JP2001049652A - 地盤振動締固め方法及びその装置 - Google Patents
地盤振動締固め方法及びその装置Info
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Abstract
盤を振動させることができて高い排水効率が得られ、少
ない装置の消耗で効果的に土砂を含む水の搬出ができる
地盤締固め方法及びその装置の提供。 【解決手段】下端部に地盤締固め用の振動機11を保持
させた振動機支持ロッド10を地盤中に挿入し、前記振
動締固め機4を作動させて地盤を振動させ、その振動に
よって発生した過剰間隙水を支持ロッド10に沿って配
置した排水管18を通じて排水させるに際し、支持ロッ
ド10に過剰間隙水が流入可能な吸水室16を備え、そ
の内部を減圧させて過剰間隙水を吸水室16に流入さ
せ、溜まった水を、排水管20内を減圧させるととも
に、排水管下部に大気を導入することにより排出させ
る。
Description
の多い地盤等、振動によって液状化しやすい軟弱地盤
を、振動機をもって振動させることによって締め固める
地盤締固め方法及びその装置に関する。
締固めようとする地盤中に、振動機を挿入し、地盤に振
動を与えることによって締固め、振動による液状化によ
って発生した過剰間隙水を前記ロッドに沿って挿入させ
た排水管を通じて排出する工法が知られている(特開平
4−272314号公報)。
工法では、支持ロッドの外周に沿わせて排水管を設置
し、その下端部を吸い込み口とし、地上に備えたを減圧
ポンプあるいは圧縮空気、高圧ジェット水を利用したポ
ンプ等を使用して振動機周囲に溜まった過剰間隙水を排
出させるようにしているものであるため、振動機周囲に
過剰間隙水が溜まらなければ排水できず、しかも一旦、
振動機周囲に過剰間隙水が溜まると、振動機からの地盤
に対する振動伝達効率が極端に低下し、しかも排水後に
振動機周囲に空隙ができ、振動伝達効率の回復が難くな
るという問題があった。
プ等の排水ポンプを使用して地上に排出するようにして
いるが、排出される過剰間隙水には多量の土砂が混入し
ているとともに、排出ポンプの設置個所が地盤を振動さ
せるための振動機によって強い振動が与えられる個所で
あるため、消耗が激しいという問題があった。
よって発生した過剰間隙水を振動機周囲に溜めることな
く排出でき、振動伝達効率を低下させることなく地盤を
振動させることができ、且つ高効率で地盤の締固めがで
き、更に、発生した過剰間隙水を、装置の消耗を少なく
して効果的に地上に搬出できる地盤締固め方法及びその
装置の提供を目的としてなされたものである。
解決し、所期の目的を達成するための本発明に係る方法
の特徴は、地盤締固め用の振動機を保持させた振動機支
持ロッドを地盤中に挿入し、前記振動機を作動させて地
盤を振動させ、該振動によって発生した過剰間隙水を前
記支持ロッドに沿って配置した排水管を通じて排水させ
る地盤振動締固め方法において、前記支持ロッドに前記
過剰間隙水が流入可能な吸水室を備え、該吸水室内に減
圧手段に連通させた排水管を挿入するとともに該排水管
の下端部に大気導入路を開閉自在に連通させておき、前
記吸水室内を前記減圧手段によって減圧させて過剰間隙
水を吸水室内に流入させ、該吸水室内に溜まった水を、
前記排水管内を減圧させつつ前記大気導入路を開いて該
排水管下端部に大気を導入することによって排出させる
ことにある。
固め用の振動機と、該振動機を保持し地盤中に挿入され
る振動機支持ロッドと、該振動機支持ロッドに沿って設
置した過剰間隙水排出用の排水管とを備えてなる地盤振
動締固め装置において、前記振動機支持ロッドに、前記
過剰間隙水が流入可能な吸水室を備え、該吸水室内に上
端側を減圧手段に連通した排水管の下端側を挿入し、該
排水管の下端部に大気に開閉自在な大気導入路を連通さ
せたことにある。
せた減圧タンクと、該減圧タンク内を減圧させる真空ポ
ンプとをもって構成し、該減圧タンク内の水及び土砂を
排出する排水手段を備えること、及び、吸水室には内部
の水位を検出できる水位センサーを備えることが好まし
い。
ついて説明する。図1は本発明の方法を実施する装置の
概略を示しており、図において1は杭打機、2は杭打機
1のガイド支柱3に沿って吊下げられたバイブロハンマ
ー、4はバイブロハンマー2の掴み部2aに掴まれて吊
下げられた締固め装置である。
に、鋼管を使用した中空の支持ロッド10を有してお
り、この支持ロッド10の下端に締固め用の振動機11
