JP2001043812A - カラー陰極線管用電子銃及びその電極 - Google Patents
カラー陰極線管用電子銃及びその電極Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】カラー陰極線管用電子銃とその電極を提供す
る。 【解決手段】 三つの電子ビームが通過する大口径電子
ビーム通過孔が形成された外部リム電極と、外部リム電
極の内部に設けられ、インライン状に三つの電子ビーム
通過孔が形成され、各電子ビーム通過孔の縁部には前記
三つの電子ビーム通過孔の中心間の離心距離より相対的
に大きい離心距離を有する引込部を含む内部電極とを具
備してなる。これにより、大口径電子ビーム通過孔によ
り引き起こされる電子ビームの収差を縮めることがで
き、電子ビームの断面形状を希望の形態に変化できる利
点を有する。特に大口径電子ビーム通過孔を通過する電
子ビームのフォーカス電圧差を縮めて電子ビームのフォ
ーカス特性を向上させうる。
る。 【解決手段】 三つの電子ビームが通過する大口径電子
ビーム通過孔が形成された外部リム電極と、外部リム電
極の内部に設けられ、インライン状に三つの電子ビーム
通過孔が形成され、各電子ビーム通過孔の縁部には前記
三つの電子ビーム通過孔の中心間の離心距離より相対的
に大きい離心距離を有する引込部を含む内部電極とを具
備してなる。これにより、大口径電子ビーム通過孔によ
り引き起こされる電子ビームの収差を縮めることがで
き、電子ビームの断面形状を希望の形態に変化できる利
点を有する。特に大口径電子ビーム通過孔を通過する電
子ビームのフォーカス電圧差を縮めて電子ビームのフォ
ーカス特性を向上させうる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はカラー陰極線管に係
り、より詳細には大口径電子レンズを形成するための電
子銃の電極及びこの電極を用いた電子銃に関する。
り、より詳細には大口径電子レンズを形成するための電
子銃の電極及びこの電極を用いた電子銃に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に陰極線管用電子銃において、球
面収差及びフォーカス特性は主レンズの影響を大きく受
けるので良好なフォーカス特性を得るために主レンズの
口径はできるだけ大きく形成することが望ましい。
面収差及びフォーカス特性は主レンズの影響を大きく受
けるので良好なフォーカス特性を得るために主レンズの
口径はできるだけ大きく形成することが望ましい。
【０００３】しかしインライン状電子銃においては、電
子レンズを形成する少なくとも二つの電極に各々三つの
電子ビーム通過孔がインライン状で形成されており、電
子銃が装着されるファンネルのネック部直径が限られて
いるので、隣接する二つの電子ビーム通過孔の中心間の
距離(以下"離心距離")より電子ビーム通過孔直径を大き
くすることは不可能である。
子レンズを形成する少なくとも二つの電極に各々三つの
電子ビーム通過孔がインライン状で形成されており、電
子銃が装着されるファンネルのネック部直径が限られて
いるので、隣接する二つの電子ビーム通過孔の中心間の
距離(以下"離心距離")より電子ビーム通過孔直径を大き
くすることは不可能である。
【０００４】主レンズでの球面収差を改善するための従
来の電子銃の電極が米国特許第４,３７０,５９２号に開
示されているが、これを図１に示した。
来の電子銃の電極が米国特許第４,３７０,５９２号に開
示されているが、これを図１に示した。
【０００５】図示したように、フォーカス電極１の出射
面１ａと最終加速電極２の入射面２ａの縁部にはバーリ
ング部１Ｂ、２Ｂが形成され、その中央部には所定深度
の大口径電子ビーム通過孔１Ｈ、２Ｈが形成されてい
る。また、大口径電子ビーム通過孔１Ｈ、２Ｈ内には
Ｒ、Ｇ、Ｂ電子ビームが各々独立に通過する小口径電子
ビーム通過孔１Ｈ'、２Ｈ'が形成される。
面１ａと最終加速電極２の入射面２ａの縁部にはバーリ
ング部１Ｂ、２Ｂが形成され、その中央部には所定深度
の大口径電子ビーム通過孔１Ｈ、２Ｈが形成されてい
る。また、大口径電子ビーム通過孔１Ｈ、２Ｈ内には
Ｒ、Ｇ、Ｂ電子ビームが各々独立に通過する小口径電子
ビーム通過孔１Ｈ'、２Ｈ'が形成される。
【０００６】電子ビームがフォーカス電極１と最終加速
電極２により形成された主レンズを通過する時、大口径
電子ビーム通過孔１Ｈ、２Ｈが横長形であるため、中央
の小口径電子ビーム通過孔を通過した電子ビームと両側
の小口径電子ビーム通過孔を通過した電子ビームの垂直
