JP2001045505A - 固体撮像装置および色折り返しノイズ抑圧装置 - Google Patents

固体撮像装置および色折り返しノイズ抑圧装置

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JP2001045505A
JP2001045505A JP11216878A JP21687899A JP2001045505A JP 2001045505 A JP2001045505 A JP 2001045505A JP 11216878 A JP11216878 A JP 11216878A JP 21687899 A JP21687899 A JP 21687899A JP 2001045505 A JP2001045505 A JP 2001045505A
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difference signal
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Yukihiro Tanizoe
幸広 谷添
Eiji Yamauchi
栄二 山内
Masato Mitsuta
真人 光田
Yasuyuki Kurosawa
康行 黒澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体像を輝度情報と色情報に変換して出力
する固体撮像装置において、小回路規模で、暗部のノイ
ズでも抑圧可能な色の折り返しノイズ抑圧を実現する。 【解決方法】 固体撮像素子1はベイヤー配列の色フィ
ルタを備える。水平相関検出手段15は固体撮像素子1
の出力信号において水平方向での信号変化を示す水平相
関信号RHを検出する。垂直相関検出手段16は垂直方
向での信号変化を示す垂直相関信号RVを検出する。第
1合成処理手段21は第1の差信号(R−G1)と第2
の差信号(R−G2)と水平相関信号RHと垂直相関信
号RVの大小関係に応じて第1の色差信号(R−G)を
生成する。第2合成処理手段22は第3の差信号(B−
G1)と第4の差信号(B−G2)と水平相関信号RH
と垂直相関信号RVの大小関係に応じて第2の色差信号
(B−G)を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画素が配列
形成された撮像面部に複数の色フィルタが配列されて成
る固体撮像素子の出力信号に信号処理を施し、折り返し
ノイズの少ない色信号を得る色折り返しノイズ抑圧装置
に関する。
【0002】また、複数の画素が配列形成された撮像面
部に複数の色フィルタが配列されて成る固体撮像素子を
有し、その出力信号に対して信号処理を施すことにより
輝度信号および色信号を得る固体撮像装置に関し、特に
色の折り返しノイズの少ない色信号を得ることができる
固体撮像装置に関する。
【0003】
【従来の技術】被写体像を輝度情報と色情報に変換して
出力する固体撮像装置には、撮像素子を複数使用する多
板式と、撮像素子を1個のみ使用する単板式がある。単
板式の場合、色情報を得るために、固体撮像素子の撮像
面に画素配列に対応した色フィルタ配列を備えている
が、必然的に各色別のサンプリング間隔は画素間隔より
も長くなってしまい、これによって発生する折り返しノ
イズが画質を劣化させる要因となる。そのため、折り返
しノイズを抑圧する方法が従来より種々提案されてい
る。
【0004】図5は、色の折り返しノイズを抑圧するよ
うにした固体撮像装置の従来技術を示すブロック図であ
る。以下、図5を参照しつつ、動作を説明する。
【0005】被写体からの入射光は、図2に示す色フィ
ルタ配列(ベイヤー配列)を備えた固体撮像素子1の撮
像面に結像する。結像した入射光は撮像素子1にて色フ
ィルタに対応したR(赤)、G1(緑1)、G2(緑
2)、B(青)信号に変換された後、A/D変換手段2
によってデジタル信号に変換される。A/D変換手段2
の出力は、ホワイトバランス手段3に入力され、無彩色
被写体に対するR,G1,G2,B信号の感度が等しく
なるようにゲイン調整される。
【0006】ラインメモリ7,8および加算器4によっ
て垂直ローパスフィルタが構成され、この垂直ローパス
フィルタとその次段の水平ローパスフィルタ5によって
輝度信号処理手段が構成されている。また、ラインメモ
リ7,8,9および加算器10,11によって垂直ロー
パスフィルタが構成され、この垂直ローパスフィルタの
次段に水平ローパスフィルタ12,13が配置されてい
る。
【0007】ホワイトバランス手段3の出力は、ライン
メモリ7,8および加算器4によって構成される垂直ロ
ーパスフィルタと、水平ローパスフィルタ5とによって
色のキャリアを除去された後、輝度信号出力端子6から
出力される。同時に、ホワイトバランス手段3の出力
は、ラインメモリ7,8,9および加算器10,11に
よって構成される垂直ローパスフィルタと、水平ローパ
スフィルタ12,13とによって、色別にローパスフィ
ルタ処理された後、色分離手段14に入力される。色分
離手段14の出力は減算器17,18,19,20に
て、第1の差信号(R−G1)、第2の差信号(R−G
2)、第3の差信号(B−G1)、第4の差信号(B−
G2)に変換された後、第1および第2の判定処理手段
26,27に入力される。
【0008】ここで、被写体が無彩色の縦線であった場
合、すなわち、水平方向に輝度レベルの変化があり、垂
直方向には輝度レベルの変化のない場合を考えると、図
2の色フィルタ配列より、垂直方向の差分では、 R−G2=0 B−G1=0 になる。しかし、水平方向の差分では、 R−G1≠0 B−G2≠0 になりこれが色の折り返しノイズの原因になる。
【0009】同様に、被写体が無彩色の横線であった場
合には、水平方向の差分では、 R−G1=0 B−G2=0 になる。しかし、垂直方向の差分では、 R−G2≠0 B−G1≠0 になり、これが色の折り返しノイズの原因になる。
【0010】そこで、第1判定処理手段26において
は、入力した第1の差信号(R−G1)と第2の差信号
(R−G2)のうち絶対値の小さい方を選択して出力す
る。また、第2判定処理手段27においては、入力した
第3の差信号(B−G1)と第4の差信号(B−G2)
のうち絶対値の小さい方を選択して出力する。これによ
り、被写体が無彩色の縦線、横線であった場合にも、判
定処理手段26,27の出力は零に近いものとなり、色
の折り返しノイズの抑圧された色差信号を得られる。
【0011】第1および第2の判定処理手段26,27
の出力は色差マトリクス演算手段23に入力され、所定
の色差マトリクス演算された後、色差信号出力端子2
4,25より出力される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の方法
では、第1の差信号(R−G1)と第2の差信号(R−
G2)のうちいずれか一方の差信号のみが常に使用さ
れ、また、第3の差信号(B−G1)と第4の差信号
(B−G2)のうちいずれか一方の差信号のみが常に使
用されるので、S/Nが劣化するという課題があった。
【0013】また、第1の色信号G1の色フィルタと第
4の色信号G2の色フィルタの分光特性が完全に一致し
ていない場合には、第1の差信号(R−G1)と第2の
差信号(R−G2)が切り替わる部分で偽の不連続点が
発生し、また、第3の差信号(B−G1)と第4の差信
号(B−G2)が切り替わる部分で偽の不連続点が発生
するという課題があった。
【0014】上記の課題を解決する方法としては、特開
平8−23541号公報に提示されているものがある。
この方法の1つは、第1の差信号(R−G1)と第2の
差信号(R−G2)の値に応じて、第1の差信号(R−
G1)と第2の差信号(R−G2)を重み付け加算する
ための加算比をROMテーブルで持ち、また、第3の差
信号(B−G1)と第4の差信号(B−G2)の値に応
じて、第3の差信号(B−G1)と第4の差信号(B−
G2)を重み付け加算するための加算比をROMテーブ
ルで持つというものである。
【0015】しかし、この方法では、例えば仮に、第1
の差信号(R−G1)と第2の差信号(R−G2)の加
算比が8ビットであった場合は、8bit×65536
wordの加算比のROMテーブルが必要になり、ま
た、その加算比を(R−G1)や(R−G2)に乗算す
るための乗算器が必要になるなど、回路規模が著しく増
大するという課題があった。
【0016】別の方法として、第1の差信号(R−G
1)と第2の差信号(R−G2)の差分値に応じて第1
の差信号(R−G1)と第2の差信号(R−G2)を重
み付け加算するための加算比をROMテーブルで持ち、
また、第3の差信号(B−G1)と第4の差信号(B−
G2)の差分値に応じて第3の差信号(B−G1)と第
4の差信号(B−G2)を重み付け加算するための加算
比をROMテーブルで持つ方法も提示されている。
【0017】この方法では、加算比のROMテーブルは
縮小されるが、第1の差信号(R−G1)や第2の差信
