JP2001046171A - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP2001046171A
JP2001046171A JP2000222971A JP2000222971A JP2001046171A JP 2001046171 A JP2001046171 A JP 2001046171A JP 2000222971 A JP2000222971 A JP 2000222971A JP 2000222971 A JP2000222971 A JP 2000222971A JP 2001046171 A JP2001046171 A JP 2001046171A
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JP
Japan
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backrest
seat
chair
depth
adjusting mechanism
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Application number
JP2000222971A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Tanaka
良和 田中
Tomokazu Murakami
智一 村上
Nobuyuki Ueda
伸行 上田
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Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
Takano Co Ltd
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 背凭れの背支点を上下に変動させることなく
座の奥行のみを変更する。 【解決手段】 背凭れおよび座2をロッキング可能な椅
子1において、背凭れを前後方向に移動可能に支持する
と共に背凭れの前後の位置により背凭れと座2との傾斜
の連動角度を変更する奥行調整機構4を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子の座の前端か
ら背凭れまでのいわゆる奥行の長さを変更する奥行調整
機構を備えた椅子に関する。さらに詳述すると、本発明
は、背凭れを移動させることにより奥行の長さを変更す
る奥行調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】椅子に着座する人の身体の大きさに応じ
て背凭れの高さと座の広さ即ち奥行を同時に調節できる
背凭れ調節装置がある(実開平5−60347号)。こ
の椅子100では、図10に示すように背凭れ101を
支持する背支桿102の下部が座103の後部に摺動可
能に取り付けられている。背支桿102は下部を前側に
傾斜させた形状とされている。このため、背支桿102
を座103に対して摺動させることにより、背凭れ10
2は前側下方または後側上方に斜めに移動して座103
の奥行を変化させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た椅子の背凭れ調節装置では、背凭れ101の前後動と
上下動とが同時に行われるので、背凭れ101の前後動
に伴い背支点104が前後のみならず上下方向にも移動
してしまう。このため、着座者が座103の奥行を調整
するために背凭れ101を摺動させると、背支点104
が上下に移動してしまい着座者の背と背凭れ101との
上下方向の相対位置が不適切となって座り心地が悪くな
ってしまう。
【0004】また、背支桿102が座103の後側に位
置しているので、背凭れ101は最も前に位置したとき
でも座103の後端部の上側にまでしか達することがで
きない。このため、着座者が腰掛ける深さを座103自
体の前後方向の長さよりも短くすることができなかっ
た。
【0005】そこで、本発明は、背凭れの背支点を上下
に変動させることなく座の奥行のみを変更できる椅子を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1の発明は、背凭れおよび座をロッキング可
