JP2001049280A - エンジン油 - Google Patents
エンジン油Info
- Publication number
- JP2001049280A JP2001049280A JP22270999A JP22270999A JP2001049280A JP 2001049280 A JP2001049280 A JP 2001049280A JP 22270999 A JP22270999 A JP 22270999A JP 22270999 A JP22270999 A JP 22270999A JP 2001049280 A JP2001049280 A JP 2001049280A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- alkyl group
- engine oil
- mass
- engine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Lubricants (AREA)
Abstract
するエンジン油を提供する。 【解決手段】 鉱油又は合成油若しくはこれらの混合油
からなる基油に、有機モリブデン系化合物をMo量とし
て100〜3000重量ppm、及び一般式1で表され
る2−アルキルチオ−5−アルキルメルカプト−1,
3,4−チアジアゾールの少なくとも1種を0.05〜
1質量%含有する。 【化1】一般式1: 一般式1中、R1は炭素数0〜10の直鎖又は分岐鎖ア
ルキル基、R2は水素または炭素数1〜20の直鎖又は
分岐鎖アルキル基である。更に、ジアルキルジチオリン
酸亜鉛をP量として0.01〜0.25重量%含有して
もよいし、アルカリ土類金属スルホネートを0.2〜1
0質量%含有することもできる。
Description
果を長期間にわたって持続することができると共に、優
れた摩耗防止性能を有するエンジン油に関する。
と排出ガス規制の強化に伴う燃焼性の改良などを考慮し
て、従来用いられてきたリンを含有する摩耗防止剤の添
加量を減らす傾向にある。そうなると、長期間にわたり
エンジンの摩耗防止性能を維持することが容易でなくな
る可能性があるので、摩耗防止性能を維持するための新
規な手法の開発が要求されている。
整剤や、アミンまたはエステル系の無灰型摩擦調整剤を
添加することが多く行なわれている。ところが、これら
の添加剤は、摩擦低減効果が大きいことは知られている
が、組み合わせる添加剤、添加量によっては、酸化劣化
により、消耗速度が大きくなることがあり、エンジン油
の性能(摩擦低減効果)を長期間維持することが期待で
きない可能性がある。
のこはく酸イミドなどの無灰型分散剤を添加することが
多くなってきている。この種の無灰型分散剤は、燃焼時
に生成するディーゼルスーツ(ディーゼルエンジンの場
合)や、エンジン油が酸化劣化して生じるスラッジなど
を細かく分散させて、それらがエンジン部品に付着する
ことを防ぎ、ピストンの清浄性を向上させる効果があ
る。しかし、この種の無灰型分散剤においても、組み合
わせる添加剤、添加量によっては、エンジン部品、特に
メインメタルやコンロッドメタルなどに対する腐食摩耗
の抑制効果が小さくなる可能性がある。
減効果を持続することができ、かつ摩耗防止性能にも優
れたエンジン油を提供することを目的とする。
ンジン油は、鉱油又は合成油、若しくはこれらの混合油
に、有機モリブデン化合物、一般式1で表される2−ア
ルキルチオ−5−アルキルメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾールを適量添加することを特徴とし、これによ
り、動弁摩耗防止性能を大幅に改善するものである。こ
のとき、ジアルキルジチオリン酸亜鉛や、アルカリ土類
金属スルホネートを適量添加することにより、より優れ
た動弁摩耗防止性能を得ることができる。
又は分岐鎖アルキル基、R2は水素または炭素数1〜2
0の直鎖又は分岐鎖アルキル基である。
しては、モリブデンジチオカーバメート、モリブデン酸
アミン、ジアルキルジチオリン酸モリブデンなどが使用
できるが、一般式2で表されるモリブデンジチオカーバ
メート、一般式3で表されるモリブデン酸アミン、一般
式4で表されるモリブデンジチオフォスフェートが好適
に使用される。
の炭化水素基であり、4つのRはそれぞれ同一でも異な
っていてもよく、X1、X2、Y1、Y2は酸素原子ま
たは硫黄原子であり、そもぞも同一でも異なっていても
よい。一般式3中、R7〜R8は炭素数6〜18の炭化
水素基であり、2つのRはそれぞれ同一でも異なってい
てもよい。一般式4中、R9〜R12は炭素数6〜18
の炭化水素基であり、4つのRはそれぞれ同一でも異な
っていてもよく、X3、X4、Y3、Y4は酸素原子ま
たは硫黄原子であり、そもぞも同一でも異なっていても
よい。
ンジチオカーバメートを2種以上混合して用いてもよい
し、アルキル基の異なるモリブデン酸アミンを2種以上
混合して用いてもよいし、アルキル基の異なるモリブデ
ンジチオフォスフェートを2種以上混合して用いてもよ
い。また、アルキル基の同一又は異なるモリブデンジチ
オカーバメートの1種以上、アルキル基の同一又は異な
るモリブデン酸アミンの1種以上、アルキル基の同一又
は異なるモリブデンジチオフォスフェートの1種以上
