JP2001047285A

JP2001047285A - 溶接治具

Info

Publication number: JP2001047285A
Application number: JP11230641A
Authority: JP
Inventors: Kensho Yo; 建昌楊; Meizin Chin; 明仁陳
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-07-20
Filing date: 1999-08-17
Publication date: 2001-02-20
Anticipated expiration: 2019-08-17
Also published as: TW436361B; JP3251924B2

Abstract

(57)【要約】【目的】溶接をより容易にしかつ溶接の質を高める溶
接治具を提供すること。【構成】溶接治具は、円形の溝を有する一対のタブを
有する。金属スティックが、その円形の溝に受け入れら
れる。各タブは、パッドを受け入れるためのスナップ溝
のある下端部を有する。また、各パッドは、それぞれタ
ブのスナップ溝に受け入れられる２つの端部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、溶接治具に関し、
特に、スリットを有する横断面がほぼ円形の溝を含む溶
接治具に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７に示す従来の溶接治具は、２つのタ
ブ８３と、これらのタブ８３を締め付ける締付部材８０
とを含む。締付部材８０は、２つの磁気的装置８１と、
それらに取り付けられた２つの弾性フラット８２とを有
する。２つの部品８４、８５を溶接するには、接着テー
プで接合部８４１の後ろにパッド（図示せず）を取り付
け、締付部材８０の磁気的装置８１を部品８４の両側に
配置しなければならない。次に、タブ８３が、２つの弾
性フラット８２で締め付けられ、接合部８４１の両側面
から溶接材が流れ出さないように閉じられた接合部８４
１を含む。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】締付部材８０は、接合
部８４１の両側面を当接させるようにタブ８３を締め付
けることはできるが、事実上、締付部材８０の弾性フラ
ット８２は、弾性疲労を起こしやすく、長い間使用する
と弾力を失う。さらに、ほとんどの大型部品の溶接は、
部品が確実に溶接されていることを確認するために、数
回繰り返して行う必要がある。タブ８３は、陶磁器で造
られ、鉄と一緒には溶接できない。そのため、タブ８３
は、溶接時、締付部材８０の弾性フラット８２の側面か
らの圧力を受けるのみである。部品８４、８５間には、
締付部材８０以外に部品が外れるのを防ぐ確実な装置は
ない。したがって、タブは、使用上あまり便利でない。

【０００４】通常の作業では、タブ８３は、部品８４の
側面に接着テープで取り付けられるが、接着テープは暑
いときには非常に剥がれやすい。そのため、作業者は、
完成前に数回もテープを接着しなければならない。それ
は作業上非常に面倒である。したがって、本発明の目的
は、従来の溶接治具の欠陥を緩和し、取り除き、溶接を
より容易にしかつ溶接の質を高める溶接治具を提供する
ことにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の一面によれば、
側面に傾斜した横断面がほぼ円形の溝を有するタブと、
その中に受け入れられた金属スティックとを含む溶接治
具が提供される。１回目の溶接の際、溶接金属は、接合
部の底部で閉鎖され、金属スティックを溶接する。そう
すれば、溶接の始めから終わりまで、金属スティック
は、接合部を閉鎖するタブに安定した作用を与える。そ
のため、本発明の溶接治具は、溶接をより容易にするの
みならず、溶接の質を高める。

【０００６】

【発明の実施の形態】先ず、図１、２を参照するに、本
発明に係る溶接治具は１対のタブ１０を含み、各タブ
は、第１の側面と、第２の側面と、スナップ溝（１３）
を有する第１端部すなわち下端部と、第２端部すなわち
上端部とを有する。各タブ（１０）はまた横断面がほぼ
円形の溝１１を有する。この円形の溝１１は、第１端部
から第２端部まで伸び、スリット１１１を有し、該スリ
ットに金属スティック１２が受け入れられている。円形
の溝１１は、タブ１０が部品３０に当接するとき、接合
部３０１と整列する。溶接治具は、さらに、パッド２０
を含み、該パッドの一端部及び他端部はタブ１０のスナ
ップ溝１３に受け入れられている。