能な椅子において、背凭れを前後方向に移動可能に支持
すると共に背凭れの前後の位置により背凭れと座との傾
斜の連動角度を変更する奥行調整機構を備えるようにし
ている。したがって、椅子の奥行を調整する際は、奥行
調整機構により背凭れを前後方向に座面と平行に摺動さ
せる。これにより、背凭れが座に対して上下方向に変動
することなく摺動されるので、背凭れの背支点を一定の
高さに維持しながら座の奥行のみを変更することができ
る。
【0007】また、この椅子によれば、背凭れの前後の
位置により背凭れと座との傾斜の連動角度を変更するこ
とができるので、例えば、背凭れが前側に位置するとき
は座の傾斜角度を大きくして座の回転中心に近い前側の
部分でも十分に下降するようにし、また背凭れが後側に
位置するときは座の傾斜を小さくして座の回転中心から
遠い後側の部分で余り大きく下降しないようにすること
ができる。
【0008】そして、請求項2記載の発明は、背凭れお
よび座をロッキング可能な椅子において、背凭れを前後
方向に移動可能に支持する奥行調整機構を備えると共
に、奥行調整機構は、座受金具に固着されたガイド部材
と、該ガイド部材に形成した座面と平行な主ガイド孔
と、座の側部に座面と平行に形成した副ガイド孔と、主
ガイド孔および背凭れ並びに副ガイド孔および背凭れを
それぞれ回転及び摺動可能に連結するスライダとを備え
たものであるようにしている。
【0009】したがって、背支桿が主ガイド孔及び副ガ
イド孔の最前部に位置する時に背凭れを後方に傾斜させ
るよう荷重を加えると、背支桿が主ガイド孔を中心に回
転する。そして、背支桿の上側のスライダが副ガイド孔
により後方に案内されるので、背支桿が後傾すると共に
座の後部が下降する。このため、背凭れが傾斜しても快
適な座り心地を維持することができる。
【0010】さらに、この椅子では背支桿の回転中心が
主ガイド孔に沿って移動可能なので、背凭れの前後の位
置により背支桿と座との傾斜の連動角度が異なる。例え
ば、背支桿が主ガイド孔の最前部に位置するときは背凭
れを所定角度θだけ傾斜させると座も比較的大きく傾斜
するが、背支桿が主ガイド孔のほぼ中央部に位置すると
きに背凭れを上述と同様の所定角度θだけ傾斜させると
座の傾斜角度は主ガイド孔の最前部に位置する場合に比
べて余り大きくならない。
【0011】この椅子によれば、背凭れが前側に位置す
るときは座の傾斜角度を大きくして座の回転中心に近い
前側の部分でも十分に下降するようにし、また背凭れが
後側に位置するときは座の傾斜を小さくして座の回転中
心から遠い後側の部分で余り大きく下降しないようにで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。図1〜図
5に本発明の奥行調整機構を事務用の椅子に適用した実
施形態の一例を示す。この椅子1は、使用者が腰掛ける
座2と、着座者が背を凭れ掛ける背凭れ3と、背凭れ3
を座面2aと平行に移動可能に支持する奥行調整機構4
と、これら座2と背凭れ3と奥行調整機構4とを下方か
ら支持する脚6とを備えている。
【0013】座2は、パイプフレーム製の座枠7と、こ
の座枠7を上方から覆うように嵌め込まれる座本体8と
を備えている。座枠7の前端部には、下側に突出したブ
ラケット9が形成されている。また、座枠7の両側部の
下側には、受け板10が溶接等により取り付けられてい
る。座本体8は、例えばポリプロピレン製の芯材11
と、この芯材11に載せられたクッション材12と、こ
れら芯材11とクッション材12とを表側から周縁の裏
側まで回り込んで覆う上張地13とを備えている。この
座本体8の周縁部は下側に折り曲げられた形状とされて
いる。そして、この座本体8の周縁部が座枠7の外側に
嵌合により取り付けられている。
【0014】脚6は、パイプフレーム製であり、後ろに
傾いた左右一対の前脚14,14と、これら左右の前脚
14,14の上端を連結する脚連結部材15と、前に傾
いて上方に湾曲した左右一対の後脚16,16と、これ
ら左右の後脚16,16の上端を連結する支持軸17
と、脚連結部材15に収容されたトーションバー18
と、前脚14,14の上部の延長線上に配置されてトー
ションバー18の両端部に連結された傾動支柱19,1
9と、この傾動支柱19に固着されて座枠7の受け板1
0を支持する支持ローラ20と、前脚14及び後脚16
の下端に取り付けられたキャスタ21とを備えている。