を、適宜組み合わせて用いてもよい。
して、100〜3000ppm、好ましくは500〜3
000ppm、より好ましくは700〜3000ppm
となるように添加する。添加量が少ないと高い摩耗防止
効果を得ることができず、多すぎると添加量に見合った
摩耗防止効果が得られないばかりか、エンジン各部にお
いて清浄性が低下するなど実用性能を損なう虞れがあ
る。
アルキルチオ−5−アルキルメルカプト−1,3,4−
チアジアゾールは、アルキル基R1の炭素数が0のも
の、すなわちアルキル基R1が結合していないものや、
R2が水素のもの、具体的には、2−アルキルチオ−5
−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2−アル
キルジチオ−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ール、2−チオ−5−アルキルメルカプト−1,3,4
−チアジアゾール、2−チオ−5−メルカプト−1,
3,4−チアジアゾール、2,5−ジメルカプト−1,
3,4−チアジアゾールなどをも含むことを意味する。
中でも、アルキル基R1は、炭素数が0のもの、すなわ
ちアルキル基R1が結合していないものが好ましい。ま
た、アルキル基R2は、好ましくは直鎖のアルキル基、
より好ましくは炭素数6〜10の直鎖のアルキル基であ
り、具体的にはn−ノニル基やオクチル基を挙げること
ができる。一般式1で表される2−アルキルチオ−5−
アルキルメルカプト−1,3,4−チアジアゾールは、
アルキル基R1の炭素数が0のもの、すなわちアルキル
基R1が結合していないもの(2−アルキルチオ−5−
メルカプト−1,3,4−チアジアゾール)が好まし
い。また、アルキル基R2は、好ましくは直鎖のアルキ
ル基、より好ましくは炭素数6〜10の直鎖のアルキル
基であり、具体的にはn−ノニル基やオクチル基を挙げ
ることができる。更に、Sxの硫黄原子の数(x)は、
特に制限しないが、好ましくは2〜5である。
ト−1,3,4−チアジアゾールは、単独で、あるいは
2種以上混合して添加してもよい。2−アルキルチオ−
5−アルキルメルカプト−1,3,4−チアジアゾール
の配合量は、0.05〜1質量%、好ましくは0.1質
量%〜0.8質量%である。0.05質量%未満だと十
分な摩耗防止性能が得られず、1質量%を超えると添加
量に見合った効果が得られないばかりか、エンジン各部
において清浄性が低下するなど実用性能を損なう虞れが
ある。
ルベンゼン類を発煙濃硫酸やSO3ガスによりスルホン
化した後、アルカリ土類金属塩に変換して製造される。
原料となるアルキルベンゼン類は、鉱油の潤滑油留分、
洗剤プラントから副生するアルキルベンゼン、ポリオレ
フィンをベンゼンにアルキル化したものなどが使用され
る。アルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシ
ウム、バリウムなどが好適に用いられる。アルカリ土類
金属スルホネートは、分子量350〜600程度の鉱油
で希釈されて使用される。アルカリ土類金属スルホネー
トは、JIS−K−2501−6により測定した塩基価
が20〜400mgKOH/gのものが好ましい。
で、あるいは2種以上混合して添加してもよく、更には
他の金属型清浄剤、例えばアルカリ土類金属フェネー
ト、アルカリ土類金属サリシレートなどと混合して添加
してもよい。アルカリ土類金属スルホネートの配合量
は、0.2〜10質量%、好ましくは1.5〜5質量%
である。0.2質量%未満だと十分な摩耗防止性能が得
られず、10質量%を超えると添加量に見合った効果が
得られないばかりか、エンジン各部において清浄性が低
下するなど実用性能を損なう虞れがある。
と記すこともある)は、一般式5で表される。 一般式5:Zn〔(R9O)2PS2〕2aZnO 一般式5中、aは0もしくは1/3、R9は炭素数3〜
12のアルキル基を示し、2つのR9はそれぞれ同一で
も異なってもよい。また、ZnDTPは、中性、塩基性
のどちらでもよい。
ルキル基が1級アルキル基のプライマリータイプと、2
級アルキル基のセカンダリータイプとがあり、これらは
単独で、あるいは2種以上を混合して使用してもよい。
P量で0.01〜0.25質量%、好ましくは0.05
〜0.15質量%である。0.01質量%未満だと十分
な摩耗防止性能が得られず、0.5質量%を超えると添
加量に見合った効果が得られない。
系潤滑油又は合成油系潤滑油、あるいは両者の混合油か
らなる基油に配合する。これらの基油の粘度は、通常
0.1〜250mm2/sであればよく、好ましくは1
0〜150mm2/sであり、より好ましくは20〜1
20mm2/sである。また、粘度指数は、50〜20
0であればよく、好ましくは80〜150である。
化精製などを適宜組み合わせて精製して用いるのが好ま
しい。合成油系潤滑油は、例えば、炭素数3〜12のα
−オレフィンの重合体であるα−オレフィンオリゴマ
ー、ジオクチルセバケートを始めとするセバケート、ア
ゼレート、アジペートなどの炭素数4〜12のジアルキ
ルジエステル類、1−トリメチロールプロパン、ペンタ
エリスリトールと炭素数3〜12の一塩基酸から得られ
るエステルを始めとするポリオールエステル類、炭素数
9〜40のアルキル基を有するアルキルベンゼン類など
