JP2001044548A - 光発生方法及び光源 - Google Patents
光発生方法及び光源Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高出力、狭波長スペクトル幅、低強度雑音の
単一モード光を得るのに好適な光発生方法及び光源を提
供することにある。 【解決手段】 白色光源1から出力される波長スペクト
ル上で広帯域に渡る波長成分を有する白色光は、アイソ
レータ2を通過して、ディスク形光フィルタ3によりフ
ィルタリングされ、その透過光が偏波制御器4により偏
波面を調整されて半導体光増幅器5に入力され、その出
力がアイソレータ6を経由してディスク形光フィルタ7
により再びフィルタリングされ、狭スペクトル幅・高出
力の単一モード光が発生する。偏波制御器4における偏
波制御とは、半導体光増幅器5において最大利得を得る
ように前記半導体レーザの偏波面を制御することであ
る。波長スペクトル幅が狭くかつ出力が高い単一モード
光を、任意の中心波長で容易に発生することができる。
単一モード光を得るのに好適な光発生方法及び光源を提
供することにある。 【解決手段】 白色光源1から出力される波長スペクト
ル上で広帯域に渡る波長成分を有する白色光は、アイソ
レータ2を通過して、ディスク形光フィルタ3によりフ
ィルタリングされ、その透過光が偏波制御器4により偏
波面を調整されて半導体光増幅器5に入力され、その出
力がアイソレータ6を経由してディスク形光フィルタ7
により再びフィルタリングされ、狭スペクトル幅・高出
力の単一モード光が発生する。偏波制御器4における偏
波制御とは、半導体光増幅器5において最大利得を得る
ように前記半導体レーザの偏波面を制御することであ
る。波長スペクトル幅が狭くかつ出力が高い単一モード
光を、任意の中心波長で容易に発生することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低強度雑音でスペ
クトル幅の狭い単一モードのインコヒーレント光を発生
する光発生方法および光源に関し、より詳細には、波長
可変型光フィルタを用いて、波長スぺクトル領域におい
て広帯域の波長成分を有するガウス光から、ガウス光の
帯域のうち特定帯域の波長成分を有する単一モード光を
得て出力する光発生方法および光源に関する。
クトル幅の狭い単一モードのインコヒーレント光を発生
する光発生方法および光源に関し、より詳細には、波長
可変型光フィルタを用いて、波長スぺクトル領域におい
て広帯域の波長成分を有するガウス光から、ガウス光の
帯域のうち特定帯域の波長成分を有する単一モード光を
得て出力する光発生方法および光源に関する。
【0002】
【従来の技術】単色光源には、波長スペクトル領域にお
いて広帯域な発光スペクトルを有する白色光から光フィ
ルタによりスペクトルスライスして単一モードの単色光
を得る構成の単一モード光源がある。ここで、単一モー
ド光とは,波長スペクトル領域において、特定の波長を
中心に,単峰性のスペクトル分布を有する光をいう。
いて広帯域な発光スペクトルを有する白色光から光フィ
ルタによりスペクトルスライスして単一モードの単色光
を得る構成の単一モード光源がある。ここで、単一モー
ド光とは,波長スペクトル領域において、特定の波長を
中心に,単峰性のスペクトル分布を有する光をいう。
【0003】また、白色光とは、波長スペクトル領域に
おいて広帯域に渡り連続的なスペクトル成分を持つ光を
いい、ガウス光とも呼ばれる。
おいて広帯域に渡り連続的なスペクトル成分を持つ光を
いい、ガウス光とも呼ばれる。
【0004】従来、このような単一モード光源として
は、図21に示すような白色光源81と光フィルタ90
を組み合わせたものが典型で、光フィルタ90からの不
用な戻り光を阻止するために、白色光源81の出力部に
アイソレータ82を配置した構成も利用されていた。つ
まり、広帯域のガウス光を発生する広帯域ガウス光源8
1と、特定帯域の通過帯域を有する波長可変型光フィル
タ90と、波長可変型光フィルタ90からの不要な戻り
光を防止するためのアイソレータ82とで構成されてお
り、広帯域ガウス光源81からのガウス光を、アイソレ
ータ82を介して波長可変型光フィルタ90を通過させ
ることによりフィルタリングするようになっている。
は、図21に示すような白色光源81と光フィルタ90
を組み合わせたものが典型で、光フィルタ90からの不
用な戻り光を阻止するために、白色光源81の出力部に
アイソレータ82を配置した構成も利用されていた。つ
まり、広帯域のガウス光を発生する広帯域ガウス光源8
1と、特定帯域の通過帯域を有する波長可変型光フィル
タ90と、波長可変型光フィルタ90からの不要な戻り
光を防止するためのアイソレータ82とで構成されてお
り、広帯域ガウス光源81からのガウス光を、アイソレ
ータ82を介して波長可変型光フィルタ90を通過させ
ることによりフィルタリングするようになっている。
【0005】ここで、白色光源81としては、白熱灯、
スーパールミネッセントダイオード(SLD)、光増幅
器の増幅された自然放出光(ASE)が利用できる。光
フィルタ90としては、誘電体多層膜フィルタや、音響
光学フィルタ、グレーティングモノクロメータ等が利用
できる。
スーパールミネッセントダイオード(SLD)、光増幅
器の増幅された自然放出光(ASE)が利用できる。光
フィルタ90としては、誘電体多層膜フィルタや、音響
光学フィルタ、グレーティングモノクロメータ等が利用
できる。
【0006】白色光源81からのガウス光は、波長スぺ
クトル領域において広帯域の波長成分を有しており、こ
のガウス光を波長可変型光フィルタでスぺクトルスライ
スして得る単一モード光源は、波長可変単一モードレー
ザ光源に代わるモードホップフリーの光源であり、従来
から光計測のみならず簡易な波長多重光源として用いら
れている。スぺクトルスライスとは、ガウス光を、波長
可変型光フィルタを通過させることにより、ガウス光の
帯域のうち狭い特定帯域の波長成分を有する単一モード
光を得ることをいう。
クトル領域において広帯域の波長成分を有しており、こ
のガウス光を波長可変型光フィルタでスぺクトルスライ
スして得る単一モード光源は、波長可変単一モードレー
ザ光源に代わるモードホップフリーの光源であり、従来
から光計測のみならず簡易な波長多重光源として用いら
れている。スぺクトルスライスとは、ガウス光を、波長
可変型光フィルタを通過させることにより、ガウス光の
帯域のうち狭い特定帯域の波長成分を有する単一モード
光を得ることをいう。
【0007】図22は、フィルタにより広帯域白色光か
ら任意の中心波長をスペクトルスライスして単一モード
光を得る機構を示す図である。図22に示すように、ス
ライスされた単一モード光のスペクトル形状はフィルタ
の透過波長特性を反映するものの、光フィルタとして通
過波長が可変であるものを用いれば,透過中心波長を光
フィルタのみで制御することが可能である。
ら任意の中心波長をスペクトルスライスして単一モード
光を得る機構を示す図である。図22に示すように、ス
ライスされた単一モード光のスペクトル形状はフィルタ
の透過波長特性を反映するものの、光フィルタとして通
過波長が可変であるものを用いれば,透過中心波長を光
フィルタのみで制御することが可能である。
【0008】また、 単色光源には、白色光源と波長選
択フィルタとを組み合わせ、広帯域な白色光から選択波
長の単色光をスペクトルスライスする構成のものがあ
る。広帯域な白色光源には、例えばエルビウムドープ光
ファイバ増幅器の増幅された自然放出光(ASE)が利
用できる。一般に、光ファイバ増幅器のASEのスペク
トルには微細構造がないので、波長選択フィルタにより
選択される任意の中心波長λc の単色光を得ることがで
きる。また、アレイ導波路回折格子型フィルタ(AW
G)を用いることにより、複数の波長の単色光を一括し
て得ることができる。
択フィルタとを組み合わせ、広帯域な白色光から選択波
長の単色光をスペクトルスライスする構成のものがあ
る。広帯域な白色光源には、例えばエルビウムドープ光
ファイバ増幅器の増幅された自然放出光(ASE)が利
用できる。一般に、光ファイバ増幅器のASEのスペク
トルには微細構造がないので、波長選択フィルタにより
選択される任意の中心波長λc の単色光を得ることがで
きる。また、アレイ導波路回折格子型フィルタ(AW
G)を用いることにより、複数の波長の単色光を一括し
て得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
単一モード光源にあっては、広い波長スペクトル領域に
渡り発生した白色光を、前記光フィルタによりフィルタ
リングするので、得られる単一モード光の出力が極めて
小さくなるという問題があり、さらに、得られた単一モ
ード光の波長スペクトル幅の最小値と通過中心波長以外
の波長スペクトルで発光した光の消光比が用いた光フィ
ルタの性能により制限されること、および、光フィルタ
を通過する波長スペクトル領域での発光現象が全波長ス
ペクトルにわたる発光に対して確率的に生じる事象とな
ることに起因し、得られる単一モード光が、光フィルタ
の通過波長スペクトル幅の現象とともに増大する特性を
有する強度雑音を持つことが問題であった。
単一モード光源にあっては、広い波長スペクトル領域に
渡り発生した白色光を、前記光フィルタによりフィルタ
リングするので、得られる単一モード光の出力が極めて
小さくなるという問題があり、さらに、得られた単一モ
ード光の波長スペクトル幅の最小値と通過中心波長以外
の波長スペクトルで発光した光の消光比が用いた光フィ
ルタの性能により制限されること、および、光フィルタ
を通過する波長スペクトル領域での発光現象が全波長ス
ペクトルにわたる発光に対して確率的に生じる事象とな
ることに起因し、得られる単一モード光が、光フィルタ
の通過波長スペクトル幅の現象とともに増大する特性を
有する強度雑音を持つことが問題であった。
【0010】つまり、従来の単一モード光源にあって
は、広帯域ガウス光源81として、SLDやエルミウム
ドープ光ファイバ増幅器(EDFA)等の高出力のものが
利用されてはいるが、それらからのガウス光をスぺクト
ルスライスした場合、得られる単一モード光の出力がき
わめて小さいという問題があった。例えば、100(n
m)の帯域にわたって均一な10(mW)出力のガウス
光を帯域幅0.1(nm)でスぺクトルスライスした場
合、得られる単一モード光の出力は、高々10μWにし
かすぎない。
は、広帯域ガウス光源81として、SLDやエルミウム
ドープ光ファイバ増幅器(EDFA)等の高出力のものが
利用されてはいるが、それらからのガウス光をスぺクト
ルスライスした場合、得られる単一モード光の出力がき
わめて小さいという問題があった。例えば、100(n
m)の帯域にわたって均一な10(mW)出力のガウス
光を帯域幅0.1(nm)でスぺクトルスライスした場
合、得られる単一モード光の出力は、高々10μWにし
かすぎない。
【0011】このため、このような微弱な単一モード光
を光増幅器で増幅しようとするが、単に増幅するのであ
っては、十分な誘導放出光を発生せず、光増幅器で増幅
される自然放出光が単一モード光の周囲の帯域に発生し
てしまい、単一モード光のスぺクトル純度が著しく劣化
することとなる。このような劣化は、光通信および計測
においてともに信号対雑音比を劣化させる要因となる。
を光増幅器で増幅しようとするが、単に増幅するのであ
っては、十分な誘導放出光を発生せず、光増幅器で増幅
される自然放出光が単一モード光の周囲の帯域に発生し
てしまい、単一モード光のスぺクトル純度が著しく劣化
することとなる。このような劣化は、光通信および計測
においてともに信号対雑音比を劣化させる要因となる。
【0012】波長スペクトル領域で異なる波長の信号光
を多重化する波長多重技術に基づく光通信方式では、信
号対雑音比の劣化を防止するため,波長スペクトル幅が
狭く、信号光以外の波長成分が信号光に対して十分抑圧
された高いスペクトル純度を持つ、低強度雑音の光源が
望まれている。
を多重化する波長多重技術に基づく光通信方式では、信
号対雑音比の劣化を防止するため,波長スペクトル幅が
狭く、信号光以外の波長成分が信号光に対して十分抑圧
された高いスペクトル純度を持つ、低強度雑音の光源が
望まれている。
【0013】また、白色光のスペクトルスライスを行う
従来の単色光源は、広帯域の熱雑音的な光源から狭帯域
の単色光を切り出すために、以下に示すように短い観測
時間では本質的な強度雑音を有する。
従来の単色光源は、広帯域の熱雑音的な光源から狭帯域
の単色光を切り出すために、以下に示すように短い観測
時間では本質的な強度雑音を有する。
【0014】任意の光ビームを有限の時間(T)で観測
した場合に、m個のフォトンを見出す確率P(m)は、平
均フォトン流量νをもつ独立な母集団に対してm個のフ
ォトンを見出す確率密度関数p(m,ν) と、全母集団の
平均フォトン流量νに対する確率密度関数W(ν)を用い
て
した場合に、m個のフォトンを見出す確率P(m)は、平
均フォトン流量νをもつ独立な母集団に対してm個のフ
ォトンを見出す確率密度関数p(m,ν) と、全母集団の
平均フォトン流量νに対する確率密度関数W(ν)を用い
て
【0015】
【数1】
【0016】と表される。ここで、母集団とは同一のフ
ォトンに帰属するリングを周回する光を意味する。この
ような母集団に対する計数統計はポアソン分布に従うの
で、
ォトンに帰属するリングを周回する光を意味する。この
ような母集団に対する計数統計はポアソン分布に従うの
で、
【0017】
【数2】 p(m,ν) =(νm/m!)exp(−ν) …(2) となる。
【0018】熱雑音的な光源であっても、母集団に対し
ては数2のポアソン分布がなりたつ。しかし、短い観測
時間で波長帯域を制限したフォトン計数統計では異なる
時刻で観測対象の母集団が異なるので、全母集団の平均
フォトン流量νに対する確率密度関数W(ν)は、
ては数2のポアソン分布がなりたつ。しかし、短い観測
時間で波長帯域を制限したフォトン計数統計では異なる
時刻で観測対象の母集団が異なるので、全母集団の平均
フォトン流量νに対する確率密度関数W(ν)は、
【0019】
【数3】 W(ν)=(1/μ)exp(−ν/μ) …(3) のような減衰する分布関数となる。ここで、μは母集団
ごとに異なる平均フォトン流量の平均値である。したが
って、熱雑音波をスペクトルスライスして得る光ビーム
に対するフォトン計数統計は、
ごとに異なる平均フォトン流量の平均値である。したが
って、熱雑音波をスペクトルスライスして得る光ビーム
に対するフォトン計数統計は、
【0020】
【数4】
【0021】となる。なお、短い観測時間であっても、
全スペクトルを対象にフォトンを計数すると、すべての
母集団を対象とするために平均値はどの時刻でも一定と
なる。したがって、確率密度関数はデルタ関数 δ(ν−
μ)となり、熱雑音であってもポアソン分布に従う。
全スペクトルを対象にフォトンを計数すると、すべての
母集団を対象とするために平均値はどの時刻でも一定と
なる。したがって、確率密度関数はデルタ関数 δ(ν−
μ)となり、熱雑音であってもポアソン分布に従う。
【0022】数4で示されるフォトンの計数統計では、
短い観測時間ごとにフォトン流量に大きな揺らぎ、すな
わち強度雑音があることを意味している。したがって、
光キャリアの直接変調・直接検波方式を採用している現
在の光通信システムでは、ビットに相当する時間スロッ
トで計数するフォトンの流量により信号の識別を行うの
で、数4に示すような大きな強度雑音を許容することが
できない。
短い観測時間ごとにフォトン流量に大きな揺らぎ、すな
わち強度雑音があることを意味している。したがって、
光キャリアの直接変調・直接検波方式を採用している現
在の光通信システムでは、ビットに相当する時間スロッ
トで計数するフォトンの流量により信号の識別を行うの
で、数4に示すような大きな強度雑音を許容することが
できない。
【0023】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、高出力、狭波長ス
ペクトル幅、低強度雑音の単一モード光を得るのに好適
な光発生方法及び光源を提供することにある。
たもので、その目的とするところは、高出力、狭波長ス
ペクトル幅、低強度雑音の単一モード光を得るのに好適
な光発生方法及び光源を提供することにある。
【0024】また、スペクトル幅が狭くかつ強度雑音が
抑圧されたインコヒーレントな単色光を任意の波長で発
生させることができる安定化単色光源を提供することを
目的とする。
抑圧されたインコヒーレントな単色光を任意の波長で発
生させることができる安定化単色光源を提供することを
目的とする。
【0025】さらに、単一モード光のスべクトル純度を
劣化させずに、高出力の単一モード光を得るのに好適な
光発生方法および光源を提供することを目的としてい
る。
劣化させずに、高出力の単一モード光を得るのに好適な
光発生方法および光源を提供することを目的としてい
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明は、白色光を光フィルタでフィルタリ
ングして得る単一モード光を、光増幅器により増幅し、
増幅された光を前記光フィルタに一致した中心通過波長
を持つ光フィルタによりフィルタリングする工程を少な
くとも1回行うことにより、多数回光増幅器を通過する
ことにより光強度を増大させながら、同時に、多数回光
フィルタを通過してフィルタリングすることにより、波
長スペクトル幅の狭窄化を達成しようしている。
るために、本発明は、白色光を光フィルタでフィルタリ
ングして得る単一モード光を、光増幅器により増幅し、
増幅された光を前記光フィルタに一致した中心通過波長
を持つ光フィルタによりフィルタリングする工程を少な
くとも1回行うことにより、多数回光増幅器を通過する
ことにより光強度を増大させながら、同時に、多数回光
フィルタを通過してフィルタリングすることにより、波
長スペクトル幅の狭窄化を達成しようしている。
【0027】このような構成を用いれば、中心通過波長
が一致した多数の光フィルタを通過した単一モード光の
波長スペクトルp(λ)は、光フィルタの通過波長特性
をT(λ)とすると、
が一致した多数の光フィルタを通過した単一モード光の
波長スペクトルp(λ)は、光フィルタの通過波長特性
をT(λ)とすると、
【0028】
【数5】
【0029】となり、光フィルタを1回通過するよりも
大幅に波長スペクトル幅を低減した単一モード光を得る
ことができる。
大幅に波長スペクトル幅を低減した単一モード光を得る
ことができる。
【0030】さらに、本発明の光発生方法は、白色光を
フィルタリングして得る単一モード光を、光増幅器と光
フィルタが交互に接続された経路を伝搬させることによ
り得られる高出力化と波長スペクトル幅狭窄化の作用
を、一組の光増幅器と光フィルタから成る簡易な構成で
行う光発生方法で、光増幅器が広帯域に渡る白色光源を
兼ねている。
フィルタリングして得る単一モード光を、光増幅器と光
フィルタが交互に接続された経路を伝搬させることによ
り得られる高出力化と波長スペクトル幅狭窄化の作用
を、一組の光増幅器と光フィルタから成る簡易な構成で
行う光発生方法で、光増幅器が広帯域に渡る白色光源を
兼ねている。
【0031】ここで、光増幅器が広帯域の白色光源とし
て利用できるのは、光増幅に必要な利得を得るため光増
幅器の光増幅媒体が反転分布状態となって、励起状態か
ら緩和して発生する自然放出光が光増幅器中を伝播する
過程で増幅されて出力されるためである。このような光
は、増幅された自然放出光(amplified spontaneousemi
ssion, ASE)と呼ばれ、光増幅器独特の広帯域で発光ダ
イオードと比べて高出力という特徴を有している。
て利用できるのは、光増幅に必要な利得を得るため光増
幅器の光増幅媒体が反転分布状態となって、励起状態か
ら緩和して発生する自然放出光が光増幅器中を伝播する
過程で増幅されて出力されるためである。このような光
は、増幅された自然放出光(amplified spontaneousemi
ssion, ASE)と呼ばれ、光増幅器独特の広帯域で発光ダ
イオードと比べて高出力という特徴を有している。
【0032】このような方法を実現するため、本発明で
は、光増幅器の出力が光フィルタに入射し、フィルタリ
ングされて透過された光を分岐し、分割された一方の光
を前記光増幅器にフィードバックさせることにより、光
リングを構成する。構成された光リングを、アイソレー
タ等を挿入して光が単一方向に周回すると、光増幅とフ
ィルタリングの作用を多数回光が受けるので、請求項1
に記載された効果を得ることができる。但し、光出力を
光リングに設けられた分岐器から取り出すため、得られ
る単一モード光の波長スペクトルρ(λ)は数5と異な
った狭窄化を示す。すなわち、光フィルタの通過波長特
性T(λ)と光リングの1周回当たりの強度変化率をγ
として、
は、光増幅器の出力が光フィルタに入射し、フィルタリ
ングされて透過された光を分岐し、分割された一方の光
を前記光増幅器にフィードバックさせることにより、光
リングを構成する。構成された光リングを、アイソレー
タ等を挿入して光が単一方向に周回すると、光増幅とフ
ィルタリングの作用を多数回光が受けるので、請求項1
に記載された効果を得ることができる。但し、光出力を
