JP2001045773A - 振動モータ及びその駆動方法 - Google Patents

振動モータ及びその駆動方法

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JP2001045773A
JP2001045773A JP11215270A JP21527099A JP2001045773A JP 2001045773 A JP2001045773 A JP 2001045773A JP 11215270 A JP11215270 A JP 11215270A JP 21527099 A JP21527099 A JP 21527099A JP 2001045773 A JP2001045773 A JP 2001045773A
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drive signal
vibrator
frequency
drive
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JP11215270A
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English (en)
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Takatoshi Ashizawa
隆利 芦沢
Satoshi Miwa
聡 三輪
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の超音波モータでは、誤差範囲が±1μ
m程度の停止精度が得られず、高精度を要求される機器
には適用できない。 【解決手段】 振動子21と、相対運動部材22と、相
対運動部材22の目標停止位置までの距離を検出する位
置検出手段44と、位置検出手段44からの出力に基づ
いて、振動子21に、連続する高周波の第1の駆動信号
を入力して相対運動部材22との間に連続する相対運動
を発生させた後に、この相対運動を発生する第1の駆動
信号の可動周波数域(fr 〜<f0 )よりも大きな周波
数fb を有するとともにバースト波形部を1.0kHz
以上の間欠周波数で間欠的に有する第2の駆動信号を入
力する駆動制御手段24とを備える超音波モータ20で
ある。相対運動部材22を目標停止位置に停止させた際
の停止位置誤差は±1μmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動モータ及びそ
の駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】二つの異なった振動を同時に発生させ
る、いわゆる異形モード縮退型の振動子を用いた振動モ
ータが、例えば「第5回電磁力関連のダイナミックスシ
ンポジウム講演論文集」の第393頁に、富川氏によっ
て開示されている。
【0003】図9は、この講演論文集により開示された
振動子2を有する振動モータ1を示す斜視図である。ま
た、図10は、この振動子2の説明図であって、図10
(A)は上面図、図10(B)は側面図、図10(C)
は振動子2に発生した二つの異なる振動L1、B4の波
形例を示す説明図である。図9、図10(A)及び図1
0(B)に示すように、振動子2は、弾性体3と圧電体
4とを有する。
【0004】弾性体3は、発生する1次の縦振動L1及
び4次の屈曲振動B4それぞれの固有振動数が略一致す
るように各部寸法が設定され、共振先鋭度が大きな金属
材料により矩形平板状に形成される。弾性体3の一方の
平面には圧電体4が装着される。弾性体3の他方の平面
には駆動力取出部3a、3bが突起状に形成される。駆
動力取出部3a、3bは、図10(C)に示すように、
屈曲振動B4の腹位置l1 〜l4 のうちの外側の腹位置
1 、l4 に一致する位置に配置される。
【0005】駆動力取出部3a、3bの底面には摺動部
材(図示しない。)が貼付される。この摺動部材を介し
て、適宜加圧力で振動子2に相対運動部材6を加圧接触
させる。相対運動部材6は、図示しないベース部材によ
り図9の両矢印方向へ直線的に移動自在に支持される。
【0006】圧電体4には、図9に示すように、A相、
B相の連続する高周波の駆動電圧VA 、VB がそれぞれ
印加される入力領域4a、4bと、検出領域4pと、グ
ランド領域4gとの4領域が連続して形成される。4領
域4a〜4gそれぞれの表面には、図10(A)に示す
ように、例えば銀電極5a〜5gが互いに離れて装着さ
れる。グランド領域4gと弾性体3とは、例えば導電ペ
ーストにより導通される。
【0007】この状態で、圧電体4a、4bに、図示し
ない駆動制御装置から、位相が約(π/2)ずれた高周
波の駆動電圧VA 、VB をそれぞれ印加する。すると、
弾性体3には、図10(C)に示すように、振動子2の
長手方向へ振動する1次の縦振動L1と、振動子2の厚
さ方向へ振動する4次の屈曲振動B4とが同時に発生す
る。弾性体3に発生した縦振動L1と屈曲振動B4とは
合成され、駆動力取出部3a、3bそれぞれの底面に、
楕円状に周期的に変位する振動(本明細書では「楕円運
動」という。)が発生する。これにより、振動子2は、
相対運動部材6との間で、図9における両矢印方向へ直
線的な相対運動を発生する。
【0008】すなわち、この振動モータ1は、入力領域
4a、4bに入力される連続する高周波の駆動電圧
A 、VB の1サイクルにより駆動力取出部3a、3b
に1回転の楕円運動が形成され、この楕円運動の大きさ
により、振動子2と相対運動部材6との間の相対運動速
度が支配される。この楕円運動の大きさは、駆動電圧V
A、VB の周波数が共振周波数付近にある時に最大とな
り、駆動電圧VA 、VB の周波数を共振周波数付近から
徐々に大きくすると、これに応じて小さくなる。
【0009】したがって、振動モータ1を低速で駆動す
るには、駆動電圧VA 、VB の周波数を大きく設定すれ
ばよい。しかし、駆動電圧VA 、VB の周波数をある値
0にまで大きくすると、楕円運動により得られる駆動
力よりも振動子2と相対運動部材6との間の摩擦力のほ
うが大きくなり、振動モータ1を駆動できなくなる。こ
のため、この振動モータ1では、相対運動部材6を、周
波数がf0 である駆動電圧VA 、VB を入力することに
より得られる相対運動速度v0 以下の超低速で微動させ
ることは、できなかった。また、相対運動速度v0 より
も若干大きな相対運動速度で相対運動部材6を駆動する
際にも、摩擦力の変動によって得られる相対運動速度が
大きく変動してしまい、安定駆動できなかった。したが
って、この振動モータ1は、相対運動部材6を、相対運
動速度v0 付近の低速で微動させて目標停止位置に高精
度で停止させることはできなかった。
【0010】そこで、本出願人は、先に特開平10−2
34191号公報により、相対運動速度v0 よりもやや
大きな相対運動速度vs を与える周波数fs (fs <f
0 )を有するバースト波からなる駆動信号を用いて振動
モータを低速で微動させることを提案した。
【0011】図11は、この提案にかかる振動モータ1
