JP2001044249A - Mosデバイスの評価方法 - Google Patents

Mosデバイスの評価方法

Info

Publication number
JP2001044249A
JP2001044249A JP11216683A JP21668399A JP2001044249A JP 2001044249 A JP2001044249 A JP 2001044249A JP 11216683 A JP11216683 A JP 11216683A JP 21668399 A JP21668399 A JP 21668399A JP 2001044249 A JP2001044249 A JP 2001044249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxide film
mos device
obic
evaluating
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11216683A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Otsuki
剛 大槻
Shinichi Takasu
信一 高洲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON DENSHI RAIOSONIKKU KK
Jeol Ltd
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Original Assignee
NIPPON DENSHI RAIOSONIKKU KK
Jeol Ltd
Shin Etsu Handotai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON DENSHI RAIOSONIKKU KK, Jeol Ltd, Shin Etsu Handotai Co Ltd filed Critical NIPPON DENSHI RAIOSONIKKU KK
Priority to JP11216683A priority Critical patent/JP2001044249A/ja
Publication of JP2001044249A publication Critical patent/JP2001044249A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より高感度な酸化膜信頼特性によりMOSデ
バイスの品質を評価する方法を提供する。 【解決手段】 MOSデバイスの評価方法において、導
電膜を通じてシリコンウエーハに空乏層が形成される方
向に電圧を印加し、該印加電圧を変化させながら前記空
乏層中にレーザーを照射することによりMOSデバイス
に発生するOBICを測定し、該OBICが所定の値に
到達した時の印加電圧値により、MOSデバイスの酸化
膜特性を評価するMOSデバイスの評価方法。及び、導
電膜を通じてシリコンウエーハに空乏層が形成される方
向に電圧を印加し、該印加電圧を変化させながら前記空
乏層中に電子線を照射することによりMOSデバイスに
発生するEBICを測定し、該EBICが所定の値に到
達した時の印加電圧値により、MOSデバイスの酸化膜
特性を評価するMOSデバイスの評価方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICやLSI等の
半導体装置を作製するのに使用されるシリコンウェーハ
品質評価及び実デバイスの評価に関し、特にはシリコン
ウエーハ上に作製されたMOSデバイスのゲート酸化膜
欠陥の検出、評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】Metal Oxide Semico
nductor(MOS)型半導体装置、いわゆるMO
Sデバイスにおける酸化膜信頼性特性は、半導体結晶上
に形成された酸化膜の品質を評価することを目的として
いる。酸化膜、例えばSiウエーハ上に熱酸化させた酸
化膜の品質は、酸化膜形成条件の良否や半導体結晶表面
部の品質等を反映していることが判っている。また、半
導体集積回路の微細化、高密度化、高速化や高歩留り化
を図る上で、MOSデバイスの正確な酸化膜信頼性特性
を知ることが、今後、益々重要な要素の1つとなってい
る。
【0003】MOSデバイスは、例えば次の工程により
製造される。導電型がP型またはN型のSiウエーハを
用意し、Siウエーハの表面を清浄化するための洗浄を
行った後、素子分離のための選択酸化を実施し、熱酸化
膜を成長させて絶縁膜を形成する。その後、導電膜とし
て真空蒸着法によりアルミまたは化学気層成長(CV
D)法によりポリSiを堆積して形成する。ここで、ア
ルミの場合はメタルマスクを用いて蒸着して電極とし、
ポリSiの場合は抵抗率を低くさせるドーパントを導入
した後フォトリソ工程を通し湿式または乾式エッチング
により余分なポリSiを除去して電極とする。MOSデ
バイスは、Siウエーハの裏面酸化膜をHF蒸気により
