JP2001046937A - 粘性液体塗布装置および方法 - Google Patents

粘性液体塗布装置および方法

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JP2001046937A
JP2001046937A JP11221849A JP22184999A JP2001046937A JP 2001046937 A JP2001046937 A JP 2001046937A JP 11221849 A JP11221849 A JP 11221849A JP 22184999 A JP22184999 A JP 22184999A JP 2001046937 A JP2001046937 A JP 2001046937A
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cylinder
viscous liquid
nozzle
adjusting element
pressure adjusting
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JP11221849A
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Hachiro Nakatsuji
八郎 中逵
Takahide Yakumo
高秀 家雲
Shunji Hashimoto
俊二 橋本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非接触塗布方式と描画塗布方式とを単一の塗
布ヘッドで行える粘性液体塗布装置を提供する。 【解決手段】 ノズル8を有し塗布ヘッドをなすシリン
ダ4の一端開口を覆ってシリンダ4を密閉可能に構成す
るキャップ9と、シリンダ4内の粘性液体14をバレル
13を介して加圧するエア供給路L1と、シリンダ4内
においてノズル8に対向して往復運動自在に設けられノ
ズル8に接近離間する際の圧力変動によって粘性液体1
4を吐出させるプランジャ15とを備えたものにおい
て、前記キャップ9およびプランジャ15は交換可能に
脱着自在に設け、粘性液体14を噴出する状態と吐出す
る状態とに切り替え可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を基板に
実装する際の接着剤など、粘性液体を塗布する粘性液体
塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品を回路基板上にはんだ付けする
一法に、回路基板の接合電極間に接着剤を塗布し、部品
装着し、接着剤を加熱硬化させて装着部品を仮固定し、
最後に溶融はんだを噴流して装着部品を接合させるフロ
ーはんだ付け工法がある。このフローはんだ付け工法に
おいて接着剤を塗布する塗布装置は図7に示すようなも
のである。塗布に際しては、回路基板41を保持したY
移動テーブル42、および塗布ヘッド43を保持したX
移動ロボット44がそれぞれ移動して、回路基板41の
塗布対象部の上方に塗布ヘッド43を配置し、それに伴
って塗布ヘッド43が下降して下端部において回路基板
41の塗布対象部に接触する。この状態において、エア
ーバルブ(図示せず)が開かれてバレル45にエアが送
り込まれ、このバレル45に連通した塗布ヘッド43内
の接着剤がノズル46の先端から押し出されて、回路基
板41の表面に転写する状態で塗布される。この時の接
着剤の塗布量は、ノズル孔径、エアー圧力、エアーバル
ブの解放時間、ノズル先端部の温度などの条件で決ま
る。塗布が終了したら、塗布ヘッド43はただちに上昇
して、NCプログラム上で指示された次の塗布対象部に
移動し、同様にして接着剤の塗布が行われる。塗布が完
了した回路基板41は次の電子部品装着行程へ移動し、
部品装着、接着剤硬化、およびはんだ付け行程を経て完
成する。
【0003】しかし、上記したような塗布装置では、塗
布ヘッド43の上下動作時間が必要なため、さらなる高
速化は望みにくい。また、塗布ヘッド43の上昇時に接
着剤が糸状に伸び、ひげ状に塗布されたり、飛び散った
