JP2001047882A - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車の制御装置

Info

Publication number
JP2001047882A
JP2001047882A JP11224456A JP22445699A JP2001047882A JP 2001047882 A JP2001047882 A JP 2001047882A JP 11224456 A JP11224456 A JP 11224456A JP 22445699 A JP22445699 A JP 22445699A JP 2001047882 A JP2001047882 A JP 2001047882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
motor
torque
planetary gear
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11224456A
Other languages
English (en)
Inventor
Hosei Suzuki
歩誠 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP11224456A priority Critical patent/JP2001047882A/ja
Publication of JP2001047882A publication Critical patent/JP2001047882A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッチピストン、ベアリング、クラッチフ
ェーシング等の耐久信頼性を向上することができ、ま
た、高圧なクラッチ油圧による損失トルクを低減するこ
とのできるハイブリッド車の制御装置を提供する。 【解決手段】 ロックアップクラッチ2締結時におい
て、T/M_ECU24は、エンジントルクTe、モー
タAトルクTa、モータBトルクTbに基づいて必要クラ
ッチトルク容量Tcを算出し、この必要クラッチトルク
容量Tcに基づいてロックアップクラッチ2に供給する
クラッチ油圧Pcを算出する。さらに、クラッチ油圧Pc
に基づいてクラッチ電流Icを設定し、このクラッチ電
流Icを油圧回路28のリニアソレノイドバルブに供給
することにより、ロックアップクラッチ2による締結力
を必要最小限に抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとモータ
とを併用するハイブリッド車の制御装置に関し、より詳
しくは走行条件に応じてシリーズ走行モードとパラレル
走行モードとを切換可能なハイブリッド車の制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車等の車両においては、低公
害、省資源の観点からエンジンとモータとを併用するハ
イブリッド車が開発されており、このハイブリッド車で
は、発電用と動力源用との2つのモータを搭載すること
で動力エネルギーの回収効率向上と走行性能の確保とを
図る技術が多く採用されている。
【0003】例えば、特開平8−098322号公報に
は、エンジンと、エンジンの機械的出力により駆動され
る発電機と、発電機の発電出力により充電される電池
と、電池の放電出力により駆動されるモータと、発電機
とモータとの間の機械的連結を開閉するクラッチ等の連
結開閉手段とを有するシリーズパラレル複合電気自動車
が開示されている。
【0004】上述のシリーズパラレル複合電気自動車で
は、クラッチ締結でパラレル走行、クラッチ解放でシリ
ーズ走行を行うようになっており、クラッチを締結する
際には発電機の回転数とモータの回転数とを一致させる
ことで、クラッチ締結のショックを防止するようにして
いる。
【0005】ところで、このようなハイブリッド車にお
いて、パラレル走行モード時のクラッチの油圧は、クラ
ッチの必要伝達トルク容量を確保するため、一般に、エ
ンジンとモータの発生する最大トルクに対応して一定の
高い油圧に常時保たれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パラレ
ル走行モード時のクラッチ油圧を一定の高圧に常時維持
することは、クラッチピストン、クラッチピストンの推
力を伝達するベアリング、クラッチフェーシング等に対
して高圧な負荷が常時かかることとなるため、これら各
部材の耐久信頼性を高める必要がある。また、クラッチ
油圧を一定の高圧に常時維持することは、オイルポンプ
による損失トルクやベアリングによる損失トルク等を増
大させる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、クラッチピストン、ベアリング、クラッチフェーシ
ング等の耐久信頼性を向上することができ、また、高圧
なクラッチ油圧による損失トルクを低減することのでき