除去し、多数のMOSダイオードを形成することにより
得られる。
【0004】具体的な酸化膜信頼性特性の測定にあたっ
ては、例えば、上記した多数のMOSダイオードが形成
されたSiウエーハを遮光シールドBOX内のステージ
上に置いて、酸化膜信頼性特性を多数個測定する。ここ
で、測定のための電気回路は、図1となる。また、信頼
性特性は、半導体結晶と導電膜との間に電圧を印加し
て、流れる電流を測定し、所定の電流値(判定電流
値)、例えば1mA/cm(ゲート面積が8mm
場合は8×10−5Amp.)になった時の電圧値を酸
化膜の厚さで除した電界強度(単位:MV/cm)で定
義されるものである。ここで、印加する電圧波形につい
ては、例えば図2に示す階段状(ステップ)波形や図3
に示す傾斜状(ランプ)波形がある(TZDB特性:T
ime Zero Dielectric Break
down)。
【0005】これ以外の方法として、一定の電圧(図
4)または電流値(図5)、あるいはランプ状の電圧ま
たは電流をMOSダイオードに印加して、この酸化膜が
破壊されるまでの時間を計測することで酸化膜信頼性特
性を評価する方法がある(TDDB特性:Time D
ependent Dielectric Break
down)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の酸化膜信
頼性評価方法であるTZDB法及びTDDB法は、とも
に半導体基板に対して蓄積方向に電界を印加して、キャ
リアをゲート酸化膜直下に集めるようにして評価を行
う。これは空乏層が形成される方向に電界を印加してし
まうと、ゲート酸化膜直下からキャリアが排斥されて抵
抗成分として働いてしまい、評価が難しかった為であ
る。
【0007】しかし、実際のデバイスではゲート酸化膜
直下のシリコンウエーハ表面から数マイクロメートルの
深さまで拡散層を形成し、デバイス領域として用いてい
る。そのため、ゲート酸化膜からの情報のみによって電
気的欠陥を評価するTZDB法及びTDDB法による酸
化膜信頼性評価が、必ずしも実際のデバイスの歩留まり
を反映している訳ではなかった。そのため、TZDB法
等で良品とされたMOSデバイスであっても、酸化膜特
性に不良が生じることがあった。このように、ゲート酸
化膜とともにゲート酸化膜直下の基板表層部の評価を行
う手法の開発が望まれていた。
【0008】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、より高感度な酸化膜信頼特性によりMOS
デバイスの品質を評価する方法を提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に記載した発明は、シリコンウエ
ーハ上に酸化膜と導電膜を順次形成したMOSデバイス
の評価方法において、前記導電膜を通じてシリコンウエ
ーハに空乏層が形成される方向に電圧を印加し、該印加
電圧を変化させながら前記空乏層中にレーザーを照射す
ることによりMOSデバイスに発生するOBICを測定
し、該OBICが所定の値に到達した時の印加電圧値に
より、MOSデバイスの酸化膜特性を評価することを特
徴とするMOSデバイスの評価方法である。
【0010】このように、空乏層中にレーザーを照射す
ることによりMOSデバイスに発生するOBIC(Op
tical Beam Induced Curren
t)を測定し、該OBICが所定の値に到達した時の印
加電圧値により、MOSデバイスの酸化膜特性を評価す
ることにより、ゲート酸化膜のみならず、ゲート酸化膜
直下の基板表層部の評価を行うことが可能となり、従来
のTZDB法やTDDB法では検出できない酸化膜特性
不良を評価することが容易に行えるようになる。
【0011】また、本発明の請求項2に記載した発明
は、シリコンウエーハ上に酸化膜と導電膜を順次形成し
たMOSデバイスの評価方法において、前記導電膜を通
じてシリコンウエーハに空乏層が形成される方向に電圧
を印加し、該印加電圧を変化させながら前記空乏層中に
電子線を照射することによりMOSデバイスに発生する
EBICを測定し、該EBICが所定の値に到達した時
の印加電圧値により、MOSデバイスの酸化膜特性を評
価することを特徴とするMOSデバイスの評価方法であ
る。
【0012】このように、空乏層中に電子線を照射する
ことによりMOSデバイスに発生するEBIC(Ele
ctron Beam Induced Curren
t)を測定し、該EBICが所定の値に到達した時の印
加電圧値により、MOSデバイスの酸化膜特性を評価す
ることによっても、ゲート酸化膜のみならず、ゲート酸
化膜直下の基板表層部の評価を行うことが可能となり、
従来のTZDB法やTDDB法では検出できない酸化膜
特性不良を評価することが容易に行えるようになる。
【0013】以下、本発明についてさらに詳述するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。本発明者ら
は先に、OBICまたはEBICを用いて非破壊でMO
S構造のゲート酸化膜耐圧評価方法を提案した(特願平
10−279366)。この方法を用いれば、MOSキ