の駆動装置7を示すブロック図である。この駆動装置7
は、振動モータ1を粗動状態及び微動状態に切り替える
制御器8と、相対運動速度v0 よりも大きな相対運動速
度vs を与える周波数fs 及び電圧を生成する発振器9
と、発振器9の出力を増幅する増幅器10と、入力領域
4aに接続される出力端子A、及び入力領域4bに接続
される出力端子Bを有する切替器11と、出力端子Bと
入力領域4bとの間に接続されて入力した信号の電気的
な位相を所定量変化させる移相器12とを備える。
【0012】この駆動装置7は、粗動時には出力端子A
及び出力端子Bの双方から、高周波の駆動信号を振動モ
ータ1に入力する。一方、微動時には出力端子A及び出
力端子Bのうちの一方から、相対運動速度v0 よりも大
きな相対運動速度vs を与える周波数fs を有するバー
スト波からなる駆動信号を振動モータ1に入力する。こ
れにより、相対運動部材6は、相対運動速度v0 よりも
やや大きな相対運動速度vs (15μm/msec程
度)で安定駆動し、±10μm程度の停止位置誤差で目
標停止位置に停止する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】特開平10−2341
91号公報により提案された発明により、確かに、振動
モータ1の微動性能を向上させることができ、振動モー
タ1の目標停止位置への停止精度を±10μm程度に向
上できる。
【0014】しかしながら、本発明者は、振動モータを
適用する機器によっては、この提案にかかる振動モータ
の停止精度でも不充分であることを知見した。例えば、
振動モータを光ファイバーの切換装置の駆動機構へ適用
するには、対向配置される二つの切換端子を数μm以内
の位置合わせ誤差の範囲で高精度で対向配置させる必要
があり、振動モータにも誤差範囲が±1μm程度の停止
精度が要求される。
【0015】これに対し、特開平10−234191号
公報により提案された振動モータ1の目標停止位置への
停止精度は±10μm程度であるため、誤差範囲が±1
μm程度の停止精度は到底得られない。
【0016】また、特開平10−234191号公報に
より提案された発明により得られる微動時の最小の相対
運動速度v0 は、前述したように15μm/msec程
度であり、目標停止位置に±1μm程度の停止精度で停
止するには大き過ぎる。このため、可能な限り停止精度
の向上を図ってこの発明を実施しても、相対運動部材6
は目標停止位置の範囲を通り越して停止してしまう。こ
の場合には、相対運動部材6を逆向きに再度移動させて
停止するという制御を、相対運動部材6が目標停止位置
の範囲内に実際に停止するまで、繰り返して行う必要が
生じる。このため、特開平10−234191号公報に
より提案された発明では、相対運動部材6を目標停止位
置の範囲に停止するまでに要する時間が極めて増加して
しまう。
【0017】本発明の目的は、従来の技術が有する課題
を解決して振動モータのよりいっそうの性能向上を図る
こと、具体的には、±1μm程度の極めて高精度の停止
精度を有し、さらにはそのような停止精度で停止するま
での停止時間の増加を伴うことなく、例えば光ファイバ
ーの切換装置の駆動機構へ好適に適用できる振動モータ
及びその駆動方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来は振動モ
ータを駆動できなかった周波数域fb (fb >f0 )で
あっても、バースト波形部を間欠的に有する駆動信号を
用いることによって、振動モータを相対運動速度v0
下の超低速vb で安定して微動させることができ、これ
により、±1μm程度の極めて高精度の停止精度が得ら
れるとの新規な知見に基づくものである。
【0019】本発明は、最も広義には、振動子と、この
振動子に加圧接触する相対運動部材と、振動子に、相対
運動部材との間に連続する相対運動を発生させる連続す
る高周波の第1の駆動信号の可動周波数域内の周波数を
有するとともにバースト波形部を間欠的に有する駆動信
号を入力した際に、相対運動部材との間に発生する相対
運動の速度の最小値よりも小さな速度の相対運動を、振
動子と相対運動部材との間に発生する第2の駆動信号を
入力する駆動制御手段とを備えることを特徴とする振動
モータである。
【0020】すなわち、請求項1の発明では、振動子
と、この振動子に加圧接触する相対運動部材と、振動子
に、連続する高周波の第1の駆動信号を入力した際に相
対運動部材との間に連続する相対運動を発生させる第1
の駆動信号の可動周波数域よりも大きな周波数を有する
とともにバースト波形部を間欠的に有する第2の駆動信
号を入力する駆動制御手段とを備えることを特徴とする
振動モータを提供する。
【0021】具体的には、本発明は、振動子と、この振
動子に加圧接触する相対運動部材と、振動子に、連続す
る高周波の第1の駆動信号を入力して相対運動部材との
間に連続する相対運動を発生させた後に、この相対運動
を発生する第1の駆動信号の可動周波数域よりも大きな
周波数を有するとともにバースト波形部を間欠的に有す
る第2の駆動信号を入力する駆動制御手段とを備えるこ
とを特徴とする振動モータである。
【0022】より具体的には、本発明は、振動子と、こ
の振動子に加圧接触する相対運動部材と、振動子又は相
対運動部材の目標停止位置までの距離を求める位置検出
手段と、この位置検出手段からの出力に基づいて、振動
子に、連続する高周波の第1の駆動信号を入力して相対
運動部材との間に連続する相対運動を発生させた後に、
この相対運動を発生する第1の駆動信号の可動周波数域
よりも大きな周波数を有するとともにバースト波形部を
間欠的に有する第2の駆動信号を入力する駆動制御手段
とを備えることを特徴とする振動モータである。請求項
2の発明は、請求項1に記載された振動モータにおい
て、第2の駆動信号の間欠周波数が1.0kHz以上で
あることを特徴とする。
【0023】また、別の観点からは、本発明は、最も広
義には、振動子に、相対運動部材との間に連続する相対
運動を発生させる連続する高周波の第1の駆動信号の可
動周波数域内の周波数を有するとともにバースト波形部
を間欠的に有する駆動信号を入力した際に、振動子と加
圧接触する相対運動部材との間に発生する相対運動の速
度の最小値よりも小さな速度の相対運動を発生する第2
の駆動信号を入力することを特徴とする振動モータの駆
動方法である。
【0024】すなわち、請求項3の発明では、振動子
に、連続する高周波の第1の駆動信号を入力した際に振
動子と加圧接触する相対運動部材との間に連続する相対
運動を発生させる第1の駆動信号の可動周波数域よりも
大きな周波数を有するとともにバースト波形部を間欠的
に有する第2の駆動信号を入力することによって、振動
子と相対運動部材との間に、第1の駆動信号を入力する
ことにより得られる相対運動の速度の最小値よりも小さ
な速度の相対運動を発生させることを特徴とする振動モ
ータの駆動方法を提供する。
【0025】請求項4の発明では、振動子に、連続する
高周波の第1の駆動信号を入力することにより、振動子
に加圧接触する相対運動部材との間で連続する相対運動