が挙げられる。上記鉱油系潤滑油と合成油系潤滑油は、
それぞれ1種単独で、あるいは2種以上を混合して使用
することができる。
一に混合されるが、このときの分散剤としては、公知の
ものが使用でき、具体的には、アルケニルこはく酸イミ
ド、アルケニルこはく酸イミドホウ素化合物誘導体、ア
ルケニルこはく酸エステル、ベンジルアミン、アルキル
ポリアミンなどが挙げられる。これら分散剤の配合量
は、本発明のエンジン油中の該分散剤由来の窒素濃度が
0.06質量%以上であれば、上記各成分と基油とを均
一に混合することができる。但し、余り多量であって
も、分散効果は飽和するばかりか、エンジンの耐摩耗性
に悪影響を及ぼす虞れがあるため、上限は、窒素濃度で
0.2質量%程度とすることが好ましい。
添加物の他に、必要に応じて各種公知の添加剤、例え
ば、アルカリ土類金属フェネート、アルカリ土類金属サ
リシレート、アルカリ土類金属ホスホネートなどの金属
型清浄剤;リン系、硫黄系、アミン系、エステル系など
の各種摩耗防止剤;ポリメタクリレート系、エチレンプ
ロピレン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、ス
チレン−イソプレン共重合体の水素化物あるいはポリイ
ソブチレンなどの各種粘度指数向上剤;2,6−ジ−t
ert−ブチル−p−クレゾールなどのアルキルフェノ
ール類、4,4’−メチレンビス−(2,6−ジ−t−
ブチルフェノール)などのビスフェノール類、オクタデ
シル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−te
rt−ブチルフェノール)プロピオネートなどのフェノ
ール系化合物、ナフチルアミン類やジアルキルジフェニ
ルアミン類などの芳香族アミン化合物などの各種酸化防
止剤;硫化オレフィン、硫化油脂、ポリサルファイド、
メチルトリクロロステアレート、塩素化ナフタレン、ヨ
ウ素化ベンジル、フルオロアルキルポリシロキサン、ナ
フテン酸鉛、リン酸エステル類などの極圧剤;ステアリ
ン酸を始めとするカルボン酸、ジカルボン酸、金属石
鹸、カルボン酸アミン塩、重質スルホン酸の金属塩、多
価アルコールのカルボン酸部分エステルなどの各種錆止
め剤;ベンゾトリアゾール、ベンゾイミダゾールなどの
各種腐食防止剤;シリコーン油などの各種消泡剤などを
1種単独で、あるいは2種以上組み合わせて適宜配合す
ることができる。
成分、分散剤、必要に応じて配合する各種添加剤を、適
宜混合して調製される。このときの混合順序は、特に制
限せず、基油に、分散剤と各成分を順次混合してもよい
し、各成分を予め混合しておき、これを分散剤と共に基
油に混合してもよい。必要に応じて配合する各種添加剤
は、予め基油あるいは各成分に添加しておいてもよい
し。
いた基油、各成分、必要に応じて配合する各種添加剤の
種類は次の通りであり、また実施例及び比較例で調製し
たエンジン油の性能(耐腐食性、耐摩耗性)を評価する
ための試験は次の通りとした。
粘度指数が105の鉱油を使用した。 2.モリブデンジチオカーバメート(MoDTC):ア
ルキル基がオクチル基とトリデシル基とが混合したモリ
ブデンジチオカーバメートを使用した。 3.モリブデン酸アミン塩(MoA):モリブデン酸第
二級アミン塩を使用した。 4.モリブデンジチオフォスフェート(MoDTP):
アルキル基の炭素数が8のものを使用した。 5.2−アルキルチオ−5−アルキルメルカプト−1,
3,4−チアジアゾール(TDA):2−ノニルジチオ
−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールを使用
した。 6.ジアルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP):アル
キル基の炭素数が4と5のプライマリータイプと、アル
キル基の炭素数が3と6のセカンダリータイプとを等量
混合したものを使用した。 7.アルカリ土類金属スルホネート(CaSu):塩基
価300mgKOH/gのカルシウムスルホネートを使
用した。 8.分散剤:アルケニルこはく酸イミド(ビスタイプの
ポリアルケニルこはく酸イミドで、ブテニル基の分子量
が約2000程度のもの)と、そのホウ素化合物誘導体
(ホウ素含有量0.7質量%)とを等量混合したものを
使用した。 9.各種添加剤: (1)有機硫黄化合物(摩耗防止剤); ・2,5−ビス(オクチルジチオ)−1,3,4−チア
ジアゾール ・2,5−オクチルメルカプト−1,3,4−チアジア
ゾール ・ジベンジルダイサルファイド (2)金属型清浄剤;JIS−K−2501−6により
測定した塩基価250mgKOH/gのカルシウムフェ
ネートを使用した。 (3)酸化防止剤;ヒンダードフェノールを使用した。 (4)粘度指数向上剤;ポリアルキルメタクリレートと
オレフィンコポリマーとを混合したものを使用した。
比較例で調製したエンジン油を用いて日本自動車技術会
規定の動弁摩耗試験(JASOM328−91)を行
い、ロッカーアームパッド面のスカッフィング及びカム
ノーズの摩耗量を評価した。スカッフィングの評価は、
0〜10.0の評点で示した。評点は、10.0が最良
であり、0が最悪であることを示す。
ーゼルスーツを2%添加した油について往復動すべり摩
擦試験(SRV試験)を実施し、耐摩耗性を評価した。