号(R−G2)の絶対値、あるいは第3の差信号(B−
G1)や第4の差信号(B−G2)の絶対値が加算比に
反映されなくなってしまう。すなわち、絶対値の大きな
(R−G1),(R−G2)に小さな差分があった場合
と、絶対値の小さな(R−G1),(R−G2)に差分
があった場合との区別、あるいは、絶対値の大きな(B
−G1),(B−G2)に小さな差分があった場合と、
絶対値の小さな(B−G1),(B−G2)に差分があ
った場合との区別ができないため、比較的暗い部分の色
の折り返しノイズの抑圧が困難になるという課題があっ
た。
【0018】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、偽の色の不連続な変化を発生
させることなく、かつ回路規模の増大が少なく、暗い部
分の色の折り返しノイズでも抑圧可能な固体撮像装置お
よび色折り返しノイズ抑圧装置を実現することを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記した課題の解決を図
ろうとするこの発明の固体撮像装置における色折り返し
ノイズ抑圧装置は、次のような構成となっている。すな
わち、縦2画素、横2画素の繰り返しパターンでかつ一
方の斜め方向の2つの色フィルタどうしが同色の色フィ
ルタ配列を撮像面の画素配列に対応する状態で有する固
体撮像素子の出力信号を入力して、前記固体撮像素子の
出力信号のうち水平方向のみの第1の差分演算によるも
のを第1の差信号とし、垂直方向のみの第2の差分演算
によるものを第2の差信号として、これら第1の差信号
と第2の差信号とから第1の色差信号を生成する一方、
前記固体撮像素子の出力信号のうち水平方向のみの第3
の差分演算によるものを第3の差信号とし、垂直方向の
みの第4の差分演算によるものを第4の差信号として、
これら第3の差信号と第4の差信号とから第2の色差信
号を生成するという構成を前提としている。そして、以
上のような前提の構成をもつ固体撮像装置における色折
り返しノイズ抑圧装置において、次のような要素を備え
たことを特徴としている。すなわち、前記固体撮像素子
の出力信号において水平方向での信号変化を示す水平相
関信号を検出する水平相関検出手段なるものを付加する
とともに、前記固体撮像素子の出力信号において垂直方
向での信号変化を示す垂直相関信号を検出する垂直相関
検出手段なるものを付加してある。
【0020】さらに、従来の技術における第1判定処理
手段に代わるものとして、第1合成処理手段なるものを
設け、この第1合成処理手段において、前記第1の差信
号と第2の差信号と水平相関信号と垂直相関信号を入力
して、これらの大小関係に応じて前記第1の差信号と第
2の差信号と水平相関信号と垂直相関信号との加減算に
より前記第1の色差信号を生成するように構成するとと
もに、従来の技術における第2判定処理手段に代わるも
のとして、第2合成処理手段なるものを設け、この第2
合成処理手段において、前記第3の差信号と第4の差信
号と水平相関信号と垂直相関信号を入力して、これらの
大小関係に応じて前記第3の差信号と第4の差信号と水
平相関信号と垂直相関信号との加減算により前記第2の
色差信号を生成するように構成してあることを特徴とし
ている。
【0021】このような構成を有するこの発明の固体撮
像装置における色折り返しノイズ抑圧装置によると、次
のような作用がある。すなわち、第1の差信号と第2の
差信号が連続的に切り替わり、また、第3の差信号と第
4の差信号が連続的に切り替わることとなるため、斜め
方向の2つの同色の色フィルタの分光特性が不一致であ
っても、それら同色の色フィルタによる2つの色信号が
平均化されるのでS/N比を向上することができるとと
もに、その切り替わりの部分で偽の不連続点が発生する
ことを抑制することができる。また、従来の技術の場合
に必要としたROMテーブルや乗算器などを必要とせ
ず、回路規模の増大を抑制することができる。さらに、
前記の各差信号および水平相関信号と垂直相関信号が比
例関係にある限りは、暗い部分についても明るい部分と
同様の色折り返しノイズの抑圧効果を得ることができ
る。
【0022】また、この発明の固体撮像装置は、次のよ
うな構成となっている。すなわち、縦2画素、横2画素
の繰り返しパターンでかつ一方の斜め方向の2つの色フ
ィルタどうしが同色の色フィルタ配列を撮像面の画素配
列に対応する状態で有する固体撮像素子と、前記固体撮
像素子の出力信号から輝度信号を生成する輝度信号処理
手段と、前記輝度信号処理手段の出力を外部へ出力する
輝度信号出力端子と、前記固体撮像素子の出力信号のう
ち水平方向のみの第1の差分演算により第1の差信号を
生成する第1の差信号生成手段と、前記固体撮像素子の
出力信号のうち垂直方向のみの第2の差分演算により第
2の差信号を生成する第2の差信号生成手段と、前記固
体撮像素子の出力信号のうち水平方向のみの第3の差分
演算により第3の差信号を生成する第3の差信号生成手
段と、前記固体撮像素子の出力信号のうち垂直方向のみ
の第4の差分演算により第4の差信号を生成する第4の
差信号生成手段とを備えているという構成を前提として
いる。そして、以上のような前提の構成をもつ固体撮像
装置において、次のような要素を備えたことを特徴とし
ている。すなわち、前記固体撮像素子の出力信号におい
て水平方向での信号変化を示す水平相関信号を検出する
水平相関検出手段なるものを付加するとともに、前記固
体撮像素子の出力信号において垂直方向での信号変化を
示す垂直相関信号を検出する垂直相関検出手段なるもの
を付加してある。
【0023】さらに、従来の技術における第1判定処理
手段に代わるものとして、第1合成処理手段なるものを
設け、この第1合成処理手段において、前記第1の差信
号と第2の差信号と水平相関信号と垂直相関信号を入力
して、これらの大小関係に応じて前記第1の差信号と第
2の差信号と水平相関信号と垂直相関信号との加減算に
より前記第1の色差信号を生成するように構成するとと
もに、従来の技術における第2判定処理手段に代わるも
のとして、第2合成処理手段なるものを設け、この第2
合成処理手段において、前記第3の差信号と第4の差信
号と水平相関信号と垂直相関信号を入力して、これらの
大小関係に応じて前記第3の差信号と第4の差信号と水
平相関信号と垂直相関信号との加減算により前記第2の
色差信号を生成するように構成してあることを特徴とし
ている。
【0024】なお、併せて、従来の技術の場合と同様
に、前記第1合成処理手段からの第1の色差信号と前記
第2合成処理手段からの第2の色差信号を入力してマト
リクス演算により最終的な2つの色差信号を生成する色
差マトリクス演算手段と、前記2つの最終的な色差信号
を個別に外部へ出力する2つの色差信号出力端子とを備
えている。
【0025】このような構成を有するこの発明の固体撮
像装置は、上記したこの発明の色折り返しノイズ抑圧装
置を内蔵していることを特徴とする固体撮像装置であ
る。この構成によると、すでに述べたのと同様に、第1
の差信号と第2の差信号が連続的に切り替わり、また、
第3の差信号と第4の差信号が連続的に切り替わること
となるため、斜め方向の2つの同色の色フィルタの分光
特性が不一致であっても、それら同色の色フィルタによ
る2つの色信号が平均化されるのでS/N比を向上する
ことができるとともに、その切り替わりの部分で偽の不
連続点が発生することを抑制することができる。また、
従来の技術の場合に必要としたROMテーブルや乗算器
などを必要とせず、回路規模の増大を抑制することがで
きる。さらに、前記の各差信号および水平相関信号と垂
直相関信号が比例関係にある限りは、暗い部分について
も明るい部分と同様の色折り返しノイズの抑圧効果を得
ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を概念的に説明す
る。理解を容易にするため後述する具体的な実施の形態
の説明で用いる図面における符号を併記して記述する。
なお、このような符号の併記によっては、本発明はなん
ら限定されるものではない。
【0027】本願第1の発明の固体撮像装置における色
折り返しノイズ抑圧装置は、次のような構成となってい
る。すなわち、縦2画素、横2画素の繰り返しパターン
でかつ一方の斜め方向の2つの色フィルタどうしが同色
の色フィルタ配列を撮像面の画素配列に対応して備えた
固体撮像素子の出力信号を入力して、前記固体撮像素子
の出力信号のうち水平方向のみの第1の差分演算による
ものを第1の差信号(R−G1)とし、垂直方向のみの
第2の差分演算によるものを第2の差信号(R−G2)
として、これら第1の差信号(R−G1)と第2の差信
号(R−G2)とから第1の色差信号(R−G)を生成
する一方、前記固体撮像素子の出力信号のうち水平方向
のみの第3の差分演算によるものを第3の差信号(B−
G1)とし、垂直方向のみの第4の差分演算によるもの
を第4の差信号(B−G2)として、これら第3の差信
号(B−G1)と第4の差信号(B−G2)とから第2
の色差信号(B−G)を生成するように構成してある固