及び水平集束成分が各々異なる。このため、蛍光面にラ
ンディングされる電子ビームスポットを均一に形成でき
ない。即ち、図２に示したようにフォーカス電極１また
は最終加速電極２の大口径電子ビーム通過孔１Ｈ、２Ｈ
を通過した両サイド電子ビームＲＢ、ＢＢはバーリング
部１Ｂ、２Ｂに近く、中央の電子ビームＧＢはバーリン
グ部１Ｂ、２Ｂから相対的に遠く離れている。従って、
両サイドの電子ビームＲＢ、ＢＢは比較的強く集束さ
れ、中央の電子ビームＧＢは弱く集束される。
電極２により形成された主レンズを通過する時、大口径
電子ビーム通過孔１Ｈ、２Ｈが横長形であるため、中央
の小口径電子ビーム通過孔を通過した電子ビームと両側
の小口径電子ビーム通過孔を通過した電子ビームの垂直
及び水平集束成分が各々異なる。このため、蛍光面にラ
ンディングされる電子ビームスポットを均一に形成でき
ない。即ち、図２に示したようにフォーカス電極１また
は最終加速電極２の大口径電子ビーム通過孔１Ｈ、２Ｈ
を通過した両サイド電子ビームＲＢ、ＢＢはバーリング
部１Ｂ、２Ｂに近く、中央の電子ビームＧＢはバーリン
グ部１Ｂ、２Ｂから相対的に遠く離れている。従って、
両サイドの電子ビームＲＢ、ＢＢは比較的強く集束さ
れ、中央の電子ビームＧＢは弱く集束される。
【０００７】また、両サイド電子ビームＲＢ、ＢＢとバ
ーリング部１Ｂ、２Ｂとの距離が方向によって異なるの
で、両サイド電子ビームＲＢ、ＢＢに対する水平集束力
と垂直集束力が異なる。また、中央の電子ビームＧＢと
バーリング部１Ｂ、２Ｂとの垂直距離はその水平距離に
比べて近いので、中央の電子ビームＧＢは強い垂直集束
力を受ける。また中央の電子ビームＧＢは大口径電子ビ
ーム通過孔１Ｈ、２Ｈの対角線方向に発散力を受ける。
従って主レンズを通過した両サイドの電子ビームＲＢ、
ＢＢはその断面が略三角形をなし、中央の電子ビームＧ
Ｂはその断面が放射状で突出した形状を有して、蛍光面
全体にわたって均一な電子ビーム断面が得られなくな
る。
ーリング部１Ｂ、２Ｂとの距離が方向によって異なるの
で、両サイド電子ビームＲＢ、ＢＢに対する水平集束力
と垂直集束力が異なる。また、中央の電子ビームＧＢと
バーリング部１Ｂ、２Ｂとの垂直距離はその水平距離に
比べて近いので、中央の電子ビームＧＢは強い垂直集束
力を受ける。また中央の電子ビームＧＢは大口径電子ビ
ーム通過孔１Ｈ、２Ｈの対角線方向に発散力を受ける。
従って主レンズを通過した両サイドの電子ビームＲＢ、
ＢＢはその断面が略三角形をなし、中央の電子ビームＧ
Ｂはその断面が放射状で突出した形状を有して、蛍光面
全体にわたって均一な電子ビーム断面が得られなくな
る。
【０００８】特に、小口径電子ビーム通過孔１Ｈ'、１
Ｈ'の大きさは陰極線管のネック部直径により制限され
るので、小口径電子ビーム通過孔１Ｈ'、２Ｈ'間の離心
距離を大きくするのには限界がある。さらに、最近は偏
向電力を減らすためにネック部の直径を縮める傾向にあ
るので、小口径電子ビーム通過孔１Ｈ'、２Ｈ'間の間隔
も小さくなって球面収差とフォーカス特性が低下すると
いう問題点がある。
Ｈ'の大きさは陰極線管のネック部直径により制限され
るので、小口径電子ビーム通過孔１Ｈ'、２Ｈ'間の離心
距離を大きくするのには限界がある。さらに、最近は偏
向電力を減らすためにネック部の直径を縮める傾向にあ
るので、小口径電子ビーム通過孔１Ｈ'、２Ｈ'間の間隔
も小さくなって球面収差とフォーカス特性が低下すると
いう問題点がある。
【０００９】上記のような問題点を解決するための電子
銃の電極構成が米国特許第５,４１４,３２３号に開示さ
れている。この電子銃の電極は図３に示したように大口
径電子ビーム通過孔が形成された外部電極１１中央に電
極片１２を設け、電極片１２中央に縦長形の小口径電子
ビーム通過孔１３が形成され、電極片１２の両側縁部は
側部電子ビーム通過孔１４、１５を形成できるように半
楕円形で引込されている。
銃の電極構成が米国特許第５,４１４,３２３号に開示さ
れている。この電子銃の電極は図３に示したように大口
径電子ビーム通過孔が形成された外部電極１１中央に電
極片１２を設け、電極片１２中央に縦長形の小口径電子
ビーム通過孔１３が形成され、電極片１２の両側縁部は
側部電子ビーム通過孔１４、１５を形成できるように半
楕円形で引込されている。
【００１０】中央の小口径電子ビーム通過孔１３を縦長
形で形成することによって大口径電子ビーム通過孔によ
り発生する非点収差を相殺する。しかし、電極において
は中央電子ビーム通過孔の８ポールコマ収差と両側電子