ャパシタ内での微細な不良箇所を特定できるので、ゲー
ト酸化膜耐圧不良原因を解明するのに非常に有効なもの
である。
【0014】そこで、本発明者らはこの方法を用い、さ
まざまな製造条件で作製されたウエーハに関して評価し
ていたところ、OBICが観察される際の基板への印加
電圧がウエーハ毎に異なることを発見した。この現象に
ついて従来からのTZDB特性およびTDDB特性と比
較検討したところ、TZDB特性やTDDB特性でほと
んど差がないウエーハ同士であっても、OBICが観察
される際の基板への印加電圧に差が現れることを見出
し、本発明を完成させた。
【0015】すなわち、前記した通りTZDB及びTD
DB法は、ともに半導体基板に対して蓄積方向に電界を
印加して、キャリアをゲート酸化膜直下に集めるように
して評価されている。これに対し、OBICまたはEB
ICを用いた評価方法の場合、空乏層を形成する方向に
電界を印加している。従って、前者が酸化膜からの情報
のみを評価しているのに対し、後者は酸化膜からの情報
と基板表面の空乏層からの情報を合わせて評価している
事になる。つまり、後者の方が実デバイスの歩留まりを
より反映した結果が得られると考えられる。
【0016】このように、酸化膜信頼特性評価方法をO
BICあるいはEBICを用いて実施すれば、ゲート酸
化膜中及び直下の電気的欠陥を高感度で検出することが
できるとともに、キャパシタ内にて不良箇所の同定も同
時に可能であり、MOSデバイスの信頼性を評価する上
で極めて有効で適切な方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付した図面に基づいて具体的に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。まず、本発明に
おいて採用したOBIC法とEBIC法を簡単に説明す
る。OBIC(Optical Beam Induc
ed Current)法とは、光によって発生したキ
ャリアを検出することである。詳しくは半導体の禁制帯
エネルギー幅よりも大きいエネルギーを持つ光を照射し
たとき発生するキャリアを電流として取り出すことで半
導体内部の現象を評価する方法である。一方EBIC
(Electron Beam Induced Cu
rrent)法は、先に述べたOBIC法で用いている
光の代わりに、電子ビームを用いてキャリアを注入し評
価する方法である。
【0018】図6は、本発明の評価対象となるMOSデ
バイスの構造の一例を示す図であって、LOCOSパタ
ーンを多数配列したMOSデバイスの一例を表してい
る。この構造は、ベースとなるシリコンウエーハ4の上
にゲート酸化膜3を形成し、その上に多結晶シリコンの
ゲート電極1を設けている。ゲート酸化膜3の両端はい
わゆるLOCOS酸化膜2と呼ばれる酸化膜で、個々の
デバイスを電気的に絶縁分離する厚い絶縁分離膜であ
る。
【0019】図7はOBICによる酸化膜欠陥の評価装
置の構成例を示し、主として走査型レーザー顕微鏡シス
テム5、OBIC電流増幅器12,EWS(Engin
eering Work Station)9、欠陥画
像表示CRT(Cathode Ray Tube)8
から構成されている。本発明では、評価の対象となる試
料ウエーハ13を走査型レーザー顕微鏡5の試料台にセ
ットし、裏面側をGND(接地マイナス、OBIC電流
増幅器12の入力側)に、多結晶シリコン電極側をプラ
ス電位(p型基板の場合。n型基板では、多結晶シリコ
ン電極側をマイナス電位とする)が出力できるようにプ
ローブ10を通じてDC電源11に接続する。
【0020】次に、He−Neレーザー(波長:63
2.8nm)(MOSデバイス電極がアルミの場合は、
サンプルの裏面よりレーザーを照射するために、波長:
1152nmのHe−Neレーザーを使用)を細く絞
り、ウエーハ表面をスキャナー6により走査しながら照
射してキャリアを注入する。14はレーザースキャンの
範囲を示している。このとき、シリコン基板に空乏層が
形成される方向に電圧を印加する。
【0021】MOSデバイスへの印加電圧を、0からプ
ラス方向へ大きくしていくと、MOSデバイス全面から
強いOBICが観察される。このとき発生する微少電流
をOBIC電流増幅器12で増幅してMPU7に入力
し、スキャナー6を通じてMPU7に入力されるレーザ
ービーム照射位置情報とを合成し、さらにEWS9でデ
ータを演算処理して欠陥画像表示CRT8に欠陥画像を
表示する。この場合、検出感度を調整する事で、MOS
デバイスのある部分からのOBIC像であることが確認
できる。図9はこのような観察により得られたOBIC
像を示したものである。そして、このOBICが所定の
電流値になった時の半導体への印加電圧値をもって、該
酸化膜信頼特性を定義する。
【0022】尚、ここで言う「OBICが所定の電流値
になった時」とは、例えば予め基準となる電流値を設定
しておき、OBICがその電流値に達した時や、あるい
は、OBIC像の観察条件(画像処理条件)を一定にし
ておき、その条件でOBIC像が観察可能となった時と
することもできる。
【0023】一方、図8はEBICによる酸化膜欠陥評