光リングに設けられた分岐器から取り出すため、得られ
る単一モード光の波長スペクトルρ(λ)は数5と異な
った狭窄化を示す。すなわち、光フィルタの通過波長特
性T(λ)と光リングの1周回当たりの強度変化率をγ
として、
【0033】
【数6】
【0034】となり、強度変化率γにより波長スペクト
ル幅が大きく影響される。これは、γの大きさに光リン
グ内を実効的に光が周回する回数が依存するためであ
る。一般には、数6は発散するγ=1近傍の強度変化率
のとき、数6は中心透過波長で(T=1となる波長で)
0に漸近する波長スペクトル幅を与える。具体的に試算
すると、T(λ)をローレンツ型の透過関数とし半値全
幅を0.1nmとすると、γ=−0.05dBで出力光
の線幅は0.01nmとなる。これは、回折格子フィル
タや誘電体多層膜フィルタ等の通常の光フィルタの通過
半値幅が0.1nm以上であることを考慮すると、十分
な波長スペクトル幅狭窄化であるといえる。
ル幅が大きく影響される。これは、γの大きさに光リン
グ内を実効的に光が周回する回数が依存するためであ
る。一般には、数6は発散するγ=1近傍の強度変化率
のとき、数6は中心透過波長で(T=1となる波長で)
0に漸近する波長スペクトル幅を与える。具体的に試算
すると、T(λ)をローレンツ型の透過関数とし半値全
幅を0.1nmとすると、γ=−0.05dBで出力光
の線幅は0.01nmとなる。これは、回折格子フィル
タや誘電体多層膜フィルタ等の通常の光フィルタの通過
半値幅が0.1nm以上であることを考慮すると、十分
な波長スペクトル幅狭窄化であるといえる。
【0035】ここで、前記光リングにあっては、リング
レーザ共振器と同様の構成のため、1周回当たりの利得
が過剰になると発振しきい値を越え、レーザ発振に至
る。しかし、このようなレーザ発振は、光リング長の波
長レベルの揺らぎに敏感で、発振状態から非発振状態に
急激に変化することによる大きな強度雑音を発生する等
の問題がある。そこで、本発明では、光リングの周回利
得を制御し、このようなレーザ発振を防止するようにし
ている。周回利得制御の具体的手段として、例えば、光
リングに用いる光増幅の利得制御による手段が利用でき
るほか、光リングのいずれかに挿入した可変光減衰器の
減衰量調整による手段も利用可能である。
レーザ共振器と同様の構成のため、1周回当たりの利得
が過剰になると発振しきい値を越え、レーザ発振に至
る。しかし、このようなレーザ発振は、光リング長の波
長レベルの揺らぎに敏感で、発振状態から非発振状態に
急激に変化することによる大きな強度雑音を発生する等
の問題がある。そこで、本発明では、光リングの周回利
得を制御し、このようなレーザ発振を防止するようにし
ている。周回利得制御の具体的手段として、例えば、光
リングに用いる光増幅の利得制御による手段が利用でき
るほか、光リングのいずれかに挿入した可変光減衰器の
減衰量調整による手段も利用可能である。
【0036】さらに、本発明は、光増幅器に利得飽和特
性を持つ光増幅器を採用することにより、従来技術の第
2の課題である光強度雑音の低減を図っている。
性を持つ光増幅器を採用することにより、従来技術の第
2の課題である光強度雑音の低減を図っている。
【0037】白色光を光フィルタによりフィルタリング
して得る単一モード光の強度雑音は、そもそも、光の発
光過程に関わる量子光学的なものである。すなわち、光
強度は単位時間当たりに計数するフォトン数と等価であ
り、光を有限の時間(T)で観測した場合にm個のフォ
トンを検出する確率PT(m)は、平均フォトン流量ν
を持つ独立な母集団に対してm個のフォトンを検出する
確率p(m、ν)と、全母集団に渡るの平均フォトン流
量νに対する確率分布関数W(ν)を用いて
して得る単一モード光の強度雑音は、そもそも、光の発
光過程に関わる量子光学的なものである。すなわち、光
強度は単位時間当たりに計数するフォトン数と等価であ
り、光を有限の時間(T)で観測した場合にm個のフォ
トンを検出する確率PT(m)は、平均フォトン流量ν
を持つ独立な母集団に対してm個のフォトンを検出する
確率p(m、ν)と、全母集団に渡るの平均フォトン流
量νに対する確率分布関数W(ν)を用いて
【0038】
【数7】
【0039】と書ける。ここで母集団とは、相関をもっ
て発光する事象の独立集団の最小単位であって、集団内
ではコヒーレント状態となっている.このような母集団
では、m個のフォトンを検出する確率p(m、ν)に係
るフォトン計数統計はPoisson分布に従うので、
て発光する事象の独立集団の最小単位であって、集団内
ではコヒーレント状態となっている.このような母集団
では、m個のフォトンを検出する確率p(m、ν)に係
るフォトン計数統計はPoisson分布に従うので、
【0040】
【数8】
【0041】となる。さて、白色光源を光フィルタによ
りフィルタリングして得た単一モード光に対しては、光
フィルタの通過波長帯域内で発光する事象がランダムな
ので、カオス的な母集団の平均値分布、
りフィルタリングして得た単一モード光に対しては、光
フィルタの通過波長帯域内で発光する事象がランダムな
ので、カオス的な母集団の平均値分布、
【0042】
【数9】
【0043】が与えらえる。ここでμは母集団毎に異な
る平均フォトン流量の平均値である。従って、有限の時
間(T)で観測した場合にm個のフォトンを検出する確
率PT(m)は
る平均フォトン流量の平均値である。従って、有限の時
間(T)で観測した場合にm個のフォトンを検出する確
率PT(m)は
【0044】
【数10】
【0045】となり、カオス光と同様の振る舞いを示
す。ここで、カオス光とは、黒体輻射等の熱雑音光をい
う。このような単一モード光は、波長スペクトル領域で
時間平均した計測では、エルゴードの定理により、安定
な強度分布を与えるが、時間領域では、強度雑音を示
す。ここで、エルゴードの定理とは、母集団平均が時間
平均に等しいことをいう。
す。ここで、カオス光とは、黒体輻射等の熱雑音光をい
う。このような単一モード光は、波長スペクトル領域で
時間平均した計測では、エルゴードの定理により、安定
な強度分布を与えるが、時間領域では、強度雑音を示
す。ここで、エルゴードの定理とは、母集団平均が時間
平均に等しいことをいう。
【0046】このようなフォトン数の揺らぎ(すなわち
強度雑音)は、光増幅器の利得飽和特性を利用すること
により低減することができる。コヒーレント光に近い単
一モードレーザ光のフォトン数の揺らぎが光増幅器の利
得飽和を利用して低減できることは過去の論文、Y. Yam
amoto, N. Imoto, and S. Machida, "Amplitude squeez
ing in a semiconductor laser using quantum nondemo
lition measurement and negative feedback," Phys. R
ev. A, Vol.33(5), pp. 3243-3261(1986)で明らかにな
っている。しかし、この技術は、最小不確定性関係から
共役な観測量の一方の量子揺らぎを犠牲にしながら他方
の揺らぎを量子限界以下に抑圧できることに基づき、レ
ーザ光の量子揺らぎをスクイーズする技術に係るもので
あり、大きな雑音を持つ一般の光に対して適用しようと
いう試みは全くなかった。しかし、図20に示すよう
に、光増幅器の利得飽和により過剰な光強度を抑圧する
光リミッタ作用は、光の強度雑音低減に有効である。
強度雑音)は、光増幅器の利得飽和特性を利用すること
により低減することができる。コヒーレント光に近い単
一モードレーザ光のフォトン数の揺らぎが光増幅器の利
得飽和を利用して低減できることは過去の論文、Y. Yam
amoto, N. Imoto, and S. Machida, "Amplitude squeez
ing in a semiconductor laser using quantum nondemo
lition measurement and negative feedback," Phys. R
ev. A, Vol.33(5), pp. 3243-3261(1986)で明らかにな
っている。しかし、この技術は、最小不確定性関係から
共役な観測量の一方の量子揺らぎを犠牲にしながら他方
の揺らぎを量子限界以下に抑圧できることに基づき、レ
ーザ光の量子揺らぎをスクイーズする技術に係るもので
あり、大きな雑音を持つ一般の光に対して適用しようと
いう試みは全くなかった。しかし、図20に示すよう
に、光増幅器の利得飽和により過剰な光強度を抑圧する
光リミッタ作用は、光の強度雑音低減に有効である。
【0047】つまり、本発明の安定化単色光源では、利
得飽和のある光増幅媒体を光リング内に挿入し、散発的
なレーザ発振を抑圧するようにしている。利得飽和は、
図20に示すように、入力光強度aに依存せずに一定の
光出力(飽和出力)cを定める。このため、飽和出力を
適当に最適化することにより、フォトン流量mの上限m
sat を個別母集団におけるレーザ発振閾値mth以下に
し、レーザ発振を阻止することができる。
得飽和のある光増幅媒体を光リング内に挿入し、散発的
なレーザ発振を抑圧するようにしている。利得飽和は、
図20に示すように、入力光強度aに依存せずに一定の
光出力(飽和出力)cを定める。このため、飽和出力を
適当に最適化することにより、フォトン流量mの上限m
sat を個別母集団におけるレーザ発振閾値mth以下に
し、レーザ発振を阻止することができる。
【0048】従って、上述した光増幅器が利得飽和特性
を持てば、本発明の構成では光は多数回に渡って利得飽
和特性を有する光増幅器を通過することになるので、強
度雑音の大幅な抑圧効果を得る。
を持てば、本発明の構成では光は多数回に渡って利得飽
和特性を有する光増幅器を通過することになるので、強
度雑音の大幅な抑圧効果を得る。
【0049】さらに、本発明の光発生方法は、前記光フ
ィルタの中心通過帯域を制御する光フィルタ制御手段を
備え、前記光フィルタの制御手段は、前記光フィルタの
通過中心波長を特定するための通過波長情報を記憶した
記憶手段を有し、さらに、指令値として中心通過波長が
与えられたときは前記中心通過波長情報を前記記憶手段
から読み出し、前記光フィルタの中心波長が指令値とし
て与えられた中心通過波長と一致するように前記光フィ
ルタを制御する。
ィルタの中心通過帯域を制御する光フィルタ制御手段を
備え、前記光フィルタの制御手段は、前記光フィルタの
通過中心波長を特定するための通過波長情報を記憶した
記憶手段を有し、さらに、指令値として中心通過波長が
与えられたときは前記中心通過波長情報を前記記憶手段
から読み出し、前記光フィルタの中心波長が指令値とし
て与えられた中心通過波長と一致するように前記光フィ
ルタを制御する。
【0050】このような構成であれば、光フィルタでフ
ィルタリングを行う場合には、指令波長として中心通過
波長が与えられると、光フィルタ制御手段により、通過
波長情報が記憶手段から読み出され、光フィルタの透過
光の中心通過波長が指令値として与えられた中心通過波
長と一致するように、読み出された通過波長情報に基づ
て光フィルタが制御される。これにより、指令値として
与えられた中心通過波長に等しい中心波長を持つ単一モ
ード光が得られる。
ィルタリングを行う場合には、指令波長として中心通過
波長が与えられると、光フィルタ制御手段により、通過
波長情報が記憶手段から読み出され、光フィルタの透過
光の中心通過波長が指令値として与えられた中心通過波
長と一致するように、読み出された通過波長情報に基づ
て光フィルタが制御される。これにより、指令値として
与えられた中心通過波長に等しい中心波長を持つ単一モ
ード光が得られる。
【0051】さらに、本発明の光源は、利得飽和特性を
有する光増幅器として、半導体光増幅器を用いる光源で
ある。
有する光増幅器として、半導体光増幅器を用いる光源で
ある。
【0052】ここでいう半導体光増幅器とは、半導体レ
ーザと同様に、電流注入により反転分布を実現できるヘ
テロ接合を有する構造中に光導波路を形成したものであ
って、レーザ発振を防止するために端面反射が防止され
ている構造を持ち、一方の端面から光を入力し、他方の
端面から前記導波路中を伝播しながら増幅された光を出
力するようになっている。このような半導体光増幅器で
は、入力光強度により反転分布に寄与しているキャリア
の密度が変化する速度が早く、その結果として、入力光
強度変化の速い成分に対しても応答して増幅作用を示
す。
ーザと同様に、電流注入により反転分布を実現できるヘ
テロ接合を有する構造中に光導波路を形成したものであ
って、レーザ発振を防止するために端面反射が防止され
ている構造を持ち、一方の端面から光を入力し、他方の
端面から前記導波路中を伝播しながら増幅された光を出
力するようになっている。このような半導体光増幅器で
は、入力光強度により反転分布に寄与しているキャリア
の密度が変化する速度が早く、その結果として、入力光
強度変化の速い成分に対しても応答して増幅作用を示
す。
【0053】このような特性を有する前記半導体光増幅
器のもう一つの特徴は、反転分布に寄与するキャリアと
しての注入電子を蓄える容量に制限があるため、大きな
光入力に対しては十分な誘導放出による光増幅作用が得
られず、その結果として、大きな利得飽和特性が生じ
る。
器のもう一つの特徴は、反転分布に寄与するキャリアと
しての注入電子を蓄える容量に制限があるため、大きな
光入力に対しては十分な誘導放出による光増幅作用が得
られず、その結果として、大きな利得飽和特性が生じ
る。
【0054】このような特性を有する前記半導体光増幅
器を用いることにより、光の強度雑音大幅に抑圧するこ
とができ、さらに、抑圧される雑音の周波数帯域も高
い。このため、光通信等の分野が対象とする周波数帯域
(〜40GHz)で低雑音の単一モード光を得ることが
できる。
器を用いることにより、光の強度雑音大幅に抑圧するこ
とができ、さらに、抑圧される雑音の周波数帯域も高
い。このため、光通信等の分野が対象とする周波数帯域
(〜40GHz)で低雑音の単一モード光を得ることが
できる。
【0055】また、本発明の光源は、半導体光増幅器へ
入力される光の偏波を制御する光源である。
入力される光の偏波を制御する光源である。
【0056】前記半導体光増幅器は、半導体レーザと同
様の構造を有しているため、若干の偏波依存利得特性を
有している。このような半導体光増幅器は、単一偏波の
光に対しては、偏波方向に依存した利得特性を有する。
このため、入力光の偏波方向と半導体光増幅器の偏波方
向が一致していない場合には、利得が低下する。上述し
たような半導体光増幅器を用いた構成では、半導体光増
幅器を通過した光は、入力光が無偏波状態であっても、
単一偏波に近い光を出力するので、このような偏波に起
因した利得低下の影響を受ける。
様の構造を有しているため、若干の偏波依存利得特性を
有している。このような半導体光増幅器は、単一偏波の
光に対しては、偏波方向に依存した利得特性を有する。
このため、入力光の偏波方向と半導体光増幅器の偏波方
向が一致していない場合には、利得が低下する。上述し
たような半導体光増幅器を用いた構成では、半導体光増
幅器を通過した光は、入力光が無偏波状態であっても、
単一偏波に近い光を出力するので、このような偏波に起
因した利得低下の影響を受ける。
【0057】しかし、前述の偏波を制御できる構成であ
れば、偏波依存性を補償して高利得状態で前記半導体光
増幅器を利用でき、その結果、利得飽和の作用と高出力
化の効果を増強し、高安定・高出力な単一モード光を得
ることができる。
れば、偏波依存性を補償して高利得状態で前記半導体光
増幅器を利用でき、その結果、利得飽和の作用と高出力
化の効果を増強し、高安定・高出力な単一モード光を得
ることができる。
【0058】さらに、本発明の光源は、半導体光増幅器
の利得飽和により制限される光強度を改善するため、前
記光フィルタの透過部に新たな光増幅器を配置した光源
である。この新たな光増幅器に、応答速度が遅い希土類
元素添加光ファイバ増幅器または半導体光増幅器のいず
れも適用可能である。
の利得飽和により制限される光強度を改善するため、前
記光フィルタの透過部に新たな光増幅器を配置した光源
である。この新たな光増幅器に、応答速度が遅い希土類
元素添加光ファイバ増幅器または半導体光増幅器のいず
れも適用可能である。
【0059】このような構成であれば、大きな利得飽和
特性を得るために絶対利得を犠牲にした半導体光増幅器
を用いた場合でも、高出力の単一モード光を得ることが
できる。
特性を得るために絶対利得を犠牲にした半導体光増幅器
を用いた場合でも、高出力の単一モード光を得ることが
できる。
【0060】さらに、本発明の光源は、前記光フィルタ
がディスク形の平行平面基板形状を有し、ディスク面に
対して垂直またはほぼ垂直に通過する平行光を、ディス
クの回転対称軸のまわりの見込み角度を変数として中心
通過波長が変化するようにフィルタリングする光フィル
タであって、前記見込み角度を定める手段がディスク状
に書き込まれたマークを検出することにより成る見込み
角度検出手段を備え、前記見込み角度と前記光フィルタ
近傍の温度を変数として中心通過波長の情報が記憶され
た記憶手段を用いて、指令値として与えられた中心通過
波長に光フィルタの中心透過波長が一致するように前記
光フィルタの見込み角度を制御すると同時に、前記光フ
ィルタ近傍の温度を検出して前記光フィルタの中心通過
波長が指令値と一致するように常に前記光フィルタの見
込み角度を微調整するようになっている光源である。こ
こで、ディスクの回転対称軸まわりの見込み角度を変数
として中心通過波長が変化するような波長特性は、見込
み角度に比例またはほぼ比例したキャビティ層の厚みを
有する誘電体多層膜帯域通過光フィルタにより与えられ
る。
がディスク形の平行平面基板形状を有し、ディスク面に
対して垂直またはほぼ垂直に通過する平行光を、ディス
クの回転対称軸のまわりの見込み角度を変数として中心
通過波長が変化するようにフィルタリングする光フィル
タであって、前記見込み角度を定める手段がディスク状
に書き込まれたマークを検出することにより成る見込み
角度検出手段を備え、前記見込み角度と前記光フィルタ
近傍の温度を変数として中心通過波長の情報が記憶され
た記憶手段を用いて、指令値として与えられた中心通過
波長に光フィルタの中心透過波長が一致するように前記
光フィルタの見込み角度を制御すると同時に、前記光フ
ィルタ近傍の温度を検出して前記光フィルタの中心通過
波長が指令値と一致するように常に前記光フィルタの見
込み角度を微調整するようになっている光源である。こ
こで、ディスクの回転対称軸まわりの見込み角度を変数
として中心通過波長が変化するような波長特性は、見込
み角度に比例またはほぼ比例したキャビティ層の厚みを
有する誘電体多層膜帯域通過光フィルタにより与えられ
る。
【0061】このような構成であれば、光フィルタとし
て用いるディスク形の誘電体多層膜光フィルタの通過波
長特性を校正することにより、光源の使用環境温度に影
響されることなく、指令された波長に一致した中心波長
を有する単一モード光を簡易な構成で得ることができ
る。
て用いるディスク形の誘電体多層膜光フィルタの通過波
長特性を校正することにより、光源の使用環境温度に影
響されることなく、指令された波長に一致した中心波長
を有する単一モード光を簡易な構成で得ることができ
る。
【0062】さらに、本発明の光源は、ディスク形の光
フィルタの見込み角度を変える手段として超音波モータ
を用いた光源である。
フィルタの見込み角度を変える手段として超音波モータ
を用いた光源である。
【0063】超音波モータとは、進行波形の横波(進行
方向に対して垂直な方向に振動する波)を表面に発生さ
せ、表面と摩擦抵抗をもって接触している物体を進行波
の波面に乗せて移動するモータであり、小形・高駆動力
という特徴を有し、さらに、摩擦により非駆動時では移
動される物体を同じ位置に保持するという特徴を有す
る。
方向に対して垂直な方向に振動する波)を表面に発生さ
せ、表面と摩擦抵抗をもって接触している物体を進行波
の波面に乗せて移動するモータであり、小形・高駆動力
という特徴を有し、さらに、摩擦により非駆動時では移
動される物体を同じ位置に保持するという特徴を有す
る。
【0064】このような構成であれば、前記ディスク形
の光フィルタとその制御系をコンパクトに組み立てるこ
とができるばかりでなく、指令値として与えられた中心
通過波長に光フィルタの中心通過波長が一致するように
前記ディスク形光フィルタの見込み角度を前記記憶手段
に記憶した通過波長情報を読み出してその情報に基づい
て最適な値に設定すれば、温度変動がない場合には逐次
制御することなく常に最適状態を自己保持することがで
きる。また、温度変動があった場合であっても、温度を
モニタして前記ディスク形光フィルタの見込み角度を読
み出した通過波長情報に基づいてディスク形光フィルタ
の見込み角度を補正して、指令値に一致した中心通過波
長を得ることができる。このような構成により、指令さ
れた波長に一致した中心波長を有する単一モード光を安
定して得ることができる。
の光フィルタとその制御系をコンパクトに組み立てるこ
とができるばかりでなく、指令値として与えられた中心
通過波長に光フィルタの中心通過波長が一致するように
前記ディスク形光フィルタの見込み角度を前記記憶手段
に記憶した通過波長情報を読み出してその情報に基づい