【０００７】パッド２０は、部品３０、４０の接合部３
０１の底部に当接し、接着テープ２１で固定されてい
る。図３を参照するに、タブ１０のスナップ溝１３（図
１，２）は、接合部３０１のそばに円形の溝１１が位置
するように、パッド２０の一端を受け入れる。タブ１０
は、溶接開始の際に、タブ１０の安定性を促進するよう
に、部品３０に接着する両面接着テープ２２で接着され
る。

【０００８】溶接を開始する際に、円形の溝１１に受け
入れられた金属スティック１２は、溶接充填材５０と混
合するように溶解され、部品３０及び接合部３０１のそ
ばにタブ１０を位置させるように接合部３０１を充填す
る。それ故、接着テープ２１がパッド２０から外れる
か、あるいはパッド２０が重力のために落下しても、接
合部３０１の基部に基本的に閉じた溶接充填材５０があ
り、タブの金属スティック１２は溶接充填材５０に溶接
される。

【０００９】図４を参照するに、タブ１０は、溶接作業
が終了するまで、側面からの溶接充填材５０の漏れを防
止するように接合部３０１の両側面を確実に閉鎖してい
る。タブ１０は、金属スティック１２が全体的に溶解さ
れて接合部３０１を充填したときに部品３０、４０から
外されるか、あるいは円形の溝１１のスリット１１１が
溶接の高温のために破損されたときに部品３０、４０か
ら外れる。

【００１０】金属スティック１２の材料は、溶接充填材
５０の材料と同じであるから、溶接時の高温によって溶
解され、溶接充填材５０と結合される。タブ１０が当接
された後の円形の溝１１中の金属スティック１２の長さ
は、部品３０の厚さより短く、また、金属スティック１
２の長さは、溶接中に接合部に溶解されて溶解充填材５
０と結合されるように部品３０の厚さに従って決めるこ
とができる。したがって、本発明の溶接治具は、接合部
の外観に影響せず、すぐれたコンシステンシーを有す
る。

【００１１】第２の実施例を示す図５を参照するに、タ
ブ６０は２つの側面を有し、各側面は金属スティック６
２、６４を受け入れる横断面がほぼ円形の溝６１、６３
を有する。これにより、使用者は、タブ６０の２つの側
面を順次使用することができる。

【００１２】第３の実施例を示す図６を参照するに、同
一平面上にある２つの平行な部品７５、７６のために使
用される。タブ７０は、金属スティック７２を受け入れ
る横断面がほぼ円形の溝７１を有する側面を有し、溶接
可能な金属スティック７２を所定位置にタブ７０を位置
させるために使用する。パッド７３は、溶接加工をより
容易にするために、接着テープ７４により２つの部品７
５、７６の底部に取り付けられる。

【００１３】本発明を好ましい実施例に関して説明して
きたが、請求項に記載された発明の精神と範囲から逸脱
することなく、他に多くの修正及び変更が可能であるこ
とを理解すべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る溶接治具の分解斜視図。

【図２】図１に示した実施例の概略図。

【図３】図２に示した溶接治具の部分断面図。

【図４】図３に示した溶接治具の溶接完了ときの部分断
面図。

【図５】第２実施例に係る溶接治具の斜視図。

【図６】第３実施に係る溶接治具の概略図。

【図７】従来の溶接治具の斜視図。

【符号の説明】

１０タブ１１、１３円形の溝１１１スリット１２金属スティック１３スナップ溝２０パッド２１、２２接着テープ３０、４０部品３０１接合部５０溶接充填材

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】溶接治具であって、各々が、第１の側面と、第２の側面と、スナップ溝（１
３）を有する第１端部と、第２端部とを有する２つのタ
ブ（１０）と、前記２つのタブ（１０）の前記スナップ溝（１３）に一
端部及び他端部がそれぞれ受け入れられたパッド（２
０）とを含む溶接治具。
【請求項２】前記タブ（１０）は前記第１の側面に金
属ステイック（１２）を受け入れる横断面がほぼ円形の
溝（１１）を含み、該円形の溝は、スリット（１１１）
を有し、かつ前記第１端部から前記第２端部まで伸び
る、請求項１に記載の溶接治具。
【請求項３】前記タブ（１０）は前記第２の側面に金
属ステイック（１２）を受け入れる横断面がほぼ円形の
溝（１１）を含み、該円形の溝は、スリット（１１１）
を有し、かつ前記第１端部から前記第２端部まで伸び
る、請求項１に記載の溶接治具。