JP2001047191A - 中空中子の製造装置及び製造方法 - Google Patents

中空中子の製造装置及び製造方法

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JP2001047191A
JP2001047191A JP11225163A JP22516399A JP2001047191A JP 2001047191 A JP2001047191 A JP 2001047191A JP 11225163 A JP11225163 A JP 11225163A JP 22516399 A JP22516399 A JP 22516399A JP 2001047191 A JP2001047191 A JP 2001047191A
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pipe
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discharging
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JP11225163A
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Nobuhiro Nakamura
信弘 中村
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Osaka Shell Industry Co Ltd
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Osaka Shell Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャビティ内への型砂の充填をキャビティ
全長に亘って均一に行えると共に、キャビティ内の未硬
化型砂をキャビティ全長に亘り一様に排出できて、製品
の品質を向上できる中空中子の製造装置を提供するこ
と。 【解決手段】 一端の開口部7に対し他端の開口部8を
有し両端開口部7,8が互いに連通したキャビティ6を
形成する金型1と、前記キャビティ6の一端側開口部7
からキャビティ6内に砂供給タンク10の型砂を充填す
る砂供給手段9と、前記キャビティ6内に充填された未
硬化の型砂をキャビティ6の他端側開口部8から強制排
出させて排砂タンク12に回収する砂排出回収手段11
とを備えてなる中空中子の製造装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造に用いられる
中空中子の製造装置及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のエンジン部品であるイ
ンテークマニホールドを鋳造する際に用いられる中空中
子を製造する場合、従来では、所定形状のキャビティを
上下方向に延びるように形成してその上下両端が開口し
た金型と、前記キャビティの両端開口部からこのキャビ
ティ内に型砂を圧縮エアと共に吹き込み充填する砂供給
手段と、キャビティ内に充填された未硬化の型砂をキャ
ビティの前記両端開口部から吸引排出させる吸引排砂手
段とを備えた中子製造装置を使用し、しかして金型のキ
ャビティ内にその両端開口部から型砂を吹き込み、金型
の加熱によってキャビティ内の型砂を焼成した後、キャ
ビティ内の未硬化型砂を前記両端開口部から真空吸引す
ることによって排出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の中空中子の製造
にあっては、上記のようにキャビティの両端開口部から
キャビティ内に型砂を吹き込み充填し、また両端開口部
から未硬化型砂を吸引排出するため、充填時にはキャビ
ティの中間部で型砂がぶつかり合って、キャビティの隅
々まで十分均一に充填され得ないことがあり、しかも排
砂時には砂がキャビティの全長に亘って一様に排出され
難く、従って製造される中空中子の肉厚が偏肉状となっ
て、特に薄肉部分に穿孔や亀裂が生じ易く、製品の品質
低下、更には不良品の発生原因となっている。
【0004】本発明は、キャビティ内への型砂の充填を
キャビティ全長に亘って均一に行えると共に、キャビテ