【0015】後脚16の上部は脚連結部材15の上面に
溶接等により固着されている。後脚16を連結する支持
軸17は座枠7のブラケット9の支持孔9aに回転可能
に支持されている。また、傾動支柱19の長さは上端部
に固着した奥行調整機構4が座2と同等の高さとなるも
のとしている。傾動支柱19の上部には支持ブラケット
22が溶接等により固着されている。この支持ブラケッ
ト22の後部には支持ローラ20が回転可能に支持され
ている。したがって、座枠7の前端部のブラケット9と
側部の受け板10とが、それぞれ後脚16の支持軸17
と傾動支柱19の支持ローラ20とにより支持される。
これにより、座2が脚6に支持される。
【0016】また、トーションバー18の中央部が脚連
結部材15に溶接等により固定されている。そして、傾
動支柱19が後ろに傾斜することによりトーションバー
18の両端部を中央部に対して捻って蓄勢する。ここ
で、傾動支柱19の後傾により支持ブラケット22及び
支持ローラ20がトーションバー18を中心に回転し座
枠7の受け板10が下がるので、座枠7は支持軸17を
中心に後部を下降させて傾斜する。これにより、背凭れ
3及び座2が連動してロッキング可能となる。
【0017】背凭れ3は、着座者の背中の形状に合わせ
て後方に湾曲した背板23と、この背板23の左右両端
に形成されて奥行調整機構4に連結する背支桿24とを
備えている。背板23は、座本体8と同様に芯材とクッ
ションとこれら芯材とクッションとを覆う上張地とを備
えている。
【0018】また、奥行調整機構4は、傾動支柱19の
上端に固着されたガイド部材25と、ガイド部材25に
案内されると共に背支桿24が固着されるスライダ26
とを備えている。ガイド部材25は座面2aと平行で前
後方向を長手方向としている。ガイド部材25は、角パ
イプ状で上面に長手方向に沿った直線状の切り欠き25
aを有する形状としている。ガイド部材25と傾動支柱
19とは、傾動支柱19の上端に斜めに固着された保持
部材27を介して固着されている。この保持部材27は
上側が開放した断面コ字形状でガイド部材25の下面を
保持している。本実施形態では傾動支柱19とガイド部
材25との間に保持部材27を介在させているが、これ
に限られず傾動支柱19にガイド部材25を直接固着し
ても構わない。また、ガイド部材25の前後端にはスラ
イダ26の落下を防止するストッパ33が取り付けられ
ている。
【0019】スライダ26は断面H字形状を横にした形
状としている。すなわち、スライダ26は2枚の水平板
26a,26bとこれら水平板の間の垂直板26cとを
備えている。2枚の水平板26a,26bのうち下側の
水平板26aはガイド部材25の内部に摺動可能に嵌め
入れられている。そして、垂直板26cがガイド部材2
5の切り欠き部分25aに位置する。したがって、スラ
イダ26は下側の水平板26aと垂直板26cとがガイ
ド部材25に案内されることにより前後方向に摺動する
ことができる。さらに、上側の水平板26bはガイド部
材25の上側に露出する。また、上側の水平板26bの
上面に背支桿24の下端が後方に傾斜した状態で固着さ
れている。
【0020】ここで、スライダ26をガイド部材25に
対して前後方向に固定するロック機構を備えることが望
ましい。このロック機構としては、例えばガイド部材2
5の下面に多数の並んだ透孔や凹みを形成すると共にス
ライダ26に縦方向の1個のピン孔を形成して、これら
透孔や凹みとピン孔とにロックピンを連通させることに
よりスライダ26を前後方向に固定するものとすること
ができる。但し、ロック機構としてはこれに限られず、
他の既存のまたは新規のものでも良い。
【0021】上述した椅子1の各部の動作を以下に説明
する。座2の奥行を変更する場合は、ロック機構による
ロックを解除して、図1及び図3中二点鎖線で示すよう
に背凭れ3を持って前後に移動させる。そして、背凭れ
3が好ましい位置に達したらロック機構によりスライダ
26をガイド部材25にロックして背凭れ3の位置を固
定する。これにより、座2の奥行を着座者の身体の大き
さに合った適切な長さに設定して使用することができる
ので、椅子1の座り心地を向上させることができる。
【0022】ここで、背凭れ3は前後方向のみに水平移
動するので背板23の背支点23aの高さは一定に維持
される。したがって、座2の奥行の長さに拘わらず背支