体撮像装置の色折り返しノイズ抑圧装置であって、前記
固体撮像素子の出力信号において水平方向での信号変化
を示す水平相関信号RHを検出する水平相関検出手段
と、前記固体撮像素子の出力信号において垂直方向での
信号変化を示す垂直相関信号RVを検出する垂直相関検
出手段と、前記第1の差信号(R−G1)と第2の差信
号(R−G2)と水平相関信号RHと垂直相関信号RV
の大小関係に応じた前記第1の差信号(R−G1)と第
2の差信号(R−G2)と水平相関信号RHと垂直相関
信号RVとの加減算により前記第1の色差信号(R−
G)を生成する第1合成処理手段と、前記第3の差信号
(B−G1)と第4の差信号(B−G2)と水平相関信
号RHと垂直相関信号RVの大小関係に応じた前記第3
の差信号(B−G1)と第4の差信号(B−G2)と水
平相関信号RHと垂直相関信号RVとの加減算により前
記第2の色差信号(B−G)を生成する第2合成処理手
段とを備えていることを特徴としている。
【0028】本願第1の発明の色折り返しノイズ抑圧装
置による作用は次のとおりである。すなわち、第1の差
信号(R−G1)と第2の差信号(R−G2)が連続的
に切り替わり、また、第3の差信号(B−G1)と第4
の差信号(B−G2)が連続的に切り替わることとなる
ため、斜め方向の2つの同色の色フィルタG1,G2の
分光特性が不一致であっても、それら同色の色フィルタ
による2つの色信号が平均化されるのでS/N比を向上
することができるとともに、その切り替わりの部分で偽
の不連続点が発生することを抑制することができる。ま
た、従来の技術の場合に必要としたROMテーブルや乗
算器などを必要とせず、回路規模の増大を抑制すること
ができる。さらに、前記の各差信号(R−G1),(R
−G2),(B−G1),(B−G2)および水平相関
信号RHと垂直相関信号RVが比例関係にある限りは、
暗い部分についても明るい部分と同様の色折り返しノイ
ズの抑圧効果を得ることができる。
【0029】本願第2の発明の固体撮像装置における色
折り返しノイズ抑圧装置は、上記の本願第1の発明にお
いて、前記固体撮像素子の色フィルタ配列について、前
記同色の2つの色フィルタがG(緑)フィルタであり、
残りの2つの色フィルタのうちの一方がR(赤)フィル
タ、他方がB(青)フィルタとなっているものである。
【0030】本願第3の発明の固体撮像装置における色
折り返しノイズ抑圧装置は、上記の本願第1の発明をよ
り詳しく記述するものであって、色フィルタとして、縦
2画素、横2画素の繰り返しパターンであって、上の行
が左から順に第1の色フィルタと第2の色フィルタであ
り、下の行が左から順に第3の色フィルタと第4の色フ
ィルタである色フィルタ配列であって、前記第1の色フ
ィルタと前記第4の色フィルタが同色である色フィルタ
配列を撮像面の画素配列に対応する状態で有する固体撮
像素子の出力信号を入力とする固体撮像装置における色
折り返しノイズ抑圧装置において、前記固体撮像素子の
出力信号のうち、前記第2の色フィルタに対応する第2
の色信号と前記第1の色フィルタに対応する第1の色信
号の差をとった第1の差信号(R−G1)を生成する第
1の差信号(R−G1)生成手段と、前記第2の色信号
と前記第4の色フィルタに対応する第4の色信号との差
をとった第2の差信号(R−G2)を生成する第2の差
信号(R−G2)生成手段と、前記第3の色フィルタに
対応する第3の色信号と前記第4の色信号との差をとっ
た第3の差信号(B−G1)を生成する第3の差信号
(B−G1)生成手段と、前記第3の色信号と前記第1
の色信号との差をとった第4の差信号(B−G2)を生
成する第4の差信号(B−G2)生成手段と、前記第1
の色信号と前記第3の色信号の加算値から前記第2の色
信号と前記第4の色信号を減算した信号の絶対値をとっ
た水平相関信号RHを演算する水平相関検出手段と、前
記第1の色信号と前記第2の色信号の加算値から前記第
3の色信号と前記第4の色信号を減算した信号の絶対値
をとった垂直相関信号RVを演算する垂直相関検出手段
と、前記第1の差信号(R−G1)と前記第2の差信号
(R−G2)と前記水平相関信号RHと前記垂直相関信
号RVの大小関係に応じて、前記第1の差信号(R−G
1)と前記第2の差信号(R−G2)と前記水平相関信
号RHと前記垂直相関信号RVを加減算することにより
第1の色差信号(R−G)を生成する第1合成処理手段
と、前記第3の差信号(B−G1)と前記第4の差信号
(B−G2)と前記水平相関信号RHと前記垂直相関信
号RVの大小関係に応じて、前記第3の差信号(B−G
1)と前記第4の差信号(B−G2)と前記水平相関信
号RHと前記垂直相関信号RVを加減算することにより
第2の色差信号(B−G)を生成する第2合成処理手段
とを備えていることを特徴としている。
【0031】本願第3の発明の色折り返しノイズ抑圧装
置による作用は次のとおりである。すなわち、第1の差
信号(R−G1)と第2の差信号(R−G2)が連続的
に切り替わり、また、第3の差信号(B−G1)と第4
の差信号(B−G2)が連続的に切り替わることとなる
ため、斜め方向の2つの同色の色フィルタG1,G2の
分光特性が不一致であっても、それら同色の色フィルタ
による2つの色信号が平均化されるのでS/N比を向上
することができるとともに、その切り替わりの部分で偽
の不連続点が発生することを抑制することができる。ま
た、従来の技術の場合に必要としたROMテーブルや乗
算器などを必要とせず、回路規模の増大を抑制すること
ができる。さらに、前記の各差信号(R−G1),(R
−G2),(B−G1),(B−G2)および水平相関
信号RHと垂直相関信号RVが比例関係にある限りは、
暗い部分についても明るい部分と同様の色折り返しノイ
ズの抑圧効果を得ることができる。
【0032】本願第4の発明の固体撮像装置における色
折り返しノイズ抑圧装置は、上記の本願第1〜第3の発
明において、前記水平相関信号RHに代えて前記水平相
関信号RHを定数倍した信号を用いるとともに、前記垂
直相関信号RVに代えて前記垂直相関信号RVを定数倍
した信号を用いることとしたものであり、上記と同様の
作用が発揮される。
【0033】本願第5の発明の固体撮像装置は、次のよ
うな構成となっている。すなわち、縦2画素、横2画素
の繰り返しパターンでかつ一方の斜め方向の2つの色フ
ィルタどうしが同色の色フィルタ配列を撮像面の画素配
列に対応する状態で有する固体撮像素子と、前記固体撮
像素子の出力信号から輝度信号を生成する輝度信号処理
手段と、前記輝度信号処理手段の出力を外部へ出力する
輝度信号出力端子と、前記固体撮像素子の出力信号のう
ち水平方向のみの第1の差分演算により第1の差信号
(R−G1)を生成する第1の差信号(R−G1)生成
手段と、前記固体撮像素子の出力信号のうち垂直方向の
みの第2の差分演算により第2の差信号(R−G2)を
生成する第2の差信号(R−G2)生成手段と、前記固
体撮像素子の出力信号のうち水平方向のみの第3の差分
演算により第3の差信号(B−G1)を生成する第3の
差信号(B−G1)生成手段と、前記固体撮像素子の出
力信号のうち垂直方向のみの第4の差分演算により第4
の差信号(B−G2)を生成する第4の差信号(B−G
2)生成手段と、前記固体撮像素子の出力信号において
水平方向での信号変化を示す水平相関信号RHを検出す
る水平相関検出手段と、前記固体撮像素子の出力信号に
おいて垂直方向での信号変化を示す垂直相関信号RVを
検出する垂直相関検出手段と、前記第1の差信号(R−
G1)と第2の差信号(R−G2)と水平相関信号RH
と垂直相関信号RVの大小関係に応じた前記第1の差信
号(R−G1)と第2の差信号(R−G2)と水平相関
信号RHと垂直相関信号RVとの加減算により第1の色
差信号(R−G)を生成する第1合成処理手段と、前記
第3の差信号(B−G1)と第4の差信号(B−G2)
と水平相関信号RHと垂直相関信号RVの大小関係に応
じた前記第3の差信号(B−G1)と第4の差信号(B
−G2)と水平相関信号RHと垂直相関信号RVとの加
減算により第2の色差信号(B−G)を生成する第2合
成処理手段と、前記第1合成処理手段からの第1の色差
信号(R−G)と前記第2合成処理手段からの第2の色
差信号(B−G)を入力してマトリクス演算により最終
的な2つの色差信号を生成する色差マトリクス演算手段
と、前記2つの最終的な色差信号を個別に外部へ出力す
る2つの色差信号出力端子とを備えていることを特徴と
している。
【0034】本願第5の発明の固体撮像装置による作用
は次のとおりである。すなわち、本願第1の発明につい
て述べたのと同様に、第1の差信号と第2の差信号が連
続的に切り替わり、また、第3の差信号と第4の差信号
が連続的に切り替わることとなるため、斜め方向の2つ
の同色の色フィルタの分光特性が不一致であっても、そ
れら同色の色フィルタによる2つの色信号が平均化され
るのでS/N比を向上することができるとともに、その
切り替わりの部分で偽の不連続点が発生することを抑制
することができる。また、従来の技術の場合に必要とし
たROMテーブルや乗算器などを必要とせず、回路規模
