JP2001047918A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2001047918A
JP2001047918A JP11224662A JP22466299A JP2001047918A JP 2001047918 A JP2001047918 A JP 2001047918A JP 11224662 A JP11224662 A JP 11224662A JP 22466299 A JP22466299 A JP 22466299A JP 2001047918 A JP2001047918 A JP 2001047918A
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裕公 高橋
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賢 華山
Yutaka Okamoto
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    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/42Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles the seat constructed to protect the occupant from the effect of abnormal g-forces, e.g. crash or safety seats
    • B60N2/427Seats or parts thereof displaced during a crash
    • B60N2/42727Seats or parts thereof displaced during a crash involving substantially rigid displacement
    • B60N2/42754Seats or parts thereof displaced during a crash involving substantially rigid displacement of the cushion
    • B60N2/42763Seats or parts thereof displaced during a crash involving substantially rigid displacement of the cushion with anti-submarining systems

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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 車両衝突時に乗員が慣性力で前方へ移動
するのを防止する車両用シート10において、着座した
乗員の骨盤51の直前位置に対応するシートクッション
着座面11aを盛り上げるための着座面押し上げ部材1
6と、この着座面押し上げ部材16を上昇させるための
駆動手段17と、この駆動手段17の作動を衝突時の車
体加速度の変化に基づいて制御する制御部18とからな
る。 【効果】 車両衝突時に乗員の腰部の移動を抑えること
ができ、乗員の前方への移動を防止することができる。
また、乗員の腰部の移動が抑えられるために乗員の姿勢
が安定することと、従来とは異なって乗員の脚部が跳ね
上げられないこととの両方から、足がペダルから離れな
いので、ペダル操作を確実に行うことができ、再衝突を
回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両衝突時に乗員の
腰部を拘束するのに好適な車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】車両衝突時に、乗員が慣性力により前方
へ移動しないように、例えば、シートベルトで乗員を拘
束する。この拘束の状態を次図で説明する。図13
(a),(b)は従来のシートベルトの拘束状態を説明
する説明図である。(a)は、乗員100がシート10
1に着座し、腰ベルト102及び肩ベルト103からな
るシートベルト104を装着した状態で、衝突時にブレ
ーキペダル105を踏んだ状態を示す。この時、乗員1
00は、シートベルト104に確実に拘束される。
【0003】(b)において、例えば、衝突が激しかっ
たり、シート101を構成するシートバック106を大
きく傾けた場合に、乗員100に作用する慣性力によっ
て乗員100が腰ベルト102の下から抜けてシート1
01を構成するシートクッション107上を滑りながら
前方に移動しインストルメントパネル108の下方に潜
