度が濃くなった吸収液Kを、流路52を介して
吸収器40に戻すように構成されている。また、熱交換
器53において、再生器50において昇温し、流路52
内に流通する吸収液Kの熱を、吸収器40から流路45
内に流通する吸収液Kの受熱することができるように構
成されている。また、再生器50において蒸発した冷媒
水Wは、流路54を流通して凝縮器60に送られ、凝縮
器60内は、内部の伝熱パイプ61内を流通する冷却水
によって、この蒸発した冷媒水Wを液化させ、冷媒水W
を流路62及び減圧弁63を介して蒸発器30に送るよ
うに構成されている。
【0022】以上が吸収式冷凍機70の構成であるが、
本発明のエンジンシステム100に備えられた吸収式冷
凍機70は、エンジン1の排ガスgを再生器50の加熱
媒体とし、蒸発器30において冷却された冷水を、エン
ジン1の給気冷却に利用すること以外、従来のものと同
様である。このような吸収式冷凍機において、再生器5
0における加熱量に対する蒸発器30における冷凍能力
を示す値として成績係数(COP)があるが、このよう
に加熱媒体として排ガスを利用する吸収式冷凍機70に
おいては、COPが0.7程度となる。
【0023】通常、エンジンの理論熱効率ηは、圧縮比
ε増加に伴って増加するすることがわかっており、上記
のエンジン1においても、図2に示すように、圧縮比ε
を増加させると、効率ηが増加する。しかし、効率向上
の為に圧縮比εのみを増加させると、圧縮終了時の給気
温度をT2が増加してしまうので、圧縮比を高く設定す
ると、給気の過早発火によるノッキングを生じる恐れが
あり、単純に圧縮比を高くすることはできない。また、
圧縮前の給気温度、即ちシリンダ入口付近の給気の温度
をT1とし、圧縮終了時の給気温度をT2とすると、圧
縮比εと、この温度との関係は、T2=T1εκ−1と
なり、圧縮比εを高く設定する為には、シリンダ入口付
近の給気の温度をT1を低下させる必要がある。
【0024】そこで、従来、第1冷却器10と同様に構
成された外気を利用した冷却器のみを備えた従来のエン
ジンにおいては、その冷却器において給気を50℃程度
までしか冷却できなかったが、本発明においては、上記
に説明したように、給気Iを第2冷却器において、20
℃程度まで冷却することができ、例えば従来のエンジン
の圧縮比が10である場合、本発明のエンジン1におい
ては12.3程度に設定することができ、図2に示すグ
ラフからもわかるように、エンジンの効率を1.5%程
度向上させることができる。
【0025】次に、本発明のエンジンシステム100の
効果を確認する為に、エンジン1の軸出力によってター
ボ圧縮機を駆動させて冷熱を得る冷凍機のターボ冷凍機
を運転した場合のエネルギの流れ求めた。尚、このター
ボ冷凍機のCOPは6.0である。尚、エンジンに供給
される給気を、発熱量WGが9930kcal/m3
都市ガスと空気を混合して形成し、都市ガスの流量Lg
を1m3 /h、空気の流量Laを22m3 /hとした。
また、この場合の給気の比熱Cpは0.24kcal/
deg・m3である。
【0026】エンジン1の排ガスWgの熱量は、エンジ
ンに入力された熱量、即ち給気の熱量WGに対して40
%程度であり、この排ガスgの熱量Wgによって、CO
Pが0.7の吸収式冷凍機70を運転して冷水bとして
得られる冷熱量Wbは28%程度の2780kcalと
なる。
【0027】また、第2冷却器20において、給気を5
0℃から20℃に冷却する為に必要な冷熱量W20は、W
20=(50−20)×(Lg+La)×Cp=165.