ィ内の未硬化型砂をキャビティ全長に亘り一様に排出さ
せることができて、製品の品質を向上できる中空中子の
製造装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の中
空中子の製造装置は、一端の開口部7に対し他端の開口
部8を有し両端開口部7,8が互いに連通したキャビテ
ィ6を形成する金型1と、前記キャビティ6の一端側開
口部7からキャビティ6内に砂供給タンク10の型砂を
充填する砂供給手段9と、前記キャビティ6内に充填さ
れた未硬化の型砂をキャビティ6の他端側開口部8から
強制排出させて排砂タンク12に回収する砂排出回収手
段11とを備えてなることを特徴とする。
【0006】請求項2は、請求項1に記載の中空中子の
製造装置において、前記キャビティ6及びその両端開口
部7,8は同一水平面に沿うように形成されていること
を特徴とする。
【0007】請求項3は、請求項2に記載の中空中子の
製造装置において、前記キャビティ6及びその両端開口
部7,8は同一水平面に沿うように形成されていると共
に、キャビティ6の両端開口部7,8は水平面に対し垂
直な面上に開口するように形成されていることを特徴と
する。
【0008】請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載
の中空中子の製造装置において、排砂タンク12に回収
された型砂は、砂移送手段41によって砂供給タンク1
0に戻されるようになっていることを特徴とする。
【0009】請求項5に係る発明の中空中子の製造方法
は、金型1内に両端開口部7,8が互いに連通するよう
に形成されたキャビティ6の一端側開口部7からキャビ
ティ6内に砂供給タンク10の型砂を砂ブロー管13に
よって充填する砂充填工程(図6の(a) 参照)と、キャ
ビティ6内に充填された型砂を加熱成型する成型工程
(図6の(b) 参照)と、キャビティ内の未硬化型砂を排
砂管によってキャビティの他端側開口部から排砂タンク
へ排出する排砂工程(図6の(c) 参照)とを含むことを
特徴とする。
【0010】請求項6は、請求項5に記載の中空中子の
製造方法において、前記砂ブロー管13にエア導入管1
5を分岐させ、排砂管21にエアフィルタ22付き大気
開放管23を分岐させて、各分岐部に切換弁16,24
を設け、型砂の充填にあたっては、エア導入管15を閉
じて砂ブロー管13の砂供給タンク10側をキャビティ
6側に連通させると共に、排砂管21の排砂タンク12
側を閉じてそのキャビティ6側を大気開放管23側に連
通させ、この状態で所定時間経過後にエア導入管15側
を開いて砂ブロー管13の砂供給タンク10側を閉じる
ことによって型砂の充填を終了し、更に所定の砂成型時
間経過後に大気開放管23を閉じて排砂管21のキャビ
ティ6側を排砂タンク12側に連通させ、エア導入管1
5より圧縮エアを導入することによって排砂するように
したことを特徴とする。
【0011】請求項7は、請求項6に記載の中空中子の
製造方法において、排砂にあたっては、大気開放管23
側を閉じて排砂管21のキャビティ6側を排砂タンク1
2側に連通させると共に、エア導入管15を大気に開放
させた状態で、排砂管21の排砂タンク12を真空吸引
するようにしたことを特徴とする。
【0012】請求項8は、請求項6に記載の中空中子の
製造方法において、排砂にあたっては、大気開放管23
側を閉じて排砂管21のキャビティ6側を排砂タンク1
2側に連通させると共に、エア導入管15より圧縮エア
を導入しつつ、排砂管21の排砂タンク12を真空吸引
するようにしたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る中空中子製造
装置の一部断面平面図、図2は一部断面側面図、図3は
図1のA−A線断面図、図4は図1のB−B線断面図を
示している。金型1は、下部の固定金型1aと上部の可
動金型1bとからなり、吻合面F,Fが夫々水平面上に
位置するように配設される上下分割金型で、下部固定金
型1aは、架台2上に立設された金型取付用柱枠3の下
端部に取付部材4aを介して支持され、上部可動金型1
bは、金型取付用柱枠3の上端部側に設置された昇降用
シリンダ5に昇降枠42及び取付部材4bを介して連動
