JP2001045062A - データ伝送装置 - Google Patents

データ伝送装置

Info

Publication number
JP2001045062A
JP2001045062A JP21946799A JP21946799A JP2001045062A JP 2001045062 A JP2001045062 A JP 2001045062A JP 21946799 A JP21946799 A JP 21946799A JP 21946799 A JP21946799 A JP 21946799A JP 2001045062 A JP2001045062 A JP 2001045062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
reception
packet
timing
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP21946799A
Other languages
English (en)
Inventor
Yutaka Hamada
裕 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP21946799A priority Critical patent/JP2001045062A/ja
Publication of JP2001045062A publication Critical patent/JP2001045062A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる伝送システムを経由してデータを伝送
するデータ伝送装置に関し、遅延時間を増加することな
く、揺らぎを抑制する。 【解決手段】 有線系と無線系との異なる伝送システム
或いはクロック系の異なる伝送システムを経由してデー
タを伝送するデータ伝送装置1であって、受信バッファ
部3と、受信パケットを送信パケットに変換する変換部
4と、送信パケットを蓄積する送信バッファ部5と、受
信バッファ部3による受信状態を観測する受信観測部6
と、送信タイミング等を制御する送信制御部7とを含
み、この送信制御部7は、受信観測部6による受信パケ
ットの受信タイミングや受信パケット数等の受信状態を
基に、送信タイミングを制御し、受信装置2に対しては
送信タイミングの変更を制御チャネルを介して通知す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有線系と無線系と
の異なる伝送システムを経由してデータを伝送する場合
や、異なるクロック系の伝送システムを順次経由してデ
ータを伝送する場合等に於いて、伝送遅延及び伝送揺ら
ぎを抑制して、所定の速度でパケット化したデータを伝
送するデータ伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データ端末装置間でデータ伝送を行う場
合、中継網としては、回線交換網又はパケット交換網が
ある。回線交換網は、物理的に回線がデータ端末装置に
割当てられるものであり、データ端末装置の動作速度に
対応した速度で、例えば、フレーム形式のデータの高速
送受信が可能となる。しかし、有効データの送受信中以
外でも、物理チャネルはデータ端末装置間で占有される
ことになる。従って、資源の有効利用を図ることができ
ない問題がある。
【0003】これに対して、パケット交換網は、パケッ
ト化した有効データの送受信中のみ物理チャネルを占有
するものであるから、資源の有効利用を図ることができ
る。このパケットは、固定長又は可変長のデータに、送
信元や宛先を含むヘッダを付加したものであり、又パケ
ットの経路選択方式として、通信開始時に経路を設定す
るバーチャルコール方式と、パケット毎に経路を選択す
るデータグラム方式とがある。又仮想パス識別子(VP
I)と仮想チャネル識別子(VCI)とを含むヘッダ
(5バイト)を固定長のデータ(48バイト)に付加し
たATMセルによる伝送システムも、パケット化したデ
ータを伝送するシステムであり、ヘッダ構成が相違する
だけであって、物理チャネルを占有することなく、デー
タ端末装置間でデータを伝送することができる。
【0004】図7はパケット交換の説明図であり、A,
B,・・・N,a,b,・・・nはデータ端末装置、6
1はパケット交換装置、62は制御回路、63はパケッ
トの蓄積交換を行うバッファメモリを示す。パケット
は、前述のように、宛先を含むヘッダと固定長又は可変
長の送信データとからなり、パケット交換装置61に到
着したパケットはバッファメモリ63に一時蓄積され、
制御回路62によりヘッダ部分が解析されて、宛先に従
った方路に送出される。
【0005】例えば、データ端末装置Aからデータ端末
装置bに、又データ端末装置Bからデータ端末装置a
に、又データ端末装置Nからデータ端末装置nにそれぞ
れデータを送信する場合、各データ端末装置間に論理チ
ャネルが設定され、それぞれの宛先a,b,nを含むヘ
ッダが、固定長又は可変長のデータの先頭に付加されて
送出される。例えば、データ端末装置Aからは、宛先b
を含むヘッダがデータ“1101”に付加されたパケッ
トをパケット交換装置61に送出する。パケット交換装
置61は、到着したパケットをバッファメモリ63に一
時蓄積し、制御回路62により、ヘッダに含まれる宛先
a,b,nを解析し、宛先aのパケットはデータ端末装
置aに、宛先bのパケットはデータ端末装置bに、宛先
nのパケットはデータ端末装置nにそれぞれ送出する。
【0006】この場合、データ端末装置A,B,Nから
同時にパケットを送出しても、パケット交換装置61に
於ける処理時間の差及び伝送経路長の差等により、例え
ば、データ端末装置Aからデータ端末装置bには時間t
b、データ端末装置Nからデータ端末装置nには時間t
n(<tb)を要したとすると、Δtの時間差が生じ
る。即ち、送信タイミングが同一であっても、受信タイ
ミングは相違することになる。又パケット交換装置61
に於いては、バッファメモリ63の蓄積量が多くなるに
伴って、制御回路62の処理時間が長くなり、バッファ
メモリ63に入力されてから出力されるまでの時間も長
くなる。従って、データ端末装置a,b,nに於けるパ
ケット受信タイミングは、一定間隔ではなく、揺らぎが
生じるものである。
【0007】図8は複数論理チャネルによるパケット伝
送の説明図であり、例えば、データ端末装置Aは、デー
タ端末装置aに対する宛先としてa1,a2を設定し、
例えば、データ“11010101”をデータ“110
1”と“0101”とに分割し、それぞれ宛先a1,a
2を付加したパケットとして送出する。パケット交換装
置61は、制御回路62により宛先を解析し、同一のデ
ータ端末装置aに送出する。この場合、2個の論理チャ
ネルをデータ端末装置A,a間に割当てたことにより、
2倍の伝送速度でデータを伝送することができる。即
ち、割当てる論理チャネル数を多くすることにより、デ
ータの高速伝送が可能となる。
【0008】図9は有線系と無線系との伝送システムの
説明図であり、71,78はデータ端末装置、72,7
7は回線終端装置、73は交換装置、74は基地局制御
