JP2001046106A - 防水加工インナ−部材 - Google Patents
防水加工インナ−部材Info
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Abstract
ナ−部材を提供する。 【構成】縦長短冊状の裏布裁断パタ−ンの各接合端縁部
を縫合した筒型形態の内装体本体を形成し、縫着部の箇
所には融点の隔差が狭い範囲の2層構造材で且つ全フィ
ルム層の厚さを薄く設定した接着テ−プを貼着した構成
とする。 【効果】胛被縫着部からの水の浸入を完全に防止し、か
つ補強、保形性の改善と共に縫着部の突起凹凸を抑制で
きる。また胛被のデザイン、機能性の選択幅を拡げると
共に、作業性の簡易化、採れ高の改善並びに裁断ロスの
低減を図り得る。
Description
関し、詳しくは略縦長短冊状の裏布裁断パタ−ンより筒
型形態の内装体本体を形成し、縫着部の所望箇所には防
水及び補強、保形の為の2層構造材からなる接着テ−プ
を貼着した防水加工インナ−部材の構造に関する。
包み込む形式の閉鎖性履物である靴は日常広く履用され
ているが、特に防水靴は胛表布の表皮と裏布の間にゴム
或いは合成樹脂の糊層を厚手に塗布して貼り合わせたも
の、または表布と裏布の間にゴムまたは合成樹脂シ−ト
を挟んで1枚に貼り合わせたもの等が用いられている。
また、防水性を有する靴としては、スラッシュ成形の靴
或いはレザ−、合成皮革等の防水性素材を胛被として用
いたものが知られている。これらの胛被はいずれも平板
的なシ−トを足胛形の立体的な形状とする為に裁断、縫
合が必要である。
ものでは、たとえば胛被材自体は防水性を有し水を通さ
ないが、これらの胛被材を裁断し、縫合してカジュアル
シュ−ズ等の胛被を形成した場合は、縫合部のミシンの
針目および縫糸を経て外側より水が浸入し、防水性が不
完全となる。この水の浸入を防止するために縫合部にゴ
ム組成物等を塗布したり、裏面にゴムまたは合成樹脂テ
−プを貼着することも行われているが、縫糸などを経て
水が浸入することを完全に防止することは困難であっ
た。
4−69008号公報には、防水素材製の内装体と防水
素材で形成され、該内装体の足裏部分を除く全体を被覆
し、下部の縁部を接着剤で内装体に接着すると共に、接
着部分の上に防水テ−プを貼着した中間層と、前記内装
体と中間層に覆着する外装体の底部に底部材を取り付け
た靴が開示されている。上記公報には、足の甲部及び足
首部分を含む側片部が一体的に連成された各縁部を接合
して内装体本体、及び中間層、外被体の底部に底部材を
取り付けた構成が開示されている。しかしながら、前記
内装体は第3図(イ)の展開状態図にも示すごとく、略
正方形に近い縦横幅の広い面積を有する為、取扱の作業
性或いは採れ高、裁断ロスの点で難点がある。また、該
内装体の下部の縁部を接着剤で接着する共に、その上に
防水テ−プを貼着した中間層と、前記内装体に覆着する
外被体と、底部材との接着が必要である等、製造費アッ
プにつながる難点がある。
は、靴のアッパ−表材に、透湿防水性の素材を使用する
か、非防水の表材の裏面に、通気防水性などを有する不
織布等のいずれかを接着した複合素材を使用し、裏材と
別々に縫製すると共に、表材の縫い目および繋なぎ目に
は、液状接着剤または防水テ−プ等で目止め防水し、モ
カ縫い等によるひだ寄せ空間及び溝部には固形分の多い
接着剤を充填するか、更に防水テ−プで補強し、裏材と
共にまとめ縫いした防水アッパ−を使用した耐水靴及び
その製法が開示されている。上記提案は、表部材の縫い
目及び繋ぎ目に液状接着剤又は防水テ−プ等での目止め
防水を施した表材を、裏部材とまとめ縫いした防水アッ
パ−を使用した靴の構成である。表材の縫い目及び繋ぎ
目に防水テ−プ等で目止め防水を施したアッパ−部材の
防水と特にひだ寄せモカ縫い部を完全防水し、さらに底
面よりの浸水を中底面で防ぎ、袋式モカシンの底セメン
ト方式の条件及び底縫い方式での防水法でアッパ−部材
と裏部材を別々に縫製する主としてモカシン靴の構成で
ある。上記提案は表材裏面の防水加工、液状接着剤を塗
布し防水処理を度々施すか、或いは防水加工材の繋ぎ縫