連結され、下部固定金型1aに対し接離自在となってい
る。各取付部材4a,4bの内部には、各金型1a,1
bを所定温度に加熱する例えばガスバーナーからなる加
熱手段(図示せず)が設けてある。図4中の43は昇降
枠42を案内するガイドポストである。
【0014】金型1の上下両金型1a,1b間には、図
1に示すような平面視略C字状のキャビティ6が形成さ
れ、このキャビティ6の両端開口部7,8は、横向きに
位置するように金型1の垂直面(水平面に対し垂直な
面)に開口形成され、しかしてキャビティ6及びその両
端開口部7,8は、同一水平面に沿うように形成されて
いる。キャビティ6の一端側開口部7をブロー口とし、
他端側開口部8を排砂口とする。
【0015】図1〜図4において、9は金型1に形成さ
れるキャビティ6の一端側開口部7(ブロー口)からキ
ャビティ6内に砂供給タンク10の型砂を圧縮エアと共
に吹き込み充填するための砂供給手段であり、11はキ
ャビティ6内に充填された未硬化の型砂をキャビティ6
の他端側開口部8(排砂口)から強制排出させて排砂タ
ンク12に回収する砂排出回収手段である。
【0016】砂供給手段9は、砂供給タンク10と、一
端がこの砂供給タンク10に固定的に接続され、他端が
キャビティ6のブロー口7に切り離し自在に接続される
砂ブロー管13と、エアコンプレッサ19とを有する。
砂ブロー管13の中間所要部にはエアフィルタ14(図
6参照)付きエア導入管15が分岐されていて、その分
岐部には、エア導入管15を閉じて、砂ブロー管13の
砂供給タンク10側をキャビティ6側に連通させる位置
(図6の(a) 参照)と、砂ブロー管13の砂供給タンク
10側を閉じて、エア導入管15を砂ブロー管13のキ
ャビティ6側に連通させる位置(図6の(b) 参照)とに
選択的に切り換える切換弁16が設けられている。この
切換弁16はシリンダ式駆動機構17によって切り換え
操作される。またエア導入管15は、電磁切換弁18に
よって、エアコンプレッサ27と大気導入口20との何
れかに選択的に連通するように切り換えられる。尚、エ
ア導入管15側のエアフィルタ14は省略してもよい。
【0017】砂排出回収手段11は、排砂タンク12
と、一端がキャビティ6の排砂口8に切り離し自在に接
続され、他端が排砂タンク12に固定的に接続される排
砂管21とを有する。排砂管21の中間所要部にはエア
フィルタ22(図6参照)付き大気開放管23が分岐さ
れていて、その分岐部には、排砂管21の排砂タンク1
2側を閉じて、排砂管21のキャビティ6側を大気開放
管23に連通させる位置(図6の(a) 参照)と、大気開
放管23を閉じて、排砂管21のキャビティ6側を排砂
タンク12側に連通させる位置(図6の(c) 参照)とに
選択的に切り換える切換弁24が設けられている。この
切換弁24も、前記切換弁16と同様なシリンダ式駆動
機構25によって切り換え操作される。また、大気開放
管23には電磁開閉弁26が設けられている。
【0018】前記砂供給手段9について更に詳しく説明
すると、図2に示すように、砂供給タンク10は、補給
タンク10aとこれの下部に連設された圧送タンク10
bとからなり、補給タンク10aの下部側は漏斗状に形
成され、その下端排出口にはシリンダ28により開閉作
動する弁29が設けてあり、圧送タンク10bの上部側
にはエアコンプレッサ19からの圧縮エアを導入するエ
アホース30が接続され、下部側には前記砂ブロー管1
3の一端が接続されている。従って、圧送タンク10b
の内部は弁29が閉じることによって密閉され、この密
閉状態でエアホース30から導入される圧縮エアによっ
て圧送タンク10b内の型砂が砂ブロー管13に圧送さ
れ、また圧送タンク10b内の型砂が少なくなると、弁
29が開いて補給タンク10aから補給される。
【0019】砂ブロー管13のブロー口接続端部側は、
架台2上の支持枠2aに固定された固定管部13aと、
この固定管部13aに伸縮自在に嵌合された可動管部1
3bとからなるもので、可動管部13bは、支持枠2a
内に設けてあるシリンダ33に連動連結された取付部材
34に取り付けられていて、シリンダ33の伸長作動に
より接続口31がブロー口7に当接して接続され、また
収縮作動により接続口31がブロー口7から離間して切