て最適な値に設定すれば、温度変動がない場合には逐次
制御することなく常に最適状態を自己保持することがで
きる。また、温度変動があった場合であっても、温度を
モニタして前記ディスク形光フィルタの見込み角度を読
み出した通過波長情報に基づいてディスク形光フィルタ
の見込み角度を補正して、指令値に一致した中心通過波
長を得ることができる。このような構成により、指令さ
れた波長に一致した中心波長を有する単一モード光を安
定して得ることができる。
【0065】さらに、本発明の光源は、前記光フィルタ
に電気発振器の周波数に応じて中心通過波長を制御する
音響光学光フィルタを用いた光源で、周波数を変数とし
た中心通過波長を中心通過波長情報として記憶する手段
を持ち、指令値として中心通過波長が与えられたときに
は、前記中心通過波長情報を前記記憶手段から読み出
し、前記光フィルタの中心通過波長が指令値と一致する
ように前記光フィルタを制御する電気発振器の周波数を
制御するようになっている。
に電気発振器の周波数に応じて中心通過波長を制御する
音響光学光フィルタを用いた光源で、周波数を変数とし
た中心通過波長を中心通過波長情報として記憶する手段
を持ち、指令値として中心通過波長が与えられたときに
は、前記中心通過波長情報を前記記憶手段から読み出
し、前記光フィルタの中心通過波長が指令値と一致する
ように前記光フィルタを制御する電気発振器の周波数を
制御するようになっている。
【0066】このような構成であれば、電気発振器の周
波数を制御する速度の範囲内で高速に光フィルタの中心
通過波長を切り替えることができるので、指令値を受け
るタイミングに応じて前記速度ですみやかに単一モード
の中心波長が設定される。
波数を制御する速度の範囲内で高速に光フィルタの中心
通過波長を切り替えることができるので、指令値を受け
るタイミングに応じて前記速度ですみやかに単一モード
の中心波長が設定される。
【0067】また、本発明の安定化単色光源は、1以上
の光増幅媒体と、波長選択フィルタと、光分岐器と、光
減衰器とをリング状に接続して光リングを形成し、光増
幅媒体の少なくとも1つが利得飽和特性を有し、光リン
グを周回するモードがレーザ発振閾値以下の状態となる
ように光減衰器の減衰量を調整し、光分岐器から波長選
択フィルタで選択された波長の単色光を分岐出力する構
成である。
の光増幅媒体と、波長選択フィルタと、光分岐器と、光
減衰器とをリング状に接続して光リングを形成し、光増
幅媒体の少なくとも1つが利得飽和特性を有し、光リン
グを周回するモードがレーザ発振閾値以下の状態となる
ように光減衰器の減衰量を調整し、光分岐器から波長選
択フィルタで選択された波長の単色光を分岐出力する構
成である。
【0068】すなわち、光増幅媒体から出力された光を
波長選択フィルタでスペクトルスライスし、光減衰器を
介して光増幅媒体に入力する光リングを形成し、光増幅
媒体の励起レベルと光減衰器の減衰量を調整することに
より、光が光リング内を減衰しながら複数回周回する構
成とする。
波長選択フィルタでスペクトルスライスし、光減衰器を
介して光増幅媒体に入力する光リングを形成し、光増幅
媒体の励起レベルと光減衰器の減衰量を調整することに
より、光が光リング内を減衰しながら複数回周回する構
成とする。
【0069】光増幅媒体を含む光リング内に波長選択フ
ィルタを挿入すると、自然放出光の発生帯域が波長選択
フィルタの帯域内に制限される。このため、短い観測時
間内でもすべての母集団を対象にフォトン計数を行うこ
とになる。したがって、母集団の平均フォトン流量の平
均値は観測する時刻によらず一定となる。そして、確率
密度関数W(ν)はデルタ関数に近づき、光リング内を減
衰しながら周回する雑音波であっても、フォトン計数統
計の確率密度関数p(m,ν) は、図7(b)に示すよう
なポアソン分布となる。
ィルタを挿入すると、自然放出光の発生帯域が波長選択
フィルタの帯域内に制限される。このため、短い観測時
間内でもすべての母集団を対象にフォトン計数を行うこ
とになる。したがって、母集団の平均フォトン流量の平
均値は観測する時刻によらず一定となる。そして、確率
密度関数W(ν)はデルタ関数に近づき、光リング内を減
衰しながら周回する雑音波であっても、フォトン計数統
計の確率密度関数p(m,ν) は、図7(b)に示すよう
なポアソン分布となる。
【0070】ここで、光増幅媒体の利得が飽和しない場
合には、フォトン流量mが無限大であっても確率密度関
数は0に収束するものの完全には0とならない。このた
め、図7(a)に示すようにある母集団に対して、光リ
ングの発振閾値以上のフォトン流量が発生し、かつそれ
らが光リングに共鳴する波長と偏波条件を満たしてレー
ザ発振に至る確率が存在する。レーザ発振状態では、母
集団に依存することなく平均フォトン流量は一定なの
で、図7(b)に示すように全母集団に対するフォトン
の計数統計はポアソン分布を示す。一つの母集団から発
振モードが成長すると、全母集団に対するフォトン計数
統計の確率密度関数の広がりは、雑音波のそれよりも小
さい。
合には、フォトン流量mが無限大であっても確率密度関
数は0に収束するものの完全には0とならない。このた
め、図7(a)に示すようにある母集団に対して、光リ
ングの発振閾値以上のフォトン流量が発生し、かつそれ
らが光リングに共鳴する波長と偏波条件を満たしてレー
ザ発振に至る確率が存在する。レーザ発振状態では、母
集団に依存することなく平均フォトン流量は一定なの
で、図7(b)に示すように全母集団に対するフォトン
の計数統計はポアソン分布を示す。一つの母集団から発
振モードが成長すると、全母集団に対するフォトン計数
統計の確率密度関数の広がりは、雑音波のそれよりも小
さい。
【0071】しかし、このようなレーザ発振状態は、光
リング中の揺らぎ(例えば、ファイバ長の揺らぎ等)に
より長時間持続することが困難である。このため、発振
状態から非発振状態に急激に変化し、大きな強度雑音を
発生する。非発振状態では、再び個々の母集団が競合
し、一つの優位な母集団がレーザ発振状態となり、同様
の強度雑音を発生させる。このような散発的なレーザ発
振による強度雑音は、光通信システムでは大きな障害と
なる。
リング中の揺らぎ(例えば、ファイバ長の揺らぎ等)に
より長時間持続することが困難である。このため、発振
状態から非発振状態に急激に変化し、大きな強度雑音を
発生する。非発振状態では、再び個々の母集団が競合
し、一つの優位な母集団がレーザ発振状態となり、同様
の強度雑音を発生させる。このような散発的なレーザ発
振による強度雑音は、光通信システムでは大きな障害と
なる。
【0072】光リングで減衰しながら周回する光は、波
長選択フィルタを複数回通過するために帯域幅が狭窄化
される。フィルタの透過関数をT(λ)、周回ごとの正味
の損失をγとすると、全透過関数Teff(λ) は、
長選択フィルタを複数回通過するために帯域幅が狭窄化
される。フィルタの透過関数をT(λ)、周回ごとの正味
の損失をγとすると、全透過関数Teff(λ) は、
【0073】
【数11】 Teff(λ)=T+γT2+γ2T3+…=T/(1−γT) …(11) となる。Tをローレンツ型の透過関数とし、半値全幅を
0.3nmとすると、g=0.05dBで出力光のスペ
クトル幅は0.03nmとなる。このような狭線幅の雑
音波であっても、フォトン計数統計はポアソン分布に従
う。
0.3nmとすると、g=0.05dBで出力光のスペ
クトル幅は0.03nmとなる。このような狭線幅の雑
音波であっても、フォトン計数統計はポアソン分布に従
う。
【0074】また、本発明の光発生方法は、自然光を光
フィルタでフィルタリングして単一モード光を出力する
光発生方法であって、前記自然光を発生させる光源とし
て光増幅器を用い、前記光フィルタの通過帯域幅よりも
広い帯域幅を有し、かつ、その帯域に前記光フィルタの
通過中心波長を含む自然光を前記光増幅器に入力するこ
とにより、前記光増幅器において、前記単一モード光の
中心波長近傍の光の発生確率を増大させ、前記光増幅器
で増幅された自然光フィルタでフィルタリングする。こ
こで、 「単一モード光」とは、波長スぺクトル領域で
単峰性を示す光(特定帯域の波長成分だけが突出した
光)をいう。
フィルタでフィルタリングして単一モード光を出力する
光発生方法であって、前記自然光を発生させる光源とし
て光増幅器を用い、前記光フィルタの通過帯域幅よりも
広い帯域幅を有し、かつ、その帯域に前記光フィルタの
通過中心波長を含む自然光を前記光増幅器に入力するこ
とにより、前記光増幅器において、前記単一モード光の
中心波長近傍の光の発生確率を増大させ、前記光増幅器
で増幅された自然光フィルタでフィルタリングする。こ
こで、 「単一モード光」とは、波長スぺクトル領域で
単峰性を示す光(特定帯域の波長成分だけが突出した
光)をいう。
【0075】さらに、本発明の光発生方法は、波長スぺ
クトル領域において広帯域の波長成分を有する自然先か
ら、前記自然光の帯域のうち、特定帯域の波長成分を有
する単一モード光を得て出力する光発生方法であって、
前記自然光を、少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を
有する光フィルタでフィルタリングし、さらに、光フィ
ルタの透過光を光増幅器で増幅して少なくとも前記特定
帯域の通過帯域幅を有する光フィルタでフィルタリング
する工程を、少なくとも1回行って前記単一モード光を
得る。
クトル領域において広帯域の波長成分を有する自然先か
ら、前記自然光の帯域のうち、特定帯域の波長成分を有
する単一モード光を得て出力する光発生方法であって、
前記自然光を、少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を
有する光フィルタでフィルタリングし、さらに、光フィ
ルタの透過光を光増幅器で増幅して少なくとも前記特定
帯域の通過帯域幅を有する光フィルタでフィルタリング
する工程を、少なくとも1回行って前記単一モード光を
得る。
【0076】このような方法によれぼ、自然光は、ま
ず、光フィルタでフィルタリングされる。これにより、
光フィルタの透過光は、自然光の帯域のうち、特定帯域
の波長成分以外の成分がフィルタリングされ、特定帯域
の波長成分を有するものとなる。次いで、光フィルタの
透過光は、光増幅器で増幅され、光フィルタでフィルタ
リングされる。この増幅の際には、光フィルタの透過光
に光増幅器で増幅される自然放出光が含まれてしまう
が、次段の光フィルタでこの自然放出光がフィルタリン
グされ、結果として、特定帯域の波長成分が特に増幅さ
れることとなる。単一モード光は、こうした増幅・フィ
ルタリングといった工程が少なくとも1回行われること
により得られる。
ず、光フィルタでフィルタリングされる。これにより、
光フィルタの透過光は、自然光の帯域のうち、特定帯域
の波長成分以外の成分がフィルタリングされ、特定帯域
の波長成分を有するものとなる。次いで、光フィルタの
透過光は、光増幅器で増幅され、光フィルタでフィルタ
リングされる。この増幅の際には、光フィルタの透過光
に光増幅器で増幅される自然放出光が含まれてしまう
が、次段の光フィルタでこの自然放出光がフィルタリン
グされ、結果として、特定帯域の波長成分が特に増幅さ
れることとなる。単一モード光は、こうした増幅・フィ
ルタリングといった工程が少なくとも1回行われること
により得られる。
【0077】ここで、光フィルタの透過光を光増幅器で
増幅して少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する
光フィルタでフィルタリングする工程は、少なくとも1
回行えばよいが、必要によっては複数回行ってもよい。
増幅して少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する
光フィルタでフィルタリングする工程は、少なくとも1
回行えばよいが、必要によっては複数回行ってもよい。
【0078】また、自然光をフィルタリングする光フィ
ルタと、増幅器からの増幅光をフィルタリングする光フ
ィルタとは、同一のものを用いてもよいし、異なる別々
のものを用いてもよい。
ルタと、増幅器からの増幅光をフィルタリングする光フ
ィルタとは、同一のものを用いてもよいし、異なる別々
のものを用いてもよい。
【0079】さらに、本発明の先発生方法は、前記自然
光を少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する第1
の光フィルタでフィルタリングする工程と、前記第1の
光フィルタの透過光を光増幅器で増幅する工程と、前記
光増幅器からの増幅光を少なくとも前記特定帯域の通過
帯域幅を有する第2の光フィルタでフィルタリングする
工程と、前記第2の光フィルタの透過光を前記単一モー
ド光として得る工程とを含む。
光を少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する第1
の光フィルタでフィルタリングする工程と、前記第1の
光フィルタの透過光を光増幅器で増幅する工程と、前記
光増幅器からの増幅光を少なくとも前記特定帯域の通過
帯域幅を有する第2の光フィルタでフィルタリングする
工程と、前記第2の光フィルタの透過光を前記単一モー
ド光として得る工程とを含む。
【0080】ここで、第1の光フィルタと第2の光フィ
ルタとは、同一の特性を有して構成されていてもよい
し、少なくとも特定帯域の通過帯域幅を有していれば、
異なる特性を有して構成されていてもよい。これら光フ
ィルタは、単一モード光である単一モード光のプロファ
イルが第2の光フィルタの透過プロファイルにより決定
されることから、2つの通過中心波長を厳密に一致させ
る必要はなく、例えば、第1の光フィルタは、特定帯域
を含むより広い帯域の通過帯域幅を有しており、これに
対して、第2の光フィルタは、特定帯域のみの通過帯域
幅を有していても構わない。ただし、単一モード光であ
る単一モード光の波長確度を保障するためには、第2の
光フィルタに対して、通過中心波長をあらかじめ厳密に
校正しておくほか、温度および気圧の補償をする必要が
ある。
ルタとは、同一の特性を有して構成されていてもよい
し、少なくとも特定帯域の通過帯域幅を有していれば、
異なる特性を有して構成されていてもよい。これら光フ
ィルタは、単一モード光である単一モード光のプロファ
イルが第2の光フィルタの透過プロファイルにより決定
されることから、2つの通過中心波長を厳密に一致させ
る必要はなく、例えば、第1の光フィルタは、特定帯域
を含むより広い帯域の通過帯域幅を有しており、これに
対して、第2の光フィルタは、特定帯域のみの通過帯域
幅を有していても構わない。ただし、単一モード光であ
る単一モード光の波長確度を保障するためには、第2の
光フィルタに対して、通過中心波長をあらかじめ厳密に
校正しておくほか、温度および気圧の補償をする必要が
ある。
【0081】さらに、本発明の光発生方法は、前記第2
の光フィルタは、前記第1の光フィルタの通過帯域の通
過中心波長と同一の通過中心波長を有し、かつ、前記第
1の光フィルタの通過帯域幅と同一またはこれよりも狭
い通過帯域幅を有している。
の光フィルタは、前記第1の光フィルタの通過帯域の通
過中心波長と同一の通過中心波長を有し、かつ、前記第
1の光フィルタの通過帯域幅と同一またはこれよりも狭
い通過帯域幅を有している。
【0082】さらに、本発明の光発生方法は、前記自然
光を少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フ
ィルタでフィルタリングする工程と、前記光フィルタの
透過光を光増幅器で増幅して得たものを前記光フィルタ
にフィードバックする工程と、前記光フィルタの透過光
を前記単一モード光として得る工程とを含む。
光を少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フ
ィルタでフィルタリングする工程と、前記光フィルタの
透過光を光増幅器で増幅して得たものを前記光フィルタ
にフィードバックする工程と、前記光フィルタの透過光
を前記単一モード光として得る工程とを含む。
【0083】さらに、本発明の光発生方法は、前記フィ
ルタリングは、指令値として通過中心波長が与えられる
と、前記光フィルタの通過帯域を特定するための通過帯
域情報を記憶した記憶手段から当該通過帯域情報を読み
出し、前記光フィルタの通過帯域の通過中心波長が指令
値として与えられた通過中心波長と一致するように、読
み出した通過帯域情報に基づいて前記光フィルタを制御
することにより行う。
ルタリングは、指令値として通過中心波長が与えられる
と、前記光フィルタの通過帯域を特定するための通過帯
域情報を記憶した記憶手段から当該通過帯域情報を読み
出し、前記光フィルタの通過帯域の通過中心波長が指令
値として与えられた通過中心波長と一致するように、読
み出した通過帯域情報に基づいて前記光フィルタを制御
することにより行う。
【0084】さらに、本発明の光発生方法は、前記光フ
ィルタは、所定の通過帯域幅を有しかつ円周方向に沿っ
て通過中心波長が変化するディスク型光フィルタであっ
て、ディスクフィルタの回転角度に応じて通過中心波長
を変化させ、ディスクフィルタ表面に対して一定の位置
から光を人射して回転軸方向に通過させてフィルタリン
グを行うものであり、前記フィルタリングは、指令値と
して通過中心波長が与えられると、前記光フィルタの異
なる通過中心波長ごとにそのときのディスクフィルタの
回転角度を対応付けた通過帯域情報を記憶した記憶手段
から当該通過帯域情報を読み出し、前記光フィルタの通
過帯域の通過中心波長が指令値として与えられた通過中
心波長と一致するように、読み出した通過帯域情報に基
づいて前記光フィルタのディスクフィルタの回転角度を
制御することにより行う。
ィルタは、所定の通過帯域幅を有しかつ円周方向に沿っ
て通過中心波長が変化するディスク型光フィルタであっ
て、ディスクフィルタの回転角度に応じて通過中心波長
を変化させ、ディスクフィルタ表面に対して一定の位置
から光を人射して回転軸方向に通過させてフィルタリン
グを行うものであり、前記フィルタリングは、指令値と
して通過中心波長が与えられると、前記光フィルタの異
なる通過中心波長ごとにそのときのディスクフィルタの
回転角度を対応付けた通過帯域情報を記憶した記憶手段
から当該通過帯域情報を読み出し、前記光フィルタの通
過帯域の通過中心波長が指令値として与えられた通過中
心波長と一致するように、読み出した通過帯域情報に基
づいて前記光フィルタのディスクフィルタの回転角度を
制御することにより行う。
【0085】一方、本発明の光源は、自然光を光フィル
タでフィルタリングして単一モード光を出力する光源で
あって、前記自然光を発生させる光増幅器を備え、前記
光フィルタの通過帯域幅よりも広い帯域幅を有し、か
つ、その帯域に前記光フィルタの通過中心波長を含む自
然光を前記光増幅器に入力することにより、前記光増幅
器において、前記単一モード光の中心波長近傍の光の発
生確率を増大させ、前記光増幅器で増幅された自然光を
前記光フィルタでフィルタリングするようになってい
る。
タでフィルタリングして単一モード光を出力する光源で
あって、前記自然光を発生させる光増幅器を備え、前記
光フィルタの通過帯域幅よりも広い帯域幅を有し、か
つ、その帯域に前記光フィルタの通過中心波長を含む自
然光を前記光増幅器に入力することにより、前記光増幅
器において、前記単一モード光の中心波長近傍の光の発
生確率を増大させ、前記光増幅器で増幅された自然光を
前記光フィルタでフィルタリングするようになってい
る。
【0086】このような構成であれば、光フィルタの通
過帯域幅よりも広い帯域幅を有し、かつ、その帯域に光
フィルタの通過中心波長を含む自然光が、光増幅器に入
力され、これにより、光増幅器において、単一モード光
の中心波長近傍の光の発生確率が増大する。そして、光
増幅器で増幅された自然光が光フィルタでフィルタリン
グされる。
過帯域幅よりも広い帯域幅を有し、かつ、その帯域に光
フィルタの通過中心波長を含む自然光が、光増幅器に入
力され、これにより、光増幅器において、単一モード光
の中心波長近傍の光の発生確率が増大する。そして、光
増幅器で増幅された自然光が光フィルタでフィルタリン
グされる。
【0087】さらに、本発明の光源は、波長スぺクトル
領域において広帯域の波長成分を有する自然光から、前
記自然光の帯域のうち、特定帯域の波長成分を有する単
一モード光を得て出力する光源であって、前記自然光
を、少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フ
ィルタでフィルタリングするようになっており、さら
に、光フィルタの透過光を光増幅器で増幅して少なくと
も前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フィルタでフィ
ルタリングする処理を、少なくとも1回行って前記単一
モード光を得るようになっている。
領域において広帯域の波長成分を有する自然光から、前
記自然光の帯域のうち、特定帯域の波長成分を有する単
一モード光を得て出力する光源であって、前記自然光
を、少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フ
ィルタでフィルタリングするようになっており、さら
に、光フィルタの透過光を光増幅器で増幅して少なくと