を発生させた後に、振動子に、この相対運動を発生させ
る第1の駆動信号の可動周波数域よりも大きな周波数を
有するとともにバースト波形部を間欠的に有する第2の
駆動信号を入力することにより、第1の駆動信号を入力
することにより得られる相対運動の速度の最小値よりも
小さな速度の相対運動を発生させることを特徴とする振
動モータの駆動方法を提供する。
【0026】請求項5の発明は、請求項4に記載された
振動モータの駆動方法において、振動子又は相対運動部
材の目標停止位置までの距離に基づいて、振動子に第1
の駆動信号を第2の駆動信号に切り替えて入力した後
に、振動子又は相対運動部材を目標停止位置に停止させ
ることを特徴とする。
【0027】請求項6の発明は、請求項3から請求項5
までのいずれか1項に記載された振動モータの駆動方法
において、第2の駆動信号の間欠周波数が1.0kHz
以上であることを特徴とする。
【0028】さらに、請求項7の発明は、請求項5又は
請求項6に記載された振動モータの駆動方法において、
振動子又は相対運動部材を目標停止位置に停止させた際
の停止位置誤差が±1μmであることを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる振動モータ
及びその駆動方法の実施の形態を、添付図面を参照しな
がら詳細に説明する。なお、以降の実施形態の説明で
は、振動モータが、超音波の振動域を利用した超音波モ
ータである場合を例にとる。
【0030】図1は、本実施形態の超音波モータ20の
主要部を示す斜視図である。また、図2は、この超音波
モータ20の振動子21の説明図であって、図2(A)
は側面図、図2(B)は振動子21に発生した二つの異
なる振動L1、B4の波形例を示す説明図である。さら
に、図3は、この超音波モータ20の構造を示す垂直断
面図である。
【0031】図1〜図3に示すように、本実施形態の超
音波モータ20は、振動子21と、相対運動部材22
と、加圧支持機構23と、駆動制御装置24とを備え
る。以下、これらの構成要素について順次説明する。
【0032】〔振動子21〕図1及び図2に示すよう
に、本実施形態で用いる振動子21は、弾性体25と、
弾性体25の一方の平面に装着された圧電体26とを備
える。本実施形態の弾性体25は、共振先鋭度が大きな
鉄鋼により矩形平板状に形成される。この弾性体25
は、鉄鋼以外に、ステンレス鋼、リン青銅又はエリンバ
ー材等といった共振先鋭度が大きな金属材料により構成
されていてもよい。
【0033】また、弾性体25の各部の寸法は、発生す
る1次の縦振動L1及び4次の屈曲振動B4それぞれの
固有振動数が略一致するように、設定される。弾性体2
5の一方の平面には、電気機械変換素子として、後述す
る圧電体26が例えば接着により装着される。また、弾
性体25の他方の平面には、弾性体25の幅方向へ2本
の溝部が相対運動方向(図1及び図2における左右方
向)に関して所定距離だけ離れて設けられる。これらの
溝部に、横断面形状が矩形である角棒型の、高分子材等
を主成分とした摺動部材が嵌め込まれて装着され、突起
状に突出して装着される。高分子材としては、PTF
E、ポリイミド樹脂、ポリアセタール、PPS、PEE
K等の高分子材が例示される。
【0034】そして、この摺動部材が駆動力取出部27
a、27bとして機能する。したがって、弾性体25
は、これら摺動部材からなる駆動力取出部27a、27
bを介して相対運動部材22に加圧接触する。
【0035】なお、図示していないが、各駆動力取出部
27a、27bは、いずれも、振動子21の幅方向へ2
つに分割され、分割されたそれぞれが振動子21の幅方
向の端部に配置される。したがって、本実施形態では、
駆動力取出部27aは2個の摺動材27a、27a’に
より構成され、駆動力取出部27bは、2個の摺動材2
7b、27b’により構成される。
【0036】駆動力取出部27a、27a’は、図2
(A)及び図2(B)に示すように、弾性体25に発生
する4次の屈曲振動B4の4つの腹位置l1 〜l4 のう
ちの外側に位置する腹位置l1 に一致する位置に設けら
れる。また、駆動力取出部27b、27b’は、図2
(A)及び図2(B)に示すように、弾性体25に発生
する4次の屈曲振動B4の4つの腹位置l1 〜l4 のう
ちの外側に位置する腹位置l4 に一致する位置に設けら
れる。なお、駆動力取出部27a、27bは、屈曲振動
B4の腹位置l1 、l4 に正確に一致する位置に設けら
れる必要はなく、この腹位置の近傍に設けられていても
よい。
【0037】圧電体26は、本実施形態ではPZT(チ
タン酸ジルコン酸鉛)からなる1枚の薄板状の圧電素子
により構成される。この圧電体26には、図1及び図2
に示すように、A相の駆動信号VA が入力される入力領
域26a、26cと、A相の駆動信号VA とは位相が約
(π/2)ずれたB相の駆動信号VB が入力される入力
領域26b、26dとが形成される。各入力領域26a
〜26dは、図2(A)及び図2(B)に示すように、
弾性体25に発生する屈曲振動B4の5つの節位置n1
〜n5 により区画された4つの領域に連続して形成され
る。すなわち、駆動信号VA 、VB の入力により変形す
る各入力領域26a〜26dが、いずれも、不動点であ
る節位置n1 〜n5 を跨がない。そのため、入力領域2
6a〜26dの変形が節位置n1 〜n5 によって抑制さ
れることがない。これにより、各入力領域26a〜26
dに入力された電気エネルギを最大の効率で弾性体25
の変形、すなわち機械エネルギに変換することができ
る。
【0038】また、屈曲振動B4の節位置n2 、n4
は、振動子21が発生する縦振動L1により電気エネル
ギを出力する検出領域26p、26p’が設けられる。
これにより、振動子21が発生する縦振動L1の振動状
態がモニタされる。
【0039】図1及び図2に示すように、各入力領域2
6a〜26dと各検出領域26p、26p’とは、それ
ぞれの表面を、銀電極28a〜28d、28p、28
p’により覆われる。これにより、各入力領域26a〜
26dに独立して駆動信号を入力したり、各検出領域2
6p、26p’から独立して検出信号を出力することが
できる。なお、図3では、説明を簡略化するために、振
動子21の電極28a〜28d、28p、28p’は省
略してある。
【0040】図1に示すように、各銀電極28a〜28
d、28p、28p’には、電気エネルギの授受を行う
ためのリード線が半田付けされており、後述する駆動制
御装置24に接続されている。
【0041】なお、本実施形態では、図1及び図2に示
すように、振動子21は、その平面の中央部を中心とし
て点対称となるように、形成される。これにより、駆動
力取出部27a、27bに発生する楕円運動をほぼ同じ
形状とすることができ、相対運動方向の反転に伴う駆動
差が殆ど解消される。
【0042】駆動制御装置24から、圧電体26の入力
領域26a、26cに、縦振動L1及び屈曲振動B4そ
れぞれの固有振動数に一致する駆動信号を、A相の駆動
信号VA として入力する。また、入力領域26b、26
dにはA相の駆動信号VA とは(π/2)の位相差を有