の増大を抑制することができる。さらに、前記の各差信
号および水平相関信号と垂直相関信号が比例関係にある
限りは、暗い部分についても明るい部分と同様の色折り
返しノイズの抑圧効果を得ることができる。
【0035】本願第6の発明の固体撮像装置は、上記の
本願第5の発明において、前記固体撮像素子の色フィル
タ配列について、前記同色の2つの色フィルタがG
(緑)フィルタであり、残りの2つの色フィルタのうち
の一方がR(赤)フィルタ、他方がB(青)フィルタと
なっているものである。
【0036】本願第7の発明の固体撮像装置は、上記の
本願第5の発明をより詳しく記述するものであって、被
写体像を輝度情報と色情報に変換して出力する固体撮像
装置において、色フィルタとして、縦2画素、横2画素
の繰り返しパターンであって、上の行が左から順に第1
の色フィルタと第2の色フィルタであり、下の行が左か
ら順に第3の色フィルタと第4の色フィルタである色フ
ィルタ配列であって、前記第1の色フィルタと前記第4
の色フィルタが同色である色フィルタ配列を撮像面の画
素配列に対応する状態で有する固体撮像素子と、前記固
体撮像素子の出力信号から輝度信号を生成する輝度信号
処理手段と、前記輝度信号処理手段の出力を外部へ出力
する輝度信号出力端子と、前記固体撮像素子の出力信号
のうち、前記第2の色フィルタに対応する第2の色信号
と前記第1の色フィルタに対応する第1の色信号の差を
とった第1の差信号(R−G1)を生成する第1の差信
号(R−G1)生成手段と、前記第2の色信号と前記第
4の色フィルタに対応する第4の色信号との差をとった
第2の差信号(R−G2)を生成する第2の差信号(R
−G2)生成手段と、前記第3の色フィルタに対応する
第3の色信号と前記第4の色信号との差をとった第3の
差信号(B−G1)を生成する第3の差信号(B−G
1)生成手段と、前記第3の色信号と前記第1の色信号
との差をとった第4の差信号(B−G2)を生成する第
4の差信号(B−G2)生成手段と、前記第1の色信号
と前記第3の色信号の加算値から前記第2の色信号と前
記第4の色信号を減算した信号の絶対値をとった水平相
関信号RHを演算する水平相関検出手段と、前記第1の
色信号と前記第2の色信号の加算値から前記第3の色信
号と前記第4の色信号を減算した信号の絶対値をとった
垂直相関信号RVを演算する垂直相関検出手段と、前記
第1の差信号(R−G1)と前記第2の差信号(R−G
2)と前記水平相関信号RHと前記垂直相関信号RVの
大小関係に応じて、前記第1の差信号(R−G1)と前
記第2の差信号(R−G2)と前記水平相関信号RHと
前記垂直相関信号RVを加減算することにより第1の色
差信号(R−G)を生成する第1合成処理手段と、前記
第3の差信号(B−G1)と前記第4の差信号(B−G
2)と前記水平相関信号RHと前記垂直相関信号RVの
大小関係に応じて、前記第3の差信号(B−G1)と前
記第4の差信号(B−G2)と前記水平相関信号RHと
前記垂直相関信号RVを加減算することにより第2の色
差信号(B−G)を生成する第2合成処理手段とを備え
ていることを特徴としている。
【0037】本願第7の発明の固体撮像装置による作用
は次のとおりである。すなわち、第1の差信号(R−G
1)と第2の差信号(R−G2)が連続的に切り替わ
り、また、第3の差信号(B−G1)と第4の差信号
(B−G2)が連続的に切り替わることとなるため、斜
め方向の2つの同色の色フィルタG1,G2の分光特性
が不一致であっても、それら同色の色フィルタによる2
つの色信号が平均化されるのでS/N比を向上すること
ができるとともに、その切り替わりの部分で偽の不連続
点が発生することを抑制することができる。また、従来
の技術の場合に必要としたROMテーブルや乗算器など
を必要とせず、回路規模の増大を抑制することができ
る。さらに、前記の各差信号(R−G1),(R−G
2),(B−G1),(B−G2)および水平相関信号
RHと垂直相関信号RVが比例関係にある限りは、暗い
部分についても明るい部分と同様の色折り返しノイズの
抑圧効果を得ることができる。
【0038】本願第8の発明の固体撮像装置は、上記の
本願第5〜第7の発明において、前記水平相関信号RH
に代えて前記水平相関信号RHを定数倍した信号を用い
るとともに、前記垂直相関信号RVに代えて前記垂直相
関信号RVを定数倍した信号を用いることとしたもので
あり、上記と同様の作用が発揮される。
【0039】以下、本発明にかかわる固体撮像装置およ
び色折り返しノイズ抑圧装置の具体的な実施の形態を図
1〜図4に基づいて詳細に説明する。
【0040】図1は本実施の形態における固体撮像装置
の構成を示すブロック図であり、色折り返しノイズ抑圧
装置を含むブロック図である。
【0041】この固体撮像装置は、被写体像を輝度情報
と色情報に変換して出力するものであって、以下のよう
に構成されている。CCD(電荷結合デバイス)などの
固体撮像素子1は、その撮像面の前面に、撮像面の画素
配列に対応した色フィルタ配列の図2に示す色フィルタ
を備えている。この色フィルタの色フィルタ配列は、縦
2画素、横2画素の繰り返しパターンであって、上の行
が左から順に第1の色フィルタと第2の色フィルタであ
り、下の行が左から順に第3の色フィルタと第4の色フ
ィルタである色フィルタ配列で、さらに、前記第1の色
フィルタと前記第4の色フィルタが同じ色である色フィ
ルタ配列(ベイヤー配列)となっている。より具体的に
は、前記第1と第4の色フィルタがG(緑)フィルタで
あり、前記第2の色フィルタがR(赤)フィルタであ
り、前記第3の色フィルタがB(青)フィルタとなって
いる。区別するため、第1のGフィルタをG1で表し、
第4のGフィルタをG2で表している。
【0042】第1の色フィルタであるG1フィルタは固
体撮像素子1の出力信号のうち第1の色信号G1を生成
し、第2の色フィルタであるRフィルタは第2の色信号
Rを生成し、第3の色フィルタであるBフィルタは第3
の色信号Bを生成し、第4の色フィルタであるG2フィ
ルタは第4の色信号G2を生成する。
【0043】固体撮像素子1の出力側がA/D変換手段
2の入力側に接続され、A/D変換手段2の出力側がホ
ワイトバランス手段3の入力側に接続されている。ホワ
イトバランス手段3の出力側がラインメモリ7の入力側
に接続され、ラインメモリ7の出力側がラインメモリ8
の入力側に接続され、ラインメモリ8の出力側がライン
メモリ9の入力側に接続されている。
【0044】加算器4の一方の入力側にラインメモリ7
の出力側が接続され、加算器4の他方の入力側にライン
メモリ8の出力側が接続されている。これにより、加算
器4は、あるラインの信号値と1ライン分遅延した隣接
するラインの信号値とを平均することになる。加算器4
の出力は、平均として、(R+B+G1+G2)とな
り、これは輝度値に相当することになる。ラインメモリ
7とラインメモリ8と加算器4が輝度信号についての垂
直ローパスフィルタを構成している。加算器4の出力側
に水平ローパスフィルタ5の入力側が接続され、水平ロ
ーパスフィルタ5の出力側に輝度信号出力端子6が接続
されている。水平ローパスフィルタ5は色のキャリアを
除去する。ラインメモリ7,8と加算器4と水平ローパ
スフィルタ5とが特許請求の範囲にいう輝度信号処理手
段を構成している。
【0045】加算器10の一方の入力側にラインメモリ
7の出力側が接続され、他方の入力側にラインメモリ9
の出力側が接続されている。これにより、加算器10
は、あるラインの信号値と2ライン分遅延したラインの
信号値とを加算することになる。加算器10の出力は、
平均として、(G1×2+R×2)となる。加算器10
の出力側に水平ローパスフィルタ12の入力側が接続さ
れ、水平ローパスフィルタ10の出力側が色分離手段1
4に接続されている。水平ローパスフィルタ12は色の
キャリアを除去する。
【0046】また、加算器11の一方の入力側にホワイ
トバランス手段3の出力側が接続され、他方の入力側に
ラインメモリ8の出力側が接続されている。これによ
り、加算器11は、あるラインの信号値と2ライン分遅
延したラインの信号値とを加算することになる。ただ
し、加算器10による加算の2ラインとは1ラインずつ
ずれている。すなわち、一方が偶数ラインの加算とする
と、他方は奇数ラインの加算となっている。加算器11
の出力は、平均として、(G2×2+B×2)となる。
加算器11の出力側に水平ローパスフィルタ13の入力
側が接続され、水平ローパスフィルタ13の出力側が色
分離手段14に接続されている。水平ローパスフィルタ
13は色のキャリアを除去する。
【0047】ラインメモリ7とラインメモリ8とライン
メモリ9と加算器10と加算器11が色信号についての
垂直ローパスフィルタを構成している。
【0048】ホワイトバランス手段3は、無彩色被写体
に対する第1の色信号G1、第2の色信号R、第3の色
信号B、第4の色信号G2の感度が等しくなるようにゲ
イン調整を行うものである。
【0049】色分離手段14は、2つの水平ローパスフ
ィルタ12,13からの信号を入力して、第1の色信号