も前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フィルタでフィ
ルタリングする処理を、少なくとも1回行って前記単一
モード光を得るようになっている。
【0088】このような構成であれば、自然光は、ま
ず、光フィルタでフィルタリングされる。これにより、
光フィルタの透過光は、自然光の帯域のうち、特定帯域
の波長成分以外の成分がフィルタリングされ、特定帯域
の波長成分を有するものとなる。次いで、光フィルタの
透過光は、光増幅器で増幅され、光フィルタでフィルタ
リングされる。この増幅の際には、光フィルタの透過光
に光増幅器で増幅される自然放出光が含まれてしまう
が、次段の光フィルタでこの自然放出光がフィルタリン
グされ、結果として、特定帯域の波長成分が特に増幅さ
れることとなる。単一モード光は、こうした増幅・フィ
ルタリングといった処理が少なくとも1回行われること
により得られる。
ず、光フィルタでフィルタリングされる。これにより、
光フィルタの透過光は、自然光の帯域のうち、特定帯域
の波長成分以外の成分がフィルタリングされ、特定帯域
の波長成分を有するものとなる。次いで、光フィルタの
透過光は、光増幅器で増幅され、光フィルタでフィルタ
リングされる。この増幅の際には、光フィルタの透過光
に光増幅器で増幅される自然放出光が含まれてしまう
が、次段の光フィルタでこの自然放出光がフィルタリン
グされ、結果として、特定帯域の波長成分が特に増幅さ
れることとなる。単一モード光は、こうした増幅・フィ
ルタリングといった処理が少なくとも1回行われること
により得られる。
【0089】ここで、光フィルタの透過光を光増幅器で
増幅して少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する
光フィルタでフィルタリングする処理は、少なくとも1
回行うようになっていればよいが、必要によっては複数
回行うようになっていてもよい。
増幅して少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する
光フィルタでフィルタリングする処理は、少なくとも1
回行うようになっていればよいが、必要によっては複数
回行うようになっていてもよい。
【0090】また、自然光をフィルタリングする光フィ
ルタと、増幅器からの増幅光をフィルタリングする光フ
ィルタとは、同一のものであってもよいし、異なる別々
のものであってもよい。
ルタと、増幅器からの増幅光をフィルタリングする光フ
ィルタとは、同一のものであってもよいし、異なる別々
のものであってもよい。
【0091】さらに、本発明の光源は、光増幅器と、少
なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する第1の光フ
ィルタと、少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有す
る第2の光フィルタとを備え、前記自然光を前記第1の
光フィルタでフィルタリングし、前記第1の光フィルタ
の透過光を前記光増幅器で増幅し、前記光増幅器からの
増幅光を前記第2の光フィルタでフィルタリングし、前
記第2の光フィルタの透過光を前記単一モード光として
得るようになっている。
なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する第1の光フ
ィルタと、少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有す
る第2の光フィルタとを備え、前記自然光を前記第1の
光フィルタでフィルタリングし、前記第1の光フィルタ
の透過光を前記光増幅器で増幅し、前記光増幅器からの
増幅光を前記第2の光フィルタでフィルタリングし、前
記第2の光フィルタの透過光を前記単一モード光として
得るようになっている。
【0092】このような構成であれば、自然光が第1の
光フィルタでフィルタリングされ、第1の光フィルタの
透過光が光増幅器で増幅され、光増幅器からの増幅光が
第2の光フィルタでフィルタリングされ、第2の光フィ
ルタの透過光が単一モード光として得られる。
光フィルタでフィルタリングされ、第1の光フィルタの
透過光が光増幅器で増幅され、光増幅器からの増幅光が
第2の光フィルタでフィルタリングされ、第2の光フィ
ルタの透過光が単一モード光として得られる。
【0093】ここで、第1の光フィルタと第2の光フィ
ルタとは、同一の特性を有して構成されていてもよい
し、少なくとも特定帯域の通過帯域幅を有していれば、
異なる特性を有して構成されていてもよい。これら光フ
ィルタは、単一モード光である単一モード光のプロファ
イルが第2の光フィルタの透過プロファイルにより決定
されることから、2つの通過中心波長を厳密に一致させ
る必要はなく、例えば、第1の光フィルタは、特定帯域
を含むより広い帯域の通過帯域幅を有しており、これに
対して、第2の光フィルタは、特定帯域のみの通過帯域
幅を有していても構わない。ただし、単一モード光であ
る単一モード光の波長確度を保障するためには、第2の
光フィルタに対して、通過中心波長をあらかじめ厳密に
校正しておくほか、温度および気圧の補償をする必要が
ある。
ルタとは、同一の特性を有して構成されていてもよい
し、少なくとも特定帯域の通過帯域幅を有していれば、
異なる特性を有して構成されていてもよい。これら光フ
ィルタは、単一モード光である単一モード光のプロファ
イルが第2の光フィルタの透過プロファイルにより決定
されることから、2つの通過中心波長を厳密に一致させ
る必要はなく、例えば、第1の光フィルタは、特定帯域
を含むより広い帯域の通過帯域幅を有しており、これに
対して、第2の光フィルタは、特定帯域のみの通過帯域
幅を有していても構わない。ただし、単一モード光であ
る単一モード光の波長確度を保障するためには、第2の
光フィルタに対して、通過中心波長をあらかじめ厳密に
校正しておくほか、温度および気圧の補償をする必要が
ある。
【0094】さらに、本発明の光源は、前記第2の光フ
ィルタは、前記第1の光フィルタの通過帯域の通過中心
波長と同一の通過中心波長を有し、かつ、前記第1の光
フィルタの通過帯域幅と同一またはこれよりも狭い通過
帯域幅を有している。
ィルタは、前記第1の光フィルタの通過帯域の通過中心
波長と同一の通過中心波長を有し、かつ、前記第1の光
フィルタの通過帯域幅と同一またはこれよりも狭い通過
帯域幅を有している。
【0095】さらに、本発明の光源は、光増幅器と、少
なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フィルタ
とを備え、前記自然光を前記光フィルタでフィルタリン
グし、前記光フィルタの透過光を前記光増幅器で増幅し
て得たものを前記光フィルタにフィールバックし、前記
光フィルタの透過光を前記単一モード光として得るよう
になっている。
なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フィルタ
とを備え、前記自然光を前記光フィルタでフィルタリン
グし、前記光フィルタの透過光を前記光増幅器で増幅し
て得たものを前記光フィルタにフィールバックし、前記
光フィルタの透過光を前記単一モード光として得るよう
になっている。
【0096】このような構成であれぽ、自然光が光フィ
ルタでフィルタリングされ、光フィルタの透過光が光増
幅器で増幅され、こうして得られたものが光フィルタに
フィードバックされる。そして、フィードバックされた
増幅光は、再び光フィルタでフィルタリングされ、この
光フィルタの透過光が単一モード光として得られる。
ルタでフィルタリングされ、光フィルタの透過光が光増
幅器で増幅され、こうして得られたものが光フィルタに
フィードバックされる。そして、フィードバックされた
増幅光は、再び光フィルタでフィルタリングされ、この
光フィルタの透過光が単一モード光として得られる。
【0097】さらに、本発明の光源は、前記光フィルタ
の通過帯域を制御する光フィルタ制御手段を備え、前記
光フィルタ制御手段は、前記光フィルタの通過帯域を特
定するための通過帯域情報を記憶した記憶手段を有し、
さらに、指令値として通過中心波長が与えられたとき
は、前記通過帯域情報を前記記憶手段から読み出し、前
記光フィルタの通過帯域の通過中心波長が指令値として
与えられた通過中心波長と一致するように、読み出した
通過帯域情報に基づいて前記光フィルタを制御するよう
になっている。
の通過帯域を制御する光フィルタ制御手段を備え、前記
光フィルタ制御手段は、前記光フィルタの通過帯域を特
定するための通過帯域情報を記憶した記憶手段を有し、
さらに、指令値として通過中心波長が与えられたとき
は、前記通過帯域情報を前記記憶手段から読み出し、前
記光フィルタの通過帯域の通過中心波長が指令値として
与えられた通過中心波長と一致するように、読み出した
通過帯域情報に基づいて前記光フィルタを制御するよう
になっている。
【0098】このような構成であれば、光フィルタでフ
ィルタリングを行う場合は、指令値として通過中心波長
が与えられると、光フィルタ制御手段により、通過帯域
情報が記憶手段から読み出され、光フィルタの通過帯域
の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心波長
と一致するように、読み出された通過帯域情報に基づい
て光フィルタが制御される。これにより、光フィルタへ
の入射光は、指令値として与えられた通過中心波長の通
過帯域幅でフィルタリングされる。
ィルタリングを行う場合は、指令値として通過中心波長
が与えられると、光フィルタ制御手段により、通過帯域
情報が記憶手段から読み出され、光フィルタの通過帯域
の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心波長
と一致するように、読み出された通過帯域情報に基づい
て光フィルタが制御される。これにより、光フィルタへ
の入射光は、指令値として与えられた通過中心波長の通
過帯域幅でフィルタリングされる。
【0099】ここで、異なる複数の光フィルタ(第1の
光フィルタおよび第2の光フィルタ)を用いる場合は、
これら光フィルタは、通過中心波長が同時に変わるよう
に制御するのが好ましい。
光フィルタおよび第2の光フィルタ)を用いる場合は、
これら光フィルタは、通過中心波長が同時に変わるよう
に制御するのが好ましい。
【0100】さらに、本発明の光源は、前記光フィルタ
は、所定の通過帯域幅を有し、かつ円周方向に沿って通
過中心波長が変化するディスク型光フィルタであって、
ディスクフィルタの回転角度に応じて通過中心波長を変
化させ、ディスクフィルタ表面に対して一定の位置から
光を入射して回転軸方向に通過させてフィルタリングを
行うようになっており、前記光フィルタの通過帯域を制
御する光フィルタ制御手段を備え、前記光フィルタ制御
手段は、前記光フィルタの異なる通過中心波長ごとにそ
のときのディスクフィルタの回転角度を対応付けた通過
帯域情報を記憶した記憶手段を有し、さらに、指令値と
して通過中心波長が与えられたときは、前記通過帯域情
報を前記記憶手段から読み出し、前記光フィルタの通過
帯域の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心
波長と一致するように、読み出した通過帯域情報に基づ
いて前記光フィルタのディスクフィルタの回転角度を制
御するようになっている。
は、所定の通過帯域幅を有し、かつ円周方向に沿って通
過中心波長が変化するディスク型光フィルタであって、
ディスクフィルタの回転角度に応じて通過中心波長を変
化させ、ディスクフィルタ表面に対して一定の位置から
光を入射して回転軸方向に通過させてフィルタリングを
行うようになっており、前記光フィルタの通過帯域を制
御する光フィルタ制御手段を備え、前記光フィルタ制御
手段は、前記光フィルタの異なる通過中心波長ごとにそ
のときのディスクフィルタの回転角度を対応付けた通過
帯域情報を記憶した記憶手段を有し、さらに、指令値と
して通過中心波長が与えられたときは、前記通過帯域情
報を前記記憶手段から読み出し、前記光フィルタの通過
帯域の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心
波長と一致するように、読み出した通過帯域情報に基づ
いて前記光フィルタのディスクフィルタの回転角度を制
御するようになっている。
【0101】このような構成であれば、光フィルタでフ
ィルタリングを行う場合は、指令値として通過中心波長
が与えられると、光フィルタ制御手段により、通過帯域
情報が記憶手段から読み出され、光フィルタの通過帯域
の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心波長
と一致するように、読み出された通過帯域情報に基づい
て光フィルタのディスクフィルタの回転角度が制御され
る。これにより、光フィルタへの入射光は、指令値とし
て与えられた通過中心波長の通過帯域幅でフィルタリン
グされる。
ィルタリングを行う場合は、指令値として通過中心波長
が与えられると、光フィルタ制御手段により、通過帯域
情報が記憶手段から読み出され、光フィルタの通過帯域
の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心波長
と一致するように、読み出された通過帯域情報に基づい
て光フィルタのディスクフィルタの回転角度が制御され
る。これにより、光フィルタへの入射光は、指令値とし
て与えられた通過中心波長の通過帯域幅でフィルタリン
グされる。
【0102】ここで、異なる複数の光フィルタ(第1の
光フィルタおよび第2の光フィルタ)を用いる場合は、
これら光フィルタは、通過中心波長が同時に変わるよう
に制御するのが好ましい。
光フィルタおよび第2の光フィルタ)を用いる場合は、
これら光フィルタは、通過中心波長が同時に変わるよう
に制御するのが好ましい。
【0103】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。
施例について説明する。
【0104】(第1の実施形態)図1は、本発明に係る
光発生方法及び光源の第1の実施形態を示す図である。
この第1の実施形態に係る光発生方法及び光源は、白色
光源1、アイソレータ2及び6、ディスク形光フィルタ
3、7、偏波制御器4、半導体光増幅器5、フィルタ制
御回路8、9、記憶装置10、11から構成されてい
る。
光発生方法及び光源の第1の実施形態を示す図である。
この第1の実施形態に係る光発生方法及び光源は、白色
光源1、アイソレータ2及び6、ディスク形光フィルタ
3、7、偏波制御器4、半導体光増幅器5、フィルタ制
御回路8、9、記憶装置10、11から構成されてい
る。
【0105】白色光源1から出力される波長スペクトル
上で広帯域に渡る波長成分を有する白色光は、アイソレ
ータ2を通過して、ディスク形光フィルタ3によりフィ
ルタリングされ、さらに、その透過光が偏波制御器4に
より偏波面を調整されて半導体光増幅器5に入力され、
その出力がアイソレータ6を経由してディスク形光フィ
ルタ7により再びフィルタリングされ、狭スペクトル幅
・高出力の単一モード光が発生する。ここで、偏波制御
器4における偏波制御とは、半導体光増幅器5において
最大利得を得るように前記半導体レーザの偏波面を制御
することである。なお、白色光源1及び半導体光増幅器
5が偏波無依存性であれば、偏波制御器4は省略でき
る。
上で広帯域に渡る波長成分を有する白色光は、アイソレ
ータ2を通過して、ディスク形光フィルタ3によりフィ
ルタリングされ、さらに、その透過光が偏波制御器4に
より偏波面を調整されて半導体光増幅器5に入力され、
その出力がアイソレータ6を経由してディスク形光フィ
ルタ7により再びフィルタリングされ、狭スペクトル幅
・高出力の単一モード光が発生する。ここで、偏波制御
器4における偏波制御とは、半導体光増幅器5において
最大利得を得るように前記半導体レーザの偏波面を制御
することである。なお、白色光源1及び半導体光増幅器
5が偏波無依存性であれば、偏波制御器4は省略でき
る。
【0106】ディスク形光フィルタ3及び7は、中心波
長指令dを受けて、各々に対応したフィルタ制御回路
8、9により、中心通過波長が中心波長指令dが指示す
る指令値に一致するようにそれぞれ独立に制御される。
すなわち、フィルタ制御回路8は、ディスク形光フィル
タ3の通過波長情報を記憶している記憶装置10から通
過波長情報を読み出し、同光フィルタにおけるディスク
の見込み角度を検出した見込み角度検出信号b1と温度
t1を用いて、中心通過波長が指令値に一致するように
目標となる見込み角度を算出し、見込み角度が算出値に
一致するように見込み角度制御信号a1を同光フィルタ
に送信して、ディスク形光フィルタ3を制御するように
なっている。
長指令dを受けて、各々に対応したフィルタ制御回路
8、9により、中心通過波長が中心波長指令dが指示す
る指令値に一致するようにそれぞれ独立に制御される。
すなわち、フィルタ制御回路8は、ディスク形光フィル
タ3の通過波長情報を記憶している記憶装置10から通
過波長情報を読み出し、同光フィルタにおけるディスク
の見込み角度を検出した見込み角度検出信号b1と温度
t1を用いて、中心通過波長が指令値に一致するように
目標となる見込み角度を算出し、見込み角度が算出値に
一致するように見込み角度制御信号a1を同光フィルタ
に送信して、ディスク形光フィルタ3を制御するように
なっている。
【0107】同様に、ディスク形光フィルタ7は、通過
波長情報を記憶した記憶装置11の情報と見込み角度検
出信号b2と温度t2とを用いて目標となる見込み角度
を算出し、見込み角度制御信号a2を送信して、同ディ
スク形光フィルタ7の制御をフィルタ制御回路9を用い
て行うようになっている。
波長情報を記憶した記憶装置11の情報と見込み角度検
出信号b2と温度t2とを用いて目標となる見込み角度
を算出し、見込み角度制御信号a2を送信して、同ディ
スク形光フィルタ7の制御をフィルタ制御回路9を用い
て行うようになっている。
【0108】ディスク形光フィルタ3、7の構成を図4
に示す。ディスク形フィルタのフィルタリングを行う本
体のディスクフィルタ31は、光ファイバ34から出射
するコリメートビーム(平行光)をミラー33によりデ
ィスク面に対して垂直もしくはほぼ垂直に入射させ、透
過光を別の光ファイバ36へ入射することにより、入射
光を波長領域でフィルタリングする。ディスクフィルタ
31の外周部にはマーク38が付与されており、このマ
ーク38を検出することにより、コリメートビームの通
過位置を定めている。このようなマーク検出の手段の典
型は、発光ダイオード(LED)32を光源としてその
下にマーク38による光照射部の変化を検出して位置情
報としての見込み角度Θを知る方法で、ロータリーエン
コーダ32aという。ディスクフィルタ31は、見込み
角度Θに依存して変化する中心通過波長特性を有してお
り、回転軸の回りにディスクを回転させることにより見
込み角度Θを変え、中心通過波長を変えている。ディス
クを回転する手段としては、超小型化が可能な超音波モ
ータ30を利用することができる。
に示す。ディスク形フィルタのフィルタリングを行う本
体のディスクフィルタ31は、光ファイバ34から出射
するコリメートビーム(平行光)をミラー33によりデ
ィスク面に対して垂直もしくはほぼ垂直に入射させ、透
過光を別の光ファイバ36へ入射することにより、入射
光を波長領域でフィルタリングする。ディスクフィルタ
31の外周部にはマーク38が付与されており、このマ
ーク38を検出することにより、コリメートビームの通
過位置を定めている。このようなマーク検出の手段の典
型は、発光ダイオード(LED)32を光源としてその
下にマーク38による光照射部の変化を検出して位置情
報としての見込み角度Θを知る方法で、ロータリーエン
コーダ32aという。ディスクフィルタ31は、見込み
角度Θに依存して変化する中心通過波長特性を有してお
り、回転軸の回りにディスクを回転させることにより見
込み角度Θを変え、中心通過波長を変えている。ディス
クを回転する手段としては、超小型化が可能な超音波モ
ータ30を利用することができる。
【0109】ディスクフィルタ31のフィルタ部の構造
を図5に示す。波長をフィルタリングする機能は、ウエ
ッジ層38と呼ばれる層を高反射層(HR)39で挟む
ことにより成る光共振器37の波長選択機能により発現
される。ウエッジ層38の厚みはほぼ通過する光の媒質
の屈折率を考慮した実効波長の1/2であり、また、高
反射層39は実効波長の1/4の厚みの層で屈折率の異
なる2つの層を交互に積層したものである。このような
膜構造にあって、ウエッジ層38の厚みh(Θ)をディ
スクの見込み角度Θに対して線形ないしほぼ線形にSi
O2等の基板40に形成することにより、見込み角度Θ
に比例あるいはほぼ比例した中心通過波長のフィルタリ
ングを行うことができる。なお、基板40の裏面には反
射防止コート40aを付与し、好ましくない基板反射を
防止している。
を図5に示す。波長をフィルタリングする機能は、ウエ
ッジ層38と呼ばれる層を高反射層(HR)39で挟む
ことにより成る光共振器37の波長選択機能により発現
される。ウエッジ層38の厚みはほぼ通過する光の媒質
の屈折率を考慮した実効波長の1/2であり、また、高
反射層39は実効波長の1/4の厚みの層で屈折率の異