ディーゼルスーツは、実施例及び比較例で調製したエン
ジン油を台上エンジン試験に使用した後、遠心分離する
ことにより得ものを乳鉢で細かくし、ホモジナイザーで
油中に分散させたものを使用した。SRV試験は、振動
数50Hz、振幅1.0mm、荷重300N、温度10
0℃、試験時間30分とした。耐摩耗性の評価は、摩耗
痕の中心部の深さを測定することにより行った。試験片
のシリンダとディスクは、材質SUJ−2のものを使用
した。
復動すべり摩擦試験を実施した。SRV試験は、振動数
50Hz、振幅1.0mm、荷重400N、温度100
℃、試験時間10分とし、試験終了後の摩擦係数を評価
した。試験片のシリンダとディスクは、材質SUJ−2
のものを使用した。劣化油はJIS K 2514に規
定される潤滑油酸化安定度試験に準じて行うことにより
得た。但し、試験温度は165.5℃、試験時間は48
Hrとした。
A)、2−ノニルジチオ−5−メルカプト−1,3,4
−チアジアゾール(TDA)、ZnDTP、Caスルホ
ネート(CaSu)、分散剤、金属型清浄剤、その他の
添加剤として酸化防止剤、磨耗防止剤、粘度指数向上剤
を表1上段に示す割合(ppm、質量%)で配合し、本
発明のエンジン油を調製した。これらエンジン油の評価
結果を表1下段に示した。
る。 バランス:エンジン油に配合されている各成分の合計量
が100質量%になるように、基油の量を選定する意味 その他の添加剤:酸化防止剤、摩耗防止剤、粘度指数向
上剤の合計 油中N量:分散剤による窒素量 油中Ca量:Caスルホネート、金属型清浄剤によるC
a量
A)、2,5−ビス(オクチルジチオ)−1,3,4−
チアジアゾール(TDA1)、2,5−オクチルメルカ
プト−1,3,4−チアジアゾール(TDA2)、2,
5−ビス(ジチアノニル)−1,3,4−チアジアゾー
ル(TDA3)、ジベンジルジサルファイド(DBD
S)、ZnDTP、金属型清浄剤、Caスルホネート、
その他の添加剤として分散剤、酸化防止剤、粘度指数向
上剤を表2上段に示す割合(ppm、質量%)で配合
し、比較のエンジン油を調製した。これらのエンジン油
の評価結果を表2下段に示した。
ランス、その他の添加剤、油中N量、油中Ca量:表1
と同意
エンジン油はいずれも、摩耗防止性能及び摩擦低減効果
の持続性を非常に高いレベルで両立している。これに対
し、比較のエンジン油はいずれも、摩耗防止性能及び摩
擦低減効果の持続性を両立できていない。特に、摩耗防
止性能評価において、実施例ではローカーアームパッド
面の評点がいずれも9点台以上であるが、比較例では最
もよい例でも8点台前半と大きな開きが認められる。ま
た、ディーゼルスーツを混入させた場合、この差が更に
顕著に現れており、実施例のエンジン油が格段に優れて
いることがわかる。
減効果の持続性を示すと共に、摩耗防止性能も非常に高
いレベルを示すことができる。従って、本発明のエンジ
ン油は、実用上極めて有効である。
Claims (3)
- 【請求項1】 鉱油又は合成油、若しくはこれらの混合
油からなる基油に、 有機モリブデン系化合物をMo量として100〜300
0重量ppm、及び一般式1で表される2−アルキルチ
オ−5−アルキルメルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ールの少なくとも1種を0.05〜1質量%含有するこ
とを特徴とするエンジン油。 【化1】一般式1: 一般式1中、R1は炭素数0〜10の直鎖又は分岐鎖ア
ルキル基、R2は水素または炭素数1〜20の直鎖又は
分岐鎖アルキル基である。 - 【請求項2】 更に、ジアルキルジチオリン酸亜鉛をP
量として0.01〜0.25重量%含有することを特徴
とする請求項1記載のエンジン油。 - 【請求項3】 更に、アルカリ土類金属スルホネートを
0.2〜10質量%含有することを特徴とする請求項1
又は2記載のエンジン油。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22270999A JP4157232B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | エンジン油 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22270999A JP4157232B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | エンジン油 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001049280A true JP2001049280A (ja) | 2001-02-20 |
JP4157232B2 JP4157232B2 (ja) | 2008-10-01 |
Family
ID=16786687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22270999A Expired - Fee Related JP4157232B2 (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | エンジン油 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4157232B2 (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004149762A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-05-27 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | エンジン油組成物 |