りするなど、塗布精度は必ずしも良好でなく、接合電極
上に接着剤がかかってはんだ付け不良に至る原因ともな
っている。このため、接着剤について塗布精度を高める
ために粘度特性等の改善がなされているものの、塗布品
質の面から塗布速度の高速化は容易ではない。
【0004】このため、塗布ヘッドの上下動作をなくす
ことで高速化を図る試みがなされており、ノズルから接
着剤を噴射して非接触で基板に供給するジェット方式が
考案されている。ジェット方式のための塗布ヘッドは図
8に示すようなものであり、接着剤47を充填したシリ
ンダ48の内部に、エアーシリンダ49のエア圧によっ
て任意のストロークおよび速度で往復運動するプランジ
ャ50が、ノズル51に対向して設けられている。
【0005】塗布に際しては、待機状態ではノズル51
周りのシリンダ内面に押圧されているプランジャ50を
一旦後退させ、その後に再びシリンダ内面に接触するま
で前進させることで、プランジャ50の前方の接着剤4
7を圧縮する。これにより、プランジャ50の前進開始
時には接着剤47がプランジャ50の外周に回り込むた
め圧力が高まらず噴射は起こらないものの、プランジャ
50がシリンダ内面に衝突する寸前、接着剤47が回り
込まなくなった段階で圧力上昇が生じて、ノズル51の
先端から接着剤47が噴射する。噴射された接着剤47
は基板(図示せず)に到達し、ノズル51の先端との間
で分断されて、塗布対象部に塗布される。なおこの時に
は、圧力上昇が急激なほど噴射量が増し、安定性が向上
し、その勢いはプランジャ50の衝突速度によって変化
する。
【0006】一方、ソルダーペーストや導電ペーストの
塗布に際しては、描画によって線状あるいは平面状に塗
布するのが好ましいため、図9に示すような、エア圧力
で移動するピストン52によって粘性液体53を吐出孔
54より押し出すようにしたエア方式塗布ヘッド55
や、図10に示すような、スクリュ56によって粘性液
体57を吐出孔58より押し出すようにしたスクリュ方
式塗布ヘッド59が一般的に使用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、粘性
液体を高速で塗布するには非接触塗布方式が適している
が、線状および面状に描画塗布する方式とは塗布ヘッド
の構造が相違しているため、つまり非接触塗布方式では
急激に押し出すのに適したプランジャ等が使用されてい
るのに対し、描画塗布方式ではピストンやスクリュ等の
徐々に押し出す手段が適しているため、単一の装置で両
方の塗布方式を行なうことは不可能であった。したがっ
て、両方式の塗布を行なう場合にはそれぞれの塗布装置
が必要であり、そのための設備投資が必要であった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、非接
触塗布方式と描画塗布方式とを単一の塗布ヘッドで行え
る粘性液体塗布装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の粘性液体塗布装置は、ノズ
ルを有しシリンダの一端開口を覆ってシリンダを密閉可
能に構成するキャップと、前記シリンダ内に充填された
粘性液体を加圧する加圧手段と、前記シリンダ内におい
てノズルに対向してシリンダの軸心方向に往復運動自在
に設けられノズルに接近離間する際の圧力変動によって
粘性液体を吐出させる圧力調節素子とを備えて、粘性液
体を対象物に塗布する粘性液体塗布装置において、前記
キャップおよび圧力調節素子は交換可能に脱着自在に設
け、圧力調節素子をノズル側へ進出させてノズル周りの
キャップ内面に接触させる時の加圧力により粘性液体を
対象物に噴射する状態と、圧力調節素子をノズル側より
後退させてノズル周りのキャップ内面から離間させ前記
加圧手段からの圧力により粘性液体を吐出する状態とに
切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【0010】この構成によれば、キャップと圧力調節素
子とを交換するだけで、単一のシリンダによって、対象
物に非接触で粘性液体を液滴にして塗布する噴射塗布と