なる2つの層を交互に積層したものである。このような
膜構造にあって、ウエッジ層38の厚みh(Θ)をディ
スクの見込み角度Θに対して線形ないしほぼ線形にSi
O2等の基板40に形成することにより、見込み角度Θ
に比例あるいはほぼ比例した中心通過波長のフィルタリ
ングを行うことができる。なお、基板40の裏面には反
射防止コート40aを付与し、好ましくない基板反射を
防止している。
【0110】このような構成にあっては、図6に示すよ
うに、ディスクの見込み角度Θを、温度をパラメータと
して中心通過波長39の関数として校正し、その情報を
記憶装置10、11に蓄積しておけば、指令値として中
心波長が与えられ、かつ、ディスクフィルタが設置され
ている近傍の温度を検出することにより、最適な見込み
角度を算出することができる。
うに、ディスクの見込み角度Θを、温度をパラメータと
して中心通過波長39の関数として校正し、その情報を
記憶装置10、11に蓄積しておけば、指令値として中
心波長が与えられ、かつ、ディスクフィルタが設置され
ている近傍の温度を検出することにより、最適な見込み
角度を算出することができる。
【0111】なお、以上述べた第1の実施形態では、白
色光を光フィルタによりフィルタリングした透過光を、
一組の半導体光増幅器5と光フィルタ7を通過させて、
高出力化及び波長スペクトルの狭窄化を行っているが、
前記半導体光増幅器と光フィルタの組を多数通過させる
ことにより、より大きな効果を得ることができる。
色光を光フィルタによりフィルタリングした透過光を、
一組の半導体光増幅器5と光フィルタ7を通過させて、
高出力化及び波長スペクトルの狭窄化を行っているが、
前記半導体光増幅器と光フィルタの組を多数通過させる
ことにより、より大きな効果を得ることができる。
【0112】(第2の実施形態)図2は、本発明に係る
光発生方法及び光源の第2の実施形態を示す図である。
この第2の実施形態に係る光発生方法及び光源は、半導
体光増幅器5、アイソレータ2、ディスク形光フィルタ
3、光増幅器22、分岐器24、光減衰器23、偏波制
御器4から成る光リングにより構成され、分岐器24か
ら単一モード光を取り出すようになっている。
光発生方法及び光源の第2の実施形態を示す図である。
この第2の実施形態に係る光発生方法及び光源は、半導
体光増幅器5、アイソレータ2、ディスク形光フィルタ
3、光増幅器22、分岐器24、光減衰器23、偏波制
御器4から成る光リングにより構成され、分岐器24か
ら単一モード光を取り出すようになっている。
【0113】取り出す単一モード光は、光半導体光増幅
器5、光増幅器22で発生した種となる光がリング内を
周回することにより得られる。すなわち、半導体光増幅
器5、光増幅器22は、第1の実施形態における白色光
源1と同様の作用を有している。ここで、光減衰器23
は、前記光リングにおけるレーザ発振を防止するように
周回利得を制御する。なお、半導体光増幅器5の利得が
高い場合には、光増幅器22は省略できる。
器5、光増幅器22で発生した種となる光がリング内を
周回することにより得られる。すなわち、半導体光増幅
器5、光増幅器22は、第1の実施形態における白色光
源1と同様の作用を有している。ここで、光減衰器23
は、前記光リングにおけるレーザ発振を防止するように
周回利得を制御する。なお、半導体光増幅器5の利得が
高い場合には、光増幅器22は省略できる。
【0114】中心波長指令dを受けたときには、第1の
実施形態と同様に、記憶装置13に蓄積されたディスク
形光フィルタ3の中心通過波長情報を読みとり、見込み
角度検出信号b3と温度t3を用いて最適見込み角度を
算出して見込み角度制御信号a3をつくり、ディスク形
光フィルタ3を制御する。
実施形態と同様に、記憶装置13に蓄積されたディスク
形光フィルタ3の中心通過波長情報を読みとり、見込み
角度検出信号b3と温度t3を用いて最適見込み角度を
算出して見込み角度制御信号a3をつくり、ディスク形
光フィルタ3を制御する。
【0115】このような構成にあっては、簡易な構成で
フィルタリングした単一モード光の増幅と波長スペクト
ルの狭窄化を効率よく行えるので、第1の実施形態より
もより高出力・狭スペクトル幅の単一モード光を得るこ
とができる。
フィルタリングした単一モード光の増幅と波長スペクト
ルの狭窄化を効率よく行えるので、第1の実施形態より
もより高出力・狭スペクトル幅の単一モード光を得るこ
とができる。
【0116】(第3の実施形態)図3は、本発明に係る
光発生方法及び光源の第3の実施形態を示す図である。
この第3の実施の形態に係る光発生方法及び光源は、半
導体光増幅器5、アイソレータ2、音響光学光フィルタ
23、光増幅器19、分岐器24、光減衰器23、偏波
制御器4から成る光リングにより構成され、分岐器24
から単一モード光を取り出すようになっている。このよ
うな構成は、第2の実施形態に同じである。
光発生方法及び光源の第3の実施形態を示す図である。
この第3の実施の形態に係る光発生方法及び光源は、半
導体光増幅器5、アイソレータ2、音響光学光フィルタ
23、光増幅器19、分岐器24、光減衰器23、偏波
制御器4から成る光リングにより構成され、分岐器24
から単一モード光を取り出すようになっている。このよ
うな構成は、第2の実施形態に同じである。
【0117】音響光学光フィルタ26とは、電圧により
屈折率が変化する現象を利用した電気工学結晶を材料と
して形成された誘電体導波路に、マイクロ波の周波数帯
域の電気信号が重畳できる電極が形成され、外部から交
流の電気信号を印加すると、その周波数に相当する屈折
率の空間変調が生じる。このような空間変調の周期性を
利用することにより、電気信号の周波数に相当する波長
を持つ光をフィルタリングすることができる。
屈折率が変化する現象を利用した電気工学結晶を材料と
して形成された誘電体導波路に、マイクロ波の周波数帯
域の電気信号が重畳できる電極が形成され、外部から交
流の電気信号を印加すると、その周波数に相当する屈折
率の空間変調が生じる。このような空間変調の周期性を
利用することにより、電気信号の周波数に相当する波長
を持つ光をフィルタリングすることができる。
【0118】第3の実施形態では、このような音響光学
光フィルタ26の中心透過波長と電気信号の周波数との
関係を記憶装置29に中心通過波長情報として蓄積し、
中心波長指令dを受けたときには、中心通過波長情報を
読み出し、音響光学光フィルタ26の中心波長と指令値
が一致するように電気発振器27が電気発振器制御回路
28により制御され,電気発振器27から出力される電
気信号が音響光学光フィルタ26に印加されて,指令値
に一致した中心波長を持つ単一モード光を得るようにな
っている。
光フィルタ26の中心透過波長と電気信号の周波数との
関係を記憶装置29に中心通過波長情報として蓄積し、
中心波長指令dを受けたときには、中心通過波長情報を
読み出し、音響光学光フィルタ26の中心波長と指令値
が一致するように電気発振器27が電気発振器制御回路
28により制御され,電気発振器27から出力される電
気信号が音響光学光フィルタ26に印加されて,指令値
に一致した中心波長を持つ単一モード光を得るようにな
っている。
【0119】音響光学光フィルタ26の中心波長は、印
加される電気信号の周波数により速やかに制御されるの
で、第1または2の実施形態における中心波長制御の速
度よりも大幅に速い速度(〜μs)で単一モード光の中
心波長を切り替えることが可能である。
加される電気信号の周波数により速やかに制御されるの
で、第1または2の実施形態における中心波長制御の速
度よりも大幅に速い速度(〜μs)で単一モード光の中
心波長を切り替えることが可能である。
【0120】(第4の実施形態)図8は、本発明の安定
化単色光源の第4の実施形態を示す。本実施形態の安定
化単色光源は、利得飽和を有する半導体光増幅器(参考
文献:中川清司 他著、「光増幅器とその応用」、オ
ーム社)41、波長選択フィルタ42、光分岐器43、
光減衰器44をリング状に接続した構成であり、光分岐
器43から光出力(単色光)を外部に取り出す。
化単色光源の第4の実施形態を示す。本実施形態の安定
化単色光源は、利得飽和を有する半導体光増幅器(参考
文献:中川清司 他著、「光増幅器とその応用」、オ
ーム社)41、波長選択フィルタ42、光分岐器43、
光減衰器44をリング状に接続した構成であり、光分岐
器43から光出力(単色光)を外部に取り出す。
【0121】光減衰器44は、例えば金属薄膜の吸収減
衰を利用するNDフィルタを用い、光リングを周回する
モードがレーザ発振閾値以下の状態になるように減衰量
を調整する。波長選択フィルタ42は、誘電体多層膜フ
ィルタが一般的であるが、ファイバグレーティングと光
サーキュレータを組み合わせた構成でもよい。
衰を利用するNDフィルタを用い、光リングを周回する
モードがレーザ発振閾値以下の状態になるように減衰量
を調整する。波長選択フィルタ42は、誘電体多層膜フ
ィルタが一般的であるが、ファイバグレーティングと光
サーキュレータを組み合わせた構成でもよい。
【0122】半導体光増幅器41では、光強度が次に示
す微分方程式に従って増大する。
す微分方程式に従って増大する。
【0123】
【数12】
【0124】ここで、Iは光強度、gは利得係数、αは
導波路の損失、zは伝搬距離である。一方、飽和利得特
性は、
導波路の損失、zは伝搬距離である。一方、飽和利得特
性は、
【0125】
【数13】 g(I) =g0/(1+I/Isat) …(13)と
表される。ここで、g0 は光を入力しないときの利得係
数、Isat (=hν・msat )は飽和光強度である。半
導体光増幅器に入射した光は伝搬するに従って増幅され
るが、数13に示すように光強度の増大とともに利得が
減少する。利得が導波路の損失αと一致すると正味の利
得が0となる。その後は光強度は増大せず、その光強度
Icは、
表される。ここで、g0 は光を入力しないときの利得係
数、Isat (=hν・msat )は飽和光強度である。半
導体光増幅器に入射した光は伝搬するに従って増幅され
るが、数13に示すように光強度の増大とともに利得が
減少する。利得が導波路の損失αと一致すると正味の利
得が0となる。その後は光強度は増大せず、その光強度
Icは、
【0126】
【数14】 Ic =(g0/α−1)Isat …(14) となる。半導体光増幅器の長さLが短く光強度がIc に
達しない場合は、入力光強度に応じて半導体光増幅器の
出力光強度も変化するが、Lが十分大きい場合には入力
光強度に関わらず半導体光増幅器の出力光強度は一定値
Ic となる。
達しない場合は、入力光強度に応じて半導体光増幅器の
出力光強度も変化するが、Lが十分大きい場合には入力
光強度に関わらず半導体光増幅器の出力光強度は一定値
Ic となる。
【0127】(第5の実施形態)図9は、本発明の安定
化単色光源の第5の実施形態を示す。本実施形態の安定
化単色光源は、広帯域白色光源としてのエルビウムドー
プ光ファイバ増幅器(EDFA、上記参考文献)4
5、波長選択フィルタ42、利得飽和を有する半導体光
増幅器41、光分岐器43、光減衰器44をリング状に
接続した構成であり、光分岐器43から光出力(単色
光)を外部に取り出す。
化単色光源の第5の実施形態を示す。本実施形態の安定
化単色光源は、広帯域白色光源としてのエルビウムドー
プ光ファイバ増幅器(EDFA、上記参考文献)4
5、波長選択フィルタ42、利得飽和を有する半導体光
増幅器41、光分岐器43、光減衰器44をリング状に
接続した構成であり、光分岐器43から光出力(単色
光)を外部に取り出す。
【0128】なお、波長選択フィルタ42、EDFA4
5、半導体光増幅器41の順に配置してもよい。また、
EDFAを2段構成とし、その間に波長選択フィルタ4
2を配置してもよい。
5、半導体光増幅器41の順に配置してもよい。また、
EDFAを2段構成とし、その間に波長選択フィルタ4
2を配置してもよい。
【0129】EDFA45は、半導体光増幅器41の自
然放出光よりも出力が大きい特徴を有しており、広い波
長範囲で波長選択が可能である。また、EDFA45の
出力と光減衰器44とを独立に制御することにより、光
リングの正味の損失を一定に保持しながら、半導体光増
幅器41の入力光強度を制御することが可能となる。こ
れは、スペクトル幅に直接影響する正味の損失を一定に
することにより、スペクトル幅を変えずに光リングを調
整するのに便利な機能である。したがって、本実施形態
の構成では、半導体光増幅器41の特性のばらつきを補
償し、光リングを最適化することが可能となる。
然放出光よりも出力が大きい特徴を有しており、広い波
長範囲で波長選択が可能である。また、EDFA45の
出力と光減衰器44とを独立に制御することにより、光
リングの正味の損失を一定に保持しながら、半導体光増
幅器41の入力光強度を制御することが可能となる。こ
れは、スペクトル幅に直接影響する正味の損失を一定に
することにより、スペクトル幅を変えずに光リングを調
整するのに便利な機能である。したがって、本実施形態
の構成では、半導体光増幅器41の特性のばらつきを補
償し、光リングを最適化することが可能となる。
【0130】以上示した第4の実施形態および第5の実
施形態の構成では、出力光(単色光)の波長が波長選択
フィルタ42の選択波長で決まり固定である。この出力
光(単色光)の波長を可変させるには、選択波長を可変
できる光フィルタを用いる必要がある。以下に示す第6
の実施形態および第7の実施形態では、図8に示す第4
の実施形態の構成において、波長選択フィルタ42に代
えて広帯域の連続波長可変光フィルタを用いる例を示
す。なお、図9に示す第5の実施形態においても同様に
適用可能である。
施形態の構成では、出力光(単色光)の波長が波長選択
フィルタ42の選択波長で決まり固定である。この出力
光(単色光)の波長を可変させるには、選択波長を可変
できる光フィルタを用いる必要がある。以下に示す第6
の実施形態および第7の実施形態では、図8に示す第4
の実施形態の構成において、波長選択フィルタ42に代
えて広帯域の連続波長可変光フィルタを用いる例を示
す。なお、図9に示す第5の実施形態においても同様に
適用可能である。
【0131】連続波長可変光フィルタとしては、第6の
実施形態では誘電体多層膜フィルタの透過中心波長を円
周方向に変化させたディスク型波長可変光フィルタ(参
考文献:Y.Katagiri et al.,^Synchro-Scanned Rotat
ing Tunable Optical Disk Filter for Wavelength Dis
crimination", IEEE Photonics Technology Letters,vo
l.10,no.3, 1998)を示し、第7の実施形態では音響光学
波長可変光フィルタ(参考文献:小山次郎 他著、
「光波電子工学」、コロナ社)を示す。
実施形態では誘電体多層膜フィルタの透過中心波長を円
周方向に変化させたディスク型波長可変光フィルタ(参
考文献:Y.Katagiri et al.,^Synchro-Scanned Rotat
ing Tunable Optical Disk Filter for Wavelength Dis
crimination", IEEE Photonics Technology Letters,vo
l.10,no.3, 1998)を示し、第7の実施形態では音響光学
波長可変光フィルタ(参考文献:小山次郎 他著、
「光波電子工学」、コロナ社)を示す。
【0132】(第6の実施形態)図10は、本発明の安
定化単色光源の第6の実施形態を示す。本実施形態の安
定化単色光源は、第4の実施形態の波長選択フィルタ4
2をディスク型波長可変フィルタ41を含む掃引型波長
可変光フィルタモジュール50に置き換えたものであ
る。
定化単色光源の第6の実施形態を示す。本実施形態の安
定化単色光源は、第4の実施形態の波長選択フィルタ4
2をディスク型波長可変フィルタ41を含む掃引型波長
可変光フィルタモジュール50に置き換えたものであ
る。
【0133】掃引型波長可変光フィルタモジュール50
は、ディスク型波長可変フィルタ51と、それを回転さ
せるDCサーボモータ52と、その回転を制御するPL
L回路53とにより構成され、PLL回路53に入力す
る外部クロック54に同期して選択波長を掃引する。な
お、ディスク型波長可変フィルタ51の回転は、光リン
グの周回時間に比べて十分に遅くする必要がある。通常
のものでは回転数は高々 200rps であるので、回転速度
による光の減衰周回を妨げることはなく、安定な出力光
を得ることができる。
は、ディスク型波長可変フィルタ51と、それを回転さ
せるDCサーボモータ52と、その回転を制御するPL
L回路53とにより構成され、PLL回路53に入力す
る外部クロック54に同期して選択波長を掃引する。な
お、ディスク型波長可変フィルタ51の回転は、光リン
グの周回時間に比べて十分に遅くする必要がある。通常
のものでは回転数は高々 200rps であるので、回転速度
による光の減衰周回を妨げることはなく、安定な出力光
を得ることができる。
【0134】また、選択波長に応じて半導体光増幅器4
1の利得が異なるので、外部クロック54に同期する利
得制御部55を備え、選択波長の切り替えに同期して半
導体光増幅器41の利得を制御する。利得制御の方法と
しては、例えば半導体光増幅器41へ注入するバイアス
電流値を制御する。
1の利得が異なるので、外部クロック54に同期する利
得制御部55を備え、選択波長の切り替えに同期して半
導体光増幅器41の利得を制御する。利得制御の方法と
しては、例えば半導体光増幅器41へ注入するバイアス
電流値を制御する。
【0135】なお、本実施形態では、連続波長可変光フ
ィルタとしてディスク型波長可変光フィルタを用いた例
を示したが、誘電体多層膜フィルタの透過中心波長を直
線方向に変化させたリニア型波長可変光フィルタを用
い、直線的に移動させる構成としてもよい。
ィルタとしてディスク型波長可変光フィルタを用いた例
を示したが、誘電体多層膜フィルタの透過中心波長を直
線方向に変化させたリニア型波長可変光フィルタを用
い、直線的に移動させる構成としてもよい。
【0136】(第7の実施形態)図11は、本発明の安
定化単色光源の第7の実施形態を示す。本実施形態の安
定化単色光源は、第4の実施形態の波長選択フィルタ4
2を音響光学波長可変光フィルタ(AOTF)61を含
む掃引型波長可変光フィルタモジュール60に置き換え
たものである。
定化単色光源の第7の実施形態を示す。本実施形態の安
定化単色光源は、第4の実施形態の波長選択フィルタ4
2を音響光学波長可変光フィルタ(AOTF)61を含
む掃引型波長可変光フィルタモジュール60に置き換え
たものである。
【0137】掃引型波長可変光フィルタモジュール60
は、印加されるRF信号の周波数に応じて選択波長が変
化するAOTF61と、AOTF61にRF信号を印加
するドライバ62と、RF信号の周波数を掃引するスイ
ーパ63とにより構成され、スイーパ63に入力する外
部クロック54に同期して選択波長を掃引する。AOT
F61の掃引速度は電気回路に依存して極めて速いの
で、光リングの周回時間を考慮して掃引速度を設定する
必要がある。なお、周回時間よりも掃引速度が速くなる
と、雑音波が光リングを十分に周回しない間に選択波長
が変化してしまい、強度雑音の抑圧が困難となる。利得
制御部55については、第6の実施形態と同様である。
は、印加されるRF信号の周波数に応じて選択波長が変
化するAOTF61と、AOTF61にRF信号を印加
するドライバ62と、RF信号の周波数を掃引するスイ
ーパ63とにより構成され、スイーパ63に入力する外
部クロック54に同期して選択波長を掃引する。AOT
F61の掃引速度は電気回路に依存して極めて速いの
で、光リングの周回時間を考慮して掃引速度を設定する
必要がある。なお、周回時間よりも掃引速度が速くなる
と、雑音波が光リングを十分に周回しない間に選択波長
が変化してしまい、強度雑音の抑圧が困難となる。利得
制御部55については、第6の実施形態と同様である。
【0138】(第8の実施形態)図12は、本発明の安
定化単色光源の第8の実施形態を示す。本実施形態の安
定化単色光源の特徴は、図9に示す第5の実施形態の波
長可変フィルタ42をアレイ導波路回折格子型フィルタ
(AWG)71に置き換え、複数の波長の単色光を一括
して得るところにある。半導体光増幅器41、光分岐器
43、光減衰器44は、AWG71で分波される各波長
対応に設けられ、さらに各波長の光を合波してEDFA
45に入力する光合波器としてAWG71を利用する。
定化単色光源の第8の実施形態を示す。本実施形態の安
定化単色光源の特徴は、図9に示す第5の実施形態の波
長可変フィルタ42をアレイ導波路回折格子型フィルタ
(AWG)71に置き換え、複数の波長の単色光を一括
して得るところにある。半導体光増幅器41、光分岐器
43、光減衰器44は、AWG71で分波される各波長
対応に設けられ、さらに各波長の光を合波してEDFA
45に入力する光合波器としてAWG71を利用する。
【0139】AWG71は、入力用導波路、第1の扇形
スラブ導波路、導波路長が順次長くなる複数の導波路か
らなる導波路アレイ、第2の扇形スラブ導波路、出力用
導波路を順次接続した構成であり、合分波器として機能
する。
スラブ導波路、導波路長が順次長くなる複数の導波路か