が支持されている。支持ロッド10の下端部周囲には地
盤内挿ガイド用のフィン12が放射状に突設されてお
り、その間にジェットノズル13が下向きに設置され、
各ジェットノズル13に高圧配管14を通して地盤掘削
用の高圧水が供給されるようになっている。
孔15を開けた吸水室16となっており、その内部には
高さを違えた複数の水位センサー17が設置されてお
り、吸水室16内の水位が、所定の低水位以下であるこ
と及び所定の高水位以上であることを検出できるように
なっている。
その下端が吸水室底部に開口されている。排水管20の
下端部には大気導入路21が連通されており、この大気
導入路21は開閉弁22(図5に示す)を開くことによ
って排水管20の下端部に大気が導入されるようになっ
ている。
段23に連通されている。減圧手段23は図5に示すよ
うに、水溜兼用の減圧タンク24を有し、この減圧タン
ク24内は真空ポンプ25によって減圧されるようにな
っているとともに、内部を大気に開放して減圧状態を解
除する減圧解除弁26を有している。真空ポンプ25と
しては、例えば大容量の排気が可能なロータリーブロワ
を使用する。
連通され、タンク24内を減圧させることにより、排水
管20を通じて吸水室16内が減圧されるようになって
いる。
ンプからなる排水ポンプ27が収容されているととも
に、水位センサー28が設置され、該タンク24内が一
定以上の水位に達すると、排水ポンプ27が作動してタ
ンク24内の水及び砂が排出されるようになっている。
尚、図中29は高圧配管の集合管である。
た軟弱地盤の振動締固め方法について説明する。
2によって吊下げた状態で降下させ、必要に応じてジェ
ットノズル13から掘削用のジェット水を噴射させ、バ
イブロハンマー2を作動させて締固め装置4を地盤中に
挿入する。
ブロハンマー2の作動及びジェット水の噴射を停止さ
せ、締固め振動機11を作動させて地盤に振動を与え
る。これと同時に減圧タンク24内を減圧させることに
より、吸水室16内を減圧状態にしておく。このように
して地盤に振動を与えることにより、地盤が締め固めら
れると同時に振動機周囲が液状化し、過剰間隙水が発生
する。
め、周壁の細孔15から過剰間隙水が吸水室16内に吸
引されて該室内に溜められる。尚、この時の減圧は減圧
タンク24内が一定以下に保たれるように圧力センサー
(図示せず)によって圧力を検出し真空ポンプ25の作
動をコントロールしている。
し、高水位側の水位センサー19が水位を検出すると、
大気導入路21の開閉弁22が開かれる。これによって
減圧状態にある排水管20の下端に大気が急激に吸引さ
れ、大気の多量な流れが発生し、排水管20内を上昇
し、排水管20内の水及びこれに混入している土砂を風
送し、減圧タンク24内に放出する。
よって減圧度が低下するが、真空ポンプ25が連続運転
されて減圧状態を維持し、吸水室16内の水位が一定以
下になるまで連続して排水される。
砂は、減圧タンク24内で分離され、土砂及び水は減圧
タンク下部に溜められて底部より排水ポンプ27によっ
て排出され、空気は上部より真空ポンプ25によって排
出される。
内の水位が一定以下になるとこれを水位センサーが検出
することにより停止される。
おくことにより、振動機11による地盤振動により液状
化が生じ、過剰間隙水が発生した場合に、迅速に吸水室
16内に吸引され、振動機11の周囲に溜まることがな
く排出されることとなり、また吸水室16への流入後に
振動機周囲に空隙が生じることもなくなり、振動機11
からの振動伝達効率が低下することなく地盤に振動が伝
えられる。
は、排水管内を減圧状態にしてその下端部に大気を導入
することによって、減圧による吸引と大量の空気の流れ
による風送作用との相互作用により水及びこれに含まれ
る高比重の土砂が排水管内を上昇して排出され、数十メ
ートルの深所からも排出がなされる。
置にあっては、支持ロッドに過剰間隙水が流入可能な吸
水室を備え、該吸水室内を減圧させて過剰間隙水を吸水
室内に流入させて集められた水を、前記排水管を通じて
排出させるようにしたことにより、振動機による地盤振
動により液状化が生じ、過剰間隙水が発生した場合に、
振動機周囲の過剰間隙水は迅速に吸水室内に吸引され、
振動機の周囲に溜まることがなく排出されることとな
り、また吸水室への流入後に振動機周囲に空隙が生じる
こともなくなり、振動機からの振動伝達効率が低下する
ことなく地盤に振動が伝えられることとなり、効率の良
い振動締固めがなされる。
過剰間隙水は、排水管内の減圧と、該配水管への大気の
