JP2001045738A - 電磁誘導による回転制動装置 - Google Patents

電磁誘導による回転制動装置

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JP2001045738A
JP2001045738A JP11215681A JP21568199A JP2001045738A JP 2001045738 A JP2001045738 A JP 2001045738A JP 11215681 A JP11215681 A JP 11215681A JP 21568199 A JP21568199 A JP 21568199A JP 2001045738 A JP2001045738 A JP 2001045738A
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electromagnetic induction
unwinding drum
fixed shaft
rotation
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JP11215681A
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Yoshihiko Hirose
美彦 廣瀬
Hiroshi Yamada
洋 山田
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Sanshin Metal Working Co Ltd
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Sanshin Metal Working Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、従来の摩擦を利用
する形式のもの、及びモータの回生制動をを作用させる
ものに代わってメンテナンスが不要で部品点数の少ない
信頼性を高めた電磁誘導による回転制動装置を創造する
ことである。 【解決手段】 電磁誘導による回転制動装置におい
て、本装置は隣り合う機器内の片方にマグネット(3;
22)を装着することによって相対する回転体の機器
(1と14;21と30)間で、マグネットの電磁誘導
作用により低速回転においてはトルクが小さく、回転数
が順次増加するに従い、トルクが順次増加することを特
徴とする前記電磁誘導による回転制動装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導による回
転制動装置に関するものであって、例えば巻出しドラム
が回転し、その回転速度が大きくなるに従って、被巻出
し材に張力を発生し、増大させる制動装置に関するもの
である。被巻出し材としては、金属若しくは非金属線
材、金属若しくは非金属帯材が対象とされることがで
き、また被巻出し材を対象としない場合には巻出しドラ
ムは、摩擦伝動装置、巻き掛け伝動装置、歯車伝動装置
を構成する摩擦車、プーリー、歯車等のような構成要素
自体に置換されることもできる。いずれにせよ回転する
機械要素の回転制動装置が本発明の本質的な対象だから
である。
【0002】
【従来の技術】従来、巻出し材に対する張力の発生に
は、ブレーキ輪とブレーキ片の摩耗を利用する形式のも
の及びモータにより回生制動を作用させるものとがあ
る。前者は、摩擦による摩耗のため、ブレーキ輪及びブ
レーキ片を周期的に交換することが必要で、このために
メンテナンスが必要となる。後者は、モータ及びその制
御装置が高価になる欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、回転
する機械要素の従来技術による回転制動装置としての摩
擦を利用する形式のもの及びモータの回生制動を作用さ
せるものに代わって、メンテナンスが不要で部品点数が
少なく、信頼性の高められた電磁誘導による回転制動装
置を創造することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、特許請求の範囲1項〜5項に記載された発明特定
