JP2001046495A - 血液成分採取装置 - Google Patents

血液成分採取装置

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JP2001046495A JP11227650A JP22765099A JP2001046495A JP 2001046495 A JP2001046495 A JP 2001046495A JP 11227650 A JP11227650 A JP 11227650A JP 22765099 A JP22765099 A JP 22765099A JP 2001046495 A JP2001046495 A JP 2001046495A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心分離器の流入口側および流出口側の両方
を閉塞した状態にてローターの回転を停止しても、遠心
分離器内の内圧上昇が極めて少なく、空気若しくは液体
のローター摺動部からの漏出がない血液成分採取装置を
提供する。 【解決手段】 血液成分採取装置1は、ローター142
と、ローター142の回転により遠心分離する遠心分離
器20および血漿採取バッグ25を備える血液成分採取
回路2に使用される血液成分採取装置1である。装置1
は、遠心分離器20により特定の血液成分(血漿)を採
取バッグ22内に採取する特定血液成分採取ステップ
と、ローター142の回転を維持した状態にて第1のラ
イン20内の血液を供血者に返還する微量返還ステップ
と、ローターの回転を停止した状態にて、遠心分離器2
0内の残りの血液成分を返還する返還ステップとを行わ
せる制御機能を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血液中から所定の
血液成分を分離する血液成分採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】採血を行う場合、現在では、血液の有効
利用および供血者の負担軽減などの理由から、採血血液
を遠心分離などにより各血液成分に分離し、輸血者に必
要な成分だけを採取し、その他の成分は供血者に返還す
る成分採血が行われている。このような成分採血では、
血漿製剤を得る場合、供血者から採血した血液を血液成
分回路に導入し、該血液成分回路に配置されている遠心
ボウルと呼ばれる遠心分離器により、血漿、血球成分
(白血球、血小板および赤血球)の2成分に分離し、そ
の内の血漿は容器に回収されて血漿製剤もしくは血漿分
画製剤の原料とされ、血球成分は、供血者に返血され
る。同様に、血小板製剤を得る場合、供血者から採血し
た血液を血液成分採取回路に導入し、該血液成分採取回
路に設置された遠心ボウルと呼ばれる遠心分離器によ
り、血漿、白血球、血小板および赤血球の4成分に分離
し、その内の血小板は容器に回収されて血小板製剤とさ
れ、血漿も容器に回収されて血漿製剤もしくは血漿分画
製剤の原料とされ、白血球および赤血球は、供血者に返
血される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の成分採血に使用
される遠心ボウル(遠心分離器)は、一定の容積を持つ
容器であり、気密性を維持すると共に、内部に回転する
ローターを備えている。ローターの回転中では、遠心分
離器は、血液で満たされ若干膨張した状態となり、遠心
分離器の流入口側および流出口側の両方を閉塞した状態
にてローターの回転を停止すると、遠心分離器内の内圧
が上昇し、ローター摺動部から、空気若しくは液体が漏
出するおそれがある。このため、遠心分離器の流出口側
を開放した状態にてローターの回転を中止させることが
考えられるが、遠心分離器の停止の際には、遠心分離器
内の血球成分が流出し血液成分採取バッグ側に流入する
おそれがあり、目的とする純粋な血液成分が採取できな
いという問題を生じる。
【0004】そこで、本発明の目的は、遠心分離器の流
入口側および流出口側の両方を閉塞した状態にてロータ
ーの回転を停止しても、遠心分離器内の内圧上昇が極め
て少なく、空気若しくは液体のローター摺動部からの漏
出がなく、遠心分離器内の血球成分の血液成分採取バッ
グ側への流入も生じることがなく、目的とする血液成分
を確実に採取することができる血液成分採取装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するもの
は、供血者から血液を採取する採血手段と、内部に貯血
空間を有するローターを備え、該ローターの回転により
前記採血手段により採取された血液を前記貯血空間内に
て遠心分離する遠心分離器と、該遠心分離器により分離
された特定の血液成分を採取する血液成分採取バッグ
と、前記採血手段と前記遠心分離器を接続する第1のラ
インと、前記遠心分離器と前記血液成分採取バッグとを
接続する第2のラインとを備える血液成分採取回路に使
用され、供血者から採取した血液を遠心分離し、特定の
血液成分を採取した後、残りの血液成分を供血者に返還
する血液成分採取装置であって、該血液成分採取装置
は、制御部を備え、該制御部は、前記採血手段により採
取され、抗凝固剤が添加された血液を前記遠心分離器内
に流入させ、前記遠心分離器を回転させることにより分
離された特定の血液成分を前記血液成分採取バッグ内に
採取する特定血液成分採取ステップと、前記遠心分離器
の回転を維持した状態にて前記第1のライン内の血液を
供血者に返還する微量返還ステップと、前記遠心分離器
の回転を停止した状態にて前記遠心分離器内の残りの血
液成分を供血者に返還する返還ステップとを行わせる制
御機能を備えている血液成分採取装置である。
【0006】そして、前記制御部は、前記特定血液成分
採取ステップと、前記微量返還ステップと、前記返還ス
テップからなる特定血液成分採取操作が複数回行われる
ように制御する制御機能を備えていることが好ましい。
さらに、前記制御部は、前記微量返還ステップにおい
て、前記遠心分離器の回転を維持し、かつ前記第1のラ
インが開放し、前記第2のラインが閉塞した状態にて前
記第1のライン内の血液を供血者に返還する第1の微量
返還ステップと、該第1の微量返還ステップ終了後、か
つ、前記遠心分離器の回転停止後、前記第1のライン内
の血液を供血者に返還する第2の微量返還ステップと、
該第2の微量返還ステップ終了後、前記第2のラインの
開放ステップとを行わせる制御機能を備えていることが
好ましい。さらに、前記血液成分採取装置は、前記第1
のラインに取り付けられる気泡センサを備え、前記制御