する駆動信号を、B相の駆動信号VB として入力する。
すると、図2(A)及び図2(B)に示すように、弾性
体25には、相対運動方向(図2(A)及び図2(B)
における両矢印方向)へ振動する1次の縦振動L1と、
この相対運動方向へ直交する上下方向へ振動する4次の
屈曲振動B4とが同時に発生する。
【0043】発生した縦振動L1と屈曲振動B4とは合
成されて、駆動力取出部27a、27a’と駆動力取出
部27b、27b’とには、互いの位相がπずれた楕円
運動が、それぞれ発生する。
【0044】なお、相対運動方向を逆向きにするには、
B相の駆動信号VB が、A相の駆動信号VA に対して
(−π/2)の位相差を有するように設定すればよい。
本実施形態の振動子21は、以上のように構成される。
【0045】〔相対運動部材22〕図1及び図3に示す
ように、相対運動部材22は、振動子21の駆動力取出
部27a、27a’と駆動力取出部27b、27b’と
に、後述する加圧支持機構23の作用により、適当な加
圧力で加圧接触して配置される。
【0046】本実施形態では、相対運動部材22とし
て、長板状のレールを用いた。この相対運動部材22
は、ステンレス鋼、銅合金又はアルミニウム合金等から
なっており、図3に示すように、加圧支持機構23を構
成するベース部材29により、相対運動方向へ移動自在
に支持される。
【0047】これにより、振動子21を起動すると、相
対運動部材22は、振動子21の駆動力取出部27a、
27a’と駆動力取出部27b、27b’とに互いの位
相がπだけずれてそれぞれ発生した楕円運動によって摩
擦駆動され、相対運動方向(図1〜図3における左右方
向)へ直線的に走行する。
【0048】なお、図1及び図3では省略してあるが、
後述する図4に示すように本実施形態では、相対運動部
材22に、位置検出手段の一要素として光学式リニアエ
ンコーダ44が装着されている。光学式リニアエンコー
ダ44により相対運動部材22の位置が検出され、後述
する制御部45により目標停止位置までの距離が求めら
れる。本実施形態の相対運動部材22は、以上のように
構成される。
【0049】〔加圧支持機構23〕図3に示すように、
本実施形態の超音波モータ20は、さらに、加圧支持機
構23を有する。この加圧支持機構23は、ベース部材
29と、加圧受部材30と、加圧力発生部材31と、リ
ニアガイド32とにより構成される。
【0050】本実施形態では、ベース部材29は、振動
子21、加圧受部材30、加圧力発生部材31及びリニ
アガイド32を収容するとともに、相対運動部材22を
相対運動方向(図3における左右方向)へ往復移動自在
に収容するための箱型の収容体である。ベース部材29
は、適宜手段により上収容体及び下収容体に2分割され
ており、内部に、振動子21、加圧受部材30、加圧力
発生部材31及びリニアガイド32を収容した後に、箱
型に組み合わされる。
【0051】このベース部材29の相対運動方向(図3
における左右方向)の両壁面には、この相対運動方向へ
直線的に往復移動する相対運動部材22が通過するため
の貫通穴29a、29bが形成される。また、ベース部
材29の内部の上隅部には、加圧受部材30を固定する
ための固定ブロック29cが、適宜手段により固定され
る。
【0052】この固定ブロック29cの下面には、加圧
受部材30が適宜手段(本実施形態ではボルト止め)に
より固定される。加圧受部材30は、直方体状の加圧部
30aと、加圧部30aを固定ブロック29cの下面に
連結するための連結部30bとからなる。
【0053】この加圧部30aの下面であって相対運動
方向の両端側には、加圧用突起部33a、33bが形成
される。加圧用突起部33aは、弾性体25に発生する
4次の屈曲振動B4の節位置n2 に一致する位置に当接
するように設けられ、一方、加圧用突起部33bは、弾
性体25に発生する4次の屈曲振動B4の節位置n4
一致する位置に当接するように設けられる。これによ
り、加圧用突起部33a、33bが振動子21に接触す
ることによる振動の減衰が、抑制される。なお、図示し
ていないが、加圧用突起部33a、33bは、銀電極2
8a〜28d、28p、28p’へリード線を接続する
半田付け部の盛り上がりを回避するために、いずれも、
2つに分割されて、振動子21の幅方向(図面に直交す
る方向)の両端側に配置される。
【0054】また、振動子21の幅方向についての加圧
部30aの両端側には、貫通穴が形成される。これらの
貫通穴に、拘束ピン34a、34bがしまりばめで嵌合
され、下方へ向けて配置される。拘束ピン34a、34
bは、振動子21の長手方向の中央部であって幅方向の
両端側に振動子21の厚さ方向へ向けて形成された半円
状の水平断面形状を有する溝部21a、21bに、それ
ぞれ隙間を有して嵌合する。
【0055】加圧部30aの上面の略中央部には、加圧
力発生部材31を収容するための収容穴35が設けられ
る。この収容穴35と、ベース部材29の天井部にねじ
止めされたねじ部材36との間に、加圧力発生部材31
が装着される。本実施形態では、加圧力発生部材31と
してコイルバネを用いた。ベース部材29の天井部に対
するねじ部材36のねじ止め深さを変更することによ
り、コイルバネ31の長さが変更される。これにより、
コイルバネ31が発生するバネ力が適宜調整され、振動
子21と相対運動部材22との間の加圧力が所望の値に
調整される。
【0056】さらに、連結部30bは、弾性を有する板
材により構成され、固定ブロック29cとの固定位置を
中心として円弧状に屈曲変形する。このため、連結部3
0bの先端に位置する加圧部30aは、連結部30bの
この屈曲変形により、上下方向へ略直線状に微少に変位
する。
【0057】このため、振動子21は、加圧受部材30
によって、相対運動方向について拘束されるとともに、
相対運動方向と直交する方向、すなわち加圧力発生部材
31が発生するバネ力により加圧される方向について変
位自在に、支持される。
【0058】加圧受部材30によってこのように支持さ
れる振動子21は、駆動力取出部27a、27a’、2
7b、27b’を介して、相対運動部材22の上面に、
適宜加圧力で加圧接触する。
【0059】相対運動部材22の下面と、ベース部材2
9の床面29dとの間には、リニアガイド32が設けら
れる。リニアガイド32は、相対運動部材22の下面に
固定されるガイド部材32aと、ベース部材29の床面
29dに固定されるレール部材32bとからなる。ガイ
ド部材32aとレール部材32bとは、相対運動方向へ
互いに摺動自在に嵌合して配置される。
【0060】なお、本実施形態では、振動子21に発生
する振動が加圧受部材30やリニアガイド32、さらに
はベース部材29へ伝わらないようにするために、振動
子21と加圧用突起部33a、33bとの間に天然ゴム
製の振動吸収部材37を介在させるとともに、振動子2
1とガイド部材32aとの間にもブチルゴム製の振動吸
収部材38を介在させてある。
【0061】このように、本実施形態の加圧支持機構2
3により、振動子21及び相対運動部材22を支持する
とともに、振動子21を相対運動部材22に加圧接触さ