ビーム通過孔の６ポールコマ収差を容易に補正できな
い。
形で形成することによって大口径電子ビーム通過孔によ
り発生する非点収差を相殺する。しかし、電極において
は中央電子ビーム通過孔の８ポールコマ収差と両側電子
ビーム通過孔の６ポールコマ収差を容易に補正できな
い。
【００１１】従来の大口径電極の他の例が米国特許第
４,６２６,７３８号に開示されている。この電極は図４
に示したように、大口径電子ビーム通過孔が形成された
外部電極２１と、外部電極２１内に設けられ、多角形の
小口径電子ビーム通過孔２２Ｒ、２２Ｇ、２２Ｂが形成
された内部電極２２とを含む。ここで、多角形の電子ビ
ーム通過孔２２Ｒ、２２Ｇ、２２Ｂにより大口径電子ビ
ーム通過孔で発生する収差を補正できるが、多角形の小
口径電子ビーム通過孔の製作が容易ではない。
４,６２６,７３８号に開示されている。この電極は図４
に示したように、大口径電子ビーム通過孔が形成された
外部電極２１と、外部電極２１内に設けられ、多角形の
小口径電子ビーム通過孔２２Ｒ、２２Ｇ、２２Ｂが形成
された内部電極２２とを含む。ここで、多角形の電子ビ
ーム通過孔２２Ｒ、２２Ｇ、２２Ｂにより大口径電子ビ
ーム通過孔で発生する収差を補正できるが、多角形の小
口径電子ビーム通過孔の製作が容易ではない。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題点を解決するために創出されたものであって、大口
径電子ビーム通過孔により形成された電子レンズの収差
補正が容易でフォーカス特性を向上させうるカラー陰極
線管用電子銃の電極を提供することにその目的がある。
問題点を解決するために創出されたものであって、大口
径電子ビーム通過孔により形成された電子レンズの収差
補正が容易でフォーカス特性を向上させうるカラー陰極
線管用電子銃の電極を提供することにその目的がある。
【００１３】本発明の他の目的は、インライン状で配列
された三つの電子ビーム通過孔に作用する電圧差による
電子ビームの歪曲を補償して非点収差を縮められるカラ
ー陰極線管用電子銃を提供することにある。
された三つの電子ビーム通過孔に作用する電圧差による
電子ビームの歪曲を補償して非点収差を縮められるカラ
ー陰極線管用電子銃を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のカラー陰極線管用電子銃の電極は、三つの電
子ビームが通過する大口径電子ビーム通過孔が形成され
た外部リム電極と、外部リム電極の内部に設けられ、イ
ンライン状に三つの電子ビーム通過孔が形成され、各電
子ビーム通過孔の縁部には三つの電子ビーム通過孔の中
心間の離心距離より相対的に大きい離心距離を有する引
込部を含む内部電極とを具備する。
に本発明のカラー陰極線管用電子銃の電極は、三つの電
子ビームが通過する大口径電子ビーム通過孔が形成され
た外部リム電極と、外部リム電極の内部に設けられ、イ
ンライン状に三つの電子ビーム通過孔が形成され、各電
子ビーム通過孔の縁部には三つの電子ビーム通過孔の中
心間の離心距離より相対的に大きい離心距離を有する引
込部を含む内部電極とを具備する。
【００１５】本発明において、各電子ビーム通過孔の縁
部に形成された引込部の水平幅を垂直幅より小さく形成
することが望ましい。
部に形成された引込部の水平幅を垂直幅より小さく形成
することが望ましい。
【００１６】上記目的を達成するために本発明のカラー
陰極線管用電子銃は、前置三極部をなすカソード、制御
電極及びスクリーン電極と、スクリーン電極と隣接して
設けられて少なくとも一枚の電子レンズを形成する集束
電極とを有するカラー陰極線管用電子銃において、集束
電極が各々三つの電子ビームが共に通過する大口径電子
ビーム通過孔が形成された外部リム電極と、外部リム電
極の内部に設けられ、インライン状に三つの電子ビーム
通過孔が形成され、各電子ビーム通過孔の縁部には三つ
の電子ビーム通過孔の中心間の離心距離より相対的に大
きい離心距離を有する引込部を含む内部電極とを具備し
てなったことを特徴とする。
陰極線管用電子銃は、前置三極部をなすカソード、制御
電極及びスクリーン電極と、スクリーン電極と隣接して
設けられて少なくとも一枚の電子レンズを形成する集束
電極とを有するカラー陰極線管用電子銃において、集束
電極が各々三つの電子ビームが共に通過する大口径電子
ビーム通過孔が形成された外部リム電極と、外部リム電
極の内部に設けられ、インライン状に三つの電子ビーム
通過孔が形成され、各電子ビーム通過孔の縁部には三つ