らなる導波路アレイ、第2の扇形スラブ導波路、出力用
導波路を順次接続した構成であり、合分波器として機能
する。
【0140】EDFA45から出力される広帯域の白色
光は、AWG71で複数の波長λ1,λ2,λ3,λ4 に分波
される。すなわち、AWG71を通過する帯域は複数個
存在する。それらは、互いに相関のない強度雑音を有す
る(母集団が異なる)ので、個別に利得飽和のある半導
体光増幅器41−1〜41−4に入力する。各半導体光
増幅器41−1〜41−4を通過した光は、それぞれ光
分岐器43−1〜43−4を介してその一部が外部に分
岐され、残りが次段の光減衰器44−1〜44−4に入
力される。各光減衰器44−1〜44−4を通過した光
は、AWG71の所定のポートに入力することにより1
つのポートに合波され、EDFA45に入力される。
光は、AWG71で複数の波長λ1,λ2,λ3,λ4 に分波
される。すなわち、AWG71を通過する帯域は複数個
存在する。それらは、互いに相関のない強度雑音を有す
る(母集団が異なる)ので、個別に利得飽和のある半導
体光増幅器41−1〜41−4に入力する。各半導体光
増幅器41−1〜41−4を通過した光は、それぞれ光
分岐器43−1〜43−4を介してその一部が外部に分
岐され、残りが次段の光減衰器44−1〜44−4に入
力される。各光減衰器44−1〜44−4を通過した光
は、AWG71の所定のポートに入力することにより1
つのポートに合波され、EDFA45に入力される。
【0141】なお、各分波チャネルごとに光減衰器44
−1〜44−4を配置することにより、利得の波長依存
性により特定の波長でもレーザ発振を防止し、すべての
波長で略等しい光出力を得ることができる。
−1〜44−4を配置することにより、利得の波長依存
性により特定の波長でもレーザ発振を防止し、すべての
波長で略等しい光出力を得ることができる。
【0142】また、以上示した各実施形態において、光
リングの光の伝搬方向を規定する光アイソレータを適当
な位置に配置するようにしてもよい。
リングの光の伝搬方向を規定する光アイソレータを適当
な位置に配置するようにしてもよい。
【0143】(第9の実施形態)図1は、本発明に係る
光発生方法および光源の第9の実施形態を示す図である
この第9の実施形態は、複数の波長可変型光フィルタ9
0、110を用いて、波長スぺクトル領域において広帯
域の波長成分を有するガウス光から、ガウス光の帯域の
うち、特定帯域の波長成分を有する単一モード光を得て
出力する場合にっいて適用したものである。
光発生方法および光源の第9の実施形態を示す図である
この第9の実施形態は、複数の波長可変型光フィルタ9
0、110を用いて、波長スぺクトル領域において広帯
域の波長成分を有するガウス光から、ガウス光の帯域の
うち、特定帯域の波長成分を有する単一モード光を得て
出力する場合にっいて適用したものである。
【0144】この光源は、図13に示すように、エルミ
ウムドープ光ファイパ増幅器である光増幅器80、10
0と、デイスク型光フィルタである波長可変型光フィル
タ90、110と、波長可変型光フィルタ90のデイス
クフィルタを回転させるデイスタ回転モータ99と、波
長可変型光フィルタ110のデイスクフィルタを回転さ
せるディスタ回転モータ119と、ディスク回転モータ
99、119に回転角度指令信号を出力することにより
波長可変型光フィルタ90、110の通過帯域を制御す
る光フィルタ制御部130と、で構成されており、光増
幅器100からのガウス光を、波長可変型光フィルタ9
0、光増幅器100、波長可変型光フィルタ110をそ
の順で通過させることにより、フィルタリングするよう
になっている。
ウムドープ光ファイパ増幅器である光増幅器80、10
0と、デイスク型光フィルタである波長可変型光フィル
タ90、110と、波長可変型光フィルタ90のデイス
クフィルタを回転させるデイスタ回転モータ99と、波
長可変型光フィルタ110のデイスクフィルタを回転さ
せるディスタ回転モータ119と、ディスク回転モータ
99、119に回転角度指令信号を出力することにより
波長可変型光フィルタ90、110の通過帯域を制御す
る光フィルタ制御部130と、で構成されており、光増
幅器100からのガウス光を、波長可変型光フィルタ9
0、光増幅器100、波長可変型光フィルタ110をそ
の順で通過させることにより、フィルタリングするよう
になっている。
【0145】光フィルタ制御部130は、制御プログラ
ムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU
132と、所定領域にあらかじめCPU132の制御プ
ログラム等を格納しているROM134と、ROM13
4等から読み出したデータやCPU132の演算過程で
必要な演算結果を格納するためのメインメモリ136
と、デイスタ回転モータ99、119へのデータの出力
を媒介する周辺機器インターフェース138と、ヒュー
マンインターフェースとしてデータの入力が可能なキー
ボードやマウス等からなる入力デバイス140と、メイ
ンメモリ136の特定領域に格納されている表示用デー
タを画像信号に変換して出力するグラフィックインター
フェース132と、画像信号に基づいて画面を表示する
出力ディスプレイ134と、ポータブルストレージメデ
ィアドライブ136と、マスストレージデバイス138
とで構成されており、これらの機器132〜142は、
データを転送するための信号線であるバス149で相互
にかつデータ授受可能に接続されている。
ムに基づいて演算およびシステム全体を制御するCPU
132と、所定領域にあらかじめCPU132の制御プ
ログラム等を格納しているROM134と、ROM13
4等から読み出したデータやCPU132の演算過程で
必要な演算結果を格納するためのメインメモリ136
と、デイスタ回転モータ99、119へのデータの出力
を媒介する周辺機器インターフェース138と、ヒュー
マンインターフェースとしてデータの入力が可能なキー
ボードやマウス等からなる入力デバイス140と、メイ
ンメモリ136の特定領域に格納されている表示用デー
タを画像信号に変換して出力するグラフィックインター
フェース132と、画像信号に基づいて画面を表示する
出力ディスプレイ134と、ポータブルストレージメデ
ィアドライブ136と、マスストレージデバイス138
とで構成されており、これらの機器132〜142は、
データを転送するための信号線であるバス149で相互
にかつデータ授受可能に接続されている。
【0146】メインメモリ136は、特定領域として、
出力ディスプレイ144に表示するための表示用データ
を格納するVRAMを有しており、VRAMは、グラフ
ィックインターフェース142とCPU132とで独立
にアクセスが可能となっている。なお、グラフィックイ
ンターフェース142は、VRAMに格納されている表
示用データを先頭アドレスから所定周期で順次読み出
し、読み出した表示用データを画像信号に変換して出力
ディスプレイ144に出力するようになっている。
出力ディスプレイ144に表示するための表示用データ
を格納するVRAMを有しており、VRAMは、グラフ
ィックインターフェース142とCPU132とで独立
にアクセスが可能となっている。なお、グラフィックイ
ンターフェース142は、VRAMに格納されている表
示用データを先頭アドレスから所定周期で順次読み出
し、読み出した表示用データを画像信号に変換して出力
ディスプレイ144に出力するようになっている。
【0147】次に、波長可変型光フィルタ90、110
の構成を図14、図16を参照しながら説明する。図1
4および図15は、波長可変型光フィルタ90、110
の構成を示す図であり、図16は、波長可変型光フィル
タ90、110のフィルタリング特性を示す図である。
の構成を図14、図16を参照しながら説明する。図1
4および図15は、波長可変型光フィルタ90、110
の構成を示す図であり、図16は、波長可変型光フィル
タ90、110のフィルタリング特性を示す図である。
【0148】波長可変型光フィルタ90、110は、い
ずれも同一機能を有して構成されているため、ここで
は、波長可変型光フィルタ90の構成のみを説明し、波
長可変型光フィルタ110についての説明は省略する。
ずれも同一機能を有して構成されているため、ここで
は、波長可変型光フィルタ90の構成のみを説明し、波
長可変型光フィルタ110についての説明は省略する。
【0149】波長可変型光フィルタ90は、図14に示
すように、所定の通過帯域幅を有しかつ円周方向に沿っ
て通過中心波長が変化するディスタ型光フィルタであっ
て、ディスクフィルタの回転角度に応じて通過中心波長
を変化させ、デイスクフィルタ表面に対して一定の位置
から光を人射して回転軸方向に通過させてフィルタリン
グを行うようになっている。
すように、所定の通過帯域幅を有しかつ円周方向に沿っ
て通過中心波長が変化するディスタ型光フィルタであっ
て、ディスクフィルタの回転角度に応じて通過中心波長
を変化させ、デイスクフィルタ表面に対して一定の位置
から光を人射して回転軸方向に通過させてフィルタリン
グを行うようになっている。
【0150】波長可変型光フィルタ90のデイスクフィ
ルタは、SiO2からなる基板層としての石英層91上
に、円周方向に沿って通過中心波長が変化するフィルタ
層92を積層して構成されている。フィルタ層92は、
通常の誘電休多層膜で構成されるものであって、円周方
向に沿って一定の厚みを有する高反射率層92a上に、
円周方向に沿って厚みが変化(中心角0〜πの範囲で中
心角の増加に比例して厚みが増加し、中心角π〜2πの
範囲で中心角の増加に比例して厚みが減少)するウェッ
ジ層92bを積層し、このウェッジ層92b上に、円周
方向に沿って一定の厚みを有する高反射率92cを積層
して構成されている。通過波長および通過帯域幅は、こ
のフィルタ層92の構造により決定され、特に通過中心
波長は、フィルタ層92のウェッジ層92bの厚みによ
り決定される。なお、石英層91の反対側のディスク面
には、広帯域の反射防止コートを施すようにしている。
ルタは、SiO2からなる基板層としての石英層91上
に、円周方向に沿って通過中心波長が変化するフィルタ
層92を積層して構成されている。フィルタ層92は、
通常の誘電休多層膜で構成されるものであって、円周方
向に沿って一定の厚みを有する高反射率層92a上に、
円周方向に沿って厚みが変化(中心角0〜πの範囲で中
心角の増加に比例して厚みが増加し、中心角π〜2πの
範囲で中心角の増加に比例して厚みが減少)するウェッ
ジ層92bを積層し、このウェッジ層92b上に、円周
方向に沿って一定の厚みを有する高反射率92cを積層
して構成されている。通過波長および通過帯域幅は、こ
のフィルタ層92の構造により決定され、特に通過中心
波長は、フィルタ層92のウェッジ層92bの厚みによ
り決定される。なお、石英層91の反対側のディスク面
には、広帯域の反射防止コートを施すようにしている。
【0151】ディスクフィルタのフィルタ層91側の表
面には、図15に示すように、フィルタリングする光が
一定の位置から入射されるとともに、その外周上に円周
方向に沿って所定間隔で複数のマーク93が施されてい
る。光フィルタ制御部130は、このマータ93を図示
しない光学読取装置等で読み取ってディスクフィルタの
回転角度を制御するようになっている。
面には、図15に示すように、フィルタリングする光が
一定の位置から入射されるとともに、その外周上に円周
方向に沿って所定間隔で複数のマーク93が施されてい
る。光フィルタ制御部130は、このマータ93を図示
しない光学読取装置等で読み取ってディスクフィルタの
回転角度を制御するようになっている。
【0152】波長可変型光フィルタ90のディスクフィ
ルタは、図16に示すようなフィルタリング特性を有し
ており、スぺクトルプロファイルがローレンツ型であっ
て、通過中心波長とディスクフィルタの回転角度が略リ
ニアの関係にある。
ルタは、図16に示すようなフィルタリング特性を有し
ており、スぺクトルプロファイルがローレンツ型であっ
て、通過中心波長とディスクフィルタの回転角度が略リ
ニアの関係にある。
【0153】図13に戻って、ROM134には、波長
可変型光フィルタ90、110の通過帯域を特定するた
めの情報であって、波長可変型光フィルタ90、110
の異なる通過中心波長ごとにそのときのデイスクフィル
タの回転角度を対応付けた通過帯域情報が記憶されてい
る。
可変型光フィルタ90、110の通過帯域を特定するた
めの情報であって、波長可変型光フィルタ90、110
の異なる通過中心波長ごとにそのときのデイスクフィル
タの回転角度を対応付けた通過帯域情報が記憶されてい
る。
【0154】CPU132は、マイクロプロセッシング
ユニットMPU等からなり、波長可変型光フィルタ9
0、110を制御するときは、ROM134の所定領域
に格納されている制御プログラムを起動させ、波長可変
型光フィルタ90、110の制御を行うための制御処理
を実行するようになっている。
ユニットMPU等からなり、波長可変型光フィルタ9
0、110を制御するときは、ROM134の所定領域
に格納されている制御プログラムを起動させ、波長可変
型光フィルタ90、110の制御を行うための制御処理
を実行するようになっている。
【0155】制御処理は、波長可変型光フィルタ90、
110の通過中心波長の指令値として通過中心波長を入
力デバイス140等から入力したときは、通過帯域情報
をROM134から読み出し、波長可変型光フィルタ9
0、110の通過帯域の通過中心波長が指令値として与
えられた通過中心波長と一致するように、読み出した通
過帯域情報に基づいてディスク回転モータ99、119
に回転角度指令信号を同時に出力する。
110の通過中心波長の指令値として通過中心波長を入
力デバイス140等から入力したときは、通過帯域情報
をROM134から読み出し、波長可変型光フィルタ9
0、110の通過帯域の通過中心波長が指令値として与
えられた通過中心波長と一致するように、読み出した通
過帯域情報に基づいてディスク回転モータ99、119
に回転角度指令信号を同時に出力する。
【0156】次に、上記第9の実施形態の動作について
図17を参照しながら説明する。図17は、光増幅器1
00および波長可変型光フィルタ110から出力される
光の波長の特性を示すグラフである。
図17を参照しながら説明する。図17は、光増幅器1
00および波長可変型光フィルタ110から出力される
光の波長の特性を示すグラフである。
【0157】まず、光フィルタ制御部130では、波長
可変型光フィルタ90、110の通過中心波長の指令値
として通過中心波長が入力デバイス140等から入力さ
れると、通過帯域情報がROM134から読み出され、
波長可変型光フィルタ90、110の通過帯域の通過中
心波長が指令値として与えられた通過中心波長と一致す
るように、読み出された通過帯域情報に基づいてディス
ク回転モータ99、119に回転角度指令信号が同時に
出力される。ディスク回転モータ99、119では、入
力された回転角度指令信号に基づいて、波長可変型光フ
ィルタ90、110のディスクフィルタが回転し、波長
可変型光フィルタ90、110の通過中心波長を指令値
として与えられた通過中心波長と一致させる。
可変型光フィルタ90、110の通過中心波長の指令値
として通過中心波長が入力デバイス140等から入力さ
れると、通過帯域情報がROM134から読み出され、
波長可変型光フィルタ90、110の通過帯域の通過中
心波長が指令値として与えられた通過中心波長と一致す
るように、読み出された通過帯域情報に基づいてディス
ク回転モータ99、119に回転角度指令信号が同時に
出力される。ディスク回転モータ99、119では、入
力された回転角度指令信号に基づいて、波長可変型光フ
ィルタ90、110のディスクフィルタが回転し、波長
可変型光フィルタ90、110の通過中心波長を指令値
として与えられた通過中心波長と一致させる。
【0158】こうして波長可変型光フィルタ90、11
0の通過中心波長が決定されると、次に、光増幅器80
からは、自然放出光が含まれたガウス光が出力され、こ
のガウス光は、まず、波長可変型光フィルタ90でフィ
ルタリングされる。これにより、波長可変型光フィルタ
90の透過光は、ガウス光の帯域のうち、その通過中心
波長を中心とした所定の通過帯域の波長成分以外の成分
がフィルタリングされ、その通過中心波長を中心とした
所定の通過帯域の波長成分のみを有するものとなる。
0の通過中心波長が決定されると、次に、光増幅器80
からは、自然放出光が含まれたガウス光が出力され、こ
のガウス光は、まず、波長可変型光フィルタ90でフィ
ルタリングされる。これにより、波長可変型光フィルタ
90の透過光は、ガウス光の帯域のうち、その通過中心
波長を中心とした所定の通過帯域の波長成分以外の成分
がフィルタリングされ、その通過中心波長を中心とした
所定の通過帯域の波長成分のみを有するものとなる。
【0159】次いで、波長可変型光フィルタ90の透過
光は、光増幅器100で増幅され、波長可変型光フィル
タ110でフィルタリングされる。この増幅の際には、
図17に示すように、波長可変型光フィルタ90の透過
光に光増幅器100で増幅される自然放出光が含まれて
しまうが、次段の波長可変型光フィルタ110でこの自
然放出光がフィルタリングされる。結果として、光増幅
器80からのガウス光は、波長可変型光フィルタ90、
110の通過中心波長を中心とした所定の通過帯域の波
長成分以外の成分がフィルタリングされ、波長可変型光
フィルタ90、110の通過中心波長を中心とした所定
の通過帯域の波長成分が増幅されることとなる。
光は、光増幅器100で増幅され、波長可変型光フィル
タ110でフィルタリングされる。この増幅の際には、
図17に示すように、波長可変型光フィルタ90の透過
光に光増幅器100で増幅される自然放出光が含まれて
しまうが、次段の波長可変型光フィルタ110でこの自
然放出光がフィルタリングされる。結果として、光増幅
器80からのガウス光は、波長可変型光フィルタ90、
110の通過中心波長を中心とした所定の通過帯域の波
長成分以外の成分がフィルタリングされ、波長可変型光
フィルタ90、110の通過中心波長を中心とした所定
の通過帯域の波長成分が増幅されることとなる。
【0160】そして、波長可変型光フィルタ110の透
過光は、単一モード光として出力される。単一モード光
は、こうした増幅・フィルタリングといった処理が少な
くとも1回行われることにより得られる。
過光は、単一モード光として出力される。単一モード光
は、こうした増幅・フィルタリングといった処理が少な
くとも1回行われることにより得られる。
【0161】このようにして、本実施の形態では、光増
幅器80、100と、所定の通過帯域幅および所定の通
過中心波長を有する波長可変型光フィルタ90、110
と、を備え、光増幅器80からのガウス光を波長可変型
光フィルタ90でフィルタリングし、波長可変型光フィ
ルタ90の透過光を光増幅器100で増幅し、光増幅器
100からの増幅光を波長可変型光フィルタ110でフ
ィルタリングし、波長可変型光フィルタ110の透過光
を単一モード光として得るようにした。これにより、光
増幅器80からのガウス光は、波長可変型光フィルタ9
0、110の通過中心波長を中心とした所定の通過帯域
の波長成分以外の成分がフィルタリングされ、波長可変
型光フィルタ90、110の通過中心波長を中心とした
所定の通過帯域の波長成分が増幅されるので、従来に比
して、単一モード光のスぺクトル純度を劣化させずに、
高出力の単一モード光を得ることができる。
幅器80、100と、所定の通過帯域幅および所定の通
過中心波長を有する波長可変型光フィルタ90、110
と、を備え、光増幅器80からのガウス光を波長可変型
光フィルタ90でフィルタリングし、波長可変型光フィ
ルタ90の透過光を光増幅器100で増幅し、光増幅器
100からの増幅光を波長可変型光フィルタ110でフ
ィルタリングし、波長可変型光フィルタ110の透過光
を単一モード光として得るようにした。これにより、光
増幅器80からのガウス光は、波長可変型光フィルタ9
0、110の通過中心波長を中心とした所定の通過帯域
の波長成分以外の成分がフィルタリングされ、波長可変
型光フィルタ90、110の通過中心波長を中心とした
所定の通過帯域の波長成分が増幅されるので、従来に比
して、単一モード光のスぺクトル純度を劣化させずに、
高出力の単一モード光を得ることができる。
【0162】また、本実施の形態では、波長可変型光フ
ィルタ90、110は、所定の通過帯域幅を有しかつ円
周方向に沿って通過中心波長が変化するディスク型光フ
ィルタであり、光フィルタ制御部130は、指令値とし
て通過中心波長が与えられたときは、通過帯域情報をR
OM134から読み出し、波長可変型光フィルタ90、
110の通過帯域の通過中心波長が指令値として与えら
れた通過中心波長と一致するように、読み出した通過帯
域情報に基づいて波長可変型光フィルタ90、110の
ディスクフィルタの回転角度を制御するようにした。こ
れにより、きわめて簡易な構成でありながら波長可変型
光フィルタ90、110の通過中心波長を高速に変化さ
せることができ、従来のフィルタモジュールを大幅に小
型、低コスト化する可能性があるほか、システムの要求
するタイミングに合わせて波長可変型光フィルタ90、
110の通過中心波長を変化させることもできる。