せる。本実施形態の加圧支持機構23は、以上のように
構成される。
【0062】〔駆動制御装置24〕図4は、本実施形態
の超音波モータ20の駆動制御装置24における駆動回
路を示すブロック図である。同図において、発振器40
は、制御部45からの指令により、第1の駆動信号又は
第2の駆動信号を出力する。
【0063】第1の駆動信号は、連続する高周波(可動
周波数域:fr 〜f0 、ただしfr<f0 であり、fr
は粗動可能な最小周波数を、f0 は粗動可能な最大周波
数をそれぞれ示す。)の駆動信号であり、振動子21に
入力されることによって振動子21と相対運動部材22
との間に、相対運動方向へ最高速vr (周波数fr )か
ら最低速v0 (周波数f0 )までの連続する相対運動、
すなわち粗動を発生させる。第1の駆動信号の周波数が
0 を超えると、相対運動速度vは零となり、超音波モ
ータ20は停止する。
【0064】一方、第2の駆動信号は、この粗動を発生
する第1の駆動信号の可動周波数域(fr 〜f0 )より
も大きな周波数fb (すなわち、fr <f0 <fb )を
有するとともにバースト波形部を間欠的に有する駆動信
号である。本発明において「バースト波形部」とは、一
定の時間間隔内で連続して生じる一定数の繰り返し振動
または繰り返しパルスの集合を意味する。
【0065】図5は、この第2の駆動信号50の波形例
を示す説明図である。同図に示すように、第2の駆動信
号50は、第1の駆動信号の可動周波数域(fr
0 ) よりも大きな周波数fb を有するバースト波形部
50aをBH時間印加した後にBL時間印加しないとい
う周期BT(間欠周波数fK =1/BT)のバースト波
である。
【0066】この第2の駆動信号50により、相対運動
部材22は、第1の駆動信号を入力することにより得ら
れる最低速v0 よりも小さな速度vb で微動される。こ
の際の駆動力は、バースト波形部50aの立ち上がり部
50bによって発生し、立ち下がり部50cや最大値発
生部50dによっては発生しない。すなわち、この第2
の駆動信号50による微動量は、バースト波形部50a
の時間BHや時間BLさらにはこれらの比には関係な
く、立ち上がり部50bの時間間隔、すなわち周期BT
により、支配される。
【0067】この第2の駆動信号の間欠周波数fK (=
1/BT)は、1.0kHz以上であることが望まし
い。間欠周波数fK が1.0kHz未満であると、より
低速で駆動することができるものの、駆動が不安定にな
り、所望の停止位置精度が得られ難くなる。
【0068】また、間欠周波数fK が2.5kHzを超
えても安定した駆動を維持できるものの、振動子21の
環境温度に関する感受性が高くなり、最終的に所望の停
止位置精度が得られ難くなる。そこで、第2の駆動信号
の間欠周波数fK (=1/BT)は、2.5kHz以下
であることがより望ましい。これらの観点から、第2の
駆動信号の間欠周波数fK は、1.6kHz以上1.8
kHz以下が最も望ましく、最適値は1.7kHzであ
る。
【0069】振動子21は、この第2の駆動信号50を
入力されることによって、相対運動部材22との間に、
相対運動方向へ超低速度vb (2μm/msec程度)
での安定した相対運動、すなわち微動を発生する。
【0070】図4において、移相器41は、発振器40
で発生した第1の駆動信号又は第2の駆動信号を、位相
が互いに90度異なる2つの駆動信号に振り分ける。切
換器42は、移相器41により振り分けられた2つの駆
動信号の超音波モータ20への入力方法を、粗動時と微
動時とで切り替える。すなわち、切換器42は、粗動時
には、移相器41からの2つの第1の駆動信号を増幅器
43a及び増幅器43bの双方へ伝達する。一方、切換
器42は、微動時には、移相器41からの2つの第2の
駆動信号を増幅器43a及び増幅器43bのうちの一方
へ伝達する。
【0071】増幅器43a及び増幅器43bは、いずれ
も、切換器42からの駆動信号を所望の電圧に昇圧す
る。増幅器43aからの駆動信号は、振動アクチュエー
タ20の入力領域26a、26cに入力される。一方、
増幅器43bからの駆動信号は、振動アクチュエータ2
0の入力領域26b、26dに入力される。
【0072】すなわち、切換器42の作用により、粗動
時には、増幅器43a及び増幅器43bの双方からの第
1の駆動信号が、振動アクチュエータ20の振動子26
に形成された4つの入力領域26a〜26dへ入力され
る。一方、微動時には、増幅器43a及び増幅器43b
のうちの一方からの第2の駆動信号が、振動アクチュエ
ータ20の振動子26に形成された入力領域26a、2
6c又は入力領域26b、26dへ入力される。
【0073】振動アクチュエータ20の相対運動部材2
2に設けられた光学式リニアエンコーダ44の出力は、
制御部45に入力される。制御部45は、光学式リニア
エンコーダ44の出力に基づいて、相対運動部材22の
目標停止位置までの距離を求める。すなわち、本実施形
態では、光学式リニアエンコーダ44と制御部45とに
よって、位置検出手段が構成される。そして、制御部4
5は、この距離が予め定めた所定の距離に達するまでは
粗動となる指令を発振器40と切換器42とに出力し続
け、予め定めた所定の距離に達した時以降は微動となる
指令に切り替えて発振器40と切換器42とに出力す
る。なお、図4における符号46は、制御部45に外部
からの指令を入力する指令部である。
【0074】このように、本実施形態の駆動制御装置2
4は、相対運動部材22の目標停止位置までの距離を検
出する光学式リニアエンコーダ44の出力に基づいて、
超音波モータ20を粗動させる第1の駆動信号と、超音
波モータ20を超低速で微動させる第2の駆動信号とを
切り替えて、振動子21へ入力する。本実施形態の超音
波モータ20の駆動制御装置24は、以上のように構成
される。
【0075】図6は、本実施形態の超音波モータ20を
起動してから、相対運動部材22を目標停止位置に停止
する際の経過時間と、相対運動部材22の位置との関係
の一例を示すグラフである。以下、図1〜図6を参照し
ながら、本実施形態において、相対運動部材22が目標
停止位置に停止するまでの状況を経時的に説明する。
【0076】図6のグラフにおける時刻t0 において、
指令部46から駆動制御装置24に、停止状態にある超
音波モータ20の相対運動部材22を、この停止位置か
ら目標停止位置へ移動させて停止させる指令が入力され
る。この指令を受けて、図4における制御部45は、発
振器40と切換器42とに、相対運動部材22を粗動状
態とする信号を出力する。つまり、制御部45は、発振
器40から出力される第1の駆動信号の周波数fs を、
超音波モータ20の共振周波数から離れた高周波数f0
から共振点に近い低周波数fr へ掃引させるように、命
令する。また、制御部45は、切換器42に、増幅器4
3a及び増幅器43bの双方へ駆動信号を出力するよう
に、命令する。これにより、相対運動部材20は、図6
のグラフにおける時刻t0 から時刻t1 にかけて、速度
ゼロの状態から速度を上昇させて、粗動される。
【0077】相対運動部材22が目標停止位置へ接近す