の電子ビーム通過孔の中心間の離心距離より相対的に大
きい離心距離を有する引込部を含む内部電極とを具備し
てなったことを特徴とする。
【００１７】本発明において、各外部電極の大口径電子
ビーム通過孔の水平方向の幅が異なるように形成され
る。
ビーム通過孔の水平方向の幅が異なるように形成され
る。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照して本
発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
発明の望ましい実施例について詳細に説明する。
【００１９】本発明の一実施例に係る電極を採用したカ
ラー陰極線管用電子銃は、三極部をなすカソード、制御
電極及びスクリーン電極を含み、補助及び/または主レ
ンズを形成するための少なくとも一対の第１、２集束電
極を含む。そしてカソードと各電極には各々所定の電圧
が印加される。一例として制御電極には０乃至２００Ｖ
の電圧が印加されることができ、スクリーン電極には２
００乃至７００Ｖの電圧が印加されることができ、カソ
ード側に位置する第１集束電極にはスクリーン側に位置
する第２集束電極に印加される電圧の２８乃至３０％の
電圧が印加される。ここでカソード側に位置する第１集
束電極には偏向信号に同期するダイナミックフォーカス
電圧が印加されうる。
ラー陰極線管用電子銃は、三極部をなすカソード、制御
電極及びスクリーン電極を含み、補助及び/または主レ
ンズを形成するための少なくとも一対の第１、２集束電
極を含む。そしてカソードと各電極には各々所定の電圧
が印加される。一例として制御電極には０乃至２００Ｖ
の電圧が印加されることができ、スクリーン電極には２
００乃至７００Ｖの電圧が印加されることができ、カソ
ード側に位置する第１集束電極にはスクリーン側に位置
する第２集束電極に印加される電圧の２８乃至３０％の
電圧が印加される。ここでカソード側に位置する第１集
束電極には偏向信号に同期するダイナミックフォーカス
電圧が印加されうる。
【００２０】第１、２集束電極６０、７０は、図６及び
図１２に示したように各々三つの電子ビームが通過する
大口径電子ビーム通過孔６１、７１が形成された外部リ
ム電極６２、７２と外部リム電極６２、７２の内部に設
けられるもので、独立小口径電子ビーム通過孔６３Ｒ、
６３Ｇ、６３Ｂ、７３Ｒ、７３Ｇ、７３Ｂが形成された
内部電極６３、７３を含む。
図１２に示したように各々三つの電子ビームが通過する
大口径電子ビーム通過孔６１、７１が形成された外部リ
ム電極６２、７２と外部リム電極６２、７２の内部に設
けられるもので、独立小口径電子ビーム通過孔６３Ｒ、
６３Ｇ、６３Ｂ、７３Ｒ、７３Ｇ、７３Ｂが形成された
内部電極６３、７３を含む。
【００２１】各外部リム電極６２、７２の大口径電子ビ
ーム通過孔６１、７１の水平方向の幅を異なるように形
成することによって三つの電子ビーム間のコンバージェ
ンス特性を調整できる。
ーム通過孔６１、７１の水平方向の幅を異なるように形
成することによって三つの電子ビーム間のコンバージェ
ンス特性を調整できる。
【００２２】内部電極６３、７３に各々形成された三つ
の独立小口径電子ビーム通過孔６３Ｒ、６３Ｇ、６３
Ｂ、７３Ｒ、７３Ｇ、７３Ｂの縁部には各々三つの電子
ビーム通過孔の中心間の離心距離Ｓ１より相対的に大き
い離心距離Ｓ２を有する引込部６５Ｒ、６５Ｇ、６５
Ｂ、７５Ｒ、７５Ｇ、７５Ｂが形成される。
の独立小口径電子ビーム通過孔６３Ｒ、６３Ｇ、６３
Ｂ、７３Ｒ、７３Ｇ、７３Ｂの縁部には各々三つの電子
ビーム通過孔の中心間の離心距離Ｓ１より相対的に大き
い離心距離Ｓ２を有する引込部６５Ｒ、６５Ｇ、６５
Ｂ、７５Ｒ、７５Ｇ、７５Ｂが形成される。
【００２３】各内部電極６３、７３に各々形成された引
込部６５Ｒ、６５Ｇ、６５Ｂ、７５Ｒ、７５Ｇ、７５Ｂ
は図５及び図７に示したように水平幅Ｗ１が垂直幅Ｗ２
より小さく形成される。
込部６５Ｒ、６５Ｇ、６５Ｂ、７５Ｒ、７５Ｇ、７５Ｂ
は図５及び図７に示したように水平幅Ｗ１が垂直幅Ｗ２
より小さく形成される。
【００２４】そして図８に示したように中央の電子ビー
ム通過孔６３Ｇの縁部に形成された引込部は縦長形で形
成され、両側に位置した独立小口径電子ビーム通過孔６
３Ｒ、６３Ｂの縁部に形成された引込部は円形で形成で
きる。
ム通過孔６３Ｇの縁部に形成された引込部は縦長形で形
成され、両側に位置した独立小口径電子ビーム通過孔６
３Ｒ、６３Ｂの縁部に形成された引込部は円形で形成で
きる。
【００２５】本発明に係る引込部の他の実施例が図９に