い目の目止め加工での防水テ−プ材の材質の組み合わせ
の温度差は大きい程良い構成であるため一体化に際し厚
みが増える難点があると共に、中底を使用した防水機構
であって立体袋縫いの構成ではない。
形状に裁断した布を筒型状に縫合した筒型甲被に腰布を
縫着し、内面に縫糸を露出させない筒型甲被と本底とを
組み合わせた筒型甲被による防水靴の製造方法が提案さ
れている。上記の提案は、筒型甲被と腰布ともに裏布を
有し、独立した部品として構成され、裏布で一体に縫着
されておらず靴の甲被の縫着部の縫い目から水の滲み込
み防止を図った構成であるが、筒型甲被の裏側より縫い
目に樹脂等にて目止めを施し、さらに防水テ−プを貼着
後、既縫着の裏布を積層し、縫糸が裏布を貫通して内側
に露出することなく、本底と組み合わせた筒型甲被から
なる防水靴である。したがって、上記提案では、従来の
甲被と腰布とを一体的に縫製する方法で縫い糸からの水
の滲み込み防止の為、筒型甲被と腰布とを独立した別々
の部品として構成し縫着した構成であるが、たとえば筒
型甲被には靴の甲被材として防水能力をする素材を用い
甲被表面には防水加工が付与されている。また、腰布の
部分では裏側より縫い目に樹脂等にて目止めを施し、さ
らに防水テ−プを貼着後、既縫着の裏布を積層した腰布
箇所に限定した構成上も複雑、かつ製造費のかかる防水
加工手段である難点がある。
は、防水透湿性シ−トからなる袋状物を履き物内部に装
着した構造の履き物において、該袋状物が伸縮性を有す
る防水透湿性ポリウレタン樹脂膜と保護布からなる防水
透湿性ラミネ−ト体と、その樹脂膜を介して熱融着させ
て形成した防水透湿性履き物が開示されている。上記の
提案は、内装材の縫製部分を防水テ−プを張り付ける構
成、またPTFE膜材料による融着加工の問題点を改良
し、防水透湿性にすぐれ生産性よく製作でき、融着強度
が高い値で破れを生じない、更に保護布上の樹脂膜を厚
ものとし伸縮性にすぐれたラミネ−ト体を得る構成であ
るが、突き合わせ接合部での位置決め、さらに樹脂膜の
厚ものに起因し凹凸足当たりの違和感を伴う難点があ
る。
によって損なわれる縫製箇所の防水を防水テ−プを張り
付けた構成のごとき袋状のインナ−部材を有する靴にお
いては上記した問題点がある。この為、袋状のインナ−
部材を有する靴において、作業性の簡易化と共に、採れ
高の改善、並びに裁断ロスの低減を図ることができ、ま
た、近年の産業廃棄物やリサイクル等の社会問題にも対
応でき、部品点数の増加と併せて、作業上も面積の異な
る側片材の選別、管理及び保管上も難点があった点を改
善を図ることができ、さらに保形性、しわの発生、或い
は段差を少なくすることと併せて、靴の履用時に胛被内
側面での足指に接触する箇所での凹凸や違和感を少なく
することについて要望があった。
果到達したものであり、靴の胛被材と裏部材とを別々に
縫合してなる防水加工インナ−部材であって、前記裏部
材は少なくとも足裏底部を長手方向に縦割りした足裏底
片部と、それぞれの足裏底片部が連設一体化された側片
部からなる略縦長短冊形状の裏布裁断パタ−ンからな
り、該パタ−ンを横方向の取り巻き状とし各接合縁部を
それぞれ縫合した筒型形態の内装体本体が形成され、前
記筒型形態の内装体本体の足裏部の長手方向の中心線軸
に跨がった縫着部並びにつま先部及び踵部、後部縫い目
の各縫着部には、PVC層及びPU層の2層構造材から
なる全フィルム厚さ50〜500μの範囲で、かつPV
C層が30〜200μである接着テ−プを積層融着し補
強してなることを特徴とする防水加工インナ−部材を提
供することを目的とする。
め、本発明では、靴の胛被材と裏部材とを別々に縫合し
てなる防水加工インナ−部材であって、前記裏部材は足
裏底部を長手方向に縦割りした足裏底片部と、それぞれ
の足裏底片部、ならびにそれぞれの足裏底片部が連設一
体化された側片部からなる略縦長短冊形状である裏布裁
断パタ−ンからなり、該パタ−ンを横方向の取り巻き状
とし各接合縁部をそれぞれ縫合した筒型形態の内装体本
体が形成されていこと、さらに少なくとも前記内装体本
体の縫着部のいずれかには接着テ−プを貼着した防水加