ると、図6のグラフにおける時刻t1 において、図4に
おける光学式リニアエンコーダ44から出力される信号
が、予め定めた所定値に一致する。これにより、制御部
45は、発振器40から出力される第1の駆動信号の周
波数fs を、超音波モータ20の共振点に近い低周波数
r から共振点から離れた高周波数f0 へ掃引させるよ
うに命令する。これにより、相対運動部材20は、粗動
状態を維持したまま、図6のグラフにおける時刻t1
ら時刻t2 にかけて、速度が徐々に低下する。
【0078】そして、図6のグラフにおける時刻t2
おいて、第1の駆動信号の周波数fs が周波数f0 とな
った時点で、相対運動部材22が停止する。図6のグラ
フにおける時刻t2 、すなわち粗動による相対運動部材
22の速度が零になった時に、制御部45は、相対運動
部材22の位置と目標停止位置との偏差を比較する。そ
して、相対運動部材22が目標停止位置に対する誤差の
許容範囲内、すなわち±1μm程度の誤差範囲にある場
合には、このまま駆動を停止して、駆動制御を終了す
る。
【0079】一方、相対運動部材22が±1μm程度の
誤差範囲内にない場合には、制御部45は、発振器40
と切換器42とに、相対運動部材22を微動状態とする
信号を出力する。これにより、発振器40は第2の駆動
信号を出力する。第2の駆動信号は、前述したように、
第1の駆動信号の可動周波数域(fr 〜f0 ) よりも大
きな周波数fb を有するとともに図5に示すバースト波
形部50bを間欠周波数fK で間欠的に有する駆動信号
である。
【0080】また、制御部45は、切換器42に、増幅
器43a及び増幅器43bのうちの一方に、第2の駆動
信号を入力するように切り替える。例えば、図1におい
て、相対運動部材22を左方向へ微動させる場合には増
幅器43aのみに第2の駆動信号を出力し、一方相対運
動部材22を右方向へ微動させる場合には増幅器43b
のみに第2の駆動信号を出力する。
【0081】このように、図6のグラフにおける時刻t
2 において、制御部45から発振器40と切換器42と
に、粗動状態から微動状態への切替え信号が出力される
ことにより、図6のグラフにおける時刻t2 〜時刻t3
において、相対運動部材22を、周波数f0 の第1の駆
動信号を入力することにより得られる速度の最小値v0
よりも小さな超低速の速度vb で微動することができ
る。
【0082】これにより、図6のグラフにおける時刻t
2 〜t3 において、相対運動部材22は、相対運動速度
0 よりも小さな相対運動速度vb で安定駆動され、図
6のグラフにおける時刻t3 において、±1μm程度の
停止位置誤差で目標停止位置に停止する。
【0083】このように、本実施形態によれば、連続す
る高周波の第1の駆動信号を入力した際に振動子21と
相対運動部材22との間に連続する相対運動を発生する
第1の駆動信号の可動周波数域(fr 〜f0 ) よりも大
きな周波数fb を有するとともに図5に示すバースト波
形部50bを間欠周波数fK で間欠的に有する第2の駆
動信号を用いる。このため、相対運動部材22を、従来
には駆動できなかった相対運動速度vb の超低速で微動
でき、これにより、±1μm程度の極めて高精度の停止
精度を得ることができる。
【0084】したがって、本実施形態の超音波モータ2
0を、例えば、固定台及びこの固定台と直線的に摺動自
在に配置された移動台とを備える1軸リニアステージ
や、光ファイバーの切換装置等といった、位置決め装置
の位置決め機構の駆動源として用いることにより、位置
決め装置の位置決め精度を大幅に向上することができ
る。
【0085】また、本実施形態によれば、図6にグラフ
で示すように、時刻t0 〜時刻t2の間は粗動を行って
移動時間の短縮を図りながら、相対運動部材22が目標
停止位置の極近傍に達した時刻t2 において、粗動から
従来には得られなかった超低速での微動に切り替える。
このため、相対運動部材22が目標停止位置の範囲を通
り越して停止しまうために相対運動部材22を逆向きに
再度移動させて停止するという制御を行う必要がない。
したがって、時刻t2 〜時刻t3 に要する時間、すなわ
ち微動に要する時間の増加を防止しながら、相対運動部
材22を±1μm程度の停止精度で目標停止位置に正確
に停止することができる。
【0086】なお、本実施形態とは異なり、制御部45
からの微動状態になる命令を出力されることにより、発
振器40は、第2の駆動信号として、第1の駆動信号
の可動周波数域(fr 〜f0 ) よりも大きな周波数fb
を有するとともに図5に示すバースト波形部50bを間
欠周波数fK で間欠的に有する駆動信号、及び第1の
駆動信号の可動周波数域(fr 〜f0 ) 内の周波数fs
を有するとともに図5に示すバースト波形部50bを間
欠周波数fK で間欠的に有する駆動信号のうちのいずれ
か一方を切り替えて出力するように、構成してもよい。
【0087】の駆動信号との駆動信号との切替え
は、例えば、制御部45に切替えスイッチを設けて機械
的に行うようにしてもよいし、指令部46からの信号に
より電気的に行うようにしてもよい。
【0088】の駆動信号を入力した場合、微動時の相
対運動速度はvs (15μm/msec程度)と大きく
なるため、の駆動信号を入力する場合に比較して停止
位置精度は低下するものの、図6のグラフにおける時刻
2 〜時刻t3 に要する時間、すなわち微動に要する時
間を短縮できる。
【0089】の駆動信号を入力する場合にも、の駆
動信号を入力する場合と同様の理由で、第2の駆動信号
の間欠周波数fK (=1/BT)は、1.0kHz以上
とすることが望ましい。
【0090】
【実施例】さらに、本発明を実施例を参照しながら、よ
り具体的に説明する。図1〜図6を参照しながら説明し
た実施形態の超音波モータ20を用いて、以下に示すよ
うにして、駆動実験を行った。
【0091】図6のグラフにおける時刻t0 〜t2 にお
いて、振動子21に連続する高周波の第1の駆動信号f
s を入力して、相対運動部材22を粗動させた。そし
て、時刻t2 において、相対運動部材22の目標停止位
置までの距離が予め定めた所定値に達したため、振動子
21に第1の駆動信号の可動周波数域fr〜f0 (ただ
し、fr <fs <f0 )よりも大きな周波数fb を有す
るとともにバースト波形部50bを間欠周波数fK で間
欠的に有する第2の駆動信号を入力して、粗動時の最小
の速度v0 よりも小さな速度vb で微動させ、この後
に、相対運動部材22を目標停止位置に停止させた。
【0092】また、比較例として、第1の駆動信号を入
力した後に、振動子21に第1の駆動信号の可動周波数
域fr 〜f0 (ただし、fr <fs <f0 )内の周波数
sを有するとともにバースト波形部50bを間欠周波
数fK で間欠的に有する第2の駆動信号を入力して、同
様に相対運動部材22を目標停止位置に停止させた。な
お、この駆動実験における駆動条件を表1にまとめて示
す。
【0093】
【表1】
【0094】この駆動実験において、微動時の駆動周波
数fb が51.5kHzである第2の駆動信号が有する
間欠周波数fK を、0.5kHz、1.0kHz、1.