示されている。
示されている。
【００２６】図示したように内部電極８１にインライン
状で形成された三つの独立電子ビーム通過孔８１Ｒ、８
１Ｇ、８１Ｂのうち中央に形成された電子ビーム通過孔
８１Ｇの縁部に形成された引込部８２Ｇは縦長形で形成
され、両側に形成された電子ビーム通過孔８１Ｒ、８１
Ｂの縁部に形成された引込部８２Ｒ、８２Ｂは、電子ビ
ーム通過孔の上下部に位置する水平部８２Ｒａ、８２Ｂ
ａと電子ビーム通過孔の両側に位置する曲面部８２Ｒ
Ｂ、８２ＢＢとよりなる。ここで引込部の最大垂直幅と
引込部の最大水平幅は同一に形成される。
状で形成された三つの独立電子ビーム通過孔８１Ｒ、８
１Ｇ、８１Ｂのうち中央に形成された電子ビーム通過孔
８１Ｇの縁部に形成された引込部８２Ｇは縦長形で形成
され、両側に形成された電子ビーム通過孔８１Ｒ、８１
Ｂの縁部に形成された引込部８２Ｒ、８２Ｂは、電子ビ
ーム通過孔の上下部に位置する水平部８２Ｒａ、８２Ｂ
ａと電子ビーム通過孔の両側に位置する曲面部８２Ｒ
Ｂ、８２ＢＢとよりなる。ここで引込部の最大垂直幅と
引込部の最大水平幅は同一に形成される。
【００２７】そして本発明において、内部電極に形成さ
れた引込部は図１０に示したようにインライン状で三つ
の独立小口径電子ビーム通過孔８１Ｒ、８１Ｇ、８１Ｂ
が形成された第１電極部材８３と、独立小口径電子ビー
ム通過孔８１Ｒ、８１Ｇ、８１Ｂと対応する位置に図９
に示したような引込部の形状と同じ形状の貫通孔８２
Ｒ、８２Ｇ、８２Ｂが形成された第２電極部材８４とを
結合して形成できる。
れた引込部は図１０に示したようにインライン状で三つ
の独立小口径電子ビーム通過孔８１Ｒ、８１Ｇ、８１Ｂ
が形成された第１電極部材８３と、独立小口径電子ビー
ム通過孔８１Ｒ、８１Ｇ、８１Ｂと対応する位置に図９
に示したような引込部の形状と同じ形状の貫通孔８２
Ｒ、８２Ｇ、８２Ｂが形成された第２電極部材８４とを
結合して形成できる。
【００２８】各内部電極の引込部の形状は、前述した実
施例により限定されず、所定の電圧の印加により大口径
電子ビーム通過孔により形成される大口径レンズの収差
程度に従って所定の形状で形成できるが、大口径電子ビ
ーム通過孔の水平方向に作用する電界による集発散力の
差を補正できる構造であればどれでも可能である。
施例により限定されず、所定の電圧の印加により大口径
電子ビーム通過孔により形成される大口径レンズの収差
程度に従って所定の形状で形成できるが、大口径電子ビ
ーム通過孔の水平方向に作用する電界による集発散力の
差を補正できる構造であればどれでも可能である。
【００２９】前述したように構成された本発明に係る電
子銃の電極と、この電極を採用したカラー陰極線管用電
子銃の作用を詳細に説明すれば次の通りである。
子銃の電極と、この電極を採用したカラー陰極線管用電
子銃の作用を詳細に説明すれば次の通りである。
【００３０】まず、前述したように電子銃を構成するカ
ソードと各電極に所定の電圧を印加する。電圧が印加さ
れると、制御電極とスクリーン電極との間にプリフォー
カスレンズが形成され、第１、２集束電極間に主レンズ
が形成される。
ソードと各電極に所定の電圧を印加する。電圧が印加さ
れると、制御電極とスクリーン電極との間にプリフォー
カスレンズが形成され、第１、２集束電極間に主レンズ
が形成される。
【００３１】第１、２集束電極６０、７０間に形成され
る主レンズは第１、２集束電極６０、７０間に形成され
る電場の法線方向に等電位面が生じることによって電子
レンズが形成され、電子ビームはこの電子レンズを通過
する。
る主レンズは第１、２集束電極６０、７０間に形成され
る電場の法線方向に等電位面が生じることによって電子
レンズが形成され、電子ビームはこの電子レンズを通過
する。
【００３２】ここで、前述したように大口径電子ビーム
通過孔６１、７１が横長形であるため、中央の小口径電
子ビーム通過孔６３Ｇ、７３Ｇを通過した電子ビームと
両サイドの小口径電子ビーム通過孔６３Ｒ、６３Ｂ、７
３Ｒ、７３Ｂを通過した電子ビームの垂直集束成分と水
平集束成分が各々異なり、電子ビームは各々異なる集束
力及び発散力を受ける。このような作用は三つの電子ビ
ーム間にフォーカス電圧差を生じて三つの電子ビーム間
のフォーカス特性を低下させる。
通過孔６１、７１が横長形であるため、中央の小口径電
子ビーム通過孔６３Ｇ、７３Ｇを通過した電子ビームと
両サイドの小口径電子ビーム通過孔６３Ｒ、６３Ｂ、７
３Ｒ、７３Ｂを通過した電子ビームの垂直集束成分と水
平集束成分が各々異なり、電子ビームは各々異なる集束