導入との相互作用によって排出させるようにしたことに
より、水中ポンプ等の機械的排水装置を使用せずに排水
が可能となり、強い振動が与えられる条件下において、
土砂を含む水の排出が、装置の消耗を殆ど生じさせない
で可能となったものである。
させた減圧タンクと、該減圧タンク内を減圧させる真空
ポンプとをもって構成し、該減圧タンク内の水を排出す
る排水手段を備えることにより、1本の排水管により、
排水と吸引室内の減圧とをともに行わせることができ、
装置が簡略化される。
水位センサーを備えることにより、排水ポンプの作動を
必用な時のみに行わせることができるとともに自動化が
可能となる。
を示す側面図である。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】地盤締固め用の振動機を保持させた振動機
支持ロッドを地盤中に挿入し、前記振動機を作動させて
地盤を振動させ、該振動によって発生した過剰間隙水を
前記支持ロッドに沿って配置した排水管を通じて排水さ
せる地盤振動締固め方法において、 前記支持ロッドに前記過剰間隙水が流入可能な吸水室を
備え、該吸水室内に減圧手段に連通させた排水管を挿入
するとともに該排水管の下端部に大気導入路を開閉自在
に連通させておき、前記吸水室内を前記減圧手段によっ
て減圧させて過剰間隙水を吸水室内に流入させ、該吸水
室内に溜まった水を、前記排水管内を減圧させつつ前記
大気導入路を開いて該排水管下端部に大気を導入するこ
とによって排出させることを特徴としてなる地盤振動締
固め方法。 - 【請求項2】地盤締固め用の振動機と、該振動機を保持
し地盤中に挿入される振動機支持ロッドと、該振動機支
持ロッドに沿って設置した過剰間隙水排出用の排水管と
を備えてなる地盤振動締固め装置において、 前記振動機支持ロッドに、前記過剰間隙水が流入可能な
吸水室を備え、該吸水室内に上端側を減圧手段に連通さ
せた排水管の下端側を挿入し、該排水管の下端部に大気
に開閉自在な開閉弁を有する大気導入路を連通させたこ
とを特徴としてなる地盤振動締固め装置。 - 【請求項3】減圧手段は、排水管の上端側を連通させた
減圧タンクと、該減圧タンク内を減圧させる真空ポンプ
とをもって構成し、該減圧タンク内の水及び土砂をを排
出する排水手段を備えてなる請求項2に記載の地盤振動
締固め装置。 - 【請求項4】吸水室には内部の水位を検出できる水位セ
ンサーを備えてなる請求項2若しくは3に記載の地盤振
動締固め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22265199A JP4126420B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 地盤振動締固め方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22265199A JP4126420B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 地盤振動締固め方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001049652A true JP2001049652A (ja) | 2001-02-20 |
JP4126420B2 JP4126420B2 (ja) | 2008-07-30 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP22265199A Expired - Fee Related JP4126420B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 地盤振動締固め方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4126420B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111119124A (zh) * | 2020-01-20 | 2020-05-08 | 华城建设集团有限公司 | 柔性网格吊石生态景观护岸施工方法 |
-
1999
- 1999-08-05 JP JP22265199A patent/JP4126420B2/ja not_active Expired - Fee Related
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