G1、第2の色信号R、第3の色信号B、第4の色信号
G2の色分離を行い、個別に出力するようになってい
る。
【0050】減算器17は、色分離手段14からの第2
の色信号Rと第1の色信号G1を入力して差分をとり、
第1の差信号(R−G1)を出力するようになってい
る。この減算器17が特許請求の範囲にいう第1の差信
号生成手段を構成している。
【0051】減算器18は、色分離手段14からの第2
の色信号Rと第4の色信号G2を入力して差分をとり、
第2の差信号(R−G2)を出力するようになってい
る。この減算器18が特許請求の範囲にいう第2の差信
号生成手段を構成している。
【0052】減算器19は、色分離手段14からの第3
の色信号Bと第1の色信号G1を入力して差分をとり、
第3の差信号(B−G1)を出力するようになってい
る。この減算器19が特許請求の範囲にいう第3の差信
号生成手段を構成している。
【0053】減算器20は、色分離手段14からの第3
の色信号Bと第4の色信号G2を入力して差分をとり、
第4の差信号(B−G2)を出力するようになってい
る。この減算器20が特許請求の範囲にいう第4の差信
号生成手段を構成している。
【0054】図5に示した従来の技術の場合とは異な
り、本実施の形態の場合には、色分離手段14と色差マ
トリクス演算手段23との間に、第1合成処理手段21
と、第2合成処理手段22と、水平相関検出手段15
と、垂直相関検出手段16とを配置してある。
【0055】水平相関検出手段15の入力側には色分離
手段14からの4つの信号すなわち第1の色信号G1と
第2の色信号Rと第3の色信号Bと第4の色信号G2が
入力されており、水平相関検出手段15は、第1の色信
号G1と第3の色信号Bとの加算値(G1+B)から第
2の色信号Rと第4の色信号G2の加算値(R+G2)
を減算したものの絶対値である水平相関信号RHを演算
し、その水平相関信号RHを第1合成処理手段21およ
び第2合成処理手段22に出力するようになっている。
水平相関信号RHは、 RH=|(G1+B)−(R+G2)| =|(R+G2)−(G1+B)| …………………………(1) となる。
【0056】垂直相関検出手段16の入力側にも色分離
手段14からの第1の色信号G1と第2の色信号Rと第
3の色信号Bと第4の色信号G2が入力されており、垂
直相関検出手段16は、第1の色信号G1と第2の色信
号Rとの加算値(G1+R)から第3の色信号Bと第4
の色信号G2の加算値(B+G2)を減算したものの絶
対値である垂直相関信号RVを演算し、その垂直相関信
号RVを第1合成処理手段21および第2合成処理手段
22に出力するようになっている。垂直相関信号RV
は、 RV=|(G1+R)−(B+G2)| |(R+G1)−(B+G2)| …………………………(2) となる。
【0057】水平相関信号RHは被写体が縦線である場
合に大きくなり、垂直相関信号RVは被写体が横線であ
る場合に大きくなる。
【0058】第1合成処理手段21は、第1の差信号
(R−G1)と第2の差信号(R−G2)と水平相関信
号RHと垂直相関信号RVの大小関係に応じて、第1の
差信号(R−G1)と第2の差信号(R−G2)と水平
相関信号RHと垂直相関信号RVを加減算することによ
り、第1の色差信号(R−G)を生成するように構成さ
れている。その詳細は後述する。
【0059】第2合成処理手段22は、第3の差信号
(B−G1)と第4の差信号(B−G2)と水平相関信
号RHと垂直相関信号RVの大小関係に応じて、第3の
差信号(B−G1)と第4の差信号(B−G2)と水平
相関信号RHと垂直相関信号RVを加減算することによ
り、第2の色差信号(B−G)を生成するように構成さ
れている。その詳細は後述する。
【0060】第1合成処理手段21から出力される第1
の色差信号(R−G)および第2合成処理手段22から
出力される第2の色差信号(B−G)は色差マトリクス
演算手段23に入力され、この色差マトリクス演算手段
23によって演算された結果の最終の色差信号(R−
Y)および色差信号(B−Y)がそれぞれ色差信号出力
端子24,25から出力されるように構成されている。
【0061】図3は図1における第1合成処理手段21
の構成を示すブロック図である。第1合成処理手段21
は、4つコア回路34,35,36,37と、2つの減
算器38,39と、2つの加算器40,41から構成さ
れている。
【0062】減算器17からの第1の差信号(R−G
1)が入力端子30からコア回路34,35に入力信号
inとして入力され、減算器18からの第2の差信号
(R−G2)が入力端子31からコア回路36,37に
入力信号inとして入力され、水平相関検出手段15か
らの水平相関信号RHが入力端子32からコア回路3
5,37に入力信号thとして入力され、垂直相関検出
手段16からの垂直相関信号RVが入力端子33からコ
ア回路34,46に入力信号thとして入力されるよう
に構成されている。
【0063】各コア回路34,35,36,37は、入
力信号in,thに対して、 in<−2×th ならば out=0 ……(3) −2×th≦in<−th ならば out=−2×th−in ……(4) −th≦in<th ならば out=in ……(5) th≦in<2×th ならば out=2×th−in ……(6) 2×th≦in ならば out=0 ……(7) のような処理を施し、出力信号outを出力するように
構成されている。
【0064】図4は式(3)〜(7)の処理を行うコア
回路34,35,36,37の入出力信号の関係を示し
た図である。式(3)〜(7)のような処理を行う回路
は、thを2倍するためのビットシフト回路と、−t
h,−2×thの演算のための符号反転回路と、−t
h,th,−2×th,2×th,inの比較演算を行
うための比較器と、−2×th−in,2×th−in
の演算のための減算器と、比較演算の結果に従って出力
を切り替えるスイッチなどによって容易に構成すること
が可能である。
【0065】ここで、式(3)〜(7)によるコア回路
34,35,36,37の処理を、 out=core(in,th) …………………………………(8) と表すとする。
【0066】コア回路34は、入力信号inとして第1
の差信号(R−G1)を、入力信号thとして垂直相関
信号RVを入力するので、その出力信号outは、 out=core(R−G1,RV) ……………………………(9) となる。
【0067】コア回路35は、入力信号inとして第1
の差信号(R−G1)を、入力信号thとして水平相関
信号RHを入力するので、その出力信号outは、 out=core(R−G1,RH) ……………………………(10) となる。
【0068】コア回路36は、入力信号inとして第2
の差信号(R−G2)を、入力信号thとして垂直相関
信号RVを入力するので、その出力信号outは、 out=core(R−G2,RV) ……………………………(11) となる。
【0069】コア回路37は、入力信号inとして第2
の差信号(R−G2)を、入力信号thとして水平相関
信号RHを入力するので、その出力信号outは、 out=core(R−G2,RH) ……………………………(12) となる。
【0070】減算器38は、コア回路34の出力信号o
ut=core(R−G1,RV)からコア回路35の
出力信号out=core(R−G1,RH)を減算す
るように構成され、加算器40は、減算器38の出力信
号(core(R−G1,RV)−core(R−G
1,RH))と減算器17からの第1の差信号(R−G
1)を加算するように構成されている。加算器40の出
力信号S1は、 S1=R−G1+core(R−G1,RV) −core(R−G1,RH) …………………(13) となる。
【0071】減算器39は、コア回路37の出力信号o
ut=core(R−G2,RH)からコア回路36の
出力信号out=core(R−G2,RV)を減算す
るように構成され、加算器41は、減算器39の出力信
号(core(R−G2,RH)−core(R−G
2,RV))と減算器18からの第2の差信号(R−G
2)を加算するように構成されている。加算器41の出
力信号S2は、 S2=R−G2+core(R−G2,RH) −core(R−G2,RV) …………………(14) となる。
【0072】加算器42は、加算器40の出力信号S1
と加算器41の出力信号S2を加算して第1の色差信号
(R−G)を生成し、それを出力端子43から出力する
ようになっている。
【0073】以上の結果として、図3の第1合成処理手
段21における処理内容は、 R−G= R−G1−core(R−G1,RH) +core(R−G1,RV) +R−G2−core(R−G2,RV) +core(R−G2,RH) ………………(15) と表される。
【0074】以下、式(15)によって表される第1合成
処理手段21における処理について説明する。 〔1〕被写体が平坦の場合 まず、被写体が平坦であった場合は、水平相関信号RH
と垂直相関信号RVとが等しい値になるため、式(15)
