JP2001045331A - 波形応答改善回路 - Google Patents

波形応答改善回路

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JP2001045331A
JP2001045331A JP11211987A JP21198799A JP2001045331A JP 2001045331 A JP2001045331 A JP 2001045331A JP 11211987 A JP11211987 A JP 11211987A JP 21198799 A JP21198799 A JP 21198799A JP 2001045331 A JP2001045331 A JP 2001045331A
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Toshihiro Kai
俊博 賀井
Yoichi Asamoto
洋一 朝本
Shinji Hamada
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力画像の動きを示す動き信号の大きさに応
じて、適切な波形応答の改善を行なう。 【解決手段】 入力される映像信号から輪郭信号を生成
する輪郭信号生成手段と、上記映像信号の動きを示す動
き信号に応じて、映像信号に輪郭信号を加える割合を変
化させて、上記映像信号に輪郭信号を加算するゲイン制
御手段とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ビデオテープレ
コーダ、ディジタルビデオディスク、ディジタルテレビ
などの映像信号処理に使用される波形応答改善回路に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、特開昭63−292776号公
報に開示された従来の波形応答改善回路の一例を示すブ
ロック図である。入力端子1から入力された入力信号
は、第1の遅延回路2aにて一定時間だけ遅延された
後、第2の遅延回路2bにて同じく一定時間だけ遅延さ
れる。第1の遅延回路2aの出力信号は、減算回路8a
にて入力信号を減算された後、絶対値回路9aにてその
絶対値が求められる。同様に、第1の遅延回路2aの出
力信号は、減算回路8bにて第2の遅延回路の出力信号
を減算された後、絶対値回路9bにてその絶対値が求め
られる。絶対値回路9aの出力信号と絶対値回路9bの
出力信号とは、比較器10にて比較され、その結果にも
とづいて、切り換えスイッチ11にて、入力信号(端子
a)、第1の遅延回路2aの出力信号(端子b)および
第2の遅延回路2bの出力信号(端子c)のいずれかが
選択され、出力端子7から出力されるようになってい
る。
【0003】このような構成の波形応答改善回路の動作
を以下に説明する。第1の遅延回路2aの出力信号をf
(t)とし、各遅延回路での遅延時間をDとすると、入
力端子1における入力信号はf(t−D)で表され、第
2の遅延回路2bの出力信号はf(t+D)で表され
る。図5(a),(b),(c)は、これらの信号例の
相互の位置関係を示すタイミングチャートである。信号
f(t−D),f(t),f(t+D)は一定時間Dず
つずれている。減算回路8bは、〔信号f(t)の振
幅〕−〔信号f(t+D)の振幅〕を毎時刻演算し、絶
対値回路9bはその演算結果の絶対値の信号21b(図
5(e))を出力する。同様に、減算回路8aは、〔信
号f(t)の振幅〕−〔信号f(t−D)の振幅〕を毎
時刻演算し、絶対値回路9aはその演算結果の絶対値の
信号21a(図5(d))を出力する。
【0004】比較器10は、絶対値の信号21aと絶対
値の信号21bとを比較して、図5(f)に示すスイッ
チング動作のように、信号21a<信号21bのとき、
切り換えスイッチ11を端子aに切り換えて、信号f
(t−D)を出力させる。また、信号37a=信号38
aのときは、切り換えスイッチ11を端子bに切り換え
て、信号f(t)を出力させる。さらに、信号21a>
信号21bのときは、切り換えスイッチ11を端子cに
切り換えて、信号f(t+D)を出力させる。その結
果、出力端子7からは、図5(g)に示す信号g(t)
が出力される。この信号g(t)の波形は、立ち上がり
の遅いカラー信号f(t)を立ち上がりの速い信号波形
に補正した例である。これにより、カラー信号の立ち上
がり時には立ち上がり時間が短くなり、立ち下がり時に