装置、75は無線基地局、76は移動局を示す。この場
合、データ端末装置71と回線終端装置72と交換装置
73とを含む有線系の伝送システムと、基地局制御装置
74と無線基地局75と移動局76と回線終端装置77
とデータ端末装置78とを含む無線系の伝送システムと
を経由してデータを送受信する。
【0009】有線系の伝送システムに於いては、例え
ば、nバイト毎に分割したデータ(ATMセルの場合は
48バイトのデータ)に宛先を含むヘッダ(ATMセル
の場合は5バイト)を付加したパケット(又はATMセ
ル)を所定の間隔T1で送出する。即ち、一定速度でデ
ータを伝送する。又交換装置73は、図7及び図8に示
すパケット交換装置61に相当する。又無線系の伝送シ
ステムに於いては、複数のnバイト単位のデータをまと
めて、例えば、5・nバイト単位としてパケット化して
送信する。
【0010】この場合、T2の間隔で基準タイミングが
設定され、オフセット時間T3の設定により送受信タイ
ミングが決定される。この無線系伝送システムが、例え
ば、CDMA(Code Division Multiple Access ;
符号分割多重アクセス方式)の場合、T2=20msの
間隔で無線基地局75の基準タイミングが設定され、こ
の間隔T2の基準タイミングに対してオフセット時間T
3が通信開始時に設定されて、送信タイミングとなる。
【0011】図10は送受信タイミングの説明図であ
り、前述のように、5個のパケットをまとめて1個の無
線パケットを形成する場合に於ける送受信タイミングを
示し、(a)は回線終端装置72の送信タイミング、
(b)は基地局制御装置74の受信タイミング、(c)
は基地局制御装置74の送信タイミング、(d)は基準
タイミングを示す。又Tdは伝送路等による遅延時間、
ΔT1は交換装置73等による伝送遅延の揺らぎ、T1
は有線系伝送システムに於けるパケット送出の間隔、T
2は無線系伝送システムに於ける基準タイミングの間
隔、T3はオフセット時間、Taは有線系伝送システム
に於けるパケットの収集に要する時間、Tbは送信タイ
ミングまでの待ち時間を示す。
【0012】有線系伝送システムと無線系伝送システム
との伝送速度を同一とすると、T1=T2/5の関係と
なる。回線終端装置72から(a)に示すように、間隔
T1でパケットを送出した時、基地局制御装置74は、
(b)に示す受信タイミングでパケットを受信するが、
その時にΔT1の揺らぎが生じることがある。従って、
基地局制御装置74はT1’=T1+ΔT1の間隔でパ
ケットを受信することになる。なお、(b)の点線は揺
らぎがない場合の受信タイミングを示す。
【0013】又基地局制御装置74に於いて5個の受信
パケットをまとめて1個の無線パケットを形成する場
合、揺らぎΔT1が零であると、間隔T1のパケットを
5個受信する為に要する時間はTa(=4・T1)とな
る。又(d)に示す間隔T2の基準タイミングに対して
T3のオフセット時間を設定し、(c)に示す送信タイ
ミングとした場合、5個の受信パケットを1個の無線パ
ケットとして送信するまでの待ち時間はTbとなる。そ
して、T1=T2/5の関係であることにより、有線系
伝送システムと無線系伝送システムとは同一の伝送速度
で連続してデータを伝送することができる。
【0014】又5個のパケットの最初のパケットを回線
終端装置72が送信してから無線パケットとして送信す
るまでの時間Tcは、Tc=Td+Ta+Tbとなり、
これが有線系伝送システムから無線系伝送システムへの
データの遅延時間となる。又待ち時間Tbは、0≦Tb
≦T2の関係となり、無線パケットは、間隔T2の送信
タイミングに従って送信されるから、待ち時間Tbの最
大値は2・T2となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】音声データや動画像デ
ータは、通話や動画像表示の自然さを維持する為に、一
定速度で且つ遅延を少なくして伝送することが必要であ
る。しかし、データをパケット化して伝送するシステム
に於いては、前述のように、各種の要因によって受信タ
イミングに揺らぎが生じることになり、一定速度でデー
タを受信処理することが容易でなくなる。このような揺
らぎを吸収する為にメモリを設けることが考えられる
が、メモリに蓄積されている時間だけ遅延が大きくな
る。
【0016】又有線系と無線系との異なる伝送システム
の伝送速度が同一であっても、データ変換処理等を含む
ことにより、遅延時間が大きく変動することがある。例
えば、図10の(a)〜(d)に対応する図11に於い
て、5個目のパケットの受信タイミングが、(b)の点
線で示す揺らぎΔT1=0又はそれに近い小さい値の場
合、無線パケットを形成できる時間後に、(c)に示す
送信タイミングとなると、その送信タイミングで無線パ
ケットを送出することができる。この場合の遅延時間は
Teとなる。
【0017】しかし、揺らぎΔT1が大きく、その受信
タイミングが送信タイミングと重なるか又は後となる場
合は、次の送信タイミングまで待ち合わせとなる。従っ
て、この場合の遅延時間はTfとなる。即ち、オフセッ
ト時間T3の設定と受信タイミングとの関係により、遅
延時間がTe,Tfのように大きく変化する。それによ
り、無線系伝送システムを介して受信したデータは一定
速度で処理することが困難となる。
【0018】又送受信タイミングの間隔が整数関係でな
い場合、例えば、図12の(a)を回線終端装置72の
送信タイミング、(b)を交換装置73の送信タイミン
グ、(c)を基地局制御装置74の送信タイミング、
(d)を基準タイミングとし、基準タイミングの間隔T
2とパケットの送信タイミングの間隔T1とが、aを任
意数として、T1=T2/(5+a)の関係の場合、a
<0であると、a=0の場合に比較して、パケットの送
信タイミングの間隔T1が大きいので、間隔T2内に5
個のパケットの受信完了とならず、5個のパケットの受
信完了後の送信タイミングで送信することになる。従っ
て、遅延時間は時間の経過に従って増加する。反対に、
a>0であると、a=0の場合に比較して、パケットの
送信タイミングの間隔T1が小さいので、2・T2/5
aの周期で、遅延時間は0〜2Tの範囲内で変動する。
【0019】又図8に示すように、データ端末装置A,
a間で複数論理チャネルを設定し、データを分割して並
列的に伝送する場合、受信側では再組立てを行うことに
なるが、論理チャネル間の遅延時間が大きく相違する
と、再組立ては最も遅延が大きい論理チャネル側のデー
タを受信するまで待ち合わせが必要となる。従って、論
理チャネル間の遅延時間の差に対応してデータを一時蓄
積する為のバッファメモリを必要とする。又遅延時間が
大きいと、受信データの処理を監視するタイマのタイム
アウトとなる場合があり、その場合は受信データを破棄
する構成を有するデータ伝送装置がある。即ち、複数論
理チャネルを設定して高速伝送を行う場合に、遅延時間
の相違が大きいと、正常な受信処理ができなくなる問題
がある。
【0020】又データ伝送速度が異なる伝送システムを
経由してデータを伝送する場合の送受信タイミングにつ
いて図13を参照して説明する。同図の(a)は回線終
端装置72の送信タイミング、(b)は交換装置73の