るハイブリッド車の制御装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によるハイブリッド車の制御装置は、プラネ
タリギヤの第1の要素に第1のモータを介してエンジン
の出力軸を連結し、上記プラネタリギヤの第2の要素に
第2のモータを連結し、上記プラネタリギヤの第3の要
素に駆動輪を連結したハイブリッド車の制御装置であっ
て、上記プラネタリギヤの3要素のうち少なくとも2つ
の要素を締結・解放するロックアップクラッチと、上記
ロックアップクラッチの締結・解放制御を行う油圧制御
手段と、を備え、上記油圧制御手段は、上記ロックアッ
プクラッチ締結時に、上記ロックアップクラッチに伝達
されるトルクに応じて上記ロックアップクラッチに供給
する油圧を可変制御することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図面は本発明の実施の一形態に係
わり、図1はクラッチ電流設定ルーチンを示すフローチ
ャート、図2はクラッチ電流とクラッチ油圧との関係を
示す図表、図3は駆動制御系の構成を示す説明図、図4
はロックアップクラッチ機構周辺の要部を示す断面図、
図5は各トルクを示す説明図、である。
【0010】本発明におけるハイブリッド車は、エンジ
ンとモータとを併用する車両であり、図3に示すよう
に、エンジン1と、エンジン1の起動及び発電・動力ア
シストを担うモータA(第1のモータ)と、エンジン1
の出力軸1aにモータAを介して連結されるプラネタリ
ギヤユニット3と、このプラネタリギヤユニット3の機
能を制御し、発進・後進時の駆動力源になるとともに減
速エネルギーの回収を担うモータB(第2のモータ)
と、変速及びトルク増幅を行なって走行時の動力変換機
能を担う動力変換機構4とを基本構成とする駆動系を備
えている。
【0011】詳細には、プラネタリギヤユニット3は、
サンギヤ3a(プラネタリギヤの第1の要素)、このサ
ンギヤ3aに噛合するピニオン3dを回転自在に支持す
るキャリア3b(プラネタリギヤの第3の要素)、ピニ
オン3dと噛合するリングギヤ3c(プラネタリギヤの
第2の要素)を有するシングルピニオン式のプラネタリ
ギヤであり、サンギヤ3aとリングギヤ3cとを締結・
解放するためのロックアップクラッチ2が併設されてい
る。ここで、図4に示すように、上記ロックアップクラ
ッチ2は、サンギヤ3aの歯車軸32の外周に嵌合され
たドライブプレート33aとリングギヤ3cの歯車軸3
4の内周に嵌合されたドリブンプレート33bとが交互
に配列されてなるクラッチ本体33と、このクラッチ本
体33を押圧自在なプランジャ35と、このプランジャ
35をクラッチ解放方向に付勢するリターンスプリング
36と、上記プランジャ35をパーロットベアリング3
7を介してクラッチ締結方向に押圧可能なクラッチピス
トン38と、を備えて構成され、上記クラッチピストン
38とケーシング39との間には油圧室40が形成され
ている。
【0012】また、動力変換機構4としては、歯車列を
組み合わせた変速機や流体トルクコンバータを用いた変
速機等を用いることが可能であるが、図3に示すよう
に、入力軸4aに軸支されるプライマリプーリ4bと出
力軸4cに軸支されるセカンダリプーリ4dとの間に駆
動ベルト4eを巻装してなるベルト式無段変速機(CV
T)を採用することが望ましく、本形態においては、以
下、動力変換機構4をCVT4として説明する。
【0013】すなわち、本発明におけるハイブリッド車
の駆動系では、サンギヤ3aとリングギヤ3cとの間に
ロックアップクラッチ2を介装したプラネタリギヤユニ
ット3がエンジン1の出力軸1aとCVT4の入力軸4
aとの間に配置されており、プラネタリギヤユニット3
のサンギヤ3aがエンジン1の出力軸1aに一方のモー
タAを介して結合されるとともにキャリア3bがCVT
4の入力軸4aに結合され、リングギヤ3cに他方のモ
ータBが連結されている。そして、CVT4の出力軸4
cに減速歯車列5を介してデファレンシャル機構6が連
設され、このデファレンシャル機構6に駆動軸7を介し
て前輪或いは後輪の駆動輪8が連設されている。
【0014】この場合、前述したようにエンジン1及び
モータAをプラネタリギヤユニット3のサンギヤ3aへ
結合するとともにリングギヤ3cにモータBを結合して
キャリア3bから出力を得るようにし、さらに、キャリ
ア3bからの出力をCVT4によって変速及びトルク増
幅して駆動輪8に伝達するようにしているため、2つの
モータA,Bは発電と駆動力供給との両方に使用するこ
とができ、比較的小出力のモータを使用することができ
る。
【0015】また、走行条件に応じてロックアップクラ
ッチ2によりプラネタリギヤユニット3のサンギヤ3a
とリングギヤ3cとを結合することで、間に2つのモー
タA,Bが配置された、エンジン1からCVT4に至る
エンジン直結の駆動軸を形成することができ、効率よく
CVT4に駆動力を伝達し、或いは駆動輪8側からの制
動力を利用することができる。
【0016】以上の駆動系は、7つの電子制御ユニット