JP2008533291A (ja) * | 2005-03-21 | 2008-08-21 | チバ ホールディング インコーポレーテッド | 燃焼機関における使用のための耐磨耗潤滑油組成物 |
JP2011506687A (ja) * | 2007-12-14 | 2011-03-03 | アール.ティー. ヴァンダービルト カンパニー インコーポレーティッド | 優れた耐摩耗特性及び腐食特性を有するepグリース用添加剤組成物 |
JP2013224405A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-10-31 | Idemitsu Kosan Co Ltd | アルミ合金製エンジン用潤滑油組成物及び潤滑方法 |
JP2013224404A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-10-31 | Idemitsu Kosan Co Ltd | アルミ合金製エンジン用潤滑油組成物及び潤滑方法 |
JP2013224403A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-10-31 | Idemitsu Kosan Co Ltd | アルミ合金製エンジン用潤滑油組成物及び潤滑方法 |
JP2014177603A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 潤滑油組成物 |
US9790450B2 (en) | 2012-03-21 | 2017-10-17 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Lubricating oil composition for engine made of aluminum alloy and lubrication method |
EP2546324B1 (en) * | 2010-03-12 | 2021-04-21 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Lubricant composition |
-
1999
- 1999-08-05 JP JP22270999A patent/JP4157232B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004149762A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-05-27 | Cosmo Sekiyu Lubricants Kk | エンジン油組成物 |
JP2008533291A (ja) * | 2005-03-21 | 2008-08-21 | チバ ホールディング インコーポレーテッド | 燃焼機関における使用のための耐磨耗潤滑油組成物 |
US8404624B2 (en) | 2005-03-21 | 2013-03-26 | Ciba Specialty Chemicals Corporation | Antiwear lubricant compositions for use in combustion engines |
JP2011506687A (ja) * | 2007-12-14 | 2011-03-03 | アール.ティー. ヴァンダービルト カンパニー インコーポレーティッド | 優れた耐摩耗特性及び腐食特性を有するepグリース用添加剤組成物 |
EP2546324B1 (en) * | 2010-03-12 | 2021-04-21 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Lubricant composition |
JP2013224405A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-10-31 | Idemitsu Kosan Co Ltd | アルミ合金製エンジン用潤滑油組成物及び潤滑方法 |
JP2013224404A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-10-31 | Idemitsu Kosan Co Ltd | アルミ合金製エンジン用潤滑油組成物及び潤滑方法 |
JP2013224403A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-10-31 | Idemitsu Kosan Co Ltd | アルミ合金製エンジン用潤滑油組成物及び潤滑方法 |