7kHz及び2.5kHzの4水準で変化させた。この
時の超音波モータ20の挙動(目標停止位置との差と駆
動時間との関係)を、本発明例として図7にグラフにま
とめて示す。
【0095】また、この駆動実験において、微動時の駆
動周波数fs が49.5kHzである第2の駆動信号が
有する間欠周波数fK を、同様に4水準で変化させた。
この時の超音波モータ20の挙動を、比較例として図8
にグラフにまとめて示す。
【0096】図7に示すグラフから、微動時の駆動周波
数fb が51.5kHzである場合に、間欠周波数fK
が1.0kHz、1.7kHz又は2.5kHzである
と、相対運動部材22と目標位置との距離は駆動時間に
対して直線的に変化することがわかる。この時、相対運
動部材22の移動速度は、1.5〜3.0μm/mse
c程度であった。したがって、光学式リニアエンコーダ
44から制御部45に入力される位置検出を、0.01
〜0.1msec程度の間隔で行うことにより、相対運
動部材22を±1μm程度の停止位置誤差で目標停止位
置に正確に停止できた。
【0097】また、図7に示すグラフから、微動時の駆
動周波数fb が51.5kHzであっても間欠周波数f
K 0.5kHzであると、相対運動部材22の移動速度
は0.5μm/msec程度と充分に小さかったもの
の、相対運動部材22の駆動が安定せず、停止位置精度
が若干低下した。
【0098】このことから、51.5kHzの駆動周波
数を有する第2の駆動信号により超音波モータ20を微
動させる場合には、間欠周波数fK は1.0kHz以上
であることが望ましいことがわかる。また、図7に示す
グラフから、間欠周波数fKは1.7kHzであること
が最も望ましいことがわかる。
【0099】一方、図8に示すグラフから、微動時の駆
動周波数fs が49.5kHzである場合に、間欠周波
数fK が1.0kHz、1.7kHz又は2.5kHz
であると、相対運動部材22の移動距離は駆動時間が増
加するに伴って直線的に増加することがわかる。この
時、相対運動部材22の移動速度は、15μm/mse
c程度であった。したがって、相対運動部材22がある
位置に達した時に、駆動周波数fs を有する第2の駆動
信号の入力を停止することにより、10μm程度の停止
位置誤差で目標停止位置に停止できた。
【0100】しかし、第2の駆動信号の入力を停止する
タイミングによっては、相対運動部材22が目標停止位
置を通り越してしまった。このため、相対運動部材を逆
向きに再度微動させて停止するという制御を複数回繰り
返して行うことによって、ようやく目標停止位置の範囲
内に停止することができた。このため、制御に要する時
間が、本発明例よりも著しく増加した。また、目標停止
位置に対する停止位置精度も、本発明例よりも低かっ
た。
【0101】一方、間欠周波数fK 0.5kHzである
と、相対運動部材22の駆動が安定せず、停止位置精度
がさらに低下した。しかし、この場合には、目標停止位
置までの移動時間が短縮された。
【0102】(変形形態)実施形態及び実施例の説明で
は、振動モータが超音波モータである場合を例にとっ
た。しかし、本発明は、超音波モータには限定されず、
超音波以外の他の振動域を利用した振動モータであれば
等しく適用される。
【0103】また、実施形態及び実施例の説明では、超
音波モータが弾性体に1次の縦振動と4次の屈曲振動と
を発生する異形モード縮退型の振動子を用いた場合を例
にとった。しかし、本発明は、用いる振動の種類には限
定されない。例えば、弾性体に1次又は3次等の縦振動
と、2次、6次又は8次等の屈曲振動とを発生する異形
モード縮退型の振動子を備える超音波モータや、縦振動
と屈曲振動との組合せ以外の他の組合せの振動を用いる
異形モード縮退型の振動子を備える超音波モータにも、
等しく適用される。すなわち、本発明は、相対運動方向
へ振動する第1の振動と、相対運動方向と交差する方向
へ振動する第2の振動とを発生する縮退型の振動子を備
える超音波モータであれば、等しく適用される。
【0104】また、実施形態及び実施例の説明では、電
気機械変換素子が圧電体である場合を例にとった。しか
し、本発明は圧電体には限定されず、電歪素子等の電気
エネルギと機械エネルギとの相互変換素子であれば、等
しく適用される。
【0105】また、実施形態及び実施例の説明では、振
動子を固定保持し、この振動子に対して相対運動部材を
移動させる場合を例にとった。しかし、本発明はこの形
態には限定されず、相対運動部材を固定保持し、この相
対運動部材に対して振動子を移動させるようにしてもよ
い。
【0106】また、実施形態及び実施例の説明では、超
音波モータが、ベース部材と、加圧受部材と、加圧力発
生部材と、リニアガイドとを有する加圧支持機構を備え
る場合を例にとった。しかし、本発明はこの加圧支持機
構には限定されず、振動子と相対運動部材とを加圧接触
させることができる加圧支持機構であれば、等しく適用
される。
【0107】また、実施形態及び実施例の説明では、位
置検出手段として光学式リニアエンコーダおよび制御部
を用いた。しかし、本発明は光学式リニアエンコーダに
は限定されず、相対運動部材の目標停止位置までの距離
を求めることができるものであれば、同様に適用され
る。
【0108】また、実施形態および実施例の説明では、
相対運動部材を振動子に対して移動させるために相対運
動部材に光学式リニアエンコーダを設けたが、振動子を
相対運動部材に対して移動させる場合には振動子に光学
式リニアエンコーダを設ければよい。
【0109】また、実施形態及び実施例の説明では、第
2の駆動信号がバースト波形部を有する駆動信号である
場合を例にとった。しかし、本発明における第2の駆動
信号は、バースト波形部を有する駆動信号には限定され
ない。本発明における第2の駆動信号は、振動子に、相
対運動部材との間に連続する相対運動を発生させる連続
する高周波の第1の駆動信号の可動周波数域内の周波数
を有するとともにバースト波形部を間欠的に有する駆動
信号を入力した際に、相対運動部材との間に発生する相
対運動の速度の最小値よりも小さな速度の相対運動を、
振動子と相対運動部材との間に発生することができる第
2の駆動信号であれば、如何なる駆動信号であっても、
等しく適用される。
【0110】また、実施形態及び実施例の説明では、図
5に示すバースト波形部を有する第2の駆動信号を用い
た。しかし、本発明は、図5にバースト波形部の形態に
は限定されない。前述したように、このバースト波形部
により超低速の微動が行われる。このため、図5におい
て、本発明におけるバースト波形部は、少なくとも急激
な立ち上がり部50bを有する繰り返し振動又は繰り返
しパルスの集合であればよく、立ち下がり部50cや最