部は、前記微量返還ステップにおいて、前記遠心分離器
の回転を維持し、かつ前記第1のラインが開放し、前記
気泡センサの作動を停止し、前記第2のラインが閉塞し
た状態にて前記第1のライン内の血液を供血者に返還す
る第1の微量返還ステップと、該第1の微量返還ステッ
プ終了後、かつ、前記遠心分離器の回転停止後、前記第
1のライン内の血液を供血者に返還する第2の微量返還
ステップと、該第2の微量返還ステップ終了後に行われ
る前記第2のラインの開放ステップと、該開放ステップ
の終了後、前記遠心分離器内の残りの血液成分(第2の
微量返還ステップにより遠心分離器内より第1のライン
中に引き込まれた血液成分)もしくは前記第1のライン
内の血液を供血者に返還する第3の微量返還ステップが
行われ、さらに、該第3の微量返還ステップ後に前記気
泡センサの作動が開始されるように制御する制御機能を
備えていることが好ましい。
【0007】そして、前記血液成分採取回路は、前記第
1のラインに接続される抗凝固剤添加用の第3のライン
を備え、前記血液成分採取装置は、前記遠心分離器の前
記ローターを回転させるための遠心分離器駆動装置と、
前記第1のラインと前記第3のラインとの接続部より遠
心分離器側に配置され、前記第1のラインのための第1
の送液ポンプと、前記第3のラインのための第2の送液
ポンプと、前記第1のラインの開閉を行うための第1の
流路開閉手段と、前記第2のラインの開閉を行うための
第2の流路開閉手段とを備え、前記制御部は、前記遠心
分離器駆動装置、前記第1の送液ポンプ、前記第2の送
液ポンプ、前記第1および第2の流路開閉手段を制御す
るものであることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の血液成分採取装置を血漿
採取装置に応用した実施例を用いて説明する。 図1
は、血液成分採取回路を装着した状態の本発明の血液成
分採取装置の一実施例の概念図である。図2は、血液成
分採取回路に使用される遠心分離器に駆動装置が装着さ
れた状態の部分破断断面図である。この実施例の血液成
分採取装置1は、供血者から血液を採取する採血手段2
9と、内部に貯血空間を有するローター142を備え、
ローター142の回転により採血手段29により採取さ
れた血液を貯血空間内にて遠心分離する遠心分離器20
と、遠心分離器20により分離された特定の血液成分
(例えば、血漿)を採取する血液成分採取バッグ(例え
ば、血漿採取バッグ)25と、採血手段29と遠心分離
器20を接続する第1のライン21と、遠心分離器20
と血液成分採取バッグ25とを接続する第2のライン2
2とを備える血液成分採取回路2に使用され、供血者か
ら採取した血液を遠心分離し、特定の血液成分(例え
ば、血漿成分)を採取した後、残りの血液成分(具体的
には、血球成分)を供血者に返還する血液成分採取装置
である。
【0009】血液成分採取装置1は、制御部55を備
え、制御部55は、採血手段29により採取され、抗凝
固剤が添加された血液を遠心分離器20内に流入させ、
遠心分離器20(ローター)を回転させることにより分
離された特定の血液成分(例えば、血漿)を血液成分採
取バッグ25内に採取する特定血液成分採取ステップ
(例えば、血漿採取ステップ)と、遠心分離器20(ロ
ーター)の回転を維持した状態にて第1のライン21内
の血液を供血者に返還する微量返還ステップ(微量返血
ステップ)と、遠心分離器20(ローター)の回転を停
止した状態にて遠心分離器20内の残りの血液成分を供
血者に返還する返還ステップ(返血ステップ)とを行わ
せる制御機能を備えている。
【0010】特に、この実施例の血液成分採取装置1
は、内部に貯血空間を有するローター142と、貯血空
間に連通する流入口143および流出口144とを有
し、ローター142の回転により流入口より導入された
血液を貯血空間内で遠心分離する遠心分離器20と、採
血手段である採血針29と遠心分離器20の流入口14
3とを接続するための第1のライン21と、遠心分離器
20の流出口144に接続された第2のライン22と、
第1のライン21に接続され、抗凝固剤注入のための第
3のライン23と、第2のライン22と接続された血漿
採取バッグ25と、血漿採取バッグ25とチューブ32
aにより接続されたサブバッグ32とを備える血液成分
採取回路(血漿採取回路)2のための血液成分採取装置
である。
【0011】血液成分採取装置1は、遠心分離器20の
ローター142を回転させるための遠心分離器駆動装置
10と、第1のライン21のための第1の送液ポンプ1
1と、第3のライン23のための第2の送液ポンプ12
と、血液成分採取回路2の流路の開閉を行うための流路
開閉手段51,52と、遠心分離器駆動装置10、第1
の送液ポンプ11、第2の送液ポンプ12および流路開
閉手段51,52を制御するための制御部55を備え
る。
【0012】採血針29として、公知の金属針が使用さ
れる。第1のライン21は、採血針29が接続された採
血針側第1チューブ21aと遠心分離器20の流入口と
を接続された遠心分離器側第1チューブ21bと両者間
に配置されたポンプチューブ21gからなる。採血針側
第1チューブ21aは、気泡およびマイクロアグリゲー
ト除去のためのチャンバー21dを備える。チャンバー
21dには、通気性かつ菌不透過性のフィルター21i
が接続されている。第2のライン22は、一端が遠心分
離器20の流出口に接続され、他端が血漿採取バッグ2
5に接続されている。第3のライン23は、一端が第1
のライン21に設けられた接続用分岐コネクター21c
に接続されている。第3のライン23は、コネクター2
1c側より、ポンプチューブ23a、気泡除去用チャン
バー23c、抗凝固剤容器接続用針23dを備えてい
る。
【0013】上述した第1から第3のライン21,2
2,23の形成に使用されるチューブ、ポンプチュー
ブ、さらに、バッグに接続されているチューブの構成材
料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、PETやPBTのようなポリエステ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリウレタン、ポ
リエステルエラストマー、スチレン−ブタジエン−スチ
レン共重合体等の熱可塑性エラストマー等が挙げられる
が、その中でも特に、ポリ塩化ビニルが好ましい。各チ
ューブがポリ塩化ビニル製であれば、十分な可撓性、柔
軟性が得られるので取り扱いがし易く、また、クレンメ
等による閉塞にも適するからである。また、上述した分