送信タイミング、(c)は基地局制御装置74の送信タ
イミング、(d)は基準タイミングを示し、例えば、回
線終端装置72から56kbpsでパケット化したデー
タを送出し、基地局制御装置74は、20ms毎に16
0バイトのデータをまとめて送出する場合、1秒間に8
000バイトを伝送できるから、無線系伝送システムの
伝送速度は64kbpsとなる。
【0021】この場合、無線系伝送システムの伝送速度
が大きいから、送信タイミングまでに有線系伝送システ
ムを介して5個のパケットを受信できないことがある。
そこで、(c)の点線で示すように、送信無しとする。
それにより、送信タイミングは、T2=20msとする
と、20ms,40ms,20ms,20ms,20m
s,40ms,20ms,・・・のように変化する。従
って、無線系伝送システムを介して受信したデータの揺
らぎが非常に大きくなる問題がある。
【0022】これを回避する為に、無線系伝送システム
に於ける無線パケットの160バイトの一部の例えば1
40バイト分のみを使用し、他の20バイト分は“0”
を詰めて送信することが考えられる。しかし、この無線
パケットの送受信側に於いて“0”の挿入,削除のプロ
トコルが必要となり、パケット化したデータの伝送処理
が複雑化する問題がある。
【0023】本発明は、データ伝送処理を複雑化するこ
となく、異なる伝送システムを経由してデータを伝送す
る場合の遅延時間を増加させることなく揺らぎを抑制
し、所定の速度でデータを伝送することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ伝送装置
は、(1)複数の異なる伝送システムを経由してパケッ
ト化したデータを所定の速度で伝送するデータ伝送装置
であって、受信パケットを一時蓄積する受信バッファ部
3と、この受信バッファ部3からの受信パケットを送信
パケットに変換する変換部4と、この変換部4により変
換された送信パケットを蓄積して送信タイミングに送信
する送信バッファ部5と、各部を制御し且つ前記送信タ
イミングを一定間隔の基準タイミングにオフセット時間
を加えて設定する送信制御部7と、受信パケットの受信
状態を観測する受信観測部6とを備え、送信制御部7
は、受信観測部6による受信パケットの受信状態に従っ
て、オフセット時間の変更制御を行う構成を有するもの
である。
【0025】又(2)データ伝送装置の受信観測部6
は、受信バッファ部3に蓄積されている受信パケット数
をカウントするカウンタにより構成し、変換部4は、複
数の受信パケットを1個の送信パケットに変換する構成
を有し、且つ送信制御部7は、送信パケットの送信後の
カウンタによる受信パケット数を一定値に維持するよう
に、オフセット時間の変更制御を行う構成を有するもの
である。
【0026】又(3)データ伝送装置の受信観測部6
は、受信パケットの到着タイミングを計測する受信タイ
ミングカウンタと、この受信タイミングカウンタのカウ
ント内容を基に今回の受信タイミングと前回の送信タイ
ミングとを保持する受信タイミング保護部とにより構成
し、送信制御部7は、受信タイミングカウンタによる受
信パケットの受信タイミングと送信パケットの送信タイ
ミングとを、受信タイミング保護部に格納し、今回の受
信パケットの受信タイミングと前回の送信パケットの送
信タイミングとのずれを基にオフセット時間の変更制御
を行う構成を有するものである。
【0027】又(4)データ伝送装置の受信観測部6
は、受信パケットの到着タイミングを計測する受信タイ
ミングカウンタと、この受信タイミングカウンタのカウ
ント内容を基に今回の受信タイミングと前回の送信タイ
ミングとを保持する受信タイミング保護部とにより構成
し、送信制御部7は、受信パケットの受信間隔を基に受
信データ伝送速度を求め、送信パケットによる送信デー
タ伝送速度との差分に対応してオフセット時間の変更制
御を行う構成を有するものである。
【0028】又(5)データ伝送装置の送信制御部7
は、受信パケットのデータ伝送速度と送信パケットのデ
ータ伝送速度の差分に従った固定的なオフセット時間の
変更量を設定して送信パケットの毎回の送信タイミング
を制御する構成を有するものである。
【0029】又(6)データ伝送装置の送信制御部7
は、受信観測部6による受信パケットの受信間隔の変化
に対応して、固定的なオフセット時間の変更量を修正し
て、送信パケットの毎回の送信タイミングを制御する構
成を有するものである。
【0030】
【発明の実施の形態】図1は本発明の原理説明図であ
り、1はデータ伝送装置、2は受信装置、3は受信バッ
ファ部、4は変換部、5は送信バッファ部、6は受信観
測部、7は送信制御部、8は受信処理部、9は受信制御
部を示す。データ伝送装置1は、例えば、異なるクロッ
ク系の伝送システム間や有線系と無線系との異なる伝送
システム間を接続し、パケット化したデータの送受信を
行うものである。
【0031】このデータ伝送装置1は、受信バッファ部
3と変換部4と送信バッファ部5と受信観測部6と送信
制御部7とを含み、受信バッファ部3は受信パケットを
一時蓄積するものであり、又変換部4は、受信パケット
を送信パケットに変換する処理を行うものである。又送
信バッファ部5は、変換された送信パケットを一時蓄積
し、送信制御部7の制御による送信タイミングに送信パ
ケットを受信装置2へ送信するものである。
【0032】受信装置2は、データ端末装置又は他の伝
送システムに接続する為のデータ伝送装置の受信部に相
当するものであり、受信処理部8と受信制御部9とを含
む構成を有し、データ伝送装置1との間に情報チャネル
と制御チャネルとが形成され、送信パケットは、データ
伝送装置1の送信バッファ部5から情報チャネルを介し
て受信装置2の受信処理部8に伝送され、オフセット時
間の変更要求等の制御情報は、送信制御部7から制御チ
ャネルを介して受信装置2の受信制御部9に伝送され
る。
【0033】通常の無線回線は、呼出等の為の制御チャ
ネルと、データ伝送用の情報チャネルとを有するもので
あるから、データ伝送装置1と受信装置2との間を無線
回線で接続した場合、その制御チャネルを介して送信制
御部7と受信制御部9との間で制御信号の送受信を行
う。又有線回線で接続した場合、情報チャネルと制御チ
ャネルとを、時分割,周波数分割,波長分割等の各種の
多重化手段を適用して形成することができる。
【0034】又データ伝送装置1の受信観測部6は、受
信バッファ部3に到着した受信パケットの受信タイミン
グや受信パケットの蓄積個数等による受信状態を観測
し、送信制御部7に通知する。この送信制御部7は、受
信状態を分析し、遅延時間が増大しないように送信タイ
ミングを制御し、その送信タイミングの変更が必要な場
合、制御チャネルを介して受信装置2の受信制御部9に
通知する。
【0035】受信装置2の受信制御部9は、送信タイミ
ングの変更通知に対して送信制御部7に準備完了を通知
し、変更された送信タイミングに従って受信処理部8に
於ける同期がとれるように制御する。それによって、遅
延時間の増大を回避し、且つ揺らぎを抑圧するものであ
る。
【0036】図2は本発明の第1の実施の形態の説明図
であり、13は受信バッファ部、14は変換部、15は
送信バッファ部、16はカウンタ、17は送信制御部、