描画塗布とを行える。請求項2記載の粘性液体塗布装置
は、請求項1記載の構成において、噴射用の圧力調節素
子は先端部を平面状に形成し、噴射用のキャップはノズ
ル周りの内面に前記圧力調節素子の平面状の先端部で覆
われる凹状圧力室を形成し、吐出用の圧力調節素子は先
端部を針状に形成し、吐出用のキャップはノズル周りの
内面に前記圧力調節素子の針状の先端部に嵌合する嵌合
凹部を形成したことを特徴とする。
【0011】この構成によれば、噴射塗布の際には、噴
射用の圧力調節素子の平面状の先端部とキャップの凹状
圧力室とで粘性液体の圧力を効果的に高めることがで
き、粘性液体を確実かつ高い位置精度で噴射させること
ができる。また描画塗布の際には、吐出用の圧力調節素
子の針状の先端部とキャップの嵌合凹部とで、粘性液体
に余分な圧力をかけることなくノズル流路を開閉するこ
とができ、加圧手段からの圧力による粘性液体の吐出を
スムーズに行える。
【0012】請求項3記載の粘性液体塗布装置は、請求
項1または請求項2のいずれかに記載の構成において、
シリンダを塗布対象位置に移動させる移動手段と、シリ
ンダに装着された圧力調節素子の往復運動を駆動する駆
動手段とを電気信号により動作させる制御手段を設け、
この制御手段により自動的に、移動手段によるシリンダ
の移動完了後に駆動手段を動作させて圧力調節素子を往
復運動させることにより粘性液体を対象物に噴射し、噴
射完了後に移動手段を動作させてシリンダを移動させる
噴射塗布工程と、移動手段によるシリンダの移動と同期
して駆動手段を動作させて圧力調節素子を往復運動させ
ることにより、圧力調節素子の後退時に加圧手段からの
圧力で粘性液体を対象物上に吐出させ、吐出完了後に移
動手段を動作させてシリンダを移動させる描画塗布工程
とを実施するように構成したことを特徴とする。
【0013】この構成によれば、噴射塗布工程と描画塗
布工程をそれぞれ自動で行える。請求項4記載の粘性液
体塗布方法は、粘性液体が充填されたシリンダを用いて
対象物に粘性液体を塗布するに際して、噴射塗布時に
は、前記シリンダに噴射用のキャップと圧力調節素子と
を装着した状態において、圧力調節素子をノズル側へ進
出させてノズル周りのキャップ内面に接触させる時の加
圧力により粘性液体をノズルより対象物に噴射し、描画
塗布時には、前記シリンダに吐出用のキャップと圧力調
節素子とを装着した状態において、シリンダ内の粘性液
体を加圧手段で加圧しつつ、圧力調節素子をノズル側よ
り後退させてノズル周りのキャップ内面から離間させる
ことにより、加圧手段からの圧力によって粘性液体をノ
ズルより吐出することを特徴とする。
【0014】この構成によれば、キャップと圧力調節素
子とを交換するだけで噴射塗布と描画塗布とを行えるの
で、種々の塗布工程をその場で行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態における粘性
液体塗布装置は、電子部品を基板に仮固定する接着剤、
導伝ペースト、半導体用封止剤などの粘性液体を塗布す
るに際し、基板に非接触状態で粘性液体を液滴にして噴
射塗布する噴射塗布方法と、粘性液体を線状または面状
に描画塗布する描画塗布方法とを同一の塗布ヘッドで行
なうものである。
【0016】図1に示すように、この粘性液体塗布装置
は先に図7を用いて説明した接着剤塗布装置とほぼ同様
の構成を有しており、ロボット架台1の上方と下方にそ
れぞれ、X移動ロボット2とY移動テーブル3とを備
え、X移動ロボット2に塗布ヘッド4を取り付け、Y移
動テーブル3上に基板5を保持している。ロボット架台
1、X移動ロボット2、Y移動テーブル3、塗布ヘッド
4には、これらに対して後述するような制御を行うコン
トローラ6が接続している。
【0017】図2に詳細に示すように、塗布ヘッド4を
構成するシリンダ7は下部シリンダ7aと上部シリンダ
7bとに分割形成されていて、下部シリンダ7aの下端
開口はノズル8を中央部に備えたキャップ9により覆わ
れ、上部シリンダ7bの上端開口はエアシリンダ10に
よって覆われている。下部シリンダ7aと上部シリンダ
7bとの接合部には、エアシリンダ10によるプランジ