り込む現象(サブマリン現象)の発生することがある。
【0004】このような現象を防止するための車両用シ
ートとしては、例えば、特開平9−71167号公報
「車両用シート」、米国特許第5695242号明細
書「シート・クッション・リストレイント・システム」
に記載されたものが知られている。
【0005】上記技術には、同公報の図9に、衝突時
にシートクッション20をトーションバー10の軸回り
に前上がりに傾け、着座してシートベルト70を装着し
た乗員が前方に移動しないようにしたシート1が記載さ
れている。上記技術には、同明細書の図1に、シート
クッション11のフロントパート14の下部にエアバッ
グデバイス13を設け、衝突時にエアバッグデバイス1
3によってフロントパート14を上昇させ乗員が前方に
移動しないようにしたシート10が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記技術では、シー
トクッション20が前上がりに傾くことで、乗員の脚
部、特に膝から下の部分が急激に上昇する。また、運転
席において、衝突後の再衝突に対しては、足がブレーキ
ペダルやアクセルペダルから離れることから再衝突の回
避が難しくなる。上記技術についても、フロントパー
ト14が上昇した時に、技術と同様のことが言える。
【0007】そこで、本発明の目的は、車両衝突時に、
乗員の前方への移動を防止するとともに、脚部の急激な
上昇を防止し、再衝突の回避をも考慮した車両用シート
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、車両衝突時に乗員が慣性力で前方へ移動
するのを防止する車両用シートにおいて、着座した乗員
の骨盤の直前位置に対応するシートクッション着座面を
盛り上げるための着座面押し上げ部材と、この着座面押
し上げ部材を上昇させるための駆動手段と、この駆動手
段の作動を衝突時の車体加速度の変化に基づいて制御す
る制御部とからなる。
【0009】車両衝突時に、車体加速度の変化に基づい
て制御部で駆動手段の作動を制御し、この駆動手段で着
座面押し上げ部材を上昇させ、この着座面押し上げ部材
で着座した乗員の骨盤の直前位置に対応するシートクッ
ション着座面を盛り上げ、乗員の骨盤の直前位置を拘束
する。
【0010】この結果、車両衝突時に乗員の腰部の移動
を抑えることができ、乗員の前方への移動を防止するこ
とができる。また、乗員の腰部の移動が抑えられるため
に乗員の姿勢が安定することと、従来とは異なって乗員
の脚部が跳ね上げられないこととの両方から、足がペダ
ルから離れないので、ペダル操作を確実に行うことがで
き、再衝突を回避することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係る車両用シートの斜視図
であり、シート10は、乗員が着座するシートクッショ
ン11と、背をもたれるシートバック12と、乗員の頭
部を受けるためにシートバック12の上部に取付けたヘ
ッドレスト13とからなる。なお、11aはシートクッ
ション11の着座面である。シートクッション11は、
内部に、着座した乗員の腰部を拘束するための着座面突
出装置15を備える。
【0012】図2は本発明に係る車両用シートのシート
クッション内部を示す斜視図である。着座面突出装置1
5は、シートクッション11(図1参照)の着座面11
a(図1参照)を盛り上げるための着座面押し上げ部材
16と、この着座面押し上げ部材16を上昇させるため
の駆動手段17,17と、この駆動手段17,17の作
動を衝突時の車体加速度の変化に基づいて制御する制御
部18とからなる。なお、19はクッションスプリング
である。
【0013】着座面押し上げ部材16は、シートトレイ
21の凸部22,22に取付けたベース部23,23
と、このベース部23,23に支軸24,24を介して
スイング自在に取付けたパイプアーム25と、このパイ
プアーム25の後部25a側を下降させるためにベース
部23,23内に設けたスプリング(不図示。後述す
る。)とからなる。なお、23a,23aはパイプアー
ム25の後部25aの最大スイング位置を規制するため
にベース部23,23に設けたストッパである。
【0014】パイプアーム25の後部25aのスイング
範囲は、シートトレイ21の凸部22,22で規制す
る。このように、シートトレイ21の剛性の高い凸部2
2,22に着座面押し上げ部材16を取付けたため、着
座面押し上げ部材16に作用する力を十分に支えること
ができ、また、シートトレイ21の板厚を小さくするこ
とができる。
【0015】駆動手段17は、シリンダ31と、このシ
リンダ31内に移動自在に収納した図示せぬピストン
と、このピストンに一端を取付けるとともに他端をパイ
プアーム25の前部25bに取付けたワイヤ32と、こ