は立ち下がり時間が短くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の波
形応答改善回路では、入力画像が動画像である場合にノ
イズが強調されやすいという問題点があった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたものであって、動き検出出力より動き
信号を入力し、動きの度合いが大きいときには波形応答
改善の改善度合いを小さくし、動きの度合いが小さいと
きには波形応答改善の改善度合いを大きくするよう構成
し、入力画像が動画像のときに、ノイズが強調されにく
い波形応答改善を行なうことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る波形応
答改善回路は、入力される映像信号から輪郭信号を生成
する輪郭信号生成手段と、上記映像信号の動きを示す動
き信号に応じて、映像信号に輪郭信号を加える割合を変
化させて、上記映像信号に輪郭信号を加算するゲイン制
御手段とを備えたものである。
【0008】第2の発明に係る波形応答改善回路におい
て、輪郭信号生成手段は、入力信号を順次所定の時間ず
つ遅延させて少なくとも2つ以上の遅延信号を出力する
遅延回路と、上記入力信号と上記2つ以上の遅延信号と
から輪郭信号を生成する演算手段とを有し、ゲイン制御
手段は、加える割合を変化させた輪郭信号を、入力信号
と少なくとも2つ以上の遅延信号のうちで、時間的に中
心の位置に存在する遅延された映像信号に加算する加算
手段とを備ものである。
【0009】第3の発明に係る波形応答改善回路におい
て、ゲイン制御手段は、映像信号の動きを示す動き信号
の大きさが大きいときは映像信号に輪郭信号を加える割
合を減らし、映像信号の動きを示す動き信号の大きさが
小さいときは映像信号に輪郭信号を加える割合を増やす
ように構成されている。
【0010】第4の発明に係る波形応答改善回路におい
て、ゲイン制御手段は、映像信号の動きを示す動き信号
の大きさが大きくなるにしたがって、映像信号に輪郭信
号を加える割合を減らすように構成されている。
【0011】第5の発明に係る波形応答改善回路は、入
力信号を順次所定の時間だけ遅延させる第1から第N番
目(ただし、Nは偶数)までの遅延手段と、入力信号、
および上記各遅延手段から出力される信号にもとづいて
輪郭信号を求める演算手段と、映像信号にもとづく画像
に動きがあることを示す動き信号に応じて、第N/2番
目の遅延手段から出力される映像信号に、上記演算手段
からの出力を加える割合を変化させて加算する加算手段
とを備えたものである。
【0012】第6の発明に係る波形応答改善回路におい
て、加算手段は、映像信号にもとづく画像に動きがある
ことを示す動き信号の大きさが大きくなるにしたがっ
て、映像信号に輪郭信号を加える割合を減らすように構
成されている。
【0013】第7の発明に係る波形応答改善回路は、入
力信号を所定の時間遅延させる第1の遅延手段と、この
第1の遅延手段から出力される信号を所定の時間遅延さ
せる第2の遅延手段と、上記入力信号、第1、第2の遅
延手段の出力信号から輪郭信号を求める輪郭信号発生手
段と、外部より与えられるゲイン調整の比率の基準とな
る係数と動き信号とにもとづいて、ゲイン調整を行なう
ための係数を決定する係数決定手段と、この係数決定手
段の決定された係数にしたがって、上記輪郭信号発生手
段から出力された輪郭信号のゲインを調整するゲイン調
整手段と、このゲイン調整手段でゲイン調整された輪郭
信号を上記第1の遅延手段の出力に加算する加算手段と
を備えたものである。
【0014】第8の発明に係る波形応答改善回路におい
て、係数決定手段は、動き信号の大きさが所定の値より
大きい場合は、ゲイン調整の基準となる係数より小さい
係数をゲイン調整手段に出力するように構成されてい
る。
【0015】第9の発明に係る波形応答改善回路におい
て、係数決定手段は、動き信号の大きさが大きくなるに
したがって、ゲイン調整の比率の基準となる係数を小さ
くする割合を増加させるように構成されている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明をその実施の形態
を示す図面にもとづいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1である波
形応答改善回路の構成を示したブロック図である。図に