ャ軸11のシリンダ軸心方向の出退を案内し、プランジ
ャ軸11周りをシールするプランジャガイド12が設け
られており、下部シリンダ7aに、バレル13より供給
される粘性液体14が充填されようになっている。プラ
ンジャ軸11の端部には、プランジャ軸11に伴われて
出退して、対向するノズル8に接近離間する際に圧力変
動を生ぜしめ、粘性液体14を吐出させるプランジャ1
5が取り付けられている。
【0018】エアシリンダ10およびバレル13に駆動
圧としての加圧エアを供給するエア供給路L1,L2に
はそれぞれ、電磁バルブ16、17が設けられていて、
この電磁バルブ16、17に、上述したコントローラ6
が接続している。このコントローラ6は、電磁バルブ1
6を制御してエアシリンダ10のエア圧を調節し、プラ
ンジャ軸11を介してプランジャ15を所定のストロー
ク、所定の速度で往復運動させ、待機時にはノズル8周
りのキャップ9内面に押圧する。また、電磁バルブ17
を制御してバレル13のエア圧を調節し、バレル13内
の粘性液体14を介してシリンダ7内の粘性液体14を
常時、加圧する。18はシリンダの下部を覆って設けら
れたヒータである。
【0019】キャップ9およびプランジャ15は、図3
にも拡大して示すように、噴射塗布用のものであり、図
4に示す描画塗布用のキャップ19およびプランジャ2
0ともども、脱着自在に設けられていて、互いに交換可
能である。噴射塗布用のプランジャ15は柱状をなし、
プランジャ軸11の端部に形成された螺合部11aに螺
合する螺合部15aを一端部に有しており、他端部にフ
ラットな接触面15bを有している。噴射塗布用のキャ
ップ9はコの字状断面を持った形状をなし、下部シリン
ダ7aの外周面に形成された螺合部7cに螺合する螺合
部9aを内周面に有しており、ノズル8周りの内面にプ
ランジャ15の接触面15bで覆われる凹状の圧力室9
bが形成されている。
【0020】描画塗布用のプランジャ20は柱状をなし
ており、プランジャ軸11の端部の螺合部11aに螺合
する螺合部20aを一端部に有し、他端部は針状部20
bとして形成されている。描画塗布用のキャップ19は
コの字状断面を持った形状をなし、下部シリンダ7aの
外周面の螺合部7cに螺合する螺合部19aを内周面に
有しており、ノズル21周りの内面にプランジャ20の
針状部20bに嵌合する嵌合部19bが形成されてい
る。
【0021】以下、上記構成における作用を説明する。
噴射塗布は、噴射塗布用のキャップ9およびプランジャ
15を装着したシリンダ7を、X移動ロボット2とY移
動テーブル3とによって基板5の塗布対象部のやや上方
に位置決めした状態で行われる。すなわち、ノズル8周
りのキャップ9内面に押圧されているプランジャ15が
エアシリンダ10により一旦後退し、その後に直ちに前
進してノズル8周りのキャップ9内面に接触し、その際
に、プランジャ15の平面状の接触面15bによって前
方の粘性液体14が圧縮され、圧力室9bで圧力が高ま
って、ノズル8の先端から噴射される。噴射された粘性
液体14は基板5に到達し、ノズル8の先端との間で分
断されて、基板5の塗布対象部に塗布される。
【0022】このとき、粘性液体14を確実かつ高い位
置精度で噴射するには、エア圧によって加圧されている
粘性液体14を、プランジャ15がノズル8周りのキャ
ップ9内面に衝突する直前の箇所で急激に圧力上昇させ
る必要があるため、コントローラ6により、電磁バルブ
16にプランジャ動作信号としての電気信号を供給しし
て、通電時間中はプランジャ15が後退し、OFF後は前
進するようにしておく。通電時間は、15ms〜20m
sが適切である。
【0023】このときの動作タイミングは図5に示すよ
うなものであり、X移動ロボット2、Y移動テーブル3
の移動信号による位置決め完了時に電磁バルブ16にプ
ランジャ動作信号が供給されて、この電磁バルブ16に
より駆動されるエアシリンダ10によってプランジャ1
5が後退し始め(A点)、その後に直ちに電気信号がO
FFされてプランジャ15が前進し(B点)、粘性液体
14が噴射塗布される。なおこのとき、電磁バルブ16
とエアシリンダ10の応答遅れ分として図示したように