価装置の構成例を示し、主として走査型電子顕微鏡シス
テム(SEM:Scanning Electron
Microscope)16、EBIC電流増幅器1
8,SEM用CRT19から構成されている。本発明で
は、評価の対象となる試料ウエーハ13をSEM16の
試料台にセットし、裏面側をGND(接地マイナス、E
BIC電流増幅器18の入力側)に、多結晶シリコン電
極側をプラス電位(p型基板の場合。n型基板では、多結
晶シリコン電極側をマイナス電位とする)が出力できる
ようにプローブ10を通じてDC電源11に接続する。
【0024】次に、SEM16の電子ビーム17を走査
しながら照射してキャリアを注入する。OBICの場合
と異なり、加速電圧がパラメータとして加わる。電子ビ
ーム17によるキャリア注入効率の最も良い深さ、すな
わち、加速電圧は、電圧印加により広がる空乏層幅より
も2倍程度に設定する。このときMOSデバイスへの印
加電圧を、0からプラス方向へ大きくしていくと、MO
Sデバイス全面から強いEBICが観察される。このと
き発生する微少電流をEBIC電流増幅器18で増幅
し、電子ビーム照射位置情報とを合成してSEM用CR
T19に欠陥画像を表示する。この場合、検出感度を調
整する事で、MOSデバイスのある部分からのEBIC
像であることが確認できる。このEBICが観察され始
めた時の半導体への印加電圧値をもって、該酸化膜信頼
特性を定義する。
【0025】
【実施例】以下に本発明の実施例を挙げて、本発明を詳
細に説明するが、これらは本発明を限定するものではな
い。 (実施例1)[OBIC法を用いた観察] 試料として用いたシリコンウエーハは、直径200mm、
ボロンを高濃度にドープしたP+基板(抵抗率約0.01
Ωcm)である。
【0026】本シリコンウエーハに1150℃で水素ベ
ークを行い、その後エピタキシャル成長を1130℃に
てEpi層を5μm成長させた。この際、水素ベーク時
間を60secしたもの(A)と600secしたもの
(B)の2種類のエピタキシャルウエーハを作製した。
これらのウエーハにLOCOS構造で分離したMOSキ
ャパシタを作製する。MOSキャパシタのゲート酸化膜
厚さは約10nmとした。
【0027】OBICによる酸化膜欠陥評価装置は、デ
ジタルOBICスキャナーJDLM−6602E(日本電子
(株)製 商品名)を使用した。多数のLOCOSパタ
ーンを多数配列したもの(図6参照))を、図7に示し
たOBIC評価装置の試料台に載せ、裏面側をGND
(接地マイナス、OBIC電流増幅器の入力側)に、多
結晶シリコン電極側をプラス電位に出力できるように接
続した。
【0028】次に、He−Neレーザー(波長:63
2.8nm)を細く絞り、ウエーハ表面を走査しながら
照射する。MOSキャパシタへの印加電圧を、0からプ
ラス方向へ大きくしていくと、MOSデバイス全面から
強いOBICが観察された。このとき感度を調整する事
で、MOSキャパシタのあちらこちらでOBIC像が観
察できることがわかった(図9参照)。
【0029】そこで、(A)(B)双方のウエーハのO
BIC観察条件(画像処理条件)を一定にして、OBI
C像が観察可能となった時(OBICの電流値は約10
−6A)の印加電圧を測定した。測定は各ウエーハとも
10点ずつ行い、その平均値は(A)が約23Vであ
り、(B)が約10Vであった。この結果から(A)の
ウエーハの酸化膜特性の方が優れていることを容易に評
価することができる。
【0030】(実施例2)[EBIC法を用いた観察] 実施例1と同一条件で、エピタキシャルウエーハを作製
し、LOCOS構造で分離したMOSキャパシタを作製
した。そして、多数のLOCOSパターンを多数配列し
たもの(図6参照)を、図8に示したEBIC評価装置
であるSEMの試料台に載せ、裏面側をGND(接地マ
イナス、OBIC電流増幅器の入力側)に、多結晶シリ
コン電極側をプラス電位に出力できるように接続する。
【0031】次に、SEMの電子ビームを走査しながら
照射する。OBICの場合と異なり、加速電圧がパラメ
ータとして加わる。H. J. Leamyの論文("Charge collec
tionscanning electron microscopy", J.Appl.Phys., 5
3, R51(1982).)にあるように、加速電圧により、電子ビ
ームによるキャリア注入効率の最も良い深さは異なる。
【0032】電子ビームによるキャリア注入効率の最も
良い深さ、すなわち、加速電圧は、電圧印加により広が
る空乏層幅よりも2倍程度に設定する。本実施例では、
加速電圧を30keVに設定(電子ビームによるキャリ
ア注入効率の最もよい深さは、約3μm)し、MOSキ
ャパシタへの印加電圧を、0からプラス方向へ大きくし
ていくと、酸化膜にかかる電界強度換算で、5〜10MV
/cmあたりから、MOSデバイス全面から強いEBI
Cが観察される。このとき感度を調整する事で、MOS
キャパシタのあちらこちらでEBIC像が観察できるこ
とがわかった。
【0033】そこで、(A)(B)双方のウエーハのE
BIC観察条件(画像処理条件)を一定にして、EBI