(ECU)を多重通信系で結合したハイブリッド車の走
行制御を行う制御系(ハイブリッド制御システム)によ
って制御されるようになっており、各ECUがマイクロ
コンピュータとマイクロコンピュータによって制御され
る機能回路とから構成されている。各ECUを結合する
多重通信系としては、高速通信に対応可能な通信ネット
ワークを採用することが望ましく、例えば、車両の通信
ネットワークとしてISOの標準プロトコルの一つであ
るCAN(Controller Area Network)等を採用するこ
とができる。
【0017】具体的には、システム全体を統括するハイ
ブリッドECU(HEV_ECU)20を中心とし、モ
ータAを駆動制御するモータAコントローラ21、モー
タBを駆動制御するモータBコントローラ22、エンジ
ン1を制御するエンジンECU(E/G_ECU)2
3、ロックアップクラッチ2及びCVT4の制御を行う
トランスミッションECU(T/M_ECU)24、バ
ッテリ10の電力管理を行うバッテリマネージメントユ
ニット(BAT_MU)25が第1の多重通信ライン3
0でHEV_ECU20に結合され、ブレーキ制御を行
うブレーキECU(BRK_ECU)26が第2の多重
通信ライン31でHEV_ECU20に結合されてい
る。
【0018】HEV_ECU20は、ハイブリッド制御
システム全体の制御を行うものであり、ドライバの運転
操作状況を検出するセンサ・スイッチ類、例えば、図示
しないアクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル
ペダルセンサ(APS)11、図示しないブレーキペダ
ルの踏み込みによってONするブレーキスイッチ12、
変速機のセレクト機構部13の操作位置がPレンジ又は
NレンジのときにONし、Dレンジ,Rレンジ等の走行
レンジにセットされているときにOFFするインヒビタ
スイッチ14等が接続されている。
【0019】そして、HEV_ECU20では、各セン
サ・スイッチ類からの信号や各ECUから送信されたデ
ータに基づいて必要な車両駆動トルクを演算して駆動系
のトルク配分を決定し、多重通信によって各ECUに制
御指令を送信する。
【0020】尚、HEV_ECU20には、車速、エン
ジン回転数、バッテリ充電状態等の車両の運転状態を表
示する各種メータ類や、異常発生時に運転者に警告する
ためのウォーニングランプ等からなる表示器27が接続
されている。この表示器27は、T/M_ECU24に
も接続されており、HEV_ECU20に異常が発生し
たとき、HEV_ECU20に代ってT/M_ECU2
4が異常時制御を行い、表示器27に異常表示を行う。
【0021】一方、モータAコントローラ21は、モー
タAを駆動するためのインバータを備えるものであり、
基本的に、HEV_ECU20から多重通信によって送
信されるサーボON/OFF指令や回転数指令によって
モータAの定回転数制御を行う。また、モータAコント
ローラ21からは、HEV_ECU20に対し、モータ
Aのトルク、回転数、及び電流値等をフィードバックし
て送信し、更に、トルク制限要求や電圧値等のデータを
送信する。
【0022】モータBコントローラ22は、モータBを
駆動するためのインバータを備えるものであり、基本的
に、HEV_ECU20から多重通信によって送信され
るサーボON/OFF(正転、逆転を含む)指令やトル
ク指令(力行、回生)によってモータBの定トルク制御
を行う。また、モータBコントローラ22からは、HE
V_ECU20に対し、モータBのトルク、回転数、及
び電流値等をフィードバックして送信し、更に、電圧値
等のデータを送信する。
【0023】E/G_ECU23は、基本的にエンジン
1のトルク制御を行うものであり、HEV_ECU20
から多重通信によって送信される正負のトルク指令、燃
料カット指令、エアコンON/OFF許可指令等の制御
指令、及び、実トルクフィードバックデータ、車速、イ
ンヒビタスイッチ14による変速セレクト位置(P,N
レンジ等)、APS11の信号によるアクセル全開デー
タやアクセル全閉データ、ブレーキスイッチ12のO
N,OFF状態、ABSを含むブレーキ作動状態等に基
づいて、図示しないインジェクタからの燃料噴射量、E
TC(電動スロットル弁)によるスロットル開度、A/
C(エアコン)等の補機類のパワー補正学習、燃料カッ
ト等を制御する。
【0024】また、E/G_ECU23では、HEV_
ECU20に対し、エンジン1の制御トルク値、燃料カ
ットの実施、燃料噴射量に対する全開増量補正の実施、
エアコンのON,OFF状態、図示しないアイドルスイ
ッチによるスロットル弁全閉データ等をHEV_ECU
20にフィードバックして送信すると共に、エンジン1
の暖機要求等を送信する。
【0025】T/M_ECU24は、HEV_ECU2
0から多重通信によって送信されるCVT4の目標プラ
イマリプーリ回転数、CVT入力トルク指示、ロックア
ップ要求等の制御指令、及び、E/G回転数、アクセル
開度、インヒビタスイッチ14による変速セレクト位