18は制御信号生成部、19は送受信処理部である。こ
の実施の形態は、複数の受信パケットをまとめて送信パ
ケットを形成して受信装置へ送出する場合に於いて、図
1に於ける受信観測部6を受信バッファ部13内に蓄積
されているパケット数を示すカウンタ16により構成
し、このカウント内容を送信制御部17に受信状態の情
報として通知する。
【0037】又制御信号生成部18は、送信制御部17
により送信タイミングを変更する場合に、受信装置(図
示を省略)に通知する為の制御信号を生成するものであ
る。又送受信処理部19は、受信装置との間を情報チャ
ネルと制御チャネルとを介して接続する為のものであ
り、受信装置との間を接続する無線回線又は有線回線に
対応した送受信機能を含むものである。例えば、無線回
線を回線を介してデータ伝送装置と受信装置との間を接
続する場合、データ伝送装置は、例えば、図9に於ける
基地局制御装置74の機能に相当し、受信装置は、デー
タ端末装置の機能に相当する。
【0038】又変換部14は、受信パケットを送信パケ
ットに変換する為のもであり、m個の受信パケットのデ
ータをまとめて、宛先等を含むヘッダを付加して1個の
送信パケットに変換し、送信バッファ部15に蓄積す
る。送信制御部17は、カウンタ16のカウント内容に
より、受信バッファ部13に蓄積された受信パケット数
を認識し、例えば、m個の受信パケットを1個の送信パ
ケットに変換するように変換部14に指示する。
【0039】この場合、送信制御部17は、受信バッフ
ァ部13に(m+1)個の受信パケットが蓄積されてい
ることをカウンタ16のカウント内容により認識した時
に、先に到着したm個の受信パケットを変換部14に転
送して送信パケットへの変換を指示する。変換された送
信パケットは送信バッファ部15に蓄積され、送信制御
部17の制御による送信タイミングに、送信バッファ部
15から情報チャネルを介して受信装置への送信を開始
する。そして、送信終了時点の受信バッファ部13に蓄
積されている受信パケット数Nが一定となるように送信
タイミングの変更制御を行うものである。
【0040】受信パケットが正常な間隔より遅れて到着
した場合、送信パケットの送信終了時点で受信パケット
数Nが正常な間隔で到着する場合より少なくなる。その
場合は、送信タイミングを遅らせるように制御する。反
対に、受信パケットが正常な間隔より早く到着した場
合、送信パケットの送信終了時点で受信パケット数Nが
正常な間隔で到着する場合より多くなる。その場合は、
送信タイミングを早めるように制御する。
【0041】即ち、送信制御部17は、送信パケットの
送信終了時点の受信パケット数Nにより、受信パケット
の到着の揺らぎの大きさを認識することができるから、
送信パケットの送信終了時点の受信パケット数Nが一定
となるように、送信タイミングの変更を受信装置側へ通
知し、受信装置側の応答により次の送信タイミングを変
更する。従って、遅延時間を増加させることなく、揺ら
ぎを抑制することができる。
【0042】図3は本発明の第1の実施の形態の動作説
明図であり、点線の上側は受信パケット、下側は送信パ
ケットを示し、間隔T2の基準タイミングに対して、オ
フセット時間T3を設定して送信タイミングとし、又受
信パケットは間隔T1で送信側から送信するが、揺らぎ
ΔT1を含むことにより、データ伝送装置には間隔T
1’で到着する。又下向き矢印は制御チャネルによるオ
フセット変更要求、上向き矢印は制御チャネルによるオ
フセット変更応答を示す。又前述のm個の受信パケット
を1個の送信パケットに変換して送信する場合のm=5
について、受信パケットの最初を「00」とし、「4
7」までの受信の場合を示す。
【0043】又送信パケットの送信に要する時間は、間
隔T2に比較して充分に短いものと仮定し、又受信パケ
ットを送信パケットに変換する処理も充分に短い時間と
仮定する。先ず、データ伝送の開始時に、データ伝送装
置から受信装置に対して、間隔T2の基準タイミングに
オフセット時間T3を加えた送信タイミングの情報を制
御チャネルを介して受信装置に通知し、受信装置からの
応答により送信処理を開始する。即ち、接続時として示
すように、オフセット時間T3を設定する。
【0044】受信バッファ部13にm+1個の受信パケ
ットが蓄積された時に、m個の受信パケットを1個の送
信パケットとして送信を開始し、送信パケットの送信終
了時の受信バッファ部13に蓄積された受信パケット数
Nに応じて、次の送信タイミングが変更を要するか否か
を判定する。
【0045】即ち、 T3−(N−1)・(T1/2)=T4 …(1) を求める。このT4は推定した次回のオフセット時間を
示す。そして、T4>T2の場合、T4−T2=T4’
とし、又T4<0の場合、T4+T2=T4’とし、T
4’≠T3か否かを判定する。なお、T4>T2又はT
4<0の条件以外は、T4≠T3か否かを判定する。推
定次回オフセット時間T4又はT4’と現オフセット時
間T3とが等しい場合は、そのままオフセット時間の変
更を行うことなく、データの伝送を継続する。又T4’
≠T3又はT4≠T3の場合は、オフセット時間をT3
からT4’又はT4に変更する旨を制御チャネルを介し
て受信装置に通知し、受信装置からの応答により、新た
なオフセット時間を設定した送信タイミングにより送信
パケットの送信を継続する。
【0046】即ち、T2/m=T1の条件に於いて、受
信バッファ部13に、m+1個の受信パケットが蓄積さ
れた時に、送信パケットに変換して送信を開始するもの
であるから、N=1とし、送信パケットの送信終了時点
で受信パケット数N=1であれば、受信パケットは正常
な間隔T1で到着していると判定し、オフセット時間T
3の変更は行わない。即ち、送信タイミングは同一とす
る。又送信パケットの送信終了時点の受信パケット数N
が、N=0であると、受信パケットの到着間隔が正常な
間隔T1より長いことを示し、反対に、N>1である
と、受信パケットの到着間隔が正常な間隔T1より短い
ことを示す。従って、送信制御部17は、受信パケット
数Nにより受信パケットの受信状態を観測することがで
き、この受信パケット数Nを一定(N=1)とするよう
に、オフセット時間T3の変更制御(送信タイミングの
変更制御)を行うものである。
【0047】図3に於いて、接続後の1周目の基準タイ
ミングにオフセット時間T3を加えた送信タイミングで
は、1個の受信パケット「00」が受信バッファ部13
に蓄積されているだけであるから、送信を行わない。そ
れ以後、「01」,「02」の受信パケットが到着す
る。
【0048】2周目の送信タイミングに於いては、「0
0」〜「05」のm+1=6個の受信パケットが受信バ
ッファ部13に蓄積され、m=5個の受信パケット「0
0」〜「04」を1個の送信パケットに変換して送信す
る。この送信パケットの送信処理中に、次の受信パケッ
ト「06」が到着し、送信終了時点では、受信バッファ
部13の受信パケット数N=2となる。又送信終了後に
受信パケット「07」が到着した場合を示す。
【0049】この時、前述のように、推定次回オフセッ
ト時間T4を求める。この場合、N=2となるから、
(1)式によるT4は、T4=T3−(T1/2)とな
る。そして、T3≠T4となるから、下向き矢印で示す