岐コネクター21cの構成材料についても、前記チュー
ブの構成材料と同様のものを用いることができる。な
お、ポンプチューブとしては、ローラーポンプにより押
圧されても損傷を受けない程度の強度を備えるものが使
用されている。
【0014】血漿採取バッグ25、サブバッグ32は、
それぞれ樹脂製の可撓性を有するシート材を重ね、その
周縁部を融着(熱融着、高周波融着等)または接着して
袋状にしたものが使用される。各バッグ25,32に使
用される材料としては、例えば、軟質ポリ塩化ビニルが
好適に使用される。この軟質ポリ塩化ビニルにおける可
塑剤としては、例えば、ジ(エチルヘキシル)フタレー
ト(DEHP)、ジ−(n−デシル)フタレート(Dn
DP)等が使用される。なお、このような可塑剤の含有
量は、ポリ塩化ビニル100重量部に対し、30〜70
重量部程度とするのが好ましい。
【0015】また、上記各バッグ25,32のシート材
料としては、ポリオレフィン、すなわちエチレン、プロ
ピレン、ブタジエン、イソプレン等のオレフィンあるい
はジオレフィンを重合または共重合した重合体を用いて
もよい。具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、E
VAと各種熱可塑性エラストマーとのポリマーブレンド
等、あるいは、これらを任意に組み合わせたものが挙げ
られる。さらには、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリ−
1,4−シクロヘキサンジメチルテレフタレート(PC
HT)のようなポリエステル、ポリ塩化ビニリデンを用
いることもできる。
【0016】そして、血液成分採取回路2の主要部分
は、図1に示すように、カセット式となっている。血液
成分採取回路2は、すべてのライン(第1のライン、第
2のライン、第3のライン)を部分的に収納しかつ部分
的にそれらを保持し、言い換えれば、部分的にそれらが
固定されたカセットハウジング33を備える。カセット
ハウジング33には、第1のポンプチューブ21gの両
端部および第2のポンプチューブ23aの両端部が固定
され、これらポンプチューブ21g,23aは、カセッ
トハウジング33より、ローラーポンプの形状に対応し
たループ状に突出している。このため、第1および第2
のポンプチューブ21g,23aは、ローラーポンプへ
の装着が容易である。
【0017】さらに、カセットハウジング33は、カセ
ットハウジング33内に位置する複数の開口部を備えて
いる。具体的には、ポンプチューブ21gより採血針側
である第1のライン21を露出させかつ、血液成分採取
装置1の第1の流路開閉手段51の侵入が可能な第1の
開口部、第2のライン22を露出させかつ血液成分採取
装置1の第2の流路開閉手段52の侵入が可能な第2の
開口部を備えている。
【0018】血液成分採取装置1は、このカセットハウ
ジング装着部(図示せず)を備えている。このため、カ
セットハウジング33を血液成分採取装置1のカセット
ハウジング装着部に装着することにより、カセットハウ
ジング33の開口部より露出する部分の各ラインが、自
動的に対応する流路開閉手段に装着される。これにより
回路の装着が容易であるとともに、血液成分採取準備も
迅速に行える。また、血液成分採取装置1には、カセッ
トハウジング装着部に近接して2つのポンプが設けられ
ている。このため、カセットハウジング33より露出す
るポンプチューブのポンプへの装着も容易である。血液
成分採取回路2に設けられている遠心分離器20は、通
常遠心ボウルと呼ばれており、遠心力により血液成分を
分離する。遠心分離器20としては、図2に示すものが
使用される。
【0019】血液成分採取装置1は、遠心分離器20の
ローター142を回転させるための遠心分離器駆動装置
10と、第1のライン21のための第1の送液ポンプ1
1と、第3のライン23のための第2の送液ポンプ12
と、血液成分採取回路2の流路の開閉を行うための流路
開閉手段51,52と、遠心分離器駆動装置10、第1
の送液ポンプ11、第2の送液ポンプ12および流路開
閉手段51,52を制御するための制御部55を備え
る。さらに、血液成分採取装置1は、第2のライン22
に装着される濁度センサ14、遠心分離器20の上方に
取り付けられた光学式センサ15と、血漿採取バッグ2
5の重量を検知するための重量センサ16と、チャンバ
ー21dより第1のポンプ11側となる第1のライン2
1上に設けられた第1の気泡センサ17と、チャンバー
21dより採血針29側となる第1のライン21上に設
けられた第2の気泡センサ18とを備える。
【0020】第1の流路開閉手段51は、ポンプチュー
ブ21gより採血針側において第1のライン21を開閉
するために設けられている。第2の流路開閉手段52
は、第2のライン22を開閉するために設けられてい
る。なお、第2のラインは、ローラーポンプによりその
停止時に閉塞されるため、第2の流路開閉手段52は必
ずしも設けなくてもよい。流路開閉手段は、ラインもし
くはチューブの挿入部を備え、挿入部には、例えば、ソ
レノイド、電動モーター、シリンダ(油圧または空気
圧)等の駆動源で作動するクランプを有する。具体的に
は、ソレノイドで作動する電磁クランプが好適である。
流路開閉手段のクランプは、制御部55からの信号に基
づいて作動する。
【0021】ローター駆動装置10は、図2に示すよう
に、遠心分離器20を収納するローター回転駆動装置ハ
ウジング151と、脚部152と、駆動源であるモータ
153と、遠心分離器20を保持する円盤状の固定台1
55とで構成されている。ハウジング151は、脚部1
52の上部に載置、固定されている。また、ハウジング
151の下面には、ボルト156によりスペーサー15
7を介してモータ153が固定されている。モータ15
3の回転軸154の先端部には、固定台155が回転軸
154と同軸でかつ一体的に回転するように嵌入されて
おり、固定台155の上部には、ローター142の底部
が嵌合する凹部が形成されている。また、遠心分離器2
0の上部145は、図示しない固定部材によりハウジン
グ151に固定されている。ローター回転駆動装置10
では、モータ153を駆動すると、固定台155および
それに固定されたローター142が、例えば、回転数1
000〜6000rpmで回転する。
【0022】また、ローター回転駆動装置ハウジング1
51の内壁には、遠心分離器内の分離された血液成分の
界面(例えば、血漿層131とバフィーコート層132
との界面B、バフィーコート層132と赤血球層133
との界面)の位置を光学的に検出する光学式センサ15