事項によって解決される。
【0005】
【発明の実施形態】本発明は、磁界と金属板との関係に
ついて成立するフレミングの右手の法則及び左手の法則
を利用する。
【0006】図1に示すように磁界が作用している空間
において電流、運動及び磁界の方向はそれぞれ直交す
る。従って磁界中で金属板を運動させると金属板中に渦
電流が発生する。本発明では磁界を金属板に対して運動
させることにより金属板中に渦電流を発生させ、それに
よって金属板の運動方向と反対方向、従って磁界の運動
方向に磁力が生じることを利用して、磁界を切る運動速
度を早くすることによりその抵抗が増大してより大きな
制動力を発生させることができる。
【0007】本発明の実施例を次に図面に基づいて詳し
く説明する。
【0008】
【実施例】図1〜図5に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は電磁誘導の原理を示す図である。磁界中を
金属板が運動するとフレミングの右手の法則により磁界
の方向と直交する方向に起電力(電流)が生じる。一方
磁界中において金属板に電流が流れるとフレミングの左
手の法則により電流の方向に磁界が作用する。従って図
1において金属板が磁界の方向と直交する方向に運動す
る場合又は金属板が静止していて相対的に磁界が図1に
おける金属板の運動方向と反対に運動すると、電流が実
線で示す矢印方向に発生し、それによって金属板に点線
で示す矢印方向、従って磁界の運動方向に磁力が作用す
ることになる。本発明はこれを利用するものである。
【0009】図2及び図3に、本発明の技術思想を具現
化する電磁誘導による回転制動装置の第1実施例を示
す。
【0010】1は固定軸であり、固定軸1の軸首1c
に、軸受、例えばアンギュラー玉軸受8を介して回転可
能に係合部材、例えばスプライン部材7が配設されてお
り、スプライン部材7が巻出しドラム14の係合穴、例
えばスプライン穴14cと噛み合うことにより、巻出し
ドラム14は固定軸1、従って固定軸1の軸首1cに対
して回転可能にされている。スプライン部材7のスプラ
イン7d及び巻出しドラム14のスプライン穴14cの
スプラインは、図示のようにそれぞれ軸線に対して所定
の角度をなすような円錐面上に形成されたスプラインと
されるか又は図示しない方法でそれぞれ軸線に対して平
行な円筒面上に形成されたスプラインとされることがで
きる。巻出しドラム14の回転の際マグネット収容ディ
スク2に収容されたマグネット(永久磁石)3と巻出し
ドラム14との間の電磁誘導作用により巻出しドラム1
4の固定軸1に対する制動が行われる。巻出しドラム1
4は、例えば巻出しドラム14上に巻き付けられた金属
又は非金属線材の巻出し、金属又は非金属帯状材料の巻
出し、又は被巻出し材を対象としない場合に巻出しドラ
ムを摩擦伝動装置等における円錐車等のような機械要素
に置換した場合における機械要素自体の回転作用が制動
されるものも対象とする。
【0011】固定軸1はロータとしての巻出しドラム1
4に対してステータとして作用するものであって、例え
ば本発明による電磁誘導による回転制動装置が組み込ま
れるフレーム13に軸線方向及び回転方向に不動に固定
される。固定軸1はシャンク1a、ねじ部1b、軸首1
cとから成り、シャンク1aはフレーム13の孔13a
に挿入され、その際固定環用溝1d、1dへの固定環1
1の嵌入によって、固定軸1がその軸線方向に固定され
る。シャンク1aには更にキー溝1eが設けられ、この
キー溝1eとフレーム13のキー溝13bとにキー12
が嵌入されて固定軸1の回転が阻止される。
【0012】固定軸1のねじ部1bにはマグネット収容
ディスク2がその内径ねじ2bによってねじ結合され、
更に同様にナット4がその内径ねじ4aによって固定軸
1のねじ部1bとねじ結合されることにより、マグネッ
ト収容ディスク2の軸線方向の位置、従って巻出しドラ
ム14のフランジ14aに対する距離Aが設定されるこ
とができる。固定軸1の軸首1cにはシム5、スペーサ