のワイヤ32の途中を受けるワイヤ受け33と、シリン
ダ31内に高圧の燃焼ガスを送るためのインフレータ3
4とからなる。
【0016】制御部18は、車体の加速度を検知する車
体加速度センサ37と、この車体加速度センサ37から
の車体加速度信号ASに基づいて、インフレータ34,
34の着火を行うコントロールユニット38とからな
る。
【0017】図3は本発明に係る車両用シートのシート
クッションの断面図であり、着座面突出装置15は、シ
ートクッション11の表皮41及びこの表皮41の内側
に設けたパッド42の下方に配置したものである。パイ
プアーム25は、側面視くの字状の部材であり、車両衝
突時以外は、前部25bを高い位置に配置した部材であ
る。
【0018】ワイヤ32は、車両衝突時以外は、常に張
った状態にして、車両衝突時にパイプアーム25の動作
の遅れが生じないようにするものである。ワイヤ受け3
3は、ワイヤ32を通すワイヤ溝44を形成した部材で
あり、このワイヤ溝44をワイヤ32が滑る。
【0019】このワイヤ受け33は、上記したように、
ワイヤ32が滑る構造でなくてもよく、例えばワイヤ3
2が巻き付くプーリであってもよく、要はワイヤ32が
スムーズに移動すればよい。45は、前述したパイプア
ーム25の後部25aを車両衝突前に下降させておく、
即ち、シートトレイ21の凸部22にパイプアーム25
の後部25aを押し付けておくスプリングである。
【0020】以上に述べた着座面突出装置15の作用を
次に説明する。図4は本発明に係る車両用シートの着座
面突出装置の作用を説明する作用図である。車両が衝突
すると、図2に示した車体加速度センサ37からの車体
加速度信号ASに基づいて、コントロールユニット38
はインフレータ34,34を着火させる。これにより、
インフレータ34,34内の火薬が燃焼する。この結
果、図4において、シリンダ31内に燃焼ガスが流入
し、シリンダ31内のピストンが高速で移動する。
【0021】これに伴って、ピストンに取付けたワイヤ
32が引かれ、パイプアーム25の前部25bが下降す
る。そして、パイプアーム25の後部25aが上昇し、
パッド42及び表皮41を押し上げ、着座面11aを高
さUだけ盛り上げる。
【0022】図5は本発明に係る車両用シートにおける
乗員の着座状態を説明する説明図であり、図3に示した
着座面突出装置15の状態に対応するものである。乗員
は、腰ベルト46及び肩ベルト47からなるシートベル
ト48で、腰部及び上半身が拘束される。51は乗員の
骨盤、52は骨盤51を構成する恥骨である。
【0023】以上に述べた車両用シート10の作用を次
に説明する。図6は本発明に係る車両用シートの作用を
説明する作用図であり、図4に示した着座面突出装置1
5の状態に対応するものである。車両衝突によって着座
面突出装置15が作動すると、シートクッション11の
着座面11aが盛り上がる。
【0024】この盛り上がり部分Aは、着座した乗員の
骨盤51、即ち恥骨52の直前位置に対応するシートク
ッション着座面である。即ち、着座面突出装置15は、
シートクッション着座面11aにおける乗員の骨盤51
の直前位置に高剛性部を形成するためのものである。
【0025】以上説明したように、本発明は、車両衝突
時に乗員が慣性力で前方へ移動するのを防止する車両用
シート10において、着座した乗員の骨盤51の直前位
置に対応するシートクッション着座面11aを盛り上げ
るための図2に示した着座面押し上げ部材16と、この
着座面押し上げ部材16を上昇させるための駆動手段1
7と、この駆動手段17の作動を衝突時の車体加速度の
変化に基づいて制御する制御部18とからなる。
【0026】上記構成により、図6において、車両衝突
時にシートクッション着座面11aを盛り上げること
で、乗員の腰部を拘束することによって、乗員の腰部の
移動を抑えることができ、乗員の前方への移動を防止す
ることができる。従って、たとえ、衝突が激しかった
り、衝突前にシートバック12の傾き角を大きくした姿
勢をとっていたとしても、腰ベルト46の下からシート
クッション11上を滑るようなサブマリン現象が発生す
ることを防止することができる。
【0027】また、乗員の腰部の移動が抑えられるため
に乗員の姿勢が安定することと、従来とは異なって乗員
の脚部が跳ね上げられないこととの両方から、足がペダ
ルから離れないので、ペダル操作を確実に行うことがで
き、再衝突を回避することができる。
【0028】図7は着座面突出装置の比較例を説明する
説明図であり、着座面突出装置110は、シートトレイ
111に取付けたベース部112と、このベース部11
2に支軸113を介して回転自在に取付けたパイプアー
ム114とからなり、パイプアーム114の前部115
でシートクッション116の着座面117を盛り上げる