力及び発散力を受ける。このような作用は三つの電子ビ
ーム間にフォーカス電圧差を生じて三つの電子ビーム間
のフォーカス特性を低下させる。
【００３３】ところが、中央の電子ビーム通過孔６３
Ｇ、７３Ｇの縁部に形成された引込部６５Ｒ、６５Ｇ、
６５Ｂは垂直幅が水平幅より大きい縦長形で形成されて
いるので、中央の電子ビーム通過孔６３Ｇを通過する電
子ビームの垂直方向の発散力を大きくして大口径レンズ
の垂直及び水平方向の集発散力の差を補償できるように
なる。
Ｇ、７３Ｇの縁部に形成された引込部６５Ｒ、６５Ｇ、
６５Ｂは垂直幅が水平幅より大きい縦長形で形成されて
いるので、中央の電子ビーム通過孔６３Ｇを通過する電
子ビームの垂直方向の発散力を大きくして大口径レンズ
の垂直及び水平方向の集発散力の差を補償できるように
なる。
【００３４】また両側の電子ビーム通過孔６３Ｒ、６３
Ｂ、７３Ｒ、７３Ｂの縁部に形成された引込部６５Ｒ、
６５Ｂ、７５Ｒ、７５Ｂは電子ビーム通過孔の離心距離
より大きい離心距離で形成され、縦長形または上下部に
水平部が形成され、両側に曲面部が形成されているの
で、大口径電子ビーム通過孔の水平と垂直方向の集発散
力の差に従う歪曲を抑制し、電子ビーム通過孔の拡大効
果を得ることができる。特に独立小口径電子ビーム通過
孔の離心距離より引込部の離心距離が大きく形成されて
いるので、両側小口径電子ビーム通過孔により形成され
る電子レンズを非対称化させて図１２に示したようにコ
ンバージェンスを向上させることができる。
Ｂ、７３Ｒ、７３Ｂの縁部に形成された引込部６５Ｒ、
６５Ｂ、７５Ｒ、７５Ｂは電子ビーム通過孔の離心距離
より大きい離心距離で形成され、縦長形または上下部に
水平部が形成され、両側に曲面部が形成されているの
で、大口径電子ビーム通過孔の水平と垂直方向の集発散
力の差に従う歪曲を抑制し、電子ビーム通過孔の拡大効
果を得ることができる。特に独立小口径電子ビーム通過
孔の離心距離より引込部の離心距離が大きく形成されて
いるので、両側小口径電子ビーム通過孔により形成され
る電子レンズを非対称化させて図１２に示したようにコ
ンバージェンスを向上させることができる。
【００３５】そして両側の独立小口径電子ビーム通過孔
を通過する電子ビームは、内部電極の引込部により補正
されて断面を円形に近くすることができる。従って電子
レンズを通過した電子ビームの断面は略円形をなして蛍
光面(図示せず)全体にわたって均一な電子ビーム断面を
得ることができる。
を通過する電子ビームは、内部電極の引込部により補正
されて断面を円形に近くすることができる。従って電子
レンズを通過した電子ビームの断面は略円形をなして蛍
光面(図示せず)全体にわたって均一な電子ビーム断面を
得ることができる。
【００３６】
【発明の効果】本発明に係るカラー陰極線管用電子銃の
電極によれば、大口径電子ビーム通過孔により引き起こ
される電子ビームの収差を縮めることができ、電子ビー
ムの断面形状を希望の形態に変化できる利点を有する。
特に大口径電子ビーム通過孔を通過する電子ビームのフ
ォーカス電圧差を縮めて電子ビームのフォーカス特性を
向上させうる。
電極によれば、大口径電子ビーム通過孔により引き起こ
される電子ビームの収差を縮めることができ、電子ビー
ムの断面形状を希望の形態に変化できる利点を有する。
特に大口径電子ビーム通過孔を通過する電子ビームのフ
ォーカス電圧差を縮めて電子ビームのフォーカス特性を
向上させうる。
【００３７】本発明は図面に示した一実施例を参考して
説明されたが、これは例示的なことに過ぎなく、本技術
分野の通常の知識を有する者であればこれより多様な変
形及び均等な他の実施例ができることを理解するはずで
ある。従って、本発明の真の技術的な保護範囲は請求範
囲の技術的思想により決まるべきである。
説明されたが、これは例示的なことに過ぎなく、本技術
分野の通常の知識を有する者であればこれより多様な変
形及び均等な他の実施例ができることを理解するはずで
ある。従って、本発明の真の技術的な保護範囲は請求範
囲の技術的思想により決まるべきである。
【図１】従来のカラー陰極線管用電子銃の電極を示す断
面図である。
面図である。
【図２】図１に示す電極を示す正面図であって、電子ビ
ームの断面を示す図である。
ームの断面を示す図である。
【図３】従来の電子銃電極の他の例を示す正面図であ
る。
る。
【図４】従来の電子銃電極の他の例を示す正面図であ
る。
る。
【図５】本発明に係る電子銃の電極を示す一部切断斜視
図である。
図である。
【図６】図５に示した電極の断面図である。