中の −core(R−G1,RH)+core(R−G1,
RV) および、 −core(R−G2,RV)+core(R−G2,
RH) の部分が共に0になる。したがって、出力信号である第
1の色差信号(R−G)は、 R−G=R−G1+R−G2 ………………………………………(16) となり、G1とG2が加算平均された出力信号が得られ
る。 〔2〕被写体が無彩色の縦線に近い状態の場合 次に、被写体が無彩色の縦線に近いものになってくる
と、水平方向の変化である水平相関信号RHは大きくな
り、逆に、垂直方向の変化である垂直相関信号RVは小
さくなってくる。すなわち、RH>RVとなってくる。
【0075】式(15)における右辺第2項のcore
(R−G1,RH)は、th=RHが大きいので、図4
の入出力特性において、〔ハ〕の領域に近くなり、この
core(R−G1,RH)は(R−G1)に接近す
る。したがって、R−G1−core(R−G1,R
H)の絶対値は小さくなる。
【0076】また、式(15)の右辺第3項のcore
(R−G1,RV)は、th=RVが小さいので、図4
の入出力特性において、〔ホ〕の領域に近くなり、この
core(R−G1,RH)は0に接近する。したがっ
て、core(R−G1,RH)の絶対値は小さくな
る。
【0077】また、式(15)の右辺第5項のcore
(R−G2,RV)は、th=RVが小さいので、図4
の入出力特性において、〔ホ〕の領域に近くなり、この
core(R−G2,RV)は0に接近する。したがっ
て、R−G2−core(R−G2,RV)の絶対値は
大きくなる。
【0078】また、式(15)の右辺第6項のcore
(R−G2,RH)は、th=RHが大きいので、図4
の入出力特性において、〔ハ〕の領域に近くなり、した
がって、core(R−G2,RH)の絶対値は大きく
なる。
【0079】以上の総合の結果として、第1の色差信号
(R−G)における(R−G2)の成分が次第に大きく
なる。 〔3〕被写体が無彩色の完全な縦線である場合 特に、被写体が無彩色の完全な縦線であった場合には、
ホワイトバランス回路3にて、第1の色信号G1、第2
の色信号R、第3の色信号B、第4の色信号G2の無彩
色被写体に対する感度が等しくなるようにゲイン調整さ
れた信号であることを考えると、図2の色フィルタ配列
より、 R−G1=G2−B …………………………………………………(17) R=G2 …………………………………………………(18) G1=B …………………………………………………(19) となるので、式(1)の水平相関信号RHは、 RH=|(R+G2)−(G1+B)| =|(R−G1)+(G2−B)| =|(R−G1)+(R−G1)| =|2×(R−G1)| ………………………(20) となる。図2の色フィルタ配列より、このときのRHは
大きい値をもつと考えてよい。
【0080】また、式(2)の垂直相関信号RVは、 RV=|(R+G1)−(B+G2)| =|(R−G2)−(G1−B)| =0 ………………………(21) となる。このとき、コア回路34においては、 out=core(R−G1,RV) =core(R−G1,0)=0 …………………………(22) であり、コア回路35においては、 out=core(R−G1,RH) =core(R−G1,|2×(R−G1)|) …………(23) で、in=R−G1がth=|2×(R−G1)|より
も小さくなるので、図2の色フィルタ配列より、〔ハ〕
の領域となり、結局、このコア回路35では、 out=in=R−G1 ………………………………………………(24) となる。また、コア回路36においては、 out=core(R−G2,RV) =core(R−G2,0)=0 ……………………………(25) であり、コア回路37においては、 out=core(R−G2,RH) =core(R−G2,|2×(R−G1)|) …………(26) で、R−G2は図2の色フィルタ配列からみて充分に小
さく、したがって、in=R−G2はth=|2×(R
−G1)|よりも小さくなるので、図2の〔ハ〕の領域
となり、結局、このコア回路37では、 out=in=R−G2 ……………………………………………(26) となる。その結果、第1合成処理手段21の出力端子4
3から出力されるべき第1の色差信号(R−G)は、 R−G= R−G1−core(R−G1,RH) +core(R−G1,RV) +R−G2−core(R−G2,RV) +core(R−G2,RH) = R−G1−(R−G1)+0 +R−G2−(R−G2)+0=0 …………(27) となる。すなわち、第1の色差信号(R−G)=0とな
り、被写体が無彩色の完全な縦線であっても、色の折り
返しノイズが完全に抑圧された信号が得られることにな
る。 〔4〕被写体が無彩色の横線に近い場合 同様に、被写体が無彩色の横線に近いものになってくる
と、垂直方向の変化である垂直相関信号RVは多くな
り、逆に、水平方向の変化である水平相関信号RHは小
さくなってくる。すなわち、RH<RVとなってくる。
【0081】式(15)における右辺第5項のcore
(R−G2,RV)は、th=RVが大きいので、図4
の入出力特性において、〔ハ〕の領域に近くなり、この
core(R−G2,RV)は(R−G2)に接近す
る。したがって、R−G2−core(R−G2,R
V)の絶対値は小さくなる。
【0082】また、式(15)の右辺第6項のcore
(R−G2,RH)は、th=RHが小さいので、図4
の入出力特性において、〔ホ〕の領域に近くなり、この
core(R−G2,RH)は0に接近する。したがっ
て、core(R−G2,RH)の絶対値は小さくな
る。
【0083】また、式(15)の右辺第2項のcore
(R−G1,RH)は、th=RHが小さいので、図4
の入出力特性において、〔ホ〕の領域に近くなり、この
core(R−G1,RH)は0に接近する。したがっ
て、R−G1−core(R−G1,RH)の絶対値は
大きくなる。
【0084】また、式(15)の右辺第3項のcore
(R−G1,RV)は、th=RVが大きいので、図4
の入出力特性において、〔ハ〕の領域に近くなり、した
がって、core(R−G1,RV)の絶対値は大きく
なる。
【0085】以上の総合の結果として、第1の色差信号
(R−G)における(R−G1)の成分が次第に大きく
なる。 〔5〕被写体が無彩色の完全な横線の場合 特に、被写体が無彩色の完全な横線であった場合には、 R−G2=G1−B …………………………………………………(28) R=G1 …………………………………………………(29) G2=B …………………………………………………(30) となるので、式(1)の水平相関信号RHは、 RH=|(R+G2)−(B+G1)| =|(R−G1)−(B−G2)| =0 ………………………(31) となる。
【0086】また、式(2)の垂直相関信号RVは、 RV=|(R+G1)−(B+G2)| =|(R−G2)+(G1−B)| =|(R−G2)+(R−G2)| =|2×(R−G2)| ………………………(32) となる。図2の色フィルタ配列より、このときのRVは
大きい値をもつと考えてよい。
【0087】このとき、コア回路34においては、 out=core(R−G1,RV) =core(R−G1,|2×(R−G2)|) …………(33) で、R−G1は図2の色フィルタ配列からみて充分に小
さく、したがって、in=R−G1はth=|2×(R
−G2)|よりも小さくなるので、図2の〔ハ〕の領域
となり、結局、このコア回路34では、 out=in=R−G1 ……………………………………………(34) となる。また、コア回路35においては、 out=core(R−G1,RH) =core(R−G2,0)=0 …………………………(35) である。また、コア回路36においては、 out=core(R−G2,RV) =core(R−G2,|2×(R−G2)|) …………(36) で、in=R−G2がth=|2×(R−G2)|より
も小さくなるので、図2の色フィルタ配列より、〔ハ〕
の領域となり、結局、このコア回路36では、 out=in=R−G2 ……………………………………………(37) となる。コア回路37においては、 out=core(R−G2,RH) =core(R−G2,0)=0 …………………………(38) である。その結果、第1合成処理手段21の出力端子4
3から出力されるべき第1の色差信号(R−G)は、 R−G= R−G1−core(R−G1,RH) +core(R−G1,RV) +R−G2−core(R−G2,RV) +core(R−G2,RH) = R−G1−0+(R−G1) +R−G2−(R−G2)+0 =2×(R−G1)=0 …………………(39) となる。すなわち、第1の色差信号(R−G)=0とな
り、被写体が無彩色の完全な横線であっても、色の折り
返しノイズが完全に抑圧された信号が得られるようなっ
ている。
【0088】以上で、第1合成処理手段21の構成およ
び動作の説明を終える。