り離されるようになっている。尚、35は取付部材32
を案内するガイドで、支持枠2aに突設されている。ま
た、切換弁16のシリンダ式駆動機構17は、装置の固
定部に枢着したシリンダ17aを、切換弁16の球状弁
体に一体回動可能に連結したレバー17bに枢支連結し
たもので、シリンダ17aの伸縮作動によりレバー17
bを介して球状弁体を90度ずつ往復回動させて、切り
換え操作を行うものである。
【0020】砂排出回収手段11における排砂管21の
排砂口接続端部側は、砂ブロー管13のブロー口接続端
部側と同様に、支持枠2aに固定された固定管部21a
と、この固定管部21aに伸縮自在に嵌合された可動管
部21bとからなるもので、可動管部21bは、支持枠
2a内のシリンダ33に連動連結された取付部材34に
取り付けられていて、シリンダ33の伸長作動により接
続口31が排砂口8に当接して接続され、また収縮作動
により接続口31が排砂口8から離間して切り離され
る。また、切換弁24のシリンダ式駆動機構25も、切
換弁16のシリンダ式駆動機構17と同様で、装置の固
定部に枢着したシリンダ25aを、切換弁24の球状弁
体に一体回動可能に連結したレバー25bに枢支連結
し、シリンダ25aの伸縮作動によりレバー25bを介
して球状弁体を90度ずつ往復回動させて切り換え操作
を行う。
【0021】砂排出回収手段11の排砂タンク12は、
排砂時にはキャビティ6内の未硬化型砂を前記エア導入
管15からの圧縮エアにより排砂管21を通じて圧送
し、回収するようになっているが、この排砂タンク12
に連設されたエゼクタ真空ポンプ36の吸引力を利用し
て排砂を行うことができる。このエゼクタ真空ポンプ3
6は、図3に示すように、排砂タンク12の上部に連結
されたもので、このポンプ36の後端部はエアホース3
7を介してエアコンプレッサ(図示省略)に接続されて
いる。従って、エアコンプレッサからの圧縮エアをエア
ホース37よりエゼクタ真空ポンプ36のポンプ本体内
に導入すると、排砂タンク12の上壁部に開口したエア
吸引口38より排砂タンク12内のエアがポンプ本体内
に吸引され、これにより排砂タンク12の内部が真空と
なって、排砂管21内の型砂がこのタンク12内に吸引
回収される。尚、エア吸引口38の入口にはエアフィル
タ39が設けられる。
【0022】上記のように構成される装置の使用による
中空中子の製造方法について、図6及び図7を中心に他
の図面を参照して以下に説明する。
【0023】図6の(a) は、砂ブロー管13の接続口3
1及び排砂管21の接続口32をキャビティ6のブロー
口7及び排砂口8に夫々接続させた状態で、キャビティ
6のブロー口7から砂供給タンク10の型砂を砂ブロー
管13を通じてキャビティ6内に圧縮エアと共に吹き込
み充填する砂充填工程を示し、同図の(b) は、キャビテ
ィ6内に充填された型砂を所定時間加熱して成型する成
型工程を示し、同図の(c) は、キャビティ6内で加熱成
型された型砂のうち未硬化の型砂を排砂管21によって
キャビティ6の排砂口8から排砂タンク12側へ排出さ
せる排砂工程を示す。尚、金型1は加熱手段によって常
時加熱されている。
【0024】図6の(a) に示す砂充填工程においては、
先ず、砂ブロー管13側の切換弁16を操作することに
より、エア導入管15を閉じて、砂ブロー管13の砂供
給タンク10側をそのキャビティ6側に連通させ、また
排砂管21側の切換弁24により、排砂管21の排砂タ
ンク12側を閉じて、排砂管21のキャビティ6側を大
気開放管23に連通させ、この状態でエアコンプレッサ
19からの圧縮エアによって砂供給タンク10の型砂を
砂ブロー管13を通じてキャビティ6内に吹き込み充填
する。
【0025】この砂充填工程では、型砂がキャビティ6
の一端側開口部であるブロー口7から、その他端側開口
部である排砂口8を通り抜けるようにキャビティ6内に
吹き込み充填され、しかもキャビティ6及びその両端開
口部7,8が同一水平面に沿うように形成されているか
ら、型砂は、迅速にして且つキャビティ6の全長に亘り
隅々まで行き渡るように均一に充填される。型砂の充填
開始から所定時間(例えば2〜3秒間)経過後に、切換
弁16を切り換え操作して、図6の(b) に示すように砂
ブロー管13の砂供給タンク10側を閉じ、エア導入管