ものである。即ち、着座面突出装置110は、パイプア
ーム114の回転中心である支軸113を、着座面11
7を盛り上げる前部115よりも後方に配置したもので
ある。
【0029】この比較例では、乗員からパイプアーム1
14の前部115に前向きの力Fが作用すると、この力
Fによって、パイプアーム114の曲げ部(支軸113
に近い部分)から変形し易く、乗員の腰部の拘束に対し
ては不利となる。また、パイプアーム114の前部11
5を跳ね上げた後、その位置を保つための特別な保持部
材が必要になる。
【0030】上記比較例に対して、図6に示した本発明
の着座面突出装置15は、パイプアーム25の回転中心
である支軸24を、着座面11aを盛り上げる後部25
aよりも前方に配置したものである。本発明では、図6
に示したように、乗員からパイプアーム25の後部25
aに前向きの力Fが作用すると、この力Fをベース部2
3のストッパ23aで受けることができ、パイプアーム
25の変形を抑えることができる。また、ストッパ23
aを設けたことで、パイプアーム25を跳ね上げた後
に、その位置を保つための特別な保持部材は不要であ
る。
【0031】このように、着座面突出装置15のパイプ
アーム25の後部25aよりも前方に支軸24を配置す
ることで、衝突時に乗員からパイプアーム25に作用す
る力によって、乗員の腰部の拘束をより強めることがで
き、好ましい。
【0032】図8は本発明に係る車両用シートの着座面
突出装置の別の実施の形態を示す斜視図であり、着座面
突出装置60は、シートトレイ61に取付けた固定軸6
2と、この固定軸62に回転自在に取付けたプーリ6
3,63と、これらのプーリ63,63にブラケット6
4,64を介して取付けたパイプアーム65と、プーリ
63,63に巻いたワイヤ66,66と、このワイヤ6
6,66を引き込むためのシリンダ67,67とからな
る。なお、シリンダ67,67に燃焼ガスを供給するイ
ンフレータ及びこのインフレータに着火するための制御
部は図2で説明したものと同一であり、説明を省略す
る。
【0033】車両が衝突した時には、シリンダ67,6
7内に供給された高圧の燃料ガスによってシリンダ6
7,67内の図示せぬピストンが移動し、ワイヤ66,
66を引き込むことでプーリ63,63を回転させ、パ
イプアーム65を想像線で示す位置から実線で示す位置
までスイングさせ、図3に示したシートクッション11
の着座面11aを盛り上げる。
【0034】図9は本発明に係る車両用シートの着座面
突出装置の別の実施の形態(図8の例)の変形例を示す
斜視図であり、着座面突出装置69は、図8に示した着
座面突出装置60に対してシリンダ67,67の位置を
固定軸62の前方位置から後方位置へ変更した装置であ
る。
【0035】図10は本発明に係る車両用シートの着座
面突出装置の更なる別の実施の形態を示す斜視図であ
り、着座面突出装置70は、シートトレイ71の側壁7
2,72にそれぞれ設けたシリンダ73,73(奥側の
符号73は不図示)と、このシリンダ73,73内に移
動自在に収納したそれぞれのピストン(不図示)間に渡
したメインワイヤ74と、このメインワイヤ74の中央
部より外側寄りの部分とシートトレイ71の側壁72,
72とにそれぞれ渡したサブワイヤ75,75と、シリ
ンダ73,73近傍の側壁72,72に取付けたワイヤ
ロック部76,76とからなる。なお、77はメインワ
イヤ74の中央部に被せたカラーである。
【0036】ここで、シリンダ73,73に燃焼ガスを
供給するインフレータ及びこのインフレータに着火する
ための制御部は図2で説明したものと同一であり、説明
を省略する。図の着座面突出装置70は、作動前の状態
であり、メインワイヤ74及びサブワイヤ75,75は
たるんだ状態にある。
【0037】図11は本発明に係る車両用シートの着座
面突出装置の更なる別の実施の形態(図10の例)の作
用図である。着座面突出装置70において、車両が衝突
した場合には、シリンダ73,73に高圧の燃焼ガスを
供給する。これにより、シリンダ73,73内のそれぞ
れのピストンが高速で移動し、これに伴ってピストンが
メインワイヤ74及びサブワイヤ75,75を張る。こ
の結果、図3に示したシートクッション11の着座面1
1aを盛り上げる。
【0038】図12(a),(b)は図11に示したワ
イヤロック部の断面図である。(a)は、メインワイヤ
74を張った直後の状態を示す。ワイヤロック部76
は、シートトレイ71(図11参照)の側壁72(図1
1参照)に取付けたケース81と、このケース81に取
付けた支軸82と、この支軸82に回転自在に取付ける
とともにメインワイヤ74を掛けたローラ部材83と、
このローラ部材83に取付けた可動歯84と、この可動
歯84と対になってメインワイヤ74を噛み込むために
ケース81に固定した固定歯85と、可動歯84のため