【図７】図５に示した電極の正面図である。
【図８】本発明に係る電極の他の実施例を示す正面図で
ある。
ある。
【図９】本発明に係る電極の他の実施例を示す正面図で
ある。
ある。
【図１０】内部電極の他の実施例を示す分離斜視図であ
る。
る。
【図１１】本発明に係る電極の電子ビーム通過孔を通過
する電子ビームの断面を示す図面である。
する電子ビームの断面を示す図面である。
【図１２】電子ビームのコンバージェンス状態を示す断
面図である。
面図である。
６０、７０ 第１、２集束電極 ６１、７１ 大口径電子ビーム通過孔 ６２、７２ 外部リム電極 ６３、７３ 内部電極 ６３Ｒ、６３Ｇ、６３Ｂ、７３Ｒ、７３Ｇ、７３Ｂ
独立小口径電子ビーム通過孔 ６５Ｒ、６５Ｇ、６５Ｂ、７５Ｒ、７５Ｇ、７５Ｂ 引
込部 Ｗ１ 水平幅 Ｗ２ 垂直幅
独立小口径電子ビーム通過孔 ６５Ｒ、６５Ｇ、６５Ｂ、７５Ｒ、７５Ｇ、７５Ｂ 引
込部 Ｗ１ 水平幅 Ｗ２ 垂直幅
Claims (11)
- 【請求項１】 三つの電子ビームが通過する大口径電子
ビーム通過孔が形成された外部リム電極と、 前記外部リム電極の内部に設けられ、インライン状に三
つの電子ビーム通過孔が形成され、各電子ビーム通過孔
の縁部には前記三つの電子ビーム通過孔の中心間の離心
距離より相対的に大きい離心距離を有する引込部を含む
内部電極とを具備することを特徴とするカラー陰極線管
用電子銃の電極。 - 【請求項２】 前記各電子ビーム通過孔の縁部に形成さ
れた引込部の水平幅が垂直幅より小さなことを特徴とす
る請求項１に記載のカラー陰極線管用電子銃の電極。 - 【請求項３】 前記各電子ビーム通過孔の縁部に形成さ
れた引込部が円形で形成されたことを特徴をする請求項
１に記載のカラー陰極線管用電子銃の電極。 - 【請求項４】 前記両側電子ビーム通過孔に形成された
引込部の上下部の縁部が水平部をなし、両側が円形の曲
率をなすことを特徴とする請求項１に記載のカラー陰極
線管用電子銃の電極。 - 【請求項５】 前記両側電子ビーム通過孔に形成された
引込部の垂直及び水平幅が同一に形成されたことを特徴
とする請求項４に記載のカラー陰極線管用電子銃の電
極。 - 【請求項６】 前置三極部をなすカソード、制御電極及
びスクリーン電極と、スクリーン電極と隣接して設けら
れて少なくとも一枚の電子レンズを形成する集束電極と
を有するカラー陰極線管用電子銃において、 前記集束電極が、 各々三つの電子ビームが共に通過する大口径電子ビーム
通過孔が形成された外部リム電極と、 前記外部リム電極の内部に設けられ、インライン状に三
つの電子ビーム通過孔が形成され、各電子ビーム通過孔
の縁部には前記三つの電子ビーム通過孔の中心間の離心
距離より相対的に大きい離心距離を有する引込部を含む
内部電極とを具備することを特徴とするカラー陰極線管
用電子銃。 - 【請求項７】 前記各電子ビーム通過孔の縁部に形成さ
れた引込部の水平幅が垂直幅より小さなことを特徴とす
る請求項６に記載のカラー陰極線管用電子銃。 - 【請求項８】 前記各電子ビーム通過孔の縁部に形成さ
れた引込部が円形で形成されたことを特徴をする請求項
６に記載のカラー陰極線管用電子銃。 - 【請求項９】 前記両側電子ビーム通過孔に形成された
引込部の上下部の縁部が水平部をなし、両側が円形の曲
率をなすことを特徴とする請求項６に記載のカラー陰極
線管用電子銃。 - 【請求項１０】 前記両側電子ビーム通過孔に形成され
た引込部の垂直及び水平幅が同一に形成されたことを特
徴とする請求項９に記載のカラー陰極線管用電子銃。 - 【請求項１１】 前記各外部電極の大口径電子ビーム通
過孔の水平方向の幅が相異なることを特徴とする請求項
６に記載のカラー陰極線管用電子銃。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| KR1019990027241A KR20010009075A (ko) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 전극과 이 전극을 이용한 칼라 음극선관용 전자총 |
| KR99-27241 | 1999-07-07 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001043812A true JP2001043812A (ja) | 2001-02-16 |
Family
ID=19599912