工インナ−部材の構成とすることにより達成される。
段を駆使した構成であって、防水素材を用いた裏部材、
若しくは必要により防水加工が施された裏部材を用い、
筒型形態に縫合された内装体本体は胛被材と別々に形成
されており、また、接合縁部にはさらに防水、並びに補
強手段、さらに形態保持、つまり保形維持のための防水
接着テ−プを貼着した構成である。このように、胛被材
と内装体本体は別々に形成されている為、胛被部からの
水の浸入ないし滲み込みは完全に阻止され、縫合部から
水が滲み込みを防止することができる。また、縦割りし
た足裏底片部が連設一体化された側片部からなる裏布裁
断パタ−ンは、四方形の如き大きいスペ−スをとらず略
縦長短冊形状である為、作業性の簡易化と共に、採れ高
の改善並びに裁断ロスの低減を図ることができ、近年の
産業廃棄物やリサイクル等の社会問題にも対応できる構
成である。
も、カジュアルシュ−ズ等でのデザイン及び機能性を持
たせる選択範囲の幅を拡張できること、また、前記内装
体本体の必要箇所には選択的に接着テ−プが貼着された
構成のため、縫合部からの水の滲み込みの防止、さらに
履用した歩行時に縫糸箇所に強い張力がかかり、特に乾
燥時に比し含水時には急激に接着力が低下し、屈曲部の
反復繰り返しでテ−プが離れ易く漏水が起こる難点を改
善することができる。加えて、従来の防水靴での履用時
での違和感の解消、或いはつま先や踵部等のテ−プ貼着
による補強及び保形性保持により靴の履用期間中の補強
保形性の改善を図ることができ、本発明の課題を達成す
ることができる。
体本体の該接合縁部で縫合される箇所での厚さが大きく
なるのを抑制する為、各縫着部に積層融着する接着テ−
プは2層が望ましく、かつ該2層構造材からなる接着テ
−プの組み合わせの融点の温度格差を狭い範囲に設定
し、接合縁部で縫合される前記各縫着部での厚さを少な
くし、足当たり凹凸或いは段差部位での現象を回避した
構成とする。
と別々に縫合して構成されるが、胛被部にあって靴を履
いた時に足を定着させるほか、外部からの衝撃を防ぎ、
また、保形性を維持する役割を果たすものであればよ
く、例えば綿、スフ、麻等の天然繊維布帛、レ−ヨン、
キュプラ−等の人造繊維布帛、ポリアミド系、ポリエス
テル系、ポリアクリル系、ポリオレフィン系、ポリウレ
タン系等の合成繊維布帛、これらの混紡、交織布帛で構
成される。また、従来より天然皮革では、タンニン鞣し
の床革等、また、不織布に合成樹脂を浸みこませたも
の、或いは薄い布類等のいずれでも使用することができ
る。
と別々に縫合する立体袋縫いの構成であるが、胛被材の
防水性付与は表部材である胛被材は裏面側に、たとえば
ウレタン系又はテフロン系等のフィルムの防水素材で裏
打ち防水する手段で防水性を付与した構成が処理工程も
少なく、さらに胛被材の表面側に外観デザイン等を採択
できる選択幅を拡げることができる利点がある。
連設一体化された側片部からなる略縦長短冊状である裏
布裁断パタ−ンから、これを横方向の取り巻き状とし各
接合縁部をそれぞれ縫合した筒型形態の内装体本体が形
成されるが、該接合縁部で縫合される内装体本体の縫着
部のうち、足裏部の長手方向の中心線軸に跨がった縫着
部ならびにつま先部および踵部、後部縫い目の各縫着部
には接着テ−プを貼着した防水加工インナ−の構成とす
る。
おり該接合縁部で縫合される内装体本体の縫着部のう
ち、足裏部の長手方向の中心線軸に跨がった縫着部なら
びにつま先部および踵部、後部縫い目の各縫着部に貼着
した構成とする。該接着テ−プは、それぞれ融点の隔差
のある樹脂フィルムと接着フィルムとの複合形態とから
構成されており、樹脂フィルムとしてはPVC層、接着
フィルムはホットメルト型接着樹脂のPU層とした2層
構造材の構成が好ましい。本発明において、PVC層お
よびPU層の2層構造材からなる全フィルム厚さは50
〜500μの範囲、好ましくは100〜200μであ
り、また、該全フィルム厚さに対しPVC層が30〜2
00μ、好ましくは50〜100μである薄い接着テ−
プを積層融着し、各縫着部に貼着した構成とする。さら