のストッパ86とからなる。
【0039】(b)において、メインワイヤ74を張っ
た後にメインワイヤ74の中央部に乗員からの力が作用
して、メインワイヤ74が内側に引張られると、ローラ
部材83が回転し、可動歯84は、固定歯85との間に
メインワイヤ74を噛み込む。これによって、メインワ
イヤ74はロックされ、メインワイヤ74のたるみを防
止することができる。
【0040】尚、本発明では、図2に示したように、着
座面押し上げ部材16として、パイプアーム25をスイ
ングさせる構造のものを例示したが、これに限らず、例
えば、棒状の部材を直線運動させたり、カム状の部材を
回転させたり、球状の部材を上下動させたりしてもよ
く、要は着座面11a(図3参照)を盛り上げるもので
あればよい。
【0041】また、本発明では、駆動手段17として、
シリンダ31とインフレータ34との組合わせのものを
例示したが、これに限らず、例えば、電磁石による駆
動、ガスタンク、アキュムレータからの高圧ガス供給に
よる駆動によるものでもよい。
【0042】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1の車両用シートは、着座した乗員の骨盤
の直前位置に対応するシートクッション着座面を盛り上
げるための着座面押し上げ部材と、この着座面押し上げ
部材を上昇させるための駆動手段と、この駆動手段の作
動を衝突時の車体加速度の変化に基づいて制御する制御
部とからなるので、車両衝突時に乗員の腰部の移動を抑
えることができ、乗員の前方への移動を防止することが
できる。
【0043】また、乗員の腰部の移動が抑えられるため
に乗員の姿勢が安定することと、従来とは異なって乗員
の脚部が跳ね上げられないこととの両方から、足がペダ
ルから離れないので、ペダル操作を確実に行うことがで
きて、再衝突を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートの斜視図
【図2】本発明に係る車両用シートのシートクッション
内部を示す斜視図
【図3】本発明に係る車両用シートのシートクッション
の断面図
【図4】本発明に係る車両用シートの着座面突出装置の
作用を説明する作用図
【図5】本発明に係る車両用シートにおける乗員の着座
状態を説明する説明図
【図6】本発明に係る車両用シートの作用を説明する作
用図
【図7】着座面突出装置の比較例を説明する説明図
【図8】本発明に係る車両用シートの着座面突出装置の
別の実施の形態を示す斜視図
【図9】本発明に係る車両用シートの着座面突出装置の
別の実施の形態(図8の例)の変形例を示す斜視図
【図10】本発明に係る車両用シートの着座面突出装置
の更なる別の実施の形態を示す斜視図
【図11】本発明に係る車両用シートの着座面突出装置
の更なる別の実施の形態(図10の例)の作用図
【図12】図11に示したワイヤロック部の断面図
【符号の説明】
10…車両用シート、11…シートクッション、11a
…シートクッション着座面、15,60,69,70…
着座面突出装置、16…着座面押し上げ部材、17…駆
動手段、18…制御部、51…骨盤。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月9日(1999.8.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図13
【補正方法】追加
【補正内容】
【図13】従来のシートベルトの拘束状態を説明する説
明図
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】追加
【補正内容】
【図13】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 豊 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3B087 CD02 DB03 DE08

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両衝突時に乗員が慣性力で前方へ移動
    するのを防止する車両用シートにおいて、着座した乗員
    の骨盤の直前位置に対応するシートクッション着座面を
    盛り上げるための着座面押し上げ部材と、この着座面押
    し上げ部材を上昇させるための駆動手段と、この駆動手
    段の作動を衝突時の車体加速度の変化に基づいて制御す
    る制御部とからなる車両用シート。
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Cited By (11)

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