約10msだけ早くON,OFFさせることで、粘性液
体14をノズル21の軌道線上に塗布させる。噴射が完
了すると同時にX移動ロボット2、Y移動テーブル3が
動作し、次の塗布ポイントへ位置決めを開始する。
【0024】描画塗布は、シリンダ7に、描画塗布用の
キャップ19およびプランジャ20を装着した状態で行
われる。すなわち、図6に示すように、X移動ロボット
2、Y移動テーブル3の動作中に同期して電磁バルブ1
6に電気信号が供給され、この電磁バルブ16により駆
動されるエアシリンダ10によってプランジャ20が後
退し始めて(A点)ノズル21流路が開放され、バレル
13を介してシリンダ7内に作用するエア圧によってノ
ズル21の先端から粘性液体14が押し出され、基板1
4の塗布対象部に転写する状態で塗布される。その後に
電気信号がOFFされてプランジャ20が前進し始め
(B点)、その先端の針状部20bが嵌合部19bに嵌
合することで吐出が完了する。この時のプランジャ20
は吐出弁の役目を果たし、針状部20b、嵌合部19b
の形状により粘性液体14のスムーズな吐出を案内す
る。吐出が完了すると同時にX移動ロボット2、Y移動
テーブル3が動作し、次の塗布ポイントへ位置決めを開
始する。描画動作が開始される前にはシリンダ7が下降
し、描画完了時にはシリンダ7が上昇するが、これらの
下降動作および上昇動作は、コントローラ6のプログラ
ムの選択により、瞬時に切り替え可能である。
【0025】なお、平面状に描画する場合は、線幅量ず
らして上記した線状描画方法が繰り返される。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の粘性液体塗布装置
によれば、粘性液体が充填されるシリンダに、ノズルを
有したキャップと圧力調節素子とを交換可能に脱着自在
に設けたことにより、単一の装置で、非接触式にて粘性
液体を噴射する噴射塗布と、線状あるいは面状に塗布す
る描画塗布とを行うことができ、塗布工程の高速化、塗
布精度の向上、装置構成の簡素化を実現できる。
【0027】その際に、噴射用の圧力調節素子の先端部
を平面状とし、この平面状先端部で覆われる凹状圧力室
を噴射用のキャップに設けたことで、粘性液体の圧力を
効果的に高めることができ、粘性液体を確実かつ高い位
置精度で噴射させることができる。また吐出用の圧力調
節素子の先端部を針状とし、この針状先端部と嵌合する
嵌合凹部を吐出用のキャップに設けたことで、粘性液体
に余分な圧力をかけることなくノズル流路を開閉するこ
とができ、加圧手段からの圧力による粘性液体の吐出を
スムーズに行える。
【0028】また、シリンダを塗布対象位置に移動させ
る移動手段と圧力調節素子の往復運動を駆動する駆動手
段とを電気信号により所定の方式で動作させる制御手段
とを設けたことにより、噴射塗布工程と描画塗布工程を
それぞれ自動で行える。本発明の粘性液体塗布方法によ
れば、ノズルを有したキャップと圧力調節素子とを交換
するだけで噴射塗布と描画塗布とを行えるので、複数の
塗布工程をその場で行うことができ、作業ラインを短縮
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における粘性液体塗布装置
の概略全体構成を示す斜視図
【図2】噴射塗布時の塗布ヘッドの構成を示す断面図
【図3】図2の塗布ヘッドの一部拡大断面図
【図4】描画塗布時の塗布ヘッドの構成を示す一部拡大
断面図
【図5】噴射塗布時の動作タイミングを示すチャート
【図6】描画塗布時の動作タイミングを示すチャート
【図7】従来の接触式接着剤塗布装置の概略全体構成を
示す斜視図
【図8】従来の非接触塗布装置に用いられる噴射ヘッド
の断面図
【図9】エア方式塗布ヘッドの断面図
【図10】スクリュ方式塗布ヘッドの断面図
【符号の説明】