おいて、1は入力信号が入力される入力端子、40は入
力される映像信号から輪郭信号を生成する輪郭信号生成
手段、4は係数決定手段、5はゲイン調整手段、6は加
算手段、7は出力端子である。
【0017】入力端子1から入力された映像信号は輪郭
信号生成手段40で映像信号にもとづいて輪郭信号が生
成される。ここでは、たとえば映像信号を順次所定の時
間だけ遅延させ、少なくとも2つ以上の遅延時間の異な
る遅延信号を生成する。入力信号と少なくとも2つ以上
の遅延信号から輪郭信号を作り出す。輪郭信号はゲイン
調整手段5に入力される。ゲイン調整手段5では、映像
信号の動きを示す動き信号の大きさに応じて、輪郭信号
を映像信号に加算する割合が調整される。
【0018】ゲイン調整の割合は、係数決定手段4によ
り決められる。係数決定手段4には係数入力信号caigai
nと動き判定信号mvdが入力される。係数入力信号caigai
nは、ゲイン調整の比率の基準となる係数を決める信号
である。動き判定信号mvdは、映像信号の動き(たとえ
ば、動きの大きさ、動きの方向など)を示す動き信号で
ある。これらの係数入力信号caigainと動き判定信号mvd
とにもとづいてゲイン調整の割合が決められる。
【0019】映像信号に動きがあることを示す動き判定
信号が入力されたときは、係数入力信号caigainにより
設定されている係数を減じて、ゲイン調整用の係数を小
さくする。逆に、映像信号に動きがないことを示す動き
判定信号が入力されたときは係数入力信号により定まる
係数をそのままゲイン調整手段5に入力する。また、動
き信号の大小に応じて係数を変化させるようにする場合
は、動き信号が大のときは係数を減少させ、動き信号が
小のときは係数を増加させて、ゲイン調整手段に入力す
ると良い。
【0020】このように、係数決定手段4で決められた
係数がゲイン調整手段5に入力され、輪郭信号のゲイン
調整が行なわれる。ゲイン調整の行なわれた輪郭信号
は、加算手段6に加えられ、映像信号との加算が行なわ
れる。これにより、輪郭部分の強調された映像信号が出
力端子7から出力される。ここでは、ゲイン調整のため
の係数を決め(係数決定手段4)、その係数により輪郭
信号のゲイン調整を行ない(ゲイン調整手段5)、ゲイ
ン調整のされた輪郭信号を映像信号に加算する(加算手
段6)、これらの構成をゲイン制御手段としてゲインの
制御を行なっている。この実施の形態によれば、輪郭信
号のゲイン調整を行なうにあたり、動き信号を考慮して
いるので、映像信号の種類に応じて適切な波形改善を行
なうことができる。
【0021】また、輪郭信号生成手段40で行なう輪郭
信号の生成、映像信号への加算について、その一例を説
明する。入力信号を順次所定時間ずつ遅延させた遅延信
号を少なくとも2つ以上つくる。入力信号と少なくとも
2つ以上の遅延信号から輪郭信号を生成する。この場
合、遅延信号の数は偶数個が望ましい(ただし、奇数個
でも可能である)。そして、動き信号の大きさに応じ
て、輪郭信号を映像信号に加える割合を変化させて、映
像信号に加える。この場合、輪郭信号を加える映像信号
は、入力信号と少なくとも2つ以上の遅延信号のなか
で、各信号同士の時間的関係を見たときに、中心に位置
する遅延信号にゲイン調整された輪郭信号を加算すると
良い。こうすることで、映像信号の動きに対応して波形
応答改善が改善され、輪郭部分が強調された画像を得る
ことができる。
【0022】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2である波形応答改善回路の構成を示したブロック図
である。同図において、1は入力信号が入力される入力
端子、2aは第1の遅延回路、2bは第2の遅延回路、
2cはn番目の遅延回路、2dは2n番目の遅延回路、
3は演算器、4は係数決定手段、5はゲイン調整手段、
6は加算手段、7は出力端子である。
【0023】動作について説明する。入力端子1から入
力された入力信号は、第1の遅延回路2aにて一定時間
だけ遅延された後、第2の遅延回路2bにて同じく一定
時間だけ遅延される。同様に、第2nの遅延回路2dま
で一定時間ずつ遅延される。ここで、第nの遅延回路2
cの出力信号をf(t)とすると、入力端子1における
入力信号はf(t−n・D)、第1の遅延回路2aの出
力信号はf(t−(n−1)・D)、第2の遅延回路の
出力信号はf(t−(n−2)・D)、第2nの遅延回
路2dの出力信号はf(t+n・D)と表される。