ように、次の3周目にオフセット変更要求を制御チャネ
ルを介して受信装置に通知する。即ち、図2に於ける送
信制御部17から制御信号生成部18を制御して、オフ
セット時間をT4に変更する制御信号を生成し、送受信
処理部19から制御チャネルを介して受信装置へ通知す
る。このオフセット変更要求を送出する場合は、受信バ
ッファ部13に蓄積された受信パケット数Nを基にした
推定次回オフセット時間T4の算出は行わない。
【0050】オフセット変更要求を送出した3周目に於
いては、受信装置からの応答を受信していないので、2
周目の送信タイミングで、受信パケット「05」〜「0
9」を送信パケットとして送信する。そして、受信バッ
ファ部13に蓄積される受信パケット数Nについては計
測しない。
【0051】4周目に上向き矢印で示すようにオフセッ
ト変更応答を制御値を介して送受信処理部19で受信
し、送信制御部17に転送すると、送信制御部17は、
2周目で求めた推定次回オフセット時間T4を基にした
新たな送信タイミングを設定し、受信パケット「10」
〜「14」を送信パケットとして送信する。送信終了時
点は、受信パケット「15」,「16」が受信バッファ
部13に蓄積されていることになり、受信パケット数N
=2となるから、再びオフセット時間の変更が必要とな
って、次の5周目で下向き矢印で示すように、オフセッ
ト変更要求を送出する。そして、4周目の送信タイミン
グと同一の送信タイミングで、受信パケット「15」〜
「19」を送信パケットとして送信する。
【0052】6周目に於いて上向き矢印で示すように、
受信装置からのオフセット変更応答を受信すると、4周
目の送信タイミングによりT1/2だけ短縮された送信
タイミングで、受信パケット「20」〜「24」を送信
パケットとして送信する。そして、送信終了時点で、受
信バッファ部13には受信パケット「25」が蓄積され
ており、受信パケット数N=1となるから、オフセット
変更は行わない。
【0053】以下同様にして、送信終了時点の受信バッ
ファ部13の受信パケット数N=1の場合に、送信タイ
ミングを変更することなくm個の受信パケットを1個の
送信パケットとして送信し、受信パケット数N=2の場
合は、受信パケットの受信間隔がT2/m>T1の場合
であり、送信タイミングを早めるようにオフセット変更
を行う。又T2/m<T1の場合、送信終了時点の受信
パケット数N=0となる周期が存在し、推定次回オフセ
ット時間T4は、T4=T3+(T1/2)となり、T
4>T2の場合は、T4’=T4−T2を次回オフセッ
ト時間とすることになる。このようにして、次回の送信
タイミングを遅らせるようにオフセット変更を行う。
【0054】従って、遅延時間TDは、 TD=(m・T1’)+Tb+Td …(2) と表すことができる。但し、0≦Tb≦T2の関係とす
ると、図10について説明した場合より大きくなるが、
送信パケットの送信終了時点の受信パケット数Nが一定
となるようにオフセット変更を繰り返すことにより、0
≦Tb≦T1の関係となるから、全体の遅延時間TDを
短縮することができる。
【0055】図4は本発明の第2の実施の形態の説明図
であり、22は受信タイミングカウンタ、23は受信バ
ッファ部、24は変換部、25は送信バッファ部、26
は受信タイミング保護部、27は送信制御部、28は制
御信号生成部、29は送受信処理部を示す。
【0056】この実施の形態は、図1の受信観測部6
を、受信タイミングカウンタ22と受信タイミング保護
部26とにより構成した場合に相当する。この受信タイ
ミングカウンタ22は、基準タイミングの間隔T2をk
分割した間隔でカウントアップし、基準タイミングでク
リアされる。又受信タイミング保護部26は、受信バッ
ファ部23に受信パケットが到着した時の受信タイミン
グカウンタ22の内容を保持する。
【0057】そして、受信タイミングカウンタ22によ
るm個の受信パケットの先頭の受信タイミングに於ける
カウンタ内容を受信タイミング保護部26に保持し、受
信バッファ部23からm個の受信パケットを変換部24
に転送して1個の送信パケットに変換し、送信バッファ
部25に一旦蓄積し、送信制御部27による制御に従っ
た送信タイミングで、送受信処理部29から送信パケッ
トを送出する。この送信タイミングが、受信タイミング
保護部26に保持されたカウント内容、即ち、受信パケ
ットの受信タイミングと同一となるように、オフセット
変更の制御信号を制御信号生成部28により生成し、送
受信処理部29から制御チャネルを介して受信装置側へ
送出する。
【0058】図5は本発明の第2の実施の形態の動作説
明図であり、図3と同様に、点線の上側は受信パケッ
ト、下側は送信パケットを示し、間隔T2の基準タイミ
ングに対して、オフセット時間T3を設定して送信タイ
ミングとし、又受信パケットは間隔T1で送信側から送
信するが、揺らぎΔT1を含むことにより、データ伝送
装置には間隔T1’で到着する。又下向き矢印は制御チ
ャネルによるオフセット変更要求、上向き矢印は制御チ
ャネルによるオフセット変更応答を示す。
【0059】又基準タイミングの間隔T2をk=20に
分割した場合を示し、受信タイミングカウンタ22は、
00〜19のカウント内容となる。又受信タイミング保
護部26は、受信パケットの到着時点の受信タイミング
カウンタ22の内容を保持するもので、m個の受信パケ
ットを1個の送信パケットに変換して送信する場合、受
信パケットの受信タイミングa1,a2,・・・amと
して更新し、オフセット変更前の受信タイミングをb
1,b2,・・・bmとして保持する。
【0060】そして、推定次回オフセット時間T4=
(T2/k)・a1として求める。a1≠b1の場合、
オフセット時間T3をT4に変更する為のオフセット変
更通知を受信装置側へ送出する。又a1→b1として、
受信タイミング保護部26の内容を更新する。
【0061】図5に於ける接続時は、図3に於ける接続
時と同様に、データ伝送の開始に先立って、データ伝送
装置から受信装置に対して、間隔T2の基準タイミング
にオフセット時間T3(=(T2/k)・n,但し、n
≦k)を加えた送信タイミングの情報を制御チャネルを
介して受信装置に通知し、受信装置からの応答により送
信処理を開始する。
【0062】そして、1周目の受信バッファ部23に最
初の受信パケット「00」が到着した時の受信タイミン
グカウンタ22の内容が10であると、この内容を受信
タイミング保護部26に保持するものであるが、前回の
受信タイミングを示す受信タイミング保護部26の内容
b1=0であって、a1≠b1であるから、オフセット
変更要求を下向き矢印で示すように受信装置側へ通知す
る。この場合のオフセット時間T3は、T3=(T2/
20)×10=T2/2となる。
【0063】次の2周目の上向き矢印で示すように、受
信装置側からのオフセット変更応答を受信すると、m=
5とし、5個の受信パケット「00」〜「04」を1個
の送信パケットに変換して、オフセット変更通知内容に
従った送信タイミング、即ち、受信タイミングカウンタ
22のカウント内容が10の送信タイミングに送信し、
a1→b1により、b1=10とする。
【0064】3周目では、受信パケット「10」を受信