大値発生部50d、すなわち、バースト波形部50aの
時間BHや時間BLさらにはこれらの比には、何ら制限
されない。
【0111】また、実施形態及び実施例の説明では、駆
動制御手段が、図4に示す駆動回路を有する駆動制御装
置である場合を例にとった。しかし、本発明は、この駆
動制御装置には限定されず、少なくとも第2の駆動信号
を振動子に入力することができる駆動制御手段であれ
ば、等しく適用できる。
【0112】さらに、本発明にかかる振動モータは、1
軸リニアステージや光ファイバーの切換装置といった位
置決め装置の位置決め機構の駆動源としてだけではな
く、高い位置決め精度が要求される位置決め装置であれ
ば、等しく適用される。これにより、簡単な構造で極め
て高い位置決め精度を得ることができる。
【0113】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1〜
請求項7の発明により、極めて高精度の停止精度を有
し、さらにはそのような停止精度で停止するまでの停止
時間の増加を伴うことがない振動モータ及びその駆動方
法を提供できる。このため、この振動モータを位置決め
装置の位置決め機構の駆動源として用いることにより、
この位置決め装置の位置決め精度を大幅に向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の超音波モータの主要部を示す斜視図
である。
【図2】超音波モータの振動子の説明図であって、図2
(A)は側面図、図2(B)は振動子に発生した二つの
異なる振動L1、B4の波形例を示す説明図である。
【図3】超音波モータの構造を示す垂直断面図である。
【図4】実施形態の超音波モータの駆動制御装置におけ
る駆動回路を示すブロック図である。
【図5】第2の駆動信号の波形例を示す説明図である。
【図6】実施形態の超音波モータを起動してから、相対
運動部材を目標停止位置に停止する際の経過時間と、相
対運動部材の位置との関係の一例を示すグラフである。
【図7】実施例において、本発明例の結果を示すグラフ
である。
【図8】実施例において、比較例の結果を示すグラフで
ある。
【図9】従来の振動子を有する振動モータを示す斜視図
である。
【図10】振動子の説明図であって、図10(A)は上
面図、図10(B)は側面図、図10(C)は振動子に
発生した二つの異なる振動L1、B4の波形例を示す説
明図である。
【図11】特開平10−234191号公報により提案
された振動モータの駆動装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
20 超音波モータ20 21 振動子 22 相対運動部材 24 駆動制御手段 44 位置検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H680 AA07 AA09 BB13 BC00 CC02 CC04 DD01 DD15 DD23 DD53 DD55 DD59 DD65 DD74 DD82 DD83 DD92 EE07 EE22 EE24 FF08 FF26 FF27 FF33 GG02 GG11 GG19 GG23 GG25 GG27 GG41

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、 該振動子に加圧接触する相対運動部材と、 前記振動子に、連続する高周波の第1の駆動信号を入力
    した際に前記相対運動部材との間に連続する相対運動を
    発生させる前記第1の駆動信号の可動周波数域よりも大
    きな周波数を有するとともにバースト波形部を間欠的に
    有する第2の駆動信号を入力する駆動制御手段とを備え
    ることを特徴とする振動モータ。
  2. 【請求項2】 前記第2の駆動信号の間欠周波数は1.
    0kHz以上であることを特徴とする請求項1に記載さ
    れた振動モータ。
  3. 【請求項3】 振動子に、連続する高周波の第1の駆動
    信号を入力した際に前記振動子と加圧接触する相対運動
    部材との間に連続する相対運動を発生させる前記第1の
    駆動信号の可動周波数域よりも大きな周波数を有すると
    ともにバースト波形部を間欠的に有する第2の駆動信号
    を入力することによって、前記振動子と前記相対運動部
    材との間に、前記第1の駆動信号を入力することにより
    得られる相対運動の速度の最小値よりも小さな速度の相
    対運動を発生させることを特徴とする振動モータの駆動
    方法。
  4. 【請求項4】 振動子に、連続する高周波の第1の駆動
    信号を入力することにより、前記振動子に加圧接触する
    相対運動部材との間で連続する相対運動を発生させた後
    に、 前記振動子に、前記相対運動を発生させる前記第1の駆
    動信号の可動周波数域よりも大きな周波数を有するとと
    もにバースト波形部を間欠的に有する第2の駆動信号を
    入力することにより、前記第1の駆動信号を入力するこ
    とにより得られる相対運動の速度の最小値よりも小さな
    速度の相対運動を発生させることを特徴とする振動モー
    タの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記振動子又は前記相対運動部材の目標
    停止位置までの距離に基づいて、前記振動子に前記第1
    の駆動信号を前記第2の駆動信号に切り替えて入力した
    後に、前記振動子又は前記相対運動部材を前記目標停止
    位置に停止させることを特徴とする請求項4に記載され
    た振動モータの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の駆動信号の間欠周波数は1.
    0kHz以上であることを特徴とする請求項3から請求
    項5までのいずれか1項に記載された振動モータの駆動
    方法。
  7. 【請求項7】 前記振動子又は前記相対運動部材を前記
    目標停止位置に停止させた際の停止位置誤差は±1μm
    であることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載さ
    れた振動モータの駆動方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7960895B2 (en) 2007-05-07 2011-06-14 Panasonic Corporation Drive unit

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