2 X移動ロボット 3 Y移動テーブル 4 シリンダ 5 回路基板 6 コントローラ 8 ノズル 9 キャップ(噴射用) 9b 圧力室 10 エアシリンダ 14 粘性液体 15 プランジャ(噴射用) 15a 螺合部 15b 接触面 L1 エア供給路 19 キャップ(描画用) 19a 螺合部 19b 嵌合部 20 プランジャ(描画用) 20a 螺合部 20b 針状部 21 ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 橋本 俊二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC08 AC09 AC95 CA47 DB14 DB31 DC21 4F033 AA14 BA03 CA04 DA01 EA01 4F041 AA06 BA04 BA34

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを有しシリンダの一端開口を覆っ
    てシリンダを密閉可能に構成するキャップと、 前記シリンダ内に充填された粘性液体を加圧する加圧手
    段と、 前記シリンダ内においてノズルに対向してシリンダの軸
    心方向に往復運動自在に設けられノズルに接近離間する
    際の圧力変動によって粘性液体を吐出させる圧力調節素
    子と を備えて、粘性液体を対象物に塗布する粘性液体塗布装
    置において、 前記キャップおよび圧力調節素子は交換可能に脱着自在
    に設け、 圧力調節素子をノズル側へ進出させてノズル周りのキャ
    ップ内面に接触させる時の加圧力により粘性液体を対象
    物に噴射する状態と、 圧力調節素子をノズル側より後退させてノズル周りのキ
    ャップ内面から離間させ前記加圧手段からの圧力により
    粘性液体を吐出する状態とに切り替え可能に構成したこ
    とを特徴とする粘性液体塗布装置。
  2. 【請求項2】 噴射用の圧力調節素子は先端部を平面状
    に形成し、噴射用のキャップはノズル周りの内面に前記
    圧力調節素子の平面状の先端部で覆われる凹状圧力室を
    形成し、 吐出用の圧力調節素子は先端部を針状に形成し、吐出用
    のキャップはノズル周りの内面に前記圧力調節素子の針
    状の先端部に嵌合する嵌合凹部を形成したことを特徴と
    する請求項1記載の粘性液体塗布装置。
  3. 【請求項3】 シリンダを塗布対象位置に移動させる移
    動手段と、シリンダに装着された圧力調節素子の往復運
    動を駆動する駆動手段とを電気信号により動作させる制
    御手段を設け、この制御手段により自動的に、 移動手段によるシリンダの移動完了後に駆動手段を動作
    させて圧力調節素子を往復運動させることにより粘性液
    体を対象物に噴射し、噴射完了後に移動手段を動作させ
    てシリンダを移動させる噴射塗布工程と、 移動手段によるシリンダの移動と同期して駆動手段を動
    作させて圧力調節素子を往復運動させることにより、圧
    力調節素子の後退時に加圧手段からの圧力で粘性液体を
    対象物上に吐出させ、吐出完了後に移動手段を動作させ
    てシリンダを移動させる描画塗布工程とを実施するよう
    に構成したことを特徴とする請求項1または請求項2の
    いずれかに記載の粘性液体塗布装置。
  4. 【請求項4】 粘性液体が充填されたシリンダを用いて
    対象物に粘性液体を塗布するに際して、 噴射塗布時には、前記シリンダに噴射用のキャップと圧
    力調節素子とを装着した状態において、圧力調節素子を
    ノズル側へ進出させてノズル周りのキャップ内面に接触
    させる時の加圧力により粘性液体をノズルより対象物に
    噴射し、 描画塗布時には、前記シリンダに吐出用のキャップと圧
    力調節素子とを装着した状態において、シリンダ内の粘
    性液体を加圧手段で加圧しつつ、圧力調節素子をノズル
    側より後退させてノズル周りのキャップ内面から離間さ
    せることにより、加圧手段からの圧力によって粘性液体
    をノズルより吐出することを特徴とする粘性液体塗布方
    法。
JP11221849A 1999-08-05 1999-08-05 粘性液体塗布装置および方法 Pending JP2001046937A (ja)

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