15を砂ブロー管13のキャビティ6側に連通させるこ
とよって、型砂の充填が終了する。このとき、エア導入
管15は電磁切換弁18により大気導入口20に通じて
いる。
【0026】こうして型砂の充填を終えた後、キャビテ
ィ6内の型砂は、図6の(b) に示す状態で所定の砂成型
時間、例えば20秒間放置されて、加熱手段により加熱
成型され、それによって金型1に接する型砂の外層部が
所定の厚さだけ硬化する。その内部は未硬化のままであ
る。
【0027】上記のようにしてキャビティ6内の型砂が
所定の砂成型時間加熱されて成型された後、図6の(c)
に示すように、排砂管21側の切換弁24を操作して、
大気開放管23を閉じ、排砂管21のキャビティ6側を
排砂タンク12側に連通させると共に、砂ブロー管13
の切換弁16はそのままで、電磁切換弁18を操作して
エア導入管15をエアコンプレッサ27側に連通させる
と、エアコンプレッサ27からの圧縮エアがエア導入管
15を通じて砂ブロー管13のキャビティ6側に導入さ
れ、この圧縮エアによりキャビティ6内の未硬化型砂が
排砂口8から強制排出されて、排砂管21を通って排砂
タンク12に回収される。キャビティ6内には、硬化し
た外層部の型砂によって中空中子40が形成される。こ
の排砂工程における排砂時間は例えば2〜3秒とされ
る。
【0028】この排砂工程にあっては、型砂が充填され
たキャビティ6の一端側開口部とは反対側の他端開口部
からキャビティ6内の未硬化型砂が圧縮エアによって強
制排出され、しかもキャビティ6及びその両端開口部
7,8が同一水平面に沿うように形成されていることか
ら、その未硬化型砂がキャビティ6から迅速に排出され
る共に、キャビティ6の全長に亘って一様に排出される
ことになり、このため中空中子は中子全長に亘り一様な
肉厚に形成される。
【0029】上記のようにして排砂を終えたならば、図
5及び図7に示すように、キャビティ6のブロー口7及
び排砂口8から砂ブロー管13の接続口31及び排砂管
21の接続口32を夫々切り離した後、昇降用シリンダ
5で金型1の上部可動金型1bを上昇移動させることに
より、下部固定金型1aから引き離して型開きする。こ
の状態で中空中子40を取り出し、一連の製造工程を終
了する。図8は、金型1から取り出された中空中子40
を示しており、この中空中子40は2つのパイプベンド
を同時形成したもので、2つに分割して使用に供され
る。
【0030】尚、金型1から製造された中空中子40、
即ち製品を取り出すにあたっては、ノックアウトピンに
よって製品を金型1から離脱させ、これを適当なプッシ
ュ手段により所定の場所まで自動的に搬送するようにし
てもよい。
【0031】上述した製造方法では、排砂を行うのに、
切換弁24を操作して、大気開放管23を閉じ、排砂管
21のキャビティ6側を排砂タンク12側に連通させる
と共に、エア導入管15をエアコンプレッサ27側に連
通させ、エアコンプレッサ27からの圧縮エアによっ
て、キャビティ6内の未硬化型砂を排砂口8から排出さ
れるようにしたが、大気開放管23側を閉じて排砂管2
1のキャビティ6側を排砂タンク12側に連通させると
共に、電磁切換弁18を操作して、エア導入管15を大
気に開放させた状態とし、この状態で排砂管21の排砂
タンク12を図3に示すようなエゼクタ真空ポンプ36
の作動により真空吸引することによって、キャビティ6
内の未硬化型砂を排砂口8から排出させ、排砂タンク1
2に回収させるようにしてもよい。
【0032】また、このように排砂管21の排砂タンク
12をエゼクタ真空ポンプ36で真空吸引して排砂する
場合に、電磁切換弁18を操作してエア導入管15をエ
アコンプレッサ27に連通させ、しかしてエア導入管1
5より砂ブロー管13のキャビティ6側に圧縮エアを導
入しつつ、排砂管の排砂タンクを真空吸引するようにし
てもよく、こうすることによってキャビティ6内の未硬
化型砂を一層速やかに排出させることができる。
【0033】前記排砂タンク12に回収した未硬化の型
砂は、この排砂タンク12に所要量溜まったならば、そ
の型砂を手作業で砂供給タンク10の補給タンク10a
に移し入れて補給するとよい。この場合、図2に仮想線
で示すように、排砂タンク12と砂供給タンク10の補
給タンク10aとの間にバケットコンベヤ等の砂移送手