置、ブレーキスイッチ12のON,OFF状態、エアコ
ン切替許可、ABSを含むブレーキ作動状態、アイドル
スイッチによるエンジン1のスロットル弁全閉データ等
の情報に基づいて、油圧回路28内の各コントロールバ
ルブを制御し、ロックアップクラッチ2の締結・解放を
制御すると共にCVT4の変速比を制御する。
【0026】また、T/M_ECU24からは、HEV
_ECU20に対し、車速、入力制限トルク、CVT4
のプライマリプーリ回転数及びセカンダリプーリ回転
数、ロックアップ完了、インヒビタスイッチ14に対応
する変速状態等のデータをフィードバックして送信する
と共に、CVT4の油量をアップさせるためのE/G回
転数アップ要求、低温始動要求等を送信する。
【0027】BAT_MU25は、いわゆる電力管理ユ
ニットであり、バッテリ10を管理する上での各種制
御、すなわち、バッテリ10の充放電制御、ファン制
御、外部充電制御等を行い、バッテリ10の残存容量、
電圧、電流制限値等のデータや外部充電中を示すデータ
を多重通信によってHEV_ECU20に送信する。ま
た、外部充電を行う場合には、コンタクタ9を切り換え
てバッテリ10とモータAコントローラ21及びモータ
Bコントローラ22とを切り離す。
【0028】BRK_ECU26は、HEV_ECU2
0から多重通信によって送信される回生可能量、回生ト
ルクフィードバック等の情報に基づいて、必要な制動力
を演算し、ブレーキ系統の油圧を制御するものであり、
HEV_ECU20に対し、回生量指令(トルク指
令)、車速、油圧、ABSを含むブレーキ作動状態等を
フィードバックして送信する。
【0029】以上のハイブリッド制御システムによって
制御されるハイブリッド車の走行モードは、トランスミ
ッション入力軸から見た場合、以下に示す3つの基本モ
ードに大別することができ、走行状況に応じて各走行モ
ードの状態遷移が繰り返される。 (1)シリーズ(シリーズ&パラレル)走行モード 要求駆動力が小さいとき、ロックアップクラッチ2を解
放し、エンジン1によってモータAを発電機として駆動
し、主としてモータBで走行する。このとき、エンジン
1の駆動力の一部がプラネタリギヤユニット3のサンギ
ヤ3aに入力され、リングギヤ3cのモータBの駆動力
と合成されてキャリア3bから出力される。 (2)パラレル走行モード 要求駆動力が大きいとき、ロックアップクラッチ2を締
結してプラネタリギヤユニット3のサンギヤ3aとキャ
リア3bとを結合し、エンジン1の駆動力にリングギヤ
3cからモータBの駆動力を加算してキャリア3bから
出力し、エンジン1単独或いはエンジン1とモータBと
の双方のトルクを用いて走行する。 (3)制動力回生モード 減速時、ブレーキ制御と協調しながらモータBで制動力
を回生する。すなわち、プレーキペダルの踏み込み量に
応じたブレーキトルクをモータBによる回生トルクとブ
レーキ機構による制動トルクとで協調して分担し、回生
制動を行う。
【0030】ところで、ロックアップクラッチ2締結時
のクラッチ油圧はT/M_ECU24によって可変制御
される。このクラッチ油圧の制御は、具体的には、図1
に示すクラッチ電流設定ルーチンに従って行われる。
【0031】すなわち、油圧回路28内にはリニアソレ
ノイドバルブ(図示せず)が配設されており、T/M_
ECU24では、このリニアソレノイドバルブに供給す
る電流値(クラッチ電流Ic)を制御することによりク
ラッチ油圧を可変制御する。
【0032】このルーチンでは、先ず、ステップS10
1で、ロックアップクラッチ2の締結要求があるか否か
を調べ、ロックアップクラッチ2の締結要求がない場合
にはそのままルーチンを抜ける一方、ロックアップクラ
ッチ2の締結要求がある場合にはステップS102に進
む。
【0033】上記ステップS102では、例えば、モー
タA,Bのステータへの界磁電流、モータAのロータか
らの発電電流、モータBのロータへの駆動電流、モータ
A,Bの温度等から、予め設定されたマップ等に基づい
てエンジントルクTe、モータAトルクTa、モータBト
ルクTbを検出した後、ステップS103に進む。
【0034】上記ステップS103では、ステップS1
02で検出したエンジントルクTe、モータAトルクT
a、モータBトルクTbに基づいて、必要クラッチトルク
容量Tcを求める。具体的に説明すると、図5に示すよ
うに、Te:エンジントルク、Ta:モータAトルク、T
d:ダンパ入力トルク、Tb:モータBトルク、Tcl:ロ
ックアップクラッチトルク、Tps:プラネタリサンギヤ
トルク、Tr:リングギヤトルク、Tp:プライマリプー
リトルク、i=Zs/Zr:プラネタリギヤ比、とする
と、以下の関係が成り立つ。 Td=Ta+Te=Tcl+Tps Tr=Tcl+Tb Tps=i・Tr そして、上記関係より、 Tcl=(Ta+Te−i・Tb)/(1+i) が導かれ、このロックアップクラッチトルクTclに、安
全率σを考慮して、 Tc=σ・Tcl=(Ta+Te−i・Tb)/(1+i)・
σ が導かれる。
【0035】次いで、ステップS104に進み、上記ス