タイミングカウンタ22のカウント内容が10のタイミ
ングで受信し、そのカウント内容をa1として受信タイ
ミング保護部26に保持するが、a1=b1=10とな
るから、オフセット変更は行わない。又2周目と同一の
送信タイミングで受信パケット「05」〜「09」を送
信パケットに変換して送信する。
【0065】4周目では、受信パケット「15」を受信
タイミングカウンタ22のカウント内容が11の場合
で、受信タイミング保護部26に保持するが、a1≠b
1となるから、オフセット変更要求を下向き矢印で示す
ように受信装置側へ送出する。又前回の送信タイミング
と同一のタイミングで、受信パケット「10」〜「1
4」を1個の送信パケットに変換して送信する。
【0066】5周目では、上向き矢印で示すように、受
信装置側からのオフセット変更応答を受信し、受信タイ
ミングカウンタ22の内容が11の時を送信タイミング
として、受信パケット「15」〜「19」を1個の送信
パケットに変換して送信する。又この5周目に於ける受
信パケット「20」の受信タイミングが、受信タイミン
グカウンタ22のカウント内容=10の場合、受信タイ
ミング保護部26に於いては、a1=10,b1=11
となるから、a1≠b1となり、オフセット変更要求を
下向き矢印で示すように受信装置側へ送出する。
【0067】以下同様にして、オフセット変更の要否
を、受信タイミング保護部26の内容により判定し、m
+1個目の受信パケットの受信タイミングを基に、次の
送信タイミングを決めるオフセット時間を推定し、この
オフセット時間の変更が必要な場合に、受信装置側へ通
知し、この通知に対する応答によって、次回のオフセッ
ト時間を変更する。従って、最初の受信パケットの受信
タイミングにより、次回の送信タイミングを決定するこ
とができるから、遅延時間を短くすることができる。
【0068】又オフセット変更を行う条件として、今回
の受信タイミングカウンタ22のカウント内容a1と、
オフセット変更前の受信タイミングカウンタ22のカウ
ント内容b1とが、a1≠b1とし、a1=b1の場合
のみオフセット変更無しとした場合を示すが、或る許容
範囲j(但し、T1/2以下の整数が適当)を設定し、
a1=b1±jの場合はオフセット変更無しとすること
も可能である。即ち、受信パケットの僅少な揺らぎは許
容範囲として、データ伝送を行うことも可能である。
【0069】図6は本発明の第3の実施の形態の動作説
明図であり、図5と同様に、点線の上側は受信パケッ
ト、下側は送信パケットを示し、間隔T2の基準タイミ
ングに対して、オフセット時間T3を設定して送信タイ
ミングとし、伝送速度を計算して、オフセット時間を一
定量順次変化させる場合を示す。又間隔T2=20ms
ecとし、且つk=20に分割した場合を示す。
【0070】受信パケットのデータ伝送速度と送信パケ
ットのデータ伝送速度との差に対応して、オフセット時
間を、固定的な変更量によって毎回変更することによ
り、遅延時間を増加させることなく、揺らぎを縮小する
ことができる。この場合のデータ伝送速度の差DSB
は、 DSB=(送信パケットのデータ長/受信パケットのデ
ータ長)×(受信パケットの受信間隔)−(送信パケッ
トの送信間隔) として表すことができる。
【0071】例えば、受信パケットは、32バイトのデ
ータ長、4.57msec間隔で送信し、送信パケット
は、160バイトのデータ長、20msec間隔で送信
するものとすると、受信パケットは56kbpsのデー
タ伝送速度となり、送信パケットは64kbpsのデー
タ伝送速度となる。この場合のデータ伝送速度の差DS
Bは2.85msecとなる。そこで、オフセット時間
T3を、毎回2.85msecだけ大きくすることによ
り、複数の“0”等のダミーデータを挿入することな
く、見掛け上、送信パケットを56kbpsのデータ伝
送速度で送信することができる。
【0072】従って、図6に於いて、接続時は初期オフ
セットは未定とし、1周目で最初の受信パケット「0
0」が基準タイミングから17msecのタイミングで
受信した場合、オフセット時間T3=17〔msec〕
として受信装置側へ下向き矢印で示すように通知する。
【0073】2周目に於いて、受信装置側からオフセッ
ト時間の設定についての応答を受信し、且つ受信パケッ
ト「01」〜「04」の受信により、受信間隔を計測
し、この受信間隔から受信パケットのデータ伝送速度を
求める。この場合のデータ伝送速度の差DSBが1.2
5msecであるとすると、固定オフセット変更要求と
固定的なオフセット時間の変更量の1.25msecと
を含む制御信号を、制御チャネルを介して受信装置側へ
下向き矢印で示すように通知する。そして、最初に通知
したオフセット時間T3に従った送信タイミングで、受
信パケット「00」〜「04」を1個の送信パケットに
変換して送信する。
【0074】3周目に於いて、受信装置側から上向き矢
印で示すように応答を受信すると、オフセット時間T3
=17+1.25=18.25〔msec〕とした送信
タイミングで、受信パケット「05」〜「09」を1個
の送信パケットに変換して送信する。4周目に於いて
は、オフセット時間T3=18.25+1.25=1
9.5〔msec〕とした送信タイミングで受信パケッ
ト「10」〜「14」を1個の送信パケットに変換して
送信する。以下同様に、データ伝送装置と受信装置との
間で、毎回オフセット時間を固定的な変更量1.25m
secだけ増加することにより、5個の受信パケットを
1個の受信パケットに変換して伝送することができる。
【0075】又受信パケットのデータ伝送速度が送信パ
ケットのデータ伝送速度より大きい場合は、固定オフセ
ット変更によるオフセット時間T3を、伝送速度の差に
対応して毎回減少させることにより、基準タイミングに
対してオフセット時間を設定して送信タイミングとする
場合に、遅延時間を増加することなく、揺らぎを小さく
することができる。
【0076】又前述の各実施の形態に於いて、送信パケ
ットの送信に要する時間Tsが、基準タイミングの間隔
T2に近い場合、オフセット時間T3を順次減少する制
御を行うと、送信パケットの送信中に次の送信パケット
の送信タイミングとなることが発生する。そこで、初期
状態に於いて充分なオフセット時間を設定する必要があ
る。例えば、初期遅延時間を大きくして対応する。図3
に於いては、送信開始時の受信バッファ部13の蓄積受
信パケット数をm+i(i>2)とすることができる。
又図5及び図6に於いては、初期オフセット時間として
T3+αに設定することができる。又図8に示すような
複数論理チャネルによりデータ端末装置間でデータの送
受信を行う場合に於いても、前述の各実施の形態を適用
し、論理チャネル間のデータの遅延時間の差を縮小し、
且つ揺らぎを抑圧して、データの並列伝送を安定に行わ
せることができる。
【0077】又データ伝送装置の制御信号生成部18,
28に於けるオフセット変更要求の制御信号は、例え
ば、接続時に於ける新規オフセット値,オフセット変更
時のオフセット変更量,毎回変更する固定オフセット変
更量,変更開始時刻等がある。又受信装置から制御チャ
ネルを介して受信するオフセット応答制御信号は、オフ
セット変更の可否と否の場合の理由等を含む内容とする