6kcalとなり、吸収式冷凍機70からの冷熱量より
も小さいことから、この冷熱を利用して給気を冷却可能
であることがわかる。
【0028】また、本発明のエンジン1において、軸出
力を1.5%向上することができるので、この軸出力増
加による、COPが6.0のターボ冷凍機における冷熱
の増加量ΔWは、 ΔW=9930×0.015×6.0=893.7kc
al となり、第2冷却器20において給気を冷却し冷熱量W
20を消費しても、それ以上の冷熱増加量ΔWを得ること
ができることがわかる。
【0029】また、比較例として、例えば、第1冷却器
10を設けずに、給気をすべて吸収式冷凍機70によっ
て20℃程度に冷却するように構成した場合、この冷却
に必要な熱量W0は、 W0=(180−20)×(Lg+La)×Cp=88
3.2kcal となり、このようにして、軸出力を例えば1.5%程度
増加させても、上記の増加冷熱量ΔWとほぼ同じであ
り、給気を冷却する効果がほとんど無く、本発明のエン
ジンシステム100において、過給機から排出される1
80℃程度の給気を、まず第1冷却器10において外気
を利用してある程度冷却した後に、第2冷却器20にお
いて吸収式冷凍機20からの冷熱を利用して冷却するよ
うに構成することで、少ない冷熱量で給気を冷却し、大
幅にエンジンの効率を向上することができることがわか
る。尚、冷却水温度を充分低くできる中間期や冬期にお
いて、前記第2冷却器をクーリングタワーからの冷却水
で直接冷却することは、いっこうに構わない。
【0030】〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明す
る。 (イ) 上記の実施の形態において、第2冷却器20に
吸収式冷凍機70の蒸発器30において冷却された冷水
bを供給する構成を示したが、別に、吸収式冷凍機の冷
媒水Wを直接第2冷却器に供給するように構成しても良
い。 (ロ) 上記の実施の形態において、第1冷却器10
を、給気Iを冷却水aによって水冷する構成を示した
が、別に、第1冷却器10を給気Iを空冷するように構
成しても良く、この場合は、給気路にファン等から供給
される外気Aと給気Iが直接熱交換できるように構成す
ることで可能である。 (ハ) 上記の実施の形態において、吸収式冷凍機70
の詳細な構成を説明したが、本発明に係るエンジンシス
テムに備えられる吸収式冷凍機を限定するものではな
く、加熱媒体をエンジンの排ガスとせずに、別に備えら
れた吸収式冷凍機の冷熱の一部を利用して、第2冷却器
において給気を冷却するように構成しても、軸出力の向
上により、この利用した冷熱以上の冷熱を得ることがで
きる。 (ニ) 上記の実施の形態において、過給機から排出さ
れた高温の給気を、第1冷却器10によって50℃に冷
却し、第2冷却器20によって20℃に冷却する構成を
示したが、これらの温度は本発明を限定するものではな
く、第1冷却器において、過給機から排出された給気
を、30℃以上、60℃以下の範囲内に冷却し、第2冷
却器において、第1冷却器から排出された給気を、6℃
以上、40℃以下の範囲内に冷却することが好ましく、
このような冷却器は簡単に構成でき、過給機から排出さ
れた給気を効率よく大きく冷却することができる。尚、
第2冷却器は、第1冷却器から排出された給気をさらに
冷却するものであるので、当然、第2冷却器から排出さ
れた給気温度は、第1冷却器から排出された給気温度よ
りも低くくなっており、例えば、第1冷却器によって給
気を30℃に冷却する場合、第2冷却器においては、給
気を6℃以上30°以下の範囲内に冷却される。
【0031】
【発明の効果】従って、過給機によって過給される給気
を、吸収式冷凍機を利用して冷却することで、エンジン
システムの効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジンシステムの構成を示す図
【図2】実施の形態に示すエンジンの圧縮比と効率の関
係を示すグラフ
【符号の説明】
1 エンジン 2 過給機 10 第1冷却器 20 第2冷却器 70 吸収式冷凍機 100エンジンシステム A 外気 I 給気 a 冷却水 b 冷水 W 冷媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤若 貴生 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 合田 泰規 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 松村 章二朗 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3G005 EA04 EA16 FA00 HA00 HA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給気を過給する過給機を給気路に備えた
    エンジンと、 蒸発器によって冷媒を冷却する吸収式冷凍機とを備え、 前記過給機から排出された給気を、外気を利用して水冷
    若しくは空冷する第1冷却器と、前記第1冷却器から排
    出された給気を、前記吸収式冷凍機の前記冷媒若しくは
    冷媒によって冷却された冷水を利用して冷却する第2冷
    却器とを前記給気路に備えたエンジンシステム。
  2. 【請求項2】 前記第1冷却器が、前記過給機から排出
    された給気を、30℃以上、60℃以下の範囲内に冷却
    するものであり、 前記第2冷却器が、前記第1冷却器から排出された給気
    を、6℃以上、40℃以下の範囲内に冷却するものであ
    る請求項1に記載のエンジンシステム。
  3. 【請求項3】 前記吸収式冷凍機が、前記エンジンの排
    ガスを熱源とするものである請求項1又は2に記載のエ
    ンジンシステム。
  4. 【請求項4】 給気を過給する過給機を給気路に備えた
    エンジンの給気冷却方法であって、 蒸発器によって冷媒を冷却する吸収式冷凍機を設け、 前記過給機から排出された給気を、外気を利用して水冷
    若しくは空冷する第1冷却行程と、 前記第1冷却行程で冷却された給気を、前記吸収式冷凍
    機の前記冷媒、若しくは冷媒によって冷却された冷水を
    利用して冷却する第2冷却行程とを行うエンジンの給気
    冷却方法。
  5. 【請求項5】 前記第1冷却行程において、前記過給機
    から排出された給気を、30℃以上、60℃以下の範囲
    内に冷却し、 前記第2冷却行程において、前記第1冷却行程で冷却さ
    れた給気を、6℃以上、40℃以下の範囲内に冷却する
    請求項4に記載のエンジンの給気冷却方法。
  6. 【請求項6】 前記吸収式冷凍機が、前記エンジンの排
    ガスを熱源とするものである請求項4又は5に記載のエ
    ンジンの給気冷却方法。
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