が、取付部材158により設置、固定されている。この
光学式センサ15としては、ローター142の外周面に
沿って上下方向に走査し得る光学式センサが用いられ
る。このセンサは、遠心分離器20の肩の部分に向けて
光を照射する光源と、遠心ボウルから反射して戻ってく
る光を受光する受光部で構成されている。つまり、LE
Dまたはレーザーのような発光素子と受光素子とが列状
に配置され、発光素子から発せられた光の血液成分での
反射光を受光素子により受光し、その受光光量を光電変
換するように構成されている。分離された血液成分(例
えば、血漿層131とバフィーコート層132)により
反射光の強度が異なるため、受光光量が変化した受光素
子に対応する位置が、界面Bの位置として検出される。
より具体的には、遠心分離器20の光が通過する位置が
透明な液体(血漿や水)で充填されている時と、バフィ
ーコート層で充填されている時の、受光部での受光量の
差から、バフィーコート層が光通過部に到達したことが
検知される。バフィーコート層を検出する位置は、光が
ボウル内を通過する位置を変えることで調節され、通常
は、光線通過位置を決めたら、そこで固定する。
【0023】濁度センサ14は、第2のライン22中を
流れる流体の濁度を検知するためのものであり、濁度に
応じた電圧値を出力する。具体的には、濁度が高い時に
は低電圧値、濁度が低い時には高電圧値を出力する。第
1の気泡センサ17、第2の気泡センサ18は、第1の
ライン内に空気が流れたことを検知するためのものであ
る。濁度センサおよび気泡センサとしては、超音波セン
サ、光学式センサ、赤外線センサなどが使用できる。
【0024】第1のライン21のポンプチューブ21g
が装着される第1の送液ポンプ11ならびに第3のライ
ン23のポンプチューブ23aが装着される第2の送液
ポンプ12としては、ローラーポンプ、ペリスタリック
ポンプなどの非血液接触型ポンプが好適である。また、
第1の送液ポンプ11(血液ポンプ)としては、いずれ
の方向にも血液を送ることができるものが使用される。
具体的には、正回転と逆回転が可能なローラーポンプが
用いられている。
【0025】制御部55は、目標量の血漿を採取できる
ように構成されている。具体的には、採血手段(採血
針)29により採取され、抗凝固剤が添加された血液を
遠心分離器20内に流入させ、遠心分離器20により分
離された特定の血液成分(血漿)を血液成分採取バッグ
(血漿採取バッグ)25内に採取する特定血液成分採取
ステップと、微量返還ステップと、返還ステップからな
る特定血液成分採取操作を複数回行い、目標血漿量を採
取する。特定血液成分採取ステップと通常返還ステップ
の間に行われる微量返還ステップでは、遠心分離器20
の回転を維持した状態にて第1のライン21内の血液を
供血者に返還するため、微量返還ステップ終了後、遠心
分離器20の流入口側および流出口側の両方を閉塞した
状態にてローターの回転を停止しても、遠心分離器20
内の内圧上昇が極めて少なく、空気若しくは液体のロー
ター摺動部からの漏出がない。
【0026】そして、この実施例の血液成分採取装置1
では、制御部55が、ポンプ11,12の作動を停止し
た後、第1の流路開閉手段51の開放を維持し、第2の
流路開閉手段52を閉塞し、さらに、気泡センサ17の
作動を停止させ、かつ遠心分離器20の回転を維持した
状態にて第1のライン21内の血液を供血者に微量返還
する第1の微量返還ステップ(微量返還ステップ1)
と、遠心分離器20の回転を停止後、第1の流路開閉手
段51が開放し、第2の流路開閉手段52を閉塞した状
態のまま、第1のライン内の血液を供血者に微量返還す
る第2の微量返還ステップ(微量返還ステップ2)と、
その後の第2の流路開閉手段52の開放ステップと、さ
らに、その後に、遠心分離器20内の残りの血液成分
(血球成分)を供血者に微量返還する第3の微量返還ス
テップ(微量返還ステップ3)が行われるように構成さ
れている。
【0027】微量返還ステップ1では、遠心分離器20
の回転を維持した状態にて第1のライン21内の血液を
供血者に微量返還するため、遠心分離器内の空気が流出
し、遠心分離器20内の陽圧状態を緩和するとともに、
この空気の引き込みにより第1のライン21内の血液が
少量供血者に返還される。微量返還ステップ1は、遠心
分離器20内の陽圧状態緩和ステップということもでき
る。なお、遠心分離器20内の陽圧状態緩和のために
は、血液ポンプ11を多く回転させることが望ましい
が、チャンバー21d内が空(空気で満たされる)にな
り、返血の際に供血者へ空気を送ることを避けるため
に、微量返血量を3〜6ml程度とすることが望まし
く、特に、4〜5ml程度とすることが望ましく、ま
た、ポンプがローラーポンプの場合には、3〜5回程度
の回転とすることが望ましい。
【0028】微量返還ステップ2では、遠心分離器20
の回転の停止後、第1の流路開閉手段51が開放し、第
2の流路開閉手段52を閉塞した状態のまま、遠心分離
器20内の残りの血液成分を流出させ、これより第1の
ライン内の血液を供血者に微量返還するため、遠心分離
器20内が若干陰圧状態となる。このため、微量返還ス
テップ2は、遠心分離器20内の陰圧状態形成ステップ
ということができる。この微量返還ステップ2の終了
後、第2の流路開閉手段52の開放ステップが行われる
ため、血液成分採取バッグ25と遠心分離器20間のチ
ューブ22内の血液成分(血漿)が遠心分離器20側に
吸引される。このため、微量返還ステップ2と第2の流
路開閉手段52の開放ステップは、チューブ22(特
に、濁度センサ14と遠心分離器20間の部分のチュー
ブ22)の洗浄ステップということができる。微量返還
ステップ2において、形成される遠心分離器20の陰圧
度としては、少なくとも濁度センサ14と遠心分離器2
0間の部分のチューブ22内の血液成分(血漿)を、好
ましくは、チューブ22内の全量の血液成分(血漿)を
遠心分離器20に回収できる程度とすることが好まし
い。具体的には、微量返還ステップ2における微量返血
量を6〜12ml程度とすることが望ましく、特に、8
〜10ml程度とすることが望ましく、また、ポンプが
ローラーポンプの場合には、7〜9回程度の回転とする
ことが望ましい。
【0029】微量返還ステップ3では、遠心分離器20
内の血球成分を流出させ、微量返還ステップ2において
遠心分離器20から流出され、第1のライン21内に流
入した血液成分(血球成分)もしくは微量返還ステップ
2以前より第1のライン内の血液を供血者に微量返還す