ことができる。例えば、オフセット時間T3を短縮する
オフセット変更要求に対して、受信装置の受信バッファ
部に処理中のパケットが残存する場合、この時点に於け
るオフセット変更には対応できないから、否定応答を送
出する。これに対して、データ伝送装置は、オフセット
変更を延期し、再度オフセット変更要求を送出し、受信
装置が受信可となるまで、オフセット変更を延期するこ
とができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、クロッ
ク系の異なる伝送システムや、有線系と無線系との異な
る伝送システム等を経由してデータを伝送する為のデー
タ伝送装置に於いて、受信パケットを送信パケットに変
換部4により変換して受信装置2側へ送信するもので、
その受信パケットの受信状態を、受信バッファ部3の蓄
積受信パケット数や受信タイミング等を受信観測部6で
観測し、それを基に、送信制御部7に於いて送信タイミ
ングを制御するものであり、受信パケットの揺らぎがあ
っても、それを吸収するように、送信タイミングを制御
し、データ伝送の遅延時間を増加することなく、揺らぎ
を抑制することができる。従って、音声データや動画像
データ等の一定速度で伝送することが要望されるデータ
を、異なる伝送システムを介して伝送する場合に、揺ら
ぎを少なくすることができるから、再生音声品質や再生
表示画質の劣化を防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施の形態の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図7】パケット交換の説明図である。
【図8】複数論理チャネルによるパケット伝送の説明図
である。
【図9】有線系と無線系との伝送システムの説明図であ
る。
【図10】送受信タイミングの説明図である。
【図11】送受信タイミングの説明図である。
【図12】送受信タイミングの説明図である。
【図13】伝送速度が異なる伝送システムに於ける送受
信タイミングの説明図である。
【符号の説明】
1 データ伝送装置 2 受信装置 3 受信バッファ部 4 変換部 5 送信バッファ部 6 受信観測部 7 送信制御部 8 受信処理部 9 受信制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K014 HA05 5K030 HA08 JA05 KA03 KA21 KX12 KX13 LA15 LC01 MB15 5K034 DD01 EE03 EE11 FF11 HH21 HH42 MM11 5K047 BB01 BB15 GG52 LL10 LL14 MM56

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる伝送システムを経由してパ
    ケット化したデータを所定の速度で伝送するデータ伝送
    装置に於いて、 受信パケットを一時蓄積する受信バッファ部と、該受信
    バッファ部からの受信パケットを送信パケットに変換す
    る変換部と、該変換部により変換された送信パケットを
    蓄積して送信タイミングに於いて送信する送信バッファ
    部と、各部を制御し且つ前記送信タイミングを一定間隔
    の基準タイミングにオフセット時間を加えて設定する送
    信制御部と、前記受信パケットの受信状態を観測する受
    信観測部とを備え、 前記送信制御部は、前記受信観測部による前記受信パケ
    ットの受信状態に従って、前記オフセット時間の変更制
    御を行う構成を有することを特徴とするデータ伝送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受信観測部は、前記受信バッファ部
    に蓄積されている受信パケット数をカウントするカウン
    タにより構成し、前記変換部は、複数の受信パケットを
    1個の送信パケットに変換する構成を有し、且つ前記送
    信制御部は、送信パケットの送信後の前記カウンタによ
    る受信パケット数を一定値に維持するように、前記オフ
    セット時間の変更制御を行う構成を有することを特徴と
    する請求項1記載のデータ伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記受信観測部は、前記受信パケットの
    到着タイミングを計測する受信タイミングカウンタと、
    該受信タイミングカウンタのカウント内容を基に今回の
    受信タイミングと前回の送信タイミングとを保持する受
    信タイミング保護部とにより構成し、前記送信制御部
    は、前記受信タイミングカウンタによる受信パケットの
    受信タイミングと送信パケットの送信タイミングとを前
    記受信タイミング保護部に格納し、今回の受信パケット
    の受信タイミングと前回の送信パケットの送信タイミン
    グとのずれを基にオフセット時間の変更制御を行う構成
    を有することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記受信観測部は、前記受信パケットの
    到着タイミングを計測する受信タイミングカウンタと、
    該受信タイミングカウンタのカウント内容を基に今回の
    受信タイミングと前回の送信タイミングとを保持する受
    信タイミング保護部とにより構成し、前記送信制御部
    は、前記受信パケットの受信間隔を基に受信データ伝送
    速度を求め、送信パケットによる送信データ伝送速度と
    の差分に対応してオフセット時間の変更制御を行う構成
    を有することを特徴とする請求項1記載のデータ伝送装
    置。
  5. 【請求項5】 前記送信制御部は、前記受信パケットの
    データ伝送速度と前記送信パケットのデータ伝送速度の
    差分に従ったオフセット時間の変更量を設定し、該変更
    量に従って送信パケットの毎回の送信タイミングを制御
    する構成を有することを特徴とする請求項1記載のデー
    タ伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記送信制御部は、前記受信観測部によ
    る受信パケットの受信間隔の変化に対応して前記オフセ
    ット時間の変更量を修正し、該修正された変更量に従っ
    て送信パケットの毎回の送信タイミングを制御する構成
    を有することを特徴とする請求項5記載のデータ伝送装
    置。
JP21946799A 1999-08-03 1999-08-03 データ伝送装置 Withdrawn JP2001045062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21946799A JP2001045062A (ja) 1999-08-03 1999-08-03 データ伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21946799A JP2001045062A (ja) 1999-08-03 1999-08-03 データ伝送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001045062A true JP2001045062A (ja) 2001-02-16