テップS103で算出した必要クラッチトルク容量Tc
に基づいて、必要クラッチ油圧Pcを求める。具体的に
説明すると、Rf0:クラッチフェーシング外半径、Rf
i:クラッチフェーシング内半径とすると、クラッチ有
効半径Reは、微少要素の積分から次式のように求ま
る。 Re=2/3・(Rf03−Rfi3)/(Rf02−Rfi2) ここで、Ap:クラッチピストン面積、μ :クラッチフ
ェーシング摩擦係数、Re:クラッチ有効半径、n :摩
擦面数、Fs:リターンスプリング力、とすると、クラ
ッチトルクTcは、推力(Pc・Ap−Fs)に、上記クラ
ッチ有効半径と、摩擦係数と、摩擦面数をかければ求ま
るので、 Tc=(Pc・Ap−Fs)・Re・μ・n 従って、必要クラッチ油圧Pcは Pc=(Tc/(Re・n・μ)+Fs)/Ap により求まる。
【0036】次いで、ステップS105に進み、クラッ
チ電流Icとクラッチ油圧Pcとの関係を示すマップを参
照して、必要クラッチ油圧Pcに基づくクラッチ電流Ic
を設定する(図2参照)。
【0037】そして、ステップS106に進み、上記ス
テップS105で設定したクラッチ電流Icを油圧回路
のリニアソレノイドバルブに出力して必要クラッチ油圧
Pcを油圧室40に出力した後、ルーチンを抜ける。
【0038】このように、本実施の形態によれば、エン
ジントルクTe、モータAトルクTa、モータBトルクT
bに基づいて必要クラッチトルク容量を求め、ロックア
ップクラッチ締結時のクラッチ油圧を必要最小限の油圧
に抑制することにより、クラッチピストン、パイロット
ベアリング、プランジャ、クラッチフェーシング等にか
かる負荷を最小限に抑えることができ、各部材の耐久性
を向上することができる。
【0039】また、クラッチ締結時のクラッチ油圧を最
小限の油圧に抑えることにより、上記各部材に高圧な負
荷をかけることによるトルクの機械的損失を低減するこ
とができる。
【0040】さらに、クラッチ締結時のクラッチ油圧を
最小限の油圧に抑えることにより、常時高圧な油圧を発
生させる必要がなく、油圧発生にかかるトルク損失を低
減することができる。
【0041】ここで、上述の実施の形態では、ロックア
ップクラッチによってサンギヤとリングギヤとの間を締
結する一例を示したが、本発明はこれに限られるもので
はなく、例えば、ロックアップクラッチによってサンギ
ヤとキャリアとを締結する構成、あるいは、ロックアッ
プクラッチによってキャリアとリングギヤとを締結する
構成としてもよい。
【0042】また、上述の実施の形態では、サンギヤを
プラネタリギヤの第1の要素、リングギヤをプラネタリ
ギヤの第2の要素、キャリアをプラネタリギヤの第3の
要素に設定し、エンジンの出力軸を第1のモータを介し
てサンギヤに接続し、第2のモータをリングギヤに接続
し、動力変換機構をキャリアに接続した一例を示した
が、本発明はこれに限られるものではない。
【0043】また、上述の実施の形態では、クラッチ油
圧の制御弁としてリニアソレノイドバルブを採用し、こ
のリニアソレノイドバルブに対するクラッチ電流を制御
する一例を示したが、本発明はこれに限られるものでは
なく、例えば、クラッチ油圧の制御弁としてデューティ
ソレノイドバルブを採用し、このデューティソレノイド
バルブに対するデューティ比を制御してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ロ
ックアップクラッチに供給する油圧を可変制御してロッ
クアップクラッチの締結力を必要最小限に抑制すること
により、クラッチピストン、ベアリング、クラッチフェ
ーシング等の耐久信頼性を向上することができ、また、
高圧なクラッチ油圧による損失トルクを低減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラッチ電流設定ルーチンを示すフローチャー
【図2】クラッチ電流とクラッチ油圧との関係を示す図
【図3】駆動制御系の構成を示す説明図
【図4】ロックアップクラッチ機構周辺の要部を示す断
面図
【図5】各トルクを示す説明図
【符号の説明】
1 … エンジン 2 … ロックアップクラッチ 3 … プラネタリギヤユニット 3a … サンギヤ(プラネタリギヤの第1の要
素) 3b … キャリア(プラネタリギヤの第3の要
素) 3c … リングギヤ(プラネタリギヤの第2の
要素) 8 … 駆動輪 24 … トランスミッションECU(油圧制御
手段) 28 … 油圧回路(油圧制御手段) A … モータ B … モータ Te … エンジントルク Ta … モータAトルク Tb … モータBトルク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D039 AA01 AA02 AA03 AA04 AB01 AB27 AC01 AC21 AC34 AD01 AD03 AD06 AD11 AD44 AD53 5H115 PA11 PA15 PG04 PI16 PI22 PU01 PU22 PU24 PU25 PU26 QI04 QN02 QN06 QN09 QN23 RB08 RE05 SE04 SE05 SE06 SJ12 SJ13 TB01 TE02 TI02 TI05 TI06 TO04 TO12 TO21 TO23 TZ07