点23aの高さを一定にできるので、常に快適な座り心
地を得ることができる。
【0023】また、着座した者は背凭れ3に体重を掛け
ることにより、荷重が背支桿24とスライダ26とガイ
ド部材25と保持部材27とを介して傾動支柱19に伝
えられる。そして、傾動支柱19は後方に傾斜すること
によりトーションバー18を捻って蓄勢する。これによ
り、図5に二点鎖線で示す原位置から実線で示す傾斜位
置にまで背凭れ3が反力を有しながら後方に傾斜する。
また、傾動支柱19の傾斜と同時に支持ローラ20がト
ーションバー18を中心に回転するので、この支持ロー
ラ20により支持される座枠7が支持軸17を中心に後
部を下方に傾斜させる。したがって、背凭れ3が後方に
傾斜すると共に座2が後方に傾斜するので、座2に対す
る背凭れ3の背支点23aの位置を一定にして良好な座
り心地を維持することができる。
【0024】さらに、着座者が背凭れ3から起き上がる
とトーションバー18の捻りが解放されるので、トーシ
ョンバー18の蓄勢力により傾動支柱19と保持部材2
7とガイド部材25とスライダ26と背支桿24とを介
して背凭れ3が起き上がって原位置に復帰する。また、
傾動支柱19の起き上がりと共に支持ブラケット22と
支持ローラ20が回転して上昇するので、座2が原位置
に戻される。
【0025】したがって、本実施形態の椅子1によれ
ば、奥行調整機構4の全体が脚6に対して傾斜可能なの
で、背凭れ3の水平移動と傾斜とをいずれも行うことが
できる。これにより、着座者の身体の大きさや作業内容
に応じて座2の奥行と背凭れ3の傾斜を調整できるの
で、快適な座り心地を得ることができる。
【0026】また、奥行調整機構4を座2の側部に設け
ているので、背凭れ3を座2の中央部の上側から座2の
後方の上側までの間で移動させることができる。これに
より、着座者の腰掛ける深さを座2の全長と無関係に設
定することができるので、着座者の体型や使用目的に応
じて高い自由度で背凭れの位置調整を行うことができ
る。
【0027】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、上述した実施形態では脚6を前脚14と
後脚16とを備えたものとしているが、これには限られ
ない。例えば図6に示すように、1本の脚柱28と、支
持軸17及び傾動支柱19を回転可能に支持する座受金
具(図示せず)とを備えたものとすることができる。こ
こで、傾動支柱19は左右を長手方向とするトーション
バー18の両端に連結されている。このトーションバー
18の中央部は座受金具に固着されている。
【0028】また、脚柱28の下部は、例えば図10に
示すような4本または5本等の脚部105によって支持
されている。この脚柱28の上部にはガススプリングが
内蔵されている。このガススプリングのロックピン29
は脚柱28の上端に露出している。そして、昇降レバー
機構(図示せず)によりロックピン29を押圧すること
により脚柱28の長さを変更することができる。これに
より、座2を昇降させることができる。また、この実施
形態での座2と背凭れ3と奥行調整機構4と支持軸17
と傾動支柱19と支持ローラ20等の構造は、上述した
図1〜図5に示す実施形態と同様であるので説明を省略
する。
【0029】この実施形態の椅子1によれば脚柱28の
長さを変更して座2を昇降させることができるので、着
座者の身体の大きさや椅子1の使用目的に対応した座2
の高さに設定して快適な使用感を得ることができる。ま
た、この椅子1によれば上述した図1〜図5に示す実施
形態と同様に背凭れ3を図6中二点鎖線で示すように前
後に水平移動することができるので、背凭れ3の背支点
23aの高さを一定に維持しながら座2の奥行を変更で
き常に良好な座り心地を得ることができる。さらに、背
凭れ3の後方への傾斜に伴い座2の後部が下降するの
で、背凭れ3が傾斜しても快適な座り心地を維持するこ
とができる。
【0030】但し、脚6としてはこれら図1〜図6に示
す実施形態のもの限られず、更に他の形状のものとでき
るのは勿論である。
【0031】また、上述した各実施形態では奥行調整機
構4を座2と同じ高さの真横に位置させているが、これ
には限られない。例えば図7に示すようにアームレスト
35を利用して座2より高い位置に奥行調整機構4を設
けることができる。このアームレスト35は、座受金具