る。この返還状態は、通常の返還ステップと同じ状態で
ある。通常の返還ステップでは、作動を停止している気
泡センサ17を作動状態にて行う。しかし、微量返還ス
テップ2の終了時、正確には、第2の流路開閉手段52
の開放ステップ終了時では、チューブ21内(気泡セン
サ17配置位置)には、空気が流入した状態となってい
る。この状態のまま、気泡センサ17を作動させると気
泡を検知するので、これを避けるために、少なくとも、
遠心分離器20から気泡センサ17配置位置までのチュ
ーブ21間に血液を流入させることが必要となる。よっ
て、微量返還ステップ3では、遠心分離器20と気泡セ
ンサ17配置位置までのチューブ21間(好ましくは、
チャンバー21dまで)に血球成分を注入する。よっ
て、微量返還ステップ3は、気泡センサ作動環境準備ス
テップということができる。具体的には、微量返還ステ
ップ3における微量返血量を4〜30ml程度とするこ
とが望ましく、特に、5〜18ml程度とすることが望
ましく、また、ポンプがローラーポンプの場合には、5
〜15回程度の回転とすることが望ましい。
【0030】また、この実施例の血液成分採取装置1で
は、最終回の血漿採取操作の返還ステップ(返血工程)
終了後に、遠心分離器20内の血球成分の返還を確実な
ものとするため、言い換えれば、遠心分離器20内に残
留する血球成分をより少ないものとするためにいわゆる
洗浄操作を行う。この実施例では、洗浄液として血漿を
用いている。このため、少なくとも最終回の返血ステッ
プでは、遠心分離器20により分離された特定の血液成
分である血漿を血液成分採取バッグ25内に採取する特
定血液成分採取ステップ後、遠心分離器20内の残りの
血液成分である血球成分を供血者に返還する返還ステッ
プ(主返血ステップ)と、遠心分離器20内の残りの血
液成分である血球成分を供血者に返還しながら、血液成
分採取バッグ25内の特定の血液成分(例えば血漿)も
しくは洗浄液を遠心分離器20内へ注入する返還・注入
ステップと、遠心分離器20内に注入された特定の血液
成分(例えば、血漿)もしくは洗浄液と遠心分離器20
内の残留血液成分(残留血球成分)とをローター142
の回転により混合する混合ステップと、混合ステップに
より遠心分離器20内で混合された混合液を供血者に返
還する混合液返還ステップが行われる。この実施例で
は、制御部は、返還・注入ステップおよび混合ステップ
が複数回行われた後に、混合液返還ステップが行われ
る。
【0031】具体的には、全血に抗凝固剤を所定(全血
に対して、1/8〜1/20、具体的には1/10)比
率で加え、所定速度(250ml/min以下;好まし
くは、150〜40ml/min以下、具体的には、6
0ml/min以下)で第1のライン21を介して遠心
分離器20に送り、遠心分離器20のローターを演算値
もしくは設定値(3000〜6000rpm)で回転さ
せて血液を血漿、バフィーコート、赤血球の各成分に分
離し、血漿が遠心分離器20をオーバーフローしたら血
漿バッグ25に採取する。そして、血漿採取操作中で
は、常時血漿採取量が検知されており、血漿採取量(P
PP重量)が目標値に到達すると、採血停止を判断す
る。同様に、血漿採取操作中では、常時体外血液循環量
が許容体外循環量に到達していないかが検知されてお
り、これがYESとなった場合には、血漿採取操作の中
止、言い換えれば採血停止を判断する。さらに、血漿採
取操作中では、遠心分離器20からの血球成分の流出の
有無が検知されており、流出が検知された場合には、血
漿採取操作の中止、言い換えれば採血停止を判断する。
【0032】そして、微量返還(微量返血)ステップ1
に移行する。微量返血ステップから通常返血ステップに
移行するまでを説明するフローチャートである図4に示
すように、採血停止が判断されると、ポンプ11,12
は停止するが、遠心分離器20のローターは回転を継続
する。この状態にて、流路開閉手段52が閉塞し、流路
開閉手段51は開放状態を維持し、気泡センサ14が作
動を停止する。そして、ポンプ11が数回逆回転し、遠
心分離器内の空気を微量引き出した後、停止する。続い
て、遠心分離器20のローターは停止する。
【0033】なお、特定血液成分採取ステップの終了時
には、第1のライン21(採血針29から遠心分離器2
0の流入口143まで)および遠心分離器20の流入口
143および流入管141内は、抗凝固剤が添加された
血液で満たされているので、遠心分離器20内の空気を
引き出すことにより、この引き出された空気に押され
て、遠心分離器20の流入管141および流入口143
内の血液が第1のライン21に押し出され、これによ
り、採血針29を介して供血者に第1のライン21内
(採血針29付近)の血液が微量返還される。返還量
は、引き出された空気量とほぼ同量となる。
【0034】次に、微量返還ステップ2に移行する。微
量返還ステップ2に移行すると、第1の流路開閉手段5
1が開放し、第2の流路開閉手段52を閉塞した状態の
まま、再び、ポンプ11が数回逆回転し、遠心分離器内
の血球成分を微量引き出した後、停止し、遠心分離器2
0内が若干陰圧状態となる。なお、遠心分離器20内の
血液成分を微量引き出すことにより、特定血液成分採取
ステップの終了時に第1のライン21内にある血液が、
採血針29を介して供血者に微量返還される。微量返還
量は、引き出された血液量とほぼ同量となる。続いて、
流路開閉手段52を開放し第2のライン22の開放ステ
ップが行われ、血液成分採取バッグ25と遠心分離器2
0間のチューブ22内の血液成分(血漿)が遠心分離器
20側に吸引され、チューブ22(特に、濁度センサ1
4と遠心分離器20間の部分のチューブ22)内に残っ
た血液成分(血球成分)は、血液成分(血漿)により遠
心分離器20内に押し流される。
【0035】次に、微量返還ステップ3に移行する。微
量返還ステップ3に移行すると、第1の流路開閉手段5
1、第2の流路開閉手段52が開放状態のまま、再び、
ポンプ11が数回逆回転し、遠心分離器内の血球成分を
微量引き出し、これにより、遠心分離器20から気泡セ
ンサ17配置位置までのチューブ21間に血液が充填さ
れる。その後、気泡センサ17の作動が開始される。な
お、遠心分離器20内の血球成分を微量引き出すことに
より、この引き出された血球成分に押されて、微量返還
ステップ2で引き出した血球成分もしくは以前より第1
のライン21内にあった血液が、採血針29を介して供
血者に微量返還される。返還量は、引き出された返還量
とほぼ同量となる。なお、微量返還ステップ1で第1の
ライン21内に流入した空気は、チャンバー21により