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラネタリギヤの第1の要素に第1のモ
    ータを介してエンジンの出力軸を連結し、上記プラネタ
    リギヤの第2の要素に第2のモータを連結し、上記プラ
    ネタリギヤの第3の要素に駆動輪を連結したハイブリッ
    ド車の制御装置であって、 上記プラネタリギヤの3要素のうち少なくとも2つの要
    素を締結・解放するロックアップクラッチと、 上記ロックアップクラッチの締結・解放制御を行う油圧
    制御手段と、を備え、 上記油圧制御手段は、上記ロックアップクラッチ締結時
    に、上記ロックアップクラッチに伝達されるトルクに応
    じて上記ロックアップクラッチに供給する油圧を可変制
    御することを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
JP11224456A 1999-08-06 1999-08-06 ハイブリッド車の制御装置 Pending JP2001047882A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224456A JP2001047882A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 ハイブリッド車の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11224456A JP2001047882A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 ハイブリッド車の制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001047882A true JP2001047882A (ja) 2001-02-20

Family

ID=16814071

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11224456A Pending JP2001047882A (ja) 1999-08-06 1999-08-06 ハイブリッド車の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001047882A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003013893A1 (fr) * 2001-08-10 2003-02-20 Aisin Aw Co., Ltd. Dispositif de commande pour vehicule hybride
WO2006137602A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両用駆動装置
US7306064B2 (en) 2003-07-30 2007-12-11 Nissan Motor Co., Ltd. Hybrid transmission and mode-shift control for hybrid vehicle
KR100837899B1 (ko) 2007-05-21 2008-06-13 현대자동차주식회사 하이브리드 전기자동차의 동력전달장치 및 동력전달방법
US7527573B2 (en) 2003-05-03 2009-05-05 Daimler Ag Drive train compromising an internal combustion engine and two electric drive units
US7766778B2 (en) 2004-09-14 2010-08-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive device for vehicle
CN104943677A (zh) * 2014-03-24 2015-09-30 福特全球技术公司 用于确定发动机分离离合器扭矩的系统和方法
CN110116723A (zh) * 2019-06-04 2019-08-13 吉林大学 一种液压型混合动力汽车发动机起机过程协调控制方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003013893A1 (fr) * 2001-08-10 2003-02-20 Aisin Aw Co., Ltd. Dispositif de commande pour vehicule hybride
US7017693B2 (en) 2001-08-10 2006-03-28 Aisin Aw Co., Ltd. Drive device for hybrid vehicle