(図示せず)に固着されたトーションバー18の両端部
と座2の側部の後端近傍とを連結する連動リンク30
と、トーションバー18の両端部に連結されたL型リン
ク31と、このL型リンク31の後端と連動リンク30
の後端とを連結する支持リンク32とを備えてほぼ矩形
状としている。そして、L型リンク31の座面2aとほ
ぼ平行な上辺に奥行調整機構4を設けている。また、奥
行調整機構4はガイド部材25及びスライダ26を備え
ている。このスライダ26には背凭れ3を固着してい
る。一方、座受金具の前端部に支持された支持軸17の
径よりも座2のブラケット9の支持孔9aの径を大きく
しておき、支持軸17は回転可能であると共に僅かに前
後動可能に嵌合されている。
【0032】この実施形態の椅子1によれば、着座者が
背凭れ3に体重を掛けると背凭れ3への荷重がアームレ
スト35を経てトーションバー18に伝達される。そし
て、トーションバー18が捻れて蓄勢されると共にアー
ムレスト35が後方に回転する。これにより、図7中二
点鎖線で示すように背凭れ3が後方に傾斜する。このと
き、連動リンク30の傾斜に伴って座2の後部が下降す
る。このため、背凭れ3が傾斜しても快適な座り心地を
維持することができる。
【0033】また、この実施形態の椅子1によれば上述
した図1〜図5に示す実施形態と同様に奥行調整機構4
により背凭れ3を図7中一点鎖線で示すように前後に水
平移動することができるので、背支点23aの高さを一
定に維持しながら座2の奥行を変更でき常に良好な座り
心地を得ることができる。
【0034】さらに、上述した各実施形態では奥行調整
機構4をスライダ26及びガイド部材25から成るもの
としているが、これには限られない。例えば、図8及び
図9に示すように、奥行調整機構4は、背凭れ3を前後
方向に移動可能に支持すると共に背凭れ3の前後の位置
により背凭れ3と座2との傾斜の連動角度を変更するも
のとしても良い。この奥行調整機構4を備える椅子1に
よれば、例えば、背凭れ3が前側に位置するときは座2
の傾斜角度を大きくして座2の回転中心に近い前側の部
分でも十分に下降するようにし、また背凭れ3が後側に
位置するときは座2の傾斜を小さくして座2の回転中心
から遠い後側の部分で余り大きく下降しないようにする
ことができる。あるいは、逆に背凭れ3が前側に位置す
るときは座2の傾斜を小さくして座2の回転中心から遠
い後側の部分で余り大きく下降しないようにし、また背
凭れ3が後側に位置するときは座2の傾斜角度を大きく
して座2の回転中心に近い前側の部分でも十分に下降す
るようにすることができる。よって、背凭れ3の前後位
置により着座する位置が前後に変化してもそれに対応し
て座2の傾斜角度が変化して常に良好な座り心地を得る
ことができるように設定することができる。
【0035】このような奥行調整機構4としては、例え
ば図8及び図9に示すように座受金具34に固着された
ガイド部材25に形成した座面2aとほぼ平行な主ガイ
ド孔25bと、座2の側部に座面2aと平行に形成した
副ガイド孔2bと、これら主ガイド孔25b及び副ガイ
ド孔2bと背支桿24とを回転及び摺動可能に連結する
ピン状のスライダ26とを備えたものとすることができ
る。ここで、座2は座受金具34に対して支持軸17に
より前端部の下側を中心に回転可能に支持されている。
この支持軸17は座受金具34の前端部に支持されてい
る。この場合、背凭れ3をそのままの傾斜角度で前後動
することにより、図8に二点鎖線で示すようにスライダ
26が主ガイド孔25bと副ガイド孔2bとに案内され
て背支桿24を平行移動させる。これにより、上述した
図1〜図5に示す実施形態と同様に奥行調整機構4によ
り背凭れ3を前後に水平移動することができるので、背
支点23aの高さを一定に維持しながら座2の奥行を変
更でき常に良好な座り心地を得ることができる。
【0036】また、この実施形態の椅子1によれば、着
座者が背凭れ3に体重を掛けることにより背凭れ3を傾
斜させることができる。例えば、図9に二点鎖線で示す
ように、背支桿24が主ガイド孔25b及び副ガイド孔
2bの最前部に位置する時に背凭れ3を後方に傾斜させ
るよう荷重を加えると、背支桿24が主ガイド孔25b
を中心に回転する。そして、背支桿24の上側のスライ
ダ26が副ガイド孔2bにより後方に案内されるので、
同図中実線で示すように背支桿24が後傾すると共に座