6を介してスプライン部材7が嵌合され、スプライン部
材7は、その軸受用穴7aと軸首1cとに外輪及び内輪
を静合された軸受、例えばアンギュラー玉軸受8によっ
て固定軸1の軸首1cに対して回転可能に支承され、そ
の際軸受8は、スプライン部材7のリング状端7b、7
c、軸受8の軸線方向両端及び座金9を介して止めねじ
10のねじ孔1fへのねじ込みによってシム5、スペー
サ6を介してスプライン部材7が固定軸1上その軸線方
向に固定される。
【0013】巻出しドラム14はフランジ14aと巻出
し胴14bとから成り、固定軸1のスプライン部材7に
対応して巻出しドラム14がスプライン部材7に係合
し、例えばスプライン部材7のスプライン7dと噛み合
うためことによる回転連行のための係合穴、例えばスプ
ラインを備えたスプライン穴14cが形成されている。
巻出しドラム14は左右対称に形成されることができる
図示しない他の側でも、図2に示す構成と同様な構成を
有し、かつ固定軸1、マグネット収容ディスク2、スプ
ライン部材7等の構成も図2に示す構成と同様な構成を
有することにより、巻出しドラム14は、巻出しドラム
14の両側で、マグネット収容ディスク2のマグネット
3と巻出しドラム14のフランジ14aの端面との間の
距離Aが一定に保持されて、図1の電磁誘導原理に示す
ような作用を生じさせることができる。即ち、巻出しド
ラム14の回転の際巻出しドラム14に巻き付けられた
線材等の巻出し速度の増大に従って巻出しドラム14の
固定軸1に対する制動トルクが増大し、巻出しドラム1
4は、その巻出し回転中に被巻出し材のより大きな張力
に対抗することになる。従って巻出しドラム14の回転
は、被巻出し材の巻出し速度に対応した制動力をもって
行われ、適切な巻出しが行われる。
【0014】マグネット(永久磁石)3は図3に示すよ
うにマグネット収容ディスク2の端面に亘って、マグネ
ット収容穴2aに複数個、例えば6個収容され、これら
のマグネット3の極性S、N、S、N、S、Nが1つの
円周上に交互に等しい間隔で並ぶように配列されること
ができる。図示しないが、ステータとしての固定軸1の
マグネット収容穴がマグネット収容ディスク2の外周上
に設けられ、そしてマグネット収容穴中のマグネット3
が、マグネット収容ディスク2を半径方向外方で取り囲
むフランジ14aと対向して配列される場合には、マグ
ネット3とフランジ14aとの距離Aは固定軸1の軸線
に対して半径方向に測った距離として設定されることが
できる。
【0015】電磁誘導による回転制動力の調整のために
マグネット収容ディスク2のマグネット3と巻出しドラ
ム14のフランジ14aの端面との間の距離A(例えば
1〜5mm)の調整が必要な場合には、必要な厚さのシ
ム5を交換し、即ち0.01〜0.1mmのオーダーで
厚さの異なるシム5の中から最適な厚さのシム5を選択
してマグネット収容ディスク2の固定軸1のねじ部1b
に対するマグネット収容ディスク2の内径ねじ2bの結
合位置を調整しかつナット4の位置をマグネット収容デ
ィスク2の軸線方向の位置に追従させて調整することに
より同様に内径ねじ4aの固定軸1のねじ部1bへのね
じ結合によるダブルナットの効果によりマグネット収容
ディスク2の軸線方向の位置、従ってマグネット収容デ
ィスク2のマグネット3と巻出しドラム14のフランジ
14aの端面との間の距離Aを調整して、電磁誘導作用
による制動力を巻出しドラム14の巻出し速度に適合さ
せるように任意に再設定することができる。この場合で
も固定軸1上のスプライン部材7のスプライン7dと巻
出しドラム14のスプライン穴14cとの噛み合い位置
は前記距離Aの調整前と変わらない。
【0016】図4及び図5に、本発明の技術思想を具現
化する電磁誘導による回転制動装置の第2実施例を示
す。
【0017】固定軸21は巻出しドラム30に対してス
テータとして作用するものであって、例えば本発明によ
る電磁誘導による回転制動装置が組み込まれるフレーム
29に軸線方向及び回転方向に不動に固定される。
【0018】21は固定軸であり、固定軸21の係合
穴、例えばスプライン穴21dのスプラインに、フラン