C像が観察可能となった時の印加電圧を測定した。測定
は各ウエーハとも10点ずつ行い、その平均値は(A)
が約22Vであり、(B)が約9Vであった。この結果
から(A)のウエーハの酸化膜特性の方が優れているこ
とを容易に評価することができる。
【0034】(比較例)実施例1及び実施例2の(A)
(B)と同一条件で作製したエピタキシャルウエーハを
従来法のTZDB及びTDDB法にて2種類のウエーハ
を評価した結果を図10(a)、(b)及び図11
(a)、(b)にそれぞれ示した。図10、11から
は、(a)(b)ともにほぼ同じ値を示しており、両者
間でほとんど差がないことがわかる。以上の結果から、
本発明による評価を用いれば、従来法では差が見られな
かったMOSデバイスの特性を評価できることがわか
る。
【0035】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0036】
【発明の効果】以上に述べたごとく、本発明によれば、
MOS型半導体装置の品質を評価するに当たって、従来
法であるTZDBやTDDB法では見かけ上異常なしと
判断されてきたものであっても、空乏層が形成される方
向に電界を印加しここにレーザー或いは電子線によりキ
ャリアを注入することにより、効率的に酸化膜及び酸化
膜直下のより実際の特性を反映する結果が得られるよう
になった。また、言い換えるなら、より高感度な酸化膜
信頼特性によりMOS型半導体装置の品質を評価する方
法の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】MOS型半導体装置の測定回路構成を示す。
【図2】印加電圧におけるステップ電圧の波形を示す。
【図3】印加電圧におけるランプ電圧の波形を示す。
【図4】定電圧TDDB評価における電圧印加と時間の
関係を示す。
【図5】定電流TDDB評価における電圧印加と時間の
関係を示す。
【図6】(a)はLOCOSパターンを多数配列したM
OSデバイスであり、(b)はLOCOSパターンを多
数配列したMOSデバイスの断面図を示す。
【図7】OBICによる酸化膜欠陥の評価装置の概要図
である。
【図8】EBICによる酸化膜欠陥の評価装置の概要図
である。
【図9】OBICによる酸化膜欠陥の評価装置で、シリ
コンウエーハにLOCOSパターンを多数配列したMO
Sキャパシタを観察した時に得られたOBIC像を示す
図である。
【図10】(a)、(b)は、従来法であるTZDB評
価による2種類のウエーハを評価した一例である。
【図11】(a)、(b)は、従来法であるTDDB評
価による2種類のウエーハを評価した一例である。
【符号の説明】
1…多結晶シリコンゲート電極、 2…LOCOS酸化
膜、 3…ゲート酸化膜、4…シリコンウエーハ、 5
…走査型レーザー顕微鏡システム、6…スキャナー、
7…MPU、 8…欠陥画像表示CRT、 9…EW
S、10…プローブ、 11…DC電源、 12…OB
IC電流増幅器、13…試料ウエーハ、 14…レーザ
ースキャンの範囲、15…観察されたOBICサイト、
16…走査型電子顕微鏡(SEM)システム、 17…
電子ビーム、18…EBIC電流増幅器、 19…SE
M用CRT。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大槻 剛 群馬県安中市磯部2丁目13番1号 信越半 導体株式会社半導体磯部研究所内 (72)発明者 高洲 信一 東京都昭島市武蔵野3丁目1番2号 日本 電子株式会社内 Fターム(参考) 4M106 AA07 AA13 AB01 AB02 BA02 BA05 BA14 CA04 CA70 DH16 DH24 DH32 DH50 DJ23 5F040 DA30 DC01 EB17

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコンウェーハ上に酸化膜と導電膜を
    順次形成したMOSデバイスの評価方法において、 前記導電膜を通じてシリコンウエーハに空乏層が形成さ
    れる方向に電圧を印加し、該印加電圧を変化させながら
    前記空乏層中にレーザーを照射することによりMOSデ
    バイスに発生するOBICを測定し、該OBICが所定
    の値に到達した時の印加電圧値により、MOSデバイス
    の酸化膜特性を評価することを特徴とするMOSデバイ
    スの評価方法。
  2. 【請求項2】 シリコンウェーハ上に酸化膜と導電膜を
    順次形成したMOSデバイスの評価方法において、 前記導電膜を通じてシリコンウエーハに空乏層が形成さ
    れる方向に電圧を印加し、該印加電圧を変化させながら
    前記空乏層中に電子線を照射することによりMOSデバ
    イスに発生するEBICを測定し、該EBICが所定の
    値に到達した時の印加電圧値により、MOSデバイスの
    酸化膜特性を評価することを特徴とするMOSデバイス
    の評価方法。