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000201734A Pending JP2001043812A (ja) | 1999-07-07 | 2000-07-04 | カラー陰極線管用電子銃及びその電極 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6479927B1 (ja) |
| JP (1) | JP2001043812A (ja) |
| KR (1) | KR20010009075A (ja) |
Families Citing this family (7)
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|---|---|---|---|---|
| KR100708638B1 (ko) * | 2001-01-02 | 2007-04-17 | 삼성에스디아이 주식회사 | 칼라 음극선관용 전자총 |
| JP2002270111A (ja) * | 2001-03-14 | 2002-09-20 | Hitachi Ltd | カラー陰極線管 |
| KR20050085912A (ko) * | 2002-12-30 | 2005-08-29 | 엘지. 필립스 디스플레이즈 | 주 렌즈를 갖는 전자총 |
| US7135821B2 (en) * | 2003-10-01 | 2006-11-14 | Altera Corporation | High-definition cathode ray tube and electron gun |
| US7843169B1 (en) | 2006-07-06 | 2010-11-30 | Quallion Llc | Pack assembly having interconnected battery packs configured to be individually disconnected from assembly |
| US8076022B1 (en) | 2007-04-09 | 2011-12-13 | Quallion Llc | Battery cover having one or more quenching media |
| US8227103B2 (en) * | 2008-02-27 | 2012-07-24 | Quallion Llc | Battery pack having batteries in a porous medium |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4370592A (en) | 1980-10-29 | 1983-01-25 | Rca Corporation | Color picture tube having an improved inline electron gun with an expanded focus lens |
| JPS60211343A (ja) | 1984-04-05 | 1985-10-23 | Jeol Ltd | 核磁気共鳴測定方法 |
| JPH05159720A (ja) | 1991-12-02 | 1993-06-25 | Hitachi Ltd | インライン型電子銃を有するカラー陰極線管 |
| JPH09190774A (ja) * | 1996-01-10 | 1997-07-22 | Hitachi Ltd | カラー陰極線管 |
| JP3726402B2 (ja) * | 1996-07-05 | 2005-12-14 | ソニー株式会社 | カラー陰極線管用インライン電子銃 |
-
1999
- 1999-07-07 KR KR1019990027241A patent/KR20010009075A/ko not_active Application Discontinuation
-
2000
- 2000-07-04 JP JP2000201734A patent/JP2001043812A/ja active Pending
- 2000-07-07 US US09/612,632 patent/US6479927B1/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US6479927B1 (en) | 2002-11-12 |
| KR20010009075A (ko) | 2001-02-05 |
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