ジ30a、巻出し胴30b、軸首30cから成る巻出し
ドラム30の軸首30c上に軸受、例えばアンギュラー
玉軸受34を介して回転可能に支承された係合部材、例
えばスプライン部材33のスプライン33dが係合し特
に噛み合うことにより、固定軸21、特に固定軸21の
マグネット収容ディスク21aに対して巻出しドラム3
0が回転可能に支承されている。マグネット収容ディス
ク21aに収容されたマグネット22と巻出しドラム3
0との間の電磁誘導作用による巻出しドラム30の固定
軸21に対する巻出しドラム30の回転制動が行われ
る。巻出しドラム30は、例えば巻出しドラム30上に
巻き付けられた金属又は非金属線材の巻出し、金属又は
非金属帯状材料の巻出し、又は巻出し材を対象としない
場合巻出しドラムを摩擦伝動装置の円錐車等のような機
械要素に置換した場合の機械要素自体の回転作用が制動
されるものをも対象とする。
【0019】21は固定軸であり、固定軸21はマグネ
ット収容ディスク21aとシャンク21bとから成り、
マグネット収容ディスク21aの端面に亘って、複数
個、例えば6個のマグネット収容穴21cを備える。固
定軸21は例えばフレーム29の孔29aにそのシャン
ク21bを挿入され、マグネット収容ディスク21aは
フレーム29の穴ぐり29cにシム23、スペーサ24
を介して支持されかつシャンク21bの端部に形成され
たねじ孔21fに、座板26、座金27を介して止めね
じ28をねじ込むことによりフレーム29に対して固定
軸21が、その軸線方向において固定され、またシャン
ク21bのキー溝21eとフレーム29のキー溝29b
とにキー25が嵌入されることによりシャンク21b、
従って固定軸21のフレーム29に対する回転が阻止さ
れる。
【0020】固定軸21のスプライン穴21dのスプラ
イン及びスプライン部材33のスプライン33dは図示
のように軸線に対して所定の角度をなす円筒面上に形成
される他、図示しない方法で軸線に対して平行な円筒面
上に形成されることもできる。この際巻出しドラム30
の軸首30c上にはシム31、スペーサ32を介してス
プライン部材33が嵌合され、更に軸受、例えばアンギ
ュラー玉軸受34の内輪が軸首30c上にかつその外輪
がスプライン部材33の軸受穴33aに静合されること
により、スプライン部材33が巻出しドラム30の軸首
30cに対して回転可能に支承されかつスプライン部材
33の両側のリング状端33b及び33c、軸受34の
軸線方向両端を座金35を介してねじ36の軸首30c
のねじ孔30dへのねじ込みによってスプライン部材3
3が巻出しドラム30に対してその軸線方向の位置を固
定されている。上記の構成により、固定軸21のマグネ
ット収容ディスク21aのマグネット収容穴21cに収
容されたマグネット22と巻出しドラム30のフランジ
30aの間の距離Aが設定され、それによって固定軸2
1に対する巻出しドラム30の電磁誘導による回転制動
が行われる。
【0021】図5に示すように、マグネット(永久磁
石)22は図5に示すようにマグネット収容ディスク2
1aの端面に亘って、マグネット収容穴21cに複数
個、例えば6個収容し、これらのマグネットの極性S、
N、S、N、S、Nが1つの円周上に交互に等しい間隔
で並ぶように配列されることができる。図示しないが、
ステータとしての固定軸21のマグネット収容穴がマグ
ネット収容ディスク21aの外周上に設けられそしてマ
グネット収容穴中のマグネット22がマグネット収容デ
ィスク21aを半径方向外方で取り囲む巻出しドラム3
0のフランジ30aと対向して配列される場合、マグネ
ット22とフランジ30aとの距離Aは固定軸21の軸
線に対して半径方向に測った距離として設定されること
ができる。
【0022】電磁誘導による回転制動力の調整のために
マグネット収容ディスク21aのマグネット22と巻出
しドラム30のフランジ30aの端面との間の距離A
(例えば1〜5mm)の調整が必要な場合には、巻出し
ドラム30の軸首30c上のシム31を、前記距離Aを
変えるために必要な厚さのシム31に交換し、即ち0.