ィルタ90、110は、所定の通過帯域幅を有しかつ円
周方向に沿って通過中心波長が変化するディスク型光フ
ィルタであり、光フィルタ制御部130は、指令値とし
て通過中心波長が与えられたときは、通過帯域情報をR
OM134から読み出し、波長可変型光フィルタ90、
110の通過帯域の通過中心波長が指令値として与えら
れた通過中心波長と一致するように、読み出した通過帯
域情報に基づいて波長可変型光フィルタ90、110の
ディスクフィルタの回転角度を制御するようにした。こ
れにより、きわめて簡易な構成でありながら波長可変型
光フィルタ90、110の通過中心波長を高速に変化さ
せることができ、従来のフィルタモジュールを大幅に小
型、低コスト化する可能性があるほか、システムの要求
するタイミングに合わせて波長可変型光フィルタ90、
110の通過中心波長を変化させることもできる。
【0163】次に、本発明の第10の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図18は、本発明に係る光発生
方法および光源の第10の実施形態を示す図である。
参照しながら説明する。図18は、本発明に係る光発生
方法および光源の第10の実施形態を示す図である。
【0164】この第10の実施形態は、単一の波長可変
型光フィルタ120を用いて、波長スぺクトル領域にお
いて広帯域の波長成分を有するガウス光から、ガウス光
の帯域のうち特定帯域の波長成分を有する単一モード光
を得て出力する場合について適用したものである。な
お、以下、上記第9の実施形態と異なる部分についての
み説明をし、重複する部分については説明を省略する。
型光フィルタ120を用いて、波長スぺクトル領域にお
いて広帯域の波長成分を有するガウス光から、ガウス光
の帯域のうち特定帯域の波長成分を有する単一モード光
を得て出力する場合について適用したものである。な
お、以下、上記第9の実施形態と異なる部分についての
み説明をし、重複する部分については説明を省略する。
【0165】この先源は、光増幅器80、100と、デ
ィスク型光フィルタである波長可変型光フィルタ120
と、波長可変型光フィルタ120のディスクフィルタを
回転させるディスク回転モータ129と、光フィルタ制
御部130とで構成されており、光増幅器80からのガ
ウス光を、波長可変型光フィルタ120、光増幅器10
0、波長可変型光フィルタ120をその順で通過させる
ことにより、フィルタリングするようになっている。
ィスク型光フィルタである波長可変型光フィルタ120
と、波長可変型光フィルタ120のディスクフィルタを
回転させるディスク回転モータ129と、光フィルタ制
御部130とで構成されており、光増幅器80からのガ
ウス光を、波長可変型光フィルタ120、光増幅器10
0、波長可変型光フィルタ120をその順で通過させる
ことにより、フィルタリングするようになっている。
【0166】次に、波長可変型光フィルタ120の構成
を図19を参照しながら説明する。波長可変型光フィル
タ120は、光増幅器80と波長可変型光フィルタ12
0とを結ぶ光ファイバ間および光増幅器100と波長可
変型光フィルタ120とを結ぶ光ファイバ間のコリメー
トビームの経路をプリズムミラー94a、94b、95
a、95bで折り畳みの経路としている。図19におい
て、ディスクフィルタのフィルタ層92側には、半径方
向に沿って2つのプリズムミラー94a、94bが互い
に近接しかつデイスクフィルタ表面に近接して配置され
ており、ディスクフィルタの石英層91側には、ディス
クフィルタ表面に対してプリズムミラー94a、94b
と対象となる位置にそれぞれ2つのプリズムミラー95
a、95bが互いに近接し、かつディスクフィルタ表面
に近接して配置されている。
を図19を参照しながら説明する。波長可変型光フィル
タ120は、光増幅器80と波長可変型光フィルタ12
0とを結ぶ光ファイバ間および光増幅器100と波長可
変型光フィルタ120とを結ぶ光ファイバ間のコリメー
トビームの経路をプリズムミラー94a、94b、95
a、95bで折り畳みの経路としている。図19におい
て、ディスクフィルタのフィルタ層92側には、半径方
向に沿って2つのプリズムミラー94a、94bが互い
に近接しかつデイスクフィルタ表面に近接して配置され
ており、ディスクフィルタの石英層91側には、ディス
クフィルタ表面に対してプリズムミラー94a、94b
と対象となる位置にそれぞれ2つのプリズムミラー95
a、95bが互いに近接し、かつディスクフィルタ表面
に近接して配置されている。
【0167】プリズムミラー94aでは、光増幅器80
からのガウス光が光ファイパ等を通じてディスクフィル
タの半径方向から入力されると、この入射光をディスク
フィルタの回転軸方向に反射させ、ディスクフィルタを
通過させてプリズムミラー95aに出力する。プリズム
ミラー95aでは、デイスクフィルタの透過光がディス
クフィルタの回転軸方向から入力されると、この入射光
をディスクフィルタの半径方向に反射させ、光ファイバ
等を通じて光増幅器100に出力する。
からのガウス光が光ファイパ等を通じてディスクフィル
タの半径方向から入力されると、この入射光をディスク
フィルタの回転軸方向に反射させ、ディスクフィルタを
通過させてプリズムミラー95aに出力する。プリズム
ミラー95aでは、デイスクフィルタの透過光がディス
クフィルタの回転軸方向から入力されると、この入射光
をディスクフィルタの半径方向に反射させ、光ファイバ
等を通じて光増幅器100に出力する。
【0168】一方、プリズムミラー94bでは、光増幅
器100からの増幅光が光ファイバ等を通じてディスク
フィルタの半径方向から入力されると、この入射光をデ
ィスクフィルタの回転軸方向に反射させ、ディスクフィ
ルタを通過させてプリズムミラー95bに出力する。プ
リズムミラー95bでは、ディスクフィルタの透過光が
ディスクフィルタの回転軸方向から入力されると、この
入射光をディスクフィルタの半径方向に反射させ、光フ
ァイバ等を通じて単一モード光として出力する。
器100からの増幅光が光ファイバ等を通じてディスク
フィルタの半径方向から入力されると、この入射光をデ
ィスクフィルタの回転軸方向に反射させ、ディスクフィ
ルタを通過させてプリズムミラー95bに出力する。プ
リズムミラー95bでは、ディスクフィルタの透過光が
ディスクフィルタの回転軸方向から入力されると、この
入射光をディスクフィルタの半径方向に反射させ、光フ
ァイバ等を通じて単一モード光として出力する。
【0169】このように、プリズムミラー94a、94
bおよびプリズムミラー95a、95bがディスクフィ
ルタの半径方向に近接して配置されているため、プリズ
ムミラー94aからプリズムミラー95aへの経路にお
ける通過中心波長と、プリズムミラー94bからプリズ
ムミラー95bへの経路における通過中心波長とは、ほ
ぼ一致する。この場合、両者の通過帯域幅もほぼ一致す
る。
bおよびプリズムミラー95a、95bがディスクフィ
ルタの半径方向に近接して配置されているため、プリズ
ムミラー94aからプリズムミラー95aへの経路にお
ける通過中心波長と、プリズムミラー94bからプリズ
ムミラー95bへの経路における通過中心波長とは、ほ
ぼ一致する。この場合、両者の通過帯域幅もほぼ一致す
る。
【0170】次に、上記第10の実施形態の動作を説明
する。まず、光フィルタ制御部130では、波長可変型
光フィルタ120の通過中心波長の指令値として通過中
心波長が入力デバイス140等から入力されると、通過
帯域情報がROM134から読み出され、波長可変型光
フィルタ120の通過帯域の通過中心波長が指令値とし
て与えられた通過中心波長と一致するように、読み出さ
れた通過帯域情報に基づいてデイスク回転モータ129
に回転角度指令信号が出力される。ディスク回転モータ
129では、入力された回転角度指令信号に基づいて、
波長可変型光フィルタ120のディスクフィルタが回転
し、波長可変型光フィルタ120の通過中心波長を指令
値として与えられた通過中心波長と一致させる。
する。まず、光フィルタ制御部130では、波長可変型
光フィルタ120の通過中心波長の指令値として通過中
心波長が入力デバイス140等から入力されると、通過
帯域情報がROM134から読み出され、波長可変型光
フィルタ120の通過帯域の通過中心波長が指令値とし
て与えられた通過中心波長と一致するように、読み出さ
れた通過帯域情報に基づいてデイスク回転モータ129
に回転角度指令信号が出力される。ディスク回転モータ
129では、入力された回転角度指令信号に基づいて、
波長可変型光フィルタ120のディスクフィルタが回転
し、波長可変型光フィルタ120の通過中心波長を指令
値として与えられた通過中心波長と一致させる。
【0171】こうして波長可変型光フィルタ120の通
過中心波長が決定されると、次に、光増幅器80から
は、自然放出光が含まれたガウス光が出力され、このガ
ウス光は、まず、波長可変型光フィルタ120でフィル
タリングされる。これにより、波長可変型光フィルタ1
20の透過光は、ガウス光の帯域のうち、その通過中心
波長を中心とした所定の通過帯域の波長成分以外の成分
がフィルタリングされ、その通過中心波長を中心とした
所定の通過帯域の波長成分のみを有するものとなる。
過中心波長が決定されると、次に、光増幅器80から
は、自然放出光が含まれたガウス光が出力され、このガ
ウス光は、まず、波長可変型光フィルタ120でフィル
タリングされる。これにより、波長可変型光フィルタ1
20の透過光は、ガウス光の帯域のうち、その通過中心
波長を中心とした所定の通過帯域の波長成分以外の成分
がフィルタリングされ、その通過中心波長を中心とした
所定の通過帯域の波長成分のみを有するものとなる。
【0172】次いで、波長可変型光フィルタ120の透
過光は、光増幅器100で増幅され、波長可変型光フィ
ルタ120で再びフィルタリングされる。この増幅の際
には、波長可変型光フィルタ120の透過光に光増幅器
100で増幅される自然放出光が含まれてしまうが、次
段の波長可変型光フィルタ120でこの自然放出光がフ
ィルタリングされる。結果として、光増幅器80からの
ガウス光は、波長可変型光フィルタ120の通過中心波
長を中心とした所定の通過帯域の波長成分以外の成分が
フィルタリングされ、波長可変型光フィルタ120の通
過中心波長を中心とした所定の通過帯域の波長成分が増
幅されることとなる。
過光は、光増幅器100で増幅され、波長可変型光フィ
ルタ120で再びフィルタリングされる。この増幅の際
には、波長可変型光フィルタ120の透過光に光増幅器
100で増幅される自然放出光が含まれてしまうが、次
段の波長可変型光フィルタ120でこの自然放出光がフ
ィルタリングされる。結果として、光増幅器80からの
ガウス光は、波長可変型光フィルタ120の通過中心波
長を中心とした所定の通過帯域の波長成分以外の成分が
フィルタリングされ、波長可変型光フィルタ120の通
過中心波長を中心とした所定の通過帯域の波長成分が増
幅されることとなる。
【0173】そして、波長可変型光フィルタ120の透
過光は、単一モード光として出力される。単一モード光
は、こうした増幅・フィルタリングといった処理が少な
くとも1回行われることにより得られる。
過光は、単一モード光として出力される。単一モード光
は、こうした増幅・フィルタリングといった処理が少な
くとも1回行われることにより得られる。
【0174】このようにして、本実施の形態では、光増
幅器80、100と、所定の通過帯域幅および所定の通
過中心波長を有する波長可変型光フィルタ120とを備
え、光増幅器80からのガウス光を波長可変型光フィル
タ120でフィルタリングし、波長可変型光フィルタ1
20の透過光を光増幅器100で増幅し、光増幅器10
0からの増幅光を波長可変型光フィルタ50で再びフィ
ルタリングし、波長可変型光フィルタ120の透過光を
単一モード光として得るようにした。これにより、光増
幅器80からのガウス光は、波長可変型光フィルタ12
0の通過中心波長を中心とした所定の通過帯域の波長成
分以外の成分がフィルタリングされ、波長可変型光フィ
ルタ120の通過中心波長を中心とした所定の通過帯域
の波長成分が増幅されるので、従来に比して、単一モー
ド光のスぺクトル純度を劣化させずに、高出力の単一モ
ード光を得ることができる。
幅器80、100と、所定の通過帯域幅および所定の通
過中心波長を有する波長可変型光フィルタ120とを備
え、光増幅器80からのガウス光を波長可変型光フィル
タ120でフィルタリングし、波長可変型光フィルタ1
20の透過光を光増幅器100で増幅し、光増幅器10
0からの増幅光を波長可変型光フィルタ50で再びフィ
ルタリングし、波長可変型光フィルタ120の透過光を
単一モード光として得るようにした。これにより、光増
幅器80からのガウス光は、波長可変型光フィルタ12
0の通過中心波長を中心とした所定の通過帯域の波長成
分以外の成分がフィルタリングされ、波長可変型光フィ
ルタ120の通過中心波長を中心とした所定の通過帯域
の波長成分が増幅されるので、従来に比して、単一モー
ド光のスぺクトル純度を劣化させずに、高出力の単一モ
ード光を得ることができる。
【0175】また、本実施の形態では、波長可変型光フ
ィルタ120は、所定の通過帯域幅を有しかつ円周方向
に沿って通過中心波長が変化するディスク型光フィルタ
であり、光フィルタ制御部130は、指令値として通過
中心波長が与えられたときは、通過帯域情報をROM1
34から読み出し、波長可変型光フィルタ120の通過
帯域の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心
波長と一致するように、読み出した通過帯域情報に基づ
いて波長可変型光フィルタ120のディスクフィルタの
回転角度を制御するようにした。これにより、きわめて
簡易な構成でありながら波長可変型光フィルタ50の通
過中心波長を高速に変化させることができ、従来のフィ
ルタモジュールを大幅に小型、低コスト化する可能性が
あるほか、システムの要求するタイミングに合わせて波
長可変型光フィルタ120の通過中心波長を変化させる
こともできる。
ィルタ120は、所定の通過帯域幅を有しかつ円周方向
に沿って通過中心波長が変化するディスク型光フィルタ
であり、光フィルタ制御部130は、指令値として通過
中心波長が与えられたときは、通過帯域情報をROM1
34から読み出し、波長可変型光フィルタ120の通過
帯域の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心
波長と一致するように、読み出した通過帯域情報に基づ
いて波長可変型光フィルタ120のディスクフィルタの
回転角度を制御するようにした。これにより、きわめて
簡易な構成でありながら波長可変型光フィルタ50の通
過中心波長を高速に変化させることができ、従来のフィ
ルタモジュールを大幅に小型、低コスト化する可能性が
あるほか、システムの要求するタイミングに合わせて波
長可変型光フィルタ120の通過中心波長を変化させる
こともできる。
【0176】さらに、本実施の形態では、波長可変型光
フィルタ120は、光増幅器80と波長可変型光フィル
タ120とを結ぶ光ファイバ間および光増幅器100と
波長可変型光フィルタ120とを結ぶ光ファイバ間のコ
リメートビームの経路をプリズムミラー94、94b、
95a、95bで折り畳みの経路としている。これによ
り、単一の波長可変型光フィルタ120を用いて高出力
の単一モード光を得ることができるので、フィルタモジ
ュールをボード実装可能に薄型にすることができる。
フィルタ120は、光増幅器80と波長可変型光フィル
タ120とを結ぶ光ファイバ間および光増幅器100と
波長可変型光フィルタ120とを結ぶ光ファイバ間のコ
リメートビームの経路をプリズムミラー94、94b、
95a、95bで折り畳みの経路としている。これによ
り、単一の波長可変型光フィルタ120を用いて高出力
の単一モード光を得ることができるので、フィルタモジ
ュールをボード実装可能に薄型にすることができる。
【0177】なお、上記第9の実施の形態においては、
光増幅器80からのガウス光を、波長可変型光フィルタ
90、光増幅器100、波長可変型光フィルタ110を
その順で通過させることによりフィルタリングし、増幅
・フィルタリングといった処理を1回行って単一モード
光を得るように構成したが、これに限らず、こうした増
幅・フィルタリングといった処理を複数回行って単一モ
ード光を得るように構成してもよい。
光増幅器80からのガウス光を、波長可変型光フィルタ
90、光増幅器100、波長可変型光フィルタ110を
その順で通過させることによりフィルタリングし、増幅
・フィルタリングといった処理を1回行って単一モード
光を得るように構成したが、これに限らず、こうした増
幅・フィルタリングといった処理を複数回行って単一モ
ード光を得るように構成してもよい。
【0178】同様に、上記第10の実施の形態において
は、光増幅器80からのガウス光を、波長可変型光フィ
ルタ120、光増幅器100、波長可変型光フィルタ1
20をその順で通過させることによりフィルタリング
し、増幅・フィルタリングといった処理を1回行って単
一モード光を得るように構成したが、これに限らず、こ
うした増幅・フィルタリングといった処理を複数回行っ
て単一モード光を得るように構成してもよい。
は、光増幅器80からのガウス光を、波長可変型光フィ
ルタ120、光増幅器100、波長可変型光フィルタ1
20をその順で通過させることによりフィルタリング
し、増幅・フィルタリングといった処理を1回行って単
一モード光を得るように構成したが、これに限らず、こ
うした増幅・フィルタリングといった処理を複数回行っ
て単一モード光を得るように構成してもよい。
【0179】また、上記第9および第10の実施形態に
おいて、波長可変型光フィルタ90、110または波長
可変型光フィルタ120の制御を行うための制御処理を
実行するにあたってはいずれも、ROM134にあらか
じめ格納されている制御プログラムを実行する場合につ
いて説明したが、これに限らず、これらの手順を示した
プログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラム
をメインメモリ136に読み込んで実行するようにして
もよい。
おいて、波長可変型光フィルタ90、110または波長
可変型光フィルタ120の制御を行うための制御処理を
実行するにあたってはいずれも、ROM134にあらか
じめ格納されている制御プログラムを実行する場合につ
いて説明したが、これに限らず、これらの手順を示した
プログラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラム
をメインメモリ136に読み込んで実行するようにして
もよい。
【0180】ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等
の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒
体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記
憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法の
いかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記
憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒
体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記
憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法の
いかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記
憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0181】上記第9および第10の実施形態におい
て、光フィルタ制御部130は光フィルタ制御手段に対
応し、ROM134は記憶手段に対応し、光増幅器80
からのガウス光は自然光に対応している。
て、光フィルタ制御部130は光フィルタ制御手段に対
応し、ROM134は記憶手段に対応し、光増幅器80
からのガウス光は自然光に対応している。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、波
長スペクトル領域において広帯域の波長成分を有する白
色光を光フィルタによりフィルタリングして単一モード
光を出力する光発生方法及び光源であって、白色光を発
生させる光源として光増幅器を用い、光増幅器を光フィ
ルタによりフィルタリングし、光フィルタの透過光を光
増幅器で増幅し、増幅された光フィルタの透過光を前記
光フィルタの中心通過波長と一致した中心通過波長を持
つ光フィルタでフィルタリングする工程を少なくとも1
回行って、単一モード光を得るので、波長スペクトル幅
が狭くかつ出力が高い単一モード光を、任意の中心波長
で容易に発生することができる。
長スペクトル領域において広帯域の波長成分を有する白
色光を光フィルタによりフィルタリングして単一モード
光を出力する光発生方法及び光源であって、白色光を発
生させる光源として光増幅器を用い、光増幅器を光フィ