除去されるため、供血者に送られることはない。
【0036】そして、図3および図4に示すように、気
泡センサ作動開始後に、血漿採取量が、目標値の95%
以上であるか判断し、Yesの場合には図5のの最終
返血ステップに移行し、到達していなければ、通常の返
血ステップに移行する。これにより、1回目の血漿採取
操作が終了し、次回(2回目)の血漿採取操作に移行す
る。なお、血球成分の流出は、濁度センサ14により検
知される。血漿重量は、重量センサ16もしくはローラ
ーポンプ(第1の送液ポンプ、血液ポンプ)11の回転
量により検知される。体外血液循環量は、ローラーポン
プ11の回転量により検知される。2回目移行の血漿採
取操作は、1回目と同様に行われる。このように複数回
の血漿採取操作により、血漿採取量が目標値に到達した
場合には、上述したように、微量返還ステップを行った
後に、また、微量返還ステップ終了時点における血漿採
取量が、目標値の95%以上の場合には、図5のの最
終返血ステップに移行する。
【0037】この実施例の血液成分採取装置1による血
漿採取操作を図1および図3,図4のフローチャートを
用いて説明する。まず、最初に、第3のライン23と採
血針29を抗凝固剤でプライミングし、その後ドナーに
穿刺針を穿刺する。最初の採血が開始されると、血液ポ
ンプ11が所定速度(例えば、60ml/min)で採
血を開始する。このとき、抗凝固剤ポンプである第2の
ポンプ12も同時に所定速度(例えば、血液ポンプ速度
の1/10)で抗凝固剤(例えば、ACD−A液)を供
給する。ドナーから採取された血液はACD液と混合さ
れ、第1のライン21を流れ、チャンバー21d、第1
の流路開閉手段51、ポンプチューブ21gを通過し、
遠心分離器20に流入する。このとき、第1の流路開閉
手段51および第2の流路開閉手段52は開いている。
遠心分離器20にACD加血液が供給されると、遠心分
離器20に入っていた滅菌空気は第2のライン22を流
れ、第2の流路開閉手段52を通過し、血漿採取バッグ
25内に流入する。採血工程開始と同時に遠心分離器2
0のローターが演算値(例えば、4800rpm)で回
転を開始し、遠心分離器20は回転しながらACD加血
の供給を受けるので、分離器20内では血液の遠心分離
が行われ、血液は、内側から血漿層、バフィーコート層
(BC層)、赤血球層の3層に分離され、分離器の容量
を越えるACD加血液(約270ml)が供給される
と、遠心分離器20内は完全に血液により満たされ、遠
心分離器20の流出口から血漿が流出する。遠心分離器
20の流出口と接続された第2のライン22に取り付け
られた濁度センサ14は、ライン中を流れる流体が、空
気から血漿に変わったことを検知し、流出した血漿は血
漿採取バッグ25に採取される。血漿採取バッグ25
は、その重量が重量センサ16により計測されており、
計測された重量信号は制御部13に入力されている。そ
して、濁度センサ14が、遠心分離器20から流出した
血球成分を検出すると、採血が停止される。そして、図
4に示すように、採血停止が判断されると、ポンプ1
1,12は停止し、遠心分離器20のローターは回転を
継続し、流路開閉手段52が閉塞し、流路開閉手段51
は開放状態を維持し、気泡センサ14が作動を停止す
る。そして、ポンプ11が4回逆回転し、遠心分離器内
の空気を微量引き出した後、停止する。そして、遠心分
離器20のローターは停止する。次に、流路開閉手段5
1が開放し、ポンプ11が8回逆回転し、遠心分離器2
0内の血球成分を微量引き出した後、停止し遠心分離器
20内が若干陰圧状態となる。続いて、流路開閉手段5
2が開放し、チューブ22内の血液成分が遠心分離器2
0側に吸引される。再び、ポンプ11が10回逆回転
し、遠心分離器内の血球成分を微量引き出し、チューブ
21間に血液が充填される。その後、気泡センサ17の
作動が開始される。
【0038】そして、図3および図4に示すように、気
泡センサ作動開始後に、血漿採取量が、目標値の95%
以上であるか判断し、Yesの場合には図5のの最終
返血ステップに移行し、到達していなければ、通常の返
血ステップに移行する。これにより、1回目の血漿採取
操作が終了し、次回(2回目)の血漿採取操作に移行す
る。なお、血球成分の流出は、濁度センサ14により検
知される。血漿重量は、重量センサ16もしくはローラ
ーポンプ11の回転量により検知される。体外血液循環
量は、血漿採取バッグ25に採取された血漿重量が、目
標血漿採取量(目標値、例えば、300〜800g)の
95%以上であるかどうかを判断し、95%以上の場合
には、図5のに移行し、後述する最終返血ステップが
行われ、95%未満の場合には、返血ステップに移行す
る。なお、血漿採取バッグ25に採取された血漿重量
が、目標血漿採取量(目標値)に到達する前に、体外血
液循環量が許容体外循環量に到達した時には、採血停止
を判断し、上述した一連の微量返還ステップに移行す
る。
【0039】そして、遠心分離器20内の血液を返血す
る返還ステップ(通常返血工程)を行う。遠心分離器は
回転を停止しており、流路開閉手段51、52は開放状
態となっている。血液ポンプ11が逆回転し、これによ
り、遠心分離器20内の血球成分は、チューブ21b、
チューブ21aを通り、採血針29より供血者に返還さ
れる。そして、この血球成分返還は、チューブ21aに
取り付けられている気泡センサ17により、チューブ内
の空気の存在が確認されると、返血ステップは終了す
る。これにより、遠心分離器20内に残った赤血球層
は、供血者に返血される。以上により、1回目(初回)
の血漿採取操作が終了する。
【0040】次に、2回目以降の血漿採取採取操作に移
行する。2回目以降の血漿採取操作は、上述した初回の
血漿採取操作と同じである。そして、2回目以降の血漿
採取操作において、血漿採取バッグ25に採取された血
漿重量が、血漿採取量が目標値に到達した場合には、上
述したように、微量返還ステップを行った後に、また、
微量返還ステップ終了時点における血漿採取量が、目標
値の95%以上の場合には、図5のに移行し、最終返
血ステップが行われる。最終返血ステップでは、遠心分
離器20内の血球成分の返還を確実なものとするため、
言い換えれば、遠心分離器20内に残留する血球成分を
より少ないものとするためにいわゆる洗浄を行う。この
実施例では、洗浄液として血漿を用いる。このため、少
なくとも最終の返血ステップでは、遠心分離器内の残り
の血液成分(血球成分)を供血者に返還する通常の返還
ステップ(最終回以前のサイクルにおける返還ステッ