JP11216683A 1999-07-30 1999-07-30 Mosデバイスの評価方法 Withdrawn JP2001044249A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11216683A JP2001044249A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 Mosデバイスの評価方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11216683A JP2001044249A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 Mosデバイスの評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001044249A true JP2001044249A (ja) 2001-02-16

Family

ID=16692297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11216683A Withdrawn JP2001044249A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 Mosデバイスの評価方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001044249A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Olbrich et al. Conducting atomic force microscopy for nanoscale electrical characterization of thin SiO 2
US6265890B1 (en) In-line non-contact depletion capacitance measurement method and apparatus
TWI278949B (en) Test method, method of manufacturing a piece for analysis, analysis method, analysis device, method of manufacturing SOI wafer, and SOI wafer
JPH10335402A (ja) 半導体ウェーハの評価方法及び半導体装置の製造方法及びその方法により製造された半導体装置
US5138256A (en) Method and apparatus for determining the thickness of an interfacial polysilicon/silicon oxide film
US4494069A (en) Optical scanning method of testing material defects
US6528335B2 (en) Electrical method for assessing yield-limiting asperities in silicon-on-insulator wafers
TWI550746B (zh) Evaluation method of semiconductor wafers
JP2001044249A (ja) Mosデバイスの評価方法
EP2023394A1 (en) Method for evaluating soi wafer
JP3439332B2 (ja) 結晶欠陥の測定方法
JP2002012496A (ja) シリコンエピタキシャルウエーハ及びその製造方法
JPH113923A (ja) 半導体のサブミクロンシリコン表面層の金属汚染物質の検出方法
JP4506181B2 (ja) 半導体ウェーハの評価方法
Schroder et al. Frequency domain lifetime characterization
JP2000269292A (ja) Mosデバイスの評価方法
US6437592B1 (en) Characterization of a semiconductor/dielectric interface by photocurrent measurements
JP7176483B2 (ja) 半導体基板の評価方法および評価用半導体基板
JPS6321343B2 (ja)
US6541117B1 (en) Silicon epitaxial wafer and a method for producing it
JP2977172B2 (ja) 半導体の特性測定方法
JP2001077168A (ja) 半導体基板の評価方法並びに半導体基板及び半導体装置
JP4894104B2 (ja) シリコンエピタキシャル層のキャリア濃度測定方法
JPH10209238A (ja) 半導体ウェーハの評価方法
Lee et al. Gate oxide integrity and minority‐carrier lifetime correlated with Si wafer polish damage

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061003