2の後部が下降する。このため、背凭れ3が傾斜しても
快適な座り心地を維持することができる。
【0037】ところで、この実施形態の椅子1では背支
桿24の回転中心が主ガイド孔25bに沿って移動可能
なので、背凭れ3の前後の位置により背支桿24と座2
との傾斜の連動角度が異なる。例えば、図9に二点鎖線
で示すように背支桿24が主ガイド孔25bの最前部に
位置するときは背凭れ3を所定角度θだけ傾斜させると
座2も比較的大きく傾斜するが(図中実線で示す)、背
支桿24が主ガイド孔25bのほぼ中央部に位置すると
きに背凭れ3を上述と同様の所定角度θだけ傾斜させる
と座2の傾斜角度は実線で示す主ガイド孔25bの最前
部に位置する場合に比べて余り大きくならない(図中一
点鎖線で示す)。したがって、この実施形態の椅子1に
よれば、背凭れ3が前側に位置するときは座2の傾斜角
度を大きくして座2の回転中心に近い前側の部分でも十
分に下降するようにし、また背凭れ3が後側に位置する
ときは座2の傾斜を小さくして座2の回転中心から遠い
後側の部分で余り大きく下降しないようにしている。こ
れにより、背凭れ3の前後位置により着座する位置が前
後に変化してもそれに対応して座2の傾斜角度が変化す
るので、常に良好な座り心地を得ることができる。
【0038】また、奥行調整機構4としては上述したガ
イド部材25及びスライダ26等を備えたものには限ら
れず、既存のまたは新規の平行移動機構を適用すること
ができる。その場合も、奥行調整機構4で背凭れ3を前
後に水平移動することにより、背凭れ3の背支点23a
の高さを一定に維持しながら座2の奥行を変更できるの
で、座り心地を向上させることができる。
【0039】さらに、上述した各実施形態では座2の傾
斜を伴う背凭れ3の傾斜機構を備えているが、これには
限られず背凭れ3のみが傾斜する傾斜機構としても良
い。この場合も、奥行調整機構4で背凭れ3を前後に水
平移動することにより、背凭れ3の背支点23aの高さ
を一定に維持しながら座2の奥行を変更でき座り心地を
向上させることができる。
【0040】また、上述した各実施形態では奥行調整機
構4が傾斜することにより背支桿24及び背凭れ3が傾
斜する機構としているが、これには限られない。例え
ば、奥行調整機構4を脚6に対して固着すると共に、奥
行調整機構4に摺動可能に支持される背支桿24に対し
て背凭れ3を傾斜可能に設けたものとすることができ
る。この実施形態の椅子1でも、奥行調整機構4で背凭
れ3を前後に水平移動することにより、背凭れ3の背支
点23aの高さを一定に維持しながら座2の奥行を変更
できるので、座り心地を向上させることができる。ここ
で、背支桿24に対して背板23を昇降可能に取り付け
たものとすることができる。この場合、着座者の背の高
さに応じて背支点23aを変更できるので、座り心地を
さらに向上させることができる。
【0041】さらに、上述した各実施形態では奥行調整
機構4を脚6に取り付けているが、これには限られず背
凭れ移動機構4を座2に取り付けることができる。この
場合も、背凭れ3を座2に対して前後に水平移動するこ
とができるので、背凭れ3の背支点23aの高さを一定
に維持しながら座2の奥行を変更でき座り心地を向上さ
せることができる。
【0042】さらに、本実施形態では奥行調整機構4を
事務用の椅子に適用しているが、これには限られず例え
ば乗り物や映画館などの座席シートやその他の椅子に適
用することができる。いずれの場合も、奥行調整機構で
背凭れを前後に水平移動することにより、背凭れの背支
点の高さを一定に維持しながら座の奥行を変更できるの
で、座り心地を向上させることができる。
【0043】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1の椅子によれば、背凭れを前後方向に摺動させること
により椅子の奥行を調整することができる。これによ
り、背凭れが座に対して上下方向に変動することなく摺
動されるので、背支点を一定の高さに維持しながら座の
奥行のみを変更することができる。したがって、背凭れ
の前後の位置によらず常に良好な座り心地を得ることが
できる。
【0044】また、奥行調整機構を座の後方以外の位置
に設けることができるので、背凭れの前後動可能な範囲
の自由度を高くすることができる。このため、背凭れを
例えば座の前部の上側から座の後方の上側までの間で移