【0024】したがって、演算器3には、入力信号f
(t−n・D)から第1の遅延回路2aの出力信号f
(t−(n−1)・D)、・・・、第n番目の遅延回路
2cの出力信号f(t)、・・・、第2n番目の遅延回
路2dの出力信号f(t+n・D)までの2n個の信号
が入力されることになる。演算器3において、入力信号
と順次遅延された(2n−1)個の遅延信号により輪郭
信号が求められる。また、演算器3にはリミット値が入
力されているので、求められた輪郭信号はリミット値に
もとづきリミットがかけられる。
【0025】一方、係数決定手段4では係数入力信号ca
igainならびに動き判定信号mvdにしたがって、ゲイン調
整手段5に送られる係数信号gainが決定される。具体的
には、係数決定手段4では、映像信号にもとづく画像の
動きを示す動き判定信号mvdの大小に応じて係数入力信
号caigainの値を変化させて出力する。動き判定信号mvd
が大のときは、係数入力信号caigainを減じて出力す
る。また、動き判定信号mvdが小のときは、係数入力信
号caigainをそのまま出力する。
【0026】演算器3の出力信号には、係数決定手段4
から出力される係数信号gainが掛けられる。係数信号ga
inにより演算器3の出力のゲイン調整が行なわれたゲイ
ン調整手段5の出力は、加算器6で第nの遅延回路2c
と加算され出力端子7より出力される。輪郭信号は、入
力信号、および第1の遅延信号から第2nの遅延信号の
うちで時間的に中心に位置する遅延信号に加算すれば良
く、この実施の形態の場合は、n番目の遅延信号とな
る。このように、映像信号の動きを示す動き信号に応じ
てゲイン調整された輪郭信号を映像信号(n番目の遅延
信号)に加算することで、カラー信号の立ち上がり時、
立ち下がり時に波形の輪郭を強調する度合いが、動き信
号である場合には減じられ、ノイズを強調するような悪
影響が少なくなる。
【0027】また、係数決定手段4では、動き判定信号
が大になるにつれ係数入力信号caigainを減じる割合を
大きくするとともに、動き判定信号が小になるにつれ係
数入力信号caingainを増やす割合を大きくするようにし
ても良い。つまり、動き判定信号が大きいときは、輪郭
信号を加算する割合を減らし、動き判定信号が小さいと
きは輪郭信号を加算する割合を増やすことになる。
【0028】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3である波形応答改善回路の構成を示したブロック図
である。図において、1は入力信号が入力される入力端
子、2aは第1の遅延回路、2bは第2の遅延回路、3
は演算器、4は係数決定手段、5はゲイン調整手段、6
は加算手段、7は出力端子である。
【0029】図4はこの発明の実施の形態3である波形
応答改善回路における演算器の構成を示したブロック図
である。図において、31a,31bは減算器、32は
加算器、33は乗算器、34はリミッタである。
【0030】このような構成の波形応答改善回路の動作
を以下に説明する。第1の遅延回路2aの出力信号をf
(t)とすると、入力端子1における入力信号はf(t
−D)、第2の遅延回路2bの出力信号はf(t+D)
で表される。入力端子1から入力された入力信号は、第
1の遅延回路2aにて一定時間だけ遅延された後、第2
の遅延回路2bにて同じく一定時間だけ遅延される。図
5(a),(b),(c)は、これらの信号の相互の位
置関係を示すタイミングチャートである。これらの入力
信号f(t−D)および第1の遅延回路2aの出力信号
f(t)と第2の遅延回路2bの出力信号f(t+D)
は、演算器3に入力される。
【0031】演算器3においては減算器31aでf
(t)とf(t+D)が減算され、また、減算器31b
ではf(t)とf(t−D)が減算される。減算器31
a出力と減算器31b出力は加算器32で加算される。
減算器31a、減算器31b、加算器32により演算さ
れると、その演算結果は演算器3へ最初に入力された入
力信号より振幅が4倍になるので、乗算器33で(1/
4)倍して、もとの入力信号と同じレベルにする。乗算
器33の出力はリミッタ34に入力され、リミットレベ
ル入力にもとづいてリミッタ34で振幅制限が行なわ
れ、演算器3の出力信号として出力される。この出力信
号bp(t)は図5(d)に示すようになる。
【0032】一方、係数決定手段4では係数入力信号ca