01〜0.1mmのオーダーで厚さの異なるシム31の
中から最適な厚さのシム31を選択して巻出しドラム3
0の軸首30c上に嵌合し、スペーサ32を介してスプ
ライン部材33、更にアンギュラー玉軸受34の内輪が
軸首30c上にかつその外輪がスプライン部材33の軸
受穴33aに静合されたスプライン部材33が巻出しド
ラム30の軸首30cに対して回転可能に支承されかつ
スプライン部材33の両側のリング状端33b及び33
c、軸受34の軸線方向両端を座金35を介してねじ3
6の軸首30cのねじ孔30dへのねじ込み量を調整す
ることにより、スプライン部材33が巻出しドラム30
に対してその軸線方向の位置が調整されて改めて固定さ
れる。これによりマグネット22と巻出しドラム30の
フランジ30aの間の距離Aが再設定(調整)され、そ
れによって固定軸21に対する巻出しドラム30の電磁
誘導による回転制動が行われる。その際スプライン部材
33のスプライン33dと固定軸21のスプライン穴2
1dとの噛み合い位置を前記距離Aの調整前と同様な位
置に保つために、固定軸21のシャンク21b上のシム
23を必要な厚さのシム23を交換し、スペーサ24を
フレーム29の穴ぐり29cに嵌入して、シャンク軸首
21bの端に設けられたねじ孔21fに座板26、座金
27を介して止めねじ28をねじ込んで固定軸21をフ
レーム29に対して軸線方向を再び固定することによ
り、前記巻出しドラム30のフランジ30aの端面と、
固定軸21のマグネット収容ディスク21aのマグネッ
ト収容穴21c中に収容されたマグネット22との間の
距離Aの調整量に対応してスプライン部材33のスプラ
イン33dと固定軸21のスプライン穴21dのスプラ
インとの噛み合い位置が前記距離Aの変更前と同様な位
置に調整されることができる。それによって電磁誘導作
用による回転制動力が調整され、改めて固定軸21に対
する巻出しドラム30の好適な回転制動力が設定される
ことができる。
【0023】上記の構成により、固定軸21と巻出しド
ラム30との間に図1の電磁誘導原理に示すような作用
を生じさせることができる。即ち、巻出しドラム30に
巻き付けられた線材等の巻出し速度の増大に従って巻出
しドラム30の固定軸21に対する制動トルクが増大
し、巻出しドラム30は、その巻出し回転中に被巻出し
材のより大きな張力に対抗することになり、被巻出し材
の巻出し速度に応じた巻出しドラムの回転制動が行われ
ることができる。
【0024】尚、本発明の電磁誘導による回転制動装置
は、上記の図示例にのみ限定されるものではなく、本発
明の発明思想を逸脱しない範囲内において種々の伝動装
置に適合するよう変更を加えることにより適用し得るこ
とは勿論である。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、生産ラインにおいて線
材等の巻出しに対して新しい手段が提供され、これによ
って回転速度に応じた送り出し抵抗が発生するため、巻
出し速度に応じて被巻出し材の張力、従って巻出しドラ
ムの制動トルク、伝動装置の回転する機械要素の回転制
動を制御することができ、ひいては巻出し速度、機械要
素の回転速度等を最適に制御することができる。また、
本発明によりコストが低くかつコンパクトで製造ライン
の設計上の条件に適合した電磁誘導による回転制動装置
が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による電磁誘導による回転制動
装置の原理を示す図である。
【図2】図2は、本発明による電磁誘導による回転制動
装置の第1実施例の縦断面図である。
【図3】図3は、図2の電磁誘導による回転制動装置の
マグネットの配列を示す図である。
【図4】図4は、本発明による電磁誘導による回転制動
装置の第2実施例の縦断面図である。
【図5】図5は、図4の電磁誘導による回転制動装置の
マグネットの配列を示す図である。
【符号の説明】