ルタによりフィルタリングし、光フィルタの透過光を光
増幅器で増幅し、増幅された光フィルタの透過光を前記
光フィルタの中心通過波長と一致した中心通過波長を持
つ光フィルタでフィルタリングする工程を少なくとも1
回行って、単一モード光を得るので、波長スペクトル幅
が狭くかつ出力が高い単一モード光を、任意の中心波長
で容易に発生することができる。
【0183】また、本発明の安定化単色光源は、スペク
トル幅が狭くかつ強度雑音が抑圧されたインコヒーレン
トな単色光を任意の波長で容易に発生させることができ
る。
トル幅が狭くかつ強度雑音が抑圧されたインコヒーレン
トな単色光を任意の波長で容易に発生させることができ
る。
【0184】特に、光増幅媒体として広帯域な白色光を
出力する光ファイバ増幅器と、飽和利得特性を有する半
導体光増幅器を用いた構成では、広い波長範囲で単色光
の波長選択が可能である。また、光ファイバ増幅器の励
起レベルと光減衰器の減衰量とを独立に制御することに
より、半導体光増幅器の特性のばらつきを補償し、スペ
クトル幅を変えずに光リングを最適化することができ
る。
出力する光ファイバ増幅器と、飽和利得特性を有する半
導体光増幅器を用いた構成では、広い波長範囲で単色光
の波長選択が可能である。また、光ファイバ増幅器の励
起レベルと光減衰器の減衰量とを独立に制御することに
より、半導体光増幅器の特性のばらつきを補償し、スペ
クトル幅を変えずに光リングを最適化することができ
る。
【0185】さらに、自然光は、特定帯域の波長成分以
外の成分がフィルタリングされ、特定帯域の波長成分が
増幅されるので、従来に比して、単一モード光のスぺク
トル純度を劣化させずに、高出力の単一モード光を得る
ことができるという効果が得られる。
外の成分がフィルタリングされ、特定帯域の波長成分が
増幅されるので、従来に比して、単一モード光のスぺク
トル純度を劣化させずに、高出力の単一モード光を得る
ことができるという効果が得られる。
【0186】また、単一の光フィルタを用いて高出力の
単一モード光を得ることができるので、フィルタモジュ
ールをボード実装可能に薄型にすることができるという
効果も得られる。
単一モード光を得ることができるので、フィルタモジュ
ールをボード実装可能に薄型にすることができるという
効果も得られる。
【0187】さらに、きわめて簡易な構成でありながら
光フィルタの通過中心波長を高速に変化させることがで
き、従来のフィルタモジュールを大幅に小型、低コスト
化する可能性があるほか、システムの要求するタイミン
グに台わせて光フィルタの通過中心波長を変化させるこ
ともできるという効果も得られる。
光フィルタの通過中心波長を高速に変化させることがで
き、従来のフィルタモジュールを大幅に小型、低コスト
化する可能性があるほか、システムの要求するタイミン
グに台わせて光フィルタの通過中心波長を変化させるこ
ともできるという効果も得られる。
【図1】本発明に係る光発生方法及び光源の第1の実施
形態を示す図である。
形態を示す図である。
【図2】本発明に係る光発生方法及び光源の第2の実施
形態を示す図である。
形態を示す図である。
【図3】本発明に係る光発生方法及び光源の第3の実施
形態を示す図である。
形態を示す図である。
【図4】ディスク形光フィルタの構成を示す図である。
【図5】ディスク形光フィルタの構成を示す図である。
【図6】光フィルタの通過波長情報を示す図である。
【図7】安定化された雑音波のフォトン計数統計を示す
図である。
図である。
【図8】本発明に係る安定化単色光源の第4の実施形態
を示す図である。
を示す図である。
【図9】本発明に係る安定化単色光源の第5の実施形態
を示す図である。
を示す図である。
【図10】本発明に係る安定化単色光源の第6の実施形
態を示す図である。
態を示す図である。
【図11】本発明に係る安定化単色光源の第7の実施形
態を示す図である。
態を示す図である。
【図12】本発明に係る安定化単色光源の第8の実施形
態を示す図である。
態を示す図である。
【図13】本発明に係る光発生方法及び光源の第9の実
施形態を示す図である。
施形態を示す図である。
【図14】波長可変型光フィルタの構成を示す図であ
る。
る。
【図15】波長可変型光フィルタの構成を示す図であ
る。
る。
【図16】波長可変型光フィルタのフィルタリング特性
を示す図である。
を示す図である。
【図17】光増幅器および波長可変型光フィルタから出
力される光の波長の特性を示す図である。
力される光の波長の特性を示す図である。
【図18】本発明に係る光発生方法及び光源の第10の
実施形態を示す図である。
実施形態を示す図である。
【図19】第10の実施形態に係る光源の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図20】光増幅器の利得飽和を利用した強度雑音低減
機構を説明するための図である。
機構を説明するための図である。
【図21】広帯域の白色光から光りフィルタによりフィ
ルタリングして単一モード光を得る機構を説明するため
の図である。
ルタリングして単一モード光を得る機構を説明するため
の図である。
【図22】従来の単一モード光源を示す図である。
1 白色光源 2、6 アイソレータ 3、7 ディスク形フィルタ 4 偏波制御器 5 半導体光増幅器 8、9 12 フィルタ制御回路 10、11、13、29 記憶装置 22 光増幅器 23 光減衰器 24 分岐器 25 無反射終端 26 音響光学フィルタ 27 電気発振器 28 電気発振制御回路 30 超音波モータ 31 ディスクフィルタ 32 LED 32a ロータリエンコーダ 33、35 ミラー 34、36 光ファイバ 37 光共振器 38 ウエッジ層 39 HR(多層膜コート) 40 SiO2基板 40a 反射防止コート 41 半導体光増幅器 42 波長選択フィルタ 43 光分岐器 44 光減衰器 45 エルビウムドープ光ファイバ増幅器(EDFA) 50 掃引型波長可変光フィルタモジュール 51 ディスク型波長可変フィルタ 52 DCサーボモータ 53 PLL回路 54 外部クロック 55 利得制御部 60 掃引型波長可変光フィルタモジュール 61 音響光学波長可変光フィルタ(AOTF) 62 ドライバ 63 スイーパ 71 アレイ導波路回折格子型フィルタ(AWG) 80、110 光増幅器 90、110、120 波長可変型光フィルタ 91 石英層 92 フィルタ層 92a、92c 高反射率層 92b ウェッジ層 93 マーク 94a、94b プリズムミラー 95a、95b プリズムミラー 99、119、129 デイスク回転モータ 120 光フィルタ制御部 132 CPU 134 ROM 136 メインメモリ 138 周辺機器インターフェース 140 入力デバイス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長岡 新二 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 鈴木 謙一 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 高知尾 昇 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 藤原 正満 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5F072 AB09 AB13 AK06 JJ01 JJ08 JJ13 JJ20 KK07 KK30 LL20 MM01 SS10 YY15
Claims (32)
- 【請求項1】 波長スペクトル領域において広帯域の波
長成分を有する白色光を光フィルタによりフィルタリン
グして単一モード光を出力する光発生方法であって、 白色光を発生させる光源として光増幅器を用い、 前記光増幅器を前記光フィルタによりフィルタリング
し、 前記光フィルタの透過光を光増幅器で増幅し、増幅され
た該光フィルタの透過光を該光フィルタの中心通過波長
と一致した中心通過波長を持つ光フィルタでフィルタリ
ングする工程を少なくとも1回行って、前記単一モード
光を得ることを特徴とする光発生方法。 - 【請求項2】 前記光フィルタの透過光を分岐器により
2分割し、分割した一方の光が前記光増幅器にフィード
バックする光路を設けて光リングを形成し、 前記光リングが前記光増幅器で発生した白色光を単一方
向に周回させる手段と、周回利得を調整してレーザ発振
を抑圧する手段を備え、 前記光リング内を周回する光の一部のうち、前記分岐器
により分割された他方の光を光出力として用いることに
より単一モード光を得ることを特徴とする請求項1に記
載の光発生方法。 - 【請求項3】 前記光増幅器が利得飽和特性を有してい
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の光発生方
法。 - 【請求項4】 前記光フィルタの中心通過波長を制御す
る光フィルタ制御手段を備え、 該光フィルタ制御手段は、前記光フィルタの通過中心波
長を特定するための通過波長情報を記憶した記憶手段を
有し、指令値として中心通過波長が与えられたときは、
前記中心通過波長情報を前記記憶手段から読み出し、前
記光フィルタの中心波長が指令値として与えられた中心
通過波長と一致するように、前記光フィルタを制御する
ようになっていることを特徴とする請求項3に記載の光
発生方法。 - 【請求項5】 自然光を前記光フィルタでフィルタリン
グして単一モード光を出力する光発生方法であって、 自然光を発生させる光源として光増幅器を用い、 前記光フィルタの通過帯域幅よりも広い帯域幅を有し、
その帯域に前記光フィルタの通過中心波長を含む自然光
を前記光増幅器に入力することにより、前記光増幅器に
おいて前記単一モード光の中心波長近傍の光の発生確率
を増大させ、前記光増幅器で増幅された自然光を前記光
フィルタでフィルタリングすることを特徴とする光発生
方法。 - 【請求項6】 波長スぺクトル領域において広帯域の波
長成分を有する自然光から、自然光の帯域のうち特定帯
域の波長成分を有する単一モード光を得て出力する光発
生方法であって、 自然光を、少なくとも前記特定帯域の通過帯域幅を有す
る光フィルタでフィルタリングし、 前記光フィルタの透過光を光増幅器で増幅して少なくと
も前記特定帯域の通過帯域幅を有する光フィルタでフィ
ルタリングする工程を、少なくとも1回行って前記単一
モード光を得ることを特徴とする光発生方法。 - 【請求項7】 自然光を少なくとも前記特定帯域の通過
帯域幅を有する第1の光フィルタでフィルタリングする
工程と、前記第1の光フィルタの透過光を光増幅器で増
幅する工程と、前記光増幅器からの増幅光を少なくとも
前記特定帯域の通過帯域幅を有する第2の光フィルタで
フィルタリングする工程と、前記第2の光フィルタの透
過光を前記単一モード光として得る工程とを含むことを
特徴とする請求項5に記載の光発生方法。 - 【請求項8】 前記第2の光フィルタは、前記第1の光
フィルタの通過帯域の通過中心波長と同一の通過中心波
長を有し、前記第1の光フィルタの通過帯域幅と同一又
はこれよりも狭い通過帯域幅を有していることを特徴と
する請求項7記載の光発生方法。 - 【請求項9】 自然光を少なくとも前記特定帯域の通過
帯域幅を有する前記光フィルタでフィルタリングする工
程と、前記光フィルタの透過光を光増幅器で増幅して得
たものを前記光フィルタにフィードバックする工程と、
前記光フィルタの透過光を前記単一モード光として得る
工程とを含むことを特徴とする請求項6に記載の光発生
方法。 - 【請求項10】 前記フィルタリングは、指令値として
通過中心波長が与えられると、前記光フィルタの通過帯
域を特定するための通過帯域情報を記憶した記憶手段か
ら当該通過帯域情報を読み出し、前記光フィルタの通過
帯域の通過中心波長が指令値として与えられた通過中心
波長と一致するように、読み出した通過帯域情報に基づ
いて前記光フィルタを制御することにより行うことを特
徴とする請求項7、8又は9に記載の光発生方法。 - 【請求項11】 前記光フィルタは、所定の通過帯域幅
を有し、かつ円周方向に沿って通過中心波長が変化する
ディスク型光フィルタであって、該ディスク型フィルタ
の回転角度に応じて通過中心波長を変化させ、前記ディ
スク型フィルタ表面に対して一定の位置から光を人射し
て回転軸方向に通過させてフィルタリングを行うもので
あり、 前記フィルタリングは、指令値として通過中心波長が与
えられると、前記光フィルタの異なる通過中心波長ごと
に、そのときのディスク型フィルタの回転角度を対応付
けた通過帯域情報を記憶した記憶手段から当該通過帯域
情報を読み出し、前記光フィルタの通過帯域の通過中心
波長が指令値として与えられた通過中心波長と一致する
ように、読み出した通過帯域情報に基づいて前記光フィ
ルタのディスク型フィルタの回転角度を制御することに
より行うことを特徴とする請求項7、8又は9記載の光
発生方法。 - 【請求項12】 自然光を光フィルタでフィルタリング
して単一モード光を出力する光源であって、 自然光を発生させる光増幅器を備え、 前記光フィルタの通過帯域幅よりも広い帯域幅を有し、
その帯域に前記光フィルタの通過中心波長を含む自然光
を前記光増幅器に入力することにより、前記光増幅器に
おいて前記単一モード光の中心波長近傍の光の発生確率
を増大させ、前記光増幅器で増幅された自然光を前記光
フィルタでフィルタリングするようになっていることを
特徴とする光源。 - 【請求項13】 前記光増幅器を前記光フィルタにより
フィルタリングし、 光フィルタの透過光を光増幅器で増幅し、増幅された該
光フィルタの透過光を該光フィルタの中心通過波長と一
致した中心通過波長を持つ光フィルタでフィルタリング
する工程を少なくとも1回行って、前記単一モード光を
得ることを特徴とする請求項12に記載の光源。 - 【請求項14】 前記光フィルタの透過光を分岐器によ
り2分割し、分割した一方の光が前記光増幅器にフィー
ドバックする光路を設けて光リングを形成し、 前記光リングが、前記光増幅器で発生した白色光を単一
方向に周回させる手段と、周回利得を調整してレーザ発
振を抑圧する手段を備え、 前記光リング内を周回する光の一部のうち、前記分岐器
により分割された他方の光を光出力として用いることに
より単一モード光を得ることを特徴とする請求項13に
記載の光源。 - 【請求項15】 前記光増幅器と、少なくとも前記特定
帯域の通過帯域幅を有する第1の光フィルタと、少なく
とも前記特定帯域の通過帯域幅を有する第2の光フィル
タとを備え、 自然光を前記第1の光フィルタでフィルタリングし、前
記第1の光フィルタの透過光を前記光増幅器で増幅し、
前記光増幅器からの増幅光を前記第2の光フィルタでフ
ィルタリングし、前記第2の光フィルタの透過光を前記
単一モード光として得るようになっていることを特徴と
する請求項14に記載の光源。 - 【請求項16】 前記第2の光フィルタは、前記第1の
光フィルタの通過帯域の通過中心波長と同一の通過中心
波長を有し、前記第1の光フィルタの通過帯域幅と同一
又はこれよりも狭い通過帯域幅を有していることを特徴
とする請求項15に記載の光源。 - 【請求項17】 前記光増幅器と、少なくとも前記特定
帯域の通過帯域幅を有する光フィルタとを備え、 自然光を前記光フィルタでフィルタリングし、前記光フ
ィルタの透過光を前記光増幅器で増幅して得たものを前
記光フィルタにフィードバックし、前記光フィルタの透
過光を前記単一モード光として得るようになっているこ
とを特徴とする請求項14に記載の光源。 - 【請求項18】 前記光フィルタの通過帯域を制御する
光フィルタ制御手段を備え、 前記光フィルタ制御手段は、前記光フィルタの通過帯域
を特定するための通過帯域情報を記憶した記憶手段を有
し、さらに、指令値として通過中心波長が与えられたと
きは、前記通過帯域情報を前記記憶手段から読み出し、
前記光フィルタの通過帯域の通過中心波長が指令値とし
て与えられた通過中心波長と一致するように、読み出し
た通過帯域情報に基づいて前記光フィルタを制御するよ
うになっていることを特徴とする請求項15、16又は
17に記載の光源。 - 【請求項19】 前記飽和特性を有する光増幅器に半導
体光増幅器を用いることを特徴とする請求項15乃至1
8いずれかに記載の光源。 - 【請求項20】 前記半導体光増幅器の入力部に偏波制
御器を設け、前記半導体光増幅器が最大の利得を与える
ように入力光の偏波を制御することを特徴とする請求項
19に記載の光源。 - 【請求項21】 前記光フィルタの透過部に新たな増幅
器を配置したことを特徴とする請求項20に記載の光
源。 - 【請求項22】 前記光フィルタが、ディスク形の平行
平面基板形状を有し、ディスク面に対して垂直またはほ
ぼ垂直に通過する平行光を、ディスクの回転対称軸のま
わりの見込み角度を変数として中心通過波長が変化する
ようにフィルタリングする光フィルタであって、 前記光フィルタのフィルタリング作用が、見込み角度に
比例または略比例したキャビティ層の厚みを有する誘電
体多層膜帯域通過光フィルタにより与えられ、 前記見込み角度を定める手段がディスク状に書き込まれ
たマークを検出することにより成る見込み角度検出手段
を備え、 前記見込み角度と前記光フィルタ近傍の温度を変数とし
て中心通過波長の情報が記憶手段に記憶され、 指令値として中心通過波長が与えられたときには,前記
中心通過波長情報を前記記憶手段から読み出し、前記光
フィルタの中心通過波長が指令値と一致するように前記
光フィルタの見込み角度を制御し、 前記光フィルタ近傍の温度を検出して前記光フィルタの
中心通過波長が指令値と一致するように常に前記光フィ
ルタの見込み角度を微調整するようになっていることを
特徴とする請求項15乃至21いずれかに記載の光源。 - 【請求項23】 前記ディスク形光フィルタの見込み角
度を制御する手段に超音波モータを用いたことを特徴と
する請求項22に記載の光源。 - 【請求項24】 前記光フィルタが電気発振器の周波数
に応じて中心通過波長を制御する音響光学光フィルタで
あって、 前記中心通過波長情報の記憶手段が周波数を変数とした
中心通過波長を中心通過波長情報として記憶し、 指令値として中心通過波長が与えられたときには,前記
中心通過波長情報を前記記憶手段から読み出し、前記光
フィルタの中心通過波長が指令値と一致するように前記
光フィルタを制御する電気発振器の周波数を制御するこ
とを特徴とする請求項19、20又は21に記載の光
源。 - 【請求項25】 1以上の光増幅媒体と、波長選択フィ
ルタと、光分岐器と、光減衰器とをリング状に接続して
光リングを形成し、 前記光増幅媒体の少なくとも1つが利得飽和特性を有
し、 前記光リングを周回するモードがレーザ発振閾値以下の
状態となるように前記光減衰器の減衰量を調整し、 前記光分岐器から前記波長選択フィルタで選択された波
長の単色光を分岐出力する構成であることを特徴とする
請求項14に記載の光源。 - 【請求項26】 前記光増幅媒体は、広帯域の白色光を
発生する光ファイバ増幅器と、利得飽和特性を有する半
導体光増幅器とを備え、前記光リングを周回する光の進
行方向に前記光ファイバ増幅器、前記波長選択フィル
タ、前記半導体光増幅器の順に配置する構成であること
を特徴とする請求項25に記載の光源。 - 【請求項27】 前記光増幅媒体は、広帯域の白色光を
発生する光ファイバ増幅器と、利得飽和特性を有する半
導体光増幅器とを備え、前記光リングを周回する光の進
行方向に前記波長選択フィルタ、前記光ファイバ増幅
器、前記半導体光増幅器の順に配置する構成であること
を特徴とする請求項25に記載の光源。 - 【請求項28】 前記光増幅媒体は、広帯域の白色光を
発生する2段の光ファイバ増幅器と、利得飽和特性を有
する半導体光増幅器とを備え、光リングを周回する光の
進行方向に前記第1の光ファイバ増幅器、前記波長選択
フィルタ、前記第2の光ファイバ増幅器、前記半導体光
増幅器の順に配置する構成であることを特徴とする請求
項25に記載の光源。 - 【請求項29】 前記波長選択フィルタは、透過する中
心波長が変化する広帯域の連続波長可変光フィルタであ
り、外部から供給されるクロック信号に同期して前記連
続波長可変光フィルタの中心波長を掃引する構成である
ことを特徴とする請求項25乃至28のいずれかに記載
の光源。 - 【請求項30】 前記波長選択フィルタは、印加する電
気信号の周波数に応じて透過する中心波長が変化する音
響光学波長可変光フィルタであり、外部から供給される
クロック信号に同期して、前記電気信号を周波数を掃引
して中心波長を掃引する構成であることを特徴とする請
求項25乃至28いずれかに記載の光源。 - 【請求項31】 前記波長選択フィルタは、前記光ファ
イバ増幅器から出力される白色光を複数の波長に分波す
るアレイ導波路回折格子型フィルタであり、 前記アレイ導波路回折格子型フィルタで分波された各波
長の光を入力する複数の半導体光増幅器と、複数の光分
岐部と、複数の光減衰器と、前記複数の光減衰器の出力
光を合波して前記光ファイバ増幅器に入力する光合波器
とを備えたことを特徴とする請求項26に記載の光源。 - 【請求項32】 前記光合波器として、白色光を分波す
る前記アレイ導波路回折格子型フィルタを用いた構成で
あることを特徴とする請求項31に記載の光源。
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