igainならびに動き判定信号mvdにしたがって、ゲイン調
整手段5に送られる係数信号gainが決定される。この係
数信号gainはゲイン調整手段5に入力される。以下、係
数決定手段4について具体的に説明する。係数決定手段
4では外部より入力された係数入力信号caigainならび
に動き判定信号mvdにしたがって、ゲイン調整手段5に
送られる係数信号gainが決定される。たとえば係数入力
信号caigainならびに動き判定信号mvdの入力により決定
される係数信号gainは表1のような関係になる。係数入
力信号caigainは、ゲイン調整の比率の基準となる係数
である。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示されるように、演算器3の出力信
号に、係数入力信号caigainの信号を掛けるのだが、映
像信号の動きを示す動き判定信号mvdが‘1000’
以上で、入力信号の動き信号の大きさがある値より大き
いと判断されたときは、係数入力信号caigainを2分の
1倍した値を演算器3の出力に掛けて係数信号gainとし
て出力する。また、動き判定信号mvdが‘1000’よ
り小さく、入力信号の動きがある値より小さいと判断さ
れたときは、係数入力信号caigainをそのまま演算器3
の出力に掛けるようになっているので、係数決定手段4
は係数入力信号caigainを係数信号gainとして出力す
る。係数信号gainにしたがって、ゲイン調整手段5にお
いて信号bp(t)にゲインを与えた信号bg(t)は
図5(e)のようになる。図5(e)は映像信号の動き
信号がある値より大きいと判断されたときのゲイン調整
手段5び出力bg(t)である。
【0035】ゲイン調整手段5の出力は、入力信号、第
1の遅延信号および第2の遅延信号を時系列的に見たと
き、中心に位置する信号に加算すれば良い。この場合
は、上記3つの信号の中で第1の遅延信号が中心に位置
するので、ゲイン調整手段5の出力は第1の遅延信号に
加算すれば良い。したがって、加算器6では第1の遅延
回路2aの出力f(t)とゲイン調整手段5の出力bg
(t)が加算され、図5(f)のようなfo(t)が出
力され、この信号が出力端7からの出力信号となる。こ
れにより、カラー信号の立ち上がり時、立ち下がり時に
波形の輪郭を強調する度合いが、動き信号である場合に
は減じられ、ノイズを強調するような悪影響が少なくな
る。また、動きの少ない信号である場合は、カラー信号
の立ち上がり時、立ち下がり時に波形の輪郭を強調する
ので、輪郭部分が正確に再現された鮮鋭度のある画像を
得ることができる。
【0036】
【発明の効果】第1の発明によれば、入力される映像信
号から輪郭信号を生成する輪郭信号生成手段と、上記映
像信号の動きを示す動き信号に応じて、映像信号に輪郭
信号を加える割合を変化させて、上記映像信号に輪郭信
号を加算するゲイン制御手段とを備えているので、映像
信号の動きに応じて、適切な輪郭強調を行なうことがで
きる。
【0037】第2の発明によれば、輪郭信号生成手段
は、入力信号を順次所定の時間ずつ遅延させて少なくと
も2つ以上の遅延信号を出力する遅延回路と、上記入力
信号と上記2つ以上の遅延信号とから輪郭信号を生成す
る演算手段とを有し、ゲイン制御手段は、加える割合を
変化させた輪郭信号を、入力信号と少なくとも2つ以上
の遅延信号のうちで、時間的に中心の位置に存在する遅
延された映像信号に加算する加算手段とを備えているの
で、波形応答を改善するために適した輪郭信号を生成す
ることができ、この輪郭信号を映像信号に正しく加算す
ることができるので、鮮鋭度のある画像を得ることがで
きる。
【0038】第3の発明によれば、ゲイン制御手段は、
映像信号の動きを示す動き信号の大きさが大きいときは
映像信号に輪郭信号を加える割合を減らし、映像信号の
動きを示す動き信号の大きさが小さいときは映像信号に
輪郭信号を加える割合を増やすように構成されているの
で、映像信号の動き信号の大小に応じて、適切に輪郭信
号を加える割合を変化させることができ、動き信号の大
きさに応じた適切な輪郭強調を行なうことができる。
【0039】第4の発明によれば、ゲイン制御手段は、
映像信号の動きを示す動き信号の大きさが大きくなるに
したがって、映像信号に輪郭信号を加える割合を減らす
ように構成されているので、映像信号の動き信号が大き
いときは、輪郭を強調する度合いを減らすことができ、
ノイズを強調してしまうようなことはない。