動させることができる。これにより、着座者の腰掛ける
深さを座の全長と無関係に設定することができるので、
着座者の体型や使用目的に応じて高い自由度で背凭れの
位置調整を行うことができる。
【0045】また、この椅子によれば、背凭れの前後位
置により着座する位置が前後に変化してもそれに対応し
て座の傾斜角度が変化するので、常に良好な座り心地を
得ることができるように設定することができる。
【0046】そして、請求項2記載の椅子によれば、背
支桿が後傾すると共に座の後部が下降するので、背凭れ
が傾斜しても快適な座り心地を維持することができる。
さらに、この椅子によれば、背凭れが前側に位置すると
きは座の傾斜角度を大きくして座の回転中心に近い前側
の部分でも十分に下降するようにし、また背凭れが後側
に位置するときは座の傾斜を小さくして座の回転中心か
ら遠い後側の部分で余り大きく下降しないようにしてい
るので、背凭れの前後位置により着座する位置が前後に
変化してもそれに対応して座の傾斜角度が変化して常に
良好な座り心地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の奥行調整機構を採用した椅子の実施形
態を示す側面図である。
【図2】奥行調整機構を採用した椅子の実施形態を示す
斜視図である。
【図3】本発明の奥行調整機構を示す側面図である。
【図4】図3のIV−IV線で切断した断面図である。
【図5】椅子の背凭れが傾斜したときの奥行調整機構を
示す側面図である。
【図6】本発明の奥行調整機構の他の実施形態を示す側
面図である。
【図7】本発明の奥行調整機構の別の実施形態を示す側
面図である。
【図8】本発明の奥行調整機構の更に別の実施形態を示
す側面図である。
【図9】図8に示す椅子の背凭れが傾斜したときの奥行
調整機構を示す側面図である。
【図10】従来の奥行調整機構を示す側面図である。
【符号の説明】
1 椅子 2 座 2a 座面 3 背凭れ 4 奥行調整機構 25 ガイド部材 26 スライダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 智一 大阪府大阪市東成区大今里南6丁目1番1 号 コクヨ株式会社内 (72)発明者 上田 伸行 大阪府大阪市東成区大今里南6丁目1番1 号 コクヨ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 背凭れおよび座をロッキング可能な椅子
    において、前記背凭れを前後方向に移動可能に支持する
    と共に前記背凭れの前後の位置により前記背凭れと前記
    座との傾斜の連動角度を変更する奥行調整機構を備える
    ことを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】 背凭れおよび座をロッキング可能な椅子
    において、前記背凭れを前後方向に移動可能に支持する
    奥行調整機構を備えると共に、前記奥行調整機構は、座
    受金具に固着されたガイド部材と、該ガイド部材に形成
    した座面と平行な主ガイド孔と、前記座の側部に座面と
    平行に形成した副ガイド孔と、前記主ガイド孔および前
    記背凭れ並びに前記副ガイド孔および前記背凭れをそれ
    ぞれ回転及び摺動可能に連結するスライダとを備えたも
    のであることを特徴とする椅子。
JP2000222971A 2000-01-01 2000-07-24 椅 子 Pending JP2001046171A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2495488A (en) * 2011-10-07 2013-04-17 Radclyffe Furniture Ltd Chair with seat depth and seat height adjustment

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2495488A (en) * 2011-10-07 2013-04-17 Radclyffe Furniture Ltd Chair with seat depth and seat height adjustment

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