段41を介設して、砂供給タンク10に溜まった型砂を
このバケットコンベヤ41にて自動的に補給タンク10
aに移送するようにすることによって、砂供給タンク1
0への型砂の補給の手間が省け、作業能率を向上でき
る。
【0034】この実施形態の製造装置では、金型1に形
成されるキャビティ6の両端開口部7(ブロー口),8
(排砂口)は、同一平面上に開口するように形成されて
いるが、両端開口部7,8が例えば互いに直交して隣合
う夫々の平面上に開口するように形成されてもよい。但
し、この実施形態に示すように、両端開口部7,8が同
一平面上に開口するように形成される場合には、図1か
ら分かるように砂供給手段9と砂排出回収手段11とを
並列状態に配設できるから、装置全体をコンパクトに構
成することができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に記載の中空中子の製造装置及
び請求項5に記載の中空中子の製造方法によれば、型砂
をキャビティ内に充填するにあたっては、型砂がキャビ
ティの必ず一端側開口部からその他端側開口部へ向かう
ようにキャビティ内に充填され、また排砂時には、型砂
が充填されるキャビティの一端側開口部とは対向する他
端側開口部から未硬化の型砂が強制排出されるようにな
るから、砂供給タンクからの型砂を迅速にキャビティ内
の隅々まで行き渡らせることができると共に、キャビテ
ィ内の未硬化型砂を迅速容易に排出させることができ
る。
【0036】請求項2に記載のように、キャビティ及び
その両端開口部が同一水平面に沿うように形成されてい
ることにより、型砂をキャビティの隅々まで十分行き渡
らせてキャビティの全長に亘って均一に充填することが
できると共に、未硬化型砂をキャビティの全長に亘って
一様に排出させることができて、中子全長に亘り一様肉
厚で品質良好な中空中子を製造できる。
【0037】請求項3に記載のように、キャビティ及び
その両端開口部は同一水平面に沿うように形成されてい
ると共に、キャビティの両端開口部が水平面に対し垂直
な同一平面上に開口するように形成されている場合に
は、前記請求項3の効果に加え、金型の上方側及び下方
側に十分なスペースをとることができて、装置全体の高
さを低く抑えることができると共に、キャビティの両端
開口部が同一垂直面に開口することにより砂供給手段と
砂排出回収手段とを並列状態に配設できて、装置全体を
コンパクトに構成することができる。
【0038】請求項4に記載のように、排砂タンクに回
収された型砂が砂移送手段によって砂供給タンクに戻さ
れるようになっている場合には、砂供給タンクへの型砂
の補給の手間が省け、作業能率が向上する。
【0039】請求項6に記載のような方法によれば、型
砂の充填、成型及び排砂をそれぞれ的確且つ迅速に行え
て、中子製造の能率向上と製品の品質向上を図ることが
できる。
【0040】請求項7に記載のように、排砂に際して
は、大気開放管側を閉じて排砂管のキャビティ側を排砂
タンク側に連通させると共に、エア導入管を大気に開放
させた状態で、排砂管の排砂タンクを真空吸引してもよ
く、また排砂時には、請求項8に記載のように、大気開
放管側を閉じて排砂管のキャビティ側を排砂タンク側に
連通させると共に、エア導入管より圧縮エアを導入しつ
つ、排砂管の排砂タンクを真空吸引するようにした場合
には、キャビティ内の未硬化型砂を一層速やかに排出さ
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る中空中子製造装置の一部断面平
面図である。
【図2】 同装置の一部断面側面図である。
【図3】 図1のA−A線断面図である。
【図4】 図1のB−B線断面図である。
【図5】 金型が開いた状態での同装置の一部断面側面
図である。
【図6】 (a) は砂充填工程を示す水平断面図、(b) は
成型工程を示す水平断面図、(c) は排砂工程を示す水平
断面図である。
【図7】 排砂工程終了後に砂ブロー管及び排砂管がキ
ャビティのブロー口及び排砂口から引き離され、且つ金
型が開いた状態での水平断面図である。
【図8】 製造された中空中子を示す外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 金型 6 金型に形成されるキャビティ 7 キャビティの一端側開口部(ブロー