【0040】第5の発明によれば、映像信号を入力し、
その遅延信号を使用して上記映像信号の波形を改善する
波形応答改善回路において、入力信号を順次所定の時間
だけ遅延させる第1から第N番目(ただし、Nは偶数)
までの遅延手段と、入力信号、および上記各遅延手段か
ら出力される信号にもとづいて輪郭信号を求める演算手
段と、映像信号にもとづく画像に動きがあることを示す
動き信号に応じて、第N/2番目の遅延手段から出力さ
れる映像信号に、上記演算手段からの出力を加える割合
を変化させて加算する加算手段とを備えているので、映
像信号の動きに応じて、適切な輪郭強調を行なうことが
できる。
【0041】第6の発明によれば、加算手段は、映像信
号にもとづく画像に動きがあることを示す動き信号の大
きさが大きくなるにしたがって、映像信号に輪郭信号を
加える割合を減らすように構成されているので、映像信
号の動き信号が大きいときは、輪郭を強調する度合いを
減らすことができ、ノイズを強調してしまうようなこと
はない。
【0042】第7の発明によれば、入力信号を所定の時
間遅延させる第1の遅延手段と、この第1の遅延手段か
ら出力される信号を所定の時間遅延させる第2の遅延手
段と、上記入力信号、第1、第2の遅延手段の出力信号
から輪郭信号を求める輪郭信号発生手段と、外部より与
えられるゲイン調整の比率の基準となる係数と動き信号
とにもとづいて、ゲイン調整を行なうための係数を決定
する係数決定手段と、この係数決定手段の決定された係
数にしたがって、上記輪郭信号発生手段から出力された
輪郭信号のゲインを調整するゲイン調整手段と、このゲ
イン調整手段でゲイン調整された輪郭信号を上記第1の
遅延手段の出力に加算する加算手段とを備えているの
で、映像信号の動きに応じて、適切な輪郭強調を行なう
ことができる。
【0043】第8の発明によれば、係数決定手段は、動
き信号の大きさが所定の値より大きい場合は、ゲイン調
整の基準となる係数より小さい係数をゲイン調整手段に
出力するように構成されているので、映像信号の動き信
号がある値以上になるときは、輪郭強調を行なう割合を
減らすので、適度に輪郭強調を行ない、なおかつノイズ
の目立たない画像を得ることができる。
【0044】第9の発明によれば、係数決定手段は、動
き信号の大きさが大きくなるにしたがって、ゲイン調整
の比率の基準となる係数を小さくする割合を増加させる
ように構成されているので、動き信号の大きさに応じて
適切な波形強調を行なうことができ、また、動き信号が
大きいときにノイズの目立たない波形強調を行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における波形応答改
善回路を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2における波形応答改
善回路を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3における波形応答改
善回路を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における演算器を示
すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態3における波形応答改
善回路の各部の波形を示すタイミングチャートである。
【図6】 従来の波形応答改善回路を示すブロック図で
ある。
【図7】 従来の波形応答改善回路の各部の波形を示す
タイミングチャートである。
【符号の説明】
1 入力端、2a,2b 遅延回路、3 演算器、4
係数決定手段、5 ゲイン調整手段、6 加算回路、7
出力端、8a,8b 減算回路、9a,9b絶対値回
路、10 比較器、11 スイッチ回路、31a,31
b 減算器、32 加算器、33 乗算器、34 リミ
ッタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 慎司 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5C021 PA42 RA01 RA02 RB06 SA21 XB03 XB04 XC01 ZA02 5C053 FA20 FA22 FA24 GB19 HA16 KA09 KA22

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される映像信号から輪郭信号を生成