Family

ID=16735900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21946799A Withdrawn JP2001045062A (ja) 1999-08-03 1999-08-03 データ伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001045062A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7903606B2 (en) 2002-04-30 2011-03-08 Panasonic Corporation Radio communication apparatus employing non-transmission information indicative of not transmitting transmission data when transmission data is not sent corresponding to a quality indication signal or when the transmission data cannot be transmitted to the communicating station
JP2014093593A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Fujitsu Ltd フレーム変換装置及びフレーム変換方法及び伝送装置
WO2019044036A1 (ja) * 2017-08-29 2019-03-07 アルプスアルパイン株式会社 通信装置及び通信方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7903606B2 (en) 2002-04-30 2011-03-08 Panasonic Corporation Radio communication apparatus employing non-transmission information indicative of not transmitting transmission data when transmission data is not sent corresponding to a quality indication signal or when the transmission data cannot be transmitted to the communicating station
US8588159B2 (en) 2002-04-30 2013-11-19 Harris Corporation Radio communication apparatus including the use of non-transmission information
JP2014093593A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Fujitsu Ltd フレーム変換装置及びフレーム変換方法及び伝送装置
WO2019044036A1 (ja) * 2017-08-29 2019-03-07 アルプスアルパイン株式会社 通信装置及び通信方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6987753B2 (en) Apparatus and method for dynamic bandwidth allocation with minimum bandwidth guarantee
JP3478100B2 (ja) 無線回線割当装置及び無線回線割当方法
US20060233152A1 (en) Multiple access communication system and data transceiver
KR19990087053A (ko) 데이터 전송 시스템 및 데이터 전송 방법과 데이터 송신 장치및 데이터 송신 방법
WO2001097467A1 (fr) Dispositif et procédé de synchronisation internodale
EP0981924A2 (en) A method for packet switched data transmission
WO1999014905A1 (fr) Procede de transmission de paquets, dispositif de transmission de paquets, procede de transmission de trames radio, procede concernant les telecommunications mobiles, systeme de telecommunications mobiles et commutateur
KR20080050222A (ko) 패킷 스케줄러 및 패킷 스케줄링 방법
JP2001045005A (ja) 低ビットレートアプリケーション用にatmセルを生成するための方法
JP2001045062A (ja) データ伝送装置
EP1135959B1 (en) Queue management in packet switched networks
EP1340344B1 (en) Latency management for a network
JP4900477B2 (ja) 移動体通信システム、ネットワーク装置、およびパケット順序制御方法
JP2000165405A (ja) データ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該システムに用いる装置
JP3315940B2 (ja) Atm通信方法およびatm通信装置
JP3543725B2 (ja) パケット交換装置およびパケット交換方法
WO2002073901A1 (en) Method and device for transmission of packet data traffic on a multiplexed link
JP3855945B2 (ja) インタフェース変換装置
Ma et al. Demonstration of latency control label-based bounded-jitter scheduling in a bridged network for industrial internet
JP4113932B2 (ja) 統計多重装置
JPH10308753A (ja) 通信装置
JP3100612B2 (ja) 交換機における課金方法および装置
JP4387530B2 (ja) 無線基地局装置
JP2004343734A (ja) 光加入者線端局装置およびフレームスケジューリング方法
JP3548837B2 (ja) ルート選択装置及び選択方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003