口) 8 キャビティの他端側開口部(排砂
口) 9 砂供給手段 10 砂供給タンク 11 砂排出回収手段 12 排砂タンク 13 砂ブロー管 15 エア導入管 16,18,24 切換弁 19,27 エアコンプレッサ 20 大気導入口 21 排砂管 23 大気開放管 36 エゼクタ真空ポンプ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端の開口部に対し他端の開口部を有し
    両端開口部が互いに連通したキャビティを形成する金型
    と、前記キャビティの一端側開口部からキャビティ内に
    砂供給タンクの型砂を充填する砂供給手段と、前記キャ
    ビティ内に充填された未硬化の型砂をキャビティの他端
    側開口部から強制排出させて排砂タンクに回収する砂排
    出回収手段とを備えてなる中空中子の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記キャビティ及びその両端開口部は同
    一水平面に沿うように形成されている請求項1に記載の
    中空中子の製造装置。
  3. 【請求項3】 前記キャビティ及びその両端開口部は同
    一水平面に沿うように形成されていると共に、キャビテ
    ィの両端開口部は水平面に対し垂直な面上に開口するよ
    うに形成されている請求項2に記載の中空中子の製造装
    置。
  4. 【請求項4】 排砂タンクに回収された型砂は、砂移送
    手段によって砂供給タンクに戻されるようになっている
    請求項1〜3の何れかに記載の中空中子の製造装置。
  5. 【請求項5】 金型内に両端開口部が互いに連通するよ
    うに形成されたキャビティの一端側開口部からキャビテ
    ィ内に砂供給タンクの型砂を砂ブロー管によって充填す
    る砂充填工程と、キャビティ内に充填された型砂を加熱
    成型する成型工程と、キャビティ内の未硬化型砂を排砂
    管によってキャビティの他端側開口部から排砂タンクへ
    排出する排砂工程とを含む中空中子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記砂ブロー管にエア導入管を分岐さ
    せ、排砂管にエアフィルタ付き大気開放管を分岐させ
    て、各分岐部に切換弁を設け、型砂の充填にあたって
    は、エア導入管を閉じて砂ブロー管の砂供給タンク側を
    キャビティ側に連通させると共に、排砂管の排砂タンク
    側を閉じてそのキャビティ側を大気開放管側に連通さ
    せ、この状態で所定時間経過後にエア導入管側を開いて
    砂ブロー管の砂供給タンク側を閉じることによって型砂
    の充填を終了し、更に所定の砂成型時間経過後に大気開
    放管を閉じて排砂管のキャビティ側を排砂タンク側に連
    通させ、エア導入管より圧縮エアを導入することによっ
    て排砂するようにした請求項5に記載の中空中子の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 排砂にあたっては、大気開放管側を閉じ
    て排砂管のキャビティ側を排砂タンク側に連通させると
    共に、エア導入管を大気に開放させた状態で、排砂管の
    排砂タンクを真空吸引するようにした請求項6に記載の
    中空中子の製造方法。
  8. 【請求項8】 排砂にあたっては、大気開放管側を閉じ
    て排砂管のキャビティ側を排砂タンク側に連通させると
    共に、エア導入管より圧縮エアを導入しつつ、排砂管の
    排砂タンクを真空吸引するようにした請求項6に記載の
    中空中子の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7559332B2 (en) * 2002-07-02 2009-07-14 Toyota Motor Sales U.S.A., Inc. Media removal apparatus and methods of removing media

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