プ)を行った後、遠心分離器内の血球成分を供血者に返
還しながら、血漿採取バッグ内の血漿を遠心分離器内へ
注入する返還・注入ステップと、遠心分離器内に注入さ
れた血漿と遠心分離器内の残留血球成分とをローターの
回転により混合する混合ステップと、混合ステップによ
り遠心分離器内で混合された混合液を供血者に返還する
混合液返還ステップが行われる。
【0041】具体的には、この返血ステップは、遠心分
離器内の赤血球を供血者に返還する主返血ステップと、
主返血ステップの後に、遠心分離器の流出口より採取し
た血漿の一部の注入およびこの注入により押し出される
血球成分の返還からなる返還・注入ステップと、ロータ
ーの回転による注入液体を残留赤血球と混合させる混合
ステップと、液体混合ステップにより混合された赤血球
混合液を供血者に返還する赤血球混合液返還ステップが
行われるように制御する。特に、この実施例では、制御
部は、液体注入・混合ステップが複数回行われた後に、
赤血球混合液返還ステップが行われる。なお、主返血ス
テップは、遠心分離器20内に所定量(例えば、20〜
40ml)の血球成分が残留する状態にて終了し、返還
・注入ステップに移行することが好ましい。主返血ステ
ップは、上述した通常返血ステップと同じである。
【0042】次に、返還・注入ステップに移行する。返
還・注入ステップは、血漿採取バッグ25に採取されて
いる血漿の一部を洗浄液として、遠心分離器20の流出
口より遠心分離器20内に注入する。血漿の注入量とし
ては、5〜50ml程度が好適である。このステップで
は、第1の流路開閉手段51および第2の流路開閉手段
52が開放状態となり、血液ポンプ11は逆回転する。
これにより、チューブ21bおよび遠心分離器20は流
入口側より吸引され、流出口側に接続されている第2の
ライン22を通り、血漿採取バッグ25内の血漿は、遠
心分離器20の血液流出口より遠心分離器内に流入し、
この注入量に比例して遠心分離器内の血球成分は押し出
され返血される。そして、血漿注入量が設定値(例え
ば、15ml)に到達したことが、ポンプ11の回転よ
り検知されると、ポンプ11が停止し、返還・注入(ス
テップ)が終了する。
【0043】そして、返還・注入(ステップ)が終了す
ると、遠心分離器は回転を開始し、遠心分離器20に注
入された血漿は、遠心分離器20内に残留している赤血
球と混合される。そして、遠心分離器20は、所定時間
経過後に停止する。遠心分離器の回転速度としては、1
000〜4000rpm程度が好適である。また、遠心
分離器20の回転時間としては、0.1〜5秒程度が好
適である。なお、この実施例では、注入液体の混合を確
実にするために、混合操作時にのみ返血を中止するもの
となっている。
【0044】以上により、1回目の返還・注入ステップ
および混合ステップが終了する。返還・注入ステップお
よび混合ステップは、1回のみでもいいが、残留赤血球
数をより少なくするためには、複数回行うことが好まし
い。複数回行う場合には、2〜10回が好適である。こ
の実施例では、返還・注入ステップおよび混合ステップ
が複数回行われるようになっているため、混合ステップ
終了後、血漿注入回数が設定回数に到達したかどうかを
判断し、まだ到達していない場合には、再び返還・注入
ステップおよび混合ステップが行われる。そして、血漿
注入回数が設定回数に到達したと判断された後に、混合
ステップにより混合された赤血球混合液を供血者に返還
する混合液返還ステップ(血球血漿混合液返還ステッ
プ)に移行する。
【0045】混合液返還ステップ(血球血漿混合液返還
ステップ)では、第1の流路開閉手段51、流路開閉手
段52が開放した状態となり、かつ、血液ポンプ11は
逆回転する。これにより、遠心分離器20内の赤血球混
合液(血球血漿混合液)は、チューブ21b、チューブ
21aを通り、採血針29より供血者に返還される。そ
して、この赤血球混合液(血球血漿混合液)返還は、チ
ューブ21aに取り付けられている気泡センサ17によ
り、チューブ内の空気の存在が確認されたとき終了す
る。以上により、すべての血漿採取操作が終了する。
【0046】なお、上記の実施例では、最終回の返血ス
テップにおいてのみ、上述したステップからなるいわゆ
る洗浄操作が行われるようになっているが、すべての返
血ステップにおいて、いわゆる洗浄操作が行われるよう
に制御してもよい。なお、この実施例では、血液成分採
取装置を血漿採取装置に応用した場合について説明した
が、これに限らず、本発明の血液成分採取装置は、例え
ば、特開平11−4889号公報に記載されているよう
な、血小板および血漿を採取し、残りの血液成分を返還
する血液成分採取装置(血小板血漿採取装置)にも応用
することができる。
【0047】本実施例の血漿採取装置は、上述のように
血漿採取ステップ、微量返血ステップ(微量返還ステッ
プ)、返血ステップ(返還ステップ)が繰り返し行われ
るものであるが、血液成分採取装置を血小板血漿採取装
置に応用した場合には、微量返血ステップ(微量返還ス
テップ)の前に、遠心ボウル内に血漿を循環させる血漿
循環ステップと、血漿の循環速度を加速させ遠心ボウル
から血小板を流出(オーバーフロー)させる血小板採取
ステップとが行われる。
【0048】
【発明の効果】本発明の血液成分採取装置では、供血者
から血液を採取する採血手段と、内部に貯血空間を有す
るローターを備え、該ローターの回転により前記採血手
段により採取された血液を前記貯血空間内にて遠心分離
する遠心分離器と、該遠心分離器により分離された特定
の血液成分を採取する血液成分採取バッグと、採血手段
と前記遠心分離器を接続する第1のラインと、前記遠心
分離器と前記血液成分採取バッグとを接続する第2のラ
インとを備える血液成分採取回路に使用され、供血者か
ら採取した血液を遠心分離し、特定の血液成分を採取し
た後、残りの血液成分を供血者に返還する血液成分採取
装置であって、該血液成分採取装置は、制御部を備え、
該制御部は、前記採血手段により採取され、抗凝固剤が
添加された血液を前記遠心分離器内に流入させ、前記遠
心分離器を回転させることにより分離された特定の血液
成分を前記血液成分採取バッグ内に採取する特定血液成
分採取ステップと、前記遠心分離器の回転を維持した状
態にて前記第1のライン内の血液を供血者に返還する微
量返還ステップと、前記遠心分離器の回転を停止した状
態にて前記遠心分離器内の残りの血液成分を供血者に返
還する返還ステップとを行わせる制御機能を備えてい
る。
【0049】特に、特定血液成分採取ステップと返還ス
テップの間に行われる微量返還ステップでは、遠心分離