に、前期各縫着部に積層融着する2層構造材からなる接
着テ−プによる補強及び/又は保形を必要とする場合、
該接着テ−プの全フィルム厚さを200〜800μとし
た構成とすることができる。
型形態の内装体本体の該接合縁部で縫合される前記各縫
着部での厚さが大きくなると、足当たり凹凸或いは段差
部位や突起箇所が発生し易いが、このような現象を回避
した構成として、前記各縫着部では段差部位体の縫着部
のうち、足裏部の長手方向の中心線軸に跨がった縫着部
に積層融着する2層構造材からなる接着テ−プの組み合
わせの融点の温度格差を10〜20℃の狭い範囲に設定
した構成とすることが好ましい。さらに、必要によりた
とえば180℃以上の耐熱性ならびに融点110℃ない
し150℃の領域の熱可塑性樹脂を用いた接着剤との組
み合わせからなる複合構造か、或いは180℃以上の耐
熱性を有する織布又は編布を重ねた多層構造のテ−プの
如き防水性を付与する為の接着テ−プを用いた構成とす
ることができる。
メルトタイプ、ソルベントタイプ、接着タイプなどの接
着剤を使用することができる。これらの使用方法は、ホ
ットメルトタイプは120℃〜150℃、4kg/cm
2 圧で数秒間プレス圧着を行い、また、いずれのタイプ
も片面接着若しくは両面接着用があり、片面接着用はラ
イニング無し用に、両面接着用は胛被と内装体本体の間
に挿入し使用する。本発明において、使用されるホット
メルト接着剤は、軟化点の領域が狭く、溶融粘度が低い
こと、接着力が強力であること、柔軟性を持っているこ
との他、耐熱性、耐熱劣化性であること等が好ましい条
件として必要である。
成において、裏部材からなる略縦長短冊形状の裏布裁断
パタ−ンを横方向に取り巻き状とした立体袋縫いの筒型
形態とするが、前記裏布裁断パタ−ンとする場合、従来
法ではたとえば平均70%程度であるところ、これを8
0〜85%の採り高とした改善が可能である。これによ
って、従来の四角形状で面積が広い裁断側片の取扱の簡
便性と併せ、裁断ロスの低減により産業廃棄物を少なく
し、製造コストの削減につながる。
する。
体斜視説明図であり、図2は防水加工インナ−部材の筒
型縫製途中の裏布裁断パタ−ンの平面説明図である。図
1〜2において、本発明に係る防水加工インナ−部材1
は、図2に示す防水加工を施した裏部材2からなる略縦
長短冊形状の裏布裁断パタ−ン4を横方向に取り巻き状
とし、接合端縁部5のそれぞれを互いに縫合した構成で
あり、該接合端縁部5を縫合した縫着部6のうち、足裏
底部7の長手方向の中心線軸に跨がった縫着部6並びに
つま先部8及び踵部9、後部縫い目10の各縫着部6に
は、樹脂フィルムをPVC層、接着フィルムをPU層と
し、融点の隔差を有し、かつ互い融点の隔差が狭い範囲
の上記PVC層並びにPU層からなる2層構造材で、全
フィルムの厚さ約200μのうち、PVC層の厚さ約1
00μ、並びに接着フィルム層にはホットメルト型接着
樹脂のPU層厚さ約40μを層着した補強の為の接着テ
−プ11を貼着した防水加工インナ−部材の構成であ
る。
インナ−部材1を形成する筒型形態の内装体本体3は、
靴の胛被部材とを別々に縫合してなる裏部材2の構成で
あって、前記裏部材2は足裏底部7を長手方向にそれぞ
れ縦割りした足裏底片部12並びに延設した胛上部14
と、それぞれの足裏底片部12が連設一体化された側片
部13からなる略縦長短冊形状の裏布裁断パタ−ン4の
構成とする。さらに、この裏布裁断パタ−ン4を横方向
の取り巻き状とし、各接合端縁部5を互いにそれぞれ縫
合して内装体本体3の構成が形成される。
部材1は、前記略縦長短冊形状の裏布裁断パタ−ン4を
横方向の取り巻き状とし、各接合端縁部5を互いに縫合
した立体袋縫いの内装体本体3であって、さらに補強な
らびに保形保持の為に接着テ−プ11を貼着した構成で
ある。次いで、胛被部材を接着剤を塗布する等により該
立体袋縫いの内装体本体3と重合積層した靴胛被とし、
さらに靴底を接着して靴製品を完成させることができ
る。
−部材1は胛被部材とは別々に縫合された内装体本体3
からなり、さらに胛被部材と重合積層した靴胛被とした
後、靴製品では前記胛被部材の裏面側に嵌装された形態