US7527573B2 (en) 2003-05-03 2009-05-05 Daimler Ag Drive train compromising an internal combustion engine and two electric drive units
US7306064B2 (en) 2003-07-30 2007-12-11 Nissan Motor Co., Ltd. Hybrid transmission and mode-shift control for hybrid vehicle
US7766778B2 (en) 2004-09-14 2010-08-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Drive device for vehicle
WO2006137602A1 (ja) * 2005-06-24 2006-12-28 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両用駆動装置
KR100837899B1 (ko) 2007-05-21 2008-06-13 현대자동차주식회사 하이브리드 전기자동차의 동력전달장치 및 동력전달방법
CN104943677A (zh) * 2014-03-24 2015-09-30 福特全球技术公司 用于确定发动机分离离合器扭矩的系统和方法
CN110116723A (zh) * 2019-06-04 2019-08-13 吉林大学 一种液压型混合动力汽车发动机起机过程协调控制方法
CN110116723B (zh) * 2019-06-04 2020-03-10 吉林大学 一种液压型混合动力汽车发动机起机过程协调控制方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6203468B1 (en) Control device for hybrid vehicle and method thereof
US5722502A (en) Hybrid vehicle and its control method
US7874956B2 (en) Engine start controlling apparatus and method for hybrid vehicle
US6712165B1 (en) Hybrid vehicle
JP3514142B2 (ja) 車両制御装置
JP3172490B2 (ja) ハイブリッド車
US20110048822A1 (en) Method and device for controlling a creep operation of a vehicle with a hybrid drive
GB2367795A (en) Parallel Hybrid Vehicle Control System
US9381910B2 (en) Hybrid electric vehicle control device
JP2012121549A (ja) ハイブリッド自動車のオイルポンプ制御装置及び方法
US10946853B2 (en) Drive force control system for hybrid vehicles
WO2014091588A1 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2008239041A (ja) ハイブリッド車両
JP2000297669A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP2004092428A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP2002176794A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP2001047882A (ja) ハイブリッド車の制御装置
WO2003082619A1 (fr) Dispositif de commande pour vehicule hybride
CN112895882A (zh) 一种双电机混合动力变速箱及控制方法
JP3892611B2 (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP4457528B2 (ja) ハイブリッド車用駆動装置
JP2001047880A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP2000308207A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP2000303873A (ja) ハイブリッド車の制御装置
CN214689009U (zh) 一种双电机混合动力变速箱

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070403