器の回転を維持した状態にて第1のライン内の血液を供
血者に返還するため、微量返還ステップ終了後、遠心分
離器の流入口側および流出口側の両方を閉塞した状態に
てローターの回転を停止しても、遠心分離器内の内圧上
昇が極めて少なく、空気若しくは液体のローター摺動部
からの漏出がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、血液成分採取回路を装着した状態の本
発明の血液成分採取装置の実施例の概念図である。
【図2】図2は、血液成分採取回路に使用される遠心分
離器に駆動装置が装着された状態の部分破断断面図であ
る。
【図3】図3は、本発明の血液成分採取装置の作用を説
明するためのフローチャートである。
【図4】図4は、本発明の血液成分採取装置の作用を説
明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、本発明の血液成分採取装置の作用を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 血液成分採取装置 2 血液成分採取回路 10 遠心分離器駆動装置 11 第1の送液ポンプ 12 第2の送液ポンプ 14 濁度センサ 15 光学式センサ 16 重量センサ 17 気泡センサ 18 気泡センサ 20 遠心分離器 21 第1のライン 22 第2のライン 23 第3のライン 25 血液成分採取バッグ 29 採血手段 55 制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供血者から血液を採取する採血手段と、
    内部に貯血空間を有するローターを備え、該ローターの
    回転により前記採血手段により採取された血液を前記貯
    血空間内にて遠心分離する遠心分離器と、該遠心分離器
    により分離された特定の血液成分を採取する血液成分採
    取バッグと、前記採血手段と前記遠心分離器を接続する
    第1のラインと、前記遠心分離器と前記血液成分採取バ
    ッグとを接続する第2のラインとを備える血液成分採取
    回路に使用され、供血者から採取した血液を遠心分離
    し、特定の血液成分を採取した後、残りの血液成分を供
    血者に返還する血液成分採取装置であって、該血液成分
    採取装置は、制御部を備え、該制御部は、前記採血手段
    により採取され、抗凝固剤が添加された血液を前記遠心
    分離器内に流入させ、前記遠心分離器を回転させること
    により分離された特定の血液成分を前記血液成分採取バ
    ッグ内に採取する特定血液成分採取ステップと、前記遠
    心分離器の回転を維持した状態にて前記第1のライン内
    の血液を供血者に返還する微量返還ステップと、前記遠
    心分離器の回転を停止した状態にて前記遠心分離器内の
    残りの血液成分を供血者に返還する返還ステップとを行
    わせる制御機能を備えていることを特徴とする血液成分
    採取装置。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、前記特定血液成分採取ス
    テップと、前記微量返還ステップと、前記返還ステップ
    からなる特定血液成分採取操作が複数回行われるように
    制御する制御機能を備えている請求項1に記載の血液成
    分採取装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、前記微量返還ステップに
    おいて、前記遠心分離器の回転を維持し、かつ前記第1
    のラインが開放し、前記第2のラインが閉塞した状態に
    て前記第1のライン内の血液を供血者に返還する第1の
    微量返還ステップと、該第1の微量返還ステップ終了
    後、かつ、前記遠心分離器の回転停止後、前記第1のラ
    イン内の血液を供血者に返還する第2の微量返還ステッ
    プと、該第2の微量返還ステップ終了後、前記第2のラ
    インの開放ステップとを行わせる制御機能を備えている
    請求項1または2に記載の血液成分採取装置。
  4. 【請求項4】 前記血液成分採取装置は、前記第1のラ
    インに取り付けられる気泡センサを備え、前記制御部
    は、前記微量返還ステップにおいて、前記遠心分離器の
    回転を維持し、かつ前記第1のラインが開放し、前記気
    泡センサの作動を停止し、前記第2のラインが閉塞した
    状態にて前記第1のライン内の血液を供血者に返還する
    第1の微量返還ステップと、該第1の微量返還ステップ
    終了後、かつ、前記遠心分離器の回転停止後、前記第1
    のライン内の血液を供血者に返還する第2の微量返還ス
    テップと、該第2の微量返還ステップ終了後に行われる
    前記第2のラインの開放ステップと、該開放ステップの
    終了後、前記遠心分離器内の残りの血液成分もしくは前
    記第1のライン内の血液を供血者に返還する第3の微量
    返還ステップが行われ、さらに、該第3の微量返還ステ
    ップ後に前記気泡センサの作動が開始されるように制御
    する制御機能を備えている請求項1または2に記載の血
    液成分採取装置。
  5. 【請求項5】 前記血液成分採取回路は、前記第1のラ
    インに接続される抗凝固剤添加用の第3のラインを備
    え、前記血液成分採取装置は、前記遠心分離器の前記ロ
    ーターを回転させるための遠心分離器駆動装置と、前記
    第1のラインと前記第3のラインとの接続部より遠心分
    離器側に配置され、前記第1のラインのための第1の送
    液ポンプと、前記第3のラインのための第2の送液ポン
    プと、前記第1のラインの開閉を行うための第1の流路
    開閉手段と、前記第2のラインの開閉を行うための第2
    の流路開閉手段とを備え、前記制御部は、前記遠心分離
    器駆動装置、前記第1の送液ポンプ、前記第2の送液ポ
    ンプ、前記第1および第2の流路開閉手段を制御するも
    のである請求項1ないし4のいずれかに記載の血液成分
    採取装置。
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JP2014518525A (ja) * 2011-04-21 2014-07-31 シス−テル エス.ピー.エー. 体外循環回路のための管状挿入体
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