【0089】次に、第2合成処理手段22について説明
する。第2合成処理手段22においては、図3におい
て、入力端子30に減算器19からの第3の差信号(B
−G1)がコア回路34,35に入力信号inとして入
力されるようになるとともに、入力端子31に減算器2
0からの第4の差信号(B−G2)がコア回路36,3
7に入力信号inとして入力されるようになり、出力端
子43から第2の色差信号(B−G)が出力されるよう
になる点を除いては、第1合成処理手段21の場合と全
く同様であり、第2合成処理手段22における処理内容
は、 B−G= B−G2−core(B−G2,RH) +core(B−G2,RV) +B−G1−core(B−G1,RV) +core(B−G1,RH) ……………(40) と表される。式(40)によって表される第2合成処理手
段22における処理の詳細な説明については、前述の第
1合成処理手段21における処理〔1〕〜〔5〕と同様
であるので省略する。
【0090】以上のような構成と動作によって、第1合
成処理手段21の出力の第1の色差信号(R−G)も、
第2合成処理手段22の出力である第2の色差信号(B
−G)も、無彩色の縦線および横線の被写体に対して、
色折り返しノイズの抑圧された信号を得ることができ
る。
【0091】また、平坦な被写体においては、第1の色
信号G1と第4の色信号G2が平均化されるので、S/
Nの劣化のない信号が得られる。
【0092】更に、第1の差信号(R−G1)と第2の
差信号(R−G2)が連続的に切り替わるので、第1の
色信号G1の色フィルタと第4の色信号G2の色フィル
タの分光特性が一致していなくても、第1の差信号(R
−G1)と第2の差信号(R−G2)が切り替わる部分
での偽の不連続点が発生することがなく、また、第3の
差信号(B−G1)と第4の差信号(B−G2)が連続
的に切り替わるので、第1の色信号G1の色フィルタと
第4の色信号G2の色フィルタの分光特性が一致してい
なくても、第3の差信号(B−G1)と第4の差信号
(B−G2)が切り替わる部分での偽の不連続点が発生
することもない。
【0093】しかも、ROMテーブルや乗算器等を使用
しないので、小回路規模での実現が可能である。
【0094】加えて、第1の差信号(R−G1)と第2
の差信号(R−G2)と第3の差信号(B−G1)と第
4の差信号(B−G2)と水平相関信号RHと垂直相関
信号RVとが比例関係にある限り、全体の絶対値が変化
しても同様の効果が得られる。すなわち、暗い部分につ
いても明るい部分と同様の色折り返しノイズ抑圧効果を
得ることができる。
【0095】なお、本実施の形態においては、第1の色
差信号(R−G)と第2の色差信号(B−G)を別々の
回路、すなわち、第1合成処理手段21と第2合成処理
手段22とで個別に処理する構成としたが、第1の色差
信号(R−G)と第2の色差信号(B−G)を水平方向
または垂直方向にサブサンプリングして点順次または線
順次に処理する構成にすることにより、第1合成処理手
段と第2合成処理手段を同一の回路で実現することも可
能である。
【0096】また、本実施の形態においては、固体撮像
装置のA/D変換手段2以降の処理をハードウェアにて
実現しているが、マイクロコンピューター等を用いて、
A/D変換手段2以降の処理の一部または全部をソフト
ウェアによって実現することも可能である。
【0097】なお、前記水平相関信号RHに代えて前記
水平相関信号RHを定数倍した信号RH′を用いるとと
もに、前記垂直相関信号RVに代えて前記垂直相関信号
RVを定数倍した信号RV′を用いるようにしてもよ
い。この場合、水平相関信号RHに掛ける係数と垂直相
関信号RVに掛ける係数とは同じとする。その係数をk
とすると、式(1)に代えて、 RH′=k×RH =k×|(G1+B)−(R+G2)| =k×|(R+G2)−(G1+B)| …………………(41) を用い、また、式(2)に代えて、 RV′=k×RV =k×|(G1+R)−(B+G2)| =k×|(R+G1)−(B+G2)| …………………(42) を用いるものとする。そして、図3の第1合成処理手段
21における処理内容は、式(15)に代えて、 R−G= R−G1−core(R−G1,RH′) +core(R−G1,RV′) +R−G2−core(R−G2,RV′) +core(R−G2,RH′) ……………(43) を用い、また、第2合成処理手段22における処理内容
は、式(40)に代えて、 B−G= B−G2−core(B−G2,RH′) +core(B−G2,RV′) +B−G1−core(B−G1,RV′) +core(B−G1,RH′) ……………(44) を用いるものとする。このように、水平相関信号RHを
k倍した信号RH′および垂直相関信号RVをk倍した
信号RV′を用いても、上記と同様の効果を発揮するこ
とができる。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、斜め方向の2つの同色
の色フィルタの分光特性が不一致であっても、S/N比
を向上することができるとともに、第1の差信号と第2
の差信号の切り替わりの部分、および、第3の差信号と
第4の差信号の切り替わりの部分で偽の不連続点が発生
することを抑制することができる。また、従来の技術の
場合に必要としたROMテーブルや乗算器などを必要と
せず、回路規模の増大を抑制することができる。さら
に、前記の各差信号および水平相関信号と垂直相関信号
が比例関係にある限りは、暗い部分についても明るい部
分と同様の色折り返しノイズの抑圧効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の色折り返しノイズ抑圧
装置を含む固体撮像装置の構成を示すブロック図
【図2】 実施の形態における固体撮像素子が備える色
フィルタ配列の図
【図3】 実施の形態における第1合成処理手段の構成
を示すブロック図
【図4】 実施の形態における第1合成処理手段を構成
しているコア回路の入出力信号の関係を示す特性図
【図5】 従来の技術の固体撮像装置の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
1……固体撮像素子 2……A/D変換手段 3……ホワイトバランス手段 4,10,11,40,41,42……加算器 5,12,13……水平ローパスフィルタ 6……輝度信号出力端子 7,8,9……ラインメモリ 14……色分離手段 15……水平相関検出手段 16……垂直相関検出手段 17……第1の差信号生成手段としての減算器 18……第2の差信号生成手段としての減算器 19……第3の差信号生成手段としての減算器 20……第4の差信号生成手段としての減算器 38,39……減算器 21……第1合成処理手段 22……第2合成処理手段 23……色差マトリクス演算手段 24,25……色差信号出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光田 真人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 黒澤 康行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦2画素、横2画素の繰り返しパターン
    でかつ一方の斜め方向の2つの色フィルタどうしが同色
    の色フィルタ配列を撮像面の画素配列に対応する状態で
    有する固体撮像素子の出力信号を入力して、 前記固体撮像素子の出力信号のうち水平方向のみの第1
    の差分演算によるものを第1の差信号とし、垂直方向の
    みの第2の差分演算によるものを第2の差信号として、
    これら第1の差信号と第2の差信号とから第1の色差信
    号を生成する一方、 前記固体撮像素子の出力信号のうち水平方向のみの第3
    の差分演算によるものを第3の差信号とし、垂直方向の
    みの第4の差分演算によるものを第4の差信号として、
    これら第3の差信号と第4の差信号とから第2の色差信
    号を生成するように構成してある固体撮像装置の色折り
    返しノイズ抑圧装置であって、 前記固体撮像素子の出力信号において水平方向での信号
    変化を示す水平相関信号を検出する水平相関検出手段
    と、 前記固体撮像素子の出力信号において垂直方向での信号
    変化を示す垂直相関信号を検出する垂直相関検出手段
    と、 前記第1の差信号と第2の差信号と水平相関信号と垂直
    相関信号の大小関係に応じた前記第1の差信号と第2の
    差信号と水平相関信号と垂直相関信号との加減算により
    前記第1の色差信号を生成する第1合成処理手段と、 前記第3の差信号と第4の差信号と水平相関信号と垂直
    相関信号の大小関係に応じた前記第3の差信号と第4の
    差信号と水平相関信号と垂直相関信号との加減算により
    前記第2の色差信号を生成する第2合成処理手段とを備
    えていることを特徴とする固体撮像装置における色折り
    返しノイズ抑圧装置。