    する輪郭信号生成手段と、 上記映像信号の動きを示す動き信号に応じて、映像信号
    に輪郭信号を加える割合を変化させて、上記映像信号に
    輪郭信号を加算するゲイン制御手段とを備えたことを特
    徴とする波形応答改善回路。
  2. 【請求項2】 輪郭信号生成手段は、入力信号を順次所
    定の時間ずつ遅延させて少なくとも2つ以上の遅延信号
    を出力する遅延回路と、 上記入力信号と上記2つ以上の遅延信号とから輪郭信号
    を生成する演算手段とを有し、 ゲイン制御手段は、加える割合を変化させた輪郭信号
    を、入力信号と少なくとも2つ以上の遅延信号のうち
    で、時間的に中心の位置に存在する遅延された映像信号
    に加算する加算手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の波形応答改善回路。
  3. 【請求項3】 ゲイン制御手段は、 映像信号の動きを示す動き信号の大きさが大きいときは
    映像信号に輪郭信号を加える割合を減らし、 映像信号の動きを示す動き信号の大きさが小さいときは
    映像信号に輪郭信号を加える割合を増やすことを特徴と
    する請求項1記載の波形応答改善回路。
  4. 【請求項4】 ゲイン制御手段は、 映像信号の動きを示す動き信号の大きさが大きくなるに
    したがって、 映像信号に輪郭信号を加える割合を減らすことを特徴と
    する請求項1記載の波形応答改善回路。
  5. 【請求項5】 映像信号を入力し、その遅延信号を使用
    して上記映像信号の波形を改善する波形応答改善回路に
    おいて、入力信号を順次所定の時間だけ遅延させる第1
    から第N番目(ただし、Nは偶数)までの遅延手段と、 入力信号、および上記各遅延手段から出力される信号に
    もとづいて輪郭信号を求める演算手段と、 映像信号にもとづく画像に動きがあることを示す動き信
    号に応じて、第N/2番目の遅延手段から出力される映
    像信号に、上記演算手段からの出力を加える割合を変化
    させて加算する加算手段とを備えたことを特徴とする波
    形応答改善回路。
  6. 【請求項6】 加算手段は、映像信号にもとづく画像に
    動きがあることを示す動き信号の大きさが大きくなるに
    したがって、映像信号に輪郭信号を加える割合を減らす
    ことを特徴とする請求項5記載の波形応答改善回路。
  7. 【請求項7】 映像信号を入力し、その遅延信号を使用
    して該映像信号の波形を改善する波形応答改善回路にお
    いて、 入力信号を所定の時間遅延させる第1の遅延手段と、 この第1の遅延手段から出力される信号を所定の時間遅
    延させる第2の遅延手段と、 上記入力信号、第1、第2の遅延手段の出力信号から輪
    郭信号を求める輪郭信号発生手段と、 外部より与えられるゲイン調整の比率の基準となる係数
    と動き信号とにもとづいて、ゲイン調整を行なうための
    係数を決定する係数決定手段と、この係数決定手段の決
    定された係数にしたがって、上記輪郭信号発生手段から
    出力された輪郭信号のゲインを調整するゲイン調整手段
    と、 このゲイン調整手段でゲイン調整された輪郭信号を上記
    第1の遅延手段の出力信号に加算する加算手段とを備え
    たことを特徴とする波形応答改善回路。
  8. 【請求項8】 係数決定手段は、動き信号の大きさが所
    定の値より大きい場合は、ゲイン調整の基準となる係数
    より小さい係数信号をゲイン調整手段に出力することを
    特徴とする請求項7記載の波形応答改善回路。
  9. 【請求項9】 係数決定手段は、動き信号の大きさが大
    きくなるにしたがって、ゲイン調整の比率の基準となる
    係数を小さくする割合を増加させることを特徴とする請
    求項7記載の波形応答改善回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006087849A1 (ja) * 2005-02-18 2006-08-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha 画像処理装置、画像処理方法、及び画像表示装置

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