であって、胛被部材からの水の浸入または滲み込みを阻
止し、また、接合端縁部5には接着テ−プ11が貼着さ
れた構成であるため靴履用時での防水性並びに保形性の
維持を図り得る。また、本発明においては、内装体本体
3の各縫合部の縫着箇所に貼着した接着テ−プ11は、
たとえば樹脂フィルムをPVC層、接着フィルムをPU
層とし、融点の隔差を有し、しかも互い融点の隔差が狭
い範囲の上記PVC層並びにPU層からなる2層構造材
で、かつ全フィルム層の厚さを薄く設定した構成のた
め、筒型形態の内装体本体の該接合縁部で縫合される各
縫着部での厚さが大きくなると、足当たり凹凸或いは段
差部や突起箇所が発生し易い現象を回避することができ
るように働く。
割については、従来の例えば正方形等である場合、断裁
工程、準備、整理作業等で取扱上も簡便といえないが、
本発明に係る上記裏布裁断パタ−ン4の略縦長短冊形状
の構成は、作業工程での取扱い、選別作業で簡易化、ス
−ピ−ドアップ化が図られる。このように、上記構成で
は該裏布裁断パタ−ン4の取扱い、選別、保管を含め工
程管理上も利点がみられ、製造コスト低減に寄与するよ
うに働く。
加工インナ−部材の構成において、裏部材からなる略縦
長短冊形状の裏布裁断パタ−ンを立体袋縫いの筒型形態
とするが、その場合、従来法ではたとえば平均70%程
度であるところ、これを80〜85%の採り高とした改
善が可能である。この為、裁断ロスの低減により産業廃
棄物を少なくし、製造コストの削減につながるように働
く。
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない変更等は、本発明の範囲に含ま
れる。
装体本体は胛被材とは別体として形成され、胛被の外観
デザイン及び機能性の選択範囲の幅を拡張できると共
に、胛被の縫合部からの水の浸入、滲み込みを完全に防
止する。また、足裏底片部が連設一体化された側片部か
らなる裏布裁断パタ−ンは略縦長短冊形状である為、作
業性の簡易化と共に、採れ高の改善ならびに裁断ロスの
低減を図ることができる。さらに、つま先や踵部等の各
縫合部でのテ−プ積層貼着によって補強並びに保形性の
改善を図ることができると共に、該テ−プ貼着箇所での
厚さを薄くし各縫合部での突起凹凸を抑制し足当たり違
和感を解消する。
図である。
である。
Claims (5)
- 【請求項1】 靴の胛被部材と裏部材とを別々に縫合し
てなる防水加工インナ−部材であって、前記裏部材は少
なくとも足裏底部を長手方向に縦割りした足裏底片部
と、それぞれの足裏底片部が連設一体化された側片部か
らなる略縦長短冊形状の裏布裁断パタ−ンからなり、該
パタ−ンを横方向の取り巻き状とし各接合端縁部をそれ
ぞれ縫合した筒型形態の内装体本体が形成され、前記筒
型形態の内装体本体の足裏部の長手方向の中心線軸に跨
がった縫着部並びにつま先部及び踵部、後部縫い目の各
縫着部には、PVC層及びPU層の2層構造材からなる
全フィルム厚さ50〜500μの範囲で、かつPVC層
が30〜200μである接着テ−プを積層融着し補強し
てなることを特徴とする防水加工インナ−部材。 - 【請求項2】 前記裏部材が防水素材、若しくは少なく
とも片面に防水加工が施されたものである請求項1記載
の防水加工インナ−部材。 - 【請求項3】 前記各縫着部に積層融着する2層構造材
からなる接着テ−プの組み合わせの融点の温度格差を1
0〜20℃の狭い範囲に設定してなる請求項1又は2記
載の防水加工インナ−部材。 - 【請求項4】 前記各縫着部に積層融着する2層構造材
からなる接着テ−プの組み合わせ一体化による厚みを可
及的小さく構成してなる請求項1ないし3記載の防水加
工インナ−部材。 - 【請求項5】 前記各縫着部に積層融着する2層構造材
からなる接着テ−プによる補強及び/又は保形を必要と
するに際し、該PVC層及びPU層の2層構造材からな
る接着テ−プの全フィルム厚さを200〜800μとし
てなる請求項1ないし4記載の防水加工インナ−部材。
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