  2. 【請求項2】 前記固体撮像素子の色フィルタ配列につ
    いて、前記同色の2つの色フィルタがG(緑)フィルタ
    であり、残りの2つの色フィルタのうちの一方がR
    (赤)フィルタ、他方がB(青)フィルタとなっている
    請求項1記載の固体撮像装置における色折り返しノイズ
    抑圧装置。
  3. 【請求項3】 色フィルタとして、縦2画素、横2画素
    の繰り返しパターンであって、上の行が左から順に第1
    の色フィルタと第2の色フィルタであり、下の行が左か
    ら順に第3の色フィルタと第4の色フィルタである色フ
    ィルタ配列であって、前記第1の色フィルタと前記第4
    の色フィルタが同色である色フィルタ配列を撮像面の画
    素配列に対応する状態で有する固体撮像素子の出力信号
    を入力とする固体撮像装置における色折り返しノイズ抑
    圧装置において、 前記固体撮像素子の出力信号のうち、前記第2の色フィ
    ルタに対応する第2の色信号と前記第1の色フィルタに
    対応する第1の色信号の差をとった第1の差信号を生成
    する第1の差信号生成手段と、 前記第2の色信号と前記第4の色フィルタに対応する第
    4の色信号との差をとった第2の差信号を生成する第2
    の差信号生成手段と、 前記第3の色フィルタに対応する第3の色信号と前記第
    4の色信号との差をとった第3の差信号を生成する第3
    の差信号生成手段と、 前記第3の色信号と前記第1の色信号との差をとった第
    4の差信号を生成する第4の差信号生成手段と、 前記第1の色信号と前記第3の色信号の加算値から前記
    第2の色信号と前記第4の色信号を減算した信号の絶対
    値をとった水平相関信号を演算する水平相関検出手段
    と、 前記第1の色信号と前記第2の色信号の加算値から前記
    第3の色信号と前記第4の色信号を減算した信号の絶対
    値をとった垂直相関信号を演算する垂直相関検出手段
    と、 前記第1の差信号と前記第2の差信号と前記水平相関信
    号と前記垂直相関信号の大小関係に応じて、前記第1の
    差信号と前記第2の差信号と前記水平相関信号と前記垂
    直相関信号を加減算することにより第1の色差信号を生
    成する第1合成処理手段と、 前記第3の差信号と前記第4の差信号と前記水平相関信
    号と前記垂直相関信号の大小関係に応じて、前記第3の
    差信号と前記第4の差信号と前記水平相関信号と前記垂
    直相関信号を加減算することにより第2の色差信号を生
    成する第2合成処理手段とを備えていることを特徴とす
    る固体撮像装置における色折り返しノイズ抑圧装置。
  4. 【請求項4】 前記水平相関信号に代えて前記水平相関
    信号を定数倍した信号を用いるとともに、前記垂直相関
    信号に代えて前記垂直相関信号を定数倍した信号を用い
    ることとした請求項1から請求項3までのいずれかに記
    載の固体撮像装置における色折り返しノイズ抑圧装置。
  5. 【請求項5】 縦2画素、横2画素の繰り返しパターン
    でかつ一方の斜め方向の2つの色フィルタどうしが同色
    の色フィルタ配列を撮像面の画素配列に対応して備えた
    固体撮像素子と、 前記固体撮像素子の出力信号から輝度信号を生成する輝
    度信号処理手段と、 前記輝度信号処理手段の出力を外部へ出力する輝度信号
    出力端子と、 前記固体撮像素子の出力信号のうち水平方向のみの第1
    の差分演算により第1の差信号を生成する第1の差信号
    生成手段と、 前記固体撮像素子の出力信号のうち垂直方向のみの第2
    の差分演算により第2の差信号を生成する第2の差信号
    生成手段と、 前記固体撮像素子の出力信号のうち水平方向のみの第3
    の差分演算により第3の差信号を生成する第3の差信号
    生成手段と、 前記固体撮像素子の出力信号のうち垂直方向のみの第4
    の差分演算により第4の差信号を生成する第4の差信号
    生成手段と、 前記固体撮像素子の出力信号において水平方向での信号
    変化を示す水平相関信号を検出する水平相関検出手段
    と、 前記固体撮像素子の出力信号において垂直方向での信号
    変化を示す垂直相関信号を検出する垂直相関検出手段
    と、 前記第1の差信号と第2の差信号と水平相関信号と垂直
    相関信号の大小関係に応じた前記第1の差信号と第2の
    差信号と水平相関信号と垂直相関信号との加減算により
    第1の色差信号を生成する第1合成処理手段と、 前記第3の差信号と第4の差信号と水平相関信号と垂直
    相関信号の大小関係に応じた前記第3の差信号と第4の
    差信号と水平相関信号と垂直相関信号との加減算により
    第2の色差信号を生成する第2合成処理手段と、 前記第1合成処理手段からの第1の色差信号と前記第2
    合成処理手段からの第2の色差信号を入力してマトリク
    ス演算により最終的な2つの色差信号を生成する色差マ
    トリクス演算手段と、 前記2つの最終的な色差信号を個別に外部へ出力する2
    つの色差信号出力端子とを備えていることを特徴とする
    固体撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記固体撮像素子の色フィルタ配列につ
    いて、前記同色の2つの色フィルタがG(緑)フィルタ
    であり、残りの2つの色フィルタのうちの一方がR
    (赤)フィルタ、他方がB(青)フィルタとなっている
    請求項5記載の固体撮像装置。
  7. 【請求項7】 被写体像を輝度情報と色情報に変換して
    出力する固体撮像装置において、 色フィルタとして、縦2画素、横2画素の繰り返しパタ
    ーンであって、上の行が左から順に第1の色フィルタと
    第2の色フィルタであり、下の行が左から順に第3の色
    フィルタと第4の色フィルタである色フィルタ配列であ
    って、前記第1の色フィルタと前記第4の色フィルタが
    同色である色フィルタ配列を撮像面の画素配列に対応す
    る状態で有する固体撮像素子と、 前記固体撮像素子の出力信号から輝度信号を生成する輝
    度信号処理手段と、 前記輝度信号処理手段の出力を外部へ出力する輝度信号
    出力端子と、 前記固体撮像素子の出力信号のうち、前記第2の色フィ
    ルタに対応する第2の色信号と前記第1の色フィルタに
    対応する第1の色信号の差をとった第1の差信号を生成
    する第1の差信号生成手段と、 前記第2の色信号と前記第4の色フィルタに対応する第
    4の色信号との差をとった第2の差信号を生成する第2
    の差信号生成手段と、 前記第3の色フィルタに対応する第3の色信号と前記第
    4の色信号との差をとった第3の差信号を生成する第3
    の差信号生成手段と、 前記第3の色信号と前記第1の色信号との差をとった第
    4の差信号を生成する第4の差信号生成手段と、 前記第1の色信号と前記第3の色信号の加算値から前記
    第2の色信号と前記第4の色信号を減算した信号の絶対
    値をとった水平相関信号を演算する水平相関検出手段
    と、 前記第1の色信号と前記第2の色信号の加算値から前記
    第3の色信号と前記第4の色信号を減算した信号の絶対
    値をとった垂直相関信号を演算する垂直相関検出手段
    と、 前記第1の差信号と前記第2の差信号と前記水平相関信
    号と前記垂直相関信号の大小関係に応じて、前記第1の
    差信号と前記第2の差信号と前記水平相関信号と前記垂
    直相関信号を加減算することにより第1の色差信号を生
    成する第1合成処理手段と、 前記第3の差信号と前記第4の差信号と前記水平相関信
    号と前記垂直相関信号の大小関係に応じて、前記第3の
    差信号と前記第4の差信号と前記水平相関信号と前記垂
    直相関信号を加減算することにより第2の色差信号を生
    成する第2合成処理手段とを備えていることを特徴とす
    る固体撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記水平相関信号に代えて前記水平相関
    信号を定数倍した信号を用いるとともに、前記垂直相関
    信号に代えて前記垂直相関信号を定数倍した信号を用い
    ることとした請求項5から請求項7までのいずれかに記
    載の固体撮像装置。
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WO2002021849A1 (fr) * 2000-09-07 2002-03-14 Nikon Corporation Processeur d'image et procede de conversion de systeme colorimetrique

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