1 固定軸 1a シャンク 1b ねじ部 1c 軸首 1d 固定環用溝 1e キー溝 1f ねじ孔 2 マグネット収容ディスク 2a マグネット収容穴 2b 内径ねじ 3 マグネット(永久磁石) 4 ナット 4a 内径ねじ 5 シム 6 スペーサ 7 スプライン部材 7a 軸受用穴 7b リング状端 7c リング状端 7d スプライン 8 アンギュラー玉軸受 9 座金 10 止めねじ 11 固定環 12 キー 13 フレーム 13a 固定軸用孔 13b キー溝 14 巻出しドラム 14a フランジ 14b 巻付け胴 14c スプライン穴 21 固定軸 21a マグネット収容ディスク 21b シャンク 21c マグネット収容穴 21d スプライン穴 21e キー溝 21f ねじ孔 22 マグネット 23 シム 24 スペーサ 25 キー 26 座板 27 座金 28 止めねじ 29 フレーム 30 巻出しドラム 30a フランジ 30b 巻付け胴 30c 軸首 30d ねじ孔 31 シム 32 スペーサ 33 スプライン部材 33a 軸受用穴 33b リング状端 33c リング状端 33d スプライン 34 アンギュラー玉軸受 35 座金 36 止めねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J058 BA62 BA70 CB01 CC12 CC77 EA02 5H649 AA02 BB03 BB10 GG09 GG13 GG18 HH08 HH18 JK02 JK03 JK04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁誘導による回転制動装置において、 相対的に回転する隣り合う機器(1と14;21と3
    0)の一方にマグネット(3;22)を装着することに
    より両機器の共に非磁性金属材料から成るステータ
    (1;21)とロータ(14;30)との間で、マグネ
    ットの電磁誘導作用によってロータ(14;30)の低
    速回転においては制動トルクが小さく、回転数増加に従
    って制動トルクが増加するようにしたことを特徴とする
    前記電磁誘導による回転制動装置。
  2. 【請求項2】 固定軸(1)の軸首(1c)に対して軸
    受(8)、係合部材(7)及びこれと係合する係合穴
    (14c)を介して回転可能に支承された非磁性金属材
    料から成る巻出しドラム(14)に向かい合うように、
    固定軸(1)に回転不能に固定された非磁性金属材料か
    ら成るマグネット収容ディスク(2)のマグネット収容
    穴(2a)に収容されて複数個のマグネット(3)が配
    列されており、これらのマグネット(3)と巻出しドラ
    ム(14)のフランジ(14a)の端面との間の距離
    (A)が調整可能に設定されており、それにより巻出し
    ドラム(14)の回転の際マグネット(3)と巻出しド
    ラム(14)との間の電磁誘導作用によって巻出しドラ
    ム(14)の回転がその回転速度の増減に応じた制動力
    で制動されるようにされる請求項1に記載の電磁誘導に
    よる回転制動装置。
  3. 【請求項3】 係合部材(7)及びこれと係合する巻出
    しドラム(14)の係合穴(14c)が、スプライン部
    材(7)及びこれと噛み合うスプライン穴(14c)で
    ある、請求項2に記載の電磁誘導による回転制動装置。
  4. 【請求項4】 固定軸(21)に対してその係合穴(2
    1d)、これと係合する係合部材(33)、及び軸受
    (34)を介して回転可能に支承された非磁性金属材料
    から成る巻出しドラム(30)に向かい合うように、固
    定軸(21)の非磁性金属材料から成るマグネット収容
    ディスク(21a)のマグネット収容穴(21c)に収
    容されて複数個のマグネット(22)が配列されてお
    り、これらのマグネット(22)と巻出しドラム(3
    0)のフランジ(30a)の端面との間の距離(A)が
    調整可能に設定されており、それによって巻出しドラム
    (30)の回転の際マグネット(22)と巻出しドラム
    (30)との間の電磁誘導作用によって巻出しドラム
    (30)の回転がその回転速度の増減に応じた制動力に
    よって制動されるようにされる請求項1に記載の電磁誘
    導による回転制動装置。
  5. 【請求項5】 固定軸(21)の係合穴(21d)及び
    これと係合する係合部材(33)が固定軸(21)のス
    プライン穴(21d)及びこれと噛み合うスプライン部
    材(33)である請求項4に記載の電磁誘導による回転
    制動装置。
JP11215681A 1999-07-29 1999-07-29 電磁誘導による回転制動装置 Pending JP2001045738A (ja)

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