US9790450B2 (en) | 2012-03-21 | 2017-10-17 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Lubricating oil composition for engine made of aluminum alloy and lubrication method |
JP2014177603A (ja) * | 2013-03-15 | 2014-09-25 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 潤滑油組成物 |
US9714395B2 (en) | 2013-03-15 | 2017-07-25 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Lubricant oil composition |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4157232B2 (ja) | 2008-10-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0700425B1 (en) | Lubricating oil composition | |
US5672572A (en) | Lubricating oil composition | |
US7871965B2 (en) | Gear oil having low copper corrosion properties | |
JP5431641B2 (ja) | 低硫黄低リン潤滑油組成物 | |
JP5703309B2 (ja) | エンジンオイル用の添加剤組成物 | |
JPH11315297A (ja) | 内燃機関用潤滑油組成物 | |
JP3556355B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JPH05279686A (ja) | 内燃機関用潤滑油組成物 | |
JPWO2008050717A1 (ja) | 内燃機関用潤滑油組成物 | |
JP2015151490A (ja) | 潤滑油組成物 | |
CA2572041C (en) | A method of improving the acrylic rubber sealant compatibility with a lubricating oil composition in an internal combustion engine in comparison to a conventionally used lubricating oil composition | |
JPH08209178A (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP4408728B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP2014098090A (ja) | 手動変速機用ギヤ油組成物 | |
JP3556348B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP2001049280A (ja) | エンジン油 | |
JP5965139B2 (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP4393693B2 (ja) | ディーゼルエンジン油組成物 | |
JP2005247995A (ja) | エンジン油組成物 | |
JPH07216378A (ja) | 潤滑油組成物 | |
JP5945488B2 (ja) | ギヤ油組成物 | |
WO2002102946A1 (fr) | Composition d'huile lubrifiante | |
JPH11246883A (ja) | エンジン油組成物 | |
US11053451B2 (en) | Lubricant composition for a speed reducer, and speed reducer | |
JPH0820786A (ja) | エンジン油組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050822 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20070402 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080422 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080708 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080711 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110718 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120718 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130718 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |